月別アーカイブ: 2010年10月

ユニクロ プレミアムダウンジャケットウルトラライト2010

新聞のチラシやテレビコマーシャル、インターネット上の広告でご存知の方も多いかと思いますが、ようやく期間限定のプレミアムダウンジャケットULが特別価格になりました。昨年も同様にして購入したのですが、この台風直撃の中、近所のユニクロ店舗はものすごい数の車であふれていまして、皆さん同じ目的でやってきているのだろうなとしみじみ思いました。

とりあえず、昨年の2009モデル同サイズ(Mens用)と比べてみました。左のライトグレーのものが今年のジャケットです。こうして並べてみると、今年のジャケットの羽毛の少なさがわかります。縫い目のパターンが今年のモデルの方が多いのは、その少なさと関係あるのかも知れません。その分、収納袋から出した後のシワも昨年のものより気にならない気もします。さらに見ていくと、心もちサイズも小さくなったように感じまたので実際に着てみましたが、やはりサイズ的に小さくなっているように感じます。昨年購入された方については、念のため上のサイズも試着してから購入するのがいいように思います。

他に違いとして、写真で比べるとよくわかりますが、前のジッパーの大きさが小さく心もとなくなってしまいました。あと、前面のポケットにもジッパーが付き、ポケットの中に物を入れていても、ぶちまける心配がなくななりました。

 

そして、収納時にはどのくらい差が出るかということでこれも比べてみましたが、袋の直径は変わらないものの、写真のようにまるで上から圧縮したように小さくなりました。できるだけ小さくまとめるために、昨年のモデルでも小さめのポーチに入れ替えることでさらに小さくできましたが、今年のものは通常レベルでさらに小さくなるので、限られたスペースの中にもう一枚もっていきたい方には更に便利になるでしょう。

ダウンジャケットとしての問題は、どの程度の寒さに対応できるのかということなのですが、冬の外着ではこの上にさらにコートを着ないとさすがに無理でしょう。ただ、アイドリングをしない車内で使ったりするには昨年のモデルと比べると軽く、着た時にかさばらないので、車内着として結構よさそうですね。そして、前回のエントリーで書いたように、季節の変わり目に念のために持って行くものとしては秀逸の逸品でしょう。こうした軽いダウンジャケットはさまざまなショップや通販でも売られているようですが、実際に感触や着心地を試すことができれば、このユニクロのものを基準として比べてみるのもいいかも知れません。

MPI オールウェザーブランケット

車中泊のために車に積んでおくものとして個人的に重視していることに、単一の用途だけでなくさまざまな場合に使えるということ、取り回しおよび片づけが簡単なものというのがあります。車に積んでいるものの中で全てに当てはまるというのはなかなかないのですが、今回紹介するMPIのオールウェザーブランケットは、主に登山やキャンプをされる方が便利に使われているものですが、車の中にも常備しておけばいろいろ便利です。

単なるブルーシートと違って、写真のように片側がアルミ蒸着シートになっているレジャーシートですが、ブルーシートと比べても耐久性にすぐれ、一度広げても割と簡単に元のサイズに折りたためます。この、簡単に元の大きさに戻るというのが個人的にはポイントの高い点で、よくある緊急用の防寒アルミシート(アルミの部分を中にしてくるまると暖かい)は片手で持てるぐらい小さく折りたたまれた形で売っていますが、あの種のものはいったん広げてしまったら元の大きさにはなかなかなりません。非常用に使うだけなら専用品でもいいかも知れませんが、日常使いのものを緊急時にも使えるという点で、人気があるのも頷けます。シート周囲には固定用の穴も付いているので、ペグやロープなどとともに使えば、使う範囲はかなり広がるでしょう。

