月別アーカイブ: 2019年4月

1000円の中古車のカラクリ

少し前にテレビを見ていたら、「1000円の中古車でどこまで走れるか?」という、中古車の価格の仕組みを知っている人から見ると、あまりにもしょうもない企画をやっている番組(4月24日放送 中京テレビ「それって!?実際どうなの課」)をつい見てしまいました。恐らくネットでの中古車販売ページで調べたのであろう、埼玉県桶川市の中古車販売店で売られている1000円の価格の付いた車検がわずかに残った古いスズキ・ワゴンR(走行距離は85900キロ)に乗って桶川から日光のいろは坂を無事に登れるのか? というチャレンジを行なっていたのですが、一応番組では一瞬車の諸経費が別にかかり、それは7万円くらい必要であることは明示したもののそれは一瞬の事で、1000円の車だからボロいというイメージだけで番組を進めていたのには、何と乱暴なのかと見ていてあまり良い気分にはなれませんでした。

一般的に自動車の価格というのは古くなればなるほど、あってないようなものになりがちです。例えば、車検のない車を自分で運んで持っていくというような場合に、販売店がタダでもいいから持って行って欲しいと(売れそうもない車を置いておくメリットがない場合もあるため)、便宜上1円とか100円とか1000円とかの価格を付けて客寄せに使う場合があります。その際の車の移動費は購入した人の負担になりますが、せめてそのような形で売られたものでなければ「1000円の中古車」とは呼べないというという風に普通なら考えます。

今回利用したワゴンRはどのくらいかわかりませんが車検が残っていて、ナンバープレートも付いていて自走で移動できるようになっていましたので、車で公道を走るためには必ずかかってくる「自動車重量税」「自賠責保険料」の残りの期間分(納車日から車検満了日までの費用の負担を請求されるのが一般的)については新たに購入する人に請求され、その後の自動車税の支払いが購入者の方に移行するように、「車検証の名義変更手数料」「車庫証明書発行手数料」、さらに車を最後に廃棄する人が払う分の「自動車リサイクル券」などがかかってきます。ちなみに、番組でちらっと映ったその諸経費は以下のようになっていました。

・車両本体価格 1,000円
・自賠責保険料 25,880円
・重量税 8,800円
・登録代 1,480円
・リサイクル料金 8,910円
・車両管理費 24,000円
合計70,070円

車はバンパーが取れかかり周辺にヘコミ、傷があるだけでなく車内装置のカーナビが壊れていてオーディオが取り外された跡があり、さらに内部のゴミは残っていて匂いもするというまさに「現状取引」と言えるものであったように思います。

しかし、上記の金額を見るとリサイクル料金は適正に取ってはいますが、車検がわずかしか残っていないと説明があったにも関わらず、自賠責保険料は25ヶ月分まるまる取り、重量税も2年に一度の車検の時に徴収される金額をまるまる請求されています(エコカー減税のない17年落ちの場合の料金で計算しています)。登録代こそ実費かと思うくらいの安さですが、最後の「車両管理費2万4千円」とは何なのか、整備費用でもなさそうですし、その根拠が不明です。

もし、現状のままで2年後までの車検を通した(ほとんど整備をしなくても車検場で問題が起こらなければ車検が通ってしまう可能性も0ではないので)ようなケースでこれだけの金額を請求されるなら納得がいきますが、名義変更だけして車を引き渡すだけの現状売りでこの価格を提示するような業者がテレビに出てしまうというのは(番組では新たに車検を取るような説明は一切なかったので)、この番組で出した内容をそのままにしておけばテレビ局側の知識不足で視聴者に誤った情報を与えることにもなりかねません。

さらに、いざという時の事故の損害を補償するための任意保険料は別途自分で用意しなければなりませんが、番組でほその点についての言及もないまま日光へのドライブがスタートしました。この点についても本当に車を運転するということがどういう事なのかわかっていない人がテレビ番組を作っているような感じがして、もしこの番組を見て車を安く買おうと思った人が出たらみんな任意保険に入らないで運転するのではないか? とだいぶ不安になりました。

今回使用したワゴンRは、恐らく前のオーナーが定期点検をしないでダメージが蓄積した車であるとは思いますが、車体価格というものが決まった金額でなく、古いから危ないということもないのに単に「1000円」という価格だけで不安なイメージを持って中古車を見るというところを狙ったのでしょうが、実際に車を購入される場合には外装はともかく自分の利用する移動の範囲で(主に市内走行のみなのか今回のような遠出があるのか)、購入方法も今回のような現状売りでなく、「整備料込み」、さらに車体価格が安いものでなく諸費用を含めた総額を比べて、自分にとって安い車を探すべきなのです。

今回番組に出演した中古車販売のお店は、どんな根拠で現状売りの総額を出したのかはわかりませんが、こういったことは自動車の価格の内訳について知識のない人にとってはわからないで本来払うべきでない費用を取られてしまう可能性があるということで、注意が必要であるということを晒してくれた事だけが救いのような気もします。大きな販売組合に加入している中古車販売店なら、組合の方で一元化した諸費用の取り方があり、その金額も納得できるものだと思うので、ここを読んでいる皆さんはくれぐれも「車両本体価格」の安さに踊らされないように注意しながら信頼できるお店から中古車を購入するように心掛けたいものです。


スマホの中古市場とカメラ機能

先日、久しぶりに会った友人がスマホのカメラが調子が悪いというので別にコンパクトデジカメを持参してお散歩などする中での風景を撮っているという話になりましたが、これからコンパクトデジカメを購入しようと思った場合、どんな選択肢があるのだろうかとふと思ってしまいました。

旅行中にはデジカメを首からぶら下げた人を見掛けることはありますが、日常的にデジカメを持ち歩くということは自分の場合はほとんどなくなってしまいました。なぜなら、今あるスマホのカメラの方が常に持っていますし、防水機能が付いているものならちょっとした雨が降っている中でも安心して使えるからです。

