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THERMOS ECA 真空断熱マグカップ (飲み口付、2個タイプはJCT-GP1)

車内で飲み物をいただくためのカップについていろいろと紹介していますが、普通のカップの場合、どうしても中の飲み物が外気温に影響される形で変化してしまいます。入れたらとっとと飲めばいいということもありますし、冷めたりぬるくなったりするのが嫌なら、真空断熱構造のマイボトルをコーヒーならコーヒー、お茶ならお茶専用に下ろしてしまえばいいという声も聞こえてきそうです。しかし長距離を移動する際、一応の保温を保ちながら、いろんな飲み物を飲んでも匂いが付かないようお手入れも簡単にしたいという、多少無茶な要望に応えるだけの特徴を持ったマグカップがありました。元々はコーヒーメーカーに付属するマグカップということで作られたサーモスの真空断熱マグカップです。

サーモスのマグカップというと、メーカーサイトを見るといろいろ出ていますが、取っ手が出っぱっていてドリンクホルダーに入らなかったり、フタ付きで飲みやすいものがあるようでも口径が狭くて中が洗いづらかったりして長期の連続使用を考えた場合個人的にはなかなかおすすめできないというのが正直なところです。このマグカップは、持ち手も邪魔にならずに写真の通り車のドリンクホルダーにちょうど収まる大きさで、フタ(飲み口が付いているので完全に密封できません)も簡単に取れるので手入れも実に簡単です。フタのおかげで多少ゆれても中味がこぼれにくくなっており、加えてステンレスの真空断熱構造になっているので、一時間程度ならいれた当初の温度をしっかり保つことができます。

高速道路のサービスエリアに常設してある給湯器ではお茶のサービスも行っていますが、その場で飲み切らずに車内に持ち込みたいような場合、このマグカップに入れておけば、しばらく走った後で改めて飲んでも温かいままです。容量は240mlと多すぎず少なすぎずといったところで、その点も気に入っています。保温した飲み物をすぐに飲みきるように、最近は200mlサイズの真空断熱水筒もありますが、車での旅に限って言えば、小ぶりの水筒よりも取り回しのよいマグカップの方が私は便利ではないかと思っています。

表題のところでは2個セットのもののみ型番が付いていますが、その値段も2個セットのものの方が安いようです。セットで購入して2名で使ってもいいですし、1名でも飲み物の種類で使い分けるといった使い方もいいかも知れません。全てのカップに保温性を求めるのもどうかと思いますし、熱いお湯を冷ますために保温性能のないカップも必要なところもありますが、寒い季節に温かい飲み物をちびちび飲んだり、暑い季節には冷たい飲み物を入れておいても結露しにくかったりと、ドリンクホルダーに差しっ放しにしておいてもよさそうなこのマグカップは、ロングドライブには欠くことのできないグッズになっています。個人的にはもっと認知度があってもいいような気がします。


茶こし付ティーポットボトル

水やお湯を真空断熱ステンレスボトルに入れておき、飲むのはボトルから直接でなくカップからというスタイルは少々面倒に思われる方もいるかも知れません。しかし、旅先でその都度豆を挽いたコーヒーを楽しんでいらっしゃる方は大勢いらっしゃいます。私の場合、住んでいるのが静岡という土地柄もありますが、日々煎茶を飲むのが当たり前になっていて、ずっとインスタントやペットボトルの飲み物が続くのもどうかと思うので、旅先でもちゃんとしたお茶を飲めるように急須と水筒が一緒になったアイデア商品を用意しています。紹介する「茶こし付ティーポットボトル」は静岡以外では売っていないのですが、インターネット通販では手に入るようです。そうはいっても、使うのになかなかクセのある商品でありますので、使い方などを紹介していこうと思います。

このボトルを使う上での大きな問題は、その耐熱性にあります。カタログ値では耐熱温度が80℃となっているのです。つまり、沸騰したお湯であるとか、給湯器から直接あるいは間接的にでもすぐボトルの中に入れてしまうと壊れてしまうだけでなく危険な目に遭う可能性もあるということです。さらに、このボトルはプラスチックということで保温性もありません。購入される場合はまずはこの点をちゃんと認識する必要があります。

なぜこのような仕組みになっているかといえば、ボトル自体の企画を静岡茶商工業協同組合という業界団体が監修しているため、美味しいお茶を美味しい煎れ方でという方向性を追求しすぎているからではないかと個人的には思います。一般的に煎茶を煎れる際には、沸騰したお湯をある程度まで冷ましてから急須に入れないと香りが飛んでしまい、おいしくなりません。その温度はせめて80℃くらいまでと言われていますが、玉露になるともう少し低く60℃くらいまで冷まさないとその美味しさは出てこないと言れています。

