カテゴリー別アーカイブ: 防災コラム

熱中症の危険回避策として作業時間を早くできないか

西日本の豪雨の後始末の話題が連休中には一斉にニュースで報道されていました。個人的にはとても現地までお手伝いに行くことはできないのですが、この文章を書いている2018年7月現在、現地までの交通網が寸断されているということと、かなり遠いため強行軍で車で出掛けた場合、先日山陽道で起こってしまった事故(現地まで支援に出掛ける中で事故を起こして現地までの交通網が滞ってしまった)を自分が起こしてしまったらと思うと、なかなか思い切って行けないということがあります。

そして、ニュース報道の内容を見ていると、明らかに太陽が照りつける中で過酷な作業をすることが予想されるので、自分が行ってもし体調を崩してしまったら周辺の人にさらに迷惑を掛けるのではないかと思いました。もし今後私の居住する地域の近くで同じような作業ボランティアの募集があったら出向くことも考えたいですが、果たして炎天下の中、ヘルメットをし手袋を付けて、さらに防塵のためにマスクをしてまともに動けるのかどうかということも大きな問題になりそうなので、地道な体力作りをしてそうしたいざという時のボランティアができるようにということも今回の報道を見て考えてしまいました。ただ体力を十分に蓄えてから出掛けたとしても、果たして今のように炎天下の中で活動した場合に、熱中症の方は大丈夫なのかという疑問があることも確かです。

というのも、現在の日本の気候では朝の9時か10時にはもう気温は30℃を超えてしまっているので、朝8時に集合してそこから順次派遣するにしても、作業開始から30℃以上の気温の中で作業をしなければなりません。これでは、一日中通して作業をしていれば誰でも体力的にきついですし、水分補給のために水やスポーツドリンクを持ってきたとしてもガブガブ飲んでしまうと、とても足りなくなってしまいます。元より水分補給というのはのどが渇いていなくても定期的にするのが良いと言われているので、できれば暑いから飲むというよりも、のどが渇いていない状態で定期的に水分を補給できる環境が望ましいと思えます。

幸い、7月なら日の出も早いので、もし開始時間をかなりずらして作業をすることが可能なようなら、例えば作業を午前5時から開始し、気温が30℃を超える午前9時から10時には終了するかいったん休憩するような日程は組めないものかと思います。どうしても日中の作業が必要な場合には十分な休息を取ることを条件にして短時間の作業に限定し、夕方になって日中ほどの暑さがなくなってきた時に残ったところをまとめて作業するとかできないのかと思います。もっとも、作業する人が朝の5時からということになると、作業先への説明や作業場所に住んでいる人がいる場合など、詳しい説明や事前準備などでボランティアの方々を受け付けて派遣する側の作業が大幅に増えることが危惧されます。しかし、これだけ暑い日々の中で作業をすることを想定する際、最初に「一番暑い時間の作業は中止」というコンセプトで現地でのボランティア活動を考えるというのも、一つの方法ではないかと思うのですが。

思えば、今まで大きな地震というのはまだ春になっていないような時期に起こったことで、雨や雪が降る中での寒さ対策というのがその後の復旧に向かう中のボランティアの活動の中でも求められてきたと思います。今回は梅雨明け前後に大雨が降ったものの、まさか7月中に猛暑日が連続するような状況になるとは私も思いませんでした。

昨日までのニュースの中でも、自らボランティア活動を志願して出掛けても体調を現地で崩したり、最悪の場合には命にも関わるような事が起こりつつあります。今回のボランティア対応では無理かもしれませんが、現地に行って被災者を助けたいと思った人が命の危険にさらされるような状況にならないようなボランティアの活動計画を考える必要というものはあると思います。そんな選択肢の一つに早朝や夕方の作業というものも加えていただけると個人的にも参加しやすくなるかなと思うのですが。


車内から脱出するために必要なもの

西日本を中心にした大雨による被害状況についての映像を見ていると、多くの車が水没してしまったことがわかりました。また、急に水が増えてそれまで普通に走れていた車が流されてしまっている映像を見て、特に日没後の状況では車を使って逃げるということはたとえ周辺の地理を知っていたとしても、何が起こっているかがわからないので車での避難は難しいのではないかという思いを強く持ちました。

また、岡山県や広島県では山が崩れて土砂に埋まったような状態の映像が見られましたが、たとえ車の側面の半分以下の土砂であっても中からドアを開けて外に出ることは難しくなると思われます。そんな時に役に立つのが先の尖った形の車のサイドガラスを割ることのできる緊急脱出用ハンマーの存在です。

ご自身の乗られている車に愛着を持っている方だと、自分の力でドアが開けられるならできるだけ車を壊したくないと思う方もいるかも知れません。しかし、容易にドアが開けられないくらい冠水した水で水没してしまった場合や、土砂に埋もれてしまった場合、もはやその事自体で車の機能(主に電気系統)は使えなくなり、普通は保険を使って全損扱いになってしまう状況にあります。雨が降り続いていたり、さらなる土砂災害の恐れがあるような場合は車の窓を割るか割らないか悩んでいる前に行動を起こさないと、運が悪ければさらに車の周りに水や土砂が流れてきて脱出にさらなる困難が起こる可能性があります。

