月別アーカイブ: 2018年1月

楽天の損保参入はアマゾンと正面から争わないため?

車中泊の旅をする場合には必ず関わってくる自動車を安心して乗るための自動車保険ですが、火災保険や傷害保険とともに自動車保険を業務の中枢にすえている損害保険会社について、業界の再編としてはかなりインパクトの有るニュースが入ってきました。

一般的には知名度がそれほどないと思われる朝日火災海上保険を楽天が買収し、本格的に「楽天損保」として損保業界に参入することを表明したのです。楽天といえば少し前に第4の大手携帯電話会社を目指すことが発表されたばかりで、すでに生命保険の事業には参入して、テレビコマーシャルも流しています。ニュースによると従来の代理店による販売とともにネットでの勧誘もするということで、今後楽天がどのように生き残ろうとしているのかその方向性が見えてきたような感じがしています。

通信業務と自動車保険が結び付くというとすぐに思い付くのが、このブログでも紹介し現在私も使っている通信用のSIMが入っていて、事故が起きれば直接事故センターと話すこともできるドライブレコーダーです。東京海上日動火災保険の場合はNTTドコモの作った端末を利用していますが、もし楽天がこの形のビジネスに興味を抱けば、自動車保険とドライブレコーダー、さらにAIスピーカーをセットにしたような端末とドライブレコーダー向けのプランを新たに作ったりすることも可能になり、何より競争が生まれることでさらなるサービスの向上が期待できるということにもなるでしょう。

さらに、過去に買収した楽天トラベルとセットで旅行保険とのセット販売も計画しているとのことなので、旅行の申し込みと一緒に保険の申し込みもできるようになります。このように契約がまとまるということは、保険の付け忘れがなくなるということなので、もし旅先で怪我をしたり盗難にあったとしてもネットや電話一本で対応が可能になり、利用者にとっての利便性が上がります。実はこうした多業種の融合こそが楽天の今後に向けた戦略だと考えることができます。

通販の勢力争いとして現在はアマゾンが送料無料のプライム会員に登録させることでビデオ・音楽・電子書籍の利用をフリーにする「大盤振る舞い」を行なって会員を拡大させていますが、楽天は同じことで争うのではなく、例えば今回買収した損害保険会社を使って楽天市場で購入した一定額以上の商品について、わずかな金額でも延長保証や、メーカーの無償修理の対象外となる落下や盗難被害に対応するものとして、損保の物保険をくっつけたサービスの展開をしてくることは十分考えられます。

ですから、ユーザーはあくまで安く買えればいいのか、それとも購入したものを長く使いたいのかで通販で購入するサイトを選ぶ明確な違いというものが見えてくるということにもなります。今までと同じような経営を続けているだけではアマゾンに飲み込まれてしまうという可能性を考えた上での買収だと考えれば、新しい楽天市場のサービスや、楽天モバイルと今回の楽天損保がどうからんでくるのかというのは注目しながら見ていく必要があります。というのも楽天も損保におけるシェアを上げるために様々な事を仕掛けてくる可能性があるからです。

現在、ネットから見積をし、契約まで行なうことができるネット損保が一定の評価を受けて定着している中、今回の楽天損保はその中にも切り込んでくることになります。自動車保険は1年満期のものが多いので、新しくものが出てきてとりあえず入ってみて、もし気に入らなかったらすぐに元に戻すこともできるので、楽天の攻勢によってはかなりの数のユーザーが移動してくる可能性も出てきます。持続的に契約者をキープするにはそれなりの顧客対応が必要なのでその点については不透明な部分もありますが、個人的には車中泊の人用の補償が出てくると面白いかなと思います。

例えば、人の来ない道の駅で寝ていて襲われたような場合、車や積載物、人が犯罪被害に遭った場合に保証してくれるような保険ができれば、少なくともそんな事になった時に急いで逃げずに身の安全だけを守るようにするなどの心構えが変わってきます。他にも「当たり屋」にからまれるようなこともあるので、楽天の新損保会社には魅力的なドライブレコーダーを楽天モバイルとの共同で開発して欲しいです。


