車中泊のための道具考」カテゴリーアーカイブ

車中泊をするためには必ず使うものから、あったら便利なものまで様々なグッズについて紹介していきます。

ポータブル電源を持っているならプラス600円台でできる停電対策はいかが?

テレビで防災についてのグッズを紹介していると出てくるものの中に「防災電球」という製品があります。普通の電球に充電池が入っていて、普通の電球として使っていて急な停電があった場合、常時使うことによって充電されているので、長時間停電になってもそのまま光り続けるというアイデア商品です。

この商品は「蓄電型LED電球」という名前でも売られていて、上記リンクの商品の仕様は、満充電にするのに6~10時間で100%、光り続ける時間は内蔵充電池の劣化がなければ約3時間といったところです。現在の日本国内において、停電するといっても数秒というのがほとんどで、1時間停電し続けることはめったにないので、この商品を日常的な照明として利用するのはありだと思えますが、私は購入しようとは思いませんでした。

やはり、充電池内蔵型ということになるとゴミとして処分するにも大変ですし、いざ停電になった場合でも内蔵充電池が劣化するまで使い込んでいる可能性が高いだろうと思うからです。

先日のブログで、ポータブル電源を利用してLED電球を光らせるための方法について考えてみましたが、今回はLED電球が安く手に入ったので、今回はその顛末なども合わせて改めて新しく項目を立ててアップすることにしました。

まず普通の電池のサイズであるE26電球用のソケット変換コンセントアダプターを手に入れました。こちらはリンク先から購入したので346円(購入当時の値段)でした。ダイソーの110円商品でも同じものがあるという話ですが、そちらから購入できればさらに安くなります。これにLED電球を付けてコンセントに差せば普通に電球が光るのですが、そのコンセントをポータブル電源のACコンセントにすることで、立派な停電対策になります。

当初は、自宅で使っている電球を停電時に取り外して使おうと思っていたのですが、ニトリで売っている40型の電球(白色・電球色とも)が299円で売っていることを知り、すぐに手に入れてきました。

このセットの合計が346+299=645円となるわけです。何と言っても最近のポータブル電源は2,000~3,000回充放電しても劣化は20%くらいで収まるリン酸鉄リチウムイオン電池を使っていて(つまり使い込んでもカタログ値の80%くらいの容量は使える)、電池の劣化を気にする必要はほぼありません。

ちなみに、この40型のLED電池の電力消費量は4Wだそうで、ポータブル電源のコンセントに付けて使うなら、3時間どころではなく数日付けっぱなしでも大丈夫そうです。私は卓上ランタンのように使える容量99Whのリン酸鉄バッテリー(ELECAENTA SG120)に付けました。理論上ではこのくらいの小容量でも24時間電球を光らせ続けられます。

まさに、テーブルランタンのように使え、電球を付けたり消したりもポータブル電源の方のAC電源供給ボタンを押すことで点けたり消したりできます。また、ランタンのようではなく部屋の天井から電球を吊り下げて使いたい場合には、天井にフックを付けて、延長コードにソケットアダプターをつなげば、普段の生活と遜色ない感じで電球を天井から点灯させることができます。

この方式は、普通の電球を使うということもあり、たまたま家で使っている電球が切れた場合の予備として置いておくこともできますし、電気が通っていないレンタルルーム(倉庫)で作業をしたい時など、コードレスでかなりの広範囲を照らせます。

さらにこのシステムをグレードアップしたい場合、リモコンで点灯・消灯だけでなく白色から電球色への移行を行なったり、調光にも対応したスマート電球に入れ替えるというパターンもあります。車中泊で使う場合、狭い車内で点けたり消したりするのは面倒ですし、常夜灯のようにして微小な光を出したまま寝たいような時も手元で簡単に調整可能です。キャンプ用のリモコン付きランタンを用意するよりも、このセットで電球だけ変える方がはるかに簡単で応用も効くのではないでしょうか。

(2025.11.14追記)

前回書いた時、元々ダイソーでソケットアダプタの取扱いがあったもののお店になかったことを書きましたが、まさに灯台下暗しというべきか、私の住む静岡県創業の100円ショップ「レモン」にソケットアダプタが110円で売っていました。同時にLED電球は品質こそわかりませんが、220円で売っていたので、今回は「電球色」のものをセットで買いました。

これで合計330円です。常時使うわけではなく、災害時や車中泊旅・キャンプの時だけ使うためのものなら、このセットでも問題ないような感じです。今回たまたま紹介したポータブル電源を持ち出している時にこのセットを発見・購入したので、車の中で早速点灯させてみました。

最初に買ったのは白色のLED電球だったので、状況に応じて変えるのも良いと思いますし、二つのポータブル電源にそれぞれセットして二部屋を照らすために使っても良いですね。どちらも7W くらいの消費電力なので、数日天気が悪くて充電できなくても問題なく災害時や車中泊の明かりの問題は解決できるのではないかと思います。

夏の終わりに購入にこぎつけた製氷皿「アイスブレーカー」は夏の災害時にも役立つか?

