月別アーカイブ: 2011年6月

ラジオ用天気図用紙 no.1

 私たちは普段の生活の中でテレビや新聞、インターネットで情報を瞬時に取り出すことに慣れきってしまっています。私の住んでいる地方は東日本大震災で直接的な被害はなかったため、特に拡散する放射能についての情報を気象庁のホームページではなく、北欧やドイツのサイトから入手し、直接被害を受けるかも知れない状況に備えていました。もし次に原子力発電所の事故が起きた場合、マスコミはその日の天候から放射性物質の広がり具合の予測を流してくれるでしょうか。

 現在、自宅から近い浜岡原子力発電所は運転を休止していますが、燃料棒が水の中に浸かっている状態にあることには変わりはなく、地震でなくても大規模な停電が長時間続くような非常事態が起これば、どうなるかわかりません。まあ、浜岡で何かあった場合は、自分のいる場所周辺での風向きを記録することによってどちらに逃げたらいいかだいたいの判断の基準にはなりますが、今回のようなちょっと離れた場所で事故が起きた場合、放射性物質が流れてくるか否かというのは、日本全体にまで範囲を広げての情報収集が必要になってきます。テレビや新聞、インターネットで情報は入手できるものの、もしそうしたメディアが使えない状況になったらどうすればいいのか、そんな事も考えなければいけないような時代になったのかなとも思います。

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 写真は、大きな本屋さんに売っている、自分でデータを記入するタイプの天気図です。NHKラジオの第二放送で一日3回放送を行なっている「気象通報」のデータを記入するようになっています。主な都市の天候・風向・風力・気温を延々と読み上げるだけの放送ですが、前線や高気圧・低気圧・台風などの位置や動きも知らせてくれるので、今後の天候の予想もやろうと思えばできます。登山に行かれる方は翌日の天候によっては生命の危険も考えられますので、ラジオの気象通報を聞き、天気図を描きながら翌日の行動を決めるというのは普通に行なわれています。

 普段の生活の中ではほとんど利用価値のない情報かも知れませんが、ラジオ以外に情報入手手段がないような状況の時は別です。今住んでいる場所周辺の風向きと風の強さ、周辺の天候と降雨の情報というのは、放射能物質を避けるための命の情報です。今回のようにそうした情報をテレビでも新聞でも出してくれなければ、ラジオからの気象通報を聞いて自分で作るしかないではありませんか。

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 ラジオ用天気図用紙にはno.1とno.2の二種類ありますが、今回紹介するno.1の方は初心者向けで、写真のようにメモ欄や天気記号が一緒に載っていて、気象通報の内容をいったんメモしておいてからじっくりと天気図を描くことができます。no.2の方はそうしたものがない分、天気図が大きくて見やすくなっています。ある程度スキルのある方ならこちらの方がいいと思いますが、私のようにいざという時のために準備しておくような使い方の場合は、no.1の方がいろいろと役に立ちそうです。

 そうは言ってもラジオ以外に情報が遮断されるような状況というのはなかなかないと思います。そこで、車中泊の旅に出て、夜に暇をもてあますような場合、気象通報の時間にラジオを付けてデータを記録し、じっくりと天気図を描いてみるというのも普段の生活とは違った面白い時間の過ごし方ではないかと思います。

 なお、天気図の描き方や簡単な予報についての知識はインターネット上から調べてもいいでしょうし、図書館へ行けば入門書も置かれているのではないかと思います。実にアナログで時代に逆行した方法ではありますが、車の中に天気図用紙のコピーを何枚か常備しておいて、暇をもてあました時にいざという時のために天気図を描く練習からしてみようかなと思っています。


最後のコンパクト一眼レフカメラ? オリンパス E-620

 デジカメの世界は日進月歩とは言うものの、コンパクトデジカメの画質の進化というのは劇的に変わったわけでもなく、一昔前から比べると格段に進歩した感じのある、一眼レフレンズ交換式カメラの現在売られているモデルというのも、高機能ですが大きくて重かったりしてしまいます。

