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国産ラジオでも電池3本仕様が登場

国産の電化製品で様々な電池を使うものを使ってきた経験から言うと、それまで国産のラジオや懐中電灯で使う電池の数といえば、偶数の2本ないし4本というのが当り前で、充電池を充電するにも充電器についても一度に2本か4本充電のものがほとんどだったように記憶しています。個人的にはデジカメに単三や単四型の電池を使っていた頃から多くのエネループをローテーションして使うようになりましたが、基本的には2本か4本のものがほとんどでした。

そうしたそれまでの常識に変化を感じたのが、電池式LEDランタンのベストセラーであるGENTOSの「EX-777XP」という現在でも販売されている製品を購入して使ってからです。この製品は単一電池3本仕様になっていました。このランタンを使うためにスペーサーという単三電池を単一電池大きさにしてそのスペースに入れて使える部品を用意したのですが、そうして使う場合に使う単三のエネループは3本になり、いったん使い切った電池をローテーションして使おうとすると、何しろ電池が2本ないし4本単位でしか売っていなかったこともあり、4本のセットを購入すると1本余ります。そのため、4本のセットを3つ購入することで3本のセットを4つ作れば余りがなくなるものの、他に単三電池を3本使っているものがなかったこともあって、予備の電池が増えてしまい当初はちょっとした違和感がありました。

その後、単三用の電池式LEDランタンで電池が3本のものが出たり、中国産のラジオで単三電池3本で動くものを購入したことで徐々に単三3本ずつ使う事が私の中で当り前になってきました。そうなると4本用の充電器に3本しか入れないで充電するのが普通になり、今では複数のラジオ用とランタン用の電池と一緒に電池をローテーションしています。充電した電池がない時でもラジオとランタンで使っている電池をそのまま入れ替えて使うこともできるので、同じ本数で動く製品を複数使うことのメリットも実感するところです。そんな中、最近では国産のラジオにも電池3本仕様のものが現れてきました。

それがパナソニックのBluetooth機能の付いたFM・AMラジオの「RF-200BT」です。IPX3相当の防滴ということでキッチンラジオの分類になるのでしょうが、DC4.5Vで単三電池3本で使う仕様になっています。FM・AMラジオ56地域から選べば簡単にプリセット作業が完了するので、誰にでも使いやすく、ラジオ以外にもスマホと接続させて音楽や動画の音声をラジオから出すこともできます。

さらに、アラームやスリープタイマーも機能が付いていますので、ベッドサイドに移動させて使うのも便利そうです。付属品でACアダプターが付いていますので、自宅で使う分には電池は必要ないとは思いますが、ランタンなど他にも単三電池3本を使うものを持っている場合、3本ずつ充電をするセットを作って常に充電された3本の充電池を用意し、その電池をローテーションしていけば急に電池が切れても慌てずに交換できるようになります。そうなるとランタンと一緒に車に積み込んで持って行き、出先でラジオとしてだけでなくスマホから音楽や動画の音だけ飛ばして聞くのにも重宝するかも知れません。

個人的には災害時の事を考えると電池を一本だけ使うものを多く揃えた方が充電時間や入れ替えの手間を考えると有利だとは思いますが、きちんとスピーカーを鳴らしたりするものでは電池の数が増えるのは致し方ないものがあります。ただ、今までの電池を2本ないし4本使っていたものが混在する中での充電池のローテーションを行なう場合には、必然的に電池の余りが出ることもありますので、こうした新しい電化製品を購入する際には使用する電池の数を確認し、今使っている電池式の製品と揃えた方がいいと思います。

用意する電化製品で使用する電池を単三のものにするか単四にするかということについては購入時に気にされる方は多いとは思いますが、より効率的に使用したい方はその本数にもこだわって、充電池の使い回しのことも考えて揃えてみてはいかがでしょうか。


東芝充電ラジオ TY-JKR5の研究 その6 常時持ち出し時の電池問題

いろいろあって、現在TY-JKR5をいつも持ち歩くバッグに入れ、ラジオのない所で聞きたい番組があった時に取り出して聞くという風に使っています。いざという時のライトも付いていますし、本体が防水仕様になっているため濡らしてしまっても何とか使えそうですし、さらにガラホやスマホがいよいよ電池切れを起こしそうになった場合の気休めとしてもこうした複合的に使えるグッズを持ち歩いていると安心するものです。さらにこちら静岡でも地元のAM局がFMで同時放送を行なうようになったので、かなりクリアに聞くことができるようになったので、ワイドFM対応が生きています。

しかし先日、いつものように使おうと思ってバッグから出したところ、ボリューム兼スイッチが「切」の位置から回ってしまっていて知らないうちに電源が入っていて、当然のごとく中に入れていた単四エネループの容量は空になってしまっていました。

ただこのラジオは電池だけでなく内蔵キャパシタでも十分動くので問題がないと言えばないのですが、キャパシタから電源を取る場合にはそれなりにハンドルを回さなければなりません。普通の場合ならそれもいいでしょうが、回りの目を気にしなければならない時にはハンドルを回さないでラジオを使いたいですし、そのためには乾電池でいつでも利用できるようにしておくことが大事だと改めて思いました。

ラジオの中には時計が付いていたり放送局のメモリーがあって電池を抜いておくと消えてしまうものもあったりするのですが、このTY-JKR5はアナログラジオなので電池を最初から入れておかなくとも一向に差し支えありません。だったら満充電したエネループを別にしておく方がいいのではないかということで、改めて写真の組み合わせをバッグに入れておくことにしました。

