月別アーカイブ: 2023年2月

mineoのSIMカードを使った最大1.5Mbpsでのネット利用およびウィークポイントのカバー

昨日、待っていたmineoのデータ専用SIMが届きました。すでにファームウェアのアップデートを行なっていたためか、モバイルルーター(Aterm MP02LN SA)に届いたSIMカードを入れて起動したところ、mineoについては自動的にAPNの設定が済んでおり、何もしないでそのまま繋がるようになりました。

私が契約したのは回線がdocomoのDプランで、毎月の高速データ通信量は10GBのものです。mineoの場合、10GB以上のプランを契約すると、低速に切り替えても最大速度が1.5Mbpsになる「パケット放題Plus」のオプション料金が0円で付けられます。それで支払う月額のトータルは1,705円となります。以前契約していた同じ最大1.5Mbpsで平日昼間をのぞき通信できる「マイそく」の月額990円から比べると高いですが、今回改めて色々なことを試してみてこちらの方にして良かったと思っています。

まず、mineoの場合、以前契約していた「マイそく」では平日昼間のスピードが最大32kbpsに抑えられるというウィークポイントがあるのですが、今回契約した「マイピタ」プランであっても、平日昼間にそこまでスピードを落とされないながらも、平日昼間の速度は他のキャリアやMVNOと比べても極端に落ちるということが言われています。そのため、平日昼間にデータ通信を使わない宣言をすることで、深夜フリーや翌月のデータ量をプレゼントする特典を付けている「ゆずるね。」という仕組みをmineoが行なっているということもあるでしょう。こうした仕組みをうまく使うことで、私の場合はあらゆるネットサービスをうまく使うことができそうです。

実際に試してみた限り、基本的なウェブ関連サービスはもちろん、You TubeやTVerのような動画サイトについては、もし確実に1~1.5Mbpsのスピードが低速にしても出るのなら、問題なく利用することができます。昨日はモバイルルーターとFireタブレット(8インチ)との組み合わせで、TVerを除く動画サイトおよび、音楽配信サイトでの利用を確認することができました(TVerアプリはFireタブレットでは提供されていません)。

ただ、先日購入したTVチューナーEX-BCTX2をリモートサーバーから起動させようとした場合、1Mbps前後のスピードだとうまく動作しませんでした。ただ、以前UQモバイルで高速通信という条件では普通にテレビ番組を見ることができていたので、Fireタブレットでテレビやモバイルチューナー経由でハードディスクに録画した番組を見るためには、mineoアプリからスピードを高速に切り替えて接続する必要が出てきます。

私の契約したプランは月10GB使えますし、テレビ視聴以外のネット通信については高速にしなくても問題なく使えるので、そこは速度切替をすれば十分というところがあります。今後平日昼間の利用を控え、「ゆずるね。」で月10回宣言を達成すれば深夜11時から翌朝7時までの間は高速通信を使っても容量が減らない「深夜フリー」を使えるようになりますし、月20回宣言を達成すれば、「パケ増し」というサービスで、翌月もう10GBのボーナスがプレゼントされるようになります。

また、mineoには使い切れなかったパケットを無制限に最大10PBまで貯めておける月額110円の「パスケット」というサービスもあります。今のところほとんど中速でも大丈夫なので、改めてこれに入るか? というのはもう少し考えますが、これを導入して月額1,815円にしていざという時に使える高速通信を増やしていけば、使う時に集中して高速に切り替えてテレビを見ても全く問題なく使えるようになると思います。

ちなみに手持ちのFireタブレットはダッシュボードに取り付けたスタンドに固定して、音はBluetoothスピーカーに飛ばすことで、雑音が多い車内でも十分に音楽や動画を楽しむことができるようになっています。モバイルルーターを導入する前には、Wi-Fiでスマホからのテザリングをしてのリモートサーバーの使用は難しく、改めてSIMカードスロットのあるタブレットを買い直すしかないと思っていたのが、今後は4Gが終了するまではこのモバイルルーターにWi-Fi専用のタブレットを合わせれば良いですし、使うハードを選ばないモバイルルーターの良さというものを改めて感じています。

mineoの唯一のウィークポイントである平日昼間の通信については、「ゆずるね。」宣言して利用休止している時に、別回線でカバーするのが良いと思います。私の場合にはUQモバイルのくりこしプランS(月3GB)を契約していまして、高速データは翌月繰越可能で、さらに低速で運用すればまるまる高速容量を残せるので、今のところはこれで良いと思って継続利用中です。ただ、平日昼間分だけを十分に使えれば良いなら、LINEMOのミニプランとpovo2.0をスマホに入れて運用すれば、mineoの方をDプランにすると、大手3キャリアを全て契約しても月3千円弱で毎月利用できます。スマホで動画などを見たい場合にはモバイルルータ経由で通信すればモバイル通信の容量は消費しませんし、LINEMOの場合にはLINEでの電話(テレビ電話を含む)の利用については常に高速で利用可能なので、音声通話はLINEで十分だということであればこうした選択も有りではないかと思います。

mineoのデータ専用SIMを注文する場合には週明け発送を選ぶのがベストなのはなぜか?

