ラジオ」カテゴリーアーカイブ

スポーツイベントと外出が重なった場合の数々のモバイル回線利用で体感する方法について

先日WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)が日本チームの優勝で幕を閉じました。野球好きではない人にとってはずっとテレビでWBCに関わる内容だらけだったことについて言いたい事は十分にあるのではないかと思います。

私自身は実戦はともかく、大きな試合をテレビ観戦するのは普通にやるのですが、それでも世の中の流れをわざわざストップさせなくても、興味ある人だけが見られるようにする方法はいくらでもあると思います。例えば、中継やその後の結果による特別番組についてはメインチャンネルではなくサブチャンネルの方で放送し、通常番組をメインチャンネルで放送したり、インターネット配信でこれでもかというばかりに流したりするなど、コンテンツに興味のある人がすぐにアクセスできるような流れを作ることで、急に番組の放送予定が変わってしまって憤慨するような事はなくなります。昔はともかく、今はそんなやり方もできるわけですから、スポンサーの問題はあるにせよ、午前中にやった試合を急遽夜のゴールデンタイムで再放送するような事はしない方が良いのでは? もしどうしても放送したければサブチャンネルで画質は我慢してもらうなり、動画配信の見逃し配信を活用してもらうなりのやり方も考えた方が良いのではないかと思ったりもします。

ちなみに、私自身もWBCの準決勝と決勝は、仕事がらみでまるまる見ることはできませんでした。そんな中、車で外に出ている時はリアルタイムで動画を見るなどしましたが、さすがに仕事中はそういうことはできない雰囲気だったので、トイレタイムだけスマホで速報画面から得点経過を見るくらいしかできませんでした。

そんな中、そこまで行動を拘束されない移動中に役に立ったのは動画でなく耳だけで聴く「radiko」からの中継でした。といっても地域によってはラジオでの生中継がない地域もあったと思いますが、私の場合は有料のradikoプレミアムに加入中だったので、東京をキーステーションにするニッポン放送の中継をエリアまたぎで聞いていたのですが、イヤホンから聞いていたこともあり、それなりに球場の臨場感もわかったので、スマホからアマゾンプライムの特典として生中継されたものよりも、スムーズに入ってきて、逐次その内容を把握することもできました。

こうした事は、私自身かなり前からやっていて、お正月に電車での長距離移動をしている時に、NHKのラジオアプリを使うと、新年の箱根駅伝の中継を行なっているので、ワンセグだと通る場所によって見えなくなってしまう携帯電話のテレビ機能を使って見るよりも、安定してその内容を把握しながら移動することができました。

ラジオの配信を聞く場合にはそれほど容量を必要としないので、必ずしも多くない高速クーポンしかない場合でも利用しやすいこともありますし、いわゆるサブブランドの低速時の最大1Mbpsでは余裕で、月3GBプランの低速最大300kbpsでも途切れることなくラジオを聞き続けることができます。テレビと同時にラジオ中継もあるスポーツイベントというのはそれこそオリンピック級のものなので、その時に出掛けなくなってしまうこと自体が好きな人にとっては不幸ではありますが、スポーツ観戦の一つの方法として覚えておくといいと思います。

ラジオ放送について、もう一つ書かせていただくと、特にJリーグで贔屓のチームがあるものの、DAZNの高い利用料は毎月は出したくないような場合、Jリーグの試合は地域密着という理念があるため、地元のラジオ局で生中継していないか確認の上、全国のラジオ放送が聞けるradikoプレミアムで利用するのも一つの手ではないかと思います。昨年2チームあったJ1のチームがJ2に降格したことで、なかなかBSでの試合中継がないJ2や、その下のJ3についても、御当地チームがホームで試合をする場合には地元のラジオ局が中継を行なっていることがあります。

具体的には私の住む静岡市をホームタウンとする清水エスパルスは、2023年4月1日に第7節でヴァンフォーレ甲府と甲府市で試合があるのですが、この試合は地元のAM局であるYBS山梨放送で中継があります。動画ではリアルタイムに見られなくても、試合の様子は耳からの情報だけでも十分にわかり、さらには全国どこにいてもradikoプレミアムに入っていれば聞けます。

また、全国のコミュティFMで試合の模様が生中継されることもありますが、その場合にはスマホアプリで聴けるものや、直接局のホームページからリンクされている先を辿って行くものなど様々ですが、Jリーグの場合には直近の放送日程は中継する放送局名ともに出ています。特にコミュニティFMの場合には聴取に料金がかからないことがほとんどなので、興味のあるスポーツ中継を自宅や移動中にも聞きたいと思ったら、そうしたネット配信情報をチェックすることで、「ネットで文字情報だけしか試合経過がわからない」というストレスから開放されるでしょう。

特に、最後に紹介した地域のコミュニティFMのスマホ聴取(データ配信)の方法については、災害時の情報源としても有効です。ちなみに、自宅にある警報級の災害情報が発生したらラジオの電源が入る市から購入した防災ラジオは、私の住む地域をエリアとするコミュニティFMの電波を受信するような設定になっているので、もし自宅から遠く離れている時に大きな災害が起こった時に、現在自宅はどうなっているのかという点について情報が入ってくる可能性もあります。テレビに比べると軽視されがちなラジオではありますが、いざという時に活用できるような体勢だけは取っておいてもいいのではないでしょうか。


サッカーを盛り上げるためDAZNの値上げは地方のテレビ局にとってはチャンスなのではないか?

私を含む庶民はこんな時代ですから値上げには敏感です。特に冬の暖房費まで電気に依存するオール電化の家に住んでいる方は、今後どこまで電気代が上がってしまうかわからない中で、今まで払ってきた固定費まで上がってしまうということになると、基本的にはどうしても必要なものは守るものの、いわゆる「何となく」入っていたものについては支出を抑えるために切っていくことになるのではないかと思います。

それは、継続してやってくるサプリメントかも知れませんし、シーズンが一年中ではないのに年間契約をしているスポーツ中継の有料視聴料だったりするかも知れません。こんな事を書くのは、日本のプロサッカーリーグのJリーグを独占中継する契約をJリーグと結んでいるスポーツ全般のネット配信サービスの「DAZN」の値上げのニュースを聞いたからです。

以前は月額1,925円で全てのスポーツが見られたのですが、2022年2月からは月額3,000円となり、2023年2月14日から月額3,700円という値上げが発表されました。DAZNでは、世界のユニークなスポーツを手軽に楽しめるプランとして「DAZNグローバル」(月額税込み980円)も同時に発表しましたが、逆に言うとこの安いプランではメジャーなスポーツは楽しめないということになります(Jリーグ、国内プロ野球、欧州サッカー、モータースポーツ、ゴルフなどは通常プラン)。

