月別アーカイブ: 2022年10月

ソウル・梨泰院での転倒事故に学ぶ危機回避能力の持ち方について考える

新型コロナによる活動自粛の空気が和らいだ中で到来したハロウィンの季節に、お隣りの韓国で大きな事故がありました。先日、日本でもリニューアルしてドラマが日本人俳優によりテレビで放送されたことで話題になった飲食店が立ち並ぶソウル・梨泰院におよそ10万人の人々が押し寄せ、150人を超える犠牲者が出た転倒事故が発生したのです。

当時の状況を高いところから撮影した動画を見ていると、日本の岡山県西大寺で行なわれるはだか祭くらいの密度で人々が接近していました。お祭りの方は屈強な男衆が褌一丁の状態でご神木を奪い合うのですが、裸なのでコスプレによる触っただけで痛いような服を着ていませんし、お祭りの参加注意事項としてメガネおよび飲酒の禁止という事がありながら過去に死亡事故は起きています。いかに今回の梨泰院の路地が危険であったかという事が映像を見るだけでもわかってきます。

人が集まることによる危険というのは今回の事故の動画を見れば明らかですが、それでも人は吸い寄せられるように人の集まる場所を目指すようなところがあります。花火大会で大きな事故になった明石市の歩道橋の時も、駅から次々に出てくる人がいて、事故が起こっているのに人の流れを止めることができずに被害が拡大するようなことがありました。

基本的には、自分の思った通りに歩けないくらい人が出ている場所に入り込んでしまった場合には、とにかくその場所から離れ、自分の意志で動けるぐらい余裕のある人のいない場所へと早めに避難することが大切だと思います。こうした状況はお祭りやイベントの時だけではありません。かの関東大震災の時には火事で焼け出されて避難した多くの人が逃げ場を失って多くの人の尊い生命が奪われてしまいました。その際は人の集まり方もすごかったと言いますが、何とかして家財道具だけでも持って逃げようと多くの荷物を持って出た人が多かったことも、その場から逃げられずに災害拡大の原因になったそうです。

今後国内で大きな地震や火事が起きたような場合、それが大都市であれば地震・火事そのものというよりも人があまりにも集まり過ぎることによる被害の拡大が心配されます。すぐ先に安全な避難場所がある場合であっても、そこへ行く途中に人の波に流されるような感じを持った場合は、安易に人の波に乗って進むことの危険性についても考えるべきでしょう。あえて危険な場所へ人の波の反対側に進むということもまた違うと思うのですが、とりあえずは自分の身の安全が保全できる場所に留まり、そこからどう動くかということを冷静に判断した上で動くようにすることを個人的には心掛けたいと思います。

今回の事故で被害に遭われた方に対してご冥福をお祈りすると同時に、このような痛ましい事故が起こることのないように、皆で考えていくことができればと思います。

秋に咲くコスモスの花を見に藤枝市岡部地区へ出掛けてきました

世間では旅行に関しての補助が出るということで、かなり人の移動が激しくなっている印象ですが、これからの季節は新型コロナでなくても体調を崩したり、昨年はほとんど流行しなかったインフルエンザの流行が懸念される中、今の時期がそこまで感染症のことを気にせずに出掛けられる良い季節であるとも言えます。というわけで、昨日は静岡県藤枝市岡部町の殿地区で行なわれているコスモスまつりに出掛けてきました。

国道一号線のバイパスから岡部方面に入ると、旧東海道上にある旅籠柏屋という観光施設があり、その正面に地元の造り酒屋「初亀醸造」があります。そこから道の駅の「玉露の里」を目指して山の方へと進路を取っていくと、周辺はほとんど稲刈りが終わって、少々寂しい風景なのですが、おまつりが行なわれている殿地区へ入るとそこだけは写真のようにコスモスの花畑が広がっています。

この花畑は休耕田を利用し、およそ3haの広さのところに大小とりまぜてコスモスが植えられています。今年は静岡県を台風が襲ったことで、準備する方々も大変だったろうと思うのですが、無事にこのような形で広大なコスモスの咲き誇る風景を提供していただけるのは本当に有難いですね。