今回改めてモバイルルーターに入れっぱなしにするための回線として、音声通話やSMS機能のないデータ通信専用のSIMカードをmineoに発注しました。注文時に基本内容を入力した後に、通常のモバイル回線とは違い本人確認書類のアップロードなどが必要ないので、気楽に申し込めるというのは、とりあえずインターネット環境さえあれば良いという方であれば、手間がかからず開通にいたるトラブルも少ないというメリットはあると思います。

ただ今回は、そうした手軽であることが逆に気を付けなければならない点について、実際に申し込んだものとしてその内容を記録しがてら紹介します。当然、今回紹介することはmineoのホームページに記載があり、わかっていることが前提になっているのですが、mineoの対応だけではわからないこともありますので、その点も解説していきます。

まず、音声通話対応のSIMカードの場合、本人確認書類のアップロードなどが必要であり、さらにSIMカードを受け取る場合にも本人および送付先の住所に本人が確かに住んでいるかの確認も必要になります。たまたま同時期にSIMカードを契約して注文した方が、事前に配送業者(mineoの場合にはヤマト運輸)の連絡が来たので、できれば自宅でなく宅配業者の最寄りの営業所で受け取りたいと思ったそうなのですが、SIMカードは他の通販で購入する商品とは違い、確かにその住所に住んでいるかの確認の関係で、営業所受け取りはできないことを知り、当初の予定を変えて自宅で受け取ったということです。

ちなみに、mineoのホームページの記載によると、SIMカードの送付については宅配便ではなく「普通郵便」になるということで、実際は自宅のポスト直接投函になるということで、自宅にいなくてもSIMカードを受け取ることができるわけです。

煩わしい行き違いがないというのは楽である半面、最近になって普通郵便の仕組みが変わったということがネックになると思います。日本郵便のホームページには、色々な方法で郵便物を投函してから自宅までどのくらいで到着するのか、その目安を表示するページが有るのですが、mineoのある大阪から私の住む静岡までの到着の目安はだいたい3日だということがわかりました。しかし、その3日というのは配達の営業日を数えるということで、状況によっては届くまでに時間がかかります。

これは郵便局だけでなく働く人たちの負担を軽減するために、今までは当り前だったサービスが削られるような事が起こっていますが、今までは土曜日も手紙が届いていたのが、現在は土・日・祝日は普通郵便の配達そのものが行なわれないようになっています。つまり、週明けの月曜日か火曜日に投函されれば、そのまま3日後には到着するものの、週末に投函された場合、例えば金曜日に投函された場合には、営業日数の3日目というのは土曜日曜を除いて数えることになるので、実際の到着は翌週の火曜日と、投函した日から数えて5日後ということになってしまうことになります。

ですから、思い立って週の後半にデータ専用SIMを注文した場合にはそのつもりで気を長く待つことが必要になりますし、どうしても早く通信を開始したいならeSIMの契約を検討した方が良いということになるでしょう。

こうしたことは、mineo自体の問題ではなく、社会の流れの変化によって流通の状況が変わってきた事によるので、mineoの方に怒りの矛先を向けても意味がありません。というわけで、こうした状況を把握した上でのアドバイスとしては、タイミング的に週明けのタイミングでSIMが発送されるように、週末あたりに申し込みを済ますというのがベストではないかと思います。

特に、早くSIMカードを手に入れたいと思っている方は、こうした状況を知っておくことは大事ではないかと思います。

コーヒー趣味の人には嬉しい最近の100円ショップのコーヒー関連グッズの賑わい

昨年から色々な生活に関する品の価格が上がっていますが、そんな中でそうした家計を助けるための企業努力については頭が下がります。特に100円ショップではお店で売る価格を「全て100円」にするのではなく、物によっては200円・300円・500円、あるいは1,000円(ともに税抜き価格)というような値付けの品もあるのですが、そうした高額商品にはなかなか興味深いものがあります。

例えば、ここでも何度も紹介しているキャンプグッズですが、元々キャンプグッズというのは限られた愛好家のために少量が作られていることも関係するのか、普通に考えるとなぜこれがここまで高額になってしまうのか? と思わせるような定番品というものがありました。そんな中で、お得意の大量発注をすることによって、家庭雑貨並みの価格でそれなりのクオリティのものを100円ショップは提供できるようになってきました。

そうした流れは他の分野にも渡ってきており、その中でもコーヒー関連商品についても言えます。たまたま昨日100円ショップ大手のダイソーのコーヒー用品売り場を見ていて見付けたのが、あのニトリでも千円台で売られている、珈琲ドリップをすることに特化した「コーヒードリップポット」が置いてありました。

材質はステンレスで、容量は約350mlです。説明書きによるとお湯は8分目までということですので、300ml弱くらい入りますが、一回につき一杯分が入るようになっています。機能については細く入れることは問題なくできるので、私は金属製のドリップケトルは持っていなかったので、早速写真の製品を税込み550円で確保してきたというわけです。

私が普段淹れるコーヒーは、一人前か二人前がせいぜいで、特に一人分のドリップをする場合にはこのくらいのドリップポットで十分すぎる容量です。さらに、ドリップについても、安定して少しずつ注ぐことができるので、今まで使っていた目盛り付きのプラスチック製ドリップケトルはお出掛け用にして、自宅で使う分についてはこちらのものを使っていきたいと思っています。

改めて考えると、均等に豆を挽くためのミルについては、コーヒーの美味しさを追求する中にあっては、さすがに100円ショップのもの以外から選ぶ方が良いと思いますが、今回紹介したドリップポット、カップ、ドリッパー、フィルターは全て100円ショップにあるもので揃ってしまうという状況になってきました。あらゆるものが値上げされている中、道具にお金がかからなければ、その分豆にコストを掛けたりすることもできるわけで、良い時代になったものです。そして安く購入できるということは、自宅とお出掛け用に二つのセットを作っても懐に負担がかからないということで、気楽に揃えることができるわけです。

