月別アーカイブ: 2017年10月

「100円パソコン」の仕組みを今一度おさらいする

とある通販大手サイトでは、いわゆる「中高年」と呼ばれる年齢層の方々を対象に、ノートパソコンとモバイルルーターのセット販売をしています。会社が定年を迎えるにあたって車中泊用に車をあつらえ、今まで自宅のパソコンでインターネットを使っているものの、旅先でもいつでもインターネットをしたいというように思っている方は、そうした案内を見て、まずびっくりされるのが国産メーカーの小型ノートパソコンに付けられた価格ではないかと思います。

このように、「期間限定」という事で「100円」という値段でノートパソコンが買えるならこの機会に買ってしまおうと思って契約したものの、その後、息子さんでもお孫さんでも、モバイル通信に詳しい人が買ってしまったということを知ったら、恐らく家族間のいざこざの種になるかも知れません。

ただ、もちろんこのような広告を打つ業者は大手の通販業者であり、いわゆる悪徳業者でないことは疑いの余地がありません。残念なのが、インパクトの有る「100円」という金額で新品のノートパソコンが購入できると思ってしまい、ノートパソコンが100円になる条件についてはよく考えることなく契約をしてしまう事にあります。ネットでの購入の場合は注意事項を熟読したというチェック欄をチェックして購入しているはずですし、電話で申し込んだ場合は、後で問題が起こらないようにテレフォンオペレーターはきちんと内容を説明した上で録音も取っているでしょうから、単に契約者が騙されたというのではなく、「パソコンが安く買える」という心の隙間を狙った広告の効果が十分に出ているという事になるでしょう。

もし、これから書く内容を読んで契約を考え直されるのかそのまま契約をするのかはわかりませんが、私がたまたま目にしたとある通販業者が提供するチラシが手元にあるので、その内容を業者を出さずに紹介します(^^;)。まずはノートパソコンについて見ていくと、10.1型のWindows10 Homeが入っていて、画面を外してタブレットにもなるという製品です。CPUはAtom x5-Z8350(1.44GB)、メモリ2GB本体ROM64GBと、何とかWindows10は動くものですがそれほど高スペックではありません。

このパソコンの通販会社での通常価格が69,980円のところ、パソコン単体では49,800円、これから説明する条件を付けると価格が39,800円になり、さらに期間限定で税抜き100円で買えるということになるのですが、ここからは数字に弱いと何が何やらわからないかも知れませんが、できるだけわかりやすく書くように心掛けるようにします。

さて、100円で新品のパソコンを売る場合、どんな業者でも必ず条件にするのが、インターネット回線の同時契約ということになります。これは、最初に想定した購入層である旅先でも自宅と同じようにインターネットを使いたいというニーズに合っていますから、パソコンとインターネット回線を揃えられるというのは便利だと思う方も少なくないかも知れません。個人的にもそうして加入するなら何ら問題はないとは思いますが、通信費を気にする方のために、通信費の内訳というのも見ていきましょう。

今回紹介する通販業者がおすすめるすモバイル回線は、ソフトバンクの携帯回線と同じ回線を使うワイモバイルのポケットWi-Fiを利用したインターネットで、一度本体とノートパソコンとの間でWi-Fiの設定をしてしまえばパソコンの電源を入れればその前にポケットWi-Fiの電源が入っていれば自動的にインターネットに接続することができます。

ワイモバイルのプランの中で適用されるのが、「Pocket Wi-Fiプラン2」の「さんねん」で3年間の継続契約を要求する代わりに月額が安くなっています。通信額の月額は3,696円(税抜き価格 以下の表記も同様)です。これは、ワイモバイルのWebページで確認したのですが、通販業者との契約でポケットWi-Fi「502HW」を使う場合の月額というのはチラシに書いてあった月額が4,760円と、少し高くなっていることに気付きます。

これは何だとさらに広告を読んでいくと、ポケットWi-Fi「502HW」本体の代金として分割支払金1,150円/月となっていまして、4,760円とは通信費とポケットWi-Fi「502HW」本体の割賦代金を合わせた月々の負担だということがわかりました。さらにワイモバイルのホームページを読み進んで行くと、同じポケットWi-Fi「502HW」を購入して「Pocket Wi-Fiプラン2」の「さんねん」を契約する場合、3年の長期契約になるということもあるのか、通販会社では請求のあるポケットWi-Fi本体代を前月の通信料から相殺する「月額割引」の仕組みがあります。本体の頭金を0円とし、さらにポケットWi-Fiの端末代として月額1,150円の支払い義務はあるものの、月々の支払い分としては2回目から37回目の36回分に「月額割引」の1,150円が減額され、割引のある月には本体代が割引分で相殺され、ワイモバイル店頭やオンラインショップから加入すれば、実質的な負担額は通信料のみの3,696円/月であることを確認しました。

これに対して、通販会社での支払いについてはノートパソコンとともにポケットWi-Fi本体と、ワイモバイルの通信費を合わせての負担は月額4,760円となっていますが、4,760円-3,696円=1,064円となって通信料に加えて支払う費用は月額1,064円となるのですが、この金額はポケットWi-Fiの月額1,150円と一致しません。ですから、この場合は月額利用価格の4,760円からポケットWi-FI代の月1,150円を引いて、3,610円が通販業者を通すことによって安くなった通信費と捉えることができるでしょう。

しかし名目上の通信費が安くなっても、実際に大手通販業者を通さずに自分で同じにポケットWi-Fiを契約した場合よりも月額の支払いは携末料金の割引がないため1,064円余分に支払うことになる事には変わりありません。申し込んだら契約は36回にわたって続くので、3年間の支払総額の差は1,064×36回で38,304円+パソコン代の100円で38,904円になります。広告にはパソコンの値引き後の料金が39,800円となりますがほとんど同じくらいの金額に収まっています。

