月別アーカイブ: 2024年9月

ファンが見たいものを見せることが本来のプロスポーツの姿でありそれを取り違えると大変なことにも

国内のサッカーや野球、海外のMLBもシーズン大詰めになってきました。すでにチームとしての優勝やプレーオフ出場のためのワイルドカードが決まっていても、個人成績の関係でエキサイティングすることも少なくなく、それが一年通して試合を見ていなくても、にわかファンが楽しめる点だったりします。

現在の日本ではあらゆるニュースを差し置いて、MLBのロサンゼルス・ドジャース所属の大谷翔平選手の話題をニュースで出すようなニュース番組の勇み足とも取れる演出には辟易しますが、私自身は生での観戦にこだわっているので、試合の中でとんでもない展開が起こったりすると、やはりエキサイティングします。本日の試合がペナントレースの最終戦となりますが、ナショナルリーグの首位打者が最後までもつれるとは思いませんでした。ただこれは、同じような事が過去の日本プロ野球で起こった場合、ここまで盛り上がることはなかっただろうなと思ったりします。

1982年のセリーグの首位打者争いは最終戦までもつれ、当時大洋ホエールズ(現・横浜DeNAベイスターズ)の長崎啓二選手(後に慶一と改名)が中日ドラゴンズの田尾安志選手が争い、1厘差で首位に立っていた長崎選手が出場しない中で最終戦は両チームの対決となったのですが、勝てば優勝の中日に対し、何と大洋は田尾選手の全打席を敬遠しました。スリリングな個人成績の対決を起こさず、相手にわざわざチャンスを与えて勝たせてもなお(試合はそうした敬遠でランナーを出せた中日が圧勝して優勝)自分のチームの長崎選手に首位打者を取らせたいという気持ちの方が上回った結果だったでしょう。最終打席で田尾選手は敬遠球をあえて空振し、不穏な空気も流れましたが、その後も日本のプロ野球でそうした行為を見ることになります。

日本のプロ野球での年間ホームラン記録は長く王貞治選手の年間55本でしたが、海外から来た選手がその記録に近づくたびに露骨に敬遠を繰り返す状況がしばらく続きました。バース(阪神)・ローズ(近鉄)・カブレラ(西武)がその標的になり、本来ならもっと早くに日本の年間ホームラン記録は塗り替えられていたはずです。

現在のアメリカMLBでこうしたことが起こらないのは試合を楽しむ人にとっては本当に嬉しい事ですが、こうした背景にはネットによるファンが直接発言できることにより、一度ケチが付いてしまうと一気にそのスポーツの人気にも影響が出ることを恐れているのではないか? とも思ったりもします。アメリカのプロスポーツの中のMLBは、アメリカンフットボールやバスケットに比べるとそこまで人気があるとは言えず、何とか人気が回復するようにあらゆる手段を使う中(ピッチクロックやタイブレーク、チャレンジ制度など)、大谷選手やニューヨーク・ヤンキースのジャッジ選手の活躍により、多少は人気も上向いてきたのではないかと思います。そんな中で、かつての日本プロ野球で起きたようなファンの期待を裏切るような事が起きたら、今までの努力は水の泡になる可能性も高いのではないかと思います。

また、現代は実に多くのスポーツをテレビ中継だけでなくネット配信でも見ることができるようになると、今までの人気にあぐらをかいて、ファンの期待を裏切る行為やグラウンド以外でのトラブルが拡大するような事になると、下手をしたらそのスポーツ自体の人気がどうなってしまうかわかりません。最近その点で懸念するのはサッカーのJリーグですね。有料チャンネル中心の試合視聴が中心で、試合自体とは直接関係ないところでのトラブルを報じるニュースを見ていると、早めにこうした状況を改善すべきでは? という風に私は思えるのですが。

虚しい心の隙間を埋めるにはSNS経由で満たそうとするよりもあてのない旅に出てしまう方が遥かにマシか?

SNS経由で若い女性に騙され数百万から数千万円のお金を取られてしまう、これから老年に向かっていく独身の男性がテレビのインタビューを受けている特集を見る機会がありました。人間、独身でも結婚をしていても違う境遇の人を羨ましいと思うことはあり、独身だからだめというわけではないと私自身は思うのですが、お金を取られてしまった人はSNSで出会った女性とパートナーになるためにせっせとお金を貢ぐことになってしまうケースがあるということです。

今回見たニュース特集では、そのようにいい年の男性を騙してお金を取る過程を、若い女性を中心としたコミュニティが別のSNSで公開しながら男性らのSNS上のやりとりを公開して笑いものにしているような場もあったということでした。個人的には、知り合いが困っていたら親身になって助けたいと純粋に思う気持ちはわかるものの、そうした人の情けにつけ込んで笑い者にするような人たちがいるという事はやはりショックです。私自身はSNS上で名前も素性もわからない人に援助するような事は今までもないですが、実社会においてもちょっとした心の隙をつかれてお金を出すくらいなら、自分で自分の心を豊かにするようなお金の使い方をした方が良いとしみじみ思いました。