それでも、テレビ中継のないJリーグの中でもJ2やJ3の試合まで全て生配信するのがDAZNの売りなので、忙しくてなかなかスタジアムには行けないような人にとっては、まだ加入の余地はありますが、それでもJリーグ中心なら現在のオフシーズンにはいったん退会するなどの方法で出費を抑える人も出てきそうです。

コアなスポーツのファンは今回の値上げにも付いて来るのではないかと思うわけですが、昨年のFIFAサッカーワールドカップを見てJリーグも見ようと思った人にとってはこの値上げというのはかなり敷居が高いのではないかと思います。そうなると、せっかく盛り上がってきた地方でのサッカーに対する熱気が削がれてしまう可能性も考えておかなければなりません。ワールドカップは、一応テレビ中継され、地上波でのテレビ中継がない試合でもABEMAでネット生配信されましたので、インターネット環境さえあれば、全国どこでも追加料金なく見ることができました。しかし、Jリーグ(特にJ2・J3)の地元密着の理念からすると、地域のサッカーに関心のある人であれば、地域で放送されている地上波のテレビ局が主に土・日曜の午後に行なわれるホームの試合であれば、生中継することは可能ではないかと思うのですが。

全国どこでも、週末の午後のテレビは、ドラマの再放送だったり、テレビ東京から提供してもらっているバラエティが放送されているような感じになっています。そうした編成を、おらが町のチームの試合(サッカーだけに限りません)を地元局が中継することで、地域も盛り上がってくるのではないかと。

果たして2023年の予定がどうなっているのかはわかりませんが、私の住む静岡においては、せめて静岡ダービーの6試合と、ヴァンフォーレ甲府との「富士山ダービー」3試合(ホーム分)くらいは地元地上波で放送することが、昨年散々言われた静岡県のサッカー王国復活の鍵になるのではないかくらいに思っているのですが、マスコミはさんざん焚き付けても自らの利益にならないことはやらないような感じもあるので、このままDAZNの意のままに利用料金が年々上がっていってしまうなら、それに反比例するようにサッカーへの熱気が削がれていくような気がしてなりません。

また、静岡ではテレビで中継がない場合に、地元ラジオ局で中継放送を行なっている事もたまにはあるのですが、プロ野球シーズンになると試合の日の夜にはほとんど放送するなら、その分他のスポーツに放送の割り当てをしてもらってもいいのではないかと思います。そうした傾向が全国に広まると、ラジオでならJ2・J3でも中継放送をラジコプレミアムに加入すれば月額385円で全国の加盟するラジオ局の放送が聞き逃し分を含めて利用可能になるので、放送局側の負担を減らした上での地域スポーツ振興の一つの手段としてラジオの活用についても真剣に考えて欲しいものです。

ちなみに、radikoであれば低速最大300kbpsあれば途切れることなく楽しむことができます。具体的にはUQモバイル・LINEMO・Ymobileの月3GBプランであれば外出先でも十分楽しめます。このように技術的なハードルについては十分クリアすることができるのに、多くの人がお金を出さなければ地元のチームの試合について直接スタジアムに行けないとリアルタイムで内容もわからないというのは、もう少し考えていただければと思いますね。もちろん、DAZNは手軽に自宅の大画面テレビで配信映像を楽しむことができるので、値上げを気にせず入ることができれば一番いいのですが。私自身は、どうしても見たい試合については昨年も行ないましたように、povo2.0のトッピングでDAZNをピンポイントで利用しようと思っていますが、こちらも2023年3月1日から一回925円(今までは770円)に値上げされるので、本当に見ないといけない試合を絞り、povo2.0の継続維持のためにはトッピングしなくなると思います。私と同じようにたまにpovo2.0のトッピングでDAZNを利用していた人はご注意のほどを。


ラジオで聴く地元の情報は現地に滞在していると錯覚させるだけの力がある

昨日は沖縄の「慰霊の日」でした。ニュースで記念式典の様子を見た方もいるかも知れませんが、改めて第二次世界大戦で国内が戦場になった場所(空襲などは除く)は沖縄であり、そこで何が起こったのかは現代でも全てが明らかになっているわけではありません。

たまたま昨日は自宅にいながらradikoのプレミアムサービス(有料)を利用し、沖縄の民放ラジオ局を午後からしばらく聴いていたのですが、普段はその気候同様あっけらかんとして明るいラジオパーソナリティが直接内戦を経験した方にインタビューに行き、その様子を語ってもらうような取り組みがあったりして、沖縄の方にとっては6月23日という日は特別な日なのだという感じがしました。沖縄に滞在していなくても、疑似体験できるのは、ラジオ放送を聞き流しているからなのかも知れません。

現在、このように日本全国どこにいても日本国中のラジオ放送がインターネットで聴けるようになっていますが、古くから感度の良いラジオを買って全国の放送を聴こうと努力していた時を考えると、信じられないほどいい環境になっています。

私の住んでいる静岡県は北にも南にも距離的には遠いのですが、AMラジオ中心に国内の地方局を主に聞こうと思うと、昼でも場所を選べば東京の放送は何とか聞こえるものの、遠方の放送局を聞くのはまず無理でした。ただ夜になるとAM局の電波が夜になると発生する電離層にぶつかって遠くまで届くようになるのですが、同時に起こってくるのが日本国外からのAM周波数を使った放送局の混信でした。

具体的には、韓国・北朝鮮・中国・台湾・ロシア(当時はソ連)などが自国民に向けてだけではなく、日本国内へも自国の主張を届けようと、日本国内では考えられない出力で電波を送信してきます。そのため、昼間は何とか聞こえていたニッポン放送が北京放送に消されてしまうとか、良くそんなことはありました。

そんな状況なので、静岡県にいて沖縄のラジオ局を受信するというのは昼も夜も不可能と言っても良かったと思います。個人的には沖縄民謡が好きだったので当時の琉球放送の長寿番組「民謡で今日拝なびら」が国内向け短波放送のラジオNIKKEIでその日の夕方放送分がその日の夜にネットされることを聞きつけ、古い短波の聞けるラジオを引っぱリ出し、その時間だけでも沖縄の民謡に癒やされたことは良い思い出なのですが、ネットのおかげで月々の支払いはかかるものの、沖縄だけでなく出力が小さ過ぎて大きなアンテナを繋いでもほとんど聞こえないような全国のラジオがスマホ一台あればいつでもイヤホンで聞きながら移動できるようになったのは、本当にすごいことなのです。

