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海外クルーズ船で情報まで隔離されないためにラジオの活用を

コロナウイルスによる新型肺炎の広がりというのは、身近なところで具体的な感染者は出ていないので、ピンと来ない方も少なくないと思いますが、様々な報道を見るにつけ日本と他の国の対応に違いがあるということを知る中で、日本の方が他の国よりも優れている点とそうでもない点が際立ってきたような感じがしています。

例えば、オーストラリアは感染者をオーストラリア大陸から離れたクリスマス島に隔離するように留め置いて、一定の期間を経過して初めてオーストラリア大陸に入ることができるようなやり方で国内での感染を封じ込めていますが、日本政府の大変さ(島国できちんと千人以上の人間を隔離しておくための土地がない)は十分にわかるものの、勝浦のホテル三日月に武漢からのチャーター機で日本に帰ってきた人を誘導したのは良かったものの、家族でない人が一時期同部屋になるような部屋割りをされて、もしかしたら同部屋のどちらかがコロナウイルスに感染していた場合、部屋割りが原因で自分が感染するかもしれないという恐怖を与えられることになりました(現在ではそうした対応はされていないようです)。

これは完全に素人考えで、実現する可能性はないと言われることは承知の上で書きますが、今回横浜港で国内に上陸できないでいる「ダイヤモンド・プリンセス」という大型客船まさに移動する大型ホテルと言うべきものなので、もしこうした国内にある大型客船を日本政府がチャーターすることができれば、少なくとも客室の数だけの感染者と思しき人の隔離施設として利用することもできるのかも知れないと思ったりします。今回のダイヤモンド・プリンセスに残った乗船客についても、時間は相当かかっていますがきちんと検査をして陰性ならば船から降りられるわけですから、少なくとも船内の様子のみを心配すれば済みます。特に今年の東京オリンピックで海外からやってくる観光客の宿泊場所として大型客船を利用するという構想があることも聞いていますので、それなら船をチャーターするような選択肢というものを考えた危機管理体勢が取れれば良かったのにと素人の考えながら思います。

今回ダイヤモンド・プリンセスで乗客が足止めされる原因になったのは、すでに下船した乗客が新型肺炎の陽性反応を示したことで、船が横浜港から進めなくなってしまったのですが、問題なのは船内をしばらく新型肺炎にかかった人物がウロウロしていたということを、他の乗客が早い段階で知らされていなかったということでしょう。

昨日のニュースでは問題の人物はレストランでの食事は当然していたそうですし、プールで泳いでいたという事実もあったようです。船内に感染者がいて、そうした行動をすれば当然コミュニケーションを取る人もいたでしょうし、これも船内で「この乗客の事を知っている人がいたら名乗り出てください」という形でも呼び掛けて、濃厚接触した人間を絞り込むことはできなかったのかなんて考えてしまうのですが、船内に新型肺炎にかかった人物がいたという事自体を日本国内にいる家族からの連絡で初めて知ったという人もいたということですから、対応の遅れが目立っているように感じます。それでも、船の中であったことが乗客および乗務員の一斉検査という行動を可能にし、新型肺炎にかかった人とそうでない人とをより分けることはできます。その点については良かったと心から思います。

今回のダイヤモンド・プリンセスの航路は横浜から台湾・香港方面にも寄港するというものでしたが、自分の命にも関わりかねない感染者の情報を船の発表の前に自ら手に入れる手段が全くなかったかというと、そうでもありません。実際私は漠然と海外クルーズに憧れていて、あのジャパネットたかたの提供するクルーズについて羨ましいと思いつつ見ていたのですが、その前に調べなければならないことがまだあるということを今回改めて実感した思いです。それは、海の上でいかに情報をを確保するかということについてです。

情報というとやはりスマホやパソコンを使ったインターネットを連想しますが、基本的に海の上というのは携帯電話の電波というのは陸上にいる時のように使えないかも知れず、特に日本の領海を離れてしまった場合、いい気になってスマホを使っていると国際ローミングに切り替わって高額な料金を後から請求されてしまう可能性も出てくるのでそれは避けたいところです。基本的にはスマホのモバイルネットワーク通信を切っておき、船内のWi-Fiを利用するか、寄港時にその港のある国(日本および海外)のアクセスポイントを使ってのネットや電話をするかというのがいいと思います。

今回の事で改めてダイヤモンド・プリンセス船内のインターネット環境について調べてみたところ、船内では無料のWi-Fiはあるものの、その範囲は船内での連絡に利用に限定されていて、船の外部との接続はできないものなのだそうです。私達が国内で利用するようなインターネットを利用するにはツアー代金の他に有料での利用となり、その利用限度によって一日14ドルから30ドルちょっとを払うか、船内にあるインターネットカフェを利用するかどちらかになるようです。今回のような誰がかかっているかわからない感染症の場合、多くの人が殺到するであろうインターネットカフェの利用はできれば避けたいところです。今回の場合は乗船客は感染者が乗船していたことを知らされていなかったのですが、普通の人はインターネットのない生活こそクルーズの醍醐味とばかり、わざわざ毎日お金を出してインターネットにつなぎまくらなくても、クルーズ期間中くらいはネットとは離れた生活をし、船内の娯楽施設で楽しめればいいと思った方も多くいたのではないでしょうか。

そうは言っても乗客にとっては、過去にさかのぼれば感染するかどうかの瀬戸際のような状況だったわけなので、早めの乗務員の対応(乗客は各客室にこもって食事はルームサービスとか)があった方が良かったと思いますが、今回のような乗客に対する情報伝達の遅れが海外クルーズでは普通だとしたら、今後船の旅を利用するような場合は、自分である程度の情報を仕入れるための対策を用意しておく必要についても考えてしまいます。有料のインターネットサービスに入って客室内で毎日情報収集するのも良いですが、そのインターネットは船の方で提供される分コントロールすることもできてしまうように思うので、船長の判断一つで、乗客のパニックを心配するあまり情報を遮断されてしまう可能性も0ではないでしょう。

