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ワイドFM化した手回し発電ラジオ「ECO-5」を常時持出品とする場合に合わせて持ちたいもの

一昨日と昨日は、台風が沖縄に接近したことにより、沖縄ではラジオから情報収集されている方が多かったようですね。私はラジコプレミアムで沖縄のRBCiラジオ(琉球放送)を聞くことがしばしばあるのですが、昨日は那覇市内でも停電しているところが少なくなかったようです。中にはスマホを使ってradikoアプリからラジオを聞いているものの、スマホの電池が切れてくるようなメールも入ったりしている事を番組で聞いていると、日常的に動く時だけでなく、旅行の際にも(沖縄に旅行に行ってホテルが停電しているケースもあったようです)何とかラジオを聞ける環境を持ち運ぶことの大切さを感じざるを得ません。

電気が使えなくてもラジオが聞ける手回し発電ラジオの中でも、スーパーキャパシタを内蔵しているラジオであれば、日常的にはほとんど使う状況がなくても、いざという時に役に立つのでおすすめです。スーパーキャパシタ内蔵の手回しラジオについて、今までは東芝のTY-JKR5を災害対策用として使っていますが、先日それよりひと回り小さく価格も安い太地ホールディングスのECO-5というラジオについて、現在販売されているモデルがワイドFMに対応していることを知りました。

これについては、例えばアマゾンのような大きな通販サイトにあるECO-5の商品写真がワイドFMについての記載がないばかりか、ワイドFMに対応しない旧モデルの写真をそのまま使っているので、果たしてアマゾンで安値のECO-5を購入した場合、ワイドFM対応のものが送られてくるのかどうかわからない状態になっています。今回、アマゾンの売値より安く購入できるサイトを見付け、そのサイトで紹介された写真でFMの周波数が最大90MHzではなく最大108MHzまで受信できる表示になっていることを確認して購入してみました。ここで書いてもしょうがないかも知れませんが、実際にワイドFM対応のECO-5を売るなら、きちんと最新の商品写真に変更し、さらに内容説明にも「ワイドFM」の表記をすべきだろうと思います。この辺は、特にメーカーさんがきちんとサイトをチェックし、問題のあるサイトにきちんと申し立てることが必要なので、その辺を消費者対応ではできないのが歯がゆいですが、もし旧機種の写真を乗せている写真から購入しようと思った場合、購入前に旧機種かワイドFM対応の新機種かの確認をすることをまずはおすすめします。

写真の周波数表示を見てもらえばわかりますが、新たにECO-5がワイドFM対応になったことで、自分の中では常に持ち出すことを考えた場合のベストの手回し発電ラジオはこれ以外にはないと考えます。TY-JKR5や同じ太地ホールディングスから出ている最新のECO-303と比べると、防水対応ではなく、電源も乾電池が使えないといったディメリットもありますが、その分本体は小さくできていますし、イヤホンやUSB-A端子にゴムカバーは付いていないので、取り回しは楽になっています。さらに、サイレン機能も付いていないので、持っていて誤ってスイッチが入ってしまい、いきなりけたたましいサイレンが鳴り出すことに気を付けなくても良いので、常に持ち運ぶラジオとしては十分です。

さらにストラップが付き、もしもの時にはラジオとしてだけでなく懐中電灯のようにも使えます。常に乾電池や充電池の残量を気にしなくても良いので、本当に必要な時だけ使うために持っていてもそれほどバッグの中の容量を圧迫しません。他のライトを併用せず、一応予備の明かりとしてモバイルバッテリーに接続して光るUSBライトを持っていれば、あえて電池を持たなくても何とかなるので、ラジオは使わずにライトとして主に使うのも十分に有りでしょう。

ちなみに、LEDで明るく光るライトを常に持っていると、ナイフと同じように暗闇の中でどこかに忍び込むために持っているのではないかと疑われる可能性があり、極端な話軽犯罪法で捕まる可能性も0ではありません。このラジオが軽犯罪法に定植するのかはわかりませんが、もしECO-5について聞かれた場合、ラジオ聴取やUSB端子を使ってのスマホ充電のために持っていると言えば別にそれ自体を疑われることはないということは確かです。ナイフや単体の懐中電灯については、日常的に持ち歩く目的について説明することは難しい場合もありますので、スマホのライトを明かり代わりにするのと同じ理屈で、ECO-5を持ち歩くのも有りではないか? と個人的には思います。

ただ、手回し発電しか使用する方法はなく、満充電しても容量が少ないので連続してラジオを聞き続けられないというディメリットもあるのですが、そもそももしものために持っているものですから、使う時に手回し発電を行なえば良いと割り切れば、それなりに役に立つのではないかと思うのです。ただし、これは同じような災害対策用手回しラジオ全般について言えるかも知れませんが、ロッドアンテナが短いことで、近くに送信所がない局がよく聞こえない場合があります。そうした局が肝心のコミュニティFM局や、民放AM局のFM同時放送であれば、そのままではECO-5では小さくしか聞こえないという致命的なウィークポイントになってしまいます。

この点については、私の場合、自分で動いてロッドアンテナを窓際のカーテンレールに当てるようにすればかなり大きな音で放送が入るようになるのですが、そうなるとロッドアンテナに付ける補助アンテナがあれば、本体だけでは貧弱なECO-5での受信状況も改善できるのではと思われます。そのための外部アンテナは普通のアンテナ線をつないでも良いのですが、持ち歩いてスマートに使うために、それ用に作られた専用の電線だけがつながれたアンテナを追加購入しました。

写真のものがXHDATAのAN-80という、イヤホン型のアンテナ端子や、ロッドアンテナに直接付けて入感の弱いFMや短波(今回の検証では短波については試していません)の受信状況を良くするための補助アンテナになります。ロッドアンテナが短くて大きく聞こえない放送局に合わせたら、窓のカーテンレールなどにクリップでこのアンテナを固定し、そこから線を伸ばしてロッドアンテナに接続すると、一気に信号が大きくなって安定して聞くことができるようになります。

ただ、元から良く聞こえる放送局については、このアンテナを付けてもそれほど変化はありません。それなりに感度の良いラジオに付けても、あまりこのアンテナの効果を感じることはできないかも知れないので、手持ちのラジオで、本来ならば聞けるはずの放送局が小さくて聞きずらい場合にこそ効果があるので、ロッドアンテナが短く、ラジオ単体では聞くのが難しい放送局がある場合には、セットで持ち歩くことによって、いざという時には十分役に立つのではないかと思います。

今回、こうしたセットを手に入れたタイミングで沖縄を大きな台風が襲うような事になってしまいました。もし、沖縄在住の方や旅行で沖縄を訪れて停電で何もできなかった体験をされた方は、両方手に入れても5千円でお釣りが来るような価格で揃えられますので、地元でも大きな災害時の情報収集用に持っているのも悪くはないと思います。

台風は今後本州の方にもやってくるかも知れませんので、事前に用意できるなら、あえて手回しラジオでなくいつも使っているラジオがあれば、乾電池の用意や充電池の充電などを行なうことによって、ラジオを活用できるようにしっかりと準備することも大切だと思うので、食料品とともにしっかり用意してみてください。


非常用ラジオは一台に限定しないことでいざという時には便利に使えるようになるのでは?