というか、このブログで紹介している写真はほとんどスマホのカメラによる単焦点カメラで撮ったものです。遠くからズームを使って大きくしたい場合は最大の解像度で撮影した写真の一部を切り取ることで対応するしかないですが、このブログでアップしている写真のサイズはほぼ例外なく「640×480」というサイズに縮小して表示しているので、トリミングで細かいところまでピントが合っていれば、Web上で紹介するくらいなら問題ないとは思いますが、やはりもう少し簡単にズーミングして対象をはっきりさせた写真をということになると今のスマホのカメラでは物足りないという部分もあります。

しかしながら、スマホカメラによる撮影と直接ネットにアップできる利便性はスマホの方があるので、昔はお手頃な価格でそれなりの画質を楽しめたコンパクトデジカメがそれなりにあったのですが、今では新品では4万から5万くらい出さないとなかなか新品では購入できません。現在のコンパクトデジカメは高級化路線が進んでいまして、5万円どころか10万~20万円以上という価格帯のものが売れ筋になっていて、もはや一般ユーザーと言うよりも本格的なレンズ交換式カメラを持っているマニアのサブカメラとしての用途でのみ生き残っているという感じになってしまっています。

ちなみに、個人的な現状でのコンパクトデジカメのおすすめとしては、何と2012年に発表されたモデルが今でも現行機として売られている大型センサー搭載で画質がいいSONYのDSC-RX100(初代機)と、センサーの大きさこそ小さいですが、これも形を変えて同じ形のまま同じコンセプトのまま売られ続けている防水・防塵機能搭載で画質も良いOLYMPUSのTough TG-5がどちらも2019年現在4万円くらいで購入できるのですが、廉価版コンパクトデジカメの進化はDSC-RX100発売からこの7年間止まっているかのようで、恐らく今後についてもそこまで進歩するとも思えません。

さらなる高性能を同じくらいのコストで求めるなら、コンパクトさにこだわらなければ、評価の定まったレンズ交換式カメラとレンズの中古を手に入れれば、同じ4万~5万円の予算があれば十分に素晴らしい写真を撮れる環境になるのですが、そうなるとさらに気軽に旅に持って行けなくなるということで、スマホでの撮影の頻度が上がるということにもなりかねません。

現在の日本の状況ではコンパクトデジカメがバカ売れするような事は今後も考えにくく、スマホでの写真撮影に限界を感じ、それなりの予算を組んで支出する人でなければカメラ専用機もなかなか買いずらくなっていることをどう捉えるかが問題です。最近のスマホでは3つのレンズが付いていて、その画角の違いを生かすような形で広角から望遠までをカバーするようなスマホも生まれていますが、電池が本体に内蔵されていて数年で新しいスマホに買い換えることが普通になっているスマホのカメラに高性能を求めてその分高額になるというのも何だかなあと感じるところもあります。

ちょっとしたアイデアとして、スマホのレンズに付けるテレコン・ワイコン・マクロレンズを使ってみるということも考えたのですが、小さい部品であるためなくしたり壊れたり、そもそも強引にレンズを付けることで画質の方が(特に高倍率用のレンズではケラレが発生しそう)不安になるため、そんなものを買うならコンパクトデジカメを買った方がいいのではという事にもなりかねず、また話が元に戻ってしまうという(^^;)。

今後への希望としては、先だって紹介したドコモの新プランが端末料金と通信料金の分離を目指して作られたということから、今後のスマホについては電池をユーザーの方で簡単に交換できたり、今以上に同じスマホをバージョンアップ保証して最新のOSを使えるようにして購入してから長く使えたりと、中古として利用できる期間が長くなるような環境を整備する中でカメラの高性能化を行なってくれれば、高性能カメラの付いたスマホ一台がコンパクトデジカメの代替として使えるようになるのではないかと思うのですが。現状の端末代を通信費で回収するようなビジネスモデルから、スマホ本体の価値を高めてリユース市場でも売れるような付加価値を付けるような製品が出てくる方向になっていくのならライトユーザーも助かります。

自動車の場合は新車だけでなく大きな中古市場が存在しています。車の場合は基本的には部品の交換をしていけば耐用年数も長く、ハイブリッド車や電気自動車でもメーカーの品質保証のある中古車が売られています。スマホはさすがに車ほどの耐用年数はないかも知れませんが、紹介したように7年前くらいのレベルのコンパクトデジタルカメラの機能が付いたスマホが安く入手でき、電池の心配がなくそこそこ使える端末が中古で提供されるなら、多少古くて性能が落ちてもSNSに投稿する写真が綺麗に撮れる方を優先して使いたいと思う人はいるはずです。賃金が必ずしも上がっていかない社会の中で、2年から3年ごとにある意味消耗品扱いとも言えるスマホを10万円以上も出して買える人がどれだけいるのか、そんな事も考えながら今後のスマホ市場が変わってくれることを期待したいですね。


車のホイールは燃やすものではないが……

連休のテレビ番組を見ていて、何回も見ていると思ってついまた見てしまうものにいわゆる「投稿ビデオ」をスタジオのタレントさんらが揃って見る番組があります。最近のそうした番組では、単に面白いから撮ったというよりも、Youtubeに上げて多くの人からのアクセスを稼ぐために投稿されるようになものが増えてきたように思います。それと同時に、そうした番組に取り上げられるかはわからないものの、世間の注目を集めるためにアクセス数を伸ばそうと、実に様々な動画がネット上にアップされています。

そんな中、一年前にYoutubeにアップされた動画が元で逮捕されてしまっただけでなく、勤め先に大きな迷惑を掛けてしまうというニュースが有りました。それが何と、私の住む静岡県の店舗である自動車用品のお店「イエローハット」で起こってしまったのです。

動画には車のホイールにまず可燃性のスプレーを浴びせたあとでライターで点火し、ホイールからスプレーの成分が燃えだす動画を出してしまったことで逮捕になってしまいました。これは、もし何かの拍子に近くの物に燃え移った場合(場所はお店の倉庫のような場所)、お店自体が火事になってしまう危険性があったと思われるからだと思います。

なぜこんな愚かな事をしたのか? と思う方がほとんどかと思うのですが、同じような事件が起こると言われるように、仲間うちだけで見られているだけかと思ってていたものが広がってしまった系か、本気でYoutubeでお金儲けをしようと思って出した系という風に考えるしかありません。どちらにしてもこういった種類の動画を残していると、たとえネット経由でアップロードしなくても、動画を共有した仲間のうち誰かがついネットにアップして発覚することも有りえるので、こんな動画は残すものではありませんし、そもそもこんな行動を起こした事が周辺にバレたらどうなるのかを考えれば、決して起こしてはいけない事であることに違いありません。