こうしておくことにより、数年間エネループを使っていなくても、ラジオを聞く程度であれば十分な電池残量を残したまま保管できるだけでなく、電池の入れっぱなしによる液漏れによる内部故障も防止できます。もっと言うとこの単四電池はラジオにだけ使えるというものでもないので、他の単四電池を使ったグッズが電池切れを起こした時にも使える予備電池になるというメリットもあります。

同じように、デジタル表示のないアナログラジオを防災ラジオとして用意されている方は、ラジオの中に電池を入れた状態で保持しないで、電池を外した形で別々に保管するというのが、いざという時の事を考えると賢い保管の仕方ではないかと思われます。
ただ、今後のTY-JKR5をはじめとする防災ラジオに関する要望としては、本体電源スイッチを独立させるだけでなく、カバーを付けるなどして何かの拍子に電源が入らないように工夫してもらえると、いざという時の役に立たなさという印象は無くなる防災ラジオになるような気がします。本体のロック機能にしても、バッグの中で何かがそのスイッチを解除してしまう可能性はどうしてもあるわけですし、常に持ち出していてもいざという時に私のように電池切れの憂き目を見ないような設計上の工夫について考えていただけると幸いです。

※東芝の非常用ラジオ「TY-JKR5」について書かせていただいた記事を以下にまとめさせていただきました。興味がある方はどうぞリンク先の記事もご参照下さい。

その1 外観とその機能について
その2 コンデンサー充電についての覚え書き
その3 機種比較1 TY-JR10からの進化点
その4 機種比較2 KOBAN ECO-5との比較
その5 その5 まとめと今後への期待
その6 常時持ち出し時の電池問題


防災ラジオの選び方 その2 高性能なラジオをあえて選ぶ場合

災害に備える中でラジオを準備する場合、ラジオ局がいつも安定して入感するような場所に住んでいる場合には前回紹介したような小型のラジオを一つ用意すればいいわけですが、元々地元局すらうまく聴けない場所に住んでいるような場合は、もう少し感度のよいラジオが欲しくなる場合もあるでしょう。

そして、こんなことは考えたくありませんが、地元局の送信設備自体が被害を受けた場合、今まで強力に入っていたラジオ放送が聴けなくなる場合があるかも知れません。そうした場合に備えるという意味でも夜間だけでなく昼間でも何とか遠方の放送局の電波を捉えられるような性能のラジオが欲しいと思う方もいるかも知れません。

ただその前に確認しておきたい事があります。現在の日本のAM局はたくさんありますが、その中でも送信出力の大きい放送局を日中でも捉えることができるラジオがあれば、十分もしもの時に対応して地元局が復旧するまでの情報を入手することができます。

ICF-EX5

私が持っているラジオの中では、国内で売られているホームラジオの中で一番内蔵バーアンテナが長いICF-EX5(現在はICF-EX5mk2として販売されています)が遠距離受信に有利なラジオと言えるでしょう。このラジオはまだスマホで全国の民放が聴けるRadikoのサービスがない時に日中というより夜間に地元以外の放送局をより多く聴こうと思って購入したものですが、日中でも普通のラジオでは聴こえない放送局が入ってきます。

ちなみに、災害時に役に立ちそうな放送局のリストとして、AM放送の中でも100KW以上の高出力で送信している局のリストを作りました。以下のリストの中から自分のいるエリア外からでもいくつかの局が聴こえるようなラジオがあれば万全だと言えるかも知れません。

・NHK札幌第一 567KHz 100KW
・NHK東京第一 594KHz 300KW
・NHK福岡第一 612KHz 100KW
・NHK大阪第一 666KHz 100KW
・NHK東京第二 694KHz 500KW
・NHK札幌第二 747KHz 500KW
・NHK秋田第二 774KHz 500KW
・NHK大阪第二 828KHz 300KW
・NHK熊本第二 873KHz 500KW
・TBS東京放送 954KHz 100KW
・文化放送 1134KHz 100KW
・ニッポン放送 1242KHz 100KW

ただし、国内における出力が大きくても、普段は地元局の信号によってかき消されていたり、夜間などは海外の強力な宣伝放送に邪魔をされている場合があるので、近くて高出力な放送局であっても思ったようにうまく聴こえない放送局があるかも知れません。ちなみに私のICF-EX5で日中聴けるのは、NHK東京第一・NHK東京第二・ニッポン放送までは普通に聴けます。夜になれば大阪も秋田も聴けますが、このリストにはない558KHzのラジオ関西(20KW)が日中でも聴くことができます。

これは、周辺に大出力の放送局がなく、淡路島に送信設備のあるラジオ関西が東方向に指向性のある電波を送信しているために聴けるようになっていると思うのですが、そう考えると上記のリストの中でも地元局が止まっている状態では、もしかしたらもう少し聴けるものも少なからず出るとは思います。

問題は、ICF-EX5はホームラジオの分類に入るような大きなラジオなので、なかなか防災ラジオとして用意することは難しいということです。そして、アナログ式のラジオということで、本当にこの周波数に合っているかどうかを確認するのが難しいということもあります。ただ最近はデジタル方式のラジオも多く出ていて、感度を保ちながら選択度もそこそこなDSPラジオも、それほど高くない金額で購入することができます。