100円ショップでは他にも、二重構造のステンレスカップやお湯を持ち運べるボトルも購入できますが、個人的にはそうしたものはそれなりにお金を掛けて保温性能がしっかりしたものを購入する方が良いのではないかと思います。それでも、少し前と比べると相当良くなっていますので、今回紹介したダイソーを含め、他のお店も回りながらコーヒー関連のグッズをチェックするのも良いかも知れません。

MP02LNについてのレビューとあえてスマホテザリングでなくモバイルルーターにこだわるわけ

IIJmioで2023年2月末まで、回線を伴わない単体契約でも1,780円という破格で購入できるNECのモバイルルーター「Aterm MP02LN SA」が昨日届きました。大きさは下の写真を見ていただき、大きさ比較用のスマホとの差を感じていただければ幸いです。回線契約がなくても、IIJmioからの購入の場合、何と予備の電池か最初から付いてきますので、これだけでもスマホをテザリングしてネット接続を行なう場合よりもモバイルバッテリーに負担をかけないということはおわかりでしょう。まずは早速、現在外での動画視聴に使っているUQモバイルのSIMカードを入れて(高速運用中)設定を行ないました。

ちなみに、このままではUQモバイルのアクセスポイントは入っていないので、いったんパソコンでもスマホでもこのモバイルルーターをWi-Fi設続して、APN設定を行なう必要があります。説明書に書かれた設定用のアドレスを入力すると自動的にIDとパスワード入力画面が開くのですが、IDはそのまま「admin」で良いのですが、パスワードについてはモバイルルーター本体の電池蓋を取って中に書いてある「web PW」を入力しないと設定画面に入れないので、事前にモバイルルーターの暗号化キーとともに控えておくことをおすすめします。

UQモバイルの設定をしたところで無事インターネットにつながるようになりました。設定をした上で「オート接続設定」の更新を行なうことで、今後SIMを入れ替えても自動的に接続されるようになるのではないかと思います。当然WPSでの接続もできるのですが、事前に説明書をじっくり読んだ上で利用されることをおすすめします。

その上で、まず最初にやることは、本体のファームウェアを更新することと、電源メニューで「ロングライフ充電」を選びましょう。NECのモバイルルーターをお使いの方にはおなじみのメニューですが、この設定にすると中に入っている電池パックを満充電するのではなく70%充電した状態でストップします。ACアダプタを付けて固定化するような場合でも、必要以上に充電しないことで電池を長く使えるだけでなく、過充電を防ぐ効果があります。今回のセットでは予備の電池パックもおまけに付いているので、恐らくほとんどのお出掛け先ではモバイルバッテリーやACからの充電なしでも使い続けられるのではないかと思います。

そして、今回私がこのモバイルルーターによる外出先でのインターネット接続をしようと思った最大の理由について紹介します。他のサイトでも、「スマホのテザリングと比べてモバイルルーターの強みとは?」というような題材で書いているサイトは多いですが、スマホと比べて長く使えたり、通信が安定しているというような事が主に書かれているだけです。私自身、スマホを複数台持ち歩くようになったことで、あえてモバイルルーターは必要ないのでは? と思っていたのですが、最近になってLANに繋がりリモートサーバーを使ってスマホで自宅で受信したテレビ番組をリアルタイムに視聴できるTVチューナーを購入したのですが、それを使っていくうちに、スマホのテザリングではできないことが出きてしまったのです。

私が購入した品物はIOデータ通信が出している、EX-BCTX2という地デジ・BS・CSチューナーが2台内蔵されているモデルです。リモートでテレビ視聴のできるアプリが、スマホやタブレット(IOS・Android)だけでなく、Windowsパソコン用のソフトもあるのが特徴です。このアプリを使って、SIMカードの入ったスマホやタブレット、パソコンから自宅内からだけでなく、テレビサーバーに外からつなげることはできるのですが、説明書にはSIMカードを差すことのできないタブレットやパソコンから外出先でテレビを見るためには、iPhoneのテザリングでは接続可能なものの、Androidのスマホのテザリングでは動作しないというような事が説明書に書かれてしまっていました。当然、Androidスマホでのテザリングで使えると思っていたので、買って失敗したと一瞬思ったのですが、iPhoneでテザリングできるなら、専用機であるモバイルルーターであれば利用可能ではないかと思い、まずはモバイルルーターに接続したAmazon Fireタブレットで試してみたら、見事にリモート視聴ができることを確認しました。

ちなみに、私が主に使っているのは8インチのもので、自分の車にはタブレットもセットできるホルダーがあって走行中に固定して使えるようになっています。今まではスマートスピーカーの機能を使い、「radikoプレミアム」を登録したものを使い、声で自由に全国のラジオ放送を車内で楽しんだり、音楽を配信で聞いたり、動画配信系のアプリを使ったりしていたのですが、Fireタブレットに限らずWi-Fiのみ対応のタブレットとモバイルルーターとのセットで使えます。さらに、私の購入したテレビチューナーはパソコンでのリモート接続が可能なので、タブレットよりも大きな画面で車内でテレビを楽しめるようになりました。

車の中で長い夜を過ごすのに、テレビを導入するのは邪道だと考える方もいるかも知れませんが、中には相当な費用を掛けて(走行中も常に衛星の方を向くアンテナもあります)車にアンテナを装備したり電源を付けたりして部屋と変わらないような環境を作っている方もいます。私の場合、自宅で見られる地デジ・BS・CS(契約がある場合のみ)のテレビ放送をそのまま、モバイル通信が使える場所であれば問題なく見ることができ、さらに外出先からハードディスクに録画したものを出先で楽しめるようになっています。しかも費用的には2万円くらいで買えるテレビチューナーにモバイルルーターを揃え、テレビを見るためのハード(スマホ・タブレット・パソコン)を持っていくだけで、必要に応じてポータブル電源を持っていくぐらいで、簡単に車内テレビの利用が成立してしまいます。

