お知らせ・各種ニュース」カテゴリーアーカイブ

このブログについてのお知らせや、ブログで扱っている内容について新たなニュースがありましたらここで紹介および解説を行ないます。

楽天モバイルの値上げは近々あるのか? もしそうなった場合の対応について今から考えておく

現在、人に電話番号を教えている携帯電話番号で楽天モバイルを利用しています。衝撃的だった0円で維持できることはなくなり、留守番電話も有料になりましたが、私は基本的にはデータ無制限の恩恵を受けることなく、格安でRakuten Linkアプリを使った通話およびSMS利用を月額1,078円でキープしています。

楽天は契約者を伸ばすとともに、今後も今のままのプランで継続するのかという点について疑念を持つようなネット記事も増えており、新プラン登場の名のもとに、毎月の料金負担も増えてくるのでは? という憶測も流れています。

こうした憶測は確定をしているどころか、単に想像しているに過ぎないので今は全く気にはしていないのですが、かつてソフトバンクが携帯電話に参入して当初の革新的なプラン(ゴールドプラン・ホワイトプラン)から変化し、他の大手キャリアと横並びになっている過去の進み方を私も見ているので、楽天もそのような感じで値上げをするような事は現実に起こり得る話ではあると思っています。

例えば、データ通信無制限のサービスを維持することが難しくなれば、今の3段階をもう1つ2つ増やすことで多くの通信を使う人に対しての値上げということは有り得そうです。また、通信衛星を使っての通信について、オプション料金を払って利用するという形ならば、それこそ4Gの地上基地局からの通信だけで良いという人にとっては値上りにはなりませんが、プランごと改変して実質的な値上りになることは十分ありそうなのですね。その場合、ある程度の安さをキープしながら使い勝手をそれほど犠牲にしないで使い続けるにはどうすれば良いかということについて、今から考えておくことも悪くないような気がします。ということで、あくまで私の場合ではありますが、利用料金と料金プランについて考えてみたいと思います。

まず、現在メインのスマホには楽天モバイルに加えてLINEMOのミニプラン(月額990円)のSIMを入れています。二回線で合計約2千円で通話・SMSは無料(Rakuten Linkアプリ使用時)で、データ通信はLINEMOの3GBと楽天モバイルの3GB未満で、月に最大6GB未満まで使えるようになっていますが、自宅では光回線を使えるので、外で使う分だけならこのデータ容量で十分賄えるので、楽天モバイルでのデータ利用は3GB未満に抑えるように心掛けつつ、2回線で合計2千円という請求金額をキープしています。

もし、この最低料金が上がってしまった場合、その上げ幅にもよりますが、無制限で使うデータの料金も上がってしまうとしたら、本気で楽天モバイルからの引っ越しということも考えざるを得ません。少なくともメインスマホは通話が料金を気にしないでできることと、5~6GBくらいのデータが使えれば良いので、例えば、楽天モバイルを日本通信の「合理的290プラン」に変更し、通話オプションとして(5分無料or月70分まで無料・SMS送信料別)で月700円弱くらいにして使うか、それとも楽天モバイルもLINEMOも止めて、同じく日本通信の「合理的みんなのプラン」(月20GBに通話5分無料or月70分まで無料・SMS送信料別)で月額1,390円に減らすかといった感じになるかなという気ではいます。日本通信は契約手数料が定額で手数料無料にする方法がないというところはあるものの、大手のようにユーザーの意向を無視して一気に値上げを行なうことはないだろうという安心感があり、MVNO業界の中では優良企業と私は認識していますので、今後極端な経営不振を起こさない限りはそちらの方向に行くかなという感じです。

楽天モバイルのデータ通信無制限については、現在契約しているmineoの「マイピタ」くらいの中速(最大1.5Mbps)で何とかなりそうですし、もし光回線が使えない状態でパソコンのアップデートを行ないたい場合、深夜から早朝にかけて「深夜フリー」の利用ができるような運用をしているので、今よりmineoを使う頻度を増やすことで高額な費用がかかるようなパターンに楽天モバイルの無制限プランが変化するなら、今ある契約をさらに活用することで乗り切れるのでは? と思っています。

楽天の今後の料金に関するニュースを見ながら思うのは、かつて、大手キャリアのサブブランドということで魅力的な料金プランを提供していて、個人的にも契約していたこともある「UQモバイル」や「Yワイモバイル」の現状での料金は個人的には他の人におすすめできるようなプランではなくなっているので、もし楽天モバイルもこれらの会社と同じような形での料金の見直しをするなら、私は残念ながら再びMVNOの方に戻るか、状況を見つつドコモのahamoで全ての回線をまとめてしまうとか、現状でオトクなプランを提供しているところに移るような形で動くかな? という感じです。

