Chromebook内のLinuxアプリ入力環境構築の鍵は「FireFoX」からのデータ入力だった

新しいChromebookを使ってできればうれしいと思っていたことに、Linuxアプリを起動させてその中で日本語入力を自分の慣れ親しんだ特殊な日本語入力方法を使えるようにできるかということでした。この辺は自分および国内でも限られた人ぐらいしか使っていない日本語入力方法を私はセットして使っていますので、皆さんの役に立たないかもしれないことをまずはお断りしておきます。

そのセットの方法は、日本語入力用のソフトを設定するのですが、現在多くの人が使っているパソコンのキーボードのキーに印刷されている文字通りに打たず、できるだけ左右の指を移動しないでも簡単にかなの入力ができる増田忠士さん考案の「両手チョイ入力」のキー配列を使って、一般的なローマ字入力より素早くかなを打つことができるようにし、さらに少しずつですが、日本の常用漢字を同じように2打ないし3打で紐付けたその名も「超絶技巧入力」という漢字直接入力という方式を使っているのです。

この方式に慣れてしまうと、覚えている漢字は変換する必要がないので、直接キーから入力し、覚えていなかったり忘れてしまった漢字については、かな漢字変摘をローマ字入力と同じように行なって入力するので、漢字を覚えれば覚えるほどスムーズに日本語を入力することができるようになります。

ただ、日本国内でもほとんど使っている人がいないため、その入力方法を実現させるためには日本語入力ソフトの設定の中にある「ローマ字定義」という項目をいじることになります。通常のローマ字入力の場合には日本語入力モードにした時、「A」のキーを押すとひらがなの「あ」が出るようにセットされているのですが、これを変えるのです。かなだけなら定義の数も限られますが、常用漢字すべてを割り当てるとなるとその数は膨大な数になり、更には日本の有名な日本語入力システムにおいては、ローマ字の定義のできる数の上限を決めていて、漢字を登録したいと思っていても物理的に登録ができません。

ただ、ゆいいつ無制限にそうした「ローマ字定義」をほぼ無制限で行なえる日本語入力ソフトがWindows仕様の「Google日本語入力」だったのです。残念ながらAndroid版やChromebook版の「Google日本語入力」にはローマ字定義の項目すらないのですが、Linux版のGoogle日本語入力である「Mozc」では設定をいじることでローマ字定義を設定ファイルからインポートすることができるので、過去に入手して保存していた増田忠士さんの各種入力用のローマ字定義設定ファイルを読み込ませれば、私が使っている超絶技巧入力の他に、テンキーを使って片手で日本語の入力ができる「片手チョイ入力」も使えるようになります。今まではWindowsパソコンでしか使えなかったので、今回のChromebookの購入で、Linuxアプリからエディターやオフィスアプリを立ち上げて、そこで慣れ親しんだ入力方法が使えるのではと思ってここ数日試していたのですが、何度やってもうまく行きませんでした。

基本的には設定からLinuxを使えるようにし、ターミナルからコマンドを入れて、各種アプリや日本語フォント(それすらデフォルトでは入っていないのです)、日本語入力ソフトのMozcをインストールし、ターミナルを立ち上げると自動起動するように設定をしてみたものの、試しに入れたoffice系アプリや、本命のエディタにおいて、英語と日本語の切り替えさえできず、正しく各種設定やアプリがインストールされているのかもわからず、途方に暮れていました。

エディタでは新しく書類を作った時に名前を付ける欄のところではMozcが使えているのに、エディターの画面では日本語を入力することもできないという状態でした。

そんな風にしてLinuxアプリを入れた中には、ウェブブラウザの「Firefox」も入っていたのですが、これも当初は日本語入力ができない状態だったものの、一度全てを削除してから改めて先達の書いておいてくれた内容の通りにセットしたところ、検索窓では英語と日本語の切り替えができていまして、日本語はMozcで入力ができる状態になっていました。

そうなれば、問題は一気に解決に向かいます。ウェブブラウザ上で日本語入力ができれば、クラウドに直接アクセスして、そこのエディタから、長文の日本語入力が可能になりました。ネットにつなげておけば、その場で書類を更新でき、他の端末とも共有できます。ブログの場合、firefoxからクラウドを開いてそこで入力し、アップ作業はChromeの方でするような事もできるので、私にとってはこれで十分、Chromebookが日本語入力用のモバイル系ハードになりました。

こうした入力系のハードにはキングジムのポメラもありますが、できる事はChromebookの方が多く、しかもポメラではローマ字定義のセットもできませんので、ポメラより安く性能も凌駕した製品に私にとってなった気がします。当然この文章はMozcを使ったfirefox上で書いています。文昨の途中保存も「Ctrl+S」でできるので、ほぼパソコンと変わらない操作をChormebook一台で実現できるようになりました。一度作った文章はmicroSDカードにもバックアップを取っておけるので、その点も便利ですね。ここを読んでいただいている方にはわけのわからない部分もあったと思いますが、工夫次第で活用の幅がさらに広がるのがChromebookだと現在は断言できます。価格が安く手に入るなら、使ってみて損はないハードです。


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Chromebookを実際に使ってみて感じたのはAndroidアプリが大画面で使えるかどうかだった