というわけで、熱湯しか用意できなかった場合、ボトルに入れる前に冷ます必要があります。私の場合は前回紹介したsnow peakチタンシングルマグにお湯を入れてしばらく放置してからボトルに入れるようにしています。写真のようにボトルは先端が取り外しできるので、茶こしの部分に茶葉を入れてフタをし、ひっくり返してしばらく待ちます。写真には砂時計がありますが、これは一分計で、好みの濃さに応じて何回もひっくりかえします。できあがればボトルからそのまま飲んでもよし、カップに移し変えてもいいでしょう。茶葉から煎れるということで、だいたい3煎目くらいまでは楽しめるというのもインスタントの飲料やコーヒーとは違う点だと思います。

こうしたことがめんどくさいと思う場合は、水から煎れることもできます。この時はだいたい10分くらい抽出に時間がかかりますが、時間だけ気にするだけでいいので、夏には冷たい水を使って作ってみれば、ペットボトルのお茶と比べて実に格安でおいしいお茶をいつでも楽しめます。さらに、お湯で煎れる場合の温度問題を解消する手として、真空断熱ステンレスボトルにお湯を入れておいたものを一晩そのままにしておくという方法があります。この場合、カタログ値で保温性能が高くないもの(いわゆる安物の保温ボトル(^^;))をあえて使うという手段も使えます。つまり、お茶をおいしく飲める温度が60℃~70℃だとすると、沸騰したお湯であっても長い時間の経過とともに徐々に冷めていくわけですから、前日の夕方に給湯器から補充した熱々のお湯が、翌日の朝にはお茶としての適温まで自然に下がっていることを利用するわけです。地元の煎茶専門の喫茶店では、前日に用意しておいた魔法瓶のお湯を使って適温を作り出していましたので、やり方としては全く同じです。専用の急須を持ち運ぶのもいいかと思いますが、ボトル兼用として使えるというのはやはり便利です。一回煎れたお茶は時間経過とともに酸化し、風味や色にまで違いが出てきてしまいますので、美味しいお茶にこだわりたい場合はなるべく飲む時に煎れるようにし、その都度飲みきるのがいいと思います。旅先ではペットボトルのお茶専門という方、ぜひ一度、葉から煎れるお茶を試されてみてはいかがでしょうか。


snow peak チタンシングルマグ フォールディングハンドル

最近はマイボトルがブームらしく、近所のショッピングモールでもステンレス水筒のところに人だかりができているのをよく見ます。それまで、自動販売機やコンビニで飲み物を買っていた人たちがマイボトルの中にお茶やコーヒー、麦茶などを入れて飲んでいるのかも知れませんが、私のそうしたマイボトルには冷水かお湯しか入れないことにしています。車中泊を前提にした旅の場合、特に運転中に飲むことは避けたほうが賢明です。車を安全なところに止めてから飲むことにしているので、ボトルに入れたものをカップに移し替えて飲むのが私の楽しみ方です。これからの季節になるとスティックタイプのコーヒーやカフェオレ、粉末スープなどをいただくことが多くなります。小腹が空いた時には、無印良品で売っているミニヌードルをマグカップに入れて食すなんてこともやります。そのためには、ある程度の量のお湯を水筒に入れておくことが必要ですが、お湯や水、その他の飲料を注いで飲むためにといった使い方にぴったりと合うのが、今回紹介するチタンマグカップです。

snow peakというメーカーは主に登山用品を製造しているメーカーで、多くのファンがいることでも知られています。写真のマグカップのハンドルは折りたためるようになっており、収納するのも場所を取らないような工夫がされています。写真のものは450mlですが、サイズもさまざまで、600 450 300 220とそろっており、大きなサイズのものの中に小さいサイズのものが収納できるようになっています。市販のスープやコーヒーを飲む場合は一番小さい220mlで十分ですが、こういった品物はついつい所有欲を満たすのか、私は600mlを除いた3種類のマグカップを所有しています。

