作成者別アーカイブ: てら

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

北海道地震でのエコノミークラス症候群

北海道で起きた最大震度7の地震について、ようやく火力発電所が動き電気が普通に使えるようになったことで、今後への不安の一つは解消しつつあるということは正直に言ってホッとしています。ただ、このブログは車中泊というジャンルを扱うものだけに、今回の地震による避難生活で、車中泊をしたことによる「エコノミークラス症候群」で、血栓ができて健康的な被害を受けた人がどのくらいいたのかということは大変気になっていました。

そんな中、地元の新聞の社会面を読んでいたら「エコノミークラス症候群8人か」という見出しが目に付きました。詳しく内容を読んでいくと、どうやらこの文章を書いている状況の中ではエコノミークラス症候群によって重篤な被害を受けた方は今回の地震ではおられなかったようでそちらの方でもホッとしました。

その詳しい内容はというと、主な震源の近くの場所である厚真・安平・鵡川(むかわ)の各地区で9月17日と18日に運動の機会が少なかったり、足にむくみがあったりした高齢者ら約100名を旭川医科大の東信良医師のチームが診察した結果が報告されていたのです。

それによると約100名中足の静脈に血の塊(血栓)が見付かった人が16人いて、その中で地震による避難生活が原因で血栓ができたと思われる人が7名いたということです。これは、翻って考えると通常の生活をしていてもずっと座ってテレビを見ていることの多い高齢者の方は血栓ができる可能性があるということでもあり、災害に関係なく思い当たるような行動をしていたり、家族にそんな生活パターンの人がいる場合には散歩に連れていったり体操をさせるなど、ずっと同じ姿勢でいないよう気を付ける必要があるということでもあります。

ここまでの内容では「エコノミークラス症候群8人か」という見出しと矛盾すると思いますが、実は医師の診断ではないところでエコノミークラス症候群と考えられる症例が一つあったということでもあります。それは、厚真中央小学校に設けられた避難所において、83才の女性が立ち上がろうとした際にふらついて転倒した事故があり、消防が出動したということです。そこから運ばれた病院で、エコノミークラス症候群の疑いが出されたということで、この方も避難所生活によるエコノミークラス症候群とおぼしき患者であるとカウントしたようです。

この例からわかることは、血栓ができた場合、しっかりと立つことができず、ふらついて転倒する可能性があるということです。誰か常にその様子を見ている人がいればいいですが、そうでない場合転倒することによって最悪の場合頭から倒れてしまったら本来足の治療だけで済むところが、大変な状況に変わってしまうことも十分にあり得るということになります。

ただ、今回のケースの場合はどの方についても命を脅かすようなことにならなかったというのは不幸中の幸いと言うべきでしょう。そうは言ってもあくまでこれらのことは結果論でしかないということもあるので、車中泊での避難生活を長くしなければならない時にはフラットなスペースを車内に作り座席を倒すだけで寝るということは避けるとともに、狭い場所で多くの人が寝ざるを得ない場合にはずっと車内にいることは避け、散歩や体操など体を動かすことを心掛け、トイレの心配はありますが水分もしっかり補給することも考え、足のむくみやふらつきを感じた時には早めに専門医の診察を受けることをお勧めします。


駿河湾フェリーの存続は決定したものの

このブログでその経緯を報告してきました清水港~土肥港を結ぶ「駿河湾フェリー」について、静岡県は関係する6市町村とともにその運営を引き継いで2019年4月以降も存続させることを決定したと発表されました。

現在直接運行を行なっている会社に船の運用を任せ、船自体は無償で県の方に譲渡することになリ、さらに県が今までフェリーの運営を行なっている「エスパルスドリームフェリー」に運行を委託することで、今までと変わらずに航行を継続することになりました。

エスパルスドリームフェリーが撤退を表明した原因である、ここ直近で年間1億円という赤字については県と6市町村で負担をするような形になっているそうですが、このまま赤字が続くと困るわけで、その対策というものがどうなっているかも考えておかないといけないでしょう。

ただこれで、東京オリンピックの自転車競技が行なわれる修善寺まで西から行く場合、車を清水港周辺に駐車した上で車を使わずに自転車や原付で現地に入るようなことも可能になりました。さすがに東京オリンピックの時期は車で伊豆に入るにも大変なことになることが予想されます。さらに、自転車競技は室内の競技だけではなく屋外でのレースもありますので、チケットがなくてもオリンピックを見たいと思っている方にとってはかなりの穴場になるのではないかと個人的には思っています。特に静岡市からの場合は自転車で清水港まで行けば自転車だけで伊豆に入ることもできるようになります。土肥港から会場までシャトルバスが出てくれれば、JR清水駅から清水港までは十分歩いて行ける距離なので、人だけ乗って何も乗せないでフェリーで往復観戦ツアーなんていうのもやってくれると地元民としては嬉しいですが。

そうは言っても、利用者を増やして赤字を解消するためには大変なことも多いと思います。当座の赤字は県と市町村が負担してくれるということにはなるのですが、それだけに頼っていたら東京オリンピックが終わった後にまた同じような議論になってしまうような気もします。

ともあれ、現状の環境では安くフェリーの使える「富士山満喫きっぷ」を使っても土肥港で行き止まりとなってしまって、単に清水港と土肥港の往復になってしまう(人のみ乗船の場合)ところもあり、更なるフェリーを使う際の状況の変化についても、多くの人が利用したいと思えるような変化が出てくることを期待しています。


