郵便料金の値上げ対策に「ミニレター」を活用することで手紙以外の薄物も送れるようになった

もはや、手紙やハガキを使って誰かと連絡を取るというのは終わったと思うくらい郵便料金が2024年10月1日より値上げされました。今まではハガキは63円でしたが85円に上がり、封書は25gまで84円、50gまで94円だったのがこれらのカテゴリーが一律になり50gまで110円となりました。63円から85円(ハガキ)は確かに値上げ幅は大きいですが、よく見るとそこまで上がっていないところもあります。例えば、今まで25g以上50g未満のちょっと重いものをよく送っていた人にとっては、今まで94円だったものが110円と16円上がっただけです。

しかし、今まで25g以下の封書をよく出していた人にとっては値上りの幅が大きくなったことは確かです。仕事で郵便を良く使う方にとっては確かに痛手だと思いますが、今回の値上げでは単に25gまでのものを送るだけであれば今まで通りの料金で送ることができる裏技的な方法があります。それが、表題の「ミニレター」です。

ミニレターは今まで一個63円とハガキと同じ価格でした。ご存じない方のために説明すると、ミニレターは展開された形で売られていて、本体に枠線が引いてあり、私信を中に書いて外から読めないような形でのりをつけて送れるだけでなく、紙片や写真など薄いものを一緒に入れて送ることもできました(重量は25gまで)。

で、今回の改定では写真や紙片だけに関わらず、「厚さ1cm以内・重量25g以内」のものを入れて送れるようになりました。今までちょっとしたものを封筒に入れて84円で送っていた人は、今までのようにレターセットを使って手紙と物を送ることはできなくなってしまいましたが、連絡事項はミニレター本体に書き込み、中に送りたいものを入れて送るようにすれば目的自体は今までと同額で果たせます。

具体的には、今までグレーゾーンだった解約SIM(主にドコモ)の物理SIMを業者に返却する場合に、問題なく活用できるようになったわけです。この他、旅先から何かちょっとしたものを送りたいような場合も、ミニレターの中に入れられるサイズ(封筒のサイズは16.4cm×9.2cmで、ミニレター自体の重さが5gくらいなので大体20gくらいまで)であれば何とか送ることができます。

個人としてはこのミニレターと、今回の改定でそれぞれ430円と600円になった、「レターパックライト」と「レターパックプラス」はたとえ値上げされても全国一律料金でそれなりの物は送れるだけでなく、ポストへの直接投函も可能なので、車で出掛けるなら何枚か事前購入したものを持って行き、いざという時にはさっと必要なところに送るという手段も取ることができます。ここのところの郵便料金の値上げのニュースでは、特にハガキの値上げから年賀状の話題が主になっているように感じています。もう紙の年賀状自体がオワコンに向かっていくわけですし、改定後の郵便料金の仕組みと種類をよく理解して、物を送るための低コストな方法を考えていきたいものです。


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エコフローの新しい持ち運びできるソーラーパネルは麦わら帽子型の「EcoFlow Power Hat」について

ポータブル電源やソーラーパネルの販売としてはそれなりに知られたエコフローが新たに、移動中にソーラー充電が便利にできそうな新製品、「EcoFlow Power Hat」を発売するというニュースが有りました。

その名前の通り麦わら帽子のような形状をしていて、かぶって移動すれば360度死角なく太陽の光を受けることができるだけでなく、まだまだ日差しが強い中で熱中症の予防にも効果がありそうな製品に仕上がっています。

重さは370gで、畳んでしまうことができるのでバックパックにも畳んで入るようになっています。肝心のソーラーパネルとしての出力は12Wとそれほど高くありませんが、私が先日購入した常に持ち運びできるミニソーラーパネル2枚の出力は一枚6Wでこのソーラーパネル付き帽子と同じです。スマホやモバイルバッテリーであれば十分に使える印象です。私の持っているパネル式のものはバックパックにカラビナで付けて充電しながら移動できるものの、常に頭にかぶっていると常に太陽を意識することができるので、自分から充電しやすい道を歩くようにもでき効率が上がることが予想できます。ただ、本体は黒いのでその分熱が頭に溜まってしまうので、本製品と頭の間に頭を冷やすような工夫を夏の間には考えないといけないかも知れませんが。

出力は2つのUSB端子から行ないType-AとCの端子が付いているようです。最大2つのデバイスを充電できますが、この製品は自分の頭に光を受けることで発電効率を上げられるので、気が付いたらスマホの充電が限りなく0%に近づいていた場合には、直接この帽子とスマホをケーブルでつないで、常にスマホの充電状況を気にしながら歩くということもできるわけです。人によっては途中休みを入れて充電するよりも歩きながら充電をしたいというニーズもあるかも知れません。そうした場合にはこの製品はかなり使える可能性があります。

ただ、気を付けたいのは、本体に付けられる紐を付け忘れると、風が強い日や山中では気が付いたら突風で帽子だけでなく接続していたスマホやモバイルバッテリーも飛ばされてしまう恐れがあるということも忘れない方が良いと思います。私自身は、先日ミニパネルの二枚セットを買ったばかりなので、歩きながら充電したい場合はバックパックにカラビナで固定して使うようになると思います。

なお、この製品は防水性能がIP65となっています。家庭用のシャワー程度と言いますから、ちょっとした雨の場合はそのままかぶっていても大丈夫ですが、台風やゲリラ豪雨でかぶったままにしていると本体の故障の可能性があるので、そちらの方も注意すべきでしょう。

