カテゴリー別アーカイブ: 防災コラム

異なる地点で同時に地震が起きた場合の緊急地震速報

たまたま昨日の午前11時過ぎにテレビの生番組を見ていたら不意にスタジオ内でサイレンが鳴り、緊急地震速報が関東で出たことがわかりました。しばらく時間が経ってもスタジオ自体が揺れることは少なくともテレビの画面を見ていてもなかったですし、たまたま岩盤の厚い部分で起こったか、かなり震源が浅いところで起こったからなのか(予想震度は震度5強だったと後にわかりました)大きな震度でもなく良かったと思ったのですが、その後びっくりするような報道がされました。

最初に出た地震速報の震度は茨城県で震度3ということだったのですが、震源地が富山県で、震源の深さが20キロと浅く地震の大きさを示すマグニチュードはM3.9くらいで、なぜ富山で地震があって緊急地震速報が関東だけに出たのか(富山には出ませんでした)ということを不思議がっていたのですが、この話には続きがありました。

最初は震源の近くの富山で震度の表示はありませんでしたが、しばらくして富山県能登半島でも震度3の地震が起こっているということが報道されました。で、その後で改めて出てきたのが富山の地震よりも規模の大きい茨城県沖を震源とするM4.4の地震の情報だったのです。

気象庁の発表では、ほとんど同じ時間に日本国内の2ヶ所で地震があったため、警報を出すシステムが2つの地震をまとめて大きなエネルギーが起こったと錯覚したのではないかという見解を放送していましたが、茨城でも富山でも地震の大きさとともに被害についても大した事はなかったようなので、まずはほっとしたというところでしょう。

しかし、今後の緊急地震速報のシステムについて、もし南海トラフを震源とする地震が起きた場合、今回の地震と同じように関連する地震が一ヶ所ではなく静岡や高知という感じで少々離れた場所で小規模の地震が起こってその前ぶれを検知した場合、いよいよ南海トラフを震源とする大地震が来たかのような巨大地震がこれからやってくるような速報の動きをするのではないかとふと不安になってきます。

過去静岡を震源とする震度5強の直下型地震に襲われた時も、画面に日本地図が出て、東海地震の震源域に「×」が出ているのを見た時には正直これで自分や身の回りが終わったと思いました(^^;)。テレビでの緊急地震速報というのは、予想より小さなゆれが来ることが何回も続いたとしても本当に甚大な被害が出るような地震はいつ起きるかわかりませんので、たとえ外れ続けたとしてもこれからも出し続けて欲しいですが、ただ、今回のような明らかなシステムの誤動作が疑われるような発表の仕方は勘弁してほしいです。

今後の事を考えると、まずは今回の緊急地震速報が出た経緯を確認してもらうとともに、複数の地震エネルギーをまとめて大きな地震ととらえて警報を出さないように、気象庁の方々には改善をお願いしたいと切に思います。


避難所を使いたくない方に車中泊環境の整備のすすめ

このところ報道されるニュースで気になることがあります。テレビで大きく取り上げられるニュースというのは、潜在的にどの地域でも似たような話があり、一つのニュースをきっかけにして同じような事件が拡大して放送されることはよくあります。その一つが「あおり運転」による事故であり、もう一つが地方議員や首長による迷惑行為です。

特に、自分が行政の長であったりそれなりの権力を持っていることを前提に嫌がらせ行為や女性に対するセクハラ行為を繰り返す事が本当にあるのだとしたら、それは今後の事を考えると被害者が泣き寝入りしやすい状況になった時のことを考えるとすぐさま職を辞して責任を取っていただきたいと私などは思います。

これは、阪神淡路大震災の後から問題になりながらもマスコミはあまり大きく取り上げることがないことで多くの人が知る問題にはなっていませんが、避難所にいる女性(過去の事例を調べたところ、幼児から中高年まで年令によって行為が止まることはありません!)に対してセクハラやセクハラ以上の暴行行為などが普通に起こっていたり、目かくしのためにダンボールで壁を作っているのに、わざわざその近くを歩いて壁の上から女性の授乳している姿や着替えを除く輩がいたり、夜には使っている毛布の中に入ってきて、声を挙げても避難所の中ではむしろ行為を行なった男性の方に「そんな気持ちもわかる」と同情する声があったり、とりたてて若くない年齢なので被害の声を挙げにくいという雰囲気があったりして、なかなか避難所全体としての問題にはなりにくい事があり、それは熊本地震の時でも変わらなかったと言います。

私のいる静岡県では県警の職員が避難所に暮らす人々から聞き取り調査を行ない、このような問題があるということについては把握しているという報道が最近あったのですが、実際、犯罪行為くらいになれば取り締まれると思うのですが、大声で猥談をしていたり、子供達がいる前で堂々と成人雑誌を読んでいるような場合、どこまで避難所の治安が保たれるのかはちょっとわかりかねます。

さらに、もし今報道されているようなセクハラ市長や市議が、避難所を訪問しながら好みの女性を物色し、個人に誘い込んで許しがたい行為を女性に対してしようとするようなことも、単に想像上の話だけでなく実際に起こっても何らおかしくないと言えるでしょう。また逆に、気弱な男性を狙って女性や女性とグルになった男性がセクハラ事件をでっち上げるような事も起こる可能性は皆無ではないでしょう。

