月別アーカイブ: 2024年10月

povo2.0のデータ専用eSIMは再発行ができない制限があるので導入する端末に注意しよう

現在、povo2.0はデータ専用で契約し、さらにSIMはeSIMで契約しています。これだと面倒な本人確認もいらず、すぐに開通できてしまうメリットがあるのですが、最近になってその気を付けたい点が明らかになったので、ここで自戒を込めて紹介したいと思います。

先日、ふと思い立って、現在povo2.0のデータ専用プランのeSIMをセットしているスマホを封印して、古いスマホで回線を機種変更させて利用しようと思い立ったことから話は始まります。eSIMをセットしているスマホにはIIJmioの通話SIMを入れていたので、そちらは問題なく移行できました。eSIMの乗り換えについては、先日LINEMOのeSIMを新しく購入したスマホに移行したばかりだったので、povo2.0でeSIMからeSIMへ機種変更のやり方を調べてやってみようと思いました。移行はスマホに入れたアプリからできるということだったのですが、移行についての説明ページに書かれている移行のためのボタンが私の場合は最初からないことに気付きました。

これは一体どういうことかと思ってさらに公式ページを調べたところ、何とデータ専用プランではeSIMを別の端末に移すことはできず、いったん契約を解約して入り直しになるということをすっかり忘れていました。私の場合は、基本IIJmioでできることがほとんどで、あくまでpovo2.0は予備として契約しているので、とりあえずトッピングの期間が切れるまでは0円維持を続けて、今後は状況を見ながらデータ通信専用ではなく通話もできるSIMで、物理SIMかeSIMのどちらにするかということを考えていきたいと思っています。

今回の事で思ったのは、データ通信専用のeSIMをタブレットやモバイルルーターにセットしてしまうと、回線をスマホで使いたいと思った時には新たに契約し直しが必要になってしまいます。加入時の本人確認はきっちりしなくてはなりませんが、今後povoを契約する場合には、物理SIMにしろeSIMにしろ通話とデータ両方が使えるプランでの契約が無難なような気がします。

特に、先日紹介しましたauがStarlinkの通信衛星と直接通信してSMSのやり取りができる取り組みがpovo2.0でも使えるとなると、そもそもデータ通信専用でSMSが使えない回線では意味が無くなります。というわけで、すぐにデータ専用回線は解約せずに、しばらくはカーナビ専用にでもして使いながら、改めてのpovo回線の契約のタイミングを見ていきたいと思っています。

災害対策や旅行先での思わぬ状況を回避するために少なくても紙幣と硬貨を用意すべきこと

警視庁のXでのポストが注目されていました。それは、いざという時(機械の故障や災害時など)に備えてキャッシュレス決済の方法だけでなく、紙幣や硬貨を持っておくことをすすめています。ポストには写真が添えられていて、チャックで水の侵入を防ぐ透明な袋(いわゆるジップロック)にお札と各種硬貨が入っているものが写っていました。

クレジットカードや電子マネーは便利で、ポイントもためられてあえて普段の生活の中では現金を使わない方も今では多くなってきていると思います。私自身もそうした利用の仕方を否定はしません。普段の生活の中で災害時の状況を想像することは難しいかも知れませんが、車で旅に出掛けるとお店の中ではクレジットカード・電子マネーは使えないと張り紙がしてあるお店も結構あります。

そして、以前もブログで書いたことがありますが、公共施設に置いてあるロッカーを使用するのに、使用料自体は無料なのですが、鍵をかけるために100円玉が必要になっているケースというのは意外にあるものです。温浴施設で貴重品を入れたり、ショッピングモールで大きな荷物を預けて買い物をするためには、電子マネーよりも100円玉の方が必要になるような場合も十分にありえます。

また、旅先で困った状況の中、地元の人に助けられた場合、相手がスマホを持っていてお礼として電子マネーでお世話になったお礼であったり実際にかかった実費を電子マネー経由で送ることはできるかも知れませんが、そうした用意のない人に金銭でお礼をするには、やはり現金というものは必要なところがあるでしょう。

で、金額はどのくらいあれば良いのかということですが、一般的には1万円から2万円くらいあれば十分ですが、1万円札1枚ではその場で分けることができませんし、無料ロッカー対策にもならないので、基本的には千円札で揃え、別に各種硬貨を一通り用意しておくぐらいで十分だろうと思います。

そうして用意した現金は、すぐ出せるところに置いておくと、いざという時以外に使ってしまう恐れもあり、強盗や恐喝の被害に遭った時にとられてしまうので、自分なりにすぐ出せないところに隠すように入れておくように気を付けています。