何回も引っ張ってすみませんが、昨日ついに注文したChromebookがやってきました。サイズは11.3インチワイドのMacBook用に作られたPCケース(内寸縦200ミリ横300ミリ)にピッタリ収納可能なので、改めてケースを購入する手間が省けました。ワイド幅のせいがキーボードの大きさと間隔にも余裕があり、文字入力については全く問題ないどころか、長文を書く場合にもこれで十分といった感じになっています。

以前Chromebookを使っていたころには、本当にChromeとその機能拡張だけしか使えませんでしたが、今回購入したChromebookの仕様はGoogle PlayからAndroid用のアプリをダウンロードして使えたり、Linuxをアプリから起動することもできるようになっています。実は、無理にLinuxを入れて、chromeOSとは別に起動させて動かしていたので何かの拍子にchromeOSも起動できなくなってしまったという苦い思い出があります。現在はベータ版とはいえ、一応chromeOSの設定からターミナルを使えるので、比較的安全に使えそうだということで、まだ設定はしていないものの、chromeOSだけではできないことは、Linuxのほうでできるように今後設定していこうと思っています。

と言っても、普通の方ならLinuxを使用するようなことなく殆どchromeの機能拡張だけでやれることがほとんどだと思います。

実はこのテキストは新しいChromebookを使って書いています。とあるクラウドの機能拡張をインストールすることによって、クラウドにアップロードした書類を直接編集することができ、Officeファイルもオンライン上であれば、そのまま表示して編集も可能です。もっとも、エクセルの書類とは言っても、金銭出納帳のような単純な表計算ファイルしか旅行の時には使うことはないと思います。お金を使ったら金銭出納帳を開き、その都度キーボードから入力してクラウドを更新することもネットに繋げていれば問題なくできます。

かつては、単3電池二本で動くキーボード付きマシンであったNECの「モバイルギア」という端末を好んで使っていた私としては、正当な進化が行われたハードのような気もしますが残念なところもあります。それが、個人的に楽しみにしていたAndroidアプリの使い勝手でした。大体の作業はウェブブラウザで行うことができるのですが、ゲームであったりテレビ視聴アプリなど、Androidアプリが使えると嬉しいものもあります。

ちょっと戸惑ったのは、Androidアプリをインストールした直後は、スマホサイズの画面で固定させているので、もしかしたらせっかくのChromebookの大画面が活かせないのかなと思ったら、ウィンドウの大きさは私が使いたいと思っていたアプリについては、問題なくChromebookの大きな画面で使えるようになりました。ということは、見てくれはWindowsノートのようでいて、Windowsでは使えず、Androidでしか使えない機能を使うことができるようになるので、今後の可能性はかなり大きく、使い方を工夫すれば、WindowsノートとAndroidタブレットでできることをまとめられる可能性があるということです。

もちろん、細かいことや専門的なことはWindowsノートが必要ですが、今後は出かけた先で行うことによっては、Chromebookを持ち出すことの方が多くなるのでは? とおもえるような使い勝手という感じです。とりあえず、しばらくは通勤にはChromebookの方を率先して持っていき、出先で使いながらその限界というものも探っていきたいと思っています。


ACアダプターやモバイルバッテリーこそ日頃の価格を把握した上で安く買える時期を待つのが大切か

昨日たまたまテレビを付けていて見たのが富山から静岡まで北アルプス~中央アルプス~南アルプスを8日間掛けて縦断する実に過酷なレース「トランスジャパンアルプスレース」のドキュメンタリーでした。

山岳レースでいかに早く目的地に到着するために、選手たちは様々な工夫をしていたのですが、過酷な行程を進むためには必ず持っていかなければならないものが運営側から提示され、項目のチェックもあります。その中で、昨年のレースで優勝した土井陵選手のえげつない持ち物の軽量化は、さすがにぶっちぎりで優勝するだけあり、すさまじいものがありました。

例えば、筆記用具のボールペンについては、中の芯だけを抜いて持って行ったり、携帯トイレについても、市販のものを使うのではなく、自分でできるだけ小さく軽くするために自作するなどして、他の選手と比べても明らかに軽い荷物にまとめることを徹底して行なっていました。一つ一つの重さの差は少しでも、塵も積もれば山となるを正しく地で行くような感じで、特にこうしたレースだけでなく自分の命を危険にさらす山行では、いかにして持っていく荷物を小さく軽くするかというのは、大切な問題でもあります。

私自身、つい旅行に出掛ける時にはあれもこれもということでカバンの中をパンパンにしてしまうような傾向があります。それでも自分で持って移動することができる範囲であれば良いのですが、大きく重くなるということになると、体力的にきつくなってしまうような事も起こってくるかも知れないので、特にモバイル関連の荷物について、いかに今後減らしていくかということが大きな課題であると思っています。

以前は、ネット通信を外出先で行なうためには携帯電話だけでは難しく、スマホもないのでノートパソコンを持って行っていました。当時はMac使いだったのでAppleのノートブックであるPowrBookを持ち出していたのですが、本体はもちろん大きく(小さくコンパクトな機種は確か50万くらいしたのでとても買えませんでした)、ACアダプターもレンガのようで、一式をバックパックに入れて持ち歩くだけで肩が痛くなっていたことを思い出します。その後、より小さなノートパソコンを物色する中でWindowsのノートに移行しましたが、ACアダプターと予備バッテリーの大きさや重さは相変わらずでした。