ただ、消費者目線からそのように言っても、楽天モバイルも利益を目指さなければならないので、そうしたプランの見直しによって毎月の料金が上がるというのは現実的な変化にはなると思います。ただ、私は昔から多少キャリアと比べても不便であっても安くてそこそこ使えればそれで何とかやりくりをしようと思う感じでモバイル通信に向き合ってきたので、値上げにはシビアに対応することになると思います。

さらに言うと、逆にこうした回線の移動が起こり得る値上げをどこかのキャリアが行なうことで、他のキャリア・MVNOがキャンペーンを行なうケースもあります。その際、料金プランというよりも回線を別キャリアから乗り換えることで新型スマホを安く購入できるケースも出てくると思います。いきなり値上げされて、不満を持ったまま値上げされた回線にしがみつくよりも、スマホとセット割できるところがあるなら、そのために回線を変えてしまい、安くスマホを手に入れるというパターンも出てきます。個人的には楽天には今のプランをキープしてくれれば、浮気はせずに使い続けようかと思いますが、その辺はどうなるのか、今後の推移を見守るしか今はありません。

東北新幹線の走行中に連結が外れる事故は今の社会全体に向けた警鐘かも知れない

JR東日本は、分割民営化された結果できた会社です。郵便局や日本たばこ産業、NTTと同じようにそれまでは公的な事業として行なわれていたものを順次民営化していく中でできた会社の一つです。歴史を紐解くと、明治の殖産興業でできた官営の産業を民営化することで社会が活性化していったこともあるわけですが、民営化してより成長する産業とそうでないものの差というものを感じることも最近はします。

民営化された会社は利益を上げないと存続していけないので、事業の目的として安全について出しておくことはあっても、やはりどうやって利益を出していくかに向いてしまうということは仕方のないことです。と同時に、お金を使うばかりで儲けにならない部分はカットしないと利益を出すことについては大きなマイナス材料になってしまうので、現場は苦渋の選択をしてもカットしなければいけない部分があります。

JR東日本だけでなく、全国で展開する鉄道事業は、当初は公共交通を全国に巡らすことを目的に始まったものの、そのうち「儲かる」線線と儲からないどころか続けるだけで赤字を垂れ流す「赤字ローカル線」とに分かれるようになり、少しでも儲けにならない路線を維持するために、駅の無人駅化が進んだり、先日から流れているように駅から時計を撤去したり、乗り放題のフリーきっぷを順次廃止したり、人が対応する「みどりの窓口」を減らしたりするような事をしないと、事業がやっていけないくらいまで追い込まれてしまっているように思えます。

それと同時に、非鉄道の事業で収益を上げることも行なうことで、本業である鉄道事業に回せる人がそちらに回ってしまうのでは? と思うところもあります。ただ、他の民営化した事業と違い、鉄道事業は現場でのミスが大きな事故につながり、それによって乗客や乗務員の命にも関わる大きな事故も起こり得るという点があるので、人員不足だからと言って、少ない人数で今までやってきた仕事を振り分けることでの不安感を個人的には感じていました。

今回の東北新幹線における、走行中に連結が外れてしまった事故は、たまたま人命が失なわれる事故にならなかったと私は思っています。それくらい衝撃的な内容でした。JR東日本の新幹線は、東北・山形・秋田新幹線は連結運行をすることで、始発から乗り換えをすることなく、途中で連結を外すことでそれぞれの目的地(青森・山形・秋田)へストレスなく乗客を運ぶことができていました。現状では連結をしての運行を中止しているため、山形・秋田方面へ向かう人は途中駅での乗り替えが必要になるなど、一気に昔の状況に逆戻りになってしまっています。

と同時に、長野・上越・北陸の各新幹線を利用している方も、ダイヤの変更を強いられるなどかなりいつもの移動とは違ってきていると思うのですが、そうした「いつもと違う」状況は重大な事故を引き起こす原因になるかも知れません。

個人的には少なくとも、公共交通機関として今後も営業を続けていくためには、大きな事故につながるような事にならないようにきちんと人員を配置し、事故予防にもなる体制を整えるための費用についてはきちんと出せるような仕組みを考えることが今後は大事になっているのではないかと思っています。現在、政治の世界では高校の学費無料化の議論が盛んですが、多くの人が利用する公共交通機関(私鉄含む)を安全に運行する状況を維持するための費用を企業の自助努力だけではどうにもならなくなった場合には、その部分だけでも支援することが必要になってくるのではないでしょうか。

