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停電で通信不通が心配される場合の「通信」

昨日紹介した台風15号による被害を受けた地域において、台風直撃から2日が経過した後もまだライフラインが復活していないところがあるようです。停電が解消されないと、携帯電話の基地局についても、そろそろ非常用電源が空になるくらいの時期だということで、スマホの電源は入っていても電波は飛ばないという状態で多くの「ネット難民」を生み出してしまっています。

昨日のブログでは、スマホの充電よりも水の確保を優先した方がいいと書きましたが、それでも遠く離れた家族や友人・知人に自分の安否すら連絡できないというのは不安に思われる方もいるでしょう。テレビニュースに出ていたインタビューで、停電・断水が続く状態を「まるで江戸時代のようだ」と表現した方がいましたが、確かにそういう部分はあるかも知れませんが、一部地域以外には交通も物流もつながっていますので、インターネットが当たり前になる前には主流だった「非インターネット」による通信の可能性についても考えておくべきではないかと思います。

過去、私自身は大きな震災を経験はしていないのですが、2011年の東日本大震災による大規模なインフラの破壊が起こってしまった時でも、現地への通信を維持していたのが手紙やハガキ、専用の紙袋に入るだけ物を入れて送ることのできる速達扱いのレターパックを早いうちから取りあつかって配達していた郵便のサービスでした。

当時は東北にいた友人が被災したものの直後の安否確認および自宅の全壊までには至っていなかったことをSNSで発信してくれていたので、ニュースで「レターパック」が発送可能という情報を入手してすぐに災害対策になる物資やお湯で戻して食べるフリーズドライの食品などをパックに入れて送ることができました。

現在、台風15号で被害を受けた地域はどの程度物流が送れるようになっているのかということは郵便事業に限らず、各運送業者のホームページを見ると掲載されています。停電・断水がある地域については基本的に冷凍・冷蔵の荷物は引受できないようですが、通常便なら遅延の可能性はあるものの引受は可能になっている場合が多いです。外から被災地に送る場合についてはそうした情報を仕入れた上での業者選択が必要になりますが、問題となるのは現地の人とリアルタイムに連絡が取れない場合、果たして何も連絡が取れない中で支援物資を送っていいのか? その判断になるということになるかと思います。

今後ももう少し携帯電話やスマホによるリアルタイムの通信ができないということになると、これは実際に被災された方からの発信というものが必要になってくるのではないかと思います。現地のマスコミ取材の中で、とにかく携帯電話の「圏外表示」が無くなる場所を探してウロウロという人もいたようですが、こうした情報はラジオやテレビによる情報を活用するとか、実際に市役所や通信会社に出向き、通常の基地局でなく移動できる通信設備を搭載した車があればどこにいて、何とか通信ができるという場所の情報を仕入れてから動くことが大切になるでしょう。そうは言っても車のガソリンがなくなってきたり、そこまで自分の力で動けないという方であれば、「リアルタイム通信」にそこまでこだわらなければ多少タイムラグがあっても確実に連絡の付く通信手段を早めに利用することが思い付きます。

それは、一番頼りになる人に(状況に応じて自分の安否情報を拡散してくれそうな方)往復はがき(往復はがきの場合、返信をすぐに行なうことができます)によって発信するという方法です。もし相手に着く前に携帯電話が使えるようになればそれはそれでいいわけですし、ハガキを書く時に、ネットに自分の安否情報を書く予定の場所について書いておき、その拡散をお願いすれば携帯電話が断片的にしか通じなくても、ハガキを送った人の手助けによって情報は拡散されます。

このような被災地以外では通じているネットワークを活用することで、一部地域の状況は「まるで江戸時代」であっても、ただライフラインの回復を待つだけというよりも早く自分の安否を外に向かって発信したり、支援物資を直接受け取ることもできるようになります。改めて、スマホ依存によってスマホが使えなくなったら何もできないのでは? というような思考にならないように、昔からあるインフラの活用も考えつつ、最良の連絡方法を考えてみていただきたいと思います。


すぐ避難するためには一通りの準備も必要

6月後半から7月初めにかけて、かなり多くの雨が降っている地域があるようです。特に鹿児島など九州地方では前線が停滞するという事で、いつ大きな長雨による被害が出てもおかしくない状況が続いているのではないでしょうか。
とにかく、山間部や川のそばに家のある方については、早めの避難をして特に皆が寝る夜までには避難所へ行った方がいい場合も出てくるだろうと思います。テレビやネットから情報を集め、避難を決めたらすぐに家族全員で避難するようにできるため、そのための準備について書いてみようと思います。

まず、下準備として逃げるために持っていくものを入れるバッグについて考えてみます。特に大雨で避難する場合には水が出てしまうと足をすくわれてしまう危険があるので、できるだけ両手を自由にできるように肩に背負うリュックタイプのものの中に用意しておくべきだろうと思います。大き目のものを選ぶと同時に、ぜひ確認してもらいたいのがリュック用の「レインカバー」についても同時に用意しておくべきだということです。

雨が強いだけではなく風も吹いてくるようになると、まともに背中にしょったリュックに雨が当たり、濡れて欲しくないものが全て濡れてしまうような事も起こります。登山用のリュックの中には標準でレインカバーが付いてくるものもありますが、フリーサイズの汎用のものを後買いしてもOKです。これがあるとなしでは、災害用としてだけでなく、歩きや自転車で買い物に出て急に激しい雨に降られたような場合でも安心できますので、今後災害用および旅行用にリュックを買おうと思っている方は、しっかりとカバーが付いているものや、同時にカバーを買い足すような事をしておくことをおすすめします。

