データ通信中心のMVNOの今後をSoftbankとFUJI Wifiの事例から考える 大手キャリアの方針とMVNOの方針が重なったら露骨に消しに行く方向性は有りなのか?

2021年3月に入りNTTがらみの話以外にも大きな流れがありました。このブログでも少し紹介させていただいたことがあるかも知れませんが、主にSoftbank回線を借りてデータ通信専用のSIMおよびモバイルルーターとのセットを安く安定したスピードで提供していたFUJI Wifiが、2021年5月よりそれまで回線を借りていたSoftbankから回線使用料の大幅な値上げを要請されたということで、この条件を受け入れた場合、従来のような料金体系ではサービスを続けることができないので、月100GBプランなど一部ユーザーに利用停止になるかも知れないというアナウンスを出しました。詳しくは以下のLinkの内容をご覧下さい。

2021年5月ソフトバンク回線の一部の利用者におけるサービス停止の可能性について

 

Softbankは同時に、FUJI Wifiが電気通信事業における代理店届出を行なっていないことを理由に、同社との全ての契約を2021年3月31日を以って解除する申出をしたこともアナウンスしていますが、こうした事実はなく単にSoftbankの事実誤認ということですが、かなりなりふり構わない行動をしている感じです。こうした内容を見ただけでも、Softbank本体がいわゆる「データ通信無制限」を今後売りにした営業活動に力を入れていく中で、直接の競争相手を蹴落とすような事をしているように思えてしまいます。そして、そのためにルールを無視して自社回線を借りて同様のサービスを提供しているMVNOを潰すような行動に出ることは、ユーザーのSoftbankに対する心象を悪くするような行動ではないかと思います。

私自身はSoftbank系列の契約は現在していませんが、今までは何となく「ドコモ」「au」「Softbank」「楽天」の回線を持つことでいざという時にはどれかがつながるから安くても一本ずつ持っておこうかなと考えたことがありましたが、今回のようなあからさまなMVNO潰しに出てくるようなところだと、Softbank本家かYmobile、LINEMO以外のSoftbank回線を提供しているMVNOについてもこの先どうなるかわからない不安が出てきます。FUJI WifiはSoftbankとさらなる話し合いを持つなどして急な料金値上げを撤回したいとはアナウンスしているものの、本来こうした時に出てくるべき総務省が出てこれない状況になってしまっているのは、オリンピックと同じでユーザー(オリンピックの場合は出場選手など当事者)はないがしろにされたまま政治のパワーゲームの中で色々な事が決まっていってしまうような気がして、実にいやな気分がします。

もしこのまま、FUJI WifiがSoftbank回線を利用したプランの提供を続けられなくなったり、そもそも経営自体が立ち行かなくなった場合、まさに大手企業の下請けいじめのような状況が放置されたものと受け取らざるを得ません。現在批判の矢面に立っている総務省は、しっかりとこの状況について対応して欲しいものですが。なお、今後もこの件については変化があれば紹介していく予定です。


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家から出ずに連絡を取るために有難い「通話定額」 社会や企業もその流れに乗る必要性はないのか

首都圏における緊急事態宣言は延長され、日本国内でも不要不急の外出はしないようにということが広く行政やマスコミを通じて伝えられています。さらに、仕事においてもテレワークが推奨されているのですが、テレワーク自体が無理な業種については仕方ないにしても、社会全体で、今までは外出することでしかできない事も自宅内でできるなら、自宅でできるようにする取り組みが、感染症対策として大事なのではないかと思います。

これは仕事ということだけには限定することでもなく、日常生活においても、例えば日々の買い物をネットスーパーからの注文に置き換えるなどの取り組みがありますが、通信手段というのは何もインターネットだけでは有りません。それなりにインターネットを使いこなしている人でも、安定した品質で長時間のコミュニケーションに耐えうるインフラとしては歴史のある電話(固定・携帯とも)があります。会議に自宅から参加するためには安定したインターネット環境が必要ではありますが、個別の打ち合わせや取り引き先との商談といった公開を前提としないコミュニケーションについては、現状であれば電話での話し合いや問い合わせでも良いだろうと思います。

そんな中で、データ通信量の需要が大きくなったからという側面があったにせよ、音声通信のかけ放題が携帯電話において安く提供されていることは利用者にとっては有難い傾向だと思います。過去には掛け手と受け手が同じサービスに入っていないと無料通話ができないということもありましたが、今では通信会社の垣根を超えて無料通話を無制限でできるかけ放題オプションも携帯電話では安く提供されているので、仕事で利用するだけでなく、家族や友人との連絡を密に取りたいとか、企業や役所、そして病院へ行けないが電話で話をしたいという一般ユーザーにとっては実に有難い環境が整っています。

そう考えると、自宅中心の生活をサポートするためにはできれば5分・10分という限定されたかけ放題ではなく、無制限のかけ放題を活用することが今まで外出することでしか実現できなかった事を自宅内で済まし、感染症を広げないための鍵だと思っているのですが、問題となるのが前回も紹介したかけ放題にならないナビダイヤルの存在や、具体的な相談内容についてどこに掛ければ良いのかわかりずらい事ではないかと思います。

昨日のブログの続きになってしまいますが、あれだけ政府が「携帯電話の料金が高すぎる」と国民にアピールし、さらに「不要不急の外出はしないで自宅で過ごしましょう」と訴えているのに、感染症関連の相談や、荷物集荷の問い合わせがかけ放題オプションを付けていても有料だったということになると、ナビダイヤルが無料ではないとわかっている人は、どうしてもナビダイヤル以外の連絡先を見付けられなかった場合、直接相談やサービス利用のため外出せざるを得ない事になってしまいます。