車中泊旅行でのごみ問題

日本人とゴミというと、サッカー観戦の後にゴミ拾いをして帰る日本サポーター存在がクローズアップされたり、例えばパリの街中でのごみ問題はポイ捨てをする人が多いのだそうで、かなりパリの街中が汚れているのは確かなようです。その流れの中で、パリの街のゴミ問題について、東京の繁華街の綺麗さに学ぶべきだというような内容のニュースが、テレビを付けたら放送されていました。ニュースに限らず最近のテレビバラエティでは、日本人の素晴しさをことさらに強調するような内容が多い中、「本当に私を含めた日本人は街をきれいにしているのか?」と思うこともあります。

というのも、車で移動中に感じることが多いのですが、高速道や国道のバイパスに入ったり出たりする道で特に目立つのが明らかに車からポイ捨てされたペットボトルやゴミで左右の側道が目立っていることです。

私の通った所では「ポイ捨て禁止」の看板も整備されていましたが、結局のところ人が見ているところでは捨てないような人でも、車で、しかも夜など人が見ていなくてさらに罪悪感が少ないような場所では他の国々と同じく公衆の場所にゴミを捨てることは普通にあり、決して日本人はきれい好きだとまでは言えないのではないかと思ってしまうわけです。

また、高速道路のごみ箱が明らかに溢れているのにその中に更に押し込んだり、ごみ箱でないところにゴミを置き去りにしたりするケースもあり、「旅の恥はかきすて」という言葉そのもののような所があるのではないかと思っています。

私自身は車で出掛ける場合はある程度のゴミはビニール袋にためて、有人のガソリンスタンドでゴミの処理を行なってくれるところではゴミ袋ごと渡して処理をお願いするということはあります。今までの経験上、逆にガソリンを入れている時にお店の方から「ゴミはありませんか?」と聞かれることが多いので、もしスタンドの従業員の方にゴミ処理を断わられるようなことがあったら、ゴミは車内保管して別のスタンドで改めて聞くか、もち帰りを考えます。
また、高速道路のゴミ箱を使う場合は、大きなゴミ袋をまとめて入れるというよりも、片手でつかめるくらいのゴミを入れたり、その場で飲んだ缶やペットボトルを入れるくらいにとどめるようにしています。

そうは言ってもなかなか旅先でゴミを捨てる場所が見つからず、さらに弁当のカラなどで匂いが気になる生ゴミが出る時もあるかも知れません。その場合には真剣に蓋の閉まるゴミ箱を車内に置くことも考えた方がいいでしょう。私の場合は専用のゴミ箱ではありませんが、ゴミ袋をそのまま車内に放置したくないような場合には、アイリスオーヤマの出している「RV BOX」シリーズの蓋付きバケツを使ってゴミを持ち運びます。

「RV BOX」シリーズの蓋付きバケツには2つの大きさのものがありますが、より活用できそうなのは大きい容量20リットルのRV-25Bです。実はこのバケツ、最初からゴミ箱の用途として購入したのではなく、蓋の上に乗った場合の耐荷重が約180kgもあるので、踏み台として使ったり、蓋の上にクッションを敷いて椅子代わりに使ったり、災害で断水した場合の水入れ(その場合には大き目のビニール袋をかぶせることで、ゴミ箱にも水入れにも使うことができるようになります)に使うことも可能です。さらにこれ自体に座れることから、携帯トイレをこのバケツの上に置いて使い(もちろん蓋の上にビニール袋をかぶせるなどして漏れないようにして)、使い終えたものはバケツの中に入れてトイレセットとしても使えないことはありません。

臭う生ゴミや使用済の携帯トイレを中に入れる場合は、さすがにその匂いまでは遮断できないので、消臭スプレーも同時に用意しておけば車内での匂い対策もできます。日帰り程度の車旅ではゴミは基本持ち帰りで十分だと思いますが、数週間から数ヶ月かけて車で色んなところを回るような場合は基本的にゴミ処理は自分ではできないと思いますので、できるだけゴミを溜めない旅を目指しつつ、どうしても出てしまったゴミについてはこうしたゴミを収納するスペースに一時的に保管し、ガソリンスタンドで処理してもらえるような一連のサイクルを作ることをおすすめします。くれぐれも、もう行くことはないからと言って車の窓からポイ捨てなんてことはやめましょう。


HUAWEI MediaPad T2 7.0 Pro その5 au回線SIMが使える有難さ

今月になってパナソニックの「Wonderlink」の契約を解約しました。高速クーポンを使い切っても制限以内のデータ通信量を維持できれば700kbpsくらいまでのスピードが出るということで、外でパソコンを使ってネットを使う場合に重宝していたのですが、生活パターンが変わり日々パソコンを外に持ち出すことが少なくなったため、ここ数ヶ月はほとんど使っていない状態でもったいなかったということがあって決断に至りました。

今までWonderlinkのSIMカードを入れていたのがMediaPad T2 7.0 Proだったのですが、今回解約してしまったことで、外で持ち出して使うためには別のSIMカードを入れる必要があります。そこで、改めてMediaPad T2 7.0 Proの仕様を確かめてみると、今まで使っていたドコモのSIMだけでなくauの回線のBand1とBand26が使え、さらにWiMAX 2+で使っているLTEのB41にも対応しています。

この端末を購入した時にはそこまで詳しくは調べなかったのですが、au回線を格安で契約しているイオンモバイルのau回線用の端末販売ページに同じMediaPad T2 7.0 Proがあったので、このタブレットはau回線のSIMでも使えることに気付き、今までモバイルルータの中に入れておいたau回線の格安SIMをMediaPad T2 7.0 Proに入れて使うことにしたというわけです。

