ソーラー自家発電」カテゴリーアーカイブ

ソーラーパネルによるポータブル電源使用についてのレポートをここにまとめます

200whクラスのポータブル電源と60Wクラスのソーラーパネルでも使うものを工夫すれば十分実用になる

車中泊とポータブル電源と言うと、一つのポータブル電源であらゆる家電製品、特に車中泊の車内で電子レンジを使えるように、出力が家庭と同じ1500Wくらいまであり、容量も一晩中暖房や冷房を賄えるくらいの大容量のものが重宝されるとは思いますが、私が持っているものは複数あるものの、そのほとんどが容量200whの最小のもので、出力もせいぜい300~600W(本体の設定で高出力にも対応はする)がせいぜいです。

これだと当然普通に家庭にある調理器具やストーブ、エアコンなどは使えませんし、スマホやタブレット、パソコンを充電しながら使うのが主になってしまうのは仕方のないことです。ただ、私が車中泊のブログを書いていく中、あえて車内で家電製品を使わないでどこまでできるのかというスタンスで色々品物を揃えてきたこともあり、いかに少ないものでやりくりをするかということで考えていたので、現在ポータブル電源については最小サイズで回しているという感じもあります。

実際のところ、メーカーが出している容量200whクラスのポータブル電源でも、器具を選べばそれなりに車内調理は可能で(200W台の調理器具もあり)、ポータブル電源でモバイルバッテリーやエネループを充電できるだけでも使える器具は増えるので、全く使えないということはありません。今回は、そうした小容量のポータブル電源と、私が最初に購入した、大き目のポータブル電源を充電するには心もとない60Wのソーラーパネルの使い方について書いていきたいと思います。

ソーラーパネルの発電量というのは、それが60Wのパネルで快晴でも、日の出の時にベランダに出しても出力は30W出ていれば良い方で、その後40Wくらいまでは上がるものの、半分くらいの発電量になれば良い方です。きちんとパネルの正面に日を当てれば、もう少し出力を上げられるのかも知れませんが、さすがにそこまで太陽の動きに合わせてパネルを動かすことは難しく、出しっぱなしでもこれくらい発電するならまあいいかという感じで妥協しています。

もし、200whのポータブル電源がすっからかんになってしまって、もう少し出力を上げたい場合には、もう一枚ある120Wのパネルを接続して、合計180Wにして接続するのですが、この場合でもベランダに吊るしての出力はせいぜい100W前後というところが実際のところです。ただ、そのくらいの出力でも空になったポータブル電源は3~4時間もあれば満充電できるので、狭い自宅のベランダで単に吊り下げただけにしては普通に充電はできるので、今のところはこの状態を続けています。

今回は、60Wのソーラーパネル一枚だけを使って充電をするケースについて紹介しますが、最近はわざわざ高い電力消費をする器具を使うことは少なく、日常的には主にスマホ・タブレットの充電の他、モバイルモニターを繋いで動画視聴に使うぐらいで、そうした場合の消電電力は10~20Wくらいがせいぜいです。20Wで連続使用しても、200whの容量があれば、10時間は一度に使えますので、日々使うならそれくらいで十分なのです。

ただ、毎日太陽が出るわけではないので、貴重な晴れ間があれば、充電はしたいもののそんなにバッテリーは減っていないということが良くあります。そんな場合には、あえて低出力の60Wのソーラーパネルを単体で使って充電するということを行ないます。
例えば、20%使用で残り80%ぐらいある場合、日が出た当初60Wソーラーパネルをバッテリーにつなぐと、充電時間は2時間弱と出ました。その後、太陽が上っていくうちに発電量が増えるので、実際のところは1時間もあれば20%だけの充電は完了します。自宅のベランダでは朝から大体午後2時くらいまでは日が当たりますので、今の時期は発電のできる時間は快晴時で5~6時間くらいなので、それまでに充電が終了するくらいの残量があるなら、低出力のソーラーパネル単体で充電するのも十分にありなのです。無理をしないで充電できそうな時に充電するというような、ゆるいやり方をするようになって、かなり精神的に楽になりました。

逆に言うと、ベランダで2枚のパネルを設置しても、発電できて一日の発電量が400~500whくらいなので、高容量のポータブル電源を持っていても、一日で充電が完了しないということになってしまいます。ですから、今後ポータブルバッテリーを購入するということはあっても、1000wh以上のものは日常的にローテーションして充電することは難しいと思います。小容量のものを物色しつつ、日々の電気の使い方を模索しながら、小さな容量のポータブル電源を複数使い回しながら、小さなソーラーパネルを継続して使うことに私の環境の場合には意味があると思っています。とりあえずはノートパソコンとスマホ・タブレット・モバイルモニターの充電はソーラーパネルから充電したポータブル電源で賄えるようにすることで、実際に車中泊の旅に出ても何とか車内で電子機器を使うための電力は賄えるのではないかと思います。

ちなみに、車中泊旅行にソーラーパネルとポータブル電源を持って行く場合、大きなパネルは持って行かず60Wのもの一枚で十分そうな感じがします。200Whクラスのポータブル電源であれば、シガーソケットからの充電をするための出力も大体100Wくらいはあるので、天気が悪かったり夜間でも走行していれば充電でき、2~3時間で空の自前ポータブル電源を満充電にできます。車中泊場所まで走る場合にも到着時間をカーナビアプリで計算しつつ、計画的に移動することで十分にポータブル電源を充電できます。そういう意味でも、複数の小容量ポータブル電源の用意をするのが、私のやり方には合っているような気がしますね。

