カテゴリー別アーカイブ: 車関連ニュース

特定の車のリコール情報や新しい車中泊に適していそうな車が出た時など、車関連のニュースはここでお伝えします。

自動運転が実用化されたら運転席で何ができるか

まだ一般ドライバーにまでは自動運転車が普及することはないとは思いますが、日本メーカーの目標では2020年くらいをメドに高速道路上で自動運転ができる「レベル3」くらいの車を市販するということがあるということで、あながちそんな未来の話でもないと言えるでしょう。

というのも、公道を走る車はそれほど多くなくても、いくらか走っているというのなら自分の車で走っているような時に遭遇する可能性はあるわけで、さらに言うと事故の相手になる可能性もあるわけです。その時にドライブレコーダーで相手車の様子を録画できたとして、もし相手のドライバーがスマホで何かを調べている瞬間を捉えてしまった場合、普通の車を運転しながらそんなことをしていたのでは相手の過失として一定の責任が生じると思われます。ただこの時、相手の車が事故をした状況で完全に自動運転により動いていたらどうなのかというのが、今回紹介したい話なのです。

警察庁の有識者が参加した調査検討委員会が4月17日に出した自動運転の段階的実用化に向けた法的課題について出した報告書があるのですが、そこで自動運転中に運転者は何をしてはいけないのか、また何をするのは大丈夫なのかの議論があったことが報告されているのです。

その報告書で出ている見解としては、「運転にすぐに戻れる姿勢であるべき」ということでした。そういう意味からすると、たとえ運転席に座っていたとしても席上で寝てしまったらアウトということになりそうです。

ただ、普通の運転では行政処分の対象になりかねない「テレビ視聴」「スマホやガラケーの通話およびメールの送受信やウェブ閲覧」「前を見ながらの食事」「雑誌や書籍、新聞(この場合は視界を妨げるように広げることはグレーになりそう)の閲覧」くらいまでは今の時点では自動運転中にやっても大丈夫だくらいの話になっているそうですが、ただこれはかなり自動運転車が普及してからの話ではないかと思うところもあります。

というのも、事故は起こさなくても車の運転者が「テレビをガン見している」「運転中に電話したりスマホいじり」「運転しながら食事」「運転しながら読書」なんていう行動をしているのを警察官が見とがめたら間違いなく停止させて違反切符を切られる流れになるでしょう。その場合、警察官は自動運転車かそうでない車であることをどこで見分け、疑わしい行動を取った(自動運転中)場合は停まらなければならないのでしょうか。それとも警察官の方で自動運転車を把握し、その車については停止させないような事ができるのでしょうか。

また、自動運転車の運転席に座る立場でも考えることはありそうです。というのも、自動運転のため単に運転席に座っているだけで前を見るだけということになると、やってはいけない居眠り状態になってしまうかも知れません。自分で運転している場合にはすぐに休憩を取るケースでも、居眠りをしながらかなり長い距離を走ってしまう可能性も出てきます。果たしてそういう場合は何かのペナルティが事故を起こしていなくても与えられるのでしょうか。こんなことも考えてしまうほど、自動運転で運転することへの労力が極端に少なくなったらなったで考えておかなければならない想定はかなりあるということがわかります。

個人的には高速道路での前車との距離を一定に保って走り続けることのできるオートクルーズは便利だと思いますが、少しの車間距離を見付けて割り込んでくる車があるたびに減速と加速を繰り返すようになります。自動運転でなければ普通の運転の延長線上にあって車を操作するだけですが、自動運転の場合は乗っている人がもしかしたらストレスに感じることもあるかも知れません。このように、単に自動運転車が開発されるということではあるわけですが、車が動くことに関する様々な事が起きる想定というのはここで考えているだけでなく、数限りなくあるわけですから、今後の法整備も大変だろうと思います。

今回の警察庁をはじめとして関係各所での地道な努力が今後の新たな自動車文化を作るということもあります。本当に議論をするのは大変だと思いますが、現場が極力混乱しないように、しっかりと議論を重ねていただき、スムーズに移行できるようであればいいと思います。


昨年度の新車販売台数から見えてくるもの

日本の場合その年の通年というものと、「年度」という3月末で区切る形で一年をまとめる考え方が混在しています。今回はいわゆる「年度末」の2017年4月から2018年3月末の新車販売台数のランキングが発表されましたので、その内容について見ていく中で、一般にはどのような車が求められているのかという流れを考えていきたいと思います。まず、具体的なランキングを見てみます。日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会が出した通称名別新車販売台数(速報)によるデータです。

1位:N-BOX(ホンダ)22万3449台
2位:プリウス(トヨタ)14万9083台
3位:ムーヴ(ダイハツ)14万5643台
4位:デイズ(日産)13万6505台
5位:タント(ダイハツ)13万4660台
6位:ノート(日産)13万1119台
7位:アクア(トヨタ)12万8899台
8位:ワゴンR(スズキ)12万1224台
9位:スペーシア(スズキ)11万3691台
10位:ミラ(ダイハツ)10万4221台