MediaPad T2 7.0 Proの設定画面ではしっかりと「KDDI」という名称でアンテナが立ち、しっかり通信もできています。MediaPad T2 7.0 Proは基本的に2枚のSIMカードの同時差しもできるのですが、2枚入れてしまうとメモリカード(microSD)が使えなくなってしまうということがあるので、1枚で使っています。auの格安SIMはドコモのように3Gでは通信できないので、山間部での利用についてエリア的には狭いですが、いざという時にはスマホに入っているドコモ系の格安SIMでテザリングすれば何とかなります。

さらに、ドコモとauで両方の電波が使えている時には感じませんが、もし回線障害や災害時にドコモ回線が使えずau回線がかろうじて使えるような場合には、このタブレットの方でテザリングをしてスマホやパソコンをネットに接続させることができるわけです。

今後のスマホやタブレットは主に格安SIMで使う場合でも、大手三社の回線を借りて提供される安価なプランが存在するので、できる限り一つの会社だけではなく複数の会社のSIMが併用できるものを用意しておいた方がいいと思いますが、MediaPad T2 7.0 Proはすでにそうした要件を満たしているということだけでも、メリットのある端末だという感じがします。

これは、特に最近の海外製SIMフリースマホでも「ドコモ・au・ソフトバンクモバイル」の大手三社から回線を借りているMVNOのSIMカードがそのまま使えるものができてきています。ドコモ系のSIMを使う場合には必要がないと思う方もいるかも知れませんが、メイン端末を乗り換えるような時には、状況に応じてどんなSIMカードでも入れて使える端末があると、安心してSIMを増やしたり減らしたりできそうです。

使い勝手については、自宅近辺ではau回線も問題なく掴むので、ドコモのSIMを使っている時と全く変わりません。ただ通信回線の表示が「KDDI」になっているところだけが違います。イオンモバイルの場合、専用アプリによって高速と低速が切り替えられるので、普段は低速に設定しておき、外でのアプリのダウンロードの時など限られた時だけ切り替えて利用すれば十分といった感じです。

ちなみに、低速では下りでスピードテストを行なった場合(イオンモバイル)、お昼などの低速に落ち込む時間を外して調べたらだいたい170kbpsということで、そこまで落ち込みはしませんが、ちょっと遅くてスマホに比べて大きな画面でウェブを見るには少し待たされるような感じは出てくるかなあというところでしょうか。ただ、これは選ぶ会社によっても違ってくるので、スマホでの動画なら普通に時間に関係なく見られると言われるUQモバイルの無制限プラン(500kbps上限)に入れ替えれば、今回解約したWonderlinkのSIMと入れ替えれば、かなり実践的にMediaPad T2 7.0 Proで動画か見られるようになるのではないでしょうか。

個人的には現状の使い方としてはそこまて外で動画を見るような使い方はしていないのですが、自宅より外でネットを使うような場合は、こうした端末を使えばドコモ回線を提供するところだけで考えるより、UQモバイルという選択肢も出てきます。今のところはまだ変えはしませんが、個人的には外で使う頻度がまた高まってきたら、今度はUQモバイルという選択肢も考えてみようと思っています。このように、ハードを購入する際にはau回線・ソフトバンク回線の利用ができるか否かということも、後になってみれば有難く感じることもあります。皆さんも、そんな事も購入時の判断にしてみたらいかがでしょうか。

UQモバイル

※HUAWEI MediaPad T2 7.0 Proについて書かせていただいた記事を以下にまとめさせていただきました。興味がある方はどうぞリンク先の記事もご参照下さい。

その1 購入前に気を付けたいこと
その2 購入までの紆余曲折と利用SIM
その3 ファーストインプレッション
その4 私のお気に入りアプリ
その5 au回線SIMが使える有難さ


樹木希林さんの訃報に触れて

このブログの内容とは全く関係ありませんが、女優の樹木希林さんの訃報がニュースで流れてきまして、それなりのショックを受けています。テレビドラマやバラエティーで見たりするだけの事で、そこまで知っているということではないのですが、その生き方にシンパシーを感じていました。

具体的には、劇団を止めてからは芸能事務所には所属せず、女優でありながら個人事業主という立場で女優のお仕事を続けられていましたが、相手との交渉をお金の面も待遇の面でも自分一人でこなさなければならず、普通の女優さんにはとてもできない活動方法だったのだろうと思います。個人的には漠然と誰にも世話にならず、好きな事をやって暮らしていければいいなとは思っているものの、好きな事をやって生活をしていくということは相当に難しいものです。しかし、75才という普通の人ならとうにリタイヤをして悠々自適な生活に入る人もいる中で自分の意志で仕事をこなしている姿を拝見する中で、自分はまだまだですし、何とかしてそこに近づけるようになりたいと目標にさせていただいていた方の一人でもありました。

そして、もっともっと長生きをして活躍するのではないかというくらい、ここ数年の活躍はめざましく、まさかという気持ちで今もいるのですが、先月に知人宅の外階段で滑って転び、大腿骨を骨折するということがニュースになって、さすがの樹木希林さんでも体が動かなくなってはどうにもならなかったのかと思いました。