つまりどういうことかと言うと、広告の目玉となっている「パソコン100円」というのはあくまで頭金の支払い額が100円に過ぎず、本来はワイモバイルが値引いてくれる割引料金を「充当」して用意したモバイルパソコンのセット販売という色あいが強いものだと言うことができるでしょう。そういう意味ではモバイルパソコンの価格と、ワイモバイルの通信内容に納得できるなら全て一つの契約で揃うので楽なことは確かですが、私ならとにかく3年というワイモバイルの長期契約がめんどくさいという気持ちがあります。ちなみに、ワイモバイルの回線契約は「更新月」のうちに解約しなければ、途中で解約する場合には解約料金がかかる3年契約を更に続けることになってしまいますので、その点でも注意が必要です。

ちなみに、ワイモバイルの「Pocket Wi-Fiプラン2」回線は月7GBまでの高速通信ができますが、動画を見まくるなどして制限を越えてしまうと128kbpsというMVNOの200kbpsより遅いスピードに制限されます。さらに、高速クーポンを500MBごとに500円で追加しても、連続する3日間で10GB以上利用した場合にも低速制限がかかる場合もあるので、その点でも使い方を考えなければなりません。

あくまで個人的な見解では、あまりインターネットのことがわからないで端末と通信回線を揃えるなら、月毎の高速クーポンでなく一日ごとの高速クーポンの設定があり、ソフトバンク回線でなくNTTドコモのエリアが使えるOCN モバイル ONEの月額900円のデータプランに、安いAndroidのLTE通信機能搭載(SIMカードを直接挿入して利用可能)タブレットを使い、ポケットWi-Fiを使わなくても単体でモバイルインターネットができる組み合わせにするのが無難だと思います。

タブレットがどのくらいの価格で購入できるかでお得感は違ってくるとは思いますが、仮に4万円の予算があれば十分いいものが購入できるのではないかと思うので、3年間のトータル費用を比べると、相当安くインターネットが使え、自分にはモバイルインターネットは無理だと思ったらすぐ解約しても解約金はデータ通信契約の場合は一切かからないので、無駄にお金を払い続けなくていいというのがポイントです。


新税の「出国税」から自動車関係の税金についても考える

今回紹介するような新たな税金の仕組みについての話は、ぜひ選挙を行なう前に多くの人にわかるように発表して欲しかったものですが、私が昨日見たニュースによると、海外から日本にやってくる人や、日本人でも海外へ出国する人に対して航空運賃などに上のせするなどして「出国税」として一回千円の徴収を目指し、政府は2017年末にまとめる2018年度税制改正大綱に盛り込み、19年度の開始を目指すとのことです。

たかが千円だから、そう海外旅行に出掛ける人数に関しては影響がないだろうとは言われているものの、今までぎりぎりの値段でツアーを提供してきた業者からすれば、この税金が導入ということになれば、今まで価格を抑えるために頑張ってきたタガが外れて、一気にツアー料金の値上げという方向につながってくるかも知れません。

どちらにしても、初期の消費税が出てきた時のように、業者の方がこの「出国税」を肩代わりするような事はないと思います。そうなると純粋に海外旅行に行く場合、少なくとも出掛ける人数×1,000円が今までより余分にかかるようになるということは十分理解しなくてはならないでしょう。

一回ごとの料金は少ないとは言え、仕事などで頻繁に出入国を繰り返しているような場合も、トータルの出費で考えるとなかなか大変な事になってしまいそうな感じもしますし、今後どんな影響が出てくるのかはこれから色んなところでシミュレートされるて明らかになるところもあると思います。

個人的には国内旅行中心に楽しんでいることもあり、この話題にはあまり関係ないということはあるのですが、例えば船で出国する場合は取るのかということと、船で出るにしても寄港地で下船しなければどうなるのかなど、細かい内容についての発表があった時点で対策を考えることになるでしょうが、もう一つ気になることがあります。

この「出国税」は日本の観光振興のためだけに使われるのか、観光以外の事にも使われるものなのかどうかが気になりますが、税金として取る以上、日本の財政を健全化するために使うべきという意見もありますし、そうなると日本人から徴収する分はともかく、海外からやってくる観光客から日本の借金を返すために使われる可能性も出てくるわけです。そもそも観光振興を目的とした環境整備のためということなら、国土交通省の予算を確保するだけでも十分ではないかという意見も一部にはあるようですし、今回「出国税」として増税した分が使う必要もないのに「予算を使い切る」という目的でそれほど必要ではないようなところで使われるのではないかという懸念も出てくるわけです。

この辺は、他の税金でも同じような事が言えるわけですが、特に私も含めて自動車を所有している人が自動車関係の税金(自動車取得税・重量税・自動車税・ガソリン税など)を払っていながらその使い道についてはあまり知らないということも、問題になっているのではないでしょうか。

以下のリンクには自動車の税金について、ユーザーの立場として意見を提起しているJAFのページです。こうした疑問について、先日の選挙でも全く論議の対象にならなかったのは残念でしたが、今後「出国税」を徴収する流れが出てきた場合には、合わせて自動車関連の税金についても、多くの人たちを巻き込むような形で議論を行なっていただきたいものです。

http://www.jaf.or.jp/profile/report/youbou/jaf_tax/

今回の「出国税」の話についても、政府は取りやすい所から取るなあというのが正直な感想であるのですが、そうなると今後注目されるのが、携帯電話の回線について税金を今後取るのではないかという懸念が生まれてきます。個人的にはかなりの回線を保有していますので(^^;)、そうなったらどうしても必要な回線については契約を続けるものの、趣味で持っているような回線は解約してしまうかも知れません。今後の政府はどういった形で税金を取るのかはわかりませんが、そんな動きについても見ながら変化があればここで紹介させていただきたいと思っています。