もう9月も終わろうとしている中で、前から買おうかどうしようか悩んでいた製氷皿「アイスブレーカー」を購入しました。今までは色付きの製品でどこまで水を入れて良いかわからなかったのですが、本体が透明になっていて水がどのあたりまで入っているかがわかるようになった製品があることを知って一気に購入までこぎつけました。

この製品の最大の特徴は、写真のように立てたまま氷を作ることができることです。本体には最大容量を示す目盛りがあり、それ以上水を入れると凍らせた場合に膨張してしまうので無理に氷を出そうとすると失敗して本体を壊してしまう可能性があるという口コミがありました。しかし、本体が透明なので、水を入れるラインがはっきり見えるため、そうしたトラブルはこの製品では無縁かと思います。

さらに、なぜ私がこの製品を買おうかと思ったのかというと、現在は保冷剤を凍らせるために動かしてはいるものの、停電になった場合DC(シガーソケット)からの稼働が可能なので、手持ちのポータブル電源を使って動かす場合、電力のロスがACと比べて少なくでき、結果同じ大きさのポータブル電源を使う場合でも長い時間使い続けられるという大きなポイントがあります。写真のように、容量が10LのEENOUR 車載冷蔵庫 D10を使っているのですが、今回購入したアイスブレーカーが立てた状態でちゃんと入ります。

この製品は海外製ですが、リンク先での購入した商品には日本語の使用説明書も付いていて、やってはいけない事までちゃんと書いてあります。さらに、実際に購入された方の口コミを参考にしながら、小型冷蔵庫で氷を作ってみることにしました。

小型冷蔵庫でも時間を掛ければ、ちゃんと水は凍ります。氷を出すためには、注入口の蓋を外した状態で全体を押し込み、氷を砕くようにするのですが、これが不十分だと本体が壊れる可能性があるので注意して行ないます。砕けたことを確認して両側のベルトを引っぱると、ベルトが取れることなくちゃんと本体と氷を分離することができるので、そうなって器などに作った氷を出します。初回でしたが、こんな感じで普通の氷を作ることができました。

実際、この組み合わせでちゃんと氷ができるということになると、日常的には冷蔵庫の庫内を冷やすためにキープしておき、災害時にぬるい飲み物を冷たくして飲みたい時にはカップに入れることですぐ提供できるようにできます。また、作った氷をビニール袋に入れてクーラーボックスに入れて保冷剤の代用としても使えます。もちろん冷蔵庫ごと車中泊に持ち出せば、走行中はシガーソケットから動かし、目的地に付いたらポータブル電源に接続し直せば、翌日の運転に影響しないくらいの晩酌をロックでできますね。

ちなみに、冷蔵庫の消費電力(カタログ値)は36Wです。実際に使うと瞬間的にもう少し上がることはありますが、庫内の温度が安定すれば消費電力も少なくなり、250Whクラスの小さなポータブル電源でも5~6時間くらいは中味をキープできます。個人的にはクーラーボックスと併用しながら夜間は冷蔵庫ではなくクーラーボックスで食材を冷やし、翌日に改めて保冷剤やアイスブレーカーを冷蔵庫に入れ直して改めて冷やすような形でも良いのではないか? とは思っています。

電気自動車でない普通の車で車中泊を含めたキャンプに出掛ける際には、全て電気で解決するのではなく、色々なグッズをうまく使うことも大事かと思います。今回紹介したアイスブレーカーは、車載用の冷蔵庫の冷凍庫(ポータブル冷蔵庫の中には二つのスペースがあって冷蔵冷凍庫としても使えるものがあります)を使って旅の最中でも氷を作ることができる便利な製品として、日常使用だけでなく、災害用・車中泊用としても良いのではないかと思っています。

スーパーキャパシタ搭載のジャンプスターターは本当にいざという場合に役に立つ?

