車関連ニュース」カテゴリーアーカイブ

特定の車のリコール情報や新しい車中泊に適していそうな車が出た時など、車関連のニュースはここでお伝えします。

ダイハツの不正報道を受けて思い出す「センターピラーレス車」の安全性は大丈夫なのかという問題

ダイハツ車の自動車販売における不正発覚の問題は、普通に考える以上に深刻な問題をはらんでいると言われ、今後メーカーはユーザーにどうやって内容の改善を行なっていくのかということが気がかりなのですが、個人的なイメージとしては私はあまりダイハツの車については悪いイメージはありませんでした。

以前は、主にスズキの軽自動車に長く乗っていましたが、スズキの車は車価が安い見返りとして部品自体の壊れやすさがあるという話がありました。例えば、パワーウィンドウを操作するレバーが折れるといったトラブルがあって、そんな時はスズキでなくダイハツの同車種にすればという話を聞いたこともありました。

これも本当かどうかはわかりませんが、客観的に言えばスズキは他社と比較して何とかコストダウンをしても安い車を出すという傾向は確かにありましたので、そうしたトラブルを避けるためにはダイハツを選ぶというような考え方もかつて私の中にあったことは確かです。しかし、まさかきちんと試験をしないでそのまま製品化をするような事が普通になっていたとは、特に安全性をないがしろにしているというエアバッグの話などが出ているので、今回はかつてそんなダイハツの車に感じた「不安」について語ってみたいと思います。

具体的には、ダイハツの軽自動車の中でも売れ筋の「タント」で、車からの乗り降りをしやすくするために採用された「センターピラーレス車」の存在です。サイズの小さい軽自動車にとって、4ドア車の場合ドアの大きさも小さくなるので、乗り降りがしにくいというのが普通なのですが、「タント」では前後の座席の間にピラー(柱)を付けていたのを省略することにより、前席のドアを開け、後席のスライドドアを開けばかなり広い乗り口を確保できます。

それはそれで便利なのですが、もしピラーのない側面から衝突を受けた場合、乗車中の人間の安全性はどうなっているのか? と普通は考えます。当時は、ピラーのない代わりに通常の鋼材よりも強くて軽いハイテン材を配置し、強席を確保しているという説明がありました。また、ピラーのないのは助手席側だけなので、左右の鋼材の重さが違う中で車の直進性は大丈夫なのか? という心配もありましたが、これもダンパーに左右で違うものを配置することによってバランスを取っているという説明がありました。

ただ、今回のニュースを見てしまうと、このようにメーカーが説明するピラーレス車を量販することについて行なった車の改良が、正しく機能しているのかどうかというのが改めて説明を求められるのではないかと思ってしまいます。私の知り合いでも数年前に新車でタントを購入して現在も毎日乗っている人がいるので、もし同じような他車の車に乗っていれば大丈夫だったのにといような事故があったらどうするの? と心配してしまうのですね。

今回挙げたのは数多くあるダイハツの車種の中でも「タント」一車種だけの話ではありますが、モデルチェンジをした際にすら気になったことだったので、メーカーにはこの件について安全性の検証をまずやってもらい、他社の同じような車と比べて安全性に疑問が出た場合には、特にきちんと対応(恐らくリコールでは何ともならないと思うので他社の中古車に買い替えられるくらいの金銭的な補償までする必要があるのではと思うのですが)をしてくれないと、毎日乗っている人にとって不安は消えないのではないかと思います。

今後、ダイハツについて色んな不具合のニュースが出てくると思いますが、そんなわけで私は「タント」の「センターピラーレス車」の動向についてマスコミの方々にきちんと取材をしていただけることを希望します。そして、過去の事故についてもしっかり検証して欲しいと思います。願わくば、タントの側面衝突に対する安全性能が他社並みと認定されることを願っています。


ハンドルを握ることについての責任とあえて車に乗らないというプロ意識

先日、たまたま見ていたテレビのバラエティ番組でお笑い芸人のハリウッドザコシショウが色々と語っているのを見ました。(フジテレビ「トークイーンズ」2023年10月12日放送分)

最近はYou Tubeで手品・マジックの種明かしがされてしまうほどの物事を裏側を見せるような事で注目を集めようとする傾向がテレビバラエティにもあるようで、今回紹介する放送でも、裸で大声を挙げてネタを行なう、人によっては生理的に嫌うような芸風のハリウッドザコシショウさんの内面について、本人から言わせると「営業妨害では?」と思わせるような感じで番組は進んでいきます。

このハリウッドザコシショウさんは、私の住む静岡市出身の方で、まだ売れる前から地元のローカルバラエティに出演していたので、比較的好意的な感じでその出演番組を見ていたのですが、こうした番組だけでなく、ネットニュースでも真面目に努力している姿が紹介されていまして、単なるネタ披露ではない内容のものもなかなか面白いと思えました。

今回、ハリウッドザコシショウさんがデビュー当時からの仲間である野々村友紀子さんとの対談の中で、野々村さんが「これだけ売れているのになぜ車を買わないのか?」という疑問に答えたその内容が、最近の大きな芸能ニュースとシンクロしてとても印象に残りました。