今後、今までなかなか行けない場所へ行く旅行を計画されている方がいましたら、出発のしばらく前から、その地方のAM局の朝~夕方の地元情報満載のラジオ番組を聞きながらあたかもすでに現地に来ているような感じにするのも面白いのではないかと思います。旅行日が週末であれば、事前に地元民だけが知る週末情報を入手することも可能ですし、その内容によって現地での行動を変えてみるのもいいかも知れません。

また、お金を出してまでradikoのプレミアム会員にはなりたくないという方には、動画配信のYou Tubeなどで番組内で流している楽曲を除いた(著作権の関係で)おしゃべりを生配信しているような番組もありますので、そうした生配信を見ながら聞いていれば、ラジオを楽しむように動画配信を楽しめると思います。まずは自分の興味ある地域の放送局のホームページから確認してみましょう。


古い携帯端末は捨てたり返さずにとっておく事に意味がある(ただしワンセグ・フルセグ対応機限定)

一昨年のお正月明けくらいまではまだ今のように感染症が日本国内で案じられるような事はなかったので、友人宅で集まって軽い飲み会をしていました。今考えるとその頃が懐かしいですが、当時の友人宅では何とテレビが無かったのでした。

飲み会にテレビなど要らないという事もあるのですが、飲み会も後半に入ると流石に話すこともなくなりだれてきたので、そこでさっそうと取り出したのは、ドコモでかつて販売されていた7インチタブレット、シャープのSH-08Eと卓上ホルダ(専用クレードル)でした。

このタブレットは一応防水で、しかもワンセグ・フルセグ(これが重要)でのテレビ地上波放送を受信に対応しているので、常に持ち出したりはしないもののいざという時のために取っておいたのです。

7インチということで家庭にあるテレビと比べるとかなり小さいですが、写真のように卓上ホルダ(専用クレードル)の裏にはアンテナケーブルを取り付ける端子が付いているので、上記友人宅ではテレビのアンテナは残っていたので、ケーブルをクレードルに接続したことでフルセグの画質での視聴およびサブチャンネルも使用可になり、家庭用地上波テレビと遜色ありません。そんな感じで、飲み会の後半はもっぱらテレビ番組を見ながらゆるい話に終始したということがあります。これを見て中古品を物色される方は、本体のみではなく卓上ホルダ付きで安いものを探すと、いざという時には自宅のテレビの代替として使えると思います。

現在売られているスマホやタブレットにはテレビチューナーが付いていないものがほとんどだろうと思います。中にはFMラジオが聞けるようなチューナー付きのものもありますが、主にイヤホンを使った(イヤホンコードをアンテナの代わりにするケースが多いだろうと思われます)個別使用になる用途が主でしょう。

スマホにFMチューナーを付けて、災害が起きた場合にネットが繋がっていればネットのライブニュースやRadikoを利用し、電波が使用できない時にはFMラジオで情報収集するという考えは悪いものではありません。ただ、日頃の情報収集ツールがテレビである場合、災害で停電したような場合、さらにネットにアクセスが集中しネットがうまく繋がらないような場合にはワンセグで地上波テレビが見られるものがあると便利です。

先日、毎年のことながら「非常用持出品」をセットにした通販の案内が来ましたが、その中に入っているグッズの一つの情報収集ツールはラジオとワンセグが利用できる専用端末でした。こうしたものは単体購入でも1万円前後で買えるようですが、いつ起こるかわからない可能性のために新品のワンセグチューナーを用意しなくても同じ効果を得ることが出来る場合があります。それが昔使っていたスマホやフィーチャーフォン(ガラケー・ガラホなど)、タブレット端末を活用する方法です。ワンセグ使用のみの場合はSIMカードは入れなくても使えます。

私自身は現在も通話用として常用しているガラホSH-01Jがワンセグ付きなので、全くネットが外出先で使えなくなっても、電波がつながる所まで移動すれば地上波のワンセグ放送を受信することができます。ワンセグ付きのガラケーは複数持っており、さらに面白いものとして、ガラケー自体にビデオプロジェクターが付いていて、白い壁に向ければ大型テレビくらいの大きさにはワンセグ放送を拡大することができるドコモのFOMA(3G時代のガラケー)SH-06C(シャープ製)も持っているので、昼はSH-08Eで夜はSH-06Cと使い分け、電源はモバイルバッテリーから供給することができ、停電が続いても少なくともテレビからの情報は受け続けることができるのではないかと思っています。

ワンセグを外で使う場合、エリアをまたいで移動すると連続視聴ができなくなったり、山間部で使えないなどのディメリットがあります。現在はネットの整備が進み、普通にテレビ放送を同時配信できるような早さでも安くネットを使える環境が整っているので、あえてワンセグを搭載しないような所はあると思うのですが、自宅や避難所で使えるように昔に使っていたワンセグ付きのガラケー・スマホ・タブレットをとっておくのはお金の節約(防災用品としてのワンセグチューナーを買わなくても良い)にもなりますし、ネットに繋げなくても使えます。このように、昔のものに価値を見出して使うことにもなるので、悪くない使い方ではないかと思っています。

あと、これはあくまで個人的な意見になりますが、持っているスマホがFMチューナー付きのものであっても、スピーカーとロッドアンテナのあるポータブルラジオは持ち出しする・しないに関わらず持っておいた方がいいと思います。ロッドアンテナがあれば、主にFM放送についての感度は上がり、イヤホンからだけでなくスピーカーを鳴らして他の人とも情報を共有できます。できればその際、ラジオは90MHz以上の周波数も選局できるFMワイド対応のものにしておくと(少し古いもので安い製品の場合、ワイドFMに対応しないものもあるかも知れないので注意して下さい)、AM放送がうまく入らなくても、FM波で電波を出しているAM局の放送をクリアに聴けるので、状況の変化に応じた使い方ができます。

先日起きた地震の事もあって、常に持ち歩くバッグに過去紹介した東芝のキャパシタに手回し充電した電気を貯めるタイプの防災ラジオTY-JKR5を改めて入れて外出するようにしています。このラジオの内容についてはこのブログで複数回に分けて紹介していますので、ご存知ない方は以下のリンクからその内容と活用法をご覧下さい。