今回紹介する商品はネットニュースでその存在を知ったのですが、以前(というかかなり昔)、鉛電池が搭載された大きくて重いポータブルバッテリーを車中泊用に買う理由の中に、もし車がバッテリー上がりを起こした場合にエンジンルームを開けてバッテリーと直結してエンジンを再スタートできる機能があったからという理由がありました。

実際のところ、今乗っている車について、買い物に出た先で突然バッテリーが上がってしまいJAFに救援を頼まざるを得ませんでした。その時は近所だったため、早めに救援に来てくれまして、さらにはJAF会員ということもあって現地での作業料金は無料でしたが、頻繁に車で出掛ける方であれば山の中で夜中にバッテリーが上がる可能性もあります。一応バッテリー上がりにも対応できる機器を用意することも考えておいた方が良いでしょう。

そうは言っても、バッテリー上がりから脱出するにはそれ相応の電力が必要ですし、私が持っているポータブル電源の中には車のバッテリーと直結させて車のエンジンを掛ける機能はないので、いざという時にはまたJAFを頼むかと思っていたのですが、車に乗せっぱなしでも大丈夫な電池を使用しないジャンプスターターがあるのですね。

そんな製品の中の一つが、「Autowit Super Cap2 ジャンプスターター 12V」というもので、これはリチウムイオン電池の代わりに、以前防災ラジオの電源として紹介したことのある「スーパーキャパシタ」が使われています。ちなみに、私自身は使っていない状態でこのレポートを書いていまして、さらには他にもキャパシタタイプのジャンプスターターはあるので、リンク先はあくまで参考までにお使い下さい。

ジャンプスターターの場合、大容量は必要なく、一瞬だけ電力が必要になるものなので、キャパシタに電池を貯めて使うことのできるジャンプスターターは、かなりメリットがあるような気がします。

メーカーの説明によると、もしまだ車のバッテリーがすっからかんではなかった場合には、その弱ったバッテリーから5分くらい充電させることで、再スタートさせるための一瞬の電気をキャパシタに貯められるとのこと。さらに、時間はかかりますが、モバイルバッテリー・普通のポータブル電源からもUSB経由で本体キャパシタに電気を貯めることができるそう(リンク先の製品では40分程)。

キャパシタの場合、空にしても劣化することもなく化学変化も起こさないので、車に入れてそのまま置いていてもリチウムイオン電池を使った製品のように発火・爆発の恐れもないとのこと。ただ、あくまでエンジンを再スタートさせるためだけのものなので、とにかく車を動かして近くのカーショップやホームセンターへ行き、新しいバッテリーに買い替えるか、自宅まで戻ってすぐネットでメーカー物の安く買えるバッテリーを注文して自分で取り替える(前のバッテリー上がりの時にはこの方法でメーカー品の高品質バッテリーを購入して自分で付け替えました)ようにすれば、ロードサービスに来てくれた方が提供するバッテリーを購入する差額でこのジャンプスターターが買えてしまうかも知れません。

また、長距離ドライブを伴う旅行に出る場合には事前にキャパシタに充電しておくことで、もし本当にバッテリー上がりを起こしてしまった場合により再スタートしやすくなります。自分のためではなく、出先でバッテリー上がりを起こして困っている人がいた場合には、自分の(正常な)バッテリーから充電できるので、ブースターケーブルでなくてもキャパシタを充電して使うことができるようになります。ただし外車やハイブリット車の場合、ガソリン車とは構造が違うので、相手の車を壊してしまうリスクがあるそうなので、ローテクのガソリン車限定にしておくのが利口なようです。

バッテリーについては寿命があるので定期的に交換するのがおすすめですが、今の季節だとアイドリングをしながらエアコンを使うと、消費電力の方が多くなるのでバッテリーが上がってしまう可能性も高くなります。私自身は今すぐ買うことはセーブしながら、冬の時期を見ながら購入を検討してみようと思っています。

新しいものはすぐに欲しくなってしまうが実は既にあるもので対応可能な事もあるので注意

ネット上のショッピングで、私が結構頼っているセール情報を出しているサイトがあるのですが、色々見ていたらそれ自身でお湯をわかせたり簡単な調理ができるマグカップが処分価格(3千円くらい?)で売られているという情報がありました。

その製品は消費電力が600Wなので、手持ちのポータブル電源の中には利用できないものもありますが、温めたお湯を保温できるモードもあるので、例えばレトルト食品を温めたり簡単な煮込み料理もできる500mlクラスのマグカップということで、災害時だけでなく車中泊にも便利かなとついポチりそうになりましたが、今回は躊躇しました。なので、その製品の詳細については今回は紹介しません(笑)。というのも、色々調べていたら以前自分が書いていたブログのエントリーがヒットしてしまったのです。

車中泊でポータブル電源を使う方ならおなじみの「ちょこっと家電」はいざという時の役に立つか?

