車中泊のための道具考」カテゴリーアーカイブ

車中泊をするためには必ず使うものから、あったら便利なものまで様々なグッズについて紹介していきます。

キャンプでなくても一枚持っていたい「キャンプ用マット」の非キャンプ時の使い方

ここのところ脳内で旅行のシミュレーションを行なっています。最近になって職場では身近で働いていた方がコロナ感染するといったことも起こり、多くの人が集まるところに出掛けることで自分がかかってしまったらと思うとちょっと躊躇するところはありますが、人が行かないような場所に目的地を決めたり、密になりにくいような交通手段を選ぶなどすれば、今後は色々なところに行けそうです。

とは言ってもそうそう長い休みは取れないので、週末の2日の休みを活用することになるとすると、仕事終わりの夕方から夜に掛けて出発し、最も長く旅行を続けるためには、週明けの月曜朝に戻ってそのまま仕事に行くような事でもしない限り、私の場合はそれぐらいしか時間が取れません。そんなこともあり、自分の都合で出掛けられて、帰りの時間も調整可能な車中泊の旅を行なっていたのですが、それでも、車で行ける場所には限りがあります。

限られた日数で、遠くまで出掛けるためには、当然ながら車から交通手段を変える必要があります。私が車中泊を始めた頃と比べて圧倒的に変わっているのが、飛行機に格安な料金で移動可能なLCCが運行していることでしょう。以前の大手国内航空でもセールにうまくハマると、通常料金と比べてもかなり安く東京から北海道・沖縄へ行くことができましたが、LCCは通常期でも安い上、セールで購入することができれば、今まで18切符で大変な思いをして移動したのが嘘のように、あっという間に目的地へ安く行くことができます。

ただ、LCCの利用は地元の空港からは飛んでいなくて、安く色んなところに行こうと思ったら、私の場合はまずは成田空港にたどり着くことが必要になります。料金の面からも、また時間を有効に活用する面からも、できれば成田発の始発に乗りたいところなのですが、さすがに首都圏在住でないと、朝になってから家に出てもとうてい間に合いません。

そこで、仕事終わりの搭乗前日に成田空港に前乗りし、仮眠を取りながら始発を出発ロビーで待つということも安く、しかも時間を有効に使うためには必要になってくるのです。

空港ロビーでの仮眠というのは、ただなかなか厳しいものです。ロビーにはベンチがありますが、ベンチは座るものなのでそこで強引に寝ようとしても、体には良いことはありません。

かといってロビーにテントを張るようなことは保安上の理由から不可能です。ロビーの床に直に寝っ転がるのも大変なので、そこで持って行きたいのが、コンパクトに畳んで持って行ける「キャンプ用マット」なのです。これは、車中泊をする場合の用意として、過去には色々なものを買ってみたのですが、今回以前買った様々なマットを出してみたのですが、空気を入れて膨らますタイプの「エアーマット」「インフレータブルマット」の類は、長く置いておくと弁の部分が経年劣化してしまい、私の持っているものはことごとく見るも無惨な事になってしまいました。それでも、ウレタンの入った「インフレータブルマット」は多少マシですが、それでもかなり使うような人でないと、使わないうちに劣化してしまう可能性があります。

その点、インフレータブルマットと同時期に購入した「Zライトソル」はそれなりに使った時期もあり、その後ずっと使わず車の中に入れっぱなしにした時期もありましたが、現在でも全く問題なく使えています。折りたたんでもそれなりにかさばりはしますが、コットを持ち出すより軽く、バックバックの横にくくりつければ、それほどじゃまにならずに旅行用具を一つにまとめられるので、あとは小さなシュラフでもバックパックに入れて出掛けるようにすれば、空港ロビーでの仮眠であれば問題なくでき、体も翌日痛くならずに済みそうです。

私の場合は、以前購入した「Zライトソル」を持っていたので、あえてそれ以外のマットを使うことはありませんが、同じ構造のマットはダイソーでも売っています。Zライトソルと比べるとペラペラで、耐久性にも疑問がありますが、ダイソーの折りたたみマットは税込550円で収納袋付きになっていて、その収納袋にはZライトソルもキレイに入ります。ダイソーのマットの方が畳んだ時の長さが少し長いため、取り回しは多少悪いとは思いますが、いざとなったら登場時に持ち込めないと言われても諦めが付くので、一つ持っておいて損はないだろうと思います。

もちろん、車中泊用としてシートを倒して仮眠せざるを得ない時にも、このマットは役に立ちます。一枚ではちょっと凸凹が気になるなら、二枚購入して二枚重ねで使うということも可能ですので、LCCの始発待ちを考えておられる方は、こうしたマットを旅のお供にすることも考えてみましょう。

日常的に使いながら災害用として使えるアルコールストーブを中心にしたセットを改めて考える

前回(前日)の内容を読まれた方も読まれない方も、いざという時に役に立つと思われる、アルコール燃料を使った、自分なりにまとめたセットについて今回は紹介します。アルコール燃料は安く、少ない容量でも使え、煤も出ないので燃料の扱い方に気を付ければ、便利に使えるようになります。こちらの写真にあるものがそれですので順に説明していきます。

まず、アルコール燃料を燃やす「アルコールストーブ」ですが、様々な種類がある中で私がおすすめしたいのが、日本製で定番のエバニュー・チタンアルコールストーブEBY254です。シンプルな道具ですが3千円くらいして、他のメーカーでは安いものも出ているのですが、これをおすすめする理由はストーブの上に直に乗せて調理することが可能だということです。