リュックを完全に災害用にするような場合はタオルや着替え、救急用具や洗面・歯のお手入れ道具に加え、避難所でそうした自分用の身だしなみを整えるための用具を入れておくことをまずはおすすめします。爪切りやブラシ、男性のひげ剃りに女性用の化粧用具、さらに先日このブログで紹介した「水のいらないシャンプー」の代わりとしても使えるベビーパウダーも入れておくと何かの時には便利です。

避難先で使いたいものというのは個人別でいろいろあると思いますので、その辺は改めて毎日の自分の行動の中からリュックに入れるものを考えて欲しいのですが、そこでもう一つ大切な事があります。そうした準備用の物でリュックを一杯にはしないということです。

個人的には災害用のリュックの中にずっと非常用の食料を入れておくことはおすすめしません。なぜなら、災害とはまさに「忘れた頃にやって来る」ものであり、何かの拍子で用意した食料というのはたとえ長期保視のきくものであってもいざ食べようと思った時に賞味期限を過ぎてしまったということもないとは言えません。個人的におすすめするのは、日常的に使う缶詰やレトルト食品などを食べながらローテーションし、自宅に常に新しい非常用の食料(および水)をキープする生活習慣であると思います。そうして日常的に用意している食料の中から必要だと思われる量をリュックの中に入れて持って行くというのが合理的です。

さらに、災害用の備え以外に自分で毎日持っていたいものの存在というものもあります。私の場合は主にスマホとモバイルバッテリー、デジカメといったデジタルデバイスの存在と、それを充電するためのACアダプターが主になりますが、それらも一つのリュックに入れて外から水が入らないようにして持って逃げたいということになると、やはり事前に用意したものをリュックに入れてもそれなりの空きがある状態を作ることの必要性を感じるところです。そうなると、最初に考える災害時に用意すべき数々の品々について、その品数を絞ることも大切になります。いくら背負えるとは言っても歩くにもよろけるくらいの重さであっては安全に避難できなくなる可能性もあるので、場合によってはそうした品物を家族で分散して持つということも考えながら、安全に避難できるようなリュックの選定とその中に入れる物の再選定をすることが大事です。

これから避難することを考えている場合には、日常使っているものを持って行きつつ、軽装でも安全を重視し、できる限り夜になる前に避難する場所に到達できるようなスケジュールを立てましょう。ちなみに、7月に入っての日の入りの時間は静岡県の場合だいたい19時くらいまでですので、日が落ちてもそこそこ明るいものの、日の入りの時間が目安になると思います。ハザードマップの情報の他、日の出日の入りの時間もしっかりとメモしておくことをおすすめします。


電車乗車中の緊急地震速報の経験

前回、関東方面に電車で出掛けた帰りにニュースで日本海側で津波注意報も出た大きな地震が起きた事を紹介しました。その時は、もし同じような状況で太平洋側で地震に遭ったらどうなるだろうと思ったのですが、まさか先日の6月24日にそんな状況を経験することになるとは思いませんでした。

その日は夕方首都圏から電車で出発し、在来線を乗り継いで静岡駅まで帰る途中だったのですが、熱海発18時55分発の豊橋行きに乗り込み、沼津駅から西に2駅目の「原駅」に到着した19時22分に異変が起こりました。

時間的にも乗客がかなりいて、さらにそのほとんどがスマホを操作しているような状態の中で、いきなり自分のガラケーだけでなく他の人のスマホからも一斉に緊急地震速報のお知らせを伝えるけたたましい音が鳴り響いたのです。その後、すぐにワンセグに切り替えた人もいたらしく、テレビやラジオで聞き覚えのある恐怖心さえ抱くようなチャイムの音も車内から聞こえてきました。

車内アナウンスでは「地震が発生したため運転を休止します」というアナウンスがあるのみで、さらに緊急地震速報の内容も「静岡県で強い揺れ」という断片的な情報だけだったので、これはもしや東海地震か南海トラフが連動して起きた地震で目的地の静岡市周辺で大地震が起きたのではないかと本気で思いました。幸い、乗っている電車はほとんど揺れを感じなかったのですが、それがかえって離れた場所での被害を連想させることになってしまいました。家族や友人の安否は大丈夫なのかということをまず考えましたが、その後になってようやく、このまま電車の運転ができない場合、自分はどうなってしまうのだろうという事を考えるに至りました。今回は揺れを感じることなくただ電車が止まっただけだったので自分の事については後回しに考えることができましたが、この時点でもまだどこでどのような地震があったのかということについてはわからない状態が続いていました。

幸い駅のホームで電車が止まったので、スマホで使う電波は安定して入っていたのでradikoを使ってNHKラジオから情報を得て、ようやく震源地がこの電車の始発地である熱海で、主に熱海・湯河原を中心に最大震度4というそこまで大きくない地震だったということがわかり、とりあえずほっとしたというのが正直なところでした。ここまでの情報は全てスマホから入手したので、やはり災害や大きな事故にはスマホとネットが頼りになるという感じですね。

問題は、今後自分の乗っている電車がいつになったら動くのかということだったのですが、これは車内のアナウンスが一番正確なので、スマホの画面でその後の状況を確認しながら車内アナウンスについても聞きのがさないようにしていたら、意外にも原駅を7分遅れで発車し、さらに富士駅で後発のホームライナー(通勤用の快速運転の列車)を通してからすぐに発車になると、遅れはほとんどなくなり、静岡に到着した時間はほとんど定刻になっていました。