私が使っているのはそれほどハードな使い方ではなく、一番よく使うのが写真のように助手席の上に広げて、ランチマット代わりに使う事が多いです。ワゴンRの助手席はフラットに前に倒れるので、トレイや先日のエントリーで紹介したケロリン桶と併用することで、このように食事の際のテーブルとして使うことができるのです。一人で使うのにはこれくらい広げれば十分ですが、お子さんと一緒に車内でお弁当を広げるような場合は、シート全体を広げて食べこぼしを受けるような感じにすれば後片付けが楽になります。私の車ワゴンRの室内ではフルフラットにしたとしてもこれ一枚で(カタログスペックで152X213cm)十分覆えますが、大雨や台風に直面し、ドアからの出入りをしなければならない状況でベッドメイキングをする際には、これを一番下に敷いてからマットをセッティングした方がいいかも知れませんね。

以前のエントリーではインテリア・バーと併用することで目隠しとして使う方法を紹介しましたが、それこそさまざまな状況によって使うシーンも出てくるように思います。できることなら、全身これにくるまって寒さをやり過ごすような事がないようなしっかりした準備をしてから出掛けたいものです。

天気予報の地域名とは?

週末にかけて、台風が日本を縦断するかの勢いでやってきていますが、そんな天気の時にわざわざ出掛けることはないにしても、旅の行程中に異常気象に巻き込まれる可能性は0ではありません。台風の場合は進路などわかりやすいですが、昨今増えてきたゲリラ豪雨による大雨で車ごと流されたり、最近では竜巻が起こって車が飛ばされたりする惨事も実際に起こっています。こうした悲劇に巻き込まれないために、天気予報や気象警報・注意報などの情報を頭に入れながら進んだり宿泊場所を決めたりする必要があるのですが、常に移動する中でピンポイントの情報をどうやって入手するかが問題です。

以前は、旅先の天気について情報を入手するためにはテレビやラジオしかありませんでした。登山をされる方はNHKの第2放送「気象通報」を聞き、そこから天気図を作って翌日以降の天気を自分で予想されていますが、もしインターネットや携帯電話が繋がる地点にいる場合は、必要な時にインターネット上から天気予報だけでなく全国で出ている気象警報・注意報の情報を調べることができます。

http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/bosai/warning.html

こちらのページに、パソコンや携帯電話による気象警報・注意報の表示についての記載があります。出かける前にはリンク上のページで紹介されているページをブックマークして、わからない用語が出てきた時に用意しておくと便利です。ただその場合、現在位置がどこかわからないと、その地点でどんな危険があるのかわからないという本末転倒な結果になってしまいます。ネット上の予報では市町村ごとに情報が出てくるので、カーナビがあれば市町村レベルでの現在位置がわかりますのでそこから調べれば簡単ですが、カーナビがない場合は、道路標識などで常に自分の居所を確認しておくように心がけましょう

しかしながら、本当に情報が必要な山の中の場所ほどネットがつながらなかったりするものです。インターネットや携帯電話が繋がらない場所にいるような場合は、恐らくワンセグのテレビの受信も厳しいでしょうから、ラジオの天気予報が命綱となります。ラジオ放送の場合、定められた時間内に多くの情報を伝えなければならないため、基本的に予報として出している市町村別でなく、複数の市町村をまとめた名称で天気を伝える場合があります。地元の人にとってはそれでもいいのでしょうが、地理に詳しくない旅行者がどの地方が自分の現在位置に属するのかというのは判断すら難しいでしょう。

まったくの行き当たりばったりの旅であってもそうした状況に対応するため、テレビやラジオで出る天気予報上の地方名地域名を知っていると便利です。以下のサイトのようにpdf形式の地図付きで地方名を紹介しているサイトを、出発前に必要な分だけプリントアウトするなどして常備するなどのちょっとした工夫が、深刻な災害から自分と車を救ってくれるかも知れません。ちなみに全部印刷すると58枚ありますが、私は写真のようなクリアファイルに入れて全てプリントアウトしてみました。これは全て打ち出してみて改めてわかったのですが、市町村合併の影響で新しくできた市町村が網羅された見やすい日本地図というのはなかなか手に入らないものです。ニュースなどで市町村の名前だけ出た場合、その土地の人でなければ詳しい位置関係はなかなかわからないので、この地図でしっかりと場所の確認ができるのは便利ですね。これは車中泊の旅とは直接関係ありませんが、思わぬ収穫でした。

http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/saibun/index.html

車を使っての旅は自由気ままとは言うものの、人気のないところへも簡単に行けるということは、何かあった場合はご自身の判断で出現した困難に対処しなければならないという厳しさも併せ持っています。全国の道で携帯電話が繋がるという前提があればそれほどでもないのでしょうが、3社ある携帯電話会社のうちでもエリアに差があり、連絡だけでなく情報が取れなくなることも起こり得るのです。天候に不安を感じた時には、できるだけローカルのラジオ局を受信し、ご自身の位置を把握した上で、気象情報や道路情報などの収集に努め、安全な場所へ速やかに移動するようにしましょう。

