防災コラム」カテゴリーアーカイブ

パソコンやスマホにNHKプラス・TVerアプリやサイトブックマークをしていない方は早めの登録を

日本全国で長い雨や風の被害が起きてしまっています。状況は変わっていきますが、直接の被害に遭遇しなくても、日本各地ではかなり長い時間にわたって停電が続いている地域があるということが気になりました。

もし大雨の中停電した場合、多くの方は明かりの準備くらいはされているとは思うのですが、部屋が多少明るくなっても、今後どうなるのか、そして家回りはどのような被害が起きているのかなど、情報を得られない中で過ごさなくてはならなくなります。

そのために、乾電池や手回し発電でも比較的長い時間利用することができるラジオの常備が勧められるわけですが、私たちは普段からラジオで伝えられる情報について慣れがなく、日々刻々と変わる状況を伝え続けてくれるテレビの情報というものは、台風に対する備えとしては必要ではないかと思うわけです。

ただ、停電になってしまうとテレビは付きません。テレビを停電の中で付けるためには、別にポータブル電源などを用意してテレビにつなぐことになるのですが、テレビの消費電力にもよりますが、そう長い時間テレビを見続けることは難しいという事はあると思います。

ということで、個人的におすすめしたいのは、停電になっても予備電源で基地局が動いている限りは利用可能なモバイル回線(携帯電話会社の回線)を利用して、インターネットで同時配信されるテレビをリアルタイムで見られるような仕組みがあります。主なものでは、

・「NHK+」登録しなくてもNHK総合とEテレの同時配信を提供。受信契約者がログインすると、過去の放送の見のがし配信が利用できる。

・「TVer」民間放送の見逃し配信中心のサイトだが、通常時でも夜のゴールデンタイムに限って同時配信している

・「AbemaTV」テレビ朝日系のインターネット放送でニュース専門チャンネルあり

こんなものが、スマホでインターネットが利用できれば、テレビとの同時配信が見られます。ただ、こうしたことを知らなければそれまでですし、知っていても何の準備もしていなければアプリのインストールをしたり、どのサイトで情報提供しているのかを停電が起こってから探さなければならなくなります。

というわけで、このブログではせめて挙げさせていただいた3つのアプリ(スマホ)やサイト(パソコン)については、いつでも呼び出せるように準備をしておき、必要に応じて会員登録をしておくことをおすすめします。テレビが普通にあるご家庭では、ほぼ例外なくNHKの受信契約はされていると思います。最初に挙げた「NHK+」は、受信契約者が登録をすると、過去のニュースなどの見逃し配信を受けることができるので、リアルタイムで見のがした場合にも役立ちます。

天気の情報だけなら、YouTubeの「ウェザーニュース」のチャンネルでは、ライブ配信で全国の天気情報・台風情報を流していますので、こうしたサイトもお気に入り登録して、いざという時にはすぐに見られるように準備しておくことで、真夜中に具体的な情報を得続けることができるようになります。

ただ、ネットで動画を流し続けられるのかという問題は出てくるでしょう。当然、ずっと配信を流し続けるためにはスマホの高速通信容量が必要になりますし、スマホ自体の電池の減りも気になります。

そういう時に備えるためには、モバイルバッテリーの準備はもちろんですが、いざという時に無制限で利用できる回線を用意しておくのも手です。例えばpovo2.0のデータSIMだけを契約しておいて(ほとんど維持費用を掛けずに回線を維持できます)、いざという時には24時間無制限のトッピングを使うというような非常用のネット環境を揃えたり、あとはもちろんモバイルバッテリーを複数事前にしておいて、いざという時にはスマホからずっと情報を流し続けられるような環境を作っておくことも必要でしょう。

長く続く停電中でも、明かりと情報が刻々と入ってくれば、その後の対策も立てられるので、多少は不安が和らぐのではないかと思います。モバイルバッテリーや通信回線の見直しなどは今の台風には間に合わないかも知れませんが、今のスマホでも登録すればすぐに使える、テレビとの同時配信を利用可能なアプリやウェブ設定についてはできる限り台風がやってくる前に済ましておきたいものです。


無駄に購入したとは言わせない? 台風の前こそ「モバイルバッテリー充電祭り」はいかが?

2024上の台風10号は、歩いているのか自転車なのかわからないくらいの速さで日本列島に近づいています。私の住む静岡では、連日災害避難指示が出るくらいの大雨と雷で、スマホから大音量での警告音が鳴り響くようなありさまですが、まだ台風は全く近づいていません。こんな地方は国内でも多いはずです。

進路情報は最新のものを入手することをおすすめしますが、状況によっては九州に上陸した後で本州に沿って進み、北海道に向かうという、まさに日本全国に影響を与えるような台風になってしまうかも知れません。

