カテゴリー別アーカイブ: 防災コラム

電子マネーの理想と現実

北海道胆振東部地震で起こった大きな問題は、もちろん地震による被害ということはあると思いますが、北海道内で多くの場所で停電が起こったことで現金しか使えなくなってしまったことではないかと思います。

大規模な停電でお店のレジも使えなくなり、決済手段としてのクレジットカードだけでなく電子マネーも使えなくなってしまいました。そんな中で唯一使えたのが現金で、レジの代わりに計算機を使ってお金を払い、商品を受け取ることしかできないお店の様子が地震から数日後のテレビに映っていました。その際、スマホに電源が入っていても支払いには使えないという事が罹災した人の中でも強烈な印象として残ってしまったというのは、キャッシュレスで決済することを目指している人たちにとっては大きなショックであろう事は想像に難くありません。

いったん大規模な停電が起こるとキャッシュレスの決済を行なうためには現状の方式では予備の電源とネット接続のできる環境が必要になることと思います。逆に言うと事前にしっかりと準備をしている店鋪であれば、モバイルインターネットが安定して使えさえすれば、電子決済自体は可能なはずです。しかし、携帯電話会社の基地局が使えなくなるなどの理由でモバイルインターネットがうまく接続できなくなったり、キャッシュレス決済につきもののタブレットやパソコンにパソリを動かすための電源が切れるなど、諸々の条件のうち何か一つでもうまくいかない場合には現金を使うしか選択肢がなくなってしまいました。

今後全国的に電子マネーの普及が進むことは確かで、私自身悪いものではないと思っていますが、今回の震災で実際に現金しか使えなかったという経験をした人や、この種のニュースを見た人が「災害が起きた時のためにやっぱり現金持たないと不安だ」と思ってしまうことは、もはや理屈で説明できるものではないでしょう。そうした考えの人が多ければ多いほど、キャッシュレス経済というものの普及はこの日本では遅れることになりかねないのではないかと思うところもあります。

こうした人々の不安をうち消してキャッシュレス化の流れを進めるには、これはもう今回のように電気もインターネットも使えないような状況でいかに現金を使わないで決済することができるのか、推進する勢力が示し、その方法を全国的に普及させる必要があります。今回の停電では銀行のATMも動かなくなり、銀行口座にお金がいくらあっても引き出すことができなければ何も買うことができませんでした。そういった意味でも、「現金がないと何もできない」という人々の不安を解消するようなアナウンスが今後に向けて待たれるところではないでしょうか。


機会があれば何でも経験しておこう

アマゾンプライムビデオで「シン・ゴジラ」が配信されたので改めて見ることができました。この映画自体は映画館まで見に行ったのですが、当時疲れていて少し寝てしまったので(^^;)一部見ていない箇所があったので、改めて全てを通しで見られて良かったです。

さすがにゴジラが目前に現われるような事象は考えられないとは思いますが、今後生きていく中で突拍子もない災害に襲われる可能性というのは0ではないことを再認識しました。しかし、実際にそんに状況に陥った際に、私たちは冷静になって確実な避難ができるでしょうか。それで思い出したのが先日受けた健康診断の時のことでした。

健康診断はそれこそピンからキリまであり、お金を掛ければ掛けるだけ精密に見ていただけるわけですが、その中にはかなりの苦痛を伴うものもあります。今年は昨年もやった胃カメラを勧められ、ちょっと迷いましたが自分の体に何か変なものがあるのをそのままにしておくのもいやだったので、意を決してやることにしました。

今の胃カメラは口からではく鼻から入れるので以前よりは違和感なく検査できるとは言いますが、異物を体の中に入れる事については同じです。検査前には鼻の穴から麻酔をかけ、それから内視鏡を挿入するのですが、立ち合いの看護師さんは内視鏡の違和感によるゲップは出さないでくれとかなり大変な事を言います。私自身は昨年もやっているので慣れているはずだったのですが、内視鏡の体内進入による強烈な違和感というのは何回やっても相当なストレスが掛かります。

その時に検査をされている医師から常に言われたのは、「落ち着くために常に深呼吸をして」でした。確かに余計なことを考えずに呼吸することに集中し、自分自身を客観化するような感じでできるだけ平静を保とうとしたことで、何とか検査に影響を与えることなく終了することができました。

直後に医師からの所見を聞くことができましたが、大きな問題はなく一安心するとともに、こうした一般生活を行なっている中ではなかなか経験することができず、さらに一定期間ごとに行なうことが単に健康維持のためだけでなく自分自身の危機回避能力を上げるという点においても大切である事が今回改めてわかった次第です。

とは言え、もし実際に自分がとんでもない災害や事故を目の前にして常に冷静でいられるかはわかりませんが、びっくりしたり緊張の場所に遭遇した場合には、何しろ冷静になるために深呼吸して心を落ち着けることが大切であることは疑うべくもない事です。パニックを起こせば普通に逃げられる状況でも逃げられなくなる可能性も考えられる中、自分で自分を守るためには何があっても頭は冷静にいられるようなシミュレーションの一つとしても、私の場合は健康診断でしたが(^^;)、様々なアトラクションに挑戦してみて、その中で自分を落ち着かせる方法をシミュレーションしてみるのもいいのではないでしょうか。