今でも車中泊をされる方にとっては安くて一人用としては使い勝手が良いと評価が高い「ちょこっと家電」という電気グリルが直径11センチまでのキャンプクッカーを乗せて使うことができます。260Wとかなり少ない消費電力なので、水を沸騰させるまでの時間はかかりますが(500mlの水を水温20℃からで18分くらい)、今ある200Whクラスのポータブル電源であれば使うことができるのが、買いかけた600Wの電気マグカップと違うところです。

こうした電気マグ・電気グリルのウィークポイントは、本体を丸洗いできないというところにあります。特に本体で調理を行なう電気マグで調理をした後に内部を洗う場合には気を遣いますし、場合によっては本体の故障が起きる可能性があります。その点、電気グリルにキャンプ用のクッカーや使いすてのアルミ皿を載せて使うようにすれば、本体発熱部を冷ましてからウェットティッシュで拭くくらいでも何とかなります。

上のエントリーでも書いてあるのですが、「ちょこっと家電」とは別に、200Wとこちらも消費電力の低いパナソニックの「ミニクッカー(炊飯器)」も持っているので、煮込み料理などはこちらでもできるのですね。だとしたらこの既に持っている小電力家電を使い分けるようにすれば、停電時でも何とか簡単な調理をポータブル電源のみで行なうことは既に可能になっているということを改めて確認したという次第です。

あと、工夫するとしたらちょこっと家電本体のヒーターからの熱伝導を今持っているクッカーより効率良く利用できるようなシンプルなクッカーの導入の方にポイントを絞った方が良いのでは? という風にも思いました。ちょこっと家電の発熱部は平らなので、段差や溝、さらにノンスティック加工などのないシンプルなクッカーがあれば、そちらの方で水からお湯を作る時間を短縮し、その分ポータブル電源の電力消費を節約するような方法についても今後もさくしていければと思っています。

100円ショップのグッズで防災用の火起こし道具を作ってみることにした

キャンプ用品を使うために火器を使う場合、今までは柄の長いライターを使っていたのですが、現在持ち歩いているバッグにライターを入れるのは今まであまり意味がないと思えてそういったものを持ち歩くのは考えていませんでした。ただ、今からの季節でもし大きな地震が起こった場合、明かりも大事ですが停電した中で多少でも暖かさを得るための方法についても考えておかなければいけないと思います。

昔は、LEDライトなどない時代に長時間明かりを得るためにはローソクという選択肢がありました。太い災害用ローソクは、トータルで24時間点灯し続けるので、日が沈んだ後寝るまでの間だったら、数日間は電池の用意がなくても明るさだけでなく手をかざせばわずかに温かさを感じることができます。

当然ながら、大きな地震の後は同じくらいかそれ以上の規模の余震が来る可能性もあるので、ローソクが倒れて火事を起こさないような工夫が必要ですが、周りに燃えるものを少なくすれば、ローソク程度の火であれば、バケツやペットボトルの水で消すことは可能だと思いますので、今でも災害用の用意としてはありだとは思っています。

今回、超小型のオイルランタンを日常持ち運べるようにして災害用品に加えました。100円ショップのベビーオイルでも火が持続できるので、ある意味ろうそくより後始末が簡単で、いざという時には役に立ちそうです。ただ、その場合オイルランタン点火用にライターを持ち歩くのかということになると、ちょっと考えることがあり、ライターの代わりにマッチとマッチを入れる防水ケースを買ってきました。

マッチなど、現在の生活の中でほとんど使うことはありませんが、マッチの軸だけでは火が付かない安全マッチは100円ショップで細々と売られています。小さな箱マッチが6箱で110で、さらにダイソーのキャンプ用品として専用のマッチボックスと一緒に合計220円で購入しました。マッチ箱に入ったマッチをパッキンがあってきちんと締めれば水漏れしないケースも今や110円で買えてしまうのは驚きです。

さらに、このケースの上部にはマッチを擦るための「側薬(そくやく)」が付いています。ただ、この仕組みには問題もあって、もしケースが濡れてしまえば側薬も濡れてしまってマッチが擦れなくなってしまいます。また、もし側薬が濡れなくても多くのマッチを擦っているうちにどうしても減ってきてしまうので、使っているうちに側薬を交換する必要が出てくるということになってしまいます。ネットで側薬について調べたら結構な値段がするので、今回購入したものを使って、トータル220円でケースが水に濡れても、側薬が無くなっても予備を用意することもできる方法について考えてみました。