東日本大震災の時には、「車中泊はやめて避難所に行こう」と主張される方の意見が新聞にも載りましたが、その発言自体は間違ってはいないものの、避難生活前の生活パターンを維持するためには、自らの生活を同じフロアにいる人全てに晒すような避難所での生活というのはセクハラを受けるような人でなくてもストレスが激しくなると思いますし、車中泊での避難生活を続ける事について、強制的に止めさせることは今後もできないと思います。大切なのは車中泊をする中でも血栓が発生しないような環境整備こそが問題になると思います。

ですから、そこまでひどくない台風のようなすぐに避難所から自宅に戻ることができる中で、念のため自宅から避難するような場合を除くと、長期間における避難所生活が続くと予想される災害に備えて、避難所に依存しない準備をする中で、車中泊の環境を確保することが今後は大切になると思われます。

普段の生活をどうしても避難所で行なわなければならないような場合でも、車の中で着替えや授乳ができるように外から覗かれても大丈夫なように窓に目張りができるようなものを揃えておいたり、家族の中の女性だけでも車の中で中から鍵をかけて安心して寝られるように、平面の寝床を確保するための段差をなくす工夫をするのもいいでしょう。同時にキャンプ用のテントも用意し、夏の時期には家族で寝たり着替えに使えるようにしておけば、避難所内で起こる問題のいくつかは解決することができるでしょう。

避難所を管理する側としても、スタッフに女性を置き、小さなセクハラ騒ぎであっても直接本人に対して注意を行なうことによってそうした行為がエスカレートをすることが防げると思いますので、他の場所で実際に起こった避難所でのトラブルを教訓にしてしっかり対処していただきたいですが、被害者の立場として管理者があてにならなかったら直接警察に連絡をするとか、そこまで強い態度に出ることも考えておくべきかとも思います。

避難所での生活というのは日常とは違う「非日常」の世界です。避難所内では「このくらいの事はしょうがない」と思うことでも、災害を受けていない地方では「とんでもない事」と思えるようなひどい事である事は十分に有りえます。

避難所の管理者や地元の警察に相談しても埒が明かなかった場合、もし日本国内の他の地域に知り合いがいて、避難所生活の中でおかしいと思う事を見聞きした場合、たとえ自分の事でなかったとしても、まずはネットなどを通じて被災者以外の人の意見も求めてみましょう。自分の感情の赴くまま、SNSなどで直接こうした行為に言及するのもいいですが、まずは色んな人に相談した後にした方が、告発者の方に言われなき非難を受ける可能性を排除した上で、きちんと発信することができます。ネット上で相談すれば、自分が告発しなくてもその内容を見た他人が勝手に動く可能性もありますので、本人が特定されない中で問題が解決する方向に向かうかも知れません。

恐らく、この種の問題は現在に至るもまだ仮住まいの仮設住宅に住んでいる方々の間でもなかなか言い出せないストレスの一つとして今でも苦しんでいる方はいるのではないかと思います。災害を受けていない地方に住んでいると、そういう事があるのかということすらもわからないものですが、生活に関わるストレスであるだけに現地マスコミの方々には継続して発信して行って欲しいものです。


ガステーブルの動作についての意外な盲点

自宅のライフラインというのは、現在上下水道と電気・ガスがあります。電話については有線だけでなく携帯電話もあってお互いにバックアップ体制が取れるのでそんなに心配していませんが、水道・電気・ガスというのはやはり使えなくなると困るので、車中泊で出掛けるための準備をしつつ、災害時にも転用可能なものを用意しているのですが、つい先日、一つの盲点によってちょっと困ったことがありました。

自宅の調理にはプロパンガスを使っていて、過去大きな地震が周辺で起こった時でも、ガス管が外れていたり亀裂が入っていないことを確認した後で緊急停止したプロパンガスの利用をリセットにより再開し、例えば停電になっていてもガスだけは使えるような環境にあるのですが、先日急にガステーブルが点火しなくなりました。

昔の、ひねってガスを出すガス台であれば点火装置が使えなくても学校の理科の実験で扱ったガスバーナーを点火する要領で、マッチやライターを別に用意しておけば使うことができますが、最近のガステーブルはそのような事は安全のためかできないようになっていて、点火装置を使うためには単一の電池2本が必要になります。しかし、その日は朝起きてからお湯を沸かそうとしたらスイッチを押しても全く点火する状況ではなくなってしまったのです。

この時点で朝の7時頃で、単一電池を買いに行くのにコンビニを目指せば何とかはなったのですが、その前に大量に溜め込んである単三の充電式のニッケル水素電池に単一用のカバーを被せ、ガステーブルに入れて試したのですが、充電池の1.2Vという電圧と関係があるのか、満充電しているはずのエネループを使っても点火ができませんでした。

こうなると、やはりガステーブルが使えなくなった時にすぐに動かすための、単一電池のストックが必要になってくるということを実感しました。ガステーブルには単一アルカリ電池使用との表記がありますが、緊急避難的にはマンガン電池でも点火することは自宅のガステーブルでは可能でした。100円ショップに行くと、大体100円で購入できる単一電池はアルカリ電池で1本、マンガン電池で2本というところですが、基本的にはアルカリ電池を使いつつ、いざという時のためにマンガン電池も2本セットで用意しておくと石油ストーブの点火装置や電動の灯油ポンプ用にも流用できますので、常に単一電池のストックを2本用意しておくことは、多くの家庭にとって無駄ではないように思います。

今回は朝7時からしばらく耐え、近所の100円ショップが開く10時まで待って買ってきましたが、もしかしたらガステーブル自体が壊れているのではないかと思うほどいつもはできている点火ができず、疑心暗鬼にもなってしまいました。

