月別アーカイブ: 2012年4月

ユニクロ ライトポケッタブルパーカ

 先日購入した登山用の雨具を選ぶ前の段階でちょっと考えていたのが、車の中に気軽に羽織ることのできるものを積んでおくということだったのですが、ゴアテックスを使った雨具は常に車の中に入れておくとだめになってしまう可能性が高いということで、安くて駄目になっても惜しくない上掛けをということでいろいろ思案していたのですが、ゴールデンウィーク前半のセール品として、ユニクロのライトポケッタブルパーカが半額にディスカウントされていたので、こうした製品の特性を十分考慮した上で購入しました。

 まず最初に書いておきますが、このパーカは防水ではありません。ちなみに、ユニクロが現在出している商品の中で雨具的に使えるということでは、ブロックテックフルジップジャケット(上)とブロックテックパンツ+(下)が防水と透湿をうたっていますが、価格が登山用のレインウェア(非ゴアテックス)くらいする割に細かなデータが公表されていないということもあり、ちゃんとした雨具があるのにわざわざユニクロを選んで買うこともないと思い、薄くて持ち運びのしやすいこちらのパーカを選びました。

 ただ、薄くて軽いということで、荷物の中に入れていてもほとんど問題ないレベルですし、ちょっと肌寒いときの風除けや、雨のときは傘と併用することで体を濡らさないですみます。大手スーパーのショップブランドでも同じようなジャケットはありますが、やはり全体の軽さという観点からするとこちらのパーカの優位性はあると思われます。

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 そしてこのパーカのもう一つの特徴は、内ポケットを裏返したスペースにそのまま全体を押し込むことで、エコバックのように小さくまとまるというのがあります。写真が収納時の様子ですが、ほぼ7インチタブレットと同じです。収納袋付きのものと比べると、袋を無くす心配がないので、狭い車の中にいろんなものがごちゃごちゃになる私のような旅のスタイルにはありがたい配慮です。

 最初に書いた通り、撥水機能はあるものの防水ではないので雨具としてそのまま利用するにはきついものがありますが、軽くて荷物にならないので、価格が下がっているうちに必要な方は買っておいてもいいかなと思います。しかし、そう考えると定価で買うのが莫迦らしいと思わせるような品物でもあると思えてしまいますが(^^;)。


事故軽減のための私の習慣づけ

 他のところではわかりませんが、私の住んでいる静岡県では車やバイクを運転する人達に向けて、歩行者や自転車の保護のための対応がされています。横断歩道で待っている人を見付けたら手前で停止し、対向車がそのまま通りぬけようとした場合にパッシングで停止を促すという運動です。

 一般的に信号機のない場所で横断歩道を使って横断中の歩行者と自動車が事故を起こしてしまったら、自動車の過失が100パーセントとなります。横断歩道で待っている人がいた場合、自動車を運転している側からすると、そのまま通過を待っていてくれればスムーズにその場所を通過できていいですが、車が通過する前に渡れると歩行者が判断して横断を開始する可能性も考えられなくもありません。実際に事故が起きた場合の事を考えると、横断歩道で待っている人がいたら、手前で停止し先に歩行者を通すというのが実はセオリーなのです。

 私の場合も、長年運転の経験はありましたが、そうしたキャンペーンが出るまでは走行中歩行者や自転車が横断歩道手前で待っていてもそのまま通り過ぎてしまうような運転をしてしまっていました。でも今は、歩行者優先の場所では停止して通すことを心掛けています。そうした意識の変化によって、普段の走行中でも歩行者や自転車の挙動に注意するようになって来ました。

 ここ数日、歩行者の列に車が飛び込む事故の報道が続いていますが、飲酒運転や居眠りという原因は論外としても、車という個人空間の中で周辺の注意がどうしてもおろそかになってしまうということがその原因の一つと言えるかも知れません。私の場合はできるだけ性悪説に基づいて運転するように心がけています。犬や猫と一緒だと言ったら歩行者の皆さんに怒られるかも知れませんが、人間だから必ず危険を察知して避けてくれるだとか、交通法規を守ってくれるだとかという過度な思い込みのまま車を運転することは、やはり危険なのです。普段車を運転していて危なっかしい自転車や無謀な歩行者の横断に憤った自分でも、いざ自分が車を降りたら、自分の中で行けると判断して往来の激しい道を決して渡らないとは断言できません。そう考えると、走行中に見える歩行者・自転車は、いつ自分の予測に反して急に飛び出してくる可能性は0ではないと考えておかないと、深刻な結果だけが残る事故を引き起こしかねないのです。