私が持っているものの中ではデジタル表示ができるDSPラジオということで中国のメーカーTECSUNのラジオPL-380があるのですが、このラジオが小型ながらかなり性能が良く、ICF-EX5で入感した放送局の周波数をダイレクトに入力すると(デジタル表示なので周波数を入力すればその放送局に合うのです)そのまま同じように聴けてしまうことがしばしばありました。

個人的にはこのくらいの感度であればICF-EX5でなくてもPL-380でも何とかなりそうなので、私のいざという時に持って逃げるラジオとしては今のところはPL-380で決まりです。ただこのラジオのウィークポイントと言えば、単三電池を3本使用していて、モバイルバッテリーから充電しつつ使えるものの、電池が切れてしまったら使えないということです。

PL-380を充電

しかし、このラジオに繋げるminiUSBのコードと手回し発電でスマホの充電もできる「TY-JKR5」も一緒に持って出れば、いざという時は写真のように「TY-JKR5」とPL-380をUSBケーブルで繋いで手回し発電をしてSL-380に入れたニッケル水素電池に充電することが可能になります。

また、このPL-380は短波の受信も可能なので当然ラジオNIKKEIも受信可能です。もしうまくAM局を聴けない場合に安定して情報を入手する手段が増えるのはいいことです。さらにAMをあえて国外仕様の10KHzごとの刻みに変更すると国内用だと1620KHzまでしか受信できないところ、1710KHzまで聴けるようになります。マニアックな話になりますが、ICF-EX5でも受信できない全国の灯台放送まで聴けるようになりますので、防災ラジオとしてだけでなく車中泊で全国を回るような旅のお伴にして、全国の港町にたどり着いたらその場で灯台放送を聞くには最適なラジオとも言えるかも知れません。

PL-380については私以外にも評価している個人のページも簡単に見付けることができると思いますので、その実力について御存知ない方はぜひいろいろと調べてみて下さい。


防災ラジオの選び方 その1 小型の手回し発電ラジオの感度は?

これから書く話は、ラジオ好きな人でないとあまりピンと来ない話ではありますが、気にされる方は気にされるAMラジオについての性能の話です。ただ、一つ新たな流れの中で言うと、今まではAM自体が聞きにくかった地域でもAMラジオ放送局が聴けるように、AM放送の内容をFMで同時送信する試みが既に始まっています。

このようなAM局再送信がされるFMの周波数というのは、以前はアナログテレビ用に使われていた90~108MHzの「ワイドFM」と呼ばれるものです。今後防災ラジオに限らず普通のラジオを購入する際にも90MHz以上の周波数をカバーするものをまずは選ぶようにしましょう。

そういう前置きをした上で、いわゆる一般的な防災ラジオについて考えてみることにします。先日、防災ラジオとして久し振りに購入したのが東芝の手回しハンドルの付いたキャパシタに電気を溜めるタイプのラジオ「TY-JKR5」ですが、手の中にすっぽり入り、電池も単四電池2本で動くポケットタイプのラジオということで、ラジオとしての基本性能を追い求めることは当然無理があることは承知していました。

アナログラジオの場合、その性能は内蔵のバーアンテナの長さに比例するところがあります。大型でアンテナが長ければその分感度は良いですが、小さなバーアンテナしか搭載できないような場合はどうしても感度が弱くなる傾向があります。

ソニーICF-9との比較

今回改めてその受信能力について報告しますが、ラジオ自体の性能としては、私の持っているラジオの中では単三2本で長時間使えるソニーのICF-9よりも若干感度的には劣る印象です。僅かではありますが写真のように「TY-JKR5」(写真下のラジオ)の方が小さいので、その大きさを比べるとラジオの中にあるバーアンテナが短いような感じです。私の住んでいる静岡県内の場所ではいわゆる地元局を除くと、日中でも車で走っていると何とか普通に聴けるのがニッポン放送くらいなのですが、「TY-JKR5」ではそのニッポン放送も場所によっては受信が苦しいという感じになってしまいます。

それと、全般的にダイヤルの同調位置範囲が広く、かなり適当にダイヤルを合わせても信号が強力な地元局を受信できるのですが、それが仇となり地元局近くにある他の放送局が聞こえず、ずっと強力な地元局が鳴っているという状態になっています。

ただ、このようにダイヤルの同調位置範囲が広いラジオというのは少々周波数がずれて合ってしまっても大きな音で放送が入り、結果として安定して使えるということで(電波が強いことが条件にはなりますが)、ラジオに慣れていない人が急に使っても使えるように「TY-JKR5」は作られているという事になるのかも知れません。

また、日中は地元局しか入らなくても夜になると遠方の放送局が強力に入ってくることがあるのがAMの特徴なのですが、いわゆる感度が良く細かい放送局をしっかり合わせることができるラジオの場合にはそれこそありとあらゆるラジオ局が入ってきてしまい、混信の元になるケースもあります。

最初に紹介したように、多くのラジオでなかなか受信できないラジオ局を受信できるようにするため、FMで同時送信することが既に行なわれている今、大きな地震が起きても地元局の送信設備が残っているならば、十分既存の防災ラジオでも受信できるようになっていると思っていいでしょう。