今回は普通の生活をしている中でのトラブルだったため、あえて100円ショップの開店を前にしばらく待ちました。当然、自分が何も急く必要がなければそれれでいいいわけですが、災害時にはこうした電池のようなものは最初に市場から消えることが予想されるので、備えておく必要というものはあると思います。

ちなみに、今使っているガステーブルでは専用の鍋をせっとすると自動炊飯が行なえ、炊き上がったら自動で火が消えてくれる機能があります。電気炊飯器と比べると短時間で炊きあがり、味も火力のせいかいいような気もするので、もし停電時でも使えれば使いたいところです。もちろん、カセットコンロやキャンプ用のコンロも用意はしてありますが、毎日自動炊飯でお米を炊いていると、やはり鍋に付いて火加減を変えながらたくというのはけっこう大変です。
私の場合と同じように、自動炊飯が可能なガステーブルを使っていらっしゃる場合には、停電時でも使えるガスの優位性を生かすためにも、電池のストックは切らさないようにしていざという時に備えることをおすすめしておきます。


海の近くの道の駅で車中泊する場合は「高潮」に注意

先日日本を直撃した台風21号の被害状況というのは、選挙の結果の報道によってなかなか伝わっていないように思います。実は、私の住む静岡県でも様々な被害が出ていて、特に高潮での被害が大きかったということを今さら知りました。

静岡県内を通る高速道路には東名高速と新東名の2本がありますが、このうち東名高速の清水インターと富士川スマートインターの間にある静岡市の由比PA付近の道路が長く通行止めになっていて、新東名か高速道路を降りることで迂回という形になってしまっています。今までも大きな台風がやってくる前後には波が道路上にかかるので必ずといっていいほど通行止めになっていた海の上を橋で渡る部分について、今回は高潮の影響もあるということで通行止めが長びいたということでした。

また、静岡市清水区にあるウォーターフロントのレジャースポットである「エスパルスドリームプラザ」でも高潮が発生し、強風による波の吹き寄せもあったのかも知れませんが、海から上がってきた水で一部の道路が完全に水びたしになっていました。もし冠水した場所の近くの駐車場に車を停めていたら最悪車が動かなくなる恐れもあり、改めて高潮の怖さというものを既に台風が過ぎ去った後に実感することになってしまいました。

この高潮ではエスパルスドリームプラザ発の水上バスの事務所が被害を受けたことで、通常運行していた三保方面の航路は運休中とのことです。こうしたことはなかなか全国のニュースでは報道されませんし、地元でも近所になければ実感がわかないというのが正直なところです。気象庁の清水港の実測された潮位のデータを見ると、台風が接近した最大の値は通常時と満潮時と比べても更に50センチも高くなっていました。さすがにこのくらいになると、冠水の被害が出てしまうようですね。

車で旅をする中で、港町にある道の駅で車を停め、遠くに見える漁火を見ながら眠りにつくなんてことをやった経験のある方もいらっしゃるかも知れませんが、大雨が降っていなくても気付いたら高潮で車が水没して身動きができなくなるような状況も十分考えられるので、そもそも台風の接近が見込まれる場合には海の近くで長く休憩したり仮眠を取ったりせず高台に移動した方がいいでしょう。ただ高台に登りすぎても土砂崩れや鉄砲水による被害に遭ってしまう可能性もあるので、周辺の地図を見ながら安全な退避場所が探せるように道路マップを用意するか、高速道路のサービスエリアに用意してある高速道路周辺マップをもらっておき、広い範囲の地形の状況をいつでも確認できるようにしておくようにも考えておいた方がいいでしょう。

また、近くの港における潮の満ち引きについてはネットで調べれは簡単に満潮の時間がわかりますので、わざわざ満潮の時間に海の近くにある駐車スペースに近づくような事にならないように、台風が近付いた時には心掛けておくことも忘れないで欲しいと思います。

ただ、そうなるとどこが安全なんだと思いますが、本当に緊急の場合には町の中まで入ってしまい、状況によっては立体駐車場の上の方に車を停め、宿泊は車の中でなくビジネスホテルを取る方がいい場合もありますし、動いている高速道路上のサービスエリアを利用するのも安心といえば安心でしょう。その後、台風が接近した影響で高速道路が通行止めになるような何かあったとしても、サービスエリアの中なら食事やトイレなどが24時間利用可能で、交通情報もパネルなどで逐一入ってくる事から、たとえ足止めされても次の行動を起こすためのタイミングを図ることができる分有利ではないかと思います。

一番だめなのが、カーラジオ・インターネット・現地道路情報のようなものを全く利用せずに、とりあえず行けば何とかなるだろうと思って進んでしまうことです。今週末にも新たな台風が日本に向かって進んできそうですし、何かあることを前提に考える方がいいと思います。高潮というのはなかなか台風の雨や風と比べると報道されにくいですが、今後は天気情報が出ている中でも、今自分のいる場所で「高潮」に関する注意報や警報が出ていないかどうかもしっかり確認した上で、その後の行動を慎重に決めるようにしましょう。


停電を前提にしたいざという時のための準備

秋の行楽シーズンとしてはこの上ない週末の三連休が、このままでは日本を縦断する台風によって多くの地域で台無しになる可能性が出てきました。かなり前から宿や交通機関を予約していた方には気が気ではないところでしょうが、最悪の場合は出掛けないという英断も必要ではないかと思います。