恐らく、台風自体がやってくるまでにまだ時間がある中で何を準備すべきかということを考えている方も少なくないと思います。私は昨日、部屋をガサガサとさせて、安いからとつい買ってしまったモバイルバッテリーの数々を引っぱり出してきました。充電端子がMicro-Bという古いものから、USB-Cが使えるものまで様々ですが、大体容量が10.000mAhくらいのものを安いからと買い続けてしまっていました。改めて写真に撮ってみましたが、よくもまあ同じようなものを買い続けたものだと自分に呆れています。

最近購入したものはノートパソコンにも充電できるような高出力を誇りますが、他のものについてはスマホやタブレットを充電するくらいのものですが、これだけ数があると全てを充電したらスマホやタブレットだけだったらかなり長期間使い続けられるのでは? と思いました。また、電力食いのプラズマテレビをできるだけ使わないようにするために購入したモバイルモニターもあるのですが、これは電源にモバイルバッテリーをつなぎ、同じようにAmazon FireStick TVと一緒に給電すれば、ノートパソコンよりも省電力で動画コンテンツを単体で見られるだけでなく、リモコンで操作もできるようになります。
ということは、このような小さなモバイルバッテリーであっても数がそれなりに揃えば、スマホの電源に関してはほとんど心配がいらなくなり、なおかつテレビ代わりのモバイルモニターを停電しても見続けながらネット同時配信の台風関連ニュースを見続けるような事もできるというわけです。

もちろん、これでUSB充電でのエネループを充電することもできるようになりますので、乾電池式のランタンや懐中電灯、ヘッドライトの電池が切れてもポータブル電源は外の事に使いながらモバイルバッテリーで気楽に充電ができるようになります。

写真のモバイルバッテリーはおおむね2千円以内で、ものによってはセールで千円そこそこで手に入れたものもあります。基本的にスマホ充電にしか使えないと思いがちですが、最近はUSB充電をするタイプのライトや扇風機などもありますので、地道にバッテリーを集めていると、時間とともに必ずやってくる台風対策としては、それほど悪い事ではないと思えてきました。

私のように、つい安くて面白そうなモバイルバッテリーを買わずにおけない方々は、ぜひこういった機会を利用して普段使わないにしてもいざという時に役立つアピールを家族に対してしてみるのも良いかも知れません。ただ、充電した後でちゃんとまとめてしまっておかないと、いざという時に役立ちませんので、今回を機に私もモバイルバッテリーはちゃんとまとめて保管するようにしたいと思います。


自宅でのパソコン作業でもノートパソコンを利用した方が作業が滞る可能性が少ない

自宅に注文していた8インチタブレットがやってきました。さっそくmineo(au回線)の「パケット放題Plus」のオプションで最大1.5Mbpsで使えるSIMカードを入れていますが、普通の動画だけでなく自宅に置いてあるテレビチューナーからの映像も、それなりにきれいに再生してくれるだけのパワーはあり、もう外でのネット利用はこれで十分じゃないかと思えるようになりました。

で、そんなタイミングで私の住む地方は不安定な天気になり、夕方になると夕立ちだけではなくかなり雷も光ります。先日は今住んでいるところからかなり近いところに雷が落ちた後に数分間停電が起こったのですが、昨日も急に雷が鳴ったと思ったら一瞬部屋の明かりが落ちてすぐに復旧したのですが、そこで改めて感じたことを、8インチタブレットを紹介する前に書かせていただこうと思います。

その時、モバイルモニターにFireTV Stickを接続し、Linux Mintを入れたノートパソコンで作業をしていました。同じことをChromebookで行なうとインターネットが常にオンラインであることが前提になるのですが、この時にはLinuxに入っているエディターを開いて入力をしていたので、急にモバイルモニターの画面が消えて再起動したのにはびっくりしましたが、作業自体は普通に続けられています。

もしこれが、リモートデスクトップでデスクトップタイプのMiniPCを使っていたら、たった1秒間の停電でも一気にシステムが落ちてしまい、今書いているブログも最初から書き直しということになってしまったかも知れません。そして、さらに困ったことがありました。

というのも、電源が1秒でも落ちると、自宅でのインターネットを利用するためのモデムやWiFiルーターの電源も落ちてしまいます。そうなると、今までつながっていたネットも接続不能な状態がしばらく続いてしまいます。今回も通信機器の点検をしながら再度電源を入れ直したので、今まで通り復旧するまでに結構な時間がかかってしまったのでした。

そういう意味でも、テザリング可能なモバイル回線があれば、光回線がしばらく使えない中でもネットの利用を続けることができますが、それも電源が入っているノートパソコンと一緒に使ってこその事でしょう。

停電がいつ来るかというのは予想できない事ではありますが、ここ数日の不安定な天候を見ていると、ネット上での雨雲の予想や雷の状況などを見ながら、危ないと思った時にはデスクトップは使わないか、ちゃんとした停電対策のバッテリーをつなげて停電があってもいきなり電源が切れないように準備してから利用するようにすべきだろうと思います。