 そんな中、日本のメーカーはコンパクトなレンズ交換式カメラをミラーレス方式で出するようになり、先陣を切ったパナソニック・オリンパスのマイクロフォーサーズ、ソニーと出して、最近ではペンタックスまで新たな機種を投入するという状況になってきました。ミラーレスのレンズ交換式カメラはその小ささから旅用のカメラとしておすすめであるとは思いますが、後付けの光学orEVFファインダーか液晶画面を見ながら撮影するスタイルというのは、コンパクトカメラの撮影手法そのものです。生まれて初めて出会ったカメラがデジカメで、背面液晶を見ながらの撮影が当り前だと思われている方が多いので、こうした製品について、私のように違和感を持つ方が少ないのだと思いますが、個人的にはファインダーを覗き、脇をしめ、レンズを通して広がる世界だけに集中するような撮影のできる一眼レフカメラも使い続けたいと思っています。

 今回紹介するオリンパスのE-620はすでに店頭での販売は終了していますが、レンズを含めたシステムが他社の一眼レフカメラと比べると格段にコンパクトになるということで店頭販売終了時のぎりぎりで購入しました。元々、フィルムカメラでも同じオリンパスのOM-1を長く使っていまして、他社と比べて一回り小さいサイズの一眼レフの扱いに慣れていたということもあるのですが、こうしたコンパクトサイズの一眼レフカメラのシリーズが実質終了してしまったというのは実に残念です。

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 写真は、コンパクトカメラとレンズキットのレンズを付けたE-620とを比べてみたものですが、さすがにコンパクトカメラと比べてしまうと大きくてどっしりしています。ただ、自分の手の中にはすっぽりおさまり、持ち出すのにもそれほど心の負担にはなりません。

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 写真のバッグの中には本体にレンズキットの広角レンズを付けたもののほかに、ダブルズームキットの望遠レンズと、35mmマクロレンズが入っています。とりあえずこれだけ持って行けばほとんどの撮影に対応することができますし、車の中でもほとんど邪魔になりません。さすがに本体の基本性能は新しいものよりも劣ることは確かで、高感度撮影や動体撮影は他社のものと比べると一歩も二歩も見劣りしますが、趣味で撮影するレベルで、どうしても高感度撮影や動体を撮影しなければならないような状況にならない限りは、これで行こうと思っています。ちなみに、すでに外付けストロボは持っていて、室内で人物の撮影が予想される時にはストロボを持っていきますが、車中泊の旅で室内の撮影をする事はそうそうないですし、きれいな風景をコンパクトデジカメ以上の画質で撮影したい場合はこのセットで必要十分と言えます。

 今の世の中は全体的に不景気で、特にデジカメというのは商品の周期が早く、値崩れも早いようです。各メーカーも、興味がある人たちのところには大体行き渡り、扱いが難しそうな一眼レフよりも、コンパクトカメラからのステップアップを目指す人たちに、単価の高い価格設定で売っていけるということで、ミラーレスのレンズ交換式カメラにシフトしていくのは仕方のないところがあります。ただ、こうしたカメラからステップアップする場合、大きくて重いシステムの一眼レフだけしかないというのは、特に女性の方にとっては大変ではないかと思ってしまいます。まだオリンパスが公式に通常のマイクロフォーサーズを投げ出すような事は言っていませんので、世の中の流れがミラーレスのカメラ一辺倒から変わっていき、その結果コンパクトタイプの一眼レフカメラの後継機が出ることを期待したいですね。

鎌倉清雅堂 手作り銅器 錫被フリーカップ

 旅先でのカップというのは、落としても割れない金属製のものを持って行くと便利ですが、キャンプ用として取っ手のあるマグカップや飲み口のあるステンレス製水筒を持っていくという方がほとんどでしょう。

 キャンプ用のものはそれなりに雰囲気もあり、外で飲むコーヒーの味を引き出させてくれる気もしますが、これからの季節、冷たいものを美味しく外でも飲みたいということで、さまざまなカップに食指を伸ばしています(^^;)。今回もそんなカップを紹介させていただきます。

 先日紹介したステンレス真空断熱のタンブラーは、冷たいものを冷たいままの状態でキープしてくれるという意味でも夏に持っていると便利ですが、グラスを冷やした状態で手からも涼しさを得るような使い方はさすがにできません。そうはいっても車の旅に薄いグラスを持っていくというのは危険なので、以前から持っていた銅製のカップを車中泊の旅にも持っていこうかと今考えています。