1位のN-BOXの売れ方がいかにすごいかというのは2位のプリウスとの販売台数との差を見れば明らかでしょう。ある意味、2位から10位までの車種の中では入れ替わる可能性はあるものの、1位のN-BOXの座を脅かすものではありません。新たにモデルチェンジしてからのN-BOXの車としての魅力度の高さがあると見なければならないでしょう。

ノーマルのN-BOXでも軽の中では一番の車内空間を確保していて、さらにN-BOX+ではシートアレンジで2名の車中泊可能な空間を作り出せることで、旅行での利用の他、災害時のシェルター代わりにもなる日常の足に使える車ということで、これだけの人気を集めていると考えることができるでしょう。

また、自動車税が上がっているにも関わらず、未だ軽自動車の人気が高いことも示しています。普通車でのランクイン車というのは、第2位のプリウス、第6位のノート、第7位のアクアの3台だけです。来月は恐怖の(^^;)自動車税の支払いの時期になりますが、私の乗っている1300ccのホンダフィットでも34,500円が一気に飛んで行きますし、その半分以下の出費で済む軽自動車は、新車価格が高くても維持費が安い車がいいという一般ユーザーの声がランキングにも反映しているということではないでしょうか。

メーカー別で言うと、ホンダ・トヨタ(ダイハツ)・日産・スズキと出てくる中でマツダは蚊帳の外になりました。これは、単純に軽自動車の製造をしていないということもあるかと思います。ホンダはN-BOXだけランクインしたということは、相当N-BOX押しの営業活動をやったのかとも思えますし、トヨタは唯一ハイブリッド車2種をランクインさせていて、売りまくっているものの今回ランキングインした中では、なかなか車中泊用としてはアクアのような車は使いにくいと思いますし、軽自動車に消費者の嗜好が偏る中で今後も電気自動車でなくハイブリッドで行くのかが気にかかります。スズキはダイハツと比べるとランクインした車種も少なく、ハスラーがこのランキング圏外で、スペーシアが入っているということは、N-BOXと通じるかも知れませんが、室内空間の広さをユーザーは求めているという感じでその煽りを食ったという気もします。

ただ、以前にも書きましたがこれ以上室内空間の広い軽自動車を作ろうとした場合、現在の軽の規格との中でそのバランスをどう取っていくかというところが、もはや行きつくところまで行きついてしまっているのではないかという気もします。そうなると、ブランドイメージが今回のニュースでさらに高まるホンダのN-BOX人気は今後も続き、他のメーカーはホンダの独走を指をくわえて見るだけになってしまうのかということにもなってしまいかねません。

あと気になるのが、第6位に日産ノートが入っていますが、e-powerの割合がどのくらいだったかということですね。e-power搭載車については最近セレナが出たばかりでラインナップも少なく、全体の日産の売り上げからするとそこまで多くないかも知れませんが、軽でもなくハイブリッドでもないエンジンで発電する電気自動車としてランク上位のアクアと競合する車がe-powerノートだと思っていますので、今後数年のランキングの動向が気になります。個人的にはe-powerになったキューブならファミリー層にもアピールできる車になるのではないかと思うのですが。

最後に指摘させていただきたいのは第10位のダイハツ・ミラです。普通の軽自動車がランクインしている背景には軽の乗用車の中ではランクインした車の中で唯一100万円未満の新車価格である車があるというのも一つのポイントとしてメーカーの方には考えて欲しいと思います。若者に車を買わせたいなら、2年リース終了で返さなければならない方式を押しつけるのではなく、単純に安い車というものを作ることも免許を取る若い人を増やすためには有効な手段ではないかとも思えます。


東京~名古屋間を深夜利用する場合「東名」「新東名」どちらがいいか

車中泊を前提の旅行を考える場合、車中泊になるシチュエーションは大きく分けると2つあるのではないかと思います。日常生活での就寝時間を守り、いつも寝ている時間より前に車中泊場所に到着して、日付が変わる前にはもう車内で就寝し朝早くから改めて移動するようなパターンが1つ目です。もう一つは夜通し走るつもりで深夜から未明まで移動し、このままでは限界が来ることを自分で確認して初めて仮眠のために車中泊をするというパターンです。

今回は特にこの2つ目のように、深夜でも構わずに高速道路を移動するような方にとっての興味深いニュースがありましたので、紹介させていただきたいと思います。中日本高速道路と遠州トラックは、新東名高速道路の浜松SA隣接地域に、長距離トラックドライバーのための中継物流拠点を共同で整備することを発表したのです。

具体的には下りSA西側の中日本高速道路所有の土地に30台分の新しいトラック駐車場を整備し、入出管理のゲートを使って出入リできるようにし、遠州トラックがその物流拠点を運営・管理するというものです(1回の利用について500円~800円の利用料を想定し、自社以外の運送会社にも利用を打診しているとのこと)。

もしこの試みがうまく行くようになると、それまで大阪から東京への荷物を運ぶ場合、一人のドライバーが往復することになっていたものが、東京や大阪のドライバーは浜松で折り返して帰ることができるようになり、仕事の「日帰り度」が増すということになります。これは、トラックドライバーの負担を軽減するだけでなく、新たに労働力として働き手を求めたい運送会社にとっても、現場の仕事時間を少なくできるため新人に応募してもらいやすいというメリットにも繋がることが期待されているということです。

