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ソーラーパネルによるポータブル電源使用についてのレポートをここにまとめます

災害用といっても日常生活の中で使い慣れていないといざという時に困ることもある

以前、災害に備えたアルコールストーブを使う事についての注意点について書いたことがあります。アルコールストーブは音も静かで燃費もよく、火を当てても煤が付かず、ガス缶のようにゴミも出ないので個人的にはおすすめなのですが、使用方法を誤ると爆発的に燃えて火事の危険があります。ですから、アルコール燃料を災害用のエネルギーとして使う場合には、ずっとしまっておいていざという時だけ使うというのはあまりいいやり方ではありません。毎日ということはないですが、ちょっとした機会やレジャーで外に出た時には積極的に使って、その安全な使い方をしっかりと頭の中に叩き込んでこそ、いざという時に役立つということがあるのです。

ここ数日、冬の時期になってあまり使っていなかった複数のポータブル電源を改めてソーラーパネルで充電しながら使ってみることにしました。今まではブルーティのEB3AというポータブルバッテリーをACコンセントに接続してから改めてシガーソケットからDC出力をして実質的にはACコンセントから電気を供給しながらミニ冷蔵庫を動かすことで、ポータブル電源の中味を減らさずにパススルー給電を行なっていました。ほぼノーメンテでDC出力の場合30Wくらいで利用できていたので、AC給電でそのまま冷蔵庫を使う場合とかなり消費電力の差があります。シガーソケットからのDC出力でなく、EB3Aにコンセントを繋いでAC出力すると、何と消費電力が60Wを超えてしまうので、改めてAC変換しないまま使う方がEB3Aと一緒に使うにはベストの選択になります。

今回、充電しながら使うことを考え、もう一つ持っているエコフローのRiver 2でミニ冷蔵庫を動かそうとEB3Aと同じようにシガーソケットプラグを接続したのですが、そこでちょっとした問題につきあたりました。というのも、ブルーティのEB3Aでは全く問題なかったDC出力でしたが、River2から出力した場合、冷蔵庫の方でエラーメッセージが出て止まってしまったのでした。

こんなことは実際に使ってみないとわからない事です。仕方ないので出力をACコンセントからに変更したのですが、その際ブルーティ並みに電力消費が上がることは覚悟していたのですが、なぜかエコフローの場合は、AC出力でも消費電力は32WほどでブルーティのDC出力とほぼ同じでした。
そこで考えたのは、冷蔵庫を動かすために通常はエコフローのRiver2を使うことにし、エコフローのアプリから設定した残量までの電力を使った後にパススルー給電をするような「バックアップ予約」という機能を使って、ソーラー充電が使えない夜の冷蔵庫利用に使うということです。EB3Aは常にバッテリー残量が100パーセントの状態でしかパススルー給電が使えないのですが、River2ではあらかじめ設定した残量になったところで(私の場合は残量15%)パススルー給電が始まるようにできるのです。これで、River2で溜めた電気を使い切っても安定してコンセント経由でミニ冷蔵庫を使え、翌朝晴れていれば、ソーラーパネルから充電している間にブルーティのEB3AのDC出力(シガーソケット)で冷蔵庫を使うようにすれば、River2の充電中にもコンセントからの給電を使わなくても、安定して冷蔵庫を使い続けることができます。2つのポータブル電源をリレーしながら、一日のうち半分くらいは冷蔵庫をポータブル電源だけで使い続けられるような環境が整いました。

はっきり言って、実際に試すまでこのようなメーカーによる細かな消費電力であったりDCでの給電についての違いがあるとは思いませんでした。これも、非災害時に普通に使ってみたからわかったことです。今後は、長期間停電が続く場合、同じようなポータブル電源の導入は必要か? ということになってくると思います。その中で一つわかったことは、少なくとも冷蔵庫を連続稼働させるためには大き目のポータブル電源一台を使うよりも、小容量の違ったメーカーのポータブル電源を複数用意した方が、我が家の環境ではそれぞれの特徴を生かしつつ、使い続けることが可能になるだろうという事はわかります。

これは自宅の場合ですが、ソーラーパネルをベランダに設置する場合、ポータブル電源用に120Wと60Wのパネルを連結して一つのバッテリーを充電し、もう一枚先日購入した60WのパネルでPD接続のモバイルバッテリーを同時に充電するくらいまでしか発電能力がないので、いわゆる中型・大型のポータブル電源を導入するよりも、その予算で複数の200Wh前後の容量の小容量ポータブルバッテリーをローテーションさせて使いながら、自分の理想の停電時の利用を考えることがベストだろうと思います。

今は冬なので使いませんが、夏になれば冷蔵庫を使いながらクーラーは無理でも冷蔵庫で冷やした氷枕と扇風機は使えるようにしておきたいので、夏に向けて3つ目のポータブル電源を用意しておきたいと思うようになりました。現状でも停電でなければ問題なく使い回しはできますが、今後も日常的に他の災害用にも使えるグッズを使いながら、いざという時に備えようと思っています。

