カテゴリー別アーカイブ: お知らせ・各種ニュース

このブログについてのお知らせや、ブログで扱っている内容について新たなニュースがありましたらここで紹介および解説を行ないます。

北海道地震でのエコノミークラス症候群

北海道で起きた最大震度7の地震について、ようやく火力発電所が動き電気が普通に使えるようになったことで、今後への不安の一つは解消しつつあるということは正直に言ってホッとしています。ただ、このブログは車中泊というジャンルを扱うものだけに、今回の地震による避難生活で、車中泊をしたことによる「エコノミークラス症候群」で、血栓ができて健康的な被害を受けた人がどのくらいいたのかということは大変気になっていました。

そんな中、地元の新聞の社会面を読んでいたら「エコノミークラス症候群8人か」という見出しが目に付きました。詳しく内容を読んでいくと、どうやらこの文章を書いている状況の中ではエコノミークラス症候群によって重篤な被害を受けた方は今回の地震ではおられなかったようでそちらの方でもホッとしました。

その詳しい内容はというと、主な震源の近くの場所である厚真・安平・鵡川(むかわ)の各地区で9月17日と18日に運動の機会が少なかったり、足にむくみがあったりした高齢者ら約100名を旭川医科大の東信良医師のチームが診察した結果が報告されていたのです。

それによると約100名中足の静脈に血の塊(血栓)が見付かった人が16人いて、その中で地震による避難生活が原因で血栓ができたと思われる人が7名いたということです。これは、翻って考えると通常の生活をしていてもずっと座ってテレビを見ていることの多い高齢者の方は血栓ができる可能性があるということでもあり、災害に関係なく思い当たるような行動をしていたり、家族にそんな生活パターンの人がいる場合には散歩に連れていったり体操をさせるなど、ずっと同じ姿勢でいないよう気を付ける必要があるということでもあります。

ここまでの内容では「エコノミークラス症候群8人か」という見出しと矛盾すると思いますが、実は医師の診断ではないところでエコノミークラス症候群と考えられる症例が一つあったということでもあります。それは、厚真中央小学校に設けられた避難所において、83才の女性が立ち上がろうとした際にふらついて転倒した事故があり、消防が出動したということです。そこから運ばれた病院で、エコノミークラス症候群の疑いが出されたということで、この方も避難所生活によるエコノミークラス症候群とおぼしき患者であるとカウントしたようです。

この例からわかることは、血栓ができた場合、しっかりと立つことができず、ふらついて転倒する可能性があるということです。誰か常にその様子を見ている人がいればいいですが、そうでない場合転倒することによって最悪の場合頭から倒れてしまったら本来足の治療だけで済むところが、大変な状況に変わってしまうことも十分にあり得るということになります。

ただ、今回のケースの場合はどの方についても命を脅かすようなことにならなかったというのは不幸中の幸いと言うべきでしょう。そうは言ってもあくまでこれらのことは結果論でしかないということもあるので、車中泊での避難生活を長くしなければならない時にはフラットなスペースを車内に作り座席を倒すだけで寝るということは避けるとともに、狭い場所で多くの人が寝ざるを得ない場合にはずっと車内にいることは避け、散歩や体操など体を動かすことを心掛け、トイレの心配はありますが水分もしっかり補給することも考え、足のむくみやふらつきを感じた時には早めに専門医の診察を受けることをお勧めします。


駿河湾フェリーの存続は決定したものの

このブログでその経緯を報告してきました清水港~土肥港を結ぶ「駿河湾フェリー」について、静岡県は関係する6市町村とともにその運営を引き継いで2019年4月以降も存続させることを決定したと発表されました。

現在直接運行を行なっている会社に船の運用を任せ、船自体は無償で県の方に譲渡することになリ、さらに県が今までフェリーの運営を行なっている「エスパルスドリームフェリー」に運行を委託することで、今までと変わらずに航行を継続することになりました。

エスパルスドリームフェリーが撤退を表明した原因である、ここ直近で年間1億円という赤字については県と6市町村で負担をするような形になっているそうですが、このまま赤字が続くと困るわけで、その対策というものがどうなっているかも考えておかないといけないでしょう。

ただこれで、東京オリンピックの自転車競技が行なわれる修善寺まで西から行く場合、車を清水港周辺に駐車した上で車を使わずに自転車や原付で現地に入るようなことも可能になりました。さすがに東京オリンピックの時期は車で伊豆に入るにも大変なことになることが予想されます。さらに、自転車競技は室内の競技だけではなく屋外でのレースもありますので、チケットがなくてもオリンピックを見たいと思っている方にとってはかなりの穴場になるのではないかと個人的には思っています。特に静岡市からの場合は自転車で清水港まで行けば自転車だけで伊豆に入ることもできるようになります。土肥港から会場までシャトルバスが出てくれれば、JR清水駅から清水港までは十分歩いて行ける距離なので、人だけ乗って何も乗せないでフェリーで往復観戦ツアーなんていうのもやってくれると地元民としては嬉しいですが。

そうは言っても、利用者を増やして赤字を解消するためには大変なことも多いと思います。当座の赤字は県と市町村が負担してくれるということにはなるのですが、それだけに頼っていたら東京オリンピックが終わった後にまた同じような議論になってしまうような気もします。

ともあれ、現状の環境では安くフェリーの使える「富士山満喫きっぷ」を使っても土肥港で行き止まりとなってしまって、単に清水港と土肥港の往復になってしまう(人のみ乗船の場合)ところもあり、更なるフェリーを使う際の状況の変化についても、多くの人が利用したいと思えるような変化が出てくることを期待しています。


