申込みをして発送連絡が来た翌日にマルチSIMカードの形でSIMカードが届きました。早速手持ちの7インチタブレットHuawei MediaPad T2 7.0 Proに入れましたが、UQモバイル用の設定についてはSIMフリー版のものでもすでに入っているようで、既に入っている通信業者の中の「UQモバイル」を選べば何の設定もしないですぐに使い始められました。そうでないSIMフリーの端末を使っている方は手動での設定が必要になりますが、同時に送られてきた冊子を参考にしたり、ウェブページから設定方法を見て設定をすればすぐに利用できるようになります。
実際に上下のスピードを専用アプリで計ってみたところ、他のネットユーザーが紹介しているページもあり、ちゃんとスピードは出ると思ってはいましたが、実際に計ってみると想定通り500kbpsの値に何度やっても落ち付きました。今後も安定してこの数字が出るなら、これから紹介する動画サービスの視聴にも期待が持てます。
すでに他のサイトでも紹介されていますが、YouTubeのアプリで動画を利用する場合、アプリの方でデフォルト設定されている360pの普通画質では時々止まる場合がありました。それでも、低画質の240pと最低画質の144pではよほどの事がない限り止まらずに普通に動画を見ることができます。ちなみに、常に240pでYouTube動画を楽しんだ場合のデータ消費量はソースによって違いはあるものの、ネットで調べた方のデータによると、1GB分見ても約8時間も見られるのだそうです。つまり、「データ無制限プラン」の3日間で6GBというこれ以上使うと低速規制を受ける容量について考える際、できるだけ規制を受けないために一日2GB近く使うためには、24時間中約16時間もYouTubeを見続けなければいけないわけで、旅行中でもそれだけ使うのは大変だと思います。
また、AbemaTVではアプリの設定画面から細かく画質を選べるようになっていますが、アプリにはモバイル通信用の「通信節約モード」があり、その画質を選んでも文字などがつぶれることもなく、結構良く見られます。「通信節約モード」のデータ消費は1GBで10時間も見られるということで、普段は通信節約モードを使っておいて、スポーツ中継でどうしても高画質が見たければ(私の環境では1GBで3時間の高画質でも何とか止まらずに再生できました)、上の画質を試してみるのがいいように思います。
ニコニコ動画については無料会員なのでエコノミー画質を専用アプリではデフォルトにしていますが、そこまでひどい画質ではなく十分に楽しむことができました。1時間で約164MBという低画質での利用する場合のデータがあったのですが、それに当てはめると1GBで約6時間は見られる計算になります。個人的な感想としては「エコノミー画質」というものが低画質とイコールなのかわからないので(アプリではその下に「最低画質」が選べるようになっています)、はっきりした事は言えません。しかし無料会員で生放送を見る場合には強制的に低画質になりますし、このくらい見られれば十分かなという感じはします。
動画の有料サービスでは私が加入しているものだけの紹介になることをまずはお断りいたします。まずはAmazonプライムビデオです。アプリの設定では最高画質・高画質・標準画質・データセーバーの4つから品質を選べますが、「データセーバー」を選ぶと1GBで約7時間も見られます。1GBで4時間弱見られる標準画質でも普通に見られますので、データ量の少なそうな昔のアニメではデータセーバーにして、実写映画やTV番組を見ていてデータセーバーではちょっと見ずらいということであれば品質を変えて使うのがいいと思います。
次にサッカーや野球の生放送が充実しているDAZNですが、こちらも専用アプリから十分見ることができます。一応アプリの設定の中にある3G/4G用の「データセーブ」のチェックをONにして再生したところ7インチタブレットでもしっかりサッカーのボールの動きや得点表示、時間表示についてもしっかり見ることができました。データセーブのチェックを入れることで、チェックを入れない場合の7分の1というデータ量になるということですが、1時間あたりのデータ使用目安は約450MBと少し多めで、1GB使うのに2時間とちょっとという感じになります。それでも、一日サッカーを2試合見ても2GBには達しませんので、どうしても見たい試合がある場合など、普通に外でもJリーグを見られるような感じになるでしょう。
さらに、自宅に置いているTVサーバー「エリアフリーTV plus」(商品内容は https://syachu.net/areafree-tvplus01 で紹介しています)を最低画質で見たところ、何とかカクカクになるものの自宅で受信するTV放送を見ることはできました。ただこれはワンセグが使えない場合の非常手段になりそうです。
唯一UQモバイルのデータ無制限プランでダメだったのは民放TV番組を見逃した際に役立つ「TVer」でした。アプリでは動画プレーヤーの画面をタップすると「自動」と「低画質」という画質を選べるのですが、「低画質」にセットしてもすぐに画面が止まりそのまま再生する気配もありませんでした。個人的には低回線でも見られるようにしなければなかなかスマホでは見てもらえないのではないかと思いますが、TVerを主に見たいと思っている方はこのSIMプランにしてはいけません。
ここまで主だった動画サービスを利用した結果を紹介させていただきましたが、どれも解像度が不足するかも知れない低画質という条件は付くものの、あらゆる動画サービスをそこまで時間を気にせずに利用できるだけのポテンシャルを感じ、個人的にはこのままお昼や夜間のスピードが安定したまま推移してくれれば、車で出掛ける際にはauのLTEが繋がる場所で車中泊をしながら、何もやることがなくなった時には動画でも見て過ごしたり、生放送のウェザーニュースで翌日の行動について決めたりと利用してやろうと思っています。