今回の場合は熱海周辺にピンポイントで揺れが起こり、範囲が限定されていたということと、この地震に伴う津波の恐れはないということがわかったからという事で結局は通常と変わらない予定で帰ってこられたものの、ちょっと何かがずれればその日のうちに帰ってこられなかったかも知れず、さらに言うと自分の身の上にも何が起こっていてもおかしくなかったのではないかと思います。今回の地震では震源に近い場所でも具体的な被害の報告はなかったので、緊急地震速報の空振りという感じもあったわけですが、私の生活の中で電車の中とは言え閉鎖された中での異様な体験というのは、いざという時にも冷静に避難するためにどうしたらいいのかという問題を考える上での一つの手段になるのかも知れません。

ちなみに、電車が静岡駅に着いたとたんバケツをひっくり返したような大雨に襲われまして(^^;)、外出時の用意という点で言えば地震だけに特化したものだけだと駄目だろうということも思い知りました。今回は荷物を背負うタイプのデイパック一つにまとめ、さらにこのデイパックには雨の時にかけるレインカバーが付いています。また、それとは別に傘の使えない暴風雨の時でも移動できるように、ポンチョを折りたたんで入れています。バッグの中には水に弱いモバイルグッズも多く入れているので、今回はむしろ雨対策をしてきたことの方が幸いでした(^^)。


ライフラインはどれが止まったら一番しんどいか?

先日、新潟県と山形県の県境で地震が起きたばかりですが、災害というのは地震だけではありません。6月に入って大雨になれば洪水や土砂崩れの危険性が増しますし、逆に雨が降らなければ渇水による一部時間の断水ということも可能性がないではありません。落雷による停電が長びくこともあるでしょうし、停電とは関係ないとされるガスについても、湯沸かし器を使うには電気が必要ですし、供給に問題がなくても使えなくなる状況というものも考えられます。

また、電話・インターネットが全く使えなくなったらそれはそれで大変です。情報を受けるだけになり、自分の欲しい情報がいつでも入手できなくなるかも知れないので、情報難民が多く出る可能性もあります。さらに、逃げ道を確保する中で道路が通れなくなってしまったらその場にとどまることになってしまいます。そこで、今回は「電気」「ガス」「水道」「通信」「交通」というライフラインの中で、特にどれが日常生活をしていく中で欠けたら大変なのかということを考えていきたいと思います。

まず、ここで挙げさせていただいた5つのライフラインのうち、家庭内の生活ではほぼ使うと思われる「電気」「ガス」(オール電化の場合は使わず)「水道」と、物流や移動に使われる「交通」と「通信」という前者3つと後者2つは分けて考えた方がいいのではないかと思います。

まず、後者2つについて思うところを書いていきたいと思います。交通網が遮断されれば自ら他の地域に移動することはできなくなり、外からの支援物資は入ってこなくなります。また通信網が遮断された場合には同じく口コミ以外の情報は外から入ってこなくなり、正しい情報を求めて今以上に地域は混乱すると思われます。ただ、支援物資を運ぶ分だけの道路は最優先に確保されるでしょうし、電話網がだめでも業務用の無線などで役所には最低限の情報が入ると思いますので、地域の中で避難をしている場合にはとにかく足で情報を取りに行く気さえあれば何とかなる部分はあります。食料については交通網が復旧するまでは災害用として自治体などが備蓄している分もあり、そうした情報を足で取りに行けるなら、用意するのはまめに燃料を使わずに走り回れる自転車の用意くらいがあればよく、復旧ができるまで何とか我慢ではないかと思われます。

次にエネルギーのうち「ガス」ですが、今回の新潟・山形の地震でも家庭のガスが使えなくなったということがニュースになっていました。これは、実は私の家でも経験があるのですが、ガス自体の供給は問題なく行なわれていても、メーターに付いている装置によって、大きな揺れを感じた際に強制的にガスの供給をストップする安全装置が付いているということがあります。計器類がガス漏れの異常を検知しなければ(ガス管にヒビが入っていたり切れていないかの確認も必要)、安全装置をボタンを押すことでリセットして、すぐに再びガスを利用することも可能になると今回の地震を受けて地元のガス会社がアピールに必死という感じもありました。そういうわけで、日常的にガスを使っている方はもし地震の後でガスが使えなくなった場合には、まずはガス漏れがないか点検した上でメーターのリセットボタンを押すことで手間を掛けずに復旧できる可能性がありますので、その事を心得えておきましょう。

次に、エネルギーのうち「電気」というのは全く使えなくなったら確かに大変です。昼間はそれでもいいですが、夜になると暗い中では動くことも難しくなりますし、オール電化の家の場合は調理もできなくなってしまうので、ある程度の事前準備などの対策は必要になってくるでしょう。

基本的には「明かり」「調理用」「情報収集用」「暖房・冷房」くらいに分けて代替え案を考えておくということになるかも知れません。このうち「明かり」はランタンや懐中電灯、「調理用」にはカセットコンロ・キャンプ用の調理器具、「情報収集用」にはワンセグ付きのスマホを動かすためのモバイルバッテリーがあります。モバイルバッテリーは先日のブログで紹介したように日常的に使っているものが複数あればスマホだけでなく、バッテリーに直接接続できるLEDライトもありますので、やはり用意はあった方がいいです。また、停電が続く場合の事も考えて昼間に天気が良ければ充電できるソーラーパネルを使ってモバイルバッテリーを充電できる方法について考えておくのもいいでしょう。

