カテゴリー別アーカイブ: 車関連ニュース

特定の車のリコール情報や新しい車中泊に適していそうな車が出た時など、車関連のニュースはここでお伝えします。

「どこでもスタンド」で検証してもらいたいこと

現在、日本のガソリンスタンドは曲がり角に来ています。現在、ガソリンが高値に落ち着くことでガソリンスタンドの経営は安定していると言われていますが、もう少し長いスパンで考えると、一つの問題につきあたります。

というのも、ガソリンスタンドの多くは地下に販売する燃料のタンクを設置しており、その耐用年数が来たものについては新しいものと交換しなければなりません。大手元売のフランチャイズで、安定した売リ上下があるスタンドはこうした設備更新について十分に考えた経営をしてきていると思いますが、限られた人のために営業しているいわゆる過疎地にあるガソリンスタンドについては、この改装費用が出せない所が続出しています。そのまま廃業になってしまうと、車のガソリンだけでなく農機具の燃料、冬には必要な灯油の販売についても行なってくれるところがなくなるので、地域にとっては死活問題になってしまいます。

過去には個人営業のスタンドを第三セクター方式の運営に切り替えてライフラインを確保している取り組みがあることをこのブログでも紹介しましたが、今回静岡県浜松市では、山間部の天竜地区において、さらに進んだと言いますかお金のかからないガソリンスタンドの存続について運用検証をすることになりました。

ニュースでは「どこでもスタンド」という風に紹介していましたが、ガソリンを運んでくるタンクローリーと給油機をホースと専用の器具でつなぐことで(準備にかかる時間は30分くらい)、給油機と関連設備だけを維持すれば良く、地下タンクも必要ない給油システムです。ニュースによると、タンクローリーは移動できますので、地域の何ヶ所かにこの設備を用意すれば、日替りでタンクローリーが来た日にはその場所で給油ができるガソリンスタンドになるというものです。

この仕組みは消防法では認められておらず、現在は災害対応の場合だけ認められていたのですが、今回浜松市はこの設備を常に利用できるようにすることで、住民が少ない地域においてもガソリンをはじめとする燃料を地域の人に使えるようにすることを目指し、これから検証を始めるということなのです。

また、大型コンテナを使った地上設置型の簡易給油所についても検証することになっています。それまでも地下でない地上型の燃料タンクを使った簡易給油所はあるものの、タンク容量が少ないので効率が悪かったとのこと。大型コンテナを使うと、普通の給油所の半分の費用でも、同じくらいの量の燃量を貯蔵できるとのこと。ただ、ガソリンスタンドを利用されている方はおわかりの通り、建物自体が頑丈に作られていたり、地震や大火などでガソリンスタンドが火元になって周辺に燃え広がらないよう防火壁の設置が義務付けられているなど、厳しい基準があります。

これは考え方を変えると、周辺が火に覆われているような状態でどこに逃げるかということを考える際、あえてガソリンスタンドの建物の中に逃げ込んだ方が防火壁によって火が遮られることもあるので、意外としっかりしているということでもあります。ですから、今回検証する「どこでもスタンド」について、単に便利だからと安全性をないがしろにしたのでは、かえって地域のためにならない事も考えられます。本当にガソリンが漏れ爆発する危険はないのか? という点についてはしっかりと検証していただきたいと思っています。

そして、日本全国を車で旅行する場合に考えるディメリットとして考えられるのが、タンクローリー式の簡易スタンドというのは、地域の中で日々営業する場所を変えている可能性があるので、そもそもレジャーで出掛けることが多い土曜日曜など休みの日に営業をするのかということと、現地へ行った場合、どの簡易スタンドが営業しているかという告知はきちんとされているのかという事が心配になります。

旅先でのガス欠は特にガソリンスタンド空白地域では大変な問題になります。ロードサービスの中ではガソリンの給油サービスを行なってくれるところもありますが、それが都市部でなく都市から離れた地方だとすると、ガソリンが届くまでに相当待つということにもなるでしょう。ガソリン携行缶という手もありますが、携行缶のフタがうまくしまっていない場合、車両火災の原因となる可能性もありますし、できれば地域にお金を落とすという意味でも地方のガソリンスタンドを活用したいという観点からすると、もしこれから検証が行なわれる簡易スタンドは旅行者にとっても使い易いのかという点についても検証を実施して欲しいと個人的には思います。


人がいないところでもキーロックをする習慣

以前、日本のとある場所で車上あらしの被害に遭ったことがあります(^^;)。その時には車を駐車場に止めて誰もいなかったので、ついロックをしないで外を10分くらい観光していた時に、私のいなくなるのを待っていたであろう輩に、財布の中の現金だけを抜かれるという失態を犯してしまいました。

恐らく、向こうも足か付かないように現金だけを狙ったのでしょうが、その時はまだ車で遠方に旅行すること自体に不安を感じるような状況の時だったので、旅行保険に加入してから出掛けたため、警察に届け出ることで盗難されたことを保険会社に証明したことで自己負担分の5千円をのぞく額が戻ってきたので今となっては笑い話で済みました。しかし、警察で調べを受ける時間も相当かかりましたし、予定していたその後の行動は全てキャンセルとなってしまいました。その経験があって、わずかな間でもキーロックをしてから車を離れることや、貴重品は持って出るということを身を持って学んだのですが、今回は別の理由で車のロックを推奨する話をしたいと思います。