銀行窓口がないと困ることは早めにやっておこう

このブログで何回も書かせていただいている銀行の今後の状況を見据えた個人の対応について、私自身も重い腰を上げて通帳自体を無くす作業に取り掛かりつつあります。というのも、全国の銀行や信用金庫であってもキャッシュカードさえあれば入出金に規定時間内なら手数料がかからずに利用できるところが多くなってきました。私の持っている地銀の口座でも昨日窓口で聞いたところそのままの口座番号でweb専用口座に切り替えが可能だという事を聞いたので、今後の状況は全てネット上から管理し、どうしても明細が必要ならプリンタから出力するような形でこれ以上通帳がたまらないようにしようと考えています。

ただ、そうして銀行を訪れた時に、窓口を使えないと(Web口座の場合はATMからの手続きとインターネット上での手続きのみ)一つ困ることを発見したのです。というのも、私の隣に座った人は大きなお菓子の缶を持ってきていまして、中にはぎっしりと小銭が入っていました。

硬貨での決済はあまりに多すぎるとお店の方から利用を断わられる可能性があるため、現状ではたまった硬貨がある場合にはとりあえず銀行に持って行き、小銭の総額を数えつつ口座に入れてもらえば、通帳に記帳してもらうことでそのお金を有効に活用することができるようになります。しかし、全てを通帳のない銀行口座に変えてしまった場合には、そもそも銀行やコンビニのATMが硬貨の入金を制限されているので、こつこつ硬貨を貯めている場合に困るのですね(^^;)。現状では消費税が8%であることから、どうしても1円5円の端数が出てくるので、こまめに使っていないとどんどん使えない硬貨が貯まってくることになります。

近いうちに消費税が10%になればまた状況は変わるかも知れませんが、次に15%とか18%になったとしたらまた同じ問題が生まれてくるでしょう。これからは可能ならば電子マネーやクレジットカードの利用の方にシフトすればと思っているのですが、実は自宅には過去にためてある1円5円を中心にした貯金箱があるので、早いうちにある口座の方に入金して、自宅にある小銭をできるだけなくそうと思っています。


自動運転車の保険は当分現行通りか

2025年をめどに自動車メーカーが高速道路での自動運転を実用化させるように目指しているということだそうで、それを受けた国土交通省では自動運転モードのある車の保険をどのように考えているのか、方針を決めるための会議が行なわれたことがニュースになっていました。

なぜ政府が自動車の保険にからんでくるかと言うと、現在車やバイクに乗る人が必ず加入しなければならない「強制保険」である自賠責保険は政府の事業であるからです。ただし、この保険は保険会社が扱う保険と違って交通事故に遭った人に対する保険で、物に対する保険や、自分の車自体に掛ける車両保険は対象外になっています。で、その自賠責保険については、自動運転車が普及しても事故になれば普通に払う現状は変わらないという風に話しでは出たということです。

ただし、事故自体が自動運転車の増加によって減れば保険料はその分安くなります。これは毎年見直されて保険料は安くなったり高くなったりしているので、その点は変わらないでしょう。ただ、今後大きな事故を自動運転車が起こした場合、運転者の責任ではなくメーカーに原因があるケースも考えられます。その場合は改めて保険会社がメーカーを訴えて支払った保険金を肩代わりさせるような仕組みを考えることも議題になっているようです。さらに自動運転車独自のリスクも出てきます。常に自動運転車はネットに接続してクラウドのAIから自動運転のためのノウハウを得て動く形のものも考えられるので、外部からハッキングされて自動運転のためのコンピューターを乗っ取られ、車を勝手に動かされてしまうような事が起こった場合の対応についても盛り込む予定なのだそうです。

ただ、まだ自動運転のできない車は残るわけですし、一般道でも自動運転する車というのはまだできないということもあります。さらに、いくら自動運転ができるといっても凍結した道路で滑って事故が起こることはいかに機械制御でもどうにもならないこともあるでしょう。今のところは自動車保険自体がすぐになくなるということは考えなくてもいいでしょうし、むしろ自動運転の仕組みを使って逆走の事故を防ぐなど今は後期高齢者にとっては自動車保険料も高くなっている中で、保険料を下げ安心して高齢者が車を使えるような形になるといいなと思います。