交通機関についてはキャンセルする日によって払戻手数料が変わってきますので、早めに結論を出した上でキャンセルして予約金を払戻すのか、交通機関が動くなら出掛けることを強行するのか、安全を第一に考えて判断しましょう。

宿については、このような状況ですので、悪天候の中出発したとしても、道路事情で宿までたどり着けない可能性もあるかも知れませんので、今のうちに宿泊先に予定しているところには連絡を入れて、すぐにキャンセルするのか、直前にはなりますが出発前に天候を見てキャンセルするかの判断をするのか、天候に関係なく出掛けるものの、たどり着けなくなった際に改めて連絡を入れるのかというように、細かく打合せをしておくことをおすすめします。

全く連絡を入れないまま結果的にキャンセルになってしまうというのは、宿に対して迷惑になりますし、場合によっては宿泊料金の100%をキャンセル料として請求されることもあるかも知れません。特に今回のような台風の場合、刻一刻と状況が変わります。もしかしたら大雨の影響で宿泊先自体が被害を受けて宿泊自体が無理になる事もあるかも知れませんので、これから週末にかけて連絡を密にすることを重ねておすすめしておきます。

旅行の予定がない場合でも、台風の進路になってしまった地域では、大きな被害が出ることが予想されます。特に今回の台風は風が強いということで、水害だけでなく風災による電線の切断で、広い地域に停電が起きる可能性もあります。ここからは、停電の対策について考えてみることにします。

まず問題はいつ停電が起こるかということですが、昼間の停電ならまだいいのですが、夜になって停電した場合には何も見えなくなってしまいます。まずは、火事の心配のない明かりである電池式の懐中電灯・ランタンの用意と、必要であればアルカリ電池のストックの確認か、ニッケル水素電池の充電など、いざという時に安定して明かりを供給できるように電池の準備しておくことがまずは大事です。

さらに、パーソナルな明かりとしては頭に付けるヘッドライトを家族の人数分用意しておけば、移動する時に両手を開けた状態で動けるのでおすすめです。また、小さなお子さんを暗闇の中で見失なわないために、よく縁日で売っている発光する腕輪が100円ショップで売っていますので、周辺が真っ暗になったらお子さんの腕に装着しておけば、もし外に皆で逃げるような状況になっても暗闇で発光するので、その光を目当てにすればはぐれることもなく安心して避難できます。

そうして明かりを確保したら、次に大事なことは停電の際に家の中で一番中味が変化すると思われる、冷蔵庫の中味をどうするかという事を考えましょう。冷蔵しなくても保存が効くものは残して後で食べればいいですが、もし冷凍食品が大量に冷蔵庫内にある場合、台風がやってくる前に冷凍食品を早めに食べ切ってしまうことも大事です。それでも残ってしまう冷蔵が必要な食材については、クーラーボックスに押し込むようにします。台風の前にはそういう場合に備え、冷凍庫に入っていなかった保冷剤をできるだけ冷蔵庫の冷凍室に入れ、いざという時にはクーラーボックスに入れてしばらくの間は保冷ができるような準備をしておきましょう。

もし、冷蔵庫の大きさに比べて容量の少ないクーラーボックスしかないような場合は、比較的安価な発泡スチロールの容器をホームセンターなどで調達してくるか、今回の準備を機会として、大き目のクーラーボックスを購入していざという時の用意にするくらいはやってもいいのではないかと思います。普通のお宅であっても大きなクーラーボックスはないかも知れませんが、ちょっとした物を保冷するために小さめの保冷バックぐらいは複数あるのではないかと思います。長く保冷しておきたいものについては、保冷バックに入れた状態でクーラーボックスに入れるという手段も取れますし、安くて大き目のクーラーボックスがなければこの機会に買っておくのもいいでしょう。必ずしも高性能なクーラーボックスをあわてて購入する事はないと思います。

安いタイプのクーラーボックスでも家にあれば何かと日常生活で重宝しますし、車で出掛ける際には夏の車内の温度はかなり上昇しますので、買い出しに行った際の強い味方になります。そうして用意した保冷バックやクーラーボックスに入らない食材については、先に食べるしかありませんが、もしそんなことになった場合は、改めて日々の買い物であったり買い方について考え直す必要が出てくるのではないかと思います。

オール電化の家では停電時の用意として、全てのコンロが使えない可能性も考えて事前にカセットコンロの用意が必要になりますが、その際にもし停電によって水道も止まってしまうような集合住宅にお住みの場合には、水の汲み置きも必要になるかも知れません。普通のお宅でも雨の影響で蛇口から濁った水が出てくる場合があったら困りますし、停電時でも調理できる環境とともに水の確保を事前にしておくことも忘れないで下さい。

個人的には日常的にできるいざという時の準備として、冷凍食品よりは常温で保存できる缶詰やレトルト食品のようなものを意識的に備蓄し、すぐ食べられるものとして家族での一食ないし二食分を冷凍食品にしておいた方が、停電が長く続いた場合に食品をだめにすることなく順番に消費できるようになると思います。

そうして明かりと食料の不安が解消できたところで、必要になってくるのが台風や停電についての「情報」になってくるでしょう。つまり、ラジオやテレビを停電の中でどう見たり聞いたりするかということですが、ラジオについては明かりのところで用意した電池の用意があれば、比較的停電の時間が少ないと思われる台風の通過中の情報については普通のラジオでも十分利用可能です。手回し発電タイプの防災ラジオでももちろん大丈夫ですが、もし普段からラジオを使っているのなら日頃電池の消耗を感じたら新しい電池に換えるか充電し直すということに気を付けていればまず問題ないでしょう。