このような状況というのはもう、個人では変えることはできない事なので、社会としてできるだけ多くの人が外出をしないでもインターネットおよび電話で済ませ、さらには余分な費用負担をしなくても済むようになるように、関係各所に働き掛けをしていただくとともに、その連絡先をわかりやすく告知するような工夫をしていただき、家にいても外へ用意をしに行くのと同じような事が電話でできるように、誘導していくことが大切なのではないかと思うわけです。

こうした取り組みというのは、そこまで莫大なお金がかかるわけではなく、多くの通信事業者との話し合いの中で、まずは今より安くかけ放題を契約する人が増えるよう、インターネットの高速クーポンは20GBでなくて1GB程度の少ないものでも、代わりに音声通話(IP電話・プレフィックスタイプの通話アプリによる発信も含む)を無制限で現在よりも安い料金で提供するように働きかける事ができればと思います。同時に今まで0570でしか問い合わせ先を出していない企業に対しては、固定電話でも050から始まるIP電話でも、とにかくかけ放題オプションの範囲内で利用できる番号を案内してくれるように、役所や病院、企業にお願いし、電話対応の職員が足りなければその点にはきっちりと公的な予算を付けて、安心して多くの人が電話やメールによる問い合わせができるように支援するような事です。

そうすれば、本当に不要不急での外出は必要なく、多くの事がネットおよび電話で済んでしまうような環境に近づくことになります。ワクチンの急な輸入は難しいとしても、国内の調整だけで外出する理由のいくつかを抑えられるような事は今すぐにでもできるのではないかと思うのですが、できないとなると本当は本気で感染症を撲滅する気がないのではないか? とすら思えてしまう事にもなりかねません。

さらに言うと、通話の品質という点では、携帯電話の音声通話よりも劣ると言われているLINE電話のようなものでも、格安SIMのデータ通信利用でも無料で利用できるという点では有効であり、さらに高速通信を使い切った低速制限時でもそこまで劣化するようなものではないという点もあります。LINE電話の場合にはLINEアプリを導入している人は相当多いので、多少音質は悪くても連絡手段の一つとしては考えてもいいのかなと思います。

そこで、企業や役所が一連の連絡先・問い合わせ先の中にそうしたネットのデータ通信を利用したLINE電話用の連絡先を電話番号やメールアドレスに加えて用意するというのも、最安値でスマホを持たざるを得ない生活困窮者の立場に立てば十分に有りだと思うのですが。何しろ、今の状況というのは相談先の窓口は開かれてはいるものの、その窓口の向こうにいる種々な人たちがどんな大変な思いをしているのかという想像力が足りていないような気がしてならないのです。感染症の脅威から多くの人たちの命を守るためにも、できることから行なっていってもらいたいものです。


NTTと総務省の関係に不明な点がある中でのニュース NTTコミュニケーションズが提供する「ナビダイヤル」の存在に妙な注目が

ネットニュースを見ていたら、携帯電話の通話定額オプションが効かない番号の代表である0570から始まる「ナビダイヤル」のトラブルについて話題にしている記事に出食わしました。このブログでは、5分・10分・無制限のどの通話定額オプションであっても0570から始まる番号に掛けると通話時代に応じた料金がかかるので、同じ場所に掛ける場合市外局番から始まる電話番号が併記されている場合にはそちらの方に掛けることや、ナビダイヤル以外の番号がない場合にはメールなどを併用することを強くおすすめしています。

西日本新聞2021年3月5日配信の記事『携帯に“隠れ負担”…0570はかけ放題の対象外「長時間待たされ、数千円の請求」』によると、国民生活センターには通話定額で通話料は掛からないはずが(ナビダイヤルを知らずに使って)請求が来たことによる問い合わせが年間数十件のペースで寄せられ続けているということです。

これを情報弱者の行動だとスルーしてしまうことは簡単なのですが、先日書いたようにNTTと総務省幹部が会食による接待が行なわれいたという事実とからめてしまうと、また別のシナリオが生まれてきてしまいます。例えば、総務省の「行政苦情110番」というサービスがありますが、この番号は全国共通番号で0570から始まるナビダイヤルで、その事を紹介したページの下にはこのナビダイヤルがNTTコミュニケーションズによるものであることが明示されています。0570から始まるサービスはNTT関連企業だけでなく他の電話会社も行なっていますが、シェアが一番のNTTコミュニケーションズを利用するのが普通とは言えあからさますぎる気もします。

また、総務省ではありませんが、年金関連の相談に使われる電話番号についても、東京の市外局番の電話番号が併記はされているものの「050で始まる電話でおかけになる場合は」というただし書きがあり、携帯電話の定額オプションについては一切触れられていませんでした。これだと、事情を知らない通話定額を付けている方がことごとくナビダイヤルの方に掛け、その通話料を大切な年金から負担するような構造も見えてきてしまいます(結果的にはナビダイヤルを提供している企業の利益を後押しするような形になります)。当然ながら、年金関係の問い合わせで電話する場合、65才以上の方が安く付けられる24時間通話定額が付いている携帯電話からなら、ホームページから誘導されるような形でナビダイヤルに掛けるよりも、050から始まる電話番号から掛けて下さいと書かれている東京の市外局番の番号の方にダイヤルした方が、料金もかからず時間を気にせずに相談することができますので、その点はご注意下さい(通話定額が付いていない場合には東京からの距離によってはナビダイヤルの方が安くなる場合もあります)。

さらに、企業などで契約に関する問い合わせにはフリーダイヤルを案内するものの、クレーム関連の窓口にはナビダイヤルのみを告知するような手法というのは、フリーダイヤルだと掛ける側に通話料の負担がないので、単に話し相手を求めて電話してくる人や、クレームのみを吐き出すだけの相談とは言えない電話主からの電話を遠ざける方法としては料金を支払うリスクを取ってまで掛けないと思うので、ナビダイヤルの利用は優秀な考えだとは思います。