価格は現在新発売のキャンペーンやクーポン利用で1万円強となっています。単に同じ性能のソーラーパネルとして見ると高いとは思いますが、単体の帽子を買えばそれなりに値段はしますし、歩きながら常に最大効率の充電をしたいという方は購入を考えるのも有りかも知れません。願わくば、日本のメーカーでこういった面白い製品を出せるだけの体力があれば、この製品を研究した上でさらなる変態仕様(これは個人的にいい意味でこんな表現を使っています)のものが出てくるのになあと思ったりもします。

ただ、今後はペロブスカイト太陽電池が一般化されることで、帽子はさらに軽く発電量も増えるかも知れませんし、上着やベスト自体が発電するようなものが、モンベルやワークマンあたりでも普通に買えるようになるかも知れません。ただ、そうした製品が出てくるまでにはまだ時間がかかるのかも知れませんので、野外での行動が多い方には今後注目して良いのではないでしょうか。


「大江戸温泉物語」は「伊東園グループ」と比べてどうなのか実際に泊まってみての感想

先日宿泊した熱海伊豆山温泉の「水葉亭」は大江戸温泉物語が現在運営を行なっています。その前に泊まったのが伊東園ホテルズが運営する松本浅間温泉の「浅間の湯」でした。二つのグループはどちらもかつての大型旅館を購入し回収した後で、朝と夕食は食堂でのバイキング形式の提供にすることで人件費を削減し、安い料金で利用できるようになっています。

今回はまだ一ヶ所ずつ泊まっただけではありますが、二つのグループの違いを上記ホテルに泊まった経験から比較してみようと思います。当然ながらサービスについても泊まる場所によって変わってくることはあると思いますので、今後経験値を増やすことによって、そうした細かなところのケアもできれば良いなと思っています。

まず、前回のポストでも書きましたが、部屋でのインターネット環境が二つのチェーン店では違います。伊東園は部屋で無料のWiFiスポットを用意しているのに対し、大江戸温泉物語の多くの旅整では基本的に部屋でのWiFi提供はなく、ロビーのみでの対応になっています(部屋でWiFiが使える場合もありますので要確認)。

次に、チェックインした後でキーをもらうのですが、どちらも古い旅館なので鍵は以前のものをそのまま使っています。伊東園では昔のホテルで良くあったキーホルダー(?)が付いた鍵を一つ渡されるだけでしたが、大江戸温泉物語の場合、鍵は写真のように2つあって、写真では一つのルームキーのようですが、実は磁石によってくっついているだけなので、簡単に一つずつ分けられるようになっています。これは個人的にはとても嬉しいことで、二人以上での利用の場合、どちらかが部屋の外に出ても、もう一人がその人の帰りを待つことなく鍵を掛けて部屋の外に出られます。どちらのチェーンも大浴場が男女とも整備されていますので、二人(二グループ)一緒にお風呂に行っても、お風呂の外で合流するとかしなくても、好きな時に出て部屋に戻ることができるようになります。

さらに、一方の鍵と一緒に小さなICチップが付いています。料金の支払いについては、伊東園ではチェックインと同時に支払うような形になっていましたが、大江戸温泉物語の場合は後払いで、しかも支払いは無人の精算機を使います。いつでも精算はできるのですが、精算機にICチップをタッチさせることで宿の利用料金が確認・支払いができるようになっています。館内には様々な有料のサービス(マッサージなど)がありますが、そうしたサービスを利用する場合にはその都度支払うのではなく、ICチップ付きのキーを使って部屋付けにして後から精算するようにできるようなので、お財布を持ち出すことによるトラブルは回避できるのではないでしょうか。

食事はどちらもバイキング形式ですが、多くの伊東園ホテルズの施設では、食べ放題だけでなく通常料金内にビールなどの飲み放題も付いています。よく飲まれる方にとっては伊東園の方がお得ですが、ほとんど飲まない方であれば、食事の内容は多少ではありますが、夕食にお寿司や釜飯が付いていたりと、大江戸温泉物語のレベルの方が高いのでは? と思えるところもあります。少しだけ飲みたいという場合には事前に自分の飲みたいお酒とおつまみを買って、夕食後にゆっくりとというのが良いと思いますが、翌日の朝食もバイキングなので、くれぐれも深夜に飲みすぎ、食べすぎは控えた方が良さそうです。

部屋に入るといきなり布団が敷いてあるのが伊東園で、布団の用意をした状態で脇にたたんで寄せてあるのが大江戸温泉物語でした。遅くチェックインする場合には伊東園が有難いかも知れませんが、早めのチェックインで部屋で過ごしつつ食事までお風呂に入りながら時間をつぶすような事をすると、どうしても布団が邪魔になるので大江戸温泉物語のように畳んで隅に寄せる必要が出てきます。これも宿の使い方や、部屋の大きさにもよるのでしょうが、部屋の中には布団を敷くと居住スペースが極端に狭くなってしまう事もありますので、宿を選ぶ際の一つのポイントとしてこの違いを覚えておいても良いかも知れません。