さらに、お客さんの車やバイクを預かって整備や車検をするための作業をやっていたかもしれない中で火を出すことの危険については、車が事故を起こして炎上するような動画なども見ている人なら、絶対やってはいけない事で、イエローハットのアルバイトを含めた社員教育はどうなっているのかという批判はこれから出てくることになり、連休の始めから企業としては大変大きなダメージになってしまいました。なぜこの時期に逮捕されたのかはわかりませんが、いわゆる「見せしめ」として事を表ざたにするなら、一番関係者にとって痛いと思われる時期にニュース種にすることもあるということが今回の報道を見て感じるところではあります。

私のイエローハットのイメージで言うと、以下のリンクにある過去のブログでも書いたことがありましたが、トレードマークの黄色い帽子のマークが入った風呂桶の事を紹介させていただき、決して公衆浴場でその中にある「ケロリン桶」を持ち出して来ているわけではないということをアピールするためには大変便利なグッズで企業イメージは悪くなかったのですが。

車での温泉めぐりには「ケロリン桶」より「イエローハット桶」

そして、今回問題になった車のホイールに火を付けた事についても、古くて捨てるようなホイールをキャンプ用コンロのようにホイール自体を裏返しにした上で加工して利用することもできないことはないような気もしますので、お店とは関係ない安全に火を使えるところで真面目な「廃物利用・キャンプ・防災用品」の焚き火台としてプレゼンをすれば、加工の仕方にもよると思いますが、大きめの鍋も乗せて調理もできそうなポテンシャルがありそうなので、別の意味で注目が集まったのではないかとも思えるのですが(実際に「焚き火台 ホイール」でネット検索してみると実際に加工された方のページを見られます)、それだけに今回のホイールを燃やす動画がニュース映像で繰り返し再生されることで、危ないというイメージが付いてしまいそうなのは本当に残念です。


連休前半に懸念される天気のこと

2019年は改元の式典がある関係で、4月から5月にかけてのゴールデンウィークが、土曜日が休みの場合、暦通りの休みが取れるなら10連休という、ちょっとした冒険が出来るのではないかと思うほどの長い休みをこれから満喫する方もおられるでしょう。

このブログは車中泊のブログなので、主に車で出掛ける方のために書いてみますが、こんな時に関東から東北・北海道で雨ではなく雪の恐れがあるというのは大変な影響が起こることが懸念されると思っています。

私自身は厳冬期でも生活で出掛ける範囲では雪が一切降らない場所に住んでいるので、他の地域の方からすると考えられないと思いますが、オールシーズン夏タイヤを履き替えることはありません。秋から冬に県外に出掛ける場合にはさすがに心配になるのでスタッドレスタイヤに履き替え、さらにチェーン規制に備えてチェーンも用意しなければならないところなのですが、そこまでのコストを払うくらいなら冬の旅行には車を使わない方が事故とは関係なく出掛けられるので、あえて車は使わないという選択をここのところはしているのですが、例年は流石にこの時期には車を使って東北あたりまでなら出掛けるような予定を立てて実行したこともありました。

しかし、今年は金曜日の段階から北海道ではすでに雨が雪に変わって降っているらしいですし、東北地方だけでなく群馬県の草津温泉でも雪の予報が出るなど、すでに春だからとタイヤをノーマルタイヤに履き替えた方々にとっては車でそのまま出掛けずらいような状況になっていることは確かです。

こうした場合に一番恐いのは、こうした状況を理解し、スタッドレスタイヤに履き替え、チェーンも持って出発したとしても、渋滞の中で数台でもそんな準備をしないで出発してきてしまった車が原因になって一般道でも高速道でも事故や立ち往生が起こり、前にも後ろにも進めなくなってしまって長時間車から降りることもできなくなってしまう状況も考えておかなければいけないでしょう。

そうした一部の不心得者がいるおかげで、物流のトラックまで動かなくなり雪の降っていない地方まで影響が出ることもあります。少し前に大津で正月を迎えた際、たまたま関西に大雪が降り、国道の逢坂山で立ち往生が起こったことから、楽しみにしていた551蓬莱の肉まんが大阪から大津に届かず(^^;)、泣く泣くかた焼きそばだけを食べて帰ってきたことがあったのですが、ちょっとした天候の変化だけでも観光旅行にこれだけ影響があるということを感じるとともに、天候の情報をしっかりと確認して行き場所を決めることが大切だと思ったことを思い出します。

ゴールデンウィーク期間、東海から西に出掛けるようなコースであれば今のところ雪の心配はないかと思いますが、念のため最新の天気予報については地元や目的地の天気だけでなく、車で通る予定の地域についても確認しておきましょう。雪が降るかどうかの判断だけではなく、その日の気温もチェックしておくことをおすすめします。車の中では快適に過ごせても、いったん車から降りると雨の影響もあってあまりの寒さに体調を崩す原因にもなってしまいます。特に連休前半は使わないかな? と思っても上着はちゃんと持って行って暑ければ脱ぐようにしながら体温調整を行なうようにしましょう。

連休に家族と車で長距離を走る予定にしている場合、着るものだけでなく、事故や渋滞で立ち住生してしまった場合の備えとして、簡易トイレの用意とともに、調理することなく食べられる調理パンやお菓子、飲み物はそれなりに用意して出掛けることをおすすめします。また、立ち往生する時間が長くなればなるほどアイドリングをしているとガソリンが減っていきますので、そんな場合には車中泊用のグッズが役に立ちます。

具体的には電池で動くラジオやランタンがあればエンジンを切った車内でも活動できますし、車内の温度が夜から早朝に掛けて下がってきた時のためにシュラフや毛布を持っていくことで暖房のためのガソリンを節約できます。スマホやタブレットを車内で充電して使い続けるためにはポータブル電源や大容量のモバイルバッテリーを持って行き、走行中にバッテリーを充電しておけば、いざという場合に長時間スマホを動かし続けることも十分にできます。

