月別アーカイブ: 2015年2月

キャンピングトレーラーを引く車

 ホンダのコンセプトカーとして出てきたNboxの後ろを切ったような車ピックアップトラックの「N-TRUCK」と牽引用のキャンピングトレーラー「N-CAMP」はなかなか面白いと思った方もおられたことと思います。

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 このサイズでも連結部のフレームをを折りたたむことにより、2台をできるだけくっつけて駐車すれば、全長はよくある駐車スペース一台分に収まる全長5.5mまでに抑えているそうなので(いわゆる合体して一体化できるものではないようです)、日常と旅行で使い分けることもできますし、普段はキャンピングトレーラー部分だけ書斎代わりに使ったり、いざという時のシェルターとしても有効かと思います。実際に販売されるものではないと言いながらも、出たら欲しいという方も多いのでしょう。

 ただ、個人的に一つ不安なのが、トレーラーを引っぱる車が軽自動車ということです。軽自動車はエンジンの制限からトレーラーを引っ張っての坂道走行に不安がありますし、耐久性も普通車のように20万km以上走っても大丈夫かどうかはわかりません。今の日本では軽自動車の税金が安いので、レジャー用として軽のキャンピングカーが売れている状況もあるのですが、大きさはそのままでできればもう少し大きいエンジンを積んだ車でこのようなコンパクトタイプのキャンピングトレーラーシステムが出てくればいいのにと思います。

 具体的には、ある程度力があって燃費がいいということで考えると、排気量はできれば1,500ccあたりくらいは欲しいところです。ピックアップトラックタイプというとアメリカで多く走っている巨大なものが思い浮かびますが、こじんまりとしたものでも写真のようなホンダのコンセプトカーのようにできるなら、かなり気軽にキャンピングトレーラーを引っ張って出動できるようになるのではないでしょうか。日本ではアメリカのようにピックアップトラックに乗りたがるユーザーは限られていると思いますが、アメリカの一般的なピックアップトラックよりもさらに小さいタイプなら日常使いにもそう困らないでしょうし、普及する余地もあるように思います。そういう意味では、ホンダだけではなく他のメーカーにも参入してもらい、新たなコンセプトのキャンピングカーのアイデアが出てきて欲しいところですね。


「上野東京ライン」と青春18きっぷ

 2015年3月14日から変わるJRの新ダイヤでは、北陸新幹線の運行開始に注目が集まっています。北陸新幹線開通の負の側面として、新幹線と平行して走る在来線が第3セクター化されることによって青春18きっぷが使えなくなるのは残念です(富山~高岡間と、金沢~津幡間は、18きっぷでも途中駅で下車しない限り快速・普通列車の普通車自由席を通過利用することができる特例あり)。ただ、関東方面の方でないとなかなか新幹線開通についての恩恵を受けられないので、個人的にはJR東日本の宇都宮線と高崎線、常磐線が今まで上野発着だったものから東京駅(常磐線は品川駅まで)まで乗り入れるという「上野東京ライン」の開業の方に注目しています。

 というのも、在来線を乗り継いで首都圏を抜ける場合、1本の列車で連続して乗り継ぐことができれば、普通席での移動にもメリットがありますが、首都圏を走る普通列車のグリーン車を1枚のチケットで利用することができる仕組みがあるので、長時間グリーン車でゆっくりできるのが嬉しいですね(18きっぷでも普通列車グリーン券との併用ができます)。今までは国府津、小田原、平塚、大船あたりで東海道線から湘南新宿ラインで宇都宮や高崎方面まで乗り継ぐことができましたが、乗り換えを忘れて東京駅まで乗ってしまい、そこから山手線や京浜東北線を間に挟んで上野で乗り換えてしまうとグリーン券がもう一枚必要になってしまうという規定があったのですが、青春18きっぷと普通列車グリーン車を併用して安く快適に列車の旅を楽しみたい場合に、乗り換えなしで1本の列車で行けるようになり、利便性が上がります。グリーン車を使わなくても一度乗車して席を確保してしまえばずっと座って行けるので、この点は18きっぷ使用者には朗報でしょう。