日本の無責任体質は庶民の防衛本能から

昨日の報道で、自動車メーカーのSUBARUも日産と同様に工場での完成品検査において無資格の社員が業務を行なっているのが発覚しました。恐らく、30年という長さにわたってこの方法で検査を行なっていたことは、資格の有無はそれほど問題でなかったということは言えるのかも知れませんが、それならば必ず資格を持った人間が直接確認するのでなく、最終的な確認のみを資格を持った責任者にやらせるような形での国の決めた方法の変更を自動車メーカー全体が政府に働きかけるべきだったのではないでしょうか。

そういう事をしないで、形式上ちゃんとやっていたということにしていたというのは、いつかはこのようにバレるもので、それまでの無責任体質がどんな大きな企業にもあるということを世間に明らかにするとともに、実は決して「日本人は勤勉な国民性がある」ということが全てではなく、「日本人は歴史的に無責任な体質を持つ」ということも明らかにしてしまったのではないでしょうか。

こんな事を書くのは、かなり前に作家の井上ひさしさんのエッセイを読んでいて、江戸時代の話として、以下のような言葉に関する話題について読んだことを思い出したからです。これは、明確なソースは見付けることはできませんでしたが、井上ひさしさんによると、江戸時代の天気を予想する役人が編み出した天気予報に関する言葉なのだそうです。

「明日雨降り候天気には御座なく候」

この言葉をそのまま読むと、「明日は雨降りで天気ではありません」と翌日の雨を予想する言葉のように思えます。しかし、同じ文章にひとつ句読点を付けて読ませると、その内容は全く変わってしまうのです。

「明日雨降り候天気には、御座なく候」

ここで句読点を打って読むと、「明日は雨降りの天気ではありません」と反対の結果を表わす内容になってしまうのです。井上さんによると、こんな言葉が生まれた背景として、安易に家臣を殺さない工夫がつまった言葉が「明日雨降り候天気には御座なく候」なのだとか。

例えばお殿様が翌日狩りに行かれるので、翌日の天気を報告せよと言われた場合、現在の技術をもってしても天気予報は外れるものですから、この時代の予報の精度は決して高くなかったと思われます。天気予報が当たれば問題ないのですが、もし翌日の晴れを予想して当日雨が降り、殿様のあつらえた装束がびしょ濡れになってしまったらどうなるでしょう。恐らく当時の武士の習いとして、予報を出した役人は責任を取って切腹ということになってしまうでしょう。ご奉公のために天気を予想しているだけなのに、予報を出す度に命掛けになってしまうのでは、誰もが怖がって予報を出すことができなくなります。

そうして考え出されたのが「明日雨降り候天気には御座なく候」という言葉だったと井上さんは書いています。この便利な言葉で天気の予報をしているうちは、どんな天気になっても天気予報が外れということにはならないので、誰も死ぬことにはなりません。もっとも、こんな言葉だけでお茶を濁しているのでは、天気予報としては全く役に立たないだけでなく、天気予報の精度を向上させるどころか、天気の研究そのものを止めてしまいかねない言葉だとも言えます。

ある意味では日本人は狡猾で、誰も責任を取らないようにしたり、その場から逃げおおせたりする知恵という点ではかなり優れていると思います。そうした歴史からしてみると、今回様々なメーカーで明らかになった不正というのは、今まで誰も責任を取らずに逃げてきた事が明らかになっただけで、日本人のある種の特質を現わしているだけに過ぎないとも言えるのです。

こんな事に知恵を使わなければならなかったのは、現場でかなり無理な事を会社の上層部だったり政府から押し付けられてきたからではないかとも考えることができます。今回の日産やSUBARU、そして神戸製鋼での不正についても、なぜ不正が行なわてきたかという原因追求の考え方として、現場の怠慢や気の緩みという点だけでなく、どれだけ現場にしわ寄せが行っていたのかという事も合わせて考えないと、収束には向かっていかないのではないかと思ったりもするのです。

以前にもこのブログで書かせていただいたように、ほんの少しの気の緩みで出てしまった性能の劣化分というのが積もり積もって起こるのが大きな事故になる場合もあるわけですから、結果的に会社の無責任体質を生み出したのはどこにひずみがあったのかというところまでを検証しないと、また別のところで問題が出てくるような気がしてなりません。


「購入する」から「借りる」ライフスタイル その2 残クレの仕組み

都市部に住む方の中には、公共交通で十分間に合うライフスタイルになっていれば、車を所有することなく必要な時にレンタカーを使うという方法や、さらに時間単位の「カーシェア」という形で利用される方も増えているといいます。こうした使い方で問題はないかとは思いますが、気になるのが借りた車で事故を起こしてしまった時の対応です。

自分の持ち物なら多少の傷は気にしないで乗り続けてもいいですし、保険を使い自分の車の修理代まで出せる車両保険に入っていれば内容次第で自己負担なく修理して乗り続けることができますが、レンタカーの場合は借りる前にきっちり周辺の傷の様子を確認してから乗り出すため、新たな傷が見付かれば通常料金の他に修理費として更に負担が増える可能性があります。

借りる車の種類と事故の内容にもよりますが、とにかく格安の料金で車を借りた場合ユーザーがレンタカー会社に追い金のような形で払わなければならない金額が10万円以上になってしまうこともあります。そうした一気の出費を防ぐためには多少他社と比べてレンタカー料金が高くなってしまったとしても、レンタカーの保険としてさまざまな状況に対して補償するプランに事前にしっかり入ることが大切です。それこそ、安い中古車であれば10万から20万円くらい出せば買えてしまう場合もありますので、かえって車を借りたことによってお金がかかるのを防ぐためにも、レンタカーに乗る前の事故や故障に対する費用負担についてはしっかりと確認してから利用することをおすすめしておきます。

次に、最近よく利用されるという「残クレ」について紹介させていただこうかと思います。この買い方はいわゆる「リース契約」に近いもので、3年なり5年という期間をかけて、新車価格そのままではなく、3年後5年後の車の下取り価格を暫定的に決め、(新車価格)-(将来の下取り予想価格)という計算式で出てきた金額について3年ないし5年でローンを組み毎月の支払いをするというものです。この時、下取り価格を決める重要な数値として、車の走行距離があるので、事前に「月1,000キロまで」「月1,500キロまで」という風に、車の利用実体に即した条件を決め、それを将来の残存価格を決めるために使うところもあります。