問題は最後の「暖房・冷房」のうちの「冷房」です。暖房は布団や寝袋の中に湯たんぽを入れるだけでも何とかなるかも知れませんが、さすがに個人レベルで部屋にあるエアコンを常時運転させるということは無理があります。電気がなければ氷も作ることができませんし、この点だけは割り切りが必要でしょう。最近出てきたDCモーターの低電力でも使える扇風機と小型のコンセントのあるポータブルバッテリーを併用して利用し、濡れタオルで体を拭いて涼しさを感じるようにするとか、場合によっては蚊帳を吊るして風通しの良い環境の中で暑さをやり過ごすぐらいしか解決策が思い付きません。ただ、風が通るならそれでも体感温度は下がりますので、ぎりぎり工夫できる範囲なのではないかと思います。

個人的に恐らく一番困るのが最後の最後になりますが「水道」の問題ではないかと思います。飲み水については給水車がやって来る時に並んで、自分の家族が使う分だけの飲み水を確保すれば大丈夫だと思うのですが、その他の日常的に使う水についての問題は山積することになります。食器洗いの水やお風呂の水、さらに洗濯の水をどうするのか。でも一番人間が生きていくために大切なトイレをどうするのか、過去の大きな災害でもトイレが自由に使えないことで体調を崩した方も多いはずです。地震のような配管が破損しているような場合は、有無を言わず家庭内のトイレを使用中止にしないと後の処理が大変になりますし、単なる断水の場合でもそれなりに大変です。

便器の製造をしているメーカーであるTOTOのホームページで断水の際にバケツでトイレを流す場合の方法があったので見させていただきましたが、勢いよく流すためにはバケツに水を6~7リッター入れたものでまず流し、きちんと流れた後で2リットルくらいの水を元の水位になるくらいまで入れるというような説明だったので、私達が普通に使っているトイレを流すという行為と同じことをバケツでやる場合は一回につきだいたい10リットルもの水が必要になるということになります。その水をまさか給水車からもらってきた水で充当するわけにもいかないでしょうから、家の近くにある川や池にいちいち汲みに行くという、まさに前近代の日本のような大変な仕事になってしまいます。

日常的に水洗トイレ以外のトイレを使っているならいいのでしょうが、水洗トイレが使えなくなったからといってバイオトイレを作ったり、ポータブルトイレを買ってきたりしてもその処理が大変になることにもなります。やはり問題意識を持っている方は、常に雨水を蚊がわかないようにタンクにためておいていざという時に使えるようにするとか、水洗トイレだけでなく他の形式のトイレについてもすぐ使えるように考えておくというのがいいでしょう。ただ、雨水では食器洗いや洗濯に使うには気になるでしょうし、その場合は紙の食器でしのぐとか、普通の食器にラップを巻いて使うことで洗い物を出さないようにすることは可能ですが、洗濯はやはり水を使いますので、漬け置きして少しの水で洗濯するようにしたり、頻繁に変えたい下着については、これも使いすての紙の下着で凌ぐとかしないと仕方がないのかも知れません。しみじみ日々蛇口をひねると出てくる水道というものは有難いものだなあと思います。

ここまで一通り見ていくと、何も準備がない状態で一番しんどそうなのが「水」で、「電気」については夏の寝苦しさをどう解決するのかというのがライフライン遮断時には鍵になっていきそうです。これからの時期、しっかりと水分を補給することは大切ですが、同時にもしトイレが使えない場合にどう対処するかということも頭の片隅には入れておくようにしたいものです。


もし電車内で地震に遭ったら

まずは、今回の新潟県と山形県の県境の改定を震源とする最大震度6強の地震で被災された方々には心よりのお見舞いを申し上げます。今回は午後10時過ぎとかなり遅い時間に起こり、さらに翌日は被害がひどかった地域に大き目の雨雲がやってくるなど、地震以外の原因によって起こる災害も懸念されますし、何より今回の地震はそのエネルギーもマグニチュード6.8(発生時の推定値)という大きな地震だったので、余震につきましては震源地の場所によってはエネルギーが小さくても震度は本震とほとんど変わらないような事もあり得ます。まずは、とにかく自分および家族の身の回りの安全を確保していただきたいと思います。

さらに、場所がら液状化現象を起こした地域もあり、車がその中で砂にハマってしまって抜けられないような映像をテレビで見ることになりました。車は災害時には大変有難い移動手段になりますし、しっかりとしたフラットなスペースを作ることができれば、多くの人が押し寄せてストレスを貯めがちになる避難所生活よりもプライバシーが保たれるというメリットがありますが、車を停めている駐車場の地盤によっては、液状化現象の発生に巻き込まれる可能性もあります。液状化の危険があるとされている地域にお住いの方は、改めて自分のお住まいおよび駐車場の地盤について調べてみる必要があるのではないでしょうか。

一昨日の私は、実は東海道線を関東から静岡に向かって移動中でした。普段は震えない自分のスマホがその時に震えたので何かのニュースが入ったかな? と思ってスマホの画面を見たら「新潟県で震度6強・津波注意報」という第一報が飛び込んで来ました。実は私の帰りの行程でも、もし電車を一本のがしたら当日中の静岡への到着は無理という状況になるまで出発できなかったため、このニュースを電車内で知ることができたのです。

たまたまその時通っていた場所が長めのトンネルがある小田原~三島間だったので、情報を継続的に求めようとしてもトンネル内では携帯の電波が遮断されてしまうという、自宅で情報を集めるのとはかなり違うことも出てきます。