 具体的にはすでに発売になっている紙の時刻表で確認できますが、品川か上野からになってしまう常磐線を除くと、静岡県から長い距離を走るものでは、沼津駅始発の宇都宮着、熱海駅発の宇都宮・黒磯・高崎・前橋着あたりが長い時間乗り換えなしで乗っていられるものでしょうか。最長にこだわらなければ小田原・国府津からも多くの始発が出ますし、伊東からも出ています。18きっぷでこの区間を利用する際、時間を合わせて計画を組めば始発からゆっくり座っていけますし、時間的にも東京~上野間のタイムロスがありませんので、ダイヤ改正前よりも余裕を持った移動が可能になるのではないかと期待しています。特に静岡県より西にお住まいの方が東海道線を使って東北・北関東方面に旅をする場合や、東北、北関東から東海道線を利用して西に行く場合に有利になります。

 このようなダイヤの更新によって18きっぷ利用の旅行者はどうなるかと考えた時、今までは金沢から富山、糸魚川、直江津、妙高、長野へ行けていたのが別料金の第3セクターになるということで、目的地を東海道線、高崎線、宇都宮線、常磐線沿線にシフトするような形で多くの旅のプランが出てきそうですね。18きっぷの利用者は最近ではシニア世代も多いですが、18才以下の人たちにとっても限られた予算の中で遠くまで出掛けられ、特に長期休暇中なら一枚のきっぷを連続して使い切るという18きっぷのメリットを享受できます。少々懐に余裕があれば、普通列車グリーン券を事前購入しての列車の旅が本当におすすめです(^^)。


ドコモが開始する4G通信「PREMIUM 4G」に期待すること

 携帯電話網を使ったネット通信は今でもそこそこLTEで早いのですが、今度はLTE-Advancedという4Gのサービスに携帯大手3社がサービス提供予定の中、ドコモが先行して最大下り225Mbpsというスピードのサービス「PREMIUM 4G」を、通信が混みあう都市部から導入することになったそうです。

 ドコモは300Mbpsという現在LTE通信で提供している下り150Mbpsの倍のスピードでの提供も視野に入れているようですが、新サービスの早さを得るためには新しく出るモバイルルーターやスマートフォンに機種変更しなければなりません。まあ、今使っているものの電池が消耗してくるなどして交換時期になったら今のLTEのように誰もが使うようになると思うのでその点は心配していませんが、早いからすべていいとは言えないので、冷静に状況を見ていくことが大事だと思います。

 というのも、現在下り最大150Mbpsと光ファイバー並みの高速通信が可能なLTEをドコモで契約していても、高速通信の容量に制限があるのでドコモの方でも「外出先ではLTEでも自宅へ帰ったらWi-Fiに切り替えて光ファイバー経由に」という主張を前面に押し出したテレビコマーシャルを放送しています。この主張が新しいサービスの展開とともに変わっていくのかというのが私の今の関心でもあります。

 たまたま昨日、タブレット端末に入れていたmicroSDカードのデータが飛んでしまいまして(^^;)、SDカードにインストールしていたアプリが全て使えなくなってしまいました。今後、出先でも自宅でも常にクラウド上にあるデータを使ってパソコンやスマートフォン、タブレット端末を使うのが当り前になってくれば、こうしたデータ消失の心配は個人レベルではしなくて済むことになります。そのためにも、データ通信を提供する業者さんには、高速通信を追い求める一方で、少なくとも常時オンラインでネット閲覧およびネットアプリを使っての作業がストレスなくできるだけの通信スピードを低価格で提供してほしいところですね。例えばgoogleの提供するChrome OSを使ったChromebookのようなものを使おうと思ったら、今のドコモのデータ通信プランではすぐに高速通信の容量を使い切り、とても使いものにならないでしょう。

