月別アーカイブ: 2011年12月

2011年の終わりに

 今年も本当にいろいろな事がありましたが、何とか無事にこのブログを書き続けることができました。こちら静岡でも大きな地震があったものの、やはり東北地方中心に大きな被害を出した東日本大震災後に連日更新してもいいのかという気持ちはありました。元々、様々な車中泊用グッズを紹介してきましたが、あらゆるものが入手しずらい状況の中、このブログで紹介してもしょうがないのではないかとも思ったのですが、毎日の情報の集約が役に立つ事もあるかも知れないと思って続けてきたという側面もあったように思います。

 私のブログで「車中泊」といえば、数日間の旅の中で快適に過ごすための工夫といった感じて考えていることが多く、想定としてはプルートレインの個室寝台Bくらいの環境を作れたらと思いながらやってきました。具体的には軽自動車で一名か二名という少人数が仮眠するという設定でしたが、これが旅でなく災害避難のために車中泊するには厳しい狭い車の中で家族やペット・赤ちゃんまでも一緒に寝泊まりすることまでは想定していませんでした。しかし、震災後にはそんな人たちも多くいたことでしょうし、マスコミではそうした人たちの行動も「車中泊」と紹介されるとなれば、私のように車中泊をメインにして運営しているブログが検索をかけると出てきてしまう状況の中、書くことも変わってきたりしました。

 シートをフルフラットにできない車や、一応平にしても凸凹が残るままで車中泊をしたいと思われる方は、数日くらいの旅では全く問題ないと言い切る事ができますが、それが避難行動を伴って数週間に及ぶという事になると、私は全く反対の助言をするでしょう。水が手に入らず、トイレにも行けないような状況の中ではなおさらです。体をリラックスできるだけのスペースが保てない場合はエコノミークラス症候群に陥る危険があるという事は今回の震災前からわかっていた話ですから、少しでも自分の車の環境に疑問を持った場合は車中泊を中止して避難所へ行くという判断が求められます。もっとも、それは私一人の考えではなく、いろんな所から入ってきたり問い合わせたりした情報を自分なりに咀嚼して消化した結果であったと言えるわけですが。

 その他、車に積んでおくものについても震災前と後ではかなり考え方が変わりました。それまでは漠然とサブバッテリーシステムを組んで走行中充電で何とかなるのではないかと思っていましたが、ガソリン自体が入手できず電池もどこにもないというような状況が起こるとは考えられませんでした。ただそのおかげで、太陽電池を使ってのニッケル水素電池充電し、その充電池を使える機器について調べることになり、そんな貧弱な設備でもラジオと明かりくらいのものなら自分で何とかできることがわかったりしました。いざという時に本当に必要なものは何かというのは様々なご意見があると思いますが、常に持ち運ぶ事は難しくても車の中になら入れておけます。そもそも、災害時の避難行動と車中泊前提の旅というのはいくらか似ている部分もあると思いますので、今後も旅でも災害時でも役に立つような物を集めていければと思っています。

 ただ、このブログは決して災害時の心得や防災グッズを紹介するためだけの所ではなく、あくまで楽しみとしての旅の方法論としての車中泊を提案する場所と思いながら書いています。来年もどんなことがあるかはわかりませんが、自分が楽しみながらグッズなどを紹介して行ける場として継続していこうと思っていますので、今後ともどうぞよろしくお願いします。


正月準備はSAで?

 昨日になってようやく家の用事が多少はできる状況になったので、休みは少ないとはいっても正月用の食卓の準備くらいはしようと買い出しに出掛けてきました。

 まず最初に立ち寄ったのは野菜とお餅を買うために地元農協の直売所でした。普段よりもかなり早く出たのにも関わらず、入店待ちの車列がものすごい勢いで伸びていまして、やっとのことで入店したらレジにも長蛇の列になっていて店を出るまでに相当時間がかかってしまいました。早く出るために朝ごはんを省略してまで早く出たというのに(^^;)、こんなことでは先が思いやられるとその時は思っていました。

 次に向かったのは主に海産物を買えるところなのですが、農産物でさえこれなのですから、観光客もやってくる大規模なショッピングセンターはもちろんのこと、普通の大型スーパーであっても相当の混雑が予想できました。