私の場合ですが、動画を見る場合に利用する7インチタブレットにはUQモバイルの3GB/月のプランにしたSIMを差し込んでいますが、UQモバイルは専用のアプリから高速と低速を切り替えられるようになっています。今回に限らずデータ通信を行なう場合、あえて高速クーポンを使う設定にはしておらず、できる事は低速でできる限り行なうようにしています。今回もまずはAbemaTVのニユース動画をリアルタイムで見ようとしたら低速ではちょっと止まってしまったので、すぐに高速通信には切り替えずに低速のままでも利用できるYouTubeの最低画質で地震情報をライブで流していました(少し時間を置いてAbemaTVの再生を試したら低速のままでも見られる時もありました)。また、こういった災害情報について言うと、なかなか新しい情報が入らないのでそんな時には常に最新の情報を流してくれるアプリ「らじる★らじる」を持つNHKラジオなら、映像のない音声だけのストリーミングなので大手キャリアが速度制限する際の128kbpsでも何とか聴けるようになると思いますので、その当時の各動画サイトへのつながり易さを実際に見ながらサービスの切り替えをし、ライブでの情報収集をはかるべきではないかと思います。

私の場合は通常運転の電車内での話でありますが、実際に電車が止まった場合は改めてスマホを使い続けるためのモバイルバッテリー携行の重要性というものも感じました。今回の私の場合は朝から出掛けていて夜の9時過ぎになると、やはりスマホを使っているとだんだんバッテリー残量が気になってきます。普通のお出掛けなら自宅に戻るまでにスマホのバッテリーが空になっても大丈夫でしょうが、途中で進めなくなった状態でスマホのバッテリーが空になってしまったらどうしようもありませんので、通常使うスマホバッテリーについてもスペアとして日常的に複数持っているくらいの方が、いざという時に対応できるのではないかと改めて思った次第です。

小型でも2個のバッテリーを携行し、通常利用で一つ使い切っても、なお一つ満充電されたものが残っていれば、思いもかけない状況で充電が必要になった時に使えますし、同じバッテリーを2つ持てば、バッテリーをローテーションしても使えるようになります。また、充電しながら使うことが難しい状況も有り得ます。家に帰れない状況が長期に及んだ場合、全くコンセントからの充電が期待できないような場合、折りたたみ式のUSB出力付きのソーラーパネルを災害時の緊急用に使うのも有りだと思っているのですが、その際にもバッテリーが一つしかないと充電中はスマホに給電することができず、太陽光からの充電にも時間がかかるため、一つのバッテリーを使っているうちにもう一つのバッテリーに充電できるようなパターンを作るためにも、日常使いのモバイルバッテリーは複数持って出掛ける方がいいのではないかと思った今回のお出掛けでした。


連休前半に懸念される天気のこと

2019年は改元の式典がある関係で、4月から5月にかけてのゴールデンウィークが、土曜日が休みの場合、暦通りの休みが取れるなら10連休という、ちょっとした冒険が出来るのではないかと思うほどの長い休みをこれから満喫する方もおられるでしょう。

このブログは車中泊のブログなので、主に車で出掛ける方のために書いてみますが、こんな時に関東から東北・北海道で雨ではなく雪の恐れがあるというのは大変な影響が起こることが懸念されると思っています。

私自身は厳冬期でも生活で出掛ける範囲では雪が一切降らない場所に住んでいるので、他の地域の方からすると考えられないと思いますが、オールシーズン夏タイヤを履き替えることはありません。秋から冬に県外に出掛ける場合にはさすがに心配になるのでスタッドレスタイヤに履き替え、さらにチェーン規制に備えてチェーンも用意しなければならないところなのですが、そこまでのコストを払うくらいなら冬の旅行には車を使わない方が事故とは関係なく出掛けられるので、あえて車は使わないという選択をここのところはしているのですが、例年は流石にこの時期には車を使って東北あたりまでなら出掛けるような予定を立てて実行したこともありました。

しかし、今年は金曜日の段階から北海道ではすでに雨が雪に変わって降っているらしいですし、東北地方だけでなく群馬県の草津温泉でも雪の予報が出るなど、すでに春だからとタイヤをノーマルタイヤに履き替えた方々にとっては車でそのまま出掛けずらいような状況になっていることは確かです。

こうした場合に一番恐いのは、こうした状況を理解し、スタッドレスタイヤに履き替え、チェーンも持って出発したとしても、渋滞の中で数台でもそんな準備をしないで出発してきてしまった車が原因になって一般道でも高速道でも事故や立ち往生が起こり、前にも後ろにも進めなくなってしまって長時間車から降りることもできなくなってしまう状況も考えておかなければいけないでしょう。

そうした一部の不心得者がいるおかげで、物流のトラックまで動かなくなり雪の降っていない地方まで影響が出ることもあります。少し前に大津で正月を迎えた際、たまたま関西に大雪が降り、国道の逢坂山で立ち往生が起こったことから、楽しみにしていた551蓬莱の肉まんが大阪から大津に届かず(^^;)、泣く泣くかた焼きそばだけを食べて帰ってきたことがあったのですが、ちょっとした天候の変化だけでも観光旅行にこれだけ影響があるということを感じるとともに、天候の情報をしっかりと確認して行き場所を決めることが大切だと思ったことを思い出します。