転んで骨折するということは、ある一定の年齢を超えるとなかなか大変で、若い時にはしっかりと療養したり手術をすれば元通り元気になると思いますが、骨折して寝たきりになってしまうという事はよく聞くことでもあります。樹木希林さんの場合は全身がんというような事も報道されていましたが、体の老化が進めばがんの進行も遅れると言われていることもあり、今回のようないきなりの訃報を聞くようになった直接の原因は骨折がきっかけだったのではないかと個人的には思っています。

車中泊を楽しんでいる方の中には、シニア年代の方も少なくないと思いますが、日々の生活だけではなく、旅行中にもちょっとした段差につまずいて転んで骨折ということも有り得ます。スリッパより踵を固定できる履物を用意したり、とにかく自分の能力を過信しないで自分を見つめることが大事になってくると思います。

故人のご冥福をお祈りいたします。


ラジオ愛好者の裾野を広げることの意味

古いメディアというのは消え去り行く運命にあるというのはある程度仕方がない事かも知れませんが、これは潰してはだめだろうと思うものの中に「ラジオ放送」があります。車を利用して旅をする場合、通しで自分のお好みの音楽を聴くというのも、スマホでも使える音声配信サービスの普及により当り前にできるようになりました。その反動で車でラジオを聞くという方が少なくなったり、そもそも自分で車を持たずに済んでいるような人であればラジオ自体を持っていない人が普通になってしまったような感じもあります。

先日、新聞を読んでいて、年代別の1日あたりのラジオ聴取時間が載っていたのでデータだけメモをしておきました。2017年11月にNHK放送文化研究所が実施した調査によると、全世代で1日あたり29分で2007年の調査から6分減少したということです。年代別では13才~19才では男女とも6分、20代では男性8分、女性12分という結果が出たそうです。

ちなみに、男性60代になると1日45分、女性は40分。70代以上になると男性51分、女性45分と世代による差というものが大きいことがわかります。ちなみに、若年層でもアイドルや声優の方がパーソナリティをつとめる番組を聴いているファンというのは今も昔も一定数存在すると思うので、そうしたラジオを聞く習慣がない若年層は1日の聴取時間は0分で、1ヶ月でもほとんど聴かないという人が少なくないのではないかと思えます。

そうなると、スマホのアプリとしてラジオ放送を聞けることは知っていても、ハードとしてのラジオを使わないまま過ごしている人が意外と多いのかも知れません。先日の北海道での地震で「情報はテレビの他にスマホで入手するものだ」と思い込む人が多ければ多いほど、それほど電気を使わずに情報を受け取ることができるはずのラジオを使っての情報収集ができなくなってしまう可能性があるのではないでしょうか。

テレビと同じでラジオが身の回りになくても社会生活を行なうには全く困らないわけですが、唯一の例外が停電でテレビもインターネットも使えなくなり、新聞も来ないような状況になってしまった場合です。インターネットは苦労せずに世界中とのやり取りができるのでネットがあればいいと思っている方であればあるほど、停電でスマホや携帯電話の基地局が使えなくなってネットが使えなくなった場合の代替情報入手手段を考えておかないと、自分が孤立してしまった場合に途方に暮れてしまう可能性があります。

また、皆のスマホが使えないということになると、人の口から口という形で情報を伝えるしかなくなります。そうした口コミの情報の中には明らかにデマと思われるものが混じっていても、公的な情報を入手する手段がなければそのデマをそのまま信じてしまうこともあるかも知れません。そこでスマホが使えない時に頼りになるのがラジオからの情報ということになるわけです。わかっている人には当然の事かも知れませんが、「ラジオ放送」と一口で言っても、AMとFMでも放送内容は違いますし、NHKと民放も違います。さらに、災害の時に地元の細かい情報を伝えてくれるのは、コミュニティFMというNHKとも一つの県に1つある民放とも違う局だったりします。

そんなことがあるので、現在のようにテレビと比べるとかなり年代によって利用格差があるラジオについて、差し当たっては普段持ち歩いているスマホでリアルタイムに放送を聞くことができる「radiko」(民放)「らじる★らじる」(NHK)をスマホにインストールしてもらい、どんな番組が放送されているのかをアプリを使って聞いてもらうことから始まる啓蒙活動が必要になってくると思います。実際にラジオ番組を聞いてもらうことで、ラジオの特性と災害時に頼りになるということがわかってくれば、いざという時に使えるポケットラジオを災害用に用意する人も出てくるでしょう。このまま行くと次のラジオ聴取時間調査の結果がどうなってしまうか心配です。

ただやはり問題になるのは、ラジオの魅力とは何で、テレビと言うよりもスマホのゲームやSNSのコミュケーションに夢中なところで、どうやってラジオの方に向いてくれるのかということになるでしょう。その中で言えることは、ラジオというメディアは何かしながらでも楽しめるメディアだと言うことです。流石に電話で話しながらというのは無理ですが、メッセージのやり取りをしながらその内容を十分に聞くことはできます。

さらに、これは特にテレビとの比較で言うと、テレビはどうしても一人の人間に関して詳しく特集したり、直の話は聞けないメディアなのに対し、ラジオは短いトーク番組というものが成立するので、テレビやネットなど他のメディアで見て興味を持ったタレントさんがパーソナリティを務める番組があれば、まるで自分に語り掛けてくれるような形で話を聞くことができます。勘違いしてストーカーになってしまっても困りますが(^^;)、別にそれまでファンでも何でもなかったタレントさんの出ているラジオ番組を聞いて、テレビではなかなかわからない生の声やその人の醸し出す雰囲気を感じる中でファンになるというケースも多かったりします。