最初のソーラーパネルとしてもおすすめ?二つ折りタイプの60Wソーラーパネルを買い足したわけ

今回改めてソーラーパネルを買い足しました。色々種類があり、値段もまちまちな中、有名・無名メーカーが入り混じり、果たしてどのソーラーパネルが良いのかと思ってしまう方も多いでしょう。今回、かなり前から複数の商品に狙いを付け(品物はそのスペックを見ると同じものである可能性が高い)、一方の商品がたまたまセール対象になっていて、一万円を切る価格で売られていたことから、購入に至りました。ここから紹介する商品は以下のものになります。ネットショップでは別会社が売っている同じスペックのものもあるかも知れませんので、商品リンクからそのスペックを確認していただいた後、安く買えるものがあれば同じ型番にこだわらず比較してみると良いと思います。
 
 
多くの方は、まずACコンセントが使える「ポータブル電源」を購入してから、自然エネルギーを使ってお金を掛けずに充電することができるソーラーパネルを物色すると思うのですが、このソーラーパネルはポータブル電源を持っていなくても有効に活用することができるような製品です。なぜかというと、このソーラーパネルにはPD出力(USB Type-C)の端子が付いているだけでなく、ソーラー充電の出力最大の60WまでPD出力できるスペックになっています。こうしたPD出力の高いソーラーパネルはそれほど多くなく、複数のソーラーパネルを持っている私のものでさえ、最大120WのパネルでPD出力は最大45Wで、他のものでもPDに対応していないので最大18Wと極端にUSB接続での充電力が無いのです。

当然ながら、出力のスペックが60Wといってもかなり条件が良くないと60Wの出力は出ません。それでも、小さ目のポータブル電源だけでなく、比較的高容量でPDでの充電が可能なモバイルバッテリーや急速充電に対応したスマホを直接接続すれば、天候次第ではありますがスイスイと晴れの日には充電が可能になってきます。

そんなわけで私は、PDから充電すれば比較的早めに満充電にできるようなモバイルバッテリーの充電に主に使いながら、ノートパソコンの充電にも活用していこうと思っています。
では、実際にPD出力がどのくらい出るのか、PDでの充電に対応しているポータブル電源を使いながら、その実力というものを見ていきましょう。

自宅では太陽が出ている時を見計らって、ベランダの物干し竿につり下げるだけなので、一日の中でも発電できる時間は限られています。午前中の方が強く当たる方向に窓があるのですが、一応夕方くらいまでは出していても大丈夫です。ちなみに、直接太陽が当たる時に手持ちのポータブル電源を接続した際、出力は何と52Wに達していました。必ずしも最適な角度で光が当たっていないのに、このくらいの出力が出るなら十分使いものになります。200Whクラスのポータブル電源の場合、4~5時間で空から満タンにできる計算になります。

そして、PD出力はどうなるかと言うと、これはパネルの能力というより充電するバッテリーによって出力は変わってきました。Ankerの100Wh弱のACコンセント付きモバイルバッテリーには45WのPD対応ACアダプターが付くのですが、このバッテリーをパネルのPDから充電すると、約41W出ていました。ポータブル電源を充電している時とは少し出力が落ちていますが、これがバッテリーの方の限界なのかも知れません。これとは別に、普通の10,000mAのモバイルバッテリーを接続すると、15~20Wくらいの出力になりますので、充電のために接続したバッテリーに応じて出力を出してくれているのかという感じがします。

改めてその実力を探ってみると、すでに持っている18V60Wのソーラーパネルよりも高性能という感じですが、このパネルは20Vで他のパネルとの並列接続には向いていないため、単体でモバイルバッテリーや小さ目のポータブル電源を充電するために使うのが良い気がします。

このパネルを最初に買ったとしても、一日中晴れている天気でしたら200Whクラスのポータブル電源を4~5時間で充電できてしまい、他のモバイルバッテリーも普通に充電可能になるため、モバイルバッテリーしか持っていないような時でも、一つ持っていると、複数のバッテリーをローテーションさせて持っていくような事を太陽充電だけでこなすことも不可能ではないでしょう。価格的にもそれほど高くはないので、これからソーラーパネルを使ってのUSB機器を充電してみたいという方は、まずはこのクラスを一つ持っておくことが個人的にはおすすめです。

少しの保冷剤追加で保冷時間をアップさせることができた状況報告と今後へのさらなる展望

先日、効率よく保冷剤を入れたクーラーボックスでの保冷時間を伸ばすための一つのチャレンジを行ないました。前のブログを読んでいる方からすると繰り返しになってしまいますが、まずは今までの状況だけ簡単に説明させていただきます。

チャレンジ前にはミニ冷蔵庫に入れて凍らせられる量ということで、500gの普通タイプの保冷剤を4つずつローテーションさせて底面のみ真空パネルを搭載した20Lのクーラーボックスに入れて温度を計っていました。ただ、クーラーボックスの中には入れ替える保冷剤とは別に、3つの保冷剤を入れっぱなしにしてあります。というのも、その3つの保冷剤は、普通の保冷剤ではなく、6℃になると中が凍るような特殊なポリマーを使用している「冷気まもるくん」という保冷剤で、この保冷剤を使うことで、多量の保冷剤をクーラーボックスの中に入れていても、常にクーラーボックス内の温度を低温に保っていれば、ずっと凍ったままになっているので、交換の必要がないのです。その保冷剤の容量は一個550gが3個なので、全ての保冷剤の量で言うと、合計7個で3,650gになります。