脱出用のハンマーがない場合、かなりの力のある人がガラスを叩いても、ヒビは入るかも知れませんがなかなかガラスを割って脱出することは難しくなります。緊急脱出用のハンマーは先が尖っていることで少ない力でも一点に集中させることができるという特徴を持っています。

現状で私の車は普通車であるものの、後ろに人を乗せるということはあまりないので、前方ドアのサイドポケットに一つずつ入れています。こんな事を書いていてもまだこのハンマーを使ったことがないので説得力がないかも知れませんが、もし同乗者がいた場合は一人一つハンマーを持って叩き割ることができるので、どちらかが先に破ればそこから二人逃げてもいいですし、二人同時にやれば心理的にもパニックになることか少なくなるのではないかと思った上で用意をしています。

そんな私のように考えた人がいたのか、ネットショップの中では緊急脱出用ハンマーを2個セットで販売しているところがあります。実際にカーショップだったり100円ショップでも売っているところがあるのでネットで購入することが全てではありませんが、こうした「いざという時に役立つ」物というのは買おうと思った時に買って車に載せておかないと、本当に必要な時には間に合わない場合があります。本来は車を購入した際の標準装備として用意されるべきものではないかという感じもするのですが、まだ持っていないという方は真剣に購入を考えておくべき品ではないかと思います。


日々の生活の中でいざという時にいただける食べ物は

台風と梅雨前線の影響で、日本全国のどこでもかなりの雨が降り、各地で被害が出ているようです。自宅を出て避難されている方は大変だと思いますが、そんな中改めて災害時の食事をどうするのかという事で考えてみました。

このブログでは過去に長期間保存可能な災害用に特に作られたいわゆる「災害食」というものを試したことがあるのですが、そうした蓄えとともに必要になってくるのは日常生活の中で購入している保存食やインスタント食品、主食を冷凍するなどしていざという時に備えるというものです。その方法では時間のない時にすぐできるものとしてストックしておくものがいざという時にすぐに食べられる非常食になるというところがあるので、特に今回のような被害が予測できる大雨の予報が出た時に買いだめをしておけば、すぐに活用することができます。

多くの方はお湯があればすぐ食べられるカップ麺や、電子レンジを使って調理が完了するパックごはんや各種冷凍食品を想像すると思います。もちろん、そうした食材をストックしておくことは間違いではないのですが、ライフラインが災害時にどうなるかということを考えると不安です。具体的には電気が止まったり水が出ない状態でどうなるかということです。

ですから、個人的には災害の状態に応じた数々の状況を想定した上で各種食品を組み合わせて用意しておくことが大事ではないかと思います。一応、4段階で考えてみると以下のようなことになると思います。

その1 電気・ガス・水道が使える場合

この場合は別に今ある食材をそのまま調理し、お米も炊けます。このお米という食材は、日本人がはるか昔から利用してきた備蓄が効く食品であり、普段の生活の中でもお米は常にストックしておくことが大事だと思います。何もおかずがなくても「塩むすび」にして食べてもいいわけなので、毎日の食事の中でお米を炊いて食べる食生活をされていない方は、毎日でなくてもご飯を炊いて食べる習慣を考えてみられてはいかがでしょうか。

その2 水はあるが電気・ガスが止まっている場合

先日の大阪の地震の後に、一部地域には家庭ごとにカセットコンロが配られました。水については早い時点でも給水車で供給されることは考えられますが、災害の規模にもよりますが、簡単な調理やお湯がわかせるだけでも有難いものです。そうなると、いわゆるカップ麺や袋麺のインスタントラーメンだけでなく、パックごはんやレトルトカレーなどのパックに入ったレトルト食品も活用できます。また冷凍食品の中でもレンジでなくフライパンで作ることのできるものもありますので、冷凍食品を買う場合は電子レンジでなくても使えるものも入れておき、鍋だけでなくフライパンも用意しておくといいでしょう。そして、多くの冷凍食品を常にストックしている場合は、保冷剤とともに大きめのクーラーボックスも停電対策として用意しておきましょう。

その3 水も電気・ガスも使えない場合

このブログでは主にキャンプ用品を使用し、カセットコンロがなくてもお湯をわかしたり主にソロ用の調理のレポートも載せてはいるものの、ここではあえてライフラインが全く使えず、給水車も来ないようなケースも想定してみます。水もお湯も作れないとなると食材をそのまま食べるということになります。そのままでも食べられる食材というのは限られますが、この場合はパンが役に立ちます。
よく、避難場所ではお弁当とともに菓子パンが配られるようなケースがありますが、袋に入っていて常温でいただけるのが良い反面、菓子パン自体を備蓄することは難しいという問題があります。
そこでおすすめしたいのが、日々の食事で食べている食パンのような味の付いていないパンが残ったら一枚ずつラップでくるんで冷凍しておくという方法です。これなら冷蔵庫の電気が切れても冷凍庫に保冷剤を入れておき、クーラーボックスに保冷剤とともに移すことができれば食べる分だけ解凍すればそのまま食べられます。いつも食事に使っているジャムやピーナッツバターもストックしておけば、好みの味でいただけます。
また、食パンはこれも常温で保存可能な缶詰を開けてそれと一緒に食べたり(ツナ缶は結構便利です)、かなり食事としてのバリエーションが増えるという特徴もあります。お湯が手に入る状況でもカップ麺だけでは物足りない場合にはスープに食パンを浸していただくという手もありますし、時間の経過とともにライフラインが復旧するまでのつなぎの食材としてのポテンシャルは高いものだと思います。