また、長時間の番組を持っているお笑いの人達の中には、ラジオでの喋りがネットニュースになるナインティナインの岡村隆史さんや明石家さんまさんのようなケースもあります。どちらも、テレビではなかなか言えないような事があっても、ラジオのブースで多くは自分の番組を聞くために待っていてくれるリスナーのためなら口が緩むこともあり得ます。テレビ出演の裏話や、テレビでは聞けないさまざまな面白エピソードなどを聞けるのがラジオでもあります。

改めてラジオ局のウェブサイトを見てもらい、そこにお目あての人物だったりちょっと気になっている人が出ていることがわかったり、普段なかなか聞くことのできないジャンルの音楽が特集されるような事に興味があれば少しでも聞いてみて、テレビやネットとラジオの違いというものを知り、ラジオ自体の面白さというものを理解してもらいたいということを個人的には思っています。ラジオというのは現在マイナーな位置に甘んじていますが、マイナーであることが逆に今まで知らなかった事を教えてくれる可能性というものもあるのです。

そういう意味では、今のネットではNHK・民放のラジオだけを紹介するようなポータルサイトが存在しないというのはちょっと残念です。ネットラジオを使えばラジオNIKKEIや全国の民放や各地にあるコミュニティFMを聞くことができるのですから、個人の趣味嗜好や好みのパーソナリティの情報が詰まったサイトを開くことが、潜在的なラジオリスナーを増やす可能性にもつながるということ理解していただき、人々のきめ細やかな情報欲求に応えられるようなラジオ番組を探すことのできるサイトができればいいなと思うところです。


災害対策としてiPhone用のヘッドフォンアダプタを用意しよう

新しいiPhoneのラインナップが発表されました。価格が高いだとか前機種と比べても飛躍的な性能アップがないとか色々言われていますが、欲しい人は高いお金を出しても購入するのがiPhoneファンというものですし、大手キャリアの方で端末購入に関する優遇がされるなら毎月分割で端末代を払いながらiPhoneの新機種が出たら乗り換えていくという人は一定数いるとは思います。さらに、AppleではiPhoneSEの販売を終了し、その代わりにiPhone7の価格を下げて一番安いもので5万円くらいで出すということもアナウンスされています。そうなると今まで使っていたiPhoneをiPhone7に買い替えようかと思っている方もいるかも知れません。

私は自宅用にiPad miniを使っているのでiOS自体の使い勝手の良さや、いわゆる野良アプリをインストールすることができないことから、セキュリティ上でもAndroidに優れている点がiPhoneにあるということは十分理解していますが、実質的には防水機能が付いたのがiPhone7からで、さらにApplePayによって電子マネーも使えるようになったということもあり、今までAndroidスマホを使っていた人がiPhoneに乗り替えるにはいいタイミングになったのではないかという気もします。

ただ、安くなったとは言ってもスマホ1台に5万円というのはどうなのか? という気もするのですが、こうした流れを受けてMVNOの方でも分割で購入できるように今までiPhone6やiPhoneSEに代わってiPhone7を一般的に取扱う可能性も出てきます。ただし人気機種でトータルの支払いも通信料金がMVNOの方が安いこともあり、買いたくても気付いたら端末自体が売り切れになってしまっている可能性もありますので、各MVNOの情報をこまめに収集することが必要になるでしょう。

ただ、iPhone7から変わった点で一つ気になることがあります。これは防水機能を付けるために必要なことだったかと思うのですが、充電用のライトニング端子はあるものの、それまでの機種で付いていた一般のヘッドホンに繋がる3.5mm端子が消えてしまったのです。もちろん、ライトニング端子を3.5mm端子に変換するプラグはあるのですが、単純に一つあるプラグを変換しただけだとバッテリーの容量が減ってきた場合に端子の取り合いになってしまいます。

北海道を襲った地震で多くの人が困ったのがスマホの充電がなかなかできないということでしたので、そもそもワイヤレスヘッドフォンを日常使いしていた方はBluetoothの機能をONにしているだけでもバッテリーを消費するということになるので、いざという時のためのもう一つのプランが必要になるのではないかと思います。それは、iPhoneのライトニング端子に差すことで従来の3.5mm端子が使えるワイヤレスでないワイヤードヘッドフォンを繋ぎながら充電もできるアダプターの携行です。普通にワイヤレスヘッドフォンを使っている方でもアダプタとヘッドフォンを合わせても有線ならそれほど高くはなりませんので、いざという時のためにカバンの奥にでも忍ばせておくと役に立つような気がします。

そして、3.5mm端子に差すことができるヘッドフォンはiPhoneだけでなく他のAndroidスマホやタブレットでほとんど採用されていますし、さらにテレビやラジオのイヤホン端子の多くも3.5mm端子がほとんどなので、災害用に用意したラジオを周囲の人に迷惑にならずに聞くためのマストアイテムとしても使えます。今までワイヤレスで音楽を気軽に聴けることの快適さを知っている方でも、災害用に用意しておくと意外なところで役に立つような気がします。ちなみに、価格は安いもので十分だと思っていて、私が持っているものは千円以下で入手可能なパナソニックのRP-HJE150-Kです。

私自身は新しいiPhoneよりも、もう少し洗練されたモバイルノートを5万円以下で手に入れたいと思っているので今あるAndroidスマホとタブレットを使い続けようと思っていますが、中古業者の方でバッテリーのリフレッシュやクリーニングをきちんとしてくれるような体制が整えば、さらにiPhoneへのハードルが下がるのではないかと思って期待をするところがあります。


