月別アーカイブ: 2015年10月

自動運転車の報道からわかること その1 開発パターンは2種類ある

 今週は東京モーターショーがあるということもあってか、2020年という東京オリンピックの年がターニングポイントのように国内の車のメーカーがこぞって自動運転車を開発し、試作車を発表しているようです。

 そんな中、あくまでモーターショーというのは次世代におけるコンセプトカーを示すためにとハンドルがなく運転者もいらないような車を出しているメーカーもある中、日本の自動車メーカーの多くは市販するまでに期限を設定し、具体的なスケジュールの中で動き始めている印象です。ですから、同じ「自動運転車」と言っても2種類のものがあるということを把握しておくことが大事でしょう。

 自動車メーカーではないグーグルが提案する車は、車自体が全てを判断して目的地まで連れて行ってくれるような車を出すことを想定しています。そうなれば車の中で好きなことをしながらいるだけでいいわけで確かにすごいと思いますが、車自体にバグがないかというような技術的な問題点とは別に、こうした車を高速道や一般道で走らせるためには大きな問題があることも確かです。

 それは、交通違反をした場合や事故を起こした場合に誰がその費用を払うかということが解決されなければ、ハンドルのない自動運転車は、公道を走ることについての認可が下りないだろうと予想できます。例えばグーグルが出す車について、その車がナンバーを取って走っている限り、車自体の不具合によって賠償責任を伴う事故を起こしたり、スピード違反などの交通違反をした場合の反則金をグーグルが全額出してくれるなら近いうちに夢の車が実現するかも知れませんが、さすがにそこまでグーグルが責任を持つとは言わないでしょう。普通のパソコンと車との決定的な違いは、車は走る凶器にもなり得るというところがあるので、実現するまでには非常に多くの問題を解決しなければ公道は走れないでしょう。専用道路を巡回するような形でなら今の技術でも何とかなりそうで、いわゆる過疎地域での住民の足として使えないこともないでしょうが、それには道路といえども専用線を整備するコストもかかります。

 それとは違い、多くの日本メーカーが競っている自動運転車というのは、基本的にはハンドルなど今までの車に付いているものは全てそろっていて、あくまで人間の運転をアシストするという形になっています。そうは言ってもマニュアルモード(従来の運転と同じ)から自動運転モードに切り替えると、全くハンドルやアクセルから手と足を離しても車が動くところまで実験ではできています。

 ただし、そうは言っても事故を起こした責任は運転者にふりかかってくるようにしないと、公道を走るための許可は得られないでしょうから、自動運転時にやることがないからと他の事をやったり居眠りをするというのは、もし何かあった場合を考えると恐いですね。まだ何も決まっていない時に言えることではないでしょうが、大事故が自動運転時に起きたとして、その責任が車自体にあるということをメーカーがすぐに認めてくれればいいでしょうが、素直に認めてくれなかった場合には、状況にもよりますが裁判になって大変な事になる可能性も今のままではあります。それでも、運転者の目だけでなく車自体の過池やレーダーによって今までよりも事故自体は減っていくでしょうから、自動車保険は無くなりはしないにしても、安くなる可能性はあります。個人的には自動運転車というよりも、この「運転アシスト」という機能を全面に押し出して、リコールがかかる重大な欠陥以外の事故は個人の責任で解決するという今までのやり方を引きついで車と付き合っていくのが無難だと思いますね。

 あとはどの程度の価格で自動運転が可能な車が売られるかというのが問題でしょう。また、未来の車ということで言えば、電気自動車や水素自動車といったような環境に配慮した車と比べた場合にどうなるのかということもあります。自動運転機能を電気自動車や水素自動車にしか付けないという販売戦略も考えられますし、一つ言えることは、よほど車が好きかお金が余っているのでもない限りは、現状ではあせって水素自動車はすぐには買わずに自動運転車の動向を注目した方がいいということでしょうか。


NHKBSで放送された「高速道路の旅」

 以前のブログで放送予定を紹介した「列島縦断2800キロ!高速道路トラックの旅!!」を見ることができました。鹿児島から日本最北端の北海道まで高速道路を乗り継いで行くという、まさにテレビ東京の企画がそのままNHKにやってきたような番組なのかと思って見てみました。