ハリウッドザコシショウさんは学生のころから芸人を志し、吉本興業のお笑い養成所に入ったもののそこで人気者となることができず、相当苦労をして現在の事務所に入り、40代になってようやくテレビに出ることができるようになりました。本人の考えでは、学生の頃からの夢が叶い、お笑い芸人として認知されているので、この立場を手放したくないという事がまず第一にあるということでした。

お笑い芸人を含む、人気のある芸能人が「事件」を起こし、檜舞台から強制退去せざるを得なくなった状況については多くのパターンがあります。特にハリウッドザコシショウさんにとっては、先にちょっと触れた静岡発のローカル番組に呼んでくれてかわいがってもらった、お笑い芸人ではありませんがピエール瀧さんの事件にはかなりのショックを受けたのではないでしょうか。

また、過去に所属していた吉本興業所属の芸人についても、様々な事件がある中で、外的要因でお笑い芸人として自粛したり、その場から退場したくないという事がまずあり、そのためには自分で移動するために車を運転すること自体をしないので(免許は持っていても)、「事故をしたら終わり(大きな人身事故をしたら続けられないことが前提としてあったのでは?)」だから、車を買う必要はないと野々村さんに答えたそうです。

この収録がいつあったのかはわかりませんが、まさに自分で車を運転したことで事故を起こしただけでなく、その場から逃げてしまった藤本敏史さんとは完全に明暗を分けたような感じになってしまいました。藤本さんも逃げてしまったら芸能活動ができなくなることは十分わかっていただろうと思いますが、それでも逃げてしまうというのは、魔が差したということになるでしょうか。そんな事を起こさないために、そもそも最初のところで、車を買わないという選択をするというのは、相当プロ意識が高いのではないかと私は思います。本当は、こういうことは外に向かって出すような話ではないと思っているかも知れませんが、逆にそれくらいの想いでお笑いをやっている人は少ないでしょう。そこに、私はハリウッドザコシショウさんの凄さを感じます。

車を日常の足として使っている私としては、車を使わないという選択をしろといわれても難しいですが、だからこそ守らなければならないルールを守ることを今以上に大切に考えたいと思いました。私は芸能人や有名人ではないので、事故をして名前が出ることはまずないと思いますが、それでも、当て逃げやひき逃げをした場合には全国ニュースに名前が出るだけでなく、回りからの信用や仕事を失なうことになる可能性は十分にあります。

過去に様々な芸能人が事故を起こすたびにそうしたことを思いますが、今回ははからずも相当なプロ意識を持つことで、ハンドル自体を握らない決意をしてテレビに出ている人がいるということも頭の片隅にでも入れておくと、運転をする場合に生半可な気持ちではできないなとも思えます。これから行楽で車を利用する方も多いと思いますが、事故が起きるのは回避できない点もありますが、その後に逃げるような事は本人の問題ですので、その場から逃げずにきちんと事故処理のための対応することを第一に考えていただきたいと思います。


自家用車のライドシェアを普及させたければ若年層の「車離れ」を何とかしないと

以前このブログでも紹介しましたが、全国の路線バスが無くなっていくような状況が問題視されているように思います。大きな都市では、公共交通機関を使って旅をするような場合、タクシーはつかまりやすいと思いますが、地方の人が少ないような地域の駅にタクシーを呼んだとしても、駅で待っているタクシーがいない場合にはかなりの時間待たされる可能性が高く、場合によってはタクシーの運行が休みになっている場合にはタクシーを呼ぶこと自体が難しいような状況も出てきます。

そんな中で政府が出してきた解決策が、地域住民にお願いして必要な時に住民の自家用車を使って送迎をする「ライドシェア」です。当然タクシー業界は大反対していますが、どんな車でも送迎に使えるのか? ということがまずは気になります。

タクシーは走っていて故障で止まる事がないように、きちんと整備をされ、事故が起こった時にもその対応が専門のスタッフによって管理されているのですが、もし整備不良の車で送迎を行なっている時に途中で止まってしまった場合など、運行している中での様々なトラブル対応について安心できないという気もします。

そして、タクシー業界で働いている人の高齢化が問題になる中で、最大80才まで運転手として働くことができるようにするという話も出ています。これは、逆に言うと若年層の人がタクシーの運転手として働く人がいないことの裏返しでもあります。これは路線バスが消える原因の一つでもあるわけですが、現在新たな技術として無人運転の研究が進んでいますし、電車網が発達している地域で生活をしている人の中には、わざわざお金を出して免許を取っても車が買えないし、買ったとしても駐車場代が払えないからそもそも車を持つ前の段階の免許を取らないという方向に考えが行ってしまっても仕方がないでしょう。

最近増えてきた電気自動車にしても、自宅に充電用のコンセントを付けるのにはガソリン車と比べて車両代以外の費用がかかりますし、昔からの分譲マンションで生活をしている場合には、マンションの駐車場に設備が追加されなければそれまでです。また、駐車場を借りるにしても、電源完備の駐車場だと今よりさらに高くなるでしょうし、今後はガソリン代と比べても電気代が常に安くなるかどうかという問題もあります。