このアルコールストーブのレビューの中には、「火力は強いが燃費が悪い」というものがありますが、それは直乗せをせずに使う場合で、アルコール燃料を入れて火を付けてから、本燃焼するまで40秒くらい待ってからキャンプ用のクッカーを乗せると、下段からの火だけが使えるようになるので、実に燃費が良い弱火になります。

直乗せするクッカーは、それこそ大き目のシングルマグカップ(100円ショップにも売っています)でも良いですし、こうしたミニマムセットの定番であるスノーピークのチタンシングルマグ450という選択もあるのですが、今使っているのは小型のクッカーです。大き目の取っ手が付いているので安全に取り扱え、マグカップをクッカー代わりにするためには蓋が必要なのですが、当然フタも付いていて、さらにお湯を注ぐ時に便利な切込みが付いているモンベルの「アルパインクッカー9ディープ」が写真のクッカーです。

アルミ製で熱伝導が良いので、炊飯もこなす小型のキャンプ用鍋です。価格は2千円強で、これらを揃えるだけで5千円オーバーになってしまいますが、この2つのセットだけで、あとはご家庭にある金属のバットを持ってきてそこにアルコールストーブを置き、その上にクッカーを乗せるだけで調理が可能になるので、五徳を別に用意する必要がありません。

アルパインクッカー9は容量の400ccと200ccのところに目盛りが付いていて、計量カップを必要としませんが、個人的な感想を言うとこのクッカーの目盛りは若干多目に計量できるようなので、沸騰したお湯を真空断熱ボトルに入れておきたい場合、400mlの容量のボトルでは私の場合溢れてしまいました。できれば、別にお米の一合も量れる計量カップをスタッキングすると良いでしょう。

話を戻しますが、エバニューのチタンアルコールストーブは、使い終わった後にアルコール燃料が余った場合、燃料を回収して再度使えます。このストーブには30mlと60mlのところに目盛りが付いているのですが、今回のセットの場合には30mlよりちょっと下くらいまで燃料を入れて使い、沸騰したら上からフタのできるようなキャンプ用のステンレス製のシングルカップ(写真のものは250mlのステンレスカップ)を被せて消火したら、燃料を回収します。それには主にコスメ用として売っているシリンジ(注射器)を使うと、シリンジには目盛りが打ってあるので、効率的に燃料を回収できるだけでなく、自動炊飯にも使えます。

一般的に一合のご飯を炊く場合、アルコール燃料が20mlあれば良いと言われています(二合の場合は30ml)。つまり、シリンジからアルコール燃料を計量しながら定量分をアルコールストーブに移せば、火が付いたアルコールストーブにクッカーを乗せれば、火が消えるまでそのままにしておけばきちんとご飯が炊けるのです。そのため、100円ショップへ行き、シリンジの他にアルコールを入れておけそうな容器、キャンプ用のシングルカップ、お米の計量カップ(金属製が便利)や安全に火を付けられるライターなどを買い込めば、いざという時だけでなくレジャーでも使えるセットが完成します。

クッカーについては四角いメスティンでも代用可ですが、災害時には複数のメスティンを使って一人分ずつお米を炊き、そのまま器として使うのが良いのではないでしょうか。今回の組み合わせは基本湯沸かし用に考えたものです。このクッカーならお湯が湧いた後に安全にお湯を保温ボトルに移すにはこれがアルコールストーブ直乗せには都合が良いです。

なお、メスティンではなくこのクッカーで炊飯をする場合、水を多く入れると吹きこぼれるお湯が注ぎ口から一気に出てくる危険があります。それは「赤子泣いてもフタ取るな」という炊飯時にはフタを開けるのが悪いという常識があるからです。ただ、フタがカタカタ言い出したら、このセオリーは無視してフタを外し、かき混ぜながら焦げ付かないようにすれば、ちゃんと美味しいお米が炊けます。同じようなやり方は、100円ショップで売っている大き目のステンレスシングルマグで炊飯をする時にも使えるやり方です。基本的には一定時間は水に浸してから火にかけることが大事なので、そうした事は災害時にやるのではなく、レジャーで持って行った先で試しながら行なうのが良いと思います。

と、ここまで書いてきましたが、最後に一番大事な点について言及しておきます。今回紹介したセットはしまったまま災害時だけ使おうとすると、その使い慣れなさで火災や火傷など、大きな問題を起こす可能性があります。ただ、使い慣れていれば間違いをすることはなくなるので、日常のコーヒーを飲む湯沸かしに使ったり、キャンプで一人用のご飯を炊きながらその扱いに慣れることができるような方に向いています。アルコール燃料は使い方を誤ると大きな火が上がり爆発的に燃えることもあります。便利な道具ではありますが、慎重に日々扱いながら非常時に備えましょう。

エバニュー チタンアルコールストーブEBY254


電車移動や行列必須のイベント用の椅子はできるだけ場所を取らず余分な部品がないものの方が良い

先日購入したワークマンの背もたれ付き折りたたみ椅子は、狭い自宅にお客さんが来た時の客用椅子としてかなり便利なことがわかりました。常に出している必要はなく、折りたたんで収納袋に入れるとバックパックに余裕を持って入るので、今現在は少し大きめのバックバックに、これも先日紹介した折りたたみコットと、簡易寝袋としても使えるシーツと一緒に入れています。いざという時はそのバックバックを担いで行けば、二畳くらいのスペースがあれば、どこでも生活空間になります。将来的にはコンパクトになるテントかツェルトなどを加えることで、バックパック一個でどこでもプライバシーも確保できるような装備にしたいとは思っていますが、今回は別の椅子の話をさせていただきたいと思います。