 ドコモの新サービスでは、都市部の通信が混みあう場所においてスムーズにつながることが期待されているとのことなので、新旧サービスをうまく使って都市部の昼休みでも極端に通信スピードが落ちたりすることなく、安定してつながる数Mbps程度の安価なプランが出てきてくれないかなと思ったりします。


自転車に関するルールを再確認しよう

 車中泊のブログで関係ないと言われればその通りなのですが(^^;)、私自身日常の足として使っている自転車について、意外と交通ルールについて知らない方が多いのではないでしょうか。自転車といっても軽車両ですからルールを守らない場合の処分はあります。それと同時に、実際に自転車に乗っている時や、自転車と関わる事故を車に乗っていて起こしてしまった場合、事故の過失について判断する際にルールを守っているかが問われることもあるでしょう。先日、自転車に関わる主な交通ルールについてレクチャーを受けたので、正に自分に対しての備忘録として、ポイントをまとめてみようと思います。

 まず、自転車は「軽車両」ということで車両の一種とみなされるのですが、自転車を押して歩くぶんには「歩行者」とみなされます。軽車両と歩行者では何が違うかというと通行できる場所が違います。一般的に、歩道と車道の区別がある道路では車道を通行しなければなりません。標識により歩道を自転車で通行可なら歩道を通行できますが、その場合も歩行者を優先させる必要があります。自転車通行可の歩道で自転車と歩行者が衝突事故を起こした場合、こうした規定により事故に関する責任を問われることになるでしょう。

 ここから以下は、レクチャー時にいただいた資料を使って、主な自転車に関する交通ルールを紹介します。

・信号機に従う義務
・並進の禁止
・道路外に出る際左折する場合、できる限り左により徐行して出る
・自転車横断帯がある場合、それを利用して道路を横断する
・進路変更の禁止
・踏切直前で停止し、安全を確認の上通過する
・左折は左に寄って徐行、右折は二段階右折
・交差点に入る場合、他の車や歩行者に注意する
・標識により規定される場合だけでなく、左右の見通しがきかない場合も徐行する
・一時停止の道路標識がある所では一時停止しなければならない
・夜間のライト点灯義務
・警音器は、左右の見通しがきかない交差点や、見通しのきかない曲がり角で標識がある所でならさなければならないが、やむを得ない場合以外に鳴らすのはご法度
・2人乗り(幼児除く)の禁止
・ブレーキの付いていない自転車の運転禁止
・児童、幼児にヘルメットをかぶらせる
・酒気帯び、酒酔い運転の禁止
・片手運転の禁止(傘やスマートフォンなどの使用も禁止)

 以上挙げた中の「児童・幼児のヘルメット」については処分を受けることはありませんが、それ以外の項目に違反した場合は罰金や懲役が科せられる可能性があります。逆に言うと、個人が悪質だとマークされたら、これらの軽微な違反であっても逮捕勾留される可能性があると言えます。自ら警察のお世話になるようなことは避けたいものですね(^^)。


ユニフレーム ツアラープラス 小鍋のフタを探す

 今回の記事を書くにあたり、検証に使ったキャンプ用のクッカーは表題の「ツアラープラス」となっていますが、現在はこのセットは販売されていません。ユニフレームはこの製品をマイナーチェンジし、「ごはんクッカープラス」として販売しています。フライパンのコーティングがなくなり、ざるも付属しなくなりました。その他、若干鍋のサイズに変更があったとの話もありますが、サイトで「ごはんクッカープラス」と「ツアラープラス」を比べるとほとんど違いがないようなので、もしかしたらこれから「ごはんクッカープラス」を買おうと思っている人の参考になるかも知れません。ただし、個別の製品による寸法の差もあるかも知れないので、これから紹介する事が「ごはんクッカープラス」でも問題なくできるとは言い切れないので、その点にはご注意下さい。

