ラジオ」カテゴリーアーカイブ

AM局の難聴取地域にお住まいの方はいざという時のために感度の良い短波の聞けるラジオの用意も

今回の旅で泊まったのは、長野県の野辺山でした。山の中でありましたが、車のラジオから地元のAM局が聞こえないのに、TBSや文化放送が聞こえるような状況で、ホテルでじっくりラジオを聞いたらどのくらいの放送局が聞こえるのかの期待が高まりましたが、何とホテルに入るとその民放も聞こえなくなりました。ホテルの立地上の問題なのか、AMではNHK東京や甲府が雑音混じりに入感するのみという有様でした。

もちろん、FM局は数多く普通に聞くことができました。日本の民放AM局がFMワイドに移行するのは、そうしたAM難視聴地域の解消にもあるということを実感したのですが、ここで新たな発見がありました。

旅先には手持ちのポケットラジオで一番感度の良いTECSUN PL-330を持って行ったのですが、部屋の中ではうまくAMや短波が受信できなかったものの(FMは部屋の中でも十分聞けました)、短波のラジオNIKKEIはアンテナを伸ばさなくてもFM局より良く入りました。自動サーチで聞けた中では、NHKが海外向けに発信しているラジオジャパン(NHK第一とほぼ同じ)も良く入り、AMよりむしろ短波メインで聞いた方が良いという結果になりました。

災害時は何が起こるかわからないので、とにかく最悪の状況を考えてみるのですが、FM局は近隣の場所に送信所があるので、広域的な停電が続いたり、設備が壊れたような場合、地域住民にとっての命綱でもあるラジオ放送が全て聞こえなくなるという想定も0ではありません。その場合、雑音にまみれたAMのNHK放送を聞くしかなくなるわけですが、もし高感度な短波放送の聞けるラジオを持っていれば、AMを聞くより良好に聞けるNHKの海外向け短波放送から情報を得ることも可能になります。

実際に災害が起きたら、災害の影響を受けていない地域からAM・SW(短波)でのラジオ放送が送信されることも予想されますが、特に近隣に安定して聞くことのできるAM局(今後はNHK)がない地域にお住まいの方は、短波受信についての性能が高いラジオを災害用として用意しておくのも一つの考え方ではないかと思います。

今回私が利用したラジオは、価格的には9千円弱と安くはないのですが、電池は交換のできるリチウムイオン電池で、交換用の互換電池BL-5Cもアマゾンで入手可能なので、モバイルバッテリーと充電ケーブルさえあれば、何とか聞き続けることができます。

また、海外旅行途中でインターネットが使えなくなり、日本からの情報を得たいような場合もこのセットを荷物の隙間に入れていけば、いざという時には役立つのではないかと思います。

今回の旅では自宅より多くのラジオ局が入感するのではと期待して出掛けたものの、短波放送は実に色々な放送が入ってきたものの、室内での利用時や、AM局の利用にいたっては自宅の方が受信状況は良かったという結果になりました。そう考えると、日々使っているラジオとは別に、旅用に感度の良いラジオを持っていく意味はあると強く感じた次第です。

日本発のハードの魅力度が落ちる原因の一つは新たな状況に対応していないから?

米国発のネット通販Amazonでは、恐らく米国内での事だと思いますが、Starlinkに対抗する衛星ネットサービスの「Amazon Leo」を2026年中盤に開始する予定だということを発表しました。

現状では250基弱くらいの衛星に留まっているそうですが、サービスが起動に乗り日本でサービスが開始されることになれば、先に発表されている製品モデルの中で超小型のアンテナセットが安く手に入れば、今入っているサブスクを整理してでも何とか契約しようと思っているくらいです。

このように、最近になって興味深いサービスが日本でない企業が提供しているサービスなり製品の中から出てくるのは、それだけ日本の企業の勢いが特に家電やモバイル関連では昔から比べるとかなり変わってしまっていると感じざるを得ません。

今年になってはまっているポータブルラジオについても、日本企業との差を感じないわけにはいきません。ただ、ラジオという製品自体は目まぐるしく機能が変わるわけではないので、そうそうモデルチェンジを繰り返すわけではないのですが、最近購入している中国メーカーのラジオには最新の状況に応じた「小さな改変」が行なわれていることで、個人として使用するについてのメリットが新たに出てきています。

私がそんな国内メーカーの防災ラジオの中でも個人的な評価をしているのがキュリオム(山善)のYTM-R100です。過去のブログでレビューを書いていますので、興味のある方は以下のリンクをごらん下さい。

防災ラジオの実力派キュリオムYTM-R100はあえて手回しや乾電池を入れて使わないようにする事で別の味が出る

私がこのラジオで唯一のウィークポイントだと思い、人に勧めにくいと思っているのは、疑似AC電源駆動・内蔵キャパシタへの充電が可能なUSB端子が、今やどのスマートフォンでも採用されているUSB-Cではなく、過去の主流であったmini-B端子になっているということです。