このような形のクレジットだと、3年後ないし5年後に車の残存価格が残るのですが、残りを一括払いにして自分のものにするか、分割にしてさらにローン期間を増やすか、この時点で契約を終了し新たに車を買う方向で考えるかということになります。残クレを使ってローン終了後に車を替える選択をした場合は、前回紹介したように常に最新のiPhoneを使い続けるために、常に車が手元に残らない形でのカーリースのような形になるわけですが、どちらにしても3年後ないし5年後に向き合わなければならない問題があります。

最初に説明した残クレ契約終了後に予想される下取り額というものはあくまで予想であって、実際の同じ年式の同じ車種の下取り金額が予想より下がる場合もあります。そうなると、もし車としての価値が当初の予想よりも下がってしまったら売り主の方はまるまる損になるわけですから、契約終了時に改めて下取り価格を査定し、当初の予想より低くなったとしたら契約者が残りの価格(「当初予想された査定価格」-「実際の査定価格」)を追い金という形で払わなければならないようになっているのです。

このような下取り金額の差額を払わなければならないケースは色々あって、何も乗る本人が悪くなくても急に不人気車になってしまって査定が下がることもありますし、当初予定していた走行距離を越えて乗ってしまった場合や、事故を起こしてしまい「修復歴有り」の車になってしまった場合などがあります。特に事故の中でも後ろから追突されたような自分に全く落度がないような事故であっても、起きてしまった時点でクレジット期間終了後の追い金を払うことが決定してしまうような状況になってしまいます。

本当にこれは笑えない話で、私の身近でも購入してすぐ追突事故を起こされてしまい、事故相手との交渉の中で査定落ちをする分の上のせを要求するとは言っていましたが、その交渉がうまく行かなかった場合は契約終了後の追加負担をまるまる本人がかぶることが決定してしまうので、契約終了までにその分のお金を工面しなくてはならなくなります。

こうした事は常に起きるわけではありませんが、何かの時にそんなに苦労するなら安い中古車でも買っておいた方が、残債を払う必要もなく修理して乗り続けられるのでいいと思う方もいるでしょう。それに対していざという時のお金の心配はしなければなりませんが、同じものを全額ローンを組んで買って乗るよりも毎月の負担は少ない「残クレ」や「カーリース」にして事故は起きたらその時に考えるという風にするか、どちらが自分のライフスタイルに合っているのかを十分考えてみるのが大切だと思います。

昔は新車に乗る事自体がステータスであることもありましたが、このブログは何せ車中泊をするために車に乗るような考えも自分にはあったりしますので、車内を改造するような事も考えると、車は借りるならワンボックスカーにぴったり収まって内部に傷を付けずに撤収可能な車中泊設備のセットを用意するような感じにとどまりますし、車を購入するなら下取り価格など考えず徹底的に手を入れて車中泊に適した車にすることもできます。どちらの方法が向いているかは考え方次第ということもありますので、お互いのメリットディメリットを十分考えた上で決断されるのがいいでしょう。


「購入する」から「借りる」ライフスタイル その1 iPhone X

たまたま昨日聴いていたラジオで、今までは製品として購入していたものを「借りる」ことでコストを掛けずに気軽に使えるものが増えてきたというような話をしていました。例として挙がっていたのが有名な画像編集ソフト「フォトショップ」を扱っているアドビの例で、私もフォトショップの高い価格設定を知っているだけに、私が知っている価格が10万以上するソフトそのものを購入するのではなく、月額千円程度の支払いで使えるシステムに移行しつつあるというのは、なかなか良く考えたのではないかと思います。これでしたらユーザーにもメリットが出てくるでしょう。

というのも、基本ソフトであるWindowsが新たなOSが出ることで過去のOSについてのサポートを打ち切る状況の中で、ソフト会社が製品を買ってくれたユーザーにソフトの買い替えを促すほどの大規模なバージョンアップがあった場合、せっかく10万以上を出して買ったソフトの価値というものを考えると、次もまた10万以上のお金を出して買い続けないといけないというのは、かなりきついものがあります。月額の安価な定額で常に最新のソフトを使い続けられるメリットというのは「フォトショップ」については大きいと思います。

ただ、同じようなコンセプトの「Office365」というのは、どの程度Microsoft Officeに依存しているかによって積極的に使われる方と全く使わない方がいると思いますが、私の場合は一定の月額を払ってこのサービスを利用するよりも安い互換ソフトをレンタルでなく購入して使ってもそう使い勝手は変わらないので、あえて毎月の利用額を支払うような利用の仕方はオフィスソフトの分野では考えていません。

このようにパソコンのアプリ一つ取っても購入した方がいいのか借りた方がいいのかということは個人の都合によってどちらの方法もありだと思います。ここではさらに、このブログで取り上げることの多い「スマホ」と「車」は購入してしまった方がいいか借りた方がいいかを考えてみることにします。

先に紹介したラジオの中では新しい「iPhoneX」を購入する仕組みの一つであるソフトバンクモバイルの「半額サポートfor iphoneX」についても紹介していました。今までは大手キャリアでガラケーやスマホを購入する場合に24ヶ月での割賦販売を利用するのが普通でしたが、一部の業者が36ヶ月の割賦販売を始めたと思ったら、今回紹介するiPhone購入のプログラムでは48回払い(4年間)にすることで毎月の端末代の支払いを安く上げるようになっているそうです。

ただ、普通に考えて今までの倍の期間を掛けて完済するうちに、iphoneの機能はさらに魅力的な進化を遂げていることでしょうから、4年間も同じ端末を使い続けられるのかと思うのですが、その点は十分ソフトバンクモバイルは考えていて、24ヶ月間端末代を支払った場合、25ヶ月目に残りの端末代を0円にしてくれる条件というのがあって、残債が0円になったタイミングで最新機種である新しいiPhoneに従来と同じ条件で契約することで、常に最新のiPhoneを少ない月々の負担で使い続けられるというのです。