ただ、前回書いたようなカーシェアを行なっても自動運転でほとんど事故が起きないような状況ができてくると車自体の台数も減り、さらに保険料も下がるとなると現在多くある損害保険会社に淘汰が進むのではないかという気がしてきます。保険会社自体も今後は国内のユーザーだけではなく世界に出ていくようではないと会社として存続することが難しいかも知れません。しかし海外で事業を行なうこと自体にリスクはありますし、先日は銀行の今後を心配しましたが、今まで盤石と言われていた企業も今後は生き残りをかけて大変なことになるなという感じもしています。個人的にはまだまだ長い期間車を運転できる環境を作ってもらいたいので、今後の車の自動運転の流れには期待しています。


車中泊自作派の方には面白いかもしれない「カーシェアサービス」

テレビのニュース番組を見ていたらカーシェアリングの特集をやっていまして、個人間でのシェアを仲介する「エニカ」に取材していました。よく使われるケースなら車の維持費をも稼ぎ出すケースがあるという話になっていて、ちょっと身を乗り出して見てしまいました。傷だらけの7人乗りの車(アルファード)は、逆にこの傷があることが人気になって、安く貸し出すことで利益も出ているそうです。

12時間ないし24時間貸す値段は貸主が決め、その車は24時間3,980円という料金にして、さらにちょっとこすったぐらいでは加入が義務付けられている保険を使わないという点が受けているようです。ちなみに、保険の内容は対人対物は無制限で、車両保険も付いていて車のオーナーが修理費を負担することはありませんが、利用者は事故の際の自己負担が10万円あります。もっともレンタカー契約でも同じような負担が生じますので、その分安く、さらにレンタカーにはないような車を借りられるのならということで、利用者も増えているとのこと。

また、もう一台のケースは恐らく専門の業者さんによってカスタマイズされ、全面フラットになったりリビングにも切り替わるハイエースの車中泊仕様車が一番人気なのだそうです。こちらは24時間14,800円+1,800円(保険代)で借りられるということで、キャンピングカーを借りるよりはずいぶん安くなります。レジャーシーズンには多くの予約が入るのだそうで、普段車を持っていない人の中にも車中泊をしながら出掛けることの潜在的なあこがれがあるという感じです。

私はカーシェアサービスの回し者ではないのでカーシェアを積極的におすすめするような事はしませんが、もしご自身で車中泊を楽しむのに、自分でDIYをして内装を作ってしまったり、軽トラにミニハウスを乗せて自作のキャンピングカーを作って楽しんでいる方がいたら、オーナーとして登録してみるのも面白いと思います。軽トラキャンパーを自作している方なら、居住部分を安く自作し、ベースとなる車については載せ替え可能なら、多少の事故ではショックにならないくらいの軽トラに居住スペースを乗せれば費用も安くそれなりのきゃんぴんぐかーが作れると思うので、ちょっとした商売のように車を貸し、予約が入らない時には自分で使うような形でも十分に次のキャンピングカーを作るための費用の一部が賄えるのではないかと思えます。

「エニカ」のサイトを見たらキャンピングカーとして登録してある車の中で軽キャンパーは2台しかなく、エブリィやアトレーというワンボックスタイプの中に居住空間を作っているタイプの車でした。ただ、レンタル料金は安く24時間4千円から5千円くらいで借りられる設定になっています。ただ、車中泊前提のキャンピングカーならちょっとそこまでという用途や、一度乗ってみたいというような用途とも違い、最低でも2日以上という感じで使われることが多くなると思いますし、自分の車を他人に使わせ、さらに事故を起こされるリスクについても割り切れるならこうしたサービスを使って自分の理想のキャンピングカーのあり方を利用者に問うてみるというのも面白いのではないでしょうか。興味を持たれた方はまずは以下のリンクから確認してみて下さい。

https://anyca.net/


バーコード決済の主流はどこになるか

このブログで折に触れて紹介してきたスマートフォンのQRコードによる決済機能を提供するサービスですが、先行する「LINE Pay」や「楽天ペイ」を追い、NTTドコモが「d払い」をスタートさせました。さらに、クレジットカードのクレディセゾンもベンチャーのOrigamiと組んで「Origami pay」をオープン化するという大きな新聞広告を打ちました。セゾンカード・UCカードのスマートフォンアプリで決済ができるようになるようです。