改めてこのmini-B端子で利用できる充電ケーブルは、現在なかなか入手することが難しくなっており、昨日近所のダイソーへ行ってみたら一種類しか在庫がありませんでした。付属品としてUSBケーブルは確かに付いていますが、mini-Bケーブルは突起がある分破損しやすく、いざという時の事を考えるといつでも買えるUSB-Cケーブルと比べると利便性に劣ります。

かたや中国メーカーのラジオは、数年前から基本性能は変わっていないものの、それまで多くの名機と言われたいたラジオ群がYTM-R100と同じくUSB端子がmini-Bケーブル対応だったものが、多くのラジオが端子のみUSB-C端子に変わったことで、今でも最強のラジオ群として魅力を保ち続けています。こういう世の中の流れに素早く反応して、YTM-R101というように型番変更させてUSB-Cケーブルが使得るラジオに変化したら、私はもっと広くこのラジオを多くの人に紹介しようと思うのですが、そのスピードが日本と中国のメーカーでは違うようです。そういうがっかり感が今後も続くことのないよう、日本のメーカーにも頑張って欲しいものですが。

アンプなし単純構造のループアンテナでも災害目的としては十分な及第点

ポケットタイプのラジオながら受信感度も良く、さらにはイヤホンジャック形式のアンテナ入力に対応し、短波だけでなくAMでも外部アンテナが利用可能なTECSUN PL-330というラジオがあります。国内でも八千円台でこれを書いている現在購入可能で、最近このブログで紹介したラジオと電池の型式(BL-5Cという元々はガラケー用のリチウムイオン電池)が共通化できるので、購入して試したところ、他の安いラジオと比べて圧倒的に感度が良く、国内向け短波放送のラジオNIKKEIが昼間でも何とか聞けるくらい入感します。ただ、ラジオ付属のロッドアンテナだけではどうしても感度が不安定になるというのが問題でした。

そこで、本当に使えるのか? と思いながらその安さにつられて購入したのが、YouLoopのループアンテナというものですが、これは単に同軸ケーブル二本を輪にしてアンテナにするというものです。リンク先のセットだけではPL-330とはつながらないので、別に同軸ケーブルメスと3.5mmイヤホンジャックが両端についているものを別途購入しました。

このブログで購入報告をした安い中華ラジオ単体でも、夜であれば自宅(鉄筋の集合住宅の5F)窓際からならテレビを消してノイズ発生を押さえればかなりのAM・短波局が入感しますが昼間はなかなかそうはいきません。それでもこのPL-330は地元の静岡の局だけでなく、AM1242KHzのニッポン放送は何とか入感しますが、このニッポン放送もFM局に行ってしまうので、昼夜問わず自宅から聞けるラジオ局というのは限られます。

写真のようにダイソーでトラベルグッズとして売っていた折りたたみハンガーに同軸ケーブルを巻きつけ、窓際のカーテンレールに設置しPL-330を接続した上でラジオNIKKEIの周波数(6.055MHz・6.115MHz)に合わせたところ、不安定さおよびノイズも軽減され、昼間でも地元局のようにラジオNIKKEIが入感するようになりました。

はっきり言って、この結果だけで私的には十分満足です。なぜなら、もし南海トラフが動くほどの大きな地震が起き、地元のテレビ・ラジオ局からの送信が途絶えたような場合、もはや外からの放送を聞くには災害の影響を逃れた場所に送信施設のある放送に頼るしかありません。日本国内の場合、夜であればNHKのAM局の遠方受信はできるだろうと思いますが、昼間は電波が遠くまで飛びにくいため、くっきりとした音でラジオを聞くためには国内向けの短波放送を聞くことのできるラジオNIKKEIに希望を託すしかないと思っています。

ちなみに、ラジオNIKKEIの送信所は千葉県長生郡長柄町にあり、東日本大震災の発生直後にも地震に関する情報を発信していました。ラジオ自体は鉄筋コンクリートの住宅内で聞くより、外に出た方が安定して聞けるようになりますが、自宅避難をしている場合、やはりうかつに外に出たくはないですし、そこまでラジオ聴取の環境が良くない場所でも、簡単な構造のループアンテナだけでもかなり家の中で聞けることがわかったことで、今回紹介したYouLoopとPL-330は組み合わせて旅行先(特に海外)に持って行き、そこで万が一の場合の情報入手手段として活用することも考えたいと思います。