東芝充電ラジオ TY-JKR5の研究 その1 外観とその機能について

なかなかこのラジオでスマホやタブレットを充電することは難しいものの、太陽電池パネルも使えないような天気が避難所周辺で続くような場合には、スマホの電源を切った上で接続して充電を行なえば、わずかに端末の使用時間を伸ばしてくれる期待はあります。また、このラジオを持ち歩くことによって懐中電灯の機能を兼ねるというメリットもあります。

停電してネットも繋がらないというような状況では、防災ラジオ中心に情報収集を行ない、ワンセグで具体的な情報を視覚から入手するようにすると、スマホの電池も減らないで済みますので、いつ終わるかわからない避難生活でも、正しい情報を基にした行動ができるでしょう。以前に契約していた携帯電話端末が家のどこかにあると思っている方は、その端末が電源が入りワンセグが使えるかを調べてみて、使えるようなら手持ちのモバイルバッテリーと充電ケーブル(100円ショップで改めての入手も可能)を使って充電・給電できるかどうか試してみて、使えるようだったら家のわかる所に置いておきましょう。


調理中の緊急地震速報の入手方法

2020年はここまで、感染症への対応ということが問題に挙げられることが多くなることで、本来は備えなければならない問題への対処も遅れ気味になっている感じがします。その事を強く感じたのは、一昨日に静岡県内で出た緊急地震速報でした。

幸いにして緊急地震速報から時間をそれほど空けずに起こった伊豆諸島を震源とする地震については、特に大きな被害を出しませんでしたが、金曜の夜に2回も緊急地震速報が出たことで、かなりその時にはナーバスにならざるを得ませんでした。

この一連の地震はマグニチュードが低くて伊豆諸島でも最大震度5弱と、そこまで大きなものではありませんでしたが、やはり静岡県に近いところで何回も地震が起きるというのは気になります。そもそも、感染症の有無に関係なく、日本ではここのところ継続して震度4から5くらいまでの地震が起こってきています。東北や茨城県内を震源とする地震は未だに東日本大震災の余震と考えられますが、伊豆半島周辺を震源とする地震についてもいつ南海トラフが動く大きな地震の引き金になる可能性もあります。

ここのところ、自宅内でアルコールストーブを使った調理を試したりしているのですが、もしアルコールストーブの燃焼中にグラっときたら、自宅が火元になってしまう火事の危険性も出てきます。一応、小型のアルコールストーブということで、いざという時には小皿をかぶせることでアルコールストーブの燃焼を消す準備はしているものの、今後は消火用の水も用意しながら、野外で使うことも考えつつ、室内ではなくベランダに調理場所を移すような形で火の取扱いには十分気を付けようと思っています。

そして、改めて思ったのが常に緊急地震速報を意識した生活の大切さです。金曜日の緊急地震速報はテレビを付けていた時だったため、リアルタイムで緊急地震速報が出たことを認識した上で対処できましたが、少なくとも料理をしているような状況の中では、いつ速報が出ても良いように、テレビかラジオを付けながら火の管理をするということが必要かなと思います。

私自身、radikoでラジオ番組を楽しむことが多いのですが、もし地元の放送局でない放送局の番組をradikoで聞いていた場合、radikoから流れてくる速報はその地域における速報になってしまうため、自分の身の回りの情報を得ることはできません。さらに、radikoの場合は本放送より流れてくるタイミングが遅れてくるので、リアルタイムに速報を聞いて火を消すなどの対応をするためには、テレビもデジタル放送になってライブでも数秒届くタイミングが遅れてしまうので、小型ラジオを移動させながら流しておくことも緊急対応としては十分にありという感じがします。電池駆動のポータブルラジオの場合、停電が起きネットが切れても流れてくる情報が途切れることはありません。普段はradikoを楽しんでいても、普通のラジオも併用することもやはり大事かなと改めて思います。

今後の日本を襲う地震については、私の住む静岡県を始めとして絶対に大丈夫という地域は無いと考えた方が良いと思います。基本的には自宅から何も持たずに逃げても車の中に車中泊用兼災害対策のための装備を揃えてはいますが、日頃から大きな地震に遭遇したらどうするということを考えておけば、必要なものは自宅から持ち出すことができたり、避難する際に怪我を防ぐような注意もできるように思います。これから年末年始にかけて、主に感染症対策から自宅にいる時間がさらに多くなるでしょうが、そうした生活をする中で、いざという時にどう自分や家族の身を守り、何を持って避難すべきかというような事も考えてみるのも大事なのではないでしょうか。


海外クルーズ船で情報まで隔離されないためにラジオの活用を

コロナウイルスによる新型肺炎の広がりというのは、身近なところで具体的な感染者は出ていないので、ピンと来ない方も少なくないと思いますが、様々な報道を見るにつけ日本と他の国の対応に違いがあるということを知る中で、日本の方が他の国よりも優れている点とそうでもない点が際立ってきたような感じがしています。

例えば、オーストラリアは感染者をオーストラリア大陸から離れたクリスマス島に隔離するように留め置いて、一定の期間を経過して初めてオーストラリア大陸に入ることができるようなやり方で国内での感染を封じ込めていますが、日本政府の大変さ(島国できちんと千人以上の人間を隔離しておくための土地がない)は十分にわかるものの、勝浦のホテル三日月に武漢からのチャーター機で日本に帰ってきた人を誘導したのは良かったものの、家族でない人が一時期同部屋になるような部屋割りをされて、もしかしたら同部屋のどちらかがコロナウイルスに感染していた場合、部屋割りが原因で自分が感染するかもしれないという恐怖を与えられることになりました(現在ではそうした対応はされていないようです)。

これは完全に素人考えで、実現する可能性はないと言われることは承知の上で書きますが、今回横浜港で国内に上陸できないでいる「ダイヤモンド・プリンセス」という大型客船まさに移動する大型ホテルと言うべきものなので、もしこうした国内にある大型客船を日本政府がチャーターすることができれば、少なくとも客室の数だけの感染者と思しき人の隔離施設として利用することもできるのかも知れないと思ったりします。今回のダイヤモンド・プリンセスに残った乗船客についても、時間は相当かかっていますがきちんと検査をして陰性ならば船から降りられるわけですから、少なくとも船内の様子のみを心配すれば済みます。特に今年の東京オリンピックで海外からやってくる観光客の宿泊場所として大型客船を利用するという構想があることも聞いていますので、それなら船をチャーターするような選択肢というものを考えた危機管理体勢が取れれば良かったのにと素人の考えながら思います。