これで、入れ替えた直後は1℃台までクーラーボックス内の温度は下がり、この量だとだいたい14~15時間くらいは5℃未満をキープしてくれます。この文章を書いているのは12月で、部屋の温度は20℃ちょっとというところを差し引いても、底面だけでも真空パネルであるクーラーボックスの底力はすごいと正直思います。しかも、500gの保冷剤はダイソーに置いてあったもので一個110円で買えるので、ローテーション用に8個買っても880円と格安です。ただ、夏のシーズンになると一気に在庫がどのお店からも無くなるので、今の時期がまとめ買いのチャンスです。

今回は、トータルの保冷剤の容量がちょっと中途半端なので、同じくダイソーで売っているサイズ違いの保冷剤350gを追加購入して、トータル4000gの保冷剤を使って同じように5℃未満まで保冷できる時間を計ってみました。350gのものも、500gのものと同じ110円なので、買うなら500gの方を増やした方が良いのでは? ということもあるのですが、ミニ冷蔵庫にまとめて入れる場合に、やはり窮屈になってしまいますし、クーラーボックスに並べる場合にも本来冷やすべきものが入らなくなってしまっては本末転倒なので、今回は小さな保冷剤一つでどのくらい保冷力が伸びるかということで試してみたのです。

実験は前日の夜19時30分に保冷剤を入れ替え、翌日の夕方近くなった15時30分に室内に置いたBluetooth温度計の数値を見ると、おおよそ4.9℃になっていたので、この時点でまた保冷剤を入れ替えました。時間にして20時間5℃未満をキープしていたということになります。この20時間という時間は、保冷剤4個で6℃未満をキープできる時間とほぼ同じで、5℃未満をキープできたのは14~15時間といったところでした。場所や季節で当然違いは出てきますが、たった350gの保冷剤の追加で、今回の実験ではおよそ5時間も5℃未満をキープできたということになります。5℃未満の状態で保冷剤の交換を行なうことによって、保冷剤を凍らせているミニ冷蔵庫内の温度は設定の−20℃をキープできているのも、私がこの温度にこだわっている理由です。6℃未満の状態で保冷剤を交換すると、ミニ冷蔵庫の庫内温度が上がり、一時は−4~7℃くらいまで上昇してしまうこともあるので、効率的に保冷剤を凍らせるためにも、交換時の保冷剤の溶け具合にも気を使いたいと思っているのです。

ちなみに、クーラーボックスは必要時以外は全く開けず、温度もBluetooth温度計で計っているので、クーラーボックスを閉めたままで測定ができています(測定結果はスマホのアプリで見られるのです)。夏は部屋の温度も上がりますし、冷やすものが多くなればその分保冷剤への負担も大きくなるので、当然5℃をキープできる時間も短くなってしまうとは思いますが、逆にどういく使い方をすればクーラーボックス内の温度を上昇させないかということもわかりますし、毎日こまめに保冷剤の入れ替えを行なえば、日常生活の中でもサブ冷蔵庫としてクーラーボックスを活用できそうです。

今後は、状況の厳しい夏でもこのくらいの保冷時間を確保するためには、今のものよりもさらに保冷効果が高いクーラーボックスを用意することも考えています。というか、同じ容量で高性能なクーラーボックスを増やせば、2台を同時に使いながら保冷剤を時間差(性能差の違いが保冷時間の違いになるので)で交換することも可能なので、ミニ冷蔵庫の電気代はそのまま(稼働時でも30W未満)で容量upでき、災害時やキャンプ・車中泊でも実用になると、私の使用目的と合っています。普段は一つのクーラーボックスを使いながら、いざという時に容量を倍にできるということにもなるので、すぐにではありませんが、冬のうちに新しいクーラーボックスを買おうと今は思っています。


ようやく安定運用ができてきたミニ冷蔵庫とクーラーボックスの併用についての報告と今後の目標

先日購入したミニ冷蔵庫(EENNOR D10)はようやく安定した動作をしてくれるようになりました。運用については、直接コンセントにつながずに、ポータブル電源を介することで(パススルーで本体蓄電池への影響を最少限に抑えることができます)、より消費電力の少ないDC出力の電気で、コンプレッサー動作時には最大でも30Wという電力で動いてくれています。基本は設定温度最低の-20℃をキープしていますが、使い始めは溶けた保冷剤を入れると表示温度が下がり、最低の-20℃に設定してもそこまで到達しないような事になっていたのですが、使っているうちに少なくとも温度表示は安定し、保冷剤が凍るまでの時間も早くなりました。もちろん入れ方の工夫などもあるのかも知れませんが、これから紹介する保冷剤の入れ換え方も良い方向になり、結果冷蔵庫内の温度を上げないようになっているのかも知れません。

そうして冷やした保冷剤はk’20Lで底面真空パネルを採用している手持ちのクーラーボックス、ダイワの「タフクール」(現行品は「クールライン」のシリーズに底面真空パネルを採用しているモデルが有ります)に、500gの保冷剤4個に、一個550gの「冷気まもるくん」を3つ入れています。この「冷気まもるくん」は、6℃で凍る特殊な保冷剤で、冷蔵庫の冷蔵室に入れておくことで、停電になっても冷蔵庫の中が常温になる時間を長くさせるように作られた保冷剤なのですが、過去のブログでも書きましたが、この保冷剤は本当に6℃で白く凍ります。ということで、個人的な目標として、保冷剤を入れたクーラーボックスの庫内温度を、冷気まもるくんが凍ったままの5℃以下にキープするためにはどうしたら良いのかという事で、時間による温度変化を計ってみました。