改めて2020年の「サマータイム」導入について考える

2018年の日本の夏に過去に例を見ないくらいの暑さになったこともあり、誰が最初に言いだしたのかは個人的にはわかりませんが、主にオリンピック関係者の口からサマータイム導入への可能性が言われているように思います。
先日のニュースでは、国際オリンピック委員会の方で、東京オリンピック組織委員会がサマータイムの導入を提案していることについて、支持するコメントを発したのだそうで、このままオリンピック委員会と日本の政府が両手を携えてサマータイムの導入に舵を切るのかどうかということについて個人的に注目しています。

元々日本のオリンピック委員会は、競泳の決勝レースなど多くの海外の人気競技において、巨大スポンサーが多くいるアメリカやヨーロッパの放送時間に合わせて時間をずらさざるを得ない状況があるので、スポンサーやアメリカともめずに安全に、特に陸上のマラソン競技を行なうのに競技の時間変更を日本側から言い出さなくても済むということからサマータイムを言い出したのではないか? と思ってしまうところもあります。

ただ実際サマータイムになるとどうなるのか? ということを考えてみると例えば2時間時計を巻き戻すとして、午前9時始業午後5時終業の会社の場合、サマータイムで2時間早めると、実際は午前7時から午後3時までの仕事時間になるわけです。

オリンピックの時期の日の出は東京はだいたい午前4時40分頃と言われていますので、マラソンのスタート時間も実質的には午前5時頃と日中の暑さが今年並みだと考えるとベストなスタート時間になります。しかし、この辺はまだ出場選手も決まっていない中で先にサマータイム導入を決めると、レース的には波乱が少なく、日本独特な気候を生かして何とかメダルを狙いたいと思っている日本選手としてもなかなかメダル圏内に割って入るのが難しいレースになりそうな気がします。悪天候を逆手に取って有力選手が次々と脱落する中で虎視眈々とメダルを狙っているような選手にしたら、サマータイム実施が決まった時点でチャンスが無くなると考える人もいるかも知れません。

さらに、サマータイムを決めるなら決めるでオーソドックスなレースに強い選手を選考レースで選ぶための選考会の環境を作らないといけませんし、できるだけ最終選考会は当日と同じような条件で行なって欲しいものだと思います。だとしたら早くオリンピック当日がサマータイムになっているのかそうではないのかを決める必要が出てきます。国もJOCも選手ファーストと言うのなら、できるだけ早くサマータイムについての結論を出してあげるべきでしょう。

ここでもう一つ指摘しておきたいことがあります。オリンピックに直接参加したり、毎日楽しみにオリンピックを見たいとか、大会のボランティアに参加したいという人であればそれだけで話は済むのですが、サマータイムがもし日本で再び実施されれば、オリンピックに関係ある人もない人も、全ての人に生活習慣の変更を強いることになるという面もあるわけです。サマータイムでは始業が早まればその分早く寝て早く起きなければなりませんし、終業が午後5時でも今までの時間で言うと午後3時になるわけですから、まだ太陽が照っていて外での仕事にそれほど支障がない状況になるので、政府の労働関係の取り決めが守られない職場では過重労働が科される心配もあります。

何より、このサマータイムを実施している他の国が今後のサマータイムの実施についてどのように考えているかということも考えておくことも、今の日本では大切になるのではないかと思います。実はEUでは現在行なわれているサマータイムの廃止が検討されているというのですが、サマータイムには太陽の照っている時に効率的に活動することで節電効果があると賛成する意見がある一方で、サマータイムの実施日から一週間くらいは睡眠時間が短くなってしまうので、健康の事を考えるとサマータイムの導入をやめてはどうかという反対の声が多くなっているそうです。

この事とは直接関係はありませんが、オランダ・ライデン大学のレベッカ・トロンブル助教授のチームがツイッター言論の「健全性」を評価するプロジェクトというのを始めるそうで、具体的にはツイッターでは偏った意見ばかりが発信され増幅されているのか、それとも多様な意見が含まれたものが発信されているのかを調べて数値化するのだそうです。

そのために調査するテーマとして「移民」とともに選ばれたのが、「サマータイム」だったのだそうです。トロンブルさんは、「移民問題は大きく意見の分かれる問題であって、左派と右派で分極する。一方でサマータイムはそれほど激しく分かれない」(2018年9月12日 朝日新聞朝刊「ネット点描」の中から発信を引用しました)とテーマとして選んだ理由を説明したのだそうです。

サマータイムに賛成する人と反対する人というのは移民の問題と同じように双方いるわけですが、激論になってお互いがお互いを罵りあうような形で議論がなされるような問題ではなく、もし今後EUがサマータイムを廃止するようなことになったとしても流血を伴う暴動が起こるような事までは想像しにくいですが、移民問題では最悪の状況が起きればかなり悲惨な事件も起こるのではないかと考えることもできます。それだけに、日本政府も多少の反対があるにしても、場合によっては採決を強行することでサマータイムのための法案を通して実施することはできると思うのですが、最初にも書いた通りやるならやる、やらないならやらないでできるだけスケジュールを早くそれを決めていただかないと、日本で暮らしている全員が日々の行動を変えなくてはならないので、首相の鶴の一声でもいいので早く何とかこの問題を解決して欲しいです。

個人的には元号の切り替えも2019年には控えていますし、それだけでも大変なところ時間まで切り替えるのは個人よりも企業や大きな組織の担当の方には頭の痛い問題ではないかなと思います。とにかく、やらならやる、やらないならやらないという声明が政府から早急に出ることを期待しています。