となると、そんな中で「ライドシェア」を普及させたい場合には、自家用車ではなく、カーシェアリングとして用意した車を誰かが運転して送迎するというような形で考えていくことも必要になってくるのではないでしょうか。私自身も今の駐車場で車のバッテリー充電はできないので、電気自動車は購入候補にはなりません。中古車でガソリン車が手に入るうちはまだ良いですが、ハイブリッド車の中古は電池が劣化すれば燃費はガソリン車よりも悪くなることが予想されます。それならもはや車の所有は止めてしまって、必要な時だけ車を借りて使う「カーシェアリング」に移行せざるを得ません。

しかし、これから免許を取れるようになる年の人が、カーシェアリングやレンタカーを運転するためだけに免許を取るか? という問題はあります。将来的にはタクシー業者がむしろ積極的に「ライドシェア」の業者に入っていき、車の整備や運転手の研修制度などのノウハウを生かし、タクシーとは別にパートタイムで免許があれば働けるような仕組みを作るようにして、車の送迎でもそれなりに稼げるようにすれば、それなりに送迎を空き時間に副業的にやりたいという人は出てくるかなという気もしますが、それで免許を取る人が増えるかどうかは、やってみないとわかりません。

とにかく、今では軽自動車でさえ高額で、さらに衝突を回避する安全設備が加わったこともあり、メンテナンス費用も上がり、人々が普通に車を持つことが難しくなっていることで、免許をあえて取らない人が出てくることを個人的には懸念します。せめて、現在かなりかかっているガソリン税を含む自動車関連の税金を安くして、車の維持費を圧縮するような事ぐらいは政府の方で行なってくれないと、さらに状況が悪くなるような気がしてなりません。今後は地方での交通が不便になる時期が続き、その見通しが良くなるためには自動運転で動く車をタクシーにできる時代まで待たなければならないのでしょうか。


マスコミがガソリン節約の方法をレクチャーする前に伝えていくべきことは

このブログでは直接的にはおしていないものの、「節約」に関する内容について色々書いています。これは、個人の限られた収入だけであれもこれも贅沢に生活するというのは難しいので、多少コストを抑えることで他の方に予算を使えるようにと色々考えた内容を紹介するとともに、自分の生活に活かすことを目的にしています。ただ、その場合には、できるだけそれまでの使い勝手を損なわないやり方を模索しています。そうしないとどうしてもネガティブな考え方に向かってしまうのではないかと思うからです。

最近、ガソリン代の値上りが過去と比べてもかなり高くなっていて、今年中に自宅の近くのスタンドでもレギュラーガソリンの1リッター当たりの価格が200円を超えてしまうのでは? という勢いになっています。今まで、政府の補助が入っていたものがしだいになくなってきたからだと言うことですが、同じように電気やガスの補助も無くなってしまったら生活そのものをエネルギー消費に向けざるを得なくなる以上、そのために生活自体が困窮するというケースも出てくるのではないかと心配になります。

そんな状況の中、マスコミ(ネットニュース含む)報道で見る機会があったのが、「自動車の運転の仕方でガソリン消費が減る」などという、個人ブログやユーチューブなどで発信されるべき情報を大手マスコミがコーナーを作って行なっているのですが、確かに個人的な努力が必要だと思う反面、単に節約だけを多くの人たちに紹介するだけで良いのか? という疑問も湧いてきます。

現在の日本には、一定のガソリン価格より値上がりした場合にガソリン税を引き下げてガソリンの価格安定を目指す「トリガー条項」があります。これはレギュラーガソリンの価格が1リッター160円を3ヶ月連続で超えた場合に上限25.1円分(ガソリン税の暫定徴収分)の税金を適用しないというものでしたが、東日本大震災の影響でその復興財源を確保するという事で凍結されたまま現在に至っています。

本来マスコミは、個人でいくら叫んでも変わらない政策に付いて物申すことで、社会的に訴えるような事をもっとやってもらっても良いのではないでしょうか。個人的にはトリガー条項に関わらず、現在のガソリン税の暫定税率分の徴収を止め、本体にのみ掛けないで各種税金との合計にかけている消費税を、ガソリン本体価格のみに掛けるようにするだけで、相当価格を下げることはできるでしょう。

暫定はあくまで暫定であり、それが訂正されることなく今まで続いていること自体がおかしいわけですし、販売価格のうちかなりの割合になっているガソリンに掛ける税金(ガソリン本体+ガソリン関連の税金)にも消費税を課すということも、やはりおかしいわけで、今の状況を正当化するなら、まずそうした矛盾を解消してから改めてガソリンに関する税金のあり方に付いて広く議論をすれば良いと私は思います。

ただ、今まで色々なところで同じような意見が上がっても全く政府は動かなかったわけですので、せめてマスコミはこうしたガソリン節約のためのノウハウを伝える前に、今のガソリン価格の仕組み自体がおかしいことについてもしっかりアナウンスしてから、節約のためのノウハウについての情報を流すべきではないかと思うのです。

