東名の逆走事故とスマートインターの問題

このブログでは何回も紹介させていただいている焼津市にある東京高速の日本坂PA付近の下り線上で午後に乗用車とトラックが正面衝突する逆走に起因する事故が起こってしまいました。この事故の影響でかなり長い時間静岡ICから焼津ICとの間が通行止めになりましたが、逆走事故というのはお互いにスピードが出ている中で正面衝突となるため、ボクシングのカウンターのような衝撃になり、特に逆走していたと言われる乗用車の損傷がひどく、車の部品が散乱したものを安全に走行できるように片付けるのにかなり時間がかかったと思われます。

ちなみに、今回事故に関わった双方のドライバーはともに亡くなってしまったので詳しい事故に至るまでの状況を直接聞くことはできませんが、ドライバーはともに静岡県内出身で、年齢は乗用車のドライバーが25才、トラックのドライバーが50才とのことで、どちらも高齢の認知症が関わるような入り口を間違えての進入ではないと思われるのですが、乗用車の方が逆走していたという110番通報が複数あったということで、どこから逆走したのかというのがまずは一つ明らかにしておかなければならないところでしょう。

事故現場から一番近い高速道路への入り口は焼津インターになりますが、逆走している車があると110番通報がきちんと事前にされていたのですが、この通報は事故現場からすぐ前であったと思われます。翌日の報道によると、以下のインターの設置状況の中で、逆走がスタートしたのがどこか明らかになったとのことです。

名古屋方面→「相良牧之原IC」→(11km)→「吉田IC」→(12km「大井川焼津藤枝SIC」が途中にあり)→「焼津IC」→「日本坂PA下り」→事故現場→静岡IC→東京方面

ちなみに、事故を起こした乗用車のドライバーは牧之原市出身でレンタカーを使っていたという情報があったので、事故現場から自宅付近までのインターを書き出してみたのですが、報道によると、乗用車は東京方面から下り車線を普通に走っていたものの、「日本坂PA下り」に入って休憩した後で本線に出る時に、反対方向に向かって出てしまい、約1.5キロ走行したところでトラックと正面衝突したということです。

この報道が出る前は、これらの中で唯一無人の出入口としてあるのが「大井川焼津藤枝SIC」あたりから入ったのかなと思っていたのですが、さすがに事故を起こした場所から考えると、そんなに長くは走れないなと思わざるを得ません。それにしても、自分がPAに入ってきて、しかも一定期間の休憩を入れた上で(新聞報道によると約1時間車が停車していたとのこと)再スタートという状況を考えると、普通の人ならそんな出かたはしないだろうと私には思えます。

このPAは一般道からですが私自身が何回も利用させていただいていて、その構造は全く複雑ではなく単にそれまで走って来た同じ方向に向かって出るだけですので、何か病気だったのか、変なものを飲んで意識が濁っていたのか、そんな事も考えられてしまうようなびっくりの逆走でした。さらに気になることに、現場ではブレーキ痕が確認できなかったということですので、車が再スタートした時から正常な状態でなかったことが考えられます。さらに考えたくないことですが、PAで気持ちを落ち着けてからあえて反対方向に向かってスタートし、さらに故意に大きな車を目掛けてノーブレーキで突っ込む自殺行為の可能性も疑わざるを得ません。

ですから、この事故については今まで言われているような高速道路入口の複雑な構造による逆走ということではなさそうなのですが、もし自殺のための逆走だとしたら対策も何もないわけなので、少なくとも自分自身が間違って逆走しないための対策についても書かせていただきたいと思います。上記のインターの並びの中で逆走が起こりそうということで、やはり普通のインターチェンジよりもETCしか使えないスマートインターチェンジの利用に気を付けることの大切さも感じましたので、その観点からも紹介させていただきます。

今回の事故が起きた沿線の中でのスマートインターチェンジである「大井川焼津藤枝SIC」は平成28年3月に開通したETC専用のインターチェンジで、藤枝市のスマートインターについての解説ページを見ると「誤進入、ETCカード挿し忘れの場合は、Uターン路により、元の道に戻ることが可能です。」という記載があります。

今回事故を起こしてしまった車はそのまま本線に乗ってしまいましたが、逆走で入ってしまったことにすぐに気が付けば、何とかUターン路を通っていったん外に出ることも可能でしたが、一つの可能性として静岡・東京方面に行こうとして下りの入口の方からスマートインターに入ってしまった可能性はあるのではないでしょうか。

全国の高速道路で設置されているスマートインターの問題点として、逆走だけでなく普通のインターだと思ってETCを付けていない車による誤進入やETCカードを差し忘れたまま本線に入ってしまうというケースも出てきます。これらの場合は直接事故を引き起こす原因にはならないかも知れませんが、ETCが付いていないのに本線に入ってしまったような場合は精神的にパニックになってしまって本来では考えられない行動を取ることも考えられます。

今回の事故ではありえないケースだと思いますが、たとえ普通の状態で進んでいてもETC装置がないまま本線に入ってしまったことでパニックになり、次のインターまで進むことを選択しないで本線に入ってからUターンして入ったスマートインターから出ようとして逆走するという事も考えられない事ではありません。

とにかく間違って高速道路に乗ってしまったり、ETCカードの入れ忘れに気付いたとしても、とにかく次の出口まで車を走らせ、有人の場合は直接、無人の場合はインターホンを使ってきちんとどこから入ったかを申告すれば問題は起こりません。高速道路によってはほとんど車が走っていないような場所や時間があると思いますが、ともかく逆走やバックをしてしまうことでもし事故を起こしたとしたら大変な事になるという認識は今回のような悲惨な事故の報道によっても多くの方が共有できるものの、事故によって尊い人命が失なわれているのですから、そんな事故がなくても多くのドライバーに徹底させることができないものでしょうか。