というのも、アメリカ・カリフォルニア州発の動画ニュースが国内でも紹介されていて、車のロックが掛かっていない場合では、車のドアを自分で開けて車の中に入ってくる動物がいるという注意喚起の動画でした。動画を撮影した保安官が中に動物がいると思われる車を狙い、比較的殺傷能力が弱いというショットガンで後方の窓を割ったところ、ヒグマが車の中から逃げ出すように出てきたのでした。日本でも北海道にはヒグマがいるので、もし車中泊や仮眠で中で寝ている中でクマが車内にある食物を目当てに車内に侵入してきたとしたら命の危険も生じるでしょう。

過去には南アフリカのサファリパーク内でライオンが車のドアを開けて入ってきたニュースもありましたが、さすがに日本には野生のライオンはいないので、気を付けるのは北海道のヒグマか本州のツキノワグマということになるでしょうか。

また、ドアをロックしていても窓を必要以上に開けていると入ってくる可能性のある動物もいます。ニホンザルは家の中に進入して食べものをあさったり、日光では土産物屋さんに入って売りものの食べものを失敬していくような被害も報告されています。海外のタイではサルが増えすぎて、車が停まるとトラックの荷台に何かあったら持って行ってしまったり、ワイパーを噛むようなことまでするようです。さすがにサルが外からドアを開けたという話は聞きませんが、窓を全開にしたままだと油断していると一気に車内に入ってこられる危険性もないことはないでしょう。

車中泊をする場所を選定する場合、道の駅や公共の駐車場で大っぴらに車中泊するというのはローカルルール的に注意を受けても致し方ない所もあり、そうしたトラブルを避けるためには人のいない場所に分け入るようなことも出てくると思います。たとえそこで人など全く来ないような所で車中泊をする場合であっても、車を残してその場を離れる時や、車中泊をする場合には安全のために人が来ないとわかっていても窓は全開にせず、さらにドアロックをする習慣を付けることは、人や動物の直接進入を防ぐためには必要なことだと思います。

最近はあおり運転の問題や、直近のニュースでは車の中からロケット花火を発射しながら走り続ける車の動画が出てきたりと人間の怖さというものも十分に周知されているものの、そうした前ぶれがなくやってくるのが動物の恐ろしさなので、特に集中ロックのない車で車中泊をされる方は、車内で寝る前に一応は全てのドアについて(後ろも含む)ロック確認をすることをおすすめいたします。


ガソリン値上がりの理由を販売業界の目線から見ると

全国的にガソリンの値上がりが止まりません。5月23日時点のレギュラーガソリンの価格平均が1リッターあたり149.1円という風に発表されたのですが、私の近所ではすでに店頭価格が1リッター150円を超えているお店もあります。このままずっとこんな調子で店頭価格が下がらないのか、それとも待っていれば下がるのかという事について調べてみました。

とある新聞記事によると、今後のガソリン価格はもしかしたら下がらないまま推移するかも知れないというような事が書いてありました。ガソリンが高値安定する要因は2つあるそうで、その一つが大手の再編によるライバル店の減少が挙げられるそうです。2017年4月に、業界最大手のエネオスと、東燃ゼネラル石油(ゼネラル、エッソ、モービル)が経営統合して国内ガソリンシェア50%超のグループが誕生したことで、今まで競争相手だったスタンドと価格競争をする必要がなくなったケースが増えたことが実際にあるそうです。

具体的に言うと、今までは近くのお店が競合店で、ガソリン高値が続くと全ての車が満タン給油しなくなり、スタンドで売られるガソリンの量も減っていくことを恐れた店舗の中には、採算割れを覚悟の上で周辺のお店より安く価格を表示することでお客様の数を増やそうとすることが今まではあったそうです。

同じことを複数のスタンドで行なうと、その地域のスタンドは軒並み相場より安い価格でガソリンを販売することになるのですが、近くにあるお店が同じグループに再編されてしまってはあえて値を下げることもないわけです。現在の価格では1リットルあたり20円弱くらいの利益を上げているお店も東京ではあるということです。

さらに、「第二次エネルギー供給構造高度化法」により、元売り各社は原油処理能力を日量約40万トン削減したことで、国内で供給される量の約1割が減ったということもガソリン価格と関係があるそうです。これについても、もう少し具体的に説明すると、供給されるガソリンが増えれば増えるほど、売れ残ってだぶつくガソリンも増えます。そのだぶついた分を買いたたくことで、安く仕入れるいわゆる「スポット品」(現品限りの安値ガソリン)が出てくるような状態であれば、これも一部のスタンドで安くガソリンが供給されることになり、そのスタンドの周辺では多少なりともガソリンの価格を下げなくては売れなくなるので相対的にガソリンの価格が下がる原因になることがあります。しかしその点でも政府の方針として国内で供給されるガソリンが減ったわけで、ガソリンが下がる要因の一つが消えたということになるでしょう。