入場料などはありませんが、会場近くに車を停める場合は翌年のコスモス畑の維持管理のためにということで一回300円の駐車料金を徴収しています。また、会場には募金箱があって、駐車料金以外の寄付を募っています。会場には事前にローカルのテレビで取材があった影響か(実は私もそのテレビを見て出掛けたのでした)、入れかわりでかなりの人が訪れていましたが、何しろ会場が広いので感染症の事などは気にせずに写真撮影をしたり、風景を楽しみながらのんびりすることができました。

ちなみに、会場から500メートルほど歩くと、道の駅の「玉露の里」に行けます。そこには常設のトイレや無料駐車場、レストランおよび玉露を中心にしたお茶の販売、お茶自体も楽しめる茶席などがあり、お庭もきれいなので、散策するだけでも楽しむことができました。今回は同じ藤枝市のJAが運営する農産物直売所へ行った帰りに寄ったのですが、通常なら単なる買い物に過ぎないお出掛けも、ちょっと遠出して遊びに行ったような感じで楽しむことができました。

コスモスの花自体は11月中旬くらいまで楽しめそうで(会場内のコスモスは花の咲く時期をずらして植えられているようでしたので)、新東名の岡部インターから行けるくらいの場所にあるので、もし高速道を途中で降りることができるのであれば、ドライブの途中での息抜きにでも行って、岡部特産の玉露を楽しむのもいいかも知れません。私自身も、近いので機会があれば、今シーズンにもう一回ぐらいは行ってみたいと思っています。

スマホアプリと連動したレンタサイクルサービスは普段使いしなくても登録しておこう

私の住む静岡県中部の静岡市は比較的平坦な道が多いので、かなりの自転車が走っています。大きな荷物を持っていったり買い物をする時には自動車を使いますが、ちょっとそこまでの移動についてはほとんど自転車を使うという人が多い土地柄です。

つまり、ほとんどの家には自分専用の自転車がある人が多く、私のところでも家族はそれぞれの自転車を所有しているのですが、このブログでも以前紹介したことのあるスマホアプリを使ったレンタサイクルサービスは観光客だけでなくそこに住む人にも浸透しているようで、かなり利用されている状況になっています。

普段は自分の自転車を使うので、レンタサイクルには用はないと思いつつも、サービス開始時には電話番号(携帯)およびクレジットカードを登録し、いつでも使えるようにしていたのですが、昨日必要に迫られてこのサービスを使うことになりました。

というのも、自転車で出掛けたのはいいのですが、肝心の自転車の鍵をどこかで落としたらしく、全く動かせない状況になってしまったのです。それなりに荷台に荷物も載せていたので、歩いて自宅に帰って予備の鍵を取りに行ってまた歩いて帰ってくるというのはかなりしんどく、バスを使っても良いのですが、時間がかかりますし、今回はいったん自宅に戻ってからまた自転車のある所まで戻らなければいけないので、往復の交通費がかかってしまいます(静岡市を走る静岡鉄道の市内特定区域の一律料金は190円なのでおよそ380円かかります)。

そこで、では使ってみようと思ったのが15分70円というレンタサイクル(ハローサイクリング)だったのでした。自転車を置いたところから比較的近くにまだ借りることのできる自転車が置いてあるステーションがあるのはスマホアプリで確認済みだったので、まずは他の人に先に借りられないようにスマホから予約を完了させ、予約した番号と同じ自転車があるところまで歩きました。

レンタサイクルの鍵は予約時に出る4桁の暗証番号で管理されており(交通系ICカードを登録することでタッチアンドゴーも可能な場合あり)、自転車の通信部にあるディスプレイから暗証番号を入力すると解錠され、そこから時間がカウントされます。自転車は電動アシストなので、かなり楽に進むことができます。いったん自宅まで走り、予備のを鍵を取って同じ場所に戻ったのは何とか30分以内に完了したので、クレジットカードへの請求額は140円と片道のバスの料金よりも安く済みました。

今回はたまたま必要とした時に近場のステーションに使える自転車があったというのが大きいですが、普段全く使わなくても、アプリを導入した上で登録までしておくと、いざという時には本当に役に立つと今回はしみじみ思いました。