最初に書きましたが、船の中というのは外界から隔離された社会というところが良くも悪くもあるので、そんな中で船とは関係なく緊急避難的にでも情報を入手するための方法は、個人レベルで対策しなければなりません。その際、高いお金を用意して衛星電波を使った通信を利用しなくても、短波放送が聞けるラジオ一台あれば事足ります。今回のクルーズ船のルートなら日本国内のAM局でも十分だったかも知れませんが、日本の領海を離れた時のためにNHKの海外向け日本語放送であるNHK World Japanやこれは国内向けではありますが全国カバーしているラジオNIKKEIを船内でも聞けるようにしておけば、定時のニュースで日本ではどんな事が起こっているかということについてはおおまかに知ることができるようになります。必要であればラジオニュースをスマホの録音機能を使って録音し、船の乗組員に聞かせて対応を迫ることもできるでしょう。そうした情報収集をしていたら今回の場合、特にレストランで感染者と濃厚接触された方のいる可能性があるため、騒ぎになる前から安全な部屋の中で過ごすことも可能だったと思われます。

クルーズでない現地を回る海外旅行の場合、ホテルや公共施設ののWi-Fiサービスおよび、現地で利用できるSIMカードとモバイルルータを利用すればラジオがなくても情報は入手できますが、地域によってはネットがつながりにくい場所もあるかも知れません。急にクーデターが起こってネット使用不可能になることもあるかも知れません。個人的には海外旅行に行く場合もラジオはあった方がいいと思いますが、特にネット自体を船内で管理されている海外クルーズに参加されることを考えている場合には、ある程度感度のいい、さらに短波放送が受信できるラジオの用意を考えておくことがゆくゆくは身を助けることもあるかも知れませんので、一つ用意しておきましょう。私はすでにそうしたラジオは中国のものですがPL-380という機種を使えるようにしてあります。さらに、事前にネットで海外向けのNHK World Japanの放送時間(時間は世界標準時なので必ずしも現地時間とは一致しないのでご注意を)、そして放送される周波数をプリントして用意しておくことでいざという時にスムーズに海外でもNHKからの日本語放送を聞くことができるようになります。

モバイルバッテリーでも使用できるラジオ TECSUN PL-380

上のリンクは私が過去にこのラジオを紹介した時の内容ですが、今の日本ではこのラジオ以上にコストパフォーマンスのいい短波ラジオはなかなかありません。それこそ日本の家電メーカーは高性能なラジオを作ってその評価を上げたというところもあったのですが、現在のラジオというのは非常時の手回し発電ラジオのようなものが出ているものの、短波の聞ける手回しラジオというものもソニーや松下は作っていなくて、本当の意味での日本の方が海外での情報を得る最後の砦というのは中国のメーカーに任されているような感じになってしまっています。

それが時代の流れといえばそれまでですが、これはメーカーだけが悪いということではないことも確かです。日々の生活の中でテレビすらも必要ないと思っているネット依存の社会があるからこそ、ラジオというメディアは顧みられなくなってしまっているのでしょう。しかし、5Gという次世代インターネットがもてはやされる現代にあっても、ラジオしか情報源がなくなる可能性というものを今回の事で再認識したということは、私にとってはきっちりと備えるためのいい教訓だったように思います。早くこの新型肺炎の騒動は鎮静して欲しいと思いますが、デマに惑わされることなく正しい情報収集をするためにも、ネットの情報をラジオニュースで確認するなど、細心の注意をしないと行動を誤る事もあることを考えながら、万全の用意をお願いできればと思う次第です。


AIWAのワールドバンドラジオは中国メーカーのOEM品?

最近のラジオ事情というのはそれほど知らなかったのですが、先日いつも購読しているメールマガジンに、ソニーの様々なワールドバンドラジオを出した「十和田オーディオ」が引き継ぎ、新装なった日本の家電メーカーのAIWA(アイワ)がラジオを出したという話があり、興味を持ってその内容を確認してみたのですが、その結果あえて自分が購入するようなラジオではないということがはっきりしました。
型番はAR-MDS25がステレオスピーカー搭載で、モノラルスピーカーモデルはAR-MD20になっています。画象は興味のある方がそれぞれの型番で検索していただければわかると思いますが、これらのラジオは私の持っているラジオに非常に似ていることが一目でわかりました。それはどちらも中国のメーカーであるTECSUNブランドの出しているラジオであり、AR-MDS25がPL-398MP、AR-MD20がPL-380の形や機能に限りなく近いような感じですね(^^;)。実はTECSUNブランドの2つのラジオはすでに所有しており、その内容は以下のリンク先からご覧になれます。

モバイルバッテリーでも使用できるラジオ TECSUN PL-380

http://syachu.cocolog-nifty.com/blog/2013/03/tecsun-pl-398mp.html

これを単に中国メーカーのOEM品と切り捨ててしまうのは簡単ですが、逆に中国メーカーが高性能を誇るワールドバンドレシーバーを出してこられた背景には十和田オーディオの技術力があったからではないかと考えることができます。ただ、さすがにACアダプタの形状はmini-Bをそのまま使わないで、USB-typeCにするくらいのことはできたのではないかと思うのですが、そうなれば汎用のコードで利用できるわけで、価格が高くても同じ機能でも買ってしまったかも知れませんが、これは今後の製品の出方次第という感じが今はしています。

ラジオの感度というのはアンテナで決まる部分もあるので、今後パソコンのようにさらなる進化を望むのは難しいかも知れませんが、私のように全国を回ってそこから短波を含むラジオ放送を楽しむためにはコンパクトに収納でき最大限の効果を上げることのできるモバイルアンテナが付属され、電池もエネループに正式対応するだけでなくUSB端子から充電も可能なもでるであることが望ましいと思っています。災害用のライトや手回しハンドルというものはいらないものの、LEDを使った照明があるだけでも真っ暗な中では手元を照らすには十分ですので、そうした細かな所に気の付く、日本人好みの機能や周辺機器をプラスした新たなラジオの登場を期待したいものです。


ラジオ録音はパソコンに移行しているが

本日の朝、NHKラジオ第一の10時台「すっぴん!」では、ジャンルの垣根を超えて活躍しているマルチリード奏者の梅津和時さんが出演されるとの話を聞きました。昨年のブログで書かせていただいたジャズピアニストの佐山雅弘さんがお亡くなりになってから、その翌日に訃報が飛び込んできた、梅津さんとともにバンド活動やロックバンドのRCサクセションのサポートメンバーとしても活躍された片山広明さんが急逝されたとの報道があり、本日の放送はその追悼の意味も込めて行なうということです。

もともと、私の車中泊趣味というのは東京の中央線沿い西荻窪にあるライブハウス「アケタの店」のマスターでご自身もジャズピアニストである明田川荘之さんが全国をライブツアーで回るのに、お金がない事からご自身の車で車中泊をしつつ、全国の温泉に入りながら回ったという話を聞いて自分も全国いろんな所を回ってみたいと思って始めたというところもあります。その当時には「アケタの店」には梅津さんと片山さんの所属する「どくとる梅津Band」(のちにDUBと改名)もよくお出になっていて、間近に素晴らしい演奏が生で聞けることに感動し、地方から何回も通ったものでした。