少し前のブログに書きましたが、もし大きな災害でインターネットからの情報収集が難しくなった場合、さらに大規模な停電も起こってしまった場合、明かりとともに必要だと思われるものに「ラジオ」があります。いわゆる「非常用持出袋」に入れっぱなしにしても大丈夫ということで過去のブログに書いておすすめしたのが東芝のTY-JKR5という手回し発電機能が付き、発電した電気をキャパシタ(コンデンサー)に蓄える仕組みのラジオでした。

東芝ではTY-JKR5の後継機としてTY-JKR6というラジオも出しています。こちらのラジオはアナログのダイヤル式チューニングではなく、液晶搭載で直接周波数表示ができ、良く聞く放送局のメモリーもできるようになっていたり、LEDライトもランタンモードを備えていたりしています。基本は全てボタン式になっていますので、昔のラジオだとチューニングが合っているのかわかりにくいような場合には良いかと思いますが、その分一分間手回しでラジオを聞くことのできる時間は少なくなっています。個人的にもこの新製品を買うかと言われれば微妙と答えることになるでしょう。ただ今回新たに調べていて新しいラジオの情報が入ってきましたのでそれをまずはお伝えします。

元々、スープーキャパシタを手回し発電ラジオに搭載して製品を作ってきたブランド名「KOBAN」の太地ホールディングスで、雑誌「通販生活」向けに紹介されている手回し発電ラジオがあります。それが「ECO-303」という型番のラジオなのですが、ここではTY-JKR5との比較という点で紹介していきます。

防水仕様でアナログチューニングというのはTY-JKR5と同じなのですが、この製品では従来よりスーパーキャパシタの容量が大きくなっているのではないか? というデータを調べていて見付けてしまいました。比較対象として一分間に150~180回ハンドルを回すことでどのくらいラジオがスピーカーから聞けるかというデータなのですが、TY-JKR5は約35分なのに対し、ECO-303では約40分となっています(AM放送をスピーカーで聞いた場合)。コンデンサの容量表示でも「3V 20F」という表示があります。TY-JKR5も「3V」という表示はありますが、わずかですが聞ける時間(カタログ値)は少ないですね。

ちなみに、後継機のTY-JKR6では「2.7V」と元々少ない上にAMスピーカー利用の場合は同じ条件で約15分ということなので、液晶画面やボタン操作に電力がかかっていることが想像されます。

ただ、このくらいならまだTY-JKR5の方が良いかなとも思うのですが、人によっては圧倒的にECO-303に興味がわくと思われるのは、手回し発電を行なわないでも利用できる乾電池が、TY-JKR5の単四2本ではなく、より容量が多い単三2本で使う仕様になっているということです。エネループをラジオ用の電池としてECO-303と一緒に、パッケージを開封しないで保管しておくと、現在販売されているスタンダードもでるでは、満充電から10年間保存していても約70%の容量をカタログ上で保証しているので、パッケージを開いてすぐに使える可能性が高いです。エネループスタンダードもでるの単三の容量はmin 2000mAhで、単四になると半分以下のmin 800mAhとなり、ECO-303で単三エネループを使うと、手回ししなくても聞けるだけの時間はかなり増えるでしょう。

ただし、こうした乾電池およびエネループを災害時にも充電してラジオの聴取に利用するのであれば、もう一つ違った選択肢もあります。どういうことかというと、手回し発電ラジオは乾電池を使わないようにして、それとは別に単三2本で動く自分が常用できるポケットラジオを別に用意するというパターンです。

というのも、TY-JKR5もECO-303も、ネットの口コミにも出ていますが、本体をコンパクトに作るためにFM放送用のロッドアンテナが短く、近くに放送局があれば良いですが、災害時に情報を発信するコミュニティFM局の電波をうまく捉えられないような場合があるのです。これは、本末転倒な感じもしますが、世の中は今までAM局が中心となって情報発信を行なってきましたが、今後はより細やかに地元の情報を知りたいなら、コミュニティFM局の方が優れている部分もありますし、夜になるとAM局が他国からの大きな出力による放送にかき消されてしまう地域の場合、ワイドFMで同時放送をしているAM局を聞くためにはFMの感度を高くする必要が出てきたものの、今の防災ラジオはあまりそうした事情が考慮されていないという事情もあります。

そこで、これらの災害用ラジオよりロッドアンテナが長く、単三2本で動くポケットラジオは国内・国外メーカーから数多く発売されているので、乾電池(できればエネループを推奨)用の自宅で聞くラジオとして2台体制にして持つ方が、手回し発電ラジオで一本化するよりも良い結果が出る場合もあるのではないでしょうか。

国内メーカーのパナソニックやソニーでも単三2本タイプでアナログチューニングタイプであれば2~3千円台で買えますし、デジタルで放送局をプリセットできるタイプでも5千円もあれば十分購入できます。ラジオの性能という点では日本よりも中国のメーカーの方が良いという話もあるので、中国メーカーのラジオを持つのもありでしょう。ただし、中国メーカーの小型タイプのラジオは単三2本ではなく3本のものが多いですし、本体の操作方法にも慣れが必要なので注意は必要ですが、多機能でさらにはFM・AMだけでなく短波放送も入感することで、地元の放送が聞けなくても全国エリアの短波放送や、海外から聞こえてくる日本語放送が聞け、さらに情報の入る幅を広げるラジオを導入する手もあります。どちらにしてもポケットラジオではうまく入らないようなコミュニティFM局をきちんと聞けるラジオを、防災ラジオとは別に持つということは大事だと思いますので、もし興味があるようでしたら家電量販店のラジオコーナーにも注目してみるのも良いと思います。


正直自分が災害に巻き込まれた場合に情報を得るため何を準備するべきなのか

現在のスマホの使われ方を見るにつけ、もはやスマホによる情報収集に慣れ過ぎてしまい、もしスマホが使えなくなった場合にどうすれば良いかということ考えにくくなっているのかも知れません。先日私が目にしたネットニュースでは、日本のスマホからなぜワンセグ搭載が無くなったか? 災害時の情報収集は大丈夫か? というような内容の記事がありました。