今回ダイヤモンド・プリンセスで乗客が足止めされる原因になったのは、すでに下船した乗客が新型肺炎の陽性反応を示したことで、船が横浜港から進めなくなってしまったのですが、問題なのは船内をしばらく新型肺炎にかかった人物がウロウロしていたということを、他の乗客が早い段階で知らされていなかったということでしょう。

昨日のニュースでは問題の人物はレストランでの食事は当然していたそうですし、プールで泳いでいたという事実もあったようです。船内に感染者がいて、そうした行動をすれば当然コミュニケーションを取る人もいたでしょうし、これも船内で「この乗客の事を知っている人がいたら名乗り出てください」という形でも呼び掛けて、濃厚接触した人間を絞り込むことはできなかったのかなんて考えてしまうのですが、船内に新型肺炎にかかった人物がいたという事自体を日本国内にいる家族からの連絡で初めて知ったという人もいたということですから、対応の遅れが目立っているように感じます。それでも、船の中であったことが乗客および乗務員の一斉検査という行動を可能にし、新型肺炎にかかった人とそうでない人とをより分けることはできます。その点については良かったと心から思います。

今回のダイヤモンド・プリンセスの航路は横浜から台湾・香港方面にも寄港するというものでしたが、自分の命にも関わりかねない感染者の情報を船の発表の前に自ら手に入れる手段が全くなかったかというと、そうでもありません。実際私は漠然と海外クルーズに憧れていて、あのジャパネットたかたの提供するクルーズについて羨ましいと思いつつ見ていたのですが、その前に調べなければならないことがまだあるということを今回改めて実感した思いです。それは、海の上でいかに情報をを確保するかということについてです。

情報というとやはりスマホやパソコンを使ったインターネットを連想しますが、基本的に海の上というのは携帯電話の電波というのは陸上にいる時のように使えないかも知れず、特に日本の領海を離れてしまった場合、いい気になってスマホを使っていると国際ローミングに切り替わって高額な料金を後から請求されてしまう可能性も出てくるのでそれは避けたいところです。基本的にはスマホのモバイルネットワーク通信を切っておき、船内のWi-Fiを利用するか、寄港時にその港のある国(日本および海外)のアクセスポイントを使ってのネットや電話をするかというのがいいと思います。

今回の事で改めてダイヤモンド・プリンセス船内のインターネット環境について調べてみたところ、船内では無料のWi-Fiはあるものの、その範囲は船内での連絡に利用に限定されていて、船の外部との接続はできないものなのだそうです。私達が国内で利用するようなインターネットを利用するにはツアー代金の他に有料での利用となり、その利用限度によって一日14ドルから30ドルちょっとを払うか、船内にあるインターネットカフェを利用するかどちらかになるようです。今回のような誰がかかっているかわからない感染症の場合、多くの人が殺到するであろうインターネットカフェの利用はできれば避けたいところです。今回の場合は乗船客は感染者が乗船していたことを知らされていなかったのですが、普通の人はインターネットのない生活こそクルーズの醍醐味とばかり、わざわざ毎日お金を出してインターネットにつなぎまくらなくても、クルーズ期間中くらいはネットとは離れた生活をし、船内の娯楽施設で楽しめればいいと思った方も多くいたのではないでしょうか。

そうは言っても乗客にとっては、過去にさかのぼれば感染するかどうかの瀬戸際のような状況だったわけなので、早めの乗務員の対応(乗客は各客室にこもって食事はルームサービスとか)があった方が良かったと思いますが、今回のような乗客に対する情報伝達の遅れが海外クルーズでは普通だとしたら、今後船の旅を利用するような場合は、自分である程度の情報を仕入れるための対策を用意しておく必要についても考えてしまいます。有料のインターネットサービスに入って客室内で毎日情報収集するのも良いですが、そのインターネットは船の方で提供される分コントロールすることもできてしまうように思うので、船長の判断一つで、乗客のパニックを心配するあまり情報を遮断されてしまう可能性も0ではないでしょう。

最初に書きましたが、船の中というのは外界から隔離された社会というところが良くも悪くもあるので、そんな中で船とは関係なく緊急避難的にでも情報を入手するための方法は、個人レベルで対策しなければなりません。その際、高いお金を用意して衛星電波を使った通信を利用しなくても、短波放送が聞けるラジオ一台あれば事足ります。今回のクルーズ船のルートなら日本国内のAM局でも十分だったかも知れませんが、日本の領海を離れた時のためにNHKの海外向け日本語放送であるNHK World Japanやこれは国内向けではありますが全国カバーしているラジオNIKKEIを船内でも聞けるようにしておけば、定時のニュースで日本ではどんな事が起こっているかということについてはおおまかに知ることができるようになります。必要であればラジオニュースをスマホの録音機能を使って録音し、船の乗組員に聞かせて対応を迫ることもできるでしょう。そうした情報収集をしていたら今回の場合、特にレストランで感染者と濃厚接触された方のいる可能性があるため、騒ぎになる前から安全な部屋の中で過ごすことも可能だったと思われます。

クルーズでない現地を回る海外旅行の場合、ホテルや公共施設ののWi-Fiサービスおよび、現地で利用できるSIMカードとモバイルルータを利用すればラジオがなくても情報は入手できますが、地域によってはネットがつながりにくい場所もあるかも知れません。急にクーデターが起こってネット使用不可能になることもあるかも知れません。個人的には海外旅行に行く場合もラジオはあった方がいいと思いますが、特にネット自体を船内で管理されている海外クルーズに参加されることを考えている場合には、ある程度感度のいい、さらに短波放送が受信できるラジオの用意を考えておくことがゆくゆくは身を助けることもあるかも知れませんので、一つ用意しておきましょう。私はすでにそうしたラジオは中国のものですがPL-380という機種を使えるようにしてあります。さらに、事前にネットで海外向けのNHK World Japanの放送時間(時間は世界標準時なので必ずしも現地時間とは一致しないのでご注意を)、そして放送される周波数をプリントして用意しておくことでいざという時にスムーズに海外でもNHKからの日本語放送を聞くことができるようになります。

モバイルバッテリーでも使用できるラジオ TECSUN PL-380

上のリンクは私が過去にこのラジオを紹介した時の内容ですが、今の日本ではこのラジオ以上にコストパフォーマンスのいい短波ラジオはなかなかありません。それこそ日本の家電メーカーは高性能なラジオを作ってその評価を上げたというところもあったのですが、現在のラジオというのは非常時の手回し発電ラジオのようなものが出ているものの、短波の聞ける手回しラジオというものもソニーや松下は作っていなくて、本当の意味での日本の方が海外での情報を得る最後の砦というのは中国のメーカーに任されているような感じになってしまっています。