そもそも、仕入値より安くスタンドが価格競争を仕掛けられたのは、元売り本部がガソリンの売り上げの量に応じて利益分を補填するような仕組みがあったため、安易に価格を下げることで本部からの補填で生き残るという特異なスタンドのビジテスモデルがあったからとも考えられます。そういう意味では今の状態というのはスタンドがガソリンの売り上げで利益を上げてスタンドが回っているという点においては経営が健全化したと言えるのかも知れません。しかし、その中で完全に忘れられているのが消費者ではないでしょうか。

ただ、今の状況というのはスタンドにとっても嵐の前の静けさだという捉え方もあるようです。新車はおしなべて燃費が良くなり、さらには社会の情勢はガソリン車から電気自動車へと移りつつあるので、長い目で見ればますますガソリンの量が売れなくなることが予想されます。満タンにガソリンを入れても月の消費量が少ない車は仕方ないにしても、古いガソリン車に乗っている人も、ガソリン価格の高騰でなかなか満タンに給油できないような状況が続くならば、さらにスタンドの経営にとっての痛手となります。

個人的にはやはりガソリン税と消費税の二重課税について国会で議論をいただいて、ガソリン税を軽減することでガソリン代を下げるという方向が出てきてもいい気がします。また、将来的に電気自動車が相当走るようになった場合、国道などの道路の補修費がガソリン税から出るというのなら、電気自動車に乗っている人への道路に対する負担が少なく不公平ではないかという議論も出てくるでしょう。

私としてはまだガソリン車に乗るつもりなのでスタンドが一気に消えてしまったら困りますし、スタンドの経営安定のため自動車ユーザーもある程度負担することについては仕方がない部分もあると思っていますが、全国のレギュラーガソリン料金が1リッター200円を超えたらガソリン税をその期間だけ非課税にするとか、何らかの消費者救済策も考えていただきたいものだと思っています。


道の駅での職務質問はやむなきこともあると覚悟すべし

車中泊のブログでは車中泊場所としておすすめされることが多い道の駅ですが、新潟市にあるとある道の駅では、このブログを書いた数日前に、大きな事件の容疑者が警察に連行される場所になってしまいました。

警察が動いたのは午前7時頃と、深夜や未明ではありませんでしたが、目撃情報や防犯カメラの映像を参考にして容疑者の車を特定し、かなり以前から容疑車の車を特定してマークをしていたようですが、警察にとって一番避けなければならないのが車が走行中にサイレンを鳴らして追い掛けるようなことをすると、下手をしたらカーチェイスになり、全く関係のない一般ドライバーに怪我だけでなく命の危険も出てきてしまうことから、車が道の駅に入って駐車したところを多くの警察車両で取り囲んで一網打尽にしたそうです。結果、容疑者は現場で暴れるようなことはなく、そのまま警察に連行され、後に残った容疑者の車両もレッカーで警察署に運ばれていったようです。

このように、24時間開放されていて、誰でも入ることのできる場所というのは、治安を維持する目的でパトロールをしている警察にとっては素通りできない存在であると言うことができるでしょう。

私は夜道の歩いていて職務質問を受けたことはありますが、幸いにして道の駅で寝ている時に職務質問を受けた経験はありません。ただ、現在乗っている車がホンダのフィットという実にありふれた車であるので、今後警察の捜査の都合で寝ているところを起こされるようなことがあっても仕方がないのかなあと思えます。

それこそ、2018年のゴールデンウィーク期間中にあった刑務所の受刑者が刑務所の外に逃げ出したなんてことがあれば、道の駅だけではなくあらゆるところで検問がされているのでどこで車中泊をしていても職務質問を受ける可能性はありますが、そうでない場合でも、高速道路のサービスエリアと違って誰でも無料で24時間入ることのできる駐車スペースというのは、かなり訳ありな人がいてもおかしくないと考えられても否定することはできません(^^;)。車中泊に使うのだって車の中で寝るということが理解できない人にしてみるととてつもなく不思議な行動に映るかも知れませんし、単に車中泊しているだけで不審者扱いされてしまうという事も、しょうがないと思うしかないような気もします。

私の場合はあくまで道の駅や高速道路のサービスエリアというのは運転し続けることによって事故を起こさないための仮眠場所という意味あいが強いので、夜遅く入って朝早く出ていくような使い方をこれまではしてきました。

そうではなく、夕方あたりから道の駅に入ってのんびりして、道の駅併設のお風呂に入ってゆったりしてから車に戻って寝るというような事は、言ってみればキャンプのような使い方なので、そのような使い方を道の駅でやっていると、特に多くの車が出入りする時期であれば後から来て「休憩」を取りたいと思っている人にとっては貴重な駐車スペースを長時間占拠しているように映ります。