私の場合はこのブログを書くという行為自体が単に読んでいる人に情報を提供するだけでなく、自分のためにもなると思ってせっせと書いているのですが、どちらにしても自宅に籠ってあれこれと明らかに良くない方向に妄想を繰り広げる事も危ないと思います。私の場合は、こんなブログを書いていることもあって、自宅から旅立つことで昇華している部分が大きいですね。今回は、私自身もまだやったことがないのですが、究極の旅として今後仕事をリタイヤした後にでも実行してみたいプランについて紹介してみようと思います。予算はそれなりにかかりますが、素性も知らない他人にお金を取られてしまうよりはよっぽどましではないか? と思えます。

でまた、話は変なところに飛んでしまいますが、例えば自分が人に追われていて国内をずっと逃げなければならないと仮定した時、皆さんはどういうルートを使って逃げるでしょうか。追ってくる人が自分の事をわかっている場合、いわゆる「土地勘」がある場所を中心に探すことと思いますので、自分はそうは思っていなくても以前住んでいた場所や旅行で気に入った場所に逃げてしまうと、簡単に発見されてしまうという結果になるかも知れません。そうした行動を防ぐには、自分が行程を決めるのではなく、他人が決めた行程をなぞりながら移動することで、行き詰まらずに長期間逃げられます。そうした他人の考えた行程の中でも秀逸なのが、今回紹介したい「最長片道きっぷの旅」です。

その移動はJRになりますが、全国に張り巡らされたJR線の同じ場所を通らずに一番長い乗車券を発行してもらい、そのきっぷの有効期間まで、現状での最長距離の行程をひたすら移動するのです。詳しい行程については、JRの廃線や新線開業などによって状況はその都度変わりますが、インターネットで常にその行程表が更新されています。これを書いている2024年現在、竹松駅(JR九州大村線)→長万部駅(JR北海道函館本線)のルートか稚内駅(JR北海道宗谷本線)→新大村駅(JR九州西九州新幹線)が最長ということですが、乗車券とその他の料金(特急や新幹線に乗らないとダメな部分もあるので)、交通費だけでだいたい20万円くらいかかります。さらに連日の宿泊費や食費がかかりますが、実際に最長片道きっぷの旅をした人の旅日記などを見ていると、有効期間はあるものの、だいたい一ヶ月くらいの行程で、宿泊は極力ネットカフェのような格安な宿に泊まることで、食費を入れて最低30万くらいはかかると考えられます。最近はビジネスホテルも高いので、そうした場所に泊まるつもりならもう少しかかるでしょうが、これを安いと見るか高いと見るか。

個人的には、安全に国内を移動し続け、なおかつ行程を終了することを目標にすることで、その間は心の隙間とかそんな事を考えている暇はないような旅になると思うので、かなり精神的に鍛えられるのではないかと思えます。

今回紹介した旅はそこまで豪華な旅ではありませんが、結構な費用も時間もかかります。多くの人は学生の時には時間は作り出せるもののお金はなく、その後就職するなどしてお金を稼げる時期に、2ヶ月以上も仕事をしないで日本縦断するだけの時間を作り出すのは難しいと思います。それでもこうした旅があり、しばらく家に帰らず、他人が探そうとしても見付けるのは極めて難しい方法で移動ができるという事を知っていれば、心が追い詰められるようないざという時でも悲劇的な方向へ向かうことなく、最高の贅沢な時間を過ごして心を豊かにするような事にもなるかも知れません。私も仕事のリタイヤに後の良いタイミングでこういった旅に出掛けられるように、そのための貯金をしたり、最新の情報(交通関係だけでなく安くて快適な宿の情報なども)を仕入れて、来たる日に備えたいと本気で思っています。

外で何かあっても持ちこたえるための常備食は水なしで開けてすぐ食べられるものを用意することに

現在、外に出掛ける時に持ち出しているかばんの中に、小型ソーラーパネルを入れたことで、もし家にしばらく帰れず、停電でスマホの充電ができなくても何とかなるという自信が付きました。すでに携帯トイレやアルミシートなど、災害用のグッズは入れているのですが、唯一無いのが「非常食」の部門でした。そこで、最低限でもやはり用意しておこうとスーパーに出掛けてきました。

過去にこのブログで様々な非常食について購入し、その内容を紹介してきましたが、当然ながらカップ麺の類を常時携行はできません。そもそも、お湯はおろか水を入手することも難しい可能性がある中で、やはり常温のまま水なしで食べられるものが常時携行の非常食としてはふさわしいのではないかと思います。

そういうわけで、残念ながらカロリーメイトは候補から外しました。携帯食としては優秀なのはわかっているのですが、水がないときついということと、あとはかばんの中に入れているうちにボロボロになってしまう可能性があることも、カロリーメイトを諦めた要因です。

あと、私が考える携帯用非常食に求める条件は一つ一つが個包装であるという点です。災害でなくても新幹線の中に缶詰になって全く食料が無く長い時間過ごさなくてはならなくなる事もあるかも知れません。その際、一回開けると湿気ってしまう大袋に入ったものは、開けてすぐに食べ切らなくてはならなくなるので、いざという時の食料としてはポイントが低めなのではないかと思います。ということで、色々考えた結果、以下のものをバッグの中に入れておくことにしました。