まだ届いていませんが、今回購入するChromebookがUSB TypeC端子から充電が可能ということで、ようやくかさばるACアダプターとはおさらばできます。汎用品が使えるということは、今までだとACアダプターの断線だけでノートパソコンが使えなくなってしまうような事が起こっていたのが、自分でストックしているものといつでも代替が可能で、今後さらに小さくて性能の良いものを買い足せば、現在よりもさらにコンパクトにまとめていけるということになります。

今回、本体に付属するACアダプター45Wと同じ出力を持つ汎用のACアダプターについて、たまたま安く買えた時に購入しておいたので、改めて小さなACアダプターを探さなくてもお出掛け用のセットを別に用意できています。

ただ今後の事を考えると、ノートパソコンの充電器として利用しながら、同時にスマホの充電もできる複数の出力端子を持つ、高出力のACアダプターを一台用意すれば、旅先で使うには複数のものを持っていかなくても良くなるので、今後はそうした製品についても価格に気を付けておこうと思います。

先日までアマゾンのセールで、そうした製品も最大3割OFFくらいで売っていましたが、実は最安で購入するにはまだ時期を見る必要があると思います。過去にあったセールの内容を確認しながら、やはりボーナスシーズンが一番安くなると思うので、来月以降か年末年始あたりのセールを狙うのが良いのではないかと思っています。

ちなみに、すでに購入してあったChromebookで使える汎用のACアダプターはANKERの100Wポータブル電源に付属していたもので、単体購入ではなかったことでかなりお得にゲットできました。今後はグレードアップを狙っていきますが、すでに必要なものはゲットしておいて、欲しいものは値が下がった時を狙って買うということができれば、汎用なものであれば様々な使い道があり、元からあるものについても別の場所で使うことができるようになりますので、それほど無駄にもなりません。特に電源関連のアダプターやバッテリーは安売り情報が色々と出てくるので、それほど必要性を感じなくても安いと思うくらいのセールがあれば買うくらいの感じで待つことで、負担を抑えて良いものが揃えられるのではないかと思います。


新たなモバイル端末を物色する中で安いタブレットよりもChromebookに魅力を感じる点とは

自宅で行なっているパソコンでの作業環境を外に持ち出すために、現在は10インチの2in1Windowsノートを持っています。データの多くはクラウドに移行しているとは言え、色々な情報が中に入っているのに心配な点はあるものの、いざということになればOffice互換のソフトも入れていることもあり、泊まりでのお出掛けには持っていくことが多いです。それ以外の場合にはスマホで何とかできるということもあるので、今まではAmazonの8インチFireタブレットを利用することはあっても、それ以上のサイズのAndroidタブレットを今までは敬遠していました。

ただ、今回モバイル回線をスマホ2台に絞り、そのうちの一台をデータ通信専用の回線にしているので、現在ある8インチのタブレットより大きく、外で動画を快適な環境で見るために10インチクラスのタブレットを買い足しても良いかもと思って色々と物色していたのですが、ネットの安売り情報で安いと思ったものは、その殆どがメモリが少なかったりCPUの能力をあえて低くすることで低価格を実現しているようなものだったので、なかなか選べずにいました。

また、10インチクラスのタブレットを手にしたなら、本体カバーにもなりそうなキーボードが付けられそうなものがあれば、ちょっとしたウェブ操作だったら一台で完結してしまいますし、今あるノートパソコンやスマホと同時に使ってもそれなりに使えそうだと思っていたら、それならもう一つの選択肢があることに気付きました。それがOSというよりも立ち上げるとウェブブラウザのChromeが動くだけというシンプルなパソコンChromebookだったのです。

私自身、まだ現在のような多様な利用方法がなかった頃にかつて2万円弱で購入したChormebookを使っていたのですが、自宅でもパソコンと同じChormeが動くので(逆に言うと当時はChromeのみで使っていました)、ウェブブラウザ上で済む作業であれば全てできてしまいますし、マシンスペックが低くてもデータはクラウドに置くようにすれば、外での作業にも一応対応できます。もちろん、ブラウザ上で動画なども見られます。私が使っていた頃と比べると、最近のChormebookでは一部のAndroidアプリも動くので、動くアプリによってはAndroidタブレットでやろうと思っていることもできそうです。

問題はキーボードが付いていることでタブレットより大きく重くなってしまうということと、価格も高めだということです。そんな中で、タブレットを含め色々な機種の安売り情報をリサーチしていたのですが、中古販売で知られているイオシスで中古品でないアウトレットのchromebook(ASUS chormebook Flip C214MA)が多少古いものの、送料を入れて1万4千円弱で販売されているという情報に触れたのです。

Chromebookの場合、セキュリティ関連の保証が機種ごとに違うのですが、そのChromebookは2020年に販売されたもので、予定では2026~7年頃迄はセキュリティアップデートがされそうです。また、11インチのフリップタイプで、画面をくるっと反転させてタブレットのようにも使えるし、ノートパソコンのようにしても使えるというものでした。元々学生が3年間使えるように作られたものなので、落としたり水をこぼしたりしても故障しにくい堅牢性もあるので、モバイル用途には合っています。