昔、一人旅に出ていた時は、持っていった現金を使い切ってしまった場合には、親に頼んで全国どこにでもある郵便局の口座に必要なお金を振り込んでもらったことがありました。現代は旅先でクレジットカードも使えますし、電子マネーをチャージして必要な分だけ使えるようになっているので、基本的に現金がなくても交通費を借りることもなく、自分だけで何とかなるような環境は整ってはいます。

しかし、それは何の問題もなく電子決済が使える前提での話です。個人的なトラブルには現金がなくても何とかなる電子決済は有難いですが、誰も頼ることができない場合に二重・三重にわたっての備えという点では、今の世の中でも警視庁が発信するように現金の用意は大切なことだと思います。

今回改めてジップロックを用意してみました。ダイソーのフリーザーパックで、二重チャック付きのMサイズのものだと紙幣を折り曲げずにぴったりと入ります。千円札と硬貨で合計一万円を準備しましたが、今年になって銀行での両替には手数料がかかるようになっているので、量外ではなく銀行口座から現金を引き出すようにして細かいお金を用意しておくのがおすすめです。

衆議院選挙を受けての新しい勢力の台頭で果たして「マイナ保険証」の扱いは変わるのか?

ここで政治に関する話はあまりしないのですが、個人的に気になるのは、今までの国会の勢力図が変わる中で、私たちの生活の中でそれまででは考えられなかったような変化が起きるのかということは気になります。

そんな中で、選挙前はそのまま使うのか、いったん使わないようにするのかと色々考えたものに「マイナ保険証」が今後どうなっていくかということがあります。改めて説明するまでもないかも知れませんが、選挙前の状況では2024年12月から現在紙やカードタイプで発行されていた健康保険証が、マイナンバーカードに保険証機能を付けた「マイナ保険証」に一本化され、自己負担割合を少なくするには、病院に行く場合マイナンバーカードを持っていき認証を受ける必要が出てきました。

まだ何も変わっていない中では、現在保険証とマイナンバーカードを紐付けしていない人や、自分の入っている健康保険組合に紐付け解消のための手続きを行なえば(ネットでの手続きはできないとのこと)、経過措置として「資格確認書」が発送され、それを持って病院へ行けば保険証の代わりとして使えるようになるということで、あくまで「マイナ保険証」に一本化させるか、紙の「資格確認書」にするのかという事についてどうしようか迷っていたのです。

これを書いている2024年10月現在、私自身はマイナンバーカードと健康保険証との紐付けは完了していて、健康保険証とマイナンバーカードのどちらでも診療が受けられるようになっています。さらに、スマホでマイナポータルにアクセスする際にマイナンバーカードをかざさなくてもログインできる利用者証明用電子証明書を取得しているので、もしマイナンバーカードを医療機関の機械にタッチして確認ができなくても、マイナポータルからスマホにダウンロードして保管している「資格情報のお知らせ」を見せることでマイナンバーカードの確認と合わせて受診ができるようになっています。さらに、マイナポータルにログインすると、受診の記録および投薬についてもスマホで呼び出して確認できるので、マイナポータルを使えるようにしたスマホがあれば、災害時に持病の薬を出してもらうこともできます。

個人的には、今までの保険証を利用しながらマイナ保険証を使える現在の形が気に入っています。財布の中に保険証を入れて外に出ているので、外出先で交通事故に遭遇したりしても持ち物の中から保険証を出せば、きちんと保険を適用した診療を受けられますし、もし保険証を落としたり失くしたりしても、再発行までの間、マイナンバーカードで代用できるだけでなく、かかりつけ以外の病院や地元でない病院を受診する場合に現在飲んでいる薬について聞かれても、スマホを開けば常に最新の医療情報を引き出して伝えることもできます。

以前も書きましたが、保険証と同じようにマイナンバーカードを運転免許証として来年から使えるように準備が進められていますが、若干手数料は高くなるものの、今までの運転免許証とマイナンバーカードを運転免許証として使う二つの証明カードを2つ持つことができるようになっています。私自身はそうなったら多少費用はかかっても運転免許は2枚体制とし、常に持ち歩くのは従来の運転免許証にし、マイナンバーカードはいざという時に使うために家に置いておこうと思っています。しかし、12月以降マイナ保険証のみか資格確認書かということになってしまうと、今享受している二枚持ちのメリットが使えなくなってしまいます。