料金について、特別料理を追加すると料金がその分上がるのはどちらも変わりませんが、安さという点から言うと伊東園の方が全般的に安いです。さらに、部屋の大きさや、室内に露天風呂が付いた部屋であっても特別室とかでなければ、通常の料金と一緒の料金で売っているのも伊東園の方です。もちろん立地条件や元の旅館の格というのも宿を選ぶ際の要因となり得るので、安い方が良いというのも全てではありません。今回は、伊東園と比べると高値とは言いながらキャンペーンによって伊東園の基本料金よりもちょっと安く水葉亭を利用できるようになったのですが、閑散期や直前の時期とかで料金が変わってくることもあります。無料の会員登録の上で宿泊することで、宿泊代を引くクーポンを発行してくれるサービスも大江戸温泉物語にはありますので、色々と情報を入れながらその都度条件のいいところを選びながら両方のグループの旅館を利用するというのが賢い使い方ではないかと思います。

ちなみに、今回の水葉亭で用意してくれたお部屋は、ぎりぎり直前に予約したとは思えないほどの眺望の良さを誇り、なおかつ角部屋でした。予約する際、「眺望なし」と書かれた部屋だと道路側で海が見えない可能性大でしたが、同額でこれだけの眺望のある部屋を使えたというのも、料金以上の価値がありました。そういう意味では昔からあこがれた水葉亭での宿泊を十分に安く楽しめたことで大満足の旅となりました。今後も宿選びには成功も失敗も出てくるかと思いますが、失敗するにしてもできるだけコストを掛けずに利用できるような形でかつての名旅館を利用していきたいと思っています。


HeadWolfのタブレットで接続ができていてもテザリングでインターネットにつながらない問題の解決法

今回、宿泊施設としての「伊東園ホテルズ」と「大江戸温泉物語」のサービスの比較を行なう予定だったのですが、その前に宿泊先で起きたトラブルからその解決についての方法について、先に書かせていただきたいと思います。

二つのホテルグループのサービスについて、今回問題になった「部屋の中でのインターネット」についてサービスに差があるのをご存知でしょうか。ほとんどの伊東園ホテルズの旅館の部屋には無料で利用できるWiFiが飛んでおり、チェックインする時にもらえる紙に書いてあるパスワードを入れると10~20Mbps(私が泊まった部屋での速度)くらいで安定してネット接続ができます。スタンダードタイプの部屋の価格で比べると伊東園の方が安いので、高速でモバイル通信のギガ消費を抑えたいと思っている方や、どうしても宿泊した部屋でネットを自宅と同じように使いたいという場合は、どちらのグループを選ぶか迷った時には、伊東園の方を選ぶのが無難であると思えます。

今回宿泊した水葉亭をはじめ、ほとんどの大江戸温泉物語では、部屋では無料のWiFiを用意していないことが明記されています。ロビーでは無料WiFiが用意されているので、モバイル回線に不安がある場合には、ネットを使いたい時にわざわざロビーまで行かなければなりません。ただ、通信上限のない無制限や、ある程度容量に余裕があるモバイル通信のプランに入っている場合には、モバイルルーターを使ったり、スマホやタブレットのテザリングを使ってパソコンをネットにつなげればそう大きな問題は発生しないので、ちゃんと準備がある場合はどちらのグループを選んでも大丈夫です。

無料Wifiの場合は、どうしてもセキュリティの問題が出てくるので、あえて自前の回線で使うという選択をするならば、大江戸温泉物語でも何の問題もないわけです。私もそんな感じで部屋でのインターネットは先日購入したHearWolfのタブレットでテザリングをすれば大丈夫だろうと思っていたのですが、実際にパソコンとタブレットを接続して一連の操作を行なったのですが、確かにパソコンとタブレットはつながっているのに、なぜかパソコンがインターネットに接続されませんでした。

こんなことなら、事前にシミュレーションを行なっておけば良いと思っていたのですが、他のアンドロイドスマホではWiFiでもBluetoothでもテザリングが普通にできていたので、同じOSを使っているタブレットだけテザリングができない理由がないとたかをくくっていたのでした。

結局、現地ではテザリングできない原因がわからず、タブレットからの電波をとらえ、パソコンの画面でもタブレットと接続しているアイコンが出ているのにインターネットだけつながらない状況が続いたので、タブレットの中のSIMカードを抜き、別に持って来ていたモバイルルーターと差し替えて部屋内でのネット接続は行なえました。ただ、今後タブレットでテザリングができないということになると、使う時だけSIMカードを差し替えるという大いなる手間が発生します。設定画面にもそれらしきものはなく、もしかしたらハード的にHearWolfのタブレットはテザリングが行なえないのでは? ということはこの買い物は失敗だったのか? という思いが湧き出てきて、旅行帰りにかなり精神的にまいってしまいました。

ただ、これはあくまで私の設定の問題で、ハード的な問題ではなかったことが色々調べていて発見しましたので、同じようにHearWolfのタブレットでどうしてもテザリングができないという悩みを持っている方と共有したいと思います。

設定画面の「ネットワークとインターネット」の中にあるものでは、普通に考えると「アクセスポイントとテザリング」のところで何とかならないかと考えるかと思いますが、その先には接続の切り替えの画面が出るだけで、細かい設定はできません。実は、最初のAPNの設定のところであることをしないと、テザリングができないような事になっているのです。

「ネットワークとインターネット」から「モバイルネットワーク」を選び、現在使っている通信のところを選び、一番下の「詳細設定」をクリックすると出てくる「APN」のところを選ぶと、現在使っているSIMについての設定にたどり着きます。ここでその「アクセスポイントの編集」にある「MVNOの種類」のところが「なし」になっているとテザリングができません。この設定を「SPN」に変えて保存し、再度テザリングをするとパソコンからもタブレットのモバイル通信をテザリングを使って共有することができるようになります。

とりあえずこれで、日常のちょっとしたお出掛けでもモバイル通信が使える場所であればパソコンを使えるようになったわけです。個人的には、今回のトラブルがタブレットのハード的な問題でなかったことでほっとしました。私と同じような問題で困っている方がいましたら、まずはAPN設定をいじって、必要な時にテザリングができない状況を回避させた状態で使うようにしましょう。


その昔泊まりたいと思った「憧れの旅館」に泊まるチャンスを得て実現した今回の旅行先は?