 当然ながらテレビ東京製作ではないので、この手の番組に付きもののクリアしなければならない条件もなく、旅人の山口智充さんと一部区間をお伴するゲストが、自分から運転はせずこれも区間ごとに入れ替わるトラックドライバーの運転によって進んで行きます。

 番組全体が90分しかなかったこともあってかなりハイペースで途中の仕込みもありつつ進んで行くのですが(^^;)、さすがNHKだと思ったのは、まだ開通していない長篠付近の新東名の工事区間にトラックのまま入れてもらって中を見せてもらえたことでした。この辺はブラタモリと同じような番組の雰囲気でした。また、普段なかなか使う人が少ないと思われる新東名にあるドライバーズスポットのシャワー室の内部をきちんと見せてくれたので、いつも入口付近のおでん屋の奥がどうなっているのかと思っていた人には役に立ったのではないでしょうか(^^)。

 逆に残念だったのは、山陽道の宮島サービスエリア内にある宿泊施設の一つ、民間の企業がやっている「旅籠屋」さんに泊まったのは良かったものの、一部屋いくらなのかというような情報のフォローが全くありませんでした。こういうところはNHKならではなのかとも思ったのですが、全く一貫して料金を紹介していなかったのではなく、途中の岩手県前沢サービスエリアで前沢牛の串焼きを食べていた時はちゃんといくらか出ていました。そもそも情報系の番組作りはしていなかったのかも知れませんが、日本縦断中にはどういうところに泊まるのか、経費的にはいくらくらいかかったのかというような所も気になりました。

 見る側が番組に何を求めるのかということと、実際はどんな番組だったのかというギャップがあったことに間違いはないでしょう。今回紹介した番組は番組名こそテレビ東京の旅番組と見間違えるようなものだったものの、作り手は旅番組というよりも日本の高速道路について紹介した番組だったということだったのかも知れません。ただ、そうした番組作りをするなら「ブラタモリ」でカバーした方がもっと深く日本の高速道路について見ていくことができるでしょう。ただそうなると旅番組とは違ってきてしまいますし、NHKは今後この種の番組をどういう感じで作り込んで行くのか、期待と不安を感じた今回の番組視聴でした。


Amazon fireTV stick試用レポート

 アマゾンのプライム会員になってビデオをパソコンやスマートフォンでは見られていたものの、やはり大画面のテレビで見たいということでプライム会員になったのと同時に注文しておいたfireTV stickが届きましたので紹介したいと思います。

Dsc_0183

 こちらのタイプは音声によるリモコン操作ができないタイプですが、その分安くなっています。箱の中には写真にある本体とリモコン及びケーブルとACアダプターが入っているだけです。説明だと電源はちゃんと付属のACアダプターから取らないとまずいような事が書かれていましたが、私の環境の場合はテレビのUSB端子からでも正常に動きました。テレビの画面でリモコンとのペアリングを行ない、Wi-Fiの設定をすれば使えるようになります。

 同じような端末のChromecastとの違いは、fireTV stickはパソコンやスマートフォンを経由しなくても、付属のリモコンだけで全ての操作ができるということです。YouTubeやニコニコ動画などをテレビで見るにはアプリを本体にインストールすることによって使えるようになります。パソコンを立ち上げながら使う必要がないのが楽な人がいる反面、リモコンだけではお目当ての動画に行きつくまでの検索がめんどうで(いちいち文字をボードから入力しなければならないため)、スマートフォンを扱い慣れている方で、使うサイトがChromecastに対応しているならChromecastの方が早く目的の動画にたどり着けるという違いはあります。

 ただ、アマゾンのプライムビデオをテレビで見るにはfireTV stickがないとだめですし、アプリをダウンロードすればゲームもリモコンや別売のゲームコントローラーを使って楽しめたりするので、どちらかがどちらかを完全に凌駕するものではないというのが現在のところではないかと思います。