確かに災害時にはインターネットがつながらない場合も考えられるので、ガラケーやスマホにワンセグ搭載が無くなったというのは問題があるかも知れません。ただ、日本で一番人気のスマホiPhoneにはワンセグもFMラジオも最初から搭載されていませんし、アンドロイド搭載機からワンセグが消えたのは、それまで日本国内で販売されているスマホが世界の標準外だったものが他の地域並みになったとも言えます。

NHKがワンセグ搭載のスマホを持っていると受信料を徴収するという事をことさらに主張する方もいますが、今やNHKはワンセグ搭載に関係なくネットで同時配信が見られれば徴収する方向であるとも言われていますので、今後はスマホへのワンセグの搭載がそこまで問題になることはないような気もします。

個人的にはスマホの販売価格との関係で、スマホの設計で、ワンセグやラジオ機能を搭載するとコストがかかることからその機能が省略されているのではないかと思うので、今後新しく出てくるスマホでは、まだFMラジオは付くことはあるにしても、ワンセグが付くことは恐らくないと思います。さらに、FMラジオについてもスマホ単体ではラジオを聞くことはできず、現在でも有線のイヤホンを接続する必要があるのです。そう考えるとイヤホンジャックのないiPhoneや一部のAndroidスマホはそのままでは使えませんし、今後充電用の端子も無くなってしまうと、そもそもイヤホンはBluetooth接続のみになってしまうので、FMラジオのアンテナとして使えるものが無くなってしまいます。

それでもまだ、一部の端末に充電用端子は残るでしょうが、変換プラグを使っても充電しながら聞くということはできないのが痛いところです。緊急時に使うためには、簡単に、しかも手持ちのバッテリーで給電しながら使えることが必要ですし、普通ならイヤホンジャックに差せばすぐに使えるものが、変換プラグを途中にはさむことで、普段使わない部品を探す手間もかかりますし、緊急時には間に合わないかも知れません。

まだ今のところは手持ちのスマホのうち、有線イヤホンを使ってFMラジオを使うことができるようになっていますので、スマホといっしょに有線イヤホンは持ち歩き、インターネットが全く使えない場合に備えようと思っていますが、今後のスマホの仕様はどのように変わっていくのか、個人ではコントロールすることはできないので今使っているスマホがお役御免になった後に、スマホでラジオが聞けるようになっているかはわからないというのが正直なところです。

そうなると、やはり話は元に戻るというか、単体のラジオを持ち運ぶという形になることも想定しておいた方が良いのかも知れません。以下のリンクは2016年5月に書いたものですが、多少大きくて重くはなりますがハンドルを回して、充電池と比べると劣化の恐れの少ないキャパシタ(コンデンサ)に電気をためてラジオ(AMおよびワイドFM)が聞け、LEDライトを光らせ、USB端子(Aタイプ)から微弱ながら給電もできる東芝の災害用ラジオ「TY-JKR5」の有用性は現在でも変わらないのではないかと思います。改めて保管しておいたTY-JKR5を出してきて、手回し充電で動くかテストしたところ、購入から7年経ちますが全く問題なくラジオもLEDも使えました。電池で動くワンセグテレビも出てはいますが、手回し発電では連続しての視聴は難しいので、人力発電で何とかできるのは、ラジオを聞きLEDライトを光らせるくらいのもののような気もします。リンク先では当時かなり詳しくまとめてありますので、興味のある方は読んで見て下さい。

東芝充電ラジオ TY-JKR5の研究 その1 外観とその機能について


スポーツイベントと外出が重なった場合の数々のモバイル回線利用で体感する方法について

先日WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)が日本チームの優勝で幕を閉じました。野球好きではない人にとってはずっとテレビでWBCに関わる内容だらけだったことについて言いたい事は十分にあるのではないかと思います。

私自身は実戦はともかく、大きな試合をテレビ観戦するのは普通にやるのですが、それでも世の中の流れをわざわざストップさせなくても、興味ある人だけが見られるようにする方法はいくらでもあると思います。例えば、中継やその後の結果による特別番組についてはメインチャンネルではなくサブチャンネルの方で放送し、通常番組をメインチャンネルで放送したり、インターネット配信でこれでもかというばかりに流したりするなど、コンテンツに興味のある人がすぐにアクセスできるような流れを作ることで、急に番組の放送予定が変わってしまって憤慨するような事はなくなります。昔はともかく、今はそんなやり方もできるわけですから、スポンサーの問題はあるにせよ、午前中にやった試合を急遽夜のゴールデンタイムで再放送するような事はしない方が良いのでは? もしどうしても放送したければサブチャンネルで画質は我慢してもらうなり、動画配信の見逃し配信を活用してもらうなりのやり方も考えた方が良いのではないかと思ったりもします。

ちなみに、私自身もWBCの準決勝と決勝は、仕事がらみでまるまる見ることはできませんでした。そんな中、車で外に出ている時はリアルタイムで動画を見るなどしましたが、さすがに仕事中はそういうことはできない雰囲気だったので、トイレタイムだけスマホで速報画面から得点経過を見るくらいしかできませんでした。

そんな中、そこまで行動を拘束されない移動中に役に立ったのは動画でなく耳だけで聴く「radiko」からの中継でした。といっても地域によってはラジオでの生中継がない地域もあったと思いますが、私の場合は有料のradikoプレミアムに加入中だったので、東京をキーステーションにするニッポン放送の中継をエリアまたぎで聞いていたのですが、イヤホンから聞いていたこともあり、それなりに球場の臨場感もわかったので、スマホからアマゾンプライムの特典として生中継されたものよりも、スムーズに入ってきて、逐次その内容を把握することもできました。

こうした事は、私自身かなり前からやっていて、お正月に電車での長距離移動をしている時に、NHKのラジオアプリを使うと、新年の箱根駅伝の中継を行なっているので、ワンセグだと通る場所によって見えなくなってしまう携帯電話のテレビ機能を使って見るよりも、安定してその内容を把握しながら移動することができました。

ラジオの配信を聞く場合にはそれほど容量を必要としないので、必ずしも多くない高速クーポンしかない場合でも利用しやすいこともありますし、いわゆるサブブランドの低速時の最大1Mbpsでは余裕で、月3GBプランの低速最大300kbpsでも途切れることなくラジオを聞き続けることができます。テレビと同時にラジオ中継もあるスポーツイベントというのはそれこそオリンピック級のものなので、その時に出掛けなくなってしまうこと自体が好きな人にとっては不幸ではありますが、スポーツ観戦の一つの方法として覚えておくといいと思います。