静岡県掛川市「粟ヶ岳」休憩所の建て替え情報

山の名前だけ書くといまいち知名度はないかも知れませんが、新幹線で静岡県内を走っている時に山側を見ると、東京方面から大井川を越えたあたりで山肌に「茶」の文字がくっきりと見える山があるというの具体的にイメージしやすいのではないかと思います。

道で近辺に出掛ける場合には国道一号線の「道の駅掛川」から車で山頂まで登れる道が整備されていますが、道幅はかなり狭いので走行には注意が必要です。標高が532mと手頃ということで歩きや自転車で登る方もいます。

新幹線や車から見ると、山に書かれるような「茶」の文字は、掛川自体が茶どころであるためにお茶の木で書いているように思われがちですが、実はこの文字はヒノキの植林により作られているそうです。

ここの山頂にある食事処で名物のうどんを食べながら桜の時期に周辺の展望を目当てに出掛けるのは地元民のささやかな贅沢なのですが、その山頂の施設が老朽化のために建て替えられることになったというニュースを見ました。すでに休憩所は営業を休止していますが、来月の10月13日に竣工式が行なわれ、新たな建物は2019年の5月頃にリニューアルオープンの予定だということです。

新装なるのが、桜の季節に間に合わないのではないかという感じがしますが、恐らくその頃には新茶の香りに包まれていると思います。リニューアルする施設は従来の休憩所・売店・食堂のスペースと、周辺にある茶畑で行なわれていて世界農業遺産となった「茶草場農法」を学ぶ研修にも使える多目的スペースの2つの建物が合わさったものになるようです。参考までに、「茶草場農法」についてのウェブページのトップには粟ヶ岳の「茶」の文字も写っていますので、興味のある方はごらんになってみてください。

http://kakegawa-kankou.com/chagusaba/

車で静岡県に来られる方にとっては何より「道の駅掛川」から登ることができるのでわかりやすいですし、走行中に富士山がくっきりと見えたら山頂まで上がってみようかと思ってもそれほど時間がかからずに行って帰ってこられます。また、山頂の施設から少し歩きますが比較的広い駐車場もありますので、周辺を散策するのも楽しいものです。もちろん、体力に自信がある方ならハイキング気分で山頂を目指してもいいですし、新茶の時期に訪れることができれば「茶草場農法」で作られた新茶を買い求めることもできます。

また、少し離れますが隣の島田市にあったお茶についての知識を学ぶことができる「お茶の郷」がリニューアルされ、「ふじのくに茶の都ミュージアム」と名前を変えて2018年3月からオープンしています。実は先日、このミュージアムに行ってきたのですが、日本の緑茶だけでなく世界のお茶についての展示もなされていて、通常の展示の他様々なイベントにも注目して欲しいところです。やはり時期にはお茶摘み体験があるので、5月の新緑と新茶の時期に粟ヶ岳と合わせて出掛けられるのがおすすめです。ミュージアムのウェブサイトにもリンクを貼っておきますのでそちらも参考になさってみて下さい。

https://tea-museum.jp/


北海道胆振東部地震に関してのSNSによるデマを検証すると

北海道胆振東部地震に関するSNSでの発言を分析された方がいて、その内容が毎日新聞に載っていました。熊本地震の時に「ライオンが動物園から逃げ出した」というような外に出て避難生活を送っている人に対するいやがらせのようなデマのTweetは、その後大きなニュースになり当局もしっかり発信元の人間を特定して罰する方向にあることをアナウンスしたこともあり、同様の人騒がせで恐怖を与えるようなデマはここまで見付かっていないということですが、それでも「拡散希望」という文句を付けて不確かな情報をツイートするような事例はあったようです。

私も気になってツイッターをチェックしていましたが、その中で気になったのは恐らく地元のリーダー的存在であるような人物が情報まで自分から発信しようと功を焦って水道に関する情報を発信したところ、発言の全てが間違いとは言えないものの、役所に問い合わせをしたら思いきリ否定されてしまった立憲民主党の地元議員のツイート問題がありました。

今回はたまたま立憲民主党だったということで政治的な思惑もあってかその発言についてかなり「間違った情報を立憲民主党が出した」という事が改めて一人歩きして、発言した議員の方は地元住民の方だけでなく党の関係者の方にも多大な迷惑を掛けてしまいました。ここでは別にどの政党だからということは言うつもりはありませんが、きちんとした情報網も持たない人が義憤からだとしても、読んでみていい加減な情報を出されると多くの人が迷惑をするということを学んでいただき、情報発信は専門家に任せるか、出すなら徹底的に情報の裏を取れるような体制がなければ発信を控えるべきだと思います。これは、一般のユーザーでも同じで、毎日新聞では今回の地震で広く拡散された流言に近いツイートについて紹介しているのでここでも紹介します。

(引用ここから)

<拡散希望 NTTの方からの情報です。只今道内全域で停電しているため電波塔にも電気がいかない状況なので携帯電話もあと4時間程度したら使えなくなる可能性がでてきたそうです。 なるべく1人で行動せず家族や仲間、友人などと共に複数で安全な場所に避難して下さい>

(引用ここまで)

このツイートについては「正しい情報」と「あやふやな情報」が混じっています。また、それらしい「災害時の注意呼び掛け」もあります。毎日新聞ではこのツイートをそこまで強く非難していないような感じですが、一目で嘘とわかるデマよりもこのツイートは罪が深いのではないかと思っています。では具体的に引用した内容について分けて考えてみたいと思います。