一般ドライバーにとっても、深夜のトラックの数が減る可能性もありますし、過去に起こった悲惨なトラックの居眠り運転が原因となる事故に巻き込まれるような事も起こりにくくなる可能性があります。さらに、中継拠点が新東名の浜松SA付近にできるということになると、どうしてもその付近にはトラックが集中するということがあるので、普通車はその区間では新東名を避けて東名高速の方を走行することで、運転中もSAPAで休憩する時も、トラックに囲まれるようなことも少なくなる可能性も出てきます。

運送業者のドライバー確保についての取り組みは、前のトラックに自動運転でついてくるもう一台のトラックとの2台体制での荷物運びなんてことも考えられているようですから、本格的にレベル3(高速道路での自動運転まで)の自動運転車が市販されるようになった場合には、こうした拠点がもっと広くなれば浜松が日本のトラック運送の貨物ターミナルとして集まってくることも考えられます。もっとも、それが普通になれば全国の他の高速道路でも多くの中継物流拠点ができることで、地元のドライバーが運転して運ぶ範囲が狭くなり、全国的なトラックドライバーの負担軽減につながってくるといいのにと思います。

このニュースによると、早ければ今年の夏から営業を開始するということなので、普通車で旅行を考えておられる方は、この中継物流拠点のオープンによるトラックの流れの変化についても頭の中に入れておくとスムーズな深夜移動ができるようになるでしょう。


電気自動車の電池問題に朗報も

今回紹介する電気自動車に限らず、ガソリンや軽油で走る自動車やバイクについても、バッテリーの管理というのは大切です。たまたま昨日、だましだまし使ってきた原付のバッテリーがついに寿命になってしまいました。車の場合はセルが回らなくなったら走ることができないので充電するなりバッテリー交換をすると思いますが、バイクの場合セルが使えなくなってもキックでスタートできるのでここしばらくは発車する時にはいちいちスタンドを立てて足でエンジンを始動させて動かしていたのですが、ここ数日間はしっかりとエンジンが掛かって走ることができるもののダッシュボードの液晶表示が突然消えてしまったり、ウィンカーを出しているのに点滅しないなど、このまま運転していては事故を引き起こす可能性すら感じてきたので、なじみのバイク屋さんでバッテリーを交換してもらいました。

バイク屋のおじさんは小さなバッテリーなのに自動車のバッテリーより高くて済みませんねと言ってくれましたが、私のバイクに合うバッテリーはそのお店でおよそ6千円でした。確かに軽自動車用の安いバッテリーなら5千円くらいでもありますが、それでも十分に便利な原付を乗り続けるために必要なものなら費用負担も大変ではありません。バッテリーを載せ替えて改めてセルでエンジン始動できるようになりましたし、これからはバイクに乗るにも良い気候になってくると思うので、安全に気を付けつつ、原付にも乗って行こうと思っています。

さて、今回の話は同じバッテリーでもその交換費用に一体いくらかかるのか? と思われる電気自動車のバッテリーについての話です。日本での電気自動車として今も多くの数の車が走っているのを見る車種は、恐らく日産の「リーフ」だと思います。調べたら最初に発売されたのは2010年で、今年で8年目となります。日産ではそんな発売当初から乗っているユーザーのために、リーズナブルにバッテリーの交換ができるサービスを始めるということがニュースになっていました。興味のある方はこのサービスを行なう株式会社フォーアールエナジー社のホームページも合わせてご覧下さい。

https://www.4r-energy.com/

その記事によると、新品の電池は交換するのに工賃込みで65万円もかかるそうなのですが、5月から始まる新しいサービスは純正の80パーセント位の容量にまで回復させた中古の電池(?)に交換することでいいなら、30万円プラス工賃で済むとのこと。工賃がいくらになるかはわからないものの、今後もこのサービスが継続されるなら日産の電気自動車に乗っている人達が10年以上電気自動車に乗り続けたいような場合、65万円÷7年で約9万3千円/年くらいを考えなければならないところ、その半分くらいの毎年の用意で済むことになります。工賃がいくらかは正確には出ないので、新車で電気自動車を購入して、電池の劣化が進んだ時に安いコースで電池を換えると仮定すると、年間5万円を電池交換のために7年積み立てるとして、月にすると4,167円くらい(新品交換の場合はその倍くらい)を見ておけばいいということになります。

となると、リーフの場合は自宅や充電スポットで充電を繰り返しつつ、遠乗りはしないで近郊を乗るような形でガソリン代を月4,000円も平均して使っているかどうかが今後、電気自動車を使う上でのボーダーラインになっていくと思われます。ただこれは初期型リーフに関しての話なので、新しいe-powerのノートやセレナはガソリンを発電に使うのでさらに計算がややこしくなります。それでも、e-powerの車が中古車市場に出回ってくる中で同じようなサービスはメーカーの方でも行なってくれる感じもします。紹介した中古電池というのは2010年に発売されたリーフの電池の容量であるので、今の電気自動車はさらに高容量で長い距離を走ることができるようになっていると思うので、もう少し高くなる可能性もあります。もし、それこそ中古で30万円の電池がそのまま現行のノートやセレナにも載せられるのなら、そこまで高額の負担にはならず、個人として電池の交換をしてまで乗らなくても、電池が劣化したe-power搭載の中古車を業者さんが安く買い叩き、中古のバッテリーに載せ替えてリフレッシュ車として売るという未来の状況も見えてきます。