ひどく体調が悪くて動けなかったりするような場合もあるので、一概に全てダメだという風には思いませんが、トイレに入ったり一定時間だけ休憩したいと思ってやってくる人などありとあらゆる目的があって利用されている施設が道の駅であるということを考えてみるのもいいでしょう。それこそ、入れ替わり車が入ってくる道の駅で寝ようと思っても、夜になっても騒々しかったりしてぐっすり寝られない可能性もあります。そもそも道の駅は車中泊のための場所ではないわけですから、そこで起こる様々な事にもいちいち腹を立てずに多くの違った目的を持った人同士で譲り合って使えるような場所として考えていきたいものです。


自動運転が実用化されたら運転席で何ができるか

まだ一般ドライバーにまでは自動運転車が普及することはないとは思いますが、日本メーカーの目標では2020年くらいをメドに高速道路上で自動運転ができる「レベル3」くらいの車を市販するということがあるということで、あながちそんな未来の話でもないと言えるでしょう。

というのも、公道を走る車はそれほど多くなくても、いくらか走っているというのなら自分の車で走っているような時に遭遇する可能性はあるわけで、さらに言うと事故の相手になる可能性もあるわけです。その時にドライブレコーダーで相手車の様子を録画できたとして、もし相手のドライバーがスマホで何かを調べている瞬間を捉えてしまった場合、普通の車を運転しながらそんなことをしていたのでは相手の過失として一定の責任が生じると思われます。ただこの時、相手の車が事故をした状況で完全に自動運転により動いていたらどうなのかというのが、今回紹介したい話なのです。

警察庁の有識者が参加した調査検討委員会が4月17日に出した自動運転の段階的実用化に向けた法的課題について出した報告書があるのですが、そこで自動運転中に運転者は何をしてはいけないのか、また何をするのは大丈夫なのかの議論があったことが報告されているのです。

その報告書で出ている見解としては、「運転にすぐに戻れる姿勢であるべき」ということでした。そういう意味からすると、たとえ運転席に座っていたとしても席上で寝てしまったらアウトということになりそうです。

ただ、普通の運転では行政処分の対象になりかねない「テレビ視聴」「スマホやガラケーの通話およびメールの送受信やウェブ閲覧」「前を見ながらの食事」「雑誌や書籍、新聞(この場合は視界を妨げるように広げることはグレーになりそう)の閲覧」くらいまでは今の時点では自動運転中にやっても大丈夫だくらいの話になっているそうですが、ただこれはかなり自動運転車が普及してからの話ではないかと思うところもあります。

というのも、事故は起こさなくても車の運転者が「テレビをガン見している」「運転中に電話したりスマホいじり」「運転しながら食事」「運転しながら読書」なんていう行動をしているのを警察官が見とがめたら間違いなく停止させて違反切符を切られる流れになるでしょう。その場合、警察官は自動運転車かそうでない車であることをどこで見分け、疑わしい行動を取った(自動運転中)場合は停まらなければならないのでしょうか。それとも警察官の方で自動運転車を把握し、その車については停止させないような事ができるのでしょうか。

また、自動運転車の運転席に座る立場でも考えることはありそうです。というのも、自動運転のため単に運転席に座っているだけで前を見るだけということになると、やってはいけない居眠り状態になってしまうかも知れません。自分で運転している場合にはすぐに休憩を取るケースでも、居眠りをしながらかなり長い距離を走ってしまう可能性も出てきます。果たしてそういう場合は何かのペナルティが事故を起こしていなくても与えられるのでしょうか。こんなことも考えてしまうほど、自動運転で運転することへの労力が極端に少なくなったらなったで考えておかなければならない想定はかなりあるということがわかります。

個人的には高速道路での前車との距離を一定に保って走り続けることのできるオートクルーズは便利だと思いますが、少しの車間距離を見付けて割り込んでくる車があるたびに減速と加速を繰り返すようになります。自動運転でなければ普通の運転の延長線上にあって車を操作するだけですが、自動運転の場合は乗っている人がもしかしたらストレスに感じることもあるかも知れません。このように、単に自動運転車が開発されるということではあるわけですが、車が動くことに関する様々な事が起きる想定というのはここで考えているだけでなく、数限りなくあるわけですから、今後の法整備も大変だろうと思います。

今回の警察庁をはじめとして関係各所での地道な努力が今後の新たな自動車文化を作るということもあります。本当に議論をするのは大変だと思いますが、現場が極力混乱しないように、しっかりと議論を重ねていただき、スムーズに移行できるようであればいいと思います。


昨年度の新車販売台数から見えてくるもの

日本の場合その年の通年というものと、「年度」という3月末で区切る形で一年をまとめる考え方が混在しています。今回はいわゆる「年度末」の2017年4月から2018年3月末の新車販売台数のランキングが発表されましたので、その内容について見ていく中で、一般にはどのような車が求められているのかという流れを考えていきたいと思います。まず、具体的なランキングを見てみます。日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会が出した通称名別新車販売台数(速報)によるデータです。

1位:N-BOX(ホンダ)22万3449台
2位:プリウス(トヨタ)14万9083台
3位:ムーヴ(ダイハツ)14万5643台
4位:デイズ(日産)13万6505台
5位:タント(ダイハツ)13万4660台
6位:ノート(日産)13万1119台
7位:アクア(トヨタ)12万8899台
8位:ワゴンR(スズキ)12万1224台
9位:スペーシア(スズキ)11万3691台
10位:ミラ(ダイハツ)10万4221台