そして、電源はTypeCのUSBタイプのACアダプターが付属するものの、純正の充電器とケーブルはかなり大きくなっています。しかし、USB TypeC対応汎用の充電器が使えるというのも、モバイル環境にはもってこいです。残念なのは、といっても全てのChromebookに共通する仕様ではあるのですが、テザリングはWi-Fiのみということですが、テザリングするAndroidスマホとChromebookを連携すれば、Chromebook側からスマホをホットスポット化できる機能があるということです。これだとテザリング用スマホをバッグに入れていてもネットに繋ぐことができるので、改めて便利だということがわかります。

ただ、Chromebookで色々なAndroid用のアプリが全て使えるわけではないですし、機種によって使えるアプリが限られるということもあるので、人によってはAndroidタブレットに外付キーボードの方が使いやすい方もいるかも知れません。

私の場合、ChromebookにはLinuxアプリを導入することで、日本語入力環境でmozcというWindowsの「Google日本語入力」とほぼ同じように使える日本語入力ソフトが使えるというのが大変大きな魅力です。現在、私は多少特殊な日本語入力をGoogle日本語入力にセットしているのですが、それをChromebookでもセットできるなら、テキスト入力をしてその内容をmicroSDカードに逃がすこともできるので、外でOfficeソフトを使うことがなく、ウェブ閲覧や、ブログ更新のための文字入力だけをするつもりなら、わざわざWindowsパソコンを持ち歩くまでもないことが決め手になり、改めてChromebookを注文してしまいました。こういったことはAndroidタブレットにキーボードを付けてもできないので、私にとっては大きな購入動機になりました。

今回注文したChromebookは古くてアウトレットなので、どこまで自分で想定している使い方ができるかわかりませんが、週明けには実物が到着すると思うので、その時に改めて紹介させていただければと思っています。


スマホを買い替えて他社とMVNOを利用しはじめた方には確認して欲しい緊急警報メール受信の如何

2023年の台風2号の被害が心配された沖縄県(主に本島)では台風通過とともにその影響は小さくなっているのではないかと思いますが、台風は直撃しないものの台風の動きによって連続した雨が降りやすくなっている国内の地域についてはまだまだ雨や風の影響は出てくると思うので、十分に警戒して下さい。外に出られる場合には十分配慮の上、危険を感じたら中止するくらいの気持ちでいた方が良いのではないかと思います。

先月に新しいスマホをメインにしての運用および、今まで使っていたスマホにも新しいMVNOのSIMカードを入れ替えたので、一つの事が心配でした。それが「いざという時にスマホの緊急警報メールは鳴るのか?」という事でした。
昨日は、台風の影響で私の住む地域でも長時間に渡って大雨が降り、私の住んでいる地区は大丈夫だったのですが、同じ地域の中においてかなり高めの避難勧告が出たりしていたので、家中のスマホがけたたましく鳴り、緊急情報を自動受信し、地元のコミュニティFM局からの地域情報を流してくれる防災ラジオもかなり鳴りました。

母親のスマホを含め、3台のスマホで緊急通報メールを受信するのが初めてになったため、今後もアラートを鳴らしますか? という表示も出ました。先日このブログて書いた「Jアラート」とはどう違うのかわかりませんが、Jアラートの場合にはそんな形での告知はありませんでしたから、Jアラートが鳴ってももしかしたら緊急警報メールが鳴らないというような事も起こるかも知れません。今後の雨や地震などでもきちんと鳴ることがわかった上で、やはりうるさいと感じてもテレビを付けていない時なども普通にありますし、そのままアラートを鳴らす設定にしました。合わせて、今回の一連の経験でJアラートを含む緊急警報メールを全てのスマホで受け取ることができることを確認できたことは、まだ自宅周辺の状況は予断を許さないところはあるのですが、しばらくはスマホを枕元に置いて寝ることも仕方がないのかなと思っています。

ちなみに、ネットで色々見ていたら、ネットの口コミの掲示板において、楽天Hand 5Gにpovo2.0のeSIMを入れている人が緊急警報メールが鳴らないという話が出ていました。その掲示板ではpovoのチャットでその件について聞いた人がいて、一応povo2.0では楽天Hand 5Gの利用については確認しているということで、緊急警報メールが使えないことはないという回答が掲載されていましたが、こうした情報というのは実際に起こってみないとわからない部分はあります。

私の場合は楽天Hand 5Gには楽天回線とLINEMOのeSIMを入れていて、SMSは両方受信できるようにしていますが、問題なく緊急警報メールは受信できています。今回の台風の影響では国内でもかなり広い地域で緊急警報メールが入ると思いますので、直近で回線やスマホを変えた方については、きちんと緊急警報メールが入るかの確認をしてみましょう。外が滝のような雨なのに何もスマホが鳴らないような場合には、スマホの動作および回線との関係をきちんと調べてみることが大切ではないかと思います。こうした場合には情報の有無によって命にも影響が出る可能性がありますので、心配になった場合には契約している回線を提供している通信業者の方にお伺いを立ててみましょう。