ネット関連については、光回線およびADSLについては停電時には使えません。スマホなどのLTE・3G回線については基地局の予備電源が使えるうちはスマホによる情報集収は問題なくできます。地震と違って台風の場合は台風さえ通りぬけてしまえばすぐに復旧作業ができますので、スマホはずっと使える可能性はありますが、その際用意したいのが外付けのモバイルバッテリーです。

旅行に頻繁に行く方は用意があるかと思いますが、そうでない方もいざという時に使えるように、一つもしものために用意しておくといいのではないでしょうか。さらに、インターネットが使えなくても、今のスマホやタブレットにはワンセグやフルセグのTVチューナーが搭載されているものがあります。モバイルバッテリーから給電しながらテレビの台風情報を見るということも可能になります。

もし、お使いのスマホやタブレットにTVチューナーが付いていない場合は、ブラウザからYouTubeにアクセスし「SoLive24」で検索すれば最新の台風情報が見られますし、AbemaTVやYahoo!の映像ニュースでライブ配信をやっていたりするので、停電から回復するまではそうしたネットのストリーミング中継を利用するという手もあります。

このように、「明かり」「食料」「情報」を停電の場合でも確保できれば、それほど不安にならずに済みます。そして、9月という季節の事を考えて、室内の冷房が効かない事も考えられるので、家族の分だけ「うちわ」を用意しておくことも、暑さでダウンしないために必要な物ではないかと思います。

また、大雨や風の影響の出る前に避難所で過ごすことを選択される方は、多くの人が集まるということもあるので、情報集収のためにテレビ・ラジオ・動画を見たり聞いたりしている時に周辺に生活音を出さない工夫としてイヤホンの利用や、逆に就寝時に耳せんやアイマスクの利用によって多少は周辺の音と光をシャットアウトできるように思います。あと、もしあれば、床の硬い面にそのまま寝ないようにキャンプ用のマットがあれば持って行った方がいいですし、一人用のものでも着替えなどプライベート空間の確保のために組み立て式のテントが持ち出せれば、快適さは上がると思います。

台風の進路によってどこが危ないのか、地域にもよりますが、まだ何とか事前準備ができるところにお住まいの場合は、ここまで書いたことを参考にしていただければ幸いです。


高速道路のルート決定には総合的なドライバーの判断が必要

2017年は、8月に入ってからずっと雨が降っていると感じている方も少なくないかも知れません。さらにテレビなどを見ていて思うのはほとんど毎日、日本全国のどこかの地域で「記録的短時間大雨情報」が出るくらいの大雨になって被害が出ていることです。

一昨日8月18日の夕方から夜にかけては、名古屋市や岐阜市で大雨になり、さらに多くの雨が降ったと思われる岐阜県瑞浪市の中央自動車道上りで土砂崩れが発生し、通行中の多くの車が巻き込まれてしまいました。中央自動車道は日本の高速道路の大動脈ですが、先日も山梨県大月市での大雨が原因で土砂崩れが起きたばかりで、山の中をぬうように走っている道であることが被害を生んでしまっています。

今後、高速道路を使って長距離を運転される予定がある方は、何よりもまず出掛ける前に翌日の天気予報や雨雲の動き予想を頭の中に入れてルートを決めることをまずはおすすめしたいと思います。例えば、静岡県内で大雨が予想される中で静岡県を横断する予定がある方は、先日も一部の道路で土砂崩れがあって長い時間通行止めになった山側の「新東名」に入らず、海側の「東名」を進む計画にした方がいいでしょう。ただ、東名高速道路にも、大雨が続くと不通になる区間があり、それが道路が海に突き出るようになっている清水~富士インター間になります。台風の直撃を静岡県を受けるような場合にはこの区間の通行止めが予想されるため、新東名を注意しながら走るか、その区間だけ一般道を走るかの選択になるかと思います。

そうした道路に関する情報や天気の急変に関する情報をドライバーに教えてくれるのは、ラジオからの情報になるでしょう。ただ、その際に注意しておきたいことがあります。現在は夏の高校野球を昼間は放送しているため、ついついNHKを聞いてしまうことも多いかと思いますが、その場合、NHK東京や名古屋といった局を出力が強いからとダイヤルを変えずに聞き続けていると、道路や天気についての情報は今車が通っている場所ではなく、あくまで放送を行なっている場所の情報になってしまうので、ピンポイントの情報を入手することができなくなります。

高速道路には一定の距離ごとに、現地のラジオ局をその周波数とともに紹介してくれている看板が立っていますので、各県ごとにエリアのある(関東・東海・関西は除く)民放に合わせるか、たとえ同じ放送を行なっているNHKを聞いているような場合でも、その土地の放送局(静岡県内走行中なら静岡放送局)の放送でラジオを楽しむようにしましょう。全国のラジオ局の周波数については、以下のサイトから確認できますので、以下のページをブックマークしておけば、AM局だけではなくコミュニティFM局の周波数まで探すことができます。

http://radiotuner.jp/

走行中の地域に近い場所の放送局に合わせれば、その地域の大雨情報や竜巻注意情報が発表された場合は番組を中断してその内容を流してくれます。交通情報も細かい一般道の情報まで流してくれることが予想されますので、道路状況に不安を感じた場合は、車で音楽を聞くのは中止して、ラジオに耳を傾けるようにしましょう。