それと同時に、今もまだある赤字ローカル線の走る地域においては、鉄道を止める代わりに無人運転で走るバス(マイクロバス)の実現を急ぐなど、JR各社の負担を減らしつつも保線や安全対策をないがしろにならないようなやり方をしながらどうしても公共交通の利用が必要な人のために事業を続けていって欲しいと思っています。現場の方々が疲弊してしまう事がないような将来に向かっての解決策をぜひJR各社の方々にはお願いしたいところです。

空気が乾燥し強風が吹く中で車中泊をする中では十分に今の時期気を付けたい山火事について

ここ数日、岩手県の陸前高田や大船渡においてかなり広い範囲にわたって山火事が起きていて、自宅から避難所に行かざるを得ない状況もあるようです。元々は誰かがゴミを燃やしていた火が燃え移ったのではと言われていますが、一ヶ所だけでなく数ヶ所から火が出るということで、かなりの強風がある中での飛び火ということも考えられ、ここ数日の天気によっては安心できない状況になっているということもあります。

過去には、車中泊をしていた人かどうかはわかりませんが、レジャーで山に入ってきた人が火を使ってそれが火元になったというケースもあります。まずは、風が強い日には外でも火器を使って煮炊きをすることは控える方が良いでしょう。まあ、最近ではかなり多くの方が家電製品の使えるポータブル電源を持っていたり、車自体のコンセントから電気を使うことができる車で移動している方も増えて来ているので、昔と比べれば危険は減っているとは思いますが、まずは自分が火元にならないように、細心の注意をして車中泊することが大事だと思います。

ただ、今回のような大きな山火事になってしまった場合、車中泊をされている方が別の危険に見舞われる可能性が出てきます。というのも、山火事は地震や大規模な天候の変動などのように、マスコミやネットで緊急情報が入ってくるかどうかはわかりませんし、山の中で車中泊をしていてすぐその状況に気付くことは難しいのではないかと思えます。

昨日、岩手の方から山火事のリポートを見ていたら、避難情報などがスマホの緊急通報システムでアラームが鳴っている状況が映っていましたので、テレビで内容が報じられるようになればどこが安全なのかはある程度わかると思いますが、初期状態の場合はもし火元に近いところで車中泊をしていたら巻き込まれる可能性も出てきます。

今回はたまたま私の住む静岡県の伊東市宇佐美の山林で山火事があったことがニュースになっていました。山の下草が燃えて建物3棟が被害にあったということです。現場はそれなりに住宅が点在する場所だったそうで、火が収まったのは不幸中の幸いでしたが、ここのところまるで雨が降っていないので空気もかなり乾燥しています。気温が上がってきたことは良いとしても、強い風の吹く日には山の中での車中泊については車中泊する場所の選定について十分に注意しないと、気付いた時には逃げられなくなってしまう可能性も0ではないでしょう。

車中泊は一応、自由にその日の寝床を決めて自然を目の前にしてその景色を楽しむといった部分はあるものの、周りに人がいない場所で非常事態に巻き込まれてしまう危険とも隣り合わせの行為であることを改めて考えていく必要があるのではないかと思います。

個人的には強風が吹き荒れる中では山の中に入っての車中泊を避けるような事は考えて良いのではないでしょうか。

物価高を理由に携帯電話の通信料を値上げしたい大手3社の動向を見ながら「中速」のプランも期待

以前、菅首相の肝いり政策で、携帯電話の通信料が全体的に値下げされて今に至る状況があります。現在、格安SIMと言われるところでなく、大手キャリアでも20~50GB/月で大体3千円くらいの料金水準になっているのを、上げることによって大手キャリアは利益増を狙っているということらしいですが、私はこうした流れについては仕方ないとは思うものの、もう少しプランを細分化させることによって多くの人が納得するような料金大系にして欲しいと常々思っているので、今回はその事について書きたいと思います。

