防災ラジオについての考え方 その6 使用できる電源パターンにはどんなものがあるのか?

ラジオの電源は、前回紹介したような乾電池を入れて使うことが普通のラジオでは当り前ではありますが、いわゆる防災ラジオについてはそれだけでない聞くための方法が色々と考えられています。阪神・淡路大震災から2年度にソニーから発売されたICF-B200にも乾電池を入れて使えるのですが、何とも目立ったのが、大きな折りたたみハンドルが付いていて、そのハンドルを回転させることで内蔵の充電池に充電し、乾電池を使い切ったり電池の用意がなくてもラジオを聞くことができるというコンセプトでした。

この流れはまたたく間に広がり、もはや手回し発電のない防災ラジオはないとでもいう感じに防災ラジオは手回し発電による利用ができるようになっています。手回しの場合は、回す回数とラジオを聞ける時間の関係が当然乾電池よりも少ないので、あくまでも緊急用という感じにはなりますが、乾電池しか使えないラジオと比べると、使えるケースが増えるという点で、防災ラジオとしては使いやすくなります。

また、ちょっと大き目のいわゆるホームラジオの場合、ACアダプターやメガネ型のACケーブルをラジオ本体に差すと、家庭用のACコンセントから電源を使ってラジオを聞き続けることができるものがあります。こうしたコンセントにつながるラジオは、停電時には全く役に立たないと思われるかも知れませんが、最近になって状況が変わってきました。

というのも、防災意識の高いご家庭では、停電時でも家電製品が使える「ポータブル電源」を用意している場合があるので、ポータブル電源のコンセントにラジオを繋げば、電池の減りを気にすることなくラジオを災害時でも流し続けることができるようになったからです。

また、一部の防災ラジオには、本体上のほんの僅かなスペースにソーラーパネルを付け、そこから内蔵電池に充電できるというものがありますが、いくら消費電力が少ないラジオと言っても、太陽の力だけでラジオを聞けるようにするのは難しいと思います。そうした装備の付いたラジオを買うよりも、ポータブル電源およびそれなりの大きさのソーラーパネルをセットで用意し、晴れたら一気にポータブル電源を充電してしまうことで、かなり実用的に使うこともできます。もしすでにポータブル電源とソーラーパネルをセットで持っている場合、あえてAC電源で使えるラジオを防災用ラジオとして選ぶということもそう悪くない選択肢になるのではないかと思います。

また、私が先日購入したキュリオムのYTM−R100は、疑似ACアダプター(USB出力)が使える本体内蔵充電キャパシタへの給電機能があります。USB出力だけでなくUSB入力ができるので、USB端子の付いたACアダプターだけでなく、モバイルバッテリーを直接接続することでラジオを鳴らせるので、手回しよりも楽で早く使え、まさにスマホの充電をするようにモバイルバッテリーを使ってラジオを鳴らせるようになっています。

スマホ用のモバイルバッテリーをラジオの給電に使えるということになると、大きなポータブル電源は必要なくなるので、もしソーラーパネルから充電するにしても、バックパックに展開させるような小さなソーラーパネルでも何とか充電が可能になります。そうした機能のない防災ラジオを使う場合でも、本体にソーラーパネルが付いた防災ラジオよりも、別に購入したより大きなソーラーパネルを使って、あくまで自己責任にはなりますが、エネループのようなニッケル水素電池を充電して使うことも可能になるので、そちら方面への投資(USB接続で充電できるニッケル水素電池の充電器とソーラーパネルの組み合わせなど)を考える方が合理的だと私は思います。そもそも、本体内蔵のソーラーパネルから直接屋外で太陽光を当てるという行為は、ラジオの回路や内蔵電池へのダメージが出るほど本体が高温になってしまうのではと思うので、私などはとてもそういうラジオを買う気になれません。

実際にラジオを使う場合、乾電池でどのくらい使えるかということも大事ですが、手回しだけでなく、様々な外部電源を使っての利用が考えられている防災ラジオもあるので、今持っている防災グッズがあればそれに合わせて充電が可能であれば、その活用を考えてもいいでしょう。何もない状態で一からの購入の場合は、ここまで書いたことを考えた上で、できるだけ動かせる電源回りの数が多い製品を選ぶということも考えてみて下さい。

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防災ラジオについての考え方 その5 使用電池は「単三」と「単四」ならどちらが便利か?