災害時にはAM局の同時放送がFM局でされたり、コミュニティFM局の方が地元の事細かな情報をAMローカル局よりも流しているケースも多いので、AMの感度が悪くても地元のコミュニティFM局が聴けるかどうかが大事だという側面もあります。今後はAM局だけでなくFM局の聞こえ具合についても確認していくことが大事になるでしょう。

今回は「TY-JKR5」について見ていきましたが、FMの感度については一応コミュニティFM局が自宅でも聴けるくらいの性能はあってほっとしました(^^;)。同じくらいの大きさのポケットラジオや防災ラジオでも、その性能については同じようなものだとは思いますが、特にFMの場合はロッドアンテナの長さを比べてみて、より長いものを購入した方ががいいと思います。

「TY-JKR5」は販売価格が高いので受信性能もいいのでは? と思ってしまう方もいるかも知れませんが、この販売価格は他の日本メーカーでは採用していないキャパシタを充電用に使っているからこの値段になっているのではないかと私には思えます。どちらかというと、これまで説明してきた通り、ローカル放送局をうまく聴くためにチューニングされているということをご理解の上こうしたラジオは購入されるのがいいと思います。


モバイルバッテリーでも使用できるラジオ TECSUN PL-380

前回このカテゴリーで紹介した東芝のTY-JKR5という防災ラジオは、いざという時に備えておくべきラジオとしては必要十分の性能を持っていて、これから新たに災害対応のラジオを購入する場合にはおすすめなのは言うまでもありませんが、違うアプローチから電池切れの問題を解決できるラジオというものを今回は紹介します。

PL-380 その1

このラジオは旧サイトでも紹介したことがあるのですが、日本のメーカーのラジオではありません。最近は爆買いによる観光客の到来とともにあえて日本の人は買おうとは思わない中国のメーカーによる中国製のラジオ、TECSUN PL-380という型番のものです。

初めてこのページにご訪問いただいた方にはラジオと言えば日本メーカーの方がいいという先入観があるかも知れませんが、最近はスマホと同じで必ずしも日本のメーカーの方が全てにおいて優れているとは言い切れないところがあります。

というのも、広大な国土を持つ中国では、有線による通信網を全国に張り巡らすことは物理的に不可能であり、電話でも無線による携帯電話網が整ったように、放送においても日本のようにAMやFMのように狭いエリアをカバーする放送だけでなく、広大なエリアに情報を伝えられる短波放送も多く利用されていて、ラジオというメディアが今でも重要になっていることから性能のいいAM・FM・短波まで聞けるオールバンドラジオが多くのメーカーから出てきています。性能も競争によってかなり向上しているのです。

さらに、技術の進歩によって高性能のラジオを簡単に組み立てられるようになったという事情もあります。今回紹介するPL-380というラジオは、DSPラジオというデジタルラジオで、従来のアナログ部品を使わずに専用のICを中心に組み立てるだけで高性能の受信機能を持つラジオになっています。

DSPラジオの普及に伴って、日本のエレクトロニクス企業の優位性であった手先の器用な労働者が細かいハンダ付けをしたり、部品の細かい調整をするなどのシビアな工程がいらなくなる所があります。そしてラジオ自体の小型化もはかれます。それほど技術がなくても高性能な製品が作れてしまうのですから日本でもDSPラジオを作り、基本性能以外の部分で日本らしい工夫をしてくれればいいのにと思うのですが、そういった事はないようです。結果、今日本であまりいい感想を持たれない「中国製」のラジオを日本のラジオマニアがわざわざ購入して使うという、ここまでの事情を知らない人からしたら考えられない事が現実に起きているのです。

さらに、今回紹介したいPL-380の特徴の一つとしてあるのが、独自でない汎用の電源回りの仕様があります。

PL-380 その2

写真を見てもらえばわかるかと思うのですが、これはパソコンのmini-B USB端子そのものですが、「DC IN 5V」と書いてあることからおわかりの通り、ACアダプターをミニUSB端子の形にして搭載しています。これはメーカーのアイデアなのかも知れませんが、単純にこの形のコネクタが安価に入手できることから使われているに過ぎないのかも知れません。しかし、この形のコネクタが付いていることで、中国国内だけではなく全世界で使える仕様になりました。

当然メーカー純正のACアダプターを買わなくても、どこでも売っている汎用品のUSBコード(充電用)とUSB出力のあるACアダプターをセットで使えばいいわけです。さらに言うと、スマホを充電するために多くの人が使っているモバイルバッテリーを使っても利用することができるという事にもなります。

別にこのラジオは防災用にと考えられて作ったわけではないでしょうが、このようにスマホとACアダプターやモバイルバッテリーを共用できるようなものの方がいざという時には強いのです。過去に私はこのラジオからバッテリーを抜いて、日差しの強い日に小さめの太陽電池パネルに直結してみたところ、太陽電池のみでスピーカーからラジオを聴くことができました。使える電源の種類が増えた事で、防災ラジオとしてもこの仕様による魅力が生まれたということになります。

たまたま先日、テレビの政治討論番組を見ていたところ、今の日本の大手メーカーが過去のように世界を席巻するような活力を取り戻すためにはどうしたらいいかという話になっていました。政治家の方々が政策がらみで討論していたので、具体的な製品の話というよりも法人税を上げた方がいいのか下げた方がいいのかという話が主になっていましたが、全てが法人税の取り方で決まるということもないでしょう。