電気自動車を使われている方もいると思いますが、今のお盆の大渋滞を伴う列島大移動をする車全てが電気自動車になった場合、途中でバッテリーが切れた場合どうなるのでしょうか。充電待ちの列とそれだけの充電をこなす施設(広い敷地)が整わないうちはとても電気自動車を主流にするのは難しいと個人的には思います。あとは電車のように高速道路を走行しながら電気を供給するような設備を作れば充電のための渋滞もなくなるでしょうが、そんな道路を作るためには果たしていくらかかるのか。そのために今の高いガソリン税や自動車関連税を取っているというのなら納得もできるのですが。


車に乗るならロードサービスについての予備知識とJAFの存在くらいは知っておかないと大変な事になる

車に乗っていてパンクして、インターネット上から検索して一番上に出ていた業者にロードサービスを依頼したところ、現地から修理工場にレッカー移動し、修理を行なった料金として18万円を請求されたという事例がニュースになっていました。その方は初めてのトラブルだったのか気が動転してしまって、とにかくスマホで調べた業者に電話して来てもらったことで、いわゆるあこぎな業者に当たってしまったということなのですが、パンクだけでなく車のトラブルで道路上で止まってしまうというような事が起こると、業者の言うがままになるというのは仕方のない部分はあります。

だとしたら、安心して任せられる業者にお願いするというのがまずは第一なのですが、過去に私も同じように長距離運転をする中で起こしたパンクトラブルに遭遇した事があるので、自分の経験と合わせて、事前に何を準備して、何について知っておいた方が良いのかをここで改めて紹介してみたいと思います。

まず、車のパンクについて今の車には昔の車ならほとんど付いていたスペアタイヤの設定がありません。少し前にはカタログにスペアタイヤが載っていて、車の中にスペアタイヤ収納のスペースがあったのですが、今の車にはカタログを見てもそうしたオプションが無い車がほとんどです。その代わりとして空気注入口からパンク修理剤の入ったボンベを注入する形での「パンク修理キット」が付いているのですが、個人的な意見にはなりますが、このセットを使うことはおすすめできません。

というのも、修理剤で穴をふさげる場合というのは限られており、一旦パンク修理剤で応急措置をしてから改めて本格修理をする場合、ベトベトになったタイヤの内側をきれいに清掃してから修理をすることになるため、通常のタイヤ屋さんで修理する場合はもちろんですが、修理剤でうまく走れなかったので、最初に出てきたようなアコギな業者に修理を依頼してしまったら、さらに作業料を追加請求されてしまうでしょう。その場合、18万どころか20万は確実に超えるくらいの負担を、パンク修理剤を使ったことによって発生させてしまうことになってしまうのです。

個人的には、市内走行ぐらいでは必要ないものの、長距離を走るために出掛ける時には、自分の車に合ったスペアタイヤをリサイクル品でも構わないので用意しておき、出掛ける時に車に乗せて出掛けるのが一番安くトラブル対応ができる方法だと思います。私がパンクトラブルになった時(前輪がパンク)、幸いスペアタイアのある車だったので、タイヤ交換をして自宅まで自走することができました。ただ、タイヤ交換をするといっても大変で、前輪のパンクの場合は安全に走るためにスペアタイヤは後輪に付けるため、いったん後輪の正常なタイヤをパンクした前輪に付け替える必要があります。パンクでパニックになっている時にこうしたことまで考えが及ばないと思うので、車にスペアタイヤやジャッキが搭載されてあってもやはりロードサービスを利用することが大事になります。

その際、いかにして悪徳と思われる業者を排除するかということになりますが、パンク修理だけでなく車の故障に見舞われた場合の連絡先について2つ覚えておきたいことがあります。その前にまず、車に乗っているならほとんどの人が自動車保険(任意保険)に入っていると思いますが、自動車保険の保険証券や、ウェブ上の保険の内容の中に「ロードサービス」が入っているかをまずは確認してみましょう。ネット保険の場合は、少しでも保険料を安くするために、ロードサービスを外すことができるようになっている場合もあるので、もし保証内容にロードサービスが入っていないことを見付けた場合には、この機会に改めてロードサービスの特約を付けるようにしておきたいものです。

そうして、ロードサービスを付ければ、車の事故の時だけでなく故障やパンクの時にも保険会社に電話すれば、保険会社経由でロードサービスを受けることができます。修理の実費については支払う場合もありますが、簡単な作業を伴う基本料や一定の距離までのレッカー移動であれば、追加料金なくロードサービスを受けることができます。保険会社のサービスの中には、当日帰宅できないくらいの故障で現地に車を置いていく場合の代替交通費やホテル宿泊代も負担してくれる内容も含まれている場合もありますので、改めて自分の入っている自動車保険の内容をチェックしてみると良いと思います。いざという時にはやみくもにロードサービスをネットで調べるのではなく、自分の入っている保険会社を検索し、事故・修理対応のフリーダイヤルを見付けて電話するのが正しい処置の方法だということをまずは頭に入れておきましょう。

また、自動車保険に入っていなかったり、入っていてもロードサービスの特約を外したままだったということが保険会社に電話してわかったような場合もあるかも知れません。そうなったら、さらに絶望的な感情に襲われるかも知れませんが、そこまで悲観することはありません。日本国内で最大手のロードサービスを展開している「JAF(ジャフ)」について調べ、電話することで対応は可能です。JAFのサービスは誰でも受けられるものの、年間4,000円の会費を払って会員になっているかいないかでロードサービスに対する料金がかなり違ってきます。と書くと、それならJAFの非会員価格より安そうな普通のロードサービスを探した方が良いのではないか? と思う方もいるかも知れませんが、あこぎな業者に当たって18万請求されることに比べたらJAFを使った方が良いのではないかと思います。