個人的にはバンジージャンプを行なえるだけの勇気はありませんが、大きな岩の上から川に飛び込むようなレジャーも最近ではあるので、例えばビル火災で地面にクッションが敷かれている下に飛び降りることができるかということを考えた場合、人生の中で初めて行なわなければならない状況でやるよりも、事前に高所から飛び込んだ経験のあるなしでもだいぶ状況は変わってくると思われます。

そう考えるとこの夏の様々なレジャーも、安全に配慮して行なうアトラクションであってもそれなりに自分の経験として積み重ねられるものであると思います。無理をして大変なものにばかりトライする事もないと思いますが、何事もやろうと思った後の最初の一歩を踏み出す勇気がいざという時にも役立つのではないかという風に考えてみると、また一つ違った楽しさというのが出てくるのではないでしょうか。


今の時代でも正確な災害情報を把握できないもどかしさ

このブログを書いてアップする時間というのはちょうど台風12号が静岡県をかすめる形で通るのか上陸するか微妙な時間なのですが、不用不急の外出はしないにしても自宅から非難するべきなのかどうなのか、正直言って良くわからない状況になってきています。

前日の7月28日の夕方にはけたたましいアラームとともに携帯電話会社の「エリアメール」の配信がありました。

このメッセージの内容は「避難準備情報」というもので、避難をするための準備と、高齢者で不安な方は避難を開始せよというメッセージです。ちなみに、この避難準備情報の出る少し前にはテレビのデータ放送の情報によると私の住む静岡市すべての小学校が避難所として開放されていて、「避難準備情報」を受けてすぐに避難できるような体制は整っているかのようですが、念の為エリアメールが来た時点で避難所である近くの小学校の体育館はどうなっているか確かめてみたものの、入口は開いているものの電気が付いていたり人のいる気配は感じられませんでした。

同時に、竜巻注意情報も出ていたため、もし自宅が台風による突風や竜巻で被害を受けた場合に備えて最低限の食料と水を用意し、必要最定限の避難用の荷物をデイパックに入れ、いざという時には避難できるように備えてはいたのですが、市の警報は常に市の全域に対して出されます。私の住む静岡市は平成の大合併以前から南アルプスの険しい山まで同じ行政区域になっていたり、以前は静岡市・清水市・由比町・蒲原町となっていた地域が全て同じように警報が出るので、どちらかというと台風の進路情報を自分で仕入れつつ、リアルタイムの雨や風についての情報からいつ自分のいる地域で風が吹いたり雨が降ったりするかというのを予測し、物理的に家が壊れたり水が出てきたりした場合にすぐ逃げるしかないように感じました。

こんな時に一番頼りにならないのがテレビで、ローカルな台風情報を見たくても全国ニュースになると基本的には参考にならず、通常放送を続けている局は避難をするかどうかの参考には全くなりません。台風情報を見るなら、常に台風の進路に沿った現地の天候の報告や時間の経過とともに日本のどの辺がどうなっていくのかという見通しを出してくれたネットライブのウェザーニュースは今回も役に立ちました。

改めて思ったのが、自宅ではパソコンからインターネットを使うのではなく、Amazon Fire TV stickを利用することでテレビでブラウザを立ち上げてYouTubeにアクセスしてウェザーニュースのライブをテレビの大きな画面で見たり、動画でない情報をブラウザから直接テレビに映したりして使うことの有効性です。パソコンで見る場合はどうしても自分一人だけしか情報を見られませんが、テレビに映すことで家族でネット上から得た情報を共有することができます。

さすがに停電になったらどうしようもありませんが、その時は真剣に避難を検討することになるでしょう。ただ、現地の情報は刻一刻と変わっていきますので、停電になってもモバイル通信が利用できるなら(バックアップ用の電源でしばらくはモバイル通信が利用できる可能性があります)、常に最新の台風情報や避難関連の情報について入手し、もしモバイル通信が止まった場合は、間違った情報で動かないためにも情報が集まるであろう避難所への移動を考えた方がいいのではないかと思います。

その後、2通目のエリアメールで「避難勧告」の内容が送られてきましたが、「土砂災害危険箇所等」というちょっとあいまいなもので、事前に静岡市が出している防災マップによる確認だと自宅および自宅が属する箇所には「土砂災害危険箇所等」の表示は見付かりませんでした。