 行楽シーズンになると、歩行者でごったがえす道路を通らなければならなくなる機会も増えるでしょう。歩行者の中には渋滞の車列の中からいきなり出てきて道路を横断しようとする輩も出てきます。行楽目的ではそういった場所も通らざるをえませんので、折角の楽しい旅行が事故で台無しにならないように、一般道走行時にはいつも以上に周辺に気をつけて運転するようにしましょう。


新東名 森PAにおける上下ぷらっとパークの差

 浜松のNEOPASAに寄った帰り道、そのまま帰るのも何なので、今回初めてのPAである森PAに寄ってきました。案の定カーナビにそれらしき住所を入れてもきちんとパーキングの入口へはナビゲートしてくれないので、周辺をウロウロしながらやっと入口を見付けると、山を上っていく中でまずは下りのPA入口へとたどり着きました。NEOPASAの施設の充実振りと比べるとそんなに車はいないだろうと思ったのははっきり言って甘い見方で、車は満車で誘導員の数も少なく、入庫待ちの車同士での駐車場入場への秩序もまるでなく(^^;)、多少ストレスを溜めながら何とか従業員用の駐車場と兼ねているスペースに入庫できました。

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 下りのSAは複数の食事どころおよびフードコートを備え、コンビニと周辺のみやげ物も充実しています。地元の人たちがこぞって利用している感じで、この混雑の具合も頷けます。できれば、もう少し混雑具合が解消し、一般道からの入口から入る駐車場での殺伐とした空きスペース争奪合戦がなくなればいいと思いますね(^^;)。

 上りのPAはもう少し道を上ったところにあるのですが、びっくりしたのが下りとくらべると極端に車の台数が少なく、駐車スペースに空きの方が多いということでした。これはラッキーだと入口近くに車を停め、中へ入ったところその理由がわかりました。

 というのも、施設内には地元のお蕎麦屋さん(自然薯のとろろもあり)と売店しかなかったのです。しかも私が入った時には観光バスで訪れた人たちが蕎麦屋さんで食事をしようと押しかけたため、食券売り場は長蛇の列に(^^;)。さすがにこれでは行列を挟んで売店の方にも行けないというかなりとんでもない状況になっていました。恐らく地元の人はこうした施設の差がわかっているからこそ、一般道からの入口を使うのに下りPAの方に集中したのでしょう。

 ただ、これも悪い話のみではありません。外からどうしてもきれいなトイレを使いたくて切羽詰っている時は、森PAの場合当然上りの入口から入った方がいいということになります。施設の少ない寂れたPAでまったりしたいというような方も、新東名の開通騒ぎが収まれば上りはそれなりの魅力があるわけです。

 とりあえず、新東名のパーキングエリアめぐりは小休止しまして、また機会があればその他のPAにも行ってみたいと思っています。施設の内容に注目されることが多いSAPAですが、新東名を利用される方にとっては、いかに運転で疲れた体を癒すスペースになっているかということも大事であろうと思います。新東名そのものが前倒しで開通してしまったため、これまで報告してきた内容について改善される可能性も残されています。さしあたっては来年度末をめやすに、森PAにスマートインターの入口を設置する方向で話が進んでいるとか。そうなれば道路上にきちんと案内看板も設置されますので、今よりも一般道から入りやすくなるでしょう。そうした使い勝手の改善に今後も期待したいものです。


イエデンワのバージョンアップ通知の方法とは

 発売当初の衝撃と比べると、今はほとんど注目されていない感じのあるウィルコムの据置きタイプのPHS電話「イエデンワ」ですが、現在どこに掛けても最初の10分間無料の誰とでも定額を付けているので、今後遠出の旅をする場合は持って行こうと思っています(^^)。しかし、このような端末を購入するのは私のようなヘビーユーザーではなく、スマートフォンや携帯電話がうまく使いこなせない人がほとんどではないかと思われます。