 そんなわけで、今月の買い出しには先日紹介した東名高速道路の日本坂パーキングエリア上りの「焼津さかな工房」を利用しました。帰省ラッシュもまだという感じだったので、高速道路に乗って入っても良かったのですが、下道から入っても奇跡的に駐車場が空いていました。

 入ったのが午前10時半くらいだったのですが、鮮魚コーナーではまだ仕込みをやっていたので、先に朝食を食事コーナーでいただくことにしたのですが、多少海産物を買っている人はいたものの、食堂の席はガラガラで、ゆっくり食べることができました。恐らくこの日あたりは大きめのショッピングモールで食事を取ろうとしたらそれだけで一苦労してしまったでしょう。

 日本坂パーキングエリアの鮮魚コーナーはそれほど広くはないものの、カニ類がないくらいで、昨日あたりは数の子が多く置いてあったりして十分正月用の食材は調達できます。私は名物のしめ鯖とマグロのお刺身をそれなりに買い込み、かなり余裕を持って帰ってきました。

 今回は比較的小規模でそれほど注目されていないパーキングエリアに鮮魚があるという希有な例を紹介しましたが、それでも買い出しの穴場として高速道路のサービスエリアやパーキングエリアをいざという時に使えるように日頃から気を付けておくと、本当にいざという時に役に立つかも知れませんよ(^^)。


eneloop ショコラトーン8色入

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 エネループをはじめとした充電式のニッケル水素電池はかなり前から使っていたこともあり、新たに購入することはしばらくなかったのですが、今回充電池を使う機械を増やしたということもあり、久しぶりにエネループを購入しました。ちょうど色付きのエネループが店頭で値段も変わらず出ていたので(エネループのスタンダードタイプと同じです)こちらの方を買ってきました。

 色付きという違いがあるだけで、わざわざここで書くことはこれ以上あるのかと言われそうですが、それなりに存在意義はあるのです。というのも、エネループが増えてくると、どれがいつ買ったものなのかということがだんだんわからなくなってきて、時間経過とともに容量にばらつきがあるものを一緒に使ってしまう可能性があります。容量にばらつきがあると、どうしても稼働時間が少なくなったりする場合がありますので、できるならば同時期に買ったもの同士で使い続けるのが好ましいと言えましょう。

 この色は限定色なので、もしこれから色付きのものが出たとしても明確にいつ買ったものかを区別することができるでしょう。とりあえずこの8色のエネループについては同時期に買ったということがわかりますので、わざわざ通し番号を付けたりしなくても大丈夫なのがいいですね。

 今まで全くこうした充電式の電池を使ったことがない方なら、8本のセットは多いように感じるかも知れせまん。でも普通に単三電池2本で動くライトとラジオをセットで使う場合を考えた時、電池切れを起こしてもすぐに使える予備を1セットごとに用意すると必然的にそれだけで8本必要になるわけですから。常に充電して使える状況にあったとしても、停電などでいざ使おうと思ったら使えなかったということのないように、使用する本数の倍があれば何とかなるでしょう。今回紹介した色付きのエネループは置かれていない店舗も多いかと思いますが、ノーマルのものと値段も同じですので興味ある方は探してみてくださいね。


イエデンワの毎月サポートは?

 私がイエデンワを購入してから何事もなく一ヶ月が過ぎ、契約時に必須だと言われたオプションサービスの解除ができるようになりました。契約時に頭金を払わないかわりに、月100円の留守番電話サービスと月315円のウィルコムあんしんサポートという修理代金低減のための補償サービスへの加入が条件になっていました。

 このまま契約をしたままだと、少額ではありますが毎月の支払いが多くなってしまいます。個人的には複数の携帯電話会社とさまざまな契約を結んでいる関係上、余分なオプションはできるだけ外すというのが私にとっては正しい契約維持の仕方だろうということで、まずは留守番電話サービスを解約しました。イエデンワの留守番機能は固定電話機よりも劣るとはいえ、電源を切っている時に留守番電話サービスセンターへつながってしまい、外から聞くにも別料金がかかってしまうのでは、電話機本体に付いている留守番機能でも何とかなるという判断です。