まず、マッチはケースに入れて使うので、箱マッチにある側薬の部分だけを切り取ります。恐らく箱マッチの本数分くらいまでは擦れるだけの量になっていると思うので、これをケースの中に入れます。

直接マッチの軸と側薬が当たらないように切り取った側薬とマッチ棒を入れて蓋をすれば完成という、かなりあっけない工作になりました。でもこれで、今回買ったマッチを全て使っても、このマッチケースに入れた側薬から着火させるようにすれば、問題なく長く使えるようになるのではないかという気がします。

火器の類ということで旅との相性を考える時、飛行機にこれは乗せても大丈夫なのか? というのがあります。これについては今でも喫煙をしている人がいるため、今回紹介した安全マッチや、ライター一個までなら身に付けておけば国内線では機内持ち込みは可能だということでした。遠方への旅行で喫煙者でもないのに災害用ローソクやオイルランタンに点火する機会があるのかという問題はありますが、もし荷物の中にマッチがある場合はきちんと申告してこのケースをポケットにでも入れておけば問題なさそうですね。

いざという時の着火用品としては、燃え尽きることのない柄の長いライター(チャッカマンは商標なのでこんな表現を使っています)の方が良いのかも知れませんが、少なくとも今回紹介したマッチ・側薬・マッチケースのセットはそれだけで発火や爆発をすることはないので、ライターよりは持ち運んでも安心なのかな? という気はします。ライターの場合は長く使わないとガスも蒸発していざという時に使えなくなるのも困りますので、私は持ち運びできる発火用品としてはこのセットを持ち運ぼうかかと思っています。

家で使いながら外に持ち出してポータブル電源とセットで使えるサーキュレーター

注文していたサーキュレーターが到着しました。山善の18畳タイプのYAR-DDW153(W) というモデルです。価格と自分で許容できる性能で選んだので、一般的な売れ筋とは違うかも知れませんが、耐久性さえよければ自分的には満足できる買い物でした。性能は18畳用ということで本体はそこそこ小さく、消費電力もDCモーター採用でカタログ値ですが17Wに抑えられています。

私の持っている小さなポータブル電源(200Wh前後)でも連続10時間以上動かせる計算になります。キャンプなどで使う場合、日中100Wのソーラーパネルでポータブル電源を充電できれば、2時間~3時間くらいで空の状態から満充電にできますので、このタイプのポータブル電源を複数持ちしている私からすると、コードレス扇風機にこだわる理由はありませんでした。基本的な性能はだいたい以下の通りです。

・風量調整5段階
・リモコン付
・タイマー付
・左右上下首ふり機能
・リズム風機能付
・工具なしで分解掃除可能

まだサーキュレーターを持っていない方は、360度首が回転するモデルの方が良いとか、風量ももう少し細かく設定できた方が良いとか、そうしたイメージがあるかと思います。ただ、実際に使っている人は極端な話首ふり機能を使わずにエアコンの風を循環させているような話も事前にわかっていました。

サーキュレーター無しで部屋でエアコンを使っていた時は、26℃くらいの設定温度でエアコンを付けて、涼しくなってきたところで設定温度を下げて28℃くらいにしてそこで固定といった感じでした。ただここからさらに設定温度を下げて29℃にすると、自動運転させているため急に涼しくなくなる時が訪れるので、結局は28℃で自動運転させていることが多いという状況でした。さらにひんやりしたい時にはさらに設定温度を下げるため、かなり電気代がかかっていたのです。

とりあえず、サーキュレーターを部屋の隅に置き、左右上下首ふり状態にして運転を開始しました。ちなみに、エアコンの設定温度は、サーキュレーターを買った効果を実感したいため、あえて29℃に設定しました。エアコンを付ける前の気温は34℃くらいありましたが、運転を続けていると本体に常時表示されている温度計の表示がみるみる下がっていきます。ただ、29℃まで下がるとなかなか下がらなくなり、一瞬28℃の表示が出てもすぐ29℃に戻ってしまうような状況になりました。

ここで、私が事前に仕入れたサーキュレータの使い方を実践することにしました。首ふり機能を完全にストップさせ、部屋の隅にサーキュレーターを置いたまま、風の方向をエアコンの吹き出し口の少し手前から天井に向けて固定しました。これでエアコンの風が部屋を循環し、部屋の温度が下がるというのですが、本当に下がったのにはびっくりしました。