今回はラジオに使う電池(内蔵充電池でなく乾電池)について書いてみようと思います。この電池問題というのは、過去の大きな地震が起きた際に色々な問題があったので、その記録としても書いておこうと思います。

今から30年前の阪神大震災の時には、今あるような防災用のラジオというのは無かったのではないかと思います。ラジオ創生期にはテレビの代わりに家に置かれていたホームラジオの時代でしたが、第二次世界大戦後にラジオは一家に一台から一人一台という形に変化し、ラジオも乾電池で動く「トランジスタラジオ」が大いに普及しました。

その後、通勤ラジオとして電車の中でも聞けるようなものであるとか、ラジカセを持ち出すとかはあったものの、災害用ということでは、乾電池式のトランジスタラジオを災害用に流用するような形であったように思います。

それが、阪神大震災が起きそこでのラジオの重要性を感じたメーカーが出してきたのがまだ手回し発電がない頃の防災用ラジオでした。その歴史はソニーのラジオが時代を作ってきたようにも感じます。まず阪神大震災が起こった年1995年9月1日に出たのがICF-B100というモデルで、電池で動くのですが、電池ボックスの形状が変わることによって「単一」「単二」「単三」それぞれ2本あればどの型の電池でも使えるというものでした。さらに電池が切れた時のために、長期間性能を維持できるリチウム電池を常時セットできるようになっていて、4種類の電池が使用できました。実際、大きな地震が起きた場所ではお店から単三電池が一気になくなったということが起きていて、単三電池のみしか使えないラジオを持っていても使えなかったという意見をくんだ製品であったろうと思います。

翌年に単三電池しか使えないものの、別にリチウム電池をセットして使える後継機のICF-B50が出ましたが、さらに翌年(1997年)ついに今に続く手回し発電機内蔵のICF-B200が発売されたのですが、手回し発電のラジオについては改めて稿を設けることにして、今回は今主流となっている小型ラジオ用の電池の中で「単三」か「単四」のどちらを選ぶのかという点について色々と書いていきたいと思います。

災害時に備えるための乾電池というのは、以前であれば「単一」や「単二」を使ったラジオや懐中電灯が普通に使われていたのですが、今では乾電池を使うにしても「単三」か「単四」という感じに落ち着いてきている感じがします。かつては、単三はみんなが使っているので買い占められることによって非常時および、災害に不安を感じる人たちが買いに走る状況の中では手に入れるのが難しいという面がありました。実際、東日本大震災でも震源地から離れた私の住む場所でも普通のお店で単三電池が無いという話がある中、単四電池は入手できたので、支援物資として単四電池とそれで動くラジオ(手回し発電用)を現地で被災した友人に送ったりしました。そんな経験もあり、以前は単三と比べると比較的入手しやすい単四電池を使ったものの方が良いと考えていたこともあったのですが、今は水やポリタンクは無くなっても電池はそうそう無くならないという感じもします。

最初に結論じみた事を言ってしまうと、現代では乾電池については「大は小を兼ねる」ということが言えると思います。単四電池を使うタイプのラジオを持っている人のところに単三電池があっても、その電池はラジオを聞くのに使えません。しかし、単三電池を使うタイプのラジオを持っている人のところに単四電池が届いた場合は、あるグッズを利用すれば単四電池を使って単三仕様のラジオを聞くことは可能になります。

それが、単四を単三でも使えるようにする電池アダプター(スペーサー)です。こういったものは100円ショップでも見ることができると思いますが、私は家電量販店で購入しました。こんなものでも、一般的に2本の電池で動くラジオであれば、このスペーサーを2つ持っていれば、単三2本で動くラジオを持っていれば、単三電池が入手できない場合でも単四電池をアダプターに入れてラジオを使えるということになります。

もちろん、単四電池を使ったラジオの方が本体をより小さくできるわけですが、単三と単四と容量を比べると単三使用の方が長時間放送を聞き続けることができますし、いざという時に単四電池も使えるということになると、あくまで防災用という点で考えればその優位性は明らかでしょう。

過去には単一や単二を使って長時間鳴らすことができるラジオが主流ではあったものの、エネループが普及している状況の中で、電池といえば今は多くの電池は単三・単四電池に寄っているということもあるので、このブログでは防災ラジオで乾電池が使えるものについては、単三でも単四でもスペーサーを使えば使える可能性のある単三電池採用のものを推しておきます。

防災ラジオについての考え方 その4 AMとFMのどちらが防災ラジオとしては大切か

ここまで、色々書いてきましてロッドアンテナ・スピーカー付き、アナログorデジタル(DSPラジオ)については個人の好みというところまで書いてきましたが、今回はラジオで聞けるバンドについて書いてみたいと思います。

多く販売されているラジオは「AM専用」「FM専用」なんてものもありますが、最初から結論を言ってしまうと、できればAMとFMの両方が聞けるラジオの方がどちらかが聞けなくなったような場合には別の放送で急場凌ぎができるので、ここは素直にAMとFMの両方が聞けるラジオを用意した方が良いと思います。

また、多くの人にはあまり関係ないとは思いますが、AM・FMとは別に「短波放送」も聞けるラジオというものもあります。短波というのは遠くまで届くので、海外から発信したものが日本でも聞けたり、その逆もできますので、海外旅行にラジオを持って行く際に短波の聞けるラジオと簡易的なアンテナをセットにすれば、NHKが海外にいる日本の方向けに放送しているラジオジャパンを現地から直接聞くことができます。インターネットのない時代は、ラジオからの情報が大切だったので、世界のラジオ局がどんな発信をしているかということを、短波の聞けるラジオを使ってニュースソースにする「ラジオプレス」という通信社もあります。かつては日本国内で短波放送を聞くことが趣味として流行ったこともありました。