NHKラジオ第2放送がひっそりと終了したが改めてラジオと教育番組について考える

2026年3月30日の0時5分をもって、NHKラジオ第2の放送が終了しました。これを書いている30日の間中は、「ラジオ第2放送 終了告知放送」が延々と流れています。内容は第2放送が終了したことと、代替番組がある場合の移転先(主にFM波)の紹介を軽快なBGMとともに流し続けていました。

これで、純粋な教育関連に特化したラジオ放送はデジタルラジオの放送大学だけになったということになりますが、普通のラジオで聞ける放送局は消えたということになります。

ただ、ラジオによる教育放送というのは、ラジオの性能および電波状況に左右されるため、放送を明瞭に聞くことのできる地域かそうでないかの差が起きがちです。ただ、NHKラジオ第2放送は全国に送信所があったので、よほどの山奥でない限りは明瞭に聞くことができていました。

NHKの朝ドラの題材にもなったラジオの英語講座は、多くの人たちが英語を学ぶ手段として今まで続いてきました。ただ、これについては必ずしもラジオ放送という形でやらなくても、効果的に学習することは可能です。

私の経験ですが、NHKではないのですがラジオの大学受験講座を当時のラジオ短波(ラジオNIKKEI)で聞いていたのですが(首都圏では普通に聞けた文化放送は地方ではほぼ聞くのは無理だったのです)、短波放送はAM・FMと比べても時間によって波があり、良く聞こえたり聞こえにくくなったりします。講義を聞いていてここは大事だと思われる所に差し掛かった時、急に電波の入りが悪くなるような事もしょっちゅうでした。少なくともクリアにラジオの大学受験講座を聞けていたら、もう少し自分の成績は上がっていたはず(笑)という風にも思ったりします。

また、当時は違法CB無線などで露骨にラジオに妨害電波が入ってくることもありましたので、そうした心配なしに学習することができるネット配信および聞き逃しの講義内容をまとめてダウンロードできる環境があれば、ラジオ放送を主に聞きながらも聞けなかった時や放送が中止になった時でもその分を何とかすることは可能です。最初から聞いていたのに不可抗力で一回聞けなくなったことで講座そのものの受講を挫折することも無くなるわけです。

放送時間の関係で、早朝に起きて本放送を待って聞くのも良いですが、朝が苦手だったり夜勤や早朝出勤でどうしても聞けず、再放送の時間にも勉強する体勢が取れなくても、自分のできる時間に無理なく学習を続けることが、ラジオ学習用に特別なハード(予約タイマー付きラジオなど)を買わなくてもインターネットラジオを使えばできるわけで、この点についてはリアルタイムでなくても良いと私は思います。

今はNHKラジオに特化して、聞き逃し用の放送をまとめてダウンロードできるスマホアプリもたくさんあります。そうしたアプリを使えば、ラジオがなくても学習をすることができ、わからない所があれば何度でも聞き直すことができます。ラジオテキストについては、社会的にも批判的な話も出ている受信料とのからみで、ネットから今よりも安く入手(ダウンロードして印刷するなど)できればもっとNHKのラジオを使って学ぼうと思う人は増えていくのではないでしょうか。放送停電ということで一抹の寂しさはあるものの、今後はそんな感じでラジオおよびインターネット放送が活用されていけば良いなと思っています。

デジタルエアチェックしたラジオ番組をMP3プレイヤー付きラジオで聞く楽しみ

NHKの第一放送とFMで放送されている「リワインドタイム」という音楽番組がありまして、一つのテーマに関わる楽曲を番組の方で選択し(国内・海外問わず)、約50分間にわたってノンストップで楽曲を流すという実にシンプルな構成になっています。アナウンスは最初に今回のキーワードを述べるだけで曲紹介もありません。

ただ、今の時代あえて伝えない情報でもインターネットで補完している部分があり、番組のホームページにちゃんと局紹介の部分があるので、気になった時に見に行けるようになっています。一昔前だったらNHKは決してこんな構成の番組は放送しなかったと思うのですが、ラジオで聞くよりも「らじる★らじる」のようなアプリを使ってスマホやパソコンで聞く人が増えたからこその番組と言えるかも知れません。

今回は単なる番組の紹介ではありません。先日購入した、MP3プレーヤーが付いているのですが、ディスプレイは無く曲名などを選べず単に曲飛ばしボタンがあるだけのD-328というラジオ(写真のラジオ)があるのですが、こんな仕様だと色々な音楽をmicroSDカードに入れたとしても、全曲ランダムで聞くような使い方しかありません。そんな中でどのアーティストのどんな曲をカードにコピーするか、その扱い方に困っていたのですが、その問題をあっさり解決してくれたのが最初に紹介した「リワインドタイム」という番組であることに気付きました。

というのも、基本NHKはCMがないのでCMカットをする必要がありません。さらに最初にテーマ紹介をするだけでそのテーマに沿った音楽を流すというコンセプトの番組なので、膨大なライブラリの中からどの曲を選ぶか? という点については番組の選局をする方にお任せになるので、単にこの番組を録音したファイルをmicroSDカードにコピーするだけで、様々なジャンルの曲を再生できるようになります。