1位のN-BOXの売れ方がいかにすごいかというのは2位のプリウスとの販売台数との差を見れば明らかでしょう。ある意味、2位から10位までの車種の中では入れ替わる可能性はあるものの、1位のN-BOXの座を脅かすものではありません。新たにモデルチェンジしてからのN-BOXの車としての魅力度の高さがあると見なければならないでしょう。

ノーマルのN-BOXでも軽の中では一番の車内空間を確保していて、さらにN-BOX+ではシートアレンジで2名の車中泊可能な空間を作り出せることで、旅行での利用の他、災害時のシェルター代わりにもなる日常の足に使える車ということで、これだけの人気を集めていると考えることができるでしょう。

また、自動車税が上がっているにも関わらず、未だ軽自動車の人気が高いことも示しています。普通車でのランクイン車というのは、第2位のプリウス、第6位のノート、第7位のアクアの3台だけです。来月は恐怖の(^^;)自動車税の支払いの時期になりますが、私の乗っている1300ccのホンダフィットでも34,500円が一気に飛んで行きますし、その半分以下の出費で済む軽自動車は、新車価格が高くても維持費が安い車がいいという一般ユーザーの声がランキングにも反映しているということではないでしょうか。

メーカー別で言うと、ホンダ・トヨタ(ダイハツ)・日産・スズキと出てくる中でマツダは蚊帳の外になりました。これは、単純に軽自動車の製造をしていないということもあるかと思います。ホンダはN-BOXだけランクインしたということは、相当N-BOX押しの営業活動をやったのかとも思えますし、トヨタは唯一ハイブリッド車2種をランクインさせていて、売りまくっているものの今回ランキングインした中では、なかなか車中泊用としてはアクアのような車は使いにくいと思いますし、軽自動車に消費者の嗜好が偏る中で今後も電気自動車でなくハイブリッドで行くのかが気にかかります。スズキはダイハツと比べるとランクインした車種も少なく、ハスラーがこのランキング圏外で、スペーシアが入っているということは、N-BOXと通じるかも知れませんが、室内空間の広さをユーザーは求めているという感じでその煽りを食ったという気もします。

ただ、以前にも書きましたがこれ以上室内空間の広い軽自動車を作ろうとした場合、現在の軽の規格との中でそのバランスをどう取っていくかというところが、もはや行きつくところまで行きついてしまっているのではないかという気もします。そうなると、ブランドイメージが今回のニュースでさらに高まるホンダのN-BOX人気は今後も続き、他のメーカーはホンダの独走を指をくわえて見るだけになってしまうのかということにもなってしまいかねません。

あと気になるのが、第6位に日産ノートが入っていますが、e-powerの割合がどのくらいだったかということですね。e-power搭載車については最近セレナが出たばかりでラインナップも少なく、全体の日産の売り上げからするとそこまで多くないかも知れませんが、軽でもなくハイブリッドでもないエンジンで発電する電気自動車としてランク上位のアクアと競合する車がe-powerノートだと思っていますので、今後数年のランキングの動向が気になります。個人的にはe-powerになったキューブならファミリー層にもアピールできる車になるのではないかと思うのですが。

最後に指摘させていただきたいのは第10位のダイハツ・ミラです。普通の軽自動車がランクインしている背景には軽の乗用車の中ではランクインした車の中で唯一100万円未満の新車価格である車があるというのも一つのポイントとしてメーカーの方には考えて欲しいと思います。若者に車を買わせたいなら、2年リース終了で返さなければならない方式を押しつけるのではなく、単純に安い車というものを作ることも免許を取る若い人を増やすためには有効な手段ではないかとも思えます。


東京~名古屋間を深夜利用する場合「東名」「新東名」どちらがいいか

車中泊を前提の旅行を考える場合、車中泊になるシチュエーションは大きく分けると2つあるのではないかと思います。日常生活での就寝時間を守り、いつも寝ている時間より前に車中泊場所に到着して、日付が変わる前にはもう車内で就寝し朝早くから改めて移動するようなパターンが1つ目です。もう一つは夜通し走るつもりで深夜から未明まで移動し、このままでは限界が来ることを自分で確認して初めて仮眠のために車中泊をするというパターンです。

今回は特にこの2つ目のように、深夜でも構わずに高速道路を移動するような方にとっての興味深いニュースがありましたので、紹介させていただきたいと思います。中日本高速道路と遠州トラックは、新東名高速道路の浜松SA隣接地域に、長距離トラックドライバーのための中継物流拠点を共同で整備することを発表したのです。

具体的には下りSA西側の中日本高速道路所有の土地に30台分の新しいトラック駐車場を整備し、入出管理のゲートを使って出入リできるようにし、遠州トラックがその物流拠点を運営・管理するというものです(1回の利用について500円~800円の利用料を想定し、自社以外の運送会社にも利用を打診しているとのこと)。