ただ、残念なことに自宅に近いステーションを探すと、約300メートルも離れているということでしょうか。今回こんなことになったので、自転車を取りに行った後で、自宅から一番近いステーションに向かい、そこから自転車を降りて歩きながら自宅を目指したところ、徒歩約5分といったところでした。この時間というのは結構重要で、私の最寄り駅から自宅まで歩いたとすると約20分くらいかかるのですが、家族で出掛けて駅から自宅まで帰る場合、タクシーを使うよりも、駅にあるレンタサイクルを借りていったん自宅から近いステーションまで行けば、まず15分以内に到達できるので、70円払ってあとは歩けば自動車が停めてある場所まで5分歩くことを許容できるなら、自分で運転することになりますが、家族には駅で待っていてもらえれば、タクシーを使わなくてもそれなりにスムーズに帰ることができます。

これは、始発の電車に乗りたいような場合にも使えるテクニックです。同じく自宅から最初に5分間歩くことを許容できるなら、近くのステーションから駅にあるステーションに移動して乗り捨てすれば良く、有料の駐輪場よりも安い価格(15分以内なら70円なので)で自転車を使っての移動が可能になります。ちなみに、最寄り駅の駐輪場の料金は一日100円ですが、大きな交通トラブルがあると当日帰りができないような事もあるかも知れません。レンタサイクルなら出発前に自転車を返し、戻ってきたらまた借りるだけなので、駐輪代金の心配をすることもありません。

問題は、乗りたいところに自転車があり、さらに乗り捨てたい場所で自転車を返せるかということになりますが、それはスマホアプリで状況がわかるので、自転車を使うということを決めたら先に自転車および返却場所の予約をアプリからしてしまえば良いので、始発に乗って終電近くまで電車で帰ってくる旅であれば、まずは問題なく自宅までの足も確保できるのではないかと思います。

さらに、静岡市で導入している「ハローサイクリング」のサービスは、全国でも同じように展開しているので、旅先の足としても活用できます。地元でその使い方に慣れておけば、旅先での移動もスムーズに安く、さらに時間を気にせず利用ができるのではないでしょうか。本当に今回は、他の公共交通機関と比べて、レンタサイクルのメリットを感じることとなりました。今後もこのサービスをうまく使いこなして、行動の幅を広げてみようかなと改めて思いました。

LINEがスマートスピーカーから撤退しCLOVAデバイスの音声操作機能も終了へ

毎日当り前のように使っているデバイスが、とある時を境に一切使えなくなるということが、私の環境で起こることをネットニュースによって知りました。

未来の生活を考える中で、音声で様々な情報を仕入れたり、連携する機器の操作をすることができる「スマートスピーカー」は、まだまだ発展の余地があり、今後の新製品にも期待ができると思っています。アップル・Google・Amazonという大手に対抗する形で出ていたLINEのスマートスピーカー「CLOVA」のシリーズは、直接話し掛けてLINE電話ができたり、本体に標準的に充電池を内蔵していることで、車内用のスマートスピーカーとして大いにメリットがあり、さらに最初から赤外線リモコンが使える家電製品を使えるモデルがあったりと、かなり使えると思っていたのですが、今月末で販売を終了、音声操作機能も2023年3月末でサービス終了ということになったようです。

ユーザーとしては、今挙げた特徴を持つような製品がないという場合には、確実に不便になってしまいますが、現在はAmazonのECHOスピーカーも併用しているので(Fireタブレットもスマートスピーカーとして利用可能)、全面的に機能を移行するしかないというのがつらいです。

LINEの方からのお知らせによると、音声操作機能が使えなくなっても、Bluetoothスピーカーとして使用するのは可能だそうですが、まだ音声操作が使えるうちにペアリングをしないと、全く使えなくなってしまうというとんでもない仕様になっているようです。元々、音声操作のみで使える仕組みなので、基本的なサービス自体が終了することを考えずに製品を出したのかという感じではありますね。

今さらどうこう言っても仕方ないので(購入して保証が残っている場合には購入金額の払い戻しをするらしいので対象の方は手続きが必要です)、普段使う機器にペアリングをして、その機器が壊れたらもはや製品としての寿命が終了したと考えるしかないということになります。

こんな事にならないように、スマートスピーカーをBluetoothとして使うよりも専用のBluetoothスピーカーを使うようにする方が良いでしょうし、Amazonの場合は単体のスピーカーよりもタブレットをスマートスピーカー化して使った方が色々とつぶしが効き、粗大ごみも出さずに製品寿命を全うさせることができるような気がします。改めて思いますが、こういう、ユーザーの意志と関係ないところで急に製品寿命が終わってしまうというのは切ないですね。今後のスマートスピーカーの動向も気になりますが、現在CLOVAデバイスをお持ちの方は、急に呼びかけに反応しなくなることを考えながら残りの期間使うようにしたいものです。