ファイルは一回分の放送で1つになるので、一曲一曲を切り離すことはできませんが、ネットで手に入るラジオ録音アプリを使って番組をダウンロードし(その際ダウンロードしたファイルを扱いやすいMP3ファイルに変換しておくと便利)、さらにホームページにある曲紹介の内容をコピーし、それをセットにしてクラウドに保管します。

私はそうして保管した番組の音声ファイルをmicroSDカードにコピーし、番組単位で聞けるようにしました。こうすると、コピーしたファイル名がわからなくても、番組最初のアナウンスで出てきたキーワードですでに聞いたものかまだ聞いていないかを判断することができます。聞いていて曲名を知りたくなったらスマホで番組ホームページや曲名をコピーしたファイルを開けばすぐ内容にアクセスできます。

ラジオの良さというのは、自分で全て編集するのではなく、プログラムの内容は他人任せにして、そこから新たな発見をすることができるというところにもあります。今回紹介した「リワインドタイム」で流れる曲は古き良き作品が多く、個人的にはあまり知らない曲はないのですが、それでも一部に知らないものがあるので、そこから興味ある曲を見付けたら、新たにサブスクの方でその曲と関連するものを聞くということもできます。私にとってこの番組はラジオとインターネットをつなげてくれるような面白い番組だと思いました。すでにご存知で楽しみに聞いている方にとっては書くのは野暮かも知れませんが、この番組は過去に放送されたものの再放送も多いので、今からでも「らじる★らじる」の「聞き逃し」から検索して一気にライブラリを増やすことが容易です。

今後はぼちぼち自分のライブラリを増やしながら、デジタルエアチェックした番組を、ポケットラジオのスピーカーから聞くことを楽しみたいと思っています。

昔のラジオをゴミにしないで使い続けるためにもきちんとした情報を入手することが必要

もはやいつ買ったかも覚えていないのですが、単三電池2本(エネループでも動きます)で使えるデジタル選局のポケットラジオ、ソニーのICF-M260というラジオがあります。このラジオは自動チューニングはできないものの、ローカル局をメモリーすることはできるので、一度セットしてしまえばぴたっと一発で目指すローカル局を聴くことができます。

ただ、今後の民放のAM放送がほんの一部を除きFMワイド90~108MHzのエリアに移転するのですが、このラジオはFMワイド放送には対応しているものの、昔FMワイドエリアを使って放送していたアナログテレビの音楽を聴くために、90MHz以降は「1ch」「2ch」「3ch」という過去のアナログテレビのチャンネルの形でしか電波を捉えることができなくなっているのです。

この辺はアナログチューニングの古いラジオであれば、目盛りに同じように90MHzから1~3chの表記があったとしてもダイヤルを回せばその中間にある放送も聞くことができるのですが、このラジオ発売当時にはまさかアナログ放送が終わった後に全国のAM民放局がそこにごっそり入ってくるとは思っていなかったでしょう。

今後、AM局がFMワイドに移った後はAMはNHKの一波(NHK第二放送も無くなるので)ということになり、多くの放送を聴くならFMワイドが聞けないとゴミになるというのは言い過ぎかも知れませんが、使い方が制限されることになってしまいます。まさにこのICF-M260はそんなラジオなのでした。

しかし、実はこのラジオには裏技があってFMワイドを可変にして使用することが可能なコマンドがあるのです。というのも、当時のソニーはこのラジオを日本向けとしてだけでなく、世界に向けて売っていましたので、日本仕様をワールド仕様へと変えることで、ワイドFMで移転してきたAM局を利用することが可能になるのです。

それはいったん電源をOFFにした状態で、「おやすみタイマー/時刻合わせ」ボタンを押しながら「電源」ボタンを5秒押すことでワールド仕様になりFMが76~108MHzまで0.5MHz幅で可変できるようになります。ただその場合、今までの放送局のプリセット及び時刻がリセットされてしまいます。さらに、AMの周波数ステップが9KHzから10KHzに変わってしまいますので、地元NHK局の周波数によってはAMラジオが聞けなくなってしまうという不具合はあります。

ただ、この変更でFM専用ラジオにしたとしても便利な機能は入れ替えて使うことができますので、AMの民放局が移動してしまった後も使い続けることは可能になるわけです。

こうした情報はネットでこのラジオを購入して楽しんでいる方の間で共有されていますが、自分でネットから調べないと、わからないところもあります。同じようにこのままでは使い道がなくなると思っていたデジタル選局のラジオについても同じような裏技があるかも知れませんので、古いデジタルラジオを持っている方は一応きちんと調べてみるのも良いのではないでしょうか。

スポーツ中継で皆がネット配信を見ている中で密かにラジオを聞いていると「予言者」になれる?