どちらも普通にスーパーで買うことができる、特段非常食として売っていない「はちみつ100%のキャンディ」と「一口ようかん」です。一口ようかんは一個50円くらいで、賞味期限は製造から約1年といったところです。以前、同じサイズの一口ようかんが5個入った井村家の「えいようかん」を持っていましたが、水なしで食べられてそれなりに満足感もあるので、もう一度「えいようかん」を買い足そうかと思ったのですが、常に持っているなら、ローリングストック方式で出先でちょっと小腹が空いたら食べてその都度新しいものを購入していけば、金銭的な負担なく常備の非常食として活用できます。

今回はつぶあんと練り餡のようかんを一つずつ買いましたが、これで100円なら悪くないでしょう。裸のまま持つとバッグの中で破裂したら怖いので、USBケーブルを購入した際に入っていた袋(ジッパー付きできちんと閉まるもの)の中に入れました。あまり多く持ち歩いても消費する時に大変ですし、買い物ついでに面白そうな一口ようかんを見付けたらストックしておいてバッグに入っているものから食べて入れ替えるような感じで考えています。

そして、「はちみつ100%のキャンディ」は、この商品のおかげで、どこでも安く買えるようになりました。その時からのファンで、別の旅行用バッグにもこの飴をしのばせています。賞味期限のある製品ですが、風味は落ちるにしても多少賞味期限を越えてしまっても、非常食としては十分でしょう。はちみつの飴は喉に良いという感じがあるので、冬に喉が乾燥した時に食べるようにして、これもローリングストックをしながらいざという時に常にある状態にしておくことが大事かなと思います。

チョコレートやマヨネーズなど、山で遭難した人が用意していて命をとりとめたというような食品はありますが、お出掛けの際に準備して出られるのであれば良いのですが、日常で出勤した時に大きな災害に遭遇したような場合に備えるような目的では、今回のようなものがかさばらず常備には良いかなと思います。

常時携帯のバッグに防災用品と一緒に入れるためのソーラーパネルは手持ちのバッグに入るサイズで選ぼう

現在、ワークマンで購入した大きめのウェストバッグにパンパンになるくらい、これ一つ持っていれば何とかなるように財布などと一緒にモバイル機器、防災用品を入れて持ち運んでいます。かなり重く大きくなってしまったのですが、それでもパソコンは入らず、モバイル用途では8インチタブレットを中心にして、外付キーボードとマウスを入れ、モバイルバッテリーはパススルー充電のできる10,000mAのものを2台入れています。仕事やちょっとしたお出掛けをしている外で大きな災害に遭遇しても、少なくともスマホの充電とタブレットでのネット利用は使えるようにということで考えたのですが、一つ問題があります。それは、長期の利用は難しくどうしても出先でモバイルバッテリーを充電できるようなものも必要になるのです。

一応、バッグの中にはコンセントからモバイルバッテリーを充電できるような、汎用のACアダプターは入れてあります。コンセントがあれば、モバイルバッテリーを充電しながら電子機器を充電できるようにしていますが、それだと停電になって充電できない場合に困ります。そこで出てくるのがソーラーパネルの活用なのですが、この選択がなかなか難しいのです。

持ち運びに問題がなければ、家にはPD出力で最大60Wと、下手をしたらノートパソコンすらソーラーパネル経由で充電できるだけの能力を持ったソーラーパネルはあります。しかし、それを常時携帯できるかというのは全くの別問題です。同じように100Wクラスの折りたたみソーラーパネルなら、手持ちのポータブル電源でも200Whクラスのものなら4~5時間で空の状態から満充電できて便利なのですが、歩いて持ち運ぶことは無理なものばかりです。ソーラーパネルの性能は、パネルの大きさに比例しますので、その辺のバランスの取れたソーラーパネルを持ち運ぶという事になってくるでしょう。

実は、大きなソーラーパネルを購入する前に、昔20Wクラスの折りたたみソーラーパネルを購入済なのですが、それはバックパックには入っても、今持ち運んでいるバッグには大き過ぎて入りません。それでも、薄型のBluetoothキーボードはぎりぎり入るので、折りたたんでキーボードの大きさ(というより幅がキーボードくらい)のソーラーパネルを探していたのですが、折りたたむと厚くなってしまう製品も多く、なかなか持ち運びに適したソーラーパネルは見付からなかったのですが、先日ようやくバッグに収まった上でそこそこ使えそうなソーラーパネルを見付けました。

それが、FlexSolar ソーラーパネル 6Wという薄型のソーラーパネルの2個セットでした。大きさは、1つ271×175×2.6mmで、重さは230グラムです。持ち運んでいるBluetoothキーボードと比べると横幅は小さく、高さは少々あるという感じがおわかりかと思います。今回はこのパネルの2枚セットに二つのパネルをつないで計算上は12Wで出力するためのUSB-A出力のケーブルの付いたものを購入しました。私が持ち運ぶ場合、このくらいのサイズがぎりぎりで、価格もタイムセールにクーポンを合わせると3千円を切っていたので、これもまた勢いで購入してしまいました。