このようなバーコード決済の新サービスが出てくる背景というのは、今でこそiPhone本体で支払いのできるApple Payが出てきたものの、今まではガラケーの時期から続く「おサイフケータイ」機能が入っていないスマホではスマホと各種カードを両方持つ必要があり、端末単体での利用ができないという問題がありました。

これも日本だけの問題なら良かったのですが、現在日本に大挙して押し寄せてきている中国からの観光客は中国国内での買い物にQRコードを使っての決済システム(アリペイなど)を使っている人がほとんどで、日本でもそうしたおサイフケータイでないスマホでの決済サービスを確立すれば、お店の方に置く端末は日本のサービスだけでなく中国のサービスでの決済にも対応するということもあり、現金のみで決済をするよりも多くの中国人客をさばけるようになります。

日本ではこうした現金のない電子マネーが定着するかという問題もあるものの、まずは中国を対象にしていても、日本でも多少こうした決済方法が普及すれば、ビジネスチャンスは増えるだろうという目算もあるのではないかと思います。

ただ、私自身の考えとは違って今の日本ではクレジットカードを作ることに対してもなかなか思い切ることができない人がいるということも確かで、期待するほど多くの陣営が乱立しても体力がないところは危ないのではないかと思います。ただ、利用する側としては生き残ったサービスを使うしかないのがつらいところですね(^^;)。

今のところ一番最近に出てきたクレディセゾン陣営についてはちょっとわからないのですが、既存の3社については見事にモバイル通信業務とつながっています。つまり、

・LINE PayはLINEモバイル(NTTコミュニケーションズから帯域を借りるMVNO)
・楽天ペイは楽天モバイル(近いうちに第4の通信業者になるかも?)
・d払いはNTTドコモ

というようにスマホは通信事業者から購入して通信料金も電子マネーで払えるような感じです(もちろん、特定の通信会社に加入しなくてもスマホにアプリをダウンロードすれば電子マネーの利用は可能です)。ただ私が使っているLINE PayではLINEモバイルの料金を払っているのですが、他のサービスはおおむねクレジットカードと紐付けるのに対し、LINE Payでは以前にもこのブログで紹介したようにローソン店頭で販売しているLINE Payカードをスマホに紐付けることで更に便利になります。

カードを使ってローソンのレジやコンビニATMからのチャージ、自動チャージも銀行口座を登録していればデビットカードのようにも使え、JCBと提携しているので残高の範囲内でクレジットカードのようにも使えます。クレジットカードを持っていなくても電子マネーを使いながらLINEモバイルの料金を払うことができるので、個人的なセーフティネット(万が一クレジットカードが使えなくなってしまった場合を想定しています)として、いざという時にネット接続は使えるようにLINEモバイルの契約とともにキープしています。

また、楽天ペイのアプリも入れていますが、このサービスでは楽天ポイントをそのまま支払いに使えますので、私の場合はいざという時に備えて楽天ポイントを簡単には使わないで楽天ペイでも使えるようにしています。

個人的には、クレジットカードが持てない人というのもいるので、各種チャージが充実しているLINE Payを推したいですが、これも使い勝手がいいから普及するものではなく力の強いところがゴリ押しで他の陣営を飲み込むということも十分あると思うので、今後の動向には注目ですね。QRコードを利用した決済自体については、何しろどの陣営も中国人観光客に使ってもらうために「アリペイ」のようなサービスとセットで自社の電子マネーを使えるようにしているところがほとんどで、導入する費用も「iPad」一台あれば後はアプリで対応できるので、全ての陣営を使えるようにすることは田舎の商店でも難しいことではありません。とりあえず使う予定がなくても、今からこの種の電子マネーを使えるようにしておくことは何かの時に役に立つかもしれないので、これから2020年の東京オリンピックに向けての状況には期待したいものです。