実は自宅には、役所が販売した防災ラジオがあり、地震や津波、大雨の警報が出た場合には夜中でも急に鳴り出して警報を伝えてくれるのですが、今回の警報についてはテレビで流れているものと同じで、個人的に一番知りたいピンポイントの避難情報については教えてくれませんでした。西日本豪雨のようにどこで被害が出るかわからないようなことがあるので、全ての場所に避難勧告を出すというのは、それはそれで正しいのかも知れませんが、ピンポイントの災害情報がなかなか入手できずにいら立つのなら、いっそのこと早めに避難所に詰めてそこにやってくるであろう情報を見て、これ以上避難しなくても良いと判断できれば戻るというやり方も考えられます。台風の場合は現地を台風が通過して吹き返しの風が収まれば、避難所から帰るタイミングも図りやすいでしょう。

ただ、ここまで書いたのは自宅が「土砂災害危険箇所等」に該当していなかったからなので、ご自身の自宅が「土砂災害危険箇所等」のエリアに入っている場合は避難勧告が出た場合にはすぐに避難した方がいいと思います。今後台風の進路は西に向かっているということで、すでに西日本豪雨で被害を受けた周辺の地域にお住まいの方はもちろん、山や川の近くにお住まいの場合は、ご自身の市や町のホームページから「ハザードマップ」を表示し、自宅周辺が「土砂災害危険箇所等」であるかどうかはしっかり確認した上で、私のように何回も送られてくるかも知れないエリアメールによる避難勧告に備えましょう。


駅のホームではふらつきにも注意しよう

一昨日、夕方にテレビを見ていたらテレビのテロップによるニュースで東海道線の静岡周辺で電車が止まっているということを知りました。電車が止まるというのには様々な理由があります。一定の降雨量によって止まる場合もあれば、原因不明の停電や沿線の火事でも止まります。しかし一番多いのは踏切や駅のホームでの物損および人身事故で、これは首都圏で電車通学や通勤をされている方なら経験があることでしょう。

特に、先日などは高崎線の事故により、直接高崎線から乗り入れている東海道線まで動いていなかったりしましたので、一つの人身事故で影響を受けるのは広範囲にわたるということもあります。今回はなぜ電車が止まったかと言いますと、静岡駅の隣の東静岡駅においての人身事故によるものだという発表がありました。

翌日、その事故についての報道があり、事故にあったのは男子中学生で、歩きスマホをしていて足を踏み外してホームの方によろけ、走ってきた電車に巻き込まれるような形で電車とホームとの間に挟まれてしまったのだそうです。自動車や自転車を運転していて大きな事故に遭うことは話には聞きますが、駅で電車と関係した事故に遭うというのはそこまで頻繁にはないかと思います。しかし、ホーム上での安全確認を怠ったり、電車が来ているのにホームの端をそのまま歩くだとか、ちょっとよろけたり何かの拍子で人にぶつかって押されたりしたら即命に直結するような事態にならないとも限りません。今回の事故でも男子中学生は心肺停止という事になってしまったらしく、ちょっとした不注意が命にかかわるという認識を新たにすることになりました。

先日東京に行った時には、新幹線ホームにも地下鉄のホームでも転落防止のためのゲートが設置されていて、深刻な人身事故の対策としては十分だと思えました。よほど駆け込み乗車でもするか、足元を見ていないで踏み外すようなことをしなければホームに落下するような事はないと思いますが、この仕組みが全国全ての鉄道にに普及することは難しいと思います。

特にこれから夏休みの時期になり、普段電車に乗って移動をすることがない人が駅に行ったら、「黄色の線の内側に入らないで下さい」というアナウンスがあったとしても、ついその内側を歩きながら歩きスマホで移動してしまうということもあるかも知れません。私自身もそれほど電車に乗る機会があるわけではないのですが、駅に到着するためにスピードを落としている電車であっても、完全に止まるまでは接触することは大変危険で、自動車よりもはるかに長い制動距離でないと止まれないため、ともかく電車と接触するような可能性のある所を歩かず、今回の事故の原因であるかも知れない、歩きながらスマホを使う事は止め、ホーム上に安全な自分の居場所を作ってから楽しむということを徹底しないと大変な事になる場合も当然出てくるでしょう。

また、スマホ以外の原因で起こる可能性のある大人の方のケースだと過去の事例としてあるのがお酒を飲んで酔っ払って気が大きくなり、さらに足元がおぼつかないことでホームに落ちたり列車と接触してしまうというものです。酔っ払うと気分がハイになって大胆で無謀な行動をしがちという方は、少なくとも一人では電車に乗らないか、酔っ払った状態の中でも電車と接触することの恐ろしさを十分理解しておくことが大切でしょう。

さらに、お酒を飲まない方でもこの季節に特有な原因で事故に巻き込まれる可能性があります。というのも熱中症の症状の一つとして「めまい・立ちくらみ」があり、たまたま駅のホームでその症状が出た場合に、最悪のケースとしてよろけた拍子にホームから落ちるなんてことも考えられます。たまたまその時に電車が来てしまったらと思うと恐ろしいものがあります。

熱中症を防ぐには外出時に帽子をかぶったりのどが渇いていなくても定期的に水分補給ができるようにスポーツドリンクや経口補水液などの飲み物を用意する、水を補給する場合は同時に塩分やミネラルを補給できるキャンディーを持参するなどの気配りも必要になるかも知れません。