しかし、ユーザー全般の「携帯電話の料金を安くする」という観点で言えば、私の地元の新型コロナ関連の相談ダイヤルがナビダイヤルになっていたりして、普通に相談するために電話を掛けるだけで結構な通話料を払う羽目になっているような状況もあります。ナビダイヤルについては、その事を知っている人は掛けないものの、知らなければ、単なる問い合わせで掛けた電話に毎月の携帯電話の基本料以上に通話料がかかってしまって愕然とするような事も今後起こってくるかも知れません。そもそもの携帯電話通話料の値下げの言いだしっぺが総務省・政府発信なのですから、せめてナビダイヤルと市外局番の電話番号を企業や役所はホームページで常に併記し、携帯電話の「かけ放題オプション」を利用する場合には非ナビダイヤルの方にお掛け下さいくらい丁寧な問い合わせ先誘導をする方がいいと思います。

私自身はナビダイヤル自体を批判しているわけではなく、このようにナビダイヤルと非ナビダイヤルの番号を併記しその内容(通話料金も)を丁寧に説明することで、利用者の方はどちらの番号に掛けた方がいいのか自分で選択することができるので、そこが大事だと思います。通話定額対応の人が増え、市外局番からの電話番号に通話が集中することになれば、逆にナビダイヤルの方がつながりやすくなるかも知れず、もしつながるのを待つ間のテープ案内の中で「現在の番号でお待ちいただいている人数より、ナビダイヤルに掛けた方がお待ちいただく時間が少なくなります」というようなアナウンスを入れることができれば、あえて料金がかかってもナビダイヤルの方に掛ける人はいると思います。とにかく、ナビダイヤルに掛けるとどうなるかわからないまま料金が発生するような誘導を企業がしている場合には、それを指導し携帯ユーザーの利益を守る方向でやっていただけるようでないとまずいのではと思うのです。

このままこの携帯電話の通話定額サービスとナビダイヤルの問題を放置してしまうと、やはり総務省はNTTとの内密な話の中で、ナビダイヤル提供元の大手であるNTT関連会社のNTTコミュニケーションズを儲けさせるように仕向けているのでは? とうがった見方をする人が増えてくるかも知れません。そんな事にならないように、せめて「ナビダイヤル・非ナビダイヤル」の併記と携帯電話のかけ放題オプションとの関連についての説明をきちんと行なうような事を徹底していただきたいものです。


Rakuten UN-LIMITのサブ回線として契約したUQモバイル「くりこしプランM」 低速切替時最大1Mbpsで何がどこまでできるのか

自宅の固定回線を解約して、Rakuten UN-LIMITのSIMカードを入れたモバイルルーター経由で家のインターネットを賄っていますが、同じ事を考えている人が多いのかどうかわかりませんが、いわゆるネットの混雑する時間帯になるとスピードが落ちたり、電波の強さの関係でいつの間にかauのパートナー回線(低速に切り替えると最大1Mbpsになります)につながるような事が続いています。スピードとしては最大でも6Mbpsくらいと全く早くありませんが、低速になると2Mbpsくらいまで落ちるだけでなく、動画を見ていると途中で止まることを繰り返す場合があります。

スピードが遅いと回線としての余裕がなく、テレビ画面でネット経由の動画を楽しみながらパソコンでネットをしている場合、パソコンがバックグラウンドでアップデートファイルをダウンロードし始めてしまった場合、テレビの動画が満足に見られなくなるような事もあり、早く楽天モバイルの基地局がさらに自宅から近くに開通してくれるように願うだけなのです。

ただ、願っているだけではいざという時に困りますし、楽天モバイルがトラブルを起こしたらもっと困るので、先月まで低速時最大300kbpsの「くりこしプランS」から低速時最大1Mbpsの「くりこしプランM」にUQモバイルのプランを変更しました。現在、UQモバイルでは低速通信時に最初の読み込み時にはバースト転送が行なわれていて、最初だけ爆速になりその後にだいたい1Mbpsくらいに落ち着くような感じで、スマホで動画や各種アプリを使うにはほとんどストレスはありません。

私の場合、かつて購入したピクセルの「エリアフリーTV plus」というハードを使って、自宅で受信したテレビ放送を家の中だけでなく外からLTE通信を使って見られるようにしているのですが、最大300kbpsや最大500kbps(mineoのオプション利用時に使っていました)ではたびたびストップするものの、くりこしプランMの1Mbpsではほぼ止まらずに外でも自宅で受信したテレビ放送を外でも見られるようになりました。

これは近所だけではなく、全国どこでも同じくらいの品質で通信できれば、ワンセグの電波が届かない場所でもテレビ放送が見られる(その場合は現地の放送ではなく、自宅がエリアの地方局になりますが)環境が整ったことになり、これが通信料税込三千円以内で実現できるなら、相当ポイントが高いと思えます。まだ実用的な速度でモバイルインターネットが安定して利用できない頃に山間部などでテレビを見るためには、BSアンテナとチューナーを車の中に設置することが必要ですが、BS放送の場合は厚い雲がかかると電波の受信が難しくなって全くテレビが見られなくなったりするので、安価でスマホ一つで見られるという点でも、自宅からテレビ放送をネットで飛ばすハードさえ購入すれば、この「くりこしプランM」との連携で車中泊時の情報収集能力は相当アップすると思います。

次に、先日紹介したUSBテザリングした状況で自宅の固定回線代わりに使う場合、高速通信にした場合には全く問題なく複数の端末を利用することができますが、低速の最大1Mbpsの状態でも、テレビ画面に映した動画の品質が明らかに落ちるものの現状の楽天回線のように頻繁に落ちるようなことは少なくなり、速度は出ていても楽天回線で頻繁に動画が止まる場合、画質よりも安定した視聴をしたい状況では、あえてUQモバイル回線を固定化して(低速でも)使った方が良い結果になることがわかりました。