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 写真のカップは一枚の銅版を槌で打ちながら形を整えて仕上げたものです。容量が200ccあるこのカップは、夏の車での旅の中ではクーラーボックスの中に入れ、常に冷えた状態にしておくのがいいでしょう。容量がそれほど多くないので、飲み物を入れたらすぐに飲みきり、簡単に水でゆすいですぐまたクーラーボックスに戻すような使い方をすれば、結露により車の中を濡らしてしまうこともないでしょう。なお、このカップは銅に錫がメッキされていますので、イオン効果で水やお酒をまろやかにするとのこと。

 それと、継ぎ目など全くない打ち出しの器なので、落としたりして傷が付いたりしても、器の機能自体には影響がなく、耐久性も抜群です。このカップは元々、自宅で冷たい飲み物を楽しむために購入したものでしたが、真空加工したものよりも落下に強く、傷やヨゴレ自体が味になるような感じもします。このカップのウィークポイントは、あまりに熱伝導が良いので、熱い飲み物を入れたら持てないぐらい熱くなってしまうということぐらいなので、これから暑くなればなるほど、その出番は増えていくでしょう。

リチウムイオンキャパシタへの期待

 改めて言うまでもないことですが、世に出ている充電池というのは充放電を繰り返すことによって徐々に劣化していきます。携帯電話やスマートフォン、デジカメやノートパソコンでも、まだ十分に使えるのに、充電池の劣化と新たな電池の価格を考えると新しいものを買う方が経済的に得になるようなことになる場合が多くあります。ただ、容易に買い替えがきく程度のものならいいですが、ハイブリッドカーや電気自動車、家庭用の充電地などをおいそれと買い替えるわけにはいかないと思う方も多いでしょう。

 以前、手回し式のダイナモラジオの話をさせていただいた時に、従来の充電池を搭載したものよりも、キャパシタ(コンデンサ)を使用したものの方が蓄電部分の劣化が少なく、太陽電池からの充電もしやすいということを紹介しました。今のところ、満充電しても充電地搭載のダイナモラジオと比べると駆動時間は短いのですが、その分充電を繰り返してもキャパシタの劣化は充電池よりも少なく、電源部分のメンテナンスの手間は少なくて済みます。キャパシタの技術はまだまだ満足なものとは言えませんが、ラジオやLEDライトを付ける程度なら今出ているものでも何とか使えるレベルにあります。

 このように考えていくと、自動車や家庭用の大きな蓄電容量が必要なものにも従来の鉛蓄電池やニッケル水素電池、リチウムイオン電池ではなくキャパシタを使えないだろうかという話が出てくるのは当然の話です。実はすでにキャパシタを搭載した電気自動車が開発されているのです。

http://www.miluira.com/

 上のサイトで紹介されている電気自動車「ミルイラ」ですが、ページの仕様では鉛バッテリーが使われていますが、新しい試作車の中でリチウムイオンキャパシタを鉛バッテリーの代わりに載せたモデルも存在するそうです。

http://www.fdk.co.jp/whatsnew-j/release080328-j.html

 上記リンクのようなキャパシタを使い、ほぼ1~2分の充電時間で2.5km走るところまで行っていることが先日、地元のテレビ局が放送したニュースで紹介されていました。リチウムイオン電池の場合、充電にそれなりの時間がかかるということは化学反応を待つ時間があるためどうしようもない事ですが、キャパシタの場合、すばやく電気を溜め込むことができ、自己放電も少ないということで、将来の蓄電全般を担うものとして期待が高まっています。すぐに実用に足るものになるとは思えませんが、これらの技術が進化し、車や家庭用に大容量のものが一般化すれば、現在の原子力発電を稼動しなくても家庭レベルで蓄電が可能になる分、一気にエネルギー問題が解決することも考えられます。

 この技術はまだまだということはあるにしても、もし高容量で多くの電気を保存できるリチウムイオンキャパシタが市場に多く出回ることになれば、走行中の充電および、車の屋根に張る程度の太陽電池パネルでもそれなりに使える車中泊用バッテリーとして使えるようになってくれるかも知れませんね。逆に言うと、蓄電技術がそこまで来ないと電気自動車も実用にはならないということかも知れず、日本の多くの技術者の方の研究結果が待たれます。今後もこうした技術に注目し、個人的に何とかなるようであれば、ぜひ試してみたいです。