こうした日々の生活の用意の元で、もう少し何かが欲しいということになったら長期保存が可能な防災用の食品を補完的に使うような感じでもいいのではないかと思います。今回紹介した食品はどれか一つを用意していけば良いということはなくて、どんな状況でも対応できるような形で、普通の生活をする中で、それぞれの食材を用意しておくことの大切さというものを感じます。


地震への意識の差が被害を生むこともある

大阪府高槻市が小学校のプールを周辺の大人の目から隠すため、高いブロック塀を設置したことで大きな地震によってその壁が倒れ、不幸なことに犠牲者が出てしまいました。テレビのワイドショーではなぜ建築基準法を守らないような形で高槻市が危険なブロック塀を設置してしまったのかということを指摘していましたが、そこにはやはり「地域差」というものが存在するのではないかと思います。

私が住んでいるのはかなり前から東海地震が起こると言われ、それこそ過敏に地震に対する備えを行なってきたと思われる静岡県静岡市です。今回の報道でも出てくるのが1978年の宮城県沖地震でのブロック塀の倒壊事故でした。
当時の報道によると地震に関連する犠牲者28人のうち、18人が塀の下敷きとなって死亡したということがかなりインパクトが有ったことを覚えています。この事により法律の改正が行なわれ、新たにブロック塀を作る場合の規制が厳格化されました。ただ、今回の被害を生んだようなブロック塀があるということは、今から40年以上前に施工されたブロック塀については全国的にはほとんど対策はされていないということもあるかと思います。

実は静岡周辺では宮城県沖地震の被害をいつ自分達の回りで起こってもおかしくない事と捉え、ブロックを補強することで対策をしたケースが多々あります。今回はいい機会かと思いますので、恐らく40年前の地震報道を受けて補強されたケースを写真で紹介します。

まず代表的な補強は、裏についたてのように縦にブロックを組み、高槻市の例のように全ての塀が倒れないように補強されたケースです。ただ、この補強の場合は裏から見るとわかりますが、塀の正面から見るとわかりにくいこともあります。

さらにこれは、一枚目の敷地入口に施された施工例ですが、金属で支えるようにして塀が崩れることを防いでいます。ちなみに静岡市全域でも2009年の「駿河湾地震」で震度5強の揺れを記録したりなど多くの地震に晒されてきたものの、今回これから紹介するブロック塀についてはひび割れることもなく倒れることもなく恐く40年以上経過しても安定してブロック塀はそこに存在しています。

次に、これは逆に裏を見ることはできないのですが、しっかり裏からブロック塀全体を支えていますよという事を示すような形で鉄の柱をボルトで止めています。この塀についても近寄って観察したところ、ヒビが入っているところは確認できませんでした。

最後にさらに自己主張の強い鉄で補強されたブロック塀です。この道は街道としてかなりの車が走っているので、地震の時に塀が倒れてしまうと幹線が閉鎖されてしまうことを考えて、当時の家主さんが工事されたものだと思われますが、これもいつ巨大地震が起こっても不思議ではないと40年以上言われてきた地域ですので、宮城県沖地震が起こってすぐにこのようなブロックの補強を行なったお宅も少なくなかったと聞きます。

それに反して、今回大きな被害が出た大阪周辺というのは、正直ここまで大きな地震が起こるというような感覚はあの阪神淡路大震災を経験したからこそ生まれてしまったのかとも思えます。というのも、もし過去に東海地震が静岡県に大きな被害をもたらしたとしても、地域で大きなエネルギーの放出があったからしばらくは大きな地震は来ないだろうと、科学的には全く根拠のない思い込みで安心しきってしまうような事が起こらないとも限らないからです。

さらに、その前に観測を始めてから最大という震度5という揺れの大きさを記録した群馬県(渋川市)周辺についても、同じような「根拠のない感情」がはびこっていることが予想されます。というのも、以前群馬県出身の人と話をしていて、私のいる静岡市では学校の椅子には必ずいざという時には頭にかぶり上から落ちてくる物に対して頭を守る「防災ずきん」を用意し、学校では何回も避難訓練をして学校内での避難経路を確認するという話をしたら、そんな事は全くしたことがないと言われました。