 そして考えてみたら、イエデンワ自体にはメールの送信機能がないので、ウィルコムからのお知らせを受ける手段がありません。私が今使っているWimaxのモデムや、ゲーム機のWiiにさえネットに繋げていれば本体が不自然に光る事によって新しいソフトのバージョンアップが要求されている事がわかるのに、イエデンワはどのようにして技術的操作が伴う更新作業をさせるのだろうかと常々気になっていました。

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 で、昨日来たのがこの封筒です(^^)。中には紙一枚ですがソフトウェア更新の案内とともに、更新手順の方法まで書かれた文書が入っていました。今の世の中、ペーパーレス化が叫ばれる中、こうした古いやり方を続けるというのはなかなか面白いですね。分からない場合に備えて問い合わせ先の電話番号も書かれていますし、この手紙を無視しない限りはちゃんとソフトウェア更新ができるようになっていると思います。

 更新の内容は電話機の安定性の向上と言うだけで、どこがどうなっているのかは不明ですが、今後もソフトウェア更新があれば同じように知らせてくれるわけで、普通の携帯電話を使っているよりバージョンアップは自分でまめに行なうようになるような気もします。今後、イエデンワの導入を検討される場合、そうしたきめ細やかなサービスがあるという事をわかっていると、自分が使うだけでなく機械には弱いという人にも勧めやすい気がします。


悲惨な事故が起きても変わらない車周辺の話題

 京都・亀岡市で起きた居眠りによる交通事故は、単なる交通事故ということではなくさまざまな問題を私たちの前に示してくれました。事故を起こした車両が私の乗っているワゴンRのノーマルよりグレードが高い車であり、所有者の人がどれだけの金額で手に入れたのかだいたいわかるのでそれも実に痛々しい思いがします。

 今回、問題の少年にハンドルを握らせるのを許可したのは所有者本人ではなく、いわば強制的に別の人間が連れだって借りに行き、1日で帰ってくるはずが又貸しされて今回の事故を引き起こしたとの報道があります。こうした報道を全て鵜呑みにするのも問題はあると理解はしていますが、実際問題、加害者が被害者に対して賠償し切れるのかという心配がありますね。

 報道の内容を総合すると、まずハンドルを握っている本人が自動車保険に入っていたとは思えないので、車を貸した人物がどの範囲まで自動車保険に入っていたかということと、加害者の父親などが車を持っていて、その保険が今回の事故についても使えるような内容で契約していたかということがポイントとなるでしょう。状況によっては所有者が契約していた保険を使って賠償させるような可能性もあります。

 今回の事実とは結果的に異なるかも知れませんが、今回報道されているように初めて車を買ってもらって使おうと思ったところ、周辺の図々しい知り合いが強引に車を借り出しに来たり、突然自分で運転させろと言ってきて断れ切れずにそのまま事故を起こしてしまうような話はこれからも日常的に起こりうることです。その場合、同意の上で貸したことになってしまえば事故を起こした際には所有者の責任は免れることはできませんが、その点について大変重要なニュースが昨日入ってきたのを御存知でしょうか。自動車保険は一定の割引率に基づいて価格が決まっており、今までは事故を起こして保険を使ってもその範囲で上がったり下がったりするだけでした。それが今年からの改定で、事故を起こして保険を使うことに対するペナルティーが科せられ、1件の事故を起こしてから3年間は別枠の割高な保険料を支払わなければならなくなるそうです。自分の運転で事故を起こしたならそうしたペナルティも納得されるかも知れませんが、知り合いに貸した状態で事故を起こされた場合、自分の運転に責任は全くないのにかなり高い差額を支払わなくならなければならなくなります。そういう事を踏まえ、よほど信頼している友人か家族にしか貸さないようにしないと大変な目に遭うことは想像に難くありません。