今回のようにたった1秒の停電でもパソコンやインターネットについては、電源が切れてしまっては台無しになってしまうことも考えなければいけないでしょう。天気については、スマホアプリに自分の地域を登録しておけば、雨が降る前にメールで連絡が入り、リンクをクリックすることで雨雲や雷の情報を入手することができます。基本的には遠くでもゴロゴロ鳴ったらデスクトップPCを使っていた時には早急に作業を中止し、ノートパソコンに移行しながらスマホやタブレット、モバイルルーターでのテザリングが行なえるように準備をしておくことの大切さがしみじみわかりました。

今回、そうした天気情報を8インチタブレットで見ましたが、スマホで確認するよりもよりわかりやすく広範囲を見ることができるので、やはりスマホの2台持ちとは違う良さというものがありますね。今回は幸いにして電子機器が壊れることはありませんでしたが、自分の住む建物に雷が落ちてしまったら多くの家電が一気にだめになってしまうことも考えた対策(雷ガードなど)も考えておくことも大事です。


水道・下水道に影響のない停電であればガス給湯器を自力で動かす方法について考えておく

南海トラフ地震の注意情報は昨日の17時で解除されました。先日の宮崎での地震の余震はそこまで大きなものが起こらなかったので、ドミノ倒しのように他の地域でもすぐに大きな地震が起こるような状況ではないと判断されたようです。

ただ、宮崎の地震の直後に神奈川県の内陸部を震源とする地震が起こりましたし、日本列島はいつどこで大きな地震が起きても不思議はないので、この一週間で備えたものがあれば、もしもの時に活用できるように前向きに考えることも大切かと思います。

地震への心配とは別に、2024年の台風7号の進路予想が静岡県の伊豆半島から関東の沿岸部をかすめるような感じになってきているので、そちらへの対策も合わせて考えましょう。ただ、地震と台風の場合は微妙に備える方法や実際に何ができて何ができないのかが変わってくる可能性があります。

大きな被害が起こった場所ではライフラインの寸断が起きる可能性があります。ライフラインというのは、基本的には電気・ガス・水道と通信インフラが主なものだと思いますが、何が使えて何が使えないのかによって取る対策も変わってきます。

ちなみに、地震が起きた場合、水道は止まっていなくても水道管の損傷が地震の影響で起こっている可能性がありますので、上水道だけでなく下水道を使うトイレの使用も中止し、災害時のトイレを準備する必要があります。現在、大手ネット通販サイトでは災害用トイレを注文しようとしてもすぐには届かないような感じになっていますが、家の便器にゴミ袋を敷き、一回ごとにポリ袋に入れてゴミに出すような事をしないと、後から大変なことになります。ちなみに、専用の災害トイレ(凝固剤)が用意できない場合には、ペット用のシートがコストが安く流用できるという話もネットで検索すると出てきます。このやり方については、改めて自分で色々と今後考えてみようと思っていますが、ご自宅にペットがいてシートが用意されているお宅であれば、特別な用意をしなくても家族の非常用のトイレ替わりになるので、覚えておいて損はないでしょう。

台風や雷の影響で停電するような場合も今回の台風が通る地域では起こる可能性がありますが、その時他のライフラインはどうなっているかによって状況は変わってくると思います。ガスと水道は普通に使えるものの停電だけしている場合(プロパンガスの場合は使える可能性が高い)、普通ではできないあることができる場合があります。

ガスコンロは、電池を電源にしているものが多いので停電時でも普通に使うことができると思いますが、お風呂に入るためのガス給湯器は停電になると電源が入らないため動かなくなります。しかし、お宅のガス給湯器の仕様を見ると、大体60Wくらいの電気が使えればガス給湯器が使える可能性があります(ご自宅のガス給湯器の仕様をご確認下さい)。それくらいの電気なら、発電機を利用しなくても小さめのポータブル電源が一つあると、家族で利用するくらいのお湯を沸かして風呂にためるくらいの能力を持ち合わせています。私の持っているポータブル電源は200Wクラスの一番小さいものですが、これで停時だけでガス・水道が使えているなら何とかお風呂やシャワーを使えるようになります。

小さなポータブル電源の場合、車のシガーソケットから走行充電をすると、最大100Wくらいの出力で充電が可能なので、車で買い物に行く時にでも充電を行なえば、2~3時間くらいで0から満充電が可能です。毎日お風呂に使うくらいならポータブル電源の容量を全て使うことはないと思うので、ソーラーパネルがなくても、停電の影響のない場所まで買い物に行きながら充電をするようにすれば、最低限の利用ができます。ただ、購入するポータブル電源の付属品としてシガーソケットからの充電ケーブルが付いていない製品もありますので、購入する際にはソーラーパネルは無理でも、車の走行充電ができるように準備をしておくと日常的な旅でも便利ですし、用意しておく意味はあると思います。

今回は、台風に対応する必要が出てきそうですが、地震と違い進路や影響に関する情報は刻一刻と変わっていきます。すでに交通機関で計画運休が発表された部分については、その通り利用できなくなるため、最新の情報を常にインターネットで入手するように心掛けましょう。ライフラインについては、各企業・役所のホームページよりXのアカウントの方が早く出ることもありますので、必要があれば電力会社・ガス会社・水道局、さらに交通機関(鉄道および高速道路など)のアカウントに注目しながら、最新の情報を持って対策を考えましょう。