私自身、群馬県内でブロック塀がどのようになっているか(特に40年以上前から建っているもの)はわかりませんが、さすがに今回紹介したようなブロック塀に対する補強工事をそこまで行なってはいないだろうと思います。ただ、昨今の地震が起こっている場所の分布を見ると、この日本列島に住んでいればいつどこで大きな地震が起こっても不思議ではないという事も十分言えると思います。特に通勤・通学する経路に高めのブロックがあり、さらに今回紹介したような補強が全くされていないような古いブロック塀を見付けた方については、日々通う経路を変えてみるということも考えてみてください。


公共広場のベンチはどうあるべきか

私はそこまでしたことはありませんでしたが、一昔前のバックパッカーの中には公園やバスの待合所、無人駅のベンチを活用して寝床を作り、一夜の宿とするような旅行のスタイルがありました。今でももしかしたら四国のお遍路旅では橋の下に寝床を作って毎日歩きながら八十八箇所を回る人もいるのかも知れませんが、四国については歩き遍路のための善根宿があるものの、他の地域ではなかなか公園で寝袋に入って野宿というのはしにくい時代になっていると思われます。

それは、地域に住んでいる人にとっては、突然現われて夜中に何をしているかわからない人というのは恐怖の対象となりえますので、日が落ちてからウロウロしているだけでも通報されるような事はあるかも知れません。それと同時に変わってきたのは公共の施設自体が変わってきたことです。

いわゆる公園のベンチというのは、昔ならそのままベンチに寝そべっている人の姿があるだいたい人の背ぐらいの長さを一人で専有できる感じの作りになっていました。それがバックパッカーや飲み過ぎた酔っぱらい対策ではなく、いわゆるホームレス対策として「寝られない設計のベンチ」に取り替えられたのは多くの方がご存知でしょう。

この方法には賛否両論あることと思いますが、危惧されるのはもしホームレス対策のないベンチを設置した場合、そのベンチが公園利用者が使えないような状態になってしまいやしないかという事でしょう。公園の利用者というのは、例えばラジオ体操をやるために集まってきたり、早朝のウォーキングというところまで考えるとかなり朝早くから夜に至るまで、多くの市民が利用することが考えられます。だからこそバックパッカーの駅寝や公園での仮眠については地域の人が活動をし始めたらすぐに撤去するという暗黙のルールを持って行なっている人の場合は大きなトラブルにはなりにくいのですが、そうした暗黙のルールを知らずに地域住民の生活に立ち入ってしまう人が多く出てくるにあたって、強制的に宿代わりにベンチを使っている人という風に一くくりにして排除する事を考えた時にあのようなベンチが一般化したということが言えるわけです。

そんな中、とある場所で見付けたのが写真のようなベンチで、まずこのまま人間一人なら十分寝床として使えるようになっているというのにびっくりしました。ただ、このベンチは駐車場のすぐ脇に設置されていたので、別の意味で長い時間占拠するには相当神経が図太くないと難しいのではと思いました。ただ、あえて昔のような仕切りのないベンチにするのは理由があるのではないかと思って近ずいてみたら、その理由がわかりました。

ごらんの通り、ベンチの「足」として座る部分を支えている2つのやけに大きなものは、災害が発生して水道が使えなくなった場合に備えられた「防災トイレ」としての役割を持っていたのです。ベンチを写真のように単純に作ることにより、いざという時にはこのまま天板を外せばすぐに使えるようになるのか、それともこのトイレ部分を用意された下水道に直結するマンホールにつなげるのかはわかりませんが、この駐車場には同じものがもう一つあったので、この場所で外からトイレを運び込んで来なくても4つのトイレをこの施設自体で使うことができるということになるでしょう。

私の推測が正しければ、この形のいつでも防災トイレに変化するベンチは、あくまで人の出入りのある駐車場から公園に向かう通路に設置されたことでホームレスやバックパッカーの流用を防ぐという形で設置されたということが言えるかも知れません。

ちょっと興味が出てきたので調べてみたところ、このベンチについては「防災トイレベンチ」という単語で検索すると同じものが出てきます。またこの防災トイレを出している同じ会社では「防災かまどベンチ」というものもありますが、こちらの方はベンチを3つに分け、このベンチでは寝られないようになっています。

こうした流れを見ると、今後は防災トイレベンチもそのベンチには寝られないような形のものが出てくることも考えられます。ただ一つだけ言わせてもらえれば、通常時には一人によって占領されない形で仕切りのあるベンチを置かれるのはいいと思うのですが、いざという時には足の部分はトイレとして使え、さらに天板部分については担架として使えたり、簡易コットとして使えるように仕切りを取り外せるようにするのも実際の災害時には役立つこともあります。今後はそんな観点からどこかへ出掛けた時には単なるベンチではなく何かあった場合に変形する可能性のある変わったベンチがあったらそのベンチに注目してみたいと思います。


避難時に車中泊のできる環境を作る必要性

東日本大震災や熊本地震で避難生活をする中で、車中泊を続けることに注意が必要という話は様々な場所で出ていたと記憶しています。昨日ラジオで防災についての一口メモを毎日紹介しているコーナーを聞いていたのですが、防災について考える中で、あくまで車中泊ではエコノミークラス症候群に注意してシートの段差を埋めたり、ずっと車内にいないで運動の時間を作ろうといったような、車中泊すること自体を最初から問題視するような意見が主流になっているようです。