現在、制限なく「無制限」利用も可としているのは大手3キャリアに遅れて登場してきた第4のキャリアと言われる楽天モバイルだけですが、通信のスピードが4Gから5Gへと変わっていく中ではありますが、5Gの最高速が小さなスマホやタブレットの画面でどこまで有効なのかということを考えた場合、かなりのオーバースペックではないかと思えます。私は以前、あえてスマホ用に提供されている楽天モバイルのSIMカードをホームルーターに入れて自宅用のWiFi通信用として使っていました。その際、多少パケ詰まりがあって、動画の動きが少し止まるなどの、有線と比べて不安定な面はあったものの、普通につながってしまえば問題なく光回線の代替として使えました。

現在は自宅の回線は光回線に変えていますが、楽天モバイルの方はメイン回線として使っていて、もし停電などで自宅の光回線が使えなくなった場合のスペアとしての利用も視野に入れています。現在は楽天モバイルのエリアも広がってきたので、以前よりも安定するかも知れませんが、10Mbpsくらいが出る4Gでも自宅用としては十分なので、今後本格的に5Gでの通信が当り前になった場合、それを無制限で使える上に、料金が月額3千円程度で済む楽天モバイルは明らかに通信の状況と比べると安くなってしまいます。

個人的には他のキャリアも含めて5Gの高速で無制限ないし月30~100GBくらいを提供するプランであれば、やり方によっては光回線の代わりとして使える可能性もあるので、今よりももう少し値上げしても仕方がないと思っています。ただ、外で使うスマホ上で通うプランということでは完全に私にとってはオーバースペックであるとも思います。
何事も早いことは良いことですし、その早さを使ってインターネットで新たなサービスが出てくるということもあるので、こうしたモバイル通信での高速を追求する動きは当然あっても良いと思います。ただ、スマホの限られた画面で動画を見たりSNSを楽しんだりするにはそこまでの速度は必要あるでしょうか。

現状で、そうした「外ではそこそこの速度で通信できれば良い」と割り切ったプランを出しているのは、mineoの最高1.5Mbpsに抑えた帯域で通信回線を提供するプランぐらいしかなかったように思います。今使っていて、スマホや8インチタブレットを外で使うには、1.5~3Mbpsくらいで頭打ちにしてもらっても十分使いものになる回線として使えると思っているので、その辺に着地するようなリーズナブルな使いやすいプランを同時に出してくれれば、あくまで高速を追求するプランの値上げを行なったとしても問題は起こらないのではないかと思うのですが。

無制限高速プランのディメリットというのは、高速のインターネットをいくら使っても料金が変わらないので、一部のユーザーが使いまくって、使わない人との公平感が取れないということもあると思います。だとしたら無制限プランの料金をもっと上げて、定量プランでの追加パケットの購入で料金の差を付けるとか、色々企業側の利益を増やす方法はあるだろうと思います。

個人的には、平日昼は最大1Mbsで、その他の時間は最大3Mbpsくらいに速度を抑えた使い勝手の良いプランを大手キャリアも安く出して欲しいと思います。MVNOのmineo「マイそくプレミアム」は月額2,200円で、平日昼が最大300kbpsで、その他の時間が最大3Mbpsでの利用ができるプランなので、大手であればそのくらいの価格でも平日昼でも動画が見られるくらいのクオリティを保って新プランを出すこともできるのでは? と思います。

現在、楽天のプランの料金やドコモのahamoがどちらも月額3千円前後なので、他のキャリアやMVNOもその金額を大きく超えるようなプランを出しにくいということは十分あるだろうと思います。楽天の場合は使った分だけ料金がかかる形なので、無制限に使おうとすると追加料金を多めにするということは今後やってくる可能性はあると思いますが、今まで通り3GB/月以下なら月額千円前後で維持できるなら、私は楽天モバイルが今後の通信衛星との直接通信を実現するためにも、無制限で使いまくっている人からはもう少し料金を取っても良いのではないかと思います。当然そうなると、ahamoを始めとする月額3千円前後の料金が上がる可能性もあるのですが、選択肢が高額なプラン一択になってしまうことだけは避けてもらいたいです。

道路に一般道と高速道があるように、どうしても高速が必要ならばその都度使うものの、常に高速でなくても良いという人は少なからずいると思いますので、全ての時間でスマホ上で動画が見られるくらいの「中速」プランに、いざという時に高速を利用したい場合に使える、オプションを付けられるような形で今の月3千円より安い基本料金のものを作っていただけるのなら、常時高速利用ユーザーの通信料金を値上げすることについてのみではなく、今までの値下がりした通信料金でも高いと思っていたり、自宅でWi-Fiを使っているので外ではそこそこの通信速度で良いとしている人には安くモバイル通信を提供して欲しいものであります。そうした配慮抜きに全ての通信料金が上がってしまったら、通信は今やライフラインなので、気楽に使えなくなることで社会的にも不具合が出てくる可能性もあるかも知れません。単なる値上げでなく、逃げ道もきちんと用意した上で大手キャリアには通信料金の見直しを行なって欲しいものです。

高知駅前観光の高速バスでモニター運行される「ソメイユプロフォン」とは何か?