今回の選挙の結果を受けて、果たして今までの政府方針が変わるかどうかという事はわかりませんが、個人的にはマイナ保険証を使いつつも紙の保険証も使えるように制度が変わって欲しいというのが本音です。ただ、もしマイナンバーカードを家に置いたまま、マイナポータルにアクセスしてログインした状態のスマホから保険証の情報を取り出して、スマホを保険証としても使えることになるというのなら、それでも良いと思っています。個人的にはとにかくマイナンバーカードを常時携帯することは避けたいので、今後マイナ保険証を普及させるためにも、ぜひスマホでも病院を受信可能にできるような取り組みができるような国会での話し合いをお願いしたいものです。

30GBが約3千円という横並びの通信料金が打ち出されたことでスマホ料金は高止まりになる可能性も

ドコモが展開するスマホ用通信プランのahamoが月20GBまで高速で利用できていた容量の上限を30GBに上げたことで、他のキャリアでも続々と横並びの容量アップが行なわれています。最初に対応したのが日本通信でしたが、その後auのサブブランドであるUQモバイルやpovo2.0でも月3千円・30GBが使えるプランが出てきて、先日もソフトバンク系列のLINEMOとYモバイルでも同じような形でのプラン改定が行なわれたので、今後キャリアの高額プランから抜け出したい場合、「月額3千円・高速クーポン30GB」という条件でどのキャリアでも使用可能になるように変わってきたと言えるでしょう。

ただ、私の場合ネットトラブル対策としてできれば楽天を含めた4キャリアの契約をキープしておきたいと思っているので、一回線で3千円というのはちょっと痛いというのが本音です。実際のところ、今使っている通話用のスマホには「楽天モバイル」と「LINEMO旧ミニプラン(3GBまで990円)」のSIMを入れているのですが、楽天モバイル回線で通話用として使いつつ、LINEMOでメールやウェブ関連のサイトを見たりポイ活を行なったりといった使い方だと、月のデータ消費量は3GBで十分足ります。もし3GBを超えたとしても、スマホ内でデータ使用のためのSIMをLINEMOから楽天モバイルに変えると、追加3GB未満であれば二回線の合計で月約2千円で使えてしまい、楽天モバイルを利用しての通話とSMSはいくら使っても追加料金はかからないので、動画を見まくらなければこれで十分です。

ただ、これとは別にタブレットに入れて動画などデータの垂れ流し用に使う回線もあえて月3千円・30GBのプランは使わないで全体の通信料金を抑えています。日常的に家と学校・会社との往復で自宅ではWiFiが使え、外で動画を見るような事はたまにしかないということなら、例えばpovo2.0を導入して必要な場合に24時間無制限のトッピング(一回330円)をすればそれで十分ということはあります。

このプランの場合、もし自宅のWiFiが何らかの理由で使えなくなった場合、代替の無制限回線として楽天モバイルがそのまま使えるということが言えると思います。ちなみに、楽天モバイルでは月20GB以上利用すると支払金額は約3千円が上限で、緊急避難的に使い続けても月4千円ちょっとで何とかなります。普段の使い方ではずっと月2千円くらいで止まりますので、毎月変わらず3千円を払い続けるよりも、通信コストを下げつつ高速通信の使い残しを少なくできるというメリットがあります。

ただ、これだと例えば通勤・通学中にずっと動画を見るのが習慣になっているような場合はちょっときついかも知れません。その場合、あえて主流の月3千円・月30GBの回線一つにまとめるのではなく、「楽天モバイル」「月3GBで約千円のプラン(現在私が使っているLINEMOミニプランは改変されたのでLINEMOに固執することもないでしょうし、翌月繰りこしできるプランならさらに有利)」でスマホを使いつつ、もう一台タブレットを導入できるなら、そのタブレットの中にはもしもの時のために使わなければ料金がかからない「povo2.0」を入れ、動画視聴用の回線としてmineoの「マイそく スタンダード」(月額990円)を追加することで、全日最大1.5Mbpsで使うことができます。これだけ契約しても4回線入れて月額は3千円ちょっとで済みます。

ただこのプランは平日昼(12時~13時)には最大32kbpsと全く使えない回線になってしまいますが、その場合には一回198円で24時間無制限で使えるオプションが付いています。常に学校や会社の昼休みに動画を見たいという場合には、私が契約している「マイピタ+パケット放題plus」(最安1,700円くらい?)にすると良いと思いますが、mineoは楽天を除く大手3キャリアの回線が選べるので、「楽天」「ドコモ」「au」「ソフトバンク」と4回線揃えるのに役に立ちます。