新しいiPhoneを48回の月割で購入し、24ヶ月端末料金を支払い、25ヶ月目になったら新しいiPhoneに機種変更するようにすれば、新たなiPhoneの残債を払うだけで済むことになります。ただしその新しいiPhoneを購入する場合も契約期間は48ヶ月となります。

つまり、2年ごとに新しいiPhoneを使い続けたいという場合は他社にMNPせずに極端に言うとiPhoneを使いたくないと思うまでソフトバンクにせっせとお布施を続けなければならないということになります。ちょっと悪意があるのではないかと思われる方もいるかも知れませんが、iPhoneを使うならずっとソフトバンクモバイルに付いていくという決心さえ固まれば、iPhoneの端末代金については他のどんな方法よりも安く購入できることは確かです。

ただ、長期間の契約になるので、画面割れのようなトラブル対策のために安心オプションへの加入は必須となるでしょうし、他のキャリアやMVNOで激的に安いプランが出てきたとしても、契約を解消するためにはまとまった端末代の一括払いが必要になりますので、その分のお金がなければ、どんなに契約したいプランがあっても指をくわえて見ているだけになってしまいます。

私自身はできるだけ大手キャリアの縛りから離れて通信端末を使いたい派なのでこんな書き方になってしまいましたが、ソフトバンクのような大手キャリアに入っていれば、使い方がわからないというだけでも近くのソフトバンクショップに行って相談することもできます(事前に「かんたん来店予約」をした上で行った方が待ち時間が劇的に変わります)。

さらにSIMフリーのわけのわからない端末や中古などとても使えないということになると、こうしたサービスを契約する方が安心であり、ずっと最新のiPhoneを持っていたい方にとっては良いプランではないでしょうか。

ただし、機種変更の際には今まで使っていたiPhoneはソフトバンクモバイルに返さなければなりません。そうして回収されたiPhoneの一部は中古の業者に流されるものもあるかも知れませんので、安くiPhoneを型落ちでもいいので使いたいと考えておられる方にとってはこのプランができたことによって将来にわたって安定的にソフトバンクのSIMが使えるiPhoneが供給される可能性が出てきたことはありがたいことです。

MVNOでは日本通信をはじめとしたMVNOがiPhone専用のSIMカード用のプランを用意していますので、個人的にもこうした仕組みが出来て程度のいい中古のiPhoneの店頭在庫が豊富になり中古価格もこなれれば、MVNOの出してくるプランによっては複数契約しているプランの一つぐらいはソフトバンクのMVNOにしてもいいかなと思います。この場合は中古の端末を「購入」することになるのですが、さて皆さんは最新のiPhoneを「借りる」ようにして使い続けるのか、中古を「購入」して使い倒す方のどちらを選ばれるでしょうか。


海の近くの道の駅で車中泊する場合は「高潮」に注意

先日日本を直撃した台風21号の被害状況というのは、選挙の結果の報道によってなかなか伝わっていないように思います。実は、私の住む静岡県でも様々な被害が出ていて、特に高潮での被害が大きかったということを今さら知りました。

静岡県内を通る高速道路には東名高速と新東名の2本がありますが、このうち東名高速の清水インターと富士川スマートインターの間にある静岡市の由比PA付近の道路が長く通行止めになっていて、新東名か高速道路を降りることで迂回という形になってしまっています。今までも大きな台風がやってくる前後には波が道路上にかかるので必ずといっていいほど通行止めになっていた海の上を橋で渡る部分について、今回は高潮の影響もあるということで通行止めが長びいたということでした。

また、静岡市清水区にあるウォーターフロントのレジャースポットである「エスパルスドリームプラザ」でも高潮が発生し、強風による波の吹き寄せもあったのかも知れませんが、海から上がってきた水で一部の道路が完全に水びたしになっていました。もし冠水した場所の近くの駐車場に車を停めていたら最悪車が動かなくなる恐れもあり、改めて高潮の怖さというものを既に台風が過ぎ去った後に実感することになってしまいました。

この高潮ではエスパルスドリームプラザ発の水上バスの事務所が被害を受けたことで、通常運行していた三保方面の航路は運休中とのことです。こうしたことはなかなか全国のニュースでは報道されませんし、地元でも近所になければ実感がわかないというのが正直なところです。気象庁の清水港の実測された潮位のデータを見ると、台風が接近した最大の値は通常時と満潮時と比べても更に50センチも高くなっていました。さすがにこのくらいになると、冠水の被害が出てしまうようですね。

車で旅をする中で、港町にある道の駅で車を停め、遠くに見える漁火を見ながら眠りにつくなんてことをやった経験のある方もいらっしゃるかも知れませんが、大雨が降っていなくても気付いたら高潮で車が水没して身動きができなくなるような状況も十分考えられるので、そもそも台風の接近が見込まれる場合には海の近くで長く休憩したり仮眠を取ったりせず高台に移動した方がいいでしょう。ただ高台に登りすぎても土砂崩れや鉄砲水による被害に遭ってしまう可能性もあるので、周辺の地図を見ながら安全な退避場所が探せるように道路マップを用意するか、高速道路のサービスエリアに用意してある高速道路周辺マップをもらっておき、広い範囲の地形の状況をいつでも確認できるようにしておくようにも考えておいた方がいいでしょう。

また、近くの港における潮の満ち引きについてはネットで調べれは簡単に満潮の時間がわかりますので、わざわざ満潮の時間に海の近くにある駐車スペースに近づくような事にならないように、台風が近付いた時には心掛けておくことも忘れないで欲しいと思います。