この点については、すでに車の中でテントより快適に寝られる環境を作っている方にとっては、決してエコノミークラス症候群になるような環境ではないので、関係無い話ではあります。ただ実際の避難所周辺の駐車場では、相当無理な姿勢で何日も車中泊を続けている人達がいることも事実なのです。そんな人達が少しでもエコノミークラス症候群によって血栓ができる可能性を下げるため(状態によっては命の危険もあります)、車中泊している車全部に声掛けをせざるを得ないところもあるということを理解することも大切です。

その上で、エコノミークラス症候群になる心配のない車中泊というものがあるということを(実際問題、車内環境を飛行機のビジネスクラスやファーストクラス相当の環境にできれば窮屈な形で寝ることもないので)、行政の方々やボランティアで被災者の健康に気を遣ってくれる人達に知らせていくことも必要になっていくでしょう。

災害時にエコノミークラス症候群になる可能性のある車中泊を続けてしまう人というのは、日ごろレジャーで車中泊を本格的にしたことがないケースが多いと思います。なぜなら、夜に車中泊をして翌日遊ぼうという計画を立てていても、ぐっすり寝られる環境を作っていなければ、体の節々が痛くなったり、睡眠不足で心からレジャーを楽しめないと思うからです。仕事終わりで金曜の夕方から夜に掛けて車で出発し、できるだけ土日までの休みを有効に使おうと思って車中泊を考えていたところ、実際に車の中で快適に寝られないなら、どのように解決するか方法は大きく分けて2つあります。お金を掛けて宿泊場所を確保するか、車を変えるか工夫して快適に車中泊できるための設備投資をするかです。

基本的には前者を選ぶ人がほとんどだろうと思います。しかし、大きな地震や豪雨などで自宅から逃げた後の事が心配だというのなら、自分の車を災害時の避難所にするという考えを実行に移すことで、家族全員が手足を伸ばして寝られる環境を作れば、そのスペースはレジャーにも災害対策にもつなげられます。荷物置き場にはレジャー用のグッズだけでなく支援物資がやってくるまで家族での生活ができる「非常用持出袋」の中に入れるようなものをコンテナの中に入れておけば、自宅にいて罹災した時だけでなく、先日にもあった雪や大雨で道路が通行止めになり立ち往生した場合の食べ物やトイレの心配をしなくて済む心強い備えとなります。

特に小さなお子さんやお年寄りが家族にいたり、ペットを飼っているご家庭については、一部の家族でも車中泊できる環境を作ることについて考えていた方がいいように思います。大きな体育館のような場所でたとえ仕切りがあったとしても赤ん坊の鳴き声が他人の睡眠を妨げてはいないかと気になるものですし、行政が用意してくれた毛布だけでは体が痛くて寝られないお年寄りがいたり、いつもは家族だけしかいない室内で飼われていたのが、急に知らない人が大勢いることで情緒不安定になるペットの事を考え、周辺の人とトラブルにならないためには、簡単に個室が作れる車中泊がやはり便利なのです。

ただし、しっかりとした準備をしないで、単にシートを倒しただけの形で寝るようになっては、かえって体調を崩しますし、避難所運営者やボランティアの「車中泊をやめて下さい」という声に対処することができなくなります。もしどうしても快適な車中泊のできない環境になった場合、車はペットの住みかにしたり物置きとして使用し、それとは別に家族全員が手足を伸ばして寝られるくらいの広さのあるテントを購入するのも一つの手です。その際、地面にテントを張ってそのままではとても寝られませんので、安いものでいいのでキャンプ用の銀マットの上に布団を敷くようにするなどの配慮も必要になります。お子さんが小さければ、テントを購入してからどこかキャンプに行ってそれを避難訓練と兼ねて行ない、家族だけできちんとテントが張れるのか、テントの中でぐっすり寝られるのかなどシミュレーションを行ないながら家族旅行というのもいいのではないでしょうか。

個人的には車の中に快適な環境を作る方が、急に雨が降ってきても慌てる必要がないので、テントを張るところから十分にレジャーとして楽しめない方は(^^;)、少しずつでもこれから車中泊をエコノミークラス症候群の心配なく行なえる環境を整えてみることをおすすめします。


異なる地点で同時に地震が起きた場合の緊急地震速報

たまたま昨日の午前11時過ぎにテレビの生番組を見ていたら不意にスタジオ内でサイレンが鳴り、緊急地震速報が関東で出たことがわかりました。しばらく時間が経ってもスタジオ自体が揺れることは少なくともテレビの画面を見ていてもなかったですし、たまたま岩盤の厚い部分で起こったか、かなり震源が浅いところで起こったからなのか(予想震度は震度5強だったと後にわかりました)大きな震度でもなく良かったと思ったのですが、その後びっくりするような報道がされました。

最初に出た地震速報の震度は茨城県で震度3ということだったのですが、震源地が富山県で、震源の深さが20キロと浅く地震の大きさを示すマグニチュードはM3.9くらいで、なぜ富山で地震があって緊急地震速報が関東だけに出たのか(富山には出ませんでした)ということを不思議がっていたのですが、この話には続きがありました。