災害対策としてiPhone用のヘッドフォンアダプタを用意しよう

新しいiPhoneのラインナップが発表されました。価格が高いだとか前機種と比べても飛躍的な性能アップがないとか色々言われていますが、欲しい人は高いお金を出しても購入するのがiPhoneファンというものですし、大手キャリアの方で端末購入に関する優遇がされるなら毎月分割で端末代を払いながらiPhoneの新機種が出たら乗り換えていくという人は一定数いるとは思います。さらに、AppleではiPhoneSEの販売を終了し、その代わりにiPhone7の価格を下げて一番安いもので5万円くらいで出すということもアナウンスされています。そうなると今まで使っていたiPhoneをiPhone7に買い替えようかと思っている方もいるかも知れません。

私は自宅用にiPad miniを使っているのでiOS自体の使い勝手の良さや、いわゆる野良アプリをインストールすることができないことから、セキュリティ上でもAndroidに優れている点がiPhoneにあるということは十分理解していますが、実質的には防水機能が付いたのがiPhone7からで、さらにApplePayによって電子マネーも使えるようになったということもあり、今までAndroidスマホを使っていた人がiPhoneに乗り替えるにはいいタイミングになったのではないかという気もします。

ただ、安くなったとは言ってもスマホ1台に5万円というのはどうなのか? という気もするのですが、こうした流れを受けてMVNOの方でも分割で購入できるように今までiPhone6やiPhoneSEに代わってiPhone7を一般的に取扱う可能性も出てきます。ただし人気機種でトータルの支払いも通信料金がMVNOの方が安いこともあり、買いたくても気付いたら端末自体が売り切れになってしまっている可能性もありますので、各MVNOの情報をこまめに収集することが必要になるでしょう。

ただ、iPhone7から変わった点で一つ気になることがあります。これは防水機能を付けるために必要なことだったかと思うのですが、充電用のライトニング端子はあるものの、それまでの機種で付いていた一般のヘッドホンに繋がる3.5mm端子が消えてしまったのです。もちろん、ライトニング端子を3.5mm端子に変換するプラグはあるのですが、単純に一つあるプラグを変換しただけだとバッテリーの容量が減ってきた場合に端子の取り合いになってしまいます。

北海道を襲った地震で多くの人が困ったのがスマホの充電がなかなかできないということでしたので、そもそもワイヤレスヘッドフォンを日常使いしていた方はBluetoothの機能をONにしているだけでもバッテリーを消費するということになるので、いざという時のためのもう一つのプランが必要になるのではないかと思います。それは、iPhoneのライトニング端子に差すことで従来の3.5mm端子が使えるワイヤレスでないワイヤードヘッドフォンを繋ぎながら充電もできるアダプターの携行です。普通にワイヤレスヘッドフォンを使っている方でもアダプタとヘッドフォンを合わせても有線ならそれほど高くはなりませんので、いざという時のためにカバンの奥にでも忍ばせておくと役に立つような気がします。

そして、3.5mm端子に差すことができるヘッドフォンはiPhoneだけでなく他のAndroidスマホやタブレットでほとんど採用されていますし、さらにテレビやラジオのイヤホン端子の多くも3.5mm端子がほとんどなので、災害用に用意したラジオを周囲の人に迷惑にならずに聞くためのマストアイテムとしても使えます。今までワイヤレスで音楽を気軽に聴けることの快適さを知っている方でも、災害用に用意しておくと意外なところで役に立つような気がします。ちなみに、価格は安いもので十分だと思っていて、私が持っているものは千円以下で入手可能なパナソニックのRP-HJE150-Kです。

私自身は新しいiPhoneよりも、もう少し洗練されたモバイルノートを5万円以下で手に入れたいと思っているので今あるAndroidスマホとタブレットを使い続けようと思っていますが、中古業者の方でバッテリーのリフレッシュやクリーニングをきちんとしてくれるような体制が整えば、さらにiPhoneへのハードルが下がるのではないかと思って期待をするところがあります。


北海道胆振東部地震に関してのSNSによるデマを検証すると

北海道胆振東部地震に関するSNSでの発言を分析された方がいて、その内容が毎日新聞に載っていました。熊本地震の時に「ライオンが動物園から逃げ出した」というような外に出て避難生活を送っている人に対するいやがらせのようなデマのTweetは、その後大きなニュースになり当局もしっかり発信元の人間を特定して罰する方向にあることをアナウンスしたこともあり、同様の人騒がせで恐怖を与えるようなデマはここまで見付かっていないということですが、それでも「拡散希望」という文句を付けて不確かな情報をツイートするような事例はあったようです。

私も気になってツイッターをチェックしていましたが、その中で気になったのは恐らく地元のリーダー的存在であるような人物が情報まで自分から発信しようと功を焦って水道に関する情報を発信したところ、発言の全てが間違いとは言えないものの、役所に問い合わせをしたら思いきリ否定されてしまった立憲民主党の地元議員のツイート問題がありました。

今回はたまたま立憲民主党だったということで政治的な思惑もあってかその発言についてかなり「間違った情報を立憲民主党が出した」という事が改めて一人歩きして、発言した議員の方は地元住民の方だけでなく党の関係者の方にも多大な迷惑を掛けてしまいました。ここでは別にどの政党だからということは言うつもりはありませんが、きちんとした情報網も持たない人が義憤からだとしても、読んでみていい加減な情報を出されると多くの人が迷惑をするということを学んでいただき、情報発信は専門家に任せるか、出すなら徹底的に情報の裏を取れるような体制がなければ発信を控えるべきだと思います。これは、一般のユーザーでも同じで、毎日新聞では今回の地震で広く拡散された流言に近いツイートについて紹介しているのでここでも紹介します。

(引用ここから)