これらの事というのは各ケースの恐ろしさを事前に考えて自分でそうならないための対策を実行するだけで相当危険を減らせることだと思います。電車に乗る機会があまりなく、この夏休みに列車を使った旅行に行く方はご自身だけでなくお子さんを含めてのホーム上での対策についてしっかりと考えておくことが大切です。楽しみにしていた旅行で怪我をすることのないようにしていただきたいものです。


熱中症の危険回避策として作業時間を早くできないか

西日本の豪雨の後始末の話題が連休中には一斉にニュースで報道されていました。個人的にはとても現地までお手伝いに行くことはできないのですが、この文章を書いている2018年7月現在、現地までの交通網が寸断されているということと、かなり遠いため強行軍で車で出掛けた場合、先日山陽道で起こってしまった事故(現地まで支援に出掛ける中で事故を起こして現地までの交通網が滞ってしまった)を自分が起こしてしまったらと思うと、なかなか思い切って行けないということがあります。

そして、ニュース報道の内容を見ていると、明らかに太陽が照りつける中で過酷な作業をすることが予想されるので、自分が行ってもし体調を崩してしまったら周辺の人にさらに迷惑を掛けるのではないかと思いました。もし今後私の居住する地域の近くで同じような作業ボランティアの募集があったら出向くことも考えたいですが、果たして炎天下の中、ヘルメットをし手袋を付けて、さらに防塵のためにマスクをしてまともに動けるのかどうかということも大きな問題になりそうなので、地道な体力作りをしてそうしたいざという時のボランティアができるようにということも今回の報道を見て考えてしまいました。ただ体力を十分に蓄えてから出掛けたとしても、果たして今のように炎天下の中で活動した場合に、熱中症の方は大丈夫なのかという疑問があることも確かです。

というのも、現在の日本の気候では朝の9時か10時にはもう気温は30℃を超えてしまっているので、朝8時に集合してそこから順次派遣するにしても、作業開始から30℃以上の気温の中で作業をしなければなりません。これでは、一日中通して作業をしていれば誰でも体力的にきついですし、水分補給のために水やスポーツドリンクを持ってきたとしてもガブガブ飲んでしまうと、とても足りなくなってしまいます。元より水分補給というのはのどが渇いていなくても定期的にするのが良いと言われているので、できれば暑いから飲むというよりも、のどが渇いていない状態で定期的に水分を補給できる環境が望ましいと思えます。

幸い、7月なら日の出も早いので、もし開始時間をかなりずらして作業をすることが可能なようなら、例えば作業を午前5時から開始し、気温が30℃を超える午前9時から10時には終了するかいったん休憩するような日程は組めないものかと思います。どうしても日中の作業が必要な場合には十分な休息を取ることを条件にして短時間の作業に限定し、夕方になって日中ほどの暑さがなくなってきた時に残ったところをまとめて作業するとかできないのかと思います。もっとも、作業する人が朝の5時からということになると、作業先への説明や作業場所に住んでいる人がいる場合など、詳しい説明や事前準備などでボランティアの方々を受け付けて派遣する側の作業が大幅に増えることが危惧されます。しかし、これだけ暑い日々の中で作業をすることを想定する際、最初に「一番暑い時間の作業は中止」というコンセプトで現地でのボランティア活動を考えるというのも、一つの方法ではないかと思うのですが。

思えば、今まで大きな地震というのはまだ春になっていないような時期に起こったことで、雨や雪が降る中での寒さ対策というのがその後の復旧に向かう中のボランティアの活動の中でも求められてきたと思います。今回は梅雨明け前後に大雨が降ったものの、まさか7月中に猛暑日が連続するような状況になるとは私も思いませんでした。

昨日までのニュースの中でも、自らボランティア活動を志願して出掛けても体調を現地で崩したり、最悪の場合には命にも関わるような事が起こりつつあります。今回のボランティア対応では無理かもしれませんが、現地に行って被災者を助けたいと思った人が命の危険にさらされるような状況にならないようなボランティアの活動計画を考える必要というものはあると思います。そんな選択肢の一つに早朝や夕方の作業というものも加えていただけると個人的にも参加しやすくなるかなと思うのですが。


車内から脱出するために必要なもの

西日本を中心にした大雨による被害状況についての映像を見ていると、多くの車が水没してしまったことがわかりました。また、急に水が増えてそれまで普通に走れていた車が流されてしまっている映像を見て、特に日没後の状況では車を使って逃げるということはたとえ周辺の地理を知っていたとしても、何が起こっているかがわからないので車での避難は難しいのではないかという思いを強く持ちました。

また、岡山県や広島県では山が崩れて土砂に埋まったような状態の映像が見られましたが、たとえ車の側面の半分以下の土砂であっても中からドアを開けて外に出ることは難しくなると思われます。そんな時に役に立つのが先の尖った形の車のサイドガラスを割ることのできる緊急脱出用ハンマーの存在です。