 旅行にはどちらを持って行くかというと、リモコンを旅先で失くしたらスマートフォンのリモコンアプリの使い勝手がいまいちなので、fireTV stickは自宅に置いておく方がいいかなと思いますが、外先のテレビでどうしてもプライムビデオを見たい場合はリモコンはスマートフォンのアプリで代用して本体だけ持って行くという手もあります。

 今後、さらに使えるアプリや、今まで考えられない使い方がアプリで提案されるような状況が出てきたりすれば面白いですが、Chromecastも新型がアナウンスされるなど、こうしたデバイスも色々競争があると使う方としては便利になっていいなと正直思います。これからはChromecastと使い分けながら楽しませていただこうと思っています。


今の国産車の耐久性はいかに?

 先日、テレビドラマの「刑事コロンボ」を見ていた時の話です。彼の乗っているプジョーのカブリオレはポンコツ寸前でまともに動かないという設定なのですが、ドラマの中で、車の走行距離についての言及がありました。それによると15万キロ走っているそうなのですが、ドラマではもういい加減新しい車に買い換えた方がいいといろんな車屋さんにさんざん言われながらもコロンボはプジョーにこだわるのです。

 ちなみに、私が現在乗っている平成18年のホンダ・フィットがついに10万キロに到達しました。もちろん私がずっと乗っているわけではないのですが、この時点では昨年に車検を通した時もそれほど問題は見付からず、まだまだ大丈夫そうです。ネットで同じ車に乗っている人のブログなどを調べてみたところ、20万キロくらいなら普通に整備をやっていれば問題なく走ることができるという、こちらにとっては大変ありがたい事例であったので、できるだけエンジンに負担をかけずにもう10万キロ乗れるくらいまで頑張ってみようかと思ったりします。

 一般的に軽自動車は普通車と比べると常時回転数が高い分消耗も激しいと言いますが、それでも営業用に10万キロを超えても平気で乗っている人もいますし、メンテナンスと普段の扱い方いかんによって変わってくるということもあるでしょう。過去には10万キロを超えた軽自動車でいろんなところに行っていた時期があったのですが、エンジンの調子はすこぶる良く、もしかしたらエンジンを載せ換えたのではという疑問もわくほど調子良く乗り続けることもできた車も私の車遍歴には存在します。逆に大丈夫と思っても急にダメになる車もありますし、いい車に当たっているかどうかというのは運次第ということもあるのかも知れません。

 それでも、総じて日本車というのは乗り潰すことが難しい車だと言えます。20万キロから30万キロ乗ったトヨタのハイエースや日産のキャラバンのような普通車のワゴン車は、それだけ乗ったにも関わらず中古車市場で値が付き、そこから海外へ行ってさらに距離を乗ることもあるといいます。海外には独自の部品屋さんがいて、消耗品は現地でも手に入るそうですが、いかに私たちがまだ使える車を手放しているかという風にも思えます。

 前に乗っていたワゴンRは下取りで高く売ろうと思って早めに手放してしまったのですが、今のフィットは今手放しても下取りの価値はほぼないと思いますので(^^;)、重大な故障が起こったり、車検に莫大な費用がかかるような場合を除き、そのまま乗り続けるようにしたいと今は思っています。次に買う車が新車ならともかく、中古車の場合は新しく買った車の方が不具合が出る可能性も0ではないというのが恐いところなので、今後もフィットによる車中泊を極めていきたいと思っています。


地上波民放5社による見逃し配信「TVer」サービス開始

 昨日から東京の地上波キー局が合同で運営するテレビ放送の見逃し配信サービス「TVer」が開始されました。早速、iPad mini2に専用アプリを入れ、だいたい各局10番組くらいある再配信の番組がアプリ経由で見られることを確認しました。

 当然でしょうが、動画そのものをchromecastでテレビに映すことはできそうになく、とりあえずは端末での視聴ということになりますが、今まではそれぞれの局のサイトやサービスを探して見付けないとなりませんでしたが、配信する番組の数は限られるものの、これからはアプリから開いて確認できるので楽ですね。