誤進入の場合はUターン路が利用可能な地点までなら戻るべきですが、そこからUターンできない道に入ってしまったら、とにかく次のインターまで行って降りてから改めて反対方向に向かいましょう。それと同時に、ETC車載器のない車がスマートインターやETC専用レーンに入ってしまった場合の告知というのは必要かも知れませんが、その告知が激しすぎるとドライバーによってはパニックになってしまい、それが本線からの逆走を生む可能性もあることを考え、「ここまでならUターンできます」とか、「間違えて入った車は慌てずにこのまま進んで次のインターで降りて下さい」というような逆走を引き起こさないような電光表示なども考えた方がいいのかも知れません。

最後になりますが、首都圏ではよく人身事故が起こって電車が止まることがありますが、もし今回の逆走事故の原因が自殺目的でトラックに突っ込んだという事だとしたら、今回の事故ではトラックの運転手の方も亡くなられていますし、単に事故を起こして高速道路を止めただけでない大きな責任を後に残る人に負わせることにもなります。物事をきちんと判断することのできる方であれば絶対起こすべきでない方法であるとともに、もしこの推測が当たっていたとしたら、今回の事は単なる逆走事故でなく「自爆テロ」と同様な犯罪行為であると報道すべきではないかと思います。


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「第四の携帯電話会社」に楽天はなって大丈夫か

まだそこまで確定的な情報ではありませんが、ネットニュースでは楽天モバイルを運営する楽天が、新たに携帯電話会社を設立し、総務省が来年(2018年)計画している電波の割り当てに名乗りを上げるという話が出ています。現在の楽天モバイルはNTTdocomoの帯域を借りてサービスを行なっているということもあり、どうしても現在以上のサービス展開について手詰まり感が出てきてしまっているということはあります。

ここのところMVNOの新しいサービスとしてはキャンペーンの展開か、ソフトバンク回線を使った新たなMVNOが増えたぐらいしか目立ったニュースがなく、今後eSIMを利用した端末(スマートウォッチやノートパソコンなど)が普通に使えるようになれば、多くのMVNOは蚊帳の外に置かれてしまい、先細りも懸念されます。

そんな中、先日freetelの回線業務のみを買い取った楽天モバイルの親会社である楽天が新たに電波の割り当てに参入するということになると、さらなる巨大な資金が必要になり、その回線を維持するためにも継続的な資金が必要になる中で、どのようなサービスを目指そうとするのかが気になります。もし楽天が電波の割り当てを受けるような事になれば、正に「第四のキャリア」としてスタートすることになります。

ちなみに、現在の3大キャリアというのは「NTTdocomo」「au」「Softbank」の3つですが、テレビのコマーシャルで露出しているものとしてはあと2つのキャリアが思い浮かびます。それが「UQmobile」と「Y!mobile」ではないでしょうか。

どちらの会社も贅沢にタレントを使い、これでもかというくらいにスポットCMを流しまくっています。なぜこれだけ広告が打てるのかということを考えた場合、大手キャリアのうち「au」が「UQmobile」と同じ回線を優先的に使えるというように密接なつながりがあり、「Softbank」と「Y!mobile」との関係も同じようで、まんまSoftBankの廉価版という感じです。大手キャリアから離れたいと思って格安SIMを物色するユーザーがこれらの会社に契約が流れることで、auやSoftBank陣営の契約を保持したり増やすことも可能な感じで、多くのMVNOに回線を貸しているドコモに対抗して、ライトユーザーの契約をドコモ回線を使っている他のMVNOに流出させることを防ごうという思惑があってあれだけの広告を打っているのではと考えることもできるでしょう。

唯一そうした密接なつながりがないのが「NTTdocomo」ですが、MVNOでdocomoから回線を借りている業者は楽天モバイルを含めて多くあるので、ドコモ回線を使う回線数を見れば、その優位性というものは確かにあります。そんな中で楽天がこれら3社と完全に独立して通信事業を行なえば、ある意味現在Y!mobileに吸収されてしまったPHSのウィルコムや、データ通信専用から始めたイー・モバイルのような経緯をたどって、途中で力尽きてしまいかねない気もするので、どこまで本当に電波割り当てに名乗りを上げるのかという疑問もあります。

後追いの新聞報道によると、楽天は対Amazonということで力を入れる中で、楽天の回線を使っている人が楽天市場で商品を購入した場合にメリット感を出して本気でAmazonと対抗するために携帯電話事業に舵を切ったというような事が書いてありました。しかし、大手キャリアと比べると不安要素もあるできたばかりの回線を、楽天市場での物品購入にメリットがあるからと進んで加入人がどのくらいいるのかは疑問です。現在のAmazonプライム会員のサービスが現在あまりにも採算を度外視したものだけに、むしろ携帯電話会社設立のための費用を対Amazonのサービスに対抗するように電子ブックリーダー・動画サービス・音楽サービス・AIスピーカー・写真やファイル保存のためのクラウドサービスなど、楽天の方で追随できるものに付いていくという選択肢もありますし、そもそも、多くの人が安心して何でも買えるウェブショッピングの仕組みを作り直した方が、Amazonの商法を快く思っていない人が選んでくれる存在になるのではないかと思えるのですが。ちなみに、今から4年前に楽天のセールについて違和感を感じた「みかん」の売り方について過去に書いたものがありますのでリンクを貼っておきます。個人的には過去に書かせていただいたような問題がまだ残っているなら、なかなかAmazonに対抗するのは難しいかも知れませんので、今後の楽天の変化に期待します。

http://syachu.cocolog-nifty.com/blog/2013/11/post-c186.html

それでもあえて新しいキャリアになる事を楽天が選ぶなら、私自身は、そこまで高速のスピードを競ってもどうせ時間や場所によって変動することはわかり切っているので、最低速度だけを保証する500kbpsくらいのデータプランを安く出してくれれば、低質にセットした動画くらいなら十分見られるでしょうし、今後の5Gによるグレードアップには期待するものの、楽天はあえて家庭据え置き用でADSL互換の無線通信サービスに活路を見い出すのも面白いのではないかと思います。

