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節電でなく省電力に合わせた生活に変えていくと自然と節電できる生活に変わっていくのでは?

前回と前々回に紹介した、ポータブル冷蔵庫とクーラーボックスに保冷剤を組み合わせることによって、大き目のポータブル冷蔵庫を使うよりも節電をしながら日々の生活に生かせるようになったということを実感したので、改めてこうした生活の工夫をすることが楽しくなってきました。同じ生活をするのでも、今あるポータブル冷蔵庫は最大でも30Wくらいしか電力を消費しないので、当初生活を豊かにするために専用の冷凍庫の導入も考えていたのですが、そうした場合と比べると、恐らく将来の電気代も変わってくると思います。

数日試しているうちに、色々な事がわかってきました。当初、ポータブル冷蔵庫の設定温度を最高の−20℃に設定しても全く庫内の温度が下がらず、もしかしたら不良品なのか? と疑ってしまったのですが、実際は冷えていない保冷剤を大量に(スペース的には500gタイプの保冷剤が8個ぐらい入るのです)入れていたため、庫内の温度が凍っていない保冷剤に引きずられるようにして上がり、そこから保冷剤を冷やしていくためなかなか最低温度に到達しない事がわかり、まずは個数を半分に減らすことで、保冷剤が凍り、庫内の温度が下がるようになりました。そうなると多少の空きスペースができるので、そのスペースにすでに十分凍っている自分用の冷凍食品を入れるようにしました。今後は夏場のアイスとかも入れられるようになると思います。

さらに、4個ずつローテーションしているクーラーボックスについても、過去に買って今は使っていなかった別の保冷剤を有効活用する形になり、一定の温度をキープできる時間も長くなってきました。

「冷気まもるくん」購入して試してみました

上のリンクは2012年といいますから、今から10年以上前の記事ですが、ここで紹介している「冷気まもるくん」という保冷剤を3つキープしていたので、現在はその3つをクーラーボックスに入れて温度管理しています。ちなみに、冷気まもるくんは6℃で凍る特別なポリマー剤が入っているため、スタンダードの保冷剤でもキンキンに冷やして入れておくと、電気の力を使わなくてもしっかり凍るのです。現在は冷気まもるくん3つと、ダイソーの500gの保冷剤4つの計7個を入れているのですが、冷気まもるくんの中味が溶けだす6℃を超えるまでの時間を計ったら、入れ変えをしてから約20時間後でも5℃台(6℃弱)をキープできていました。

今後の事を考えると、自宅に据え置きで使うクーラーボックスとしては、アイリスオーヤマの6面真空パネルのクーラーボックは40時間温度キープ(20Lの場合)をうたっていますので、恐らく今の底面のみ真空パネルのクーラーボックスから代えると、必要最低限に蓋を開けるような運用をすれば、そのくらいの持続時間が期待できます。そうなれば、毎日こまめに管理をしなくても、クーラーボックスを電気を使わない冷蔵室のように使える目処が立つことになります。

さらに言うと、6℃弱をキープできる時間に差ができるので、一つの小さなポータブル冷蔵庫だけで、2つの20Lのクーラーボックスを冷蔵庫として使えるようになるので、災害時に自宅の冷蔵庫へ電源供給を止めても、ある程度の物を冷蔵キープできる目処も立ってきました。冷気まもるくんに限らず、ハードタイプの保冷剤はかなり時間が経っても普通に使えるので、最初に投資してきちんと準備をすれば、使いたい時に急に出しても使えますし、それからずっと使えるようになります。ですから今後は、生活のバランスを取りながら冷蔵庫回りのものを揃えつつ、本格的に省電力でも普通に生活できるような体制を整えていきたいと思っています。

自宅や野外での明かりについては1000ルーメンあるLEDランタン(エネループ対応)のもので何とかなりますし、情報うんぬんについても、パソコンやタブレット端末とネット環境がキープできれば、恐らく地上波などの同時配信は緊急対応として行なわれると思いますので、何もポータブル電源がなくても十分できそうです。調理についてもポータブル電源で湯沸かしや炊飯はできますし、安全にキッチンでアルコール燃料を使ったストーブを使うこともできます。

恐らく、夏のエアコンについては扇風機だけではどうにもならないと思いますが(純粋に真夏に災害に見舞われたら我慢するかエアコンのある場所に行くしなかいと思います)、冬の暖房器具であれば石油ストーブもありますし、電気毛布をポータブル電源で動かせば、何とか生活は成り立つでしょう。

実際のところ、昨年の今ごろは全く節電の事などを考えることなく、コロナ下ではずっと消費電力の多いテレビを付けっ放しにしたままテレビやネット配信などを見まくる生活を続けていて、電気代の値上りとともにその値段にびっくりしたことを思うと、かなり変わったのではないかと思っています。今後も、基本的には日常生活の中でも決して我慢することなく、道具などの工夫によって今の生活パターンを維持しながら「節電」の方向へ向かっていきたいと思っています。


USB充電によるランタンは内蔵電池がヘタれば終わりだがもう一つの考え方

現在、自分が持ち出している明かりというのは、一つ前の型のモンベルのヘッドライトを使っています。電源は今流行のUSBから充電できるリチウムイオン電池内蔵ではなく、単三電池一本で長時間使えるものです。明るさから言えばリチウムイオン電池内蔵のものに分がありますが、単三電池と言っても使いすてのアルカリ電池だけでなく、エネループのような充電池でも使えるので、電池の寿命が来て使えなくなるということはありません。モンベルのヘッドライトはかなり長く持っていますが、新しく充電した電池を入れれば、普通に使えるためそれで十分だとは思ったのですが、お気軽な使い勝手を持つUSB充電のできるライトを使ってみたいという気持ちもあったりします。