それが時代の流れといえばそれまでですが、これはメーカーだけが悪いということではないことも確かです。日々の生活の中でテレビすらも必要ないと思っているネット依存の社会があるからこそ、ラジオというメディアは顧みられなくなってしまっているのでしょう。しかし、5Gという次世代インターネットがもてはやされる現代にあっても、ラジオしか情報源がなくなる可能性というものを今回の事で再認識したということは、私にとってはきっちりと備えるためのいい教訓だったように思います。早くこの新型肺炎の騒動は鎮静して欲しいと思いますが、デマに惑わされることなく正しい情報収集をするためにも、ネットの情報をラジオニュースで確認するなど、細心の注意をしないと行動を誤る事もあることを考えながら、万全の用意をお願いできればと思う次第です。


AIWAのワールドバンドラジオは中国メーカーのOEM品?

最近のラジオ事情というのはそれほど知らなかったのですが、先日いつも購読しているメールマガジンに、ソニーの様々なワールドバンドラジオを出した「十和田オーディオ」が引き継ぎ、新装なった日本の家電メーカーのAIWA(アイワ)がラジオを出したという話があり、興味を持ってその内容を確認してみたのですが、その結果あえて自分が購入するようなラジオではないということがはっきりしました。
型番はAR-MDS25がステレオスピーカー搭載で、モノラルスピーカーモデルはAR-MD20になっています。画象は興味のある方がそれぞれの型番で検索していただければわかると思いますが、これらのラジオは私の持っているラジオに非常に似ていることが一目でわかりました。それはどちらも中国のメーカーであるTECSUNブランドの出しているラジオであり、AR-MDS25がPL-398MP、AR-MD20がPL-380の形や機能に限りなく近いような感じですね(^^;)。実はTECSUNブランドの2つのラジオはすでに所有しており、その内容は以下のリンク先からご覧になれます。

モバイルバッテリーでも使用できるラジオ TECSUN PL-380

http://syachu.cocolog-nifty.com/blog/2013/03/tecsun-pl-398mp.html

これを単に中国メーカーのOEM品と切り捨ててしまうのは簡単ですが、逆に中国メーカーが高性能を誇るワールドバンドレシーバーを出してこられた背景には十和田オーディオの技術力があったからではないかと考えることができます。ただ、さすがにACアダプタの形状はmini-Bをそのまま使わないで、USB-typeCにするくらいのことはできたのではないかと思うのですが、そうなれば汎用のコードで利用できるわけで、価格が高くても同じ機能でも買ってしまったかも知れませんが、これは今後の製品の出方次第という感じが今はしています。

ラジオの感度というのはアンテナで決まる部分もあるので、今後パソコンのようにさらなる進化を望むのは難しいかも知れませんが、私のように全国を回ってそこから短波を含むラジオ放送を楽しむためにはコンパクトに収納でき最大限の効果を上げることのできるモバイルアンテナが付属され、電池もエネループに正式対応するだけでなくUSB端子から充電も可能なもでるであることが望ましいと思っています。災害用のライトや手回しハンドルというものはいらないものの、LEDを使った照明があるだけでも真っ暗な中では手元を照らすには十分ですので、そうした細かな所に気の付く、日本人好みの機能や周辺機器をプラスした新たなラジオの登場を期待したいものです。


ラジオ録音はパソコンに移行しているが

本日の朝、NHKラジオ第一の10時台「すっぴん!」では、ジャンルの垣根を超えて活躍しているマルチリード奏者の梅津和時さんが出演されるとの話を聞きました。昨年のブログで書かせていただいたジャズピアニストの佐山雅弘さんがお亡くなりになってから、その翌日に訃報が飛び込んできた、梅津さんとともにバンド活動やロックバンドのRCサクセションのサポートメンバーとしても活躍された片山広明さんが急逝されたとの報道があり、本日の放送はその追悼の意味も込めて行なうということです。

もともと、私の車中泊趣味というのは東京の中央線沿い西荻窪にあるライブハウス「アケタの店」のマスターでご自身もジャズピアニストである明田川荘之さんが全国をライブツアーで回るのに、お金がない事からご自身の車で車中泊をしつつ、全国の温泉に入りながら回ったという話を聞いて自分も全国いろんな所を回ってみたいと思って始めたというところもあります。その当時には「アケタの店」には梅津さんと片山さんの所属する「どくとる梅津Band」(のちにDUBと改名)もよくお出になっていて、間近に素晴らしい演奏が生で聞けることに感動し、地方から何回も通ったものでした。

片山さんは実に茶目っ気のある方で音も自由奔放で、さらに大きなガタイをしているのでRCサクセションのステージでもかなり目立ち、ファンの方なら良く知っていると思います。ただ、無類の酒飲みで私が聞いた話ではとある友人のお見舞いに病院に行ったら、顔色がおかしいと見とがめられ、自分が即入院になってしまうような事があったそうです。ミュージシャンとお酒というのは切っても切れないものだとは思うのですが、体調を崩した原因がお酒にあったとしたらと思うと大変残念です。

そうした個人的にも思い入れのあるミュージシャンのセッションというのは、やはり聞いておきたいところなのですが、平日の朝ということですとなかなかラジオを聞くということはできません。できればビデオのように予約して録音しておくことができればいいのですが、最近ではあまりラジオをタイマー録音するなんて話題はなく、確か少し前に内蔵のメモリにタイマー録音できるラジオやICレコーダーがそれなりに売れていたということはありました。

しかし、最近にいたってはそうした高性能の録音機能付ラジオというものを電気店で見掛けることも少なくなりました。私の持っているラジオは高性能とは言っても災害用などに特化したものが多く、シンプルで壊れにくい反面、多機能ではありません。逆に多機能だと一つの機能が使えなくなってしまうと製品としての魅力も無くなってしまうというところもあります。

そこで、改めて色々調べてみたところ、やはりというかWindowsのフリーソフトでradikoやらじる★らじるの仕組みを利用してインターネットラジオをタイマー録音できるものがあることがわかりました。それが「radikool」というソフトです(リンク切れなので以下のリンクを解除しました)。

https://www.radikool.com/

昔はAndroidスマホやタブレットでタイマー録音できるアプリもあったのですが、このソフトでも番組表をクリックするだけで録音予約が完了し、録音ファイルをOneDriveやDropboxの指定したファイルに置いておくことができるので、スマホでもクラウドアプリを入れておけば、内容をダウンロードしてすぐにスマホで録音した番組を聞くことができるようになります。