写真のような角度で風を送り続けていたところ、28℃から27℃を超え、26~25℃(部屋の床に置いたサーキュレーターの温度表示)で安定するようになりました。自宅でエアコンと併用する場合ならこの使い方がベストなので、これからはエアコンの設定温度を29℃にしたままサーキュレーターを併用することで、本当に電気代を劇的に下げられそうです。恐らく今年は9月終わりになってもまだ暑くなるかも知れませんので、下手をしたらあと3ヶ月くらいはエアコンを使い続ける可能性があるので、サーキュレーターを購入金額を電気料金の差額でひねり出すことも可能ではないかと思います。

もちろん、本体が小さいので車に積み込んで持ち出し、野外で使うだけでなく先日痛感した扇風機のない古い旅館の和室に持ち込めば、古いクーラーから出る冷気を循環させて快適に過ごせそうです。また、エアコンを付けなくても窓を開放して外からサーキュレーターを回し、外の空気を室内に取り込んだり、逆に室内から窓に向かって回し、室内の熱い空気を出すこともできそうです。あと、梅雨時の洗濯物の部屋干し対策として洗濯物に首ふりさせながらまんべんなく風を当てることで室内でも早く洗濯物を乾かすことができそうです。

そのような使い方で考えると、このスペックでも少々オーバースペックではないかと思ったりするのですが、今回は6千円ちょっとで購入できたので、今後の部屋の温度管理の秘密兵器として使っていきたいと思います。使ってみて常時温度表示ができることが私にとっては良かったです。というわけで、今回の製品は私の使い方では少々オーバースペック気味だったので、皆さんが選ばれる際には、他のサーキュレーターの達人からの情報を参考にして、安くても十分使えるものを選んでいただければ良いかなと思います。

私が車中泊・キャンプに便利なコードレス扇風機の購入を見送った理由と出した答

先日の松本・浅間温泉の旅でその必要性を感じることになった持ち運べる扇風機について調べていたのですが、現在いわゆる「コードレス扇風機」として人気な製品というのは私のニーズには合わないことがわかりました。

本体にリチウムイオン充電池を内蔵し、容量が10,000mAあってケーブルレスで長時間利用可能・スマホなどへの給電が可能というのはちょっと見ただけでは魅力的に思えるかも知れませんが、充電池内蔵の家電というのは、その寿命に問題があります。自分で電池交換ができないと電池の寿命がそのままその製品の寿命になってしまいます。最新のキャンプ用扇風機は、スマホが充電できたり、LEDライトが付いていたり、虫よけ機能が付いていたりと至れり尽くせりですが、なぜ外付けバッテリーと接続して使うような製品がないのかと思ったのですが、そういう製品が出たら人々は新しい製品に買い替えなくなるわけで、メーカーの方ではあえて内蔵バッテリー式のコードレス扇風機を作っているのではないかと感じることになりました。

私の場合は、自宅には複数のポータブル電源があるので、普通にコンセントを使って利用できる扇風機やサーキュレーターがあれば、野外での使用はもちろん、ホテルの部屋に持ち込んだり、車の中で使ったりすることができます。現在のポータブル電源は長寿命で、毎日充電を繰り返してもおよそ10年は使える(理論値ですが)というリン酸鉄バッテリーが搭載されています。そうした上で、日常的にも使え、旅先にも気軽に車に入れて持ち運べる小型のサーキュレーターを探すことにしました。

選ぶ上で考えたのは、高出力とか様々な機能が付いていればなお良いのですが、それなりにコストがかかるので、最低限のところで考えたのが以下のようなものになります。

・出力はそれほど高くなくても良い
・モーターは消費電力の少ないDCモーターで
・大きさはそこまで大きくないものを
・特別な工具なしに分解して掃除が簡単にできるもの

特に最後の分解掃除の簡単にできるというのは、毎日使う場合には大切です。今シーズンから使い出した扇風機は、かなり部屋のホコリを集めてしまって、なかなか掃除するのが大変なのです。新しく買うなら、水洗いをして一気にきれいになる、DCモーター付きのもので物色していたのですが、そんな中たまたま楽天市場のセールで安くなり、さらに楽天ポイントも普段より多く付くことで、値引き分にポイント分を含めると、6千円ちょっとで買うことができたサーキュレーターを注文しました。

今まで、エアコンを扇風機と併用しながら使っていたのですが、設定温度の違いでかなり電気料金に違いがあることを知りました。今月請求の電気料金はそういう事を気にしないで、設定温度25~26℃くらいで運用していて、びっくりするくらいの電気代を払う羽目になりそうなのですが、今使っている扇風機でも、うまく風の向きを活用すれば、エアコンの出力を自動にした状態で設定温度は28℃くらいでも十分涼むことはできます。