月3千円・月30GBの組み合わせは今後のスタンダードとしておすすめされるプランになっていくとは思うのですが、スマホの使い方によってはそこまで使わないので通信費を掛けたくないということはありますし、できるだけ安くそれなりに使いたいなら、複数の契約をうまく組み合わせることも必要かと思います。私の場合は通話が専用アプリ使用によって月3GB未満で月額千円という楽天モバイル回線をメインにしながら、それだけでは足りない部分を足していくような形で今後も使えるようになって欲しいと思っています。そのためには、月3千円も出したくない人のための新たなスタンダードプランの登場を期待したいところです。

au回線でStarLink経由の通信実験が行なわれスマホで直接SMSの受信が可能になりそう

auが沖縄県の離島である実験を行なったことがニュースになっています。auと言えばStarLinkの通信衛星を使ったサービスを行なっているのですが、今回の実験は普通のスマホで直接StarLinkの衛星と通信を行なうための実験だったということです。

今回実験した衛星は、通常の(Starlink内で比較)通信衛星より低い軌道で地球を回っている衛星と通信をしたということですが、今回の実験ではSMSの受信がモバイル回線の届かない場所で利用できたということです。

ちなみに、衛星からの電波はBand1が使えるスマホ(一般的にはこのBandが使えないようなスマホはないように思えます)ならどのスマホでも使えるということですが、OSについてはAndroid15の新機能である「サテライトモード」が使える必要があるということで、今後Starlink経由で直接通信を使いたい場合は、Androidスマホを買う場合にはAndroid15でサテライトモードが使えるかどうかが一つ鍵になることは確かです。先日紹介した楽天モバイルとのサービスおよび価格がどんな感じになるかということもありますが、SMSのみを地上の基地局が使えない時だけ使うなら、そこまで料金は掛からないのではと思います。

あと、auのサービスと言ってもサブキャリアのpovo2.0やUQモバイルは使えるのか、au回線を使ったMVNOはどうなっていくのかということも気になります。通信衛星にもトラブルはあると思うので、もしpovo2.0で使えるようならメインの電話番号を変え、通話定額のみを付けて使う可能性もありますし、別の衛星通信サービスは使いつつも、予備的に複数契約で2つの衛星をいざという時に使えるように準備するという事もできるかも知れません。

こうなってくると、ドコモとソフトバンクが災害対応の通信についてどのような形でサービスを打ち出すのか、通信衛星とは別の方向からサービスを提供してくるのかということも気になります。今後も新たな流れが出てきたところで半分自分のためということはありますが、ここで紹介することができればと思っています。

「青春18きっぷ」の想い出と今後鉄道から他の交通手段へ移行する準備について考える

いよいよ来る時が来てしまったというのが今回のニュースでは大きいなとしみじみ思います。かつては国鉄が学生の休み期間に売上が落ちる対策として当初は6枚綴(その後5枚綴に変更)で一枚一日(一人)、国内の国鉄(のちにJR)線の普通列車乗り放題という「青春18のびのびきっぷ」として誕生した「青春18きっぷ」が大変革を迎えてこの冬からの販売になります。

当初は1枚ずつ別々に使うことが可能でしたが、使い残したきっぷを転売する人への対策として、一枚に5日(5人)分のスタンプを押す場所のある形に変化し、複数の人で使う場合は同じ行程で同じ列車に乗るような形で使うように変わりました。

それでも、回数分が残った切符の転売は続きました。これはきっぷの目的からするとあまり良いことではありませんが、今回の改定では連続する3日・5日分という形で売られることになり、期間中自由に使うことはできなくなりました。その代わり自動改札を使えるということにはなったものの、今後は一人の人間が学生の休み期間に3泊4日ないしは5泊6日の旅に出掛けられるような人でないと、まるまるこの切符のメリットを享受することはできなくなりそうです。恐らくこれでJRの転売対策としては万全で、今後は金券ショップでの取り扱いもされなくなると思われます。ただ、北海道用のオプション券とともに青春18きっぷを複数枚購入し利用期間をフルに使えば、期間内に安価に日本一周は可能でしょう。そういう意味では長い休みをフルに乗り鉄旅行できる人にはまだ利用価値はあるとは思いますが。

私はそれこそ学生時代もそうですが、かなり無理な日程で出掛けても大丈夫な時期には、一人旅でも5人までの団体旅でも大変にお世話になりました。私が最初にこの切符を使っていた当時には、まだ青函トンネルも瀬戸大橋もなかったので、国鉄が運行していた青函連絡船や宇高連絡船にも乗れたので、かなり安く旅をすることができました。そして、そうして安く全国を旅した経験によって、自分の人生は豊かなものになっていると思っています。