ゴールデンウィーク期間、東海から西に出掛けるようなコースであれば今のところ雪の心配はないかと思いますが、念のため最新の天気予報については地元や目的地の天気だけでなく、車で通る予定の地域についても確認しておきましょう。雪が降るかどうかの判断だけではなく、その日の気温もチェックしておくことをおすすめします。車の中では快適に過ごせても、いったん車から降りると雨の影響もあってあまりの寒さに体調を崩す原因にもなってしまいます。特に連休前半は使わないかな? と思っても上着はちゃんと持って行って暑ければ脱ぐようにしながら体温調整を行なうようにしましょう。

連休に家族と車で長距離を走る予定にしている場合、着るものだけでなく、事故や渋滞で立ち住生してしまった場合の備えとして、簡易トイレの用意とともに、調理することなく食べられる調理パンやお菓子、飲み物はそれなりに用意して出掛けることをおすすめします。また、立ち往生する時間が長くなればなるほどアイドリングをしているとガソリンが減っていきますので、そんな場合には車中泊用のグッズが役に立ちます。

具体的には電池で動くラジオやランタンがあればエンジンを切った車内でも活動できますし、車内の温度が夜から早朝に掛けて下がってきた時のためにシュラフや毛布を持っていくことで暖房のためのガソリンを節約できます。スマホやタブレットを車内で充電して使い続けるためにはポータブル電源や大容量のモバイルバッテリーを持って行き、走行中にバッテリーを充電しておけば、いざという場合に長時間スマホを動かし続けることも十分にできます。

天気のことはなかなか直前にならないと想像できないところがありますので仕方がないと言えばそれまでですが、やはり出掛けるからにはトラブルなく笑顔で帰ってきたいものです。事前のちょっとした準備で出先でのトラブルがあっても、それが事前に予想できるトラブルであるならそれは想定内のことで大きなダメージにはならないでしょう。車でこれから出掛けようと考えられている方が、笑顔で帰ってこられることを願ってやみません。


災害に備えてお風呂の水は残しておくべきなのか?

一昨日は北海道の胆振地方で昨年9月の最大震度7の地震の余震と思われる大きな地震がありました。地震の規模と震度は震源の深さや地盤によって決まるため、今回のデータで気を付けなければならないのは「最大震度6弱」ということではなく、地震の規模である「マグニチュード5.7」という数値ではないかと思います。今後もそのくらいの余震が起きれば札幌でも大きな揺れがやってくるかも知れませんし、改めて地震に対する備えと正しい防災知識が必要になってくるのではないかと思います。

そんな中、地震が起こった数時間前に放送されていたテレビ朝日系列のバラエティ「日本人の3割しか知らないこと くりぃむしちゅーのハナタカ!優越館」では数多くの知識の一つとして「地震に備えて自衛官が行なっていることは?」という形で、自衛隊そのものではなく自衛官の自宅で基本的に行なわれているという防災対策についての紹介がありました。実はこれは番組が独自にリサーチしたものではなく、マガジンハウスが出している「自衛隊防災BOOK」という様々な防災に関する知識を集めた本の中味をそのまま紹介したものですが、表紙には協力として「自衛隊」「防衛省」という文字がならび、本の中味にお墨付きを与えているかのようです。

その内容というのは「自衛官の自宅では、お風呂の水は空にしない」ということで、あえて自衛隊本体のお風呂のことについてではないということがポイントです。そうして溜めた水の利用法については「トイレ用水・洗濯水・火災時の消火用」という風に紹介していますが、実はこれはかつては常識とされていたものの、現在では間違った知識として防災の専門家が警鐘を鳴らしている危険もはらむ知識であることをご存知の方も少なくないでしょう。

まず、単なる水道水や雨水ではなく人が入ったお風呂の水というのは人間の体に付いている雑菌がいて、長時間置けば置くほどその雑菌は繁殖します。ペットボトルに入った飲み物を短時間で飲み切ることが推奨されているのと同じように、人が入った後のお湯を捨てないでためこむことによっていざその水を利用しなければならなくなった場合、どれだけ不衛生なのかということを想像すれば、洗濯用に使うことなどやめた方がいいでしょうし、あえて自宅のお風呂に残り湯を溜めるメリットというものはありません。

そして、断水した際のトイレを流すために利用するという考え方ですが、これが建物の崩壊を伴わない災害の時に利用するならいいのですが、地震で断水までいたるというのは、見てくれは通常と全く変わらない状態だとしても水道回りや下水管が地震による損傷をしている可能性についても考えなくてはいけないでしょう。もしご自宅がマンションやアパートだった場合、下水管が漏水するほど損傷していたら、何回もお風呂の水を使ってトイレを流すことによって管から水が漏れ、ひどい場合には階下のお宅に水漏れの被害を与える可能性もあります。そしてその水は汚物とともに雑菌も繁殖した水であることを考えれば、いったん大きな地震が起こった際にはトイレの水は流さずに、以前紹介した便を水で固める災害用トイレを作ってその都度処理するか、災害時に用意された公衆トイレを利用することが基本中の基本です。

さらに、火災時の消火用には防災用として消火器を常備すれば済む話で、これもわざわざ雑菌の繁殖した水を持っていってかける必要はありません。そもそも、水をくんで出すにも時間はかかりますし、その間に火が回ってしまったら命の危険も生じるかも知れません。