スマホからのテザリングの違いを理解しその上で利用に最適な方法を使い分けられるように

2023年も6月に入り楽天モバイルが新たなエリアでの無制限データサービスを開始し、先月から加入したLINEMOとNUROモバイルの高速クーポンがリセットされました。2台のスマホに3回線を入れていますが、一台目のHand5Gでは楽天モバイルとLINEMOの2回線でLINEMOが3GBで、もしこの分を使い切った場合にはデータ通信用SIMを楽天に切り替えることで、合計6GB未満までの利用については追加料金が掛からないので、データで使うSIMを切り替えながら使っていこうと思っています(どちらの回線もデータくりこしはできません)。

そして、もう一回線はNUROモバイルの「NEOプランLite」(現在は新たに契約することのできないプランです)のSIMをReno5Aに入れています。こちらの方は高速と低速の切り替えはできないものの、月20GB利用可能で翌月分への繰越も可能なので、先月はほとんど使っていないこともあり、月初は40GB弱も高速クーポンが残っています。ちなみに、高速クーポンを使い切った場合のスピードは最大1Mbpsです。

基本的には、Hand5GでできることはLINEMOと楽天のデータ通信で何とかし、データ残量を気にしない動画視聴などを使う場合にはReno5A単体か、タブレット・パソコンで使う場合はテザリングをして使うつもりですが、テザリングと言っても方法は主に3つあります。速度が出る順に、ケーブルを接続する「USBテザリング」、Wi-Fi経由の「パーソナルホットスポット(Wi-Fiテザリング」、そして今回改めて紹介したい「Bluetoothテザリング」があります。
USBやWi-Fiによるテザリングは、スマホ及び接続する端末の電池を食ってしまうので、充電しながら長時間利用できる環境がない場合には、自宅のようにずっと使い続けるわけにはいかないところもあります。しかしながら、ハードの仕様でテザリングの種類が制限されるケースもあります。

私自身、車の中で使うためにAmazonのFireタブレット(8インチ)を使っています。ただFireタブレットは現在Bluetoothテザリングができない仕様になっているので、車内ではWi-Fiによってテザリングをする必要があります。もっとも、車を使いながら利用するなら、Fireタブレットもスマホも車のシガーソケットから充電しながらの利用は可能なので、車内ではほとんど自宅のWi-Fiと変わらない感じで使うことができますし、Fireタブレットは画面付きのスマートスピーカーとして活用することも可能です。直接手で操作をしなくても呼び掛けるだけで動作してくれるのは車載向きなので、データの使い過ぎには気を付けつつ、今後も使っていきたいと思っています。

また、2in1のWindowsタブレットでは3つあるテザリング方法は全て利用が可能です。コンセントがある場所で利用できる場合には、USBケーブルで接続して使えば、こちらも電源の心配なく使い続けることができます。そうでなく、電車などある程度の時間充電がしにくいような場合のためにはBluetoothテザリングが便利ですが、気を付けたいことがあります。

Bluetoothテザリングはスマホの電池を最少限にしか使わないため、モバイル接続には適している反面、スマホの方でハイスピードが出ていても大体最大1,5Mbpsくらいのスピードが限界である点がネックです。特に、私の場合は自宅用の設定としてクラウド上とファイルを同期しているので、きちんと同期しないまま持ち出してしまうと、Bluetoothテザリングしたパソコンは、バックグラウンドでクラウドとの同期を行なってしまうので、クラウドとの同期を止めるか、事前に同期をしてから持ち出すようにしたり、最初にWi-Fiテザリングしてクラウドとの同期をしてから改めてBluetoothで接続し直すようにしないと、本来出るべきスピードも出なくなってブラウザが固まってしまうようになってしまうので注意しましょう。

バックグラウンドでの通信がなければ、多少待たされるもののBluetoothテザリングでもウェブブラウジングだけでなく動画視聴でも何とかできるくらいの速さではつながりますので、スマホとパソコン両方の電池を節約しながらパソコンやタブレット(アンドロイドタブレットであればBluetoothテザリングの子機として使えます)で利用することができます。基本、Bluetoothテザリングで接続し、作業に支障が出たらWi-Fiを局所的に使うようにすれば、しばらくは充電の心配なく屋外でタブレットやパソコンを利用することができます。

今回の回線整理に伴って、先日購入したばかりのモバイルルーターが使えなくなったのはちょっと残念ではありますが(先日購入したモバイルルーターはBluetoothテザリングには不対応)、常に持ち出すものは少ない方が良いわけで、しばらくはReno5Aの各種テザリングをうまく使い分けながらお出掛けの際の通信を行なっていき、今回切り替えた回線が自分の使い方に本当に合うのかを確かめていくことにします。


「Jアラート」とその内容をテレビはどのように伝えたのかを地震の場合と比べてみる

昨日(2023年5月31日)の早朝、けたたましいスマホからのアラームによって起こされました。何事かと思ってテレビを付けたら、通常は早朝のニュース・バラエティ放送の枠が「報道特別番組」に変わっていました。明らかに普通ではないかと思いながらスマホやテレビを見ていましたが、私の住む静岡県とは遠く離れた沖縄県で「Jアラート」が出たことに対する警報や報道特別番組であったことがわかったわけです。