 次に問題となるのが、補償サービスを付けるかどうするかということです。ちなみにですが、今自宅に設置している固定電話機は30年以上使っていますがトラブルに見回れたことは全くありません。常に持ち運んでいるソキウスの方は補償サービスに入っていますが、これは持ち運ぶことにより水没や落下の危険がどうしても出てきてしまうためです。

 ネット上でイエデンワをいろいろなところに持ち運んで使うことがネタ合戦のようになってしまっていますが(^^;)、そんな感じで持ち運ぶならばやはり補償サービスは継続して入れておいた方が無難です。しかしながら私の場合のように、自宅の部屋に置き全く動かさないのであれば、落下や破損の危険性は極端に減るでしょう。

 そうした判断の元、次に機種変更をするまではイエデンワの補償には入れなくなるという条件をのみ、サポートサービスを外すことにしました。とりあえず2年間はだれとでも定額のみで月980円とユニバーサルサービス料のみで維持することができ、2年後に使わなければだれとでも定額を外せば、月々の支払いを0円にしたままウィルコム同士の通話が24時間無料の回線を維持できます。とりあえず2年間トラブルなしなら、補償サービスは省略してもいいかなという判断ですが、この判断が吉と出るか凶と出るかはやってみなければわかりません(^^;)。果たして2年後にイエデンワの後継機が出てくるのかわかりませんが、留守番電話機能が強化され、留守番電話が入ったら特定の番号に転送してくれるような機能が付いたり、メールでお知らせなどをやってくれるようになれば買い換えるかも知れませんが、シンプルだからこそだれでも使える電話機としての価値が上がるわけで、余分な機能が付いてトラブルの種になるのなら何も付かない代わりにノントラブルの現状でも十分のような気もします。ただ、後継機が出たら2年後に入手して補償サポートを外し、それが故障したら今のイエデンワを登録し直して使うという方法もあるにはあるのですが(その場合は機種変更のための登録手数料は必要になります)、そのためにはイエデンワの後継機が出てくれることが必須の条件になります。個人的にはそうした固定電話の代替え機というジャンルは廃れないでほしいものでありますが。


雪中アイドリングの恐怖

 クリスマスの連休中に日本にやってきた寒波はことのほかすごかったようで、日本海側だけでなく名古屋でも積雪があったようですね。それ以上にすごいのが新潟の豪雪地帯で、この3連休で2メートル以上の積算での積雪量があったのだとか。

 そんな中、やはり今年も起こってしまったのがエンジンをかけアイドリングをし、暖房をつけたまま車中泊しての一酸化炭素中毒の事故です。2011年12月24日の朝、新潟県糸魚川市の駐車場で、長野県松代の会社員の方が仮眠中に意識を失った状態で発見され、病院へ搬送されたものの亡くなったとのこと。ニュースによると友人宅で飲んで、その後自分の車の中で寝るということになったのだそう。

 長野の方なら一晩で一気に雪が降り積もれば車のマフラーの位置も簡単に越えてしまう可能性があり、もし雪がマフラーをふさいでしまった場合、排気ガスが車内に戻ってくる可能性があることぐらいは予想できると思うのですが、問題はお酒を飲んでいて正常な判断が損なわれたことにもよるのではないかと思います。

 あくまで今回のような事故を回避するためには、友人宅で飲む前にしっかりと車内における寝床の準備をしておき、かなり酔っていたとしても、ドアを開けて車の中に入ったらすぐに寝袋に潜り込んで寝られるような準備を先にしておくべきでした。さらに飲み会のお開きの前に、湯たんぽに満たすお湯を分けてもらい、車の中に持ち込むことができれば完璧でしたでしょう。もちろん、大雪が降る中での車中泊ですから、アイドリングなどしなくても何とか寝られるくらいの寝具をちゃんと用意して持ってくることが大前提となりますが。

 車中泊に慣れた方ならこのような自分の生命に関わるような失敗はしないでしょうが、特に冬の場合はそれほど車中泊の準備がない中で、アイドリングをして暖房をかければ何とかなるだろうというのが一番危ないと改めて示した形になってしまいました。ここを読んでいる方で車中泊に興味を持っていただいている方は、これからの季節は部屋で使う寝具よりも寒さを凌げるだけの用意がない場合は、素直に宿を手配するようにしましょう。