今回、モバイルルーターを介せば他のハードでもリモートで放送中のテレビが外でも楽しめることがわかったので、改めてモバイルルーターの中に入れるSIMカードを発注することにしました。特に、車中泊では深夜とか早朝に車内での時間つぶしがあると有難いと思うので、あえてpovo2.0の流用ではなく、mineoの「深夜フリー」が使える「マイピタ」のシングルプラン(データ通信のみ)を契約することにしました。今後は機会を見付けて出歩きたいと思っているので、新品のモバイルルーターがこんなに安く、さらに予備電池付きで購入できてラッキーでした。車中泊の車内でテレビを見たいと思っている方は、やはりモバイルルーターでテザリングした方がスマホの利用に影響を与えないだけでなく、今回紹介したようなメリットもありますので、私の体験が参考になればと思います。

テレビ朝日深夜の人気番組「タモリ倶楽部」2023年3月で終了の報を聞き一つの時代の終わりを感じる

まだインターネットで様々な趣味・嗜好を持つ人が発表の機会を得ることができなかった時、そうした少数者の嗜好というのは、個人がコツコツ進めていくしかなかったのですが、そうした極めてマイナー嗜好な人にスポットを当てるテレビの深夜番組が今年3月に消えることになりました。

テレビ朝日の深夜枠で、長いこと独自の方向性を持って脱力系の番組を作り続けてきた「タモリ倶楽部」ですが、「笑っていいとも」「ミュージックステーション」、そして「ブラタモリ」のように国民の多くが見るようなところでの番組でなかったことが、40年もの長きにわたって続いてきた原因なのかとも思ったりします。

今回のテレビ朝日の判断には、当然メインパーソナリティーを務めるタモリさんの体力の問題もあると思いますが、いわゆるサブカルチャー的な情報を発信する手段が、深夜のテレビでなくインターネットにシフトしてきたということもあるのではないかと思います。

このブログ的には、過去にこのブログ内でも紹介しましたが、車中泊のブームが起こり始めた時に車中泊をする人たちを番組に呼んでの車中泊特集が組まれたことがありました。普通のテレビ番組であれば、キャンピングカーやハイエース改造の車だけを紹介することで終わってしまうのではないかと思いますが、タモリ倶楽部では「落ち」的な人選として、軽自動車のパジェロミニで強引に車中泊をする人を出すなど(寝床は4,500円かけてDIYしたと記憶しています)、単なる情報番組ではなく見ていてくすっとするようなエッセンスが乗っていて、全く自分の知らない事も新たに知りながら面白いというような番組でした。

恐らく、これまでのタモリ倶楽部の立ち位置は、あまたいるYouTuberがとって代わることになっていくのだろうと思います。ブログの場合は別に面白くなくても、情報を知らせることができれば良いと思いますが、動画というのは退屈だと見ている人が感じたらすぐに視聴を止め、他のものに変えられてしまいますので、今後動画で食べていこうとする方々は大変だと思いますが、そうした人たちの中から、「タモリ倶楽部」的なネタや新しいキャラクターが出てくるのではないかと、個人的には期待しているのですが。

タモリ倶楽部の思い出というのはたくさんありますが、私が考える番組の功績の一つとして、「鉄オタの公認化」があると思います。昔のタモリさんは、卓球を「暗いスポーツ」と主張するなど、自分自身がマイナーな世界に身を置きながらもそうした趣味とは距離を取った活動をしていたように思います。それが、現在は「鉄道ビッグ4」の一人、ホリプロマネージャーの南田裕介氏が初めて出演した回で、恐らく大々的に自分が鉄オタであることを公言したように思います。その後俳優の原田芳雄氏との同番組での共演では、もはやお二人とも子どものように気動車の運転体験に大はしゃぎする様子を流し、タモリ倶楽部出演を願う多くの鉄道趣味を公言するタレントが出る流れとなり、その後の鉄オタ系タレント発掘に大きな役割を果たしたように思います。

鉄道をはじめとした「オタク系」の人たち全体が「タモリ倶楽部」から巣立っていったと言うと言い過ぎかも知れませんが、今やもうオタクだからと差別を受けることなく多くのニッチな趣味を持つ人々が自由に発言し、行動しているというのは、確かに「番組は役割を終えた」と言えるのかも知れません。

私ごときが言うことではありませんが、こうした番組は長く続けることに意義があると思いますし、その点ではタモリさんだけでなくスタッフの方々の力も大きかったでしょう。今後は「タモリ倶楽部」の面白さを理解している人たちによって、新しい流れが起こってくることを期待しています。

モバイルルーターで使うことを意識した通信回線の用途別の選び方について考える

前日のブログで紹介させていただきましたように、現在IIJmioの2023年2月末までのキャンペーンで、回線を伴わない単体購入でも手のひらサイズのNECのモバイルルーターが格安で購入できることを知り、注文して品物の到着を待っているところです。

とりあえずハードとして持っておき、必要な時だけSIMカードを入れるというような使い方でも良いのですが、今回はあえてモバイルルーターを使ったSIM運用にはどの回線が良いのかということについて考えてみます(今回購入したルーターではソフトバンクのプラチナバンドであるBand 8を掴まない仕様なので、ソフトバンクのプランは除外しています)。