そのままUSB充電のできるコンパクトライトを買うのは簡単なのですが、実は今まで使っていなかったUSBライトがパナソニックのエネループ充電器に付いてきたのを思い出し、引っぱり出してきました。

持っている今は使わなくなったモバイルバッテリーに接続するだけで、結構な明るさ(白色)で光ることがわかり、サイズも極小であることから、常時持っているモバイルバッテリーに接続していざという時に懐中電灯代わりにしようと思ったのですが、一つ問題があることを発見してしまったのです。

普通のライトにはONとOFFを切り替えるスイッチがあるのですが、このUSBライトにはスイッチが付いていないので、ライトを付ける時につなぎ、消したい時にバッテリーから外す必要が出てきてしまったのです。これだと何かの拍子にライト部分だけ落としてしまうこともあるかも知れませんので、手元にONとOFFを切り替えることのできるスイッチが付いたUSBライトがないものかと思いつつ調べてみたところ、残念ながら私が一通り探した限りでは見付けることはできませんでした。

ただ、何か引っかかっているのを感じていました。過去に同じようなことを考えたことがあり、その際に画期的な商品を見たような気がしたので、今度は改めて丹念に調べてみたところ、USBアダプター自体にONOFFのスイッチが付いている「USBスイッチ付きコネクター」なるものが売られていることを突き止めたのです。

この商品は単にスライド式のONOFFスイッチが付いているだけのものですが、このコネクタをモバイルバッテリーにつなぎ、その先にUSBライトを付けることで、ONOFF機能の付いたライトができるというわけです。ライト自体はLEDなのでそれほど電気を使いませんから、スマホの充電には力不足と感じるような使い古しのモバイルバッテリーを接続しても良いし、高容量でなくても小さくてバッグに入れてもかさばらないようなバッテリーとセットにしても良いでしょう。

早速USBスイッチ付きコネクターを注文したので、その様子は実際に届いてからお知らせします。価格もそれほど高いものではないので、耐久性が心配にはなるものの、あくまでヘッドライトの電池が切れた時用の予備ライトとして考えています。使い勝手などもスイッチが届きましたらまとめてレポートする予定ですので、今回はその概要をお伝えしました。


Makitaの一連の家電は果たしてトータルコーディネートした方が幸せになれるのか?

電動工具の国内メーカーでは大きなシェアを持っているMakitaの製品は少し前から調理家電にも及んでいます。質実剛健で無骨ながら、専用の充電池を使い回すことができるということで、例えばラジオを購入しても、新たに充電池を買う必要がなく(すでに多くの電動工具を使っている場合)、他の工具で使っている電池を付け替えることで仕事の空き時間に利用可能というコンセプトで合わせてあります。

ですから、電動工具は全く使わないという生活をしていても、例えば掃除機にMakitaのものを購入し、その電池がそのまま使えるような製品を買い足していけば、電池自体が無駄にならず、電池が消耗しても入手はホームセンターに行けば簡単に入手可能であることから、その製品に合った充電池を使っている製品とは違って長く使えるようなものになっています。

最近の動向については、保冷から保温、冷凍までできる充電式保冷温庫が出ているのは知っていました。湯沸かし用のケトルも見ましたが、圧巻なのが40Vのバッテリー1個でも利用可能な電子レンジ(500W/350W切り替え式)は正直すごいと思いました。Makitaのバッテリー自体も高額なのですが、世の中にはリビルド品や互換バッテリーも自己責任を上でなら使うことも可能なので、車中泊用の調理家電をMakitaの調理家電で揃えるということも、考えてみる意味はあるのかも知れません。また、こうした充電池で動くものが複数あるなら、災害時においてもそれほど大きくない太陽電池パネル経由での充電もできるのではないかと思いますので、長期旅行および災害時への対応という面でも優れていると言えるでしょう。

お仕事が電動工具を使い、すでに多くの電動工具や充電池を使っている方であれば、製品の価格自体は高くてもランニングコストという点ではそれほどかかりませんが、今回見た電子レンジの定価は何と110,000円となっていました。流石にそれなら、1万円くらいの安い電子レンジを購入し、10万円以内で電子レンジを動かせるポータブル電源を持った方が、他の普通の電化製品も使えるし、全く何もないところから揃えるには高額な負担になってしまうのが残念です。

この他にもMakitaでは、同じ充電池を装着して利用できる電動アシスト自転車も製品化されているのですが、これも定価が298,000円とちょっと他の製品と比べて高額(しかも電池および充電器別なのです)です。まあ、すでに余るほど電池を買って仕事に使っている方々が現場に持って行って、昼食などを買い出しに行くために乗るような用途で使うのかなという感じはします。

それでも複数の家電の電池を共通化できるというのは、他のメーカーにはない特徴です。家庭用の家電でいうと、Makitaの掃除機というのは、家庭でも使われていますので、まずはそうした製品を使うために充電池を増やしつつ、今後の状況によって中古品を安く買えるようになったらゲットするために、掃除機のタイプを使いたい調理家電に対応しているバッテリーに合わせて購入するというのも一つの手かも知れませんね。最後にMakitaの公inページから「災害への備えシリーズ」という製品へのリンクを張っておきます。電動工具には興味のない方でもなかなか面白い商品が出ていますのでご参考までに。

https://www.makita.co.jp/product/saigai_series/index.html


私がソーラーパネル付きモバイルバッテリーを購入しようと思わないわけ

ダイソーなど100円ショップに行くと色々な新しい製品をチェックしてしまうのですが、最近は実際にお店に行く前にネットを見ていると先んじて新製品の情報が入ってくるので便利です。