ご自身の乗られている車に愛着を持っている方だと、自分の力でドアが開けられるならできるだけ車を壊したくないと思う方もいるかも知れません。しかし、容易にドアが開けられないくらい冠水した水で水没してしまった場合や、土砂に埋もれてしまった場合、もはやその事自体で車の機能(主に電気系統)は使えなくなり、普通は保険を使って全損扱いになってしまう状況にあります。雨が降り続いていたり、さらなる土砂災害の恐れがあるような場合は車の窓を割るか割らないか悩んでいる前に行動を起こさないと、運が悪ければさらに車の周りに水や土砂が流れてきて脱出にさらなる困難が起こる可能性があります。

脱出用のハンマーがない場合、かなりの力のある人がガラスを叩いても、ヒビは入るかも知れませんがなかなかガラスを割って脱出することは難しくなります。緊急脱出用のハンマーは先が尖っていることで少ない力でも一点に集中させることができるという特徴を持っています。

現状で私の車は普通車であるものの、後ろに人を乗せるということはあまりないので、前方ドアのサイドポケットに一つずつ入れています。こんな事を書いていてもまだこのハンマーを使ったことがないので説得力がないかも知れませんが、もし同乗者がいた場合は一人一つハンマーを持って叩き割ることができるので、どちらかが先に破ればそこから二人逃げてもいいですし、二人同時にやれば心理的にもパニックになることか少なくなるのではないかと思った上で用意をしています。

そんな私のように考えた人がいたのか、ネットショップの中では緊急脱出用ハンマーを2個セットで販売しているところがあります。実際にカーショップだったり100円ショップでも売っているところがあるのでネットで購入することが全てではありませんが、こうした「いざという時に役立つ」物というのは買おうと思った時に買って車に載せておかないと、本当に必要な時には間に合わない場合があります。本来は車を購入した際の標準装備として用意されるべきものではないかという感じもするのですが、まだ持っていないという方は真剣に購入を考えておくべき品ではないかと思います。


日々の生活の中でいざという時にいただける食べ物は

台風と梅雨前線の影響で、日本全国のどこでもかなりの雨が降り、各地で被害が出ているようです。自宅を出て避難されている方は大変だと思いますが、そんな中改めて災害時の食事をどうするのかという事で考えてみました。

このブログでは過去に長期間保存可能な災害用に特に作られたいわゆる「災害食」というものを試したことがあるのですが、そうした蓄えとともに必要になってくるのは日常生活の中で購入している保存食やインスタント食品、主食を冷凍するなどしていざという時に備えるというものです。その方法では時間のない時にすぐできるものとしてストックしておくものがいざという時にすぐに食べられる非常食になるというところがあるので、特に今回のような被害が予測できる大雨の予報が出た時に買いだめをしておけば、すぐに活用することができます。

多くの方はお湯があればすぐ食べられるカップ麺や、電子レンジを使って調理が完了するパックごはんや各種冷凍食品を想像すると思います。もちろん、そうした食材をストックしておくことは間違いではないのですが、ライフラインが災害時にどうなるかということを考えると不安です。具体的には電気が止まったり水が出ない状態でどうなるかということです。

ですから、個人的には災害の状態に応じた数々の状況を想定した上で各種食品を組み合わせて用意しておくことが大事ではないかと思います。一応、4段階で考えてみると以下のようなことになると思います。

その1 電気・ガス・水道が使える場合

この場合は別に今ある食材をそのまま調理し、お米も炊けます。このお米という食材は、日本人がはるか昔から利用してきた備蓄が効く食品であり、普段の生活の中でもお米は常にストックしておくことが大事だと思います。何もおかずがなくても「塩むすび」にして食べてもいいわけなので、毎日の食事の中でお米を炊いて食べる食生活をされていない方は、毎日でなくてもご飯を炊いて食べる習慣を考えてみられてはいかがでしょうか。

その2 水はあるが電気・ガスが止まっている場合

先日の大阪の地震の後に、一部地域には家庭ごとにカセットコンロが配られました。水については早い時点でも給水車で供給されることは考えられますが、災害の規模にもよりますが、簡単な調理やお湯がわかせるだけでも有難いものです。そうなると、いわゆるカップ麺や袋麺のインスタントラーメンだけでなく、パックごはんやレトルトカレーなどのパックに入ったレトルト食品も活用できます。また冷凍食品の中でもレンジでなくフライパンで作ることのできるものもありますので、冷凍食品を買う場合は電子レンジでなくても使えるものも入れておき、鍋だけでなくフライパンも用意しておくといいでしょう。そして、多くの冷凍食品を常にストックしている場合は、保冷剤とともに大きめのクーラーボックスも停電対策として用意しておきましょう。