今後、楽天回線の品質が上がっていけばあえてUQを固定化することもなくなるかも知れませんが、まだ楽天回線は不安定なので、複数の端末は使わずテレビでネット経由のドラマやバラエティの見逃し配信・You Tubeの配信を見る場合に回線トラブルがなくても活用する意味はあるかと思います。ただ低速での画質はそれなりに悪いので、人によって4K以上の画質を通常使っている方には低速では厳しいと思います。それでも、緊急避難的に固定回線化するには、使用可能な回線品質ではないかと思います。

ちなみに、今後楽天回線が有料化された場合、2つの回線の通信料の合計(UQの通話定額オプションはなしで楽天LINKによる発信を主にすることで通話も無制限にできます)は2,980円+2,480円で5,460円+消費税となります。家族全員が常に自宅でWi-Fiを使っているような状態では少し厳しいとは思いますが、一人ないし二人くらいのネット環境であれば、今後の楽天回線の品質改善の成果が表われてくれば、自宅でも外でもネットがそこまでのストレスなく使えるようになると期待しています。

特に今回、同じ最大1Mbpsの他のキャリアの提供するプランでなくUQのくりこしプランを使っているのは、通常はできるだけ容量を節約できる低速最大1Mbpsで利用して、どうしても我慢できない時に高速で使える(くりこしプランMの場合は月/15GBで翌月まで容量のくりこし可)からであると言えます。UQ回線を固定化してテレビ画面で動画を見ていると、数時間の視聴でも一気に容量を失いますので、繰り越した分を使わずに無駄にすることなく利用できますし、内容は専用アプリで確認できますのでとても合理的に使えることもメリットです。繰越できず速度調整のできない月20GBよりも、細かく調整でき、速度も切り替えできるUQの15GBの方が私には固定回線のサブとして使うには具合が良いようです。同じような事を考えている方の参考になれば幸いです。


NTTが総務省幹部を接待した疑惑とNTTがNTTドコモを子会社化し「ahamo」を出した関連はいかに auや日本通信、そして楽天は黙っていられるか?

週刊文春の報道で、総務省総務審議官・谷脇康彦氏と山田真貴子氏(当時は総務審議官)へNTTが高額な接待をしていたという疑惑を報じました。その後、谷脇氏が会食の事実を認めたということです。恐らく、記事で接待を受けたとされる方々は否定するかも知れませんが、楽天モバイルの出現がきっかけだとは言え、NTTがNTTドコモを子会社化して「ahamo」をぶち上げ(このプラン自体は当時楽天モバイル潰しのプランであると個人的には思えました)たのは、NTTと総務省との間で何らかの打ち合わせが行なわれたのではないかと疑ってしまいます。当時官房長官だった菅首相の要請があったとはいえ、携帯電話値下げの実行については、NTTの動きにかなり性急な印象がありましたので。

結果としてこのドコモ主導の流れについて、MVNOの参入を促す事で全体的に料金を下げるというような事も言っていた風向きが変わり、下手をしたら多くのMVNOが淘汰される流れになってきてしまいました。もしもこの「ahamo」登場に至る経緯に、総務省とNTTの接待が何らかの影響を与えていたとしたら、これは公正な競正を促す立場である総務省がどう説明するのか気になりますが、これまで大手の力に押しつぶされるように喘いできた非NTTの業者にとっては、疑惑の徹底的な解明を望むでしょう。

一連の携帯値下げに関しての動きで記憶に新しいのが、当初「ahamo」が税抜月額2,980円(5分定額通話付)と、楽天モバイルと同額で新プランを出した後、auがpovoで5分定額をオプションにして最低契約価格を税抜2,480円で出してきた際の総務大臣がまるで不快感をあらわにするような発言をしたことでした。この背景には、実はNTT(NTTドコモ)と総務省のずぶずぶの関係があったのではないかと個人的には思ってしまったのですが、こうして実際にNTT側が総務省の担当者を直接高額接待していたことがわかると、あからさまにNTT側に立って総務省が動いていたのではという疑惑が生まれてきてしまいます。auにとってはこの点はしっかりとした説明を聞きたいのではないでしょうか。

また、MVNOの日本通信はNTTドコモから通話用の回線を借りるための協議において、なかなか回線を安く貸してくれないNTTドコモの行動によって、下手をしたら会社自体が消えてしまうかも知れない窮地に追い込まれた時があります。現在は、過去に遡って回線を安い条件で利用できることになり、最悪の状況は回避できましたが、これも競争を促して携帯電話の料金を下げるためには、むしろ日本通信の申し出に対して総務省は積極的にNTTドコモをたしなめる必要があったのではと以前から思っていました。しかしそうした目に見える「携帯電話料金を下げる努力」については主にNTT主導でやらせてしまったという事の裏には、こうしたNTTとの癒着と思われても仕方がない接待があったのではないかと思うと、同じく日本通信の方々もこの件についての総務省の説明をしっかり聞きたいのではないでしょうか。

このブログでは連日紹介している楽天モバイルについても、今後楽天が大手キャリアと対等に競争をするためには、飛びやすい電波であるいわゆる「プラチナバンド」を楽天が使えるように総務省が認可するかどうかが今後楽天モバイルが大手と肩を並べられるかの鍵になっていきます。現在のBand3だと固定化するために私の家の窓のすぐそばに置いていてもモバイルルーターのアンテナは3本中2本立つのみで、電波が弱くなるとすぐにパートナー回線であるauの回線(Band18)に移行してしまいます。今後楽天モバイルがプラチナバンドを使えるようになれば、外での使用だけでなく家の中で使いたいという場合にも安定して電波が入ってくるので、本当に第四のキャリアとして成長していく可能性も見えてきます。できれば早く楽天モバイルにもプラチナバンドを使わせてくれるように国は認可を出して欲しいと思っていたのですが、今回の疑惑が表に出てこなければ、内々でNTTと総務省の話の中で楽天は弾き出されてしまう可能性も大きかったように思います。