クーラーボックス内の温度が6℃を超えるまでにかかる時間は、今回の保冷剤の組み合わせだと、室温20℃ちょっとの室内においては、大体20時間くらいで6℃に到達しました。その際、通常の保冷剤はもちろん、冷気まもるくんも一部溶けている状態になっています。これが、少し余裕を持たせて5℃に到達するまでの時間であれば、温度をキープして5℃ちょっと手前まで温度が上がってくるまではだいたい14~15時間くらいになります。

庫内温度が5℃になる直前に保冷剤を見てみると、普通の保冷剤は液体化されるくらい溶けてはいますが、冷気まもるくんは白く凍ったままです。本来、全ての保冷剤を入れ替えなくてはいけないところですが、5℃以下にクーラーボックス内をキープすることによって、3個入れている冷気まもるくんを再凍結させることなくそのまま使えるのは実はポイントが高いのではと思います。新たに入れた保冷剤が冷気まもるくんを凍らせるために使われないので、やはりそのくらいの温度での交換がベストではないかなと個人的には思っています。

さらにクーラーボックスの庫内温度変化は、置いてある室内の温度と関係が出てきます。今は季節が冬なので温度キープもやりやすいですが、これが真夏の30℃以上(エアコンを付けていてもそのくらいの気温になる場合が多い)になると、当然庫内温度をキープできるトータルの時間は少なくなっていくでしょう。

そうなってくると、冷蔵庫のサイズを大きくしてセカンド冷蔵庫の設置というのを考える方もいるかと思いますが、今回のポータブル冷蔵庫の導入は、できるだけ消費電力を少なくし、いざという時にはソーラーパネルで充電したポータブル電源で賄おうと思っています。車中泊で出掛けるような場合でも、ポータブル電源をローテーションして、シガーソケットから充電すれば、今回紹介したシステムで運用することは難しくなく、少ない容量のポータブル電源でもかなり実用的に使得ると思います。

ただし夏には今より頻繁な保冷剤の入れ替えが必要になってきてしまいます。具体的にどのくらいの頻度になるかはわかりませんが、今より使用する事が多くなる中(多くの飲み物をキープするために使う予定)で、半日持たないということになると、朝出勤前に保冷剤を入れ替えて出掛けても、ちょっと帰りが遅くなると、自然と庫内の温度は上がってしまうことが頻発することが考えられます。夏は5℃ではなく6℃まで条件を緩和して使うようにすれば何とか今のままでも使えるとは思いますが、先述の冷気ももるくんを再凍結させることによるロスが生じることと、今以上にクーラーボックスに入れた食材を心配する事が増えるでしょう。

そんなわけで、より実践的に、クーラーボックスを持ち出したり、多く買い過ぎた食材用に使ったり、夏の飲み物専用の保冷庫として使ったりする場合、クーラーボックス自体の保冷力についても考え、高性能なものを買い足し、今使っているものも併用しながら容量アップを計らなければならないかなあと思う次第です。特に停電で今使っているメインの冷蔵庫が使えなくなってしまったら、クーラーボックス一つでは圧倒的に収納力に欠けるわけですし。また、違う方向の考え方として、今使っている通常の保冷剤ではなく、凍らせる時間が長くかかるものの氷点下をキープして溶けにくい保冷剤を使うという方法もあるかとは思います。ただ、全てを氷点下で凍る保冷剤にすると、クーラーボックスの中が一気に氷点下に下がり、凍らせたくない食品が凍ってしまう恐れがあります。また、凍らせるための時間は現状と比べると倍以上かかってしまいます。

私の場合、500gのレギュラー保冷剤を4枚、550gの冷気まもるくんが3枚あるので、ここまでの保冷剤の量の合計は3.65kgとなります。ちなみに、ダイソーにはレギュラー保冷剤では350gのサイズがあります。ダイソーでは、氷点下10℃で凍る220gの保冷剤も110円で売っていますが、緑色の保冷剤は小さいものや通常サイズでは凍結するまでに12時間かかるそうで、さらに容量の大きなものだと凍結まで24時間かかるものもあります。個人的にはそこまでして氷点下保冷剤を使うことはないと思っているので、現実的に今までと同じ時間で凍る350gの保冷剤をまずは増やしてみようと思っています。多くのクーラーボックスのカタログ値は容量の20%の氷の量でそれが溶けるまでの時間表示になっていることが多いので、より長く適温をキープさせるためには、追加で少量の保冷剤を追加するのも悪くないかも知れません。今回出したアイデアの二つのうち、費用的には保冷剤を買い足す方が圧倒的に費用がかからないので、わずかだとは思いますが追加する保冷剤の量によっての適温キープ時間の変化について、改めてデータを見てみようかと思っています。


USB-C端子に高出力のPD出力の付いたソーラーパネルを最初に手に入れるとかなり応用が効く

正直言って何も考えずにソーラーパネルやポータブル電源を増やしてきてしまいましたが、ポータブル電源を購入するタイミングでほぼ同時に購入したELECAENTAの120Wソーラーパネルが色々自分にとって使えることを感じているので、今回は私が最近気に入っている機能について紹介していきます。皆さんのソーラーパネル選びの参考になれば幸いです。