もはや今では、若い人でもなかなか青春18きっぷを使って旅をする人はいないかも知れませんが、安い値段で旅に出るということになると、飛行機のLCCでのセールを使うか、高速バスで深夜移動するとか、あとは車中泊を使ってマイカーで出掛けるかということになります。ただ、かつてはこのきっぷの趣旨に沿うような形で、中学生くらいのグループで利用しながらとあるユースホステル(男女別相部屋の若者向けの宿)でご一緒したのを大学生の時に経験しました。今回の改定で、本当にお小遣いをためて旅行に出掛けるしかない中・高校生が、家周辺の風景しか知らないところから、まるで冒険のように旅立つ手段の一つが無くなってしまいます。個人的には中・高生用に月々のお小遣いくらいでも旅立つことのできるような形で、年齢制限を付けででも現行のきっぷを残して欲しかったなと思いますが、それだけ世の中に余裕が無くなったことの現れなのだと納得するしかないでしょう。

私がこのブログを立ち上げたのも、今まで自由に使えていた青春18切符の5枚綴での販売が終了したことで、ふと思い付いて遠くに出掛けられる旅というのは、車中泊の旅にシフトせざるを得ないのではと思ったことがあるかも知れません。

今年は新型コロナの影響も癒えて、ようやく普通に出掛けられる状況が整ってきたので、全国色々なところに出掛けていたので、この勢いでこの冬は青春18きっぷを使っての旅をしようかと思っていたのですが、一人で3日間の旅はできるかも知れませんが、同行者がいる旅では18きっぷの利用は難しいと思うので、私が仕事を辞めて完全にフリーになるまでこの形態で18切符が販売され続けていない限り、もうわざわざ購入して使えないなと思います。ただ、これも社会全体が疲弊している状況の現れだと思うので、仕方のない事ですね。

今後については、自分の車で出掛けられる範囲での旅行や、高速バスやLCCでの移動とレンタカー・バス移動を組み合わせたり、宿が有料で用意している送迎バスの仕組みを使ったりと色々知恵を絞りながら、今後は学生の休みの時期に関わらずに旅行の計画を立てていこうかなと思っています。

今回の改定での影響は、これでますます地方のローカル線に乗って旅をしようとする人たちがいなくなるだろうということがあります。車で回ればさらに色々なところへ行けますが、もはやのんびり各駅停車で乗り継ぎの時間に駅周辺をぐるぐる回りながらの旅というのは無くなる傾向になるということなのでしょう。路線バスがなくなって人々の生活が変化したように、今回の青春18きっぷ改革の影響が悪い方向に出なければ良いなと思います。自分としては、今後についても気ままにふと出掛けられる旅を安くできるようなノウハウについて実践し、このブログで紹介していくことができればと思っています。

大きなショッピングモールの閉店はその地方の活力まで奪ってしまいかねない

先日訪れた長野県松本市では、松本城の近くに大きなイオンモールができていてびっくりしましたが、その半面地域の老舗百貨店である井上百貨店やイトーヨーカドー南松本店が2025年に閉店することになることを聞き、私の住む静岡市でも他人事ではないと思っていましたが、同じ2025年の3月末で近所の大型ショッピングモール・ユニー系列の「アピタ静岡」が閉店するというニュースが急に入り、周りはかなりざわついています。

お店は客入り自体が悪いわけではなく、火曜日の特売や週末には多くの人たちが買い物に訪れ、テナントもセリア・無印良品・GUなどが入って繁盛しているように思えましたが、この場所は元はJR東海の社宅があった場所で、土地建物の持主であるJR東海とアピタを運営するユニーとの間に何かトラブルでもあったのか、そもそも契約満了での予定の結果なのか、第一報の段階では何とも判断できません。

土地勘がない人のためにちょっと説明すると、ショッピングモールの建物はJR静岡駅南口をまっすぐに南下した左側にあり、直ぐ側には地元のマスコミである静岡新聞・静岡放送の建物がある市内に住んでいれば誰もが知っている場所です。市民としてはこれらのモールの建物と隣接する静岡市の駿河区役所の建物は渡り廊下でつながっており、まさに現在、選挙の不在者投票を買い物のついでに行なえるということでも市民の利便性に一役買っています。

今回閉店する建物は区役所から離れていて、区役所の隣りにある主にスポーツ用品とレストランが入る建物については営業を今のところは継続するそうなので、区役所に用事がある場合、狭い区役所の駐車場に停めなくても、ショッピングモールの方の駐車場に停めて市役所の用事を済ますことは今後もできそうです。ただ、閉店する建物には立体駐車場があるので、大雨や台風の時でも濡れずに買い物ができていたのが、今後その建物にテナントが入らないで取り壊しということになれば、かなり利便性は損なわれます。

また、こんな事は考えたくありませんが、水害が予想されたり津波が襲ってくるような事が予見された場合、今後静岡市は民間の立体駐車場を開放するような形でお願いをするという話もあっただけに、災害時にも有効に使えるインフラが使えなくなるリスクが出てくるわけで、地域にとっては大きな損失になるかも知れません。