はっきり言ってこの本を出した出版社、さらに本の発売に協力した自衛隊と防衛省だけでなく、本の内容を疑うことなくそのまま放送に乗っけてしまったテレビ局は、ここまで書いてきたような観点からの批判についてきちんと返答する必要があると個人的には思います。少なくともここを読んでいる方は、火災が心配なら家庭用の消火器を、トイレが使えなくなることに備えて災害用のトイレグッズの準備を、さらに飲料水や料理のために利用するミネラルウォーターの準備を行ないながら、できるだけお風呂の水は再利用しないように心掛けることが大事であることをこのブログとしては推奨いたします。北海道にお住まいの方々は今後続くかも知れない余震によって、雪崩が起きる危険性も出てくると思いますので、その点にも十分にご注意下さい。


日常的な食料の備蓄はどの程度するべきか

先週の木曜日に体調が悪くなり、金曜日の午前中に医者へ行きそこでインフルエンザと診断を受けてから昨日までずっと家から出ないで静養していました。さすがにインフルエンザウィルスがある状態で買い物に行くわけにもいきませんでしたが、それと同時にボディーブローのように効いてきたのが家から出られない期間が続いていく中で、食料の蓄えが減っていったことです。

基本的には水道や電気・ガスは災害時と違って使えるので最悪お米さえあれば食べるものは何とかなるとも言えるのですが、今回インフルエンザを経験してみて、何をするにもおっくうで、寝たまま起き上がりたくない中でお米を研いで、さらに炊けるまで待つというのはかなり普通の状況と違ってそこまでやりとげるには気力が要るということも確かです。

ちなみに、病院でもらった薬は毎日3食後に服用するものもあったので、そんな中でも規則正しく3食摂ることは大切なのですが、手間を掛けずに簡単に作って食べられるものを揃えておくことの大切さというものを改めて感じることになりました。

これは、家族の中でも料理をする人が決まっていて、その人を含む全員が風邪やインフルエンザでダウンしてしまった場合、中でも一番症状の軽い人でも作って食べられるものであるとなおいいので、電子レンジにかけるだけとか、湯煎するだけとか、お湯を注いで3分待つだけだとか(^^;)、そうした冷凍食品・インスタント食品についても数日分用意しておくことは、何も災害のためということだけではなく、日常生活の中でも必要な場合が出てくるわけです。

それで、どのくらい用意すればいいかという風に考えると、今回の体験をした上で言うと、もらった薬が5日分だったこともあり、だいたい5日間くらい多から出られないことも想定すべきでしょう。もちろん、5日間の3食を全てインスタントでまかなうというのはナンセンスなので、食欲の出ない時にはレトルトのおかゆとか、カップ麺でもあっさりとした味のものを選ぶとか、今まではあまり考えることがなかった体調が悪いような場合でも食べられるものを中に入れつつ揃えていくのがいいのではないでしょうか。

そうしてストックした食品は何か起こるまで食べないということではなく、雨になって買い物に行くのがおっくうな時や一品何かが足りなくなったような時に古いものから消費していき、その都度補充するというような感じで、いざという時に買い出しする量を最少限に抑えられるようなところを目指すのがいいような気がします。

気を付けたいのは、特に冷凍庫で保管する冷凍食品をメインにしないということではないかと思います。今回のような場合には冷凍食品は電子レンジだけですぐに美味しいものが食べられて便利なのですが、大量の冷凍食品をストックした状態で停電になってしまうと、そうしてせっかくストックした食品の中には駄目になってしまうものも出てくるかもしれません。

それから、食品とは違いますが、ホコリなどを吸い込まないような災害用としてもインフルエンザ対策としても役に立つマスクは常備品として家庭内でストックしておくことは大事です。紙のマスクでも十分ですので、しっかり用意しましょう。寒い夜に車中泊で寝なければならない場合に、マスクを鼻まで付けて寝ると直接冷気がマスクを付けた部分に当たらないだけでなく、自分の息がマスクの中で還流し、口の中の乾燥を防ぐことや、自分の体から出る熱をまた取り込めます。


台風直撃で何ができたか

2018年の台風24号は紀伊半島に上陸し、私の住む静岡県を通って北日本に抜けていきましたが、今回は正直かなり危ういのではないかと思えるほどの状況でした。

台風が通過した9月30日から10月1日にかけて、朝のうちは晴れていて、その状況が夕方まで続いていたので、台風情報がなければ普通の一日といった感じだったのですが、そこはニュース映像を見るにつけ緊張感が高まり、基本的には家から出ずに過ごしていました。

30日の午前中から午後にかけて、主に東京周辺の状況を主に伝える地上波キー局のニュースよりも、通常番組をつぶして地元の台風情報を伝えていた「九州朝日放送」と「ABC朝日放送」のニュースをそのまま中継してくれたAbemaTVの方がより深刻な台風の威力を、当時一番接近している地方のテレビ局の特番を見ることで感じることができました。さすがに夜になってしまうと通常番組に戻ってしまいましたが、夕方前の時間帯であればテレビ朝日系列の放送局からのレポートを優先して放送してくれそうな、AbemaTVの有効性を感じたことは確かです。

その後、雨が降り出したもののそこまで大きな台風という感じはなかったのですが、午後11時過ぎになって暴風域に入ったのかものすごい風と雨が、いつ収まるのかわからないくらいの時間続き、家もゆらゆらと揺れましたので寝ることもできずにいました。

ただ、それほどの風と雨ではいくら「エリアメール」で避難を勧告されても、外に出て飛んできた物に当たって怪我をしたり最悪の場合に命の危険もあるので、できるだけ窓から離れたところで台風が去るのを待つということしか正直できませんでした。もし家が潰れるほどの突風が吹いて、本当に家がやられてしまったらヘルメットを被って避難所まで逃げるしかないのでしょうが、幸いにしてそのような事もなく何とか台風をやり過ごすことができました。