ラジオ放送について、もう一つ書かせていただくと、特にJリーグで贔屓のチームがあるものの、DAZNの高い利用料は毎月は出したくないような場合、Jリーグの試合は地域密着という理念があるため、地元のラジオ局で生中継していないか確認の上、全国のラジオ放送が聞けるradikoプレミアムで利用するのも一つの手ではないかと思います。昨年2チームあったJ1のチームがJ2に降格したことで、なかなかBSでの試合中継がないJ2や、その下のJ3についても、御当地チームがホームで試合をする場合には地元のラジオ局が中継を行なっていることがあります。

具体的には私の住む静岡市をホームタウンとする清水エスパルスは、2023年4月1日に第7節でヴァンフォーレ甲府と甲府市で試合があるのですが、この試合は地元のAM局であるYBS山梨放送で中継があります。動画ではリアルタイムに見られなくても、試合の様子は耳からの情報だけでも十分にわかり、さらには全国どこにいてもradikoプレミアムに入っていれば聞けます。

また、全国のコミュティFMで試合の模様が生中継されることもありますが、その場合にはスマホアプリで聴けるものや、直接局のホームページからリンクされている先を辿って行くものなど様々ですが、Jリーグの場合には直近の放送日程は中継する放送局名ともに出ています。特にコミュニティFMの場合には聴取に料金がかからないことがほとんどなので、興味のあるスポーツ中継を自宅や移動中にも聞きたいと思ったら、そうしたネット配信情報をチェックすることで、「ネットで文字情報だけしか試合経過がわからない」というストレスから開放されるでしょう。

特に、最後に紹介した地域のコミュニティFMのスマホ聴取(データ配信)の方法については、災害時の情報源としても有効です。ちなみに、自宅にある警報級の災害情報が発生したらラジオの電源が入る市から購入した防災ラジオは、私の住む地域をエリアとするコミュニティFMの電波を受信するような設定になっているので、もし自宅から遠く離れている時に大きな災害が起こった時に、現在自宅はどうなっているのかという点について情報が入ってくる可能性もあります。テレビに比べると軽視されがちなラジオではありますが、いざという時に活用できるような体勢だけは取っておいてもいいのではないでしょうか。


サッカーを盛り上げるためDAZNの値上げは地方のテレビ局にとってはチャンスなのではないか?

私を含む庶民はこんな時代ですから値上げには敏感です。特に冬の暖房費まで電気に依存するオール電化の家に住んでいる方は、今後どこまで電気代が上がってしまうかわからない中で、今まで払ってきた固定費まで上がってしまうということになると、基本的にはどうしても必要なものは守るものの、いわゆる「何となく」入っていたものについては支出を抑えるために切っていくことになるのではないかと思います。

それは、継続してやってくるサプリメントかも知れませんし、シーズンが一年中ではないのに年間契約をしているスポーツ中継の有料視聴料だったりするかも知れません。こんな事を書くのは、日本のプロサッカーリーグのJリーグを独占中継する契約をJリーグと結んでいるスポーツ全般のネット配信サービスの「DAZN」の値上げのニュースを聞いたからです。

以前は月額1,925円で全てのスポーツが見られたのですが、2022年2月からは月額3,000円となり、2023年2月14日から月額3,700円という値上げが発表されました。DAZNでは、世界のユニークなスポーツを手軽に楽しめるプランとして「DAZNグローバル」(月額税込み980円)も同時に発表しましたが、逆に言うとこの安いプランではメジャーなスポーツは楽しめないということになります(Jリーグ、国内プロ野球、欧州サッカー、モータースポーツ、ゴルフなどは通常プラン)。

それでも、テレビ中継のないJリーグの中でもJ2やJ3の試合まで全て生配信するのがDAZNの売りなので、忙しくてなかなかスタジアムには行けないような人にとっては、まだ加入の余地はありますが、それでもJリーグ中心なら現在のオフシーズンにはいったん退会するなどの方法で出費を抑える人も出てきそうです。

コアなスポーツのファンは今回の値上げにも付いて来るのではないかと思うわけですが、昨年のFIFAサッカーワールドカップを見てJリーグも見ようと思った人にとってはこの値上げというのはかなり敷居が高いのではないかと思います。そうなると、せっかく盛り上がってきた地方でのサッカーに対する熱気が削がれてしまう可能性も考えておかなければなりません。ワールドカップは、一応テレビ中継され、地上波でのテレビ中継がない試合でもABEMAでネット生配信されましたので、インターネット環境さえあれば、全国どこでも追加料金なく見ることができました。しかし、Jリーグ(特にJ2・J3)の地元密着の理念からすると、地域のサッカーに関心のある人であれば、地域で放送されている地上波のテレビ局が主に土・日曜の午後に行なわれるホームの試合であれば、生中継することは可能ではないかと思うのですが。

全国どこでも、週末の午後のテレビは、ドラマの再放送だったり、テレビ東京から提供してもらっているバラエティが放送されているような感じになっています。そうした編成を、おらが町のチームの試合(サッカーだけに限りません)を地元局が中継することで、地域も盛り上がってくるのではないかと。

果たして2023年の予定がどうなっているのかはわかりませんが、私の住む静岡においては、せめて静岡ダービーの6試合と、ヴァンフォーレ甲府との「富士山ダービー」3試合(ホーム分)くらいは地元地上波で放送することが、昨年散々言われた静岡県のサッカー王国復活の鍵になるのではないかくらいに思っているのですが、マスコミはさんざん焚き付けても自らの利益にならないことはやらないような感じもあるので、このままDAZNの意のままに利用料金が年々上がっていってしまうなら、それに反比例するようにサッカーへの熱気が削がれていくような気がしてなりません。

また、静岡ではテレビで中継がない場合に、地元ラジオ局で中継放送を行なっている事もたまにはあるのですが、プロ野球シーズンになると試合の日の夜にはほとんど放送するなら、その分他のスポーツに放送の割り当てをしてもらってもいいのではないかと思います。そうした傾向が全国に広まると、ラジオでならJ2・J3でも中継放送をラジコプレミアムに加入すれば月額385円で全国の加盟するラジオ局の放送が聞き逃し分を含めて利用可能になるので、放送局側の負担を減らした上での地域スポーツ振興の一つの手段としてラジオの活用についても真剣に考えて欲しいものです。