先日ネットを見ていて、最近はどこの100円ショップでも見るようになったスマホ用のモバイルバッテリーについて、ダイソーがソーラー充電モバイルバッテリー(5,000mAh)を発売したことが話題になっているようです。こうしたバッテリーは以前からありましたが、全国のダイソーで1,000円商品(税込1,100円)で購入できるということで、商品のレビューや購入報告をしているサイトがちらほら出てきているのですが、実は私はこうした商品については少し否定的な考えを持っています。

普通に考えるとAC電源を使って充電できないような場合にも、本体を日光に当てるだけで充電できるので便利そうなのですが、片手で持てるくらいのモバイルバッテリーに付いている太陽電池パネルは極小と言っても良く、5,000mAhのモバイルバッテリーを満充電するのには時間単位ではなく数日間ぐらい光に当て続けなければ充電されないものであることをまずはご理解した上で購入されるのが良いと思います。

また、モバイルバッテリーというのは消耗品で、ダイソーの商品でも500回までの充電に対応するとあります。その後も一応満充電しても容量が少ないことを我慢すれば使えないことはないのですが、どうにもならなくなったら使っていたモバイルバッテリーを処分して新しいものを購入することも必要になってきます。

その場合、単に充電池だけのものと、この製品のように充電池および太陽電池パネルが合わさったものの場合、まだ機能的に使える太陽電池パネルを廃棄物にしてしまうという問題点があります。

ダイソーの500円バッテリー 5V1A出力容量3000mAには利用価値があるか

上記のものは、以前に私がダイソーで購入した安いモバイルバッテリーについて書いたものですが、安くて気軽に使えるということで、バッテリー本体と比べてもかなり大きな簡易太陽電池パネルを組み合わせることによって、晴れの日が続くことは条件になりますが、太陽電池パネルでモバイルバッテリーを充電するなら、この方が効率が良いですし、バッテリーの寿命になった場合には、バッテリーだけを処分して太陽電池パネルは継続して使い続けることも可能です。やはり、太陽電池パネルは大きい方か出力が大きく、充電時間を短くできますので、災害対応に「ソーラー充電モバイルバッテリー」を購入するなら、安いモバイルバッテリーと小さめの太陽電池パネルを両方用意し、モバイルバッテリーを充電したものでスマホや他の機器を充電するようにした方が効率良く太陽光を災害時の電気として使えるようになるのではないかと思います。

もちろん、ソーラーパネル付きのモバイルバッテリーについては、常に日光に単体で当てるだけでも充電し続けるので、こまめにその辺を気を付けて充電するようにすれば、実用にならない事はないと思うのですが、とにかくパネルの面積が小さいので、そこで得られる電気の量が少ないというのが問題になります。もし、旅行の際に動きながら充電したいような場合には、折りたたみのソーラーパネルをバックパックの背中に固定して利用する方が良いと思いますが、その際、モバイルバッテリーはバックパックの中に入れっ放しにせず、常にどうなっているかモニターしながら充電した方が良いと思います。電池を充電する場合、過充電になると電池が膨らんでしまったり、最悪破裂する可能性があります。特に日光に当てて充電する場合、ソーラーパネルとバッテリーが一体化していると、太陽に当たることと、バッテリーを充電することでダブルに熱くなるのではないかという心配があります。もちろん、ダイソーが製品として出している以上、いきなり爆発するような危険なものではないと思うのですが、私自身スマホのバッテリーを充電し過ぎて(コンセントからの充電で)思いっ切り電池が膨らんでしまってスマホを使えなくなってしまった苦い経験があるので、特にソーラー充電用のモバイルバッテリーについては、安く容量が低いものを使うようにした方が個人的には良いと思うのですが。


エレベーターで停電になったらスマホの明かりが頼りという人はスマホ依存を自覚すべし

昨日、たまたま朝のワイドショーを見ていたら、夜にエレベーターの中で停電になってエレベーターの中に閉じ込められた場合、まっ暗で何も見えなくなるから、スマホの充電は残しておく(その方は夜にエレベーターの中に閉じ込められた際にスマホの電池容量が残り10%しかなかったことで苦労したそうなので)ことを勧めているネットでの情報発信が紹介されていました。

その後のスタジオでは、司会者やコメンテーターの方々が、防災用に懐中電灯を用意していても、いざという時には電池が無かったり電池の容量が残っていなかったので肝心な時に使えなかったという話を披露していたのですが、そもそも暗闇対策としてこれだけ日常的な防災意識について言われているのに、明かりはスマホの画面の照度を上げることしかないのか? という風に個人的には思ってしまいました。

私自身、ブログでモバイル通信やスマホについて色々書いていることもあり、毎日スマホを持ち歩き、さらに一台だけではなく回線別に複数のスマホを持って歩いている時もあるのですが、いざという時の照明としてスマホの画面を使おうと考えるのは本当に最後の手段としてという風にしか考えません。

飽くなき理想のキーライトを求めてGENTOS GK-002Bを購入してみる

私が約1ヶ月前の2022年の3月に改めて購入したのが、上記リンクにある単四電池(エネループ)一本でカタログ値12時間連続で照らし続けるだけの持続力を持つキーライトです。キーライトとしてはもっと小さいものもあるのですが、使い始めて一ヶ月になりますが点灯しなくなるトラブルもなく、毎日自宅から出掛ける時には部屋のカギと一緒にポケットに常に入っています。