安く揃うから愛おしい100円ショップで揃えた格安で最少の湯沸かし調理セット

以前にも紹介したダイソーの約500mlの大きさのステンレスマグの中にスタッキングできるものを詰め込んで行ったら、当初考えていた湯沸かしのみのセットから、二人でコーヒーを楽しんだり、炊飯を含む簡単な調理もこなせるので、ソロでのお出掛けに必要十分なセットとしてそれなりに完成した感じがあります。前回紹介したことと重複するところはあるかも知れませんが、今回は今回紹介するものだけなら予算1,000円もあれば作ることのできるセットの完成型として紹介させていただきたいと思います。

今回のセットは上の写真にあるものが主なものです。ダイソーの100円商品である約500ml入るステンレスカップの中に、写真の中にあるものが全て入ります。あとはお好みでお箸やスプーンなどを付け加えると、たいていのことはできるのではないかと思います。

ダイソーでは、ステンレスマグカップが他にも売っていまして、何とハンドルが折りたたむことのできる、約300mlくらいのカップもあります。このままだと収納は厳しいのですが、100円商品だけあってハンドルは人の力で簡単に外したり付けたりすることができるようになっています。ハンドルを取ると、セリアで売っている固型燃料ストーブの中に強引に押し込むことができます。

収納の際には取ったハンドルを固型燃料ストーブの底に置いた状態で、力技でマグカップ小をはめ込むようになります。その中にこれもステンレスの計量カップ(1合および0.5合がきっちりと計れます)を入れさらにその中に自作のグルーブストーブクレセントを入れ、さらにその上から固型燃料を熱源として使う場合の受け皿と、本来はシェラカップの網ということでキャンドウで売っている、セリアの固型燃料ストーブにジャストフィットする網を被せ、さらにカップより少し大きなステンレスの小皿に、その小皿に合うマグカップ用のシリコン蓋を離れないように密着させれば、これが取って付きのカップ用の蓋になります。収納時はシリコン蓋をスタッキングしたカップと一緒に収納し、小皿を反対にしてかぶせると完成です。

これで、通常はアルコールストーブを使った湯沸かしや最大一合の炊飯をこなすことのできるメインクッカーに、お茶やスープを飲むためのマグカップを付けて、さらに燃源についてはアルコールストーブだけでなく、青色の固形燃料を使うことのできる環境を作ることができました。

ただ、今回セットした自作のグルーブストーブクレセントは、調理が終わった時点で消化用の蓋(一回り大きいアルミ缶を被せるために用意しました)を被せると、残った燃料を回収できるという大きなメリットがあります。ちなみに、先日紹介した0.5合の炊飯では、一応15mlのアルコール燃料を入れたのですが、6分半から7分ぐらいで蒸気が吹き出さなくなったので火を止めたら、約3mlのアルコール燃料を回収できましたので、約12mlの燃料消費だけで済みました(一合の場合は最初に20ml入れて後で3ml回収、約10分で美味しく炊けました)。固型燃料だとほぼ燃やし尽くさないといけないので、メインはあくまでもアルコール燃料で、固型燃料が手に入ったらそちらの方でという感じで考えています。

さらに素晴らしいのは、今回紹介したセットは、全国の100円ショップチェーンを回れば揃えられるものばかりで、熱源のアルコールストーブも全国で普通に買えるアルミ缶を加工することで簡単に作ることができるので、全く何もないところから紹介したセットを作ることも可能だということです。アルコール燃料はドラッグストアへ行かないと手に入りませんが、その他は全て100円ショップで揃うので、ふらっと車で出掛けたものの、急に車中泊をし温かい食事を欲しい場合などのヒントになるのではないかと思います。

IIJが提供する新しい「マルチプロファイルSIM」は一枚のカードで複数回線が使える

今年はau回線の大きな障害が発生し、長い時間スマートフォンのデータ接続だけでなく電話すら利用できなくなって、実害を被った方や今後に向けて大きな不安を感じた人も少なくないのではないでしょうか。