持ち運びできる折りたたみソーラーパネルの本命?「BigBlue ソーラーパネル22W」を入手し使ってみた

常に持ち歩ぶ電子機器が、スマホ・タブレット・モバイルルーターが中心で、今まで高出力のモバイルバッテリーが必要だったノートパソコンの替わりに、T90Chiという2in1のWindowsタブレットに変わったので、持ち出す電源については小出力のモバイルバッテリーだけで良くなりました。となると、災害時の充電を考えた場合、小規模のソーラー発電の機材を揃えれば、それなりに使い続けられるようになる可能性が出てきたということになります。

たまたまアマゾンのセール品で、かなりコンパクトに収納することのできるソーラーパネルが安く売っていたので、まずは手に入れてみました。BigBlueというメーカーの最大22Wのパネルなのですが、折りたたむとスマホと比較してもかなり小さく、100円ショップに売っている小ぶりの巾着袋の中にぴったりと収めることができます。

で、展開すると八面に広げることができます。出力はUSB-AとType-Cの二つで、これでモバイルバッテリーを充電して、そこから各種電子機器を充電するような形で使うには絶好です。本体には小さなカラビナ2つとType-Cのケーブルが付いていましたが、実践的に使うために巾着袋に入れておくものを追加しました。

まず、これは洗濯用のS字フックの一種なのですが、風が吹いても飛んで行かないようにいったん取り付ければストッパーが付いていて外れにくくなっています。さらに、こちらは以前購入していたワイヤーを追加して自宅のベランダに取り付けてみました。物干し竿に付けるにはもう少し大きなS字フックでなければ付かないのですが、パネル自体が小さいのであえて物干し竿に付けるのではなく、ちょっと引っ掛けられるような場所があれば固定させることができ、風が強い日でも何とか飛ばさずに充電を続けられるようになります。

ただ、毎日持ち運び旅行中にも使うことを考え、旅行中や移動中に充電をするため、バックパック自体にセットするやり方の方が実践的でしょう。このようにセットして日の当たっている所に置いたり、歩きながら日光を背中に浴びつつ歩けば、それだけで幾分かモバイルバッテリーに充電ができます。当然ながらこうしたパネルはちょっと影になったり、天気が悪くなったら極端に効率が落ちるわけですが、それでもこれだけ手軽に使え、様々なセッティング方法も使えると、日常的にモバイルバッテリーの充電をこれでやってみようかなという気にもなってきます。

もっとも、こうしたソーラーパネル全般に言えることですが、簡単に電気はたまりませんし、充電量はパネルの大きさに比例するのでポータブル電源を充電できる大きなソーラーパネルと比べると非力で使った分を溜めるにはかなり時間がかかることだけは覚悟しなければなりません。それでも、モバイルバッテリーを複数使いながら、使って減ったものを常に日が出ている間充電するような事ができれば、節約しながら使うのであれば災害時でも何とかなるのではないかという気もしてきます。

というわけで、これで一応持ち出し用の基本セットというものが完成したような感じです。もちろん今後も、さらに便利で良いもの、軽にものなどと入れ替をの可能性はありますが、ついにここまで来たかという感じです。車で運ぶことを考えるとかなり大がかりにしても持ち運びは今もできますが、歩いて移動しながらそれなりのソーラー発電を行なうということはなかなか考えられなかったので、このセットには期待しています。

エコフローの新しい持ち運びできるソーラーパネルは麦わら帽子型の「EcoFlow Power Hat」について

ポータブル電源やソーラーパネルの販売としてはそれなりに知られたエコフローが新たに、移動中にソーラー充電が便利にできそうな新製品、「EcoFlow Power Hat」を発売するというニュースが有りました。

その名前の通り麦わら帽子のような形状をしていて、かぶって移動すれば360度死角なく太陽の光を受けることができるだけでなく、まだまだ日差しが強い中で熱中症の予防にも効果がありそうな製品に仕上がっています。

重さは370gで、畳んでしまうことができるのでバックパックにも畳んで入るようになっています。肝心のソーラーパネルとしての出力は12Wとそれほど高くありませんが、私が先日購入した常に持ち運びできるミニソーラーパネル2枚の出力は一枚6Wでこのソーラーパネル付き帽子と同じです。スマホやモバイルバッテリーであれば十分に使える印象です。私の持っているパネル式のものはバックパックにカラビナで付けて充電しながら移動できるものの、常に頭にかぶっていると常に太陽を意識することができるので、自分から充電しやすい道を歩くようにもでき効率が上がることが予想できます。ただ、本体は黒いのでその分熱が頭に溜まってしまうので、本製品と頭の間に頭を冷やすような工夫を夏の間には考えないといけないかも知れませんが。

出力は2つのUSB端子から行ないType-AとCの端子が付いているようです。最大2つのデバイスを充電できますが、この製品は自分の頭に光を受けることで発電効率を上げられるので、気が付いたらスマホの充電が限りなく0%に近づいていた場合には、直接この帽子とスマホをケーブルでつないで、常にスマホの充電状況を気にしながら歩くということもできるわけです。人によっては途中休みを入れて充電するよりも歩きながら充電をしたいというニーズもあるかも知れません。そうした場合にはこの製品はかなり使える可能性があります。

ただ、気を付けたいのは、本体に付けられる紐を付け忘れると、風が強い日や山中では気が付いたら突風で帽子だけでなく接続していたスマホやモバイルバッテリーも飛ばされてしまう恐れがあるということも忘れない方が良いと思います。私自身は、先日ミニパネルの二枚セットを買ったばかりなので、歩きながら充電したい場合はバックパックにカラビナで固定して使うようになると思います。

なお、この製品は防水性能がIP65となっています。家庭用のシャワー程度と言いますから、ちょっとした雨の場合はそのままかぶっていても大丈夫ですが、台風やゲリラ豪雨でかぶったままにしていると本体の故障の可能性があるので、そちらの方も注意すべきでしょう。