高知で観光バスの事業を行なっている「高知駅前観光」では、2025年3月から試験的に新たな高速バスで東京~高知のモニター運行を行なうことを発表しました。料金は片道7300円(東京~高知間)ということですが、このバスは今までどの夜行バスでも実現できなかった座席を変形させることで、フルフラットで足を伸ばして寝られる座席を高知県内の企業とコラボして作った特別なバスなのだということです。

ソメイユプロフォン・高知駅前観光

上記リンクの「ソメイユプロフォン」とは、フランス語で「熟睡」を意味するということで、まるでかつての寝台列車のように就寝時にフルフラットのベッドスペースへと変身させられる座席を用意したバスということなのだそうです。

政府の安全基準もクリアし、落下や飛び出し防止のためのガードを用意し、二点式のシートベルトと組み合わせることによって何とか運行にこぎつけたということです。

こうした仕組みは特許を取得し、希望する他社にもこの仕組みを売っていくとのことですが、まずは自社運行でどのくらいのニーズがあり、実際に乗車した場合の乗り心地というのも普及には関わってくるとは思います。ただ、鉄道の夜行寝台が壊滅的に無くなっている中、気軽に乗れて、しかも一応一人一台のベッドを作ってそこで休みながら移動できるということになれば、高知の方々の利用とともに、東京の方が高知に旅行に行く場合の交通機関について大きな選択肢となり得るのではないかと思います。

私の場合は、いったん東京まで行ってから使うしかないので、すぐに使うというわけには行きませんが、今後の動向次第では他の会社のバスがソメイユプロフォンを採用したバスに変わる可能性もあります。仕組み的には個室を作るのではなく、座席を変形させるだけなので、通常のバスの座席を取り外して変えるという手間だけなので、大都市から地方への夜行バス路線にこうした装備の付いたバスが運行するようになれば、かなり選択の余地が増えるので期待したいです。

米原駅で駅弁を提供していた「井筒屋」さんの駅弁からの撤退は日本の駅弁文化を考える上で複雑な思いが

先日のブログでJR東日本で消えるフリーきっぷについて書きましたが、個人的にはちょうど今の時期に形を変えて販売されている「青春18きっぷ」の仕様変更により、週末のみ休みの自分などはとても使いにくくなったので前回も今回も購入していません。今後は、いわゆる各駅停車の旅よりも、ピンポイントで新幹線や特急を使って移動したり、移動だけではなく様々な装備がセットになった観光列車の運行を増やすことで利益を上げるビジネスモデルに変化していくような感じになると、駅に集まる人をあてこんだ商売の中には深刻な影響を受けるものも出てくるように思います。その一つが今回紹介する駅弁を駅で売る事業ではないかと思えます。

たまたまニュースを見ていたら、新幹線が停まる駅で、近畿地方の交通の要所である米原駅で駅弁を販売している「井筒屋」さんが、駅弁事業から2025年2月いっぱいで撤退することがニュースになっていました。米原の井筒屋さんと言えば、「湖北のおはなし」という地元の食材を使った名物弁当や、私自身かつて近江牛の美味しさに感動した「近江牛ステーキ弁当」、さらには安くてもおなかがいっぱいになる「やきそば」「たこ焼き」「缶コーラ」が一緒になった「たこ そば こーら」という駅弁があったのも懐かしく感じます。

駅弁の販売を終了することについて、当の井筒屋さんはマスコミの取材は受けない方針らしく、詳しいことはわかりませんが、発表したものを見ると、やはり手作りの味を小規模で今後売っていくことに限界を感じているということがわかりました。今や駅弁は列車内で食べることはなくなり、いわゆる「駅弁大会」で買ってくるというよつな時代にもはやなっています。

ただ、それで駅弁を製造している企業が生き残っていけるかと言うと、そんなことはありません。人気駅弁を売るわずかなところだけのようで、さらに先だって製造元の工場から駅弁大会を行なう場所まで運んでいる途中に弁当が傷んでしまい、大規模な食中毒のなった事件も記憶に新しいところです。つまり、多くの駅弁販売業者は正直なところ大規模に販路を広げるということも業績にはつながらないところもあるのかも知れません。