まずは販売元である、IIJmioにはどんなプランが有るのかを検証してみましょう。IIJmioには音声通話なしのデータ通信専用プランがあります。今回購入したモバイルルーターは古い機種の在庫一掃セール的な売り方ということもあって、eSIMを登録して使うことができないので、物理SIMのプランからの選択となります。データ回線ではそれ以外選べないdocomo回線の場合、同じデータ通信用プランでも「SMSあり・なし」で月額料金が変わってきます(以下の価格は全て税込みで、参考までに音声通話付きの料金も紹介します)。

・2GB(SMSなし740円・SMSあり820円・音声通話あり850円)
・4GB(SMSなし900円・SMSあり970円・音声通話あり990円)
・8GB(SMSなし1,400円・SMSあり1,470円・音声通話あり1,500円)
・15GB(SMSなし1,730円・SMSあり1,780円・音声通話あり1,800円)
・20GB(SMSなし1,950円・SMSあり1,980円・音声通話あり2,000円)

このように、データ専用のプランとSMS付きのプラン、音声通話可能なプランとの間には僅かな金額差しかなく、あえてデータ専用のプランを選択する意味があるのかと、この料金内容を見ると思ってしまいます。ただ、最近ちらほら出てきましたがeSIMの設定が可能なモバイルルーターであれば、同じプランであっても料金はかなり安くなります。具体的には2GB(440円)・4GB(660円)・8GB(1,100円)・15GB(1,430円)・20GB(1,650円)となっていて、これならモバイルルーター専用の回線として維持するのも良いのではと思わせる内容になっています。ただ、今回のモバイルルーターは物理SIMとのセットで考えたいと思うので、金額と容量のバランスから言うと4GBあたりが落としどころではないかとは思うものの、日常的に使うには15~20GBくらいのプランは契約したいところです。

次に、日常的には使わないものの、旅行の際に使うだけというような用途の場合には、au回線を使うpovo2.0を契約して、使いたい時に「データ使い放題(24時間)」税込330円をトッピングして使うようにするというのが毎月の負担を抑えるという意味ではベストという気がします。トッピングしない時でも低速(60kbps前後?)くらいではつながるので、スマホの中にdocomoやソフトバンク回線のSIMが入っている場合、もし回線トラブルでスマホが通信できなくなったような場合、とりあえずのメールチェックは低速でもできますし、7日間1GBのトッピングなら390円なので、2日以上スマホでの通信が使えなくてau回線が普通に使える場合にはいざという場合の対策としても悪くないのではないかと思います。なお、トッピングをしない状態でも古いスマホにpovo2.0のSIMを入れて0円運用すると、私の場合ですがカーナビアプリの「Y!カーナビ」は使えましたので、普段は別のスマホでカーナビとして使っていて、本格的に使いたいときだけトッピングしてモバイルルーターに入れて使うのも有りでしょう。

そして、外でパソコンなどの作業をすることが多く、できれば家のインターネット同様制限なく使いたいという場合には、今後値上りしないという前提で楽天モバイルのRakuten UN-LIMIT(最大3,278円/月)のSIMを入れて運用するのが現状でのベストだと思います。データ量を使わない月には(月3GB未満で)1,078円の支払いのみになりますし、楽天の通信エリアにいれば、光通信なみの速度で通信が可能です。今回購入したモバイルルーターでは楽天のパートナーエリアも受信できますので、通信状況が悪い場所では強制的にau回線の方に繋がり、その通信量が月5GBを超えた場合は、引き続きのau回線での速度が最大1Mbpsに制限されてしまいます。もっとも、最大1Mbpsというのはスマホやタブレットでも十分に使えますし、さすがにパソコンでOSのアップデートをするには厳しいですが、au回線は日本全国でも使えますので、バリバリ使いたい場合には楽天モバイルも十分に選択肢の一つになると思います。今後、楽天モバイルが上記の金額でのサービスを終了した場合には、docomoのahamo(20GB/月の高速利用可で超過後でも最大1Mbpsで税込2,970円)で利用可ですが、通話定額が使えなくなるディメリットがあります。

ここで、改めて「最大1Mbps」で主に使うことを前提に、そこそこ速ければ良いのでそこそこ安くデータを常用的に使いたいという場合のプランを考えてみたいと思います。この点についてはMVNOのmineoがデータ専用のプランを出していますので、その内容について見ていくことにしましょう。

mineoには私が少し前まで加入していた「マイそく」プランがあり、平日昼間(午後12時~1時)以外には最大1.5Mbpsでデータ通信の利用が可能なプランを月額990円で提供していますが、このプランには音声通話も付いており、平日昼に全く通信をするつもりがないのであれば、データ通信専用回線ではありませんが、かなり魅力的なプランではあります。ただ、制限時のスピードが0円維持できるpovo2.0より遅い最大32kbpsというのは、いざという時を考えると別に使える昼に強い通信手段を持っていないと厳しいと言わざるを得ません。今回は「マイそく」ではなく、mineoにもう一つあるデータ通信専用プラン「マイピタ」について紹介します。ちなみに、mineoのデータ通信SIMはau回線の場合にはSMS機能付加をしても料金は変わりませんが、docomo回線を選択した場合、以下に紹介する金額に加えて月額132円がかかります。

・1GB(880円・音声通話あり1,298円)
・5GB(1,265円・音声通話あり1,518円)※パケット放題Plus385円
・10GB(1,705円・音声通話あり1,958円)
・20GB(1,925円・音声通話あり2,178円)