ちなみに、昔に購入した折りたたみ式の20Wソーラーパネルの変換効率は15%くらいだったのですが、この製品は他のソーラーパネルと同じく23%くらいになっています。小さくても、モバイルバッテリーを繋ぎっぱなしにしたり、スマホの充電を行なうだけなら何とか使えそうな感じではあります。どちらにしても出力が少ないため時間がかかるので、複数のモバイルバッテリーを代わる代わる充電するような形で使うのが良いと思います。

ここ数日は日が出ていても風が涼しくなり、必要以上にソーラーパネルの表面が熱くなることも回避できそうなので、バッテリーに直射日光が当たらないように気を付けながら、気長に災害時のスマホ・タブレット、さらにはモバイルバッテリーからニッケル水素電池のエネループを充電するために使えるようにできそうです。

過去にも書いたことがありますが、防災ラジオのおすすめとして、手回し発電だけでなくラジオにソーラーパネルが付いている製品をおすすめする方がいますが、ラジオに付けられるソーラーパネルの性能はその面積に比例するので、いくら貧弱とは言え、この製品と比べるとその充電能力は天と地ぐらい違ってくるものと思われます。ラジオ自体は少ない電力でも鳴らすことはできるので、昼間に充電したモバイルバッテリーからエネループを充電すれば、手回し発電のない乾電池式ラジオを継続使用するには実用的です。恐らくこのパネルと安い乾電池式ラジオ(エネループとその充電器も必要ですが)をセットで持っていた方が、災害時には頼りになります。単三のエネループ一本でも使えるライトも別に用意しておけば、スマホだけでなく、ラジオ、ライトを充電しながら使っていけますので、なおさらこうした小さなソーラーパネルの利用価値が出てくるものと思われます。

実際に色々試してみたところ、発電量は少ないながらも曇りの日に車のダッシュボードに置いていても少しは発電します。ただ、スマホの充電を行なうためには2枚のパネルを使わないとだめでした。今後はモバイルバッテリーを使った後に充電するようなシチュエーションが考えられます。恐らくこのくらいのサイズでは空のモバイルバッテリーを一日で満充電するのは不可能だと思うので、少し使ったらその都度充電することで、手持ちの2台あるモバイルバッテリーを両方とも空にしないような感じで使えればと思っています。

ガラホの中に入れる通話専用SIMカードの選択はpovo2.0より日本通信よりもHISモバイルか?

現在、QRコード決済やSNSが日常生活にも必要になってくる中で、通話だけのガラケー利用を通している人は少なくなってきているかも知れませんが、以前の私は、通話はガラケー、通信はスマホという風に分けての2台持ちをしていました。メールやメッセージはすぐにすぐ受けなくても良い状況はあると思いますが、かかってくる電話についてすぐに取りたいと思っている場合には、通話専用の端末としてフィーチャーフォンタイプのガラホを用意して使い分けたいと思っている方も少なくないのではないでしょうか。

その場合、ほぼ通話専用という形で利用料金も安い様々なMVNOのプランが思い付きます。安さという点で言えば、5分かけ放題が月550円、かけ放題でも月1,650円で利用可能なので、au回線で通話専用ということであれば、定番の通話専用SIMとして使えます。また、ドコモ回線であれば、日本通信の合理的290プランでは、5分かけ放題だけでなく70分無料通話付が選べ、トータルの月料金は680円です(かけ放題にすると1,890円と少し高くなる)。通話オプションの分数を超過しても30秒11円とpovo2.0の半額で利用できるので、かけ放題でなく安く利用したい場合には良い選択肢になるのではないかと思います。また、データ通信については、月間1GBまで高速通信を利用できるので、スマホに入れて最低限の電子マネー決済やSNSも併用するには良いプランではないかと思います。

と、ここまでが今までの通話専用SIMの定番でしたが、今回第三の候補としてドコモ回線のHISモバイルの最低料金プランでガラホを使うというのも悪くない気がするのでここで紹介します。

HISモバイルでは新しく「自由自在2.0プラン」を発表しました。ここでの基本料金最安は月100MBまでの利用であれば適用される月280円というコースです。日本通信の月290円より安く、通話料金は30秒9円と日本通信よりもさらに安くなっているので、これから紹介する定額オプションを付けない方が安く上がる可能性もあると思います。なお、月額料金の設定のある日本通信やHISはpovo2.0のようにずっと何も使わないと自動解約になってしまうことを心配しなくても良いのも安心できます。

また、かけ放題オプションは1,480円で、基本料と合わせると1,760円となり日本通信より安く運用できますがpovo2.0よりは高くなっています。ドコモ回線でガラホ用の通話回線をと考えている方への選択肢にはなるでしょう。個人的に良いと思えるもう一つのポイントは、時間制限のあるかけ放題はオプション料500円で合計すると780円となってpovo2.0や日本通信より高くなってしまいますが、5分ではなく6分かけ放題になっているという点です。現在日本通信で5分or70分無料通話を選んでいて規定の無料分をオーバーしてしまう方であればHISモバイルを選ぶ方が良い場合もあるでしょう。