MH23S ワゴンRの収納を生かす

 これを書いている現在、現行車として流通しているスズキのワゴンRはそのままなら大人4人が乗ってもそれほど狭さを感じないくらいの室内空間を誇っています。ただ、後部座席の空間を広げてしまうと、そのしわ寄せが座席後方の収納スペースを極端に減らしてしまうということもあり、私のワゴンRは後部座席を一番前にスライドさせることで前型式のワゴンR並みの収納スペースを確保することができます。少なくとも車中泊の旅に出るならば、2人までの車だと割り切ることも大事ではないかと思っています。

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 現行ワゴンRの収納の特徴として、スペアタイヤがないため、その分を収納スペースに使えるということがあります。私はこのスペースには写真のように、テントやもしもの際の衣類など、通常の旅ではまず使わないものを入れています。というのも、写真では何も荷物が載っていないので簡単に開けられますが、荷物を全て出さないと中のものを取り出せないからです。ただし、小物ならば後ろの荷物を載せたままで出すことはできます。

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 写真では少々見にくいかも知れませんが、後方に荷物を載せたまま、ベッドを作るために後部座席を前に倒すようにすると、その隙間から小さいものなら写真のように中のものが確認でき、取り出すことは可能です。ここには普段使わない水筒やカップ類を入れておき、水の確保が必要になった場合に備えています。

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 今回、撮影するに当たり、いつも車の後部に乗せている荷物をすべて出してみました。改めて思いますが、相当の分量です。ベッドメイキング用のマット類、オールシーズン寝られるように重ねて使うことを前提にした寝具類、簡単な調理のできる調理器具類、いつでも使えるようにハッチバックを開けてすぐ使えるようにしたクーラーボックスなど、ブログで紹介しているグッズのほとんどをこのスペースの中に押し込んでいます。ではこれらをどう収納するか、改めて写真で紹介しましょう。

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 まず、全体的な配置のベースとなる組み立て式のコンテナを配置します。ベッドメイキングの際はこれを助手席のやわらかい部分に渡すことで就寝時の安定感を出すようになっています。コンテナは2つ積んでいるので、旅先で荷物が増えてしまった場合は2つのうちの一つを後部座席に置き、組み立てて使うこともあります。

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 次に、就寝時の寝心地を確保するマット類の収納です。折りたたみ式のマットが2つありますが、いざという時は助手席側だけでなく、運転席側でも就寝スペースを作ることも想定していますので2つ積んでいます。折りたたみマットの上に敷く三つ折りのお昼寝マットは、エアウィーヴエアパッド016というものです。ANAのファーストクラスで同等品が使われているという事で、寝心地および通気性の良さが際立っています。この他、空気を入れて膨らますインフレータブルマットを積んでいて、折りたたみマットの上に置き2人が寝られる状況を常に考えています。

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 次に、クーラーボックスの位置を決め、クーラーボックスと壁の間に小さなカップと食器類、大きめのステンレス水筒、扇風機を入れたバッグを収納します。クーラーボックスの上にはジャストサイズのトレイを置き、ちょっとした作業ならハッチバックを開けてできるようにしています。また、焚き火用に用意したグリルをセットします。このグリルもほとんど使うことはないと思いますが、この後いろいろな小物を配置する際には割と便利です。基本的に後部座席には物は置きませんが、例外的にダイソーの買い物カゴを置いています。普段の生活の中で車に載せるのはほとんど助手席だけなのでそれで大丈夫なのですが、もし急に後ろに人を載せる事になった場合、カゴはクーラーボックスの上に置くようにしています。これで何とか後方の視野も確保できます。

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 ここまで割と固めの品々を場所決めをしながら配置してきましたが、残りのスペースには主にやわらかめの物を押し込みます。布バケツに入った食器とアルポットなどの調理器具入れを配置、布バケツの上にはケロリン湯桶を置き、湯桶の中にはお風呂セットが入っています。就寝時に外からの覗き見をシャットアウトする目隠しや寝袋類、いざという時に使える薬類の入ったタッパーなど、使いたい時にすぐ出したいものを配置しています。