天気のことはなかなか直前にならないと想像できないところがありますので仕方がないと言えばそれまでですが、やはり出掛けるからにはトラブルなく笑顔で帰ってきたいものです。事前のちょっとした準備で出先でのトラブルがあっても、それが事前に予想できるトラブルであるならそれは想定内のことで大きなダメージにはならないでしょう。車でこれから出掛けようと考えられている方が、笑顔で帰ってこられることを願ってやみません。


JTBの「相談料金」は他の業種も追随するか

旅行代理店というのは私自身は事前に調べたチケットを購入するためにしか最近は使いませんが、学生の頃に初めて北海道に旅行に行った時には大変お世話になりました。当時はまだLCCなんて安い飛行機はありませんでしたが、当時のユースホステル協会が企画した商品で、ユースホステルの5泊分の宿泊券と羽田~千歳間の往復航空券がセットになったものがあり、それを使って夏休みに旅行に行ったのです。

ただ、道内の交通費は全く入っていなかったので電車やバスを使って主に道東を回るためにフリープランの一般周遊券を作るために旅行代理店に相談に行き、そこで立てたプランを説明しつつ日程に合わせた移動手段で周遊券を作ってもらいました。現在では周遊券自体がなくなってしまったため、今となってはいい経験になったと思っています。

その後の旅行ではフリーきっぷを使ったり、宿泊については直接宿に連絡をして取ったり(インターネット普及前)していたので、旅の何から何まで聞くということはしたことはありませんが、最近になってネット社会というものの問題が顕著に現われてきたことにより、旅行代理店の中でも最大手のJTBにおいて今までの常識が通用しない変化が出てきてしまいました。

まだ全ての店舗ではないのですが、一部のJTBの店舗において、旅行の相談を受けたものの実際に同じお店でお金を払って旅行の契約を行なわない場合、旅行相談についての相談料を取るということを掲示した店舗があるというのです。相談から10日以内に申し込めば、相談料は旅行代に充てられるものの、11日経っても購入なしの場合、それまでに相談した時間により、国内旅行は30分2,000円(税抜)、海外旅行は30分5,000円(税抜)の相談料金を取るという事がテレビニュースでは出ていましたが、これはJTBの問題と言うよりもお店を利用する人に問題があり、お店がそれなりの損害を被っているということが背景にあるのではないかと個人的な見解としては考えられるような気がします。

どういう事かというと、全く何も知らない所から具体的な旅行の場所と交通手段・宿の情報を聞き出したり見積もりを出してもらい、相談を受けたJTBでは契約せず、その見積もりをJTBが提示する金額より安く提供できないかと他の旅行代理店に持って行って交渉したり、ネットの予約サイトを使って同じ内容でも安く上げてしまおうとしてJTBでの相談を利用しようとする人が実際にいたのであろうことは想像できます。

JTBからすると、旅行内容や宿の提案をするのはそうした提案を理解してもらった上で購入してもらうことで手数料を受け取るビジテスモデルがあるからで、無料で相談を受ける事だけで終わってしまうなら、それこそ従業員の給料も払うことはできないということになるでしょう。あくまで購入することを前提にした相談だから今まで相談には料金を取っていなかったのに、今までは止むない理由で旅行を中止するような場合くらいで済んでいたものが、今は「他に安いところがあればそちらで手配する」というような利用者が普通に出てくるようになった今、その可能性が高いと思われる利用者についてはきちんと報酬をいただくと強い態度に出たわけで、いつまでも無料のものは無料と思って無茶な利用の仕方をした結果だという風に感じることもできるでしょう。

ただ、ネットでの意見を見る中では、以前このブログで書かせていただいた企業サービスの「改悪」という感じで捉えている方もいるように思います。また、携帯電話キャリアの代理店での相談に来るインターネットが使えないシニア層のお客さんに対する批判(一から相談するので待ち時間がかかる原因になる)という観点で批判をされる方もいましたが、今回の相談料が普通にJTBで旅行のための料金を払うつもりで来ている人がした相談から今後も取ることがなければ「改悪」とは違うと思いますし、ネットの使える使えないは個人差があるので、ネットが使える人に向けたお店での新たな対応をJTBに考えてもらうことは今後の課題でもあると思いますが、今回の話とはちょっと別の問題として考えなければならないことだろうと思います。

この問題はJTBや他の旅行代理店だけの話ではなく、他の業種でもビジネスとして相談を受けたり情報の提供を行なっているところについては、今後は相談だけでも相応の料金を請求されることは今後も出てくるかも知れません。例えば最近お店を出して直接契約することができる格安SIMの業者も増えてきましたが、そこで説明を聞くだけ聞いてお店では契約せず、ネット上のキャンペーンやAmazonなどで格安で購入した事務手数料がセットになった加入用パックから加入しようと試みるような人が多く出てくると、さすがにお店の方は家賃も払えずに撤退するような最悪の状況にもなりかねないわけですから、お店で加入せずにそのまま帰ろうとするお客さんについては、契約についての説明自体を有料にするようなところも出てくる可能性は無いとは言えません。

今の風潮としてインターネット万能というような感じで、地元の商店は単なるショーケースのように使って買い物はAmazonや楽天のみという方も少なくないのではないでしょうか。この方式は確かに安く物が買えていいですが、皆が全部そうした方式で物を購入するようになれば地元の商店はたちいかなくなり、さらに日本全国を走る物流業者への負担は増すばかりで、地方の疲弊にもつながりかねません。今回のJTBの措置に対して批判的な意見を持つ方もいるかも知れませんが、自分だけがいいとこ取りをするような事もあまり度を過ぎるとそうした特典自体が無くなってしまう未来が待っていることもあるということを考えて利用すべきではないかと思います。


ゴールデンウィークの現金事情

学生の時には長い休みをずっと旅行に使っていたこともありましたが、暦の上での休みが長期間続くということでは2019年の4月27(土)から5月6日(月)までの最大10連休というのはどうなってしまうのか予想が付きません。この連休中は現金をATMで出すのに手数料がかかることになるので、仕事がある人もない人も、出掛ける予定がある人もない人も、この電子マネー普及へと盛り上がっている中で、どこまで現金を用意しておくべきか? ということを考えるべきではないでしょうか。