電車を使っての旅行の場合、問題なく乗り継ぎができれば良いのですが、トラブルや利用者集中などでホームで長いこと待たされるということも普通にあります。そんな場合、多くの人がいる中で地ベタに直接座ることなく体を休めるための椅子ということを考えると、置いた時の専有面積はどうしても背もたれ付き折りたたみ椅子というのは大きくなってしまいます。イベントや花火大会などゆったりと座って見るためにはこうした椅子は適してはいるものの、ちょっと出して狭い空間内でも他の人の邪魔にならずに座るということになると、別の観点から椅子探しをする必要が出てくるのです。

そんなわけで、小さくて軽くて、さらに簡単に組み立てられてかさばらない、背もたれがない椅子というものを探していたのですが、当初はロゴスのワンタッチで折りたたむことができ、フレームがジュラルミンで丈夫な「キュービックチェア」の購入を考えたのですが、座面がおよそ20センチとかなり小さいのがネックでした。耐荷重目安が120キロもあるので、体の小さな人であればベストな選択ではあるのですが、今回はネットでのレビューを参考にしながら、別の組み立て椅子をチョイスしました。

収納状態のパッケージはスマホと比較してもかなり小さいことがおわかりでしょうか。32cm×10cmのサイズで、全体の重さは520gと、背もたれ椅子と比べたら、その座り心地は劣るものの、これだけ小さく済むというのだけでも私には魅力です。

そして、椅子を組み立てたのがこれです。フレームを組み立てた後、座面をはめ込むという背もたれ椅子と同じ組み立て方をするもので、フレームはジュラルミンではありませんが比較的しっかりしたアルミニウム合金で、座面も約30センチ四方あるので、私でも何とか体を預けて座ってもそこまで大変ではありません。耐荷重の目安は100キロとなっていますが、これも必要十分で、設置にそこまでスペースを取らずに座ることができます。

また、この製品の特徴は座面の布にマジックテープとポケットが付いており、片付ける際には足を折りたたんだものをポケットに入れ、座面の布を巻きマジックテープで止めることで、座面が収納袋の代わりになっています。これは特に旅先で組んだり片付ける時に、収納袋を失くす心配のない、良いアイデアではないかと思います。重さも仕舞寸法も問題なく、これであれば例えばバックパックと折りたたみ椅子が一緒になった製品を買うよりも、かなり実用的に使える椅子になると思います。

また、背もたれ付き椅子と組み合わせてこの椅子を足載せにしたり、耐荷重が100キロあるので荷物置き用として使ったりもできます。組む場合にはちょっとしたコツが必要ですが、布を伸ばしながらフレームをセットする際には、4つの穴のうち2つにバックルが付いていて、最初フレームをバックルの無いところに差した上で、バックルを持って布を引っ張りながらフレームを穴に差し込むようにすると、それほど力を入れることなく組み上げることができます。耐久性がどうかという点はありますが、私は今回アマゾンで2,000円弱で買えたので、布が破損した場合には追加購入をしながら余ったフレームはスタンドや、上に板を置いてテーブルとして使うのも有りだと思います。

このようなキャンプ用品というのは、結構日常的に使えるものが多いので、登山やキャンプはやらないという人でも注目してみると、普通のホームセンターに置いてあるものとは一味違った使い勝手を感じることができるでしょう。

HADUKIアウトドアチェア


MoonLenceの折りたたみコットを購入してより機動性のある旅のパックを作る

このブログでは、かなり前から折りたたみ式のキャンプベッドである「コット」について紹介していました。今は売っていませんが、かなりしっかりと設置して使えるロータイプのコットを主に使っており、「ボイジャーコット」を車載して車の中で組み上げることで、現在の普通車でもきちんと設置していざという時は普通車での車中泊でもエコノミークラス症候群になるような恐れを極力減らし、ゆったりと手足を伸ばして寝られる環境を作っています。

ただ、手持ちのコットは折りたたんでもかなり仕舞寸法が大き目で、車の中に入れて運ぶなら良いのですが、交共交通機関を使っての移動には、そもそも持って出掛けようとは思いません。昔はバックパッカーが良くやっていた「駅寝」というまさに野宿じみたことをやっている人もありましたが、今ではなかなかそんな人はいないものの、状況によっては災害時以外でもフラットな床があればコットを設置して仮眠を取るような状況は色々と考えられます。

具体的には、LCCで早朝便を利用する場合、前日のホテル代を出さずに深夜でも開放されているロビーにコットを設置すれば、それなりに楽な姿勢で仮眠を取ることができます。また、最近は減ってきましたがフェリーのエコノミーで雑魚寝用のフラットな船室に設置すれば、毛布などは船のものを借りながら、ただ床に寝るよりは快適に過ごすこともできます。

もちろん、災害対策という面でも優秀で、手持ちのバックパックに収まるくらいのコットを手に入れようと考えていたのですがようやく購入できたのが、MoonLenceというメーカーが出した5本足のコットです。

まず、収納袋に入れた形ではこのくらいの大きさになります。隣にあるのは日常使いも旅にも持っていくことのある32Lのバックパックなのですが、何とこのバックパックの中に折りたたんだコット一式が入ってしまうのです。収納袋を入れた重さも2キロちょっととそれほど持ち運びに負担にはなりません。

バックパックの中にはパソコンを入れるためのスペースもあるので、パソコンを入れた上でコットを差し込み、残りの空間にシュラフとしても使えるスリーピングシーツも一緒に入ります。単なる電車での旅には必要ないものの、旅で何が起こるかわらなないような気ままな旅だったり、飛行機やフェリーを利用しての旅であれば、このコットは持って行って休みたくなったらコットを組み立てて休むというのも面白いかなと思います。