 今後の使い方を考えた場合、TVerで配信している番組を覚えておけば、あえて見逃しても後から見られますし、録画予約についても単に見るだけなら録画予約を忘れてもこちらで見ればいいと思えるのでかなりテレビ生活の状況は変わってくるのではないかと思います。

 例えば、TBSでは今後の人気が予想される連続ドラマ、日曜午後9時からの「下町ロケット」の見逃し配信が行なわれていますが、旅先でしかも帰宅途中で見られないような場合でも、モバイルネット環境さえあれば放送終了後、車の中で見ることもできるでしょう。今までも留守中に予約録画をして改めて見るという方法も考えられましたが、やはり改めて見ようと思っている間に時間というものは過ぎてしまうものです。旅からの帰宅時に渋滞に巻き込まれてしまったような場合なら、運転手以外の人は渋滞のイライラをいくらかは解消できるのではないでしょうか。

 ただ、全ての番組が見られるわけでもなく、その内容は従来の民放各局の基準に照らして配信されているものなので番組自体に目新しさはないかも知れません(ドラマ以外のバラエティーはそれほど内容は変わっていない印象です)。それと、NHKはこのサイトには当然ですが参加していないので、朝ドラや大河ドラマはNHKオンデマンドを利用しないとネット経由では見られないのは相変わらずです。

 今後は、Chromecastなどでテレビから直接見られるようになってくれると、それこそ録画環境がない人でも気楽に番組を見逃してその週のうちの好きな時間に見られるようになるので、配信を見られる時間のある人にはさらに使いやすくなるでしょう。将来的にこのサービスがもっと一般的になれば、テレビ自体にTVerのサービスを使えるような機能を付け、リモコンで操作できるようなこともあるかも知れませんが、それは今後のサイトで扱える番組が増えるかどうかにかかっているでしょう。

 今後、本編を見逃し配信するかと思って見てみたら、数本をまとめた総集編だったり予告編だったりすることが多ければ、逆にサイトに訪れる人は減って行き、代わりに動画配信サイトに人が集まることも考えられます。サービス開始日からネガティブな話をしてもしょうがないので(^^;)、今後は積極的にこのサイトを使いながら順調に配信番組が増えてくれるところを願いたいと思います。


圏央道部分開通で東名と東北道が繋がると

 2015年10月31日に埼玉県内の桶川北本~白岡菖蒲間10.8kmが開通することで、東名の厚木から新たに東北道がつながることになりました。今までは中央道・関越道が繋がっていましたが、東北方面に行く場合はいったん降りるか関越道を経由して行っていたものがスムーズに行けるようになるということです。

 ただ、これでさらに東名から圏央道に入る厚木付近の交通量が増すであろうことが予想されますので、慢性的な渋滞も考えられます。私のいる静岡からだとスムーズに進めるのが東名で厚木まで行ってそこから圏央道というのがスムーズではありますが、時間と料金の節約のためには別ルートでの計画もありかなと思います。

 東名を清水ジャンクションで新東名に乗り換えると、山側に入った道をしばらくは進めます。途中の新富士で降りてしまい、そこから西富士道路(現在は無料化された道路)を経由して中央道の河口湖インターから中央道を通って圏央道に至るルートはスムーズに抜けられれば料金はそこそこ安くなります。ただ、富士宮市内の混雑は仕方ないと諦めるにしても、朝霧高原あたりから河口湖方面は先日に長渕剛さんのコンサートが行なわれた時にはどうにも進めないという一本道なので、イベントの有無や花や紅葉の季節など極端に混み合うことがあります。その点に注意してルートを選ぶ一つの案として考えてもいいでしょう。

 今後は常磐道まで圏央道経由で行ければさらに便利になるように思いますが、過去に東北に車で行った際には東名の終点から首都高速に乗り、間違わずに東北道入口にカーナビもない時代にはほぼ間違えて迷っていたことを考えると、極端に言えば地図を見なくても高速道路で迷うことはないと思います(^^;)。この開通を機に、関東地方からだけでなく西からも東北に今よりももっと多くの人が行って欲しいですが、レジャーで使う側としてはいわゆるフリー乗降区間の充実した東北観光に特化したETCを利用したフリーパスと併用して使うのがお得でしょう。