<拡散希望 NTTの方からの情報です。只今道内全域で停電しているため電波塔にも電気がいかない状況なので携帯電話もあと4時間程度したら使えなくなる可能性がでてきたそうです。 なるべく1人で行動せず家族や仲間、友人などと共に複数で安全な場所に避難して下さい>

(引用ここまで)

このツイートについては「正しい情報」と「あやふやな情報」が混じっています。また、それらしい「災害時の注意呼び掛け」もあります。毎日新聞ではこのツイートをそこまで強く非難していないような感じですが、一目で嘘とわかるデマよりもこのツイートは罪が深いのではないかと思っています。では具体的に引用した内容について分けて考えてみたいと思います。

・正しい情報

停電により携帯電話の基地局に電気が来ないと、4時間かどうかはわからないものの時間の経過とともに基地局を動かせる予備電源が切れれば、その基地局を利用した通話・通信ができなくなる。

・災害時の注意呼び掛け

なるべく一人で行動せず、複数での避難を呼び掛け

・あやふやな情報

その1 「NTT」とツイートにあるがどこの営業所、ならびに担当者からの情報なのか?
その2 その事が具体的に書かれた公式のツイートおよび公式ウェブページへのリンクはあるのか?
その3 北海道全域で停電していると言っても地域によっては基地局に電力を供給しているところもあるかも知れない。ツイートで示されている「電波塔」とは具体的にどこのことか?
その4 具体的な場所が一切出て来ない中で、なぜ4時間という携帯電話が使えなくなる可能性があるという時間だけが具体的に書かれているのか?

このように、引用した書き込みは「正しい情報」と「災害時の注意呼び掛け」を前後に散りばめることで信用させ、曖昧な部分を読んでいる人に感じさせないようにし、不安だけを拡散させることを狙った極めて悪質なツイートだと言えるでしょう。今後、同じような災害が起きた場合も、こうした事例に基づいて巧みに多くの不安にかられる人間の心をコントロールしようとする輩は出現すると思いますので、その場合はツイートの発言元に質問をしてみるのも効果的です。

「NTTのどこに聞いた情報ですか?」
「電波塔とはどこの電波塔ですか?」
「基地局には規模の大小のものがあると思うのですが、なぜ全てのタイムリミットが4時間なのですか?」

こうした質問には当然答えられないと思います。それは読む人を納得させるだけの情報ソースを発信者が持っていないからです。ですから、逆に自分がツイートで拡散を希望するような内容の書き込みをする場合、単なる伝聞ではなく実際に助けを必要とする人に対峙し、窮状を語ってもらった様子を写真や動画にしてツイートに添付するくらいしないと大多数の人の納得は得られないかも知れません。

また、今回の地震ではツイッターだけでなく個人やグループでのやり取り用のツールとして使われているLINEを使ってのデマも相当回ったということです。これも毎日新聞の記事からになりますが、

(ここから引用)

「午前8時付近に大きな揺れが予想されているようです(自衛隊情報)」

(引用ここまで)

これだけ見ると、「自衛隊情報」というお墨付きのような文字が最後に書き加わえられているものの、内容は世界でまだだれも予言したことのない「地震の直接的な予言」です。内容が荒唐無稽なものであっても、まだ私たちがインターネットという通信手段がない頃に流行った「不幸の手紙」「チェーンレター」のようにLINE利用者の間で拡散されていったことはここで紹介しておきたいと思います。

もし、若年層の間で大人が知らないうちにこんな荒唐無稽なデマが回ってきたら、しっかりと「こうした情報は間違いである」ということを大人が伝えてあげる必要があります。最後に、典型的なデマの主なものと、その情報がなぜデマと判定できるか、その根拠について書いておきます。なお、事例については毎日新聞の記事中にある関谷直也著「『災害』の社会心理」(KKベストセラーズ)にある事例をそのまま使わさせていただきます。

(1)被害流言 「被災地に窃盗団が向かっている」などの偽情報。

地元警察や市町村からの発表でないと信憑性に乏しく、さらに遠征してくる窃盗団がいるだけでは被害を受けていない状態なので現場を押さえなければ摘発のしようがありません。そもそも窃盗団は具体的に被災地の中のどこに向かったのか? という情報がなければ警戒のしようもありません。どちらにしても被災者全員の不安を煽るデマだと見なした方が無難でしょう。

(2)災害再来流言 次に災害が来る時刻や場所を予告する

最初の地震が前震なのか、それとも本震なのかは余震の様子を観察して実際に来てみないとわからないというのが熊本地震の様子を見て私が思ったことです。今の科学ではそんな都合のいい時に細かい時間や場所まで予知することがいつから可能になったのか、きちんとした予知をして必ず地震を言い当てる方がいたら紹介して欲しいです。「予言を具体的な日時・場所を示して行なっている書き込みはデマ」という原則は変わらないのではないでしょうか。

(3)後予知流言 「地震雲」などの気象現象や動物の異常行動から余震の危険を煽る

これも(2)に重なりますが、地震雲や動物の異常行動から地震を予知するのに、具体的な日時・場所と連動していたとしたら、これは本当になぜその日時・時間・場所を細かく指摘できるのか、その根拠を教えて欲しいくらいです。地震が起こった後になって事前にこんな雲が出ていた、動物が異常な行動を取ったと言うことは簡単です。そうではなく、事前の観察によって完全なる地震予知ができる時が来ればいいのですが、そこまで認められていないということも確かなのです。