 今回紹介するユニフレームのクッカーセットはお米を炊くことに特化した製品で、特に大鍋は飯盒より簡単に炊けると評価の高い、「ライスクッカーミニ」と同じ寸法で作られていて、3つのクッカー共通のフタも、大鍋の内部にうまくおさまって吹きこぼれを防止するようになっています。さらに、大鍋には3合までのお米と水のラインが刻まれているので、電気炊飯器のように鍋だけで米と水の計量ができるようになっています(ただし、吹きこぼれを防ぐためには2合までの炊飯が現実的です)。

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 さらに、小鍋の内部についても1合分のお米と水のラインが刻まれています。コンパクトに1合だけ炊きたいと思うならむしろ小鍋のみを持ち出して使うということも考えられますが、何せ付属のフタは1つしかないので、同時には使えません。さらにこのフタは大鍋用に作られているので、小鍋に付属のフタをのせると当然ながら鍋からはみ出てしまい、吹きこぼれが心配になります。

 そんなわけで、この小鍋の内部にうまく収まるフタさえ見付ければ、計量カップいらずの1合炊きクッカーとして実用になるわけで、以前から何かないかと探していました。小鍋の口径は14センチなので、内部に収まるためには14センチより若干小さいサイズが必要になるのです。100円ショップで見付かればいいと思っていたのですが、普通の14センチのフタではうまくはまらず、半ば諦めていたのですが、逆転の発想をすることによって一応の解決策が見えてきました。

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 というのも、市販の14センチの鍋の中で、フタが内部に収まる形状になっているものを流用してしまえばいいということです。そしてそれは私が以前買って使わないまま放置しているクッカーの中にありました(^^)。それがキャンピングケットルクッカー14cm 1.3L(型番M-7296)でした。この製品はハンドルを付け替えることによってケトルにも鍋にも使えるというアイデア商品でした。しかしステンレスで重いということと、ケトル部分の出っ張りが収納には合わないということで使わないまま放置してきたものです。フタはケトルということで、内部に割としっかりとはまるようになっていますので、もしかして合うのではと思って試してみました。

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 すると、まさにあつらえたようにぴったりはまりました(^^)。フタのハンドルは折りたたみできるので、中にいろんなものを入れて運んでもかさばりません。ツアラープラスへのスタッキングについても、このフタを大鍋の底に入れれば問題なく残りの小鍋と付属のフタ、フライパンを収納できます。今までは付属のフタ一つで3つのクッカーのフタを兼ねる形になっていたので、使えるフタが増えたのは嬉しいですし、2つの鍋を同時に使ってフタも使えてというのはなかなか便利です。

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 実際に小鍋を使い一合の炊飯にもチャレンジしてみましたが、やはり内部に収まるフタであってもサイズに余裕が無いため、全く吹きこぼれずというわけにはいきません。テストの際にも一箇所から吹き出したものが鍋の外に吹きこぼれてしまい、対策が欠かせません。ある程度の吹きこぼれはフタの中に流れてはいきますが、鍋だけではなく火器も汚してしまう可能性があるので、その点はご注意下さい。それでも、大鍋の方で米を炊き、小鍋でフタをしながら別の調理ができ、2つのフタが問題なくスタッキングできるのは有難いです。

 とは言っても、今回紹介したフタも、吹きこぼれなくご飯を小鍋で炊けるものとは言えません。このセットの小鍋は1合のごはんを炊くには便利なことには変わりはないので、何とか吹きこぼれなくご飯が炊けるフタを今後も探していきたいと思います。


車中泊に最適? おやすみ潤う防寒ドーム

 テレビの威力は恐ろしいとしみじみ感じた今回の「おやすみ潤う防寒ドーム」という商品です。2月19日に日本テレビ系のお昼の情報番組「ヒルナンデス!」で紹介されたためかはわかりませんが、ネット検索で最初にヒットしたセシールのサイトでは全て放送日の午後には売り切れになってしまっていました。願わくば再販売がされてほしいと思いますが、それほど私が興味を持ったのは、この商品は車中泊にぴったりだと思ったからです。ちなみに、私は別のサイトに在庫があったので何とか購入できました。