あと、普通のMVNOと違う点として、旅行会社のHISが運営している会社なので、全国にあるHISの店舗に行って契約ができるという点があります。ドコモ回線のガラホを持っていて、安く通話中心に使いたいと思っているなら、そのガラホを持って近くにあるHISモバイルを扱う専用店舗へ出向けばそこでの契約もできます。大手のショップほどたくさんはありませんが、直接説明を対面で聞きながら契約ができるというのは大きなメリットでしょう。HISの旅行関連の特典もありますので、海外旅行でHISを良く使う方は月額料金をそうした特典でチャラにできる可能性もありますので、通話専用SIMということで考えてみるのも悪くないでしょう。当然、高速クーポンの種類も多くて充実していますので、本格的にスマホ用に使うというのも有りだと思いますが、今回は通話用の安いSIMということで一通り紹介させていただきました。

古いテレビドラマ自体が放送当時の風俗や状況を後世に伝えてくれる思わぬ効果になっていることを改めて確認

先日、BSで渥美清さん出演映画の特集がありました。渥美さんというと「男はつらいよ」というイメージが強いですが、私が見たのは東京発九州行きのブルートレイン(映画では複数の列車)に乗る車掌さんに扮した「喜劇・急行列車」という映画でしたが、これが当時の鉄道事情を見事に記録した映画になっていたのです。私としては過去に寝台列車として使われていた車両を客車に改造した列車に乗ったことはありますが、三段式寝台車が出てきて、当時の旅はたとえ寝台列車に乗れたとしても大変だったという事をしみじみと感じたものです。こうした昔の映画で出てくる昔の町並みも、今はもう見ることはできない当時の風景を見ることができて、今となってはストーリーがどうこういうことはなく、私にとっては魅力的に映ります。

その他には、当時の列車にはきちんとした食堂車があったりとか、今では考えられなかった優雅な食事をしながらの移動風景を見ていると、もはや今の世の中では相当なお金を出した観光列車に乗るか、長距離フェリーに乗るかしないと実現はできないので、ただただ羨ましく眺めていました。

ちなみに、喜劇・急行列車は1967(昭和42)年封切りで、今から50年以上前の映画ですが、そこまで古くはなくてもかつてテレビ界で一斉を風靡した「2時間サスペンス」ドラマも、なかなか画面を注視していると面白いものに当たることがあります。昨日私が見たのは1999年といいますから今から25年前のサスペンスドラマでした。全国の観光地にスポットを当て、地域の観光地でロケをして、地元のホテル・旅館などとタイアップをしながら作っていたもので、こうしたサスペンスに興味がない方なら放送当時は全く見ていないと思いますが、今改めて見ると、なかなか面白いものがあります。

ドラマで出てくる有名な観光地は、大きな災害などがない限り今もちゃんと存在しているので、放送当時のコンセプトと同じように見ることはできます。ただ、この当時はまだ「携帯電話」すらも無い時代だったのです。そうした中、主人公はどのようにして東京と地方で連絡を取り合うのか? という感じで見ているととても興味深いのですね。

まず、外出中に重大な事を伝える場合、連絡手段は近くにある公衆電話になります。主人公はテレホンカードを、その時には存在したグレーの電話に入れて相手の固定電話に電話します。連絡相手は持ち場から動くことなく、デスクワークをしていて、すぐにどこからか電話が掛かってきても受けられるように準備しているというのもその当時のセオリーだったことでしょう。

逆に、地方にいる主人公の方に連絡をする場合、まずは主人公が探索の拠点としているホテルや旅館の全景が映し出され、その後ホテルの部屋の電話(固定電話)が鳴るという形になっています。恐らく、活動を始める前の朝の時間か、活動終わりで部屋に戻る時間を打ち合わせしてあることで、定時連絡は当時もできたものと思います。

でもそれだと、緊急に用意ができて主人公に連絡を取りたいと思った時にはどうにもなりません。そういう時のためには、当時はビジネスパーソンを中心に会社から「ポケットベル」が支給されていたので、「呼び出されたら公衆電話からでもコールバックする」という手法で当時でも連絡はできたのですが、ドラマでは主人公はポケベルを持っていませんでした。当時はまだ、呼び出しても音が鳴るだけの単純な仕組みのポケベルで、まだ広く一般には広まっていなかったのでは? とも思えます。だいいち、無機質で大きな音でドラマの流れをぶった切ってしまう可能性もあったりします。

ちなみに、ポケベルというとスマホの位置情報を掴んで持っている人間をピンポイントで狙われないために、ポケベルを使うところを中に爆弾を入れて狙われるという、まさに作られたストーリーのような現実の事件が起こっています。現在の日本では、フードコートの食事完成の案内くらいにしか使われないポケットベルですが、個人的には今後直接通信衛星を通じてのやり取り(受信だけでなくメール送信も?)ができるものが出てくると、世界のどこにいても連絡を付けられるようになるので、スマホの補完として使うなら、個人的にはStarlinkよりもいざという時に役に立つのでは? と思っています。

また、主人公がホテルで原稿をまとめるために当時のポータブルワープロをホテルに持ち込んでいるのにも時代を感じました。大きさはともかく、当時のワープロはプリンター機能も内蔵されていたためか、大き目のノートパソコンと比べても厚さが3倍くらいあるので、持ち出すのも大変だったろうなと推測します。ワープロ機能と印刷機能を分け、単三電池2本で起動でき、さらにはワープロ通信(パソコン通信でインターネットはまだなかった時代に使われた)がある「オアシスポケット」はすでに販売されていましたが、当時のドラマではそうした携帯性より、作った文章をホテルの中でも印刷することのできる大きなワープロの方が一般的だったということを示してもいるかと思います。