実際に組み上げたのが上の写真です。布の両側にパイプを通したら、組み立てた足を付けていくのですが、多少コツは要りますが、パイプを多少しならせるように力を入れてはめ込めば、私の場合はそこまで苦労せずに組み立てることができました。もっと簡単に組み立てられるものも同メーカーから出てはいますが、それだと仕舞寸法や重量の点で私の求めるものとは合わないという感じでしたので、今以上に組み立てに慣れていけば、そんなにトラブルは起こらないかと思います。

ちなみに、メーカーがうたう耐重量は160kgあるので、かなり体格の良い人でも利用できるし、利用させられるというのも良い点だと思います。この種のコットは毎日使うものではないので、そこまで耐久性を持たなくても私は大丈夫ではありますが、いざ使うという場合にはちゃんと使えるようなメンテナンスはこれからもしていきたいと思っています。

Moon Lence アウトドアベッド


アイリスオーヤマのクーラーボックスVITC-40 その2 使用保冷剤と保冷力

単にレジャー用として使うのも良いと思う、アイリスオーヤマの6面真空のクーラーボックスですが、ここでは自宅に置き続けることで小型冷蔵庫の代わりに使うため、保冷時間がどのくらい継続するのか、自分なりに調べてみることにしました。

まずは、アイリスオーヤマのホームページに保冷力の実験の様子があるので、まずはそこから紹介していきましょう。実験には2つあるので、箇条書きにして紹介します。

・実験1
外気温20~30℃で容量比40%(約16kg)の氷が完全に溶けるまで約13.3日
・実験2
外気温40℃で容量比20%(約8kg)の氷が完全に溶けるまで約55時間

クーラーボックス本体にも「55時間」の文字が貼ってあり、このクーラーボックスの性能を説明するためのてっとり早いデータが、実験2の方のデータになるわけです。ただ、このクーラーボックスを冷蔵庫の冷蔵室代わりに使おうと思った場合、大量の氷を使うのは、水抜き穴が無いこのクーラーボックスは実用的ではありません。私の場合は、10Lと容量は小さい、ポータブル電源で動く冷蔵冷凍庫で凍らせられる分の保冷剤しか用意できないので、それでも実用的に長く保冷できるような保冷剤の質と量について色々と試行錯誤をしてみました。

ちなみに、このクーラーボックスを購入する前に使っていた底面のみ真空パネルを使った容量半分の20Lのクーラーボックスには、6℃で凍るためクーラーボックス内の温度を6℃以下にキープすれば交換する必要のない「冷気まもるくん」という特殊な保冷剤(1個550g)を3個、約5時間で0℃で固まるレギュラータイプの保冷剤500gを4個に350gを1個の合計8個の保冷剤(容量の合計は4kg)と容量比20%の保冷剤を入れたところ、15~20時間は6℃以下をキープすることができました。ただ、それだけの保冷剤を入れると、肝心の食材が入らないだけでなく、連続して使って丸一日は持たないので、保冷剤の交換時期に悩んでいました。

今回、倍の40Lの容量がありますが、小型冷蔵冷凍庫で凍らせることのできる保冷剤の数には限りがあるので、今回新たに「冷気まもるくん」を3個増やし合計6個にし、0℃の保冷剤500gのもの(ダイソーで一個110円で購入)を6個にして、保冷剤の容量は6.3kg容量比を約15.8%にして、0℃の保冷剤6個のみを交換することで、クーラーボックス内が5℃に到達するまでの時間を計ってみました。実験は1月に行なったので、室温は約20℃と低いので、夏には改めて時間を計り直す必要はあるかと思います。クーラーボックス内は事前に保冷剤で冷やしておき、「冷気まもるくん」が固まる6℃弱の状態で固まった500gの保冷剤6個を入れ替えて実験をスタートさせました。

入替直後には庫内は1℃台に下がり、そこから一定の温度をキープしながらゆるやかに室温は上がっていきます。ちなみに、庫内温度はBluethoothでスマホと連動した温度計を使っているので、クーラーボックスの開閉は中のものを取り出す時だけで最少限に抑えています(全く開閉しないのではありません)。

当初は、24時間は5℃以下をキープして欲しいと、少々このクーラーボックスの性能を考えていたのですが、24時間を悠々と超え、最終的には45時間を経快したところで5.1℃になり、そこで保冷剤の交換をしました。その時にはすでに保冷剤は溶けてしまっていましたが、十分に冷たさは保っていました。実験開始時の6℃くらいになるまで庫内を冷やせば、恐らく丸二日間は保冷剤の交換をしないで済むとは思います。

ただ、この話には続きがあって、実験終了後に入れ換えた保冷剤で再度計ってみたところ(庫内温度約5℃からスタート)、スタート時の室温の違いによってさらに保冷力が伸び、保冷剤入れ替え当初の室温は氷点下に到達しそこからゆるやかに温度が上がっていき、前回交換時の庫内温度5℃に達するのにかかった時間は、前回の実験以上である約49時間に到達しました(その後すぐに5℃に到達しました)。条件が少し変わっただけで丸二日以上5℃以下の庫内温度をキープできたことになります。たった1℃の差ではありますが、こうした形でローテーションできれば、あとは真夏の室内でのデータと合わせても、少なくとも丸一日以上はキープは可能だと思うので、一年中サブ冷蔵庫としてこのクーラーボックスを使えるようになるでしょう。

今回のポイントは、容量比を増やしているのに交換する保冷剤の数を少なくするため、6℃以下で固まるタイプの保冷剤を利用したことだろうと思います。今では入手は難しいとは思いますが、効率よく冷蔵庫のサブとして使うなら、ぜひ手に入れておきたいところです。