通信事業者について、政府の独占ではなく電電公社を民営化してNTTに民営化したということは、民間を含めた公正な競争の中でユーザーが業者を選べるようにしたということなのに、未だにNTT中心で公正な競争が実現されない(?)のでは、現在安くなったと喜んでいる私たちユーザーも、将来的には大手の好きなように料金を決められる不自由な未来を考えておかなければならないと思います。総務省はそんな事にならないように、接待してきた会社の希望や都合ではなく、通信業界の全体を見てよりよい競争で安くて良いサービスを提供する業者に決まるような仕組みを整え、フェアプレイのできる環境を整えるべきです。そのため、今回の報道における接待はどんな目的で行なわれていたかということを含め、わかっている事は明らかにし、きちんとした説明を求めるとともに、ユーザーは契約を選ぶことでその意志を伝えるべきではないかと思います。現状でのドコモのエリア的な優位性は否定できませんが、回線は複数使い分けても良いわけですし、使う側も今回のような内々での話を重くとらえ、契約する回線についても判断の材料にすることも必要ではないかと今回のニュースを聞いて改めて考えた次第です。


スマホをUSBテザリングして自宅無線ルーターに有線接続できる GL-MT300N-V2 その概要と活用の仕方

現在、自宅のインターネットを契約している方は光回線を利用されている方が多いと思いますが、もし自宅のインターネットが停電ではなく回線のトラブルで止まってしまったらと考えたことはあるでしょうか。

そんな事は考えたくないと誰もが思うでしょうが、私自身も過去に有線のADSLが使えなくなり、ほとんどの場合ではモデムの電源入れ直しで正常に戻るのですが、一回だけ自宅でのネットが使えなくなって困ったことがあります。

現在、私の自宅でのネット事情はADSLを解約してRakuten UN-LIMITに変えているので、もし楽天回線がトラブルで使えなくなった場合に途方に暮れることになります。そしてその可能性は有線のインターネットと比べるとどうなるのかと思いますが、楽天モバイルが新しい会社なだけに、災害でなく会社内のシステムトラブルで止まってしまうことも考えなくてはいけないでしょう。

もちろん有線の場合も回線自体の破損や災害によって停電・回線の切断や、自宅周辺の工事で誤ってケーブルを切ってしまったような場合も考えられなくはないので、自宅のインターネット回線が使えなくなった場合にどうするかのシミュレーションは事前に作っておくべきだと思います。

代替回線としては、楽天モバイルと同じように携帯電話のLTEを使った回線をターゲットにします。それこそ大手キャリアを中心に格安のプランとして出てきている「月20GB・速度制限時最大1Mbps・月額2,700円のahamoや、通話オプション無しで2,480円のpovoやLINEMOのプランでも十分代替にはなります。

ahamoなどで高速通信を使い切ってしまった場合には最大1Mbpsとスピードは制限されるものの、必要最低限のネット利用をするなら、パソコン上で使っても、テレビで動画を見るにも、何とかぎりぎりこなせるくらいのポテンシャルを持っています。というのも、私自身、一時ADSLが使えない際に楽天のパートナー回線の最大1Mbpsで数日過ごした経験を持っているからです。

代替回線とは言っても、モバイル通信時にスマホにSIMを入れて通常は利用しておき、非常時にスマホに入っているSIMをカードの通信を家庭用に使うということです。その場合、自宅でスマホのインターネットを使う場合には「テザリング」という方法があります。

一般的なのはWi-Fiによるテザリングだと思いますが、私の場合自宅ではパソコンだけでなくTVにつないだamazon fire stickや各種スマートスピーカー、プリンターや自宅で受信可能なテレビ放送を家庭内および外出先のスマホに中継するサーバー機器までインターネットに繋がっているので、できればスマホのインターネットを自宅ルーターに接続した上で利用したいというニーズがあります。

前置きがかなり長くなりましたが、この問題を解決するためのハードが今回紹介するGL-MT300N-V2という、通称mangoという黄色の小さなトラベルルータになります。各通販さいとでは二千円くらいで買えるものなので、導入についてのハードルもそれほど高くありません。

このルータは有線のWAN・LAN端子およびUSB端子を持ち(別にUSBのmicro-B端子で給電する電源端子があり、上の写真では白色のケーブルが接続されています)、スマホやモバイルルーター、メモリーをつなぐための通常のUSB端子(写真ではピンクのケーブルを接続しています)も付いています。このUSB端子にスマホをつなげ、スマホから「USBテザリング」の機能をONにすると、いったん使っている無線ルーターの電源を切ってから無線ルーターから伸びたLANケーブルをこのmangoに接続すると(LAN端子の方)、スマホのインターネットを今まで通り家庭内で使うことができるようになります。

すでに無線ルーターと関連付けてある機器の設定を変更することなく回線だけ変えて使えるというのは、かなり自分にとって便利で、もし何らかの原因で楽天モバイルが不通になっても安心することができます。

もちろん、これ以外の使い方も色々できます。ホテルのインターネットが有線しかなかった場合にはWAN端子にケーブルを繋げば、このルーターにアクセスすることでWi-Fiを複数の端末で利用できますし、パソコンは有線、スマホは無線というように分けることもできます。本体も小さいですし、どこにも持って行けますので、新たなモバイル系持ち出しグッズの一つとして今後活用していこうと思っています。


Rakuten UN-LIMITの初申込一年間無料利用の期限は4/7迄 暫定的にでも申し込みしておきたい理由とは?