睦和商事 ケロリン湯桶

銭湯に通われていた方や、全国各地の公衆浴場を回られていた方なら、この桶の存在を十分御存知だと思います。今はどうかわかりませんが、かなりの公衆浴場にこの桶が置かれていたと懐かしむ方も多いのではないでしょうか。

ちなみに、この桶はそうした公衆浴場から黙って拝借してきたわけではありません。全国の東急ハンズやロフトにおいて(全ての店舗で扱っているわけではないようです。一応、東急ハンズにはネット通販があります)、この桶が販売されているのです。野趣あふれる露天風呂へ行った時など、桶が常備されていないところではケロリン桶でなくても風呂桶を用意しておけば十分役に立ちます。

ただ、風呂桶としての耐久性を考えた時、実はこのケロリン桶はかなりの優れものだったりします。100円ショップでも風呂桶は置いてありますが、その強度とはかなりの開きがあるように思います。普通のお店で売っている一般的な風呂桶と比べても、これ以上のものにはなかなかお目にかかりません。車に乗せっぱなしにしておくと思いのほか力がかかる場合があり、いざ使おうとしたら底や側面の部分がひび割れていたなんてことになったら困ります。この桶を買ってからずいぶん経ちますが、いまだに丈夫で使い続けられています。

風呂桶というとお風呂でしか使わないようなイメージですが、他にもいろいろ使えます。ケロリン桶の場合は、桶自体が目立つので人がたくさんいるところで使うと目立って仕方ありませんが、バケツ代わりに水くみに使うのも結構便利です。そして、ちょっと変わった使い方で、一般的な使い方ではありませんが、写真のように食器を中に入れて車内で使うというのが個人的にしばしばやっている使い方です。

先日紹介したsnow peakのチタンシェラカップは素晴らしい製品ですが、薄いチタンで作られていてあまりに軽いため、強く触れたり風が強い時には注意が必要です。外で食べる場合にはぶちまけたとしても周辺を片付ければなんとかなりそうですが、狭い車の中で汁物を食べるというのは実は危険が伴います。私の車のシートは布地なので、汁物をこぼしたりすると匂いが長い間消えなくなってしまう可能性大です。もちろん、トレーを使って直接シートと当たらないようにするなど工夫の余地はあるものの、ぶちまけるような状況になればトレーも全く役に立たないでしょう。そこで、背が高く頑丈なケロリン桶の中に食器やカップを入れることによって、ぶちまけた惨状が桶の中だけで済むようにしているのです。車中での食事は匂いがこもってしまうのでできれば避けたいですが、雨の中で外に出られない状況で食事をする際など、車内だけで動き回っていると汁物をこぼしてしまう可能性はかなり上がってしまいますからこの組み合わせを使うようにしています。

なお、製造元の有限会社睦和商事では、ケロリン桶と作りが同じもので、ケロリンの文字のかわりに温泉マークの入った白い桶も作っているようで、品物は東急ハンズやロフトにケロリン桶と並んで出ていたように思います。公衆浴場に持っていって、そこの風呂桶がみんなケロリン桶だったら困ると心配される方は、そちらの方を選択されるのが無難です(^^;)。ただ、黄色と比べると汚れが目立つのでお手入れは頻繁に行なうようにしましょう。サイズについて、関東版と関西版で多少の違いがあるとのことなので、実際にお店で確認してみるのをおすすめします。