さらに、フリーきっぷや18きっぷを使って各駅停車をしながらのんびり旅をしていた一定の人たちがいなくなるということは、井筒屋さんに限らず、全国の駅弁の老舗も、これから同じように営業を止めてしまうような所が出てくると考えることは、そうあてが外れている考えでもなさそうに思います。もちろん、井筒屋さんにはずっと駅とともに営業をしてきた鉄道会社を恨むようなことは無いと思いますし、他の業者も同様でしょう。

つまりは、今後の駅弁屋さんは全国の駅弁大会を回ってその売り上げで何とかする方向に走るか、あるいは駅売から別の販路を作ってかつての有物駅弁を売る(おぎのやの峠の釜めしのようなパターン)ような形に業態を変える方向に行くぐらいしか、生き残っていく方法は無くなっていくのではないかと思えてきてしまいます。

全国津々浦々の名物を盛り込んだ有名なお弁当が消えてしまうのは淋しい事ですが、今後は今回紹介した米原駅の井筒屋さんのような事例は多かれ少なかれ出てくることでしょう。やはりゆったりとした鉄道旅行がなくなって行けば、駅弁も無くなる方向へ向くというのも仕方ないことなのですね。かといって、全国のコンビニの出す弁当が駅弁にとって変わるのか、全国チェーンのファーストフードを旅先でも食べるようになるのか、そうなるとますます車中泊でスーパーを回って土地の名物を仕入れて自炊した方が良いのかなとすら思えてきてしまいますね。

途中下車自由のフリーきっぷが次々と廃止される中で今後の旅のスタイルを考えていくと

JR東日本が出していた首都圏と南東北のエリアを週末に限って乗り降り自由にしてくれる「週末パス」の発売を2025年6月一杯で終了することを発表しました。JRの他の地域会社ではむしろこうしたフリーきっぷを積極的に出している地域会社もあるものの、全国でシーズンには便利に使えていた青春18きっぷも一人での利用でしかも連続する日でしか使えなくなったということで、鉄道旅行を中心に旅を楽しんでいた方にとってはショッキングなニュースになるのではないかと思います。

私自身は、紙のきっぷ自体がなくなっていく中で、今後アプリ内で使えるようなフリーきっぷは残っていって欲しいと思いますが、海外からの旅行客が移動に鉄道をよく使うということになると、格安な値段でユーザーに便利なきっぷを出すことが混雑の原因になったり、利益的を会社にもたらさないということなら仕方ないと思います。ただこれで、今後私が東北地方を旅する場合には完全に自動車にシフトすることになるなという感じがしています。

車を所有している場合、多くの税金を取られて全国の道路整備が行なわれているので、もう少し安いコストで移動できればとは思うものの、それでも鉄道を利用するよりも時間に縛られず、高速道路を乗ったり降りたりしながら車で様々な観光をしながら目的地まで行くだけでなく帰りの通行料も込みという周遊プランが全国で利用可能になっています。列車の場合は駅での途中下車になりますが、車の場合には駅とかインター出口とか関係なく好きな場所に車を停めて散策することも可能ですし、当然ながら予約も必要ありません。

私自身、車を所有できることになってその便利さを感じる中で、車中泊のブログを立ち上げで今に至ります。個人的には、車中泊に切り替える前に電車を使った乗り降り自由のフリーきっぷが安く購入できたことで、次の旅にも役立っているとも思っています。

以前も、青春18きっぷ改変の際に書かせていただきましたが、安いフリーきっぷは若者向けとして購入制限を行なって出し続けて欲しいとは思います。目的地を決めての旅も良いですが、行くあてを決めずに、いわゆる予定外のハプニングも追加料金を必要としない旅ができることで、今の旅を自分が考える中でかなりその体験が生きていると感じています。そうした手段が無くなってしまうと、そもそも鉄道を使った旅をすることをしないという選択肢を取るのが普通になってしまい、目的地に直接行く「移動」として使うものが鉄道の利用という感じになってしまう気もします。

むろん、今のJRはビジネス利用を主に利益を上げているので、それで良いという感じではあると思いますが、単なる移動手段としてしか鉄道が捉えられなくなると、あえて鉄道にこだわらずに他の交通手段に乗り換えてしまっても問題ないわけで、社会全体がそういった感じになっていくのは寂しいなと思います。