ただ、今の時代はインターネットが旅行先でも使えるので、そこまで短波放送にこだわることはないと思います。国内用の短波放送としては、ラジオnikkeiが全国をエリアにした放送を行なっています。昔は株式市況か競馬が主でしたが、最近では他の放送もあり、Radikoでも聞けるので、興味のある方はどうぞ。

ラジオnikkeiは、もし地元の放送設備が全て天災で使えなくなってしまった場合にそうした広エリアで利用できる短波放送の需要もあるかも知れませんが、FM局なら災害中継車を出すことでも電波は出せますし、そこまで今の時代は短波放送にこだわることもないでしょう。ただ、海外からの放送を直接聞けるというのもラジオの醍醐味ですので、興味のある方は短波放送の聞けるラジオを防災用として準備するのも、ちょっと防災という観点からは逸脱しますが、短波の聞けるラジオは外部アンテナ端子も付いていたりしますので、小さなラジオではうまく放送局が入らないようなケースでは一つの候補にはなり得るのではないでしょうか。

話は戻って、AMとFMに関する話になりますが、昨今のニュースで見たり聞いたりされている方もいるかと思いますが、民放のAM局が将来的に維持コストのかかるAM放送を止め、放送をFM波に引っ越すことになっています。現在すでにFMでの同時放送をしていますので、もうFMラジオしか聞かないという人もいるかも知れません。NHKの二波は2026年に統合され一波での放送になるとは言え、AMでの放送はしばらくは残ると思いますが、設備の老朽化も激しいので今後もずっと続く保証はありません。そんなわけで、近い将来AM放送で聞ける局が激減し、FMに移行するのは確実だろうと言われています。そのため、以前はアナログテレビに割り当てられていた周波数に多くの民放AM局が入ることになったため、いわゆる「ワイドFM(108MHzまで)」が聞けるラジオを用意すべきです。古いラジオでもアナログ選局で「テレビの音声が聞ける」ことを売りにしたモデルは、アナログchの1~3まで目盛りが広がっているものなら、ワイドFMが聞けると思いますので、持っている方は試してみましょう。

さらに、以前にも書きましたがより地域に身近な情報をラジオを通して提供してくれるのは、大きな民放ではなく地域コミュニティの中で発信している「コミニュティFM局」であり、災害時の生活情報はやはりコミュティFMを聞き続けることが大切です。ということで、あえてAM・FMのうちでどちらが大切かと問われれば、やはりFMをきちんと聞けるものが好ましいということが言えますね。

ただ、オワコンのAMについてもNHKが放送を止めるまでは聞けるようにしておく意味があります。AMは短波ほどではないものの、かなり広い範囲で放送を聞けるような特性を持っています。NHKの第一放送と違って全国同じ内容を放送する第二放送については、秋田送信所・熊本送信所(500kW)や大阪送信所(300kw)という大出力の放送がされており、場所にもよりますが、普通のラジオで昼間でもその内容を遠方からでも聞けるようになっています。NHKの一波統合後も高出力での送信は続くと思いますので、災害時の貴重な情報源として秋田や熊本からの電波を全国で聞くような事もあるかも知れません。

また、AM放送は複雑な受信回路を必要とせずとも聞くことができるので、古い技術である「鉱石ラジオ」(「ゲルマニウムラジオ」)でもアンテナを工夫すれば地元局ぐらいなら聞くことができます(注・FM用のゲルマニウムラジオも存在しますが、実際に聞くことを考えるとAM用のものの方が一般的なのでここではAM用のゲルマニウムラジオについて書きます)。このゲルマニウムラジオは電池を必要とせず、クリスタルイヤホンからささやくような音で電波が来ている限り聞くことができるので、これはもう究極の災害用ラジオだとも言えるかも知れません。もし以前に学習用にゲルマニウムラジオを作っていて、まだ家のどこかに眠っているという方がいたら、ぜひ探してみて改めて今使えるかどうかを試してみてはいかがでしょうか。

そんなわけで、改めて今回の結論ということで言いますと、防災ラジオとして使うのは主にFM局になり、将来のためにもワイドFM対応でAMと2バンドのものを用意すれば間違いないと思います。短波が聞けるラジオについては、趣味で使われている延長として使われるのが良いかと思います。

防災ラジオについての考え方 その3 チューニングはアナログ・デジタルどちらにするべきか

ここまで、私が考える防災ラジオについてロッドアンテナがあり、スピーカーがあるものということで書いてきました。次に考えたいのは、チューニングをする場合の違いについてです。その方法については大きく2つに分かれるだろうと思います。

ひとつが、昔からのラジオではおなじみの、ダイヤルを回して表示されている周波数のところにダイヤルを合わせ、選局する「アナログ方式」で、もう一つが液晶画面があり、画面に直接周波数が表示される「デジタル方式」の二つに分類されます。あと、細かいことを言うと、デジタル方式の中でも、内部の回路をICチップにして全ての処理をデジタル化した「DSPラジオ」をデジタル方式のラジオとして紹介するこします。そこで、従来のアナログ方式のラジオとの違いについて簡単にまとめてみることにします。