こうしたキーライトを持つメリットは、当然ながらスマホの明かりに頼ることなく、手元を照らしたい時にすぐに使えるということがあるのですが、さらに良いのは、このエネループという電池は一度電池を満充電すると、かなり長い期間で自然放電をせずに電力の保管が可能ということです。つまり、このキーライトの中に一本のエネループを入れて使っていて、もう一本の予備電池(これも当然エネループ)を日々持ち歩くもののどこかに忍ばせておけば、電力不足で点灯しないような場合でも、スペアの電池を使って常にもしもの時に備えることができます。

日常的にはちょっと手元が見えにくい時には、このキーライトを積極的に使い、常に電池の残量が十分かどうかを試すような使い方をし、さらに使っている電池が切れたらすぐに満充電してスペアとして入れ替える手間を惜しまなければ、突然の暗闇になったとしても恐れることはないと思います。

そういう事を考えると、最初に出ていた「スマホの充電を切らさない」ということも防災意識的には間違ったことではないものの、さすがに災害の時にスマホは照明以外の使い方について考えた方が良いのではないかと思います。スマホだけ持って行けば安心だと考えればこそ、電話もネットも明かりまでスマホに頼ってしまうのだろうと思いますが、明かりについてまでスマホに依存してしまうようだと、もしスマホが全く使えなくなったらどうなってしまうのか、こちらとしては心配になってしまいます。

また、防災という考えで違う方面からのアプローチとして、持ち物の中にライターを一本入れておき、それ自体を明かりとして使うことだけでなく、安全に火を利用できる場所での熱源として使うことだって考えてもいいでしょう。全く暗くて何も見えないところでいきなりライターを付けるというのは、爆発の危険もあるので、個人的にはライターを第一の候補にすることは必ずしもおすすめしませんが、「もしスマホが使えなくなったら?」という観点で色々考えていくことも大切なように思います。最近また日本列島では震度4クラスの地震が頻発していますので、思い立ったらすぐに行動を取られることを個人的にはおすすめしておきます。


2022年2月に電力危機は起こるのか? 起こらなくても電気料金節約のために考えること

世界的なエネルギーを作るための燃料の争奪戦のため、日本国内の主流の燃料である液化天然ガスや他の燃料の価格が上がり、そのために家庭の電気料金まで影響を受けているそうです。改めて考えてみると、かなりの暑さが先日ぐらいまで続いた夏の季節にそこまで影響しなくて良かったと思えますが、冬は冬で暖房費として電力と灯油・重油のダブルパンチで値上げされることが予想されます。

ただ、お金の負担だけで済むようならそれでもいいと思う方もいると思いますが、もし電力利用量が供給量を超えてしまう可能性があると、あの東日本大震災の時のような計画停電が2022年2月あたりに行なわれる可能性もあるという話を耳にしました。もちろん、マスコミ報道というのはそれを頭から信じることはしなくても良いと思いますし、可能性としてそれほど計画停電になるかというと、個人的にはそこまでの緊迫した状況は電力に関わる人の力で解消することができるのではないかと思っています。

ただ、実際に計画停電が実行された時のことを考えると、突発的な災害(地震だけではなく大規模な落雷などで設備が損傷を受けてにわかには復旧できない事もあるかも)がきっかけとなって時間限定で電気が使えないような事も考えられます。個人的には自宅での生活の中においても、車中泊をするための準備で得たノウハウを活用し、急な停電になっても慌てないような下準備だけはこれからしていきたいと考えているところです。

まず、家庭の中で停電が起きた場合、一番困るのは何かという事を考えた場合、夜の場合は明かりですが、一日中通して困るのは常に電力を使って動いている冷蔵庫だと思うのですね。幸いにして今回の電力危機の予定が一年を通して一番寒い時期であるので、いわゆる冷蔵室にあるものについてはバルコニーなどの外に置くことである程度の保存はできると思うものの、雪国で雪が降らない地方であれば、冷凍室にある冷凍食品は電気が止まった瞬間から溶けていくことになるでしょう。

幸いにして手元には複数のクーラーボックスがあるので、とりあえず日常的には最低限の保冷剤を入れているので、その保冷剤と一緒に冷凍庫の中味をクーラーボックスに移し、冷凍食品から先に食べていくような感じで日々の買い物をしています。冷凍食品は便利なので、ついつい買い過ぎてしまう方もいるかも知れませんが、その量に応じて、一時しのぎではありますが大き目のクーラーボックスを複数用意して、できるだけ冷蔵庫内の食品を無駄にせずに食べられるような体制を考えることをおすすめします。

さらに、今ある冷蔵庫の中味を保管するだけでなく停電時にも氷を作ったり他のクーラーボックスに入れるための保冷剤を冷やしたいという方については、複数のクーラーボックスだけでなく、AC・DC以外にも市販のカセットガスを使って冷やすことのできる冷凍冷蔵庫COMBICOOLのような製品をレジャー用に用意し、いざという時には他の普通のクーラーボックスと合わせて活用するという方法もあります。ただ、常温からカセットガスを使って冷やすのはかなり効率が悪いので、日常的にサブ冷蔵庫としてコンセントをつないで寝室の飲み物やアイス用の冷蔵庫として使うなどの工夫はあった方がいいと思います。

次に、明かりの問題ですが、先日自宅周辺が数分間だけですが停電になった時、当然ながら周りの家々の電気も消えてしまっていて、月明かりがない日でしたら本当に真っ暗になります。逆に言うと真っ暗な中であれば少しの明かりでも十分部屋の中を照らすことができると思いますので、100円ショップで売っているLEDランタンでも用意して、同時にそのランタンで使える、これもできれば充電可能な単三型のエネループを呼びとともに用意しておくことをおすすめします。