少なくとも私が日本のメーカーに求めるのは、強烈に欲しいと思える魅力的な商品の力です。ラジオについて言うと、多少価格が高くても高品質で長く使えるいいものを作って欲しいということに尽きます。電池が専用のリチウムイオン電池で、さらにACアダプタもその製品だけにしか使えない特殊な形の専用品なんてケースが今までの日本メーカーでは多かったような気がするのは私だけでしょうか。いくら画期的な製品だったとしても電源回りがそんな事では本体が壊れる前に付属品が入手できなくなった時点で使えなくなるかも知れません。それが新製品が出た時点からわかってしまうような製品を使おうという気には私にはなれません。

ラジオについて、個人的にもう一つ思い出したことがあります。まだ日本の大手メーカーでラジオ放送をフラッシュメモリーやメモリーカードにタイマー録音できる製品がなかった頃、すでに中国のメーカーは早くからSDカードにMP3型式でラジオ録音できるような製品を出していたように記憶しています。当時は日本のメーカーは音声の圧縮技術がメーカーによってまちまちで、自由にコピーして様々なメディアで使い回すことは難しく、ラジカセ代替の製品をにわかには選ぶことができない雰囲気がありました。

これからは今の日本の技術力で汎用な製品を出す中でメーカーに競ってもらえれば、日本だけでなく世界中から引き合いが来るような製品を今後出して行けるのではないかと思うのですが。本当にラジオ好きの身としては、今回紹介した中国産のラジオを凌ぐような商品の力を持ったオールバンドラジオをぜひ出してもらいたいです。いくら企業として利益を上げていても魅力的な商品が将来にわたって出てこないなら、日本のメーカーの衰退は自然と起こってきてしまうのではないでしょうか。できる限りそんなことにはなって欲しくないのですが(^^;)。


東芝充電ラジオ TY-JKR5の研究 その5 まとめと今後への期待

ここまで、TY-JKR5という小型の防災ラジオについて様々な面から見てきました。一般的には防災ラジオを選ぶ際には家電量販店で目に付くものを選んでしまう状況はあると思いますが、単にメーカーの名前を見て選ぶだけでは不十分な面があることがおわかりいただけたのではないかと思います。実際に災害にあった時に役に立つものはどれかと思いながら見ていくと、ラジオで有名なメーカーも手回し発電のラジオは出しているものの、TY-JKR5と比べると備蓄するには不向きであると思われるのではないでしょうか。

内蔵充電池にニッケル水素電池を使うことは悪いことではありませんが、内部のしかも交換できない電池が劣化してしまった場合はユーザー側では保証の無くなるのを前提にバラすしかなくなってしまいます。せめてエネループなど乾電池型のものか、コードレスホンの交換電池のようなコードのある充電池を内蔵電池が劣化した場合に交換できる設計にしてあるものが出ていれば、同じラジオを長期にわたって使い続ける選択もできたでしょう。メーカーもニッケル水素電池に固執するなら、交換可能なものをという風にお願いしたいものです。

現在、このTY-JKR5くらいの大きさのものしかコンデンサー内蔵のものでは作れないのは、技術的にもっと大容量の電気をためることができるコンデンサーが開発されていないということに尽きます。しかし、世の中には大容量を貯めこむことのできるコンデンサーを開発している人もいるので、その流れに大いに期待したいところです。

具体的な話では、今ある電気自動車も化学反応を伴う電池を使っており、何しろ充電に時間がかかりますし劣化すれば高額の負担をして新しい充電池に交換しなければなりません。もしこれがこのラジオと同じような仕組みで電気をためることができるコンデンサーで動くなら、化学反応を必要としない分充電は瞬時に終了できますし、耐久性も電池と比べるとかなりいいため、今のような電気自動車が普及するためには大容量の電気をためられるコンデンサーを開発し、安全に走行できるような周辺技術を開発できればという事はあるようです。

もちろん、コンデンサーは放電した場合に一気に電圧が下がるので、何らかの対応策が必要になる分実用化も難しいのでしょうが、ラジオを動かす分の電源としてなら、今後の研究いかんによっては数日間は使い続けられるようなラジオが出てくれば、かなり面白い分野だと言えるでしょう。

また、ラジオに太陽電池パネルを付け、数時間でコンデンサーに満充電できるだけのものが出たら、こうしたラジオに付きものであるハンドルを回す音についてうるさいとトラブルになることも減るでしょう。昼間曇り空でも外に出しておけば、夜通しラジオが聞けるくらいに太陽電池自体も進化してくれれば、容量の大きいコンデンサとあいまってコンデンサーだけで日常生活でも十分に使えるラジオが出てくるのではないかとも期待できます。今後はそんなラジオの登場を待ちながら、TY-JKR5を今は使っていこうと思っています。

※東芝の非常用ラジオ「TY-JKR5」について書かせていただいた記事を以下にまとめさせていただきました。興味がある方はどうぞリンク先の記事もご参照下さい。

その1 外観とその機能について
その2 コンデンサー充電についての覚え書き
その3 機種比較1 TY-JR10からの進化点
その4 機種比較2 KOBAN ECO-5との比較
その5 その5 まとめと今後への期待
その6 常時持ち出し時の電池問題