価格は現在新発売のキャンペーンやクーポン利用で1万円強となっています。単に同じ性能のソーラーパネルとして見ると高いとは思いますが、単体の帽子を買えばそれなりに値段はしますし、歩きながら常に最大効率の充電をしたいという方は購入を考えるのも有りかも知れません。願わくば、日本のメーカーでこういった面白い製品を出せるだけの体力があれば、この製品を研究した上でさらなる変態仕様(これは個人的にいい意味でこんな表現を使っています)のものが出てくるのになあと思ったりもします。

ただ、今後はペロブスカイト太陽電池が一般化されることで、帽子はさらに軽く発電量も増えるかも知れませんし、上着やベスト自体が発電するようなものが、モンベルやワークマンあたりでも普通に買えるようになるかも知れません。ただ、そうした製品が出てくるまでにはまだ時間がかかるのかも知れませんので、野外での行動が多い方には今後注目して良いのではないでしょうか。

常時携帯のバッグに防災用品と一緒に入れるためのソーラーパネルは手持ちのバッグに入るサイズで選ぼう

現在、ワークマンで購入した大きめのウェストバッグにパンパンになるくらい、これ一つ持っていれば何とかなるように財布などと一緒にモバイル機器、防災用品を入れて持ち運んでいます。かなり重く大きくなってしまったのですが、それでもパソコンは入らず、モバイル用途では8インチタブレットを中心にして、外付キーボードとマウスを入れ、モバイルバッテリーはパススルー充電のできる10,000mAのものを2台入れています。仕事やちょっとしたお出掛けをしている外で大きな災害に遭遇しても、少なくともスマホの充電とタブレットでのネット利用は使えるようにということで考えたのですが、一つ問題があります。それは、長期の利用は難しくどうしても出先でモバイルバッテリーを充電できるようなものも必要になるのです。

一応、バッグの中にはコンセントからモバイルバッテリーを充電できるような、汎用のACアダプターは入れてあります。コンセントがあれば、モバイルバッテリーを充電しながら電子機器を充電できるようにしていますが、それだと停電になって充電できない場合に困ります。そこで出てくるのがソーラーパネルの活用なのですが、この選択がなかなか難しいのです。

持ち運びに問題がなければ、家にはPD出力で最大60Wと、下手をしたらノートパソコンすらソーラーパネル経由で充電できるだけの能力を持ったソーラーパネルはあります。しかし、それを常時携帯できるかというのは全くの別問題です。同じように100Wクラスの折りたたみソーラーパネルなら、手持ちのポータブル電源でも200Whクラスのものなら4~5時間で空の状態から満充電できて便利なのですが、歩いて持ち運ぶことは無理なものばかりです。ソーラーパネルの性能は、パネルの大きさに比例しますので、その辺のバランスの取れたソーラーパネルを持ち運ぶという事になってくるでしょう。

実は、大きなソーラーパネルを購入する前に、昔20Wクラスの折りたたみソーラーパネルを購入済なのですが、それはバックパックには入っても、今持ち運んでいるバッグには大き過ぎて入りません。それでも、薄型のBluetoothキーボードはぎりぎり入るので、折りたたんでキーボードの大きさ(というより幅がキーボードくらい)のソーラーパネルを探していたのですが、折りたたむと厚くなってしまう製品も多く、なかなか持ち運びに適したソーラーパネルは見付からなかったのですが、先日ようやくバッグに収まった上でそこそこ使えそうなソーラーパネルを見付けました。

それが、FlexSolar ソーラーパネル 6Wという薄型のソーラーパネルの2個セットでした。大きさは、1つ271×175×2.6mmで、重さは230グラムです。持ち運んでいるBluetoothキーボードと比べると横幅は小さく、高さは少々あるという感じがおわかりかと思います。今回はこのパネルの2枚セットに二つのパネルをつないで計算上は12Wで出力するためのUSB-A出力のケーブルの付いたものを購入しました。私が持ち運ぶ場合、このくらいのサイズがぎりぎりで、価格もタイムセールにクーポンを合わせると3千円を切っていたので、これもまた勢いで購入してしまいました。

ちなみに、昔に購入した折りたたみ式の20Wソーラーパネルの変換効率は15%くらいだったのですが、この製品は他のソーラーパネルと同じく23%くらいになっています。小さくても、モバイルバッテリーを繋ぎっぱなしにしたり、スマホの充電を行なうだけなら何とか使えそうな感じではあります。どちらにしても出力が少ないため時間がかかるので、複数のモバイルバッテリーを代わる代わる充電するような形で使うのが良いと思います。

ここ数日は日が出ていても風が涼しくなり、必要以上にソーラーパネルの表面が熱くなることも回避できそうなので、バッテリーに直射日光が当たらないように気を付けながら、気長に災害時のスマホ・タブレット、さらにはモバイルバッテリーからニッケル水素電池のエネループを充電するために使えるようにできそうです。

過去にも書いたことがありますが、防災ラジオのおすすめとして、手回し発電だけでなくラジオにソーラーパネルが付いている製品をおすすめする方がいますが、ラジオに付けられるソーラーパネルの性能はその面積に比例するので、いくら貧弱とは言え、この製品と比べるとその充電能力は天と地ぐらい違ってくるものと思われます。ラジオ自体は少ない電力でも鳴らすことはできるので、昼間に充電したモバイルバッテリーからエネループを充電すれば、手回し発電のない乾電池式ラジオを継続使用するには実用的です。恐らくこのパネルと安い乾電池式ラジオ(エネループとその充電器も必要ですが)をセットで持っていた方が、災害時には頼りになります。単三のエネループ一本でも使えるライトも別に用意しておけば、スマホだけでなく、ラジオ、ライトを充電しながら使っていけますので、なおさらこうした小さなソーラーパネルの利用価値が出てくるものと思われます。