LINEモバイル


仕事用にも背負えるバッグがあった方がいいか

先日の東京周辺を襲った雪の映像を見る中で、あまりにバスやタクシーが来ないので家まで歩いて帰ろうとしている人もいたようですが、その場合ちょっとした問題が出てきます。普段仕事の往復で使っているバッグが片手でしか持てないようなものだと、バッグを持ちながら歩くのは大変です。さらに女性の場合には足元がハイヒールのような場合は、そのまま十数キロとかを歩き続けるのはかなり大変だと思います。

私が旅行に行く場合には登山用のデイパックに荷物を詰めて出掛けるのがセオリーなのですが、さすがにそうしたバックパックを仕事のお伴として使うのにはちょっと躊躇するケースがあったりします。そんな中、そろそろ店頭に出ているのではないかと思うのですが、最近よく見るスクエア型のバックパックとしても利用可能なバッグの新型がデサントから出たという新聞記事を見たのでネットで調べてみました。

http://www.descente.co.jp/jp/press_releases/post-44077.html

プレスリリースの内容では28リットルと比較的大きく、パソコン用のポケットと保護パッドが付き、アタッシュケースのように横にして持ったりすることについても考えられた設計になっているようです。本体サイズはW30×H48×D16cmということで、飛行機の機内持込手荷物としても大丈夫そうです。個人的にはさらにキャスターが付き、雨が降った時用にカバーが付けば言うことありませんが、登山用だけではなくこうしたタイプの背負えるバッグも一つ持っておくと便利そうです。

限られた荷物を有効に使うためには、このバッグの中に衣類やタオルを入れて枕代わりにするにはきっちりとした四角いバッグというのは使いやすいですし、車内で片付ける場合にもすっきりと収まります。

同じ四角いバッグでもメーカーのロゴが大きく入っているようなタイプの製品だと、やはり仕事で持って行くとこれから遊びに行くのではないかと思われるかも知れないのですが、この製品はデサントのロゴもそんなに目立たないところに小さく入っているだけなので、やはり日本人のニーズを考えて作られたのではないかということが考えられます。

このようなバッグに少なくとも「傘」「ポンチョ」、必要に応じて折りたためる「ウォーキングシューズ」を入れておけば、今回のような雪の日であっても何とか荷物を背負ったまま歩いて行けるところまで行こうという気になれるかも知れません。首都圏にお住まいの方でなくても、フォーマル的にも使える背負えるバッグというのは災害対策としても一つ持っていると何かと便利なので、今回紹介した新製品とともに他社の製品も含めて機会を見つけて調べてみようかなと思ってきました。


ネットに偏らない知識を得るために図書館の利用を

最近になって「断捨離」という考えのもと生活することを考えています。後で処理に困るものはできるだけ自宅に置きたくないと思い、可能な限り用事はパソコン内で済まそうとし、余分なものは買ったりもらって来ないという考えで行動しているのですが、最近になってネットで全てがまかなえるわけではないということもわかってきました。

そんな中で、自宅に物を増やさないで既存のデータを参照する方法として、改めて本格的に利用しはじめたものに図書館があります。調べものでささっとネットで出てくるものはいいのですが、最近は出てきたとしてもあまり正確な情報でなかったり、個人的には既にわかっている内容で新たな知識の導入には参考にならないページも多く、やはり過去の遺産である本をひもといて発見する知識というものも大切だと思い、図書館へ行く回数が増えています。

最近になって、こうしたアナログ的な情報収集の良さというものもわかってきました。というのも、図書館で調べたい項目についての本を探す時、図書館に置いてある端末からキーワードによる検索をすることが多いのですが、その中で調べたいものでないものでも、検索の一覧を見ている中で興味のある本が出てくることがあります。これは、インターネットの検索ではなかなか出てこない情報なので、図書館にどのくらいの本があるかにもよりますが、入力するのは単純なキーワードだけということもあって、なかなか検索端末で調べた一覧というのは思わぬ発見をさせてくれるものがあります。

端末のところを離れると、そこから実際に本がある書庫に行って目的の本を見付け出すことがあるのですが、私が使っている図書館では返す時には自分で棚に戻すのが決まりなので、本当に目的の場所にあるかどうかは返した人次第というところがあります。ですから、端末のデータでは館内にあるはずの本が見付からない場合には、館内で読まれている可能性もありますが、もしかしたら正確な位置に戻っていないだけかも知れませんので周辺の本棚も見ながら見付けるようになります。