そうした問題を解決する方法の一つとして、スマホ本体に2つのSIMスロットのあるハードを使ったり、SIMスロットは一つでも、一枚のSIMカードを使いながらeSIM(カードではなく本体の中に電話番号などの情報を書き込むことによって利用が可能になる)との併用が可能になるスマホを使う(iPhoneは通常のSIMカードとeSIMとの併用が可能です)事がユーザー側からできる対策でした。

ただし、その場合はハードの対応が必要になるので、新たに買い換えない限りはこうしたマルチエリアでの利用をすることはできません。iPhoneの場合はともかく、Androidスマホの場合は詳しく内容を見ないで購入した後で、マルチSIMもeSIMも使えないということになると、またすぐに新しいスマホに買い換えるわけにもいかず、途方に暮れるようなこともあるかも知れません。

そんな中、インターネットサービスの老舗であるIIJ(インターネットイニシアティブ)は、一枚のSIMカードで異なる2つのキャリアの回線を使い分けることのできる「マルチプロファイルSIM」の開発に成功したと発表しました。

この技術は、SIMカードの中に複数の回線のプロファイルを書き込むことが可能になる技術だそうで、従来のスマホでも対応させられる可能性はあるということです。この技術は、今年のauの障害の時のように、メインの回線が不通になった場合、予備的に契約していたもう一つの回線の情報に切り換えることで、全く通信ができない状況を回避できる手段の一つとして有用ではないかと思います。

プロファイルについては現在のマルチSIMの使えるハードと同じだとは思いますが、今回の技術はSIMカード一枚に2回線の情報が書き込めるので、例えば系列のMVNOであるIIJmioは複数の回線を借りてユーザーに提供しているということから、「一回線をメイン、二回線目は非常時のみ」ということでドコモ・au・ソフトバンクの中から2回線を選び、メイン回線が使えなくなった場合に自動的に切り替わり、障害が復旧したらまたメイン回線に戻るような事ができ、さらに料金面でも一回線にプラスして、非常時の時だけ使った分だけ通話料や一定の通信料がかかるようなものであれば、ビジネスマンを中心にそうしたプランの引き合いは出てくるのではないでしょうか。

個人的には、単体で2回線使えるスマホにおいて、このSIMを入れれば別のSIMやeSIMと合わせて3回線の同時利用が一台のスマホで可能になるなら、それこそドコモ・au・ソフトバンクの回線を詰め込んだ究極のスマホが完成することになるので、今後の情報を待ちたいと思います。物理SIMで2回線、eSIMで一回線にすると、Androidスマホの中には同時にmicroSDカードの利用も可能になってくるので、これは本当に楽しみです。IIJとの契約が必須なのか、この技術を他のキャリアやMVNOに開放するのかということも気にかかります。政府の方針としては、いざという時にもつながるスマホを多くの人に持ってもらいたいというところはあると思うので、今ある契約内容は変えないで、今使っているスマホで3キャリアの同時利用が可能になると嬉しいのですが。

現在はまだ法人向けのみだということですが、個人事業主だって電話やインターネット接続が使えないと困るわけですし、個人向けにも早くこうした技術を使えるようになっていって欲しいと思います。

ランドセル商戦のチキンレースから抜けたい人にモンベルの通学バックは朗報となるか

経済的な不安のある中で小さなお子さんを育てている方の悩みの一つというのは、特に小学校にあがる時に必要な準備にかかるお金ではないかと思います。すでに、商戦が始まっているのかも知れませんが、お子さんが通学に背負っていく「ランドセル」をどうするのか? ということが大きな問題になることがあります。

使用する児童の祖父母が買ってくれるということは良くありますが、小学校の6年間使い続けても壊れないようにそれなりの耐久性が要求されることもあって、ランドセルの価格がどんどん高くなっていっています。安いところでもイオングループやニトリのスタンダードタイプでも3万円くらいからとなっていて、親の懐にはかなり堪えるご家庭もあるのではないでしょうか。

こうしたランドセルの高額化により、ランドセルを買えない子がいて、その子がいじめの標的になるのも困りますし、そんな事を考えると、全国の児童養護施設にペンネーム「伊達直人」なる人物が匿名の寄付をするのに、新品のランドセルを送った話というのも思い出されます。今もそうかも知れませんが、児童養護施設では児童が小学校へ入学するたびに新品のランドセルを与えることができないため、他の児童が使い終わったランドセルを使って学校に行くような事があり、それが普通に新品のランドセルを買って登校している児童との差になることを悲しみ、ランドセルを送る運動が盛り上がったように記憶しています。