実際に色々試してみたところ、発電量は少ないながらも曇りの日に車のダッシュボードに置いていても少しは発電します。ただ、スマホの充電を行なうためには2枚のパネルを使わないとだめでした。今後はモバイルバッテリーを使った後に充電するようなシチュエーションが考えられます。恐らくこのくらいのサイズでは空のモバイルバッテリーを一日で満充電するのは不可能だと思うので、少し使ったらその都度充電することで、手持ちの2台あるモバイルバッテリーを両方とも空にしないような感じで使えればと思っています。

災害用といっても日常生活の中で使い慣れていないといざという時に困ることもある

以前、災害に備えたアルコールストーブを使う事についての注意点について書いたことがあります。アルコールストーブは音も静かで燃費もよく、火を当てても煤が付かず、ガス缶のようにゴミも出ないので個人的にはおすすめなのですが、使用方法を誤ると爆発的に燃えて火事の危険があります。ですから、アルコール燃料を災害用のエネルギーとして使う場合には、ずっとしまっておいていざという時だけ使うというのはあまりいいやり方ではありません。毎日ということはないですが、ちょっとした機会やレジャーで外に出た時には積極的に使って、その安全な使い方をしっかりと頭の中に叩き込んでこそ、いざという時に役立つということがあるのです。

ここ数日、冬の時期になってあまり使っていなかった複数のポータブル電源を改めてソーラーパネルで充電しながら使ってみることにしました。今まではブルーティのEB3AというポータブルバッテリーをACコンセントに接続してから改めてシガーソケットからDC出力をして実質的にはACコンセントから電気を供給しながらミニ冷蔵庫を動かすことで、ポータブル電源の中味を減らさずにパススルー給電を行なっていました。ほぼノーメンテでDC出力の場合30Wくらいで利用できていたので、AC給電でそのまま冷蔵庫を使う場合とかなり消費電力の差があります。シガーソケットからのDC出力でなく、EB3Aにコンセントを繋いでAC出力すると、何と消費電力が60Wを超えてしまうので、改めてAC変換しないまま使う方がEB3Aと一緒に使うにはベストの選択になります。

今回、充電しながら使うことを考え、もう一つ持っているエコフローのRiver 2でミニ冷蔵庫を動かそうとEB3Aと同じようにシガーソケットプラグを接続したのですが、そこでちょっとした問題につきあたりました。というのも、ブルーティのEB3Aでは全く問題なかったDC出力でしたが、River2から出力した場合、冷蔵庫の方でエラーメッセージが出て止まってしまったのでした。

こんなことは実際に使ってみないとわからない事です。仕方ないので出力をACコンセントからに変更したのですが、その際ブルーティ並みに電力消費が上がることは覚悟していたのですが、なぜかエコフローの場合は、AC出力でも消費電力は32WほどでブルーティのDC出力とほぼ同じでした。
そこで考えたのは、冷蔵庫を動かすために通常はエコフローのRiver2を使うことにし、エコフローのアプリから設定した残量までの電力を使った後にパススルー給電をするような「バックアップ予約」という機能を使って、ソーラー充電が使えない夜の冷蔵庫利用に使うということです。EB3Aは常にバッテリー残量が100パーセントの状態でしかパススルー給電が使えないのですが、River2ではあらかじめ設定した残量になったところで(私の場合は残量15%)パススルー給電が始まるようにできるのです。これで、River2で溜めた電気を使い切っても安定してコンセント経由でミニ冷蔵庫を使え、翌朝晴れていれば、ソーラーパネルから充電している間にブルーティのEB3AのDC出力(シガーソケット)で冷蔵庫を使うようにすれば、River2の充電中にもコンセントからの給電を使わなくても、安定して冷蔵庫を使い続けることができます。2つのポータブル電源をリレーしながら、一日のうち半分くらいは冷蔵庫をポータブル電源だけで使い続けられるような環境が整いました。

はっきり言って、実際に試すまでこのようなメーカーによる細かな消費電力であったりDCでの給電についての違いがあるとは思いませんでした。これも、非災害時に普通に使ってみたからわかったことです。今後は、長期間停電が続く場合、同じようなポータブル電源の導入は必要か? ということになってくると思います。その中で一つわかったことは、少なくとも冷蔵庫を連続稼働させるためには大き目のポータブル電源一台を使うよりも、小容量の違ったメーカーのポータブル電源を複数用意した方が、我が家の環境ではそれぞれの特徴を生かしつつ、使い続けることが可能になるだろうという事はわかります。

これは自宅の場合ですが、ソーラーパネルをベランダに設置する場合、ポータブル電源用に120Wと60Wのパネルを連結して一つのバッテリーを充電し、もう一枚先日購入した60WのパネルでPD接続のモバイルバッテリーを同時に充電するくらいまでしか発電能力がないので、いわゆる中型・大型のポータブル電源を導入するよりも、その予算で複数の200Wh前後の容量の小容量ポータブルバッテリーをローテーションさせて使いながら、自分の理想の停電時の利用を考えることがベストだろうと思います。

今は冬なので使いませんが、夏になれば冷蔵庫を使いながらクーラーは無理でも冷蔵庫で冷やした氷枕と扇風機は使えるようにしておきたいので、夏に向けて3つ目のポータブル電源を用意しておきたいと思うようになりました。現状でも停電でなければ問題なく使い回しはできますが、今後も日常的に他の災害用にも使えるグッズを使いながら、いざという時に備えようと思っています。

最初のソーラーパネルとしてもおすすめ?二つ折りタイプの60Wソーラーパネルを買い足したわけ

今回改めてソーラーパネルを買い足しました。色々種類があり、値段もまちまちな中、有名・無名メーカーが入り混じり、果たしてどのソーラーパネルが良いのかと思ってしまう方も多いでしょう。今回、かなり前から複数の商品に狙いを付け(品物はそのスペックを見ると同じものである可能性が高い)、一方の商品がたまたまセール対象になっていて、一万円を切る価格で売られていたことから、購入に至りました。ここから紹介する商品は以下のものになります。ネットショップでは別会社が売っている同じスペックのものもあるかも知れませんので、商品リンクからそのスペックを確認していただいた後、安く買えるものがあれば同じ型番にこだわらず比較してみると良いと思います。
 