私の場合はランタンと懐中電灯を常に使えるように明かりのチェックを行ない、暗かったり付かなかったりした際は予備電池に交換し、同時にエネループの充電を行ないます。エネループは自然放電量が少ないので、なかなかこうした充電作業は必要ありませんが、予備を含めた複数のエネループを用意しておくと、ポケットラジオの電源など他のもの用にも使えますので、必要な分の倍くらいの本数を目安として充電器とともに用意しておくことをおすすめします。個人的な充電器のおすすめは、過去にこのブログで紹介した純正のUSB充電器で、いざという時にはコンセントのないポータブルバッテリーからエネループに充電することができます。

パナソニックエネループ充電器 BQ-CC87 USB充電が基本のモデルその使い勝手は?

明かりについては、以上の用意でもそれなりに長期間の夜の室内を照らすには十分なのですが、もう一つ電気と私たちの関係を考えた場合、どうしても確保しなければならないのが、スマホの充電をどうするのか? ということではないかと思います。

さすがにスマホの充電は普通に使っていれば毎日することが必要なので、ある程度容量の大きいモバイルバッテリーか、他の家電製品も使えるポータブルバッテリーの用意が必要になるのではないでしょうか。これがあれば上記リンクのUSB経由でのエネループ充電も可能になりますし、安心して一日中スマホを使えるだけの電気があれば、計画停電を乗り切ることができるでしょう。

基本的には計画停電でない時間にACアダプターを使ってモバイルバッテリーやポータブルバッテリーを充電し、コンセントが使えない時に(特に夜間など)、ふと手元のスマホを見たら全く充電されていなかったというような急に備えるために、各種バッテリーを使うという形を考えます。さらに一日中コンセントが使えないような災害時を考えると、モバイルバッテリーやポータブルバッテリーを充電できるソーラーパネルの併用というのもできればあった方がいいですが、計画停電対策としてはそこまで考えなくても良いでしょう。もし購入する場合にはポータブルバッテリーの方を優先し、ソーラーパネルはネットでの安売りがされるタイミングで考えれば良いのではないでしょうか。

モバイルバッテリーについてはお使いのスマホに合わせたものを用意すればいいと思うのですが、ポータブルバッテリーについてはその用途で様々な容量のものがあります。個人的には夏に計画停電があることを考えると、できればコンセントが付いていて家庭用のDCモーターの扇風機が夜通し動かせるくらいのパワーのあるものが良いと思います。ちなみに、私が持っていて一番パワーが有るのが、最小の電気炊飯器を何とか使うことのできる以下のリンクのポータブルバッテリーです。

Enginstar ポータブル電源 R350を購入してみて PanasonicのミニクッカーSR-MC03との組み合わせでご飯を炊いてみる

どちらにしても、こうしたものは実際に電力危機が起こり、多くの人が準備の大切さに気付いた時点で品薄になってしまうことが予想されます。個人的には今後行なわれるであろうネットや実店舗のセールで通常より安くなった時を見逃さずに必要だと思うものから購入していくことだと思っています。個人的には全ての家庭の電力をソーラーパネルでまかなうような事は難しいと思いますが、暖房なら昔懐かしい湯たんぽをこたつの中に入れていざという時にはあたたまるような工夫も可能です。その際には湯わかしのできるキャンプ道具の家での利用も視野に入ってくるでしょう。まずは今揃っているキャンプ道具やモバイルバッテリーてできることできないことをまずは検証してみることからおすすめします。


Anker PowerHouse 100のAC出力はおまけと考えた方が良い?

今回のアマゾンプライムバーゲンで購入したのが、AnkerのモバイルバッテリーPowerHouse 100でした。通常13,900円するものが、今回は9,490円まで下がっていたのでついポチってしまいました。スペック的には大容量とまでは行かないのですが、何しろACコンセント端子(最大100W)が付いていて、私が今使っているノートパソコンの予備電源としてモバイル環境で使える余地があるということと、バッテリー本体を充電するための付属充電器が同じアマゾン内では単体で三千円くらいで売っている「Anker PowerPort Atom III 45W Slim (PD対応 USB-C 急速充電器)」で、今後PD対応のノートパソコンを買ってもこのバッテリーや急速充電器から充電できそうというのも高ポイントでした。現在は定価に戻っていますが、今後のセールの内容で、私が購入したぐらいかさらに安く出ているようなら、個人的にはかなり買いのモバイルバッテリーではないかと思います。

届いてみて感じた実際の大きさはiPadminiの本体と比べても結構存在感があって、重さもずっしり来ます。車中泊の際にメインで使うならこれより大容量で安いものを物色された方がいいと思います。バックパックの旅(主に移動手段が電車などの公共交通機関等)の場合には、バックパックの中での収まりも良く、こちらの製品の方が便利に使えるのではないかと思います。できれば、バックパック全体を覆うくらいの大きさの折りたたみソーラーパネルとセットにしておけば、最大45Wで本体を充電可能だそうです。いくつかある手持ちのソーラーパネルにはUSB出力が付いているので、そこからの充電もできそうです。

本体にはACコンセントの他、Type-Cポート1つ(急速充電器接続用)、Type-A端子2つに、ライトも付いています。全てのポートの同時使用が可能で、さらにACアダプターから充電しながら他のポートを使って機器を充電することもできるということです。持っていく端末の種類にもよりますが、これ一つだけでもかなり使えるという印象です。