 しかし、半ば強制的にカギを奪い取られ、そのまま乗っていかれてしまった場合、すぐに警察に届け出ようにも後からの仕返しが怖いところもあるでしょう。車を持っていない知り合いが多い中、自分が車を買うこと自体を手控えてしまい、全体の消費行動自体にも影響が出てくるのではないかとも思われます。せめて指紋センサーをオプションで用意し、事前に登録した人間以外がエンジンをかけようとしても動かないとか、メーカーもすればいいと思うのですが、飲酒検知機能と同じようにメーカーは市販車に付ける気配すらありません。今回の自動車保険の改定でも、今ある衝突回避機能を持っている車に乗っていればどうなるのかとか疑問はありますが、少なくともそうした機能が付けば事故が減るという客観的な事実が出揃った時点で保険料を割引くというのが筋でしょう。現実に起こっている悲惨な事故は、さまざまな課題を私たちに与えてくれますが、自動車メーカーや保険会社は協力して事故を起こしにくい車に政府からの補助金を出すように積極的に働きかけてくれないと、また同じような悲惨な事故による被害者が出ることを止められないのではないかと思います。今の段階で十分に気を付けてハンドルを握るということはもちろんですが、人間の良心だけに訴えても事故を無くすことはできないということを十分に考えた上で大企業の英断を期待します。


LAWSON Wi-Fi なりすまし対策について

 LAWSON Wi-Fiは、ポイントのたまるPONTA会員になると、無料で店内における無線LAN接続ができるというものです。企業の顧客囲い込みのためのサービスである事はわかってはいるものの、全国の店舗で同様に利用できるという事で旅先でのインターネット接続の方法としては実にありがたいものです。しかしながら、このサービスの問題というのがネットで早いうちから言われていたのをご存知でしょうか。それはアプリを使ってログインする際の情報入力の仕方に問題があるというのでした。

 というのも、アプリを使ってログインするためには、PONTA会員のIDおよびカード作成時に登録した電話番号と本人の誕生日を入力するだけで良く、いわゆる他人が類推できない番号というのはPONTA会員のIDのみという状態になっていました。しかしながら、サービス開始された直後は、その肝心のIDが全てレシートにそのまま記載されてしまっていたのでした。

 どういった危険があるかというのはおわかりとは思いますが、店内に捨てられているレシートを拾い、利用者の電話番号と誕生日さえわかれば他人のID番号でアクセスできてしまう状態がしばらく続いていたのです。私はこの辺の事情を知っていたので、もらったレシートを捨てる際には十分に気を付けて破棄していたのですが、こうした事実を知らない方は無防備にレシートを店頭に置いてきたりしてしまったのではないかと思います。それでも、全く知らない人の個人情報を得るのは無理でしょうが、誕生日と電話番号がわかる友人や単なる知り合いがあなたの買い物をしたレシートを入手するだけで会員にならずにアクセスできてしまうという怖さがあります。ローソンのサービスはあくまで自分のIDを使ってアクセスするようになっており、そういった利用の仕方は規約に反します。そんな危険性を除くために、先日からレシートの表示に変化ができています。

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 写真のように、IDの下4ケタ以外がブランクになっているので、カードの内容を見られない限りは他人に好きなようにWi-Fi接続ができないように変わっています。それでもなお、電話番号と誕生日を入力するというわかりやすいログインシステムは残りますが、今後PONTAカードを作る際には携帯電話の番号を登録しないでほとんど使わない自宅やダブルナンバーの番号を登録するなどの配慮があった方がいいかも知れませんね。

 ちなみにLAWSONでは他のログイン方法も提供するというアナウンスをしていますので、すでに会員になっている方で気になる方は、今後アプリのアップデートとともに違う方法でできるようになると思いますので、ログイン方法の変更を検討するようにした方がいいかも知れません。無料のアクセスポイントでそこまでびくびくしなくてもということを思われる方もいるかも知れませんが、何かあって他人に自分のIDを使われて問題を起こされたら、表面上は自分がやったことにされてしまう可能性は残ります。他人を誹謗中傷するようなコメントを自分のプロバイダ経由でやったらすぐにばれて、ひどい時には手が後ろに回ってしまうこともあるわけですから、そうした人たちには他人になりすますことのできるインターネット接続手段はのどから手を出しても欲しいと思っていることでしょう。ログイン情報そのものが裏のサイトでやり取りされてしまうかも知れませんから、自分のインターネット接続ができるだけ他人に使われないように自分でしっかりケアする必要があるのです。