年に一度は予定の立たない旅を

 年の瀬も押し詰まる中で、今年一年のニュースが改めて放送される中、やはり東北で起こった大地震にまつわる報道には心が痛みます。実際に被害に遭われた方の情報源として、携帯メールやテレビでもラジオでもなく、防災無線の呼びかけによって津波の到来を知った方が多かったというのが言われていて、それは私にとって意外な話でした。

 私の住んでいる静岡市において、防災無線や市の広報で結構放送が入ります。広報については老人の方が家を出たまま行方がわからなくなったというものですが、広報が入っているのはわかるものの、果たしてそこで何を言っているのかいつも聞き取れない状況なのです。少ない放送施設で多くの人たちがいる広域に知らせるため街の音にかき消されてしまうというのが原因だろうと思うのですが、それでもいざという時には果たして役に立つのかと今も思っています。

 今年は台風による大雨や竜巻の注意のために防災無線が入ることもありましたが、相変わらず何を言っているのかなかなかわかりません(^^;)。ただ、同じ内容が登録している携帯電話にメール形式で送信されてくるので、もしこちらで津波警報が出たとしてもそうしたメールを見るかラジオによって情報を入手するしかないのかなあと漠然と思っていたのですが。

 ただ、全国的に見たら私の住んでいる地方の方がむしろ例外なのかなとも思ったりします。地震直後にさまざまなところで撮影された映像を見ると、各地での防災無線はかなり広い範囲で聞こえるのですね。車を使っての旅というのは、車の中が個室になるだけにどうしても外の空気や音を遮断してしまう傾向にある方は多いと思いますが、旅先では地元のラジオだけでなく市町村の広報についても、とりあえず走っている際中に何か外で聞こえてくるのがわかるぐらいにしながら運転しておいた方がいいかと。

 もっと言うと、普段からインターネットを使っての情報収集が当り前になってしまっていると、ひとたびインターネットや携帯電話がつながらなくなった場合、さらに車を捨てて逃げなくてはならなくなった場合カーラジオの情報も入手できなくなったような状況で、そこからの思考ができなくなってしまうようなこともあり得ます。何も情報を入手する手段がない中でいかに情報を入手し、適切な行動を取るかというのは、普通の避難訓練のようなものでは決してできないでしょう。ただ、車での旅に一人で出掛け、さらに宿泊場所なども全く決めずに(普通の宿決めだけでなく、車中泊場所の事前選定なども含む)行くと、3食の食事からどこへどう行ってというところまで全て自分のその時の判断で決めなければならないので、いわゆるハプニングに強くなるような感じがします。きちっと予定を組み、その日の行動が保証された旅の方が楽しいというのは当たり前ですが、まさしく避難訓練のようにだれも何も助けてくれないような状況に自分を追い込んでから出発する旅というのも無駄ではないような気がします。もっとも、いつもそんな旅をしていて、さらに同行者がいる旅であれば雰囲気は最悪になるでしょうが(^^;)、年に一度はいざという時の自分の問題解決スキルを向上するためにもそんな旅を決行するのもいいでしょう。運悪く宿が取れずに車中泊するような状況が起こったとしても、そこで改めて本当に災害時に必要なものというのがわかるかもしれません。

 しかし、こうした旅はくれぐれも悪天候や道路状況の悪い時には行なわないようにしましょう。訓練のつもりが遭難しかけるなんてことにならないとも限りませんので。


TASCAM DR-05

Dr_05

 私たちが未来を想像する時、できればバラ色の未来というものを思い描きたいものです。しかしながらテレビや新聞のニュースでは暗い話題しか出てこず、こちらの気分さえも沈み気味になってしまう今日このごろですが、知らないうちにこんなこともあったのかとびっくりすることもあります。