追記
ここでは有名なケロリン桶を紹介しましたが、その後カー用品チェーンでの「イエローハット」の一部のお店でも同じような黄色の風呂桶を販売していることがわかり、私は両方の風呂桶を車に常備しています。その事について書いた内容に興味がある方は以下のリンクからご覧下さい。

https://syachu.net/kerorin-yellowhat-oke

楠灰 携帯カイロ ポケットハンドウォーマー

冬の車中泊で、冷え込む夜を乗り切るためにさまざまな工夫をされる方も多いかと思います。冬用のダウンシュラフを導入したり、もちろんちゃんとしたマットを導入することも必要です。私の場合はそれほど極寒の地へ行かないということもありますが、用意してきた寝具だけでは寒さを凌げない場合に備えて、アルポットで沸かしたお湯でまかなえるような600ml程度のサイズの湯たんぽを用意しています。ただ、お湯はどうしても時間の経過とともに冷めてしまうので、その場が寒ければ寒いほど寝るギリギリの段階で湯たんぽをセットしたいところです。快適に就寝するまでの間、車のエンジンをかけないで暖を取る手段として、カイロを車中に常備しています。

カイロというと、振ると暖まる使い捨てカイロが一般的です。火事の心配もないため、湯たんぽが用意できない時には寝床や寝袋の中に放り込んでもいいでしょう。ただし、カイロ全般に言えることですが、本体に圧迫を長時間掛けすぎると低温やけどをする可能性も出てきますので注意が必要です。ここを読んでいるほとんどの方は湯たんぽと使い捨てカイロとの併用か、使い捨てカイロ一本でも十分だと思います。シーズンには100円ショップやコンビニエンスストアでも売っていますから、天気予報をよく聞いて、周辺の最低気温を確認の上買っても十分と言えば十分です。

個人的には車中泊の旅にはまる前から持っていたというのが一番の理由なのですが、ゴミを出さず、余らせない(沢山の使い捨てカイロを購入しても使い残してしまう場合が多いので)ために、写真の楠灰という会社が製造している携帯カイロを常備しています。携帯カイロといえばベンジンやZippoオイルを使ったハクキンカイロ・Zippoハンディウォーマーも携帯性に優れ、火事の心配がないなど優れた点はあるのですが、ハクキンカイロと比べてメンテナンスがほとんど必要ないということと、液体の燃料を車の中に常備するというのはあまりいいことではないので、必要な際にベンジンとハクキンカイロを持っていくことはあっても、車に常備するまでには至っていません。

このカイロの仕組みは、写真ある棒状の炭に点火して密閉し、暖を取るという単純なものです。ちなみに、写真の右側が現在登山用品店などで入手可能な楠灰のポケットハンドウォーマーで、左のものは現在は入手不可の桐灰のマイコールという同じ原理の携帯カイロです(写真の炭棒はマイコールのもので、楠灰専用品は黒色の棒です)。

燃料が固形物なので、普通に車の中に入れていてもそれほど危険でなく、火が付けば暖かく、途中で消したくなれば中を開けて燃焼部分を折るだけで加熱がストップします。再度使いたい時はまた点火すればいいだけなので、実にわかりやすいシンプルさです。ただ、燃焼させるものだけにハクキンカイロと同じかそれ以上の匂いを出しますので、匂いに敏感な方は使い捨てカイロを選んだ方がいいかも知れません。

カイロの新しい方向性として、エネループを使った電池式のカイロも出てきてはいるものの、持続時間が少ないので多くの電池を消費するということと、価格も高いのがネックです。楠灰のカイロは価格もお手頃で、点火の際に火を使うことに抵抗がなければ、使い捨てない車に常備可能な携帯カイロとしては電池式よりも活躍できる範囲は広いでしょう。使い捨てカイロの中には腰などに直接貼れるものがあり、効率的に体を暖められますが、使い捨てないカイロ用にも装着用のポケットが付いたカイロベルトが売られていますので、導入される際はそうしたオプションの購入も考えてみてください。

最後に、このカイロはあくまで燃料棒に点火するものですので、寝床まわりを暖めるために使うのは控えましょう。最悪の場合、中から火事になってしまう可能性もないとは言えませんので。