DSPラジオは、アナログラジオのように複数の部品を組み合わせるのではなく、一つのICチップに全ての機能が入っているので、アナログラジオと比べて故障しにくく細かな調整が不要です。さらに、混信も少なく本体も小さく作ることができます。そして、選局もデジタル表示・オートチューニングができるので、ラジオ局の周波数がわからなくても、聞こえる局だけダイレクトに同調でき、よく使う放送局をプリセットしておけば、放送局をいちいち探さなくても一発選局できます。今まであまりラジオを使ってこなかった人にとっては、アナログと比べて使いやすいラジオになっています。

逆にアナログラジオは、長く使っていると部品の不具合が起き、故障する可能性があるとか、使い慣れていないとそもそも放送局の選局ができない(ちょっとでもずれているとうまく受信できないため)とか、デジタルと比べるとアナログの悪い面が際立つようなところがあります。ここまで読んで、「アナログラジオはめんどくさそう」と思った方は、素直にデジタルの「DSPラジオ」を防災ラジオとして選択するのが良いだろうと思います。

ただ、デジタルのDSPラジオにもウィークポイントはあります。まずアナログラジオと比べて電池食いであることです。これは、乾電池を入れて使っている場合には感じにくいかも知れませんが、容量の少ない内蔵の充電池(手回し発電でためるところ)で利用できる時間がアナログと比べて短くなります。同じ回数回しても、満充電に手回してして聞ける時間が少なくなり、それが実用に耐えないと思う方もいるかも知れません。

また、音量について、アナログではボリュームを微調整することができますが、DSPラジオはテレビと同じで音量を数字で示すような感じで変化していくので、無音(0)と鳴りはじめ(1)の間がありません。アナログラジオの場合は微調整することによって、0.5とかの音量を出すことができますが、DSPラジオの場合はそういうことはできません。枕元でスピーカーを使って聞いたり、イヤホンで聞いている時も、音量1でも大きいと思ったとしてもそれ以下の音量になるような調整ができないのです。

また、アナログラジオはDSPラジオと比べて少ない電力でも動きます。アナログラジオを使っていて、手回し充電で満充電にした場合の持続時間が長くなるだけでなく、充電池が空になる前に音量が小さくなったとしても、無理にボリュームを上げることで、電池の切れるギリギリまで何とかラジオを鳴らす時間を伸ばすことも可能です。特に手回し発電しかできないようになってしまった場合の使い勝手(電池持ち)はアナログラジオの方が良いと言えるでしょう。

選局についてはデジタル一発選局と比べると難しいですが、これは慣れもあると思います。旅行などで地方に行った場合、適当にダイヤルを回しながら良く聞こえる局を聞く(場所によっては全く予期しない遠方のAM局が聞こえることもあります)ような事はアナログラジオならではの楽しみだと私は思うのですが、これは個人差があるのでその事からアナログかデジタルかを選ぶ理由にはならないと思います。

最後に自分なりの結論として、アナログかデジタルかを決める目安について書いておきます。防災用という観点からすると、同じ電池を入れたり、同じように手回しした場合により長くラジオが聞けるアナログの優位性はありますが、そもそもいざという時にラジオを使えないと意味がありません。アナログのチューニングが難しいと思うなら、素直にデジタルのDSPラジオを選ぶのが良いと思いますし、日常的に使いながらアナログラジオの操作方法を自分のものにしたいと思えるのであればアナログラジオの方を選ぶとか、その人のニーズに合ったラジオを選ばれるのが良いでしょう。

防災ラジオについての考え方 その2 イヤホン専用ラジオよりスピーカー内蔵のものを買おう

防災ラジオと言葉では言いますが、何をもって防災ラジオなのかという定義というものは実際のところありません。ということは、家に普通に聞けるラジオがあれば、それを災害時に使えるように準備しておくというのも立派な防災用ラジオの準備の仕方であると思います。ただここでは、最低限どんなラジオを防災用に用意すべきかということについて考えてみます。

前のエントリーで、ラジオにはアンテナが大事だと書きましたが、ラジオの大きさとアンテナの関係にはAMとFMで二つの考え方があります。AMの場合はラジオが大きければ大きいほど性能の高くなるバーアンテナが内蔵されていますが、FMについては、アンテナは伸ばすロッドアンテナにしろ、イヤホンをアンテナの代わりにするような形にしろ、アンテナが長くなればそれだけ色々な放送局が入る可能性があります。超小型でイヤホン専用のラジオなんてものもあり、片手で隠れてしまうような超小型のFM専用ラジオを防災ラジオとして常時持ち歩いていて、ウォーキング時に使っているような方もいると思います。

ただ、災害時のあらゆる状況を考えてみると、イヤホン専用のラジオというのはどうしても一人で情報を独占するということになるので、避難所で夜に一人で聞くのには良いのですが、複数人で同じ放送を聞くことができないので、その点が残念になります。さらに、ロッドアンテナの代わりにイヤホンコードをアンテナ代わりにするイヤホン専用ラジオは、それなりにコードを伸ばさないと良く放送局が入らないので、寝ながらイヤホンで聞こうとしてもうまく放送が聞けない可能性もあります。