また、移動しての通信用ではなく自宅に据え置き型のモバイルルーターを販売し、固定回線の代わりに使う事ができれば、現在SoftBankだけしかサービスしていない「SoftBank Air」に対抗するものができるので、個人的には魅力的です。私は実のところ今だに光回線にせず、ADSLに固執しているのですが、10Mbpsくらいのスピードでも制限なく使えるネット契約で、ADSL以上に安いものが出てくればすぐにでもADSLから乗り換えたい気分です。楽天がネットとネットショッピングをセットで安くするなら、スマホからの移行よりも、光回線から固定回線を乗り換えてもらう方が多くの乗り換えが期待でき、モバイル回線よりも流動的ではありませんので、固定回線として使えるワイヤレス通信への移行とともに楽天市場を盛り上げるような方向性も考えていただきたいですが。

こうなると単に個人的な要望ばかりを書いているだけになってしまっているのでこの辺で終わりにしますが、ともかく新規参入があれば業者同士の競争により、新しく楽天の回線にしなくても、今使っている回線の料金が下がる可能性は出てくるので、巨額の投資をする覚悟で参入し、その後の経営が成り立つというかという点は十分に考慮した上で、その上で楽天には大手キャリア同士の護送船団方式に楔を入れくれるだけの革新的なプランの投入と新しい利用方法の提案を期待したいです。

楽天モバイル


避難所を使いたくない方に車中泊環境の整備のすすめ

このところ報道されるニュースで気になることがあります。テレビで大きく取り上げられるニュースというのは、潜在的にどの地域でも似たような話があり、一つのニュースをきっかけにして同じような事件が拡大して放送されることはよくあります。その一つが「あおり運転」による事故であり、もう一つが地方議員や首長による迷惑行為です。

特に、自分が行政の長であったりそれなりの権力を持っていることを前提に嫌がらせ行為や女性に対するセクハラ行為を繰り返す事が本当にあるのだとしたら、それは今後の事を考えると被害者が泣き寝入りしやすい状況になった時のことを考えるとすぐさま職を辞して責任を取っていただきたいと私などは思います。

これは、阪神淡路大震災の後から問題になりながらもマスコミはあまり大きく取り上げることがないことで多くの人が知る問題にはなっていませんが、避難所にいる女性(過去の事例を調べたところ、幼児から中高年まで年令によって行為が止まることはありません!)に対してセクハラやセクハラ以上の暴行行為などが普通に起こっていたり、目かくしのためにダンボールで壁を作っているのに、わざわざその近くを歩いて壁の上から女性の授乳している姿や着替えを除く輩がいたり、夜には使っている毛布の中に入ってきて、声を挙げても避難所の中ではむしろ行為を行なった男性の方に「そんな気持ちもわかる」と同情する声があったり、とりたてて若くない年齢なので被害の声を挙げにくいという雰囲気があったりして、なかなか避難所全体としての問題にはなりにくい事があり、それは熊本地震の時でも変わらなかったと言います。

私のいる静岡県では県警の職員が避難所に暮らす人々から聞き取り調査を行ない、このような問題があるということについては把握しているという報道が最近あったのですが、実際、犯罪行為くらいになれば取り締まれると思うのですが、大声で猥談をしていたり、子供達がいる前で堂々と成人雑誌を読んでいるような場合、どこまで避難所の治安が保たれるのかはちょっとわかりかねます。

さらに、もし今報道されているようなセクハラ市長や市議が、避難所を訪問しながら好みの女性を物色し、個人に誘い込んで許しがたい行為を女性に対してしようとするようなことも、単に想像上の話だけでなく実際に起こっても何らおかしくないと言えるでしょう。また逆に、気弱な男性を狙って女性や女性とグルになった男性がセクハラ事件をでっち上げるような事も起こる可能性は皆無ではないでしょう。

東日本大震災の時には、「車中泊はやめて避難所に行こう」と主張される方の意見が新聞にも載りましたが、その発言自体は間違ってはいないものの、避難生活前の生活パターンを維持するためには、自らの生活を同じフロアにいる人全てに晒すような避難所での生活というのはセクハラを受けるような人でなくてもストレスが激しくなると思いますし、車中泊での避難生活を続ける事について、強制的に止めさせることは今後もできないと思います。大切なのは車中泊をする中でも血栓が発生しないような環境整備こそが問題になると思います。

ですから、そこまでひどくない台風のようなすぐに避難所から自宅に戻ることができる中で、念のため自宅から避難するような場合を除くと、長期間における避難所生活が続くと予想される災害に備えて、避難所に依存しない準備をする中で、車中泊の環境を確保することが今後は大切になると思われます。

普段の生活をどうしても避難所で行なわなければならないような場合でも、車の中で着替えや授乳ができるように外から覗かれても大丈夫なように窓に目張りができるようなものを揃えておいたり、家族の中の女性だけでも車の中で中から鍵をかけて安心して寝られるように、平面の寝床を確保するための段差をなくす工夫をするのもいいでしょう。同時にキャンプ用のテントも用意し、夏の時期には家族で寝たり着替えに使えるようにしておけば、避難所内で起こる問題のいくつかは解決することができるでしょう。

避難所を管理する側としても、スタッフに女性を置き、小さなセクハラ騒ぎであっても直接本人に対して注意を行なうことによってそうした行為がエスカレートをすることが防げると思いますので、他の場所で実際に起こった避難所でのトラブルを教訓にしてしっかり対処していただきたいですが、被害者の立場として管理者があてにならなかったら直接警察に連絡をするとか、そこまで強い態度に出ることも考えておくべきかとも思います。

避難所での生活というのは日常とは違う「非日常」の世界です。避難所内では「このくらいの事はしょうがない」と思うことでも、災害を受けていない地方では「とんでもない事」と思えるようなひどい事である事は十分に有りえます。

避難所の管理者や地元の警察に相談しても埒が明かなかった場合、もし日本国内の他の地域に知り合いがいて、避難所生活の中でおかしいと思う事を見聞きした場合、たとえ自分の事でなかったとしても、まずはネットなどを通じて被災者以外の人の意見も求めてみましょう。自分の感情の赴くまま、SNSなどで直接こうした行為に言及するのもいいですが、まずは色んな人に相談した後にした方が、告発者の方に言われなき非難を受ける可能性を排除した上で、きちんと発信することができます。ネット上で相談すれば、自分が告発しなくてもその内容を見た他人が勝手に動く可能性もありますので、本人が特定されない中で問題が解決する方向に向かうかも知れません。