(追記)
改めて過去の記事を見直している中、桐灰ではすでにこの種のカイロを販売していませんが、登山用品の店に行くと同じ仕組みで温める「ハイマウント」のポケットウォーマーとして現行でも売られています。ハクキンカイロや使いすてカイロと違って燃えながら発熱するので、特に長時間シャッターを開けたままにする天体写真を撮影する際のレンズの曇り防止用として、レンズにゴムバンドなどで付けてレンズの中からの曇りを防ぐために今でも使われる他、少し体から離していても暖かさが持続するカイロとして使う人も少なくありません。商品へのリンクを付けましたので、興味ある方はご覧になって下さい。

snow peak チタンシェラカップ

道の駅や高速道路のPASAの洗面所において、食器洗いの自粛を求める張り紙があるというような話がインターネット上でも報告されていますが、生ゴミや油などを洗面所にそのまま流すとどうなるかというのは普通に日常生活をしていればだいたいわかりそうなものです。洗面所ではせいぜい手を洗う程度の事を想定して施設を作っているということで、目的外の使用があまりに多いと、予定された施設自体の耐用年数が減ってしまい、想定外の予算が増えるということになってしまいます。それは直接的とはいかなくても、利用者の支払う料金なり、土地に住む方々の税金に反映されてしまうわけで、個人的にはできるだけ謙虚に、施設を使わせていただくというスタンスを取っていきたいと思っています。

車の中や周辺でお湯を沸かすぐらいの簡単な調理をして食事をした後、パックなどのゴミは袋に詰めればいいとして、問題なのはどうしても上記のような問題の起こりうる、食材を入れた食器をどうするかということでしょう。食器そのものを紙のものにしてしまい、同じゴミとして出すのが一番簡単ですが、それだと長期の旅行の場合、ゴミの量が増えてしまいます。食器を用意してラップや袋に入れて使うというのも一つの方法でしょう。水がほとんど使えないような状況の場合は、こうした方法を取らざるを得ません。実際、地震などで長期的な避難所での生活をする場合、ラップでお皿を包み、食べた後ラップのみを捨てるような方法が実際に行なわれていました。ただその場合、平らなお皿にはラップを付けやすいものの、底の深いお皿はラップしずらいように思います。私もいろいろな種類のキャンプ用の食器類を導入したりしてみましたが、ある意味、それほど深くなく、それでいて浅くもないという、中途半端なサイズのものの方がさまざまな食材を入れられ、パックもしやすいことがわかってきました。それが、キャンプ用としては定番のシェラカップという食器です。

写真のものはチタン製で、飲み口がアルミほど熱くならず、取っ手も付いているので食べ終えた後にお茶を入れて中の汚れをお茶と一緒にそぎ落とすのに丁度いいと思います。容量は満杯で310mlということですが、100mlと200mlのところに目盛りが付いているので、計量カップとしても使えますし、だいたいのレトルトパックの食品が入ります。一般的に道の駅や高速道路のPASAを使った旅の場合、水の入手は何とかできそうなので、あくまで私の場合ですがラップなどを使って容器を覆うのは最後の手段にしています。食器がこれだけの場合、食事した後、お茶やコーヒーを入れて中の汚れを落とし、最後に少々のお湯を投入してキッチンペーパーやふきんで拭けば、最後に入れたお湯を洗面所に流したとしても設備に影響することはほとんどないですし、きれいに片付けることができます。レトルトのカレーやシチューなどをシェラカップで食べる際、ご飯でなく食パンと一緒に食べ、器の汚れを食パンそのものできれいにしながら食べれば、お茶やコーヒーの味をそれほど変えずに楽しめるため、車内で食するのにはむしろこちらの方が向いているかも知れません。

今でも、修行僧たちの暮らす禅寺では、ご飯粒の余りを集め、雑炊にして食べるというような食材の全てを無駄にしない食べ方を実践し続けているそうです。こちらもそこまでは行かなくても、外側のパックや食材の食べられない部分以外をすべて胃の中に入れてしまうという意気込みで車内での食というものに向き合ってみるのもいいかも知れません。非日常の車中泊の旅において普段と違った食生活を試してみることで、普段の生活の中でどれだけ無駄なゴミを出し、汚れた排水を流しているか私の場合実感できました。シェラカップの形は、何個積み上げてもサイズがぴたっとはまるので、多少増やしても積載容量そのものにそれほど影響を与えないというのも嬉しいところです。ただ、チタンのシェラカップは単価が高いので、用途によっては安いステンレスと分けるようにすればリーズナブルに必要な分を揃えられるでしょう。