これは面倒くさいようですが、そこにも実にアナログ的な発見というものがあります。たまたま調べていた本を探そうと書庫をうろうろしていたところ、ちょっと前に気になって一回読みたいと思っていた作家さんの随筆集を偶然見付けました。調べ物とは関係ない本ではありましたが、せっかくの機会だと思ってその本も借りてきました。その本は買ってでも読もうかなと考えたこともあったので、正直ラッキーでした。

また、図書館によっては新着図書を分けて出してくれているところもあるので、それこそ新聞広告に出ていたような本を偶然借りられるようなこともあり、久し振りに本をじっくり読んでみようかなという気持ちになってきたのだから不思議です。こうなってみると、マニアック過ぎて図書館では読めないような本は別にして、普通の調べ物にプラスアルファして知識を広げられるという点で図書館にいる時間は無駄にならないように思います。

過去のブログで、旅先で地元の図書館に行くことで、観光にも役立つという話を書いたことがありますが、そうした事を含めて身の回りにある図書館を有効に活用することができれば、ネットに必ずしも載っていない情報を手に入れることも可能かも知れません。

特に旅行先で図書館に入る場合は「郷土資料」のコーナーに行くと、地元でしか出ていない歴史の本が多数見付かると思うので、特に歴史と観光を結び付けて回ろうと思っている人には、現地に入ったらまず地元の図書館を訪れて、マニアックな歴史散歩を考えてみるのも面白いでしょう。


自然災害の季節・日時による影響の違い

東京を中心にする大雪の情報というものがほんの小さく感じられてしまうほど、群馬県の草津白根山(本白根山)の噴火というのはいきなりでびっくりするものとなりました。

あえてこの噴火と東京での雪害について比較してみると、草津国際スキー場で噴石が当たったりスキー場にいた方(今回雪崩に巻き込まれて怪我をされた方もいたそうです)というのは、雪が降っている事については万全の対策を用意して出掛けている方が多く、ある意味想定外の天災に当たってしまったということになります。

それとは違い、今回の東京や関東近郊の大雪というのは、事前にしっかりと予報がされており、たとえスタッドレスを履いてチェーンを装備した車であっても一台か二台不心得な車があったり、事故が起こってしまえば道を塞ぐ格好になってしまうので、テレビニュースになったような交通状況というのはほぼ事前に予測できたことです。

さらに、鉄道も止まることが予想された時、果たしてその日の通勤をすべきであったかどうかというのは、夕方から夜の駅の入場規制になった状況や、なかなか来ないバスやタクシーを待って長蛇の列ができるような光景をテレビ画面から見るにつけ、「人は自宅待機」「トラックも渋滞の手前で待機」というような判断をしてあげないと、多くの人を帰宅困難に陥らせ、道路上で全く動かないでドライバーを困らせる状況を生み出すだけです。

もし自分で自分の行動を判断できる立場でなら、決して都心に向かってはいけないような状況であり、行かない方が正解だったケースが多いのではないでしょうか。ですから、この雪というのはいわゆる「災厄」というものの中には入らないのではないかと思います。車中泊の旅で動いている時にも、このように情報を入手し天気予報をしっかり聞いていれば避けられる状況というのもあると思いますので、車の中で音楽を聞きながら走るのもいいですが、定時のローカルニュースをラジオで聞いたり、スマホでの現地天気予報のチェックを怠らないようにしましょう。

それに反して、実際に噴石が飛んできたり雪崩が起こるような火山の噴火については、事前に予知はできませんから、起こってから後の対応が必要になります。実際に直接被害に遭わなくてもやはり正確な情報入手というのは必要です。さらに今回の場合、もし夏に噴火が起きていれば少なくとも雪崩での被害は出ることはありませんでした。季節によって同じ現象が起こっても、地域における影響というのは違ってきます。特に雪道に不慣れな中で突発的に火山の噴火に遭遇した場合には、やみくもに動くのではなく、地元の人や役所の方に安全な所まで誘導してもらうような形で、自分勝手に動かない方が良い結果が出るような気がします。