恐らく、この種の問題は現在に至るもまだ仮住まいの仮設住宅に住んでいる方々の間でもなかなか言い出せないストレスの一つとして今でも苦しんでいる方はいるのではないかと思います。災害を受けていない地方に住んでいると、そういう事があるのかということすらもわからないものですが、生活に関わるストレスであるだけに現地マスコミの方々には継続して発信して行って欲しいものです。


「冠水」の危険を目で見えるようにした道路

先日のニュースで、雪でなく雨により多くの車が水浸しになってしまった札幌市の様子をテレビで見ましたが、このようにテレビで見た直後には気を付けようと思うものの、時間の経過とともに忘れてしまうというのが人間の脳であり、だからこそ他の地域で大雨になって冠水の道路に入って水没する車が後をたたないわけです。

そんな中、私が抜け道として使っている鉄道の線路をくぐる道路があるのですが、先日久し振りに通ったところ、個人的にはかなり画期的な変化がありました。

道自体をどうこうしたのではないのですが、壁の部分に2本の水色の線が引かれていて、写真の通り下の方が水深0.3mで、上のラインが水深1.0mまで水が入ってきた場合にその線まで水が上がってくることを示しています。

自分の車でそのラインを目安にゆっくりと走ってみたところ、0.3mなら何とか水没させないで通ることのできるぎりぎりの状態という感じですが、1.0mだともはや進むことも戻ることも、さらには逃げようとしてドアを開けようとしても水圧でドアが開かず、そのまま車の中にいて一気に入ってくる水の量が増えれば車全体が水没してしまい命の危険があるレベルも心配されるくらいだと思えました。

他の地域でこのような表示のある道路があるのかどうかはわかりませんが、こうした地下をくぐる道については常に水が入ってきた場合の目安となる水深を意識できる線を引くだけでもドライバーに注意喚起する効果はあるのではないでしょうか。少なくともこの線があるのを知っていて、すでにこの線が2本とも見えないくらい水がたまっているのを見たら、イチかバチかで進もうとは思わなくなります。

それでも突入していく車については、自身の車が身動きが取れなくなった後の事を考えた上で入っていくなら文句も言いませんが、その後の事を考えると無理に水の中に入っていくことは止めた方がいいと思います。

本来は鉄道のように規定の降水量を越えた時点で通行止にできる設備があれば、悲惨な事故を防ぐことができるのでなおいいと思いますが、単に壁にペンキで線を引くだけでもかなり効果があるのではないかと個人的には思います。

実際に大雨の場合、基本的には冠水の恐れのある道路には近づかないというのがてっそくではありますが、夜の場合には見にくいときもあると思いますが、その際はライトを上下に切り替えたり、それでもわからない場合はいったん車を停めて歩いて確認するなどして、どこまで水が来ているか確認するようにし、確認しない中で水たまりの中に入らないようにすることは避けましょう。今回紹介したような水深表示についても、交通量の多い道路なら、このような線を引いてもらえないかどうか、管理者に聞いてみるのもいいのではないでしょうか。


大手企業でもなかなか対応が揃えられない難しさがある

先日、仕事がら付き合いのある方と喋っていて、宅配便業者の個別対応の話になりました。その方の自宅は一階が作業場になっていて、二階部分で生活をしている関係があって特に作業場の方に一切人がいない場合、外から人がやってきたとしてもなかなかわかりづらいという問題を抱えています(さらに悪いことにインターホンはありません)。今は携帯電話もありますので、私がその方と会う場合には事前か家の前でも電話をして在宅を確認した後で一階に降りてきてもらうようにしているのですが、その方はつい先日起きた事について話をして下さいました。

仕事を始めようと入口を開け、ポストを確認したところ前日付けの宅配便業者の不在票が入っていたのですが、実際にその業者が配達しに来た時間を確認したところ、すでに一階での作業を終了して家族みんなが二階に上がってきてしまった時だったということです。入り口の脇には車もあり、いつも夜に配達してくれる宅配業者のほとんどは荷物に書かれている電話番号に電話してくれるので、その電話を受けて二階から一階に降りて来て荷物を受け取るという流れが普通だったものの、問題の業者については家の前まで来たもののそのまま不在票を置いて帰られてしまったということなのです。

その方の話では、今回電話をくれなかった業者さんの配達員でも、普通に家の前から電話をしてくれる人もいて、その場合は家にいるなら荷物を持ち帰られることなくその日のうちに荷物を受け取れることが多いということですが、しばしば電話をくれない配達員もその会社にはいるらしく、荷物の種類によっては急いで受け取るにしても翌日になってしまうということで、難儀する場合もあるとのことでした。

この話をその方はたいへんご立腹しながらしてくれていたのですが、それを聞いてちょっと考えてしまったことがあります。というのも、今の宅配業者さん全般で言えることですが、業務を一通りこなせる配達員の確保というのは大変で、一つのエリアを全て一人の人に任せることになると、重労働になりやすいというもう一方からの事情もこのブログで書いている中で色々と知ってしまっているので、100%宅配業者さんを責めるのは切なく感じるところもあったのです。

常に同じ地域を回っている人であれば、その方の他の人とちょっと違った配送時のルールを把握していて、事前ないし到着の時点で荷物に書いてある電話番号に電話して家から出てきてくれるのを待つという完璧な対応をしてくれたと思います。しかし、労働条件の関係でその人が休みだったり、他の地域に変更になった場合は、代わりの人が配送に回るわけで、引き継ぎをするにもこのような細やかな配送の仕方まで引き継ぎすることも難しいかも知れません。今回の場合は荷物を届けに来た人は、大声で叫んだりドアをノックしたのかも知れませんが、呼び掛けやノックに反応がない時点で不在だと思い込んで帰ってしまったのだろうと思いますが、こうした事にいちいちクレームを入れても大丈夫なのかと、業者側の立場で考えると、人員確保の面からもちょっと心配になります。