各作業の料金については以下のサイトから調べることができます。現場で入会することも可能ですが、その場合は次回の救援から会員料金が適用になるということです。また、事故や故障を起こしその後にスマホからクレジットカードを使って会員申し込み、会費支払いを完了していても仮会員証をネットからダウンロードし、専用アプリで仮会員証を使えるようになるのは翌日の午前0時以降になるということです。JAFの場合は会員になれば、自動車だけでなくバイクでのロードサービスを受けることもできるようになるので、私は毎年4千円の出費については肯定的に捉えています。先述の保険会社のサービスでロードサービスを受けられる場合にも、先に保険会社にJAFの会員であることを連絡して伝え、ロードサービスの業者にJAFを指定することで、補償内容の拡大が受けられます。以下のリンクにも記載がありますが、その内容は保険会社によってちがうので、改めて自分の保険ではどうなっているのか、確認することをおすすめします。

https://jaf.or.jp/common/about-road-service/estimate-costs

車の事故や故障というのは、普通に整備していればそれほど頻繁に発生するものではないので、いざ起こしてしまうとどうしても気が動転してしまうと思います。実際にそうしたトラブルの際にどうして良いかわからなくてパニックになりかけたような経験をされている方であれば、車内に保険会社のフリーダイヤルの番号を書いた紙を貼っておくといったような事前準備もやっておいた方がいいかも知れないですね。ともあれ、まずは冷静になって行動することを心掛ければ自分からあこぎな業者に近づくような事も防げるのではないでしょうか。


テロに巻き込まれる危険は全国いたるところにあることを地元で起きた事故報道によって改めて知る

昨日、私の住む静岡市にある静岡駅から近い繁華街の歩行者天国において、車が逆走するような形で歩行者のいる道路に侵入してきて、複数の怪我人が出たというニュースが有りました。実は、その時刻、事故現場となったところからそれほど離れていないところで友人たちと会っていたのですが、タイミング的に事故が起きた時には室内にいたものの、何かの拍子でタイミングがずれていたら、運悪くその道を通っていたかも知れないという状況でした。

報道によると、事故を起こした運転手は意図的に歩行者の集まる車が通行禁止の場所に突っ込んだということで、本当に被害がけが人だけで済んだことは不幸中の幸いでしたが、これはまさしく思想性のない「テロ」に間違いなく、こんなことが日本の地方都市でも起こるんだということを改めて自分の中でかみしめています。

車自体を自爆させるような形で大きな被害を出したり、アクセルを踏みまくって通ろうとするような人は、全国どの街でも今後出てくる可能性があります。そうでなくてもこれからビアガーデンなどでお酒を飲みに繁華街に出る方もいると思います。千鳥足になるまで飲んでしまった場合、普通に走っている車との事故も心配になりますが、今回の場合はそうではなく、車が入ってくることは考えられない状況で車が入ってくるわけで、命を守るためにはこうした運転手の犠牲にならないような注意は、もはや人の集まるところであれば常に心配しなければならない状況になってきたのだということを再認識させてくれます。

一般的に、歩道であっても道路を歩く時には安全が必ずしも確保されているわけではないので、それなりに注意をしながら移動することが必要であると改めて思いました。さすがに車が突っ込んでくるというのはそこまで頻繁に起きたら困りますが、無謀運転する自転車、特に電動自転車はそれなれにスピードが簡単に出てしまうので、そうした自転車にも注意すべきです。今後はさらに電動キックボードを歩道で乗る人も増えてくると思いますので、故意ではなくても歩いていて大きな怪我をする危険のある事故に巻き込まれるケースも色々と出てくるのではないでしょうか。

今回のように、意図的に突っ込まれるとなかなか避けるのは大変だと思いますが、周囲に全く気を付けないで歩くことのないよう、今後のお出掛けには十分注意していただきたいと思います。


スズキが発売準備中?電動バイクは楽しみだが多くの人は電動アシスト自転車で十分か?

昔は電動アシスト自転車は存在しなかったので、免許が取れる年齢になったらまずは原付免許を取って、原付バイクを利用するようになりました。私の場合はたまたま中古のヤマハジョグを安く入手できたのですが、当時も新車は高価で、なかなか原付に乗るのも大変でした。

そんな中、軽自動車の方でも革命的な価格で(40万円台)新車を出していたスズキが、原付でも新車としては当時破格だった59,800円で出してきたサスペンションを省略し、セルすら付かなかった原付の「チョイノリ」は、友人の中には新車で購入して足として使っている人もいて、新車で乗れることに羨ましさを感じたことを思い出します。

実は昨日、ネットを色々と見ていたら、スズキが2024年を目処にしてバッテリーを使って走る電動バイクについての概要を発表していて、その中にある原付相当の電動バイクらしい姿がチョイノリシリーズの「チョイノリSS」にそっくりであることを指摘する方がいて、結構盛り上がっているようです。