金属製のマグカップといってもその素材によって様々な特徴があります。キャンプ用のものですと安いステンレスやアルミなどもありますが、私がマグカップを選ぶ際、チタンにしたのは、人体に優しい(金属アレルギーを起こしにくい)ことと、お湯を入れても取っ手の部分まではそう熱くならない耐熱性をもっているということがあります。というのも、簡単にお湯が手に入る高速道路のサービスエリアにある給湯器から水筒へお湯を移す際、取っ手が持てないくらい熱くなっては困ってしまうからです。写真の450mlのサイズは、お湯を水筒に移す用途としてはかなり便利で、1リットルの水筒でも数回の補充で中を満たすことができます。

snow peakが出しているチタンマグカップには二種類あって、一つは紹介したシングルタイプで、もう一つが中が二層構造(中は空気)のダブルタイプがあります。ダブルの方が一旦注いだ飲み物が冷めにくいという特徴がありますが、保温という面では真空の二層構造に劣るということもあり、そしてもう一つの理由から私はシングルタイプのマグカップにこだわっています。

写真のマグカップの上には蓋があることにお気付きかと思いますが、これはメーカーの純正品ではありません。100円ショップのダイソーに置いてあった蓋付きのステンレスマグカップの片割れです。ダイソー店頭でこのステンレスマグカップを見て、これはチタンマグカップの蓋になるのではないかと思い、急いでマグカップを持って合わせてみたところ、350ccのフタが450mlのサイズに合いました。ちなみに、他のサイトにある情報によれば、500ccの蓋付きステンレスカップの蓋が600mlのチタンシングルマグに合うとのことです。ダイソーの品々は入れ替わりが早いので全国どの店にもあるとは言えませんが、450mlや600mlのチタンシングルマグをお持ちなら手に入れておけば非常に便利です。飲み物を飲んでいる時、埃を避けるためだけではありません。シングルマグは単純な作りで、材質もしっかりしたチタンなのでそのまま火にかけることが可能なのです。

ロウソクやライターの火では無理ですが、旅館などで出てくる青色の固形燃料やアルコールバーナーなどの小さな火でも、マグをのせるゴトクと外からの風を防ぐ風防を用意すればヤカン代わりにお湯を沸かすことが可能です。キャンプ用のガスバーナーなどがあれば言うことはありませんが、蓋があることで早く沸かすことができます。沸かしたお湯は真空断熱構造の水筒に入れてもいいですし、コーヒーを飲んだりカップラーメンを作るために使ってもいいわけです。ただその際は、さすがに持ち手もかなり熱くなっていますので、写真ではマグカップの下にひいてあるシリコン製のコースターを鍋つかみのように利用します。ちなみに、このコースターもダイソーで仕入れたものですが、見つからない場合はシリコン製の鍋敷で代用してもいいでしょう。

ただ一つ気を付けていただきたいのは、高速道路のサービスエリアや道の駅などの公共の場所で火を使うことは避けていただきたいということです。火を使うのはキャンプやバーベキューが許された場所に限定しないと、使った火の不始末で火事を起こした場合、大変な事になってしまいます。キャンプの際、自分の飲んだり食べたりする分だけお湯を沸かしたいという時や、一旦冷めてしまった飲み物を温めなおす際にも便利に使えるこのマグカップは常に車に積んでいます。


任天堂 ポータブルゲーム機 DSi

発売当初あれだけこぞってマスコミが無料で宣伝したAppuleのiPadがiPhone4ほど売れていないとのニュースが最近ネットを賑わせているようです。キーボードがなく、タッチパネルを操作してさまざまな事ができるということで、今までパソコンを使いこなせなかった高齢者にターゲットをあわせて宣伝されていたようですが、さすがにその値段の高さと敷居の高さに二の足を踏んだ人は多かったのではないでしょうか。

iPadは車中泊の旅にこそ合いそうな気もするのですが、個人的にはパソコンを使い慣れない方が最初に持つのはやめた方がいいと思います。メールのやり取りならば携帯電話で十分できますし、インターネットへ繋ぐ場合も、携帯電話のネット接続で十分用は足りてしまいます。iPhoneやxperiaなどのスマートフォンを持っていれば、手のひらの中ですぐに情報を取れるわけですから、人に見せびらかしたいと思うならともかく、敢えてタブレット端末を持つよりも、わかりやすく使いやすいものを検討するべきだと思います。

