日本全国で長い雨や風の被害が起きてしまっています。状況は変わっていきますが、直接の被害に遭遇しなくても、日本各地ではかなり長い時間にわたって停電が続いている地域があるということが気になりました。
もし大雨の中停電した場合、多くの方は明かりの準備くらいはされているとは思うのですが、部屋が多少明るくなっても、今後どうなるのか、そして家回りはどのような被害が起きているのかなど、情報を得られない中で過ごさなくてはならなくなります。
そのために、乾電池や手回し発電でも比較的長い時間利用することができるラジオの常備が勧められるわけですが、私たちは普段からラジオで伝えられる情報について慣れがなく、日々刻々と変わる状況を伝え続けてくれるテレビの情報というものは、台風に対する備えとしては必要ではないかと思うわけです。
ただ、停電になってしまうとテレビは付きません。テレビを停電の中で付けるためには、別にポータブル電源などを用意してテレビにつなぐことになるのですが、テレビの消費電力にもよりますが、そう長い時間テレビを見続けることは難しいという事はあると思います。
ということで、個人的におすすめしたいのは、停電になっても予備電源で基地局が動いている限りは利用可能なモバイル回線(携帯電話会社の回線)を利用して、インターネットで同時配信されるテレビをリアルタイムで見られるような仕組みがあります。主なものでは、
・「NHK+」登録しなくてもNHK総合とEテレの同時配信を提供。受信契約者がログインすると、過去の放送の見のがし配信が利用できる。
・「TVer」民間放送の見逃し配信中心のサイトだが、通常時でも夜のゴールデンタイムに限って同時配信している
・「AbemaTV」テレビ朝日系のインターネット放送でニュース専門チャンネルあり
こんなものが、スマホでインターネットが利用できれば、テレビとの同時配信が見られます。ただ、こうしたことを知らなければそれまでですし、知っていても何の準備もしていなければアプリのインストールをしたり、どのサイトで情報提供しているのかを停電が起こってから探さなければならなくなります。
というわけで、このブログではせめて挙げさせていただいた3つのアプリ(スマホ)やサイト(パソコン)については、いつでも呼び出せるように準備をしておき、必要に応じて会員登録をしておくことをおすすめします。テレビが普通にあるご家庭では、ほぼ例外なくNHKの受信契約はされていると思います。最初に挙げた「NHK+」は、受信契約者が登録をすると、過去のニュースなどの見逃し配信を受けることができるので、リアルタイムで見のがした場合にも役立ちます。
天気の情報だけなら、YouTubeの「ウェザーニュース」のチャンネルでは、ライブ配信で全国の天気情報・台風情報を流していますので、こうしたサイトもお気に入り登録して、いざという時にはすぐに見られるように準備しておくことで、真夜中に具体的な情報を得続けることができるようになります。
ただ、ネットで動画を流し続けられるのかという問題は出てくるでしょう。当然、ずっと配信を流し続けるためにはスマホの高速通信容量が必要になりますし、スマホ自体の電池の減りも気になります。
そういう時に備えるためには、モバイルバッテリーの準備はもちろんですが、いざという時に無制限で利用できる回線を用意しておくのも手です。例えばpovo2.0のデータSIMだけを契約しておいて(ほとんど維持費用を掛けずに回線を維持できます)、いざという時には24時間無制限のトッピングを使うというような非常用のネット環境を揃えたり、あとはもちろんモバイルバッテリーを複数事前にしておいて、いざという時にはスマホからずっと情報を流し続けられるような環境を作っておくことも必要でしょう。
長く続く停電中でも、明かりと情報が刻々と入ってくれば、その後の対策も立てられるので、多少は不安が和らぐのではないかと思います。モバイルバッテリーや通信回線の見直しなどは今の台風には間に合わないかも知れませんが、今のスマホでも登録すればすぐに使える、テレビとの同時配信を利用可能なアプリやウェブ設定についてはできる限り台風がやってくる前に済ましておきたいものです。