もしこの試みがうまく行くようになると、それまで大阪から東京への荷物を運ぶ場合、一人のドライバーが往復することになっていたものが、東京や大阪のドライバーは浜松で折り返して帰ることができるようになり、仕事の「日帰り度」が増すということになります。これは、トラックドライバーの負担を軽減するだけでなく、新たに労働力として働き手を求めたい運送会社にとっても、現場の仕事時間を少なくできるため新人に応募してもらいやすいというメリットにも繋がることが期待されているということです。

一般ドライバーにとっても、深夜のトラックの数が減る可能性もありますし、過去に起こった悲惨なトラックの居眠り運転が原因となる事故に巻き込まれるような事も起こりにくくなる可能性があります。さらに、中継拠点が新東名の浜松SA付近にできるということになると、どうしてもその付近にはトラックが集中するということがあるので、普通車はその区間では新東名を避けて東名高速の方を走行することで、運転中もSAPAで休憩する時も、トラックに囲まれるようなことも少なくなる可能性も出てきます。

運送業者のドライバー確保についての取り組みは、前のトラックに自動運転でついてくるもう一台のトラックとの2台体制での荷物運びなんてことも考えられているようですから、本格的にレベル3(高速道路での自動運転まで)の自動運転車が市販されるようになった場合には、こうした拠点がもっと広くなれば浜松が日本のトラック運送の貨物ターミナルとして集まってくることも考えられます。もっとも、それが普通になれば全国の他の高速道路でも多くの中継物流拠点ができることで、地元のドライバーが運転して運ぶ範囲が狭くなり、全国的なトラックドライバーの負担軽減につながってくるといいのにと思います。

このニュースによると、早ければ今年の夏から営業を開始するということなので、普通車で旅行を考えておられる方は、この中継物流拠点のオープンによるトラックの流れの変化についても頭の中に入れておくとスムーズな深夜移動ができるようになるでしょう。


電気自動車の電池問題に朗報も

今回紹介する電気自動車に限らず、ガソリンや軽油で走る自動車やバイクについても、バッテリーの管理というのは大切です。たまたま昨日、だましだまし使ってきた原付のバッテリーがついに寿命になってしまいました。車の場合はセルが回らなくなったら走ることができないので充電するなりバッテリー交換をすると思いますが、バイクの場合セルが使えなくなってもキックでスタートできるのでここしばらくは発車する時にはいちいちスタンドを立てて足でエンジンを始動させて動かしていたのですが、ここ数日間はしっかりとエンジンが掛かって走ることができるもののダッシュボードの液晶表示が突然消えてしまったり、ウィンカーを出しているのに点滅しないなど、このまま運転していては事故を引き起こす可能性すら感じてきたので、なじみのバイク屋さんでバッテリーを交換してもらいました。

バイク屋のおじさんは小さなバッテリーなのに自動車のバッテリーより高くて済みませんねと言ってくれましたが、私のバイクに合うバッテリーはそのお店でおよそ6千円でした。確かに軽自動車用の安いバッテリーなら5千円くらいでもありますが、それでも十分に便利な原付を乗り続けるために必要なものなら費用負担も大変ではありません。バッテリーを載せ替えて改めてセルでエンジン始動できるようになりましたし、これからはバイクに乗るにも良い気候になってくると思うので、安全に気を付けつつ、原付にも乗って行こうと思っています。

さて、今回の話は同じバッテリーでもその交換費用に一体いくらかかるのか? と思われる電気自動車のバッテリーについての話です。日本での電気自動車として今も多くの数の車が走っているのを見る車種は、恐らく日産の「リーフ」だと思います。調べたら最初に発売されたのは2010年で、今年で8年目となります。日産ではそんな発売当初から乗っているユーザーのために、リーズナブルにバッテリーの交換ができるサービスを始めるということがニュースになっていました。興味のある方はこのサービスを行なう株式会社フォーアールエナジー社のホームページも合わせてご覧下さい。

https://www.4r-energy.com/

その記事によると、新品の電池は交換するのに工賃込みで65万円もかかるそうなのですが、5月から始まる新しいサービスは純正の80パーセント位の容量にまで回復させた中古の電池(?)に交換することでいいなら、30万円プラス工賃で済むとのこと。工賃がいくらになるかはわからないものの、今後もこのサービスが継続されるなら日産の電気自動車に乗っている人達が10年以上電気自動車に乗り続けたいような場合、65万円÷7年で約9万3千円/年くらいを考えなければならないところ、その半分くらいの毎年の用意で済むことになります。工賃がいくらかは正確には出ないので、新車で電気自動車を購入して、電池の劣化が進んだ時に安いコースで電池を換えると仮定すると、年間5万円を電池交換のために7年積み立てるとして、月にすると4,167円くらい(新品交換の場合はその倍くらい)を見ておけばいいということになります。