前回書きました、予約をした旅館について今回は細かく書いてみたいと思います。元々は、先月の二度の三連休が出勤だったためか、先月末から代休をもらったので、家でゴロゴロしているよりもどこか行ける所があれば出掛けようと考えていました。当初は例年より遅れ気味の彼岸花を見に行こうかと考えていたのですが、メールチェックをしている中で、とあるリゾート系の宿泊キャンペーンのメールに目が止まり、どうせなら一泊二日で近場に出掛けるのも良いのではないか? と思いました。

メールの主は「大江戸温泉物語」で、全国に格安で泊まれる宿を多く持ってきます。基本的には経営に行き詰まった過去の有名な旅館を買収し、朝・夕食バイキング、部屋の布団はセルフサービスなど極力人件費を抑えて低価格を実現した、先日泊まった伊東園ホテルズのライバルというような関係です。

キャンペーンが無ければ基本料金的には高めの価格設定の大江戸温泉物語ですが、今回のキャンペーンは2024年9月・10月の平日限定でそれぞれ税込8,400円・8,900円(入湯税別)という価格から利用が可能で、私がメールを見た時は9月は30日しか適用日がなかったのですが、たまたま代休になったのが30日からだったので、伊東園ぐらいの価格で大江戸温泉物語の旅館が利用できるということと、これで伊東園と大江戸温泉物語のサービスの比較ができるということでキャンペーンにのっかることを決めました。

今回のキャンペーンは、元々の宿泊料金の安い「スタンダード」タイプの宿に限られていましたが、古いところでも過去の事を知っている人から見るとなかなか興味深い旅館を選ぶことができるので、今回は同じ県内の伊豆にある宿の中から決めました。

それがこの写真を見たらわかる人はわかると思うのですが、熱海伊豆山温泉の「水葉亭」というかつての有名な旅館でした。私自身のこの宿への思い入れをここで書きますが、まだお金がなくユースホステルの旅が普通だった学生の頃(当時はまだ車も持っていなかったので鉄道での旅行でした)、遠くへ行くためには今はない「周遊券」を活用して全国を飛び回っていました。鉄道が中心の移動となり、当時はもちろんスマホもなく乗換案内系のアプリもありません。となると、頼りになるのは紙の時刻表になります。時刻表は今も本屋さんで売られていますが、私が持って行くのはコンパクトなものではなく、大版のものが多かったです。

それ自身を枕にして使えるということもありますが、あらゆる鉄道の時刻や、路線バスや飛行機の時刻表、さらには宿泊施設の広告もあるので、電車が停まって知らない土地で降ろされた場合にはその広告を見て電話するというような使い方もできました。その点では、JTBの時刻表の方が宿泊施設に関する広告は多いように感じたので、私はJTB派でした。

なんでいきなりこんな話をするかと言いますと、昔の水葉亭は、そのJTBの時刻表の裏表紙や、そうでなくても普通の旅館は組合が主導する一行リスト形式の広告が多い中、一ページまるまるの広告を多く出していることで強烈な印象がありました。関東一の広さを誇る「王朝大浴殿」というキャッチフレーズや、相模湾を一望できる離れの露天風呂など、ぜひ入りたいと思っていたのですが、当時は日帰り入浴は行なっていませんで、結構宿泊料金が高かったのでおいそれとは利用することができず、私の中では憧れの温泉宿となっていたのです。

その後、水葉亭は経営に行き詰まり休館となりましたが、大江戸温泉物語に買収される形でリーズナブルな料金で利用できる旅館に変わりました。かつての王朝大浴殿は真ん中で分けられてかなり中途半端なものになってしまったのは残念ではありますが、それでも十分に温泉は楽しめそうなので、一番安い一人8,400円で提供されている和室10畳の部屋を宿泊日の3日前にゲットできました。全てインターネットで完結したので、本当にお手軽でした。

そんなわけで、改めてここで実際に大江戸温泉物語の宿に泊まってみての、伊東園との違いなどを書いてみたいと思っています。


今まであった施設やお店が突然なくなってしまう時代に私たちはどう対応すべきか

先週いっぱいで千葉県津田沼に残っていた大型小売店舗のイトーヨーカドー津田沼店が閉店したということがニュースになっていました。多くの小売店がしのぎを削っていた時を思うと、本当に時代は変わってしまったと思います。

こうした大規模校利点ではイオンモールの躍進が目立ちます。先日訪れた長野県松本市でも、イトーヨーカドーが閉店へ向かうのに対し、イオンモールには人が集まっていました。人口は減っても買い物需要はどの地域でもあるわけで、今後も少ないパイをめぐっての競いは続くでしょうが、以前のように大規模校利点の出店ラッシュにはならず、地方住まいの私としても今あるお店が何とかそのまま営業を続けて欲しいという感じにしか考えられなくなっています。