先日、友人から自宅のインターネットに対する不満について話を聞く機会がありました。現在、SoftbankのSoftbank Airを契約しているものの価格が高いという不満があり、将来的には別のものに変えたいということだったので、今の一年間無料なうちにRakuten UN-LIMITを契約しておいた方が良いと話したものの、どうにもその返事には歯切れが悪く、このままだとこちらの助言は無視されてしまうかもと思いつつ話は終わってしまいました。

Softbank Airは2年契約の自動更新なので、まだ更新月が来ていないということで新たな契約をすることへの恐れがあるのだと思うのですが、ご存知の通り回線利用料はキャンペーン終了までは1年間0円ですし、契約解除料もありません。自宅用のネットだとすると、パンダルーターの購入費もかからないので、一年間は楽天エリアの状況を見ながら無料でテストをして、それ以降の契約については課金開始前に解約しても何の問題もありません。そうした点に理解がないというか、逆に言うとそこまで通信業者を信じていないことの表れなのかも知れません。

たまたまテレビのニュースで、ahamoが月額税抜2,700円に値引きした事について、街頭インタビューをしているのを見たのですが、安くなる事はわかっていても乗り換えないとインタビューで答えている人がいて、テレビ局の取ったアンケートでも積極的に今の通信会社から引っ越すことは考えていないとする人がまだまだ多いという事が局が聞いたアンケートでは明らかになっていたようでした。これでは大手キャリアは安泰だなと思う一方、もう少し自分で調べて同じ事が安くできるようになるなら、キャリアの乗り換えや新契約の締結にナーバスにならない方がいいのではないかと思うのですが。

今まで、楽天モバイルでは新たに300万回線が契約されるまでは初回の申し込みに限り一年間通信料金は0円(端末購入の場合には別途料金がかかります)というアナウンスをしてきましたが、新たなアナウンスでは4月7日迄という期日を区切って一年間無料とそうでない契約の線引きを行なってきました。これはある意味わかりやすいですし、ぎりぎりで無料にならないというトラブルを回避するためには3月中に契約して末日あたりに開通させておけば、2022年3月まで通信料をかけずに利用できるということになります。

同時に、楽天モバイル対応のスマホを買うことをおすすめしますが、とにかく後からお金を一切払いたくないという場合には、SIMのみの契約をする他に、楽天がほぼ無料で配っているパンダのモバイルルーターを同時購入するのがおすすめでしょう。私のように楽天回線をADSLの代わりに使っているような方なら、基本家の外に持ち出さずに必要があれば外に持ち出しての利用も可能です。先述のSoftbank Airの場合は無線によるインターネットにも関わらず、登録した住所以外での持ち出しての利用はできないのに結構高額な利用料でしかも2年縛り有りなので、その点をとってしても両社の対応の違いがわかります。

なぜ楽天がここまでユーザーにとって心配してしまうほどの無料という事で回線および機器を提供してくれるかというと、今後楽天がさらなる事業としての発展を見据える中で、通信インフラを持つことの意義について考えていて、大手三社に割って入るためにはそれなりの回線契約者の数を上げていく必要に迫られているからです。

もちろん、大手に迫る回線品質を整備するためにはお金もかかり、楽天モバイルとしては相当の負担をしていて、将来的にも負担は増大することが考えられますが、それ以上に本来の事業である通販やカード事業、その他の業務についての利益が上がれば、グループ全体としての収益を得るための手段として楽天モバイルを捉えることができます。

他の事業者も最近相次いで自社のクレジットカードを通信に紐付けることでサービスを付加することをやっています。ahamoは自社の年会費1万円のゴールドカードで決済すると数々の付加サービスをアナウンスしたりしていますし、auはauPay関連の動きが最近はすごくて、SoftbankはヤフーとLINEを一緒にしたりしてその部分の競争も激化しています。

そういう意味では楽天は先に様々なネット上のサービスを作った後に通信事業に乗り込んできた分、イケイケでシェアを奪いに来ていると言えるわけで、これは単に通信業者というよりはネット上の様々なサービスでどこが主導権を取るかの中での動きだと言えるでしょう。ですから、今後どこが勝つかわからないながらも、今楽天モバイルに入って使っている通信料金を前に遡って請求されるような事はないわけですから、わかっていない人でもとりあえず試す意味でも楽天回線を持っておく意義というのはあると思うのですが。

また、今まで無料で利用してきて一年経過で解約を考えている方についても自分の考えを書かせていただきたいと思います。携帯電話の契約というのは、やはり重荷になる部分はあると思いますので、いくら1GB未満のデータ利用で0円で維持できたとしても、いったん契約を解約しておきたいという気持ちは理解することができます。ただ、楽天回線の場合は通話専用にSIMを使っていれば、楽天LINKで電話を掛けたりSMSを使う分についてはデータ消費のカウントをしないということなので、例えばSIMが2枚使えたりeSIMと物理SIMの混合で使えるスマホを持っている場合、楽天SIMを通話専用、もう一枚の方をデータ専用として運用することによって、設定が変わってしまわなければ(データ量については専用アプリから確認することができます)、0円は維持したまま通話無制限の特典は使うことができます。

私の場合ですが、広く知らせている番号の他に、アンケートや怪しげなネットサービスで電話番号を聞かれた場合に備えて、ダミーではないものの日常生活に影響しない電話番号をゲットする手段の一つとしてRakuten UN-LIMITを活用することも十分有りではないかと思っています。特に私の場合は固定電話を解約してしまったので、どうしても必要なライフラインの申込みについてはメインの携帯番号を知らせていますが、懸賞応募などで携帯番号を書かなくては応募できないようなケースでは、楽天で取得した070から始まる携帯番号を登録するようにしています。

もしその番号に変な電話がかかってくるようになった場合には、いったん楽天回線を解約して新たに入り直せばいいわけです。楽天の方から解約の理由を聞かれた場合も、正直に登録番号に変な電話が入ってきているのでと答えればスムーズに解約手続きはできると思います。今までは固定電話がある分、そちらの方で対応していたのですが、ある意味いつでも変えられる、用心のための番号を持つことは、これからの生活においては無駄ではないと思いますし、通話だけに楽天回線を使っている分にはコストもかからないというのは、もっと広まってもいいと思うのですが。