旅行中に知らないで危険な場所に行かないために防水スマホとスマートバンドのセット使いを推奨

南海トラフが動く地震が起こる可能性が上がったということもあり、外出することを躊躇する声もあるものの世間は夏休みということで、行動を中止しないつもりの方もいることでしょう。今回はあくまで、注意喚起ということなので、そこまで行動を自粛することはどうかとも思いますが、それでもきちんと対策を取った上で出掛けることを心掛けたいものです。

それこそ、私の場合先日宮崎で地震が起こった時、リアルタイムに地震が起こったことは知りませんでした。その時はずっと自分の古いパソコンにLinux Mintを導入するのに手いっぱいで、自宅でテレビも付けずにずっと作業をしていたのでした。むろん津波注意報が出たことについてもすぐにはわかりませんでした。ただ、日頃からしてきた一つの習慣によって、比較的早くにそうした情報を知ることができました。

というのも、私は健康状態を常に把握するため小さなスマートバンドをお風呂に入る時以外、寝ている時にも付ける生活をしています。スマートバンドは通話用のスマホと連携していて、自分の健康関連(心拍数が急に上がったなど)以外はスマホからの通知を表示するようになっています。といってもメールにまで反応させてしまうと、かなりの頻度で通知がやってきすぎるので、電話がスマホに掛かってきたりSMSが届いた時、さらにLINE通知に限定してスマートバンドに表示・振動させるようにしてあります。

で、今回の本題ですが、旅行などで人のいない山や海などをぶらつくことはあると思うのですが、もし自分が海沿いを歩いていたとして、地震の振動は感じなくても津波が襲ってくることはあります。もし、実際に危険な状況なのにも関わらず、津波注意報や警報を知らないでその場所にとどまってしまっていたとしたら、最悪の場合命の危険があるかも知れません。せっかくスマホを持っていながら、バッグなどに入れておいて通知に気付かず、情報に気付かないというのは単なる不運では済まないような気がするのです。

ちなみに、私が津波注意報と地震が起こったことを知った経緯は、作業中に急にスマートバンドが振動して、スマートバンドの画面に津波注意報という文字が出たことで、何かが起こっていることを知り、慌ててテレビを付けました。そして九州宮崎で震度6をこえる大きな地震が起こったことと、周辺に津波注意報が出ていることを知ったのでした。

もし自分が注意報の出ている海岸にいた場合でも、何が起こっているかというのは早めに気付くことがスマホ経由のスマートバンドからの表示でわかるわけで、同じように外にいて情報から遮断されている人に伝えることもできます。

そういう意味では、単にスマホを持つだけではなく、手をかざしてすぐに目から確認できるような形で情報を知ることのできる、スマホとスマートバンド(当然スマートウォッチでも可)の連携というのは大事だなと改めて感じることができました。

あと、当然ではありますが旅行であれば特に、スマホだけだと情報を見たり連絡をしたりして色々とスマホを使ってしまうと、電池の減りがいつもより激しくなります。旅行中に持ち運ぶバッグの中には、やはりモバイルバッテリーをいつでも使えるようにして持っておくことが大切だなということも改めて考えました。旅行中ということになると、つい充電するのを忘れてしまうような事もあるかも知れません。少なくとも出掛ける前にはきちんとバッテリーの残量を確認して、満充電されたものを、できれば複数持って行くようにしましょう。旅先で災害に巻き込まれてしまった場合にはスマホの充電ができない状態が長く続く可能性もあります。その時、できるだけ長くスマホを使えるようにしておくことも、立派な災害対策だと言えるでしょう。


大きな地震に備えて何をこれから用意すればいいのかを冷静になって考えてみる

宮崎県を震源に起きた震度6弱の大きな地震では、この地震をきっかけにして南海トラフが動くような形で広範囲で地震が起こる可能性があるということで、私の住む静岡県でも注意喚起がされています。今回の稿を書くにあたり、ヒステリックに恐怖をあおるような事はなく、むしろ普通の生活をしながらもしもの時に備えることが大切だと思います。ただ、大きな地震があり電気やガス・水道のようなライフラインが止まった時に備える必要は出てくるので、南海トラフ沿岸を中心に、商店から様々な防災グッズが姿を消したり、プレミア価格で売られる可能性があります。欲しいと思っていたものがあっても手に入らないような事も起こってくる中で、私たちはどうすれば良いのか、思うところをこれから書いていきたいと思います。

まず、生活するためには必要な「食」についてですが、私は過去に台風で市内一部で水道が出なくなった時の体験があったので、一応ペットボトルに入った水は数日分は確保しています。まだ普段の生活を変える必要はないので、買い物に行きながらスーパーが提供してくれるおいしい水の給水は、スーパーで続けてくれる限り続けるつもりです。今の季節はたくさん給水しても水が痛むので、日々飲めるくらいの水を少しずつ続けていこうと思っています。給水機に人が殺到した時の事を考え、普段は一回2本まで給水が可能なのですが、今後は回数が制限される可能性もあるので、その分回数を多くすることも考えなければと思います。