当日の夜のニュース(「報道特別番組」を流した同じ放送局)では、「Jアラート」に関するニュースはトップニュースでは有りませんでした。当然ながら私たちが暮らす国土において人為的な危険が生じた場合の「Jアラート」を否定するものではありません。ここで比較したいのが大きな地震が起こる前兆を捉えた場合に出される「緊急地震速報」との違いです。

私の場合、居住地で震度3以上の揺れが起こる可能性のある緊急地震速報が出た場合、スマホをあえて鳴らしていますが、それはYahoo!防災情報アプリの設定の問題です。通常の場合は、震度5以上の地震が居住地付近で起こる可能性がある場合には、恐らく何の設定をしていなくてもスマホは大きな音を出して緊急地震速報が来ていることを知らせますが、最近そんなことも多いものの、私の住む場所で震度5以上の地震が起こる予報は出ていないので、テレビを見ていて緊急地震速報が出ることはあるものの、テレビを付けていなければ大きな音で起こされることはありません。

しかし、昨日は沖縄で危険を知らせるアラートがなぜ静岡県で鳴らされるのか、そうした疑問については解決することはありませんでした。また、地震のように揺れなどによって被害が出たことを伝えるのに緊急特別番組を番組編成を変えて放送することはあるかも知れません。これも震度5を境に、地震の情報を通常番組を休止してまで報道し続けることはNHKを中心にしてあるものの、「Jアラート」が出ただけで報道特別番組を流すというのは、地震の報道と比べると少しやり過ぎではないかと感じるところがあります。

もし今回のJアラートの情報で本当に沖縄県内で建物が壊れたりけが人が出たりしたら、他の番組を休んでも報道することの意義は認められるとは思うのですが、結局沖縄には幸いなことに何も飛んできませんでした。ただ、今回の場合はいきなり飛んできたのではなく、一応通信衛星(軍事衛星だということで日本国内にとっては脅威には違いありませんが)を予告して飛ばすということだったので、あらゆる可能性を考えるなら国土が攻撃される可能性とともに、衛星打ち上げに失敗したことでの破片が落ちてくるというような危険に備えるべきだろうと思います。むろん、通信衛星として打ち上げが成功するという可能性もあるので、あそこまで仰々しく、しかも落ちる可能性のある地域外でもスマホにアラートを流す必要があったのかも、考えていただきたいところです。

このような事を書くのは、私が想定する中には車で旅行中、さらにはニュースを事前に知ることができず、いきなり運転中にアラートが鳴ったらどうなるかということを考えるからです。普通、こうしたアラートは緊急地震速報だろうと思いますので、走行中の場合、付近の安全を確認しながら車を停めて様子を見るべきですが、交通量の激しい高速道路でアラートが鳴った場合、路肩に寄せて停めたとしても後ろから追突される恐れがあるというのは、過去に様々な高速道路上での事故があることが証明しています。

今回の場合は早朝ということで、そこまで高速道路などで事故があったというような話は聞いていませんが、今回の危険を指摘されていた沖縄県とは離れた、直接Jアラートの対象でない地域で車をストップさせたことによって事故が起こってしまったとしたら、多くのドライバーにとって危険この上ないということにもなりますので、さすがに関係ない場所でのアラート攻撃は考えていただきたいと個人的には思います。死亡事故などが起こったらと思うと、むしろ私的にはそちらの方が気になりますね。


「arrows」「らくらくスマートフォン」を展開していたFCNT(株)が民事再生とは

すでに日本国内でスマートフォンと言えば、海外の企業によって多くの端末が供給されている状況ですが、そんな中で国産のスマホとして存在感を示していたのが、通常のスマホというよりも、初心者向けであったり中高年向けの「らくらくスマートフォン」や「arrows」のシリーズを販売していたFCNT(株)と、関連2社が2023年5月30日、東京地裁に民事再生法の適用を申請したというニュースが入ってきました。

元々は富士通が作っていたスマホの製造販売を引き継いで行なっていた会社として、先日母親用に「arrows We」を購入したばかりなのですが、本当に国内生産のスマホは大丈夫なのかと本気で心配してしまいます。

現在、国内のスマホユーザーは多くiPhoneを使っていて、AndroidでもGoogleのPixelシリーズが攻勢を掛けている印象です。FCNTは実売2万くらいの廉価スマホに存在感があるというイメージであり、そういった点でも利益を上げるのが難しかったことは想像できます。

国内メーカーが弱くなるということは、例えば日本と中国・韓国との関係が悪くなり、中国・韓国製の安くて性能がそこそこ良いスマホが、政府の命令で使えなくなるような、かつてのアメリカが中国の華為に対して行なったような状況が日本でも起こった場合、どうなってしまうのでしょうか。すでに世の中ではフィーチャーフォン(ガラケー)の時代は去り、スマホ無しでは生活できない状況になっている中、安くても何とか使える国産スマホが無くなってしまい、さらに中国・韓国産のスマホが使えないとなると、結果的に選択の範囲が狭くなり、高値でローンを組んで米国産のスマホを買わなければならない人が増えてしまう可能性もありますね。

大げさな言い方ではなく、隣国との敵対関係を煽るような状況を作るのもやむ無しと思うなら、極端な話日本という国がお金を出して大衆が手頃な価格で使うことのできるスマホを守っていかないと、これはこれで大変なことになるような気がするのです。市場の流れに任せて、スマホの勢力図も自然淘汰されるような事を続けると、購売力のない人たちが我慢して古いスマホを使い続けるようにもなってしまうかも知れません。