恐らく、今挙げたような理由から、JR東海は次のテナントとの話し合いをしていて、今とは違っても違うお店が営業をするのかも知れませんが、これも希望的観測に過ぎないでしょう。地域に大型店が入るメリットは色々あるものの、いったんそれが撤退となったら一気に環境が変わって地域衰退という憂き目になる可能性も出てくるわけです。その後、続報として今回閉店するショッピングフロアについてはイオングループが入るという話も出てきているようです。ただ、その場合でも閉店から次のお店の開店まではどうしてもタイムラグは出てきてしまいます。お店が残ればホッとはしますが、まだ確定ではないので、この事についての言及は今のところ控えることにします。

あと、静岡市内の大型スーパーと言えば、毎年開催される「静岡ホビーショー」が開催されるツインメッセ静岡の隣りにあるイトーヨーカドーがあります。今回のアピタの閉店によって、それなりにお客を集めている店舗であってもいつ閉店してしまうかというのは本当にわからないという事がわかりました。何でもそうですが、一つのサービスが未来永劫に続くと思ってそのサービスだけしか使っていないと、そのサービスが終了してしまうと本当に路頭に迷うような事にもなります。今回はショピングセンター・大型スーパーの話でしたが、あらゆるものに依存せず、ショックを伴う変化が起こっても慌てずに対応できるような感じで生活していくことは大切だとしみじみ思います。

部屋に置くための「掛け時計」にもWiFi対応のものが存在するが電波時計との違いについて

ニトリに、税込3,990円で購入できる「Wi-Fiで時間を合わせる掛け時計」というその名の通りの掛け時計があります。時計としての性能は月差30秒くらいなので、大手時計メーカーのクォーツ式掛け時計より性能は劣る(自宅にあるSEIKOの掛け時計のカタログ値は月差20秒)のですが、手持ちのスマホと連携し、自宅にWiFi環境があれば、ルーター経由で定時に時計がネットに接続し、公開NTPサービスから日本標準時のデータを受信することで、電波時計と同じように多少ずれることはあっても毎日時刻を修正することで、安定して正しい時刻を表示できるという商品です。

この仕組みは、スマホの時刻表示もそうですが、スマホと連携するスマートウォッチやスマートバンドと同じ仕組みで、この商品は本当に時間だけを表示するためにネットに接続を繰り返すものになります。個人的には興味深い製品なのですが、今自宅に鎮座しているSEIKOの壁掛けクォーツの時間がぴったり正確というわけではないのですが、常に実際の時刻の1分以内くらいの精度で時間を表示し続けてくれるので、電池交換をしながら使っているのですが、まだまだ現役で問題なく使えています。電波時計については、卓上用の目覚まし時計として枕元に置いているものがあるのですが、この時計を置いている位置が窓際から離れた部屋の奥の方になるので、残念なことに一日一回電波受信を行なうものの、その電波が受信できないという問題を抱えています。

恐らく掛け時計でも電波時計は家の中の置く場所によって電波を受信できずだんだん正確な時刻からずれていくような事があり、それで困っている人についてはこうしたWiFi対応の時計に買い替えるというのも悪くない手段だと思うのですが、色々調べてみるとディメリットもあるようです。

ニトリの商品については、本体に入れる電池は単三アルカリ電池2本で約10ヶ月の継続利用可ということですが、電池持ちという点から言うと、電波時計と比べると頻繁に交換が必要になります。さらに私が個人的に気になるのが、ニトリの商品ページには「充電池は使用できません」とあります。多少使用時間が減っても、充電することで何回も使え、ゴミを出さないエネループに代表されるニッケル水素電池は、現在クォーツの掛け時計に入れていますが、エネループでも正確に時を刻み続けてくれているので、電源管理がかなりシビアなのか、あくまで自己責任でエネループをはじめとした充電できる電池は使ってくれということなのかわかりませんが、商品説明で充電池は使えないと言い切られてしまうと、こちらとしては購入意欲が削がれるというのが正直なところです。

人によってはAC電源を使って電池切れの心配がなく、時間表示だけではなく声による様々な操作も可能なアマゾンのEcho Showを選んだ方が良い場合もあるかも知れません。私は8インチのFireタブレットを安く買えたので、それをEcho Showのように使っているのですが、ニュースやradikoの再生、リモコンによる家電操作まで行なえます。時刻についてはWiFiが使える状況では正確な時刻を表示してくれていますし、声で目覚ましをセットできるのも良いです。

