注文していたサーキュレーターが到着しました。山善の18畳タイプのYAR-DDW153(W) というモデルです。価格と自分で許容できる性能で選んだので、一般的な売れ筋とは違うかも知れませんが、耐久性さえよければ自分的には満足できる買い物でした。性能は18畳用ということで本体はそこそこ小さく、消費電力もDCモーター採用でカタログ値ですが17Wに抑えられています。
私の持っている小さなポータブル電源(200Wh前後)でも連続10時間以上動かせる計算になります。キャンプなどで使う場合、日中100Wのソーラーパネルでポータブル電源を充電できれば、2時間~3時間くらいで空の状態から満充電にできますので、このタイプのポータブル電源を複数持ちしている私からすると、コードレス扇風機にこだわる理由はありませんでした。基本的な性能はだいたい以下の通りです。
・風量調整5段階
・リモコン付
・タイマー付
・左右上下首ふり機能
・リズム風機能付
・工具なしで分解掃除可能
まだサーキュレーターを持っていない方は、360度首が回転するモデルの方が良いとか、風量ももう少し細かく設定できた方が良いとか、そうしたイメージがあるかと思います。ただ、実際に使っている人は極端な話首ふり機能を使わずにエアコンの風を循環させているような話も事前にわかっていました。
サーキュレーター無しで部屋でエアコンを使っていた時は、26℃くらいの設定温度でエアコンを付けて、涼しくなってきたところで設定温度を下げて28℃くらいにしてそこで固定といった感じでした。ただここからさらに設定温度を下げて29℃にすると、自動運転させているため急に涼しくなくなる時が訪れるので、結局は28℃で自動運転させていることが多いという状況でした。さらにひんやりしたい時にはさらに設定温度を下げるため、かなり電気代がかかっていたのです。
とりあえず、サーキュレーターを部屋の隅に置き、左右上下首ふり状態にして運転を開始しました。ちなみに、エアコンの設定温度は、サーキュレーターを買った効果を実感したいため、あえて29℃に設定しました。エアコンを付ける前の気温は34℃くらいありましたが、運転を続けていると本体に常時表示されている温度計の表示がみるみる下がっていきます。ただ、29℃まで下がるとなかなか下がらなくなり、一瞬28℃の表示が出てもすぐ29℃に戻ってしまうような状況になりました。
ここで、私が事前に仕入れたサーキュレータの使い方を実践することにしました。首ふり機能を完全にストップさせ、部屋の隅にサーキュレーターを置いたまま、風の方向をエアコンの吹き出し口の少し手前から天井に向けて固定しました。これでエアコンの風が部屋を循環し、部屋の温度が下がるというのですが、本当に下がったのにはびっくりしました。
写真のような角度で風を送り続けていたところ、28℃から27℃を超え、26~25℃(部屋の床に置いたサーキュレーターの温度表示)で安定するようになりました。自宅でエアコンと併用する場合ならこの使い方がベストなので、これからはエアコンの設定温度を29℃にしたままサーキュレーターを併用することで、本当に電気代を劇的に下げられそうです。恐らく今年は9月終わりになってもまだ暑くなるかも知れませんので、下手をしたらあと3ヶ月くらいはエアコンを使い続ける可能性があるので、サーキュレーターを購入金額を電気料金の差額でひねり出すことも可能ではないかと思います。
もちろん、本体が小さいので車に積み込んで持ち出し、野外で使うだけでなく先日痛感した扇風機のない古い旅館の和室に持ち込めば、古いクーラーから出る冷気を循環させて快適に過ごせそうです。また、エアコンを付けなくても窓を開放して外からサーキュレーターを回し、外の空気を室内に取り込んだり、逆に室内から窓に向かって回し、室内の熱い空気を出すこともできそうです。あと、梅雨時の洗濯物の部屋干し対策として洗濯物に首ふりさせながらまんべんなく風を当てることで室内でも早く洗濯物を乾かすことができそうです。
そのような使い方で考えると、このスペックでも少々オーバースペックではないかと思ったりするのですが、今回は6千円ちょっとで購入できたので、今後の部屋の温度管理の秘密兵器として使っていきたいと思います。使ってみて常時温度表示ができることが私にとっては良かったです。というわけで、今回の製品は私の使い方では少々オーバースペック気味だったので、皆さんが選ばれる際には、他のサーキュレーターの達人からの情報を参考にして、安くても十分使えるものを選んでいただければ良いかなと思います。