普通の買い物なら、クレジットカードで決済したりもできるのですが、旅行でカードが使えないような所で買い物・宿泊・観光をするような場合はどうしても現金が必要になりますし、仲間内で集まって飲みに行くような場合、全てを電子マネーで各々が払うというのは、さすがにまだ一般的ではないと思います。誰かが手を挙げてクレジットカードで払うような事はできるかも知れませんが、カードで払った人への支払いについては電子マネーの送金をお互いに使えるものなのかという問題があります。

せこい話で申し訳ありませんが(^^;)、いったん換えてしまった電子マネーを再現金化する事ができなかったり、現金化するのに手数料がかかってしまう場合、やはり現金で割り勘というのが一番スマートです。飲み会の参加者がみんな同じ電子マネーを使っていて各々チャージ及び送金の手続きができれば全てを電子マネーのやり取りで完結することができるでしょうが、そういった事がまだできないようであれば、不本意と思う人もいるかも知れませんが、やはりまとまった現金を用意しておくことが必要になるということになります。

しかし、まとまった現金が手元にあるということを狙って詐欺の電話がかかってくる可能性が今年も大きく、小さな心の隙に付け込んで言葉巧みに現金を振り込ませたり(コンビニなどで各種ギフトカードを購入させて送らせるというケースもあります。話に乗ってはいけません)、自宅に押し入って現金を強奪するような事件は絶対起こると思いますので本当に注意して下さい。

そうでなくても、お金があると思うとついつい気が大きくなって無駄遣いをしてしまうということが人間にはあります。かなり前になりますが、漫画家の蛭子能収さんに10万円を旅の資金として渡し、途中3人のゲストにお金をたかられつつ、残ったお金はギャラとは別に番組からプレゼントするというテレビの特番を見ましたが、最初は5万円残すと意気揚々だったものの、結局移動が大変だからとタクシーを使いまくったり、お気に入りの女性ゲストにおごったりしているうちに現金は見る見る減っていってしまいました。これは蛭子能収さんだからということではなく、それだけ現金を持っていればその分使いたくなってしまうという所を明らかにしたということで感心したことがありました。やはり基本的には手元に持っている現金はそこまで多目には用意せず、いざ現金が足りなくなりそうな時に、手数料を払わずに現金を入手するためのもう一つの対策をと考えています。

私が各種クレジットカードの決済に利用している銀行は普通の地方銀行ですが、平日の朝から夕方以外には口座から引き出すだけで手数料がかかってしまいますので、その中からいくらかを特定のネット銀行に移動しておきます。ネット銀行には月に数回という限度はあるものの、土日祝日および夜~早朝までの24時間ATM利用の手数料がかからないところがあります。ネット銀行は独自にATMを持たない代わりにコンビニやスーパー、郵便局のATMを利用してお金を引き出すことができるところも多いので、旅行中に現金が必要な場合にも対応は可能かと思います。詐欺電話以外の急な現金が必要になった場合に利用する可能性があるものとして準備しておけば安心だろうと思うのですが。

今回の連休は10日間銀行のATMが手数料がかかるようになるため、どのくらい現金を出しておくか考えている方もいるのではないかと思うのですが、現金は多少少なめに用意しておき、使えるならクレジットカードや電子マネーを使いながら現金の使用を控えつつ、現金が足りなくなったらネット銀行から引き出して使うというのが私の連休前のプランになります。私のところはそこまで引き出す現金がないので(^^;)、詐欺電話がかかってきても大した被害にはならないと思いますが、それでもやはりお金を騙し取られることはされたくありません。

冗談ではなく本当に、詐欺犯は家の中にお金が用意されているであろう今回のゴールデンウィークの時期をねらって用意周到に計画を立てているだろうと思います。そうした犯罪の被害に遭わないように、自らだけでなく実家や親戚には十分その事を伝えましょう。その際、「電話番号は変わっていない」ことや、仕事や私生活で多額のお金が必要なトラブルに巻き込まれていることはないということを伝えたり、事前に電話連絡する際の「合言葉」を決めておくのもいいでしょう。

また、連休中は公的な機関および銀行・普通の会社は休みなので還付金関連やネット料金請求の電話がかかってきたり、クレジットカードの暗証番号を銀行協会に伝えてなどの電話はまず詐欺と考えて間違いありません。この休みにどんな事が起きるかはわかりませんが、くれぐれも現金にまつわるトラブルに巻き込まれないように自分なりの対策を考えてみてください。

あと、連休中から連休明けについてのお金の事について忘れがちなことは、クレジットカードの請求引き落し日が4月末から5月頭に決まっている場合、銀行休みの影響で、一斉に連休明けの5月7日に来てしまうことがあるということもあります。連休前に計算して口座の残高が足りなくなる可能性がある場合には、連休前の4月26日までに入金しておかないと引き落としができない可能性がありますので、その点にも十分注意して楽しいゴールデンウィークをお過ごしいただきたいです。


日本でネット規制は実施されるか?

まだ事件の全貌が伝わってきているわけではありませんが、スリランカ国内での連続している自爆テロと思われる爆発事件は誰が何の目的でやっているのかニュースではそれほど伝わってこないまま時間が経過していて、さらにそこで再び爆発が起こり被害も増えていくという何か今までの事件とは違った様相を見せてきています。

とにかく、原因がわからなければ対策も取れませんし、日本で同じような事が起きたらどうなってしまうのかというのはその場になってみないとわからない部分があります。当然、大きな事件が日本で発生したとしたら、誰が何の目的でやったのかという事についてマスコミの報道以外にも、ネット発のSNSからのデマなのか本当なのかわからないような状況になってしまうのではないかという危惧は、普段の生活の中であまり感じることはないのですが、実際に起こったニュースに触れる中でそんな事も改めて思い出すところです。

今回のスリランカ政府の、この事件を受けての国内でのFacebookなどのソーシャルメディアについて、その利用を一時的に停止する措置を取ったことが注目を集めています。日本でも地震があった直後に様々なデマがネット上で流れ、そのデマを真に受けた人がいたことがニュースになったりしました。今回のスリランカの事件では、それこそ国民の生命が危機にさらされている中、どの勢力がどんな目的で事件を起こしたかという公式なアナウンスが出て多くの国民が納得できないと、どうしても疑心暗鬼になって、日頃仲の悪い勢力同士が罪のなすりつけ合いをしたり、一方的なデマがネットで拡散されたらと思うとこの決断をするまでには当然議論されたのだろうとは思いますが、ネットを切れば切ったで別の拡散方法でデマは国民の中に広まる可能性があります。