 以上のような注意点さえ気を付ければ、旅先ではとても便利に使えるものです。ゴールデンウィークも秒読みとなってきましたので、アンドロイド系のスマートフォンを持っている方は、不正アクセス対策の方も早めの準備をおすすめします。


NEOPASA浜松 浜松らしい施設の残念な点

 先週末の日曜日はとりあえず浜松のサービスエリアを目指し、高速道路には乗らないで行ってきました。上下別のサービスエリアとしては先日訪れた静岡よりも規模は大きいといった感じで、多くの人たちが訪れていました。

 新東名を挟んで左右にサービスエリアがあり、一般道から入る場合にはどちらの道を入っていくかでどちらのサービスエリアに行くかが決まります。到着したのは午前10時過ぎくらいでしたが、やはりというか駐車場は満車で、しばらく待って警備員の方の指示を仰ぎながら入庫しました。最初はところどころ空きがあるのになぜ待たせるのかと憤慨したのですが、空いているところは従業員や出入り業者のための駐車場でした。東名の方にあるぷらっとぱーく(一般道からの入口)もそうですが、従業員用の場所と一般利用者の区画はちゃんと分けられています。早く入りたいからといって、関係者用のスペースに駐車したままだと全体の迷惑になりますので、特に普通の利用より長く駐車しそうな場合はきちんとした区画内に入れるようにしましょう。

 浜松のサービスエリア内も構成はほとんど同じで、フードコートとお土産、パン屋さんとドライバーズスポット(シャワー・コインランドリー・休憩施設)はしっかりあります。ここの浜松で特徴的なのは、上下ともペットと一緒に利用可能なカフェがあるということと、Kids用のお遊びスペースを配置していることの他に、楽器の街・浜松らしい音楽の演奏のできるスペース、ミュージックスポットがあるということでしょう。

 このスペースには日本を代表する楽器メーカーヤマハ(上り)およびローランド(下り)の楽器が展示してあり、音を出すこともできるようです。私の行った日曜日には上下どちらでも演奏者を呼んでのミニコンサートが複数回行なわれていたようです。私は下りの方のミニコンサートを楽しませていただきましたが、jajaというホリプロ所属の4人組ジャズバンドが演奏をしていました。

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 周辺が相当騒がしい中、それにもめげずにいい演奏を繰り広げていましたが、ちょっと気になることがありました。演奏の合間に、全国ツアーで同じ静岡県内では浜松と三島に再びやってくるということでチラシをまいていましたが、バンドとして出している新しいCDを持ってきてはいたものの(ミニコンサートの内容はそのCDからの選曲のみでした)、そのCDはその場で売ることはできないとのこと。そのため、じゃんけん大会をして勝ち残った人にプレゼントするという大盤振る舞いでしたが、こういったやり方ができるのもホリプロという大手のプロダクションに所属しているからなのかなとその時は思っていたのですが、実はたまたまその辺の事情というのを演者の方がブログで紹介しているの発見しました(^^;)。じゃんけん大会でプレゼントされたCDは当初売るはずだったものが直前になっていきなり販売不可と言われ、すったもんだのあげく主催者側の買取になったCDらしいのです。私は以前はジャズを聴きに行くためだけに旅に出るようなこともしていましたが、直接ミュージシャンと触れ合ってサイン入りのCDを手に入れる事もあり、そこでしか得られない貴重な体験として今でも心に残っています。というのも、私の好きなバンドや演奏者は個人商店のように細々と活動している人が多いので、演奏してのギャラの他に、CD売上げの現金収入も大事な収入源なのです。せっかく人が集まるところで演奏してもその場でCDが売れないようでは、その分自分の収入を得る手段が失われてしまうわけで、あまり効率的な営業の手段とは言えないでしょう。そう考えると、サービスエリアからミニコンサートを請われた場合、現場で自分の著作物が売れないという事がわかれば、演奏そのものも人によっては躊躇されてしまうのではないかと思うわけです。少なくとも、私の好きなミュージシャンは来ないだろうなと思いますし(^^;)、今後もかなり選別された演奏者にのみ開放されるだけの施設に成り下がってしまう感じもします。サービスエリア内のテナント事業というのものが凄い利権を生じるため仕方ない部分はありますが、せめてCDくらいサービスエリア内の店舗の一コーナーにでも置いておけるくらいの度量を見せてほしいものです。