最初は震源の近くの富山で震度の表示はありませんでしたが、しばらくして富山県能登半島でも震度3の地震が起こっているということが報道されました。で、その後で改めて出てきたのが富山の地震よりも規模の大きい茨城県沖を震源とするM4.4の地震の情報だったのです。

気象庁の発表では、ほとんど同じ時間に日本国内の2ヶ所で地震があったため、警報を出すシステムが2つの地震をまとめて大きなエネルギーが起こったと錯覚したのではないかという見解を放送していましたが、茨城でも富山でも地震の大きさとともに被害についても大した事はなかったようなので、まずはほっとしたというところでしょう。

しかし、今後の緊急地震速報のシステムについて、もし南海トラフを震源とする地震が起きた場合、今回の地震と同じように関連する地震が一ヶ所ではなく静岡や高知という感じで少々離れた場所で小規模の地震が起こってその前ぶれを検知した場合、いよいよ南海トラフを震源とする大地震が来たかのような巨大地震がこれからやってくるような速報の動きをするのではないかとふと不安になってきます。

過去静岡を震源とする震度5強の直下型地震に襲われた時も、画面に日本地図が出て、東海地震の震源域に「×」が出ているのを見た時には正直これで自分や身の回りが終わったと思いました(^^;)。テレビでの緊急地震速報というのは、予想より小さなゆれが来ることが何回も続いたとしても本当に甚大な被害が出るような地震はいつ起きるかわかりませんので、たとえ外れ続けたとしてもこれからも出し続けて欲しいですが、ただ、今回のような明らかなシステムの誤動作が疑われるような発表の仕方は勘弁してほしいです。

今後の事を考えると、まずは今回の緊急地震速報が出た経緯を確認してもらうとともに、複数の地震エネルギーをまとめて大きな地震ととらえて警報を出さないように、気象庁の方々には改善をお願いしたいと切に思います。


避難所を使いたくない方に車中泊環境の整備のすすめ

このところ報道されるニュースで気になることがあります。テレビで大きく取り上げられるニュースというのは、潜在的にどの地域でも似たような話があり、一つのニュースをきっかけにして同じような事件が拡大して放送されることはよくあります。その一つが「あおり運転」による事故であり、もう一つが地方議員や首長による迷惑行為です。

特に、自分が行政の長であったりそれなりの権力を持っていることを前提に嫌がらせ行為や女性に対するセクハラ行為を繰り返す事が本当にあるのだとしたら、それは今後の事を考えると被害者が泣き寝入りしやすい状況になった時のことを考えるとすぐさま職を辞して責任を取っていただきたいと私などは思います。

これは、阪神淡路大震災の後から問題になりながらもマスコミはあまり大きく取り上げることがないことで多くの人が知る問題にはなっていませんが、避難所にいる女性(過去の事例を調べたところ、幼児から中高年まで年令によって行為が止まることはありません!)に対してセクハラやセクハラ以上の暴行行為などが普通に起こっていたり、目かくしのためにダンボールで壁を作っているのに、わざわざその近くを歩いて壁の上から女性の授乳している姿や着替えを除く輩がいたり、夜には使っている毛布の中に入ってきて、声を挙げても避難所の中ではむしろ行為を行なった男性の方に「そんな気持ちもわかる」と同情する声があったり、とりたてて若くない年齢なので被害の声を挙げにくいという雰囲気があったりして、なかなか避難所全体としての問題にはなりにくい事があり、それは熊本地震の時でも変わらなかったと言います。

私のいる静岡県では県警の職員が避難所に暮らす人々から聞き取り調査を行ない、このような問題があるということについては把握しているという報道が最近あったのですが、実際、犯罪行為くらいになれば取り締まれると思うのですが、大声で猥談をしていたり、子供達がいる前で堂々と成人雑誌を読んでいるような場合、どこまで避難所の治安が保たれるのかはちょっとわかりかねます。

さらに、もし今報道されているようなセクハラ市長や市議が、避難所を訪問しながら好みの女性を物色し、個人に誘い込んで許しがたい行為を女性に対してしようとするようなことも、単に想像上の話だけでなく実際に起こっても何らおかしくないと言えるでしょう。また逆に、気弱な男性を狙って女性や女性とグルになった男性がセクハラ事件をでっち上げるような事も起こる可能性は皆無ではないでしょう。

東日本大震災の時には、「車中泊はやめて避難所に行こう」と主張される方の意見が新聞にも載りましたが、その発言自体は間違ってはいないものの、避難生活前の生活パターンを維持するためには、自らの生活を同じフロアにいる人全てに晒すような避難所での生活というのはセクハラを受けるような人でなくてもストレスが激しくなると思いますし、車中泊での避難生活を続ける事について、強制的に止めさせることは今後もできないと思います。大切なのは車中泊をする中でも血栓が発生しないような環境整備こそが問題になると思います。