ただ、そうなるとどこが安全なんだと思いますが、本当に緊急の場合には町の中まで入ってしまい、状況によっては立体駐車場の上の方に車を停め、宿泊は車の中でなくビジネスホテルを取る方がいい場合もありますし、動いている高速道路上のサービスエリアを利用するのも安心といえば安心でしょう。その後、台風が接近した影響で高速道路が通行止めになるような何かあったとしても、サービスエリアの中なら食事やトイレなどが24時間利用可能で、交通情報もパネルなどで逐一入ってくる事から、たとえ足止めされても次の行動を起こすためのタイミングを図ることができる分有利ではないかと思います。

一番だめなのが、カーラジオ・インターネット・現地道路情報のようなものを全く利用せずに、とりあえず行けば何とかなるだろうと思って進んでしまうことです。今週末にも新たな台風が日本に向かって進んできそうですし、何かあることを前提に考える方がいいと思います。高潮というのはなかなか台風の雨や風と比べると報道されにくいですが、今後は天気情報が出ている中でも、今自分のいる場所で「高潮」に関する注意報や警報が出ていないかどうかもしっかり確認した上で、その後の行動を慎重に決めるようにしましょう。


LINE Payのチャージがセブン銀行ATMから出来るように

私の持っているMVNOの中でも、あえてクレジットカードでも銀行口座も使わずに決済をしているのがLINEモバイルだったりします。LINEモバイルにすることのメリットは色々ありますが、実はこの決済方法に関することでさらに便利になることがありましたので紹介したいと思います。

私が決済方法として使っているのがLINE Payカードに現金をチャージし、その残額から毎月の通信料を落としているのですが、念のためチャージを忘れてもいいように、残金が1,000円を割った場合に千円単位で登録した口座から引き落とす形でLINE Payカードの方にチャージされるようになっているのですが、できるだけその方法を使わないで直接現金チャージをすることにこだわっているのです。

今までは全国のローソンで簡単にレジからチャージができるのでその方法を使っていたのですが、先日のニュースで今まで大手コンビニの中で唯一チャージができなかったセブンイレブンやイトーヨーカ堂の中にある「セブン銀行」のATMから、10月23日よりチャージ(および出金)ができるようになったとのことだったので早速やってきました。

私が今使っているのはローソンで売っていたカードに現金をチャージしただけのものですが、セブン銀行のATMにカードを入れたところ、問題なくLINE Payの画面が開きました。チャージする場合には「入金」を選びます。チャージの手数料は無料で千円単位の入金ができます。「出金」については1日1万円までで千円単位になり、出金一回ごとに216円の手数料がかかり、さらにカードに暗証番号を設定する必要があります。私の使い方では一度チャージしたポイントを現金化することについてはまだ考えていないですし、そもそも暗証番号を登録しなければポイントを現金化して出されることもないと思うので、とりあえず自分の場合はセブン銀行のATMではチャージ専用として使わせていただこうかなと思っています。

今までは直接現金チャージができるのはローソンで、しかもレジに並んでする必要がありましたが、今後はセブンイレブンしかないところでも機械操作だけでチャージができる事になり、かなり便利になったという感じがします。他の大手コンビニ、例えばファミリーマートの場合、店の端末を操作してチャージ用の料金支払いのための用紙を出すことで、その用紙にチャージするための現金をレジに添えて出すとチャージできるのですが、今後はセブン銀行のようにATMから直接チャージできるようになってくれると更に便利になるのでそうなると嬉しいのですが。

多分ATMが混んでいない時なら圧倒的にセブンイレブンでのチャージが楽になるので、また今後クレジットカードはないけどネットで買い物をしたいような場合でも、セブン銀行で直接引き出した現金をLINE Payカードに入金するような形で決済ことも試してみたいと思っています。

確かに私自身これでもかという感じでクレジットカードを持っていますし、カード決済で不便に思うことはないのですが、無駄遣いが心配な場合はあえて購入した金額と同じくらいの現金をチャージした上で買うか買わないかを考えることで、無駄遣いを抑制することも人によっては可能かも知れません。

また、性格的にクレジットカードを持つ事が嫌いな人がMVNOを利用する場合には、必然的にこのような決済手段が用意されているLINEモバイルになると思いますから、その上でネットショッピングを利用できる手段を持てることになります。

また、根本的にクレジットカードを持てない人が使える決済手段としてLINE Payというのは結構便利だと思うので、もしMVNOにLINEモバイルを選ぶなら、安易に支払いをクレジットカードにしないで、私のようにLINE Payにしてしまうというのも新しい発見があって面白いと思います。

LINEモバイル


自分でできる自動車に関する確認作業は忘れずに

衆議院選挙の当日に日本を襲った台風は、深夜に静岡県の御前崎に上陸した後、あっという間に通り抜けていってしまいました。台風によって被害を受けた方にはお見舞いを申し上げるとともに、まだ警報や注意報が出ている場合には十分気を付けて警戒を続けていただきたいと思います。というのも、今回の台風が到達する前に小さなミスにより大きな損失を受けるような事例が私の身の回りで起こってしまったのです。ただ、その本人である私の知人にとっては大変なことに違いないのですが、状況や人生が変わってしまうほどの大きなダメージではないのが救いだったと慰めるしかないような状況でした。

というのも、その方は台風の影響による雨の中を車で出掛けていて事故を起こしてしまったのですが、問題なのはそこからです。警察を呼んで現場検証を受け一通りの確認が済んでその場から開放されたのですが、その後警察から電話が入ってきて初めて気付かされたことがあり、そこで自分の免許証の更新期限が過ぎていることに気付いたのです。

更新期限は事故を起こした日からそう時間が経っているわけではなかったので免許を取り直しという最悪のパターンにはならないようで良かったですが、もし何かの拍子に気付いて更新をしていれば問題になることはありませんでした。その方は警察から電話が入った時点で車を運転できなくなるのも痛いでしょうし、事故を起こしたことによる対応も無免許運転ということになると変わってしまう可能性があります。