 
多くの方は、まずACコンセントが使える「ポータブル電源」を購入してから、自然エネルギーを使ってお金を掛けずに充電することができるソーラーパネルを物色すると思うのですが、このソーラーパネルはポータブル電源を持っていなくても有効に活用することができるような製品です。なぜかというと、このソーラーパネルにはPD出力(USB Type-C)の端子が付いているだけでなく、ソーラー充電の出力最大の60WまでPD出力できるスペックになっています。こうしたPD出力の高いソーラーパネルはそれほど多くなく、複数のソーラーパネルを持っている私のものでさえ、最大120WのパネルでPD出力は最大45Wで、他のものでもPDに対応していないので最大18Wと極端にUSB接続での充電力が無いのです。

当然ながら、出力のスペックが60Wといってもかなり条件が良くないと60Wの出力は出ません。それでも、小さ目のポータブル電源だけでなく、比較的高容量でPDでの充電が可能なモバイルバッテリーや急速充電に対応したスマホを直接接続すれば、天候次第ではありますがスイスイと晴れの日には充電が可能になってきます。

そんなわけで私は、PDから充電すれば比較的早めに満充電にできるようなモバイルバッテリーの充電に主に使いながら、ノートパソコンの充電にも活用していこうと思っています。
では、実際にPD出力がどのくらい出るのか、PDでの充電に対応しているポータブル電源を使いながら、その実力というものを見ていきましょう。

自宅では太陽が出ている時を見計らって、ベランダの物干し竿につり下げるだけなので、一日の中でも発電できる時間は限られています。午前中の方が強く当たる方向に窓があるのですが、一応夕方くらいまでは出していても大丈夫です。ちなみに、直接太陽が当たる時に手持ちのポータブル電源を接続した際、出力は何と52Wに達していました。必ずしも最適な角度で光が当たっていないのに、このくらいの出力が出るなら十分使いものになります。200Whクラスのポータブル電源の場合、4~5時間で空から満タンにできる計算になります。

そして、PD出力はどうなるかと言うと、これはパネルの能力というより充電するバッテリーによって出力は変わってきました。Ankerの100Wh弱のACコンセント付きモバイルバッテリーには45WのPD対応ACアダプターが付くのですが、このバッテリーをパネルのPDから充電すると、約41W出ていました。ポータブル電源を充電している時とは少し出力が落ちていますが、これがバッテリーの方の限界なのかも知れません。これとは別に、普通の10,000mAのモバイルバッテリーを接続すると、15~20Wくらいの出力になりますので、充電のために接続したバッテリーに応じて出力を出してくれているのかという感じがします。

改めてその実力を探ってみると、すでに持っている18V60Wのソーラーパネルよりも高性能という感じですが、このパネルは20Vで他のパネルとの並列接続には向いていないため、単体でモバイルバッテリーや小さ目のポータブル電源を充電するために使うのが良い気がします。

このパネルを最初に買ったとしても、一日中晴れている天気でしたら200Whクラスのポータブル電源を4~5時間で充電できてしまい、他のモバイルバッテリーも普通に充電可能になるため、モバイルバッテリーしか持っていないような時でも、一つ持っていると、複数のバッテリーをローテーションさせて持っていくような事を太陽充電だけでこなすことも不可能ではないでしょう。価格的にもそれほど高くはないので、これからソーラーパネルを使ってのUSB機器を充電してみたいという方は、まずはこのクラスを一つ持っておくことが個人的にはおすすめです。

少しの保冷剤追加で保冷時間をアップさせることができた状況報告と今後へのさらなる展望

先日、効率よく保冷剤を入れたクーラーボックスでの保冷時間を伸ばすための一つのチャレンジを行ないました。前のブログを読んでいる方からすると繰り返しになってしまいますが、まずは今までの状況だけ簡単に説明させていただきます。

チャレンジ前にはミニ冷蔵庫に入れて凍らせられる量ということで、500gの普通タイプの保冷剤を4つずつローテーションさせて底面のみ真空パネルを搭載した20Lのクーラーボックスに入れて温度を計っていました。ただ、クーラーボックスの中には入れ替える保冷剤とは別に、3つの保冷剤を入れっぱなしにしてあります。というのも、その3つの保冷剤は、普通の保冷剤ではなく、6℃になると中が凍るような特殊なポリマーを使用している「冷気まもるくん」という保冷剤で、この保冷剤を使うことで、多量の保冷剤をクーラーボックスの中に入れていても、常にクーラーボックス内の温度を低温に保っていれば、ずっと凍ったままになっているので、交換の必要がないのです。その保冷剤の容量は一個550gが3個なので、全ての保冷剤の量で言うと、合計7個で3,650gになります。

これで、入れ替えた直後は1℃台までクーラーボックス内の温度は下がり、この量だとだいたい14~15時間くらいは5℃未満をキープしてくれます。この文章を書いているのは12月で、部屋の温度は20℃ちょっとというところを差し引いても、底面だけでも真空パネルであるクーラーボックスの底力はすごいと正直思います。しかも、500gの保冷剤はダイソーに置いてあったもので一個110円で買えるので、ローテーション用に8個買っても880円と格安です。ただ、夏のシーズンになると一気に在庫がどのお店からも無くなるので、今の時期がまとめ買いのチャンスです。