私の現在のパソコンの中には、Windowsが搭載されたタブレットもあるので、そのタブレットの方で予約を行ない、今後はラジオ録音を主にそのタブレットでして、必要に応じて聞こうかなとも考えていますが、アプリやソフトもフリーで手に入り、安いWindowsタブレットだったら1万円以下でも入手可能な状況を考えると、なかなか高性能であっても録音機能付ラジオは売れなくなってしまうのかなと感じます。何しろ、インターネットが安定して使える場所なら、ラジオではモノラルの放送でも、きれいなステレオ音質で聞けますし、月額料金を払って全国の民放が楽しめるradikoプレミアムに入れば、全国の放送を録音し放題になります。昔は高い高性能ラジオに大きなアンテナを繋いで、遠くの放送局を雑音混じりに受信し、さらにその番組をカセットテープで録音していたことを考えると、「インターネットが高性能ラジオを殺した」という状況がすでに生まれています。

もっとも、高性能ラジオが全て無駄だとは個人的には思っていません。もし停電したらインターネットも使えなくなりますので、情報はラジオが主になりますが、ひどい災害で首都圏のラジオ局が電波を出せないような状況になったとしたら、頼りになるのは昼間でも遠方の高出力の放送局を受信可能な高性能ラジオであると言えます。個人的にはICF-EX5MK2がおすすめだと思うのですが、最近はネットを見てもかなりプレミアが付いてしまっています。基本的に1万円台で買えなければ、他のホームラジオで十分だと思いますが、つくづく災害用ラジオとしてのICF-B100をソニーが製造中止にしたことが残念です。

過去に書いたICF-B100のエントリーについて、一応リンクを貼っておきます。もしフリーマーケットや中古品を扱うお店のジャンク品の中にこのラジオを見付けたら、ぜひ手に取ってみて下いね(^^)。

http://syachu.cocolog-nifty.com/blog/2011/03/sony-icf-b100-e.html


ラジオ愛好者の裾野を広げることの意味

古いメディアというのは消え去り行く運命にあるというのはある程度仕方がない事かも知れませんが、これは潰してはだめだろうと思うものの中に「ラジオ放送」があります。車を利用して旅をする場合、通しで自分のお好みの音楽を聴くというのも、スマホでも使える音声配信サービスの普及により当り前にできるようになりました。その反動で車でラジオを聞くという方が少なくなったり、そもそも自分で車を持たずに済んでいるような人であればラジオ自体を持っていない人が普通になってしまったような感じもあります。

先日、新聞を読んでいて、年代別の1日あたりのラジオ聴取時間が載っていたのでデータだけメモをしておきました。2017年11月にNHK放送文化研究所が実施した調査によると、全世代で1日あたり29分で2007年の調査から6分減少したということです。年代別では13才~19才では男女とも6分、20代では男性8分、女性12分という結果が出たそうです。

ちなみに、男性60代になると1日45分、女性は40分。70代以上になると男性51分、女性45分と世代による差というものが大きいことがわかります。ちなみに、若年層でもアイドルや声優の方がパーソナリティをつとめる番組を聴いているファンというのは今も昔も一定数存在すると思うので、そうしたラジオを聞く習慣がない若年層は1日の聴取時間は0分で、1ヶ月でもほとんど聴かないという人が少なくないのではないかと思えます。

そうなると、スマホのアプリとしてラジオ放送を聞けることは知っていても、ハードとしてのラジオを使わないまま過ごしている人が意外と多いのかも知れません。先日の北海道での地震で「情報はテレビの他にスマホで入手するものだ」と思い込む人が多ければ多いほど、それほど電気を使わずに情報を受け取ることができるはずのラジオを使っての情報収集ができなくなってしまう可能性があるのではないでしょうか。

テレビと同じでラジオが身の回りになくても社会生活を行なうには全く困らないわけですが、唯一の例外が停電でテレビもインターネットも使えなくなり、新聞も来ないような状況になってしまった場合です。インターネットは苦労せずに世界中とのやり取りができるのでネットがあればいいと思っている方であればあるほど、停電でスマホや携帯電話の基地局が使えなくなってネットが使えなくなった場合の代替情報入手手段を考えておかないと、自分が孤立してしまった場合に途方に暮れてしまう可能性があります。

また、皆のスマホが使えないということになると、人の口から口という形で情報を伝えるしかなくなります。そうした口コミの情報の中には明らかにデマと思われるものが混じっていても、公的な情報を入手する手段がなければそのデマをそのまま信じてしまうこともあるかも知れません。そこでスマホが使えない時に頼りになるのがラジオからの情報ということになるわけです。わかっている人には当然の事かも知れませんが、「ラジオ放送」と一口で言っても、AMとFMでも放送内容は違いますし、NHKと民放も違います。さらに、災害の時に地元の細かい情報を伝えてくれるのは、コミュニティFMというNHKとも一つの県に1つある民放とも違う局だったりします。

そんなことがあるので、現在のようにテレビと比べるとかなり年代によって利用格差があるラジオについて、差し当たっては普段持ち歩いているスマホでリアルタイムに放送を聞くことができる「radiko」(民放)「らじる★らじる」(NHK)をスマホにインストールしてもらい、どんな番組が放送されているのかをアプリを使って聞いてもらうことから始まる啓蒙活動が必要になってくると思います。実際にラジオ番組を聞いてもらうことで、ラジオの特性と災害時に頼りになるということがわかってくれば、いざという時に使えるポケットラジオを災害用に用意する人も出てくるでしょう。このまま行くと次のラジオ聴取時間調査の結果がどうなってしまうか心配です。

ただやはり問題になるのは、ラジオの魅力とは何で、テレビと言うよりもスマホのゲームやSNSのコミュケーションに夢中なところで、どうやってラジオの方に向いてくれるのかということになるでしょう。その中で言えることは、ラジオというメディアは何かしながらでも楽しめるメディアだと言うことです。流石に電話で話しながらというのは無理ですが、メッセージのやり取りをしながらその内容を十分に聞くことはできます。