「自立型防災通信ステーション」とは

 災害時のインターネット通信というのは基本、ライフラインである携帯電話網や光インターネツト、ADSL回線が生き残っていることが前提条件となります。さらに、停電が起こった場合、ルーターを動かす電気および、携帯電話の基地局の自主電源が切れてしまっても使えなくなります。災害当初はまだ携帯電話は使える可能性はありますので、安否確認のための発信は電波が来ているうちに済ませるというのが鉄則です。個人宛てのメールでは回線が込み合ってつながらない恐れもあるので、いわゆる災害伝言サービスを利用する方がいいでしょう。

 と、ここまでは過去の災害をふまえたお話でしたが、最近になってインターネット環境も自立型で災害時にも使えるようにするプロジェクトが進められているというニュースがありました。これはこちらの地元である静岡市での話です。静岡市内にある静岡県立大学で、電源には太陽電池、通信手法には衛星携帯電話を使ってインターネット接続を可能にし、これを10キロ圏内にある施設に中継することによって病院や公民館などでもWi-Fiによるネット接続を可能にすることを目指した自立型防災通信ステーションの実験を行なっているようです。

 今後は利用できる施設内にも太陽電池とルーターなどの設備がいるということと、利用者が集中してもサーバーがダウンしないような通信規制をどうするかという問題はあるようですが、地域内のどこへ行けば自立型防災通信ステーションの利用ができるかをわかっていれば、避難場所を選ぶ際には通信ステーションのある場所を目指すという方向性も見えてきます。

 まだ全国でこのようなネットワーク作りは試されてはいないかも知れませんが、これだけインターネット網が普通の生活の中でも不可決なものになってくる中、電話を復旧するより先にインターネットを使えるようにした方がいいという声も少なくないでしょう。こうした取り組みをやっている自治体は静岡だけではないと思いますので、興味のある方はホームページなどで調べてみてはいかがでしょうか。


有料のYouTubeは成功するか

 今のスマートフォンのデータ通信の多くが動画閲覧に使われているとも言われる中、無料で楽しめるということで多くの人たちが利用しているのがYouTubeであります。アメリカでは事前に開く広告を表示させない代わりに月額約10ドルの有料で動画を楽しむプランが出てくるそうです(他にオフライン再生、バックグラウンド再生も可)。また、音楽の動画についても新たなサービスを展開するようですが、新たに有料会員専用の動画が出てくるということですが、そうなると今まで著作権グレーの動画についてどうなるかというのも気になります。

 このブログでも度々紹介してきましたように、動画配信サービスは群雄割拠の状態で多くのサービスがひしめきあっています。ある程度のクオリティを持った動画を見るために全くの無料ではできないことは理解できますが、複数のサービスに掛け持ちで入るとダブってしまうものも結構ありますし、もし今まで見ることができていた動画がことごとく消され、その代わりに有料サービスへ誘導されたら、真剣にどこのサービスに入って何を切り捨てるかと悩む人も出そうです。

 かくいう私は今月末でAmazonプライムの無料体験期間が切れるのですが、今のところ1年間はプライム会員を続けてみようと思っていた時にYouTubeの発表があったので、まだ日本ではどうなるかわからないながらもこのまま続けるか別のものも検討すべきか迷うところです。かろうじて今は一年間は続けようとは思っているのですが、あまりに多くの有料サービスが乱立するというのも大変です。

 話をYouTubeに戻しますと、有料会員のメリットとして挙げられている音楽、映画、テレビ番組を見放題としている点で、特にテレビ番組が日本で見放題になるのなら入ってもいいという人は少なくないでしょう。恐らく国内の地方局は大反対運動を起こすと思うのでまずアメリカ並みのサービスは無理だと思いますが、見逃し配信の形でも多くのテレビ番組が見放題になるなら、テレビ番組の録画自体がいらなくなる可能性もあり、それこそ、NHKとの契約を解約しても大丈夫と思う人が増えるかも知れません。そう考えるとますますアメリカ並みのサービスは無理かなと思えるのですが(^^;)、まずはGoogleの対日本戦略を期待して見たいですね。