今回は、トータルの保冷剤の容量がちょっと中途半端なので、同じくダイソーで売っているサイズ違いの保冷剤350gを追加購入して、トータル4000gの保冷剤を使って同じように5℃未満まで保冷できる時間を計ってみました。350gのものも、500gのものと同じ110円なので、買うなら500gの方を増やした方が良いのでは? ということもあるのですが、ミニ冷蔵庫にまとめて入れる場合に、やはり窮屈になってしまいますし、クーラーボックスに並べる場合にも本来冷やすべきものが入らなくなってしまっては本末転倒なので、今回は小さな保冷剤一つでどのくらい保冷力が伸びるかということで試してみたのです。

実験は前日の夜19時30分に保冷剤を入れ替え、翌日の夕方近くなった15時30分に室内に置いたBluetooth温度計の数値を見ると、おおよそ4.9℃になっていたので、この時点でまた保冷剤を入れ替えました。時間にして20時間5℃未満をキープしていたということになります。この20時間という時間は、保冷剤4個で6℃未満をキープできる時間とほぼ同じで、5℃未満をキープできたのは14~15時間といったところでした。場所や季節で当然違いは出てきますが、たった350gの保冷剤の追加で、今回の実験ではおよそ5時間も5℃未満をキープできたということになります。5℃未満の状態で保冷剤の交換を行なうことによって、保冷剤を凍らせているミニ冷蔵庫内の温度は設定の−20℃をキープできているのも、私がこの温度にこだわっている理由です。6℃未満の状態で保冷剤を交換すると、ミニ冷蔵庫の庫内温度が上がり、一時は−4~7℃くらいまで上昇してしまうこともあるので、効率的に保冷剤を凍らせるためにも、交換時の保冷剤の溶け具合にも気を使いたいと思っているのです。

ちなみに、クーラーボックスは必要時以外は全く開けず、温度もBluetooth温度計で計っているので、クーラーボックスを閉めたままで測定ができています(測定結果はスマホのアプリで見られるのです)。夏は部屋の温度も上がりますし、冷やすものが多くなればその分保冷剤への負担も大きくなるので、当然5℃をキープできる時間も短くなってしまうとは思いますが、逆にどういく使い方をすればクーラーボックス内の温度を上昇させないかということもわかりますし、毎日こまめに保冷剤の入れ替えを行なえば、日常生活の中でもサブ冷蔵庫としてクーラーボックスを活用できそうです。

今後は、状況の厳しい夏でもこのくらいの保冷時間を確保するためには、今のものよりもさらに保冷効果が高いクーラーボックスを用意することも考えています。というか、同じ容量で高性能なクーラーボックスを増やせば、2台を同時に使いながら保冷剤を時間差(性能差の違いが保冷時間の違いになるので)で交換することも可能なので、ミニ冷蔵庫の電気代はそのまま(稼働時でも30W未満)で容量upでき、災害時やキャンプ・車中泊でも実用になると、私の使用目的と合っています。普段は一つのクーラーボックスを使いながら、いざという時に容量を倍にできるということにもなるので、すぐにではありませんが、冬のうちに新しいクーラーボックスを買おうと今は思っています。

ようやく安定運用ができてきたミニ冷蔵庫とクーラーボックスの併用についての報告と今後の目標

先日購入したミニ冷蔵庫(EENNOR D10)はようやく安定した動作をしてくれるようになりました。運用については、直接コンセントにつながずに、ポータブル電源を介することで(パススルーで本体蓄電池への影響を最少限に抑えることができます)、より消費電力の少ないDC出力の電気で、コンプレッサー動作時には最大でも30Wという電力で動いてくれています。基本は設定温度最低の-20℃をキープしていますが、使い始めは溶けた保冷剤を入れると表示温度が下がり、最低の-20℃に設定してもそこまで到達しないような事になっていたのですが、使っているうちに少なくとも温度表示は安定し、保冷剤が凍るまでの時間も早くなりました。もちろん入れ方の工夫などもあるのかも知れませんが、これから紹介する保冷剤の入れ換え方も良い方向になり、結果冷蔵庫内の温度を上げないようになっているのかも知れません。

そうして冷やした保冷剤はk’20Lで底面真空パネルを採用している手持ちのクーラーボックス、ダイワの「タフクール」(現行品は「クールライン」のシリーズに底面真空パネルを採用しているモデルが有ります)に、500gの保冷剤4個に、一個550gの「冷気まもるくん」を3つ入れています。この「冷気まもるくん」は、6℃で凍る特殊な保冷剤で、冷蔵庫の冷蔵室に入れておくことで、停電になっても冷蔵庫の中が常温になる時間を長くさせるように作られた保冷剤なのですが、過去のブログでも書きましたが、この保冷剤は本当に6℃で白く凍ります。ということで、個人的な目標として、保冷剤を入れたクーラーボックスの庫内温度を、冷気まもるくんが凍ったままの5℃以下にキープするためにはどうしたら良いのかという事で、時間による温度変化を計ってみました。

クーラーボックス内の温度が6℃を超えるまでにかかる時間は、今回の保冷剤の組み合わせだと、室温20℃ちょっとの室内においては、大体20時間くらいで6℃に到達しました。その際、通常の保冷剤はもちろん、冷気まもるくんも一部溶けている状態になっています。これが、少し余裕を持たせて5℃に到達するまでの時間であれば、温度をキープして5℃ちょっと手前まで温度が上がってくるまではだいたい14~15時間くらいになります。

庫内温度が5℃になる直前に保冷剤を見てみると、普通の保冷剤は液体化されるくらい溶けてはいますが、冷気まもるくんは白く凍ったままです。本来、全ての保冷剤を入れ替えなくてはいけないところですが、5℃以下にクーラーボックス内をキープすることによって、3個入れている冷気まもるくんを再凍結させることなくそのまま使えるのは実はポイントが高いのではと思います。新たに入れた保冷剤が冷気まもるくんを凍らせるために使われないので、やはりそのくらいの温度での交換がベストではないかなと個人的には思っています。