また、これから買えるかどうかわかりませんが、雨水やお風呂等にためておいた水を飲むための災害用(登山用)浄水器は、水の確保に不安があるなら、新たに買えるのだったら買っておきたいものです。私自身はまだ袋も開けていませんが、以前に買っておいたものがあったのですが、試す機会がなかったのでブログでは紹介してきませんでした。もっとも、私の持っているものはペットボトルに装着して、少しずつ飲める水を作るようなものなので、本当に切羽詰まらないと使わないと思います。実際に大きな災害が起これば、時間の経過とともに支援物資として水は届くと思いますので、この辺の優先順位は変わってくるかも知れません。

あと、缶詰類とレトルト食品、災害直後にしか利用できませんが冷凍食品については、少しですが用意しています。カップ麺も複数用意し、賞味期限が迫ったら食べた分だけ買い足すような事は行なっています。あと、基本的に毎日の生活の中で備蓄できる食料として貴重なのは「お米」であることは間違いないでしょう。これも幸いというか、最近お米がスーパーに置いていないという異常な状況だったため、まだ以前買った分が残っていたのですが、心配になって予備的に一袋購入したばかりでした。地震云々の話の前でも、よく行くスーパー(水を提供してくれるところです)では一家族一袋という形での購入制限を実施するほど売る米もなくなっていることを把握しての行動でしたが、今後もパニックにならない程度に、インターバルを取りながら定期的にお米を買い続けることができれば、最悪何もおかずがなくても大丈夫なので、手に入るなら用意しておきたいものです。

「住」という点で考えると、災害によって停電すれば夜には明かりがなくなります。さらに携帯電話の基地局の予備電源が切れたらスマホでの通信も使えなくなります。そのため、電池で使える明かりとラジオが家にあれば、電池とともに備えておきましょう。小さなラジオなら、停電が解消するまでは電池交換は必要ないくらい電池が持ちます。ただ、ラジオが家になく家電店などに行っても売り切れだった場合には、スマホの機能としてラジオが付いていないかどうかを調べ、もし付いているようならスマホを使ってラジオを聞けるように、有線のイヤホンを買っておきましょう(有線イヤホンをFM用のアンテナとして使うため)。また複数のラジオや明かりを持っている場合、ご近所やお友達に分けてあげることも考えておきたいものです。

自宅で生活をする中で、家具の転倒防止のための金具を付けていても、やはり危険な陶器やガラスの破片は床に散らばってしまうということは考えておいても良いでしょう。そうした場合に自宅でしばらく暮らすには、足裏を守る「部屋ばき」があると便利です。これは防災グッズというくくりでなくても手に入るものなので、軽くて持ち運びしやすいものを枕元に置いて寝たり持出袋に入れておくようにすると便利です。同じ理由で軍手も複数持っていると良いですね。怪我防止になります。

それから、家にとどまることができなくなり、避難所にも行けない場合に車の中で寝るという選択をする方もいると思いますが、とにかく、手足を折り曲げたまま長時間過ごすということは、最悪の場合血栓が溜まって命の危険も起きますので、安易に車の中で寝るということではなく、車の中で自宅と同じように手足を伸ばして寝る方法について、個別に考えていくことも大事です。最近はテントも安く買得ますので、売り切れなならないうちに安い価格で買えるなら手に入れるというのも良いかもです。


突然の停電に遭遇し復旧までの有り様を自宅で体験したことでわかったこと

少し前の話になりますが、パリオリンピックの開催日、現地時間で朝の9時から始まる男子バレーボールの予選リーグ「日本対ドイツ」を見ようと放送開始の日本時間7月27日の15時50分頃にテレビのリモコンを操作しようとしたら、テレビだけでなく稼働していたエアコンも落ちてしまいました。

これはもしかして、ずっとエアコンを使っていたことによりブレーカーが落ちたのか? と思ってブレーカーを見に行ったら何の異状もありませんでした。外を見ると、まだ夕方とは言え日は出ていたものの、周辺の建物の明かりが消えていることがわかり、部屋の外には常時点灯している明かりがあるのですが、それも消えてしまっていて、これは本格的に停電だということに気付いたのでした。

考えてみると、昼過ぎにテレビで高校野球の試合をテレビ中継したものの、いきなり試合が中断され、なぜだと思ったら雷が近くで鳴ったからだという事があったことも思い出しました。あわててXで「静岡 停電」と検索を入れるとかなり広い地域で停電が起きているという書き込みを見付けることができました。ちょっと何が起こったかわからないというような時にはXでのつぶやきを見るというのは改めて有効だということもありますね。