最近のサスペンスドラマでは、例えば目標とする犯人の顔写真が手に入ったら、捜査員にその写真をデータ化して一斉送信するというようなシチュエーションもあり、さらに犯人の行動についてはNシステムおよび、全国いたるところにある監視カメラの映像を確認することで大規模な聞き込みを行なわなくても明らかになってしまいます。もはや実際の操作では、主人公がわざわざ全国を飛び回らなくても、現地の担当の人たちとリモートでつながってしまえばそれで完結ということになってしまい、ドラマにならなくなったというところもあるのかとすら思ってしまいます。ですから逆に、昔のこうしたドラマや映画を、現代の常識と比べて見ると、面白い発見というものが結構あるわけですね。

テレビの場合、ネット配信とは違って作品を決めて見るということではなく、たまたまテレビを付けたらその番組がやっていたというところで、思ってもみなかった番組に遭遇できるという特徴があります。テレビ離れということが言われて久しいですが、私のように実際に体験した人が見るよりも、教科書にもなかなか載ることのない少し前でも知られていない事を知るための材料の一つが、こうしたドラマの中にあるというのも面白いものです。

手持ちのスマホの誤作動防止のためにどう対策をすれば良いのかを考える

ふたつ折りのガラケーは、胸ポケットに入れることができるだけでなく、カーゴパンツの足のところにあるポケットに入れていても誤動作することなく、バイブレーションをONにしておけば着信の際にもすぐに気付くことができ、そういう意味では便利でした。そのため私は、通話に関してはスマートフォンを使わず、通話はガラケー、データ通信はスマホというようにかつては分けていました。

現在使っている、主に通話に利用するスマートフォンは、残念ながら折りたたみタイプの端末ではありません。普段はソフトタイプのシンプルなケースに入れてネックストラップを付けているのですが、仕事上スマホを掛けて動くと見てくれや安全面で問題が出るので(動くと引っかかってしまう)、ズボンのポケット(尻ポケットが主ですが、カーゴパンツの場合は足のポケットに入れることもある)に入れることもたまにあります。その際はネックストラップをスマホに巻き付けてポケットに突っ込むのですが、そうしている時間が長ければ長いほど、ある問題が起こります。

普通に考えればわかると思いますが、ポケットの中に他の物が当たったり、足自体がどこかへぶつかったりした場合、画面に力がかかるとその都度画面が点灯し、パスワードの入力をしたり緊急通報のための電話番号を入力するようになってしまいます。そうなると全くスマホを使っていないのに電池が消耗してしまいます。

また、もっと大変なのは、自動的に画面の明るさが最小になってしまい、外では全く画面が見えなくなり(モバイルバッテリーやAC電源に繋げば何とか原状復帰はできるのですが、画面が見えないからといって本体側で再起動をかけても、再起動した画面の照度はまた最小になってしまうので、何も持っていない時にはスマホ自体が使えなくなってしまうことも度々起こってしまいます。元々、今使っているスマホは画面が小さく、したがって搭載されている電池の容量も少ないので、朝充電して出掛けても昼にはもう電池残量が10%台になってしまうような事も起こっていました。

なるべく画面がポケットの中のものに触れないように、画面を外向けにしてポケットに入れることも試したのですが、特にカーゴパンツの足のところにあるポケットは動いていてどこかにぶつけてしまうことも良くあり、そのためせっかく貼ったガラス保護シートが割れてしまうこともありました。本体の液晶割れが起こらなかったことは幸いでしたが、こうした状況が長く続くのはどうしたものかと思っていたのですが、ようやく重い腰を上げました。

といっても、ポケットに入れなくてはならない時に今使っているケースから本体を外し、新たに画面保護ができ、なおかつ勝手に画面が押されることのない手帳型のケースに入れ替えるだけの事です。私の場合、手帳型のケースはほぼ使うことはないだろうと思っていたのですが、ここまで普段のスマホ使いに影響が出てしまうと、安いものでもゲットしてその都度付け替える方が良いと判断しました。

今使っているスマホは、指紋認証センサーが画面に付いているというのも誤動作を引き起こす一つの原因になってしまっています。今後、新しいスマホを物色する際には、私の場合は指紋認証センサーが画面に付いていないものを選ぶという事も考えたいと思うとともに、一つのスマホでも使う状況に応じてケースを変えることも考え方としては有りではないかとも思えます。常に同じように首からぶら下げられるなら苦労はしないのですが、これでしばらくはスマホをポケットに入れた場合の心配がなくなるかと思うと、心からほっとしています。

能登半島の大雨被害の様子を見て感じるのは地震で変わった地形を分析し災害対策することの大切さ

2024年のお正月に大きな地震の被害に遭遇した能登半島各地の方々は、ここ数日の大雨による水害被害を受けてさらなるダメージを受けてしまっています。私もニュース映像という形で被害の様子を見ましたが、特に大変だと思ったのは地震で地形が変わってしまって、堤防が全体的に低くなったりしたことで、周辺から水が溢れて水浸しになってしまったところは、もう少し何とかできなかったのかという風にも思います。