ちなみに、私の自宅周辺にはスーパーが無く、自転車があれば買い物には行けるものの、歩いて行くというような事はもうできなくなっています。数年前までは歩いて行ける距離にスーパーがあったのですが、そのスーパーが経営戦略を変更し、通常のスーパーではなくプレミアム感のある高級品を集めたお店を複数出す方向に転換してしまったので、古くからやっている通常形態のスーパーを閉店してしまったのです。これも、時代の流れといってしまえばそれまでですが、そうした高級路線というのもいつまで続くのかという感じもあり、今後さらに状況が変わってしまうと、我が家の日常の買い物がどうなってしまうのか心配になります。

それでも、自宅からは何とか自転車を使えばJR静岡駅までそこまで苦労することなく出て行けるので、全く買い物ができないということにはならないとは思います。しかし、駅構内のお店はテナント料が高いということもあり、街のスーパーよりどうしても品物の価格が高くなってしまうことになります。それでも何とか買い物ができる環境にあることは幸いですね。今後は、状況によって近くのお店で売っている価格と比較しつつ、すぐに必要でなく定番の商品についてはネット通販(ネットスーパーの利用を含む)によって対応していくしかないのかも知れません。

こうした地域のお店が衰退していくことは、車でのお出掛けをする際にも訪れる事ができなくなるということがあります。地域にあるスーパーでは、全国で販売していないその地方だけの商品が売っていることも多く、それ自体がお土産にもなりますので、私は旅先でその土地のスーパーに入るのが楽しみでもあるのですが、今後はそうした機会も減っていくのかと思うと寂しさはありますね。

あと、スーパーではありませんが、かつて栄華を誇った宿泊施設の栄枯盛衰というのも激しいです。まだ大企業がこぞって団体旅行で利用していた頃には、大規模な旅館・ホテルが有名な観光地ではどこも繁盛してきました。しかし、そうした需要がなくなると、とたんに大規模施設の経営がおかしくなり、場所によっては廃墟になってしまったところも多くあります。

先日宿泊した松本市の浅間温泉では、かつての大規模旅館を買い取ってリニューアルし、経費を切り詰めることで当時では考えられなかった値段で宿泊ができるホテルに宿泊しました。実際に泊まってみて、空調設備が古くて部屋全体を冷やせないような時代を感じる部屋をあてがわれてしまいましたが、それでもスーパーと違って観光地には海外からの宿泊客も来てくれる可能性があるので、コストをかけずに薄利多売で営業する宿泊施設は、そこまで費用を掛けたくない私にとっては有難いものです。

実は、そういったかつての有名旅館を大手リゾート会社が買い取って安く宿泊できるようにリニューアルした施設を予約しました。たまたま平日に出掛けられる事になったので、その日に安く泊まれるプランがあるのを発見し、直前に部屋を抑えました。前回泊まったのは伊藤園ホテルズのグループでしたが、今回は違う系列のホテルグループなので、前回との比較でどうなっているのか、さらにそのホテルが買収前に営業していた時と比べてリニューアルしたようなので、その様子はどうなのかなど、気になるところも多いので、こちらも近いうちに紹介したいと思っています。

以前は東横インやアパホテルのような簡便なビジネスホテルは安く利用できていたのですが、場所にもよりますが海外からの旅行客の影響もあるのか、それなりに値上がりをしているという実感があります。それなら、大型リゾートグループが経営する温泉付ホテルリゾートにすれば、こちらの方は基本一泊二食(バイキング)付きの料金なので、結果的には安くさらにかつてのあこがれの宿に泊まれるというメリットもあります。今回の予約もそうですが、全てネット上で予約を完結させることができ、車での訪問でも駐車場の無料利用への道も用意されているので、車中泊に疲れて行程中にリフレッシュしたい場合でも、部屋が空いていれば利用可能というのも嬉しいですね。どちらにしても、時代というのは自分が思っているのとは違う方向に流れていくこともあるので、それに自分の方から対応しに行くことは大事だろうと思います。


ファンが見たいものを見せることが本来のプロスポーツの姿でありそれを取り違えると大変なことにも

国内のサッカーや野球、海外のMLBもシーズン大詰めになってきました。すでにチームとしての優勝やプレーオフ出場のためのワイルドカードが決まっていても、個人成績の関係でエキサイティングすることも少なくなく、それが一年通して試合を見ていなくても、にわかファンが楽しめる点だったりします。

現在の日本ではあらゆるニュースを差し置いて、MLBのロサンゼルス・ドジャース所属の大谷翔平選手の話題をニュースで出すようなニュース番組の勇み足とも取れる演出には辟易しますが、私自身は生での観戦にこだわっているので、試合の中でとんでもない展開が起こったりすると、やはりエキサイティングします。本日の試合がペナントレースの最終戦となりますが、ナショナルリーグの首位打者が最後までもつれるとは思いませんでした。ただこれは、同じような事が過去の日本プロ野球で起こった場合、ここまで盛り上がることはなかっただろうなと思ったりします。