ということで、防災ラジオとして用意するならイヤホン専用でアンテナの代わりにイヤホンコードを使うタイプのラジオよりも、短くてもロッドアンテナがあって、スピーカーもちゃんと付いているものの方が様々な場面で能力を発揮しやすいのではないかと思われます。もちろん、スピーカー付きだからと言って、イヤホン端子のないもの(あるのか?)を買ってしまったとしたら、一人で静かに聞くことができなくなりますので、そういうのは避けて、イヤホンもセットの中に用意しておくと良いでしょう。

スピーカーの場合、実際に出てくる音が自分にとって聞きやすいかどうかというのは、実際に聞いてみなければわからない所もあります。今の世の中ではなかなかラジオの試聴というのも難しいと思いますが、ネットの口コミなどでそうした点に触れているレビューを見ながら、普段遣いでも聞いていて疲れないようなものが理想ではあります。逆に家にあるラジオがあれば、それを聴き比べてみて聞きやすいものを基準に新しいラジオとの比較をしてみるのも良いでしょう。

イヤホンで聞ければいいと思っている方で、一人でしか聞かないという方でも、ずっとイヤホンを付け続けるというのは特に災害時にはストレスになる可能性があります。そんなわけで、災害用にラジオを用意する場合には、「ロッドアンテナ付き」「スピーカー付」のラジオをまずは選ぶようにしましょう。

防災ラジオについての考え方 その1 そもそも小型ラジオには外部アンテナの有無が大事

ラジオはいざという時に目的とする放送が聞けなければいけません。しかし、以前の私のエントリーを含めネット上の多くの防災ラジオについて書かれたページには、一番大事なラジオの感度についての記述はあまりないように個人的には思えます。

インターネットのようにセットすれば鮮明な画像と雑音のない音声が流れてくるのに慣れている人から見ると、多くの防災ラジオは、雑音が入ったりうまく選局できないという事が実際に使っていれば起こってくるでしょう。「気軽に持ち運べる」「荷物にならない」小型ラジオというのは、ほぼそれほど感度が良く作られていないというのが実際のところなのだと思います。

普通、ラジオ放送というと「AM」と「FM」の二バンドを聞けるようになっていることが多いと思います。防災ラジオを含むポータブルラジオでは、AMとFMのアンテナが付いていますが、まずはその内容について書いていきたいと思います。

まず、AM放送を聞くためのアンテナは、本体の中に入っている棒にコイルを巻いた「バーアンテナ」が入っていることが多いです。このアンテナは、大きく長ければ長いほど遠くの放送を聞けるようになっています。さらにこのバーアンテナには指向性があり、放送局の方向に正しく向けることで感度が上がります。もし手持ちのラジオがあれば、AM放送を受信した時にラジオをぐるっと一周回してみると、その方向によって強く入感したり、音が小さくなることを実感できるのではないかと思います。AM放送を聞く時には本体内蔵のバーアンテナを使うしかないので、非災害時にラジオを部屋のどこに置き、どの方向に向けたら良く聞こえるかを試しておくと、いざという時に慌てずに済みます。

さて、今回改めて防災ラジオを使うために大事な点の一つとして、「アンテナ」というキーワードを挙げました。上記の通りAMを聞く場合には、アンテナの性能は内蔵バーアンテナの大きさに比例するので、小さなラジオではもはや感度を劇的に上げることは難しいのです。さらに、AMとFMにおける劇的な変化が今現在起こっていることをご存知でしょうか。送信設備に多大な費用のかかるAM放送からFM放送へ、多くのAMで電波を発信しているラジオ局は現在FM波での同時放送をすでに行なっています。つまり、今まではAMラジオでなければ聞けなかった放送局も、そのかなりの局がFMラジオで聞けるようになってきたのです。

さらに、FMでは地域全般をカバーする県単位の放送局だけではなく、自分の住む地域に根ざした「コミュニティFM局」が放送を行なっています。そして、もし大きな災害が起こった場合、自分の住む地域の事を事細かに発信してくれるのも「コミュニティFM局」である可能性は高まっています。AMとFMについて詳しくは別項目で改めて書きますが、大事なのは少なくともFMの聞けるラジオにおいて、住んでいる場所によっては聞きにくい小出力の「コミュニティFM局」を聞くためにはどうすれば良いかを考えることが大事だということです。

ラジオのFMアンテナは伸び縮みするロッドアンテナが多くの防災ラジオには付いていますが、このロッドアンテナを伸ばし、聞く場所を窓の近くにしたり、ロッドアンテナを回したりして何とか地域のコミュニティFMが聞ければ良いのですが、FMはAMと違って、何とか自分でラジオの感度を上げられる可能性のある「外部アンテナ」を接続することで、感度を上げる方法があるということがあります。

専用のアンテナ端子がなくても、ケーブルをロッドアンテナに引っ掛けたり巻いたりしたり、アルミホイルを巻いたりなど、ラジオの感度を良くするための方法がネット上では紹介されていますが、私は災害時だけでなく旅行時にも使えるように、専用の外部アンテナをわざわざ購入して用意しています。

