自動車を常に運転するなら、何らかのロードサービスに入っていないと心配になりますが、現在では自動車保険にもロードサービスが付いているので、それで十分だと思われる方も多いと思います。私の場合、今は乗っていませんが昔は原付に乗っていたので、二輪車のロードサービスも行なっているJAFにずっと入っています。年会費は毎年かかるものの、いざという時の安心感というのは十分にあるので、ほとんど疑問を持たずに維続加入しているのですが、今回たまたま興味深いサービスを行なっていることを知ったので、今回はその内容について詳しく紹介します。
それは会員限定の「タイヤ貸し出しサービス」というもので、会員であれば無料でタイヤを貸してくれます。貸し出しされる場合には一定の条件はあるのですが、これを知っていると今の新しい車(スペアタイヤのない車)でも自走して帰ってこられるケースもあります。ただ、利用するには色々な条件があるようです。
まず、このサービスを提供していない地域があるということと、車種は乗用車に限定されます(貨物車や二輪車は不可)。さらに、最初からタイヤの貸し出しに限定しての申し込みはできず(基本スペアタイヤがなかったり、タイヤが修理不可でスペアタイヤも使えないと隊員が判断した場合のサービスだからです)、タイヤのピッチなどの関係で取り付けられない場合もあり、返却時に実費(宅配便で返却するような場合)がかかるということです。
ちなみに、タイヤのパンクのトラブルは私にも経験があります。私の車は古いのでスペアタイヤは装備しているのですが、その時には保険会社のロードサービスでJAFを指定することのメリットとして一般会員でももしタイヤの応急修理が可能な場合、その実費を保険会社が出してくれるというサービスがあったことを思い出し(サービスの内容は加入している保険会社によって異なります)、自分でタイヤ交換をせずにJAFに保険会社を通して連絡を取りました(サービス併用の場合は直接JAFに連絡するのでなく、保険会社の事故受付に連絡してからJAFの出動をお願いするのが基本です)。
その時は、現場でのタイヤ修理はできないという判定だったので、スペアタイヤとの交換になったのですが、まずは空気圧チェックをして(長年使っていなかったので空気が抜けていた)、問題なく使用可能であるかの判定をまずは受けました。そしてパンクしたタイヤが前輪だったため、駆動輪の前輪にスペアタイヤをそのまま付けるのではなく、後輪に付いているタイヤを前輪に付け、残った後輪にスペアタイヤを付けるという、自分でやったらめんどくさいことこの上ない作業をJAFの作業員の方にはやっていただきました。
その時には自分の車にはスペアタイヤがあるので、タイヤの貸し出しという話にはならなかったのですが、もしスペアタイヤの状態が悪いと判断された場合には、もし在庫があって自分の車に合うタイヤがあれば、今ではそのタイヤを借りることができる可能性もあるということになります。
そういう意味でも、スペアタイヤのない車がほとんどになっている現在の状況を見て、そうしたサービスを行なってくれているJAFの信頼性というものは私の中では大きいですね。車で遠出する場合に、車のトラブルになることなどあまり考えない方もいるかも知れませんが、タイヤトラブルでもその場でお金が掛からず、その場から自走して帰ってこられる可能性のあるタイヤ貸し出しのサービスがあるということだけでも、年会費を払ってJAFに加入するメリットが、特にスペアタイヤのない車に乗っている人には十分あるのではないかと思います。車に搭載されているパンク修理キットではうまく対応できない場合もありますので、よくわからないままパンク修理剤を使うよりも、プロに対応を任せるという意味で、先にJAFに連絡をして待ち、ロードサービスを利用する方が私には良いのではないかと思います。