(4)災害予知流言 災害前や大きな地震の起きた別の場所で地震が起こるなどと予言する

こちらについても具体的な日時・場所が示された内容の場合、デマと認識せざるを得ません。ただ、唯一南海トラフ巨大地震については、「南海トラフ地震に関連する情報」を気象庁が発表する場合があります。その場合は南海トラフ全域を対象に地震発生の可能性の高まりについてお知らせすることはありますが、その際は気象庁の公式ツイートかウェブページから情報の確認をすればいいだけです。とにかく「予知」についての具体的な情報を「拡散希望」と付けて出すものを見付けた場合は、むやみに拡散しないことがまずは大事だろうと思います。


深夜の地震に対策はできるか

2018年9月6日の午前3時過ぎに発生した最大震度7(厚真町)の地震は、夜が明けて被害の状況がわかってくるにつれて大変な事が起こったと思える地震で、罹災されてしまった方々にはお見舞い申し上げます。地震の今後についての具体的な情報は、このようなブログおよびSNSに書かれた情報をうのみにせず、公共の報道によるものを優先させて避難する際の判断基準にして下さい。大きいものか来るかどうかはわかりませんが、これだけ大きい地震になると、必ずと言っていいほど余震が来ます。また、熊本地震のように今後大きな地震が改めて起こる可能性も0ではありません。まずは体の安全を確保できる場所に避難し、ライフラインや食料などに関する情報はラジオからの近くて確実な情報を得るようにして下さい。

ラジオはスマホのアプリを使っても同じ内容を聞くことができますが、このサイトではあえて電池で動いたり、ハンドルを回して充電することのできる普通のAMラジオの利用を推奨します。スマホでラジオを聞くと長時間聞くとなると電池の消耗がとにかく激しくなって肝心な知り合いとの連絡を取ろうとしたらスマホの電池が切れたなんてことも起こります。その点、小型ラジオの場合には新品の電池を入れればかなり長く付けっぱなしにしても大丈夫ですし、手回し充電ラジオなら必要な時に必要な時間だけ聞くことができます。

さらにAMラジオの大きな災害における特徴として、積乱雲が自分のいる地域に近づいて雷が落ちる危険がある場合には、誰でもわかるノイズが入るので、そのノイズを聞いてその場から逃れることができます。ここ数日の天気予報では不安定な天気も気になりますし、今回の地震で崩れた場所に雨が降ると、更に崩れるようなことも起こるかも知れません。

今回の地震では様々な不幸な事情が重なって北海道全域で停電になってしまっています。こうした状況を考えると、写真のようなライトの付いた手回し式のラジオが一台あると、ラジオに白いレジ袋をかぶせてライトを点灯させれば光が広がってラジオを聞きながらランタンのようにも使えますし、100円ショップでも売っている汎用のUSBケーブルを接続すれば携帯・スマホの充電もわずかながらですが行うこともできます。「暗さ」と「無音」の恐怖を和らげてくれるものとしては、今回直接の被害に遭っていない方でもぜひ一台は用意していただいた方がいいのではないかと思います。

さて、今回のような深夜も深夜に起こった地震の場合、私を含めてほとんどの人が翌日のために寝ていると思います。今回の地震により被害を受けた方の中には、寝ていてタンスの下敷きになってしまったというような形もいますが、まず考えなければならないことは、自分の寝ている部屋にタンスなどがある場合はタンスを移動するか自分の寝る場所を移動するかして、何かが倒れてきても怪我をする心配のない場所で寝るようにする寝室の配置を考えることが大切になるでしょう。

今回最大震度を記録した厚真町で起こった大規模な地すべりの映像を見ていると、人間の力ではどうにもならない大きな自然の力のすごさを感じてしまいますが、本当に被害に遭われた方にはお見舞い申し上げるとともに、今後直接の災害に関係ないところで命の危険が出た場合に回避できるような避難の仕方についても十分に気を付けていただきたいと思います。やむを得ず狭い車の中で仮眠を取る場合には、ずっと車内に留まるのではなく、外に出て体を伸ばすなど、エコノミークラス症候群にならないような運動についても行なうようにするとか、トイレの問題が現地でも起こっているとは思いますが飲める水が手に入ればしっかりと水分補給を行なうことも大切です。

今後は停電もある程度は解消し、情報収集もいつものようにスマホでできるようになることが予想されますが、熊本地震の時にも具体的な日時を指定して大きな地震が来るとか(こんな予言が当たるなら午前3時8分という時間に大きな地震が来ることを簡単に予想できていたはずです)、動物園から猛獣が逃げ出したとか様々なデマがSNSで拡大してしまいました。

もしこのようなネットの書き込みを見たら、その内容をテレビ局やラジオ局に報告し、本当の情報なのかどうかを放送上で明らかにしてもらうようにするのが効果的ではないかと思います。早いうちにそうしたデマでありそうな書き込みを発見した場合、「○○の発言はデマである」ということの方が大きく拡散されることになれば、デマに踊らされる人を減らすことができるかも知れません。これはむしろ、被災地以外にお住まいの人の方が見付けやすいと思いますので、今度の地震ではそのようなデマの拡散が起きないことを願うばかりです。


台風を甘く見ずに外出を控えることの大切さ

昨日の台風21号の被害は関西をはじめとし、かなり大きな被害が出たようです。テレビで不要不急の外出はしない事を訴えていましたが、そうした警告を聞かずに外へ出てしまった人の事故がニュースになったりと、いつもそのような形になってしまうのは残念でした。私のいる静岡は、雨もそこそこ降りましたが、風が強くてさすがに必要のない外出は控え、テレビで状況を逐一見ていました。すると、ニュースの主ではないものの、実に気になる状況に出くわしました。

YouTubeなどに自ら動画をアップし、その動画が元となって本人が確定され逮捕される事件が後をたちませんが、その種の行為の元をたどると、テレビカメラに群がって自分が映ろうとするあまり無茶をする輩がいて、この点だけはいつの世も同じだと思います。