ただ、リビングで家族の皆がしっかりと時刻を認識できるものということだと、アナログ表示の掛け時計タイプのものというのは結構便利です。充電池が使えるなら個人的にも買いだったのですが、今は見送りという感じです。

すでに、自宅に掛け時計だけでなく腕時計や目覚まし時計など、複数の電波時計を持っていて、設置位置が悪く電波を受信できない場合には、ネットから得たデータを電波で飛ばして電波時計の時刻合わせをする、Wi-Fi式電波時計用リピータというものがあるので、これを導入してリピータから電波を受けることで安定した時刻表示を行なうこともできます。部屋が多くその部屋ごとに電波時計を置いている場合にはこうしたものを使い、リピータの設置場所を工夫することによって、時計の表示する時間が合っていないことに関するストレスはかなり改善されると思います。先述の、自宅で使っている卓上式の電波時計は充電式のエネループでも問題なく動いているので、リピータと合わせて使えばいちいち本体を外に出して電波受信をする必要はなくなりますが、個人的には一台の電波時計のためだけに投資するのも何だかなと思ってしまうので行なっていませんが、今回色々と調べてみて掛け時計の世界でも色んな手段で正確な時刻を合わせる方法があるのだなとしみじみ思いました。

もちろん、ゼンマイを巻くタイプの昔の時計でも、手動で毎日時刻合わせをすることが苦痛でなければ、状況によってはずっと電波を受信できない場所に置いてある電波時計よりも正確な時刻を表示できるわけです。ちなみに、停電になってしまえばWiFi経由で時刻を修正することが一時的にできなくなりますし、過去の東日本大震災の後には福島の時刻データ送信所が電波を送れなくなったことがありますので、結局はアナログ時計をその都度合わせながら使うというのも悪くない選択ではないかとも思えます。その際、ラジオを用意しておいて定時の時報とともに時計を合わせるようにすれば、災害に強い時刻表示システムを自分で動かせるということになります。そういう意味では、普段はスマホの時刻表示に頼り切っている人も、ネットが使えない時の事を考えながら家の時計について色々と見直すこともあって良いのではないかと思いますね。

スマホを使って通信衛星との直接通信が可能になるならメインの番号を乗り換えることも十分有り?

先日購入したXiaomiのRedmi 12 5Gですが、auのページを見たら格安でそれほど性能も高くないスマホなのに、Androidのバージョンアップの予定が何とAndroid15まで予定されているということでした。

話としてはかなり美味しい話ではあるのですが、個人的には過去にOPPO Reno5 AがAndroidのOSバージョンアップが確実に来るという話がありました。Reno5 AがAndroid14にバージョンアップして使えるならさらに長く使えると期待していたのですが、その話がいつの間にか有耶無耶になって終わってしまったという苦い経験があります。

現在はその後継機であるOPPO Reno9Aを安く購入できたので、現在最新のAndroid14は使えていますし、Redmi 12 5Gでも当初Android13から14へのアップデートは行なわれているので現在の利用に不満はないのですが、Android15については、実際にアップデートを行なってからでないとこの手の話は信用せず、したがってネットニュースで報じられても一喜一憂しないつもりです。でももし本当にRedmi 12 5GがAndroid15になるなら、今使っている楽天回線の動向によっては面白いことになるのでは? と思っています。

それは、Android15ではメッセージ系のアプリで地上基地局の電波が圏外の場合でも、通信衛星からの電波を利用して通信が可能になる仕組みが盛り込まれるのではという話があるからです。楽天モバイルの方では、SMSだけでなく通話やインターネットもスマホと直接通信でできるようになるという話もありますが、これも楽天にはデスクトップ版のRakuten Linkを出す出すと言ってずっと出さなかった前科があるため(現在は無事にWindows用のアプリとして提供されています)、そこまで夢のような話は信じられません。でも、SMSが通信衛星経由で送受信できるということになると、スマホの利用方法はさらに広がるだろうと思います。

具体的には、車で車中泊をするために山の中に分け入ったり、フェリーで移動するような時、地上にある基地局からの電波を掴めないような状況というのは今も十分にあります。車で山の中に入って、道の前後が土砂崩れで通れなくなり自分の車が孤立してしまったような場合、外に向かって助けを呼ぶ必要がありますが、もし停車した場所の電波が弱く、圏外表示が出るような場所であったとしたら、これはまさに遭難ということになってしまいます。フェリー乗船時に、何かとんでもない事が起きて家族に連絡したいような状況があっても、現状ではなかなか難しいところもありますので、そういった時にスマホ単体で外部との連絡がSMSだけでもできれば、スマホを持っていることでの安心感は今よりもかなり高まります。