東芝充電ラジオ TY-JKR5の研究 その4 機種比較2 KOBAN ECO-5との比較

ECO-5 大きさ比較

ここまで紹介している東芝のTY-JKR5が出てくる前までは、コンデンサー(キャパシタ)を充電池として使っている防災ラジオの中での一番のおすすめは、写真のKOBAN ECO-5が唯一だったように思います。この機種の後継機が出てくればTY-JKR5の正統なライバルになると思いますが、このECO-5もまだ十分防災ラジオとして通用する部分はあります。2台を比べてみればわかりますが、ECO-5の方が大きさと厚さが一回り小さくなっています。

ECO-5がTY-JKR5と比べて残念な点は、多少感度が悪いことの他に、FMワイドバンドをカバーしないことがありますが、さらにAMもカタログ上1600kHzまでしかカバーしないので、高速道路や国道の沿線で放送している交通情報サービスが聞けないということがあります。

さらに、電源スイッチを兼ねたボリュームと選局ダイヤルが昔のラジオのように少々出っ張っているので、カバンの中でスイッチが入ったり、合わせておいた放送局がずれてしまったりということがTY-JKR5と比べると起こりやすいという事があります。まあ、この辺は製作コスト的には仕方のない部分ではありますが。

ECO-5は設計の割り切りによって乾電池での動作はできず、手回し発電によるコンデンサからの充電のみで使えるラジオです。ただ乾電池による利用ができなくなっているという事は悪いことばかりでなく、ある意味割り切りを感じさせます。その分本体が小さくて軽くできますし、長い間電池を入れっ放しにして液漏れを生じさせる心配もありません。

また、ECO-5には防水防塵機能はありませんが、イヤホン端子やUSB出力のところにゴムカバーがないのでいちいち開けたり閉めたりする手間はなくなり、直接コードが差せて便利は便利です。ただ、放送局を合わせるための同調ライトは付けてくれても良かったのではないかという気がします。

個人的には周波数をFMワイドバンドおよびAMの交通情報が聞けるよう改善し、同調ライトを付けて今の売り値である3千円前後をキープすることができれば更にバランスのいい製品になるような気がします。また東芝のブランドに固執しない人で、乾電池で使う事を想定していない人なら買いの防災ラジオになるでしょう。

ECO-5 ハンドルの比較

KOBANというブランドの「太知ホールディングス」という会社は早くから内蔵充電池にコンデンサーを採用した防災ラジオを販売していた実績があり、過去からの一定の評価はされてきたように思います。ある意味、この製品があったからこそTY-JKR5が出たとも言えます。何よりTY-JKR5がこのラジオの形であったり、写真のようにハンドルの収納方法が同じようになっていることからもその事は類推できるのですが、細かいことは抜きにしてもここまで紹介してきたように、TY-JR10からECO-5になり、さらにTY-JKR5まで進化してきたポケットラジオタイプの防災ラジオの状況というのはもっと多くの人にこういうラジオがあるということをわかっていただきたいなと思います。

TY-JKR5自体はまだ出たばかりで小型ラジオとしては高めの価格になっていますので、コンデンサーに充電するタイプの小型ラジオがとりあえず欲しいという方で、ワイドFMは現状では必要がないというならば、このECO-5を商品の名前通り備蓄ラジオとして手に入れておくのもありではないでしょうか。

※東芝の非常用ラジオ「TY-JKR5」について書かせていただいた記事を以下にまとめさせていただきました。興味がある方はどうぞリンク先の記事もご参照下さい。

その1 外観とその機能について
その2 コンデンサー充電についての覚え書き
その3 機種比較1 TY-JR10からの進化点
その4 機種比較2 KOBAN ECO-5との比較
その5 その5 まとめと今後への期待
その6 常時持ち出し時の電池問題


東芝充電ラジオ TY-JKR5の研究 その3 機種比較1 TY-JR10からの進化点

TY-JR10正面

東芝の充電ラジオと言えば、私が今でも使っていてTY-JKR5にも通じる小型ラジオ、TY-JR10の存在を抜きに語ることはできないでしょう。写真のように大きさはほとんど同じですが、当時同じようなハンドル付きのラジオ「充電たまご」を意識したフォルムになっています。

このラジオはその大きさもそうですが、手回しハンドル付きでFMワイドバンド仕様(当時はアナログテレビの1~3チャンネルの音声を聞けるという事でその表示がありました)、充電池の他、単四電池2本でも動き、付属のケーブルを使って携帯電話の充電が可能という、ほとんどTY-JKR5の特徴に通じるコンセプトのラジオに仕上がっています。

TY-JKR5との違いという点では内蔵充電池がニッケル水素電池からコンデンサーに変わった事の他、携帯電話充電のための接続ケーブルが独自規格で、無くしたらこの機能ごと使えなくなってしまうということと、けたたましい音を立てるブザーが省略された事が挙げられるでしょう。

TY-JR10裏

また、ハンドルの収納部は写真のように作リが甘いので、ハンドルを折らないように気を付ける必要がありました。

実は私は今でもこのTY-JR10は車のダッシュボードに入れて使っているのですが、気が付いた時にハンドルを回すことで充電池の容量を空にしない事を常に気を付けています。残念ながら携帯電話充電用のケーブルを無くしてしまったのでハンドルはラジオの内蔵電池を充電するのみになってしまいましたが、きちんとメンテナンスをしていればすぐに内蔵電池がダメになるほどの事はないということも実証できています。