片山さんは実に茶目っ気のある方で音も自由奔放で、さらに大きなガタイをしているのでRCサクセションのステージでもかなり目立ち、ファンの方なら良く知っていると思います。ただ、無類の酒飲みで私が聞いた話ではとある友人のお見舞いに病院に行ったら、顔色がおかしいと見とがめられ、自分が即入院になってしまうような事があったそうです。ミュージシャンとお酒というのは切っても切れないものだとは思うのですが、体調を崩した原因がお酒にあったとしたらと思うと大変残念です。

そうした個人的にも思い入れのあるミュージシャンのセッションというのは、やはり聞いておきたいところなのですが、平日の朝ということですとなかなかラジオを聞くということはできません。できればビデオのように予約して録音しておくことができればいいのですが、最近ではあまりラジオをタイマー録音するなんて話題はなく、確か少し前に内蔵のメモリにタイマー録音できるラジオやICレコーダーがそれなりに売れていたということはありました。

しかし、最近にいたってはそうした高性能の録音機能付ラジオというものを電気店で見掛けることも少なくなりました。私の持っているラジオは高性能とは言っても災害用などに特化したものが多く、シンプルで壊れにくい反面、多機能ではありません。逆に多機能だと一つの機能が使えなくなってしまうと製品としての魅力も無くなってしまうというところもあります。

そこで、改めて色々調べてみたところ、やはりというかWindowsのフリーソフトでradikoやらじる★らじるの仕組みを利用してインターネットラジオをタイマー録音できるものがあることがわかりました。それが「radikool」というソフトです。

https://www.radikool.com/

昔はAndroidスマホやタブレットでタイマー録音できるアプリもあったのですが、このソフトでも番組表をクリックするだけで録音予約が完了し、録音ファイルをOneDriveやDropboxの指定したファイルに置いておくことができるので、スマホでもクラウドアプリを入れておけば、内容をダウンロードしてすぐにスマホで録音した番組を聞くことができるようになります。

私の現在のパソコンの中には、Windowsが搭載されたタブレットもあるので、そのタブレットの方で予約を行ない、今後はラジオ録音を主にそのタブレットでして、必要に応じて聞こうかなとも考えていますが、アプリやソフトもフリーで手に入り、安いWindowsタブレットだったら1万円以下でも入手可能な状況を考えると、なかなか高性能であっても録音機能付ラジオは売れなくなってしまうのかなと感じます。何しろ、インターネットが安定して使える場所なら、ラジオではモノラルの放送でも、きれいなステレオ音質で聞けますし、月額料金を払って全国の民放が楽しめるradikoプレミアムに入れば、全国の放送を録音し放題になります。昔は高い高性能ラジオに大きなアンテナを繋いで、遠くの放送局を雑音混じりに受信し、さらにその番組をカセットテープで録音していたことを考えると、「インターネットが高性能ラジオを殺した」という状況がすでに生まれています。

もっとも、高性能ラジオが全て無駄だとは個人的には思っていません。もし停電したらインターネットも使えなくなりますので、情報はラジオが主になりますが、ひどい災害で首都圏のラジオ局が電波を出せないような状況になったとしたら、頼りになるのは昼間でも遠方の高出力の放送局を受信可能な高性能ラジオであると言えます。個人的にはICF-EX5MK2がおすすめだと思うのですが、最近はネットを見てもかなりプレミアが付いてしまっています。基本的に1万円台で買えなければ、他のホームラジオで十分だと思いますが、つくづく災害用ラジオとしてのICF-B100をソニーが製造中止にしたことが残念です。

過去に書いたICF-B100のエントリーについて、一応リンクを貼っておきます。もしフリーマーケットや中古品を扱うお店のジャンク品の中にこのラジオを見付けたら、ぜひ手に取ってみて下いね(^^)。

http://syachu.cocolog-nifty.com/blog/2011/03/sony-icf-b100-e.html


ラジオ愛好者の裾野を広げることの意味

古いメディアというのは消え去り行く運命にあるというのはある程度仕方がない事かも知れませんが、これは潰してはだめだろうと思うものの中に「ラジオ放送」があります。車を利用して旅をする場合、通しで自分のお好みの音楽を聴くというのも、スマホでも使える音声配信サービスの普及により当り前にできるようになりました。その反動で車でラジオを聞くという方が少なくなったり、そもそも自分で車を持たずに済んでいるような人であればラジオ自体を持っていない人が普通になってしまったような感じもあります。

先日、新聞を読んでいて、年代別の1日あたりのラジオ聴取時間が載っていたのでデータだけメモをしておきました。2017年11月にNHK放送文化研究所が実施した調査によると、全世代で1日あたり29分で2007年の調査から6分減少したということです。年代別では13才~19才では男女とも6分、20代では男性8分、女性12分という結果が出たそうです。

ちなみに、男性60代になると1日45分、女性は40分。70代以上になると男性51分、女性45分と世代による差というものが大きいことがわかります。ちなみに、若年層でもアイドルや声優の方がパーソナリティをつとめる番組を聴いているファンというのは今も昔も一定数存在すると思うので、そうしたラジオを聞く習慣がない若年層は1日の聴取時間は0分で、1ヶ月でもほとんど聴かないという人が少なくないのではないかと思えます。

そうなると、スマホのアプリとしてラジオ放送を聞けることは知っていても、ハードとしてのラジオを使わないまま過ごしている人が意外と多いのかも知れません。先日の北海道での地震で「情報はテレビの他にスマホで入手するものだ」と思い込む人が多ければ多いほど、それほど電気を使わずに情報を受け取ることができるはずのラジオを使っての情報収集ができなくなってしまう可能性があるのではないでしょうか。

テレビと同じでラジオが身の回りになくても社会生活を行なうには全く困らないわけですが、唯一の例外が停電でテレビもインターネットも使えなくなり、新聞も来ないような状況になってしまった場合です。インターネットは苦労せずに世界中とのやり取りができるのでネットがあればいいと思っている方であればあるほど、停電でスマホや携帯電話の基地局が使えなくなってネットが使えなくなった場合の代替情報入手手段を考えておかないと、自分が孤立してしまった場合に途方に暮れてしまう可能性があります。