今回のニュースとともに「arrows」シリーズや「らくらくスマートフォン」が無くなってしまうわけではないと思いますが、お金のある人も無い人も、せめてスマホでは同じサービスを受け続けるためには、今後は本気で国産のスマホを継続して作っていき、安価に提供していくためにどうするべきか、考えていく必要があるのではないかと思います。マイナンバーカード関連で色々な議論が出ている中で、そうした技術を実際に利用するためのスマホを安定して国内で安く入手し使えるかによっても、状況は変わってくるでしょう。そんな現在、改めて「公」の意義が問われているような気がします。


個人的にスマートフォンにもズームがあると嬉しいが旅行にはデジカメとの併用が良いか?

先日、車でお出掛けした際に感じたことがあります。外で写真を撮るためにスマホを構えていて、遠くのものを大きく写したい場合には、スマホのカメラの場合、対象に近づくしかないので、かなり歩く歩数が増えました。

個人的には疲れましたが、現状では大きくスマホで写したければ自分で動くしかありません。動く歩数が増えることに問題はないのですが、自分から近づくことができず、近づくことができない場合もあります。近くまで寄りたくても近くまで行けないような状況は世の中にいくらでもあります。野鳥やスポーツ、柵で仕切られた遠方にある被写体を撮影したいような場合です。とりあえず写真を遠くから撮って、対象の付近を切り抜くという方法(トリミング)もありますが、旅先で色々な写真を撮るためには、やはりズームのできるレンズが付いたカメラが欲しいところです。

まだこれほどスマホが普及する前には、片手の中に入るようなコンパクトデジカメ市場が活況で、国内の多くのメーカーから色々な製品が出ていました。残念ながらスマホの普及によって、コンパクトデジカメという市場は無くなってしまい、コンパクトな製品でもセンサーが大きくなって、それなりに高価で高性能なものだけが生き残っていったので、お金を出せば良いものが手に入るものの、スマホの性能に不満を感じる人にとってはなかなか新品を買うのも大変な時代になっているように思います。

ただ、私自身もそうしたお出掛けにすら昔買ったデジカメがあっても持っていかないほどスマホがあれば良いという気になってしまっているのですが、先日はやはりデジカメを持ってくるんだっと思えるような状況になったこともあり、改めて押し入れの奥にしまっていたデジカメを出して動作確認をしてみました。

手持ちのコンパクトデジカメの中で、今でもそれなりに使えるなと思うのは、ともにオリンパスの「XZ-10」と「TG-5」でしたが、先に購入したXZ-10の電池の持ちがあまり良くなく、これでは外に持ち出しても少し撮ったら電池切れになってそれ以上撮れなくなってしまうようになっていました。本体動作に問題はないのですが、これでは故障しているのと同じようなものです。「TG-5」は防水機能のあるダイバーにはお馴染みのカメラですが、こちらはそこそこ電池も残っていて使えるのですが、ちょっとゴツゴツしていて、日常のお散歩カメラであれば「XZ-10」も使いたいなあと思い、ネットで探したところ、安い互換電池がまだ売っているので購入することにしました。

写真のデジカメがオリンパスのXZ-10で、これは新品で店頭購入しました。横にある電池のうち上が純正で下が今回購入した互換電池です。このカメラの概要については、作家のたくきよしみつさんのサイトが詳しいので、ここではたくきさんのサイトの方にリンクを貼らせていただきます。中古でももし程度の良いものが入手できたら、今でも十分スマホ内蔵のカメラよりも良い写真を撮影することができると思います。

https://takuki.com/gabasaku/xz-10.htm

デジカメの世界というものも今は変わってしまい、レンズ交換式の一眼レフやミラーレスといったデジカメは新品で買うにはかなり高額になってしまいました。となると、やはり昔からそうですが新品ではない中古カメラを狙うということになってしまいます。といっても、まだスマホが昔のコンパクトデジカメの性能を超えられない部分があるように、古いカメラでも個人で楽しむ分においては十分な部分も多いと思います。これからデジカメを試したいと思っている方は、程度の良い中古カメラやレンズを選び、予備電池については互換電池あたりも物色しながら、お金がないならないなりに楽しめるものにしていきたいところです。フィルムカメラの時代と違い、現象やプリントにそこまでお金が掛からないというのは、写真を趣味にする場合には良い傾向の一つでしょう。

そうは言っても、古いデジカメでもやはりデジカメ本体にはスマホと一発接続できるWi-FiやBluetooth接続機能があり、ワイヤレスでスマホへの撮影データの取り込みおよびクラウドにアップすることによってのバックアップまでできるくらいの機能は欲しいところです。ちなみに、私の持っているコンパクトデジカメではXZ-10では駄目で(いったんケーブル接続する必要有)、TG-5であればワイヤレス接続は可能です。本当は、撮影機能やスマホ連携機能にバランスが取れた、もう少し本格的に撮影可能なデジカメが欲しいのですが、今ある機材とかぶらないように、次の候補についても現在考えながら、今あるものを大切に使い続けていこうと思っています。


ポータブルテレビは車中泊に使うよりも自宅での停電対策に使う方が良いのでは?