ともあれ、一年間無料の恩恵を受けられるのはこれから限られた期間だけなので、こうしたことがわかっている方は、賢く選択した方が幸せになれるのではないかと思いますね。


ドコモの出してきた「税込三千円以内」のahamo新料金に他社はどう動く? 実は「24時間かけ放題」もお得に

楽天モバイルの料金に揃えて新プラン「ahamo」を出してきたドコモでしたが、auとソフトバンクはどちらもデータ通信と通話定額(5分以内)を分けて出すことで、データ通信は行なうものの通話はほとんどしないという人には、ドコモより安く毎月の通信料を維持できるというメリットに変えられてしまいました。

そこで、ドコモの方ではあえて通話とデータ通信の分離はしないまま(月20GB・通話5分以内無料)月額2,700円にまだサービスを始める前から価格改定を発表しました。内訳はどうなっているかわかりませんが、ポイントは月額2,700円だと、消費税10%を加えても2,970円と、当初の税抜価格であった2,980円を10円下回るということです(ユニバーサルサービス料は加味しておりません)。

これは、毎月の支払い分についても三千円でお釣りが来るということを改めて意識させたようにも思います。今後、政府の政策でさらに消費税が上がってしまえば税込みの支払額は三千円を超えてしまうかも知れませんが、このブログでも税込と税抜価格が混在する中で、ahamoならそれなりにデータも通話もできて三千円でお釣りが来る価格というのは、ちょっとのことですが改めてahamoに人気が集まる可能性はあるでしょう。

さらに、この基本プランに「かけ放題オプション」を付けることができ、その金額が税込1,100円なので(※ホームページには1,100円という記載がありますが、ニュースサイトの報道を見ると、税抜価格は1,000円となっているところを確認しましたので、ホームページ表記の価格は税込価格のようだったので、最初の表記を訂正しました。)、時間を気にせずに電話を掛けられる条件にした場合、2,700円に1,000円を加えると3,700円となり、税込価格は4,070円となります(改定前は2,980円+1,000円の3,980円に消費税で4,378円)。こちらの場合は四千円をちょっと超えてしまうものの、他社で同条件にする場合(サブブランドを含む)にも、今回の値引で少し安くなっています。

今後、他社がahamoの発表を受けて料金を値下げするのかどうかはわかりませんが、下げるとしたら、他社の場合はpovoもUQもLINEMOも基本料と通話定額分という風に分かれていますので、データが入った基本部分を下げてくるのか、それとも強引に通話定額部分をahamoに揃えに行くのか、その点も注目されます。もっとも、LINEMOについては「通話はLINEで!」というような形で販売戦略を立てているようなので、あえて値下げに応じるかどうかはわかりません。ただ、どこかがahamoに対抗するために料金の値下げに踏み切った場合、一連の新プラン(サブブランドのプランを含む)が全て横並びになる可能性もあることは確かです。

それにしても、他人事ながらこのようにチキンレース的に料金を下げ、それが三社横並びになって標準化してしまうと、ユーザーも音声通話かけ放題の適正料金はいくらなのかわからなくなってしまいそうです。例えば同じNTT関連のOCNモバイルONEが新料金の発表を控えているわけですが、そちらの方も当初の予定から変わらざるを得なくなるのではと思うのですが。

どういうことかと言うと、先日OCNモバイルONEは、専用アプリの「OCNでんわ」を使った発信に限って一定料金を払うことで固定電話にも携帯電話にも24時間通話定額(もちろん例外はあります)できるオプション「完全かけ放題オプション」が月額1,000円であるのですが、今回発表があったahamoにかけ放題オプションを加えた税込4,070円と比べると、「月10GBコース」に「完全かけ放題オプション」を付けた料金が税込4,268円となってしまい、高速通信量も少なければプレフィックス番号付加によるIP電話と通常音声電話の品質にも差が見えてしまいます。ただ、OCNモバイルONEではその分、きめ細やかなデータ通信量を選べるようになっているので、データ容量を極限まで少なくすれば、月1GBコースでは税込2,398円と安くはなるものの、それなら日本通信の「合理的かけほプラン」3GBの税込2,728円の方が通話でも通信でも使える印象でもあり、「完全かけ放題オプション」そのものの存在がahamoによって薄れてしまう可能性だってあります。

そういう意味では、OCNモバイルONEの新プランにはそれなりに期待してしまいます。もちろん同じNTTグループなので情報は共有していると思うので、3GB前後のプランでは少なくとも日本通信の「合理的かけほプラン」より安くなるようなプランを出すことは必要になると思うのですが。とにかく、今後発表されるOCNモバイルONEのアナウンスを待ちたいと思います。


Rakuten UN-LIMITとahamoがきっかけとなって起こった携帯電話料金値下げの経緯 そして今後への展望

政府が各携帯電話会社に毎月の携帯電話料金を値下げする勧告をする中で、多くの事業者が新しい料金プランを出してきましたが、今月ahamoがサービスを始めるにあたり当初発表していた5分間以内の通話定額込みの月20GBプラン「ahamo」は、サービス開始前にさらに価格を見直すという異例の展開を見せ、まさにチキンレースのように各社が魅力的なプランを出してきています。

ahamoが最初の発表をする前に意識していたのは、言うまでもなく第四のキャリアとして参入してきた楽天の「Rakuten UN-LIMIT」の月額2,980円(料金は以降の料金についての表記も税別表示ですが、300万回線に達するまでは1年間無料)だったと思われます。楽天の新プランは楽天エリアならデータ使い放題・通話もアプリの楽天LINKを介したものではありますが追加料金なしのかけ放題ということで、この内容と戦うには相当思い切らなければならなかったでしょう。ただ楽天がサービスを開始した当初は楽天独自のエリアが整備されていなかったので、ahamoはその楽天を潰そうという気合いで、月額を楽天と同じ2,980円にし、安定してつながる自社回線のメリットを打ち出してきました。それがその後の他社の新料金の価格にも影響を与えたと言えるでしょう。

ahamoの発表を受けて、まずはMVNOの日本通信が「合理的20GBプラン」(通話月/70分まで定額・20GB/月で月額1,980円)を出し、auが「povo」、Softbankが「LINEMO」をともに通話定額なしのプランを選べて月額2,480円で出してきました。