また、皆のスマホが使えないということになると、人の口から口という形で情報を伝えるしかなくなります。そうした口コミの情報の中には明らかにデマと思われるものが混じっていても、公的な情報を入手する手段がなければそのデマをそのまま信じてしまうこともあるかも知れません。そこでスマホが使えない時に頼りになるのがラジオからの情報ということになるわけです。わかっている人には当然の事かも知れませんが、「ラジオ放送」と一口で言っても、AMとFMでも放送内容は違いますし、NHKと民放も違います。さらに、災害の時に地元の細かい情報を伝えてくれるのは、コミュニティFMというNHKとも一つの県に1つある民放とも違う局だったりします。

そんなことがあるので、現在のようにテレビと比べるとかなり年代によって利用格差があるラジオについて、差し当たっては普段持ち歩いているスマホでリアルタイムに放送を聞くことができる「radiko」(民放)「らじる★らじる」(NHK)をスマホにインストールしてもらい、どんな番組が放送されているのかをアプリを使って聞いてもらうことから始まる啓蒙活動が必要になってくると思います。実際にラジオ番組を聞いてもらうことで、ラジオの特性と災害時に頼りになるということがわかってくれば、いざという時に使えるポケットラジオを災害用に用意する人も出てくるでしょう。このまま行くと次のラジオ聴取時間調査の結果がどうなってしまうか心配です。

ただやはり問題になるのは、ラジオの魅力とは何で、テレビと言うよりもスマホのゲームやSNSのコミュケーションに夢中なところで、どうやってラジオの方に向いてくれるのかということになるでしょう。その中で言えることは、ラジオというメディアは何かしながらでも楽しめるメディアだと言うことです。流石に電話で話しながらというのは無理ですが、メッセージのやり取りをしながらその内容を十分に聞くことはできます。

さらに、これは特にテレビとの比較で言うと、テレビはどうしても一人の人間に関して詳しく特集したり、直の話は聞けないメディアなのに対し、ラジオは短いトーク番組というものが成立するので、テレビやネットなど他のメディアで見て興味を持ったタレントさんがパーソナリティを務める番組があれば、まるで自分に語り掛けてくれるような形で話を聞くことができます。勘違いしてストーカーになってしまっても困りますが(^^;)、別にそれまでファンでも何でもなかったタレントさんの出ているラジオ番組を聞いて、テレビではなかなかわからない生の声やその人の醸し出す雰囲気を感じる中でファンになるというケースも多かったりします。

また、長時間の番組を持っているお笑いの人達の中には、ラジオでの喋りがネットニュースになるナインティナインの岡村隆史さんや明石家さんまさんのようなケースもあります。どちらも、テレビではなかなか言えないような事があっても、ラジオのブースで多くは自分の番組を聞くために待っていてくれるリスナーのためなら口が緩むこともあり得ます。テレビ出演の裏話や、テレビでは聞けないさまざまな面白エピソードなどを聞けるのがラジオでもあります。

改めてラジオ局のウェブサイトを見てもらい、そこにお目あての人物だったりちょっと気になっている人が出ていることがわかったり、普段なかなか聞くことのできないジャンルの音楽が特集されるような事に興味があれば少しでも聞いてみて、テレビやネットとラジオの違いというものを知り、ラジオ自体の面白さというものを理解してもらいたいということを個人的には思っています。ラジオというのは現在マイナーな位置に甘んじていますが、マイナーであることが逆に今まで知らなかった事を教えてくれる可能性というものもあるのです。

そういう意味では、今のネットではNHK・民放のラジオだけを紹介するようなポータルサイトが存在しないというのはちょっと残念です。ネットラジオを使えばラジオNIKKEIや全国の民放や各地にあるコミュニティFMを聞くことができるのですから、個人の趣味嗜好や好みのパーソナリティの情報が詰まったサイトを開くことが、潜在的なラジオリスナーを増やす可能性にもつながるということ理解していただき、人々のきめ細やかな情報欲求に応えられるようなラジオ番組を探すことのできるサイトができればいいなと思うところです。


東芝充電ラジオ TY-JKR5の研究 その7 ライトをランタン風に使うためのグッズ

2018年9月に起きた北海道胆振東部地震と、その後に起こった停電についての対策としてこのブログで過去に書きました東芝充電ラジオ TY-JKR5についてのページを改めて見直してみました。現在でも出掛ける時には必ず持っていくことにしているのですが、これ一台で何通りにも使え、サイズも小さくていざという時に役立つという点については発売当初と変わっていないように思います。

今回は、私がTY-JKR5と一緒に携行しているちょっとした小物について紹介させていただきたいと思います。というのも、日々持ち歩くにしても非常用持出袋の中に入れるにしても持ち出すためにはできるだけ荷物を減らし、一つのもので多くのことに使えるものを持っていきたい、その中にTY-JKR5があると便利という事があるのです。

基本的に、ラジオに付いているライトというのはラジオを手に持って懐中電灯のように使うというのが定番の使い方ですが、TY-JKR5は四角い形で縦にも立てられるということから、ライトの部分にあるものを装着させると光を広げることができます。このためのグッズというのはいわゆる白いレジ袋でも十分なのですが、どうせ災害用のいざという時のために持つならば、他の用途にも使えるグッズとしては100円ショップに行けば置いてあるシリコンの折りたたみコップをおすすめします。

写真のような色のシリコンカップを本来はいざという時にお水を分けて飲んだり、シリコンで作られているということから、鍋敷きの代わりや直接熱いものに触れられないような場合に備えて持っていたのです。フタが付いているので使う前に内部に汚れが付いているということもないので、バッグの中に入れて持ち歩くにはピッタリのものです。

今回はそのシリコンカップをラジオのライト部分に引っ掛けるようにしてランタンのように使えるか試してみました。室内の明かりを付けた状態では、これで本当にランタンとして使えるのか? という感じも確かにします。

しかし、室内の明かりを消してから再び試してみると、この色のシリコンカップでも部屋の全体をくまなく照らすことはできました。ただ、もう少し部屋全体を明るくしたいと思われる場合には、半透明で色の少し付いたようなタイプのシリコン折りたたみカップに代えた方がいいかも知れません。また、明るい光ではなく優しい光を出したいという場合も、カップの色を選ぶことによって自分好みの雰囲気を出すことができるようになると思います。用意するカップは100円ショップで扱いのあるもので十分だと思いますので、興味のある方は実際にお店で色や質感などを見て試してみてもいいのではないでしょうか。
最後に、このラジオ一つでラジオとしてもランタンとしても使いたいような場合、手回しでの発電では1分間回しても、ラジオもライトも数十分で消えてしまいます。ラジオを聞きながらランタンのように使いたい場合は、可能ならば本体のスイッチを切り替えて単四電池2本でラジオとライトを使うようにした方が長時間そのままにしておいても使えるようになると思います。