ですから、そこまでひどくない台風のようなすぐに避難所から自宅に戻ることができる中で、念のため自宅から避難するような場合を除くと、長期間における避難所生活が続くと予想される災害に備えて、避難所に依存しない準備をする中で、車中泊の環境を確保することが今後は大切になると思われます。

普段の生活をどうしても避難所で行なわなければならないような場合でも、車の中で着替えや授乳ができるように外から覗かれても大丈夫なように窓に目張りができるようなものを揃えておいたり、家族の中の女性だけでも車の中で中から鍵をかけて安心して寝られるように、平面の寝床を確保するための段差をなくす工夫をするのもいいでしょう。同時にキャンプ用のテントも用意し、夏の時期には家族で寝たり着替えに使えるようにしておけば、避難所内で起こる問題のいくつかは解決することができるでしょう。

避難所を管理する側としても、スタッフに女性を置き、小さなセクハラ騒ぎであっても直接本人に対して注意を行なうことによってそうした行為がエスカレートをすることが防げると思いますので、他の場所で実際に起こった避難所でのトラブルを教訓にしてしっかり対処していただきたいですが、被害者の立場として管理者があてにならなかったら直接警察に連絡をするとか、そこまで強い態度に出ることも考えておくべきかとも思います。

避難所での生活というのは日常とは違う「非日常」の世界です。避難所内では「このくらいの事はしょうがない」と思うことでも、災害を受けていない地方では「とんでもない事」と思えるようなひどい事である事は十分に有りえます。

避難所の管理者や地元の警察に相談しても埒が明かなかった場合、もし日本国内の他の地域に知り合いがいて、避難所生活の中でおかしいと思う事を見聞きした場合、たとえ自分の事でなかったとしても、まずはネットなどを通じて被災者以外の人の意見も求めてみましょう。自分の感情の赴くまま、SNSなどで直接こうした行為に言及するのもいいですが、まずは色んな人に相談した後にした方が、告発者の方に言われなき非難を受ける可能性を排除した上で、きちんと発信することができます。ネット上で相談すれば、自分が告発しなくてもその内容を見た他人が勝手に動く可能性もありますので、本人が特定されない中で問題が解決する方向に向かうかも知れません。

恐らく、この種の問題は現在に至るもまだ仮住まいの仮設住宅に住んでいる方々の間でもなかなか言い出せないストレスの一つとして今でも苦しんでいる方はいるのではないかと思います。災害を受けていない地方に住んでいると、そういう事があるのかということすらもわからないものですが、生活に関わるストレスであるだけに現地マスコミの方々には継続して発信して行って欲しいものです。


ガステーブルの動作についての意外な盲点

自宅のライフラインというのは、現在上下水道と電気・ガスがあります。電話については有線だけでなく携帯電話もあってお互いにバックアップ体制が取れるのでそんなに心配していませんが、水道・電気・ガスというのはやはり使えなくなると困るので、車中泊で出掛けるための準備をしつつ、災害時にも転用可能なものを用意しているのですが、つい先日、一つの盲点によってちょっと困ったことがありました。

自宅の調理にはプロパンガスを使っていて、過去大きな地震が周辺で起こった時でも、ガス管が外れていたり亀裂が入っていないことを確認した後で緊急停止したプロパンガスの利用をリセットにより再開し、例えば停電になっていてもガスだけは使えるような環境にあるのですが、先日急にガステーブルが点火しなくなりました。

昔の、ひねってガスを出すガス台であれば点火装置が使えなくても学校の理科の実験で扱ったガスバーナーを点火する要領で、マッチやライターを別に用意しておけば使うことができますが、最近のガステーブルはそのような事は安全のためかできないようになっていて、点火装置を使うためには単一の電池2本が必要になります。しかし、その日は朝起きてからお湯を沸かそうとしたらスイッチを押しても全く点火する状況ではなくなってしまったのです。

この時点で朝の7時頃で、単一電池を買いに行くのにコンビニを目指せば何とかはなったのですが、その前に大量に溜め込んである単三の充電式のニッケル水素電池に単一用のカバーを被せ、ガステーブルに入れて試したのですが、充電池の1.2Vという電圧と関係があるのか、満充電しているはずのエネループを使っても点火ができませんでした。

こうなると、やはりガステーブルが使えなくなった時にすぐに動かすための、単一電池のストックが必要になってくるということを実感しました。ガステーブルには単一アルカリ電池使用との表記がありますが、緊急避難的にはマンガン電池でも点火することは自宅のガステーブルでは可能でした。100円ショップに行くと、大体100円で購入できる単一電池はアルカリ電池で1本、マンガン電池で2本というところですが、基本的にはアルカリ電池を使いつつ、いざという時のためにマンガン電池も2本セットで用意しておくと石油ストーブの点火装置や電動の灯油ポンプ用にも流用できますので、常に単一電池のストックを2本用意しておくことは、多くの家庭にとって無駄ではないように思います。

今回は朝7時からしばらく耐え、近所の100円ショップが開く10時まで待って買ってきましたが、もしかしたらガステーブル自体が壊れているのではないかと思うほどいつもはできている点火ができず、疑心暗鬼にもなってしまいました。