その3 水も電気・ガスも使えない場合

このブログでは主にキャンプ用品を使用し、カセットコンロがなくてもお湯をわかしたり主にソロ用の調理のレポートも載せてはいるものの、ここではあえてライフラインが全く使えず、給水車も来ないようなケースも想定してみます。水もお湯も作れないとなると食材をそのまま食べるということになります。そのままでも食べられる食材というのは限られますが、この場合はパンが役に立ちます。
よく、避難場所ではお弁当とともに菓子パンが配られるようなケースがありますが、袋に入っていて常温でいただけるのが良い反面、菓子パン自体を備蓄することは難しいという問題があります。
そこでおすすめしたいのが、日々の食事で食べている食パンのような味の付いていないパンが残ったら一枚ずつラップでくるんで冷凍しておくという方法です。これなら冷蔵庫の電気が切れても冷凍庫に保冷剤を入れておき、クーラーボックスに保冷剤とともに移すことができれば食べる分だけ解凍すればそのまま食べられます。いつも食事に使っているジャムやピーナッツバターもストックしておけば、好みの味でいただけます。
また、食パンはこれも常温で保存可能な缶詰を開けてそれと一緒に食べたり(ツナ缶は結構便利です)、かなり食事としてのバリエーションが増えるという特徴もあります。お湯が手に入る状況でもカップ麺だけでは物足りない場合にはスープに食パンを浸していただくという手もありますし、時間の経過とともにライフラインが復旧するまでのつなぎの食材としてのポテンシャルは高いものだと思います。

こうした日々の生活の用意の元で、もう少し何かが欲しいということになったら長期保存が可能な防災用の食品を補完的に使うような感じでもいいのではないかと思います。今回紹介した食品はどれか一つを用意していけば良いということはなくて、どんな状況でも対応できるような形で、普通の生活をする中で、それぞれの食材を用意しておくことの大切さというものを感じます。


地震への意識の差が被害を生むこともある

大阪府高槻市が小学校のプールを周辺の大人の目から隠すため、高いブロック塀を設置したことで大きな地震によってその壁が倒れ、不幸なことに犠牲者が出てしまいました。テレビのワイドショーではなぜ建築基準法を守らないような形で高槻市が危険なブロック塀を設置してしまったのかということを指摘していましたが、そこにはやはり「地域差」というものが存在するのではないかと思います。

私が住んでいるのはかなり前から東海地震が起こると言われ、それこそ過敏に地震に対する備えを行なってきたと思われる静岡県静岡市です。今回の報道でも出てくるのが1978年の宮城県沖地震でのブロック塀の倒壊事故でした。
当時の報道によると地震に関連する犠牲者28人のうち、18人が塀の下敷きとなって死亡したということがかなりインパクトが有ったことを覚えています。この事により法律の改正が行なわれ、新たにブロック塀を作る場合の規制が厳格化されました。ただ、今回の被害を生んだようなブロック塀があるということは、今から40年以上前に施工されたブロック塀については全国的にはほとんど対策はされていないということもあるかと思います。

実は静岡周辺では宮城県沖地震の被害をいつ自分達の回りで起こってもおかしくない事と捉え、ブロックを補強することで対策をしたケースが多々あります。今回はいい機会かと思いますので、恐らく40年前の地震報道を受けて補強されたケースを写真で紹介します。

まず代表的な補強は、裏についたてのように縦にブロックを組み、高槻市の例のように全ての塀が倒れないように補強されたケースです。ただ、この補強の場合は裏から見るとわかりますが、塀の正面から見るとわかりにくいこともあります。

さらにこれは、一枚目の敷地入口に施された施工例ですが、金属で支えるようにして塀が崩れることを防いでいます。ちなみに静岡市全域でも2009年の「駿河湾地震」で震度5強の揺れを記録したりなど多くの地震に晒されてきたものの、今回これから紹介するブロック塀についてはひび割れることもなく倒れることもなく恐く40年以上経過しても安定してブロック塀はそこに存在しています。

次に、これは逆に裏を見ることはできないのですが、しっかり裏からブロック塀全体を支えていますよという事を示すような形で鉄の柱をボルトで止めています。この塀についても近寄って観察したところ、ヒビが入っているところは確認できませんでした。

最後にさらに自己主張の強い鉄で補強されたブロック塀です。この道は街道としてかなりの車が走っているので、地震の時に塀が倒れてしまうと幹線が閉鎖されてしまうことを考えて、当時の家主さんが工事されたものだと思われますが、これもいつ巨大地震が起こっても不思議ではないと40年以上言われてきた地域ですので、宮城県沖地震が起こってすぐにこのようなブロックの補強を行なったお宅も少なくなかったと聞きます。

それに反して、今回大きな被害が出た大阪周辺というのは、正直ここまで大きな地震が起こるというような感覚はあの阪神淡路大震災を経験したからこそ生まれてしまったのかとも思えます。というのも、もし過去に東海地震が静岡県に大きな被害をもたらしたとしても、地域で大きなエネルギーの放出があったからしばらくは大きな地震は来ないだろうと、科学的には全く根拠のない思い込みで安心しきってしまうような事が起こらないとも限らないからです。