ただ、そうだからといって非常用持出袋に放り込んだまま5年も6年もそのままにしておいたらその時にも普通に使えるかどうかはとても保証できません。もし現在このラジオと同じような内蔵充電池にニッケル水素電池を使っている防災ラジオを使っている方は、普段も手回し充電をしながら使うことをおすすめします。

逆に言うと、こうした手間がかからない分、TY-JKR5を買っておけばいざという時に役立つツールになるだろうと思えます。ラジオを多く持っているような方は、どうしても使う時と使わない時との差が出てくると思いますが、ある程度全く使っていなくても必要な時に活躍が期待でき、さらに充電用のケーブルも付属のものでなくても汎用のケーブルが使えるので、TY-JKR5はTY-JR10の正常進化でできた製品であることが改めて確認できました。

ラジオの形には好みがあると思いますが、TY-JR10はその形のせいかなかなか安定して置きにくいということがあり、TY-JKR5の直方体の形状の方がどこでもどんな風にでも安定して置けるので、私はこの点も正常進化をしたのではないかと思っています。

※東芝の非常用ラジオ「TY-JKR5」について書かせていただいた記事を以下にまとめさせていただきました。興味がある方はどうぞリンク先の記事もご参照下さい。

その1 外観とその機能について
その2 コンデンサー充電についての覚え書き
その3 機種比較1 TY-JR10からの進化点
その4 機種比較2 KOBAN ECO-5との比較
その5 その5 まとめと今後への期待
その6 常時持ち出し時の電池問題


東芝充電ラジオ TY-JKR5の研究 その2 コンデンサー充電についての覚え書き

このラジオを購入した方は、まず手回しハンドルを回してしっかり充電ができてラジオが聞け、ライトが付くのか確認したくなるでしょう。しかし、このラジオは充電した電気を貯めるために従来のニッケル水素電池ではなくコンデンサー(キャパシタ)を使っているために、少々戸惑うことも起こるかも知れません。

というのも、購入時には内部のコンデンサーには全く充電されていない状態になっていると思いますので、ハンドルが軽い状態で多少回したくらいではラジオをスピーカーから聞けるだけの電気をためられていない可能性があるのです。これを他の内蔵電池にニッケル水素電池を使っているラジオと同じような感じで使おうとすると、もしかしてこのラジオは内蔵電池に欠陥があるのではないかと感じてしまう事も起こり得ます。

かなり回したのにラジオが聞けないと思った方は、まずはハンドルの回した感じが軽いのかある程度重くなっているのかを感じてください。ある程度重くないと電気を貯められないということもありますので、重い状態でまず100回を目安に回してみましょう。ライトが付くぐらいまで電気を貯められたことが確認できればラジオも聞けるようになるはずです。

ここだけ紹介すると空になってから使えるようになるまで大変なので、いざという時に役に立つのかというような感じも受けるのではないかと思いますが、空になってしまうからこそいざという時には満充電まで電気をためることができるわけで、それゆえ災害用として使えるラジオであると言えるのです。ニッケル水素電池のような電池というのは化学変化の仕組みを利用して電気を発生させている関係上、ずっと充電させないまま放っておくと中味が不活性化してしまい充電しようとしても充電されない状態にまで中味が劣化してしまう可能性があります。それほど回さなくてもすぐに使える代わりに、満充電にいつなるのかというのは電池の状態によって変わってくることになってしまいます。

ニッケル水素電池を使った防災ラジオの説明書には、一定の期間ごとに手回しハンドルを回して内部電池の不活性化を防いで欲しい旨の記載があるのですが、このキャパシタラジオは何しろ購入時に空になっているのですから、放置して充電池が空になっていても大丈夫です。最初に紹介したようにコンデンサの中にラジオが聞けるほどの電気を貯めこむために時間はかかるものの、単に手回しハンドルを回すモーターが作った電気をコンデンサに物理的に貯めるだけなので、コンデンサ自体が壊れなければ長期にわたって使用していなくても最初に使い始めた時のように性能を復活させることができるのです。

このような特性があるコンデンサを使ったラジオであるだけに、長時間このラジオを聞き続けようと思った場合には手回しハンドルの充電池による運用よりも単四電池2本を使って安定して運用した方がいいと思います。ちなみに、私が使っているのはニッケル水素電池としては高性能を誇るパナソニックのエネループで、満充電したものを入れれば安定して動作します。

もし寝ながら放送を聞きたいという場合には、乾電池では朝まで鳴り続けてしまうので、電池を充電池に切り替えて手回し発電で使えば、内蔵電池が切れるまで数十分間ラジオが聞けるという、スリープ機能のようにしてラジオを使えます。このラジオの場合、最大充電量が少ないこともあり、延々とハンドルを回してもラジオが聞ける時間が決まっていますので消し忘れても安心です。

だいたい1分間に150~180回くらい(一秒に3回以内)回すとラジオもライトも約30分くらい連続して使えるようになるそうですが、満充電になるにはこの倍くらいハンドルを回せばいいそうです。最大でも約1時間のラジオを聞き続けられる勘定になりますが、ちなみにアルカリ単四電池2本ではラジオもライトも約40時間くらい使えるという目安の数字が説明書には掲載されています。

決して容量が多いとは言えない単四電池の1/40しか容量がないコンデンサーの能力というわけですが、それでも何とかラジオも聞け、ライトも使えるというのはラジオというハードの省電力性とともに、LEDの技術が進歩したことの証でもあるわけです。