もしクーラーボックスを氷点下まで下げたい場合には、固まるまで18~24時間もかかる「氷点下パック」(緑色の液体になっている場合が多い)を使う必要がありますが、これだけの保冷力があると、長時間かけて保冷剤を凍らせている間もかなり長い時間室内は氷点下をキープさせることは可能でしょうから、災害時でもミニ冷蔵冷凍庫を稼働し続ければ、このクーラーボックスを冷凍庫としても使える可能性が出てきます。ただその場合は、40Lも容量が必要ないと思うので、容量半分の20Lのものをミニ冷凍庫として使うのも有りでしょう。

私の場合は、このクーラーボックスは冷蔵庫として使えれば良いと思っているので、実際に長期停電になった場合は、凍った保冷剤に交換したら冷蔵庫の電源を切り、その間は別の用途にポータブル電源を使いながら充電も行ない、1日半くらい経ったところで改めて保冷剤を冷やし始めれば、恐らく庫内温度が5~6℃になる前に保冷剤を凍らせることは可能だと思います。

実験の結果、本格的にこのクーラーボックスをサブの冷蔵室として使うことができることがわかったので、今年の夏はかなり生活が変わるかなという感じがします。当然同じことは大きなポータブル冷蔵冷凍庫を用意してもできるのですが、災害対策も兼ねられ、小容量のポータブル電源でも十分使えるという小回りの良さという点では、この組み合わせは絶妙だろうと思います。もちろん、このセットを車中泊をするための車に仕込めば、ポータブル電源の充電は走行充電で2時間も走れば空のポータブル電源も満タンにできるので、特に電源回りの設備を用意していなくても、シガーソケットからポータブル電源の充電を行なうだけで、長期間の車中泊旅行に使えるようになります。旅先では食材を買えば氷をもらうこともできるので、さらにポータブル冷蔵庫の負担は下がるでしょう。

そんなわけで、現在比較的大きめのポータブル冷蔵冷凍庫の購入を考えている方がいたら、「ミニ冷蔵冷凍庫」と「高性能クーラーボックス」の組み合わせの可能性についても考えてみると良いでしょう。自宅で停電が続いた場合や、キャンプ場で逗留するような場合でも、日照時間が比較的あるような場所であったり、日常的に日照の多い地域にお住まいの方であれば、100Wクラスのソーラーパネル一つでも、200Whのポータブル電源は4~5時間で満充電できるような計算を立てられます。物を冷やすための電気の使用量を抑えられれば他の方にも電気を使えますし、クーラーボックス自体は電気は使いませんので、どこかで氷を調達することだけでも使えるので、災害時での使いやすさもあります。皆様の車中泊グッズ購入のための参考になれば幸いです。

アイリスオーヤマ VITC-40


アイリスオーヤマのクーラーボックスVITC-40 その1 概要と購入目的について

今回紹介するものは、商品のニーズからすると、今はそれほど需要がないかと思われがちな「クーラーボックス」ですが、逆に考えると夏と比べるとそこまで今ニーズがないことで、昨年の真夏より約1万円ほど安く購入できました。狙うのは、かなり大きいものの保冷効果としては最高と言われる発泡ウレタンの外側に、高い保温・保冷性を持つ真空断熱ボトルと同じ真空パネルが全ての面(6面真空)入ったもので、アイリスオーヤマでレジャー用として発売された40Lの容量のあるVITC-40を2万円強という価格で購入しました。

実際に届いたら、かなりの大きさと存在感にびっくりしました。ちなみにですが、私の使い方としては外に持ち出すというよりも、自宅に据え置いて冷蔵庫の冷蔵室の容量を拡張させるために使うので、この製品の弱点と言われる、一人で持ち運びしやすいハンドルが付いていないことや、氷を大量に入れて使いにくい水抜き穴が付いていないなどの点はあまり気になりませんでした。後述しますが、先日購入したミニ冷蔵冷凍庫で凍らせたハードタイプの保冷剤を入れ替えながら使うことを想定しているためです。

天板はかなりフラットで、しかも真空パネルが入っているのでちょっと押しても凹むことはありません。耐荷重は100kgということなので、椅子代わりにもなりますが、テーブルとして使い、外で使う場合には水が流れやすい形状になっているので、この上で調理することもしやすいのではないかと思います。

プラスチックの本体ですが、ロックする部品は金具になっていて、かなりしっかりとロックすることができます。ただ、蓋を落としただけでもそれなりに密封されている印象で、素早く開け閉めすれば冷気をのがさないと思います。蓋の裏に保冷剤を挟むことができる網が最初から付けられており、私の場合は550gの保冷剤を2つ入れて、上から冷気を下に向けて出せるような形にしています。

本体には2Lのペットボトルを立てて入れることができるようになっています。ただ、保冷剤を上の網に入れてしまうと蓋が閉まらなくなってしまうので、微妙に蓋が閉まるように、写真のように保冷剤の置く位置を工夫しています。今までは自宅にある冷蔵庫に食材を入れてしまうとそれだけでいっぱいになってしまうので、飲み物や嗜好品を中心に入れてオールシーズン活躍してほしいと思っています。

というのも、これも今使っている冷蔵庫の冷凍庫では入らない保冷剤を固まらせるために購入したミニ冷蔵冷凍庫とセットにして使うことで、固まらせた保冷剤をローテーションすることで、常にクーラーボックス内の温度を冷蔵庫の冷蔵室並の温度に長時間キープさせることを目的にこのセットを導入したような所があります。