自動車保険の方も、一応相手への賠償については被害者保護の立場があるので全額保険から支払われるようですが、せっかく付けていた車両保険の方は私が聞いた時点ではどうなるか調べてもらっているところということで、最悪の場合自分の修理費は保険から出ないで自分のお金で直すことも考えなければいけないそうです。

このような話を聞くと、まさかそんな悪いことが重なって起きるなんてと思うかも知れませんが、さらに多くの不幸な要因が重なった事が、テレビなどで報道されるようなびっくりするような事故になるのだろうなと考えると、いかに自分でできる対応策をしっかりやることで、重大な災厄を逃れることができる可能性もあるということになります。

車関係で言えば、自動車保険の契約し忘れというのは自分の意志で断わらない限りないとは思いますが、車検があることを忘れ、そのまま乗っているようなケースはたまにではありますが聞くことがあります。もし今回の事例で車検も切れていたということになれば、さらに悪い状況に追い込まれてしまったでしょう。

また、車検を通した場合でもあまりにもコストにこだわるあまり、単に車検を通すための作業だけを依頼し、エンジンオイルやエレメント交換、ブレーキパッドの交換を渋っていると、特にひどい雨の時などは整備不良による事故を起こす原因になったりします。多少金額は高くなっても、足まわりとエンジンの整備については信頼できるところに依頼し、出掛ける前に不調に気付いたら、早めに修理工場への連絡を心掛けたいものです。

また、高速道路を走る前には、目視でもタイヤの様子について確認し、極端に空気が抜けている場合はガソリンスタンドで空気圧の調整を行ないましょう。空気を入れても時間とともにまた空気が抜ける場合はパンクかヒビが入っている事が疑われますので、タイヤ屋さんへ直行してから出掛けるようにしないと、高速道路をそのまま走ってタイヤがバーストし、大事故になる可能性もあります。

ハンドルを握って運転するということは、もし自分が粗相してしまったらその責任を一身に負うことになり、ひどい場合には刑事罰も受ける可能性もあります。今回紹介した事一つ一つは小さいことかも知れませんが、もし事故を起こしてしまったとしても、事故が起こってから新たにわかる悪い事が出ないように、常日頃からの確認が大事だという事を、私自身も強く思いました。

とりあえず自分でも免許および車検の有効期限と、足まわりのチェックだけは行ないましたが、さらに言うと台風が来るというような場合はよほど何か用がなければ車で出掛けるような事をしないということも大切だと思います。皆さんもこの機会を通じてぜひ確認してみてください。


選挙の投票日に掛かってきた電話とは

台風が日本列島まで迫っている中で訪れてしまった衆議院の選挙ですが、私の住む静岡県では高齢者を対象にしての避難準備情報から土砂災害が心配される世帯についての避難勧告までが緊急のエリアメールで届くなど、かなりの緊張感があります。

しかし、そんな中で自宅でテレビを見ていて掛かってきたのがいわゆる営業の電話の数々です。確かに投票の行方も気になるし台風による雨や風の影響を考えてわざわざ外出する人もいないでしょうから確実に家に人がいるところに電話を掛ければ出てくれて話ができるという事はあるでしょう。ただそれにしてもこんな時に電話を掛けさせる職場というのはどんなところかと怒りというよりも呆れてしまったというのが正直なところでもあります。

今回はそのように数々掛かってきた電話の中で、たまたま自分の携帯番号を教えていたことにより掛かってきてしまった(^^;)、ソフトバンクモバイルからの電話について紹介しようと思います。
といっても先日加入した固定電話の代わりの無線電話「おうちのでんわ」とは一切関係がなく、過去に加入して現在も自宅でのネットの主力として使っているADSLのYahoo!BBからのものでした。何事かと思ったのですが、普通に受け答えをしていたら、向こうが切り出してきたのは現在加入しているADSLのスピードに満足していますか? というものでした。

私の場合、普通にインターネットを使え、各種ビデオオンデマンドのサービスを不自由なく使えれば十分なので、現状でもテレビに映してネット放送局やオンデマンドサービスを使えてさらに安価に使えるADSLをすぐに止める気はありません。その旨を伝えると、それでも最近かなり営業的に攻勢をかけている「Softbank Air」という無線ルータを勧められました。

私と同じように「Softbank Air」の営業で電話が掛かってくる方もいるかも知れませんが、電話口の相手の方は、工事不要ですぐ使えるデータ通信量無制限のサービスということと、料金は5千円程度と安いということ、さらにスピードは300Mbps前後出るという話をされていたのですが、私自身は同じ条件なら基本速度の速いWimax2の方が使いやすいし安いということを常々思っていたので、そうしたセールストークに惑わされることなくそのままおすすめには低調にお断わりして電話を切りました。

私がこの「Softbank Air」という無線インターネットサービスにあまり乗り気でないのは、まず無線インターネットとは言いながら、無線ルーターを持ち出して自宅以外でのモバイル運用ができないということです。これは、「おうちのでんわ」と同じ方式ですが、固定電話についてあえて持ち出す必要を感じないのに対し、安定して高速のインターネットを使える環境を使えるなら状況に応じて持ち出して使いたいと思うのは当り前のことです。特に動画を安定して見たい場合には、LTEの場合はどうしても制限が掛かる場合が多いので、せめてサービスエリア内に移動している時だけでも使いたいと思うのは人情です。

また、安いという価格についても安くWimax2を提供しているところと比べると、月額費用は月千円くらい安くなる場合があります。Wimax2はもしヘビーユーザーで制限が掛かる場合があるとしたら最大1Mbps(直近3日間の通信量が10GBを超過した場合翌日の18時~26時までの通信速度が1Mbpsに減速)と言われていますが、「Softbank Air」では利用者が多くいる夜間から深夜にかけては連日ADSLよりも若干遅くなるというような口コミがネット上では良く見られます。それなら、しばらくは夜間から深夜でも安定して同じくらいの接続スピードを保つADSLを手放す理由にはならないという事になります。