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 最後に、このままでは雨が降った時に中の物が濡れてしまうので、ビニールのカバーを掛けて完成です。このカバーはもともと自転車を覆うように作られたカバーをそのまま使っています。その他、クーラーボックスの中にはレトルトの食品類を最小限入れていますが、賞味期限のからみがあるので大量には入れていません。車の中はどうしてもこれからの時期暑くなりがちなので、食品の保管場所としてはクーラーボックスの中というのが最適でしょう。この他、ワゴンRの収納箇所をフルに利用して小物を配置していますが、ポータブルバッテリーの類は積んでいません。旅の状況によっては後部座席の後ろに乗せて出掛けることはありますが、昨年までバッテリーを使って動かしていた扇風機を乾電池で動くものに切り替えたということもあり、今のところバッテリーは自宅での災害用として置いておくことにしようかと思っています。もう少し大きい車だったり、軽ワゴンタイプの車だったら、サブバッテリーシステムやシンクを付けるという方法はあるかも知れませんが、これだけの収納だけでも、道の駅や高速道路のサービスエリアでの車中泊には十分対応できるという手ごたえはあります。

 こんな感じでまとめて収納したものを常備することで、急に旅に出る際でも最小限の支度をすればすぐに出掛けられますし、普段使いでも今のところ支障はありません。ただ、今後もさまざまな新しい便利な道具が出てくれば、積極的に入れ替えていこうと思っています。結果、車に乗せるものの容量がさらに減ったらいいなと思っています。

飲料水を用意する

 積載量が限られた軽自動車のワゴンRの中に、ある程度はぜひ載せておきたい物があります。旅の途中で使うこともあるかも知れませんし、災害に巻き込まれた際には命を保つ源となる飲料水です。

 災害時の備蓄の目安として、大人一人の分の飲料水は3リットルで、水道が復旧するまでの期間を3日とみなし、一人分が9リットル必要だと紹介されているところが多く見受けられますが、さすがに9リットルも載せたまま走るというのは現実的ではないように思います。車の場合は水を求めて移動することができますから、一人旅の場合は3リットルあれば何とかなるのではないかと思いその分まで載せています。

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 写真のように、2リットルのペットボトル1つに、500mlのペットボトル2本で合計3リットルというのが無理なく車に載せられます。2リットルのペットボトルは運転席の座席下のスペースに入りますが、入れようと思えばあと数本は入ります。ただ、別の荷物との兼ね合いもあるので、私はとりあえず一本のみを用意しています。

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 残りのペットボトルは後部座席のドリンクホルダーが空いていればそのまま差しこむだけで収納できます。このように大きいペットボトルだけで水を確保するようにすれば、空いた小さいペットボトルを他の用途に使うことも可能で、具体的には別の飲み物を入れクーラーボックスで冷やすだとか、窓の結露を取るための器具と組み合わせて使うなどいろんなことができます。旅の途中でペットボトルを利用してしまった場合はできるだけ現地で補充をしておいた方が後々の事を考えると楽でいいですが、その際個人的に注意していることがあります。

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 というのも、同じ水のペットボトルであっても、その種類によっては賞味期限が短いものがあるのです。今回、補充していた飲料水の入れ替えを行なうにあたり、さまざまな種類のミネラルウォーターを見ましたが、安い製品には製造後1年のものもかなりありました。写真のようにほぼ2年賞味期限のあるものを導入しておけば、つい忘れてしまっていつの間にか賞味期限が過ぎていたという可能性を少なくできます。実際のところはこれからの暑くなる季節には早めに飲んでしまい、新しいものと入れ替えていくようになるので、1年の賞味期限があれば十分かも知れませんが、普通のキャンプを伴わない車中泊で水の入手が難しい状況というのはそうないと思います。いざという時のためにということでついつい使わないまま時間が過ぎてしまうということも考えられますので、旅先でペットボトルを補充するような場合でもその賞味期限に注目して長いものがあればそちらの方を優先的に購入しておいた方が無難だと思います。