セットに入っていたのは本体と急速充電器のほか、簡易的な充電用ケーブルが2本(双方ともType-Cで一つは片方がType-A端子)と収納袋が付きます。バリバリ使うにはもう少し長くて丈夫なケーブルを用意した方が良さそうです。本体自体にストラップが最初から付いていて、落下防止用に使えそうです。

一つウィークポイントがあるとすれば、この製品は航空機内持ち込みを考えて容量が97.2Whとなっているため、節電するためにAC端子からの出力が30分以上10Wを下回る場合に電源が切れる仕様になっています。再度電源を入れ直せば給電を開始しますが、ACコンセントから容量いっぱいに使い続けたい場合は本体もかなり熱くなるようですし、あくまで補助的にこの仕様は考えた方が良さそうに思います。ちなみに、製品レビューをした方々によると、USB出力は問題なくできるとのことです。

また、USBからの通常出力も5Vの場合3Aと結構高いので、小出力でないと本体の破損が怖い機器の場合に困ります。ただその場合の対処法も考えられていて、電源ボタンを2回押すと低出力モードに切り替わるようになっています。

ここでのレポートの締めとして、DCモーター搭載24Wの扇風機とつないでみました。普通に使えるのは当然ですが、カタログ値では30Wの扇風機で満充電から2.5時間利用可能ということなので、タイマーを使わなくても車中泊で夜間利用するくらいには十分でしょう。容量が少ない事を逆手に取り、日中はシガーソケットから充電をしていけば、他の大型ポータブルバッテリーより早く満充電できそうなので、意外と軽バンに布団を敷いて寝るような夏の車中泊旅のお供として使えそうな感じもします。どちらにしても今後も色々な機器に給電することができ、つぶしが効きそうなので、使い方を考えながら試していきたいですね。


パナソニックエネループ充電器 BQ-CC87 USB充電が基本のモデルその使い勝手は?

すでにネットから注文していた、パナソニックエネループ充電器のBQ-CC87が届きました。色々試しているのでその内容について書かせていただこうと思います。

パッケージに同梱されているのは充電器本体およびmicro-B用の短いケーブルに、USB Aタイプの端子に繋がり充電器に充電されたエネループやアルカリ乾電池を入れてモバイルバッテリーとして使える状態にして利用可能なLEDライトがあり、USB出力のACアダプターは付属しないので注意して下さい。もっとも、この製品に興味を持つ方はほぼUSB出力のACアダプターを持っているでしょうし、モバイルバッテリーと本機をつないで充電しようと思っていると思います。メーカーの方でも市場価格との関係でACアダプターを付けていないのではないかと思います。

ただ、そう考えるとあえてLEDライトを付ける必要があったのか? という風に思ってしまうのですが、このライトは通常のUSB端子があればほとんどのモバイルバッテリーに接続可能なので、ライトが付いていないモバイルバッテリーを活用するためのグッズになり有ます。また、USBメス端子のある延長コードがあれば、普通のミニライトとは違ったこともできるかも知れませんので、私はバッグの中に放り込んでおき、何かの使い道を探ろうと思っています。

本体の入出力についてもう少し詳しく見ていきましょう。写真の右側がUSB Aタイプの端子で、本体をモバイルバッテリーとして使う時に接続し、一番左にあるボタンを押すとスマホなどに給電することができます。まん中にあるのがmicro-B端子で、こちらはエネループを充電する時に使います。スマホの充電にmicro-B端子を使う場合は付属のコードを流用できますが、Type-C端子のあるスマホやiPhoneを充電したい場合は、ケーブルを別途用意する必要がありますので、そうしたケーブルもセットで用意するとよいでしょう。

エネループは表面をスライドさせて本体を開いて入れます。単三と単四を合わせて4本まで充電できますが、最初に予備充電を行ない(LEDは赤色点滅)、問題なければ本充電に入ります。一本ずつ電池の中味を分析し残量20%以下が赤点灯、20~80%で黄点灯、80%以上で緑点灯と変化し、100%でLEDが消灯します。また、この充電器で充電できない電池についてはずっと赤点滅で知らせ、エネループそのものが劣化している場合には黄色点滅で知らせてくれます。

エネループ自体が化学反応で電気を供給する仕組みになっているので、ずっと使い続けていると劣化することは仕方のない事ではあるのですが、大きな電力を使わない機器専用にするなど使い方はあります。こうした判定機能は、いつでも最大の性能を出せる「一軍」とそれ以下の電池をより分ける場合にも役に立ちますので、長くエネループを使っている方も、こうした機能を有効に使って、電池のより分けをしてみるといいでしょう。

実際に様々な電池を充電してみましたが、何しろ今まではスタンダードタイプの充電器で全てのエネループの充電をまかなっていたので、最大ではないにしても中速くらいで充電のできるBQ-CC87が、コンセント経由(別にUSB出力の5V1A以上の出力があるACアダプターを用意すれば利用できます)だけでなくモバイルバッテリーからも充電できるというのは大変便利です。車の中でもUSB出力のアダプターをシガーソケットから出しているので、外に持ち出した際の活躍が期待できます。

また、普通の旅でも最近は複数のUSBポートの付いたテーブルタップが旅行用として売られていますので、直接USB端子からホテルで充電することも可能です(この場合も5V1A以上の出力が可能な製品を選びましょう)。野外ではソーラーで充電したモバイルバッテリーやポータブル電源から充電でき、一本や二本の充電なら比較的短時間で充電が完了することから、出先で急に電池が切れた場合の用意としては十分です。micro-B端子を使う時に本体端子の破損に気を付ける必要はあるものの、普通に使っていれば長く使える製品だと思います。基本的に5V1A以上の出力のあるACアダプターやモバイルバッテリーがあればカタログ値通りに充電できますので、今後もしType-C端子を搭載した急速充電器(例えば5V2A以上の出力を必要になる可能性もあります)が出てきたとしても、使い分けはできるかと思います。