さらに、その前に観測を始めてから最大という震度5という揺れの大きさを記録した群馬県(渋川市)周辺についても、同じような「根拠のない感情」がはびこっていることが予想されます。というのも、以前群馬県出身の人と話をしていて、私のいる静岡市では学校の椅子には必ずいざという時には頭にかぶり上から落ちてくる物に対して頭を守る「防災ずきん」を用意し、学校では何回も避難訓練をして学校内での避難経路を確認するという話をしたら、そんな事は全くしたことがないと言われました。

私自身、群馬県内でブロック塀がどのようになっているか(特に40年以上前から建っているもの)はわかりませんが、さすがに今回紹介したようなブロック塀に対する補強工事をそこまで行なってはいないだろうと思います。ただ、昨今の地震が起こっている場所の分布を見ると、この日本列島に住んでいればいつどこで大きな地震が起こっても不思議ではないという事も十分言えると思います。特に通勤・通学する経路に高めのブロックがあり、さらに今回紹介したような補強が全くされていないような古いブロック塀を見付けた方については、日々通う経路を変えてみるということも考えてみてください。


公共広場のベンチはどうあるべきか

私はそこまでしたことはありませんでしたが、一昔前のバックパッカーの中には公園やバスの待合所、無人駅のベンチを活用して寝床を作り、一夜の宿とするような旅行のスタイルがありました。今でももしかしたら四国のお遍路旅では橋の下に寝床を作って毎日歩きながら八十八箇所を回る人もいるのかも知れませんが、四国については歩き遍路のための善根宿があるものの、他の地域ではなかなか公園で寝袋に入って野宿というのはしにくい時代になっていると思われます。

それは、地域に住んでいる人にとっては、突然現われて夜中に何をしているかわからない人というのは恐怖の対象となりえますので、日が落ちてからウロウロしているだけでも通報されるような事はあるかも知れません。それと同時に変わってきたのは公共の施設自体が変わってきたことです。

いわゆる公園のベンチというのは、昔ならそのままベンチに寝そべっている人の姿があるだいたい人の背ぐらいの長さを一人で専有できる感じの作りになっていました。それがバックパッカーや飲み過ぎた酔っぱらい対策ではなく、いわゆるホームレス対策として「寝られない設計のベンチ」に取り替えられたのは多くの方がご存知でしょう。

この方法には賛否両論あることと思いますが、危惧されるのはもしホームレス対策のないベンチを設置した場合、そのベンチが公園利用者が使えないような状態になってしまいやしないかという事でしょう。公園の利用者というのは、例えばラジオ体操をやるために集まってきたり、早朝のウォーキングというところまで考えるとかなり朝早くから夜に至るまで、多くの市民が利用することが考えられます。だからこそバックパッカーの駅寝や公園での仮眠については地域の人が活動をし始めたらすぐに撤去するという暗黙のルールを持って行なっている人の場合は大きなトラブルにはなりにくいのですが、そうした暗黙のルールを知らずに地域住民の生活に立ち入ってしまう人が多く出てくるにあたって、強制的に宿代わりにベンチを使っている人という風に一くくりにして排除する事を考えた時にあのようなベンチが一般化したということが言えるわけです。

そんな中、とある場所で見付けたのが写真のようなベンチで、まずこのまま人間一人なら十分寝床として使えるようになっているというのにびっくりしました。ただ、このベンチは駐車場のすぐ脇に設置されていたので、別の意味で長い時間占拠するには相当神経が図太くないと難しいのではと思いました。ただ、あえて昔のような仕切りのないベンチにするのは理由があるのではないかと思って近ずいてみたら、その理由がわかりました。

ごらんの通り、ベンチの「足」として座る部分を支えている2つのやけに大きなものは、災害が発生して水道が使えなくなった場合に備えられた「防災トイレ」としての役割を持っていたのです。ベンチを写真のように単純に作ることにより、いざという時にはこのまま天板を外せばすぐに使えるようになるのか、それともこのトイレ部分を用意された下水道に直結するマンホールにつなげるのかはわかりませんが、この駐車場には同じものがもう一つあったので、この場所で外からトイレを運び込んで来なくても4つのトイレをこの施設自体で使うことができるということになるでしょう。

私の推測が正しければ、この形のいつでも防災トイレに変化するベンチは、あくまで人の出入りのある駐車場から公園に向かう通路に設置されたことでホームレスやバックパッカーの流用を防ぐという形で設置されたということが言えるかも知れません。

ちょっと興味が出てきたので調べてみたところ、このベンチについては「防災トイレベンチ」という単語で検索すると同じものが出てきます。またこの防災トイレを出している同じ会社では「防災かまどベンチ」というものもありますが、こちらの方はベンチを3つに分け、このベンチでは寝られないようになっています。

こうした流れを見ると、今後は防災トイレベンチもそのベンチには寝られないような形のものが出てくることも考えられます。ただ一つだけ言わせてもらえれば、通常時には一人によって占領されない形で仕切りのあるベンチを置かれるのはいいと思うのですが、いざという時には足の部分はトイレとして使え、さらに天板部分については担架として使えたり、簡易コットとして使えるように仕切りを取り外せるようにするのも実際の災害時には役立つこともあります。今後はそんな観点からどこかへ出掛けた時には単なるベンチではなく何かあった場合に変形する可能性のある変わったベンチがあったらそのベンチに注目してみたいと思います。