 昨日のクリスマスイブからクリスマスにかけて他人からプレゼントをもらうことはありませんでしたが(^^;)、自分で自分のためにネットショッピングのボタンをクリックして注文を出してしまったのがティアック(TASCAMはティアックが発売するレコーダーのブランド名)のレコーダーDR-05です。ICレコーダーの範疇に入る製品だけに、このブログでも紹介するのが3台目ということでなぜ同じようなものを買い込むのかといぶかしがる向きもあろうかと思いますが(^^;)、私にとってはそれこそバラ色の未来を実現したような一品だったのでした。

 まだそれほどパーソナルコンピューターが家庭内に普及していない頃、私はおこずかいをラジオやカメラのような機械モノにつぎ込んでいました。個人的な趣味として私的録音の範囲なら演奏収録を許してくれるライブハウスに赴き、ライブの内容を録音し、それを自宅で聴き直すことをよくやっていました。そのためにはまったのが小型の録音機でした。最初はカセットテープを使用したソニーのウォークマンの最高機種、ウォークマンプロフェッショナルと名が付けられたWM-D6Cでした。ドルビーC搭載でメタルテープに対応し、録音レベルのマニュアル設定可、再生スピードの可変も可能でした。当然ラインから直接の録音もできるのでカセットデッキ代わりにも使えるということで、普段はコンポに繋ぎ、出掛ける時は外付けマイクとセットにして持ち運んでいました。当時の価格は65,000円で、それだけ出してもいいくらいに活用していたのを覚えています。

 その後、録音方式はデジタルからアナログになり、それまでは数百万円もしていたデジタル録音機が小型化され、一般に発売されるようになりました。当時は、CDクオリティの音を気軽に録音できるということで、すごい時代になったなあとしみじみ思ったものです。まさにカセットテープからMDへとメディアが移っていった時でしたが、MDはCDに比べると圧縮されているということもあり、圧縮無しで記録できるテープメディアのDATへと録音機は進化していきます。TCD-D3は待ちに待ったポータブルタイプの録音機で、定価は98,000円でした。ただ、こちらの機種は電池がウォークマンプロフェッショナルの電源である単三×4本と比べ、独自の充電式電池で、まともに外で録音するためには予備の電池が必要でした。テープ自体も120分ぐらいが主流で、どこでテープチェンジをしようか考えながら録音していたのはカセットでの録音の時と変わりませんでした。テープ自体も結構な値段がしましたが、本体周辺だけでいろいろ揃えると軽く10万を超えてしまいましたが、何といってもそのままCDが焼けるクオリティを持つ音源を録音できる魅力は大きかったという事でせっせとお布施のようにお金をつぎこんでいたのでした。

 その後、DATは言うに及ばず、MDでさえも廃れてしまい、最後にCDのみが残り、後はメモリオーディオに取って代わられたのはご存知の通りです。録音機についても、数千円で買えるICレコーダーでも高音質のデジタル録音ができる製品が普通になっています。今考えるとまさに夢のような話ですが、今回購入したDR-05は高性能のマイクが内蔵され、ライブ録音などで急に大きな音が出ても、以降は自動的に録音レベルを下げて(大きな音が出ても歪まない)録音できるようなピークリダクションという機能を選ぶことができます。Youtubeで録音した音が聞けますが、かなりのクオリティにびっくりしてしまいます。そして普通のICレコーダーの特徴そのままに、ファイルは直接パソコンで編集でき、そのままCDプレーヤーで再生できるようにできるので、今までのようにカセットからDATへと変わった際に移行をどうするのかというような心配をする必要もありません。電源も単三×2本なのでエネループの予備があれば十分ですし、録音容量についても無料で使えるデータストレージサービス上に保存すれば、闇雲にメディアを買い込まなくてもよく、たとえ買ったとしても、安いマイクロSDカードをいくらでも増やせます。