私の持っている比較的少容量のポータブル電源を短時間で充電するのに、やはり100Wクラスのソーラーパネルを手に入れようと、安いものを買ったのですが、そのスペックの中に、他のソーラーパネルと違う特徴がありました。本体にはUSB-AとCの端子があるのですが、C端子はPD対応で最大45Wあります。それより以前に購入した同じような折りたたみのソーラーパネルは同じくAとCのUSB端子があるものの、PD対応はなく出力は最大18W程度とかなり違います。
実は現在、ポータブル電源以外にソーラーパネルから充電を色々と行なっています。バッテリーが高出力の充電に対応していると、この最大45Wで使えるということになると、モバイルバッテリーをより短時間で充電することができます。

以前購入した100Whの容量がありACコンセントも使えるAnkerの小型ポータブル電源(写真左側)はPD対応で45Wの汎用アダプターが付いてきたのですが、ちゃんと日がパネルに当たれば、120Wのパネルで45W出力をするのはそれほど難しいことではないでしょう。実際、このソーラーパネルでAnkerのポータブル電源をPD充電したところ、他のソーラーパネルで試した時とは明らかに早く充電が進みました。カタログスペックでは45WのACアダプターで3時間で満充電できるそうですが、ほぼ空の状態で晴天が続いている状況だと、3時間かからずに満充電にすることができました。

こうなってくると、モバイルバッテリーでもPD対応でそれなりの高出力で充電できるものがあれば、直接ソーラーパネルで充電でき、かなり早く充電できるということになります。私の場合は古いモバイルバッテリーも複数あってそれぞれ使い続けているので、とりあえずAnkerのポータブル電源をPD経由でソーラーパネルから充電し、他のモバイルバッテリーをAnkerのものに繋いで充電し、そうした満充電になったモバイルバッテリーでスマホやタブレットを充電すれば、今あるポータブル電源は比較的高出力な家電専用に使って、こまごましたものは小さなバッテリーを使うといったような棲み分けができます。

私の場合はたまたまソーラーパネルを介して小さなモバイルバッテリーを充電しやすいバッテリーを持っていたということもありますが、今売っていたり今後売られてくるモバイルバッテリーは、小さくても容量が多く、充電も高出力でPD対応というものが増えると思いますので、そこまでポータブル電源を買わなくても、安いモバイルバッテリーをソーラー充電することで日常的に使えるだけでなく、災害時のスマホ関連の充電もスムーズに行くのではないかと思います。

ポータブル電源については、もし災害が起こったことを考えた場合、調理家電やストーブ、扇風機や冷蔵庫などの生活そのものに関連した家電に投入したいと思っています。そのうち冷蔵庫については、消費電力の少ないものを新たに増やすことも考えていますが、どちらにしてもこうした家電はモバイルバッテリーでは動かないので、やはりポータブル電源を使いたくなります。その際に、ポータブル電源を同時にスマホの充電にも使ってしまうと、家電の使える時間が少なくなってしまいます。それを今持っているモバイルバッテリーで代用できるのならば、その方が良いと思います。

そんなわけで、今後ポータブル電源用にソーラーパネルを購入しようと思っている場合には、ちゃんとスペックを見て、PD出力がきちんと出るものを買うことをおすすめします。そうすれば、PD対応のモバイルバッテリーを直接充電できるだけでなく、一日に複数のモバイルバッテリーを効率良く満タンにできるようになります。その際、PD対応のケーブルも必要になると思いますが、100W対応のものもしっかり準備することをおすすめします。


新しい家電を買う際にポータブル電源を買ってから気になってしまうこと

ここ数日で日本列島全体がかなり冷え込んできたように思います。今までは外から帰ると冷たい飲み物を欲するような天候だったのが、今はかえって温かいものを求めるようになり、温かい緑茶やコーヒーを飲みたくなるようになってきました。もはや麦茶を冷蔵庫で冷やして飲むような季節ではなくなってしまった感じですね。

そんな中、いつでも温かいコーヒーを飲むためには、今まではついスティックタイプの全部入り(ミルク・砂糖まで)のものを飲むことが多かったのですが、今後はもっと気軽に豆から抽出したコーヒーを楽しみたいなと思えてきたのです。ただこれも、夏になるとアイスコーヒーならまだしも、ホットコーヒーを率先して飲むような感じにはならないので、今まではいちいちドリッパーを使って淹れるようにしてきたのですが、ふとコーヒーメーカーがあったらと思えてきたのです。

以前使っていたコーヒーメーカーはインスタントコーヒーのネスカフェを使った「バリスタ」という機種を使っていて、専用の「ゴールドブレンド」の専用パッケージをセットするようになっていたものでした。ただこれは、現在多く使われているような、カプセル型のものではなく、あくまで粉のインスタントコーヒーを使うものだったので、専用パッケージを買わなくても、他のメーカーのインスタントコーヒーをうまく使って飲むことができていたのですが、そうした味と豆を挽いて抽出するコーヒーとは根元的な味が違うため、今回は豆を挽いた粉を使って抽出する普通の家電製品であるコーヒーメーカーを探していました。

その中で、個人的な好みだったのは、真空断熱ボトルを多く持っているサーモスのコーヒーメーカーでした。マイコンでお湯を落とすのは他のコーヒーメーカーと同じですが、サーモスのコーヒーメーカーは落としたコーヒーの保温に電気を使わず、サーモスお得意の真空断熱構造になったポットに落とすようになっています。ですから、お湯を落としてしまった後は電気代がかからず、かなり長い間中のコーヒーが冷めることなく温かいまま飲むことができるようになっています。