さらに、ミニ冷蔵冷凍庫の電源を直接コンセントに繋がず、一旦ポータブル電源をコンセントにつなぎ、変換ロスのないシガーソケットから冷蔵庫につないでいます。最近のポータブル電源には簡易的なUPS(無停電電源装置)機能が付いていて、コンセントから入った電気をそのままDC出力から出力して冷蔵庫を動かすことができるだけでなく、いざ停電した場合には瞬時にポータブル電源からの電力供給に切り替わるので、いきなり停電になってもポータブル電源の容量までは冷蔵庫を動かし続けることができるのです。ちなみに、私の購入したポータブル冷凍冷蔵庫の消費電力は最大でも約30Wで、200Whちょっとしかない小さなポータブル電源でも連続6~7時間くらいは利用できる可能性が高いです。

停電からの復旧が早ければ意識することなく冷蔵庫を使い続けられるわけですが、ミニ冷蔵冷凍庫で凍らせた保冷剤でどのくらいこのクーラーボックスの庫内温度を低温に保つことができるかによって、ポータブル電源を別の用途で使える可能性も出てくるわけです。そういうわけで、ここまではクーラーボックスの概要と自分がこのクーラーボックスを使ってやろうとしている事について簡単に説明しました。長くなるので今回はここまでとし、次回(翌日の更新)では実際に自分の用意した環境でどれくらいの保冷能力があるのかということを実際に調べてみましたので、その結果について報告します。

アイリスオーヤマ VITC-40


自分だけの意志では買わなかった?ワークマンの「アルミ燃え広がりにくいローチェア」

ここまで主に地震の話題をこのブログでは取り上げてきましたが、今後持っていることで自分だけでなく他の人の行動をサポートすることのできるキャンプ用のグッズについて、購入してきましたので紹介させていただこうと思います。ただ、今回購入したキャンプ用の組み立て式ローチェアというのは、以前から興味をそそられてはいたものの、ヘリノックスのものなどは良い価格でなかなか手が出ないというのが正直なところでした。

今回、たまたま友人と話をしていて、その友人は年始のデパートで福袋争奪戦に参加してきたのですが、かなり長い時間待っていて、周辺で同じように待っていた人の中には折りたたみ椅子を持ってきた人がいて、その人が羨ましかったという話をしてきたので、その人のために(キャンプはやらない人)、たまにしか使わないながらも長く座っても疲れないような椅子について調べてみることにしました。

折りたたみの椅子というのは色々あるものの、たまにしか使わないのであれば、組み立てて使うヘリノックスのローチェアに似せた形状のものの中で、安くて扱いやすいものということでふと頭に浮かんだのはワークマンでもヘリノックスタイプのローチェアを出していたなということです。ワークマンのネットショップで調べたところ、ネット注文できる品はなく、あるのは全国にある店舗に置いてある在庫のみということだったので、私の住む地域の支店の中で材庫があるところをネット上で調べた上でお店に行ってきました。

当初は、スチール製の税込1,780円という破格のローチェアを見ようと思ってお店に行ったのですが、持った時の重さがそこそこあり、これは持って移動する場合に大変ではないかと思ったら、そのお店には同時にフレームがアルミ製の「アルミ燃え広がりにくいローチェア」という製品が税込2,500円で並んでいたので、人に勧める前にまずは自分が先に購入してしまいました。

購入時にお店の人から、「最初に組む場合には、座面の布をフレームにはめる場合にはかなり力が必要になります」と言われました。これは、布製のシートを付けるコットを最初に購入した時と同じで、いくら頑張って組み上げようとしてできなくても、本体に問題があるものではないという点でのメーカー側のエクスキューズになるでしょう。ただ、実際に組み立ててみると、フレーム部分は説明書を見なくても難無く組み上げられたものの、布の座面を取り付けるときに大変苦労しました。

組み上げる際にはまず背もたれの部分からフレーム2本を差し込んでから、フレーム自体をひっくり返し、布とフレームの両方を伸ばしながら入れていくと私の場合は成功しやすいと感じました。ただ、しばらく組み上げて使っていれば、布が伸びてくるので組み上げはかなり楽になります。

このような形で、比較的安定しています。勢いを付けて座ったり、座りながら椅子を動かすように動いてしまうとダメージが出てくるだろうと思いますが、静止してじっとしている分にはそれほど問題はなく、行列で並んでいる中でスマホを見ながら待つような感じではかなり良いのではないかと思います。

個人的には、いざという時に組み立てて使えるので、自宅に思わぬほど人が来た時に座る場所を確保させるために出したり、車以外の交通手段での旅行で電車のホームや空港などで、座る場所がないのに長時間待たなくてはならない場合に出すとか、電車の座席が埋まっていてデッキが比較的空いているような状況で使うのも有りなのではないかと思えます。元々、そこまで買おうとは思っていなかったものなので、この価格だから購入したというのはあります。

購入して座ってみた結果、やはり気軽に旅先に持ち出せる軽めのアルミフレームの方を選んで正解だったような気がします。キャンプ用の椅子ではあるのですが、夏の花火大会用のも良いですし、旅先での休憩用としてだけでなく非常時用としても持っていると安心できるのではないかと思います。