ただ、そもそも論ですが、果たして何も入れていない状態でもそれなりに重いランドセルを、まだ成長途中の小学校一年生の児童に背負わせること自体が大変ですし、ランドセルでなく他の素材で丈夫に作られた(6年間使えないと困る人もいるので)、通学バッグを代替に使うようにしても良いのではないかという意見もあります。

そうした軽くて丈夫な素材でランドセルに代わるバッグを作っているところは全国にあると思うのですが、そこで出てくるのが「非ランドセルの通学バッグ」を学校が認めなかったり、ランドセル以外の通学バッグを持って来る児童に対するいじめなどの問題が起こらないかということもあると思います。しかし、こうした話は本当に非合理的で個人的には好きではありません。

もし、私の会社で出勤する場合のバッグの形状が決められていて、会社が指定するものかその決められた規定に沿ったものでないと通勤に使えないとしたら、まずその会社はバッグを作っている企業と癒着が疑われるブラック企業と言われてしまうでしょう。わざわざお金を使う必要のないところにお金を掛けさせ、家計を圧迫するような事はこれから無くなって欲しいと思いつつ、先日入ってきたニュースをお知らせします。

登山用品やキャンプグッズ、さらにトラベルグッズや普段遣いのウェア、バックなども作って人気の「モンベル」は、数年前から富山県立山町から依頼を受けて、町内の児童の通学用にランドセルに代わる通学バッグを作り、町は児童に提供していたそうです。確か以前にテレビで、5・6年生は夏に立山に登るという行事もあるということで、モンベルとの関係もそれなりにあったのでしょうが、モンベルが6年間通学で使えるだけのバッグを提供しているというのは実に羨ましくもありました。

そのモンベルが作ったランドセル代替の通学バッグが2022年12月から全国で発売されるというのです。しかもその価格が14,850円というリーズナブルなもので、安いランドセルの半額という衝撃的な価格です。興味ある方はネットで調べるとどんなものかがわかると思いますが、個人的には大人が通勤に使ったり、旅行用のバッグとして使うのにも良さそうなものに仕上がっているのではと思います。

現在の小学校でもタブレットを学習に使うので、小型パソコンやタブレットを入れて持ち運んでも中味を守るような仕組みになっていると思いますし、さらにそのサイズが飛行機の手荷物として持ち込めるサイズであれば言うことありません。モンベルではぜひ児童向けだけでない大人向けの通学バッグを販売してもらい、それが売れれば児童専用のバッグの方の価格をさらに下げるとかできるようなら(1万5千円でも支出するのは大変なご家庭はたくさんあると思います)、そうしたやり方もご一考いただけるといいなと思いますね。ともあれ、通学バッグがもし近所のモンベルショップに展示されるようなことがあれば、ぜひその質感を確かめてみたいと思っています。

JRの乗車券にQRコードが使えるようになると旅の状況も変わっていくのか

先日のニュースで、JR東日本の首都圏以外の一部の駅においてSuicaのような交通系ICカードではなく、QRコードを読み込ますことで乗車が可能になる改札機を設置する予定がある(2024年春ごろ)いう話が出ていました。現在、交通系のICカードは各JRの会社ごとに違う名前のものが出ていますが、私はSuicaを利用していて、中部地方の近距離の移動にはICカードを使っているものの、ICカードを利用するための設備の維持ということを考えると、地方へ行けば行くほど、乗降客が少ない駅にICカードが使える改札を付けるだけの負担は意味がないことが理解できます。

私は、飛行機は使っていないものの、高速バスを利用する際にはQRコードを発行して乗車時に運転手さんに出したQRコードを読み取ってもらって乗車する(料金はクレジットカード決済)というような乗り方をしています。予約の際に座席の位置まで決められて、予約日が一定期間より前の場合には早割の適用も有り、さらに自宅にいながらにして乗車券の購入が済んでしまうというメリットを、無人駅を含む鉄道でも使えるようになると、特に地方の人からすると便利だと思います。