一応その方との話の中では、新しい人が配達にやってきた場合でも、家の前から電話してくれれば出る時が多いですからと、電話なしで持ち帰られた時にはその都度言っていくしかないだろうとまでしか言えませんでしたが、配達の場合はこちらから業者を変えてもらうということは無理なので、在宅時に不在扱いにされない場合には、何回もトラブルが出た場合はその内容と解決方法について(この場合はその場で電話を掛けてもらうということ)、何回も言うしかないと思います。

あとは私がやっている方法として、自宅に荷物を多く届けてくれる業者については、スマホからメンバー登録をして、LINEの公式アカウントや専用アプリを使って、荷物が自宅に運ばれる前にスマホ上に通知を送ってもらうようにします。その連絡が来た時点でこちらの都合がいいように、スマホを使って配達時間を変更するかこちらから営業所まで取りに行くかなどを決めてその内容を送信すると、その希望通りに荷物を受け取ることができるという方法を使うということです。

既に不在票を受け取ってしまった時には電話をするしかないですが、できるだけ荷物の配達ロスを起こさないようにスマホを使いこなすことができる方なら、この方法は荷物の受け取りに自分から連絡をスマホ経由ですることで、受取りついての主導権を握ることができますのでおすすめです。

ともかく、今のような時代はいくら大きな企業といっても全ての人間にまできめ細やかなサービスが徹底できないくらい現場での労働力が今後足りなくなることが予想されます。直接そのような人に当たっていやな気分になるくらいなら、自分でできることはできるだけ自分ですることで、人によっては良いストレスをためない荷物受け取りの方法になってくるのではないかと思います。過去に荷物の直接自宅での取け取りでいやな思いをしたような方は、ぜひそんなことも考えてみてはいかがでしょうか。


ガステーブルの動作についての意外な盲点

自宅のライフラインというのは、現在上下水道と電気・ガスがあります。電話については有線だけでなく携帯電話もあってお互いにバックアップ体制が取れるのでそんなに心配していませんが、水道・電気・ガスというのはやはり使えなくなると困るので、車中泊で出掛けるための準備をしつつ、災害時にも転用可能なものを用意しているのですが、つい先日、一つの盲点によってちょっと困ったことがありました。

自宅の調理にはプロパンガスを使っていて、過去大きな地震が周辺で起こった時でも、ガス管が外れていたり亀裂が入っていないことを確認した後で緊急停止したプロパンガスの利用をリセットにより再開し、例えば停電になっていてもガスだけは使えるような環境にあるのですが、先日急にガステーブルが点火しなくなりました。

昔の、ひねってガスを出すガス台であれば点火装置が使えなくても学校の理科の実験で扱ったガスバーナーを点火する要領で、マッチやライターを別に用意しておけば使うことができますが、最近のガステーブルはそのような事は安全のためかできないようになっていて、点火装置を使うためには単一の電池2本が必要になります。しかし、その日は朝起きてからお湯を沸かそうとしたらスイッチを押しても全く点火する状況ではなくなってしまったのです。

この時点で朝の7時頃で、単一電池を買いに行くのにコンビニを目指せば何とかはなったのですが、その前に大量に溜め込んである単三の充電式のニッケル水素電池に単一用のカバーを被せ、ガステーブルに入れて試したのですが、充電池の1.2Vという電圧と関係があるのか、満充電しているはずのエネループを使っても点火ができませんでした。

こうなると、やはりガステーブルが使えなくなった時にすぐに動かすための、単一電池のストックが必要になってくるということを実感しました。ガステーブルには単一アルカリ電池使用との表記がありますが、緊急避難的にはマンガン電池でも点火することは自宅のガステーブルでは可能でした。100円ショップに行くと、大体100円で購入できる単一電池はアルカリ電池で1本、マンガン電池で2本というところですが、基本的にはアルカリ電池を使いつつ、いざという時のためにマンガン電池も2本セットで用意しておくと石油ストーブの点火装置や電動の灯油ポンプ用にも流用できますので、常に単一電池のストックを2本用意しておくことは、多くの家庭にとって無駄ではないように思います。

今回は朝7時からしばらく耐え、近所の100円ショップが開く10時まで待って買ってきましたが、もしかしたらガステーブル自体が壊れているのではないかと思うほどいつもはできている点火ができず、疑心暗鬼にもなってしまいました。

今回は普通の生活をしている中でのトラブルだったため、あえて100円ショップの開店を前にしばらく待ちました。当然、自分が何も急く必要がなければそれれでいいいわけですが、災害時にはこうした電池のようなものは最初に市場から消えることが予想されるので、備えておく必要というものはあると思います。

ちなみに、今使っているガステーブルでは専用の鍋をせっとすると自動炊飯が行なえ、炊き上がったら自動で火が消えてくれる機能があります。電気炊飯器と比べると短時間で炊きあがり、味も火力のせいかいいような気もするので、もし停電時でも使えれば使いたいところです。もちろん、カセットコンロやキャンプ用のコンロも用意はしてありますが、毎日自動炊飯でお米を炊いていると、やはり鍋に付いて火加減を変えながらたくというのはけっこう大変です。
私の場合と同じように、自動炊飯が可能なガステーブルを使っていらっしゃる場合には、停電時でも使えるガスの優位性を生かすためにも、電池のストックは切らさないようにしていざという時に備えることをおすすめしておきます。


スマホカーナビの地図更新を信用しすぎるべからず

最近はずっとカーナビとしてスマホのアプリとして無料で使えるカーナビアプリを使っているのですが、先日ちょっと面食らう出来事がありました。目的地の名称についてうろおぼえだったので、複数のキーワードで入力したところそれらしい場所が出てきたのでその場所に向かったら目指す建物はあったものの、そこは目的の施設ではありませんでした。

その場所には以前来たことがあったのをそこで思い出したのですが、中に別の会社が入っていたのです。つまり、どういうことかというと今回利用した無料のカーナビアプリの地図は最新ではなく、過去の施設情報が残ってしまっていたようなのです。そこで改めてGoogle Mapを開いて同じことをしたところ、何とか最新の情報を入手することができて移転した場所がわかり、無事に目的地に到着することができました。