世の中はテレビで大きなスポーツイベントが見られなくなるという事について大きな話題になっていますが、現在行なわれている野球の世界選手権とも言えるWBCについては、全国の多くの地方で、民放ラジオ(AM)局が試合を生中継しているので、映像はないもののその場の雰囲気は無料で(ラジオについてはNHKの聴取料は現在ありません)楽しむことができます。

今後も、ネットフリックスで日本の試合を楽しもうと思われている方はいると思いますが、ラジオ中継も楽しめる地域にお住まいの方は、同時視聴(聴取)をすると、かなりの違和感に見舞われるのではないかと思います。

かつてテレビがアナログ放送だった頃、テレビは現場で行なわれている事を即時的に家庭にあるテレビ画面に映しだしていました。それが、デジタル放送が開始されるにあたり、少しではありますが現場との時差を付けて放送するようになりました。テレビというのは、そこで起きている全てのもの(カメラに映っているもの)を全て流してしまいますが、もし生中継中に大きなハプニングがあり、それを見た多くの人がトラウマを引き起こすような「事件」が起きた場合、それをそのまま伝えてしまいます。現在はそんなことはなく、テレビ局側が常に映象を監視しており、テレビに映したくないような事が現場で起こったら映像を切るという選択肢を持たせるために現場から多少の時差を作って放送しています。

さらに、ネット配信の場合はその時差はさらに長くなり、さらにアクセス集中などが起こると技術的な問題がなくても映像が切れてしまう可能性を常に持っています。つまり、テレビであってもネット配信であっても、「LIVE」「生中継」と画面に表示されていても、数秒から数十秒というタイムラグが出ています。今回のWBCではイニング毎のコマーシャルタイムが決まっている(2分くらい?)ようですが、CM再開後には当り前のようにプレイが始まっているのは、何らかの調整が行なわれているのではないかと私は思っています。

先日、WBCで日本対韓国の試合が行なわれたのですが、私の家ではネットフリックスで中継を見ていたのですが、5対3と日本がリードしていて韓国のバッターがロサンゼルス・ドジャースのキム・ヘソン選手というところで、おもむろに地元でも放送されているラジオのスイッチを入れたところ、ラジオからは「韓国同点!」というアナウンスがありました。テレビの方を見ると、全くそんな感じではなかったのですが、しばらくネット配信の中継を見ていてその理由がわかりました。キム・ヘソン選手が2ランホームランを放ち、それで同点になっていたのですね。

改めて、そこでネット配信とラジオと中継とではかなりのタイムラグがあるということがわかりました。だとすると、現地て行って観戦しながら解説も聞いたいという場合は、ポケットラジオを持って行くことが今でもベストな選択であることを認識しました。

昔は、ソニーやナショナル(現パナソニック)のトランジスタラジオにイヤホンを接続し、野球場で解説付きの野球観戦を楽しんでいる人が多くいましたが、もし同じことをスマホを使って行なおうとした場合、ネットフリックスの動画配信はなおのこと、Radikoを使ったインターネットラジオでも同時配信はしてくれませんので、現地では実況および解説が過去の現場について喋ることになり、聞く方もストレスがたまるかも知れません。野球だけでなくスポーツイベントでラジオ中継があるような場合は、スマホに頼るのではなくポケットラジオも持っていくことをおすすめします。

逆に、パブリックビューイングで多くの人が楽しんでいる中でラジオを聞いていると、その場だけですが自分が「予言者」のような事をすることができます。先述のタイミングで私がパブリックビューイングの会場にいた場合、一番にキム・ヘソンの同点ホームランという事実を知ることができるので、それを周りに伝えれば「なぜ?」という風に思われるでしょう。

ただ、皆で試合を楽しんでいるのに、一人だけ先行して結果を知っているというのはあまり良い事ではないと思うので、ラジオで一刻も早く結果を知りたいと思っている方は、あまり周りの人にその結果を言うべきではないと思います。それでも、各メディアの特性を理解することで、ネット配信やテレビで隠したいことをラジオは伝えてくれるかも知れません。というわけで、ここのところ多くのラジオ製品を紹介していますが、やはり一家に一台はラジオを持っておくことは無駄ではないと思います。

スペア電池と充電機を買うよりも安くその機能を満たすハードをより安く購入してみた

先日購入した「Retekess V115」というポケットラジオはかなり使い勝手が良く、最近はラジオだけでなくCDデータをmicroSDカードに移して聴いたり、ラジオ本体で録音したラジオ番組を聞くような事もしています。持ち歩くだけでなく家でもラジオを付けながら作業する際に使ってみたりして、すっかりお気に入りになってしまいました。