そうなると気にかかるのは、電気自動車のモーターがどのくらいの走行距離まで安定して走ることができるのかということですね。ただ、日産のディーラーで扱われる電池交換した中古のe-power搭載車なら中古の保証が付いて安いなら、大変便利に使えコストパフォーマンスも良い中古車に化ける可能性もあります。現在は古い車に乗り続けていると新車登録時から13年以上経過した車については税金が高くなる傾向がありますが、電気自動車なら古くても排ガスを出す量は少ないわけですし、特例でエコカー減税を続けて適用できるような法整備があれば、さらに電気自動車がそれほど車に掛けられる予算がない人にも普及していくような気がします。こういった安い電池への交換サービスはもっと他のメーカーにも広がってくれればいいなと思いますね。


ディーゼル車の撤退からどの方式の電気自動車へ?

ジュネーブで行なわれているモーターショーにおいて、トヨタが今までラインナップとしていたディーゼル車を出さないことがニュースになっています。過去には「クリーンディーゼル」という触れ込みで二酸化炭素の排出を減らすための方法と一つとしてヨーロッパのメーカーがこぞって開発をしていて、個人的には興味があったのですが、やはりフォルクスワーゲンを始めとするデータ改ざんの影響と、世界の自動車市場が一斉に電気自動車の開発に動いているという状況もあって、トヨタもヨーロッパでディーゼルを新田に売ることを放棄したということなのでしょう。

ただ、先日紹介した「セレナe-power」が一部で盛り上がっているように、発電機を回すのにガソリンを燃料とするエンジンを使ってもいいのではないかという感じが日本ではあります。先行するハイブリッド車もある中で、あくまで完全な電気エネルギーをチャージして走る電気自動車にこだわるのか、それともインフラとしては全世界に普及しているガソリンを給油することで、あくまで完全な電気自動車ではないものの自家発電のできる電気自動車を作っていくのかというところで、国内メーカーと国外メーカーには温度差があります。

お隣の中国では早くも電気自動車の本格的な普及に向けてかじを切っています。となると、問題になるのがどこで充電をするかということなのですが、昨年の話ではありますが、中国政府は2020年までに480万の充電設備や充電ステーションを設置する予定だとしています。ちなみに、設備の設置には日本円にして2兆円以上の費用がかかると言われています。ただ日本と違う点というのは、中国の政府というのは日本と違って共産党の権力が唯一であり、さらに国家主席の在位期間も今までの任期より伸ばす方向だと言われているように、日本以上にお上のご意向があればその通りに事業を進めなくてはならないため、国民からの不満が出たとしても関係なく電気自動車のための政策は進められていくと思われます。

ただし、テレビのバラエティ番組「出川哲朗の充電させてもらえませんか?」に出てくる電動バイクでも空になった充電池に満充電されるまでおよそ2時間かかるというタイムロスが出てきてしまいます。ガソリンを売るスタンドでも品不足となれば行列が出ることがあるのに、中国の人口からすればまだまだ少ない充電スタンドに多くの電気自動車が押し寄せたらどんな事になってしまうのか、日本人は長い行列にも文句を言わないで並び続けられますが、中国の人達は下手をしたら1日の大部分を充電待ちにするような事に耐えられるでしょうか。

電気自動車を推進する立場の人からすると、走行に使う量は少なくなるとは言え、ガソリンを使えば二酸化炭素が放出されるので不完全ではないかと考える人もいるかも知れません。ただ、ガソリンがだめならバイオエタノールや水素という風に発電機を回すためのエネルギーを変える事を考えるという手もあります。今回出るセレナe-powerは発電をするためのガソリンではあるものの、走行距離とガソリン消費の兼ね合いで26km/Lを越えるだけの燃費をあげるといいますので、今までよりガソリンの消費が半分くらいで済むということも考えると、大陸を横断する電気自動車ということを考えた場合、自然と日本で市販されているガソリンで動く発電機で電気を作って走る電気自動車の方が劇的に二酸化炭素排出を減らすための車としては便利に使えるように思うのですが。

ただ、ここまでは現実を見ながらそれに対応する対策を考える中で出てきたアイデアであることも確かです。もし電気だけを使って走る電気自動車を開発する中で、本当に充電設備や充電ステーションだけで走行に関する電気をまかなおうと考える中国方式がその考えを実践に移した場合、最初は当然現場は相当混乱すると思いますが、何らかの秩序が住民の中で作られたり、車道の下に電気を供給するレーンを作ったりするなど、日常生活の中で無理をすることなく電気自動車を利用できるモデルケースが作られたりした場合は、世の中は一気に日本製や欧米製でない中国製の電気自動車になびく可能性もあります。日本は悪くない国だと個人的には思いますが、日本では決してできない多くの人を巻き込んだ社会実験を簡単に行なうことができてしまう今の中国の政治の仕組みというのが、こと電気自動車の場合にはうまくはまってしまう可能性もあるのではないかと思ったりもします。