とにかく、暑いさなかにすべての電気が止まってしまったので、まずは扇風機だけでも付けようと充電しておいたポータブル電源を出してきて扇風機につなぎ、風だけは体に当てることができ、次に自宅の光通信の代わりとしてモバイルルーターの電源を入れ、パソコンを通じて動画などのニュースを入手しようと思っていたところに停電が復旧しました。

その際、気が付いたことがありますので備忘録的に追記しますが、電気が復旧してもエアコンは止まったままでしたが、部屋の明かり(LEDライト)は付けていた部屋も消していた部屋も、両方とも勝手に付いてしまっていました。LEDライトの場合消費電力は少ないですが、自宅を長い間留守にしている場合、帰宅したら何故か部屋の明かりが付いているということも起こる得るわけで、その場合は外からの侵入を疑うとともに、自宅付近で停電していなかったかということも知っておくべきことなのかなとも思いました。

また、現在クーラーボックスに入れる保冷剤を冷やしている小型の冷蔵庫は、ACからの給電が可能なポータブル電源に常時接続しているのですが、こちらは停電時でも連続してポータブル電源からの給電に自動的に切り変わって動き続けていました。こうした機能を持つポータブル電源は、どうしても急に落としたくない家電があれば接続しておくことも大事だと思います。デスクトップパソコンを使っていたり、光回線用のモデムやルーターだけでも停電時に落ちないようにつなげておくために、容量が少ない安いタイプのものを用意するのも、人によっては必要になってくるのかも知れません。

あと、今回の停電はまだ明るい時間に発生したので、室内での行動が止まることはありませんでしたが、多少は室内が暗く、細かな説明書(いつもと違う家電を動かすために説明書を引っぱりだして来たのです)を見るためには明かりが必要でした。そのくらいで済めば良いですが、夜に停電になると周りがまっ暗になるため、まずは明かりを何とかしないといけなくなります。そのために我が家には電池式のLEDランタンが常備してあります。今回は夕方でも明かりが必要になったということもあるので、どんな時にでもすぐ持って来られるような所に各種ライトを置いておくことも大切だとも思います。ランタンだけでなく、スポットライト式のものや、両手を使わなくても目の前を照らせるヘッドライトもあると便利です。今回は数分で停電が終わったのでそこまで慌てなくて済みましたが、それでも光回線が復旧するまでには時間がかかりました。夏は電力を使うので、単にブレーカーが落ちただけなのか停電なのかはわかりずらいので、何でも自分が原因とは思わないでまずは色々と情報収集をすることが大事だと思います。


山間部だけでは起きない土砂崩れの怖さを感じた50年前の豪雨の記憶

5年間の長い間、多くの人が待ちわびた松山の道後温泉本館がようやく再オープンした、まさにその時、松山城の裏山が崩れ人的な被害が出たという一報を聞きました。そのニュースを見て、私の住む静岡市で起きた集中豪雨による被害状況についてあらためて思い出すことになりました。というのも、1974年7月7日の七夕の日に起きた「七夕豪雨」は静岡県の特に静岡市・清水市(現静岡市清水区)に大きな被害をもたらしたのでした。

具体的な雨量は7日朝から翌日朝までの24時間連続雨量は508mmにも及び、今でも観測史上最高値になっています。今回の松山と比べるとだいたい倍の量でした。自宅は床下浸水でしたが、床上浸水した家も多く、翌朝は学校が休みで道路には水が溢れていたことを思い出します。

その時の豪雨では、洪水被害だけでなく人命に関わる別の災害が起こっています。当時の静岡市だけで27名の命が失なわれました。そのうち、土砂崩れで亡くなった人は21人もいたのです。私の住む静岡市は自転車を利用する人が多いほどなだらかな土地ですが、市の中心部にはまるで丘のような低い山が点在しています。豪雨では特に市民が初詣には多く訪れる静岡浅間神社があり、「静岡」という名前の元となったと言われる賤機山(賤機山)が崩れました。

先日、テレビでその時に13棟が被害にあって8名が亡くなった静岡市葵区丸山町の様子を見たばかりでした。その時は同じ賤機山に地元の静岡鉄道が営業して市民がこぞって利用していた「浅間山リフト」が崩れ、再開も叶わず廃止になったことが、毎年大晦日にリフトに乗って初詣に行っていたので、廃止の報を受け大変残念だった事を覚えています。

それ以来、静岡市内にある小さな山での山崩れはありませんが、いくら小さな山だったとしても多くの水を含むことで崩れる可能性は0ではありません。幸いにして現在住んでいるところは平地で山とは離れていますが、この静岡市は、賤機山の他、谷津山、八幡山、有東山などちょっと見ると小高い丘に過ぎないような山はあるので、山の近くに住んでいる人は、本気で命を守る行動について考えるべきだと思います。