ちなみに、radikoであれば低速最大300kbpsあれば途切れることなく楽しむことができます。具体的にはUQモバイル・LINEMO・Ymobileの月3GBプランであれば外出先でも十分楽しめます。このように技術的なハードルについては十分クリアすることができるのに、多くの人がお金を出さなければ地元のチームの試合について直接スタジアムに行けないとリアルタイムで内容もわからないというのは、もう少し考えていただければと思いますね。もちろん、DAZNは手軽に自宅の大画面テレビで配信映像を楽しむことができるので、値上げを気にせず入ることができれば一番いいのですが。私自身は、どうしても見たい試合については昨年も行ないましたように、povo2.0のトッピングでDAZNをピンポイントで利用しようと思っていますが、こちらも2023年3月1日から一回925円(今までは770円)に値上げされるので、本当に見ないといけない試合を絞り、povo2.0の継続維持のためにはトッピングしなくなると思います。私と同じようにたまにpovo2.0のトッピングでDAZNを利用していた人はご注意のほどを。


ラジオで聴く地元の情報は現地に滞在していると錯覚させるだけの力がある

昨日は沖縄の「慰霊の日」でした。ニュースで記念式典の様子を見た方もいるかも知れませんが、改めて第二次世界大戦で国内が戦場になった場所(空襲などは除く)は沖縄であり、そこで何が起こったのかは現代でも全てが明らかになっているわけではありません。

たまたま昨日は自宅にいながらradikoのプレミアムサービス(有料)を利用し、沖縄の民放ラジオ局を午後からしばらく聴いていたのですが、普段はその気候同様あっけらかんとして明るいラジオパーソナリティが直接内戦を経験した方にインタビューに行き、その様子を語ってもらうような取り組みがあったりして、沖縄の方にとっては6月23日という日は特別な日なのだという感じがしました。沖縄に滞在していなくても、疑似体験できるのは、ラジオ放送を聞き流しているからなのかも知れません。

現在、このように日本全国どこにいても日本国中のラジオ放送がインターネットで聴けるようになっていますが、古くから感度の良いラジオを買って全国の放送を聴こうと努力していた時を考えると、信じられないほどいい環境になっています。

私の住んでいる静岡県は北にも南にも距離的には遠いのですが、AMラジオ中心に国内の地方局を主に聞こうと思うと、昼でも場所を選べば東京の放送は何とか聞こえるものの、遠方の放送局を聞くのはまず無理でした。ただ夜になるとAM局の電波が夜になると発生する電離層にぶつかって遠くまで届くようになるのですが、同時に起こってくるのが日本国外からのAM周波数を使った放送局の混信でした。

具体的には、韓国・北朝鮮・中国・台湾・ロシア(当時はソ連)などが自国民に向けてだけではなく、日本国内へも自国の主張を届けようと、日本国内では考えられない出力で電波を送信してきます。そのため、昼間は何とか聞こえていたニッポン放送が北京放送に消されてしまうとか、良くそんなことはありました。

そんな状況なので、静岡県にいて沖縄のラジオ局を受信するというのは昼も夜も不可能と言っても良かったと思います。個人的には沖縄民謡が好きだったので当時の琉球放送の長寿番組「民謡で今日拝なびら」が国内向け短波放送のラジオNIKKEIでその日の夕方放送分がその日の夜にネットされることを聞きつけ、古い短波の聞けるラジオを引っぱリ出し、その時間だけでも沖縄の民謡に癒やされたことは良い思い出なのですが、ネットのおかげで月々の支払いはかかるものの、沖縄だけでなく出力が小さ過ぎて大きなアンテナを繋いでもほとんど聞こえないような全国のラジオがスマホ一台あればいつでもイヤホンで聞きながら移動できるようになったのは、本当にすごいことなのです。

今後、今までなかなか行けない場所へ行く旅行を計画されている方がいましたら、出発のしばらく前から、その地方のAM局の朝~夕方の地元情報満載のラジオ番組を聞きながらあたかもすでに現地に来ているような感じにするのも面白いのではないかと思います。旅行日が週末であれば、事前に地元民だけが知る週末情報を入手することも可能ですし、その内容によって現地での行動を変えてみるのもいいかも知れません。

また、お金を出してまでradikoのプレミアム会員にはなりたくないという方には、動画配信のYou Tubeなどで番組内で流している楽曲を除いた(著作権の関係で)おしゃべりを生配信しているような番組もありますので、そうした生配信を見ながら聞いていれば、ラジオを楽しむように動画配信を楽しめると思います。まずは自分の興味ある地域の放送局のホームページから確認してみましょう。


古い携帯端末は捨てたり返さずにとっておく事に意味がある(ただしワンセグ・フルセグ対応機限定)

一昨年のお正月明けくらいまではまだ今のように感染症が日本国内で案じられるような事はなかったので、友人宅で集まって軽い飲み会をしていました。今考えるとその頃が懐かしいですが、当時の友人宅では何とテレビが無かったのでした。

飲み会にテレビなど要らないという事もあるのですが、飲み会も後半に入ると流石に話すこともなくなりだれてきたので、そこでさっそうと取り出したのは、ドコモでかつて販売されていた7インチタブレット、シャープのSH-08Eと卓上ホルダ(専用クレードル)でした。

このタブレットは一応防水で、しかもワンセグ・フルセグ(これが重要)でのテレビ地上波放送を受信に対応しているので、常に持ち出したりはしないもののいざという時のために取っておいたのです。

7インチということで家庭にあるテレビと比べるとかなり小さいですが、写真のように卓上ホルダ(専用クレードル)の裏にはアンテナケーブルを取り付ける端子が付いているので、上記友人宅ではテレビのアンテナは残っていたので、ケーブルをクレードルに接続したことでフルセグの画質での視聴およびサブチャンネルも使用可になり、家庭用地上波テレビと遜色ありません。そんな感じで、飲み会の後半はもっぱらテレビ番組を見ながらゆるい話に終始したということがあります。これを見て中古品を物色される方は、本体のみではなく卓上ホルダ付きで安いものを探すと、いざという時には自宅のテレビの代替として使えると思います。

現在売られているスマホやタブレットにはテレビチューナーが付いていないものがほとんどだろうと思います。中にはFMラジオが聞けるようなチューナー付きのものもありますが、主にイヤホンを使った(イヤホンコードをアンテナの代わりにするケースが多いだろうと思われます)個別使用になる用途が主でしょう。

スマホにFMチューナーを付けて、災害が起きた場合にネットが繋がっていればネットのライブニュースやRadikoを利用し、電波が使用できない時にはFMラジオで情報収集するという考えは悪いものではありません。ただ、日頃の情報収集ツールがテレビである場合、災害で停電したような場合、さらにネットにアクセスが集中しネットがうまく繋がらないような場合にはワンセグで地上波テレビが見られるものがあると便利です。