このラジオの特徴の一つに、電池の形態があります。日本でポケットラジオと言えば単三や単四の乾電池(充電式のエネループを代用に私は使っていますが)で動くものがほとんどだと思うのですが、「Retekess V115」は昔の携帯電話用の「BL-5C」という1000mA/3.7Vという薄型のリチウムイオン電池を使っています。

充電は本体にあるUSB-C端子から行なうのですが、空の状態からだとそれなりに時間がかかり、放送を聴きながら充電もできるのですが、場合によってはノイズが乗ることもあります。それでも、充電式のラジオの多くがユーザーが内蔵の充電池を交換できない仕様になっているものも少なくない中で普通に交換できるので、例えば過充電で電池が膨らんだとしても追加で電池のみを購入すれば修理に出す必要がないのは有難いことです。

そこで、日本で売っているROWA(各社リチウムイオン電池の互換電池の販売で有名)から予備用の電池と充電器を購入しようとしたのですが、今回はちょっと変わった予備電池と充電器のセットを購入する事にしました。

先日から始まったアマゾンの新生活セールでいくらか安くなってくれると有難いなと思っていたのですが、残念ながらROWAの互換電池はセール対象外で、充電器とBL-5Cのセットが1,450円でした。ラジオにセットされている電池は単体で買うと高く付くものだなと思って色々調べてみたら、AliexpressでBL-5Cを使っているRetekess V115とは違うポケットラジオ「XHDATA D-328」が1,390円で売っているではないですか。このラジオは今年最初に購入した同じXHDATAのD-219というアナログ表示の短波の感度が良いラジオにMP3プレイヤーが付いているモデルなのですが、当然ながらUSB-C端子からの充電に対応しています。

今回の価格は他に2点どんなものでもまとめ購入することで適用されるので、純粋に1,390円だけで済むわけではないのですが、まとめ買い製品の中に、航空機にモバイルバッテリーを安全に持ち込むことができるバッテリー用の耐火袋があったので、それらを合わせて2,000円弱でまとめ購入しました。

どちらにしても、BL-5C自体が昔のリチウムイオン電池ということもあるので、他のモバイルバッテリーと一緒に耐火袋に入れて持ち運ぼうと考えていたところで、耐火袋は日本で買うと結構高いので、さすがにジップロックにバッテリーを入れて運ぶよりは安心できるだろうということで、こんな感じでラジオを増やすことになってしまいました(笑)。

XHDATA D-328については、D-219を使っているので感度的にはRetekess V115の短波の感度を補うものとしても使えますし、Retekess V115を使っている時にはBL-5Cの充電器としても使えます。これはD-326を使っている時でもV115で充電するというような使い方もできるので、二台のラジオをリレー的に使うことで連続使用が可能になるというメリットもあるのではないでしょうか。

それにしても、予備電池と充電器を買う値段より安くそれなりに使えるラジオが入手できるとはびっくりです。恐らくこの二台のラジオを持っていけば、海外旅行先でもそれなりに使い分けられるようになると思います。バッグの中には20Wクラスの折りたたみソーラーパネルもあり、いざという時にはモバイルバッテリーへの充電も可能なので、専用電池であってもまさに携帯電話を充電するように、災害時でも連続使用はできるだろうと思います。

ただ唯一、乾電池使用ラジオの場合は使い切りのアルカリ電池を使えるというメリットはありますが、災害時には電池は普通に買えないと思いますし、災害時にはスマホの充電ができるような感じで環境を整備しているので、専用リチウムイオン電池使用のラジオでもそこまで困らないのではないかと、ある意味楽観的に考えています。ただ、以前ここで紹介した単四電池2本使用のイヤホン専用ラジオもバッグには忍ばせてあるので、その点にも抜かりはないと思うのですが。

旅の荷物を減らすため多機能ラジオ「Retekess v115」購入レポート(2)便利な付随機能

前回は、この「Retekess V115」購入の決め手となったスピーカー回りの機能について、リンクとともに紹介しましたが、このラジオにはそのスピーカーを単にラジオ聴取だけでなく他の事にも利用可能な二つの仕組みがあります。まず、一つ目は本体にあるイヤホン端子とは別に存在する「Line in」と書かれた端子についてです。

その昔、ラジカセの中でも比較的高性能をうたう製品にはこの端子がありました。外部入力に特化した端子は、別の機器を接続してその機器からの音をパッシブラジエイター対応のこのラジオのスピーカーから出すために存在します。実は、このラジオを購入する直前まで、常用持ち運ぶバッグの中にBluetoothだけでなく有線によるLine入力にも対応したAnkerの「Soundcore2」およびケーブルを持ち歩いていたのです。