・正しい情報

停電により携帯電話の基地局に電気が来ないと、4時間かどうかはわからないものの時間の経過とともに基地局を動かせる予備電源が切れれば、その基地局を利用した通話・通信ができなくなる。

・災害時の注意呼び掛け

なるべく一人で行動せず、複数での避難を呼び掛け

・あやふやな情報

その1 「NTT」とツイートにあるがどこの営業所、ならびに担当者からの情報なのか?
その2 その事が具体的に書かれた公式のツイートおよび公式ウェブページへのリンクはあるのか?
その3 北海道全域で停電していると言っても地域によっては基地局に電力を供給しているところもあるかも知れない。ツイートで示されている「電波塔」とは具体的にどこのことか?
その4 具体的な場所が一切出て来ない中で、なぜ4時間という携帯電話が使えなくなる可能性があるという時間だけが具体的に書かれているのか?

このように、引用した書き込みは「正しい情報」と「災害時の注意呼び掛け」を前後に散りばめることで信用させ、曖昧な部分を読んでいる人に感じさせないようにし、不安だけを拡散させることを狙った極めて悪質なツイートだと言えるでしょう。今後、同じような災害が起きた場合も、こうした事例に基づいて巧みに多くの不安にかられる人間の心をコントロールしようとする輩は出現すると思いますので、その場合はツイートの発言元に質問をしてみるのも効果的です。

「NTTのどこに聞いた情報ですか?」
「電波塔とはどこの電波塔ですか?」
「基地局には規模の大小のものがあると思うのですが、なぜ全てのタイムリミットが4時間なのですか?」

こうした質問には当然答えられないと思います。それは読む人を納得させるだけの情報ソースを発信者が持っていないからです。ですから、逆に自分がツイートで拡散を希望するような内容の書き込みをする場合、単なる伝聞ではなく実際に助けを必要とする人に対峙し、窮状を語ってもらった様子を写真や動画にしてツイートに添付するくらいしないと大多数の人の納得は得られないかも知れません。

また、今回の地震ではツイッターだけでなく個人やグループでのやり取り用のツールとして使われているLINEを使ってのデマも相当回ったということです。これも毎日新聞の記事からになりますが、

(ここから引用)

「午前8時付近に大きな揺れが予想されているようです(自衛隊情報)」

(引用ここまで)

これだけ見ると、「自衛隊情報」というお墨付きのような文字が最後に書き加わえられているものの、内容は世界でまだだれも予言したことのない「地震の直接的な予言」です。内容が荒唐無稽なものであっても、まだ私たちがインターネットという通信手段がない頃に流行った「不幸の手紙」「チェーンレター」のようにLINE利用者の間で拡散されていったことはここで紹介しておきたいと思います。

もし、若年層の間で大人が知らないうちにこんな荒唐無稽なデマが回ってきたら、しっかりと「こうした情報は間違いである」ということを大人が伝えてあげる必要があります。最後に、典型的なデマの主なものと、その情報がなぜデマと判定できるか、その根拠について書いておきます。なお、事例については毎日新聞の記事中にある関谷直也著「『災害』の社会心理」(KKベストセラーズ)にある事例をそのまま使わさせていただきます。

(1)被害流言 「被災地に窃盗団が向かっている」などの偽情報。

地元警察や市町村からの発表でないと信憑性に乏しく、さらに遠征してくる窃盗団がいるだけでは被害を受けていない状態なので現場を押さえなければ摘発のしようがありません。そもそも窃盗団は具体的に被災地の中のどこに向かったのか? という情報がなければ警戒のしようもありません。どちらにしても被災者全員の不安を煽るデマだと見なした方が無難でしょう。

(2)災害再来流言 次に災害が来る時刻や場所を予告する

最初の地震が前震なのか、それとも本震なのかは余震の様子を観察して実際に来てみないとわからないというのが熊本地震の様子を見て私が思ったことです。今の科学ではそんな都合のいい時に細かい時間や場所まで予知することがいつから可能になったのか、きちんとした予知をして必ず地震を言い当てる方がいたら紹介して欲しいです。「予言を具体的な日時・場所を示して行なっている書き込みはデマ」という原則は変わらないのではないでしょうか。

(3)後予知流言 「地震雲」などの気象現象や動物の異常行動から余震の危険を煽る

これも(2)に重なりますが、地震雲や動物の異常行動から地震を予知するのに、具体的な日時・場所と連動していたとしたら、これは本当になぜその日時・時間・場所を細かく指摘できるのか、その根拠を教えて欲しいくらいです。地震が起こった後になって事前にこんな雲が出ていた、動物が異常な行動を取ったと言うことは簡単です。そうではなく、事前の観察によって完全なる地震予知ができる時が来ればいいのですが、そこまで認められていないということも確かなのです。

(4)災害予知流言 災害前や大きな地震の起きた別の場所で地震が起こるなどと予言する

こちらについても具体的な日時・場所が示された内容の場合、デマと認識せざるを得ません。ただ、唯一南海トラフ巨大地震については、「南海トラフ地震に関連する情報」を気象庁が発表する場合があります。その場合は南海トラフ全域を対象に地震発生の可能性の高まりについてお知らせすることはありますが、その際は気象庁の公式ツイートかウェブページから情報の確認をすればいいだけです。とにかく「予知」についての具体的な情報を「拡散希望」と付けて出すものを見付けた場合は、むやみに拡散しないことがまずは大事だろうと思います。