先日、毎年のことながら「非常用持出品」をセットにした通販の案内が来ましたが、その中に入っているグッズの一つの情報収集ツールはラジオとワンセグが利用できる専用端末でした。こうしたものは単体購入でも1万円前後で買えるようですが、いつ起こるかわからない可能性のために新品のワンセグチューナーを用意しなくても同じ効果を得ることが出来る場合があります。それが昔使っていたスマホやフィーチャーフォン(ガラケー・ガラホなど)、タブレット端末を活用する方法です。ワンセグ使用のみの場合はSIMカードは入れなくても使えます。

私自身は現在も通話用として常用しているガラホSH-01Jがワンセグ付きなので、全くネットが外出先で使えなくなっても、電波がつながる所まで移動すれば地上波のワンセグ放送を受信することができます。ワンセグ付きのガラケーは複数持っており、さらに面白いものとして、ガラケー自体にビデオプロジェクターが付いていて、白い壁に向ければ大型テレビくらいの大きさにはワンセグ放送を拡大することができるドコモのFOMA(3G時代のガラケー)SH-06C(シャープ製)も持っているので、昼はSH-08Eで夜はSH-06Cと使い分け、電源はモバイルバッテリーから供給することができ、停電が続いても少なくともテレビからの情報は受け続けることができるのではないかと思っています。

ワンセグを外で使う場合、エリアをまたいで移動すると連続視聴ができなくなったり、山間部で使えないなどのディメリットがあります。現在はネットの整備が進み、普通にテレビ放送を同時配信できるような早さでも安くネットを使える環境が整っているので、あえてワンセグを搭載しないような所はあると思うのですが、自宅や避難所で使えるように昔に使っていたワンセグ付きのガラケー・スマホ・タブレットをとっておくのはお金の節約(防災用品としてのワンセグチューナーを買わなくても良い)にもなりますし、ネットに繋げなくても使えます。このように、昔のものに価値を見出して使うことにもなるので、悪くない使い方ではないかと思っています。

あと、これはあくまで個人的な意見になりますが、持っているスマホがFMチューナー付きのものであっても、スピーカーとロッドアンテナのあるポータブルラジオは持ち出しする・しないに関わらず持っておいた方がいいと思います。ロッドアンテナがあれば、主にFM放送についての感度は上がり、イヤホンからだけでなくスピーカーを鳴らして他の人とも情報を共有できます。できればその際、ラジオは90MHz以上の周波数も選局できるFMワイド対応のものにしておくと(少し古いもので安い製品の場合、ワイドFMに対応しないものもあるかも知れないので注意して下さい)、AM放送がうまく入らなくても、FM波で電波を出しているAM局の放送をクリアに聴けるので、状況の変化に応じた使い方ができます。

先日起きた地震の事もあって、常に持ち歩くバッグに過去紹介した東芝のキャパシタに手回し充電した電気を貯めるタイプの防災ラジオTY-JKR5を改めて入れて外出するようにしています。このラジオの内容についてはこのブログで複数回に分けて紹介していますので、ご存知ない方は以下のリンクからその内容と活用法をご覧下さい。

東芝充電ラジオ TY-JKR5の研究 その1 外観とその機能について

なかなかこのラジオでスマホやタブレットを充電することは難しいものの、太陽電池パネルも使えないような天気が避難所周辺で続くような場合には、スマホの電源を切った上で接続して充電を行なえば、わずかに端末の使用時間を伸ばしてくれる期待はあります。また、このラジオを持ち歩くことによって懐中電灯の機能を兼ねるというメリットもあります。

停電してネットも繋がらないというような状況では、防災ラジオ中心に情報収集を行ない、ワンセグで具体的な情報を視覚から入手するようにすると、スマホの電池も減らないで済みますので、いつ終わるかわからない避難生活でも、正しい情報を基にした行動ができるでしょう。以前に契約していた携帯電話端末が家のどこかにあると思っている方は、その端末が電源が入りワンセグが使えるかを調べてみて、使えるようなら手持ちのモバイルバッテリーと充電ケーブル(100円ショップで改めての入手も可能)を使って充電・給電できるかどうか試してみて、使えるようだったら家のわかる所に置いておきましょう。


調理中の緊急地震速報の入手方法

2020年はここまで、感染症への対応ということが問題に挙げられることが多くなることで、本来は備えなければならない問題への対処も遅れ気味になっている感じがします。その事を強く感じたのは、一昨日に静岡県内で出た緊急地震速報でした。

幸いにして緊急地震速報から時間をそれほど空けずに起こった伊豆諸島を震源とする地震については、特に大きな被害を出しませんでしたが、金曜の夜に2回も緊急地震速報が出たことで、かなりその時にはナーバスにならざるを得ませんでした。

この一連の地震はマグニチュードが低くて伊豆諸島でも最大震度5弱と、そこまで大きなものではありませんでしたが、やはり静岡県に近いところで何回も地震が起きるというのは気になります。そもそも、感染症の有無に関係なく、日本ではここのところ継続して震度4から5くらいまでの地震が起こってきています。東北や茨城県内を震源とする地震は未だに東日本大震災の余震と考えられますが、伊豆半島周辺を震源とする地震についてもいつ南海トラフが動く大きな地震の引き金になる可能性もあります。

ここのところ、自宅内でアルコールストーブを使った調理を試したりしているのですが、もしアルコールストーブの燃焼中にグラっときたら、自宅が火元になってしまう火事の危険性も出てきます。一応、小型のアルコールストーブということで、いざという時には小皿をかぶせることでアルコールストーブの燃焼を消す準備はしているものの、今後は消火用の水も用意しながら、野外で使うことも考えつつ、室内ではなくベランダに調理場所を移すような形で火の取扱いには十分気を付けようと思っています。

そして、改めて思ったのが常に緊急地震速報を意識した生活の大切さです。金曜日の緊急地震速報はテレビを付けていた時だったため、リアルタイムで緊急地震速報が出たことを認識した上で対処できましたが、少なくとも料理をしているような状況の中では、いつ速報が出ても良いように、テレビかラジオを付けながら火の管理をするということが必要かなと思います。