昨日の大阪を通過した台風21号の状況を伝えるニュース番組の中で、とある人物は透明な合羽を着て、しっかりと中継のカメラに目線を一瞬合わせました。中継リポーターは合羽の他にヘルメットを被り、できるだけ道路上に出ないように建物の軒下からリポートをしていましたが、問題なのはその人物は合羽の他に透明なビニール傘を差していて、中継時にはすでに傘が壊れた状態であったということです。

しばらく時間を置いてまた同じ場所からの中継になりましたが、そこでテレビカメラは、100%という確証はないものの、先程の人物が持っていたと思われる壊れたビニール傘が交差点のある横断歩道の中ほどに風に吹かれて彷徨っている姿を映し出していました。

その番組のコメンテーターのうちの一人は、恐らくそうした状況を憂いた部分もあったのでしょう。「こんな状況で外に出てくること自体が間違っている」というような事を言っていて、もし重いものが飛んできて頭に当たったら、下手をしたら命にかかわるからと、中継映像に映っていた人物を批判していましたが、さらに言わせてもらえば、自分で壊した傘を回収せずに街の中に置いたままにしてその場から去るというような行為は、全く関係ない他人の命を危険にする可能性があります。今後、様々な災害の中継で同じような事が起こるかも知れませんが、YouTubeでも身元が明らかになって「身バレ」する世の中でありますから、テレビに出て顔を晒してしまえば、自分でネットにアップしなくても誰かによってその様子は世界中でいつでも見られるようにされて晒される危険性があることを改めて認識すべきでしょう。それは、もしかしたら台風の威力よりもさらに人にダメージを加えるのではないかとも思えます。

今回は関西国際空際で、空港施設だけでなく、空港に向かう橋がタンカーとの衝突で壊れるなど、空港利用者にとっては大変な災難になってしまったようです。外からの交通が遮断される中、コンビニには大行列ができているのを見て、どうしても台風がやってくる時期に空港を使うようになった方なら、何かしらの準備をして出ていかないと今回のような事になった時に困ります。もしコンビニで何も買えなくても水と簡単に食べられるものくらいは用意すべきでしょうし、また最悪の場合空港のフロアで一夜を明かさなければならない可能性もありますから、キャンプ用品の空気で膨らむマットと枕、そして簡易寝袋か寝袋の代わりになるレインコート・ポンチョのようなものも荷物に入れておけば、翌日体の節々が痛いということもなくなります。

基本的には出掛けずに状況を見守ることが一番ですが、もしやむを得ず外出する場合には、しっかりと帰れなくなった時の対策を考えた上で出掛けることが大切になります。外の様子を見に行くだけで何の用意もせずに出掛けるというのは、もし何かあったら自分で責任を負うことになりますので、その点にもご注意を願います。


「防災の日」に起こった「関東大震災」を知る

「防災の日」ということで毎年防災訓練が行なわれていますが、9月1日がなぜ防災の日となったかということを考えると、「関東大震災」が同日に起こったことがあるのですが、さすがに1923年(大正12年)に起こったことなので、なかなか実感がわかないというのが正直なところです。

私個人としては、たまたま静岡県内のユースホステルを訪れていた時に、天城山の麓にある「いろり荘」を訪れた際に実際に関東大震災での体験を聞く機会に恵まれました。すでに伝説のオヤジはお亡くなりになった後でしたが、その跡を継いでユースホステルを切り盛りしていたおばあちゃんが一人で切り盛りをしていて、当時は寝床の設営や整理整頓、食事の後の食器の洗い方まで小言を言われましたが(当時のユースホステルでは配膳から後片付けまで宿泊者が行なうことが当り前だったのです)、食事の後の就寝前の時間に様々な話をしている時にこの関東大震災の話題になったのでした。

この地震の名前は「関東大震災」と言い、東京での被害が大きいので都内での直下型地震と思われがちですが、本震の震源地は相模湾で、熱海では津波が12メートルも来たことが記録されています。当時、おばあちゃんは横浜にいたそうで震度は6とか7とか言われていますが、とにかく地面に亀裂が入る「地割れ」が起こったことが鮮明な記憶として残っていると言うことでした。

それと同時に、本当に地震は怖いという事をしみじみ語ってくれたのですが、関東大震災の本当の怖さは地震による火災にありました。これは、おばあちゃんの体験した横浜での状況と東京では違ったかと思いますが、横浜でも火事により被害に遭った方は多かったようです。この地震は数々の偶然がもたらした大惨事だと言われています。

というのも、今年の9月1日は土曜日ですが、1923年の9月1日も土曜日で役所などは午前中に終りになったことで、人が帰ってしまったことが被害を増やした点の一つではないかとも言われています。さらに、今年は今まさに台風が日本に近づく中で昨日もかなり強い風が吹いていましたが、1923年の9月も台風が来る前でかなり風が強かったという記録があります。

地震の発生時刻は午前11時58分で、その揺れは10分も続いたという話も残っています。実はこれは、本震の直後にさらに2つの大きな地震が起こった「三つ子地震」とも言われています。地震の揺れは関東だけでなく東北や関西にまで及び、それだけ大きな揺れだと言われていますが、当時の煮炊きはかまどや七輪というように、今の電気やガスのようにスイッチを切ればすぐに火元にならないものでなく、水を掛けてもまだ火種がくすぶり続ける薪や炭を主な燃料として使っていたこともあり、死者が10万人以上でそのほとんどが火災によるものという未曽有の災害となってしまったのです。