 大きな車で出掛ける場合やキャンピングカーの場合は用意してポリタンクに入れてから行く方も多いだろうと思います。その場合、あえてペットボトルを用意しなくてもいいかも知れませんが、災害用の飲料水として考えると、ポリタンクの水というのは頻繁に入れ替える必要が出てきてしまいます。サバイバルツールの中には汚れた水をろ過する装置なるものもありますが、単にろ過するだけではなく煮沸消毒をしたりするための火器も必要となりますし、放射能物質を除去することまではまだまだ考えられてはいないと思われます。風呂の水や川の水、水たまりの水まで飲むような状況に追い込まれるのかどうかを考えると、キャップを開ければすぐに飲める水をまずは車内に用意しておき、本格的な災害対応について考えたいと思われる方は浄水器や水道水を長期保管できる水タンクなどの災害用品を検討してみるという順番でいいだろうと思います。

車を離れている時の準備

 基本的に車での移動を主に考えながら旅をする場合、必要なものを車の中に配置することによっていざという時に車の中で生活するような状況も想定しながら準備することが多いです。しかしながら、そうした装備を過信してしまうと、車を離れた時に何の用意もしていないので車に戻れない場合というのは大変困ることにもなりかねません。

 なぜこんな事を書くかというと、昨日のニュースで、長野県の観光地である上高地へ繋がる一般車両通行止めの道路が土砂崩れで不通になったというニュースが入ってきたからです。さらに悪いことに、土砂崩れによって電話線や電灯線も切断されたようで、1,200人もの人たちが孤立しているそうで、上高地地区でもライフラインが切断されていて、これを書いている現在でも大変な状況になっているとのこと。バスに乗っていた観光客の方々は順次上高地方面へ移動しているのだろうと思いますが、電話も通じず電気もない世界というのは実に心細いものでしょう。

 上高地へ行くためには、どちらにしても自家用車で行くことはできません。となると、車を置いてバスやタクシーで向かうということになるわけですが、観光自体は昼間にということになると、ヘッドランプやランタンなどは当然車の中ということになります。ただ、こんな事が起こり得るということを考えると、小型ラジオと何らかの明かりぐらいは車から離れる際であっても持って行った方がいいのかも知れませんね。山の中でしっかり受信できるかというのはわかりませんが、単四電池一本で動くイヤホン式のラジオならそれほどかさばりませんし、車のキーと一緒に付ける小型ライトも明るさよりも連続点灯時間が長いものを基準に選ぶとか、普通に常用しているもの自体がいざという時に備えられるような物の揃え方を考えておいた方がいいのかも知れません。

サーモス 真空断熱タンブラー JCY-320 その2

 ここ数日の梅雨の晴れ間にどんどん気温が上がっていき、冷たい飲み物が美味しい季節に一気に突入したといった感じです。先日その概要を紹介させていただいたサーモスの真空断熱タンブラーのうち、320mlのJCY-320の方を我慢できずに購入してしまいました。

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 写真のように車のドリンクホルダーに差してみるとその大きさは絶妙で、日常の中だけで使うのはどうにも勿体無い気分にさせてくれるものがあります。ただし、走行中の車で使うためには、中のものがこぼれないようにするために、しっかりと閉まるフタを用意する必要が出てくるのです。

 本来はメーカー側で用意してくれればいいのでしょうが、元々自宅でビールなどを楽しむために作られたものですから、私のように車の中で使われることは想定していないことはわかっています(^^;)。となると、これにぴったりとはまるフタを探しにいくしかありません。といけわけで近所の100円ショップをタンブラーを持ってウロウロしていたところ、うまく密封できるフタのついたカップを発見しました。

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 これは赤ちゃん用の両方に取っ手の付いたカップです。こぼれないようにフタが付いたままでは飲むことはできず、ストローを差す穴が付いています。サイズ的には相当ぴったりはまりますので、つけたり外したりにかなり力がいりますので、熱い物を入れてフタをし、強引に外そうとすると手に火傷する恐れがありますのでフタをする時には冷たいものを入れて使うのが無難です。そのかわり、タンブラーをひっくり返しても中味はこぼれてきませんので、安心して車で使うことができます。なお、JCY-400の口径はJCY-320と同じなので、このフタは使い回しができるのも嬉しいですね。

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 フタをしたまま使うには、写真のようにストローを差して使うようにすれば完璧です。取っ手がない分、狭い車内でどこかに引っ掛けてしまうこともないですし、冷めにくい特性はさらに強化されることになるでしょう。