さらにクーラーボックスの庫内温度変化は、置いてある室内の温度と関係が出てきます。今は季節が冬なので温度キープもやりやすいですが、これが真夏の30℃以上(エアコンを付けていてもそのくらいの気温になる場合が多い)になると、当然庫内温度をキープできるトータルの時間は少なくなっていくでしょう。

そうなってくると、冷蔵庫のサイズを大きくしてセカンド冷蔵庫の設置というのを考える方もいるかと思いますが、今回のポータブル冷蔵庫の導入は、できるだけ消費電力を少なくし、いざという時にはソーラーパネルで充電したポータブル電源で賄おうと思っています。車中泊で出掛けるような場合でも、ポータブル電源をローテーションして、シガーソケットから充電すれば、今回紹介したシステムで運用することは難しくなく、少ない容量のポータブル電源でもかなり実用的に使得ると思います。

ただし夏には今より頻繁な保冷剤の入れ替えが必要になってきてしまいます。具体的にどのくらいの頻度になるかはわかりませんが、今より使用する事が多くなる中(多くの飲み物をキープするために使う予定)で、半日持たないということになると、朝出勤前に保冷剤を入れ替えて出掛けても、ちょっと帰りが遅くなると、自然と庫内の温度は上がってしまうことが頻発することが考えられます。夏は5℃ではなく6℃まで条件を緩和して使うようにすれば何とか今のままでも使えるとは思いますが、先述の冷気ももるくんを再凍結させることによるロスが生じることと、今以上にクーラーボックスに入れた食材を心配する事が増えるでしょう。

そんなわけで、より実践的に、クーラーボックスを持ち出したり、多く買い過ぎた食材用に使ったり、夏の飲み物専用の保冷庫として使ったりする場合、クーラーボックス自体の保冷力についても考え、高性能なものを買い足し、今使っているものも併用しながら容量アップを計らなければならないかなあと思う次第です。特に停電で今使っているメインの冷蔵庫が使えなくなってしまったら、クーラーボックス一つでは圧倒的に収納力に欠けるわけですし。また、違う方向の考え方として、今使っている通常の保冷剤ではなく、凍らせる時間が長くかかるものの氷点下をキープして溶けにくい保冷剤を使うという方法もあるかとは思います。ただ、全てを氷点下で凍る保冷剤にすると、クーラーボックスの中が一気に氷点下に下がり、凍らせたくない食品が凍ってしまう恐れがあります。また、凍らせるための時間は現状と比べると倍以上かかってしまいます。

私の場合、500gのレギュラー保冷剤を4枚、550gの冷気まもるくんが3枚あるので、ここまでの保冷剤の量の合計は3.65kgとなります。ちなみに、ダイソーにはレギュラー保冷剤では350gのサイズがあります。ダイソーでは、氷点下10℃で凍る220gの保冷剤も110円で売っていますが、緑色の保冷剤は小さいものや通常サイズでは凍結するまでに12時間かかるそうで、さらに容量の大きなものだと凍結まで24時間かかるものもあります。個人的にはそこまでして氷点下保冷剤を使うことはないと思っているので、現実的に今までと同じ時間で凍る350gの保冷剤をまずは増やしてみようと思っています。多くのクーラーボックスのカタログ値は容量の20%の氷の量でそれが溶けるまでの時間表示になっていることが多いので、より長く適温をキープさせるためには、追加で少量の保冷剤を追加するのも悪くないかも知れません。今回出したアイデアの二つのうち、費用的には保冷剤を買い足す方が圧倒的に費用がかからないので、わずかだとは思いますが追加する保冷剤の量によっての適温キープ時間の変化について、改めてデータを見てみようかと思っています。

USB-C端子に高出力のPD出力の付いたソーラーパネルを最初に手に入れるとかなり応用が効く

正直言って何も考えずにソーラーパネルやポータブル電源を増やしてきてしまいましたが、ポータブル電源を購入するタイミングでほぼ同時に購入したELECAENTAの120Wソーラーパネルが色々自分にとって使えることを感じているので、今回は私が最近気に入っている機能について紹介していきます。皆さんのソーラーパネル選びの参考になれば幸いです。

私の持っている比較的少容量のポータブル電源を短時間で充電するのに、やはり100Wクラスのソーラーパネルを手に入れようと、安いものを買ったのですが、そのスペックの中に、他のソーラーパネルと違う特徴がありました。本体にはUSB-AとCの端子があるのですが、C端子はPD対応で最大45Wあります。それより以前に購入した同じような折りたたみのソーラーパネルは同じくAとCのUSB端子があるものの、PD対応はなく出力は最大18W程度とかなり違います。
実は現在、ポータブル電源以外にソーラーパネルから充電を色々と行なっています。バッテリーが高出力の充電に対応していると、この最大45Wで使えるということになると、モバイルバッテリーをより短時間で充電することができます。

以前購入した100Whの容量がありACコンセントも使えるAnkerの小型ポータブル電源(写真左側)はPD対応で45Wの汎用アダプターが付いてきたのですが、ちゃんと日がパネルに当たれば、120Wのパネルで45W出力をするのはそれほど難しいことではないでしょう。実際、このソーラーパネルでAnkerのポータブル電源をPD充電したところ、他のソーラーパネルで試した時とは明らかに早く充電が進みました。カタログスペックでは45WのACアダプターで3時間で満充電できるそうですが、ほぼ空の状態で晴天が続いている状況だと、3時間かからずに満充電にすることができました。

こうなってくると、モバイルバッテリーでもPD対応でそれなりの高出力で充電できるものがあれば、直接ソーラーパネルで充電でき、かなり早く充電できるということになります。私の場合は古いモバイルバッテリーも複数あってそれぞれ使い続けているので、とりあえずAnkerのポータブル電源をPD経由でソーラーパネルから充電し、他のモバイルバッテリーをAnkerのものに繋いで充電し、そうした満充電になったモバイルバッテリーでスマホやタブレットを充電すれば、今あるポータブル電源は比較的高出力な家電専用に使って、こまごましたものは小さなバッテリーを使うといったような棲み分けができます。