もしADSLがなくなる(メタル回線が消えれば必然的にADSLがなくなるのは自明の理です)場合には何か代替回線を探さなければなりませんが、これだけネットのスピード競争が激しくなってくる中、携帯電話の世界でもさらなるハイスピードをキープできるという5Gの状況によっては、また新たな無線インターネットが出てこないと困るわけで、個人的にはそうした無線インターネットの選択肢が出そろったところでADSLの代替回線を考えても決して遅くないと思っています。具体的には現在のLTEの中速くらいの価格で、今のADSL並の速度をキープできるMVNOのプランが出てくれば、これを自宅用のメイン回線に使うとうう手もあります。何しろ、「Softbank Air」は一度契約すると無線ルーター端末を分割で購入することになるので、4年間は解約金が発生する可能性があるケースもあります。もしその4年間のうちに安くて高品質なデータ通信サービスが出てくる可能性があるので、できるだけいつでも解約できるデータ回線を選んでおくというのが賢い回線の選び方だと言えるのではないでしょうか。

そうした想いを電話口の前では言うことはしませんでしたが、わざわざ選挙当日を選んで営業の電話をしてくるところには、少なくとも電話口で契約を決めるような事だけはすまいと思う事は確かです。今後もそういったタイミングで電話を掛けてくるところはあるかも知れないので、十分注意をしていただきたいと正直なところ思います。


期日前投票の大混雑に思うこと

この文章をアップするのが選挙の投票日なのですが、もしかしたら当日は台風が上陸した状況ということも考えられます。実際に台風の影響がある中で投票に行かれる方は、足元や突風による飛来物に十分気を付けて出掛けるようにしてください。個人的には新聞でも台風を理由にして期日前投票をするという方がいるという話を読んだので、一昨日の夜に期日前投票をしに役所に出掛けたのですが、同じ事を考えた人が相当多かったようで、投票を待つ人が役所の外にまで溢れていました。

役所に着いたのが午後7時頃で、役所には歩いて出掛けたのでそのまま入れたのですが、車で来た人は駐車場に入って車を停めるまでにも結構な時間がかかるだろうなと思うくらい車が並んでいました。役所入口にいた担当の方の話では投票ができるまでには40分から50分かかるとのこと。その話を聞いてそのまま帰っていく人もいましたが、明日改めて出掛けるのも面倒くさい気がしましたので、そのまま並ぶことにしました。

建物の中はかなり長い行列が連なっているものの、徐々に進んで行きます。時間がかかってしまう要因として、まずは投票の前に宣誓書の記入をする必要があるということがあります。この宣誓書には自筆で住所、氏名および生年月日を記入し、期日前投票を行なう理由を複数の選択肢から選ぶのですが、この一連の作業を職員との一対一の対面で行なうので、単に時間がかかるということもありますが、次から次へと人が入ってくる状況なのでトイレにも立てない職員の方も休めずに大変です。

投票のための入場券にはバーコードが印刷されていますが、これは宣誓書を書いた後に確認をするためのものです。もしこの入場券にQRコードを別に付けて、期日前投票にも使える情報を入れておいてくれれば、かなり時間と職員の方の業務が楽になるような気がするのですが。投票直前にバーコードを読み取るのは専用のリーダーで読み取っていましたが、今の世の中はそうした専用品がなくてもタブレットに付属のカメラで内容を読み込方法が使えます。タブレットでペーパーレス化をはかることができますし、どうしても本人の署名が必要であるなら、直接タブレットに電子ペンで署名するという手もあるでしょう。当然期日前投票をする理由についても、タブレットをタッチパネルで有権者自身に選ばせればそれで済んでしまうところもあるのではないでしょうか。

もちろん、期日前投票事務のシステムを大幅に変えることになればお金も手間もかかりますが、今の世の中は手書きからタブレットによるペーパーレス契約への方向へと変わってきていることも事実です。携帯電話やクレジットカードの契約では最後に印刷したものを渡されるだけで、途中の内容は全てタブレット上で完結するようなものも普通に使われています。今回の選挙は急に決まったため仕方ない部分があったわけですが、今回列に並んでいる人達はかなりの年配の方や、乳飲み子を連れたお父さんお母さんもいて、長く立ちながら並ぶだけでも大変だと思います。今回は台風の影響で当日に投票所にたどり着けないケースを想定してこれだけの人が集まっているということもあるので、近いうちに受付の事務手続きを機械化して待ち時間の短縮を図ってほしいものです。

私が並び始めてから、大体35分と入口での予想と比べると若干早く宣誓書の記入を終え、投票所入口にたどり着きました。ここまで来たらあとは前の人の投票の状況に応じて進むだけです。実際には40分くらいで終了しました。

今回は投票日を前に台風が日本を直撃する恐れがあったということで、テレビや新聞でも台風の影響で期日前投票を選んだ人が多いという報道の中で出掛けたのですが、既に期日前投票を行なった方ならご存知の通り、期日前投票をする理由の中に「当日の天候に不安があるから」という理由はありません。あるのは、「仕事・学業に従事」「外出や旅行で不在」「健康でないため歩行困難」「住所移転で他地域に居住」というような選択肢のみで、実際に面談した際に台風だからと言ってもその理由では回答にならないような事務での対応を行なわれまして、これは実際の理由と違う理由で投票を行なっていいのか? という疑問は拭えませんでした。

これについても、もう少し柔軟に対応していただかないと、恐らく私と同じように期日前投票をした人達の中でも多くの人が実際とは違う理由を宣誓書に書いてしまうようなことになってしまいます。もしかしたらうちの自治体だけなのかも知れませんが、今回期日前投票に出掛けたのは、テレビや新聞で台風が来るから期日前投票に行く人が増えているという報道を見たからということもあったので、例えば「歩行困難」という理由の中に当日の天候についての項目も入れてもらうというような方向で柔軟に誘導していただければと思います。