 ちなみに、サイズが同じくらいだったのでぴったりフィットしたら嬉しいなと思っていたスノーピークのチタンダブルマグ300ml用のフタをこのタンブラー用に試してみたのですが、残念ながらタンブラーの特殊な形状ゆえ、上に乗せてホコリは入らないようになるものの、完全にははまりません。それでも、熱い飲み物を冷ましたくない場合にはむしろ本体の上にのせるだけのこちらの方が使えるかも知れません。ただ、熱いものを入れたままスノーピークのフタのみで車を動かすと中味がこぼれる可能性がありますので、あくまで停車中や外で飲めるスペースがある時のみ使用するようにしましょう。

(追記)

 先日100円ショップのダイソーをのぞいたら面白いものを見つけました。もともとフタとして使おうとは思っていなかったのですが、ためしにはめてみたらぴったりと合うではありませんか。

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 これは何かといいますと、シリコン製の折りたたみコップです。蛇腹状になった部分を起こすとコップになるというアイデア商品です。さすがシリコン製という感じでぴったりと吸い付くので、多少の振動でこぼれることはないでしょう。いざというときには予備のコップとしても使えるので、フタとしてだけ使うのは勿体無い気もしますが、100円ショップの製品はなくなるとあっという間になくなってしまうので、必要だと思われた方は早めの確保をお勧めします。(2011.9.11)

往復はがきとミニレター

 インターネットや携帯電話で情報収集や連絡が当たり前にできる今の時代、そうした手段が閉ざされることによってはじめてその有難みがわかるという経験を実際に被害に遭わなかった方々も多く感じておられるのではないかと思います。今回の震災においては、現地の状況をテレビでしか確認できず、現地の知り合いの安否はどうなのかということが最大の関心事でありました。

 しかしながら被災地方面への電話連絡は控えざるを得ず、メールでの連絡においても、多くの人たちからたくさんのメールが集中すると、パソコンのアドレスなら大丈夫だと思いますが、携帯電話のメールについては、メールボックスの容量というものがあり、実際にメールを読まれる方の事を考えると、なかなか出しずらいというのが正直なところです。

 大規模な停電で、一部の公衆電話を除く通信手段がほとんど使えない場合、最新のテクノロジーよりも以前からある古い通信手段に頼らざるを得ないこともあるでしょう。そこで、今回敢えて紹介するのが、太古の昔からある文字によるコミュニケーションプランです。

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 そんな中でまず写真の往復はがきをチョイスしたのは、何の通信手段も持たない人に出した場合、筆記用具さえあれば先方の様子がこちらにわかるような情報と一緒に返信してくれる可能性があるということです。実際に今回の震災でも、被災地の友人との安否確認に往復はがきを使っていた方がいるそうです。いざという時のために自宅内だけではなく、車の中にも常備しておけば、自宅から遠く離れた場所で生活しなけれぱならなくなるような状況を伝えるとともに相手の状況も得ることができるでしょう。

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 郵便局で売っているものの中で、以前からたびたび利用させていただいているものの中に、もう一つここで紹介させていただくミニレター(郵便書簡)があります。封筒として使われる紙の裏に罫線が引かれているので、そこに文章を書くことができるような仕組みです。ハガキの料金+10円の60円で人に読まれたくない私信を送ることができ、返信用のハガキや同じミニレター、大切な写真など、25グラムを越えない範囲で薄いものなら、この中に入れてそのまま送ることができます。投函する前に全体を糊付けして密封する必要がありますが、切手と同じように乾いた糊が付いていますので、水さえあれば封もできます。緊急時にはレターセット一式すら入手することが困難になることも予想できるので、往復はがきとセットで車内スペースの中に入れておけば、発信ツールとしては十分でしょう。そして当然ですがある程度の数を用意しておいても全くかさばらないのもメリットであると言えます。

 なお、こうしたハガキ類については、もし以前に使おうとして使わなかったり、書き損じたりした年賀はがきが余っている場合は、一定の手数料だけでこうしたものと交換ができます。もちろん、使っていない年賀ハガキを複数車の中に忍ばせておき、いざという時の連絡手段に使うのもありだと思いますが、相手から返信をもらいたい場合には現状では往復はがきやミニレターの中に返信用のものを入れて送るのが簡単で確実なので、多少の手数料は出しおしみせずに交換した方が結局はお得だと思います。ハガキの代用として使いたい場合は往復はがきの真ん中を切って使えばいい話ですし。できることならばこういった通信手段を使うような事はない方がいいと思いますが、普通の旅でも使えるもので、あってもそれほど邪魔にはならないものです。今回の地震で人とのつながりが取れないことに不安を感じられた方は、このようなアナログで古い通信手段も実は結構使えたりするということを覚えておいて損はないでしょう。