写真の本体の中に巻かれているワイヤーを伸ばしてカーテンレールに吊り下げることによって、FMや短波ラジオの感度を上げるためのものですが、私の実感ではそこまで劇的に感度が変わるものでは実はありません。どちらかと言うと、地元の災害用チャンネルを放送するコミュニティFM局が最低限聞こえるくらいの感度アップがあれば良いと思いながら使っています。ですから、まずは手持ちのラジオで実際に色々と聞いてみて、不満点があるような場合に導入を検討しましょう。ただ、小型の手回し発電ラジオというのは、どうしても受信性能やアンテナが貧弱であることが多いので、うまく目的の放送局を捉えられずにラジオを投げ出してしまう方もいるかも知れません。

でも、簡単に諦めるのではなく、そのラジオだけでなく他のラジオに接続しても使えるアンテナを使えるようにしておくことが、いざという時に役に立つ可能性もあります。もし今自宅にある小型ラジオをとりあえず防災用として使おうとして挫折した方は、そうしたアンテナの導入を考えてみられてはいかがでしょうか。

防災ラジオについての考え方 前説・なぜあえて防災ラジオについての知識が必要なのか

東日本大震災から14年が過ぎ、阪神大震災から30年が経過しました。現在、日常的な情報収集のグッズというのはインターネットを利用したスマホ一択というくらいに進化してきています。今後、低高度を飛ぶ通信衛星とスマホを直接やり取りできるような通信環境が当り前に使えるようになれば、もはやいかにしてスマホを使い続けられるようにスマホの電源を何とかすることによって、今回説明する「防災ラジオ」の出番はなくなってしまうことも考えられます。そしてそういう世界はもうすぐそこに来ていると実感できる時代に私たちは生きています。

今回は「ラジオ」というキーワードで色々と考えていきたいと思っているのですが、スマホの電波が安定して使えている状況であれば、ラジオを取り出して放送を聞くよりも、スマホアプリやブラウザを利用してインターネットラジオを聞く方が個人的にはおすすめだと思います。今回は防災ラジオとの比較で考えますが、持ち運びをすることを考えると、ラジオ自体のサイズはそれほど大きくは作れないので、感度があまり良くなく、さらにノイズに弱く近くの放送局でも全く聞こえなくなる可能性があるのが防災および携帯ラジオであるのです。

しかしインターネットラジオの場合、ノイズとは無縁で、本来はモノラル放送であるはずのAM放送の同時配信ではステレオで音質の良い状況で今放送されているラジオを聞くことができます。さらに、ラジコの場合、プレミアム会員(有料)になると地域の放送だけでなく全国の民放局を聞くことができます。こんなことはどんな優秀なラジオでも不可能です。昼夜関係なく全国の放送局を自由に聞けるのは、インターネット網の発達あってのことで、こうした事と同じことを防災ラジオに期待することは無理です。

しかし、それでも単体のラジオをスマホと一緒に持ち運び、情報収集の補助として使うというのは、テレビと違ってラジオはスマホと比べると極めて電気を使わないで利用可能だからです。手回し発電でスマホを満充電することはまず無理なのに、防災ラジオの場合手回し発電をすれば数十分から1時間くらい連続で聞けるというのは、ラジオというハード自体がそれほど電気を食わないで使えるからということで、電力を得ることが全くできない場合の望みになります。ただ、果たしてそこまで停電が続いて電気が使えない極限状況というものが起こるのかというのが、防災ラジオを用意するか否かの分かれ道になることは確かでしょう。

今回は、スマホ以外に防災ラジオを備える場合の考え方について、自分で忖度することなくまとめてみることにしました。長くなるので項目ごとに分けて書くようにしますが、ネットで「防災ラジオ おすすめ」と検索して出てくるサイトに書かれていないような事をたくさん書けるように構成してみますので、興味のある方はぜひ今後の内容をご覧ください。なお、全ての内容を書き終えましたら、全体を見られるようなリンクを改めてはらせていただきますので、どうぞよろしくお付き合い下さい。

車が山の中に入った時にもラジオから「インターネットラジオ」への切替が良いと思ったこと

先日ちょっと車で遠出したのですが、その際感じたのが、ちょっと山の中に入ると一般道の場合なかなかラジオ(AM)が受信できないということでした。私の車のアンテナの性能がそれほど良くないということもあるのかも知れませんが、雑音が入るということではなく、音量を上げても場所によって全く音が出なくなるほど入感しないようになってしまうのです。

これだと、定時のニュースを車の運転をしながら聞けなくなるばかりか、走行中には必要だと思われる周辺の交通情報についても入って来なくなるので、何とかならないかと思ったのですが、ふと良い方法を思い付きました。