 今回なぜこれだけ力を入れて紹介するかと言えば、これを書いている現在、プロ仕様にかなり近いと思われる本体がネットの最安値ですと7千円代後半で買えてしまうことに気付いたからで、本当にいい時代になったものです。一昔前ならこの10倍の価格でもおかしくなかったのが、それだけの技術の進歩があったということなのでしょうね。ちなみに、TASCAMブランドではiPhoneに接続して使えるようにした高性能マイクを出していますが、その価格も8千円前後しますので、複数持ちが苦にならなければこちらのレコーダーを手に入れた方が簡単に高音質の録音ができる機材がそろいます。今後、果たしてこれだけのクオリティを持つ状態で録音する機会があるかどうかはわかりませんが、先述の通りいったん録音してしまえば重要なものはデータストレージにアップロードしておけば、以前のように録音されたテープやディスクを探し回らずにすぐ出せますし、つくづくインターネットと融合した今の社会というのはそれほどお金を掛けなくても十分に楽しめるだけのものを用意してくれているとしみじみ思います。

 今回紹介した録音機全般については、現状で音楽の主流がCDの音質を基準に回っている限りは、これ以上の革命的な進歩はそれほど期待できないでしょう。メモリオーディオで聞くものについてはこれ以下の品質でも十分ととらえる人が多ければ、CDに取ってかわるメディアが一般化しないうちはこの辺の録音機を持っていれば十分でしょう。使いこなしている方の中には動画の撮影できる一眼レフにこのレコーダーをくっつけて同時録音し、後から動画に付いている音声をレコーダーからのものに差し替えるようにして高クオリティの音声を持つビデオクリップを製作されている方もいらっしゃいます。単なる旅のメモくらいでは小型のICレコーダーでも十分ですが、旅先で出会った音楽や電車の音などを臨場感あふれる感じで記録しておきたいような場合は、こんなレコーダーもあると便利です。ただし、内蔵マイクは無指向性なので、鳥のさえずりなど狙った方向だけの音をレコーダーに収めたい場合は、外付けの指向性マイクを導入しないとうまく録音できないでしょう。結局そういうところにお金を掛けていくと余分にお金がかかってしまうというのは今も昔も変わらないようですね(^^;)。


BG-BL01で単四電池を充電する

 パナソニックのBG-BL01はニッケル水素電池の単三2本を充電できる太陽電池付きの製品ですが、個人的には単四電池の充電もできればいいのにと思っていた事は先日書かせていただきました。たまたま昨日、買い物に出た際にその問題を解決できるかも知れないと思って購入したものがありました。

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 写真の通り、これは単四電池の中に入れて単三電池を使うものに入れて使えるようにするというアダプターです。この種のアダプターは単三電池を単一や単二のように使うアダプターが一般的ですが、あえて今まで単三が使えるものに容量が半分以下の単四電池を入れて使おうとは思っていなかったのでスルーしていたのでした。

 ただこれを単四電池の充電のために使うとなると話は別です。うまくいけば充電時間は半分以下で済み、単四電池がこれ一台で充電できるようになれば利用範囲も広がります。問題は、単四電池をこのアダプターにセットしてみて、きちんと電池箱に収まるかというところです。電池の大きさや長さは微妙に違っていて、最悪の場合長すぎて電池が入らなかったり、逆に寸足らずで通電しない場合も考えられました。

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 写真は同じパナソニックのエボルタを使ったところですが、何とか通電および充電が行なえました。あと、三洋のエネループでも大丈夫です。購入した時は単四電池の充電は最初から諦めていたのですが、こんなに簡単に実現できるとは思いませんでした。なお、この方法はメーカーの利用の範囲外だと思いますので、これも一応自己責任ということで、ご了承願いますm(_ _)m。


塵も積もると高額になる?

 新聞社の提供する新聞記事をインターネットで読めるということで、新聞社が自分で自分の首を締めているという感じがあるのか今後は無料のサイトでは記事の全文を読めず、続きが読みたい場合は有料のサービスに加入という流れになりつつあるのだとか。今年に入ってインターネットをうろうろしていて感じるのは、ブログでアクセスを集めまくるところが一部有料というような方針転換を行なったりしているところもある程度見受けられ、巡回に変化が出てきたりしています。こうした事に触れたニュース記事では、日経など順調に契約を増やしているという感じで出てはいますが、あまり深く考えずに少額の出費ならいいという人たちが増えたためなのでしょうか。