現在、普通の携帯電話しか持たないで、契約形態も通話中心に使っている方にとっては、携帯電話をネットに繋げるとパケット代がいくらになるか心配になってしまう方もいらっしゃるでしょう。家にいる時と違って旅先では移動が中心となるわけで、なかなか腰を落ち着けてネットに繋ぐことは難しいと思いますし、主に高速道路や幹線道路の道の駅で休憩を考えておられる方なら、無料で無線LANが使えるフリースポットや、少々の月額でマクドナルドなどで無線LANが使えるサービスを利用されることをおすすめします。全国の道の駅や高速道路のサービスエリアで提供されているインターネット接続サービスは、下のリンクにあるフリースポットのページで確認できます。目的地が決まったらそうしたサービスを提供している場所を事前に把握しておけば、無線LANの使える機器さえ持っていけば、その場所でインターネットが使えます。

http://www.freespot.com/

もっていく機器はパソコンなら言うことはありませんし、iPadでもいいし、スマートフォンにも無線LAN機能がありますので、手元にそうした機器がある場合はあるもので十分です。そうは言っても、電源を入れたらすぐに使え、誰でも簡単にインターネットが楽しめる端末というのはそうあるものではありません。それこそが今回紹介する任天堂のポータブルゲーム機、DSi(大きさが苦にならないのならLLの方を薦めます)なのです。

お勧めする理由は、まず、お子さんのいるご家庭であればもうお子さんが持っている可能性が高いということ(つまり、追加投資の必要がない)、小さなお子さんに使えるように設計されていて、ボタン一つですぐに電源が入り、終了もボタン一押しで終わります。入力はタッチパネルをペンで押してするという極めて直感的なものであること、最初から高性能のインターネットブラウザが入っており、簡単な設定ですぐに無線LANによるインターネットが誰でもできることなどが挙げられます。

ちなみに、私はDSiをゲーム機としてはほとんど使用していません。無料でインターネットからダウンロードして使える健康手帳ソフト「ほぼ日の健康手帳」(体の情報やカルテなどを入力しておける)もあり、事故などに遭遇し、もしご自身が意識のない状態であっても、記録されている情報により適切な対処を取ってもらうための助けとなる可能性もあります。詳しくは以下のサイトをご参照下さい。

http://www.nintendo.co.jp/ds/dsiware/kenj/

個人的にはもう少し電子手帳のような機能を付けてもらえば完璧だと思うのですが、元々ゲーム機として開発されたものですからそこまで要求するのは酷かも知れません。ただ、DSi LLは単に画面が大きくなっただけでなく、脳トレや国語辞典も最初から入っていたりと、大人にも便利に使えるハードになっています。

また、電源についても、先日紹介したUSBアダプタから直接充電できるコードが100円ショップで簡単に手に入るということもポイントでしょう。かさばるACアダプタを持っていかなくても長い旅の中で充電に困ることはありません。最初の写真は、こちらのブログにアクセスしたところですが、携帯電話で見るくらいの情報で十分だと思うなら、インターネット接続はこれだけでもいいような気がします。ただし、いい年をした大人の方が、人の集まっているところでインターネットを見るために使っていると、ゲームを一所懸命やっていると思われてしまう可能性もないとは言えません。それはゲーム機を流用する宿命と思って諦めましょう(^^;)。


ダイソー300円商品「買い物カゴ」

車という限られたスペースを有効に使うため、特に小物をばらけさせないような工夫をされている方も多いと思います。私の場合は軽自動車ということで、整理整頓とまではいかなくともすぐにスペースを確保できるようにしたいということで、写真のサイズのカゴを車に載せています。サイズは、ほぼスーパーマーケットにある買い物カゴと同じですが、無断でスーパーからもってきたのではありません(^^;)。最近、スーパーで推進している貸与されたものとも違います。100円ショップの草分けであるダイソーは、早くから100円の商品だけでなく、200円・300円・500円などさまざまな値付けの商品があります(消費税は抜きの価格です)。紹介するカゴは、税込み315円で売っていたので購入し、便利に使っています。

写真ではうまく見えるかどうかわかりませんが、カゴの底に買った時に付いていた値段が付いたシールをそのまま付けています。こういった品物は、どうしてもあらぬ誤解を受けやすいので、スーパーから無断で持ってきたものではないという主張のためなのですが、色が黒というのもそうした誤解を避けるためのものかも知れません。ともあれ、このカゴを車に載せていれば必要なものを入れておけばすぐに取り出せるようになりますし、現地で買出しをする際にも袋いらずで買い物できます。また、カゴの隙間を埋めていくことで、倒れてしまうとまずいような品物を安全に運ぶこともできます。

車の大きさや乗る人の数によっては邪魔になるところもあるかも知れませんが、私の場合出掛けるにしても後部座席に人を乗せて長距離を走ることはほとんどありませんので、普段も後部座席に放置するように置いています。このサイズで折りたたんで収納できるようなものがあればベストでしょうが、今のところは十分満足しているグッズです。