本体も小さくて収まりが良いですし、メーカー純正なので安心してエネループを充電できるということもありますし、本体だけで充電はできないので使う人を選ぶかも知れませんが、基本的には良好な製品だと思います。早く感染症関連の不安が無くなり、旅行にも自由に出掛けられるようになったら、この充電器を持って行こうと思っています。


100Wの実用的な折りたたみソーラーパネルを購入してみて思ったこと 複数の小さめポータブル電源との併用が便利そう

先日、そのさわりだけを紹介した100Wの折りたたみソーラーパネルが到着しました。Amazonで購入したのですが、商品名は「Enginstar ソーラーパネル 100W ソーラーチャージャー 折りたたみ式 DC出力 最大100W/18V/5.5A」というものです。

折りたたんでの大きさは、比較のために並べてみた、これもAmazonで購入した15インチノートパソコン用のバッグより一回り大きく、重量は4kgとちょっと重いですが、これは発電量の大きさから考えるとある程度は仕方がないでしょう。パネルは4枚あり、パネルの裏に自立するような布製のスタンドがあるので、不安定ではありますが一応自立します。

このような感じで展開するのですが、広げると結構な大きさになります。さすがに走りながら車のダッシュボードで展開するのは難しいというか無理でしょう(^^;)。あくまで日の当たるベランダに設置するとか、出掛けた際には車を停めてまったりしながら太陽の方にパネルを向けながら充電をするような形になるでしょう。多少曇ったり、雨であっても防水機能もあり少しは発電はするので、そのまま置いておいてもいいのではないでしょうか。

この製品には様々な端子があり、出力は付属の様々なプラグが使えるDC出力の他に、USB端子が2つ、USB TypeC端子が1つの合計4つの出力合計が100Wになっています。当然、光の当て方で出力は変わってきますが、様々な機器に対応しているのは有難いです。日が当たっている時には最大100Wに近い出力があると思いますが、曇りや影になった時などは出力が落ちますので、複数端子に差さないで利用する方がいいでしょう。

今回購入に至ったのは、以前購入した155Wh(14000mAh/11.1V 42000mAh/3.7V)でACコンセントの定格電力100W 瞬間最大電力150Wのポータブル電源(現在カタログ落ちになっているものです)を充電できることを期待してだったのですが、DC出力のケーブルに、写真のように多数の付属の変換プラグがある事で多くの電源に対応しやすくなっています。プラグの内容を確認した上で、変換プラグを装着し、持っているポータブル電源に接続すると、ちゃんとAC電源で充電していると同じように充電することが可能でした。変換プラグは他にもあるので、今後はプラグ交換をすれば複数のポータブル電源での利用もできそうです。

ちなみに、私は今使っているポータブル電源を7千円くらいで購入したのですが(Amazonのタイムセールでの購入なので、セールでないと同等のものはもう少し高いと思います)、同じくらいの価格でもう一台ポータブル電源をゲットできれば、災害時でも車中泊旅でも連続して電力を使い続けることができるようになると思います。恐らく、この比較的小型のポータブル電源でも空の状態からだと天気に恵まれていてもほぼ一日掛けて満充電できないのではと思います。実際天気の良い日に4分の1くらいの残量になったポータブル電源を朝9時半から夕方4時半くらいまで充電しても半分を少し超えるくらいの量しか充電はできませんでした。

さらに、曇りの日や雨の日にはさらに出力が落ちますので、満充電にするためには数日間かかるのではないかと思います。これは別にこの製品のウィークポイントではなくて、ソーラーパネル自体の特性ですので、大容量のポータブル電源を早く充電したい場合には、この製品を並列に接続し(本体には製品同士を接続するためのケーブルが付属しています)、かなり大がかりなソーラー充電システムを作るようにしないと難しいということもしっかり理解しておかなければならないでしょう。

車の旅の場合は移動中にシガーソケットから充電することもできるのですが、長く走ればその分ガソリンも消費しますし、長く同じ場所に留まることができれば翌日以降の電気をソーラーパネルから充電できるので、このくらいの大きさのパネルであっても、長期にわたる車での旅をする場合には、ポータブル電源でなくてもモバイルバッテリーをUSBケーブルで繋いで充電することもできますので、あると便利です。ただ、私が持っているモバイルバッテリーの場合、出力が不安定になると充電ができなくなるソーラー充電とは相性の悪いモバイルバッテリーもありましたので、これは手持ちのもので試しながら、ACでもソーラーパネルからでも充電のできる製品を揃えていくしかないと思います。

私の場合、何とかポータブル電源が充電できるので、基本はポータブル電源を充電するために使うつもりです。専用のソーラーパネル付きのキャンピングカーではなく、普通車で工夫して車中泊をしているので、車内で通信機器の充電や夏には扇風機、冬には電気毛布が使えるポータブル電源を充電する手段を増やしておくことは、あらゆる状況に対応することも可能になるため、将来的には大容量の電源ではなく、複数の小型ポータブル電源を揃えたいですね。そうすれば、モバイルバッテリーもポータブル電源で充電するようにすれば良くなるので、焦って充電することも無くいざという時に備えられます。ただ、私の場合常用するまでは行かないので、またポータブル電源が安く売られていて、このソーラーパネルで充電が可能なことがわかったら、そのチャンスに購入してみようかと思います。

幸いなことに、送られてきた製品は不良品ではなく、きちんとポータブル電源を充電することができることを確認しました。私と同じように購入した場合、やはりその使い勝手を購入後すぐに試さないと、いざ使おうと思った時に保証期間が切れてしまっているなんてことにならないように、電源・バッテリーをすぐに充電できるような状況で購入するのが良いでしょう。車旅時には折りたたんだ状態で、今の車に載せても邪魔にはならないような感じで収納できるくらいの大きさなので、この記事を読んでソーラーパネルを購入したいと思った方は、その収納サイズに注目してみて下さい。ちなみにこの製品の収納サイズは52.5 x 35.5 x 6cmです。


パナソニックの単三・単四充電器の違いを調べてみると 急速・スタンダードの他に中速充電器があった?