改めて思ったのですが、オンライン地図を使うカーナビアプリは常に最新の地図が使えると思いがちですが、例えば月ごとに更新が行なわれるような場合、翌月までは新しい内容があったとしても地図の内容は古いままになってしまうので、出掛ける目的地がオープンしたての施設だったり、移転をしたばかりという場合には、まず正確な住所を入手してからカーナビを使って住所検索をするなどして、安易にうろおぼえの知識のまま検索した結果を元にして出掛けない方がいいと思います。

今回の私の場合は、目的地が移転していたことを知らなかったので、だいたいのキーワード検索で大丈夫だろうと思ってカーナビの案内通りに進んだものの、案内を終了したにも関わらず目的の場所に着けず、目的の場所が移転したことすらその場所に着いてから気付いてしまったということになりました。ただ、実際に移転した場所からそう遠くないところに移転した目的地があったので再度調べ直して事無きを得ましたが、そうでなく目的地の移転した場所が目的地として入力した場所と全く反対方向で、それまで走ってきた距離がまるまる無駄になってしまうような移転の仕方をされていたらと思うと、事前にしっかり調べてから出掛けるようにしないとまずいと思いました。

さらに、スマホのカーナビについても、常に複数のカーナビアプリを導入しておいて、うまく目的地に着かなかった場合には病院のセカンドオピニオンではありませんが、すぐに次のアプリで調べられるようにしておくのも大切ではないかと思いました。

今回の私のケースでは通信費はかかるものの使用そのものには料金の掛からないカーナビアプリの「Yahoo!カーナビ」と「TCスマホナビ」では同じ誤った場所を案内されたものの、最後に残ったこれはAndroidスマホには標準で付いているGoogle Mapナビで正確な場所までナビしていただけました。ただ、これら全てのアプリを使い回しても、本当にできてすぐのお店や公共の施設についてはすぐ地図に反映されているとは考えない方が良いとも思えます。

カーナビに示されている地図は、ある意味完全に実際の道路状況を正しく示している場合だけではありません。冷静に考えれば当り前の話ではあるのですが、スマホで通信しながら地図を表示していくタイプのカーナビについて、「常に最新の地図である」という思い込みで私自身使っていたことも確かなので、今後はそんな事があるということも想定しながら便利に使わせていただこうかなと思っています。


ガジェット好きには「Apple Watch」と「wena wrist pro」に注目

先日詳細の発表があったソニーのスマートウォッチ「wena wrist pro」のコンセプトは、いわゆる時計好きの心をくすぐるようなものになっている気がします。というのも、時計本体にあえてスマートウォッチ機能を組み込まず、バンドの中に組み込み、リストバンドに有機EL液晶を組み込んでスマホからの情報を見ることができ、電子マネー機能や歩数計など使って便利な機能を盛り込んでいます。

さらに、時計本体は別売りとなっているのでSONYが用意したソーラーバッテリーの時計や機械式の時計をセットで購入してもいいのですが、現在使っている時計のベルトを外して「wena wrist pro」に付け替えるような使い方もできるようになっています。これは、スマートウォッチを使うことで今まで気に入って使っていた腕時計を流用できるということで、うまく自分の時計に合うような「wena wrist pro」と合わせられれば、他のスマートウォッチのようにそれほど目立つことなしに便利な機能を使うことができるようになります。

さらに、本体の充電はずっとスマートフォンと接続をしている状態で約1週間というのも実用的です。旅行の時などなかなかこの手のものを充電する機会がないまま使えなくなってしまう心配をせずに旅行に出られます。特に海外旅行やホテルを使わない長期キャンプに出掛けた時などは、万全の用意をしていてもスマホ優先に充電をしていれば、どうしてもスマートウォッチの方の充電は後になってしまい、気が付いたら電池が切れてしまったということになるかも知れません。この「wena wrist pro」はそのような心配がない分、今までこまめに充電しないとという強迫観念がある方でも使ってみたくなる製品であるとも言えるでしょう。

ただ、あくまで「wena wrist pro」はスマートフォンとセットにすることで実用になるので、出掛けた際にスマホを置いてきてしまった場合は使えなくなります。さらに文字表示についてもリストバンドの液晶表示部というのは小さいので、限られた情報しか表示できないということを十分理解した上での購入をしないといけないでしょう。

そうしたディメリットの項目を重視する場合、すでに先行してスマートウォッチとして一定の評価を得ていると思われるApple WatchもSeries3のコンセプトは魅力的に映るかも知れません。その点は「wena wrist pro」とは違います。
Apple Watchは最初こそiPhoneとの連携で使うことを想定されたものですが、現行機では本体の中に電子化された「eSIM」を導入することで大手3キャリアのSIMを使えばiPhone搭載SIMと同じ電話番号が使え、単体でネット接続ができるので(国内)、まさに腕時計大のスマートフォンというものが実現しているのです。GPSや電子マネーの機能も搭載されています。ただ当然ながら一日中使い続けようとするとカタログ値では18時間と1日ギリギリという感じになっています。何回も使って液晶のバックライトを付けるだけでも電力を消費するので、ヘビーユーザーほどこまめな充電をすることが必要になります。あまりにApple Watchに依存せずに適度に使うことが望ましいのではないでしょうか。

ただし、先述の通り「wena wrist pro」の場合はスマホと常に連携が取れていないとダメなので、ちょっと外に出る時にスマホを忘れてきてしまったような場合でも電話や歩きナビなどが使える(大手3社での購入および申込みが必要)Apple Watchの方が役立つ点もあります。もっとも、現在はeSIMにより通信機能を使えるようにしている関係上、いわゆる格安SIMの会社のカードをiPhoneに入れてもApple Watchとの電話番号の共有はできない仕様になっています。今後を考えるとApple Watchの使えるMVNOが出てくる可能性はありますが、あくまで格安SIMでということになれば「wena wrist pro」を導入しながらスマートウォッチの使い方に慣れておくという考えも十分ありかなとも思ったりするのです。