私の場合は(高速バスの場合)一応QRコードを自宅のプリンターから打ち出しておいて、それを読み取ってもらうようにしていますが、もちろんスマホの画面に同じQRコードを出すようにしても乗車可能です。ただ、スマホの画面を出すのにまごまごしたり、画面を出そうと思った時にスマホの電池切れになったり、何かと現地でのトラブルも考えられるので、紙も出しています。恐らく電車でQRコード利用ができるようになっても、スマホだけでなく紙のチケットとして用意するかも知れません。どんなスマホでもQR決済は使えるので、普通に考えてもこの方法は、今後主流になってくるのではないかと感じています。

個人的に鉄道の切符を買って乗車する場合に現状で困るのは、近距離の切符ではなく、いわゆる券売機で買えないくらいの距離の切符を購入する際、切符売り場に列が出来ているような場合、乗りたい電車の時間ぎりぎりに駅に行くと、切符を買うのに待たされて電車に間に合わない可能性があるということです。私の場合は静岡から東京へあえて普通列車で行く場合、本当に急いでいる場合には最短の切符を購入して入場して車内か降車駅での精算をするようになるかと思いますが、降車時の精算機の前にもけっこうな行列が出来ていることもあるので、最初からQRコードをかざすだけで乗り降りが問題なくできるようなシステムになるのは、単にJR側の問題だけではなく、利用者の立場としても悪いことではないように思います。すぐにIC乗車用の改札を用意できない首都圏の有人駅の場合でも、有人改札に行きQRコードを読み取ってもらうことで乗り降りは可能になると思うので、その場合は専用端末を置けば安易に導入は可能なのではと思いますし。

ニュースによると、現在の券売機で発売されている切符は裏面が黒い、磁気により内容を判別するものですが、これも磁気を使わずにQRコードが印刷された切符に変更することで、切符の磁気を解析する読み取り部のメンテナンスが必要なくなるため、切符のQRコードを読み取らせて改札を通る方式にすることで、さらなる経費削減を目指すという事もあるようです。

今後は、スマホがあれば手元で乗車券を購入し、読み込みまで一連の作業として行なうようになれば、地方の人が使う場合はあえてSuicaを使わなくても、QRコード決済で済んでしまうようになるのではないでしょうか。遠方への旅行の際には、自宅のパソコン・スマホからの予約および発券(プリンターからでも可)や、コンビニのマルチコピー機からの事前出券で、駅で切符を買う手間なく電車に乗れるようにもなるのではないでしょうか。できれば、高速バスと同じように、早割の仕組みや利用状況による割引の仕組みを整えて欲しいものです。

2022年10月から変わった楽天モバイルのデータ量に対するスピード制限の変更について

私のブログは通信サービスの情報のみを提供しているわけではないので、私が使っている回線の話や、今後において自分で契約したいと思う回線について主にお伝えしているのですが、そんな私も参考にさせていただいている「格安SIM 格安SIMの管理人の比較」ブログで楽天モバイルの通信制限についての報告がありました。

https://kakuyasu-sim.jp/rakuten-mobile-speed-limit

2022年10月から、楽天モバイルでは一日のデータ通信量が10GBを超えると、当日中のスピードを最大3Mbpsに抑えるという通信制限を撤廃しました。その代わり、楽天モバイルの表示によると「公平なサービス提供のため速度制御の場合あり」と内容が変更され、具体的な速度についての言及は無くなりました。

ちなみに、今月(2022年10月22日迄)の私の楽天モバイルの通信量は、主に自宅の回線用として、パソコンやスマホのテザリングおよび、Amazon Fire TV Stickを使用した動画やリアルタイム配信の利用などを行なっていますが、約183GB使っています。一日にすると8.3GBくらいで旧規定でも制限されることはないような使い方ではあるのですが、翌月はAbemaTVでサッカーのワールドカップ全試合がリアルタイム配信されるので、それなりに使うことが予想されます。最大3Mbpsというのは、テレビで動画を見ながらパソコンやスマホのテザリングを行なうとちょっときついぐらいの制限であるので、今月からの通信制限についての情報を待っていたのですが、上記ブログのリンク先ではまず今のところ一日10GBを超えても制限されていない状況なようです。もっとも、10GBくらいのファイルを一気にダウンロードするような場合には制限が入るのかダウンロードがストップするような事はあるようです。