この内容を見ると、データ通信専用のシングルタイプの料金は安いので、モバイルルーターに入れっぱなしにするならデータ通信専用にする意味はあります。そして、mineo独自の特徴(マイピタの場合)がそこそこの価格でそれなりにデータ通信を使うためには有利なものとなっています。

まず、マイピタの契約にはオプションの「パケット放題Plus」を付けることができ、このオプションを付けると低速時のスピードが最大200kbpsから1.5Mbpsにアップします。ただし、データ高速にして使っていても平日昼間のスピードが極端に下がるのもmineoが安い理由で、こまめにdocomo回線でのスピードを調べているサイトからの情報によると、平日の12時~1時の間には最大でも500kbpsくらいまでスピードが落ちるという状況のようです。「マイそく」の最大32kbpsではほぼ何もできませんが、それでも500kbpsなら何とかウェブ閲覧やSNS、電子決済ならできるくらいなので個人的には「マイピタ」に「パケット放題Plus」を付ける形での契約が良いのではないかと思います。

ちなみに、最安の5GBにパケット放題Plusを付けると1,265+385の計算で1,650円で月5GBのデータが使えますが、実はマイピタでは月10GB以上のプランにすると「パケット放題Plus」のオプションを付けても料金がかからないというメリットがあります。10GBデータ通信専用プランの料金は月1,705円と、5GBにパケット放題Plusを付けた場合と55円しか違わないので、個人的には10GB以上での契約をおすすめします。

さらに「マイピタ」で契約した回線を持つと、平日昼間の通信を行なわないことを事前にアプリから宣言し、実際通信量が宣言通り使われていない日を1回とし、それが継続的に行なわれると様々な特典を与えられる「ゆずるね。」という仕組みを使うことができるようになります。平日月5回の達成で翌月100MBの高速クーポン、月10回では、夜11時~翌朝7時まで高速のデータフリー利用(高速データが減らない)が可能になる「深夜フリー」権利の獲得、月20回達成すると、翌月に基本データ量と同じ量が翌月にプレゼントされる「パケ増し」の特典があります。つまり、10GBプランで「ゆずるね。」20回達成した場合には、翌月には深夜フリー及び10.1GB付与があり実質月20.1GB使えることになります。もしこまめにアプリから毎日宣言ができるなら、20GBプランよりも10GBプランで十分だという方は多いのではないでしょうか。ちなみに、データ通信専用プラン契約の場合には、基本的には本人確認書類のアップロードはしなくても契約することができます。

なお、mineoの場合提携サイトからの申し込みの場合、初期事務手数料が無料になるキャンペーンを継続して行なっています。このサイトは提携サイトではないので、インターネットから「mineo 提携サイト 初期事務手数料無料」というキーワードでネット検索をして出てきたサイトからの申し込みをすると、SIM発行手数料は発生しますが、3,300円の手数料はかからないので、興味を持った方はまずは検索をしてみてはいかがでしょうか。

IIJmioのキャンペーンに乗っかりSIM契約無しでモバイルルーターを購入した顛末

現在利用しているモバイル回線が固定してしまうと、なかなか新規契約やMNPとセットでないと安くならない通信端末の購入については、考えがちになってしまいます。そのための今まで眠っていたファーウェイP30Liteの電池交換だったのですが、たまたま色んなMVNOでのキャンペーン記事を見ていて、2023年2月末まで行なわれているIIJmioのキャンペーンが目に止まりました。

ギガプランというIIJmioの2・4・8・15・20GBから選べる音声通話付きプランとNECの小型モバイルルーター「Aterm MP02LN SA」を同時に申し込むと、初回手数料が半額の1,650円(税込)になり、モバイルルーター本体が30円で購入できるとのことでした。

ただ、手数料が安くなるといっても一回線何の考えもなしに増やしても何かなあと思っていたところ、何とSIMと同時購入しなくてもモバイルルーター単体での購入もでき、何とその価格が2月末までの期間限定ながら税込1,780円となっていて、本当かと一瞬目を疑いました。

IIJmio以外では7千円台の価格が付いているこのルーターは、SIMフリーではあるのですが、接続がmicroBとType-Cではない古いものであるということと、ソフトバンクのプラチナバンドであるBAND8には対応していません。ただ、IIJmioが売るということで、docomoやauのMVNOでならそこそこ使える、LTEでは1/3/19/26・3Gの1/6/19に対応しています。

今のところ、モバイルルーターに差せるSIMカードはUQかpovo2.0のSIMだけなのですが、どちらもauですし、今後データ通信用のSIMを増やす際にはdocomo回線を考えているので、色々と私には使いこなせそうだということで、申し込むことにしました。

ただ、一つ注意したいことは、回線を伴わない購入であっても、IIJmioのIDを取得し、本人確認書類のアップロードなど一連の通信会社との取引に必要な手続きはしなくてはいけません。それでも、ほぼ初回の登録手数料の半額とそう変わらない出費だけで、docomoとau回線で使える(楽天はパートナー回線も入るので、楽天の高速エリアのみで使いたい人には良くないかも知れませんが、楽天のエリア外に出た場合でもパートナー回線が使えるので旅行では有効?)モバイルルーターを手に入れることができるというのは、かなりお得ですね。

実は今までmicroSIM用の古いモバイルルーターしか持ってなくて、今使っているnanoSIMをそのまま入れられるモバイルルーターを手元に置いておきたかったので、今回のキャンペーンは有難いものでした。