この辺は、臨機応変に考えて昼は手回し発電でラジオだけ聞いて、夜には単四電池で手回しをしないで使うというようにすると、単四電池を効率的に使うこともできるようになります。もしできれば、4本パックで売っているエネループを購入し、最初の2本を使い切っても予備としてさらに長期の停電に備えるような感じで考えておけば、段々と停電は復旧してくるでしょうし、避難所に発電機があれば、そちらの方で明かりはまかなえるのでランタンとして使わなくてもスポットライトとラジオという使い道でいいのであえて単四電池を使わなくても良くなります。

単四電池はテレビなどのリモコンにも使えるものが多く、家のリモコンが電池切れを起こした場合に新しい電池(安いマンガン電池で十分)を買ってくるまで充電池を暫定的に使うこともできます。災害時について、現在はどうかはわかりませんが、東日本大震災の時には計画停電が関東で起こった際、単一や単三の電池は手に入りにくかったもものの、最後に地元で残った電池が単四電池だったということもあります。単四電池のサイズはそこまで大きくはないので、これも普段使っているバックに入れてラジオと一緒に持っておくように私はしています。

※東芝の非常用ラジオ「TY-JKR5」について書かせていただいた記事を以下にまとめさせていただきました。興味がある方はどうぞリンク先の記事もご参照下さい。

その1 外観とその機能について
その2 コンデンサー充電についての覚え書き
その3 機種比較1 TY-JR10からの進化点
その4 機種比較2 KOBAN ECO-5との比較
その5 その5 まとめと今後への期待
その6 常時持ち出し時の電池問題
その7 ライトをランタン風に使うためのグッズ


手回し防災ラジオは生活圏内に置いて使おう

災害が起きて電気が使えないような場合に備え、市販の電池を入れて使うのではなく内蔵されている充電池(ニッケル水素電池が主流)に充電することで電池そのものが入手できなくても使えるラジオを購入し、万が一の場合に備えている方も少なくないのではないかと思います。

これは防災用品全般について言えることですが、一度購入したことで満足してしまうようだと、本当のいざという時には役に立たなくなることもあります。一番ありそうなのが備蓄用の長期保存のできる食料を買ったとしても、ふと気付いたら賞味期限が切れていて食べずに捨てざるを得なかったということも当然起こり得ます。災害時に使うべきものをひとまとめにして、非常用持出袋に入れて保管しておくというのは確かにいざという時に役に立つかも知れません。ただもっと実践的な準備という観点で考えた場合、アルファ米よりもパックごはんや普通のお米(無洗米も含む)という形でストックしておき、たまたまごはんがすぐに食べられない時にパックごはんをレンジにかけて食べたり、レトルト食品や缶詰も日常食べるものを中心にストックしておくことで、いざという時の非常用食品になるという考え方の方が、むだになる食品が少なくて済むということもあるでしょう。

実はこれと同じことが災害用のラジオでも起きる可能性があるという事について紹介させていただきたいと思います。

http://www.sony.jp/radio/products/ICF-B99/

上のリンクは、昔からトランジスタラジオと言えばソニーと言われた、ソニーの出している防災ラジオのこのエントリーを書いている時点での現行機(ICF-B99)についての製品紹介ベージです。ハンドルを回すことによってラジオ・ライト・スマホ充電ができ、また小型の太陽電池が搭載されていて、太陽の光(室内では不可)で充電することも可能になっています。

https://www.sony.jp/ServiceArea/impdf/manual/45823330ICF-B99.html

ただ実は、製品の紹介ページだけでは、このラジオが内蔵充電池として使用しているニッケル水素電池特有の問題は掲載されていません。以降の内容の中で引用させていただきたいと思っている内容は、上のリンクにある同機の取扱説明書(PDFファイル)に記載があるのですが、内蔵電池については以下のように書かれています。

(ここから抜粋して引用)
——————————————————————————–
・本機を初めて使うときや、長時間使用しなかったとき、電源を
入れた状態で放置したときは、充電しても持続時間が短くな
る場合があります。この場合は、充電(1分以上)、放電(ラジオ
やライトを使用する)を繰り返すと通常の状態に戻ります。
・本機を長期間使わない場合は、内蔵充電池の劣化を防ぐため、
単3形電池を取りはずし、電源切換スイッチを「単3形電池」に
切り換えてください。また、1年に1度はUSB ACアダプターを
使って満充電することをおすすめします。
・お客様による内蔵充電池の交換はできません。
——————————————————————————–
(引用ここまで)

ちなみに、ACアダプターは別売になっていまして、型番はAC-U501ADとなっています。ただ、5V1000mAの出力になっていますので、すでにスマホ用の汎用USB出力のある充電器があれば、あくまで自己責任にはなりますが、上記の注意事項にあるように年一回の充電池を活性化するための充電については十分だろうと私は思います。

それと同時に思うのは、やはり非常用のラジオというのは使いたい時に傍らに置かれていてなんぼという気もしますので、日常的に使うことも大切ではないかと思います。紹介したICF-B99に限らず多くの防災用ラジオは少しくらい水回りて使っても大丈夫なように設計されていますので、キッチンやお風呂用として使うのもありでしょうし、さらに個人的におすすめしたいのが、枕元に置いて使うという方法です。

この機種のように充電池だけでなくエネループやアルカリ乾電池が使えるものは電池を入れ替えて使うのもいいですが、枕元に置いて使う場合は、手回しして音を出すように電池は抜いておくのがいいと思います。長くアルカリ電池を入れっ放しにしておいたことで液漏れをしてしまったら大変ですし、いざという時にラジオを手回しにせず長く使いたいと思うなら、別にエネループなどの充電池を用意しておけばいいでしょう。

枕元で手回しラジオを使う事についてのメリットは、スイッチの切り忘れをしても充電池の中の電池がなくなれば自然に止まるということと、すぐ聞きたい場合にはハンドルを数回のみ回しただけでもライトの使用もできますし、ラジオから音は出てきますので、ちょっと時間の確認に使いたいというような場合でも対応が可能です。ICF-B99の場合、約2秒間に一回転くらいの速さで1分間回すと、FMなら50分、AMなら75分の間(出力約1mW).ラジオを聞くことができます。そんなに大きな音を出せない深夜であることを考えても、一般的なラジオのスリープタイマーと同じように機能するということがわかります。