ようやく安定運用ができてきたミニ冷蔵庫とクーラーボックスの併用についての報告と今後の目標

先日購入したミニ冷蔵庫(EENNOR D10)はようやく安定した動作をしてくれるようになりました。運用については、直接コンセントにつながずに、ポータブル電源を介することで(パススルーで本体蓄電池への影響を最少限に抑えることができます)、より消費電力の少ないDC出力の電気で、コンプレッサー動作時には最大でも30Wという電力で動いてくれています。基本は設定温度最低の-20℃をキープしていますが、使い始めは溶けた保冷剤を入れると表示温度が下がり、最低の-20℃に設定してもそこまで到達しないような事になっていたのですが、使っているうちに少なくとも温度表示は安定し、保冷剤が凍るまでの時間も早くなりました。もちろん入れ方の工夫などもあるのかも知れませんが、これから紹介する保冷剤の入れ換え方も良い方向になり、結果冷蔵庫内の温度を上げないようになっているのかも知れません。

そうして冷やした保冷剤はk’20Lで底面真空パネルを採用している手持ちのクーラーボックス、ダイワの「タフクール」(現行品は「クールライン」のシリーズに底面真空パネルを採用しているモデルが有ります)に、500gの保冷剤4個に、一個550gの「冷気まもるくん」を3つ入れています。この「冷気まもるくん」は、6℃で凍る特殊な保冷剤で、冷蔵庫の冷蔵室に入れておくことで、停電になっても冷蔵庫の中が常温になる時間を長くさせるように作られた保冷剤なのですが、過去のブログでも書きましたが、この保冷剤は本当に6℃で白く凍ります。ということで、個人的な目標として、保冷剤を入れたクーラーボックスの庫内温度を、冷気まもるくんが凍ったままの5℃以下にキープするためにはどうしたら良いのかという事で、時間による温度変化を計ってみました。

クーラーボックス内の温度が6℃を超えるまでにかかる時間は、今回の保冷剤の組み合わせだと、室温20℃ちょっとの室内においては、大体20時間くらいで6℃に到達しました。その際、通常の保冷剤はもちろん、冷気まもるくんも一部溶けている状態になっています。これが、少し余裕を持たせて5℃に到達するまでの時間であれば、温度をキープして5℃ちょっと手前まで温度が上がってくるまではだいたい14~15時間くらいになります。

庫内温度が5℃になる直前に保冷剤を見てみると、普通の保冷剤は液体化されるくらい溶けてはいますが、冷気まもるくんは白く凍ったままです。本来、全ての保冷剤を入れ替えなくてはいけないところですが、5℃以下にクーラーボックス内をキープすることによって、3個入れている冷気まもるくんを再凍結させることなくそのまま使えるのは実はポイントが高いのではと思います。新たに入れた保冷剤が冷気まもるくんを凍らせるために使われないので、やはりそのくらいの温度での交換がベストではないかなと個人的には思っています。

さらにクーラーボックスの庫内温度変化は、置いてある室内の温度と関係が出てきます。今は季節が冬なので温度キープもやりやすいですが、これが真夏の30℃以上(エアコンを付けていてもそのくらいの気温になる場合が多い)になると、当然庫内温度をキープできるトータルの時間は少なくなっていくでしょう。

そうなってくると、冷蔵庫のサイズを大きくしてセカンド冷蔵庫の設置というのを考える方もいるかと思いますが、今回のポータブル冷蔵庫の導入は、できるだけ消費電力を少なくし、いざという時にはソーラーパネルで充電したポータブル電源で賄おうと思っています。車中泊で出掛けるような場合でも、ポータブル電源をローテーションして、シガーソケットから充電すれば、今回紹介したシステムで運用することは難しくなく、少ない容量のポータブル電源でもかなり実用的に使得ると思います。

ただし夏には今より頻繁な保冷剤の入れ替えが必要になってきてしまいます。具体的にどのくらいの頻度になるかはわかりませんが、今より使用する事が多くなる中(多くの飲み物をキープするために使う予定)で、半日持たないということになると、朝出勤前に保冷剤を入れ替えて出掛けても、ちょっと帰りが遅くなると、自然と庫内の温度は上がってしまうことが頻発することが考えられます。夏は5℃ではなく6℃まで条件を緩和して使うようにすれば何とか今のままでも使えるとは思いますが、先述の冷気ももるくんを再凍結させることによるロスが生じることと、今以上にクーラーボックスに入れた食材を心配する事が増えるでしょう。

そんなわけで、より実践的に、クーラーボックスを持ち出したり、多く買い過ぎた食材用に使ったり、夏の飲み物専用の保冷庫として使ったりする場合、クーラーボックス自体の保冷力についても考え、高性能なものを買い足し、今使っているものも併用しながら容量アップを計らなければならないかなあと思う次第です。特に停電で今使っているメインの冷蔵庫が使えなくなってしまったら、クーラーボックス一つでは圧倒的に収納力に欠けるわけですし。また、違う方向の考え方として、今使っている通常の保冷剤ではなく、凍らせる時間が長くかかるものの氷点下をキープして溶けにくい保冷剤を使うという方法もあるかとは思います。ただ、全てを氷点下で凍る保冷剤にすると、クーラーボックスの中が一気に氷点下に下がり、凍らせたくない食品が凍ってしまう恐れがあります。また、凍らせるための時間は現状と比べると倍以上かかってしまいます。

私の場合、500gのレギュラー保冷剤を4枚、550gの冷気まもるくんが3枚あるので、ここまでの保冷剤の量の合計は3.65kgとなります。ちなみに、ダイソーにはレギュラー保冷剤では350gのサイズがあります。ダイソーでは、氷点下10℃で凍る220gの保冷剤も110円で売っていますが、緑色の保冷剤は小さいものや通常サイズでは凍結するまでに12時間かかるそうで、さらに容量の大きなものだと凍結まで24時間かかるものもあります。個人的にはそこまでして氷点下保冷剤を使うことはないと思っているので、現実的に今までと同じ時間で凍る350gの保冷剤をまずは増やしてみようと思っています。多くのクーラーボックスのカタログ値は容量の20%の氷の量でそれが溶けるまでの時間表示になっていることが多いので、より長く適温をキープさせるためには、追加で少量の保冷剤を追加するのも悪くないかも知れません。今回出したアイデアの二つのうち、費用的には保冷剤を買い足す方が圧倒的に費用がかからないので、わずかだとは思いますが追加する保冷剤の量によっての適温キープ時間の変化について、改めてデータを見てみようかと思っています。