もっとも、私の住んでいる地域でも、過去に何度も川が溢れてしまって大きな被害が出てしまっている場所が今年もまた同じように浸水してしまうようなケースはあります。行政の方々はそうした被害を無くすために努力されているかとは思うのですが、今回の大雨では輪島市に作られた仮設住宅が床上浸水してしまった場所もあったという事を知ると、やはり仮設住宅建設時に地震以外の災害対策はできなかったのかと思ってしまいます。

現在の日本は、全国どこに行ってもその場所でとんでもない量の雨が一気に降る可能性を考えないわけにはいけないと思います。大きな地震で被災した方々は、自宅が住めない場合にはとにかく安全に過ごせる場所へと避難するわけですが、それはあくまで地震に対しての安全ということで、台風や大雨に対しての安全というところまではなかなか手が回らないのではないかと思います。

私自身、南海トラフ地震が言われる前の、東海地震と言われている時から地震が起きる可能性を感じながら生活をしてきました。もし大きな地震が起きて罹災した場合、果たしてその後に大雨が降っても大丈夫な場所に避難することができるのか不安に思います。

今回の雨ではありませんが、こちらに台風が直撃すると予測され東海道新幹線が計画運休になった時、ハザードマップで浸水の恐れがある地域では、その地域の店舗が協力して、立体駐車場を近所の人たちに開放したという事例がありました。今回の石川県のように大きな地震の後に大雨が心配される場合には、改めて行政の方に避難して住んでいる場所がハザードマップでどのように判定されているかという事をまずは確認しましょう。もし、その地域に浸水の危険がある場合には、早めに大雨に備えるための避難所に再度避難するとともに、車も早めに避難させるように考えておきたいものです。もし屋根付きの立体駐車場に停められるなら、体を伸ばして寝られる環境に作っている車であれば、台風や線上降水帯が離れるまで車中泊をするという選択肢もあるでしょう。

というのも、今年の台風で地域で用意した高台(立体駐車場を含む)の車の避難場所に車を移動させた場合、自宅へ戻ったり行政が用意した避難所に戻る時に大雨に降られてびしょびしょになってしまったという方もおられました。大雨の中歩いて移動すること自体が危険ということもありますので、改めて車中泊仕様の車に自分の車を仕上げておくことはこうした災害にも役に立つケースがあるということにもなります。今回能登半島の被害はまだどのくらいの規模になるかはわかりませんが、まずは命を大切に避難した上で、今後は雨対策もしっかり行ないながら復旧への道を進んで行って欲しいと切に願っております。

お出掛けの前にする下調べはネット検索がうまくできれば出先での失敗も防げるか?

先日、毎年の我が家の恒例である富士宮にある農産物直売所へのお買い物に行ってきました。夏のこの時期には、全国的にはあまり馴染みがないかも知れませんが、取れたての生落花生が直売所で売られているので、それを買ってきて塩ゆでにしていただくのです。塩味で水に十分浸した落花生は好みはあるかも知れませんがファンも多く、下手をしたら多客期には午後には売切れてしまって買えない場合もあるほどです。

ということで、平日に休みが取れそうな日を狙って行こうと思ったのですが、最初に行こうとしたのは火曜日でした。ただ実はその日は直売所の定休日で、下調べをしないで行ってしまったらせっかく時間を掛けて出掛けてもお店が閉まっているという最悪の状況になるところでした。これは直売所の公式ページでなくても、その直売所を紹介しているページをネットで見付けられれば、定休日の情報は得ることはできるので下調べの中でもそこまで難しくはありません。

ただ、落花生の旬の時期はいつなのかとか、特売の情報などは公式ページや「X」のアカウントなどで出ている場合があります。事によると、もはや出荷時期が終了してしまって店頭に並んでいないということもあったりするので、対象とする場所やイベントに公式ページやX、インスタグラムのアカウントがある場合にはきちんとその辺も抑えておくことが大事だと思います。

実は今月は、落花生とは別に出掛けようと思ったイベントが2つありました。一つは先日あった中秋の名月に合わせて近隣の天文台で月および土星などの観望会が行なわれるということを聞き、ネットでその天文台のページからイベントの概要をゲットしました。

参加費は無料ですが、開始1時間前に整理券を配り、定員があるということで、整理券を配る時間に合わせて出掛ける必要があることがわかりました。ただ、イベントの説明には気になる事が書かれていました。天文現象は当日の天気に左右されるので、雨が降ったり曇天の場合にはイベントそのものが中止になる恐れがあるというのです。開催か否かは整理券配布のさらに一時間前に公式ベージでアップされるということも書かれていたので、一応出掛ける準備はしつつ、その時間に合わせて天文台の公式ページを開いたところ、残念ながら天候不良のためイベントは中止という事を知りました。もしこの一手間をしないで先走って出掛けてしまっていたら、全くの無駄足になるところでした。

で、これを書いている翌日にも実はお出掛けの予定があり、それは例年だと満開になっている彼岸花の名所で行なわれるイベントに行こうと思っていたのでした。このイベントについては、たまたま地元発のテレビニュースで、本当はもう少し早い段階でイベントをやるのを、今年はとんでもない暑さが長く続いたため彼岸花が咲いていないということで、22日にイベント開催になるという情報を得ていたのです。