さっき、夏場にはコーヒーを淹れて飲む気にはならないと書きましたが、サーモスのコーヒーメーカーの場合は保温に電気を使わないので、コーヒーを落とすポットの中に氷を入れておけば、自動的にアイスコーヒーになるので、季節を問わずコーヒーを楽しめるようになるので、これは今後の購入候補にしようと思って商品の内容について調べてみたのですが、ある理由でとりあえずの購入意欲が萎えてしまいました。

というのも、水を入れてコーヒーメーカー内で水を熱湯にするためにはそれなりの電力が必要で、サーモスのコーヒーメーカーの場合、必要な電力表示が700Wになっていたのです。実は手持ちのポータブル電源の最大出力が600Wだったので、今の環境だとポータブル電源に繋いで使うことができないとわかり、今後1000~1,500Wくらいの出力に耐えうるポータブル電源を買った後になら使えるかな? という風に考え直しました。ちなみに、そのサーモスのコーヒーメーカーの製品リンク(アマゾンのアソシエイト・プログラムのリンクになりますので、その点はご了承下さい)は以下の通りです。

https://amzn.to/3FU8djE

最近は、スマホの充電やちょっとした動画を見るくらいなら、ポータブル電源ではなく数多く持っているモバイルバッテリーを使い回しているのですが、コンセントに接続して充電するよりも、ソーラーパネルからの充電は曇ったり影になったりしたら一気に出力が落ちたりして小さなバッテリーでもすぐに充電が完了するものではなく、自然エネルギーで作った電気を使うのも大変だなと改めて思うところです。

そんな中で、電気を使わない(なるべく少量に抑える)ような道具を探すのも一つの考え方だと思いますので、とりあえずはもう少し色々見て回って、電気をなるべくなら使わないコーヒーメーカーについても調べてみたいなと思っています。ポータブル電源を買って使っていると、このような考え方にもなってくるわけで、自分でも不思議に思うのですが、この続きは改めて報告させていただきたいと思っています。


BULETTIの新しいポータブル電源「AC2A」とECOFLOWの「River2」との比較

かなり前から新しくBULETTIから新しいポータブル電源が出るということを知り、その機能および価格に注目してきましたが、昨日ようやく売出し価格が決まり、予約販売が開始されたのでその中でも200Whの低容量の「AC2A」に注目しました。

AC2Aのスペックは私が今年になって最初に購入したECOFLOWの「River2」を意識して作った製品のように思います。ここでは主にBLUETTIの製品ページからスペックを書き出し、「River2」のスペックをカッコ書きの中で紹介することで具体的に比較してみたいと思います。

容量        204.8Wh(256Wh)
バッテリー     リン酸鉄リチウムイオン電池(同)
充放電サイクル数  3,000回以上(同)
AC出力       2×100V/3A、 合計300W(同)
瞬間最大      600W(同)
電力リフト     600W(450W)
USB出力      USB-A × 2 USB-C × 1・100W(USB−C出力は60W)
DC出力       12V/10A(12.6V 8A)
USB-C入力     なし(最大60W)
ソーラー入力    12~58V、最大200W(110W, 最大8A)
DC入力       12/24V(11-30V)
パススルー充電   対応(同)
重量        約3.6kg(約3.5kg)
保証期間      5年(同)

これで定価が3万円弱、セール時の最安値(AC2Aは初売値)が約2万円と、価格ではほとんど同じです。容量とUSB-Cでの充電をしたいという方や、ここには書きませんでしたがアプリを使うとシガーソケットからの入力をセーブできる機能が付いていますので、この辺の機能を使いたい場合にはRiver2の今後のセール価格を見ながら今後比較していけば良いと思います。

対してAC2Aのポイントは、200Wのソーラーパネルで充電時間を早くできるということと、USB-C端子の出力が100Wなこと、電力リフトで対応する家電が増えるというところでしょうか。個人的にはシガーソケットから充電して旅を楽しむならその辺の機能が充実していて、いざという時には汎用の充電器(パソコンやスマホ用)も使える事にメリットを見出すならRiver2が有りですが、ソーラーパネルからの充電が中心であれば、AC2Aをおすすめします。私のように最初は小さなパネルでも、後から買い足して2枚のパネルをつなげることで100ワット以上の出力を得ることができますので、その太陽エネルギーを使えるかどうかは、ポータブル電源の仕様によって変わり、それは買い換えないとどうにもなりません。初めての一台をとりあえず買い、今後もう少し容量の多いポータブル電源を買いたいと思っているなら、将来的な事を考えてAC2Aの方が後で後悔しないと思います。

昨日からAC2Aはセールを行なっていて、19,800円という価格で予約販売を行なっていますが、正直言って安く、今後セールがあってもこの価格以上は下げないのではないかと思います。ですから早く買ってしまっても後悔しませんし、今後のECOFLOWの販売戦略の中で、River2の価格を見てから買うのも悪くない選択だと思います。ECOFLOWは価格だけでなく、専用バッグをサービスするような企画もやっていますので、持ち運び用にバッグを欲しい場合にはRiver2の方がトータルで安く買えますから、色々と購入に悩むのではないでしょうか。