今回は普通の生活をしている中でのトラブルだったため、あえて100円ショップの開店を前にしばらく待ちました。当然、自分が何も急く必要がなければそれれでいいいわけですが、災害時にはこうした電池のようなものは最初に市場から消えることが予想されるので、備えておく必要というものはあると思います。

ちなみに、今使っているガステーブルでは専用の鍋をせっとすると自動炊飯が行なえ、炊き上がったら自動で火が消えてくれる機能があります。電気炊飯器と比べると短時間で炊きあがり、味も火力のせいかいいような気もするので、もし停電時でも使えれば使いたいところです。もちろん、カセットコンロやキャンプ用のコンロも用意はしてありますが、毎日自動炊飯でお米を炊いていると、やはり鍋に付いて火加減を変えながらたくというのはけっこう大変です。
私の場合と同じように、自動炊飯が可能なガステーブルを使っていらっしゃる場合には、停電時でも使えるガスの優位性を生かすためにも、電池のストックは切らさないようにしていざという時に備えることをおすすめしておきます。


海の近くの道の駅で車中泊する場合は「高潮」に注意

先日日本を直撃した台風21号の被害状況というのは、選挙の結果の報道によってなかなか伝わっていないように思います。実は、私の住む静岡県でも様々な被害が出ていて、特に高潮での被害が大きかったということを今さら知りました。

静岡県内を通る高速道路には東名高速と新東名の2本がありますが、このうち東名高速の清水インターと富士川スマートインターの間にある静岡市の由比PA付近の道路が長く通行止めになっていて、新東名か高速道路を降りることで迂回という形になってしまっています。今までも大きな台風がやってくる前後には波が道路上にかかるので必ずといっていいほど通行止めになっていた海の上を橋で渡る部分について、今回は高潮の影響もあるということで通行止めが長びいたということでした。

また、静岡市清水区にあるウォーターフロントのレジャースポットである「エスパルスドリームプラザ」でも高潮が発生し、強風による波の吹き寄せもあったのかも知れませんが、海から上がってきた水で一部の道路が完全に水びたしになっていました。もし冠水した場所の近くの駐車場に車を停めていたら最悪車が動かなくなる恐れもあり、改めて高潮の怖さというものを既に台風が過ぎ去った後に実感することになってしまいました。

この高潮ではエスパルスドリームプラザ発の水上バスの事務所が被害を受けたことで、通常運行していた三保方面の航路は運休中とのことです。こうしたことはなかなか全国のニュースでは報道されませんし、地元でも近所になければ実感がわかないというのが正直なところです。気象庁の清水港の実測された潮位のデータを見ると、台風が接近した最大の値は通常時と満潮時と比べても更に50センチも高くなっていました。さすがにこのくらいになると、冠水の被害が出てしまうようですね。

車で旅をする中で、港町にある道の駅で車を停め、遠くに見える漁火を見ながら眠りにつくなんてことをやった経験のある方もいらっしゃるかも知れませんが、大雨が降っていなくても気付いたら高潮で車が水没して身動きができなくなるような状況も十分考えられるので、そもそも台風の接近が見込まれる場合には海の近くで長く休憩したり仮眠を取ったりせず高台に移動した方がいいでしょう。ただ高台に登りすぎても土砂崩れや鉄砲水による被害に遭ってしまう可能性もあるので、周辺の地図を見ながら安全な退避場所が探せるように道路マップを用意するか、高速道路のサービスエリアに用意してある高速道路周辺マップをもらっておき、広い範囲の地形の状況をいつでも確認できるようにしておくようにも考えておいた方がいいでしょう。

また、近くの港における潮の満ち引きについてはネットで調べれは簡単に満潮の時間がわかりますので、わざわざ満潮の時間に海の近くにある駐車スペースに近づくような事にならないように、台風が近付いた時には心掛けておくことも忘れないで欲しいと思います。

ただ、そうなるとどこが安全なんだと思いますが、本当に緊急の場合には町の中まで入ってしまい、状況によっては立体駐車場の上の方に車を停め、宿泊は車の中でなくビジネスホテルを取る方がいい場合もありますし、動いている高速道路上のサービスエリアを利用するのも安心といえば安心でしょう。その後、台風が接近した影響で高速道路が通行止めになるような何かあったとしても、サービスエリアの中なら食事やトイレなどが24時間利用可能で、交通情報もパネルなどで逐一入ってくる事から、たとえ足止めされても次の行動を起こすためのタイミングを図ることができる分有利ではないかと思います。

一番だめなのが、カーラジオ・インターネット・現地道路情報のようなものを全く利用せずに、とりあえず行けば何とかなるだろうと思って進んでしまうことです。今週末にも新たな台風が日本に向かって進んできそうですし、何かあることを前提に考える方がいいと思います。高潮というのはなかなか台風の雨や風と比べると報道されにくいですが、今後は天気情報が出ている中でも、今自分のいる場所で「高潮」に関する注意報や警報が出ていないかどうかもしっかり確認した上で、その後の行動を慎重に決めるようにしましょう。