 芸事に限らず、一般的にサービスエリアでの商売というのは相当細かく規定されているようで、知り合いの農家の方がおっしゃっていた事の又聞きで恐縮ですが、テントを立てて高速道路のサービスエリアに一時的に出店する場合、準備に大変な思いをしても時間などが厳しく管理され、撤収が遅れるとペナルティになってしまうだとか、販売できる日も平日しかできないとか(恐らくこれもフードコートとの関係や、テナント料とのからみもあるでしょう)、いろいろ大変なところもあるようです。ただ、これまでのNEOPASAについての報道を見ると、いかにして田舎の人に最先端である異次元の空間を提供し、楽しんでもらうかという方に重きが置かれているようで、地元の人たちの生産物などは、素直に新東名から降りて買いに行く方が消費者にも生産者にとってもよさそうです。

 ちなみに、ミニコンサートを楽しんでいる間にフードコートの方にどんどん人が流れてきてとても凄い状況になってしまったので、結局私はサービスエリアの中で昼食を取らず、一般道へ下りてから静岡県でのみフランチャイズ展開するお店で食事しました。こちらの方がちゃんとした席で食べられましたし、なかなか外食する機会もないので十分満足な食事でした。静岡県外からやってきてくれる方にとっては、少々地元名産品の質が違う感じを持たれるかも知れませんが、そうした違和感を感じられた場合は、ぜひ周遊券を使ってもらって下に降りて、素朴な名物を探してみるのもいいかと思います(^^)。


高速道路SA内のフードコートと休憩場所

 昨日も新東名のサービスエリアを見てきたのですが、その報告については後日改めて書く事にして、今回はそんなサービスエリアを回って思った事について書いてみようと思います。新東名のサービスエリアの傾向は、できるだけフードコートで食事を提供し、テナントの負担(水出しや後かたづけなど)を少なくするように作られている感じです。それはそれで現場で働く人が仕事量が少なくなっていいのでしょうが、今のような大勢の見物客が押し寄せるような状況になると、サービスエリアが本来担うべきドライバーの休憩施設としての機能が損なわれるような感じになってしまうような気がします。

 どういうことかというと、サービスエリア内の座席がほとんどフードコートにしかないような場合、従来のサービスエリアであったような給茶機の周りにあるような休憩スペースとの区別が付かず、座席そのものが食事をする人優先といった感じになってしまっているのですね。それは、コンシェルジュが常駐するサービスカウンター周辺に給茶機を置かず、食事用として使っている座席の方に優先的に設置していることからもそう感じてしまうのです。実は昨日も新東名のサービスエリアを見てきたのですが、人が押しかけてくるととてもゆっくり座ることができず、お茶を飲もうとしても食事中の方を中心にして給茶機の周辺にも人だかりができていました。昨日はかなり強い雨が降っていたことから、外のベンチなども使えなくなってしまいましたので、ちょっとお茶でも飲もうかという気にもなりませんでした(^^;)。

 そんな風に思うのは、従来の古いサービスエリアのスタイルに私自身がはまっているからなのかも知れませんが、NEXCOが新東名にサービスエリアを作るにあたって、そこを休憩場所として整備すると言うよりも、ショッピングモールのような集客施設にしようとしているところとも関係あるのかも知れません。実際のところ、そうしたNEXCOの思惑によって広く集客する必要もあってか、一般道から使えるだけの駐車スペースができた経緯もあるので、不満ばかり言うわけにはいきませんね(^^;)。逆にそうした施設を使わせてもらっている身としては、車の中でどう快適に過ごしていくかということを改めて考えていく契機になるような気もします。

 そう考えると、車中泊のために車内でのシートアレンジを工夫したり、窓に目隠しをして外から覗かれてもわかりにくくする用意など、施設内で休憩を取る事ができなくてもそれなりの車中環境を確保しておく事が長距離のドライブやゴールデンウィークの時などには有効になるでしょう。しばらくは新東名のサービスエリアでは相当な混雑が続くと思いますので、しっかり準備してから出掛けるようにしましょう。