今回の噴火は火曜日で、さらに午前10時頃の事だったので、草津国際スキー場にはそれほど多くのレジャー客はいなかったと思います。しかしそうした曜日と時間状況だったことから、自衛隊がスキー場で訓練をやっていたという事でもあります。こうなってくると、単に火山が噴火したのが「災厄」ではなく、いつ起こったかということも「災厄」に関係してくるということがわかります。

そんな時に思い出すのが木曽御嶽山の噴火による被害です。こちらの方は冬ではなかったので今回のように雪崩による二次災害の危険はなかったものの、週末のお昼前後という時間に噴火したことで、山頂でお昼ごはんを食べようとスケジュールを組んで登ってきた人たちが被害に遭いました。

こうしためぐり合わせというのは個人の裁量だけでは回避することは難しく、いかに不意に大きな自然現象が起きても慌てずに対処することができるかというのがカギになってくるでしょう。現に今回の草津白根山の噴火でも、普段から十分な訓練を受けていて、まさにその時も訓練の最中だった自衛隊員が噴石が当たることによる被害に遭っています。十分な装備を付けていても避けることはできませんでした。そんな「災厄」をかわすのはなかなか難しいところもありますが、少なくとも景色がいいから、誰も滑っていない所で滑りたいからと立入禁止場所に入ったりなど、正規のルートから外れたところで遭難した場合は救助隊もにわかには遭難場所を特定することも難しくなります。もしもの時に備えてのルールもあるということを十分理解した上で冬のレジャーを多くの方が楽しまれることを祈っています。


日またぎ・24時間以上駐車する場合の駐車場選び

このブログでは過去に話題にしたことがありましたが、コインパーキングに長時間駐車した場合のトラブルがまたぞろ問題になっているのだとか。このブログでその話を書いた時には、複数日利用する場合には、まず駐車場の料金支払いについての説明が駐車時から「24時間」なのか、当日駐車した時間に関わらず「24時まで」なのか、しっかり確認することが大切です。

その日のうちに戻って来られるなら「24時まで」のところでも大丈夫ですが、日をまたいで遅くなってしまう場合や、長時間の駐車をにらんで利用するような場合には駐車時から24時間まで上限のあるコインパーキングにしておいた方が無難です。

さらに、どちらのパターンでのコインパーキングでも、日や時間をまたいでしまった場合、一般的には翌日も同じ料金大系が適用されるわけではなく、二日目以降には時間で料金が加算されていくコインパーキングがほとんどだということです。二日目から三日目あたりまでずっと止めていると、たとえ一日1,000円の駐車場だとしても、一時間300円くらいの駐車場でも二日目になると一日あたり7,200円が加算になりますので、8,200円から15,400円という高額請求になってしまいます。

この種の駐車場で高額請求を避けるためには、料金大系が変わる直前にいったん車を外に出して精算し、改めて駐車するしかありません。ただこの方法は一日の中で駐車場所に戻れるか、誰かに頼んで車を動かしてもらえるような事ができないと使えない方法です。

しかし、こうしたタイプの駐車場ではなく日をまたいで一日あたり○○円で利用できる駐車場のシステムを提供しているところもあるので、そのような所を選んで利用するのも一つの手です。

http://space24.co.jp/contacts/help

こちらの、「space24」というコインパーキングでは全ての駐車場ではありませんが、上記リンクの「2日以上利用したい」という項目に以下のように書かれています。

(ここから引用)
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連続のご利用も可能です。
精算額は、1日料金×日数分になりますが一部異なる駐車場もあります
現地の料金看板にてご確認をお願いいたします。
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(引用ここまで)

当然ながら利用する駐車場ごとの利用料金についての規定によりますし、こうしたコインパーキングの場合は地域でイベントが行なわれるなど繁忙期に料金大系が変わる可能性もありますのでその都度の確認が必要になる場合もありますが、こうして2日利用なら2日分の料金を前払いし、さらに止むを得ない事情で駐車期間を伸ばさなくてはならない場合には、本部に電話連絡をすることで後精算のできるシステムもあったりしますので、もし飛行機を使って長期旅行に出るような事があれば、利用を考えたい駐車場のひとつです。