大火の恐ろしさというのは、少し前に起こった新潟県糸魚川での大火の様子を見るとおわかりかと思います。普通の火災だと火元の家とその隣家が燃えるだけで鎮火することが多いですが、強い風により火の粉が舞って火元から離れた場所からも火の手が上がったためあれだけの大火になってしまいました。火の粉が飛んでも周辺に何もない公園などが多く整備された街づくりでなく密集した住宅がある地域では、次々に火の手が上がるようなことは、今後も考えておかなければなりません。

特に今年の防災の日というのは、土曜日であることと台風による風が強いということで、何かいやな予感がしてしまうのですが、今回は地震ではなく台風による被害が全国で起こる恐れもあります。実際に避難訓練に参加される方は、今後もし何かの災害に巻き込まれたケースを想定しつつ、集落や地域での備蓄品やトイレなどの設備の確認をしておくのもいいかなと思います。ただ、関東大震災の場合、避難のために逃げた場所に火が押し寄せて多くの人が犠牲になったということもあるので、避難所であっても本当に大丈夫なのが自分で考えて行動することも忘れてはいけないでしょう。


若さゆえの「無謀」が取り返しの付かないことに

2018年は多くの台風が発生し、日本列島を通過することで、風雨による被害を受けています。この文章を書いている時点で、台風20号が四国に上陸する恐れがあるということで、テレビのニュースでは厳重警戒を呼び掛けています。

台風20号は8月22日の段階ではまだ私の住んでいる静岡県中部にはそこまで影響を与えるほどの事はなく、予想では8月23日から24日にかけて、台風本体の雲ではなく、それに派生した雲による雨の影響が心配されていました。そんな中で、恐らく8月22日の夜から23日の未明にかけて(その時刻にはまだ周辺では雨も降っていませんでした)普通では考えられない行動を取っていた大学生がいたらしいことがニュースになっていたのです。

その大学生は男女3人(女性一名・男性二名?)で22日の夜に大学から近い海岸に自転車で向かったらしく、現場に残したあったスマホの中には夜に行なったと思われる花火の様子が記録されているものの、現場の海岸には自転車とサンダル、荷物が残っているものの三名の姿はなく、もしかしたらかなり以前から時化ていた海にさらわれてしまったのではないかということで、警察や消防が捜索をしたそうですが、徐々に台風の影響で雨や風が激しくなる中、台風が通過するまでは本格的な捜索は難しくなると思われます。

元々静岡県の駿河湾に面する海岸は遊泳禁止の浜が多く、急に深くなっていることから波消ブロックに当たる波がひどく、今回の現場周辺を車で通過するだけでも海の潮がかかってくるほど大きい波が普通に来ます。

もし、波消しブロックの入っている海岸で花火をし、台風による海岸に押し寄せる波を甘く見て大きな波を間近に見ていた時に大変に大きな波がやってきて流されてしまったとしたら、生命にも関わる事故になってしまいます。そうではないことを祈りたいですが、そもそも現地が晴れていても駿河湾の近くを通っている東名高速道路の清水~富士間が通行止になるほど台風による波が高いことはこのブログでも紹介してきたのですが。

また、同じ静岡大学の学生が、ほぼ同じ海岸で台風の時期にバーベキューをやっていて波にさらわれ、2名が死亡するという悲惨な事故も過去に起こっています。恐らくそうした事もあるので、大学の入学時にはきちんと大学近くの海岸の危険性は周知されていたと思うのですが、特に海の事を知らないような地域からやってくる学生にとっては「そんな大ゲサな」と思う事もあると思います。しかし遊泳禁止である海岸にはそれなりの理由があり、迫力たっぷりの大波は遠くから見ている分には大丈夫かも知れませんが、直接海岸に降りて見ようとしたら常に波にさらわれてしまう危険と隣り合わせであることは全国どこの海岸でも同じだと思います。

車で旅をしている時でも海岸道路を通っていて、波が打ちつけるものすごい迫力につい車を止めて間近に海の様子を見たいと思ってしまう方もいるかも知れません。しかし興味本位で海を見に行くという行為は、たとえ台風が通り過ぎたとしても今回の事故と同じようなことに巻き込まれる危険性があることを忘れないで下さい。波が荒いうちは決して近くまで行って見に行かないということを車での旅の途中でも守って、とにかく波浪警報・波浪注意報の出ている海岸を甘く見ないように少なくともこのブログを読んでいる方は自重して行動するようにしていただきたいと思います。


車に乗っていて道に迷って本当に困ったら?

高速道路や一般道で逆走をする事にはさまざまな原因がありますが、先日山形県の国道で起こった逆走による正面衝突事故は、本当に何とかならなかったのかと悲しい気持ちになる事故報道でした。

事故を起こした軽自動車に乗っていたのは80代のご夫婦で、2018年8月17日のお昼くらいに福島県南相馬市から仙台市にある長男の家を訪れた後、自宅に帰るのに宮城県から道に迷い、宮城県・山形県・福島県を走行した形跡があり、仙台を出発してから1日半後の8月18日の深夜に山形県上山市金瓶の国道13号で逆走による事故を起こすまで道に迷いながらずっと運転を続けていたということになります。

事故を起こした軽自動車にはカーナビは付いていなかったそうで、知らない道を不安で運転しているのと、長時間運転した事の心労が重なって走行車線とは反対側の道路に入ってしまったという風に考えることができますが、ではどうしたら良かったのかということも十分に考えるべきではないかと思います。ちなみに、以下の検証は電話は使えてもスマホを持たずにネットは使えない状況で、道がわからなくなったらどうするかということになるので、同じようにご高齢の両親が車で長距離を走った時のトラブル回避策として、訪れた際に直接対応できることや、別れても後から電話で指示できるような感じで考えてみました。