ですから、手回し発電の能力だけで言えば、くれぐれもコンデンサーの蓄電能力に過大に期待はしないで必要な時に必要な時間だけ使うラジオということで評価されるのがいいでしょう。

※東芝の非常用ラジオ「TY-JKR5」について書かせていただいた記事を以下にまとめさせていただきました。興味がある方はどうぞリンク先の記事もご参照下さい。

その1 外観とその機能について
その2 コンデンサー充電についての覚え書き
その3 機種比較1 TY-JR10からの進化点
その4 機種比較2 KOBAN ECO-5との比較
その5 その5 まとめと今後への期待
その6 常時持ち出し時の電池問題


東芝充電ラジオ TY-JKR5の研究 その1 外観とその機能について

今回紹介する手回し充電ラジオ、TY-JKR5は、旧サイトで紹介していたラジオについての記事のコメントの中で紹介していただき、私自身も知ることとなりました。世間の評価についてはわかりませんが、まずは購入してみました(^^)。

個人的には国内メーカーが出した災害に備えるためのラジオとしてはかなりいいスペックを持っていて、いわゆるポケットサイズのラジオであることから、予算さえ許せば非常用持出袋に入れておくラジオとしてはこれが一番のおすすめではないかと思うのですが、それほどまだ注目されていません。ここでの紹介を機に多くの人に知って欲しいと思っています。

詳しい内容も見ないで買ったのにはこのブログで紹介しようと思った他に私の個人的な事情もあります。手元に置いているラジオはたくさん持っているのですが、その多くは単三電池で動くものです。最近になって単三よりも単四で動くグッズを利用し出したことがあり、単四2本で動き、小型のスピーカーを持つラジオを一台欲しいと思っていたところだったので、まさにピンポイントのニーズで購入に至りました。基本的には充電したエネループ2本で運用しますが、電池が切れた時には手回しハンドルでコンデンサに充電して使うことを想定しています。それでは、ここからはその概要を紹介していきましょう。

まず、大きさは幅110mm・高さ65mm・奥行き35mmと片手で十分持てます。付属品は本体に付くストラップと、microUSBでAndroidスマートフォンにつながる充電用のケーブルと、ガラケーを充電できる変換アダプタ(microUSBメス差し込み口付)が付きます。イヤホンは付属しないので、必要とされる場合は別途用意しましょう。

TY-JKR5正面

まず、本体正面を見てみましょう。ダイヤルはAMとFMに分かれていて、特にFMはワイドFMをカバーしているので、今後AM局がFMで再送信を行なうことが起こっても安心して使うことができます。本体の表示はもう2つあり、スイッチを入れると赤く点灯するLEDと、放送局を強力にキャッチしたら緑色に点灯する同調ライトがあります。

TY-JKR5真上

真上を見ると、FM用のロッドアンテナの他に、ラジオのバンド切り替えスイッチおよび白色のLEDライトのスイッチが付いています。過去の防災ラジオの中に付いていた機種もあった非常用のブザーについては付いていません。もっとも、こうした機能は誤動作が心配なところなので、これでも十分ではないでしょうか。

TY-JKR5左側面

そしてライトのある左側面にはゴムで蓋をされた端子類があります。イヤホン端子およびUSB出力の端子はここにあります。基本的に防水と防塵機能があるため、むき出しの端子では防水性能を保てないためこのような形になっています。

TY-JKR5右側面

反対側の右側面には選局および音量(電源スイッチも兼ねています)スイッチがあります。つまみの出っ張りは無く、かばんの中などで誤ってスイッチが入ったりすることを極力防ぐ仕組みになっています。なお、こちらの側にストラップホールがあります。

TY-JKR5裏面1

そして、手回し発電のギミックですが普段はこちらもハンドル部分が出っ張らないようにぴったりと収納できるようにデザインされています。ただ、爪を使わないとハンドル部分を起こせないくらいきっちりとはまっているので、最初にハンドルを取り出す際には注意しましょう。

TY-JKR5裏面2

ハンドルを引っ張り出すと、その中に電池の種別を選ぶスイッチがあります。ここで乾電池(単四2本)か充電池(コンデンサー、キャパシタとも言います)で動かすかを選びます。乾電池は説明書の記載によるとアルカリ電池での持続時間しか書いてありませんが、満充電したエネループでも十分ラジオを鳴らすことはできました。なお、乾電池を使ってLEDライトを点灯させることはできますが、ガラケーやスマホを電池で充電することはできません。

その他、説明書の中に書いてあることで紹介しておきたいことは、手回しハンドルの回転の向きはどちらに回しても大丈夫ということと、1分間に150から180回転で2分程度回し切れば満充電になるので、ラジオやライトのみ使うならばそう回す必要はないということです。ただ、充電をしていない場合はハンドルはかなり軽くなりますので、ある程度重い状態で回し続けることが早く満充電状態を作り出すコツとなります。

※東芝の非常用ラジオ「TY-JKR5」について書かせていただいた記事を以下にまとめさせていただきました。興味がある方はどうぞリンク先の記事もご参照下さい。

その1 外観とその機能について
その2 コンデンサー充電についての覚え書き
その3 機種比較1 TY-JR10からの進化点
その4 機種比較2 KOBAN ECO-5との比較
その5 その5 まとめと今後への期待
その6 常時持ち出し時の電池問題