充電式乾電池「エネループ」「エボルタ」

デジタルカメラが出たての頃、カシオからその後のデジカメの動きを左右するほどのインパクトを持った製品「QV-10」が発売されました。それまでのカメラの常識を破る、モニターに写る映像を見ながら撮影するスタイルは、この製品なしには考えられなかったと言えるでしょう。かくいう私もたまたま持っていた友人から見せてもらってその魅力にはまってしまいました。カメラの電源は単三電池4本で、購入当初はアルカリ電池を使い捨てていたのですが、さすがにこれだけのゴミを出し続けるのに良心の呵責を感じ、充電式の電池へと移行したのでした。

従来の充電池は、満充電しても徐々に自然放電してしまい、使おうと思って充電済みの電池をカメラに入れても容量が全くなくカメラが起動しないというトラブルが頻発しました。かといって使い切らない状態で充電を何回もしていると、メモリー効果といって充電した分だけしか電池が使えなくなる状況に陥ることもありました。その対策として、ラジコン用に発売されていた放電用の機器を利用するなど十分に電池を労わりながら付き合ってきたのですが、そんな充電池特有の問題を解決したのが現在充電池の主流となっている三洋の「エネループ」とパナソニックの「エボルタ」なのです。

店頭で購入してすぐに使えるという自然放電を抑えた特性に加え、残量が残った状態で充電器に掛けても性能が変わらないという新しい充電池が一般化したのは当然の成り行きでしたが、日々の生活で使っている電化製品の電源をこうした充電池に置き換えることによって、車中泊でも便利に使うことができます。

写真のケースは100円ショップのセリアで売っていたもので、12本の単三電池を入れることができます。これを荷物の中に忍ばせていき、単三電池で動く電気製品と組み合わせて私は使うようにしています。具体的には懐中電灯、ヘッドランプ、LEDランタンやポータブルラジオ、電気カミソリを選ぶ際に単三電池で動くものにしています。どうしても使いたいものが単一や単二電池を使っているものにあった場合、単三電池を入れて使うアダプターがありますので、変換して使えば大丈夫です。また、携帯電話やスマートフォンを充電するために、単三電池を使った外付バッテリーも市販されていますので、夜に携帯電話を充電するために使う場合もあります。

短期の旅行の場合は用意しておいた電池を順に使っていっても全て使い切ることはないでしょうが、長期にわたるような場合にはこれだけ用意していても使い切ってしまう状況も考えられます。充電池とセットで売られている充電器は家庭用コンセントに差して使うものがほとんどなので、そうした充電器をそのまま使うには車内でAC電源が使えるインバーターを導入する必要がありますが、中にはシガーソケットから直接電源を取れる充電器もあります。写真の充電器はMyCharger viewというもので、ACアダプタの他にシガーアダプターも標準で付属します。液晶画面で電池の残量を確認できる機能も付いているので、電池の残量にバラつきがある場合、簡単にえり分けることができるので気に入っています。

私の場合、最初にご紹介したようにかなり前から、日々の生活の中で使っている充電池を旅にも持っていくという感覚で使っています。それでも、最近ではかなり充電池の存在が認知されてきましたし、災害用ということで懐中電灯やラジオなどを用意している場合は、むしろ積極的に使い捨てでない充電池にシフトすることによって、旅の時に動作確認をかねて持って行くといった使い方も可能でしょう。大型のものだけがバッテリーではなく、小回りの効くものとして、私の車中泊の旅では欠くことのできないものになっています。


シガーソケット用USBアダプター

車中泊やロングドライブで携帯電話を充電したり、電気を使う製品を動かすためには、電力を供給できる仕組みを用意する必要があります。ポータブルバッテリーやサブバッテリーシステムを準備したり、どの車にもあるシガーソケットから家電が使えるAC電源に変換するインバーターを導入するなどさまざまなやり方はありますが、まずはもっと手軽にできるグッズとして、シガーソケットに差して使えるUSBアダプターを紹介します。

この写真のものは普通のカー用品ショップで購入したもので、シガーソケット端子1つとUSB Aコネクタ メス がセットになっています。この文章を書くために同じカー用品ショップへ行って同じものがあるか見に行ったのですが、残念ながら置いてありませんでした。同じようにシガーソケットに差して使うものとして、携帯電話充電用として様々な種類の製品がありますが、携帯電話以外にも使えるUSB出力の方が後々便利に使えるように思います。ちなみに、USBから各社携帯電話、音楽プレーヤー、ゲーム機、スマートフォンへ繋いで充電できるコードは100円ショップに置いてありますので、必要なものを必要な分だけ購入しておけばいいでしょう。

