もはや、手紙やハガキを使って誰かと連絡を取るというのは終わったと思うくらい郵便料金が2024年10月1日より値上げされました。今まではハガキは63円でしたが85円に上がり、封書は25gまで84円、50gまで94円だったのがこれらのカテゴリーが一律になり50gまで110円となりました。63円から85円(ハガキ)は確かに値上げ幅は大きいですが、よく見るとそこまで上がっていないところもあります。例えば、今まで25g以上50g未満のちょっと重いものをよく送っていた人にとっては、今まで94円だったものが110円と16円上がっただけです。
しかし、今まで25g以下の封書をよく出していた人にとっては値上りの幅が大きくなったことは確かです。仕事で郵便を良く使う方にとっては確かに痛手だと思いますが、今回の値上げでは単に25gまでのものを送るだけであれば今まで通りの料金で送ることができる裏技的な方法があります。それが、表題の「ミニレター」です。
ミニレターは今まで一個63円とハガキと同じ価格でした。ご存じない方のために説明すると、ミニレターは展開された形で売られていて、本体に枠線が引いてあり、私信を中に書いて外から読めないような形でのりをつけて送れるだけでなく、紙片や写真など薄いものを一緒に入れて送ることもできました(重量は25gまで)。
で、今回の改定では写真や紙片だけに関わらず、「厚さ1cm以内・重量25g以内」のものを入れて送れるようになりました。今までちょっとしたものを封筒に入れて84円で送っていた人は、今までのようにレターセットを使って手紙と物を送ることはできなくなってしまいましたが、連絡事項はミニレター本体に書き込み、中に送りたいものを入れて送るようにすれば目的自体は今までと同額で果たせます。
具体的には、今までグレーゾーンだった解約SIM(主にドコモ)の物理SIMを業者に返却する場合に、問題なく活用できるようになったわけです。この他、旅先から何かちょっとしたものを送りたいような場合も、ミニレターの中に入れられるサイズ(封筒のサイズは16.4cm×9.2cmで、ミニレター自体の重さが5gくらいなので大体20gくらいまで)であれば何とか送ることができます。
個人としてはこのミニレターと、今回の改定でそれぞれ430円と600円になった、「レターパックライト」と「レターパックプラス」はたとえ値上げされても全国一律料金でそれなりの物は送れるだけでなく、ポストへの直接投函も可能なので、車で出掛けるなら何枚か事前購入したものを持って行き、いざという時にはさっと必要なところに送るという手段も取ることができます。ここのところの郵便料金の値上げのニュースでは、特にハガキの値上げから年賀状の話題が主になっているように感じています。もう紙の年賀状自体がオワコンに向かっていくわけですし、改定後の郵便料金の仕組みと種類をよく理解して、物を送るための低コストな方法を考えていきたいものです。