チョイノリは2003年に発売されましたが、その時と比べて残念なことに社会人の給与はそこまで上がっているとは思えないので、今でも6万円を切る価格で原付や原付相当の電動バイクが出たらかなりワクワクする方はいるはずです。

電動バイクというとタレントの出川哲朗さんの番組でお馴染みですが、一回の充電で走ることのできる距離に限りがあるので、ロングツーリングはできないものの、往復あるいは片道だけでも一回の充電で走り切ることができれば、通勤用や買い物用、ちょっとした用足しにも十分で、個人的にも財布の紐が緩む感じもするのですが、今はそうした通勤通学用から買い物、お子さんの送迎用として電動アシスト自転車が大変に発達しています。そんなわけで、現在の電動アシスト自転車の動向について見てみたのですが、本当に色々種類があってびっくりしました。

安いものでは10万円を切るものもあり、折りたたみ式の電動アシスト自転車もあるので、そもそも駐輪場すらないような住宅環境でも持つことができるのがあくまで自転車である電動自転車のメリットです。もし今お住まいのところに駐輪場があり、原付は止められないが自転車なら止められるというのなら、かなり高性能な製品を選べば、オートでアシストが入るモードにしても一回の充電で100kmも走ることのできるモデルがあったり、運転しながらバッテリーに充電することで航続距離を伸ばすことができるモデルもあったりします。

ただ、そうした機能満載な電動自転車は値段も高くなっていまして、税金を入れると20万円弱と普通のバイク並みに高額なのが購入に躊躇するところなのだろうと思います。しかし、原付を買うということになると、その維持費が自転車と比べるとかなりかかること確かなので、自分の環境で考えてみることが大切だと思います。

自宅に駐車スペースがある戸建て住宅の場合は駐車場の心配はしなくても良いですが、私の住む集合住宅には最初から原付用の駐車スペースはないので、どこかで借りるしかないのですが、なかなかそんな場所はないものです。ネットで自宅周辺を調べていたら、近くにバイクの駐車場はありませんでした。市内にあるバイク駐車場は月3~4千円と安くはないのですが、ないものはしょうがありません。更に探すと発見したのは、小さめのスペースのトランクルームをバイク置き場として使うような物件でした。これはバイク以外に荷物も置ける代わりに、利用料が近所のトランクルーム(バイク対応)は15,000円ほどのところがすでに空き無しでした。

その他、原付の場合エコカー減税のようなものも無さそうで、年に一回2千円の自動車税がかかり、保険についても自分の怪我まで保証する自動車保険に付けられる「ファミリーバイク特約」に加入すると、年間2万円弱余分にかかります。電動バイクだと充電にかかる費用は微々たるもので、その点は良いですが、それでも点検費用も自転車に比べるとかかるので、人によってはもし59,800円で新しい電動バイクが発売されたとしても、その金額に10万円を足して高性能な電動アシスト自転車を買った方が維持費もかからずに便利に使える可能性は高いというのが実際のところではないかと思います。

特に今の状況では、大きなショッピングモールにはバイク用の駐車スペースがあるものの、駅周辺とかにあるのはほとんどが自転車用の駐輪スペースで、なかなか原付を止める場所がないというのも問題でしょう。止める場所に困って歩道に放置すると、反則金の対象になったり、交通違反で切符を切られると自動車の免許にも傷が付くというような事もあるので、昔原付に乗っていて運転することに何の問題がない私としても躊躇するような事が多いというのが正直なところです。

そういう事があるので、今電動キックボードのような新しい乗り物が出てきているのだろうと思うのですが、このままではバイクの灯が消えてしまうような事にもなりかねないので、行政にはもう少し、安い維持費で原付相当の電動バイクを乗れるようにするアプローチもあってもいいのではないかと思います。


2022年のカー・オブ・ザ・イヤーは軽規格の電気自動車に決まったが

2022年のカー・オブ・ザ・イヤーはニッサン/ミツビシが発売する軽電気自動車『サクラ/eKクロスEV』に決まったことがニュースになっています。日産の「サクラ」の価格は233.3万~294.0万円ということで、普通車の高級車より安くEVを持てるということで、かなり画期的であるということはわかります。

電気自動車を軽自動車の形で持つということは、電気自動車で遠方に出掛けるようなことはせず、一回の充電で自宅から出て帰って来られる範囲のみを運転するような使い方を想定して持つということが考えられますし、複数の車を持つなら、一つをガソリンでも走るハイブリッド車にするようにすれば、日常生活において、車が使えなくなる事の問題が起こる可能性はかなり低くなります。

また、充電設備だけでなくいざという時に満充電させた電気自動車の電池を使って家の中の電気製品を使えるようにすれば、電気自動車自体が災害対策にもなるということで、電気自動車と家とを合わせた考えで新しいライフスタイルを模索するような人たちも今後出てくるだろうと思います。

ちなみに、当初走る分のコストという点では、ガソリンを購入して車を走らせるよりも自宅で充電するための電気代の方がかなり安く、これだけ電気代が上がった今でもまだガソリンよりも走行におけるコストは安いと思います。