USB出力アダプターのメリットとして、扇風機やひざ掛け、加湿器といったアイデア商品がいろんなところから出ていて、そうしたものを直接繋いで使えるということがあります。USBで動く機器をうまく活用することで、単に携帯電話の充電に留まらず車内環境をグレードアップできる余地は大きいと言えるでしょう。

ただ、どのアダプターでもいいかというとそういうものではありません。特にiPodやiPhone、一部のスマートフォンを充電しながら使いたいと思っている場合、カタログの出力電流の値に注意しましょう。一般的にパソコンのUSB端子における出力電流は500mAなので、カー用品店に置いてあるアダプタもその値のものが多いですが、こうした製品の場合、携帯電話の充電には十分でも、多くの電流を必要とする機器を使用しながら充電することができない場合があります。私の使っているアダプタの出力は1000mAなので何とかこうした機器も充電できますが、パソコン周辺機器メーカーが出しているアダプタの中には1200mAまでカバーするものも出てきていますので、そうした状況も考えつつ選ばれるといいと思います。

また、ポータブルバッテリーとの併用において、出力にシガーソケットしかないバッテリーであっても、USBアダプタを差すことで携帯機器の充電など停車中にできるということもありますので、まず最初に手に入れておいて損はないグッズです。


サーモス 真空断熱フードコンテナー JBF-270

ステンレスの真空構造になった水筒が大好きで、いろいろな種類のものを持っているのですが、この秋、サーモスから同じ構造のフードコンテナが出たので早々に手に入れました。サイズはこの0.27リットルのものと、もう少し大きい0.38リットルのもの(型番はJBF-380)があり両方注文したのですが、大きい方は品物の手配が遅れているので、0.27リットルのものの写真とともに紹介します。

車中泊の友として、真空断熱のステンレスボトルを持って出掛けられる方は多いと思いますが、こちらは飲み物以外のものも入れられます。写真のように口が広いことにより、具の入った味噌汁やスープ、サラダやフルーツなどを入れておけば入れたままの温度を長くキープできます。メーカーによると、6時間50度以上というデータで、その容量のせいか水筒と比べると保温力が劣りますが、もともとこの製品は、弁当箱として朝入れたものをお昼に食べることを想定していると思われるので、これはこれで十分の能力だと思います。ちなみに、朝7時頃に味噌汁を入れてお昼に開けたら、多少はぬるくなっていたものの味噌汁として食べるには十分の暖かさでした。

機能的に同様のものに、ご飯とスープ、おかず容器がセットになったランチジャーがありますが、現在市販されているランチジャーのスープ容器は全てがプラスチック製で、カレーなどを入れておくと、どうしても匂いが残ってしまうという問題がありました。車中泊の旅では家庭のように綺麗に食器を洗える状況にないことが多いですから、簡単に洗える形状になっていて、匂いも残らないステンレス容器というのは実に便利です。

自炊をして作った食材でもいいですし、もっと気軽にならスーパーのお惣菜やおでんなどをこれらのフードコンテナにつめてもよさそうです。保冷だけならクーラーボックスがありますが、クーラーボックスは何回も開け閉めをしていると冷気が逃げてしまい保冷力が落ちますので、こうしたフードコンテナと併用すれば旅行中の食生活が豊かになるのではないかと思います。もう少し容量が大きいものということになると、プリムスのランチジャグ0.5リットルがありますが、サーモスのものと比べると多少高価なのが残念です。もう少し詳しい利用法については、改めて実戦に投入する中で紹介できればと思っています。


このブログについて

車で旅をする中で、細かい計画を立てず、いきなり出掛ける事が多くなるにつけ、事前に宿の予約をせずに出発することが普通になってしまいました。暦通りの休みということになると、現地での時間を多く取るために車の中で寝るという、いわゆる「車中泊」がセットになった旅が当たり前になってしまいました。

ちなみに、私の乗っている車は2010年9月現在、スズキのワゴンRです。普段の生活の中で使っているため、改造など全く行なえる余地はなく、シートアレンジのみで快適な車中環境を作り出そうと努力しています。

ここでは、日々記録できるブログの特徴を生かしつつ、さまざまな事柄について個人的な備忘録も兼ねつつ書き連ねていこうと思っています。ちなみに、以下のページでも同様な内容で書いていますので興味がある方はご覧になってみてください。

http://y-terada.com/Hobby/syachu/syachu.htm