個人的にはあくまで自力でどこまでも走行することのできる日本式の電気自動車が進化して行って欲しいと思うのですが、最初に紹介したクリーンディーゼル車の衰退のように、何がきっかけで新技術がだめになるかもわからない中、日本の自動車メーカーはこれからが正念場だと本気で思います。中国でうまく日本の電気自動車が普及しない場合も考えて、もっと広く世界に受け入れられるハイブリッド車や電気自動車を提案していくことが日本の自動車産業を守ることにもなると信じています。


車検項目大幅拡大でどんな影響が出るか

いつの世も、技術の進歩に制度が追いつかないという事はあるものですが、日本の車検制度についても同じ事が言えます。安全装置が何もない時代の後、エアバッグやABSという装置が車に導入されるに従って車検の中でもそうした機能についての点検項目が増えることになったのですが、最近では自動ブレーキや事故防止のための各種センサーなど、将来の自動運転車の実現に向けて多くの新しい技術が導入されているものの、車検時にはそれらの機能が正常に動くかの確認が取られない状況になっていました。

国土交通省はそうした状況に対応するために車検の際の点検項目を増やす方針を固めたというニュースが有りましたが、これは逆に自動ブレーキなど新しい車の機能がうまく動作しないケースがあることの裏返しでもあります。少なくとも車検のある期間中には不具合が出ないようにしっかり点検することは必要ですので、今後対象車両の車検費用は今までよりも余分にかかり、さらに先日対人センサーを正確に動かすためにタイヤのホイールについても純正のものが必要になるような事で、交換部品代も上がることが予想されますが、そういう事については仕方がありませんし、いつもより高い車検費用の請求があってもあわてない心構えが大切になってくるのではないでしょうか。

自動ブレーキについて車検で見られるということで言えば、車のフロントにカメラを搭載している場合、もし事前に飛び石などでフロントガラスの交換を余儀なくされた場合、あくまで純正のガラスでなければ車検が通らなくなるのか、それとも日本製以外の社外品でも車検は通るかで、今後の保険についての考え方にも変化が出てくるように思います。

車が古くなるに従って車両保険はいらないとするような考え方をする人が今でも多くいると思いますが、少なくともエコノミー車両保険を付けていれば飛び石の際にも保険でガラス代が出ますから(保険料を安くするために一定の自己負担を付けた場合はその分の負担分は用意しておきましょう)、自動ブレーキ搭載車については古くなっても車両保険を掛けておくのが当り前になるような可能性もあります。

また、各種センサーの正常と異常を車検が通るように事前に調整する役目を負う業界の中で、果たして大手以外の個人事業主は生き残って行けるのだろうかということも思います。ハイブリッド車の車検用の機材だけでもかなりの負担になると思うので、今後更に新しい車を車検が通るようにするためのテスターなどの機材を改めて購入するなどの負担が出てくるとしたら、いわゆる「町の修理屋さん」という存在が成り立たなくなり、メーカー直営のディーラーか、大手のガソリンスタンド、全国チェーンの車買い取り・中古車販売店など体力があるところしか生き残っていけないようにも思えます。まあこれも、時代の流れということになってしまうのかとも思えるのですが。

さらに、車を利用する私たちも、今後の車検費用がどのくらい上がってしまうのかというところであえて車を持って乗ることよりも、必要な時に借りるという選択肢が今よりも大きくなっていくことも考えられます。安く駐車場を借りることができたり敷地内なら無料で車を置ける場所のある地方ではそこまで行かないでしょうが、最近のカーシェアリングの状況を見ると、「車代」「車検費用」「税金」「保険料」「駐車場代」のトータルで考えると、必要な時に車が借りられる状況が整ってくれば首都圏を中心としてあえて車を所有しないという選択肢も現実のものになるかも知れません。

その場合、借りた車で車中泊を実行するには、ハイエースや軽1ボックスなどの決まった大きさの車の中に入れて就寝できる環境を作ることのできるセットだけを作り、車中泊の旅の時にはそのセットとともに完全に整備された車で出掛けた方が良いと考える人も出てくるかも知れません。このような事は新しい技術で便利になるのとは裏腹に、費用がかかることは仕方のないことですが、これから新しい車を買おうと思われている方は、ディーラーさんから今後の車検費用はどのくらいかかる見込みであるのかということもしっかり確認して、将来にわたって安定した車両運用ができるようにきちんと計画した上で車の購入計画を立てることをおすすめします。


楽天の損保参入はアマゾンと正面から争わないため?