今さらではありますがカーナビのVICS情報がいきなり画面に表示されたことでその存在に気付いた話

私の主に使っているカーナビゲーションシステムは、もはやスマホのカーナビアプリに依存してしまっています。今の車にもカーナビは付いているのですが、何せ地図が古いため、実際には道路を走っているのに、何もない上空を走っているような表示になることも少なくありません。

ただ、近所などよく知っている道を通る時にはさすがにスマホはセットしないでそのまま走るのですが、たまたま昨日は冬の嵐がやってくる可能性があるということで、各地で予定された通行止が行なわれるのでは? という話があり、それがくまったのか、何と私の車に付いている古いカーナビの画面に臨時情報として通行止情報が入りました。

これは、VICSという私の車ではFM多重放送を利用して基本的には道路の渋滞状況を表示するシステムがあるのですが、そのサービスの中で、緊急的な気象や災害関連の情報や道路の通行止情報が出た場合、地図画面の上に速報のように表示するよううな事もできるようで、走行中に東海地域から関西に抜ける「名阪国道」の通行止についての情報が表示されたのでした。

その時は、たまたまラジオは付けていなくて、手持ちのスマホからラジコアプリを使ってラジオを流していたのですが、車に付いているFMラジオがちゃんと情報をつかんで表示してくれたということになります。こうしたことは、実際に自分の車で情報を受けられるのかということは、実際にその時にならないとわからないので、今回は幸いにして自分の住む場所とは直接に関係ない場所の情報を受信できたということで、走行中にラジオを付けていなくても、古いカーナビの画面を通じて走行中に大事な命にかかわる情報を入手することは可能であるとわかっただけでも今回の体験は収穫がありました。

ちなみに、スマホのカーナビアプリもFMラジオではなくネット経由でVICS情報を受け取ることは可能で、私が使っているYahoo!カーナビではYahoo!IDでログインすることでVICSからの渋滞情報が使えるようになっていますが、ネット自体が使えなくなってしまう災害に遭遇する可能性も0ではないので、こうした以前からのシステムが今も使えるというのは本当にありがたいものです。

古い車に乗っている方の場合、私と同じように日ごろ車に据付のカーナビはほとんど使わないとは思いますが、いざという時のため、自宅の場所くらいは設定しておいて、スマホのカーナビアプリが使えなくても何とか自走して帰宅できるように準備しておくことも大事なのではと改めて思った次第です。

東京都の「シルバーパス」値下げのニュースを受けて感じる「地域格差」と高齢者ドライバーの問題

対象年令にならないとあまり気にならないのが、ある程度年を取ってから受けることのできる国や地方自治体が圃場して利用できるサービスについてです。今回はたまたま漫画家のすがやみつるさんがXの発言として挙げていた、東京都の「シルバーパス」(満70才以上の東京都在住の方が購入可能な公共交通機関が利用できる交通パス)の値下げのニュースに地方在住者としてびっくりしました。

ニュースによると、現在は年間20,510円(月にすると約1,709円)で利用できているのですが、新年度となる2025年10月からは約4割値段が下がり、年間12,000円にするということです。

ふるさと納税の影響で、東京都をはじめとする都市部の税収は減っているという話がありますが、都はそれ以上に高齢者自らが自分で外出して、健康状態の維持や社会参加につなげることにより、将来的な医療費の支出を減らそうという意図があるということです。東京都内はバスだけでなく、都電や地下鉄も利用可能になるので、日常の買い物だけでなく、シルバーパスを使ったちょっとした旅行も可能になるということで、シルバーパスを使っての旅について書かれたエッセイ『いきあたりバッタリ東京都内シルバーパスの旅』もあるので、この話題に敏感に反応したのだろうと思います。

公共交通機関のバスについては、運転手の労働問題によって便の減少が都市部でも起こっているのですが、その結果高齢者の外出の機会が減るだけではないかと思っていたところ、そうした状況に逆行するような東京都の対応に、同じ日本に住んでいてもその地域差というものをどうしても感じてしまいますね。

もっとも、地方で公共交通機関が発達していない場所は、東京と同じようなシルバーパスを作ったとしても乗ることのできるバスが無いというような事も起こり得ます。地方はその反動として家族一人に一台というような自動車が普及していった面もあるのですが、ここに来て、高齢者がハンドルを握ることは加齢による反応がにぶることで、事故の危険性も増し、高齢者自らの意志で免許返納をすることが推奨されていますが、公共交通機関が発達していない地域の場合だと、それこそ家に引きこもって寝たきりになってしまう高齢者も増えてしまうことが予想されますので、この問題については多方面から様々な対策を考えなければならないと思います。