 元々の製品コンセプトは冷え込む冬の部屋でも顔面が冷えないように頭の部分だけを入れる折りたたみテントで、中のポケットに濡れたタオルを入れれば肌や喉が潤い乾燥を防ぐ効果があります。この濡れたタオルを使うのは、車中泊の際にもやりますが、頭の部分だけで行なえるということで、より効果は上がるでしょう。そして、テントのように頭を覆うということで、カーテンや目隠しができない状況でも、自分の寝姿をあからさまに見られないという効果が期待できます。

 私自身、たまたま頭の部分が出てしまう封筒型の寝袋を冬用に購入したばかりだったので、車内でのコットとの組み合わせを試してみることにしました。テントの構造はワンタッチで開くタイプのものなので、コットを車内で組み上げたら頭をのせたい方向に投げれば簡単に設置できます。

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 このような感じで設置して、マットや枕を中に入れることでずれにくくなります。中に入った感じは思ったより圧迫感はありませんでした。小さめの濡れタオルをテント内ポケットにセットすれば本当にノドによさそうです。さらに、テント内にはもう一つ小物用のポケットがあるので、貴重品や眼鏡などはその中に入れればシートの下に落としてしまうこともありません。

 今回、フロント側に頭を向ける感じでセッティングしましたが、女性の方が車中泊をしていると、たとえフロントガラスの部分をサンシェードでガードしたとしてもその隙間から覗こうとする不心得者がいるのではと不安になるかも知れません。しかし、このテントを使用すれば、そうした不安も解消されるでしょう。価格も二千円程度とそれほど高くなかったのでネタ的に購入してみたのですが、思いのほか使い物になるという感じです。

 さすがに真夏の車中泊には向かないかと思いますが、女性だけに使わせておくのは勿体無いと思える一品です。興味のある方はぜひ探してみてください。


インターネットブラウザは最低2種類インストールすべし

 昨日の夕方、知り合いの方から電話がかかってきて、かなり悲痛な訴えをされました。仕事でウィンドウズ7を使っていて、急にインターネットブラウザのインターネットエクスプローラーが開かなくなったとのこと。

 すぐに自分のパソコンを開いて確認したもののそのような現象は出ず、原因がどこにあるかわかりかねたのでなかなか良い回答を出せないでいたのですが、困ったのが、その方はインターネットブラウザを1つしか入れていないので、インターネットエクスプローラーが起動しなければ、別のインターネットブラウザを検索した上でインストールすることもできません。最悪の場合、こちらの方で入手したソフトをメールに添付して送ることも考えましたが、とりあえずシステムの復元をしてみて駄目だったらということにして電話を切ったのですが、このトラブルはかなり多くの人が巻き込まれている可能性があることがわかりました。

 というのも、その方の入れているウィルス対策ソフトの「ノートンユーティリティ」を更新したことがこのトラブルの原因だったということが後からわかり、ネットにその対策が掲載されているのを見付けて何とか開けるようにできたのですが、そうした事情が飲み込めない人だと、何の理由もなくインターネットが使えなくなるということになるわけで、週明け以降にはかなり大きな問題があちこちで出てくるような気がします。

 電話をいただいた方は業務で使っているツールがインターネットエクスプローラーで使うことを前提に作られていたということで、ネットを利用するためのブラウザは1つしか入れていませんでした。もしその時に、何か別のブラウザを導入していれば、ノートンユーティリティに関する情報や対策をネット検索して何とかなる方法も見付けられますが、今回のようなトラブルがあってから何とかしようとしても遅いわけです。これを読んでいる方でパソコンの中に1つのブラウザしか入っていない方は、すぐにchromeでもOperaでも、Firefoxでも入れておき、ブックマークも共有しておくことをおすすめします。あと、複数のパソコンを持っていても、同時に同じようにシステムやソフトのアップデートを行なわないようにすることが、結果としてそれまでの作業内容や仕事を守ることになります。