ドコモ以外のサブブランドでもUQモバイルとワイモバイルが3GB・15GB・25GBと利用者の予算に合わせたプランを出してきました。この中でUQ・ワイモバイル3GBのプランだけが低速制限時に最大300kbpsとなりますが(日本通信はMVNOなので従来の低速200kbpsは変わりません)、その他のプラン(楽天のパートナーエリアやahamoなど三キャリアのプランも含む)は低速時でも最大1Mbpsで利用できることが当り前になりました。ここまでは日本通信を除き、昼間でも速度の大幅低下が起きにくい回線が安価に提供されるということも画期的な点です。

そんな中で、楽天が打ってきた起死回生の策がプラン名や最大料金は変わらないものの、利用するデータ量に応じて毎月の料金が変わるという「仕様変更」でした。月使用のデータ量が1GB未満なら0円、3GBまで980円、20GBまで1,980円、それ以上が2,980円と、ヘビーユーザーから節約して使おうと思っている人まで一プランで収まるアイデアに、今度は毎月のデータ量が3GB以下のプランを安く出してきたMVNOも新たな展開を迫られるようになったわけです。

MVNOではmineo・BIGLOBEなどが先行し、先日のIIJmioがデータ通信専用ながらeSIMで2GBながら月額400円、SIM有りで音声通話込みの「ギガプラン」2GBで月780円という今まででは考えられないくらいの安さで勝負しに来ています。MVNOということで、お昼のスピード低下に不安はありますが、今までは音声回線付きのデータプランでは最安でも千円以上かかっていたことを考えると、楽天が修正プランを出してきたことで、とりあえず電話番号付きのデータプランを契約したい場合はこのIIJmioのプランがターゲットになってきそうな感じです。

今後のスケジュールとしては、先述のahamoの修正プランの発表とともに注目されるのが同じNTT系列のMVNOであるOCNモバイルONEの新プラン発表ではないでしょうか。すでにahamoはかなりの予約を受けているということなので、povoやLINEMOとの横並びを考えたプランになると思いますが(予想を裏切るような発表であればそれはそれでうれしいですが)、OCNモバイルONEの方は楽天だけでなくIIJmioの動向も見ながらそれに対抗してプランを出す必要があるのではないかと思います。とりあえず今月はahamoとOCNモバイルONEの動向を見れば、それなりに高速を使う人、とにかく安くスマホを維持したい人、さらに通話定額が欲しい人別のプランが揃ってくるのではないかと期待しています。個人的には高速データ不要で、最大1Mbps無制限で使えるようなプランが安く出てくれないかなと思っているのですが。


Amazon専用の荷物受取ロッカー「Amazon Hub ロッカー」 近くにあったので利用してみました

大手の通販業者から買い物をする場合、たいがいがヤマト・日本郵便・佐川といった宅配業者を通じて自宅まで配送されます。業者によっては営業所留めやコンビニ受取りといった受付方法の他に業者専用の受取ロッカーを利用することができ、スマホにインストールしたアプリを活用することで多くの受取方法を選べることが当り前になっています。

そんな中、通販業者が流通にも進出してきており、ヨドバシカメラでは地域限定ながら直接配達をするシステムが整っていますし、楽天も今後は自前での流通網を作ることを宣言しています。

そんな中、基本的にはヤマトや日本郵便を発送業者として使っているものの、それ以外の業者を取り込んでの動きも出てきているAmazonが独自に全国各地に設置している荷物受取用ロッカー「Amazon Hub ロッカー」が近所にも設置されていて、先日注文しようとした荷物でも利用ができるということになっていたので、利用してみることにしました。

ロッカーは店舗などの屋内と屋外に設置されているパターンがあるのですが、私が指定したロッカーはお店の中ではなく屋外に設置されていたので、24時間受取可能になっています。基本的には以前にリポートした大きな郵便局の前に設置されている専用ロッカー「はこぽす」と同じですが、事前にメールで送られてきた番号を入手して開ける方法の他に、Amazonから送られてきたメールに添付されているバーコードをロッカーのコード読み取り口にかざすだけでも自動的に注文した荷物が入ったロッカーの扉が開くようになっています。

ロッカーの操作部は写真のように液晶画面とキーボードが両方設置されています。液晶画面から番号を入力しても、キーボードから入力しても大丈夫です。液晶画面の下あたりにバーコード読み取り口があるので、Amazonから来たメールのバーコードをスマホで表示すれば、数字の入力は不要です。

正しく数字を入力したりバーコードを読み取らせると、扉は自動的に開きます。荷物の大きさによってどこに入っているかはわからないので、いきなり開いてびっくりすることもあるかも知れませんが、今回は一番下の扉が開いたので慌てずに済みました。操作終了後は何もする必要はなく、荷物を取り出したら扉を元通りに閉めるだけで全ての受取に関する作業は完了となります。

私の場合、基本的には自宅からだとコンビニ受取りの方が距離は近いのですが、ロッカーの場合、到着してセットが完了すればすぐに受取可能になり、人と対応しなくても良いので状況によって、都合の良い方法を使い分けるのが良いでしょう。ネット通販と連動したサービスなので、ロッカーに入らなかったり、先に入るサイズのロッカーがうまっていた場合はそもそも受取先にロッカーを選択することができなくなっていると思われるので、ロッカー受け取りを選択できたら、その後は安心して受取までの流れに乗ることができると思います。この辺はうまく利用して、流通関連で働く人たちの労力軽減に協力しつつ便利な受取方法の一つとして活用していきたいと思っています。