1982年のセリーグの首位打者争いは最終戦までもつれ、当時大洋ホエールズ(現・横浜DeNAベイスターズ)の長崎啓二選手(後に慶一と改名)が中日ドラゴンズの田尾安志選手が争い、1厘差で首位に立っていた長崎選手が出場しない中で最終戦は両チームの対決となったのですが、勝てば優勝の中日に対し、何と大洋は田尾選手の全打席を敬遠しました。スリリングな個人成績の対決を起こさず、相手にわざわざチャンスを与えて勝たせてもなお(試合はそうした敬遠でランナーを出せた中日が圧勝して優勝)自分のチームの長崎選手に首位打者を取らせたいという気持ちの方が上回った結果だったでしょう。最終打席で田尾選手は敬遠球をあえて空振し、不穏な空気も流れましたが、その後も日本のプロ野球でそうした行為を見ることになります。

日本のプロ野球での年間ホームラン記録は長く王貞治選手の年間55本でしたが、海外から来た選手がその記録に近づくたびに露骨に敬遠を繰り返す状況がしばらく続きました。バース(阪神)・ローズ(近鉄)・カブレラ(西武)がその標的になり、本来ならもっと早くに日本の年間ホームラン記録は塗り替えられていたはずです。

現在のアメリカMLBでこうしたことが起こらないのは試合を楽しむ人にとっては本当に嬉しい事ですが、こうした背景にはネットによるファンが直接発言できることにより、一度ケチが付いてしまうと一気にそのスポーツの人気にも影響が出ることを恐れているのではないか? とも思ったりもします。アメリカのプロスポーツの中のMLBは、アメリカンフットボールやバスケットに比べるとそこまで人気があるとは言えず、何とか人気が回復するようにあらゆる手段を使う中(ピッチクロックやタイブレーク、チャレンジ制度など)、大谷選手やニューヨーク・ヤンキースのジャッジ選手の活躍により、多少は人気も上向いてきたのではないかと思います。そんな中で、かつての日本プロ野球で起きたようなファンの期待を裏切るような事が起きたら、今までの努力は水の泡になる可能性も高いのではないかと思います。

また、現代は実に多くのスポーツをテレビ中継だけでなくネット配信でも見ることができるようになると、今までの人気にあぐらをかいて、ファンの期待を裏切る行為やグラウンド以外でのトラブルが拡大するような事になると、下手をしたらそのスポーツ自体の人気がどうなってしまうかわかりません。最近その点で懸念するのはサッカーのJリーグですね。有料チャンネル中心の試合視聴が中心で、試合自体とは直接関係ないところでのトラブルを報じるニュースを見ていると、早めにこうした状況を改善すべきでは? という風に私は思えるのですが。


虚しい心の隙間を埋めるにはSNS経由で満たそうとするよりもあてのない旅に出てしまう方が遥かにマシか?

SNS経由で若い女性に騙され数百万から数千万円のお金を取られてしまう、これから老年に向かっていく独身の男性がテレビのインタビューを受けている特集を見る機会がありました。人間、独身でも結婚をしていても違う境遇の人を羨ましいと思うことはあり、独身だからだめというわけではないと私自身は思うのですが、お金を取られてしまった人はSNSで出会った女性とパートナーになるためにせっせとお金を貢ぐことになってしまうケースがあるということです。

今回見たニュース特集では、そのようにいい年の男性を騙してお金を取る過程を、若い女性を中心としたコミュニティが別のSNSで公開しながら男性らのSNS上のやりとりを公開して笑いものにしているような場もあったということでした。個人的には、知り合いが困っていたら親身になって助けたいと純粋に思う気持ちはわかるものの、そうした人の情けにつけ込んで笑い者にするような人たちがいるという事はやはりショックです。私自身はSNS上で名前も素性もわからない人に援助するような事は今までもないですが、実社会においてもちょっとした心の隙をつかれてお金を出すくらいなら、自分で自分の心を豊かにするようなお金の使い方をした方が良いとしみじみ思いました。

私の場合はこのブログを書くという行為自体が単に読んでいる人に情報を提供するだけでなく、自分のためにもなると思ってせっせと書いているのですが、どちらにしても自宅に籠ってあれこれと明らかに良くない方向に妄想を繰り広げる事も危ないと思います。私の場合は、こんなブログを書いていることもあって、自宅から旅立つことで昇華している部分が大きいですね。今回は、私自身もまだやったことがないのですが、究極の旅として今後仕事をリタイヤした後にでも実行してみたいプランについて紹介してみようと思います。予算はそれなりにかかりますが、素性も知らない他人にお金を取られてしまうよりはよっぽどましではないか? と思えます。

でまた、話は変なところに飛んでしまいますが、例えば自分が人に追われていて国内をずっと逃げなければならないと仮定した時、皆さんはどういうルートを使って逃げるでしょうか。追ってくる人が自分の事をわかっている場合、いわゆる「土地勘」がある場所を中心に探すことと思いますので、自分はそうは思っていなくても以前住んでいた場所や旅行で気に入った場所に逃げてしまうと、簡単に発見されてしまうという結果になるかも知れません。そうした行動を防ぐには、自分が行程を決めるのではなく、他人が決めた行程をなぞりながら移動することで、行き詰まらずに長期間逃げられます。そうした他人の考えた行程の中でも秀逸なのが、今回紹介したい「最長片道きっぷの旅」です。