車中泊の旅をする場合には必ず関わってくる自動車を安心して乗るための自動車保険ですが、火災保険や傷害保険とともに自動車保険を業務の中枢にすえている損害保険会社について、業界の再編としてはかなりインパクトの有るニュースが入ってきました。

一般的には知名度がそれほどないと思われる朝日火災海上保険を楽天が買収し、本格的に「楽天損保」として損保業界に参入することを表明したのです。楽天といえば少し前に第4の大手携帯電話会社を目指すことが発表されたばかりで、すでに生命保険の事業には参入して、テレビコマーシャルも流しています。ニュースによると従来の代理店による販売とともにネットでの勧誘もするということで、今後楽天がどのように生き残ろうとしているのかその方向性が見えてきたような感じがしています。

通信業務と自動車保険が結び付くというとすぐに思い付くのが、このブログでも紹介し現在私も使っている通信用のSIMが入っていて、事故が起きれば直接事故センターと話すこともできるドライブレコーダーです。東京海上日動火災保険の場合はNTTドコモの作った端末を利用していますが、もし楽天がこの形のビジネスに興味を抱けば、自動車保険とドライブレコーダー、さらにAIスピーカーをセットにしたような端末とドライブレコーダー向けのプランを新たに作ったりすることも可能になり、何より競争が生まれることでさらなるサービスの向上が期待できるということにもなるでしょう。

さらに、過去に買収した楽天トラベルとセットで旅行保険とのセット販売も計画しているとのことなので、旅行の申し込みと一緒に保険の申し込みもできるようになります。このように契約がまとまるということは、保険の付け忘れがなくなるということなので、もし旅先で怪我をしたり盗難にあったとしてもネットや電話一本で対応が可能になり、利用者にとっての利便性が上がります。実はこうした多業種の融合こそが楽天の今後に向けた戦略だと考えることができます。

通販の勢力争いとして現在はアマゾンが送料無料のプライム会員に登録させることでビデオ・音楽・電子書籍の利用をフリーにする「大盤振る舞い」を行なって会員を拡大させていますが、楽天は同じことで争うのではなく、例えば今回買収した損害保険会社を使って楽天市場で購入した一定額以上の商品について、わずかな金額でも延長保証や、メーカーの無償修理の対象外となる落下や盗難被害に対応するものとして、損保の物保険をくっつけたサービスの展開をしてくることは十分考えられます。

ですから、ユーザーはあくまで安く買えればいいのか、それとも購入したものを長く使いたいのかで通販で購入するサイトを選ぶ明確な違いというものが見えてくるということにもなります。今までと同じような経営を続けているだけではアマゾンに飲み込まれてしまうという可能性を考えた上での買収だと考えれば、新しい楽天市場のサービスや、楽天モバイルと今回の楽天損保がどうからんでくるのかというのは注目しながら見ていく必要があります。というのも楽天も損保におけるシェアを上げるために様々な事を仕掛けてくる可能性があるからです。

現在、ネットから見積をし、契約まで行なうことができるネット損保が一定の評価を受けて定着している中、今回の楽天損保はその中にも切り込んでくることになります。自動車保険は1年満期のものが多いので、新しくものが出てきてとりあえず入ってみて、もし気に入らなかったらすぐに元に戻すこともできるので、楽天の攻勢によってはかなりの数のユーザーが移動してくる可能性も出てきます。持続的に契約者をキープするにはそれなりの顧客対応が必要なのでその点については不透明な部分もありますが、個人的には車中泊の人用の補償が出てくると面白いかなと思います。

例えば、人の来ない道の駅で寝ていて襲われたような場合、車や積載物、人が犯罪被害に遭った場合に保証してくれるような保険ができれば、少なくともそんな事になった時に急いで逃げずに身の安全だけを守るようにするなどの心構えが変わってきます。他にも「当たり屋」にからまれるようなこともあるので、楽天の新損保会社には魅力的なドライブレコーダーを楽天モバイルとの共同で開発して欲しいです。


自動運転車の保険は当分現行通りか

2025年をめどに自動車メーカーが高速道路での自動運転を実用化させるように目指しているということだそうで、それを受けた国土交通省では自動運転モードのある車の保険をどのように考えているのか、方針を決めるための会議が行なわれたことがニュースになっていました。

なぜ政府が自動車の保険にからんでくるかと言うと、現在車やバイクに乗る人が必ず加入しなければならない「強制保険」である自賠責保険は政府の事業であるからです。ただし、この保険は保険会社が扱う保険と違って交通事故に遭った人に対する保険で、物に対する保険や、自分の車自体に掛ける車両保険は対象外になっています。で、その自賠責保険については、自動運転車が普及しても事故になれば普通に払う現状は変わらないという風に話しでは出たということです。

ただし、事故自体が自動運転車の増加によって減れば保険料はその分安くなります。これは毎年見直されて保険料は安くなったり高くなったりしているので、その点は変わらないでしょう。ただ、今後大きな事故を自動運転車が起こした場合、運転者の責任ではなくメーカーに原因があるケースも考えられます。その場合は改めて保険会社がメーカーを訴えて支払った保険金を肩代わりさせるような仕組みを考えることも議題になっているようです。さらに自動運転車独自のリスクも出てきます。常に自動運転車はネットに接続してクラウドのAIから自動運転のためのノウハウを得て動く形のものも考えられるので、外部からハッキングされて自動運転のためのコンピューターを乗っ取られ、車を勝手に動かされてしまうような事が起こった場合の対応についても盛り込む予定なのだそうです。