今回の松山の土砂災害も、そこまで住民が避難を考える前に起きてしまいました。果たしてどうしたら命を守れるかということを考える場合、以下のリンクにある「重ねるハザードマップ」から「土砂災害」をクリックすると、危険な区域の場所がすぐにわかります。そうした場所に住んでおられる場合、本気で避難所への移動についても考えてみる必要があるのではないかと思ってしまいます。

https://disaportal.gsi.go.jp/maps/

また、自分の知らない土地で車を運転しながら車中泊場所を探す場合、今自分の居る場所がそうした災害発生の可能性のある場所でないかを上記リンクで確認した上で休むようにしたいものです。


災害時に利用するエネルギーとして私がアルコール燃料を用意しているわけ

大きな災害に遭遇した場合、あっという間に生活必需品の入手が難しくなります。私の体験は大したことはないのですが、大雨で以前私の親戚の住んでいる地域で断水が起こったことがありました。

自宅周辺では断水もなかったのですが、その親戚のためにお水を買ったり、水道水を分けるための水タンクを買おうと近くのホームセンターやスーパーを回ったものの、見事に全て売り切れになってしまっていました。

結局、こちらでは何ともできず、その親戚の方が自らちょっと離れた地域にあるホームセンターで水タンクをゲットしてきたのですが、それまでは普通にスーパーに行けばペットボトルの水が安く置いてあったり、ホームセンターで水タンクを買うことも簡単だったのに、これが災害の恐ろしさだとしみじみ感じました。

そうした経験を受けて、備蓄用のペットボトルの水を備蓄するようになりましたが、他には18リットルの水タンクを備えていて、給水車が来た場合に一気に水をもらうことはできるようになっています。ただ、水だけではどうにもならないので、お湯を使って食べられるインスタント食品をローテーションさせているのですが、そもそも都市ガスが止まり停電になったら、調理どころか湯沸かしもできなくなってしまいます。そんな場合に何とかできるのか? というのが今回のお話しです。

まず、家庭内で備蓄して用意する熱源および調理器具として一番ポピュラーなものは、カセットガスコンロになると思います。私自身はカセットコンロは持っていて、一応使えるようにはできているのですが、最初に紹介した断水時の水と同じように、安いカセットガスはお店から一気になくなって、安定的に自宅での料理ができるくらいの量をストックしておくのも大変です。カセットガス自体も使用期限があります。岩谷産業のホームページでは、サビが無いことを確認した上での期限は製造年月日から約7年ということです。

頻繁に野外やキャンプでバーベキューや、冬の鍋を主にカセットコンロで使うなら、ストックしたカセットガスを使いながら一定数保存しておくことも一つの考え方ですが、缶の場合はどうしても不燃ごみが出てしまいますし、自宅の場合はその置き場所にも困ります。

そこで、私の場合は湯沸かしや炊飯をはじめとした簡単な調理ができるように、様々な燃料用アルコールを使えるバーナーを準備しています。ただ、気になるのは非常時に燃料のアルコールを入手できるのかということになります。
過去、少ない燃料で湯わかしや炊飯を試したことがあります。市販の製品では旅館の食事に出てくる鍋を温めるための青色の固型燃料1つで自動炊飯ができるセットが売られていましたが(今でもあるかも)、青色の固形燃料は便利ですがちょっと割高で、長期保存に耐えられないというディメリットがあったので、それなら同じ原理で燃やすことのできる液体のアルコール燃料を使おうと思い立って今に至ります。

問題は、ライフラインが復旧するまでにどのくらいかかるのかというところなのですが、今使っているアルコール燃料では、30ccでご飯2合の炊飯ができ、20ccあれば500ccの水を沸騰させられます。薬局で売っているアルコール燃料は主に500ccのものが多く、価格的には300円くらいですが、お米と水があれば、だいたい一週間くらいの調理には一本くらいあれば何とかなり、あとは別の燃料(牛乳パックの紙を細長く切って燃やせばお湯を沸かすことも可能)やソーラーパネルからの電気を使ってご飯を炊いたり調理をすることと併用すれば、何とかなるのかなとは思います。

問題は、ストックしてある分が無くなってもまだライフラインが使えなくなっているような場合、アルコール燃料の再調達は可能なのか? というところだと思います。恐らくそんな状況ではカセットガスの入手は難しいかも知れませんが、アルコール燃料はどうでしょうか。新型コロナウイルスの影響がある時には、消毒用を中心としたアルコールの入手が難しい状況がありましたが、燃料用と消毒用はそもそも使用目的が違いますし、何とかネットが使えてネットショップから入手することができるなら、何とかなりそうな淡い期待を抱いているのですが。

まあ、そうは言っても過信は禁物です。現在自宅では500cc2本分くらいのアルコール燃料を備蓄していて、単にお湯を沸かすだけなら先述の牛乳パックの紙を利用したり、冬であれば灯油を買って石油ストーブで暖を取っているので、灯油を使って調理したりもできるようになっています。もちろん、ポータブル電源に蓄えた電気を使うこともありえますが、自宅のソーラーパネルで発電できる電気はたかが知れていますので、主にスマホやパソコンを使ったネット利用を中心にする予定です。それでも、カセットガスを使わずに温かい飲み物と食事をできるような手段として、今後もアルコール燃料を中心にいざという時の備えをしていこうと思っています。