私自身、radikoでラジオ番組を楽しむことが多いのですが、もし地元の放送局でない放送局の番組をradikoで聞いていた場合、radikoから流れてくる速報はその地域における速報になってしまうため、自分の身の回りの情報を得ることはできません。さらに、radikoの場合は本放送より流れてくるタイミングが遅れてくるので、リアルタイムに速報を聞いて火を消すなどの対応をするためには、テレビもデジタル放送になってライブでも数秒届くタイミングが遅れてしまうので、小型ラジオを移動させながら流しておくことも緊急対応としては十分にありという感じがします。電池駆動のポータブルラジオの場合、停電が起きネットが切れても流れてくる情報が途切れることはありません。普段はradikoを楽しんでいても、普通のラジオも併用することもやはり大事かなと改めて思います。

今後の日本を襲う地震については、私の住む静岡県を始めとして絶対に大丈夫という地域は無いと考えた方が良いと思います。基本的には自宅から何も持たずに逃げても車の中に車中泊用兼災害対策のための装備を揃えてはいますが、日頃から大きな地震に遭遇したらどうするということを考えておけば、必要なものは自宅から持ち出すことができたり、避難する際に怪我を防ぐような注意もできるように思います。これから年末年始にかけて、主に感染症対策から自宅にいる時間がさらに多くなるでしょうが、そうした生活をする中で、いざという時にどう自分や家族の身を守り、何を持って避難すべきかというような事も考えてみるのも大事なのではないでしょうか。


海外クルーズ船で情報まで隔離されないためにラジオの活用を

コロナウイルスによる新型肺炎の広がりというのは、身近なところで具体的な感染者は出ていないので、ピンと来ない方も少なくないと思いますが、様々な報道を見るにつけ日本と他の国の対応に違いがあるということを知る中で、日本の方が他の国よりも優れている点とそうでもない点が際立ってきたような感じがしています。

例えば、オーストラリアは感染者をオーストラリア大陸から離れたクリスマス島に隔離するように留め置いて、一定の期間を経過して初めてオーストラリア大陸に入ることができるようなやり方で国内での感染を封じ込めていますが、日本政府の大変さ(島国できちんと千人以上の人間を隔離しておくための土地がない)は十分にわかるものの、勝浦のホテル三日月に武漢からのチャーター機で日本に帰ってきた人を誘導したのは良かったものの、家族でない人が一時期同部屋になるような部屋割りをされて、もしかしたら同部屋のどちらかがコロナウイルスに感染していた場合、部屋割りが原因で自分が感染するかもしれないという恐怖を与えられることになりました(現在ではそうした対応はされていないようです)。

これは完全に素人考えで、実現する可能性はないと言われることは承知の上で書きますが、今回横浜港で国内に上陸できないでいる「ダイヤモンド・プリンセス」という大型客船まさに移動する大型ホテルと言うべきものなので、もしこうした国内にある大型客船を日本政府がチャーターすることができれば、少なくとも客室の数だけの感染者と思しき人の隔離施設として利用することもできるのかも知れないと思ったりします。今回のダイヤモンド・プリンセスに残った乗船客についても、時間は相当かかっていますがきちんと検査をして陰性ならば船から降りられるわけですから、少なくとも船内の様子のみを心配すれば済みます。特に今年の東京オリンピックで海外からやってくる観光客の宿泊場所として大型客船を利用するという構想があることも聞いていますので、それなら船をチャーターするような選択肢というものを考えた危機管理体勢が取れれば良かったのにと素人の考えながら思います。

今回ダイヤモンド・プリンセスで乗客が足止めされる原因になったのは、すでに下船した乗客が新型肺炎の陽性反応を示したことで、船が横浜港から進めなくなってしまったのですが、問題なのは船内をしばらく新型肺炎にかかった人物がウロウロしていたということを、他の乗客が早い段階で知らされていなかったということでしょう。

昨日のニュースでは問題の人物はレストランでの食事は当然していたそうですし、プールで泳いでいたという事実もあったようです。船内に感染者がいて、そうした行動をすれば当然コミュニケーションを取る人もいたでしょうし、これも船内で「この乗客の事を知っている人がいたら名乗り出てください」という形でも呼び掛けて、濃厚接触した人間を絞り込むことはできなかったのかなんて考えてしまうのですが、船内に新型肺炎にかかった人物がいたという事自体を日本国内にいる家族からの連絡で初めて知ったという人もいたということですから、対応の遅れが目立っているように感じます。それでも、船の中であったことが乗客および乗務員の一斉検査という行動を可能にし、新型肺炎にかかった人とそうでない人とをより分けることはできます。その点については良かったと心から思います。

今回のダイヤモンド・プリンセスの航路は横浜から台湾・香港方面にも寄港するというものでしたが、自分の命にも関わりかねない感染者の情報を船の発表の前に自ら手に入れる手段が全くなかったかというと、そうでもありません。実際私は漠然と海外クルーズに憧れていて、あのジャパネットたかたの提供するクルーズについて羨ましいと思いつつ見ていたのですが、その前に調べなければならないことがまだあるということを今回改めて実感した思いです。それは、海の上でいかに情報をを確保するかということについてです。

情報というとやはりスマホやパソコンを使ったインターネットを連想しますが、基本的に海の上というのは携帯電話の電波というのは陸上にいる時のように使えないかも知れず、特に日本の領海を離れてしまった場合、いい気になってスマホを使っていると国際ローミングに切り替わって高額な料金を後から請求されてしまう可能性も出てくるのでそれは避けたいところです。基本的にはスマホのモバイルネットワーク通信を切っておき、船内のWi-Fiを利用するか、寄港時にその港のある国(日本および海外)のアクセスポイントを使ってのネットや電話をするかというのがいいと思います。

今回の事で改めてダイヤモンド・プリンセス船内のインターネット環境について調べてみたところ、船内では無料のWi-Fiはあるものの、その範囲は船内での連絡に利用に限定されていて、船の外部との接続はできないものなのだそうです。私達が国内で利用するようなインターネットを利用するにはツアー代金の他に有料での利用となり、その利用限度によって一日14ドルから30ドルちょっとを払うか、船内にあるインターネットカフェを利用するかどちらかになるようです。今回のような誰がかかっているかわからない感染症の場合、多くの人が殺到するであろうインターネットカフェの利用はできれば避けたいところです。今回の場合は乗船客は感染者が乗船していたことを知らされていなかったのですが、普通の人はインターネットのない生活こそクルーズの醍醐味とばかり、わざわざ毎日お金を出してインターネットにつなぎまくらなくても、クルーズ期間中くらいはネットとは離れた生活をし、船内の娯楽施設で楽しめればいいと思った方も多くいたのではないでしょうか。