ただ、まだ自動運転のできない車は残るわけですし、一般道でも自動運転する車というのはまだできないということもあります。さらに、いくら自動運転ができるといっても凍結した道路で滑って事故が起こることはいかに機械制御でもどうにもならないこともあるでしょう。今のところは自動車保険自体がすぐになくなるということは考えなくてもいいでしょうし、むしろ自動運転の仕組みを使って逆走の事故を防ぐなど今は後期高齢者にとっては自動車保険料も高くなっている中で、保険料を下げ安心して高齢者が車を使えるような形になるといいなと思います。

ただ、前回書いたようなカーシェアを行なっても自動運転でほとんど事故が起きないような状況ができてくると車自体の台数も減り、さらに保険料も下がるとなると現在多くある損害保険会社に淘汰が進むのではないかという気がしてきます。保険会社自体も今後は国内のユーザーだけではなく世界に出ていくようではないと会社として存続することが難しいかも知れません。しかし海外で事業を行なうこと自体にリスクはありますし、先日は銀行の今後を心配しましたが、今まで盤石と言われていた企業も今後は生き残りをかけて大変なことになるなという感じもしています。個人的にはまだまだ長い期間車を運転できる環境を作ってもらいたいので、今後の車の自動運転の流れには期待しています。


小売価格だけでなく年間経費も考えた新車選びを

最近の車は様々な安全装置が付いているということで、運転者の判断ミスをカバーする機能が付いている車については自動車保険の保険料が安くなるなどのメリットがある一方で、購入した後で「そんな話は聞いていなかった」というような事がこれから出てこないか心配になります。というのも、先日のネットニュースを見ていたら、マツダのCX-8という車について、思わぬところから作業が大変だという話が出てきたからです。

CX-8には「アクティブボンネット」という機能が標準装備されています。このシステムは、歩行者と衝突して、一定以上の衝撃が車両前部に加わったとき、ボンネットの後端を瞬時に持ち上げ、エンジンルーム内の部品との空間を広く保つことで、歩行者の頭部がボンネットに衝突したときの衝撃をやわらげるという歩行者保護の機能です。そのためのセンサーがフロントバンパー裏に付いているのですが、単に車がダートに入って揺れただけで反応してしまっては困りますし、事故の時だけに作動するためには繊細なセンサーの調整が必要になります。

CX-8について言われていることは、この「アクティブボンネット」を正常に動作させるためには、綿密に設計された車体のバランスを保つためにメーカーが標準で提供しているタイヤのサイズが決まっていて、過去の車のように、ビス穴さえ合えばサイズ違いのタイヤに交換してしまっていいということがないのだそうです。ですから、今の時期タイヤをノーマルの夏用タイヤから冬用のスタッドレスタイヤに代える場合に問題が出るとのこと。

普通、夏用と冬用のタイヤを用意する場合、普段乗りでは買った時の純正のホイールにタイヤを付けていて、冬になったらそのホイールからタイヤを外してスタッドレスタイヤをはめ直すということは、ユーザーの自力でタイヤ交換が行なえなくなるのであまり行なわれず、ホイールごと4本購入し、いざという時には車載工具のジャッキでタイヤの付いたホイールごと交換できるようにしている方が多いです。しかし、CX-8の場合、社外品のホイールをスタッドレスタイヤ用に使うと、それだけで微妙な車体のバランスが崩れセンサーが効かなくなるという問題が生じているようです。

この問題を解決するには、スタッドレスタイヤについてもメーカーの推奨するサイズに揃える事はもちろんですが、スタッドレスタイヤを付けるホイールもメーカー純正のものを使わないといけないということになります。一般的にはメーカー純正と社外品の価格を比べたら純正品の方が高くなるのは当り前のことですので、すでにCX-8に乗っている人が冬用タイヤに換える場合には、その都度タイヤショップに行ってホイールにはまっている夏用タイヤを冬用タイヤにはめ替えて、シーズン終わりにはまたはめ替えという形で対応するか、新たに純正のホイールを4つ買い足して冬用タイヤにはめて保管する形にするか、どちらにしても古い車ではかからなかった余分な費用がかかってくるということになります。

もちろん、マツダの「アクティブボンネット」というシステムによって今までの車だったら歩行者に重症を負わせてしまうような事故が、軽い怪我で済むようになれば、本来は決してお金では解決することのできない事故を防ぐことができる可能性も高くなるわけで、タイヤについてのコスト増加というのはある意味、十分な費用対効果を生むとも言えます。歩行者や異物をカメラで捉えて自動ブレーキをかけるスバルの「アイサイト」も、細かな調整のされた純正のフロントガラスが高いと飛び石事故でガラスを割られた場合は嘆かれることもあるかも知れませんが、安全とセットで考えれば高い買い物ではないでしょう。

今後、新しい車を物色される場合は、単に小売価格の高い安いで見るのではなく、その車の売りの機能を維持するための整備コストや消耗品についての情報もしっかりセールスマンの方に質問し、十分納得した上で購入することが大切だということを考え、くれぐれも衝動的に予算ギリギリまでお金を出して買うことがないようにしましょう(^^)。