先日は行程の一部で、車に固定したタブレットを使って動画配挙によるニュースを見ていたのですが、ラジオなら途切れ途切れになるケースでもほぼ問題なく動画を見ることができました。当然ながらラジオのAM波と携帯電話の電波というのは性質が違って、AMラジオは一つの送信所から出力されたものを広範囲エリアとして送り出すのに対し、携帯電話の電波は数多くの基地局を様々な場所に置くことによって、人口カバー率を上げていくということで、車がそれなりに通る場所であれば、まず途切れることなく通信を続けることができます。

そこで、帰りには地元のラジオ局のインターネットでの同時配信(Radiko)を使って、車内で安定してラジオからの情報を拾うことができました。さすがに本当に山の中に入ってしまった時や、古いトンネルで携帯電話の電波が中継されていないような場所では通信が切れて使えなくなってしまったことはありましたが、それ以外の野外では比較的安定して車内でラジオを聞き続けることができました。

ちなみに、私の場合ですが車内オーディオはスマホ対応になっていないので、しっかりと音を出すために外付けのBluetoothスピーカーとペアリングをさせています。最近の車では純正オーディオでもスマホと接続でき、車内スピーカーを使えるものもありますので、ラジオの入感がされないような場合は、積極的にRadikoとカーオーディオを接続して情報を入れることはやった方が良いと思います。

なお、交通情報を仕入れるためにインターネットラジオを聞く場合は、県をまたぐ際にはRadikoの場合は、スマホの位置情報で聞ける放送局が変わってくるので(無料会員の場合)、その都度変更をかける手間がかかりますが、NHKの提供する「らじる☆らじる」の場合、同時配信地域をアプリから「札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・広島・松山・福岡」から選べるようになっています(デフォルトでは東京になっています)。大雑把でも交通情報を入れたい場合には走行中の地域に近いところに合わせて利用するのがおすすめです。地震情報が番組の途中に地域から流れることもありますので、面倒だとは思わず、聞く前に設定で地域の変更を行なった上で利用することを心掛けましょう。

武芸川精工さんの「”BLOW”カラビナ一体型防災ホイッスル」はいざという時に助けを呼べる防災グッズ

先日のエントリーで購入の顛末だけ紹介していたのですが、たまたま見ていた東海4県の地域ニュースで商品が紹介されていたことですぐに発注した岐阜県関市の金属加工の会社・武芸川精工さんが販売しているアルミ削り出しで作られた「”BLOW”カラビナ一体型防災ホイッスル」が昨日届きました。

送料はかかりますが、メール便(?)で250円の負担だけなので、大手通販サイトは使わずにメーカのホームページから直接注文しました。種類はQvalとTraiangle(楕円と三角)のシルバーにしました。家族で購入したので、外出時には笛を持っていることを匂わせずにいざという時、大声を上げて助けを呼ぶ代わりに、このカラビナホイッスルを吹いて、自分がいる場所を知らせることができるようになりました。

今までも、100円ショップで購入したアルミ製のホイッスルを持っていたのですが、キーホルダーに付けるとジャラジャラして邪魔になる時がありました。また、自動車で出る時と自転車で出る時に持っていくキーホルダーが違うため、どんな時でも外に出る時には持って行けるようなものが何かないかとは常々思っていました。

カラビナの一部が写真のようになっており、口に加えて息を吹き込むと笛が鳴るようになっています。私は今年に入ってスマホを落としてしまったので、ズボンに直接スマホを吊るしてサイドポケットにスマホを入れるようにしているのですが、スプリング式のキーホルダーを伸ばすためのカラビナの一つをこのカラビナに代えることで、見た目では全く普通に吊り下げているだけなのに、いざという時にはホイッスルとして使えるカラビナを紛れ込ませるような形で使うようセットすることができました。

私の場合ですが、外出する際には必ずスマホは持って出るので、その時には必ずホイッスルは付けて出られるということになっています。自宅にいる時にはある程度、どのような準備をすればいいか想像できますが、外ではあまりも様々なパターンがあるので、バッグの中に入れたりして持っていっても、手から離してしまえば全く役に立たなくなってしまうケースもあるのではないでしょうか。

今回、スマホを落とさないように固定するところにカラビナホイッスルを付けたことで、外出時の安心感が増しました。家族の方では、家の鍵にカラビナを付けているので、こちらも外出時には必ず持っていくことになるわけで、いざという時自体が無いことが望ましいですが、このホイッスルを購入し持ち運んだことで命が救われるような事になるかも知れません。今後はあまり日常的に意識はしませんが、いざという時に使えなくなるのは困るので、一応鳴らし方は家族にもレクチャーしながら、いざという時に備えたいと思っています。詳しくは以下のサイトからご覧下さい。

https://a-nbsp.myshopify.com/

楽天モバイルの値上げは近々あるのか? もしそうなった場合の対応について今から考えておく

現在、人に電話番号を教えている携帯電話番号で楽天モバイルを利用しています。衝撃的だった0円で維持できることはなくなり、留守番電話も有料になりましたが、私は基本的にはデータ無制限の恩恵を受けることなく、格安でRakuten Linkアプリを使った通話およびSMS利用を月額1,078円でキープしています。

楽天は契約者を伸ばすとともに、今後も今のままのプランで継続するのかという点について疑念を持つようなネット記事も増えており、新プラン登場の名のもとに、毎月の料金負担も増えてくるのでは? という憶測も流れています。