このように頻繁に日常の中でラジオを使ってあげることで、全くラジオを使わないことによる電池の不活性化を防ぐことができるというわけです。もし、本当の災害が来る前に内蔵電池が使えなくなることがあったとしても、十分すぎるほど元は取れると思いますし、私自身が20年前くらいに購入した同じニッケル水素電池を内蔵した手回し発電ラジオを車内に常備しているのですが、車を停めた状態でカーラジオの続きが聞きたい時には今でも重宝して使えていますので、毎日ではなくても日常的に使ってあげることは大切だという事が私の中では実現できているわけです。

最近ではニッケル水素電池を内蔵するのではなく、科学変化によって電気をつくらないキャパシタ(コンデンサ)を搭載していて、長期間使っていなくても部品そのものが壊れない限り性能をそれなりに維持できるタイプの防災ラジオ(例えば東芝のTY-JKR5)も出ていますので、最初に購入するならこのタイプの方がより長く使うことができそうですが(あくまで充電池回りの事限定になることをお断りしておきます)、すでにこのようなニッケル水素電池内蔵の防災ラジオを持っていたり貰ったりすることもあるでしょうし、買った後でニッケル水素電池内蔵のものだと気付く場合もあるでしょう。

特にそうした場合には、災害時のみに使うという考え方ではなく、車の中に持ち込んだりキッチンに置いたり、さらに枕元に置くような形での利用をし、常日頃からラジオに親しんでもらうことによって、NHKと民放の違いはどうかとか、近くのコミュティFMはどこにあるのかとか、実際に被災した場合にすぐに必要な情報を発信する局に合わせることができるようになっていくのではないかと思います。

ラジオというのは「ながらメディア」と言う言い方をされる場合もあり、何か作業しながらでも耳に勝手に情報を入れてくれるという点でも忙しい現代においては必要なメディアではないかと思っています。ネットから情報を取方でも、違うメディア、特にテレビとの違いを感じることで、ラジオの情報がヒントになることもあるかも知れません。

そんなわけで、もし今家の中でホコリを被っている手回しハンドルの付いた防災用ラジオが転がっている人がいましたら、とにかく何回もハンドルを回した後にラジオが消えるまでかけるようなことを繰り返して、内蔵電池を元気にさせた上で、どうぞ日常の生活の中で役に立てる方法について考えてみていただければ幸いです。


国産ラジオでも電池3本仕様が登場

国産の電化製品で様々な電池を使うものを使ってきた経験から言うと、それまで国産のラジオや懐中電灯で使う電池の数といえば、偶数の2本ないし4本というのが当り前で、充電池を充電するにも充電器についても一度に2本か4本充電のものがほとんどだったように記憶しています。個人的にはデジカメに単三や単四型の電池を使っていた頃から多くのエネループをローテーションして使うようになりましたが、基本的には2本か4本のものがほとんどでした。

そうしたそれまでの常識に変化を感じたのが、電池式LEDランタンのベストセラーであるGENTOSの「EX-777XP」という現在でも販売されている製品を購入して使ってからです。この製品は単一電池3本仕様になっていました。このランタンを使うためにスペーサーという単三電池を単一電池大きさにしてそのスペースに入れて使える部品を用意したのですが、そうして使う場合に使う単三のエネループは3本になり、いったん使い切った電池をローテーションして使おうとすると、何しろ電池が2本ないし4本単位でしか売っていなかったこともあり、4本のセットを購入すると1本余ります。そのため、4本のセットを3つ購入することで3本のセットを4つ作れば余りがなくなるものの、他に単三電池を3本使っているものがなかったこともあって、予備の電池が増えてしまい当初はちょっとした違和感がありました。

その後、単三用の電池式LEDランタンで電池が3本のものが出たり、中国産のラジオで単三電池3本で動くものを購入したことで徐々に単三3本ずつ使う事が私の中で当り前になってきました。そうなると4本用の充電器に3本しか入れないで充電するのが普通になり、今では複数のラジオ用とランタン用の電池と一緒に電池をローテーションしています。充電した電池がない時でもラジオとランタンで使っている電池をそのまま入れ替えて使うこともできるので、同じ本数で動く製品を複数使うことのメリットも実感するところです。そんな中、最近では国産のラジオにも電池3本仕様のものが現れてきました。

それがパナソニックのBluetooth機能の付いたFM・AMラジオの「RF-200BT」です。IPX3相当の防滴ということでキッチンラジオの分類になるのでしょうが、DC4.5Vで単三電池3本で使う仕様になっています。FM・AMラジオ56地域から選べば簡単にプリセット作業が完了するので、誰にでも使いやすく、ラジオ以外にもスマホと接続させて音楽や動画の音声をラジオから出すこともできます。

さらに、アラームやスリープタイマーも機能が付いていますので、ベッドサイドに移動させて使うのも便利そうです。付属品でACアダプターが付いていますので、自宅で使う分には電池は必要ないとは思いますが、ランタンなど他にも単三電池3本を使うものを持っている場合、3本ずつ充電をするセットを作って常に充電された3本の充電池を用意し、その電池をローテーションしていけば急に電池が切れても慌てずに交換できるようになります。そうなるとランタンと一緒に車に積み込んで持って行き、出先でラジオとしてだけでなくスマホから音楽や動画の音だけ飛ばして聞くのにも重宝するかも知れません。

個人的には災害時の事を考えると電池を一本だけ使うものを多く揃えた方が充電時間や入れ替えの手間を考えると有利だとは思いますが、きちんとスピーカーを鳴らしたりするものでは電池の数が増えるのは致し方ないものがあります。ただ、今までの電池を2本ないし4本使っていたものが混在する中での充電池のローテーションを行なう場合には、必然的に電池の余りが出ることもありますので、こうした新しい電化製品を購入する際には使用する電池の数を確認し、今使っている電池式の製品と揃えた方がいいと思います。

用意する電化製品で使用する電池を単三のものにするか単四にするかということについては購入時に気にされる方は多いとは思いますが、より効率的に使用したい方はその本数にもこだわって、充電池の使い回しのことも考えて揃えてみてはいかがでしょうか。