この日はスポーツニュースで西武ライオンズのパリーグ制覇や、政治ニュースで沖縄県知事選のニュースもありましたので、地上波ではそうした情報を交えて伝えられるだけに、夜はNHKの地上波で報じられる静岡局からの情報が頼りになりました。しかし、そこで報じられている内容は天気の解説が主で、時おり交通情報が入ってきました。早いうちから東名高速道路が通行止めになりましたが、国道一号線の富士川橋でトラックが横転したことがニュースになり、深夜になり風雨が強まったことから、本来東名高速道路の迂回路として機能するはずの新東名も静岡県内で通行止めが発生してしまいました。

今回の台風では早いうちから新幹線を含む公共交通機関が止まってしまいましたが、どうしても関東・関西から静岡方面に帰りたいと思った場合、あえて言うならレンタカーを乗り捨てる気持ちで車を運転して向かうしかなくなるのですが、決断する時を誤った場合は自宅にたどり着く前に通行止めでどうにもならなくなってしまう事も考えられます。ですから、台風がやってくることがわかっている場合にはそもそも自宅から遠出の予定があっても中止する決断が必要になるでしょうし、もし不幸にも自宅にたどり着けずに立ち往生してしまった場合は、早めに現地でホテルを取って台風をやり過ごし、さらに鉄道や道路が復旧するには更に時間がかかることもありますので、ネットやテレビなどで情報を取りつつあわてずに計画を立てることが大切になります。

そして、自宅は停電にはならなかったのですが、自宅から歩いて一番近い停号が停電しているらしく動いていないのを発見してしまいました。ライフラインを含めてどのような被害が近所で出ているかというのは、結局夕方のニュースを見るまでは全体像を把握することができませんでした。

さすがに台風が通リ抜けるまで寝られませんでしたので、外がどんな感じになっていたのかは気にかかるのですが、お昼に台風が通過するような場合はあるはずのテレビを通じてのレポートもなく、いわゆる地方発のニュースというのは夜から朝までは難しいのかなと思ったりもします。

とにかく、晴れわたった台風通過後も停電している地域を車やバイクで通る際に停号が動いていず、警察官もいないということで事故の危険性が上がるのが恐いですね。最近はLEDの信号機も増えていますし、信号機用の電力を貯めておけるバッテリーシステムがあると、それほど長期間停電するわけではない台風後の二次災害を防止する意味でも有効かなと思ったりもしました。

台風は次の25号も日本に向かって24号と同じコースを通ってやってくる可能性があると言われています。今回の台風では玄関回りを片づけていなかったお宅から色々なものが飛ばされて道路に散乱しているのも目に付きました。翌日がゴミの日だからと、台風が通る前にゴミを出していたらさらに悲惨なことにもなるでしょう。台風の進路は今回のように予測がある程度できますので、やはり片付けなどの下準備を行なうこととともに、不要不急の外出を控えることは大事です。旅行中の場合は車中泊予定の場合でも早めにホテルを取って引きこもることも必要ではないかと思った今回の台風遭遇でした。


電子マネーの理想と現実

北海道胆振東部地震で起こった大きな問題は、もちろん地震による被害ということはあると思いますが、北海道内で多くの場所で停電が起こったことで現金しか使えなくなってしまったことではないかと思います。

大規模な停電でお店のレジも使えなくなり、決済手段としてのクレジットカードだけでなく電子マネーも使えなくなってしまいました。そんな中で唯一使えたのが現金で、レジの代わりに計算機を使ってお金を払い、商品を受け取ることしかできないお店の様子が地震から数日後のテレビに映っていました。その際、スマホに電源が入っていても支払いには使えないという事が罹災した人の中でも強烈な印象として残ってしまったというのは、キャッシュレスで決済することを目指している人たちにとっては大きなショックであろう事は想像に難くありません。

いったん大規模な停電が起こるとキャッシュレスの決済を行なうためには現状の方式では予備の電源とネット接続のできる環境が必要になることと思います。逆に言うと事前にしっかりと準備をしている店鋪であれば、モバイルインターネットが安定して使えさえすれば、電子決済自体は可能なはずです。しかし、携帯電話会社の基地局が使えなくなるなどの理由でモバイルインターネットがうまく接続できなくなったり、キャッシュレス決済につきもののタブレットやパソコンにパソリを動かすための電源が切れるなど、諸々の条件のうち何か一つでもうまくいかない場合には現金を使うしか選択肢がなくなってしまいました。

今後全国的に電子マネーの普及が進むことは確かで、私自身悪いものではないと思っていますが、今回の震災で実際に現金しか使えなかったという経験をした人や、この種のニュースを見た人が「災害が起きた時のためにやっぱり現金持たないと不安だ」と思ってしまうことは、もはや理屈で説明できるものではないでしょう。そうした考えの人が多ければ多いほど、キャッシュレス経済というものの普及はこの日本では遅れることになりかねないのではないかと思うところもあります。

こうした人々の不安をうち消してキャッシュレス化の流れを進めるには、これはもう今回のように電気もインターネットも使えないような状況でいかに現金を使わないで決済することができるのか、推進する勢力が示し、その方法を全国的に普及させる必要があります。今回の停電では銀行のATMも動かなくなり、銀行口座にお金がいくらあっても引き出すことができなければ何も買うことができませんでした。そういった意味でも、「現金がないと何もできない」という人々の不安を解消するようなアナウンスが今後に向けて待たれるところではないでしょうか。