高齢者が運転しなくても済む社会へ

80才を過ぎた方が車のハンドルを握って運転するということは、ごく身近にそうして車に乗られている人がいる場合、やはり心配になります。先日のニュースで、群馬県前橋市内で始業式に行く自転車の女子高生2人をはねてしまった車の運転手さんは85才の男性だったということがクローズアップされた報道があったこともあり、加齢による運動能力の低下だけでなく、一瞬記憶が飛んでしまうような、軽度の認知症がある中で運転していた可能性も言われています。

特に今回ニュースで出た事故の状況は、ブレーキ痕がない状態でセンターラインをオーバーし、被害を受けた自転車が走っている路側帯に突っ込み、1台の自転車をはねた後に民家の塀に衝突し、さらに戻ろうとしたのかもう1台の自転車をはねた後で走行車線に戻るような動きをし、渋滞していた車の列に突っ込んでようやく停まったとのことです。

実はその直前に、信号待ちで右折専用車線にいた車とドアミラー同士がぶつかる事故を起こしていたそうで、その時点で意識が飛んでしまった可能性も拭いきれません。ただ、人間の意識というものは何がきっかけで飛んだり戻ったりするかというのは専門のお医者さんにも正確に判断できるのかどうかちょっと私にはわかりませんし、免許の更新時に認知機能検査を受けた上で免許自体は受けていたということもあるので、改めてそうした制度の見直しが必要になってくるかも知れませんね。

さらに注目したいのは、事故の起こった場所が群馬県前橋市という1人あたりの所有する車の台数が全国の中でも高い群馬県でこの事故が起こったということです。これが大都市であれば公共交通機関が発達していて、バスや電車の本数もあるのでそこまで自分で運転して出掛ける必然性はないのですが、公共交通機関が不便ではあるものの道路網が発達している群馬県では、高齢者を含む家族全員が車持ちという家庭も珍しくありません。今回事故をした方も、自分の運転で市内の老人福祉センターに行く途中に事故を起こしたととのことです。

改めて、この老人福祉センターとはどういうところかという点について調べてみたところ、生涯学習の提供・イベントの他にカラオケや入浴の施設があるとのことなので、いわゆるデイサービスではなく、個人の意志でお風呂に安く入ったりカラオケを楽しみたいから行っていた可能性はありそうです。前橋市の社会福祉協議会が作った老人福祉センターをひとりで利用するための資料を読ませていただきましたが、朝来て施設を利用してお風呂に入り、その後はカラオケやビリヤード・囲碁将棋で他の方との親睦を深め、夕方に帰るという一連の施設利用の流れが記されていました。

恐らく、こうした施設は全国の地方自治体にあって多くの自分で出掛けることのできる高齢者が集い、一日安い値段で居られる便利な場所として機能しているだろうと思います。当然、お元気な方なら自分で車を運転してそこまで来ることも考えられるだけに、今後このような悲しい事故が起こらないためにも、何らかの対策が必要になってくるでしょう。

もし家族による送迎ができるなら、開館から閉館までいてもらって通勤前に老人福祉センターまで送り、帰りには迎えに行くなどの方法が取れます。しかしそういう送り迎えができる家族がいない場合に頼りになるのが、施設を通る路線バスや、駅と施設を結ぶ送迎バスなのですが、必ずしも老人福祉センターやスーパーなどの路線は病院へ行くバスほどは整備されてはいないでしょう。事によってはこうした高齢者の免許返納を促すための公共交通機関の整備や維持に関して、自動車関連の税金を使うというなら、それはそれで歓迎されるべきものではないかと私は思います。

過疎が進む町では無人運転のバスやタクシーでの専用レーンを使った自動運転のシステムが今後利用できるようになれば、自分で運転できない高齢者や学生・生徒でも気がねなく利用することができるようになりますし、その交通機関があることで高齢者の方が免許を返納する踏ん切りがつくというのなら、現在大きな病院へのバス路線の拡充を行なうとともに、各地の老人福祉センターや大規模スーパーへの路線について、自家用車がなくても出掛けやすい環境を作ることを考えてもらうことが、結果として事故の少ない社会に繋がるのではないかと思います。

中には、自分の運転能力に自信があって、今まで事故など一回もした事がないという方もいるかも知れませんが、今後ご自身で運転を継続したい場合に備え、自動車会社が一般道でもある程度の自動運転が可能になるような新たな街乗り車を実用させなければ、人に運転してもらって自分では運転しない方が今回のようなもしもの事故を起こさないで済むことにもなります。

田んぼや山の中など相手車がいない所ならいいだろうと思っている方がいるかも知れませんが、そういったところでは人の目が配られない分、自損事故を起こしても誰も助けに来ないような状況も有りえます。実際に高齢で今も車に乗っている方が家族や親戚にいる場合は、一方的なものでなく双方の意味を出した話し合いを繰り返すなどして免許の更新はしてもお一人で運転しないようにするとか、お互いの妥協の中で危険な運転を自らもしないし、家族もさせないようにする取り決めをすることも大事なように思います。