私自身も、単に動画配信を大画面テレビで見続けるだけで規制が入ってしまうなら、楽天モバイルの回線の使い方を変えることも考えなくてはと思います。その場合、ドコモのホームルーターを自宅用にして、楽天モバイルの回線を外出先のメイン回線と考えつつ使うというものです。ただ、今のところ私くらいの使い方をする者にとっては、今までは制限がかかっていたのが、それを回避できるくらいのところで使えそうなので、その後の情報を入れながらも現状のパターンをしばらくは続けようかと思っています。

個人的にはそれよりも、今のルーターが楽天モバイルへの回線固定ができないので、いつの間にかパートナー回線に繋がり、制限を受ける容量を一気に使い切り、最大1Mbpsに知らない間になっていたということが多いので、まずは楽天回線に固定できるホームルーターの購入が先なのかなと思います。というか、そんな用途を期待するユーザーのために、早いところ楽天純製のホームルーターを出してくれないかなと思います。

楽天モバイルの今後の状況については、具体的な制限される数値が出なくなったことで、いつどういう規制が入るかというのはにわかにわからなくなると思うので、最初に紹介したブログの情報なども活用しながら、自分の使い方が満足にできなくなった場合の対処法も考えながら、準備だけはしっかりしていこうと今は思っています。

100円ショップで買えるマグカップを簡単にコーティングするために米を炊く

先日このブログで紹介した、100円ショップで売っているステンレス製のマグカップを使った湯沸かしセットは、思いの他効率よくお湯を沸かすことができ、ほぼ全て100円ショップで買えるものでセットを組んでいるので、使っていても周りの人たちを身構えさせない(アルコールストーブには高価なものもあり、どうしても道具の自慢になりがちなので(^^;))というのも良い点だと思います。

今回は、湯沸かしした後の片付けを簡単にするために、カップの内側に皮膜を作ることにしました。といってもやることはお米を炊くだけです。今回は0.5合のお米をだいたい100ccの水に浸け、炊飯にチャレンジしました。ちなみに、これから紹介するステンレスマグカップでのお米の炊き方は、汎用の蓋が無いということもあるので、ユーチューブでグルーブストーブを製作している「りるびわ~くす」さんの炊き方を参照しました。

といってもやることは簡単で、0.5合の場合は約15mlのアルコールを使い、グルーブストーブクレセントの上にカップを載せ、簡易鍋蓋の小皿を載せたまま火にかけます。しばらくすると水が沸騰してきますので、その時点で蓋を取り、必要に応じてかきまぜながら蓋をしないで煮ます。泡が出ることを確認しながら火に掛け続けるとしだいに泡を吹かなくなってきます。さらに、同時に匂いも確認して、焦げ臭い匂いが出る前に火から下ろします。こうすると中の水を盛大に吹きこぼすことが無くなり、食感の良いご飯が炊けます。火から下ろしたら改めて蓋をし、タオルでくるんで15分~20分くらい蒸らすと以下のようになりました。

最近はほとんどアルミ鍋での炊飯だったため、ステンレスでなおかつ蓋をしない炊き方は慣れないものでしたが、何とか普通に炊くことができました。考えてみると、アルミ鍋を使っている「アルポット」のお米の炊き方も、沸騰した後は蓋を開けて炊くという方法なので、決して蓋を取らないということをしなくても大丈夫なのですね。

また、焦げ臭い匂いがする前に火から降ろしたこともありましたが、焦げることもなくうまく炊けたと思います。その代わり、目視したり匂いを感じたり、火を付けたらそのままというような自動炊飯というわけにはいきませんでしたが、それでも普通では火にかけて炊飯することなど想定されていないステンレスカップでも十分にご飯が炊けることについて試して良かったと思いました。
これで、カップ内部に薄い膜が付いたと思いますので、何もせず単に湯沸かしを続けているカップと比べ、お手入れがしやすくなるのではと期待しています。使っていくうちに効果が薄れてきた場合には再度お米を炊くようにすれば元に戻るということなので、今後ますますいざという時に備えるクッカーセットはこれで十分という感じもしてきました。

このセットの基本はお茶を飲んだりカップ麺を作るだけのものですが、逆に災害時にこのセットを持っていて、最少セットでどこまでやれるか試すということも、今後の炊飯チャレンジはやって良かったと思っているところです。