小型クーラーボックス携帯の勧め(伸和 アクアクーラー100)

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 昨日来、全国的に雨になってかなり過ごしにくい状況ではありますが、夏の到来はすぐそこまで来ています。車中泊の旅での夏対策は扇風機などの他にはいかに冷たいものを冷たいままキープするということがあり、クーラーボックスの導入が必要になります。私の車には以前紹介した釣具メーカーDaiwaのレジャー用シリーズ、タフクール2000が荷室に収まっています。容量的にはその上の2600の方が良かったかなとも思いますが、ワゴンRに載せる限度の大きさという感じなので、さらに容量を上げるにはもう一つクーラーボックスを用意するのが現実的です。

 容量が大きなクーラーボックスが積載できるとしても、特に私の場合はクーラーボックスが後部座席後ろに置いてあるので、クーラーボックスの中からおめあてのものを取り出すためにはいったん車を降りて後ろのハッチを開けないといけません。ちょっと休憩する場合、わざわざそうした行動を取るのも大変ですし、小さいクーラーボックスを補助的に使う方が実用的です。旅に出ない時でも、買い物へ行って冷蔵が必要な食品を買って持っていくような場合にも便利に使えますので、片手で楽々持てるようなクーラーボックスは一つ用意しておくと便利です。

 そんなわけでいろいろ探し回ったのですが、釣り用に開発された保冷効果の高いものは小さくても1万2万とかなりいい値がします。小さいものは割と開閉を頻繁にするので、保冷効果が高いものを購入してもその性能を十分に生かすことは難しいでしょう。それでも、メーカー製の8リットルクラスの発泡スチロール系のものでも5千円前後とそんなに安くありません。そして、保冷効果を考えているため、大きさがかなり大きめといった印象でした。

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 そんな中、とある釣具店で明確に展示場所を分けられた「レジャー用」クーラーボックスの中で見付けたのが今回紹介するアクアクーラーのシリーズです。アクアクーラー100は一番小さいもので7リットルの容量です。何しろ気に入ったのは、写真のようにダイソーで購入した315円の買い物カゴにすっぽりとはまったことです(^^)。

 カゴを助手席に置いてその中にクーラーボックスを入れれば、すぐに冷たいものを出すこともできますし、かなりスリムな形なので、カゴの空いているところにいろいろな小物を入れておくこともできます。フタと本体の接合部がきゃしゃなので開閉には十分気を付けないとすぐ壊れる可能性がありますが、レジャー用のクーラーボックスということでそれほど価格も高くはないので、気軽に持てるのがいいですね。

 今回紹介したものに限らず、大きなクーラーボックスを持っている方であっても、よく使うものを小さなクーラーボックスに入れておくことで、大きい方の開閉回数が少なくなり、結果として内部の保冷効果を高めることができます。私の場合は旅先で購入したもののうち、自宅まで持って帰るものは大きな方に入れ、旅行中に食べたりするものは小さな方に入れておくようにしようと思っています。折りたたみのできるソフトクーラーボックスをを状況に応じて広げるようにするというやり方もありますが、その種のものは広げると思ったより車の中の占有面積を取ってしまったりしますし、外側が結露で濡れてしまいやすいのも気にかかります。そんなわけで、旅に出る時は最初から車の中に入れておき、残りの収納空間を考えられるハードクーラーボックスの方が私には合っているように思います。旅の時だけでなく日頃の買い物でも使えるのがこのような小さめのクーラーボックスの良さだと思いますので、いろいろチェックしてみましょう。クーラーボックス売り場にはさまざまな保冷剤も置いてありますが、日帰りや一泊二日なら高性能の保冷剤を凍らせて持っていくということもありかと思いますが、旅が長引く場合はかさばる保冷剤は中味が入らなくなるなどの不具合が出たりするので、コンビニで板氷やロックアイス、スーパーで小さな保冷剤を購入するなどということも考えながら必要な容量のものを探してみてください。