さらに、これは特にテレビとの比較で言うと、テレビはどうしても一人の人間に関して詳しく特集したり、直の話は聞けないメディアなのに対し、ラジオは短いトーク番組というものが成立するので、テレビやネットなど他のメディアで見て興味を持ったタレントさんがパーソナリティを務める番組があれば、まるで自分に語り掛けてくれるような形で話を聞くことができます。勘違いしてストーカーになってしまっても困りますが(^^;)、別にそれまでファンでも何でもなかったタレントさんの出ているラジオ番組を聞いて、テレビではなかなかわからない生の声やその人の醸し出す雰囲気を感じる中でファンになるというケースも多かったりします。

また、長時間の番組を持っているお笑いの人達の中には、ラジオでの喋りがネットニュースになるナインティナインの岡村隆史さんや明石家さんまさんのようなケースもあります。どちらも、テレビではなかなか言えないような事があっても、ラジオのブースで多くは自分の番組を聞くために待っていてくれるリスナーのためなら口が緩むこともあり得ます。テレビ出演の裏話や、テレビでは聞けないさまざまな面白エピソードなどを聞けるのがラジオでもあります。

改めてラジオ局のウェブサイトを見てもらい、そこにお目あての人物だったりちょっと気になっている人が出ていることがわかったり、普段なかなか聞くことのできないジャンルの音楽が特集されるような事に興味があれば少しでも聞いてみて、テレビやネットとラジオの違いというものを知り、ラジオ自体の面白さというものを理解してもらいたいということを個人的には思っています。ラジオというのは現在マイナーな位置に甘んじていますが、マイナーであることが逆に今まで知らなかった事を教えてくれる可能性というものもあるのです。

そういう意味では、今のネットではNHK・民放のラジオだけを紹介するようなポータルサイトが存在しないというのはちょっと残念です。ネットラジオを使えばラジオNIKKEIや全国の民放や各地にあるコミュニティFMを聞くことができるのですから、個人の趣味嗜好や好みのパーソナリティの情報が詰まったサイトを開くことが、潜在的なラジオリスナーを増やす可能性にもつながるということ理解していただき、人々のきめ細やかな情報欲求に応えられるようなラジオ番組を探すことのできるサイトができればいいなと思うところです。


東芝充電ラジオ TY-JKR5の研究 その7 ライトをランタン風に使うためのグッズ

2018年9月に起きた北海道胆振東部地震と、その後に起こった停電についての対策としてこのブログで過去に書きました東芝充電ラジオ TY-JKR5についてのページを改めて見直してみました。現在でも出掛ける時には必ず持っていくことにしているのですが、これ一台で何通りにも使え、サイズも小さくていざという時に役立つという点については発売当初と変わっていないように思います。

今回は、私がTY-JKR5と一緒に携行しているちょっとした小物について紹介させていただきたいと思います。というのも、日々持ち歩くにしても非常用持出袋の中に入れるにしても持ち出すためにはできるだけ荷物を減らし、一つのもので多くのことに使えるものを持っていきたい、その中にTY-JKR5があると便利という事があるのです。

基本的に、ラジオに付いているライトというのはラジオを手に持って懐中電灯のように使うというのが定番の使い方ですが、TY-JKR5は四角い形で縦にも立てられるということから、ライトの部分にあるものを装着させると光を広げることができます。このためのグッズというのはいわゆる白いレジ袋でも十分なのですが、どうせ災害用のいざという時のために持つならば、他の用途にも使えるグッズとしては100円ショップに行けば置いてあるシリコンの折りたたみコップをおすすめします。

写真のような色のシリコンカップを本来はいざという時にお水を分けて飲んだり、シリコンで作られているということから、鍋敷きの代わりや直接熱いものに触れられないような場合に備えて持っていたのです。フタが付いているので使う前に内部に汚れが付いているということもないので、バッグの中に入れて持ち歩くにはピッタリのものです。

今回はそのシリコンカップをラジオのライト部分に引っ掛けるようにしてランタンのように使えるか試してみました。室内の明かりを付けた状態では、これで本当にランタンとして使えるのか? という感じも確かにします。

しかし、室内の明かりを消してから再び試してみると、この色のシリコンカップでも部屋の全体をくまなく照らすことはできました。ただ、もう少し部屋全体を明るくしたいと思われる場合には、半透明で色の少し付いたようなタイプのシリコン折りたたみカップに代えた方がいいかも知れません。また、明るい光ではなく優しい光を出したいという場合も、カップの色を選ぶことによって自分好みの雰囲気を出すことができるようになると思います。用意するカップは100円ショップで扱いのあるもので十分だと思いますので、興味のある方は実際にお店で色や質感などを見て試してみてもいいのではないでしょうか。
最後に、このラジオ一つでラジオとしてもランタンとしても使いたいような場合、手回しでの発電では1分間回しても、ラジオもライトも数十分で消えてしまいます。ラジオを聞きながらランタンのように使いたい場合は、可能ならば本体のスイッチを切り替えて単四電池2本でラジオとライトを使うようにした方が長時間そのままにしておいても使えるようになると思います。

この辺は、臨機応変に考えて昼は手回し発電でラジオだけ聞いて、夜には単四電池で手回しをしないで使うというようにすると、単四電池を効率的に使うこともできるようになります。もしできれば、4本パックで売っているエネループを購入し、最初の2本を使い切っても予備としてさらに長期の停電に備えるような感じで考えておけば、段々と停電は復旧してくるでしょうし、避難所に発電機があれば、そちらの方で明かりはまかなえるのでランタンとして使わなくてもスポットライトとラジオという使い道でいいのであえて単四電池を使わなくても良くなります。

単四電池はテレビなどのリモコンにも使えるものが多く、家のリモコンが電池切れを起こした場合に新しい電池(安いマンガン電池で十分)を買ってくるまで充電池を暫定的に使うこともできます。災害時について、現在はどうかはわかりませんが、東日本大震災の時には計画停電が関東で起こった際、単一や単三の電池は手に入りにくかったもものの、最後に地元で残った電池が単四電池だったということもあります。単四電池のサイズはそこまで大きくはないので、これも普段使っているバックに入れてラジオと一緒に持っておくように私はしています。

※東芝の非常用ラジオ「TY-JKR5」について書かせていただいた記事を以下にまとめさせていただきました。興味がある方はどうぞリンク先の記事もご参照下さい。

その1 外観とその機能について
その2 コンデンサー充電についての覚え書き
その3 機種比較1 TY-JR10からの進化点
その4 機種比較2 KOBAN ECO-5との比較
その5 その5 まとめと今後への期待
その6 常時持ち出し時の電池問題
その7 ライトをランタン風に使うためのグッズ