ただ、それでもエアコンは結構電気を食うので、設定温度を29℃まで上げても涼しくなるかと思ってサーキュレーターを導入した次第です。

サーキュレーターは暑い部屋の空気を外に出して外気を導入することにも使えたり、雨などで洗濯物を部屋干しする時にも使えたりしますので、基本部屋で使いながらいざという時には外に(車やキャンプでもポータブル電源とセットで使える)ということで、普通のサーキュレーターの方がキャンプ用の扇風機より便利なのでは? と思えたわけです。実際の使い勝手など詳しい情報については稿を分けたいと思います。

初心者から中級者まで車中泊だけでなくお出掛けに持っていける現実的な双眼鏡

先日、大型の双眼鏡を買ったばかりなのですが、今回追加で今後色々使えそうな双眼鏡をゲットしてしまいました。なぜまた双眼鏡を買ったのかと言うと、手持ちで使える軽い双眼鏡があれば、旅行中に星空だけでなく風景や鳥、コンサートでも使えるのでかなりお出掛けには都合が良いということを知ったからです。

たまたま知り合いと双眼鏡の話をしていて、その方は祖父の代から家にあるという軍用ではないかと思われるカールツァイスの双眼鏡を持っていたのですが、そのスペックは6(倍)×30(mm)という小さいもので、これくらいの大きさが陸上で色々なものを見ながら移動するということを考えるとこのくらいのスペックになるのかとしみじみ思いました。ということで、現在販売されている同サイズの双眼鏡について調べていたのですが、まるで「松・竹・梅」のような感じの三つの双眼鏡が目に止まりました。その三つの共通点は、「ポロプリズム」「三脚穴付」「防水」「500g以下」ということで、これならバックパックに放り込んでいつでもどこへでも持っていけます。その3つとは、以下の三機種です。

日の出光学 B+(3万円強)
コーワ YFII 30-6(1万5千円前後)
ケンコー・トキナー ultraVIEW 6x30WP(5千円強)

価格は2024年7月現在、ネット価格の最安値で表示しています。もちろん、価格が上がれば上がるほど見え方は良くなり、長く使える良いものなのですが、予算の都合もありますし、一番安いケンコー・トキナーの双眼鏡でも十分に使えます。特に人に進めることを考えると、やはり安くてもそれなりの性能をキープしているultraVIEW 6x30WPが良いのではないかと思い、一気に注文してしまったのでした。

大きさを以前購入した大型双眼鏡および、スマホ(oppo Reno9A)と比べてみましたが、相当小さいですし、覗いてみたらかなり明るく鮮明に見え、軽いため手ブレもほとんどなく使えました。ちょっと使っただけですが、ストラップにレンズカバーを取り付けるようにできるので(下の写真参照)、出先であたふたしていても、レンズキャップを失くすことを防げるような工夫がされているのが地味に嬉しいです。特に車の中でゴソゴソやっていると、車の奥深くにキャップを落としてしまったらそれはそれで大変なので、車中泊旅で使うにもなかなかオススメだと思えます。

実際この双眼鏡で何が見えるかと言いますと、地上でちょっと離れた物を拡大して見るだけでなく、レンズが明るいので夜に花火を見たり、三脚に固定できるので星空を見るにも使えるオールマイティーさがあります。また、見る対象の距離にもよりますが、低倍率であるので、コンサート用に使えないこともないでしょう。野外ステージの場合、会場が急に雨になる可能性もあるので、防水仕様というのも有難いです。

初心者の方は、まだどんなものかもわからないものに、高額なお金を出したくないと思われる方もいるかも知れません。ちなみにですが、日の出光学のB+については、購入したもののもし自分の用途に合わなかった場合には、一ヶ月以内であれば着払いで返品が可能というメリットもありますが、そもそもそれだけの予算を双眼鏡に掛けたくないと思うなら、ケンコー・トキナーの約5千円のものを試してみる価値は十分にあると私は思います。

今後は、旅行に出る時には必ずこの双眼鏡をバックパックに入れていこうと思っています。そして旅先で何を見るかということを考えながら出掛けるのも楽しそうです。

「走れるJOGサンダル」を普段履きにするための靴下選びについて考える

先日紹介したワークマンの「走れるJOGサンダル」(下の写真)は、仕事でないプライベートで利用していますが、一見サンダルに見えることなく、紐でかかとを固定するという気楽さで、現在の生活の中での使用頻度は上がっています。当初は裸足だけで利用するつもりだったのですが、これだけ汎用性があると、もっと多くのシーンで使いたくなります。