車中泊について、ネットではさまざまなニュースと言うか、車中泊について書かれたネット上の記事やブログがリンクされて、私の目の届くところにも届いています。そうした記事の中で、主にキャンピングカーでテレビを後付けするよりも、ポータブルテレビを設置した方が取付工事も不要で簡単に車内でテレビを見られるということで、おすすめのポータブルテレビを紹介するものがありました。

こうした記事というのは、一部正しくもあるのですが、車中泊のためにキャンピングカーを利用するということになると、街の中で泊まることはまずないわけで、トイレやキッチンを完備したキャンピングカーであれば、人が行かないような場所に行ったり山の中の道を進むようなこともあるのですが、そんな時も車の中にポータブルテレビを入れて満足に見られるのでありましょうか。

地デジであれば、地域またぎをすればその場をサービスエリアにしている放送局に移動の都度変えなければなりませんし、移動中も安定して見るには車載アンテナでは不安定になる事は普通にあります。さらに、山の中に入っていくと、その場所で生活していて、きちんと自宅でアンテナを立てている人でもうまく見ることのできない難視聴地域というものはどうしても出てきてしまいます。キャンピングカーで移動した先では人も住んでいないところもあれば、ポータブルテレビの貧弱なアンテナでは、うまく映らない可能性もあります。

日本全国で安定してテレビを見るためには、全国で同じ設備があれば受信可能なBS/CSであれば鮮明な画像を移動中の車内からも見るようにはできます。観光バスなどではBSのアンテナに繋いだテレビを見せるような事をしているところもありますが、車載用のBSアンテナというのは、車が移動するに従って動き、常に南東の方向に向くような高度な技術を持ったもので、その価格や設置費用を考えると私としてはとてもおすすめできません。

かといってポータブルテレビでは、移動中や宿泊先で全く見られない可能性もあります。ポータブルテレビを車中泊でという選択は、私としてはそういう理由でちょっとどうかと思いますが、自宅の災害対策という意味では悪い選択ではないと思います。というのも、自宅が落雷や大雨、地震などの自然災害によって長く停電した場合、本体内蔵の電池やモバイルバッテリー、ポータブル電源などを接続すれば使えるポータブルテレビは、それ自体は貧弱なアンテナでも、自宅で送信所が見えるような場所で固定して使うことによりその真価を発揮できると思うからです。もし購入するなら、外部アンテナ端子のあるものを選ぶのが良いでしょう。

私の場合は、いざという時のためにまだスマホやタブレットにTVチューナーが内蔵されていた頃のタブレットを一台用意しています。そのタブレットにはロッドアンテナの他、充電台には外部アンテナ端子があるので、自宅のアンテナをそのまま利用していざという時にはモバイルバッテリーで給電をしながら地デジ放送を安定して見続けることができます。ただ、車でお出掛けする時にはこのセットを持っていくことなく移動中や山の中でもテレビを見たい時に見ることができるような用意はしています。

といっても必要なものは、1Mbps以上で通信が可能なモバイル回線とスマホ(大きな画面で見たい場合はタブレット)を用意するだけです。ハード的なテレビチューナーなどの用意が全く無くても、アプリ「NHK+」「Abema TV」「TVer」のようなテレビ放送を再配信および同時配信(TVerは夜のゴールデンタイムのみ)できるアプリを使えば、テレビの電波を受信せずともテレビ放送をインターネット経由で見ることができます。テレビ放送の場合はトンネル内は全く電波が届きませんが、携帯電波の場合はトンネル内も通じるようになっている場合も多く、インターネットを利用してテレビ放送を見る方がはるかに安定し、さらに長時間見ていても受信エリアを気にせずに見続けることができます。

地デジだけでなくBS/CSまで見たい場合には、自宅に設置したテレビチューナーとスマホを外から繋ぎ、ネット回線を使って自宅で見ているチャンネル(その場合は地デジは自宅と同じチャンネルになります)を全てモバイル回線経由で見ることも可能ですが、その場合には自宅に専用チューナーを置く必要があるものの、専用チューナーは単なるチューナーで消費電力も大型テレビと比べれば少ないので、ACコンセントのあるポータブル電源で動かし、モバイルバッテリーでも利用可能なモバイルモニターを接続すれば停電時でも十分に実用になります。そうなると私の場合は、停電が限定的であればポータブルテレビすら使う必要は無くなります。

元々外付けテレビチューナーとモバイルモニターのセットは、電気料金値上げ対策で、大型テレビよりも消費電力の少ないセットを構築する中で揃えたものですが(実際、わが家の消費電力はかなり変わり、電気代削減に貢献しています)、私にとっては自宅内だけでなく出先でも移動中でもそれなりに安定してテレビを見られるようにできるセットとなりました。

そんなわけで、私は車中泊用にポータブルテレビを設置することについては消極的です。というか、実際にワンセグがガラケーに付いていた頃に車内でテレビを見ようとしてストレスになったことが今の考えの基本としてあるので、何もキャンピングカーではなく、車中泊用の車の中でテレビを見たいと考えている方は、本当にポータブルテレビで宿泊場所でテレビが見られるのかをよく考えてからポータブルテレビの購入を決められると良いと思います。