避難時に車中泊のできる環境を作る必要性

東日本大震災や熊本地震で避難生活をする中で、車中泊を続けることに注意が必要という話は様々な場所で出ていたと記憶しています。昨日ラジオで防災についての一口メモを毎日紹介しているコーナーを聞いていたのですが、防災について考える中で、あくまで車中泊ではエコノミークラス症候群に注意してシートの段差を埋めたり、ずっと車内にいないで運動の時間を作ろうといったような、車中泊すること自体を最初から問題視するような意見が主流になっているようです。

この点については、すでに車の中でテントより快適に寝られる環境を作っている方にとっては、決してエコノミークラス症候群になるような環境ではないので、関係無い話ではあります。ただ実際の避難所周辺の駐車場では、相当無理な姿勢で何日も車中泊を続けている人達がいることも事実なのです。そんな人達が少しでもエコノミークラス症候群によって血栓ができる可能性を下げるため(状態によっては命の危険もあります)、車中泊している車全部に声掛けをせざるを得ないところもあるということを理解することも大切です。

その上で、エコノミークラス症候群になる心配のない車中泊というものがあるということを(実際問題、車内環境を飛行機のビジネスクラスやファーストクラス相当の環境にできれば窮屈な形で寝ることもないので)、行政の方々やボランティアで被災者の健康に気を遣ってくれる人達に知らせていくことも必要になっていくでしょう。

災害時にエコノミークラス症候群になる可能性のある車中泊を続けてしまう人というのは、日ごろレジャーで車中泊を本格的にしたことがないケースが多いと思います。なぜなら、夜に車中泊をして翌日遊ぼうという計画を立てていても、ぐっすり寝られる環境を作っていなければ、体の節々が痛くなったり、睡眠不足で心からレジャーを楽しめないと思うからです。仕事終わりで金曜の夕方から夜に掛けて車で出発し、できるだけ土日までの休みを有効に使おうと思って車中泊を考えていたところ、実際に車の中で快適に寝られないなら、どのように解決するか方法は大きく分けて2つあります。お金を掛けて宿泊場所を確保するか、車を変えるか工夫して快適に車中泊できるための設備投資をするかです。

基本的には前者を選ぶ人がほとんどだろうと思います。しかし、大きな地震や豪雨などで自宅から逃げた後の事が心配だというのなら、自分の車を災害時の避難所にするという考えを実行に移すことで、家族全員が手足を伸ばして寝られる環境を作れば、そのスペースはレジャーにも災害対策にもつなげられます。荷物置き場にはレジャー用のグッズだけでなく支援物資がやってくるまで家族での生活ができる「非常用持出袋」の中に入れるようなものをコンテナの中に入れておけば、自宅にいて罹災した時だけでなく、先日にもあった雪や大雨で道路が通行止めになり立ち往生した場合の食べ物やトイレの心配をしなくて済む心強い備えとなります。

特に小さなお子さんやお年寄りが家族にいたり、ペットを飼っているご家庭については、一部の家族でも車中泊できる環境を作ることについて考えていた方がいいように思います。大きな体育館のような場所でたとえ仕切りがあったとしても赤ん坊の鳴き声が他人の睡眠を妨げてはいないかと気になるものですし、行政が用意してくれた毛布だけでは体が痛くて寝られないお年寄りがいたり、いつもは家族だけしかいない室内で飼われていたのが、急に知らない人が大勢いることで情緒不安定になるペットの事を考え、周辺の人とトラブルにならないためには、簡単に個室が作れる車中泊がやはり便利なのです。

ただし、しっかりとした準備をしないで、単にシートを倒しただけの形で寝るようになっては、かえって体調を崩しますし、避難所運営者やボランティアの「車中泊をやめて下さい」という声に対処することができなくなります。もしどうしても快適な車中泊のできない環境になった場合、車はペットの住みかにしたり物置きとして使用し、それとは別に家族全員が手足を伸ばして寝られるくらいの広さのあるテントを購入するのも一つの手です。その際、地面にテントを張ってそのままではとても寝られませんので、安いものでいいのでキャンプ用の銀マットの上に布団を敷くようにするなどの配慮も必要になります。お子さんが小さければ、テントを購入してからどこかキャンプに行ってそれを避難訓練と兼ねて行ない、家族だけできちんとテントが張れるのか、テントの中でぐっすり寝られるのかなどシミュレーションを行ないながら家族旅行というのもいいのではないでしょうか。

個人的には車の中に快適な環境を作る方が、急に雨が降ってきても慌てる必要がないので、テントを張るところから十分にレジャーとして楽しめない方は(^^;)、少しずつでもこれから車中泊をエコノミークラス症候群の心配なく行なえる環境を整えてみることをおすすめします。