2022年6月の終わりになって、ようやく待ちに待ったニュースが飛び込んできました。ガラケーの頃には電話番号に直接メールを送るSMSを利用してメッセージをやり取りすることが多かったように記憶してしますが、電子メールやSNSのメッセージ機能を使っていわゆるデータ通信機能によるメッセージのやり取りをする人が増える中で、ようやく電話番号に直接メッセージを送る機能もデータ通信の仕組みを使ってできるようになりました。それが、「+メッセージ」というアプリをインストールして行なうメッセージ交換です。
この方法ですと、相手も同じ「+メッセージ」アプリを利用している場合、SMSで国内一通3円かかっていた送信料がかからず、LINEのようにスタンプを送ったりグループを作ってその中でのメッセージのやり取りができるようになります。そしてこの「+メッセージ」ではLINEのID交換のようなことをしなくても、発信する電話番号自体にメッセージを送るだけなので、電話番号さえわかっていれば、いつでも気軽にやり取りができるということになるのです。
ただ、サービス開始当初は大手三社(ドコモ・au・ソフトバンク)の回線を使っている人の中でしかメッセージをやり取りすることができなかったので、いわゆるMVNOや大手のサブブランドを使っている人にとっては蚊帳の外だったわけですが、ドコモおよびauがサブブランドやMVNOに向けてすでに「+メッセージ」の利用ができるようになっており、残すはソフトバンク系のサブブランドおよびMVNO利用者だけが取り残されてきました。大手三社のうちサブブランドである「LINEMO」「Y!モバイル」という二大ブランドを持っているソフトバンクとしては、何でもっと早く開放してくれないのかと思う方もいたと思います。
逆に言うと「LINEMO」「Y!モバイル」で「+メッセージ」が使えるようになったことで、安くて実店鋪のあるY!mobileでスマホ生活を始めたような人が知り合いにいる人にとってはかなりの朗報です。もしソフトバンク系MVNOを含む回線を使っている人が、何かあると電話番号に直接SMSを使ってメールを送ってくる人がいた場合、まずは「+メッセージ」アプリをインストールして、メッセージの利用ができるように誘導してあげることをおすすめします。一度設定してしまえば、しばらくは音信不通でも、何か用事があるだとか、大きな災害が起こった時だとか、スマホの料金を掛けずに(「+メッセージ」の文字チャットの場合はデータ通信が低速規制されても使い勝手はほとんど変わらないレベルで利用できるのではないかと思います)連絡をすることが可能です。LINE電話のようなことは仕様上できないのですが、ボイスメッセージという形で音声をファイルとしてメッセージにして送ることはできますので、通話定額にしていない人から送る場合には、いい連絡手段だと思います。
個人的には、今のところ私の使い方では通話定額は必要ないと思っているのですが(データ通信利用でほとんどのことができるので)、逆にデータ通信をうまく使えないという方にとっては、データ定額よりも通話定額のオプションを使ってわからない事があればどんどん電話をして人に聞くのもありだと思っています。「+メッセージ」アプリというのは、通話定額と通話定額でない人を繋ぐアプリだと私は思っていて、たまたま掛かってきた電話に出られなかったものの、こちらから掛けると電話代がかさみそうな(定額オプションを契約していない場合)時には、コールバックより「+メッセージ」を使ったボイスメッセージで返すということでも問題ないと思います。ただその際は、返すメッセージの中にこちらから掛けられない事についての言い訳はしておくと良いと思います(^^;)。
ともあれ、国内で「楽天モバイル」以外のキャリアとなら、「+メッセージ」アプリを使ってのやり取りが可能になったことは喜ばしいことです。ただ、「+メッセージ」が使えないことが楽天モバイルの弱点になるとは思いませんが、こうしたサービスは国内どのキャリアも使えるようになれば、それはそれに越したことはないと思いますので、こちらの方は、楽天モバイルと他社との関係の中で、今後に何とか相互乗り入れを実現して欲しいと思っています。