それと、今回の中央道での土砂災害のように、山を切り拓いて作った高速道路の場合、やはり危険度が増すと思うので、できれば出発前に雨が降りそうだったら東名にするにして、どこにお互いの道を行き来できるジャンクションがあるかということも把握しておくことが大事だと思います。ただ、事前には全く予想できなかった天候に見舞われることもあるかも知れません。

そんな時には、高速道路のサービスエリアにいらっしゃるコンシェルジュの方に今後のドライブルートについて相談をしてみるのもいいでしょう。路線図は用意されているので、カーナビがあったとしてもその地図はもらい、急に状況が変わった時には最悪の場合にはどのインターから降りて目的地へ向かえばいいのかを質問してみましょう。

また、道路が通行止になった場合、道路上で待つのかサービスエリアの中で待つのかによっても状況は変わってきます。行く先の雲が短時間で雨を降らす雲だったら、急いでいても雲が周辺からそれるまで待つという決断も大事になってくるのではないかと思います。

車の場合は、公共交通機関と違い、運行が運転者に任されている分、危険を避けるための判断が求められる度合が大きくなるような気がします。その分、立ち往生になっても車の中の個室スペースを確保できるという有利な点もあるので、出掛けた後で天気や道路の状況が変わっても慌てないように、特に今月は注意をして出掛けてみてください。


台風に備える準備と他の災害準備との違い

この文章を書いている現在は、まだ台風は台風としての勢力を保ったまま北上しているようですので、この先の事が不安に思われている方もいるのかも知れません。何事も警戒しすぎるということはありませんので、いざという場合に備えての準備は十分に行なっていただきたいと思います。幸いな事ですが、私の住む地域については大きな台風による被害は目立ったものがなく、一時は高齢者や体が不自由な人のために近くの小学校に避難所が開設されましたが、翌日の朝には閉鎖されたそうで、前日までの準備がとりこし苦労に終わってほっとしたというのが正直なところです。

ちなみに台風が近づいてくる中で、一通り物的な用意は整っている中で、何を改めて用意するかということを考えて、昨日やったことが2つあります。

一つ目は、数多いモバイル機器を停電があっても使い続けるためには必要な、手持ちのモバイルバッテリー3個を追加充電したことです。リチウムイオン電池やリチウムポリマー電池は長い間使わなくてもそんなに放電はしませんが、充電したところ満充電になるまでは少々時間がかかりました。台風の場合、火災や地震と違い、台風が通り過ぎてしまえば停電は早めに復旧するものの、ネットでいろんなことをしていればあっという間になくなってしまうのがスマホを始めとしたモバイル機器の電池です。そんなわけで、最悪で数日は使えるような電気を確保するためにも、手持ちのモバイルバッテリーは満充電の状態にしておきたいですね。今回は利用することはありませんでしたが、近々一人で出掛ける用事があるので、今回の充電行動も無駄にはならないと思います。

次に用意したのは、食に関する準備です。台風の場合は避難所に入ってもそれほど長くは滞在することはないと思いますが、状況により暑かったり寒かったりすることもあるでしょう。特に大雨をともなう避難で全身が濡れてしまったら季節に関係なく体が冷え切ってしまいますので、当日と翌日に使う分くらいのお湯は確保しようと思い1リッターちょっとのお湯をバックパックに入る水筒に入るだけ入れていざという時にはバックパックを背負ってにげられるように準備しておきました。

今回は幸いにもそうして準備したものを使うことはありませんでしたが、こうして作ったお湯はそのまま翌日の朝食用に使えるものなので、ちょっとの手間ではありますが、寝る前に家族みんなで使えるお湯を用意しておくというのも無駄ではないと思います。その際は、できるだけ保温性能の高いボトルに入れておくことをおすすめします。熱湯が7時間でも80℃をキープするだけの性能を持ったボトルなら、お茶の用途だけでなく、カップ麺を温かく食べられるくらいの熱さを保っていますので、利用する手段が増える分いざという時に役立つ可能性が広がります。

あとやったことと言いますと、非常用持出袋の中味を入れ替えました。私は普段、どんな災害にも対応するために範囲が広い防災グッズをバックパックに入れていますが、今回の場合は台風がやってきている時だけをやり過ごすことができればいいという風に状況が違うので、長期にわたっての避難生活を考えたコンパクトな調理器具や、太陽電池パネルなどは出して、代わりにすぐ食べられる食料やお茶セット、ちょっとした着替えなど避難先ですぐに使えるものを優先して持って行くようにしました。

台風が通過した後にはバッグの中味を元に戻すようにしますが、事前に持って行くものを自らの判断で変えられるのが長雨や台風のような自然現象だと思いますので、個々の経験上でこれがあった方が良いと思ったものがあれば、積極的に入れ替えて持ち出すようにすることも大事だと思います。


台風通過中に逃げるための装備について

2017年8月に日本列島を縦断するように近づいてきた台風5号はかなりゆっくり動いているので、進路の情報も変わったりしますし、急に自宅や避難先から移動しなければならなくなることも考えられます。ここでは直近の対策ということだけでなく、いざという時に避難するスタイルについて考えていこうと思います。

もし、安全に車が使えるなら車を使っての避難というのもありだと思いますが、道路が冠水したり土砂崩れで道路が寸断されているような場合には車も使えないことも考えられます。その場合は歩いて移動することも考えておかなければいけないと思うのですが、無風で雨の降っていない時なら普段着で必要なものを手に持って逃げられるのではないかと思いますが、雨が強いだけでなく風が強い場合は普通の傘は役に立ちません。