まず、方向感覚がおかしくなり、さらにカーナビもないということになると、まず偶然に通った道に行きあたることを信じて走るというのはあまりうまい対処法とは言えません。当日の夕方に息子さんが電話をした時点で道に迷っているということだったので、今から思えば電話を受けた地点周辺で動かないでいてもらい、息子さんの方で迎えに行くぺきだったと思いますが、それでも何とか帰ることができるだろうという考えが息子さんの方にもあったのかも知れませんが、今回の結果を見ると大丈夫ではないわけなので、別れ際に「道がわからなくなって不安になればいつでも電話していい」ということを最初に伝えるとともに、とにかく「勘に頼らない走行」を行なうための手段を考えてあげる必要があります。

今回の事故ではそこまで細かく語られていませんが、カーナビがない車で来ているなら、紙の地図はどうだったのかということが気になります。ただ道路地図だけ持っていて安心してはだめです。地図の字は細かく、人によってはなかなかわからない場合もあります。そうしたことが心配になるなら、あえて地図に書き込みをしても自宅までのルートを把握した上で出発することが大切です。

もし無謀にも道路地図も持たないで出てきてしまった場合は、四の五の言う前にどこかのコンビニに車を停めてもらい、雑誌コーナーで道路地図は置いていないか店員さんに聞いてもらうように促しましょう。無事に道路地図をゲットできたら、店員の方にお願いして、その地図上に現在地をチェックしてもらうようにお願いしてみます。基本的には地図を読めないようなら、元々車で長距離を運転するのではなく、公共交通機関を使って出掛ける方がいいので、さすがに今回事故を起こした方も地図は読めるのではないかと思います。地図に書き込むものも持ってないようだったら、コンビニには文具も売っているので赤のサインペンやメモ帳などを購入し、自宅までのルートを地図上で書いたり、メモ用紙により具体的にポイントとなる交差点名とその交差点をどちらに曲がるかということを大きな字で書くとかの工夫が必要になるでしょう。もしそれでも道がわからなければその都度止まって地図を確認し、場合によっては地元の人に書いたルートに出るまでの道順をメモ用紙に書いてもらうようにしてそのメモを見ながら進めば、仙台から福島に帰るのに山形の上山市まで行くことはなかったのではないでしょうか。

そして、今回の事故を起こす前の状況を考えた時、運転している中で休憩や食事はしていたとは思いますが、ご夫妻で軽自動車に乗っていたということになると、車中泊をして体を休めるというのはなかなか難しいと思います。その場合、考えるべき対応策は2つあります。

まず一つは、当日帰りを諦めた時点で迎えに行き自宅に泊めてから改めて対策するか、もし親の方で迎えを嫌がった場合は周辺のホテルや旅館に泊まるという選択です。ただ、今回のケースはお盆休みにあたっているので、数ヶ所の宿泊施設で満室のため断わられてしまうと、気力まで萎えてしまう可能性はあります。その場合、頼りたいのは近くの駅に行き、そこに観光案内所があればそこで探してもらうというパターンは案内所が開いている時間であればおすすめです。

道に迷っているという状況をきちんと説明すれば、親身になって相談にも乗ってくれると思いますので、単に道を聞く手段としてもおすすめだと思います。もし案内所が閉っていたり、そもそも案内所がない駅でも、駅にホテル案内のパネルなどがあった場合にはそのホテルに片っ端から電話をしてみるという方法もあります。ただこうした事は旅慣れていないとできないかも知れません。そんな場合には、親から迷ったと電話が来た時点で、当日中にあくまでも帰る気でいるのか、その日のうちの宿泊を諦めて現地で宿泊するのかという意志表示を確認して息子さんの方から積極的に動くということも考えておきましょう。もし現場で長いこと待って迎えに来られるのがいやなら宿泊するということになりますので、その時点で現地から離れていても両親の代わりにネットでビジネスホテルや旅館などの空室情報を得たり直接宿の予約をすることもできます。

その場合も、とにかく言葉で伝わる誰かが迎えに来てもらいやすい場所で待機をしてもらい、現地までの送迎(実際は車で来て、宿まで先導してもらう)が可能な宿泊施設かどうかを確認する必要があるので、ネットで空室を確認したら、電話で打ち合わせをした方がいいのではないかと思います。

そして、今回の事故で考えてしまったのは、仙台から南相馬市がそう遠くないからかも知れませんが、運転していた方がなぜかかたくなに高速道路を使わずに一般道をひた走ったということです。今回の事故の場合は行きは無事に着いているので、お金を持たず出たということは考えにくく、考えられる一つとしては高速道路を運転したことがないため、流れに乗って走ることが不安だったのか? という風にも考えることができます。

ちなみに、高速道路の一般的な最低速度は50km/hで、夜の国道だったら十分出てしまう速度です。コンビニで地図を買い、そこで道順を教えてもらって近くの高速道路のインターチェンジまで行ければ、自宅近くのインターまで行る可能性は高まります。さすがにそこからは地図がなくても帰ることができるでしょう。高速道路では全ての車が100km/h(通常の高速道路の場合)で走らなくてはいけないということではありません。むしろ車しか走っていないということで一般道よりも安全に走行できるという点もあるので、日頃話をする機会があれば、一般道で無理をしないで高速に乗って左車線をひた走り、サービスエリアでは必ず休憩しながら進むことも必要であるという事を言っておくことも大切でしょう。

ここまで、あえて高齢者の方が自走して長距離を走ることも考えた対策についても紹介しましたが、高齢者の運転についての問題の一つは、そもそも運転すら危ないと家族が思っていても、がんこで決して自分で運転することを譲らないというケースが意外と多いことです。もちろん、日常的な移動に走り慣れた道をいつも安全に利用できているなら、免許を返納する必要まではないと思いますが、長距離運転の経験がない高齢者がいきなり長い距離を走るというのは今回の事故のような事が今後も起こる可能性があるということもあり、そもそも論になりますができれば車を使わずに移動してもらえるように説得することが必要になってくることもあるでしょう。