また、両方の機能をまんべんなく使いたいと思われる方については、Apple Watch Series3のバンドを「wena wrist pro」に付け替えて、2つの製品を同時に使う、ある意味究極の機能を持つスマートウォッチとして使えば、単なるメールやSNSの確認についてはApple Watchを使う必要がなくなり、結果的にApple Watchの電池持ちも良くなるという好循環が期待できるということもあります。ただし常に「wena wrist pro」とリンクする必要があるので、iPhoneも常に傍らに用意しておく必要はありますが、これこそ未来の何でもできる道具ではないかとしみじみ思ったりします。


NHKの受信料についての最高裁判決は将来の混乱を引き起こすか

先日、注目の裁判がありまして最高裁判所がNHKが徴収する受信料制度について、憲法が保障する「契約の自由」に反するかどうかが争われた裁判で「合憲」の判断が出ました。

今まではテレビを設置しているような家庭でも、強制でなく任意だからと言う理屈で受信料を払っていないケースがありましたが、これからはNHKはそうした人に対して裁判を起こし、NHKの主張が認められた場合、その世帯がテレビを設置した日までさかのぼって受信料を請求されるようになるそうです。今後はこの判例を根拠に裁判を起こすと言われると、なかなかNHKの主張が覆ることがないと思えば、受信料の支払いを拒めなくなる可能性が出てきます。

今の段階では家の中からテレビとアンテナを撤去し、普段使用しているガラケーやスマホにテレビのワンセグ電波を受信する機能がなければ受信料の支払義務は起きないと思いますが(ワンセグのみの所持の場合はまだ議論の余地はあるそうですが、これもワンセグは受信機だと裁判で認められれば受信料を払う対象になり得ます)、さらに今後NHKはインターネットによる常時同時配信(地上波)を計画しているということなので、本格的にインターネットによる同時配信のサービスが始まった時点で、自宅でのインターネットだけでなくインターネットのできるスマホを持っているだけでも受信料を徴収する根拠が生まれるので、テレビを持っていないという理由でも受信料の請求を断わることはできなくなるということも十分に考えられます。

実は先日の裁判ではネット配信に受信料支払い義務があるのかという点については踏み込んだ意見が裁判官からは出なかったそうです。実は先日まで私の思考というのは今後インターネットによる同時配信が行なわれた場合、もし世帯にテレビもアンテナもなく、スマホにワンセグ機能も付いていない場合、インターネットを引いている家庭に全て受信料の支払い義務を課すことになってしまうのではないかと思っていました。しかし、そもそもインターネットはNHKの同時配信を見るためのものではなく、単なる通信手段であるだけで放送とは関係ないとも言えると思います。したがって、将来ネットを引いているから受信料を払わなければならないというのはちょっと無理があるのではないかと考えることもできます。

となると、NHKは今までの「テレビが有る世帯には受信料支払いの義務がある」という理屈だけではPCモニターにインターネット環境を入れてネット放送だけで生活するような人から受信料を取れなくなってしまうので、そこから一歩進んで、必ずしもテレビがなくても全ての世帯から一律に受信料を徴収できるように放送法の改正をしようとしているのではないかとすら思ってしまいます。現実的には今受信料というのはNHKを見なくても徴収され、その際に受信料を払う根拠となるのが、NHKが公共放送であることから国からも特定の企業からも圧力を掛けられないように、税金や広告費に頼らず日本全国で放送が見られる安定した経営基盤を作るための資金として必要だというのです。

そのような理屈では地上波の民放が東京と比べて極端に見られるチャンネル数が少なくても、とにかくNHKさえ見られるようにすれば、特定の思想や企業論理によらない放送を作るために受信料を請求しているという理屈が通ってしまいます。おそらくNHKの本音としては、少子化による世帯数の減少をにらみ、今後一人暮らしで家に何もなく、ネットも引いていない世帯からも自分達の活動基盤を守るために強制的に受信料を全世帯から取りたいということなのでしょうが、そこまで強制的にお金を取られるのが本当に問題ないのでしょうか。

上下水道や電気代のような人間が生きていくのに必要な「ライフライン」というものでも使わなければ料金は発生しません。今回の判決というのは、テレビを見る手段がなくとも「NHKに公共放送事業を行なわせるための資金」として衣食住とは直接関係ない受信料を強制的に日本で生活する人全員から取るという事について、道筋を付けたものではないかと心配するところがあります。

最近NHKは東京に新しい放送センターを作ることが決定し、実は私の住んでいる静岡でも静岡駅から歩いて行ける立地のいい場所に新放送局を作っており、もうすぐ完成する運びになっています。全国でこうした新しい施設や設備投資をし、技術的なところでは4Kや8Kの高解像度での放送を実用化するための研究、そしてテレビがないという言い訳が通らないようにするためもあるのでしょうが、インターネットによる常時同時配信をストレスなく見られるようにするための回線の整備なども受信料によって行なわれていることも忘れてはいけません。

もちろんテレビを毎日見ている人にとっては、新しい技術が確立して便利になるのは嬉しいですし、今後を考えると必要なところもあるでしょう。しかし、テレビを見なくても生きていくことはできますし、車の旅でテレビが見られない環境になったことをきっかけにしてあえてテレビのない生活を選ぶ人もたりします。そんな人達からも将来には毎日テレビを見まくるような人と同じ負担を求めるような方策は何かテレビを見ない人にはただお金を取るだけになってしまいかねず、今後のNHKの動向によっては相当受信料を払わない人とNHKとの間で現場が混乱して荒れる状況が生まれる懸念が出てきます。

車での旅行をすることが多いと、私の場合は車を運転しながらラジオを聞いたり、山の中に入るとワンセグの電波が届かない事が多いので、旅先の夜はテレビと離れた生活になり、意外とテレビを見なくても大丈夫だとも思えたりするのですが、自宅に戻るとついテレビを付けてしまいます(^^;)。そんな中、先日道の駅に停まっているいかにも車中泊しながら日本一周しているような軽のワンボックスを見ましたが、その車の屋根にはしっかりと地上波デジタル受信用のきっちりとしたアンテナが立っていました。