 これは、元はと言えばダイヤルQ2や携帯電話でのiモードの料金徴収の仕組みにより、簡単に毎月の電話料金の上に情報料やサービス料などを上乗せされて支払う事に慣れてしまった人たちを生み出したことがそもそもの始まりだと言えます。一つ一つの料金は月数百円でも複数のサービスに加入していると、まとまった時には結構料金がかさむように思います。それが携帯電話会社の経営を支えていると言えるわけですが、携帯ゲームの会社が空前の利益を上げていたりする中、来年はスマートフォンでのサービス提供をにらみつつ、多くの有料サービスが展開していくでしょう。

 ちなみに私の場合は基本料金以外の有料サービスについては全く入っていません。その分回線を多くもっているのでいちいちそうしたサービスに入っていては毎月の支払いが大変なことになるからという事もあるのですが(^^;)、果たして月数百円といえどもお金に見合ったサービスではないのではないかと思ってしまったからです。今年もそろそろ終わりますが、改めて携帯電話やインターネットで提供される通信費以外の請求が一年でいくらぐらいあったのか、各々で計算してみることをおすすめします。人によっては十分にぜいたくな旅行ができるくらい使っている方もいるかも知れません。

 これは、知り合いから聞いた話なのでどこまで信憑性があるかわからない話ですが、昔に比べて自動車や様々な高額な品をローンで買いたいと思ってもローンが通らないという状況が事の他増えているのだそうです。不況の影響により収入が少なくなったというのが一番の原因であることは間違いないでしょうが、その方の考える事には、通信費の家計における負担と関係しているというのです。普通に引き落とされていれば問題はないのですが、もし一月でも落ちない月があるのが発覚すると、ローン会社は通信費も払えないならこれに追加して更に支払い続けるのは無理ではないかと判断しローンを通さないのではないかというのでした。元々通信費なるものは毎月の実績によって翌月の支払額が決まるという事で、月々の支払額にばらつきがあるようだとその人のお金の管理能力に疑問が出てくるというのは何となくわかります。携帯電話やインターネットか出てくる前は、それほど莫迦みたいに電話ばかりするという事は特別な場合以外は考えにくく、問題もなかったのでしょうが、今の世の中では極端な話では、携帯ゲームにはまって何十万という請求を受けるなんていう事は普通にあり得ます。物として残らない事にお金をかけるということで、物が買えなくなってしまうような事がないように注意しながら、通信費を自分の収入に見合った毎月一定額に保つような工夫が必要ではないかと私は思います。


エステー「エアカウンター」の新型に期待

地震の後でやってきた放射能汚染の恐怖というのは私たちの消費にも影響を与え、今までは全く考えもつかなかったようなものが売れるという事にもなりました。その一番顕著な例が簡易型の放射線測定器でしょう。

実際問題としてどれくらいの精度があるのかわからないまま、かなりの高値で売りに出ていたそれら測定器が飛ぶように売れていくのを見ながら、きちんと日本のメーカーが安価なものを出すまで待った方がいいのではないかと思いつつながめていました。そんな中、定価で1万円を切ったエステー「エアカウンター」が出たものの、すぐに品切れとなりプレミア価格でネット通販のページで売られているのを目にし、まだ買うべき時ではないと思ったまま現在に至っています。

そうしているうちに、エステーでは更に値段を7,900円まで下げた新製「エアカウンターS」を2012年2月に投入するという情報が入ってきました。電池が単四2本から単三1本になり、測定時間も最長5分が2分に短縮されるなど使い勝手が向上しているようです。恐らくこれも発売当初はすぐに完売になりそうな感じもしますが、ある程度の需要を見込んで量産体制に入るようですので、雪解けを待って東北へ旅行したいと思われている方には興味深い製品ではないでしょうか。詳しい製品内容については以下のリンク先ををご参照いただければと思いますが、改めて不安からあまり考えずに買ってしまう事のもったいなさというのを感じます。

(最初に書いた時に入れたリンク先はリンク切れです。ご了承下さい)

逆に今出ている現行品が急に定価以下の価格で販売されているのに遭遇する機会が今後増えてくると思いますが、上の製品内容を良く見た上で、どの程度の価格なら妥当なのかという事もしっかりと判断する事も大事だと思います。個人的にはすぐ使うあてがなければ、新製品が出回るまで待った方がいいと思いますが(^^;)。