東芝充電ラジオ TY-JKR5の研究 その6 常時持ち出し時の電池問題

いろいろあって、現在TY-JKR5をいつも持ち歩くバッグに入れ、ラジオのない所で聞きたい番組があった時に取り出して聞くという風に使っています。いざという時のライトも付いていますし、本体が防水仕様になっているため濡らしてしまっても何とか使えそうですし、さらにガラホやスマホがいよいよ電池切れを起こしそうになった場合の気休めとしてもこうした複合的に使えるグッズを持ち歩いていると安心するものです。さらにこちら静岡でも地元のAM局がFMで同時放送を行なうようになったので、かなりクリアに聞くことができるようになったので、ワイドFM対応が生きています。

しかし先日、いつものように使おうと思ってバッグから出したところ、ボリューム兼スイッチが「切」の位置から回ってしまっていて知らないうちに電源が入っていて、当然のごとく中に入れていた単四エネループの容量は空になってしまっていました。

ただこのラジオは電池だけでなく内蔵キャパシタでも十分動くので問題がないと言えばないのですが、キャパシタから電源を取る場合にはそれなりにハンドルを回さなければなりません。普通の場合ならそれもいいでしょうが、回りの目を気にしなければならない時にはハンドルを回さないでラジオを使いたいですし、そのためには乾電池でいつでも利用できるようにしておくことが大事だと改めて思いました。

ラジオの中には時計が付いていたり放送局のメモリーがあって電池を抜いておくと消えてしまうものもあったりするのですが、このTY-JKR5はアナログラジオなので電池を最初から入れておかなくとも一向に差し支えありません。だったら満充電したエネループを別にしておく方がいいのではないかということで、改めて写真の組み合わせをバッグに入れておくことにしました。

こうしておくことにより、数年間エネループを使っていなくても、ラジオを聞く程度であれば十分な電池残量を残したまま保管できるだけでなく、電池の入れっぱなしによる液漏れによる内部故障も防止できます。もっと言うとこの単四電池はラジオにだけ使えるというものでもないので、他の単四電池を使ったグッズが電池切れを起こした時にも使える予備電池になるというメリットもあります。

同じように、デジタル表示のないアナログラジオを防災ラジオとして用意されている方は、ラジオの中に電池を入れた状態で保持しないで、電池を外した形で別々に保管するというのが、いざという時の事を考えると賢い保管の仕方ではないかと思われます。
ただ、今後のTY-JKR5をはじめとする防災ラジオに関する要望としては、本体電源スイッチを独立させるだけでなく、カバーを付けるなどして何かの拍子に電源が入らないように工夫してもらえると、いざという時の役に立たなさという印象は無くなる防災ラジオになるような気がします。本体のロック機能にしても、バッグの中で何かがそのスイッチを解除してしまう可能性はどうしてもあるわけですし、常に持ち出していてもいざという時に私のように電池切れの憂き目を見ないような設計上の工夫について考えていただけると幸いです。

※東芝の非常用ラジオ「TY-JKR5」について書かせていただいた記事を以下にまとめさせていただきました。興味がある方はどうぞリンク先の記事もご参照下さい。

その1 外観とその機能について
その2 コンデンサー充電についての覚え書き
その3 機種比較1 TY-JR10からの進化点
その4 機種比較2 KOBAN ECO-5との比較
その5 その5 まとめと今後への期待
その6 常時持ち出し時の電池問題
その7 ライトをランタン風に使うためのグッズ


防災ラジオの選び方 その2 高性能なラジオをあえて選ぶ場合

災害に備える中でラジオを準備する場合、ラジオ局がいつも安定して入感するような場所に住んでいる場合には前回紹介したような小型のラジオを一つ用意すればいいわけですが、元々地元局すらうまく聴けない場所に住んでいるような場合は、もう少し感度のよいラジオが欲しくなる場合もあるでしょう。

そして、こんなことは考えたくありませんが、地元局の送信設備自体が被害を受けた場合、今まで強力に入っていたラジオ放送が聴けなくなる場合があるかも知れません。そうした場合に備えるという意味でも夜間だけでなく昼間でも何とか遠方の放送局の電波を捉えられるような性能のラジオが欲しいと思う方もいるかも知れません。

ただその前に確認しておきたい事があります。現在の日本のAM局はたくさんありますが、その中でも送信出力の大きい放送局を日中でも捉えることができるラジオがあれば、十分もしもの時に対応して地元局が復旧するまでの情報を入手することができます。

ICF-EX5

私が持っているラジオの中では、国内で売られているホームラジオの中で一番内蔵バーアンテナが長いICF-EX5(現在はICF-EX5mk2として販売されています)が遠距離受信に有利なラジオと言えるでしょう。このラジオはまだスマホで全国の民放が聴けるRadikoのサービスがない時に日中というより夜間に地元以外の放送局をより多く聴こうと思って購入したものですが、日中でも普通のラジオでは聴こえない放送局が入ってきます。

ちなみに、災害時に役に立ちそうな放送局のリストとして、AM放送の中でも100KW以上の高出力で送信している局のリストを作りました。以下のリストの中から自分のいるエリア外からでもいくつかの局が聴こえるようなラジオがあれば万全だと言えるかも知れません。

・NHK札幌第一 567KHz 100KW
・NHK東京第一 594KHz 300KW
・NHK福岡第一 612KHz 100KW
・NHK大阪第一 666KHz 100KW
・NHK東京第二 694KHz 500KW
・NHK札幌第二 747KHz 500KW
・NHK秋田第二 774KHz 500KW
・NHK大阪第二 828KHz 300KW
・NHK熊本第二 873KHz 500KW
・TBS東京放送 954KHz 100KW
・文化放送 1134KHz 100KW
・ニッポン放送 1242KHz 100KW

ただし、国内における出力が大きくても、普段は地元局の信号によってかき消されていたり、夜間などは海外の強力な宣伝放送に邪魔をされている場合があるので、近くて高出力な放送局であっても思ったようにうまく聴こえない放送局があるかも知れません。ちなみに私のICF-EX5で日中聴けるのは、NHK東京第一・NHK東京第二・ニッポン放送までは普通に聴けます。夜になれば大阪も秋田も聴けますが、このリストにはない558KHzのラジオ関西(20KW)が日中でも聴くことができます。

これは、周辺に大出力の放送局がなく、淡路島に送信設備のあるラジオ関西が東方向に指向性のある電波を送信しているために聴けるようになっていると思うのですが、そう考えると上記のリストの中でも地元局が止まっている状態では、もしかしたらもう少し聴けるものも少なからず出るとは思います。

問題は、ICF-EX5はホームラジオの分類に入るような大きなラジオなので、なかなか防災ラジオとして用意することは難しいということです。そして、アナログ式のラジオということで、本当にこの周波数に合っているかどうかを確認するのが難しいということもあります。ただ最近はデジタル方式のラジオも多く出ていて、感度を保ちながら選択度もそこそこなDSPラジオも、それほど高くない金額で購入することができます。