MINTIA ドライハード

 

車中泊の旅はどうしても長距離の運転が長くなったり、時間調整のため深夜や早朝に走るような日程を組まれる方も意外と多いかも知れません。体力的に無理だと思ったらできるだけ休憩や仮眠をとるようにすべきだと思いますが、眠気覚ましに頼る場面も出て来てしまうでしょう。

眠気覚ましにもいろいろな種類がありますが、薬局で買えるカフェイン剤や、サービスエリアにも置いてある飲料系のもの、一般的にはコーヒーやガム、タブレット菓子、するめやおせんべいなどいろいろな方法がありますが、眠気と言うのは瞬間的にやってくるものなので、必要な時にすぐ摂取できるようなものということで私が選んだのがタブレットのキャンディでした。

タブレットタイプのものでは有名なフリスクがありますが、ミンティアの方は価格が半分なので買いやすく、紹介したドライハードはミントの味に辛味もあり、少量でも利くというイメージが私の中であります。ミンティアには食べやすいフルーツ系の味のものもありますが、そうしたものと比べるとぱくぱく食べられるような味ではないので(^^;)、これ一つあれば結構長い期間持つというのも、いざという時の眠気覚ましのためにはありがたいことです。私は日常の中ではほとんど使いませんが、いざという時のために一つストックをしてあります。道の駅やサービスエリアの売店、コンビニでも売っている可能性は高いですが、ないとショックが大きいので、未開封の状態で常備しています。

ミンティアについてインターネットでいろいろ調べてみると、刺激物であるのであまり食べすぎると胃に悪いような事も言われているようですが、これは他の眠気覚ましでも同じでしょう。医薬品系は使わずにミンティアだけではどうにもならないような場合は、休憩時にコーヒーを飲みつつ、するめやおせんべいと併用しながら眠気をごまかして進み、きちんと駐車できるスペースを見付けたら5分でも10分でも目を閉じて眠気を追いやるようにするしかないでしょうね。

ただ、無理な計画を立て、眠気覚ましに全面的に頼ると言うのもあまりよくないでしょう。仕事としてどうしても運転しなければならないような場合は眠気覚ましに頼らざるを得ない場面もあるでしょうが、そうした方々の多くは、仕事終わりには十分に睡眠の取れるであろう状況であることも忘れてはいけません。逆に多くの方は車中泊の旅から帰ってきたら、休むことなく翌日にはご自身の仕事に行かなければならないでしょう。旅の疲れが帰宅後に残っては本末転倒なので、旅の計画を立てる際はできるだけ余裕を持ち、多少仮眠しても十分こなせるような日程を組むようにしたいものです。

ダイワ タフクール SU 2000

以前冷蔵庫が壊れたことがあって、修理を頼んだのですが、その際に修理業者の方がぬるくなると困るものをクーラーボックスの中に入れてくれました。クーラーボックスには小さめの保冷剤しか入っていなかったのですが、修理が終わるまで食材の冷たさを保ってくれたのには意外とびっくりしたことを覚えています。

車での旅ではさまざまなお土産を買ってくることが多くなる傾向がありますが、いわゆる地元でしか食せないものというのは、要冷蔵のものがかなりあります。そうしたものを持ち帰るためということもありますし、車内で冷たいものを食べたり、翌日食べるものの傷みを防いだりするためにもクーラーボックスは季節を問わず持っていきたいアイテムです。