このチェーン以外にも「1日料金×日数分」という形で利用ができる駐車場があるかも知れませんので、よく利用する駅の周辺などで多くのコインパーキングがあるかと思いますが、看板に書かれている料金についての表記について、改めて確認しながら何かの時に備えるのもいいのではないかと思います。


Chromebookのリカバリーを行なった結果は‥‥

日々のインターネット利用を行なう中で、基本はWindows10の入ったノートパソコンを使うことが多いのですが、本体を開けばすぐ起動し、さらにウィルスに影響を受けにくいということで、あえてネットショッピングを行なう時にはChromebookを使っています。

昨日も朝から使おうと起動させようとしたのですが、画面が急に固まったために再起動をかけたところ、OSが破損したという身の毛がよだつ表示が出てしまいました。リカバリメディアも作った記憶はないし、このまま使えなくなってしまうのではないかと思いつつChromebookの画面を見ると、リカバリメディアから復元するためのURLが記載されてあったので、とにかくパソコンの方でそちらの方にアクセスしたところ、Chromeブラウザのアプリを導入して復元用のメディアを作る方法が記載されていました。その際、4GB以上のメディアが必要とのことでした。

幸い余っているUSBメモリーがあり、時間をかけてリカバリ用のメディアを作ってChromebookに差したら、何もしなくても自動的に復元をする画面に切り替わりました。ここからはしばらくその様子を眺めるしかないのですが、このままChromebookが使えなくなってしまったらどうなるのか考えるとかなりのダメージになりそうだったので、何とか元に戻ってくれと思いつつその成り行きを見ていました。まあこれは、Windowsの大型アップデートのようなものだと割り切って、しばらく放っておくつもりで待つしかありません。

その時ちょっとした用事があったので数時間留守にしたのですが、帰ってきてもう終わっているかと思ったら終わっていませんでした。差したUSBメモリにアクセスしている様子が全くなかったので、本当はやってはいけないことですが、電源を切って改めてUSBメモリーの中がどうなっているかを確認しようとしたら、何とUSBメモリーが暴走しているようで、一つのUSBメモリーの中に9つくらいのEから始まる「ディスク」が出来てしまい、中にはフォーマットできないディスクもありました。

こうなるともはやリカバリ以前の問題で、このUSBメモリーの中味を元通りに直す必要があります。ということでネットを調べたところ、Windowsのパソコンからならコマンドライン操作の「diskpart」コマンドを使った元に戻す方法について記載されたページにつきあたりました。

「USBメモリに出来た複数のパーティーションをWindowsの標準機能だけで削除する」
https://qiita.com/ktyubeshi/items/e71dd89722db85081284

このページを参考にして何とかメモリを元通りにしてフォーマットすることができたのですが、今や自動車と同じように中の構造や簡単な点検方法など知らなくても使うことはできるパソコンであっても、やはりネットで説明されている「コマンドプロンプト」の使い方くらいは理解して使えるようにしておかないと、本来直して使えるはずのメモリを捨てることになってしまうだけでなく、トラブルも回避できなくなってしまいます。

この問題は別のパソコンだったり、別のメモリーで行なっても同じ不具合が出てしまってChromebookにリカバリファイルの入ったメモリを差すところに行き着かないことが続き、かなり疲れてきたのですが、もう一度Chromebookで私と同じように起動しなくなったトラブルはないかと探していたところ、ちょっと信憑性に欠ける情報なのですが、電源ボタンでONとOFFを数十回根気よく繰り返しているうちに、ハード自体の問題でなければ本体がリセットされて立ち上がるという情報があり、本当に藁にもすがる気持ちで試してみたところ、何とそれで元に戻ってしまったのでした(^^;)。

その代わり先日苦労して導入し直したばかりのLinuxを含めた元のデータが全て消えてしまいましたので、また時間を改めて入れ直そうかと思っています。
とにかく、私のChromebookが単なるゴミにならなくてほっとしました。そして、USBメモリに出来た複数のパーティーションを元に戻す方法がわかり、ここで紹介できたことは幸いでした。そして、改めてこうした情報をネットで入手することができて本当に有難いことだと思っています。