「スピリタス」を車内で飲んでタバコを吸うと……

 スピリタスというのはポーランド産のウォッカで、アルコール度数が90度以上あるという、燃料用のアルコールに近いお酒です。ラベルの裏には火気に注意の但し書きがあり、タバコを吸いながらこのお酒を飲むと、もし衣服にかかったままタバコに火を付けると衣服に引火した事故が何回も起こっているとか。

 もしそうした予備知識を持たず面白半分に飲んでいたとしたら、しかも飲んでいる場所が車の中だったらどうなるかというのが、実際に事故として起こってしまいました。名古屋市で男女二名が車の中でスピリタスを飲んでいて火を出し(案の定、女性の方が車内でタバコを吸おうとして引火したそうです)、本人達は火傷、車は全焼という惨事になってしまいました。スピリタスというのはビールや日本酒と違って(ウィスキーや焼酎にも燃えるものがあるので度数を確認しましょう)非常に燃えやすいのであくまで例外だとは思うのですが、車中泊をしながら飲酒をしている人たちに対しての目は、このような事故があるとますまず厳しくなることが予想されます。

 最近、燃料用のアルコールを使う機会が多いので思うのですが、火気に燃料用のアルコールをこぼすと爆発的に燃えます。もしトランギアのようなアルコールストーブを車内で使って調理をしようとしたら、何かの拍子にアルコールストーブが倒れたり、調理中に燃料をこぼしたりしても同様の事故が起きる恐れがあります。個人的に恐れているのはもしそうした事故が起こった際に、車中泊をしている人たちを全て同一視されるような形で批判されかねません。もし車内で調理していて車両火災を起こせば、それが例えば道の駅だったら周辺の車に引火する可能性もありますし、その後の道の駅の利用についても車中泊なんてとんでもないということにもなりかねません。

 極寒の中、できれば外に出ないで暖かく車の中で過ごしたい心情はわかりますが、もし火器を使ってお湯や料理を作りたいと思った場合のひとつの方法としては、周辺に引火の危険のない場所で火器を使い、真空断熱の水筒やスープジャーに移し替えた上で道の駅などでお湯を使ったり、調理済みの保温したものをいただいたりした方がはるかに安全に温かいものがいただけます。何よりも、自分自身が新聞の三面記事のネタにならないように、旅先での火の扱いには十分注意して使う場所をきちんと選ぶように心掛けたいものです。


新型エブリィの実力やいかに?

 以前にスズキの軽トラ「キャリイ」が全面改良された際に、これで軽四ワゴンのエブリイのモデルチェンジも近いかなと思ったのですが、先日ようやくというか、新しいエブリイが発表されました。

 新聞報道によると4ナンバーの商用車で最高燃費が20.2km/lという数字が踊っていまして、どうせ5速マニュアルの数字だろうとたかをくくっていたのですが、詳しく見てみると微妙に違っていました。

 というのも、R06A型というキャリイに採用された新しいエンジン採用による能力アップに加え、同じく新しい技術の5速オートギアシフト(5AGS)搭載車が最高燃費を出しているのだそうです。ちなみに、従来の5速マニュアルの燃費(JC08モード)2WDで19.0km/lということなので、マニュアルよりもカタログ上は低燃費走行が可能なトランスミッションになっているようです。また、5AGSはマニュアル的に手動でギアを切リ替えての走行も可能ということで、雪道対策として有難いのが、切り替えてマニュアルモードにすれば2速発進も可能ということです。