その移動はJRになりますが、全国に張り巡らされたJR線の同じ場所を通らずに一番長い乗車券を発行してもらい、そのきっぷの有効期間まで、現状での最長距離の行程をひたすら移動するのです。詳しい行程については、JRの廃線や新線開業などによって状況はその都度変わりますが、インターネットで常にその行程表が更新されています。これを書いている2024年現在、竹松駅(JR九州大村線)→長万部駅(JR北海道函館本線)のルートか稚内駅(JR北海道宗谷本線)→新大村駅(JR九州西九州新幹線)が最長ということですが、乗車券とその他の料金(特急や新幹線に乗らないとダメな部分もあるので)、交通費だけでだいたい20万円くらいかかります。さらに連日の宿泊費や食費がかかりますが、実際に最長片道きっぷの旅をした人の旅日記などを見ていると、有効期間はあるものの、だいたい一ヶ月くらいの行程で、宿泊は極力ネットカフェのような格安な宿に泊まることで、食費を入れて最低30万くらいはかかると考えられます。最近はビジネスホテルも高いので、そうした場所に泊まるつもりならもう少しかかるでしょうが、これを安いと見るか高いと見るか。

個人的には、安全に国内を移動し続け、なおかつ行程を終了することを目標にすることで、その間は心の隙間とかそんな事を考えている暇はないような旅になると思うので、かなり精神的に鍛えられるのではないかと思えます。

今回紹介した旅はそこまで豪華な旅ではありませんが、結構な費用も時間もかかります。多くの人は学生の時には時間は作り出せるもののお金はなく、その後就職するなどしてお金を稼げる時期に、2ヶ月以上も仕事をしないで日本縦断するだけの時間を作り出すのは難しいと思います。それでもこうした旅があり、しばらく家に帰らず、他人が探そうとしても見付けるのは極めて難しい方法で移動ができるという事を知っていれば、心が追い詰められるようないざという時でも悲劇的な方向へ向かうことなく、最高の贅沢な時間を過ごして心を豊かにするような事にもなるかも知れません。私も仕事のリタイヤに後の良いタイミングでこういった旅に出掛けられるように、そのための貯金をしたり、最新の情報(交通関係だけでなく安くて快適な宿の情報なども)を仕入れて、来たる日に備えたいと本気で思っています。


外で何かあっても持ちこたえるための常備食は水なしで開けてすぐ食べられるものを用意することに

現在、外に出掛ける時に持ち出しているかばんの中に、小型ソーラーパネルを入れたことで、もし家にしばらく帰れず、停電でスマホの充電ができなくても何とかなるという自信が付きました。すでに携帯トイレやアルミシートなど、災害用のグッズは入れているのですが、唯一無いのが「非常食」の部門でした。そこで、最低限でもやはり用意しておこうとスーパーに出掛けてきました。

過去にこのブログで様々な非常食について購入し、その内容を紹介してきましたが、当然ながらカップ麺の類を常時携行はできません。そもそも、お湯はおろか水を入手することも難しい可能性がある中で、やはり常温のまま水なしで食べられるものが常時携行の非常食としてはふさわしいのではないかと思います。

そういうわけで、残念ながらカロリーメイトは候補から外しました。携帯食としては優秀なのはわかっているのですが、水がないときついということと、あとはかばんの中に入れているうちにボロボロになってしまう可能性があることも、カロリーメイトを諦めた要因です。

あと、私が考える携帯用非常食に求める条件は一つ一つが個包装であるという点です。災害でなくても新幹線の中に缶詰になって全く食料が無く長い時間過ごさなくてはならなくなる事もあるかも知れません。その際、一回開けると湿気ってしまう大袋に入ったものは、開けてすぐに食べ切らなくてはならなくなるので、いざという時の食料としてはポイントが低めなのではないかと思います。ということで、色々考えた結果、以下のものをバッグの中に入れておくことにしました。

どちらも普通にスーパーで買うことができる、特段非常食として売っていない「はちみつ100%のキャンディ」と「一口ようかん」です。一口ようかんは一個50円くらいで、賞味期限は製造から約1年といったところです。以前、同じサイズの一口ようかんが5個入った井村家の「えいようかん」を持っていましたが、水なしで食べられてそれなりに満足感もあるので、もう一度「えいようかん」を買い足そうかと思ったのですが、常に持っているなら、ローリングストック方式で出先でちょっと小腹が空いたら食べてその都度新しいものを購入していけば、金銭的な負担なく常備の非常食として活用できます。

今回はつぶあんと練り餡のようかんを一つずつ買いましたが、これで100円なら悪くないでしょう。裸のまま持つとバッグの中で破裂したら怖いので、USBケーブルを購入した際に入っていた袋(ジッパー付きできちんと閉まるもの)の中に入れました。あまり多く持ち歩いても消費する時に大変ですし、買い物ついでに面白そうな一口ようかんを見付けたらストックしておいてバッグに入っているものから食べて入れ替えるような感じで考えています。

そして、「はちみつ100%のキャンディ」は、この商品のおかげで、どこでも安く買えるようになりました。その時からのファンで、別の旅行用バッグにもこの飴をしのばせています。賞味期限のある製品ですが、風味は落ちるにしても多少賞味期限を越えてしまっても、非常食としては十分でしょう。はちみつの飴は喉に良いという感じがあるので、冬に喉が乾燥した時に食べるようにして、これもローリングストックをしながらいざという時に常にある状態にしておくことが大事かなと思います。

チョコレートやマヨネーズなど、山で遭難した人が用意していて命をとりとめたというような食品はありますが、お出掛けの際に準備して出られるのであれば良いのですが、日常で出勤した時に大きな災害に遭遇したような場合に備えるような目的では、今回のようなものがかさばらず常備には良いかなと思います。