私が持っているものの中ではデジタル表示ができるDSPラジオということで中国のメーカーTECSUNのラジオPL-380があるのですが、このラジオが小型ながらかなり性能が良く、ICF-EX5で入感した放送局の周波数をダイレクトに入力すると(デジタル表示なので周波数を入力すればその放送局に合うのです)そのまま同じように聴けてしまうことがしばしばありました。

個人的にはこのくらいの感度であればICF-EX5でなくてもPL-380でも何とかなりそうなので、私のいざという時に持って逃げるラジオとしては今のところはPL-380で決まりです。ただこのラジオのウィークポイントと言えば、単三電池を3本使用していて、モバイルバッテリーから充電しつつ使えるものの、電池が切れてしまったら使えないということです。

PL-380を充電

しかし、このラジオに繋げるminiUSBのコードと手回し発電でスマホの充電もできる「TY-JKR5」も一緒に持って出れば、いざという時は写真のように「TY-JKR5」とPL-380をUSBケーブルで繋いで手回し発電をしてSL-380に入れたニッケル水素電池に充電することが可能になります。

また、このPL-380は短波の受信も可能なので当然ラジオNIKKEIも受信可能です。もしうまくAM局を聴けない場合に安定して情報を入手する手段が増えるのはいいことです。さらにAMをあえて国外仕様の10KHzごとの刻みに変更すると国内用だと1620KHzまでしか受信できないところ、1710KHzまで聴けるようになります。マニアックな話になりますが、ICF-EX5でも受信できない全国の灯台放送まで聴けるようになりますので、防災ラジオとしてだけでなく車中泊で全国を回るような旅のお伴にして、全国の港町にたどり着いたらその場で灯台放送を聞くには最適なラジオとも言えるかも知れません。

PL-380については私以外にも評価している個人のページも簡単に見付けることができると思いますので、その実力について御存知ない方はぜひいろいろと調べてみて下さい。


防災ラジオの選び方 その1 小型の手回し発電ラジオの感度は?

これから書く話は、ラジオ好きな人でないとあまりピンと来ない話ではありますが、気にされる方は気にされるAMラジオについての性能の話です。ただ、一つ新たな流れの中で言うと、今まではAM自体が聞きにくかった地域でもAMラジオ放送局が聴けるように、AM放送の内容をFMで同時送信する試みが既に始まっています。

このようなAM局再送信がされるFMの周波数というのは、以前はアナログテレビ用に使われていた90~108MHzの「ワイドFM」と呼ばれるものです。今後防災ラジオに限らず普通のラジオを購入する際にも90MHz以上の周波数をカバーするものをまずは選ぶようにしましょう。

そういう前置きをした上で、いわゆる一般的な防災ラジオについて考えてみることにします。先日、防災ラジオとして久し振りに購入したのが東芝の手回しハンドルの付いたキャパシタに電気を溜めるタイプのラジオ「TY-JKR5」ですが、手の中にすっぽり入り、電池も単四電池2本で動くポケットタイプのラジオということで、ラジオとしての基本性能を追い求めることは当然無理があることは承知していました。

アナログラジオの場合、その性能は内蔵のバーアンテナの長さに比例するところがあります。大型でアンテナが長ければその分感度は良いですが、小さなバーアンテナしか搭載できないような場合はどうしても感度が弱くなる傾向があります。

ソニーICF-9との比較

今回改めてその受信能力について報告しますが、ラジオ自体の性能としては、私の持っているラジオの中では単三2本で長時間使えるソニーのICF-9よりも若干感度的には劣る印象です。僅かではありますが写真のように「TY-JKR5」(写真下のラジオ)の方が小さいので、その大きさを比べるとラジオの中にあるバーアンテナが短いような感じです。私の住んでいる静岡県内の場所ではいわゆる地元局を除くと、日中でも車で走っていると何とか普通に聴けるのがニッポン放送くらいなのですが、「TY-JKR5」ではそのニッポン放送も場所によっては受信が苦しいという感じになってしまいます。

それと、全般的にダイヤルの同調位置範囲が広く、かなり適当にダイヤルを合わせても信号が強力な地元局を受信できるのですが、それが仇となり地元局近くにある他の放送局が聞こえず、ずっと強力な地元局が鳴っているという状態になっています。

ただ、このようにダイヤルの同調位置範囲が広いラジオというのは少々周波数がずれて合ってしまっても大きな音で放送が入り、結果として安定して使えるということで(電波が強いことが条件にはなりますが)、ラジオに慣れていない人が急に使っても使えるように「TY-JKR5」は作られているという事になるのかも知れません。

また、日中は地元局しか入らなくても夜になると遠方の放送局が強力に入ってくることがあるのがAMの特徴なのですが、いわゆる感度が良く細かい放送局をしっかり合わせることができるラジオの場合にはそれこそありとあらゆるラジオ局が入ってきてしまい、混信の元になるケースもあります。

最初に紹介したように、多くのラジオでなかなか受信できないラジオ局を受信できるようにするため、FMで同時送信することが既に行なわれている今、大きな地震が起きても地元局の送信設備が残っているならば、十分既存の防災ラジオでも受信できるようになっていると思っていいでしょう。

災害時にはAM局の同時放送がFM局でされたり、コミュニティFM局の方が地元の事細かな情報をAMローカル局よりも流しているケースも多いので、AMの感度が悪くても地元のコミュニティFM局が聴けるかどうかが大事だという側面もあります。今後はAM局だけでなくFM局の聞こえ具合についても確認していくことが大事になるでしょう。

今回は「TY-JKR5」について見ていきましたが、FMの感度については一応コミュニティFM局が自宅でも聴けるくらいの性能はあってほっとしました(^^;)。同じくらいの大きさのポケットラジオや防災ラジオでも、その性能については同じようなものだとは思いますが、特にFMの場合はロッドアンテナの長さを比べてみて、より長いものを購入した方ががいいと思います。

「TY-JKR5」は販売価格が高いので受信性能もいいのでは? と思ってしまう方もいるかも知れませんが、この販売価格は他の日本メーカーでは採用していないキャパシタを充電用に使っているからこの値段になっているのではないかと私には思えます。どちらかというと、これまで説明してきた通り、ローカル放送局をうまく聴くためにチューニングされているということをご理解の上こうしたラジオは購入されるのがいいと思います。