ただ、そうした世の中になっても、単独で電気自動車だけを持つというのはいざという時にガソリンのように瞬時に給油してすぐ走り出せるものではありませんので、注意が必要になります。外で電池切れを起こしそうになった場合、ショッピングセンターやコンビニの駐車場、高速道路のサービスエリアなどで充電をしたいと思った場合、まずは充電場所が空いているなら良いですが、今後さらなる電気自動車の数が増えてしまうと、充電するための車列ができたりしてしまうことにもなりかねません。そういう意味でも、現状では電気自動車の利用は軽自動車ベースのものにして、充電はあくまで自宅に戻って電気代の安くなる深夜に行なうなど、工夫によってコストを減らす必要がありそうです。

また、充電することによって走ることのできる距離は、車載されている電池の性能が落ちてくると当然少なくなってしまいます。それはスマホと同じなので、本気で電気自動車に乗るのなら、自宅に充電設備は用意した上で、電気自動車はリースにするような方法にした方が、リース期間終了後に改めて新車をリースするような事で、電池の交換に関するリスクを避けられます。

個人的には、現在の電気スクーターのように、電気自動車を動かす電池を取り外しすることができるようになり、その電池を自宅のコンセントから充電できたり、日本国中に張り巡らせた充電スタンドで自分の車に入っている電池(空になりかけ)と満充電された電池を交換して交換後にすぐに走り出すようなことができるまでインフラが整備されないと、多くの人がガソリン車から電気自動車に乗り換えることは難しいと思います。

ただ、今回のカー・オブ・ザ・イヤーの軽規格電気自動車の受賞がそうした流れをたどるための道筋になればとも思うのですね。個人的には街乗り中心の、取り外し可能な軽規格の電気自動車が100万円を切る価格で実現されたら、車検費用も安くしてもらえると、今まで自動車に興味が無かった人も所有を考えるようになるのではないかと思います。今回の受賞がぜひそうした電気自動車一般化への流れになって欲しいです。


景気が低迷している今こそ軽自動車の規格変更を行なう時期ではないか

スズキ自動車は日本国内だけでなくインドでも多くの車を作って業績を挙げていますが、たまたま車関係のニュースを見ていて、スズキのインド子会社が新型のミニバン「イーコ」を発売したというニュースを見ました。

形は軽自動車のエブリイのような形をしていて、商用の2人乗りから乗用の5人・7人乗りまで、価格は87万円~138万円と格安です。正に車中泊用にカスタマイズするには最適ですが、日本で言うと普通小型自動車の範囲となる1,200ccのエンジンで燃費も20.20km/Lということです。ただこのままでは、この車を日本に持ってきても、軽自動車のように気軽に利用することはできない仕様になっています。

車両価格を抑えて手軽な車を出すというのは、スズキの真骨頂で、過去には47万円という軽自動車アルトを出したり、2人乗りのピックアップ風軽自動車マイティボーイは45万円から購入できました。その代わり内装が安っぽいなどの不満を持つ人もあったかも知れませんが、お金のない若い人が自分の稼ぎだけで車を持つには十分でした。

そうしたスズキのスピリットがインドで息づいているということには安心しますが、肝心の日本でそうしたインド発売モデル(ワゴンRにもインド仕様の1,000cc・1,200ccモデルあり)が出てこないのは、インドと日本とでは車の大きさと税金の仕組みが違うからに他なりません。

恐らく、インドからこうしたスズキのインド子会社の作った車をそのまま持ってきても、維持費の関係から日本独自の軽自動車を選ぶ人が多いのではないでしょうか。しかし日本で軽自動車を新車で購入するとなると、一番安い軽自動車でも100万円くらいしますし、今の世の中では普通の若い人が買うには高いものであることには変わりありません。

こうした状況を変えるには、やはり現在660ccである軽自動車の規格変更を行なうか、1,000cc・1,200ccクラスの車の税金を下げ、軽自動車以上普通小型自動車以下ぐらいの維持費で乗れるようにするだけで、インドから安いインド仕様の魅力的な車を日本でも楽しめる日が来るのではないかと思います。

それでなくても今の自動車を所有することについての税負担は高いと感じている人が少なくない中で、海外から安い車が入ってくると軽自動車が売れなくなってしまうという事も、規格変更をためらう一因なのかも知れませんが、そういったユーザー目線に合わないような政策を続けていると、最終的には日本のメーカーの業績にも影響が出てくるのではないかと思うわけですが。

私自身、最初は軽自動車で車中泊を行なっていたものの、1,000や1,200クラスの車に乗ると、軽自動車と比べての余裕を感じることとなり、軽自動車と比べて高い税金を甘んじて払っているのですが、そんな状況の中で車を買い換える場合軽自動車に戻れるのか? という気もします。

もし、1,200ccクラスのトラックが出て、その税金が下がるなら、軽の「スーパーキャリーのように運転席助手席の後ろにスペースを設けてリクライニングができる状況にしても、荷室部分で大人が足を伸ばして寝られるだけのスペースを持ったものができるようなら、幌を付けて夏用の車中泊車として使うもよし、荷室全体に居住スペースを作り、山道でも余裕を持った走行ができるミニキャンピングカーも、今より維持費を安くして作ることができるでしょう。

当然、そうしたニッチな要求をするユーザーばかりではないと思いますが、安くてもそこそこ乗れて維持費が安い車を作ることは、個人的には意義のあることだと思うのですが。国民の生活の事を国会で話すなら、日本国内における自家用車の重要性を認識した上で、安い経費で維持できる車についても考えていただきたいものだと思うのですが。


故障した場合の修理費も補償する損保ジャパンの自動車保険とはどんなものか?