もし自分が生き方を変えようと断捨離を行ない、今まで暮らしてきた家を引き払い、とりあえずは車の中を仮の宿として次の人生の目標を求めて日本一周に出掛け、車にアンテナを立てながら地上波とBSのテレビを見る事も可能なくらいな移動する居住スペースの中にテレビがどこでも見られるような環境を作ったとしたら、果たしてNHKは移動中の車の中まで受信料を払えと追ってくるのでしょうか(^^;)。さすがに今の私にはそのような事を試すだけの度胸も気合いもありませんが、NHKは全国組織ですからすぐさま自分の車の写真が全国に回されて、要集金リストに入ってしまうのかも知れませんね。


新ATOKを使い続けるためには毎月の支払いが必要に

ジャストシステムは日本語ワープロの新製品「一太郎2018」とこれも新たな日本語入力システムとなる新「ATOK」の詳細を発表しました。現在店頭でも販売されている「ATOK2017」については今後もパッケージ販売は続けるとのことですが、機能を強化した新しいATOKについては、2018年2月1日からパッケージ販売を止め、販売方法を月々払の定額制「ATOK Passport」という形で提供することになるそうです。使ううちは必ず料金が発生するということで抵抗を覚える方もいるかも知れませんが、複数のデバイスを持っている方については常に最新の「ATOK」をWindows、Mac、Android搭載のデバイス10台まで利用できるサービスなので、料金さえ折り合えばかなりお特に日本語入力システムをATOKに統一できます。また「ATOK Sync AP」という仕組みを使えば、キーボードの機能振り分けなども複数のデバイスで統一できます。

価格については、「ATOK Passport[ベーシック]」が月額286円(税別価格 以下の表示についても同様)で、前のバージョンと比べるとミスの修復率を35%向上したとのことです。上位版の「ATOK Passport[プレミアム]」は月額476円でベーシックの機能に加え「広辞苑 第七版」を加えて、広辞苑から検索や意味の確認などができるようになっているとのことです。

最初に書いた通り、現バージョンは追加料金が発生しないパッケージ販売が継続されるということなので、日本語入力システムにこれ以上お金は掛けたくないという方は、今のOSがサポートされるまではパッケージ版を使い、サポートが終了した後に次の方法を考えるということでいいと思います。それよりも、ATOKがないと日本語が書けないという方にとっては、毎月少ない投資で最新のATOKがマルチデバイスで使え、問題が起こってもすぐに対応してくれるような体制になってくるわけですから、むしろ歓迎するという方も少なくないのではないでしょうか。

私自身、最初に購入したパソコンがMacだったこともあり、Macに標準で搭載されている日本語入力システムが合わず、複数のパッケージ販売されていた日本語入力システムを購入した上で導入し、色々試した中ではやはりATOKの変換効率の良さが気に入ってしばらくは使っていました。当然有料なわけですが、当時はOSに付いてくる日本語入力システムが貧弱であり、そんな中で優れた製品であったりきめ細やかなサポートを得るためには対価が必要だと思っていたので、数千円かけても自分に合った日本語入力システムを使おうと、さらにこの手のソフトを買い続けました。最終的には「WXG」という自由なカスタマイズが可能なソフトに落ち着いたのですが、残念ながらこのソフトは開発が中止されて今では安心して使えなくなってしまいました。

ジャストシステムは製品のシェアもかなりありますので、簡単に開発を放り投げることはないでしょうし、今回の発表についても安定した経営基盤の構築のために出した方向性だと思っていますので、パソコンの日本語入力と言えばATOKだと思っている方は、素直にジャストシステムの提案に乗るしかありません。実のところ、今がニュースで言われているように本当に景気のいい状況なのか悪くてどうしようもない状況なのかわかりかねるところもあるのですが、少なくとも継続してソフトを作り、さらにバグ対策やセキュリティーホールを塞ぐなどの作業を続けるためには費用がかかるわけですから、トータルの出費は例えばMVNOの乗り換えなどで少し安くすれば、月々の負担感もそれほどなく、常に最新で快適な日本語入力システムを使い続けることができるようになります。

私自身としては、現在ATOKはカスタマイズの自由度が制限されているため使わず、日本語の入力方法も日本語入力システムに頼ることなく自分の責任で決めるような入力方法を使っています。とにかく、ATOKでは私が常用している癖の強い入力方法を使えるようにセットすることが今だにできないため、その点が改善されない限りは今後もATOKに乗り換えるつもりはありません。唯一メジャーな日本語入力システムで私のわがままな入力方式に対応してくれているのが、誰でも無料で最新のシステムが使える「Google日本語入力」です。そのため私の持っている全てのパソコンには「Google日本語入力」を入れて使っています(Linux環境ではmozcというアプリになります)。

無料のソフトなのでいつ開発が終了と言われても文句は言えませんが、さすがに今のGoogleが日本語入力システムを提供しなくなるということは当分ないと思えますし、Googleは割とジャストシステムと違って少数者の意見も開発に反映してくれるような気風もあるので、個人的にはほとんどショックはありません。むしろジャストシステムが月額利用の形で日本語入力システムを採用した事で、今までは取り合ってもくれなかった独自の入力方法への対応についても聞く耳を持ってくれればかえって嬉しいですし、もし今使っている入力方法をATOKでも使えるようになったとしたら、お金を払ってでもしばらく使ってみて今後も使うかどうか考えてみたいとすら思っています。

果たして今回の発表によってジャストシステムはユーザーの声をどこまで聞いてくれるのか、しばらくはGoogle日本語入力を使いながらじっくりと見てみたいと思っています。今後「ATOK Passport」の月額負担で新しいATOKを使おうと思っている方も、果たして毎月の費用と、その使い勝手との間にバランスが取れているのか、料金以上に使えるものになるのか、単に料金を取られると感じるだけなのかしっかり判断をしながら使われるのがいいのではないでしょうか。そうした事はまだしたくないという方はパッケージ版の方を入手されるべきだと思います。