実はこのモバイルルーターで試したいことがありまして、実機が到着しましたら改めてその事を含めて紹介しますが、今後はこのモバイルルーターの中に入れるSIM回線についても今後は考えていきたいと思っています。

mineoの次の戦略は「夜間フリー」をオプション化で月990円で提供することに

毎年3月に新たなプランやオプションを出し、すでに先行で発表していたオプションに加えて新しいものが昨日になって追加発表されました。その中で気になるのが、今まで平日昼間にデータ通信を行なわないとその日の午前11時半までに宣言した上で午後12時から13時までデータを使用しないことを実行することを一回と数え(「ゆずるね。」のサービス)、月の達成度が一定の数(10回)になると翌月適用される(料金は無料)「夜間フリー」のサービスを有料化することになりました。

このサービスは、「マイピタ」「マイそく」(スタンダード・プレミアムコースのみで「ライト」には付かない)の各サービスに付けることができますが、今までは平日昼間以外は一律最大1.5Mbpsないし3Mbpsのスピードの「マイそく」では、「ゆずるね。」を使うことができなかったので、特に「マイそく」を使っている方がターゲットになるのではないでしょうか。というか、月990円で平日昼間以外最大1.5Mbpsで使える「マイそく スタンダートプラン」との相性は比較的良いのではないかと思います。

具体的には「夜間フリー」のオプション料金は月990円で、マイそくスタンダードプランとの合計は1,980円となりますが、日中はそこそこのスピードでスマホで使いつつ、夜間(22:30~翌7:30)に無制限になるので、パソコンなどの大型アップデートの際や大きなファイルのダウンロードなどを夜間にするようにして、動画などは夜間にダウンロードしておいたものを後から使うような形で使えば、平日の昼間だけ通信を我慢すれば、残りの時間はスマホを使って一人暮らしぐらいの生活であれば、夜はスマホでテザリングすることで、普通にネットを使いこなすことも可能になるのではないでしょうか。

ただ、「マイピタ」に加入の場合は、多少面倒でも毎日「ゆずるね。」を宣言し、何とか毎月平日10回のノルマをこなして翌月の「夜間フリー」を無料で獲得する方が良いでしょう。というのも、「マイピタ」には月385円で低速でも最大1.5Mbps(平日昼を除く)でネット利用ができるようになるパケット放題 Plusというオプションがあり、マイピタの高速容量10GB以上のプランでは無料で利用できるようになります。ちなみにマイピタの月10GBプランの料金は1,958円(通話有りの場合)、1,705円(データ専用の場合)なので、頑張って「ゆずるね。」から「夜間フリー」を毎月獲得できれば、夜間以外に月10GB付きの状態で昼間もそこそこの速度(パケット放題Plusは低速で最大1.5Mbps)で使え、「マイそく」のウィークポイントである最大32kbpsに強制制限される平日昼間でも「ゆずるね。」宣言をせずに高速クーポンを使うような事もできます。

結論を言えば、とにかく安く便利に使うために、ある程度の手間(平日は毎日アプリから「ゆずるね。」宣言をする)を掛けられない場合は今回の「夜間フリー」オプションを「マイそく」に合わせて使うのがいいでしょうし、毎回忘れずに「ゆずるね。」宣言ができるなら、「マイピタ」の10GBプラン単体契約以上(非夜間に多くパケット消費したい場合は20GBでも音声通話付き2,178円、データ専用なら1,925円)がおすすめです。宣言回数が20回に達すると、契約容量の100%(契約容量と同じデータ容量)のパケットが「ゆずるね。」20回達成の翌月10日頃に付与される「パケ増し」を受けられるので、昼間の通信量がさらにお得になります。

このように、普通に考えると「マイピタ」の方がお得ではあるのですが、今回有料のオプションで「夜間フリー」が出てきた背景には、毎日宣言をして手続きをするには大変な人がそれなりに多いということもあると思います。ポイ活などもそうですが、コツコツとスマホに向かって作業するよりも、別の事に集中した方が効率が良いという人もいます。自分がどちらのタイプなのかということを考えながら、特に夜間にネットを使う頻度が高い人については新しい「夜間フリー」について検討してみてはいかがでしょうか。

テレビコンテンツ全てが駄目なのではなく地上波のコンテンツが悪くなっている?

昨日は、NHKの地上波でも次回のパリオリンピックで正式な種目となり、日本のメダル獲得が期待される「ブレイキン」が放送されていましたが、個人的にはそちらよりも注目していたのは、NHKがBS波で放送している日本国内の大会ではない世界選手権が開催されているスキー・スノボの中継でした。

昨日はスキーだけでなく、スノーボードの世界選手権が開幕し、初日から過去に日本チームが世界選手権やオリンピックでメダルを取ったことのある、女子スノーボードパラレル大回転が行なわれました。メダリストの竹内智香選手と、北京オリンピックで活躍した三木つばき選手が決勝に進みましたが、三木選手は雪のない静岡県(掛川市)が地元で、小学生の頃から地元では「天才少女」としてマスコミにも取り上げられ、その成長とともに地元での注目度もアップしていたので、生中継の方を見守っていました。

竹内選手は1回戦で途中棄権してしまい残念でしたが、三木選手は北京オリンピックと同じ予選3位というアドバンテージを生かし、順調に勝ち上がっていきました。この競技は一対一のトーナメント方式で争い、予選上位の選手が2つあるコースの中から自分の使いたいコースを選ぶことができる一発勝負です。採点競技と違って先にゴールした方が勝つというわかりやすい種目ですが、そうした種目で日本選手が勝つことは難しく、同じスノーボードのフリー種目であるハーフパイプなどと比べると地味に見えますが、個人的には王道種目だと思っています。