一口にクーラーボックスと言ってもさまざまな種類がありますが、保冷性に優れたハードクーラーボックスを一つ用意しておこうと購入したのが釣具メーカーダイワがレジャー用に販売しているタフクールです。底面が真空パネルになっており、他の5面にはノンフロンHPウレタンが断熱材として使われていて、下の面の結露が少ないのと、本体の軽さがあってそこそこの保冷力を持つバランスの取れたシリーズです。いろいろ調べたところ、全国チェーンの上州屋で主に販売されているようで、私は焼津のお店で20リットルのサイズを購入しました。なぜこのサイズにしたかといいますと、私の車の運転席後ろのスペースにギリギリはまる大きさだったためです。このクーラーボックスを入れることで、後部座席がフラットになりますので、その分、荷物などが乗せやすくなります。ただ、いったん荷物を集めてしまうと、改めてクーラーボックスを開けるのに手間がかかるわけですが、頻繁に開け閉めを繰り返していると中の温度が上がってしまうというのも保冷剤や氷に依存したクーラーボックスの宿命とも言えるわけで、できるだけ開け閉めをしないというのも長期旅行でクーラーボックスを使う場合のポイントとなるでしょう。

クーラーボックスを選ぶ際の注目点として、私は排水するための穴があるかということも気にかけています。というのも、保冷剤のみで中味を冷やすことができればそれでいいのですが、長期の旅行になると、保冷剤の効き目が切れてしまい、かわりに保冷用の氷を購入せざるを得なくなります。氷を使って中を冷やしていると、次第に中の氷が溶けてしまい、中が水たまりのようになってしまうこともあります。その際中味が満載されているような場合、いったん全ての中味を出して水を捨ててから入れるという手間がかかるだけでなく、中味の温度が上がってしまう事にもなりかねません。元々釣具メーカーのクーラーボックスだけに、栓を開けることで簡単に排水ができるようになっています。保冷用の氷を入れておいた袋が破れてしまう場合もあったりするので、意外と排水することは多いです。

車中泊の旅をされている方の中にはそれ自体に冷蔵機能のある車載冷蔵庫を積んでいる方もおられますが、まずは普通のクーラーボックスで長く使えるものを選んでみるのがいいのではないかと思います。それぞれのお車の違いによってぴったりはまるサイズは違ってくるでしょうから、購入の際にはサイズを測るだけでなく、お店の方の許可をいただいて実際に収めてみるのもいいでしょう。私は購入時には後部座席にぴったりとはまるかどうか確かめてから購入しました。

サーモス 真空断熱フードコンテナー JBF-270 その2

フードコンテナー購入後、主に味噌汁を入れて使ってきましたが、さすがにコンテナー内部に匂いが残ることはありません。ただ、フタの部分のゴムパッキンには多少匂いが移ってしまうことがあります。気になる方は細かい隙間などは歯ブラシのような細かいところを洗えるもので洗浄した方がいいでしょう。毎日お使いの場合はパッキン自体を消耗品と割り切って、メーカーから予備部品として調達しておいた方がいいような気がします。

さて、今回ははじめて炊き立てのご飯を入れてみました。小さい方の270にしたのは、だいたいそれくらいで十分だったということと、大きい方だとちょっとご飯を食べるにしては底が深すぎると思ったからでした。中を汚さないならラップにくるんで入れておけばいいのでしょうが、今回はそのままご飯を入れました。ちょっと多めに入れてしまったようで、お昼にフタを開けたら、写真のように内ブタの形にご飯がへこんでいました(^^;)。

ご飯は朝7時頃に入れ、お昼の12時過ぎに開けたのですが、保温弁当箱と違って単体で保温するということからアツアツというわけにはいきませんでした。保温弁当箱の場合、お味噌汁などスープと一緒に入れることでアツアツの温度を確保するようで、その点がこのフードコンテナーとは違う点です。ほんのり温かいぐらいでは納得ができないような場合は、ご飯を入れる前に熱湯を入れ、余熱が発生するように下準備することがスープの場合より重要になります。

実際に食してみて、サイズ選択は小さい方にして正解でした。ご飯が内部にもっとベタベタとくっつくかと思ったのですが、案外きれいに飯粒がはがれ、写真のようにかなりきれいに食べられました。ただ、このままだと残ったご飯のでんぷん質が固まってしまうので、別に用意してきたお湯を使ってお茶にすることにしました。