傘を差したはいいものの一瞬で使い物にならなくなった傘は凶器に変わることもありますので、風雨が強い中外に出なければならない場合には傘以外の雨具を使う方がいいわけで、どういったものがいいのかということで、一つ提案したいのが上から羽織るポンチョだったり、上下に分かれたレインウェアだったりします。

http://syachu.cocolog-nifty.com/blog/2015/06/icipaine-2976.html

私が今使っていて過去のブログで紹介した文章ですが、使い古しの自転車用合羽があればそれを流用してもいいでしょうし、雨の中で使う時に肌にベタベタ付かないような素材が使われているような登山用のものを新たに用意しておいてもいいでしょう。どちらにしても、雨具を着ないで雨が直撃することで体温が下がるような事にならないように、基本的にはレジャー用のものでも家族一人に一つ着るタイプの雨具を用意しておくことは大切だと思います。

また、避難するのが夜になる時には、頭に付けるヘッドライトを同時に用意することで足元を十分に確認しながら進むことができます。それほど高いものでもないのでヘッドライトを用意しておくということと、充電池はきっちり充電しておくことを心掛けましょう。電池はライトの中に入れておいてもいいですが、バッグの中に入れておくと何かの拍子にスイッチが押されることで電池の中の電力を使い切ってしまった状態でいざという時に使えないということもあるかも知れません。

充電池の中でもパナソニックのeneloopなら、長期間そのままにしておいても自然放電が少ないと言われています。個人的に試したことはありませんが、5年放置でも自然放電は30%(残量は70%ということ)というメーカーの発表があるほどなので、一年に一回充電したeneloopをヘッドライトとともに保管し直すようにすれば、いざという時に困るということはないでしょう。また、多くの日常的に使っている電化能品を単三や単四のeneloopを入れて使うものにしておいて、多めに買っておいた電池をまとめておいていざという時にはその電池のストックを持って逃げるようにすることでもいいでしょう。

次に、そうした荷物を持ち出す場合どんなバッグで持ち出すかということになると思います。日々使っているバッグでも十分だとは思いますが、暴風雨の中では安全に持って移動することは大変になると思います。そこでおすすめしたいのが、小さいものであっても登山用として雨対策がされたバックパックを利用することです。

http://syachu.cocolog-nifty.com/blog/2015/06/icipaine-2976.html

これも過去のブログで書いたことですが、デイユースに使う小さなバックパックを私は非常用として持っています。こうしたバックパックの特徴は、別に購入しなくても標準でバッグを風雨から守るレインカバーが標準で付いていることです。

レインカバーがあれば雨具の上からバッグを背負ってもいいですし、二重に雨対策をしたいなら、大きめのポンチョだったらレインカバーを付けた状態でバックパックを背負ってからポンチョをかぶるようにしてもいいかも知れません。まだ雨が降っていない時でも逃げる時にあえてレインカバーを付けておくことで、どうしても水に濡らしては困るものが入っている場合でも比較的安心して持ち運ぶことができるようになるでしょう。自分でカバーを工夫するよりも、急な天候の変更および、平地よりも激しい暴風雨にさらされることのある登山でも荷物を水に濡らさずに守ることを考えて作られている登山用のものを選ばれるのがおすすめです。

歩くのも大変な暴風雨の中で、あえて屋外に出て逃げるというのは普通に考えるだけで危険ですし災害避難のためのセオリーではありませんが、災害が私たちの常識では考えられないような事象を引き起こすことも考える中で、答えを複数持っておくことは重要だと考えます。ですから、あえて屋外に行くという決断をしたら雨や風の大小に関わらず、その中を歩いて移動する場合はレインウェア・ポンチョにレインカバーの付いた登山用のバックパックをセットで使い、夜にはさらにヘッドライトを併用することを考えておくことが、いざという時の決断をするためにも大切になってくるのではないでしょうか。


運転免許証は常に持って移動を

ここのところ連続して九州の各地で自然災害が起こっていて、罹災された方にはお見舞いを申し上げます。水害と地震が続くというのは、連動することによる危険はまだ起こる可能性があり、梅雨明け宣言まではまだ十分注意し、決して楽観視してはいけないということはあると思います。また、他地域にお住まいの方も、現在は日本のどこでも大雨による被害を受けるくらいの天候の急変というものは有りえますので、毎日の気象情報は注意して見るようにしたいものです。

今回、大雨による洪水で命からがら逃げてきた方の様子をテレビニュースで拝見したのですが、このような大きな災害になるとどんな災害の時でも起こる可能性はあるのに、なかなか表立って問題にされることのない一つのケースが気になったのでここで紹介させていただきたいと思います。

テレビ局の取材を受けていたその方は、自宅から避難所まで逃げることができたのですが、奥さんが入院することになり、病院まで自分の車を使って出向こうとした時に一つの問題に突き当たりました。着の身着のままで逃げてきたので、車を運転するには必ず携行しなければならない運転免許証を自宅に置いたままにしてしまったのです。

当然、免許不携帯では運転することができませんから自宅に戻って免許証を取りに行ったのですが、流木が溜池をせき止めていていつ決壊するかわからないということで、その方の自宅を含む周辺地域が立入禁止区域になり、その方は免許証を自宅に取りに行くこともできなくなってしまったのです。

この場合、もし最寄りの警察署に連絡した場合、免許不携帯に問われることなく、速かに再発行の手続きができるのかどうかは確認できませんでした。普通に考えればこうした事情があったとしても、もし車を運転中に検問にかかった場合、免許不携帯で行政処分になる可能性は高くなるでしょう。本来はそうした場合に何らかの処置で免許再発行のための免許センターや警察署に行くまでの運転を許してもらえるような事はできないのかと考えてしまいますが、現状で難しいとなると心掛けたいことは一つです。