過去の日本では大正時代に起きたあの関東大震災後のデマによって、震災の影響による被害だけでなく、人間関係の不信からいわゆる「誤爆」による暴力による被害もあったと言います。当時はもちろんネットなんてものはなく、デマを検証する手段を民衆は持っていなかったので被害がひどくなったという見解もあります。もしスリランカ政府がネットの封じ込めに成功した場合には、極めて極端な思想を持つ一部の人が仕掛けたネットを発信源とするデマに多くの人が踊らされることはなくなるでしょう。しかし、そのデマが口コミで広がった場合、情報が間違いであるということも公的な情報だけでは(特に今回のスリランカ政府は国民が発言することのできるソーシャルメディアを潰したことで、国民の感情の中には「何か隠している」と疑念を持つ人も少なくないでしょう)完全なる火消しは難しいのではないかと思います。そして、少ない人が騒いだだけでもそれがきっかけになった大きな暴動に発展する可能性もあるわけです。今後のスリランカの情勢については冷静に見なければいけませんが、今度のゴールデンウィークにスリランカに行こうと思っている方は、今後のニュースの様子を見つつ、旅の出発に関しては慎重にした方がいいでしょう。

翻って、私達の住む日本では大きな国民生活に直結する事件や災害が広範囲で連続で起きた場合、スリランカと同じようにネットが規制されることはあるのでしょうか。もし規制が行なわれた場合、Facebookを様々な知り合いとの連絡に使っている場合にはその通信が遮断され、特に遠方にいる友人の安否がわからなくなるというような、不具合が全国で起こってくるかも知れません。

スリランカの場合、元々スリランカからの分離独立を主張する勢力と内戦が繰り広げられ、停戦後は安全な国というイメージがあったものの、今回の事件勃発で国内での争いが再燃したり、暴動が起こる危険があると政府が考えたからこその処置だと思います。しかしもし日本でネットが規制されたら、日本ではなかなか起きないと思われる暴動が、ネット規制きっかけで発生したりする危険があるのではないか? と私は思っています。今の日本ではそれだけスマホによる通信に依存している人は多いですし、日常的にラジオを持ち歩くなどして何かあった時にネット以外から情報を入手しようとする人も少ないのではないかと思います。そんな中で、唯一の情報入力手段だと多くの人が思い込んでいるネットでのコミュニケーションが遮断されたとしたら、それが社会に対しての反発につながっていく可能性もあると思っているのです。

今の日本では2020年の東京オリンピックに対してポジティブな方向でしか報道がされていませんが、全世界から東京が注目されることで、今回のスリランカと同じとは思いませんが、単にその場で騒ぎを起こしてやろうと思う輩から綿密に計画の上で世界を驚かそうとする組織まで、華やかなイベントの裏では何が起こるかわかりません。もちろん何も起こらないに越したことはありませんが、何かあれば多くの人はスマホからの情報収集に躍起になるでしょう。

ただ自分としては、もしかしたらそんな時に国のネットが何とかなった場合でも慌てずに正しい情報を入手できるような方法を考えておくことが大切ではないかと思いますね。スマホを使うならワンセグの放送や文字情報から最新の情報を得ようとしてもいいでしょうし、安否確認についてはソーシャルネットサービスが使えない場合に災害用伝言ダイヤル(設置された場合)やショートメール(SMS)での代用プランを考えておくとか、ネットが通じる場合にはGoogleの提供している「パーソンファインダー」サービスが使えるURLをあらかじめブックマークしておくことをおすすめします。

https://www.google.org/personfinder/japan/

このパーソンファインダーでは自分の安否情報だけでなく、他の人の安否情報も名前もしくは携帯電話番号を登録することによって広くデータを検索させることができます。多くの人の名前をこのサイトに登録することにより、人を探している人がいれば、いずれそこで入力した情報にたどり着く可能性が高いサービスです。


温泉付きの日帰り・宿泊プラン有の「漫画喫茶」が倉吉にオープン

2019年4月7日に元々は国民宿舎だった鳥取県倉吉市のラジウム泉の温泉、関金温泉「グリーンスコーレせきがね」に26万冊の蔵書を誇る施設がオープンしたということがテレビのニュースになっていました。

テレビのニュースでは、鳥取県選出で漫画好きのお顔もどこか漫画のキャラクターに似ているという一部の声もある自民党の代議士・石破茂氏がインタビューを受けていることだけが印象に残ってしまって詳しい内容については頭に入らなかったので、ネット上でとにかく情報を集めてみたところ、車での旅で休憩および仮眠に併用しても大丈夫そうな施設であることがわかりました。というわけで、その概略をいつか出掛ける機会があれば行ってみたいという想いを込めまして、ここで紹介しようと思います。

今までは公営だった宿泊付きの温泉施設を「古本市場」などを運営する株式会社テイツーが、結婚式場や宴会場などの施設に漫画本を入れることで、「ふるいち関金温泉まんが王国店」として運営することになったということです。和室中心のお部屋が有り、今までと同じような料金大系でも泊まれるのですが、「関金温泉まんが王国」になったことで、まさに漫画喫茶のように利用することが可能になったようなのです。男性入室禁止の女性専用室も用意されているなど、思い切り漫画を読みに行き、疲れたら温泉という事ができます。

http://www.furu1.info/sekigane/

上記リンクを見ていただくと、チェックイン午前10時から午後10時までの最大12時間、ノンアルコールのフリードリンクが付いて温泉入浴込みの料金が税別1,000円という価格で、本当に午前10時から入れば日帰りでも十分漫画を楽しめるようになっています。店内には電子レンジや湯沸かし器があるので、店内で購入できるカップ麺や冷凍食品を自分で作って食べることもできます(当然食堂もあるので、そちらでの食事もできるようです)。ただ、日帰り利用でも持ち込みが可能なのかどうかとか、仮眠を取るスペースがあるのかは現状ではわかりませんでした。宿泊(36時間利用・恐らく最大時間の表現で午前10時から漫画喫茶スペースに入って部屋をチェックアウトした後でも当日の午後10時まで利用可能という意味か?)でも安く利用することができるので、その場合はWebなどから予約が必要です。料金は5,000円からとなっていますが、部屋の内容によって「漫画読み放題・温泉入浴付き・フリードリンク付き」の料金が変わるようです。なお、Wi-Fiはどの部屋からでも利用は可能のようです。