サブ冷凍冷蔵庫を購入して普段使いながら非常時に活用することを目指す

今回のブラックフライデーセールで安く買えるというものではないのですが、今回は楽天モバイルのポイントアップがあったタイミングで、以前から買おうと思っていてなかなか思い切れなかった持ち運びのできる冷蔵冷凍庫を購入しました。物は、EENOURのDB01という10Lの容量のポータブル冷凍冷蔵庫です。

早速、電源を入れてみました。持っているポータブル電源とシガーソケット経由で接続することにより、消費電力を少なくできます。冷やし始めは30W台後半くらいの出力がありますが、安定するとメーカー公称の28Wに近づき、設定温度に到達すると、コンプレッサーは動作を一時停止して0Wとなります。

ちなみに、同じようにACコンセントに接続すると、シガーソケット経由では13V弱の入力が14V以上になり、恐らく冷える早さは早くなるのでは? と思います。ただし消費電力も増え、ポータブル電源の出力量を見たら70Wを超える場合もありました。

私の場合、ACコンセントとポータブル電源を接続し、ポータブル電源経由で冷蔵庫を使いましたので、いわゆるパススルー充電で、ポータブル電源の電池を痛めることなく使うことにしています。これだと、ポータブル電源からDC出力ができるので、普通にコンセントに差して使うよりも節電はできていると思います。

注意点としては、最初から目一杯凍っていない保冷剤をまとめて入れた状態で冷やし始めると、最大の-20℃の設定にしていても、-3℃くらいで止まってしまうことがありました。中に入れないで十分に庫内を冷やしておき、保冷剤を入れる場合でも500gのタイプはせいぜい4個(2kg)くらいに抑えておくことをおすすめします。

現状では、自宅の冷蔵庫の中がかなりパンパンになってしまっているので、自分で食べたり飲んだりするものは家庭の使う冷蔵庫には入れず、ポータブル冷凍庫と冷凍庫で冷やした保冷剤を入れたクーラーボックスに入れて、日常使いしようと思っています。

さらに、コンプレッサー起動時でも30W以下なので、基本はコンセント経由で動かしながら停電になっても理論上は8時間くらいは動き続けてくれるので、自宅の災害時の命綱として用意したということもあります。実際にどのような運用をしていくのかというのは、これから考えますが、問題は保冷剤の個数とクーラーボックス内の温度がどの程度低温をキープできるかが鍵になります。その点については現在データを取っていますので、後日もう少し突っ込んだ形でレポートさせていただければと思っています。


レトルト食品を温める専用家電「レトルト亭」を早速使ってみての感想

多少タイムラグがありましたが、先日紹介したレトルト食品専用の温め家電「レトルト亭」が届きました。トースターのような形をしています。

写真に写っている本体以外のアルミホイルですが、これは最近のレトルト食品に多い電子レンジ対応の非アルミ系フィルムを使うための工夫です。製品の口コミでは非アルミ系フィルムを温めすぎると破れて中味が出てしまうというものがありました。製品の説明書にも、温める時には最初から最大時間加熱しないで、少な目に加熱をして足りなければ追い加熱をする旨が記載されています。

今回は非アルミフィルムのパッケージをアルミホイルで巻いた状態で温めてみました。一人分170gということで、ダイヤルには「小盛」「普通」「大盛」までセットでき、その合わせ方で温め時間が変わってきます。基本カレーのレトルトの場合は「小盛」で大丈夫だと思います。

ちなみに、利用した際にはポータブル電源を使いましたが、電力消費は200W弱といったところで、小さなポータブルバッテリーでも十分動くのではないかと思います。今回はあえて温めていないご飯にレトルト亭で温めたカレーを掛けましたが、十分暖かく美味しいカレーとしていただけました。

わざわざこんな専用家電など買わなくてもと思われる方もいるかも知れませんが、車中泊や災害時など、限られたエネルギーで食事を作る際、湯煎しなくて良いというのは大きなポイントです。車中泊で車内調理をする場合、さすがにレトルトを湯煎した後の水は飲めないので後で処理をする必要が出てきます。災害時には水は貴重品ですので、飲料用でない水で湯煎するという方法もありますが、わざわざそんな事をしなくても良いのは嬉しいですね。

また、二段の炊飯器で上にレトルトを入れて温めたり、炊飯器の鍋の上にレトルトを置いて温めるという方法もあります。ただ、一人用なら十分でも2つ目が温まりにくいとか、炊飯器の上に置くだけだとそこまで中味が温まらないとか、そんな場合もあるかと思います。その場合に、このレトルト亭を使って直接、通常より短い時間でも温められれば、ポータブル電源の消費を抑えつつ温かいカレーを食べることができるようになるのではないかと思います。

レトルト食品としては、カレーだけではなく丼ものの具もありますし、パスタを湯がいてソースをレトルトでというパターンもあります。今までは、基本的に冷凍食品を買い込んで電子レンジで温めるようなパターンが多かったのですが、普通のお米やパスタと各種レトルト食品を常温で保存しながら、お出掛けともしもの時に備えようと思います。