私の場合はたまたまソーラーパネルを介して小さなモバイルバッテリーを充電しやすいバッテリーを持っていたということもありますが、今売っていたり今後売られてくるモバイルバッテリーは、小さくても容量が多く、充電も高出力でPD対応というものが増えると思いますので、そこまでポータブル電源を買わなくても、安いモバイルバッテリーをソーラー充電することで日常的に使えるだけでなく、災害時のスマホ関連の充電もスムーズに行くのではないかと思います。

ポータブル電源については、もし災害が起こったことを考えた場合、調理家電やストーブ、扇風機や冷蔵庫などの生活そのものに関連した家電に投入したいと思っています。そのうち冷蔵庫については、消費電力の少ないものを新たに増やすことも考えていますが、どちらにしてもこうした家電はモバイルバッテリーでは動かないので、やはりポータブル電源を使いたくなります。その際に、ポータブル電源を同時にスマホの充電にも使ってしまうと、家電の使える時間が少なくなってしまいます。それを今持っているモバイルバッテリーで代用できるのならば、その方が良いと思います。

そんなわけで、今後ポータブル電源用にソーラーパネルを購入しようと思っている場合には、ちゃんとスペックを見て、PD出力がきちんと出るものを買うことをおすすめします。そうすれば、PD対応のモバイルバッテリーを直接充電できるだけでなく、一日に複数のモバイルバッテリーを効率良く満タンにできるようになります。その際、PD対応のケーブルも必要になると思いますが、100W対応のものもしっかり準備することをおすすめします。

新しい家電を買う際にポータブル電源を買ってから気になってしまうこと

ここ数日で日本列島全体がかなり冷え込んできたように思います。今までは外から帰ると冷たい飲み物を欲するような天候だったのが、今はかえって温かいものを求めるようになり、温かい緑茶やコーヒーを飲みたくなるようになってきました。もはや麦茶を冷蔵庫で冷やして飲むような季節ではなくなってしまった感じですね。

そんな中、いつでも温かいコーヒーを飲むためには、今まではついスティックタイプの全部入り(ミルク・砂糖まで)のものを飲むことが多かったのですが、今後はもっと気軽に豆から抽出したコーヒーを楽しみたいなと思えてきたのです。ただこれも、夏になるとアイスコーヒーならまだしも、ホットコーヒーを率先して飲むような感じにはならないので、今まではいちいちドリッパーを使って淹れるようにしてきたのですが、ふとコーヒーメーカーがあったらと思えてきたのです。

以前使っていたコーヒーメーカーはインスタントコーヒーのネスカフェを使った「バリスタ」という機種を使っていて、専用の「ゴールドブレンド」の専用パッケージをセットするようになっていたものでした。ただこれは、現在多く使われているような、カプセル型のものではなく、あくまで粉のインスタントコーヒーを使うものだったので、専用パッケージを買わなくても、他のメーカーのインスタントコーヒーをうまく使って飲むことができていたのですが、そうした味と豆を挽いて抽出するコーヒーとは根元的な味が違うため、今回は豆を挽いた粉を使って抽出する普通の家電製品であるコーヒーメーカーを探していました。

その中で、個人的な好みだったのは、真空断熱ボトルを多く持っているサーモスのコーヒーメーカーでした。マイコンでお湯を落とすのは他のコーヒーメーカーと同じですが、サーモスのコーヒーメーカーは落としたコーヒーの保温に電気を使わず、サーモスお得意の真空断熱構造になったポットに落とすようになっています。ですから、お湯を落としてしまった後は電気代がかからず、かなり長い間中のコーヒーが冷めることなく温かいまま飲むことができるようになっています。

さっき、夏場にはコーヒーを淹れて飲む気にはならないと書きましたが、サーモスのコーヒーメーカーの場合は保温に電気を使わないので、コーヒーを落とすポットの中に氷を入れておけば、自動的にアイスコーヒーになるので、季節を問わずコーヒーを楽しめるようになるので、これは今後の購入候補にしようと思って商品の内容について調べてみたのですが、ある理由でとりあえずの購入意欲が萎えてしまいました。

というのも、水を入れてコーヒーメーカー内で水を熱湯にするためにはそれなりの電力が必要で、サーモスのコーヒーメーカーの場合、必要な電力表示が700Wになっていたのです。実は手持ちのポータブル電源の最大出力が600Wだったので、今の環境だとポータブル電源に繋いで使うことができないとわかり、今後1000~1,500Wくらいの出力に耐えうるポータブル電源を買った後になら使えるかな? という風に考え直しました。ちなみに、そのサーモスのコーヒーメーカーの製品リンク(アマゾンのアソシエイト・プログラムのリンクになりますので、その点はご了承下さい)は以下の通りです。

https://amzn.to/3FU8djE

最近は、スマホの充電やちょっとした動画を見るくらいなら、ポータブル電源ではなく数多く持っているモバイルバッテリーを使い回しているのですが、コンセントに接続して充電するよりも、ソーラーパネルからの充電は曇ったり影になったりしたら一気に出力が落ちたりして小さなバッテリーでもすぐに充電が完了するものではなく、自然エネルギーで作った電気を使うのも大変だなと改めて思うところです。

そんな中で、電気を使わない(なるべく少量に抑える)ような道具を探すのも一つの考え方だと思いますので、とりあえずはもう少し色々見て回って、電気をなるべくなら使わないコーヒーメーカーについても調べてみたいなと思っています。ポータブル電源を買って使っていると、このような考え方にもなってくるわけで、自分でも不思議に思うのですが、この続きは改めて報告させていただきたいと思っています。