常時携帯のバッグに防災用品と一緒に入れるためのソーラーパネルは手持ちのバッグに入るサイズで選ぼう

現在、ワークマンで購入した大きめのウェストバッグにパンパンになるくらい、これ一つ持っていれば何とかなるように財布などと一緒にモバイル機器、防災用品を入れて持ち運んでいます。かなり重く大きくなってしまったのですが、それでもパソコンは入らず、モバイル用途では8インチタブレットを中心にして、外付キーボードとマウスを入れ、モバイルバッテリーはパススルー充電のできる10,000mAのものを2台入れています。仕事やちょっとしたお出掛けをしている外で大きな災害に遭遇しても、少なくともスマホの充電とタブレットでのネット利用は使えるようにということで考えたのですが、一つ問題があります。それは、長期の利用は難しくどうしても出先でモバイルバッテリーを充電できるようなものも必要になるのです。

一応、バッグの中にはコンセントからモバイルバッテリーを充電できるような、汎用のACアダプターは入れてあります。コンセントがあれば、モバイルバッテリーを充電しながら電子機器を充電できるようにしていますが、それだと停電になって充電できない場合に困ります。そこで出てくるのがソーラーパネルの活用なのですが、この選択がなかなか難しいのです。

持ち運びに問題がなければ、家にはPD出力で最大60Wと、下手をしたらノートパソコンすらソーラーパネル経由で充電できるだけの能力を持ったソーラーパネルはあります。しかし、それを常時携帯できるかというのは全くの別問題です。同じように100Wクラスの折りたたみソーラーパネルなら、手持ちのポータブル電源でも200Whクラスのものなら4~5時間で空の状態から満充電できて便利なのですが、歩いて持ち運ぶことは無理なものばかりです。ソーラーパネルの性能は、パネルの大きさに比例しますので、その辺のバランスの取れたソーラーパネルを持ち運ぶという事になってくるでしょう。

実は、大きなソーラーパネルを購入する前に、昔20Wクラスの折りたたみソーラーパネルを購入済なのですが、それはバックパックには入っても、今持ち運んでいるバッグには大き過ぎて入りません。それでも、薄型のBluetoothキーボードはぎりぎり入るので、折りたたんでキーボードの大きさ(というより幅がキーボードくらい)のソーラーパネルを探していたのですが、折りたたむと厚くなってしまう製品も多く、なかなか持ち運びに適したソーラーパネルは見付からなかったのですが、先日ようやくバッグに収まった上でそこそこ使えそうなソーラーパネルを見付けました。

それが、FlexSolar ソーラーパネル 6Wという薄型のソーラーパネルの2個セットでした。大きさは、1つ271×175×2.6mmで、重さは230グラムです。持ち運んでいるBluetoothキーボードと比べると横幅は小さく、高さは少々あるという感じがおわかりかと思います。今回はこのパネルの2枚セットに二つのパネルをつないで計算上は12Wで出力するためのUSB-A出力のケーブルの付いたものを購入しました。私が持ち運ぶ場合、このくらいのサイズがぎりぎりで、価格もタイムセールにクーポンを合わせると3千円を切っていたので、これもまた勢いで購入してしまいました。

ちなみに、昔に購入した折りたたみ式の20Wソーラーパネルの変換効率は15%くらいだったのですが、この製品は他のソーラーパネルと同じく23%くらいになっています。小さくても、モバイルバッテリーを繋ぎっぱなしにしたり、スマホの充電を行なうだけなら何とか使えそうな感じではあります。どちらにしても出力が少ないため時間がかかるので、複数のモバイルバッテリーを代わる代わる充電するような形で使うのが良いと思います。

ここ数日は日が出ていても風が涼しくなり、必要以上にソーラーパネルの表面が熱くなることも回避できそうなので、バッテリーに直射日光が当たらないように気を付けながら、気長に災害時のスマホ・タブレット、さらにはモバイルバッテリーからニッケル水素電池のエネループを充電するために使えるようにできそうです。

過去にも書いたことがありますが、防災ラジオのおすすめとして、手回し発電だけでなくラジオにソーラーパネルが付いている製品をおすすめする方がいますが、ラジオに付けられるソーラーパネルの性能はその面積に比例するので、いくら貧弱とは言え、この製品と比べるとその充電能力は天と地ぐらい違ってくるものと思われます。ラジオ自体は少ない電力でも鳴らすことはできるので、昼間に充電したモバイルバッテリーからエネループを充電すれば、手回し発電のない乾電池式ラジオを継続使用するには実用的です。恐らくこのパネルと安い乾電池式ラジオ(エネループとその充電器も必要ですが)をセットで持っていた方が、災害時には頼りになります。単三のエネループ一本でも使えるライトも別に用意しておけば、スマホだけでなく、ラジオ、ライトを充電しながら使っていけますので、なおさらこうした小さなソーラーパネルの利用価値が出てくるものと思われます。

実際に色々試してみたところ、発電量は少ないながらも曇りの日に車のダッシュボードに置いていても少しは発電します。ただ、スマホの充電を行なうためには2枚のパネルを使わないとだめでした。今後はモバイルバッテリーを使った後に充電するようなシチュエーションが考えられます。恐らくこのくらいのサイズでは空のモバイルバッテリーを一日で満充電するのは不可能だと思うので、少し使ったらその都度充電することで、手持ちの2台あるモバイルバッテリーを両方とも空にしないような感じで使えればと思っています。