 注目すべきは、今までの主流だったオートマの4ATはJOINターボにしか搭載されず、ノンターボの選択は3ATがなくなり、5速マニュアルか5AGSのみになったことです。燃費および走行性能に優れたミッションだからこその展開だとは思いますが、以前のキャリイの実績からか、かなり自信があるようですね。ただ、燃費の差が気にならないなら今回の発表によって旧モデルになってしまった車の新古車(登録済でも走行がわずかな車)の価格が交渉によって下がるかも知れないので、そちらに乗りながら様子を見るという方法もありますね。

 価格は、ノーマルの2WD 5AGS でちょうど100万円くらいと、以前のモデルと比べると価格も上がっています。新車ならではの不具合について心配される方もいるかも知れませんが、今回紹介したエブリィはハイブリッド車ではなく、既に先行販売されている軽トラのキャリイと同じエンジンおよびトランスミッションを使っているので信頼性はそれなりにあると思われます。新車の場合は保証期間もあるので、出先でリコール級の不具合が起こらない限りはそう上で挙げたことを気にする必要はないかも知れません。何よりも2人での車中泊に使う車としては4ナンバーのエブリィは実にコストパフォーマンスに優れた車であることは間違いありませんし、実際の乗り心地や収納性能・カスタマイズがどのくらいしやすいかということもいろいろ見てみたいですね。


「ガラケー型アンドロイド機」の特徴を知る

 従来の折りたたみ型の携帯電話の中にアンドロイドOSを載せた端末をauが近いうちに出すことに対抗したのか、NTTdocomoでも同じような形の端末を出すことにしたそうです。画面タッチでのフリック入力に慣れない人が物理的に押せるキーが従来のガラケーと同じように使えることにより、ガラケーからスマートフォンへの移行がスムーズになるのではと期待されているといいます。現状ではその明細が出ているのはauの「アクオスK」だけなのですが、姿形は従来のガラケーと同じでも、今までのガラケーとは内容が異なります。今回はその比較をしていきたいと思います。

 まず、シャープのホームページには以下のような記述があります。
(引用ここから)
※EZwebサイトはご利用いただけません。
※従来のケータイでご利用いただいていたコンテンツは継続してご利用いただけません。またお客さまご自身で退会手続きが必要です。
(引用ここまで)

 この内容を読むと、新しいアクオスKは、ガラケーと同じような形をしていても、携帯サイトや携帯用のアプリを使うことはできず、あくまでスマートフォンと同じハードであることがわかります。ただしOSはAndroid4.4だということですがGoogle Playには非対応なので、フリーの便利アプリを導入して使うことはできません。この点についてはガラケーの仕様を踏襲しているようです。

 こうしてみると、自分で端末をカスタマイズしたい人にとっては不向きである端末と言えるかも知れませんが、買ったままの状態で通話およびLineなどのメジャーなコミュニケーションアプリを使いたい(さすがにメジャーどころのコミュニケーション系アプリはメーカーが提供するようです)という程度ならこちらの方がいいでしょう。何でも自由にアプリの導入・削除ができるのがスマートフォンのメリットであると言えますが、新しく導入したアプリが悪さをして動作全体が重くなったり、最悪の場合には再起動を繰り返すような症状に陥る可能性もあります。電話を中心に使っているユーザーには、便利さよりも安定性を求める人たちも多いでしょう。この端末はユーザーの本体カスタマイズを制限する代わりに、電話としての安定性と電池持ちの良さを求めるユーザーのことも配慮しているようですね。

 この種の端末がヒットするかどうかは、この端末を使った場合の携帯電話会社が提供するプランの月額次第という感じはします。ただどちらにしても高くなりそうなので、個人的にはドコモがこれに準じた端末を出すなら、通話機能付きの低速通信の付いたMVNOのSIMを入れて、あくまで通話中心でメールやTwitter、Lineを手元でやりつつ本格的なネット閲覧はタブレット端末で行なうようにすれば普段の持ち歩きがすっきりしていいかなという気がしますね。ただ、ドコモでの契約をしないでネットが使えるかどうかは実機が出てみないとわかりませんので、MVNOのSIMカードでは使えないような仕様にならないことを祈ります(^^;)。