となると、リーフの場合は自宅や充電スポットで充電を繰り返しつつ、遠乗りはしないで近郊を乗るような形でガソリン代を月4,000円も平均して使っているかどうかが今後、電気自動車を使う上でのボーダーラインになっていくと思われます。ただこれは初期型リーフに関しての話なので、新しいe-powerのノートやセレナはガソリンを発電に使うのでさらに計算がややこしくなります。それでも、e-powerの車が中古車市場に出回ってくる中で同じようなサービスはメーカーの方でも行なってくれる感じもします。紹介した中古電池というのは2010年に発売されたリーフの電池の容量であるので、今の電気自動車はさらに高容量で長い距離を走ることができるようになっていると思うので、もう少し高くなる可能性もあります。もし、それこそ中古で30万円の電池がそのまま現行のノートやセレナにも載せられるのなら、そこまで高額の負担にはならず、個人として電池の交換をしてまで乗らなくても、電池が劣化したe-power搭載の中古車を業者さんが安く買い叩き、中古のバッテリーに載せ替えてリフレッシュ車として売るという未来の状況も見えてきます。

そうなると気にかかるのは、電気自動車のモーターがどのくらいの走行距離まで安定して走ることができるのかということですね。ただ、日産のディーラーで扱われる電池交換した中古のe-power搭載車なら中古の保証が付いて安いなら、大変便利に使えコストパフォーマンスも良い中古車に化ける可能性もあります。現在は古い車に乗り続けていると新車登録時から13年以上経過した車については税金が高くなる傾向がありますが、電気自動車なら古くても排ガスを出す量は少ないわけですし、特例でエコカー減税を続けて適用できるような法整備があれば、さらに電気自動車がそれほど車に掛けられる予算がない人にも普及していくような気がします。こういった安い電池への交換サービスはもっと他のメーカーにも広がってくれればいいなと思いますね。


ディーゼル車の撤退からどの方式の電気自動車へ?

ジュネーブで行なわれているモーターショーにおいて、トヨタが今までラインナップとしていたディーゼル車を出さないことがニュースになっています。過去には「クリーンディーゼル」という触れ込みで二酸化炭素の排出を減らすための方法と一つとしてヨーロッパのメーカーがこぞって開発をしていて、個人的には興味があったのですが、やはりフォルクスワーゲンを始めとするデータ改ざんの影響と、世界の自動車市場が一斉に電気自動車の開発に動いているという状況もあって、トヨタもヨーロッパでディーゼルを新田に売ることを放棄したということなのでしょう。

ただ、先日紹介した「セレナe-power」が一部で盛り上がっているように、発電機を回すのにガソリンを燃料とするエンジンを使ってもいいのではないかという感じが日本ではあります。先行するハイブリッド車もある中で、あくまで完全な電気エネルギーをチャージして走る電気自動車にこだわるのか、それともインフラとしては全世界に普及しているガソリンを給油することで、あくまで完全な電気自動車ではないものの自家発電のできる電気自動車を作っていくのかというところで、国内メーカーと国外メーカーには温度差があります。

お隣の中国では早くも電気自動車の本格的な普及に向けてかじを切っています。となると、問題になるのがどこで充電をするかということなのですが、昨年の話ではありますが、中国政府は2020年までに480万の充電設備や充電ステーションを設置する予定だとしています。ちなみに、設備の設置には日本円にして2兆円以上の費用がかかると言われています。ただ日本と違う点というのは、中国の政府というのは日本と違って共産党の権力が唯一であり、さらに国家主席の在位期間も今までの任期より伸ばす方向だと言われているように、日本以上にお上のご意向があればその通りに事業を進めなくてはならないため、国民からの不満が出たとしても関係なく電気自動車のための政策は進められていくと思われます。

ただし、テレビのバラエティ番組「出川哲朗の充電させてもらえませんか?」に出てくる電動バイクでも空になった充電池に満充電されるまでおよそ2時間かかるというタイムロスが出てきてしまいます。ガソリンを売るスタンドでも品不足となれば行列が出ることがあるのに、中国の人口からすればまだまだ少ない充電スタンドに多くの電気自動車が押し寄せたらどんな事になってしまうのか、日本人は長い行列にも文句を言わないで並び続けられますが、中国の人達は下手をしたら1日の大部分を充電待ちにするような事に耐えられるでしょうか。

電気自動車を推進する立場の人からすると、走行に使う量は少なくなるとは言え、ガソリンを使えば二酸化炭素が放出されるので不完全ではないかと考える人もいるかも知れません。ただ、ガソリンがだめならバイオエタノールや水素という風に発電機を回すためのエネルギーを変える事を考えるという手もあります。今回出るセレナe-powerは発電をするためのガソリンではあるものの、走行距離とガソリン消費の兼ね合いで26km/Lを越えるだけの燃費をあげるといいますので、今までよりガソリンの消費が半分くらいで済むということも考えると、大陸を横断する電気自動車ということを考えた場合、自然と日本で市販されているガソリンで動く発電機で電気を作って走る電気自動車の方が劇的に二酸化炭素排出を減らすための車としては便利に使えるように思うのですが。