最初、どうやって脱いだり履いたりした方が良いのかと思っていたのですが、サンダルはサンダルなので、かかとの事は気にしないで足を奥深くまで突っ込めば、普通のサンダルのように履くことができるので、玄関先でかかとを固定する必要はありません。例えば、車に乗る時などに、マジックテープを剥がしてかかとで固定するようにすれば良いので、頻繁に靴を脱いだり履いたりするような場合にはむしろ便利に使えます。

と、なると最初は素足に履いて出るようにのみ考えていたこのサンダルを、あえて靴下を履くことで安定して歩いたり走ったりできるような事も考えてみたくなります。そのためには、夏用ということで薄く涼しくて、ショート丈の靴下を併用することを考えたのですが、別の目的で出掛けた100円ショップのダイソーに、そのニーズにぴったり合った靴下があるのを発見しました。

「吸水速乾」というもので、一般的なサイズ(25~27cm)で薄いのもサンダルと合わせるにはベストという感じです。価格は一般的な税込110円なので、3足買っても330円という安さです。サンダル自体も1,900円と、この夏の足元はこれで十分なのではないかと思えるほどのぴったり感でした。

これだと、出先で急に雨に降られたとしても、ちょっと乾かせばそれ以上足元がぐちょぐちょになることを防ぐことができそうです。足元保護という点もありますし、サンダル自体を保護する意味でも、長く出掛ける時には靴下の利用が無難だとここ数日使っていて思ったことなので、安く便利な靴下とサンダルのセットをこの夏のお出掛けのメインとして使っていこうと思っています。旅行中でも、ある時は素足でサンダル的に利用しつつ、ちょっと歩くような事になった時には靴下を履いた上でかかとを固定して使うようなことで、複数の履物を用意しなくても良くなりそうですし、土砂降りの雨に遭遇した場合にサンダルは濡れるにしても、そのまま履き続けて乾かす非常手段が取れるので、冬はともかく夏のお出掛けはこれだけで良いかな? という気もします。もしこの夏出掛ける機会があれば、改めてこのサンダルを使い通してその感想などをアップできればと思っています。

ワークマンの「走れるJOGサンダル」で休日は裸足基本の生活ができるか?

これから秋の訪れが暦の上で来たとしても、外に出ると暑さにやられる日々はまだまだ続くでしょう。涼しさを感じるために色々と工夫をしてはおりますが、ブログでのやり取りの中で涼しさは足元からということに気付き、きちんと足首を固定できるサンダルを探して購入してきました。それが、ワークマンのラインナップにある「走れるJOGサンダル」です。

これは、写真で見ても普通の靴なのでは? と思えるような形状をしていますが、つま先部分が普通の靴と同じような加工をされているのでそう見えるものの、全体はメッシュで左右側面には通気の良くなるような穴が2つずつ開いています。足を固定するためにはマジックテープ式なので、かなり締まるという感じです。普通の靴と同じような履き方にはなりますが、裸足のまま履いて行けることで、かなり応用範囲があると感じます。

商品名の通り、足首を固定することで普通に走ることもでき、ソールにクッション性があるので、運動靴とサンダルの中間といった感じの履物のように感じます。

さすがにこれで仕事をすることはできないと思いますが、休みの時などは靴下を履かない状態で単に外に出るだけでなく、つま先部分が守られているので、比較的安心して動くことができるでしょう。

あと、個人的な利用法としては自転車で通勤している中で困ることを解決できる可能性があるので、あえて大雨の日の出勤に使ってみようかなと思っています。素材がメッシュなので乾きやすいですし、合羽を全身付けても足元から濡れていき、靴下がびしょびしょになる体験をされている方は少なくないと思います。長靴でも履いているうちにどこからか雨が入って来ますし、長靴自体普通の靴と比べると大きくてかさばるので、長靴は持っていても使う機会は減ってしまっています。

ただ、これなら最初から裸足に履いていけるので、職場に着いたら靴下を履いて仕事用の靴に履き替えれば、靴が濡れたまま履き続けることも有りません。今の時期であれば、日々使うように出しておけますし、結構そうした応用も効くサンダルではないかと思えてきました。

足首を固定しないタイプのサンダルも便利ではありますが、使い分けていくことが良いのではと思います。車中泊の際にちょっと外に出る時にはこのサンダルではなく普通のサンダルにして、休みの時の普段履きとして新しいサンダルを使おうかなと今は考えています。購入額自体も安いですし、ネットショップでなく実店舗に行けば置いてありますので、気になる方は実際に履き心地を試してみるのも良いかと思います。