NEOPASA 静岡 上下別のレポート

 昨日はこれから雨が予想される中、貴重な晴れ間だったのですが、夕方から仕事が入ってしまったために午前中にどこか行けるところがないかと思って行ったのが先週レポートしたNEOPASA清水のとなりにある静岡のNEOPASAでした。

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 地元民の私としてはやはり一般道から入るルートを選び、車だと相当混雑することが予想されたので、まさかの原付バイクで行くことに(^^;)。ただ、清水のNEOPASAと比べるとそれほど行きにくい場所ではなく、ETC入口が併設されているので写真のようにちゃんと案内看板で示されている通りに進めばよく、どこから入るのかわからないということはありません。

 警備員の方に誘導されて進みますが、同様にやってくる車の多くはETC入口から高速に入るのではなく、NEOPASAを見に来たようで、すでに駐車場入場のための列ができていました。私の場合は原付なので、駐車場の警備員の方にも奥の空いているところに置いてくれればいいと言われ、適当なところに置いてからまずは上りのパーキングに入ることにしました。下りの入口はさらに奥にあるため、上りの方に車を入れてから下りの方に徒歩で行こうという考えは捨てたほうがいいです(^^;)。また、いったん上りの入口を通り過ぎてから右折して入ることは混雑時には顰蹙を買いますので、上下のサービスエリアを両方見学したい場合は素直に上りの方から入るようにして、順番待ちができていたらきちんと並ぶようにしましょう。

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 一般道から入る駐車場から中に入っていくと、まずは「ドライバーズ・スポット」という文字が目に入ります。新東名のNEOPASAにはあるという施設で、シャワーやコインランドリー、マッサージチェアという運転の疲れを癒すことのできる設備が整っています(静岡の場合上下ともあります)。外から入る場合でも当然使えますが、シャワールームにはタオルや石鹸、シャンプーの用意はありませんので併設されているコンビニで売っていればそれを購入するか、自前で用意するかになります。シャワーなので浴槽でゆったりとはいきませんが、10分200円という安い値段で利用できるので、その場で車中泊利用されない場合でも利用価値は高いと思います。

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 また、これは当然ですが上りと下りでは入っている飲食店の種類が違います。具体的な飲食店についてはNEXCO中日本のホームページで見ていただければと思いますが、バンダイが出店するガンダムデザインの品々を売るお店は、上りは自動販売機によるTシャツ販売のみですが、下りには写真のようなきちんとした店舗形式になっていて、自動販売機の他にもアパレルやキーホルダー、サングラスなどのグッズも購入することができます。コンビニは上下ともヤマザキデイリーストアで、ベーカリーも上下ともありますが、下りサービスエリアのベーカリーには落ち着いた雰囲気のイートインコーナー(22席)がありますのでフードコートでの食事は落ち着いてできないと思われる方にはいいスペースではないかと思います(以下の写真を参照して下さい)。

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 売店は上下とも主に静岡のお土産がメインの店舗があり、地元民からするとそれほど珍しくもないものですが、お茶はともかくお菓子類が中心で、地元の旬のものは手に入りそうにないのはちょっと残念です。

 また、上下ともドッグランがありますが、どちらのドッグランもそれほど広くなく、サービスエリアの建物から少し離れた場所にあります。どうもとってつけたような感じの施設に感じるのは私だけでしょうか。それでも、ペットと一緒に旅をする方にとってはこうした施設はありがたいものだとは思うのですが。

 一般道から入る場合、説明したようにすぐに入れるのは上りですが、今後ある程度利用者が落ち着いてくることを想定すると、やはり落ち着けそうなのは奥のほうにある下りのエリアかなと思います。肝心の駐車スペースは下りの方が広いようですし、奥の駐車場にはバイク用の駐車スペースも整備されていました。ただ、深夜はたどり着くまでは真っ暗な状態の中で向かうわけですし、周辺には民家もありますので騒音を撒き散らすような利用の仕方は控えるべきだろうと思います。また、一般道からの利用でない高速道路内の駐車スペースは深夜でも車の出入りが多くなると思いますので、ゆったりできるかどうかは今後の様子を確認した上でするか、深夜の利用の少なそうな小さなパーキングエリアの方に移動する方がいいかも知れません。