北京オリンピックでは三木選手は予選の状況からメダルも期待されたものの、プレッシャーがあったのか一回戦で満足な滑りをすることができずに敗退しましたが、今回の世界選手権では見事に一回戦を勝ち、次の準々決勝でも安定した滑りができるコースを選んだことで勝ち上がり、いよいよメダルを掛けた準決勝になりました。

日本におけるスノーボードはハーフパイプでの活躍が主で、タイムトライアルやノックアウト方式で単純に先着するかで競う、アルペン系の競技というのは、過去に世界選手権やオリンピックでも(スキーを含めて)、同種目の竹内選手や、かなり古くなりますが男子回転で1956年のコルチナ・ダンペッツォオリンピックでの猪谷千春選手の銀メダルが最高だったのですが、三木選手はその準決勝も突破し、決勝は予選1位の選手との対戦になりました。

それまでは予選の結果から、三木選手の方にコースの選択権があったものの、決勝は相手の方が予選の成績が上なので、トーナメント戦初めてのコースに入らざるを得ませんでした。それで慎重になったのか、スタート直後は先行されましたが、その後落ち着いた滑りで挽回し、相手がそうしたプレッシャーからか転倒したため、そのまま三木選手はゴールし、日本のアルペン史上、オリンピック・世界選手権を含めて初の金メダルを三木選手が獲得したのです。

話は戻りますが、小学生の頃からオリンピックを目指してスノーボードに打ち込んできた三木選手は、海外遠征のためのスポンサーを獲得するのも大変で、主にそのスポンサーは地元の掛川市で得ることができ、優勝を決めたインタビューを受けている時にレースで滑ったスノーボードに出ている協賛企業の多くが地元のものであることを確認し、本人の力もさることながら、小学生の頃から応援してきたサポーターもどんなに嬉しいかと、つい地元贔屓でその様子を見ていました。

テレビ離れというのは、こうしたコンテンツを報道したり伝えないことからも明らかで、相変わらず地上波のスポーツニュースはまだ開幕してもいないプロ野球の情報に熱心で、こうした世界的な偉業を大々的に報道することはしません。今はまだBSでの無料放送がありますので、やはりBS放送への期待が大きくなってしまいますね。

オリンピックと違って世界選手権は、いくら過去に注目されていても地上波で放送することは少ないだろうと思いますが、スノーボードではフリーのハーフパイプや、スキーのアルペン複合やジャンプも今後NHKBSでの放送があります。三木選手もまだ試合には出場しますので、その様子にも期待したいところです。

PCモニターをテレビ&動画配信も楽しめるマルチモニターにするにはFireTVにもう一工夫

私がスピーカー付きのモバイルモニターを購入したのは、Amazon Fire Stick TVを繋いで動画配信やアプリをインストールして楽しむためだったのですが、人間欲というものが出てくるもので、できればこのAmazon Fire Stick TVを接続した状態のままで普通のテレビ放送(地デジ・BS・CS)を見られるようにできないかと色々考えていて、一つの解決方法を見出しました。

というのも、Fire Stick TV用にアプリが出ているもので、私が先日紹介したネットにつながるリモート機能付きテレビチューナーを経由してパソコン・タブレット・スマホでテレビを見るように、Amazon Fire Stick TVに繋いだモニターからワイヤレスでテレビ放送を見たり、録画した番組を見られるようになればと思ってしまったのでした。

現在使っているピクセラのネット対応チューナーはスマホとタブレットでしか使えないのですが、多くの機器に対応するテレビ視聴用アプリの「Dixim Play」であればFire Stick TV用のアプリがあります。持っている自分の端末が対応いていさえすれば、Fire Stick TVをつないだモバイルモニターで自宅のどこでもモバイルモニターを移動して(モニターとFire Stick TVはモバイルバッテリーで駆動可能なので)見ることができるようになります。まさに動くテレビというだけでなく総合エンターテイメント端末に変わるということになります。

Dixim PlayのFire OS版は有料のアプリですが、無料で動作するかどうか試すことができます。チューナーと同じWi-Fiルーターを使って接続し、アプリの起動をすると、今使っているチューナーが画面に出てくれば、そのリンクを開くことでテレビ放送を見ることができます。私のものでもそれが可能になり、無事にモニターにFire Stick TVを繋いだだけでテレビを見られることが確認できました。料金については月ごとの課金か、買い取りでずっと使えるかを選ぶことができるのですが、きちんとテレビ放送が見られることを確認した上で、Amazonからの課金より少し安い、Dixim Playのホームベージから1,650円で今回は購入しました。

私のように、Fire Stick TVをモバイルテレビを作るために使おうと思っている方はそれほどいないかも知れませんが、タッチパネル付きモニターでなくても、Fire Stick TV付属のリモコンを使ってテレビが見られる(番組表などは出せないのでスマホなどで確認は必要ですが)のは便利で、コスト的にもほとんど普通のテレビを買うくらいで済み、さらに外出時にLTE経由でもテレビが見られる利便性も得られます。

先日紹介したように、ダブルチューナー付属でポータブルハードディスクを繋げば予約録画も外からできる製品も2万円くらいで使えるようになりますし、単に小型テレビを増やすのと比べるとできることはかなり増えます。何事も色々な可能性を考えながら調べてみるものだなあと改めて思います。これで、一人で見るなら十分なテレビを消費電力を抑えて利用できるので、うまく今後の節電生活に使えればと思っています。