読売巨人軍だけが悪いわけではない野球賭博選手

 プロ野球の話題といえば昨日行われたドラフト会議で、読売巨人軍で野球賭博に関わった選手の存在にはいったんフタがされた形になっています。

 しかし、ドラフト会議の仕組みを見ていればわかる人はわかると思いますが、読売巨人軍の選手管理のみが問題ではないというとも明らかでしょう。
 というのも、現在日本のアマチュアでプレーする選手がプロ野球の選手になるためにはドラフト会議で指名されなければいけません。たとえ意中の球団があったとしても、その希望が叶うというのは偶然に過ぎません。普通の職場なら能力があればある程条件のいい会社を選ぶことができますが、野球の場合は能力があればあるほどドラフトで競合し、くじで自分の運命が左右されてしまうのです。
 つまり、プロ野球の選手というのは球団に就職するわけではなく、プロ野球機構全体に就職するというほうがわかりやすいわけです。ここで、改めて選手の不祥事について考えてみれば、もちろん所属球団である読売巨人軍の責任は免れるべきではありませんが、最終的な責任というのはプロとしての心得を教えるべきプロ野球機構にあるものだとドラフト会議を見ていると思えてくるのです。
 特に高卒で入ってくる選手については、社会のなんたるかを知らないまま活動するわけですからしっかり研修を受けて、活躍する前に足元をすくわれないように気を引き締めていただきたいですね。

冬の流星観測には

 昨日はオリオン座流星群の極大日でしたが、天体観測がお好きな方は実際に見に行かれた方もいらっしゃるのではないでしょうか。流星を見るというのは他の天体観測とは違って望遠鏡や双眼鏡は必要とせず、写真を撮ることでもなければとにかく流れるまで空を見ていればいいので気楽に見られます。

 ただ、立って空を見続けるというのは首に相当の負担がかかりますので、仰向けに寝ながら見るのが一番楽です。快適に観測を楽しむためには、ある意味車中泊をするための装備が便利なので、興味のある方は揃えてみるのもいいかも知れません。

 屋外で寝ながら空を見る場合、最大のポイントが地面に直に寝ると、下の具合によっては体を痛めてしまう恐れがあります。レジャーシートくらいでは小石の感触が残り、快適とはとても言えませんので、いわゆるキャンプ用のマットは用意したいものです。マットは寝心地を良くする目的の他、冬の時期には地面から直接来る冷気をシャットアウトする効果があります。安く済ませたいなら銀マット、もう少し予算があればウレタンの折りたたみマットや空気で膨らむマットなど選択肢はいろいろ出てきます。さらに、キャンプ用のベッドであるコットなら寝心地は抜群です。

 夏ならこれだけでもいいのですが、冬になると夜間はかなり冷え込みますので、毛布や寝袋の用意もあった方がいいでしょう。寝袋にも色々あって、封筒型とマミー型がありますが、長時間観測する場合はできるだけ体を露出させないマミー型の方がいいですが、帽子などを併用すれば封筒型でも大丈夫です。車中泊で使うのだったら封筒型の方が寝やすいということもあるので、お好みで決めればいいでしょう。

 1分に1個くらいは見られるという多くの流星が流れる有名な流星群は、夏のペルセウス座と冬のふたご座と言われていて、ふたご座は12月にやってきます。今回の流星群を見逃した方で、ぜひリベンジして見に行きたいと思われた方は、まずは屋外でしばらく寝ながら観測しても風邪を引かないような万全の装備をまずは揃えることをおすすめします。以上のような装備でも寒い場合は、カイロや湯たんぽを寝袋の中に低温やけどに気を付けながら使うのもいいでしょう。くれぐれも無理はせず、寒さに耐えられなくなったらすぐに車や屋内に避難できるように気を付けながらスケールの大きい天体ショーを楽しまれてみてはいかがでしょうか。