最強の非常用ラジオは作れないのか

 ソニーの業積は現状ではかなり悪いようで、人員削減の話も上がってきているみたいですが、その原因としてテレビ事業の赤字がかなりひびいているとか。今後はヒット作を目指して方向転換を図るという事ですが、考えてみると今私が使っているソニー製品はかろうじてデジカメがありますが、他社と比べるとそれほど差別化が図られているとは言い難いというのが実際のところです。

 個人的にはソニーには、エレクトロニクス分野での面白い物作りを期待したいのですが、どうやらそういう気はさらさらないようなので、今使っているラジオを大切に使いながら他のメーカーから魅力的な製品が出るのを待つしかなさそうです。

 実は昨日、たまたま無印良品の店舗を訪れる機会があったのですが、そこに災害用ラジオもありました。良くあるハンドル付きのダイナモラジオの隣に、イヤホン専用ながら裏面にソーラーパネルの付いたラジオがあったのでこれはなかなか面白いかなと思ったものの全くの期待はずれでした。というのも、ソーラーパネルやUSB経由で充電する電池というのが内蔵のリチウムイオン電池(恐らく交換不可)だったからです。

 製品レビューには停電時にも使えるとありますが、そのためには毎日マメに充電を繰り返さなければなりません。そうしているうちに内蔵電池は劣化してくると思いますので、最終的には電池交換より新しいものを買った方が安くなるからという事でごみになる運命にあります。こうした形のラジオが生産され続けるのは、災害による不安を煽る便乗商法と言ったら言い過ぎかも知れませんが、多くの人たちが防災ラジオという雰囲気を持った品物をこぞって購入するようなミスリードに引っかかっているのではないかと思えます。

 現状で防災ラジオを選ぶ場合、単三2本か単四2本で動くアナログ選局のポケットラジオを選ぶのが無難です。電池は使い捨てでないエネループなどの充電池を別に用意します。スピーカーからの連続動作時間が単三2本の場合は100時間以上を誇るものもありますので、当面はそれで何とかなりますし、どうしてもソーラーパネルで発電した電力でラジオを聴きたかったら別に単三や単四電池を充電するシステムを用意すればいいだけの話です。単三などの電池ならばラジオだけでなく別のライトなどにも使えますし、無印良品もソーラーパネルをラジオやライトの製品群に搭載するよりも、単三単四のニッケル水素電池が充電できるソーラーパネル付き充電器を出してくれればいいだけの話だと思うのですが。

 それと同時に、あの災害から1年以上経っても今だにこれなら使えると思われる防災ラジオがどこからも出て来ないというのにはがっかりしますね。今の家電メーカーの技術なら、ダイナモラジオの電源を電池ではなくキャパシタ(コンデンサー)にすることも可能なはずです。キャパシタは電池に比べると容量は少なく、一回の満充電で聴ける時間は少ないものの、半永久的に使えるという特徴があります。ハンドルを回しての充電はもちろんですが、小さなソーラーパネルでの充電でもそれなりにラジオが聞けるようになりますので、乾電池出力と併用すれは普段でも非常時でも何とか使うことができるでしょう。そして、ダイナモ出力で携帯電話を充電する場合の出力端子を汎用のUSBにするだけで携帯電話だけでなくスマートフォン(高出力のアダプターが必要なものは少々無理かも知れませんが)やゲーム機なども充電可能になるのです。その他USB経由での充電ができるものならケーブルさえあれば充電が可能になり、そうしたケーブルは100円ショップでそろえる事ができます。

 今挙げた機能を持つラジオは一部の機能を搭載したものは存在するものの、全部入りというのはなかなか出て来ないというのは、はっきり言ってメーカーの怠慢以外の何物でもないでしょう。目先の業績しか気にしないような日本の一流メーカーに期待するのは難しいかも知れませんが、もう少し本腰を入れてラジオを作るところが出てきてくれてもいいのになと思いますね。