どちらにしても、このくらいの容量のポータブル電源であっても、スマホやパソコンを車内で使ったり、200~300Wくらいの調理家電を使ったり、夏はDCモーターの扇風機、冬は電気毛布を使うくらいなら十分使えますので、2台のポータブル電源を時間を置いて購入することでローテーションして使うのも十分に有りだということもあります。

個人的にはこのクラスのポータブル電源が普及していくことによって、もっと気楽にソーラーパネルからの充電をすることが当り前になれば、個人レベルで長期停電時の電源を確保できることになるので、他のメーカーからも対抗する商品が出てきてもらいたいと思います。


ブルーティの新しいポータブル電源の小容量タイプ「AC2A」に期待する

ポータブル電源の選び方には色々ありますが、容量が多いものは高額で、さらには大きなソーラーパネルをセットで揃えると結構な値段になってしまいます。外でも家と同じような家電を使いたい場合には家庭用のコンセントと同じ1500Wの出力が可能なくらいの大きさのものが欲しいということになるのかも知れません。

私の場合は元々、車中泊をする場合、大掛かりなサブバッテリーシステムを導入することなく、単三・単四のエネループで使えたり、モバイルバッテリーで何とかなりそうなところでしばらく外での電源については考えてきたのですが、電池が電気自動車の普及とともに急速に進化する中で、リチウムイオン電池のような爆発の危険のない「リン酸鉄リチウム電池」が採用されたポータブル電源は製品寿命が10年とも言われているので、ある意味安心して使えるようになっています。

私は、そうしたリン酸鉄リチウム電池搭載のポータブル電源を、主に200Whくらいの小容量のものを複数持っているのですが、これは今使っているソーラーパネルとソーラーパネルをぶら下げているベランダに日が当たる時間の関係で、充電をそれなりにできる時間がせいぜい4~5時間くらいという制約があり、これも複数あるソーラーパネルをつなげて使っても、入力は晴天時でも140Wくらいしか出せないことが理由になっています。天気というのは気まぐれで、晴天だと思っていても雲が出てくると充電出力は半分以下に低下することも少なくないので、空の状態から一日(最大4~5時間)で満充電にするには、容量はやはり200Whくらいのものがちょうど良いわけです。

私が最初に購入したのがエコフローのRiver2という256Whのポータブル電源で、今も便利に使っているのですが、不満に思っている点もあります。一番残念なところは、ソーラー入力が最大110Wまでしか対応していないので、二枚のソーラーパネルをつなげて最大値が出たとしてもそれを有効活用できないのです。

今回、ブルーティから2023年11月に発売になるというAC2Aという製品は、容量こそ200Whと少ないものの、大きさや重さはRiver2と同じか、一回り小さいぐらいの小型化に成功しています。ブルーティの他のモデルにもある「電力リフト機能」は、小型にも関わらず最大600Wまでの家電をワット数を下げて使えるようになっていて、最大450Wまでの製品しか使えないRiver2よりも使える範囲が広くなっています。さらに、ソーラーパネルからの入力については最大200Wまで入力可能なので、私の現在の環境ではある意味ベストな選択だと思えます。

ただ、問題は価格がどのくらいで出てくるのか? ということですね。ちなみにRiver2については、セールではあるものの2万円そこそこで入手していますし、現在出ているブルーティのEB3Aもセール時には2万3千円くらいで入手可能なので、通常価格はともかく、セール時には2万円以下で購入可能ならその時点で買っちゃおうと思っています。発売当初にまずはセール価格で出てくると思いますが、その際、予想価格より高いようなら、年末年始のセールになるまで待とうかなと思っています。ただ、このくらいの容量でもスマホの充電をしたりパソコンを使ったり、さらには車中泊用に使える「ちょよっと家電」のような調理家電は使え、さらに言うと車載用冷蔵庫もそれなりに電源なしで使い続けることができるので(その際はACコンセントでなくDCのシガーソケットから給電した方がロスが少なく長時間利用できます)、少ない消費電力の家電を探していざという時の調理や車旅に使おうとしているなら十分ではないでしょうか。

車中泊の旅では、このくらいの大きさのポータブル電源は、走行充電が比較的短時間でできるということも大きいですね。ソーラーパネルを持っていなくても、複数のポータブル電源を走行充電しながら使えば、うまいことローテーションさせると車中泊の規模にもよりますが、ご飯を炊いてお湯をわかすぐらいなら十分です。まだ発売前なので基本的なスペックぐらいしかわかりませんが、今後売出し価格からセール時にどのくらいまで買いやすくなるか、じっくりとウォッチしていこうと思っています。


ポータブル電源とソーラーパネルを買っただけでは節電は難しいが考え方を変えることで電気代も安くなる?