充電池よりキャパシタを利用した方が長期保存には強いもののそれが全てではないと思った事

テレビを何気なしに変えたら、通販番組を放送していて、普段あまり見ることのない防災用品を扱っていました。その商品は、番組で出ていた実物と製品名を控えておき、後から検索したら、懐中電灯で「ナイトスターJP」という商品なのですが、リンク先の価格が定価という、結構いいお値段がする商品でした。

この懐中電灯は、持ってシャカシャカ振ることで内蔵のキャパシタ(コンデンサとも言います)に少量の電気を溜めることでLEDを光らすことができるという仕組みです。さらにこの懐中電灯は水没や落下しても使えるなど、その堅牢性がポイントになっています。通販番組では商品の説明として、蓄電に「キャパシタ」を使っていることのメリットについて、かなり細かく語っていて、その点はきちんと説明をしていると感心しました。確かに、普通の充電池を使ったライトやラジオを非常用持出袋に放り込んだままにしておくと、その内蔵電池が化学変化を利用して蓄電する電池を入れている場合、長期にわたって使わないでいると、購入時の能力を出せない事は起こってきます。そんな恐れのないキャパシタを使った懐中電灯というのは、確かにいざという時には使える防災グッズです。

かく言う私も、持ち歩くもののほとんど非常時以外使う機会がないLEDライト付き手回し発電ラジオをバッグの中に入れていますが、そのラジオも充電池ではなくキャパシタを採用したものです。ただ、そのラジオは防水機能こそありませんが、価格はそれほど高くなく、懐中電灯の代用にもなりますので、個人的にはおすすめの品です。

太知ホールディングス 手回し充電備蓄ラジオ ECO-5

ちなみに、テレビの通販では定価より500円くらい安く案内されていましたので、テレビを見ながらネットで検索していた人も、そこまで悪い印象はなかったとは思います。私自身もこうしたテレビのネットショッピングでキャパシタに電気をためておける製品を紹介しているのは、正直びっくりしました。こうした知識が広まって、新たに画期的な製品が今後出てきてくれるようになれば嬉しいですね。

ここからは、せっかくなので私が考える家に備えている明かりを選ぶに至っての方法論について書かせていただきます。家庭内において、懐中電灯は別にずっと非常用持出袋に入れておくような事もありません。私などは、薄暗い時に家具の隙間に入ってしまった物を認識するなど、停電でも夜でなくても光を出してくれるライトが使えるように常に用意しています。そのための電池は、充電式ではありますが、消耗したら本体から出して交換・充電可能なニッケル水素電池の「エネループ」です。

日常的に利用していく中で、電池を使い切って、暗くなってきたら電池を交換するわけですが、普通のエネループの場合およそ600回繰り返し充電して使うことができます。他に使う機器があれば共用もできます。

そうでなく、災害対策用としてどうしても非常用持出袋に懐中電灯を入れたいと思った場合も、普通の防水のあるエネループが使える懐中電灯とエネループを分けて袋の中に入れておけば、いざという時には役立ちます。これもエネループの特徴なのですが、満充電した状態で1年間放置しても90%の残存容量があり、10年放置しても残存容量は70%だということです。これなら、いざという時に備えて、懐中電灯だけでなく同じ単三型の電池を入れれば使える、小型ラジオを袋の中に入れておけば、懐中電灯もラジオも、いざという時にエネループを入れて使うことは可能です。ちなみに、先に紹介した私が持っている手回し充電ラジオのECO-5は、手回し充電のみでしかラジオもライトも使えないので、長時間使いたい場合はエネループと普通の懐中電灯+ラジオという組み合わせの方が実戦向きとも言えるかも知れません。

また、懐中電灯とは別に、自宅には天井から吊るすことで部屋全体をそこそこの明るさで照らすことのできる電池式ランタンにもエネループが使えるものがあります。夜間移動する場合には懐中電灯よりも両手が塞がらないヘッドライトの方が便利な部分もありますが、ヘッドライトにもエネループ対応のものがあります。最近のトレンドであるUSB経由での充電可能なライト・ランタンも良いですが、最近ではUSBでエネループを充電できる充電器もありますので、ポータブル電源と組み合わせれば、少なくとも部屋の明かりとラジオの電源をエネループに統合し、小さめのポータブル電源でもかなりの回数のエネループの充電を続けることができるでしょう。

地震の後の余震が心配な中で、部屋に明かりを求める場合、手回しを続けたりやシャカシャカ振り続けて明かりを保つには限度があります。かといってろうそくでは、大きな余震が起こった場合に火事の心配があります。そんな時でもLEDライトを充電しながら使い続けることができるような環境をエネループを使った商品で揃える方が継続性が見込めるのではというのが、私の現在のベターだと思える環境になります。ただ、今後大容量のキャパシタを搭載した明かりやラジオが出てきたら、それはそれでまた状況は変わるかも知れません。そんな防災用品の進化に期待したいですね。