お茶は普通のお茶ですが、茶ガラが内部に留まらないように紙のパックに入れてあります。ティーパックがあればなおいいのでしょうが、普段はティーパックのお茶を飲むことはないので、このような形で準備してきました。パックを箸で押しながら少々待つと、ちゃんとしたお茶の色になってきました。

ステンレスの二層断熱構造の水筒にはほとんどお湯しか入れないというのは前にも書いたことですが、こういった飲み方をするのに、フードコンテナーの口の広さは実にマッチします。パックを出すのも実に簡単で、煎れ立てのお茶をお弁当と一緒に飲むのなら、今回のパターンは実に効率的と言えます。お茶わんにお茶を入れて飲むように溜まったでんぷん質をはがしながら飲んでいくのが、片付けの事を考えると最良の方法だと言えるでしょう。

お茶を飲み終わって、内部はこれだけきれいになりました。今回は350mlの水筒にお湯を入れてきたのでまだ少々余っています。その分をお湯を改めて入れ、かんたんに本体を振りながらさらに洗えば、あとはキッチンペーパーで拭いておけば何とか再使用に耐えるのではないでしょうか。ご飯を食べながらお茶が飲めないという残念な点はありますが、お茶を飲むだけなら大きい方のフードコンテナーを使えば、ちょっとしたティーポットのようにも使えそうです。このような使い方も旅先では十分できそうなので、今後の旅が楽しみになってきました。

モンベル ウォームアップシーツ

車中泊の旅に出て車内で寝る際に、最初は寝袋を用意していたのですが、最近ではもっぱら布団派になってしまいました。布団の場合は寝袋と違って、暑い場合は足だけ出すなど温度調節が簡単で、普段自宅で寝ている通りの寝心地を提供してくれます。とは言っても、布団を車の中に常備するわけにも行きません。

そんなわけで、基本的に旅に出る際に布団や寝袋を含む寝具を車に乗せるようにして、常備しているものは簡単でしかも応用性のあるものに限定することで限られた車載スペースを活用しています。

写真のモンベル ウォームアップシーツは、フリース地の寝袋状になったシーツです。体にかけるものではなく、筒状になった中に入って使うものです。寝袋と一緒に使えば使っている寝袋の耐寒性能を若干上げることができますし、単体で使っても何もしない時と比べてずいぶん暖かくなります。サイズを示すものとして、象印の350mlのステンレス水筒と並べてみましたが、車中泊の旅だけに使うのは勿体無いようなコンパクトサイズにまとまります。列車や高速バス、航空機の旅でも体全体を覆うようにして使えるので、車を使わない旅でもバッグに放り込んでいけば、いざという時には頼りになるでしょう。

車中泊の際の使い勝手としては、布団を持たないで出掛けることは想定していないので、かなりの寒さを感じた場合、布団をかけるだけではなく、ウォームアップシーツに入った上から布団をかけることで寒さに対応しようということで、私は車に常備しています。さらに、使いすてカイロや湯たんぽをウォームアップシーツの中に入れて使えば、布団単体で使うよりさらに寒さに強くなります。ふとんと違って湯たんぽを蹴り飛ばしてしまう恐れもないので、こうした袋状のシーツは狭い車の中で使うには実に合理的です。

スポーツ用品店には千円前後と安い寝袋が多く売られています。その多くは夏用のものですが、意外と嵩張るものです。車に乗せるものですからある程度の大きさのものでも乗せてしまって大丈夫ではあるのですが、寝袋も機能を突き詰めていけば、軽くて小さいものがいくらでもあり、そうしたものを購入したとたん、安い寝袋は全く使われなくなってしまいます。

その点、このウォームアップシーツは、基本的には寝袋の中に入れて使うものなので、車中泊用に高性能な寝袋を将来購入したとしても、使い方としてはかぶることがなく長く使い続けることができるでしょう。秋口から冬前の車中泊では、まずは自宅で使っていない毛布や布団などとウォームアップシーツを組み合わせればいいわけですし、夏には単体で使ってもいいわけです。安い寝袋に行く前に、まずはこうした寝袋のインナーシーツの類を検討してみるのもいいかも知れません。