ウェブサイトの内容を見ていくと、「直前割」の格安和室が5,000円(税別)でバス・トイレ無しの部屋のようです。旧館の部屋ではトイレ付きの部屋が6,000円(税別)、新館のトイレ付きの部屋が7,000円(税別)で予約できるようです。これらの場合は食事は付かないので、朝食・夕食がそれぞれ1,000円で提供されるとのことなので、最安で一泊二食付で7,000円程度で温泉と漫画を心ゆくまで楽しむことができるようになります。

私自身は静岡在住なのでなかなか行く機会がないかと思いますが、車中泊の旅の際中にこの辺を通った場合、例えば雨でどこへも行けそうにないし、運転に疲れてきたような場合、ここに日帰りで入り、温泉に入りリラックスをしながら漫画も読み、時間を過ごすような利用の仕方も十分ありそうです。

現在ないサービスの中では、できれば普通の漫画喫茶でもある和室を使わずにフロアで夜明かしのできる「ナイトパック」があれば車中泊に疲れた時に利用できそうですし、それこそ「車中泊プラン」として当日夜に車内で寝ても、翌朝のフリードリンクや入浴が可能なプランがあれば、多くの車中泊愛好者が訪れるようになるかも知れません。

ただ今後この施設が全国的に有名になって宿泊が取りずらくなっても日帰りプランが安くて充実しているということは大きなポイントなので(元々漫画喫茶のノウハウで作られているためでしょう)今後の展開や実際に訪れた方々のレポートにも期待しながら、いつかは訪れてみたい場所としていつかはこのブログで報告したいと思います。


いつも大盛りでも普通盛りにする時もある

先日少し書いた外食チェーン店「やよい軒」の「おかわり自由」を止めて有料化するテストについて、疑問に思う方が世間ではそれなりにいるということを確認することができました。飲食店にとっては際限なくおかわりを出し続ければ利益がなくなるばかりか、下手をするとお店の営業にも関わってくるところなのでやよい軒の判断を責める事はできないものの、お店を選ぶ際には考える一つの材料にはなります。今後、新たなメニューや味の追求によってこれまでの「おかわり自由のお店」というイメージを払拭して新しい魅力を作れるかというのが逆に楽しみではありますが。

一昨日は高速バスで東京に着き、有楽町付近で飲み会があったのですが、到着してから開始時刻まで1時間以上空きがありました。飲み会は基本的には時間制限の飲み放題なのですが、空きっ腹にお酒というのもあまり良くなさそうですし、飲み出すとなかなか食べられないと思ったので、何かお腹に入れておこうと思い、思い出したのが先日訪れた高崎でのパスタでした。

パスタというと、以前このブログで紹介した東京大手町の有名店「リトル小岩井」があり、再訪する予定にしていたのですが、残念ながら改装中で休業中とのことで、有楽町近くでパスタの有名なお店ということで探してたどり着いたのが銀座インズ3の一階にあるカウンターだけのパスタとカレーのお店「ジャポネ」に行くことにしました。

ただ、着いた時間がお昼過ぎだったということで、写真のようなものすごい行列になっていまして、今回が初訪問ということもあってどのくらい待てば食べられるのか全くわかりません。この行列の前は通路になっているので通路を空けるようにお店のある右側に行列が進むようになっていて、相当な人数が並んでいることが行列が進むにつれてわかってきました。

そのうちに時間はどんどん経っていき、一時間待ってもまだカウンターに並ぶことさえできません。飲み会の開始時刻が刻一刻と迫る中で、お店の様子を観察していると、お店の回転率がそこまで早くないことがわかってきました。というのも、このお店は「レギュラー」「大盛り」「横綱」という異なる3つの大きさのパスタがあるのですが、意外とお客さんは「大盛り」を基本として注文しているので、食べるのにそこそこ時間がかかります。このお店のパスタは高崎のパスタのようにレギュラーでも結構な量があり、大盛りにしても700円から800円前後と安いのでそれで人気があり、注文を聞かれた時につい大盛りと言ってしまうところはあると思います。

また、このお店は定番のナポリタンの他に和風のパスタが充実していて明太子や梅のりのを抑えて人気なのが醤油味のパスタで、店名と同じ「ジャポネ」は肉、シイタケ、オニオン、コマツナが入りレギュラーサイズでは500円のワンコインでいただけます。しかし、こうしたお店でもつい見栄を張る人が多いのか「ジャポネ」の具材にトマトとエビがさらに入っている「ジャリコ」が人気で、「ジャリコ大盛り」(大盛りは150円増しで750円)が私が行った時に一番多く頼まれているような感じでした。

さらに、店員さんが3人ですでに茹で上がったパスタを中華鍋で炒めるようにして調理しているのですが、お店に並んでカウンターで食べる人以外でも電話で持ち帰りの注文をする人も多くいるので、多人数の持ち帰りの注文があるとその分カウンターで待たされるというところもあるのです。

もしあんまり時間がかかるようだったら途中で離脱することも考えたのですが、やはり1時間ちょっと並んでいたものとしてはできませんし、メールで飲み会に遅れると連絡を入れました。それにしてもあまり長く待たせる事もできないと思い、果たしてこの状況で何を注文すべきかということを列に並びながらいろいろと考えていました。

今回はパスタを思いっきり食べることが主目的ではなく、お酒を飲む前の空きっ腹に入れておきたいということがあったので、大盛りを頼みたいところですがあえてレギュラーサイズを頼むことにし、さらにお店の方は「ワンコイン」で十分楽しめる量と味のバランスを考えてお店の名前と同じ「ジャポネ」にしているのだろうと思い、ジャポネのレギュラーサイズを注文しました。