つまり、日常の生活の中で免許証を携行するために常に免許証を手元に置いておき、ちょっとした外出の際にも持ち運ぶということが徹底されれば、例えば財布の中に入れてちょっと外に出た時に何か大きな地震が起きたとしても、自分の命だけでなく何かしら必要なものが購入可能なお金と、車を運転するための免許証をキープすることだけはできるようになるわけです。寝る前にはスマホとおサイフをセットにして枕元に置くようにすれば、最低限の情報も仕入れることもできるようになりますから、そんな形を習慣とすることがいざという時の自分の身だけでなくその後の行動を助けることにもなるのではないかと思うのですが。

もちろん、そこまで用意していても気付いたら自分の身一つだったということも当然起こり得るわけですから、あらゆるものを再発行するためにばどうしたらいいかということも同時に調べて理解しておくことも必要でしょう。

ちなみに、2011年の東日本大震災の時の岩手県では、臨時に免許証再交付のための窓口が開かれたようです。その際の手数料は免除され、印鑑がないような場合には本人のサインでも再交付が受けられる場合もあったとのこと。場所は合同庁舎や警察署などが考えられますが、実際に自分の身に災害が降り掛かった場合は地域のコミュニティFM放送からの情報あたりが頼りになることと思いますので、改めて情報を逃さずに聞く準備が大切になります。

こういう話は実際に起こってからでないと思いも付かない話でもありますので、こちらでも気付いた時点で紹介するように務めることにしますが、免許証以外にも日常生活には不可決なものについては、最少の携行品をそろえたパックを作り、日々の生活の中で自分といっしょに常に持って移動するようにすることをまずはおすすめしたいと思います。


スマホカーナビに災害避難機能は付かないか?

福岡県朝倉市や大分県日田市における大雨による被害の情報が時間を置いて具体的に出てくるようになり、何とかして安全に危険な地域から逃げ出すことはできないのかと多くの方は思うに違いありません。その事について、テレビのニュースでは参考となるネット上の情報を紹介していました。

http://www.jma.go.jp/jma/index.html

上の気象庁のホームベージのホームにアクセスした後、「危険度分布」をクリックすると「土砂災害警戒判定メッシュ情報」として日本の地図が出てきます。その中で色の付いているところを拡大していくと、危険度が高い方から「濃紫」→「紫」→「赤」→「黄」→「白」というように色分けされていますので、現在の自分がいる場所はどうなっているのかを10分ごとの変化を見ることができます。自分の住む地域が赤になったらまずは逃げるという判断をした方がいいように思いましたが、ここで一つの疑問にたどり着きます。

目の前を増水した川の流れがあり、ものすごい勢いで雨が降り続く中ですぐに気象庁のホームページを開き、冷静に地図を出してスムーズに状況の把握を多くの人ができるのかという問題がまずは考えられます。そして、土砂災害の危険がある場合にどこへ避難したらいいのかという点についても気象庁のホームページでは示されていません。

たとえ、近くの避難所に逃げ込んだとしても、その避難所自体も大量の流木や増水によって被害を受けるかも知れません。できれば気象庁の土砂水害警戒で警報レベルが低い地域の避難所まで車で逃げることができれば、安心できると思うのですが、何か方法はないのでしょうか。

今すぐできることは、上記のリンクをスマホに登録しておいて、だいたいの方向をと場所を決め、いまだ警戒レベルが少ない場所まで車で逃げることを繰り返すことです。しかし、時間によって逃げた先がさらに警戒レベルが上がってしまう可能性があるので、日頃から車で安全に逃げられるルートを把握しながら、数パターンの逃げ道を考えておくことが大切だと思います。

ただ、日々使っている地元の道ならまだしも、車での旅行中にそうした警報にあった場合、同じく気象庁のホームページを見た上で、どこへ逃げたらいいか地元の人に聞いて避難地に辿り着ける安全な道もレクチャーしてもらわないと、状況によっては大変なことになってしまうかも知れません。

というのも、以前大雨にも関わらずカーナビの案内するままに山奥の峠に入り込み、脱出ができなくなってしまった車の事があったりしましたし、現状のカーナビをそのまま信じる事は危険な点もあります。ただ、災害時のことを考えた機能を持つカーナビアプリもあります。

トヨタがiPhoneやAndroidスマホのために無料で提供する「TCスマホナビ」の機能の中には、災害時に「通れた道マップ」としてトヨタ独自のリアルタイム交通情報・通行実績情報を地図上に表示し、被災地付近を安全に走行するための参考情報として利用できます(スクリーンショットは、今回の九州の豪雨で通行止になっている地域の「通れた道マップ」です。この状態でのナビはできません)。ネットと連動したスマホナビであるからこその機能ですが、できればこうした機能に上記の気象情報も加えて、雨が強まっている地域に向かって間違っても進んでしまわないような機能があればなおいいのではないかと思います。

普段はスマホのカーナビアプリを使っていないような人でも、事前に特定のアプリを入れておいて、「緊急」のようなボタンを押すと現状の交通情報と気象情報にアクセスし、警報レベルが低い地域の避難所までのルートを出してくれるようなアプリが出るのが理想ですが、現状でもとりあえずは「気象庁ホームページ」と「TCスマホナビ」の組み合わせでいざという時に備えてみるのはいかがでしょうか。