これはこれで、ステレオ出力に対応しているので小さい割にかなり良い音は出るのですが、バッテリーは内蔵式でずっしりとした重さがあります。旅行やお出掛けの際に、野外で音楽などを楽しみたい場合に使いたいと思っていたのですが、明らかに取り回しは悪く、単体で使う状況も限られてしまいます。

しかし、このラジオを外部有線接続スピーカーとして使えば、出力はモノラルにはなるものの、それなりによい音でラジオとして使いつつ、外部音源からも遅延なく出力をすることができます。具体的にはスマホ・タブレット・パソコン・ポータブルオーディオプレーヤーと接続して使うことも想定しています。ケーブルを接続するとラジオの方で自動認識されるので、簡単に外部スピーカーとして使うことができます。出力もそれなりになるので、ノートパソコンから出力する音が小さいと思った時に使うには良さそうです。

今まではそれを単体のスピーカーで行なってきたのですが、これからはラジオのスピーカーを流用することになり、バッグの中味をかなり減らすことができました。ステレオで聴けないというディメリットはあるものの、大幅に荷物を減らしさらには電池を交換すればスピーカーが電池トラブルで使えなくなることもないというメリットの方が大きいと思います。

更にこのラジオは、本体にメモリーカードスロット(国内販売されているmicroSDカードが入る)を搭載しており、音楽を直接メモリーから読み込んで聴くことができる機能や、ラジオ番組や普通に外部の音を録音するICレコーダー機能が付いています。音楽再生については本体の操作で、フォルダにあらかじめCDアルバムの全曲を入れておけば、フォルダ内だけ聞いたり、ランダムに全曲の中から聞いたり、一曲をリピートさせることもできます。ファイルの日本語表示がうまく出ないところもありますが、そこは日本メーカーでない中華ラジオの味と言うこともでき、個人的には許容範囲です。2~3千円のラジオとしては素晴らしい機能だと思います。

本体設定で90分までのスリープ機能(自動的に電源を切る時間を設定できる)もありますので、車中泊などで聞きながら寝てしまっても安心です。これは個人的な楽しみなのですが、以前「着うた」で購入した群馬電気「呼びこみ君」の音(「No.4」という曲名のスーパーの焼き芋コーナーでよく流れている耳に残る曲)を「一曲リピート」でかけると車内がスーパーの雰囲気になります。また、ラジオ体操を番組録音したデータも入っているので、車中泊の朝、誰もいない場所で一人ラジオ体操もできます(笑)。

このように、追加性能も実に面白く、旅に持っていくだけではもったいない、常に使っていたいラジオに仕上っています。唯一残念なのは、先に購入したD-219と比べるとAMとFMの感度は素晴らしいものの、短波の感度が少し落ちることです。ラジオNikkeiは家の中でも場所を選びますが何とか聞こえますが、良く入感するところに移動しないと難しいので、海外旅行に行く場合にはD-219も持って行く方が良いのかなとも思えます。ただ国内で常用するのなら、追加機能も楽しく使え、スマホの役割を一部肩代わりしてくれるこのラジオは十分買いのモデルであると思います。

最後になりますが、同じメーカーから新機種の「V115P」というモデルが出ていますが、電池が「BL-10P」という容量は多いものの国内では購入しにくいものに代わっていて、時計機能が付いたり、さらにBluetoothスピーカーとして使えたりLEDライトが付くといった「全部入り」になっているものの、そこまでのてんこ盛り機能は私には必要なく、最少音量の「01」の音量がV115よりかなり大きいといった口コミもあるので、おやすみラジオとして使うには気になります。気軽に使うなら旧モデルの「V115」の方が私には向いていますし、V115Pになって聞ける範囲が増えた点を補うために、別のラジオ(例えばXHDATAのD-808など)を追加購入してこれをホームラジオとして使い分けた方が幸せになれそうです。

旅の荷物を減らすため多機能ラジオ「Retekess v115」購入レポート(1)購入の経緯

昨年から日々持ち運ぶラジオについて試行錯誤を繰り返していまして、かなり変な変遷を繰り返しています。基本は、スマホが使えないような状況に備え、単三電池(といっても充電式のエネループ)2本で長時間動く手のひら大のラジオということで、一応落ち着いたのが日本のメーカー山善の「YTM-R100」というアナログ手回し発電可能なFM/AMラジオです。

このラジオは電池を充電池にためるのではなく、容量は少ないですが半永久的に利用可能なスーパーキャパシタにためるようになっていて、手回し発電の他、モバイルバッテリーからでも蓄電可能です。ラジオの回路は昔のラジオ(アナログ)なので、電池持ちも最近の主流であるDSP(デジタル)ラジオよりも長時間使えます。どこへ行っても電池が手に入らない、さらに充電池(この場合は外部電池として乾電池の代わりとして使うエネループのこと)も充電できない状況では今でもベストバイだと思います。LEDライトが付いているのも心強いです。