そこまで言っても車で出てきてしまうような場合はある意味仕方がないと思ってしまって冷たい態度を取ってしまうことも脳裏をよぎるかも知れませんが、ここまで書いたことを参考にしていただいて、車の中に道路地図の類が全くないようだったら、その場で用意して持たせた上であらゆる可能性を想定した対策を考えてあげた方がいいと思います。それと、無事に自宅に到着するまでは常に電話で連絡をし合うことを明言し、こちらに電話しやすいような状況は作っておきましょう。そして最悪の場合迷った先まで迎えに行き、現地でピックアップをすることも考えた上で面倒を見るようでないと、同じような悲劇は今後も容易に起きてしまいそうな気がしてなりません。

特に今回の事故では正面衝突をした相手の車に乗っておられた方もお亡くなりになっているので、さらに想定される状況が悪い場合もあり得ます。いくら言っても車で出掛けてしまい、一年のうちで何回も事故を起こしているような事がある場合には、もはや自宅まで車で来た時点で帰りは電車で帰るように促し、もしその忠告を無視して出ていってしまった場合は直接警察に保護を届け出ることも必要になるかも知れません。ここまで来ると家族の問題を自分達で解決できないということになってしまいますが、それ以上に車というものは凶器にもなり得るものですので、常に最悪の状況が起こることを考えて対策することが大事になります。


「どこでもスタンド」で検証してもらいたいこと

現在、日本のガソリンスタンドは曲がり角に来ています。現在、ガソリンが高値に落ち着くことでガソリンスタンドの経営は安定していると言われていますが、もう少し長いスパンで考えると、一つの問題につきあたります。

というのも、ガソリンスタンドの多くは地下に販売する燃料のタンクを設置しており、その耐用年数が来たものについては新しいものと交換しなければなりません。大手元売のフランチャイズで、安定した売リ上下があるスタンドはこうした設備更新について十分に考えた経営をしてきていると思いますが、限られた人のために営業しているいわゆる過疎地にあるガソリンスタンドについては、この改装費用が出せない所が続出しています。そのまま廃業になってしまうと、車のガソリンだけでなく農機具の燃料、冬には必要な灯油の販売についても行なってくれるところがなくなるので、地域にとっては死活問題になってしまいます。

過去には個人営業のスタンドを第三セクター方式の運営に切り替えてライフラインを確保している取り組みがあることをこのブログでも紹介しましたが、今回静岡県浜松市では、山間部の天竜地区において、さらに進んだと言いますかお金のかからないガソリンスタンドの存続について運用検証をすることになりました。

ニュースでは「どこでもスタンド」という風に紹介していましたが、ガソリンを運んでくるタンクローリーと給油機をホースと専用の器具でつなぐことで(準備にかかる時間は30分くらい)、給油機と関連設備だけを維持すれば良く、地下タンクも必要ない給油システムです。ニュースによると、タンクローリーは移動できますので、地域の何ヶ所かにこの設備を用意すれば、日替りでタンクローリーが来た日にはその場所で給油ができるガソリンスタンドになるというものです。

この仕組みは消防法では認められておらず、現在は災害対応の場合だけ認められていたのですが、今回浜松市はこの設備を常に利用できるようにすることで、住民が少ない地域においてもガソリンをはじめとする燃料を地域の人に使えるようにすることを目指し、これから検証を始めるということなのです。

また、大型コンテナを使った地上設置型の簡易給油所についても検証することになっています。それまでも地下でない地上型の燃料タンクを使った簡易給油所はあるものの、タンク容量が少ないので効率が悪かったとのこと。大型コンテナを使うと、普通の給油所の半分の費用でも、同じくらいの量の燃量を貯蔵できるとのこと。ただ、ガソリンスタンドを利用されている方はおわかりの通り、建物自体が頑丈に作られていたり、地震や大火などでガソリンスタンドが火元になって周辺に燃え広がらないよう防火壁の設置が義務付けられているなど、厳しい基準があります。

これは考え方を変えると、周辺が火に覆われているような状態でどこに逃げるかということを考える際、あえてガソリンスタンドの建物の中に逃げ込んだ方が防火壁によって火が遮られることもあるので、意外としっかりしているということでもあります。ですから、今回検証する「どこでもスタンド」について、単に便利だからと安全性をないがしろにしたのでは、かえって地域のためにならない事も考えられます。本当にガソリンが漏れ爆発する危険はないのか? という点についてはしっかりと検証していただきたいと思っています。

そして、日本全国を車で旅行する場合に考えるディメリットとして考えられるのが、タンクローリー式の簡易スタンドというのは、地域の中で日々営業する場所を変えている可能性があるので、そもそもレジャーで出掛けることが多い土曜日曜など休みの日に営業をするのかということと、現地へ行った場合、どの簡易スタンドが営業しているかという告知はきちんとされているのかという事が心配になります。

旅先でのガス欠は特にガソリンスタンド空白地域では大変な問題になります。ロードサービスの中ではガソリンの給油サービスを行なってくれるところもありますが、それが都市部でなく都市から離れた地方だとすると、ガソリンが届くまでに相当待つということにもなるでしょう。ガソリン携行缶という手もありますが、携行缶のフタがうまくしまっていない場合、車両火災の原因となる可能性もありますし、できれば地域にお金を落とすという意味でも地方のガソリンスタンドを活用したいという観点からすると、もしこれから検証が行なわれる簡易スタンドは旅行者にとっても使い易いのかという点についても検証を実施して欲しいと個人的には思います。