テレビを見ていて気になったコマーシャルがあります。「故障の修理費も保証する自動車保険といえば?」という投げかけをして、それが損保ジャパンの自動車保険だというものです。一般的に、自動車保険というのは事故を起こした場合や、天災で車が壊れてしまった場合に補償するもので、故障に対する補償というのは、例えばレッカーを呼ぶ費用だとか、車が自走できなくなった時のホテル代や代替交通費などの故障をしたことによる修理費でない費用を出すものは今までもありましたが、今回紹介する損保ジャパンのものは、車両保険の価格の範囲内での故障時の修理費を保険から出す「故障運搬時車両損害特約(ホームページより)」というものを付けた時に利用ができるもののようです。

この特約を付けると、故障時の修理費用を最大100万円まで保険で出すことが可能になるということです。最近の車の場合、深刻な電気系トラブルの場合に果たしてどのくらい修理費がかかるのかわからないので、これで全ての故障に対応することができるかというのはわかりません。ただ、これまで一回も事故を起こして保険を使ったことがない方にとっては、興味深い内容と言えるでしょう。

今、最大100万円と書きましたが、この金額についても状況によってはそこまで出ない場合もありますので注意が必要です。基本的に故障の保険も車自体に付く「車両保険」の中の特約という位置付けであるので、現在の自分の車の市場価格より割り出した、車両保険価格を上限とすることになっています。中古車で50万円で購入した車の場合、普通に考えると50万円以上での車両保険を付けるわけにはいかないので、事故でも故障でも50万円まで(車両保険を付けた場合)の補償に留まるというわけです。

具体的に考えてみると、損保ジャパンのホームページには故障の例として「エンジンから煙が出る(恐らくエンジン全載せ替え?)で約70万円」、「エンジン警告灯が点滅する(エンジン部品の一部交換?)で約55万円」、「ヘッドライトが点灯しなくなった(電球ではなくユニット全体の交換?)で約20万円」と出ています。安い車を買って乗っている場合や、古い車を乗り続けている場合には、それでも20万円の故障特約付車両保険を付けていた場合、修理費が20万円以内で収まれば、修理をして愛着のある車に乗り続けるという判断ができるでしょう。

この特約の場合、実際に修理しなくても保険金が出るそうなので、修理見積もりで車両保険金額より高い修理金額が出た場合は、車両保険の金額までの保険金が下りるということになります。そのお金を次の車を買うための資金として使うことも可能ということなので、大きな故障に伴う支出を保険料の支払いでカバーすることもできます。ただしそれも、自分の車の価値と保険料を考えた上で冷静に判断することが必要です。新車から乗り出すと車自体の保証期間もありますし、普通日本車の場合は、なかなか故障をしない傾向があります。逆に、故障する可能性が上がるにしたがって契約するメリットは年々少なくなっていくだろうと思います(車両の価値自体も目減りするため)。

ただ、車のトラブルというものには色々あって、新しめの車であっても故障のリスクはあります。そんな時、普通の故障だと思って高いお金を出して直したものが、後からメーカーがリコールの届け出をすることで、たまたまその症状が現れないユーザーがメーカーの無償の部品交換で故障のリスクを避けられるような場合があります。メーカーが本当に車両の欠陥に気付かない場合もありますが、過去にはメーカーも車両の欠陥ではないかと思っていてもリコールの届けを出さないでいるうちに運の悪いユーザーの車に故障が起き、相応の負担を強いられるような事が起きてしまうと、故障する個体に当たってしまった人は本当に不幸です。そうした事に当たってしまった人は、自分で有償修理をしたディーラーに掛け合って返金させたような事例をネット上で見付けることができましたが、修理した内容とその後起きたリコールの内容をきちっとユーザー側が把握しておかないと、自動的にお金が戻ってくることはないという感じです。

この保険はそうした隠れたリスクにも対応できると思いますが、今回の損保ジャパンは後から故障の原因が車両の欠陥に起因するものとわかった場合、メーカーに修理費を請求できるものなのか、それは個人的に興味深いです。それができるなら、保険会社はもしメーカーの製造物に起因する故障については一時的にその修理費を負担しても、実はリコール対象の問題だった場合、改めて交渉しメーカーから保険金として出した分を取り戻せるなら、保険料の額も今後は変わってくるように思います。損保ジャパンのホームページでは、年齢・免許の色・割引など最高の条件で車両保険150万の車に故障特約を付けると月額490円というモデルケースを出していました。いざという時に100万円までの修理が補償されて年間約6千円が高いか安いか、それは今後の状況にも関わってくると思います。故障に対する自動車保険の登場で、メーカーのリコールを届け出るタイミングのようなことについても、もっと注目が集まって欲しいですね。