現在単三・単四の乾電池の代替として使っているのが充電式のニッケル水素電池の中でも一番高性能なパナソニック(旧三洋電機)のエネループの製品が無難でおすすめなのですが、そうなると充電器についても純正であるパナソニックの充電器をセットにして使うのがおすすめです。

現在私が使っているのは、単三電池を1本ないし2本充電し終えるまでに3時間半もかかるスタンダードタイプの充電器です。時間がかかる充電器になぜしたかと言うと、急速充電器の場合、その分一度に流す電流が多くなるため、充電池に与えるダメージがスタンダードタイプの充電器よりも大きいことが考えられるためです。

ただ、最新の急速充電器(この文章を書いている現在ではBQ-CC85が最高速の充電時間を誇ります)では単三電池1本ないし2本を1時間半で充電することができるので、旅先で限られた数の充電池しかない中で使う場合には、多少充電池にダメージを与える結果になっても、急速充電器のお世話になるべきケースも出てくるかも知れません。具体的にカタログスペックを見ると、急速充電器BQ-CC85とスタンダード充電器のBQ-CC83の充電池に流れる値は以下のようになっています。

・BQ-CC85(急速充電器) 定格出力
単三型 750mA×4
単四型 275mA×4

・BQ-CC83(標準充電器) 定格出力
単三型 300mA×4
単四型 225mA×4

こうしてみると、単三電池充電能力は倍以上の差があるものの、単四電池についてはそう差がないことがわかります。個人的には最近単三よりも単四を充電する機会も多いので、そうしたことも考えつつ、価格差も考えながら充電器を選ぶのが良いだろうと思います。

さて、実はここからが本題なのですが、先日のブログで、カタログデータを出した上記二機種のようなコンセント直結の充電器ではなく、USB出力から充電のできる充電器がパナソニックから出ているものの、本体の入力端子が今標準になりつつあるUSB Type-Cではなく従来のmicro-B端子なのが残念だと紹介したのですが、もしパナソニックがUSB Type-C端子を実装した急速充電器を出してきたらそのスペックはどうなるのかということを、現行のUSB接続の充電器であるBQ-CC87のスペックを見ることで考えてみました。

すると、このBQ-CC87という充電機はBQ-CC85と同等の急速充電器ではなく、かといって2020年末に出たUSB経由で充電できるスタンダードタイプのBQ-CC91ともその充電能力が違っていて、急速充電器とスタンダード充電器の中間タイプであることがわかりました。言うならば中速充電器という新ジャンルの充電器がBQ-CC87であると言えるのです。BQ-CC87の定格出力は以下のように、まさしく急速とスタンダードの中間のデータになっています。

・BQ-CC87 定格出力
単三型 500mA×4
単四型 250mA×4

さらに、BQ-CC87はUSB出力で5V1A以上のACアダプタかモバイルバッテリーを使えば上のような出力が出るものの、それ1A未満の場合には「タイマー充電モード」になり、スタンダード充電器よりも長時間の充電時間がかかります。ソーラーパネルと直結して充電しようとした場合には時間がかかったり、500mA以下に出力が下がった場合には異常終了するとのことなので、ソーラーパネルでエネループを充電したい場合には、いったんリチウムイオン電池が内蔵されたモバイルバッテリーに貯めたものからするのが無難です。

話をこのBQ-CC87に戻すと、一般的なモバイルバッテリーならその出力をクリアにできる5V1Aのものであればカタログ値通りの中速充電器として使えるので、利用する機器(USB出力のACアダプターやモバイルバッテリー)を選ばないというメリットがあります。今後、USB Type-C端子を装備したタイプが出た場合には、高出力をカバーする現在の急速充電器BQ-CC85と同等の性能を持つ充電器になる可能性が高いのではないでしょうか。そうなると、5V1Aの出力では心もとなく、急速充電をするためには5V2Aやそれ以上の出力を要求される可能性もあります。

その辺は個人的には悩むところで、電池へのダメージを考えると、常に高速充電をしない方が電池には優しいものの、旅先で少ない本数の電池を少し早く充電したい場合には、最高速ではないもののそこそこの速度で充電でき、急速充電器よりも電池に優しそうなBQ-CC87を手元に置いておくというのもありかな? という気がしてきました。

こちらの予想通りUSB Type-C端子を装備した新たなUSB充電ができる急速充電器が出るかどうかはわからないものの、以上のような理由でBQ-CC87が販売終了になったら後悔するのではないかという気もしてきたので(^^;)、前回のブログの内容から違った判断になってしまいますが、ネットでBQ-CC87を注文してしまいました。

近所の家電量販店で実物を見られなかったままのネット発注なので不安な点もありますが、パナソニック純正の充電器ということなので、不具合が起きても交換できそうですし、改めて品物が到着したらその使い勝手などをレポートさせていただきたいと思います。