前記の例で山の中で遭難してしまった場合には、スマホ本体のGPSから位置情報を取得し、その内容をSMSで送ることで外から救助してくれる人への自分の現在いる場所を正確に送ることができます。スマホ自体はモバイル通信が使えなくても位置情報の取得はできるので、私の場合は「GPS Status & Toolbox」というアプリをスマホに入れておき、GPSの状況の確認に使いながら、いざという時の位置情報取得用にと思って経度と緯度のデータをモバイル通信が使えない場合にも一応取れるようにしてあります。

現状ではそうして取得した位置情報を、かすかにでも地上基地局が入る場所を探し、その場所からSOSのメッセージを送るような形で外との通信を試みますが、もし衛星経由でのSMSが送れるようになれば、その場でメッセージを送り、その返信を待ちながらコミニュケーションを取れるということになります。恐らく、遭難危機の場合は、できるだけスマホの電池容量を減らさないような行動を取るべきだと思うので、相手からの返信を待つのにスマホを待ち受け状態にしておくのなら、できるだけ電池を使わないように、こちらからの連絡というのは電話でもネット通信でもなく、SMSで行なうのが良いように思います。もちろん、車の中や持ち物の中にソーラーパネルやバッテリーがあってスマホを使う分くらいの充電を十分行なえる環境にあれば別ですが、そうでない場合は最低限の使い方でいざという時に使えるようなやり方としてこの方法を覚えておくのも良いと思います。

ただ、119にはSMSを送れませんので、家族や信頼できる友人の電話番号を把握しておき、いざという時に通報してもらえるような話をしておくことも日々の生活の中で行なっておくことも大切だろうと思います。今回は楽天モバイルで通信衛星とのスマホの直接通信が近いうちに行なわれるという前提で書きましたが、もし他のキャリアで同じような事が先にできることになれば、その時にはメインの電話番号回線を乗り換えることも普通に考えると思います。大きな地震で基地局の非常電源が切れた場合、モバイル通信はできないと思った方が良いので、通信衛星のサービスについてはなーバスになって最新の情報を取り、その状況についてこのブログでもお知らせできればと思っています。

商品名で検索しても紹介のネット記事には価格は「オープンプライス」としか書かれていない現状を憂う

このブログでは、自分で購入した商品を中心にではありますが、ネット記事で自分が面白いと思った商品について、実際に使ってはいない場合でもメーカーの出しているスペックを中心に紹介することはあります。先日も、個人的には面白いと思える商品を見付けて、このブログでその概要を紹介しようと思ったのですが、表題にある理由で今回は紹介するのを止めました。

商品は先日発表されたばかり(ネットニュースでは2024年10月には発売となっています)ですが、ネット記事を読むとすでにこのブログを書いている時点では商品名で検索しても大手サイトだけでなくメーカーにはあらかたあるであろう公式ショップでも売られている形跡はありません(そもそも公式ショップがあるのかも確認できませんでした)。で、ニュース記事では購入しようとする時の根拠となる価格について「オープンプライス」という表示があるのみで、果たして実勢価格がいくらになるかを調べる方法はありません。

もしかしたら、ネット販売はまだされていないものの、実店舗ではもう売られているのではないか? と思ってXのポストを検索してみたところ、調べたニュース記事が出てくるのみで、普通のポストで「価格がわからない」という発言がされていたのには思わず苦笑してしまいました。

個人的に商品を紹介する時には、その特徴などをメインに紹介はするものの、他の同一用途の製品と比較して著しく価格が高い場合には紹介を躊躇することも起こり得ます。とにかく今回は今のところどこをネットで見ても、商品の実勢価格が出ていないので紹介のしようがないというのが正直なところです。

最近の商品の価格はほとんど「オープンプライス」となっていますが、これだとメーカーが決める商品の価値というものがわかりづらく、個人的にはある種の危惧を覚えます。もし発売前から人気が上がって多くの人が買いたいと思っている商品が市場に出る場合、メーカーの意図しない高値で売られたとしても、それはオープンプライスということで許されてしまうということも起こってくるのではないかというところはどうなのでしょうか。

オープンプライス自体は良いにしても、少なくともメディアからの取材を受けるような場合、決まった価格ではなくメーカーが想定する大体の商品価格くらい出しておくことも必要な場合はあるのではないかと思ってしまいます。最近はいわゆるテンバイヤーが多く出現し、小売価格より高い価格で売りに出すような事も問題になっています。こうした価格つり上げを起こさないためにも、今後様々な新製品をメーカーが出す場合には、購入の目安となる価格について、直接ではなくても何らかのヒントぐらいは出してくれるようにお願いしたいと切に思います。