ただ、ここまでは現実を見ながらそれに対応する対策を考える中で出てきたアイデアであることも確かです。もし電気だけを使って走る電気自動車を開発する中で、本当に充電設備や充電ステーションだけで走行に関する電気をまかなおうと考える中国方式がその考えを実践に移した場合、最初は当然現場は相当混乱すると思いますが、何らかの秩序が住民の中で作られたり、車道の下に電気を供給するレーンを作ったりするなど、日常生活の中で無理をすることなく電気自動車を利用できるモデルケースが作られたりした場合は、世の中は一気に日本製や欧米製でない中国製の電気自動車になびく可能性もあります。日本は悪くない国だと個人的には思いますが、日本では決してできない多くの人を巻き込んだ社会実験を簡単に行なうことができてしまう今の中国の政治の仕組みというのが、こと電気自動車の場合にはうまくはまってしまう可能性もあるのではないかと思ったりもします。

個人的にはあくまで自力でどこまでも走行することのできる日本式の電気自動車が進化して行って欲しいと思うのですが、最初に紹介したクリーンディーゼル車の衰退のように、何がきっかけで新技術がだめになるかもわからない中、日本の自動車メーカーはこれからが正念場だと本気で思います。中国でうまく日本の電気自動車が普及しない場合も考えて、もっと広く世界に受け入れられるハイブリッド車や電気自動車を提案していくことが日本の自動車産業を守ることにもなると信じています。


車検項目大幅拡大でどんな影響が出るか

いつの世も、技術の進歩に制度が追いつかないという事はあるものですが、日本の車検制度についても同じ事が言えます。安全装置が何もない時代の後、エアバッグやABSという装置が車に導入されるに従って車検の中でもそうした機能についての点検項目が増えることになったのですが、最近では自動ブレーキや事故防止のための各種センサーなど、将来の自動運転車の実現に向けて多くの新しい技術が導入されているものの、車検時にはそれらの機能が正常に動くかの確認が取られない状況になっていました。

国土交通省はそうした状況に対応するために車検の際の点検項目を増やす方針を固めたというニュースが有りましたが、これは逆に自動ブレーキなど新しい車の機能がうまく動作しないケースがあることの裏返しでもあります。少なくとも車検のある期間中には不具合が出ないようにしっかり点検することは必要ですので、今後対象車両の車検費用は今までよりも余分にかかり、さらに先日対人センサーを正確に動かすためにタイヤのホイールについても純正のものが必要になるような事で、交換部品代も上がることが予想されますが、そういう事については仕方がありませんし、いつもより高い車検費用の請求があってもあわてない心構えが大切になってくるのではないでしょうか。

自動ブレーキについて車検で見られるということで言えば、車のフロントにカメラを搭載している場合、もし事前に飛び石などでフロントガラスの交換を余儀なくされた場合、あくまで純正のガラスでなければ車検が通らなくなるのか、それとも日本製以外の社外品でも車検は通るかで、今後の保険についての考え方にも変化が出てくるように思います。

車が古くなるに従って車両保険はいらないとするような考え方をする人が今でも多くいると思いますが、少なくともエコノミー車両保険を付けていれば飛び石の際にも保険でガラス代が出ますから(保険料を安くするために一定の自己負担を付けた場合はその分の負担分は用意しておきましょう)、自動ブレーキ搭載車については古くなっても車両保険を掛けておくのが当り前になるような可能性もあります。

また、各種センサーの正常と異常を車検が通るように事前に調整する役目を負う業界の中で、果たして大手以外の個人事業主は生き残って行けるのだろうかということも思います。ハイブリッド車の車検用の機材だけでもかなりの負担になると思うので、今後更に新しい車を車検が通るようにするためのテスターなどの機材を改めて購入するなどの負担が出てくるとしたら、いわゆる「町の修理屋さん」という存在が成り立たなくなり、メーカー直営のディーラーか、大手のガソリンスタンド、全国チェーンの車買い取り・中古車販売店など体力があるところしか生き残っていけないようにも思えます。まあこれも、時代の流れということになってしまうのかとも思えるのですが。

さらに、車を利用する私たちも、今後の車検費用がどのくらい上がってしまうのかというところであえて車を持って乗ることよりも、必要な時に借りるという選択肢が今よりも大きくなっていくことも考えられます。安く駐車場を借りることができたり敷地内なら無料で車を置ける場所のある地方ではそこまで行かないでしょうが、最近のカーシェアリングの状況を見ると、「車代」「車検費用」「税金」「保険料」「駐車場代」のトータルで考えると、必要な時に車が借りられる状況が整ってくれば首都圏を中心としてあえて車を所有しないという選択肢も現実のものになるかも知れません。

その場合、借りた車で車中泊を実行するには、ハイエースや軽1ボックスなどの決まった大きさの車の中に入れて就寝できる環境を作ることのできるセットだけを作り、車中泊の旅の時にはそのセットとともに完全に整備された車で出掛けた方が良いと考える人も出てくるかも知れません。このような事は新しい技術で便利になるのとは裏腹に、費用がかかることは仕方のないことですが、これから新しい車を買おうと思われている方は、ディーラーさんから今後の車検費用はどのくらいかかる見込みであるのかということもしっかり確認して、将来にわたって安定した車両運用ができるようにきちんと計画した上で車の購入計画を立てることをおすすめします。