そうは言っても乗客にとっては、過去にさかのぼれば感染するかどうかの瀬戸際のような状況だったわけなので、早めの乗務員の対応(乗客は各客室にこもって食事はルームサービスとか)があった方が良かったと思いますが、今回のような乗客に対する情報伝達の遅れが海外クルーズでは普通だとしたら、今後船の旅を利用するような場合は、自分である程度の情報を仕入れるための対策を用意しておく必要についても考えてしまいます。有料のインターネットサービスに入って客室内で毎日情報収集するのも良いですが、そのインターネットは船の方で提供される分コントロールすることもできてしまうように思うので、船長の判断一つで、乗客のパニックを心配するあまり情報を遮断されてしまう可能性も0ではないでしょう。

最初に書きましたが、船の中というのは外界から隔離された社会というところが良くも悪くもあるので、そんな中で船とは関係なく緊急避難的にでも情報を入手するための方法は、個人レベルで対策しなければなりません。その際、高いお金を用意して衛星電波を使った通信を利用しなくても、短波放送が聞けるラジオ一台あれば事足ります。今回のクルーズ船のルートなら日本国内のAM局でも十分だったかも知れませんが、日本の領海を離れた時のためにNHKの海外向け日本語放送であるNHK World Japanやこれは国内向けではありますが全国カバーしているラジオNIKKEIを船内でも聞けるようにしておけば、定時のニュースで日本ではどんな事が起こっているかということについてはおおまかに知ることができるようになります。必要であればラジオニュースをスマホの録音機能を使って録音し、船の乗組員に聞かせて対応を迫ることもできるでしょう。そうした情報収集をしていたら今回の場合、特にレストランで感染者と濃厚接触された方のいる可能性があるため、騒ぎになる前から安全な部屋の中で過ごすことも可能だったと思われます。

クルーズでない現地を回る海外旅行の場合、ホテルや公共施設ののWi-Fiサービスおよび、現地で利用できるSIMカードとモバイルルータを利用すればラジオがなくても情報は入手できますが、地域によってはネットがつながりにくい場所もあるかも知れません。急にクーデターが起こってネット使用不可能になることもあるかも知れません。個人的には海外旅行に行く場合もラジオはあった方がいいと思いますが、特にネット自体を船内で管理されている海外クルーズに参加されることを考えている場合には、ある程度感度のいい、さらに短波放送が受信できるラジオの用意を考えておくことがゆくゆくは身を助けることもあるかも知れませんので、一つ用意しておきましょう。私はすでにそうしたラジオは中国のものですがPL-380という機種を使えるようにしてあります。さらに、事前にネットで海外向けのNHK World Japanの放送時間(時間は世界標準時なので必ずしも現地時間とは一致しないのでご注意を)、そして放送される周波数をプリントして用意しておくことでいざという時にスムーズに海外でもNHKからの日本語放送を聞くことができるようになります。

モバイルバッテリーでも使用できるラジオ TECSUN PL-380

上のリンクは私が過去にこのラジオを紹介した時の内容ですが、今の日本ではこのラジオ以上にコストパフォーマンスのいい短波ラジオはなかなかありません。それこそ日本の家電メーカーは高性能なラジオを作ってその評価を上げたというところもあったのですが、現在のラジオというのは非常時の手回し発電ラジオのようなものが出ているものの、短波の聞ける手回しラジオというものもソニーや松下は作っていなくて、本当の意味での日本の方が海外での情報を得る最後の砦というのは中国のメーカーに任されているような感じになってしまっています。

それが時代の流れといえばそれまでですが、これはメーカーだけが悪いということではないことも確かです。日々の生活の中でテレビすらも必要ないと思っているネット依存の社会があるからこそ、ラジオというメディアは顧みられなくなってしまっているのでしょう。しかし、5Gという次世代インターネットがもてはやされる現代にあっても、ラジオしか情報源がなくなる可能性というものを今回の事で再認識したということは、私にとってはきっちりと備えるためのいい教訓だったように思います。早くこの新型肺炎の騒動は鎮静して欲しいと思いますが、デマに惑わされることなく正しい情報収集をするためにも、ネットの情報をラジオニュースで確認するなど、細心の注意をしないと行動を誤る事もあることを考えながら、万全の用意をお願いできればと思う次第です。


AIWAのワールドバンドラジオは中国メーカーのOEM品?

最近のラジオ事情というのはそれほど知らなかったのですが、先日いつも購読しているメールマガジンに、ソニーの様々なワールドバンドラジオを出した「十和田オーディオ」が引き継ぎ、新装なった日本の家電メーカーのAIWA(アイワ)がラジオを出したという話があり、興味を持ってその内容を確認してみたのですが、その結果あえて自分が購入するようなラジオではないということがはっきりしました。
型番はAR-MDS25がステレオスピーカー搭載で、モノラルスピーカーモデルはAR-MD20になっています。画象は興味のある方がそれぞれの型番で検索していただければわかると思いますが、これらのラジオは私の持っているラジオに非常に似ていることが一目でわかりました。それはどちらも中国のメーカーであるTECSUNブランドの出しているラジオであり、AR-MDS25がPL-398MP、AR-MD20がPL-380の形や機能に限りなく近いような感じですね(^^;)。実はTECSUNブランドの2つのラジオはすでに所有しており、その内容は以下のリンク先からご覧になれます。

モバイルバッテリーでも使用できるラジオ TECSUN PL-380

http://syachu.cocolog-nifty.com/blog/2013/03/tecsun-pl-398mp.html

これを単に中国メーカーのOEM品と切り捨ててしまうのは簡単ですが、逆に中国メーカーが高性能を誇るワールドバンドレシーバーを出してこられた背景には十和田オーディオの技術力があったからではないかと考えることができます。ただ、さすがにACアダプタの形状はmini-Bをそのまま使わないで、USB-typeCにするくらいのことはできたのではないかと思うのですが、そうなれば汎用のコードで利用できるわけで、価格が高くても同じ機能でも買ってしまったかも知れませんが、これは今後の製品の出方次第という感じが今はしています。

ラジオの感度というのはアンテナで決まる部分もあるので、今後パソコンのようにさらなる進化を望むのは難しいかも知れませんが、私のように全国を回ってそこから短波を含むラジオ放送を楽しむためにはコンパクトに収納でき最大限の効果を上げることのできるモバイルアンテナが付属され、電池もエネループに正式対応するだけでなくUSB端子から充電も可能なもでるであることが望ましいと思っています。災害用のライトや手回しハンドルというものはいらないものの、LEDを使った照明があるだけでも真っ暗な中では手元を照らすには十分ですので、そうした細かな所に気の付く、日本人好みの機能や周辺機器をプラスした新たなラジオの登場を期待したいものです。