というわけで、本日開催のイベントについてはテレビが情報源だったため、そのまま行っても大丈夫だろうと思っていたのですが、先日天候不良で中止になったイベントに行こうとしていたこともあり、前日に念の為ネット上を検索してみました。彼岸花の咲いているところには公民館のような建物があるので、その建物に関する情報発信をしているページを探し出して確認したところ、何とそのイベントも中止になるという事を知ることになったのです。

その理由は、22日の天気が未明から午前中いっぱいに大雨になるという予報があるので、準備などの手順が難しいということらしく、これは仕方がないと思えました。また、そのページには昨日時点での彼岸花の開花状況についての記載もありました。それによると、昨日で約3分咲きということで、満開の彼岸花を見たい場合にはもう少し待った方が良いという話もご丁寧に書いてありました。

というわけで、ここでは下調べをして結局行かなかった事を中心に書いてしまいましたが、こうした情報は全国どこにいてもネット経由で得ることができます。日帰りでそのために出掛けてやっていなかったというのはちょっとショックですし、日程の詰まった旅の中で予定していた行程を諦めることになるというのはショックなことでしょう。私の場合は、画面の大きなパソコンで前日にじっくりと調べますが、旅行中などはスマホやタブレットなどで調べるケースも多くなるかと思います。個人的にはスマホよりタブレットを携行する方が調べものはしやすいので、私はタブレットを出先では多用することになると思いますが、スマホでも十分コツさえつかめば目的の情報に到達できると思います。

大切なのは、きちんと調べてから動くということを徹底することだと思います。もし不幸にも目的地が休みだったりした場合はその場ですぐ代案を考えることもでき、無駄に動き回るということもなくなります。時間と燃料の節約という意味でも、下調べの大切さということを考えながら動くことをおすすめしたいですね。

山の中で車中泊場所を探す場合に大雨や地震以外に気を付けたい「工事場所」について

今の日本では、誰の土地でもない場所というものはないので、車中泊をする場合には周辺の状況を見ながら、必要に応じて許可を受けるとか、帰る時には「来た時よりも美しく」の精神で行なうことが個人的には良いのではないかと思います。

そうした基本を踏まえつつ、安全に車中泊をするための場所について考えてしまうような「土砂崩れ」が何と私の住む静岡県内で起こっています。まず、行楽で私自身も出掛けたことのある川根地区の寸又峡温泉にある「夢の釣り橋」に向かう山道で土砂崩れが起こり、歩いて吊り橋に向かっていた人たちが一時孤立することになりました。これは、先日の台風の影響があるのか? と思っていたのですが、まだ寸又峡温泉の土砂崩れの復旧についての話も出ていない中で、場所は違いますが、今度は静岡市内の南アルプス方面へ登山に行く人たちの拠点である「椹島ロッヂ」付近の林道か崩れ、百人以上の人たちが孤立したとの報道がありました。

これも、先日の台風の影響による大雨の影響なのか? とも思えましたか、現地で孤立していた人たちは登山客だけではなく、リニア工事に携わる人がいるというのが個人的には気になりました。といっても、今回の土砂崩れをリニア工事の関係からリニア自体をどうこうという事が本稿の目的ではないことは最初にお断りしておきます。

最初に書いた通り、車中泊をする場所について考える時、「できるだけ同じように車中泊をする人たちに囲まれるような場所てしたくない」という人たちは、できるだけ人も車も通らない場所を目指して車中泊場所を探すという方もおられると思います。車両通行止が行なわれていなければ、基本的には車は入っていけるわけではありますが、このブログでは今まで、大雨などで土砂崩れの危険が高くなっているような状況で、あえて山中に分け入ってしまうと、車だけでなく生命の危険もあるのでやめるべきだというところまでは書いていたように思います。

しかし、今回の椹島ロッヂ付近での土砂崩れの場合、直近で大雨ということもないですし、恐らく孤立状態に陥った登山者たちも、まさか自分が家に帰れなくなるとは思わなかったのではないかと思います。山道はどこでも崩落の恐れのある箇所はありますが、今回の場所は特に山の上で道路やリニア新幹線の工事が行なわれているところなので、工事関係車両の出入りもあることだろうと思います。

幸いにも、今回の静岡県内における土砂災害は孤立者を生んだものの、人的被害は起こりませんでした。ただ、孤立した場合、天候が良い場合にはヘリコプターでの救出もできますが、ヘリが飛ばないとその場所から動くことができません。もし車中泊でどこか山の中で過ごしていてこうした土砂災害が起きた場合にどうなってしまうかということも考えた上で車中泊場所を探すことも大事ではないかと思います。

個人的には、それほど広くない林道などを工事用車両が行き来するような場所については、道路に対しての負担も出てくるように思いますので、安全ということを考えれば、そうした場所については近寄らないようにとも考えています。特に車中泊の旅というのは、全てにおいて自己責任の旅となってしまうので、何よりもまず無事に帰るということを考えながら、まずは安全第一に車中泊の旅を楽しんで来ていただきたいと思います。