まずは、都市部以外でも必要な時に車を持たなくても移動ができるようなシステムを作ることです。個人的にはこの点については運転手を雇う必要のない無人運転の車をスマホアプリで呼び出し、高齢者であれば無料とはいかなくても日常的に利用できるくらいの「無人タクシー用シルバーパス」を作ることを意識して地方の交通インフラを再構築する必要があると思います。それだけの社会的インフラが整備されれば、買い物やお出掛けを自家用車がなくてもできるようになってくると思うので、地方でも状況は変えられる気がします。

ちなみに、私の住む静岡市では市の方でこうしたシルバーパスに対する効果を認識していないので、市や県が補助しない状態で地元のバス会社が高齢者パスを出していますが、割高で私の知っている人に聞いても利用している人は多くはないようです。今後、東京都の高齢者医療費が減るような形で推移してくれば、安い価格で公共交通を高齢者が使えるパスの効果を今までやってこなかった地方公共団体も感じてくれるようになると思うのですが、果たしてどうなるのでしょう。個人的には自分がそうしたパスの対象年令になった時に、それなりに使えるものが出ていて欲しいものですが。

IIJmioのプラン改定とキャンペーンを利用してプラン変更を行ないSIM構成も変更

IIJmioからメールが来て、2025年3月からプランの一部料金や利用データ量の見直しを行なうことがわかりました。その内容というのはまとめると以下のようになっていると思います(今回は音声対応SIMのプランのみ紹介します)。

・5GB/月 990円/月から950円/月へ
・10GB/月 1500円/月から1400円/月へ
・20GB/月が25GB/月へ(月額2000円は変わらず)
・30GB/月が35GB/月へ 2700円/月が2400円/月へ
・40GB/月が45GB/月へ(月額3300円/月は変わらず)
・50GB/月が55GB/月へ(月額3900円/月は変わらず)

私はこの中には入っていない2GB/月で月額850円の契約をしているのですが、今回の改定で、月3GB増やして月5GBにしても月額にして100円しか変わりません。IIJmioは翌月への繰越が可能で、高速一辺倒ではなく、バースト接続があるのでそれなりに実用的に使える低速(最大300kbps)があるので、節約して必要な時に一気に使うことも可能なので、最大二ヶ月分で10GB溜め込むような使い方も可能になります。他のプランについては(10GB/月や30GB/月あたり)、今使っている楽天モバイルやmineoの契約プランとかぶるので変更はしないと思いますが、月100円であれば変更しても良いかなと思っていたところ、その行動を後押しするようなキャンペーンが行なわれていることを知りました。

それは、2月4日から3月30日までに既存のプランを変更した人を対象に抽選で毎月350人に3000円分のJCBギフトカードをプレゼントするキャンペーンです。抽選ですので多くの人がプラン変更をしたら当選しない可能性の方が高いと思いますが、2GBから5GBへ変更するコストは100円しかかかりませんし、使っていて明らかに月2GBの高速通信を使わないということであれば、再度元に戻すことも当然できますので(月一回)、お試しで変えてみるのも悪くないのではと思い、早速抽選対象の変更を行ないました。

変更に際して、改めて自分のSIM回線の構成も変えてみることにしました。今まではIIJmioのSIMカードはモバイルルーターに入れていたのですが、先日再契約したpovo2.0のSIMを入れていたサブのスマホに入れ替えました。povo2.0のSIMはとりあえずモバイルルーターに入れましたが、低速で60kbps前後のスピードでは恐らく使い物にならないので、この組み合わせで使うには何らかのトッピングをして使うようになると思います。

逆に、IIJmioの5GB/月のSIMをサブスマホで使えるようになると、ラジオや音楽などを聞くために気楽に使えたり、パソコンとのテザリングで使いやすくなるなど、メリットは増えそうです。私がIIJmioに加入したのは、ちょうど昨年のこうしたキャンペーンの一環で回線乗り換えで安くスマホが買えたからで、スマホを落としたりとか色々あって、今メインで使っているのはその時に購入して長くサプスマホとして使っていたスマホなのですね。

そういう意味ではおよそ一年契約を続けていても十分に元が取れたと思っています。月額千円以下で月5GBというのは、翌月繰越・高速と低速の切り替え可とトータルで考えるとそう悪くない選択だと思うので、同時に開催されているスマホのセールの中で欲しい端末があれば、IIJmioの回線導入を考えるのもいいのではないかと思います。