こうした憶測は確定をしているどころか、単に想像しているに過ぎないので今は全く気にはしていないのですが、かつてソフトバンクが携帯電話に参入して当初の革新的なプラン(ゴールドプラン・ホワイトプラン)から変化し、他の大手キャリアと横並びになっている過去の進み方を私も見ているので、楽天もそのような感じで値上げをするような事は現実に起こり得る話ではあると思っています。

例えば、データ通信無制限のサービスを維持することが難しくなれば、今の3段階をもう1つ2つ増やすことで多くの通信を使う人に対しての値上げということは有り得そうです。また、通信衛星を使っての通信について、オプション料金を払って利用するという形ならば、それこそ4Gの地上基地局からの通信だけで良いという人にとっては値上りにはなりませんが、プランごと改変して実質的な値上りになることは十分ありそうなのですね。その場合、ある程度の安さをキープしながら使い勝手をそれほど犠牲にしないで使い続けるにはどうすれば良いかということについて、今から考えておくことも悪くないような気がします。ということで、あくまで私の場合ではありますが、利用料金と料金プランについて考えてみたいと思います。

まず、現在メインのスマホには楽天モバイルに加えてLINEMOのミニプラン(月額990円)のSIMを入れています。二回線で合計約2千円で通話・SMSは無料(Rakuten Linkアプリ使用時)で、データ通信はLINEMOの3GBと楽天モバイルの3GB未満で、月に最大6GB未満まで使えるようになっていますが、自宅では光回線を使えるので、外で使う分だけならこのデータ容量で十分賄えるので、楽天モバイルでのデータ利用は3GB未満に抑えるように心掛けつつ、2回線で合計2千円という請求金額をキープしています。

もし、この最低料金が上がってしまった場合、その上げ幅にもよりますが、無制限で使うデータの料金も上がってしまうとしたら、本気で楽天モバイルからの引っ越しということも考えざるを得ません。少なくともメインスマホは通話が料金を気にしないでできることと、5~6GBくらいのデータが使えれば良いので、例えば、楽天モバイルを日本通信の「合理的290プラン」に変更し、通話オプションとして(5分無料or月70分まで無料・SMS送信料別)で月700円弱くらいにして使うか、それとも楽天モバイルもLINEMOも止めて、同じく日本通信の「合理的みんなのプラン」(月20GBに通話5分無料or月70分まで無料・SMS送信料別)で月額1,390円に減らすかといった感じになるかなという気ではいます。日本通信は契約手数料が定額で手数料無料にする方法がないというところはあるものの、大手のようにユーザーの意向を無視して一気に値上げを行なうことはないだろうという安心感があり、MVNO業界の中では優良企業と私は認識していますので、今後極端な経営不振を起こさない限りはそちらの方向に行くかなという感じです。

楽天モバイルのデータ通信無制限については、現在契約しているmineoの「マイピタ」くらいの中速(最大1.5Mbps)で何とかなりそうですし、もし光回線が使えない状態でパソコンのアップデートを行ないたい場合、深夜から早朝にかけて「深夜フリー」の利用ができるような運用をしているので、今よりmineoを使う頻度を増やすことで高額な費用がかかるようなパターンに楽天モバイルの無制限プランが変化するなら、今ある契約をさらに活用することで乗り切れるのでは? と思っています。

楽天の今後の料金に関するニュースを見ながら思うのは、かつて、大手キャリアのサブブランドということで魅力的な料金プランを提供していて、個人的にも契約していたこともある「UQモバイル」や「Yワイモバイル」の現状での料金は個人的には他の人におすすめできるようなプランではなくなっているので、もし楽天モバイルもこれらの会社と同じような形での料金の見直しをするなら、私は残念ながら再びMVNOの方に戻るか、状況を見つつドコモのahamoで全ての回線をまとめてしまうとか、現状でオトクなプランを提供しているところに移るような形で動くかな? という感じです。

ただ、消費者目線からそのように言っても、楽天モバイルも利益を目指さなければならないので、そうしたプランの見直しによって毎月の料金が上がるというのは現実的な変化にはなると思います。ただ、私は昔から多少キャリアと比べても不便であっても安くてそこそこ使えればそれで何とかやりくりをしようと思う感じでモバイル通信に向き合ってきたので、値上げにはシビアに対応することになると思います。

さらに言うと、逆にこうした回線の移動が起こり得る値上げをどこかのキャリアが行なうことで、他のキャリア・MVNOがキャンペーンを行なうケースもあります。その際、料金プランというよりも回線を別キャリアから乗り換えることで新型スマホを安く購入できるケースも出てくると思います。いきなり値上げされて、不満を持ったまま値上げされた回線にしがみつくよりも、スマホとセット割できるところがあるなら、そのために回線を変えてしまい、安くスマホを手に入れるというパターンも出てきます。個人的には楽天には今のプランをキープしてくれれば、浮気はせずに使い続けようかと思いますが、その辺はどうなるのか、今後の推移を見守るしか今はありません。