NHKのクローズアップ現代という番組で、2023年10月4日の放送された家庭内太陽光発電を行なっている家庭について取材をしていたのに目がとまりました。私だけが焦ってソーラーパネルとポータブル電源を導入して頑張っていたわけではないことがわかり、ほっとしたというのが正直なところです。取材を受けていた家では、ベランダに早朝から折りたたみ式のソーラーパネルとポータブル電源を置き、毎日ほったらかしにしてポータブル電源およびLEDライトを充電するのが日課だそうです。

2023年7月(まだそれほど暑くない時期)には前年と比べて5千円くらい電気代が安くなったそうですが、室内の電気を消してその代わりにソーラー充電したLEDライトを天井からつり下げて使い、エアコンや大型冷蔵庫などはポータブル電源ではなく家庭用のコンセントから使うと割り切っているそうですが、晴れの日はともかく、取材日の曇りの日ではポータブル電源は0から35パーセントまでしか充電されていませんでした。

取材を受けた方のソーラー充電セット(ポータブル電源とソーラーパネル)の価格はトータル6万円くらいで購入したといい、私が見ただけではありますが、ポータブル電源は300~400Whくらいでソーラーパネルが100Wくらいかなと思いました。それだけで月5千円電気料金を節約するというのは、ポータブル電源をソーラーパネルで充電して使ったからというよりも、家の証明をソーラーパネルから充電した電気を使った明かりに切り替えるなど、ポータブル電源とソーラーパネルのセットを購入したことにより家庭での電気の使い方を見直すことで、電気の消費量を節約できたからなのではないかと私には思えました。

それはそれで素晴らしい事だと私は思います。私の場合でも、家庭内での電気消費量全てをポータブル電源からの電力供給でまかなうことは自宅においては難しいと思っていますが、小さなポータブル電源にためて使う際に、一気に残量が減っていくのを見ると、家庭用の電気をきちんと供給してもらう有難さを感じますし、いつでも当り前のように使えるという今の状況についても考えるところがあります。

現在、イスラエルとパレスチナではかなりの緊張状態になっていますが、戦闘状態になる前にパレスチナで生活する非戦闘員の人が困るようなライフラインの供給を止めるような事を実際に目にしてしまうと、そうした力から自由になるためには、まずは電気にそこまで依存しないでも生活できるような方法を考えるということと、自分の住む環境の中でソーラーパネルを使って電気を作り、その範囲内で何とかできるような方法について模索することは、今後においてどんな悲惨な状況がこの日本で起こっても電気が全く使えないというストレスはなくなるでしょう。

ただ、何を用意していても戦争は駄目ですね。今回の空爆されたガザ地区の様子を見ていても、元から電力の供給が不安定だったためか、市街地には少なくないソーラーパネルを設置している建物があるのを映像で見ましたが、爆撃はソーラーパネルを破壊し、充電池の機能を停止させます。発電セット一式は重いので、それらを持って逃げることになってももたもたしていれば逃げ切れない事になる恐れがあり、折角の太陽からの恵みを受けられない状況を戦争にともなう破壊は作り出してしまいます。現地で被害を受けている方の状況が改善されることを祈るとともに、日本がそうした争いに巻き込まれることが無いように願わざるを得ません。


太陽光で水を温めてお茶を飲む分くらいの量を作る日常的にも使える仕組みを実践してみました

先日のブログで紹介した、ペットボトルを太陽光で温めて利用できる仕組みを実際に作ってみました。たまたま自宅に捨てずに置いてあった発泡スチロールの箱を使い、これも通販で購入した箱をつぶしたダンボールをくり抜いて発泡スチロールの箱に合う蓋を作りました。

あとは、発泡スチロールの内部にアルミホイルを敷き詰め、蓋の穴の部分にはラップを張ってテープで止めて完成させました。中に入っているのは水を入れるためのペットボトル(1Lと500mlの2本)で、これには熱を吸収しやすくするため、全面に黒色の布テープを巻いてあります。

たまたま昨日が休みだったので、朝日が当たるくらいの時間になったらベランダにその箱を出し、ラップの面に日が当たるようにしてしばらく放置します。中は一応温室のようになっていて、熱も発泡スチロールになっているので、蓋の面は熱くても発泡スチロールの方は熱くならず、それなりにペットボトルは熱くなっているようです。お昼くらいになって中のペットボトルに触ってみると、ペットボトル表面はかなり熱くなっていて注ぐとわずかに湯気が立ちました。ただ、温度は計ったわけではないですが60℃までは行っていない感じで40~50℃といったところでしょうか。

とりあえず、真空断熱ボトルに保存し、夕方になったら多少ぬるいもののそれなりに温かい水をガスで沸かすような感じの流れになりますが、災害時の事を考えるととても心強い準備にはなると思います。さすがにこの装置に放置し続けたとしてもカップラーメンを作るには温度が足りませんが、ちょっとぬるめのお茶くらいだったらそのまま飲めるくらいではあります。ただ、同じ太陽からの光で発電するソーラーパネルで作った電気をポータブル電源に充電しておけば、電気ポットで沸騰させるためのエネルギーは少なくても良くなりますし、沸騰したお湯は真空断熱ボトルに入れておけば、お茶を飲むくらいなら1日くらいは温かさを保つことができます。

災害時の天候によって左右されるものの、こちらは単に日に当てて熱を受けるだけなので、ソーラーパネルのように影が入っても問題なく熱くなりますし、今の時期はあまり恩恵はないですが、水が冷たくなる真冬の時期であれば、ある程度水の温度を上げることができるだけでもありがたいものです。
基本的には災害用という感じのものではありますが、休みの日のお昼用のお茶を飲むような場合には、これで自分が飲む分だけ水を温めて、少しぬるいお茶を飲むだけなら全くエネルギーを使わなくて済むというのは、実に有難いですね。同じような装置は主に家にあるものを使って簡単に作ることができますので、興味のある方はぜひ試してみてください。