ただ、2026年に入って大きな地震で地元のラジオ送信施設が使えなくなり、ラジオが聞けなくなるとか、前回書いた海外旅行時のもしもの借えとして短波が聞け、さらに単三電池2本で利用できるラジオが欲しくなりました。そして手に入れたのが、中華ラジオのXHDATA「D-219(1Kモデル)」です。このラジオはダイヤルを回して放送局を探すアナログラジオのような見てくれをしていますが、中味はデジタルのDSPラジオです。ただ、それなりに感度は良く、特に短波の感度は今回紹介する中でも一番高いのでは? と思います。

海外旅行に行く場合、念の為このラジオを予備として持っていく可能性は高いですが、操作が簡単ではあるものの、ちょっとしたことでダイヤルがずれると、アナログラジオのように聞こえ続けないでいきなり放送が切れてしまいます(それが1か0かのデジタルの特長であるわけなのですが)。それでも、ラジオ単体で使うにした場合2千円くらいで海外でも使えるラジオは便利なので、このラジオを一軍として使っていたのですが、今回また交代となりました。新しく購入したのが「Retekess v115」というポケットラジオです。改めて3台のラジオを並べてみました。上がYTM-R100、下の向かって左がD-219、右がV115です。本体の厚さはYTM-R100が際立って厚く、V115は薄くて小さくて軽いという特長があります。

「Retekess V115」は、D-119と比べると大きさは同じくらいですが、その薄さが際立ちます。なぜかというと、このラジオは昔のガラケーに使われているような薄い長方形のリチウムイオン電池(型番はBL-5Cというノキアやソフトバンクの3Gガラケー用の製品で、現在は汎用的に他のラジオなどにも採用されているそう)が使われています。

かつてコンデジをメインで使っていたころ、互換の予備バッテリーを購入していたロワジャパンでも充電器付きの製品が売られていて、電池2つ+充電器のセットが2千円強ぐらいになっています。多くのリチウムイオン電池を使用したハードはユーザー自身で交換することができませんが(強引に交換すると保証無しになる)、これはガラケーのように簡単に交換できます。この場合、単三2本使用のラジオを常にエネループに代替して使っている私としては(つまりアルカリ・マンガン電池は使わない)、単に電池の形状が変わるだけで、大きさ的にはかなりエネループよりも小さくなって持ち運びしやすいので、私にとっては専用電池ということがディメリットにはならないと思いました。

充電する場合、本体にはUSB-C端子があり、低出力のACアダプターに接続して本体での充電ができます(ただし充電時間は長い)。別に充電器を買えばもっと便利になるのですが、最悪充電器を持っていなくても、USBケーブルさえあれば何とかなる安心感はあります。

ラジオ自体は全てデジタル表示のDSPラジオで、オートスキャンの他、周波数を直接入力することもできます。放送局のプリセットも可能なので、いちいち選局をしないで良いという点では、アナログチューニングのラジオよりも楽です。しかし、世の中にはデジタルチューニングができるポケットラジオなどかなり多くあります。その中でなぜ私が「Retekess V115」にたどり着いたのかというのは、以下の「宮甚商店」さんのYouTubeによる本機レビューを見たことにあります。単なる感想ではなく、データも加味した素晴らしいレビューです。私のこの文章以上の情報が下のリンク先動画には詰まっているので、興味のある方はどうぞご覧下さい。

・YouTube「宮甚商店」さんによる「Retekess V115」レビュー

普通のポケットラジオは、それこそソニーが世界で初めて小さなトランジスタラジオを出した頃から、そこまでスピーカーから出力する音に変わりはないというのがそれまでの私の思い込みでした。しかし、レビューを見たら付いているスピーカーの性能だけでなく、本体裏にある「MEGA BASS」という装置を使って低音を出す仕組みによって、普通のポケットラジオ離れな音がするとのこと。さらに、FM/AMの感度はアイコムの数万する受信機と比べても悪くないとのこと(SWの感度が気になりますが……)。

ちなみに、このスピーカーの仕組みはパッシブラジエイターというものだということも知りました。興味のある方のために、その機能について紹介しているページがありましたので、そちらのページも紹介します。

【オーディオTips】小型スピーカーに豊かな低音を与える、パッシブラジエイターの魅力

Amazonでは2026年3月現在、3,300円ほどですが、大きなセールの時には3千円くらいにまで下がる場合があります。私は、中国のAliExpressのセールでクーポンを使える時期に、2千円ちょっとで購入することができました。2~3千円のラジオとしては基本性能が優れているだけでなく、かなりの多機能でそれが今まで私が持っていた荷物を減らすことができる素晴らしい機能があります。次回はそうしたラジオ以外の追加機能について紹介します。