写真で見てもおわかりと思いますが、レギュラーサイズでもかなり食べでがあります。醤油味のパスタはあっさりしていてさっと食べられたので、飲み会へはそれほどの遅れなく行くこともできました。

このように、大盛りとボリュームが自慢でそれだからこそ行列をしてまで食べたいと思って人が集まるお店であっても、あえてボリュームを取らないでその味を楽しみたいと思うこともあります。大盛りには追加料金があってレギュラーよりは高くなるものの、見た目には追加料金以上の価値があるようにも思いますが、だからといって皆が大盛りを食べるわけではありませんし、今回の私のように量を抑える理由がある場合もあります。最初に書いたやよい軒では、単にお得だからと言ってやみくもにおかわりをし続ける人もいるかも知れませんが、そういう人は食べ過ぎでお腹を壊すかも知れません。そうは言っても、実際に利用客からクレームが出たのが本当なら、携帯大手キャリアにはぜひ見習っていただきたいものです。

なぜなら、あれだけヘビーユーザーとライトユーザーとの間に新しいプランが出ても格差が存在し、古い言葉でいうと「搾取」されている感の強い携帯電話キャリアのライトユーザーが同じ事を思っていて大手キャリアに不満を述べたとしても、今になっても全くライトユーザーへの配慮に欠けるプランを出し続けているわけですから。

ここまで書いてきましたが、大きな企業には様々な「お客様の声」が届くと思いますが、その生の声を顧客満足度の上昇に生かすか、それともその声を理由にして会社の利益につながるもののお客の立場としては「改悪」と感じるようになるかは、その企業の思想がかかわってくるのではないかと思います。今回利用した「ジャポネ」は、そういう意味ではお客のニーズである「安くてもたらふく食べたい」という想いを叶えてくれる良店であると思います。次回訪れた時にはなぜか私を含めたお客さんが誰も注文していなかった「ポークカレー」を注文してみようかなと思っています。

・銀座インズ3 フロア案内
http://www.ginza-inz.co.jp/?page_id=289


JRハイウェイバスで快適なモバイル利用

昨日は東京へ往復するのに鉄道を使わずに行きも帰りも静岡駅発着のJR東海のハイウェイバスを利用しました。深夜バスではないので、左右4列シートになっている昔ながらのバスで、狭さを感じるところではあるのですが、だいたい3時間あまりの行程を我慢すればいいので、どうしても目的地に着く時間が決まっているような時には鉄道の方がいいと思いますが、かなりアバウトな日程で出掛ける場合には交通費が安く済んで便利ではないかと思ったので、今回改めてハイウェイバスの内容を紹介させていただきたいと思います。

最近ではバスのチケットを購入する場合、バスターミナルの窓口か営業所で買うのではなく、パソコンやスマホから専用のチケット購入サイト「高速バスネット」を使って買うのか当り前になっています。というのもインターネットを使って予約を行なうと空席がすぐわかりますし、購入する日によっては事前予約割引や往復割引が使えるかどうかがネット上からわかります。チケットについてはパソコンから席を取る場合にはプリンターで打ち出してもいいのですが、スマホで連絡を受けたサイトにアクセスし、チケットレスでの乗車も行なうことができます。スマホの中だけで解決するというのは「高速バスネット」に登録することが必要になりますが、誰でも簡単に登録でき、会費などもありませんので気軽に登録できます。ただし、予約ができる時間は朝5時から日をまたいでの深夜1時までになっていて、深夜1時から4時間は利用できないので注意して下さい。

乗車の際は紙でもスマホ上でも予約に対応するQRコードを出すと、運転手さんがそのコードを読み取ってくれて確認が完了になります。席座指定もネット予約の段階からできるので、その場所を覚えておけば、スムーズに席に付くことができるでしょう。

今回改めて利用してわかったのは、鉄道と違い高速道路をバスで走る場合に、どこに座るのかによっては(今回は行き帰りとも一番後ろの席でした)道路の凸凹のせいで、かなり揺れるという当り前の事を再認識しました。というのも、車内でパソコンをいじろうとして座席の背もたれにあるテープルを出してそこに小型のパソコンを置いて操作しようとしたのですが、テーブルの上は揺れの影響をもろに受けてしまいます。結局、自分の膝の上にパソコンを固定して使いましたが、それでも安定してテーブルに置いて普通に文字を打てる鉄道というのは偉大だなと改めて思った次第です。

ただ、モバイルユーザーには高速バスの方がいい事もあります。各席の正面下にはコンセントが2口あり、スマホやタブレット、モバイルバッテリーの充電に使うことができ、JRバスの車内では、無料のWi-Fiサービス(一回60分間で回数無制限)を提供してくれていることです。メールアドレスや各種ネットサービスのIDを登録すればすぐに使えるようになります。行きはタブレットとつなぎ、動画や音楽を聞いているうちに着いてしまった印象でした。運賃は安いのにここまでモバイラーに優しい環境があると、日帰りの旅だったら行き帰りのバスの中でスマホの充電をしていっても良く、座席は今までのままでもかなり進化していると感じることができました。バス内のコンセントを使う場合、隣の席の方のコンセントを塞がないように、小型のACアダプターを使うようにしないと、トラブルの原因になるかも知れないので、そうした準備をすることが大切になります。

さらに、バスの場合は目的地まで休憩ありのノンストップで結んでくれるので、乗り換えに気を使う必要もありません。行きは足柄サービスエリアで、帰りは愛鷹パーキングエリアでそれぞれ10分の休憩がありましたが、そのどちらにも降車して外に出て、トイレタイムとともにリフレッシュもでき、移動中はネット使い放題となれば、多少の席の狭さと乗り心地の悪さは十分カバーできるかなという感じもします。

もっとも、今回利用したバスは行きは工事渋滞にハマって10分到着が遅れ、帰りはそれほど渋滞にははまっていないような状況でも5分遅れで進むというような、ダイヤがあってダイヤでないような所はあります。さらに、電車のように飛び乗ることもできず、前日に書いたように乗り遅れたら諦めることも必要になる時間にシビアな乗り物であるということもあるので、こうした違いと特徴を十分理解し、様々な選択肢の中からその時の自分に合った交通手段を選びたいものです。