防災対策と車中泊」カテゴリーアーカイブ

山間部だけでは起きない土砂崩れの怖さを感じた50年前の豪雨の記憶

5年間の長い間、多くの人が待ちわびた松山の道後温泉本館がようやく再オープンした、まさにその時、松山城の裏山が崩れ人的な被害が出たという一報を聞きました。そのニュースを見て、私の住む静岡市で起きた集中豪雨による被害状況についてあらためて思い出すことになりました。というのも、1974年7月7日の七夕の日に起きた「七夕豪雨」は静岡県の特に静岡市・清水市(現静岡市清水区)に大きな被害をもたらしたのでした。

具体的な雨量は7日朝から翌日朝までの24時間連続雨量は508mmにも及び、今でも観測史上最高値になっています。今回の松山と比べるとだいたい倍の量でした。自宅は床下浸水でしたが、床上浸水した家も多く、翌朝は学校が休みで道路には水が溢れていたことを思い出します。

その時の豪雨では、洪水被害だけでなく人命に関わる別の災害が起こっています。当時の静岡市だけで27名の命が失なわれました。そのうち、土砂崩れで亡くなった人は21人もいたのです。私の住む静岡市は自転車を利用する人が多いほどなだらかな土地ですが、市の中心部にはまるで丘のような低い山が点在しています。豪雨では特に市民が初詣には多く訪れる静岡浅間神社があり、「静岡」という名前の元となったと言われる賤機山(賤機山)が崩れました。

先日、テレビでその時に13棟が被害にあって8名が亡くなった静岡市葵区丸山町の様子を見たばかりでした。その時は同じ賤機山に地元の静岡鉄道が営業して市民がこぞって利用していた「浅間山リフト」が崩れ、再開も叶わず廃止になったことが、毎年大晦日にリフトに乗って初詣に行っていたので、廃止の報を受け大変残念だった事を覚えています。

それ以来、静岡市内にある小さな山での山崩れはありませんが、いくら小さな山だったとしても多くの水を含むことで崩れる可能性は0ではありません。幸いにして現在住んでいるところは平地で山とは離れていますが、この静岡市は、賤機山の他、谷津山、八幡山、有東山などちょっと見ると小高い丘に過ぎないような山はあるので、山の近くに住んでいる人は、本気で命を守る行動について考えるべきだと思います。

今回の松山の土砂災害も、そこまで住民が避難を考える前に起きてしまいました。果たしてどうしたら命を守れるかということを考える場合、以下のリンクにある「重ねるハザードマップ」から「土砂災害」をクリックすると、危険な区域の場所がすぐにわかります。そうした場所に住んでおられる場合、本気で避難所への移動についても考えてみる必要があるのではないかと思ってしまいます。

https://disaportal.gsi.go.jp/maps/

また、自分の知らない土地で車を運転しながら車中泊場所を探す場合、今自分の居る場所がそうした災害発生の可能性のある場所でないかを上記リンクで確認した上で休むようにしたいものです。


災害時に利用するエネルギーとして私がアルコール燃料を用意しているわけ

大きな災害に遭遇した場合、あっという間に生活必需品の入手が難しくなります。私の体験は大したことはないのですが、大雨で以前私の親戚の住んでいる地域で断水が起こったことがありました。

自宅周辺では断水もなかったのですが、その親戚のためにお水を買ったり、水道水を分けるための水タンクを買おうと近くのホームセンターやスーパーを回ったものの、見事に全て売り切れになってしまっていました。

結局、こちらでは何ともできず、その親戚の方が自らちょっと離れた地域にあるホームセンターで水タンクをゲットしてきたのですが、それまでは普通にスーパーに行けばペットボトルの水が安く置いてあったり、ホームセンターで水タンクを買うことも簡単だったのに、これが災害の恐ろしさだとしみじみ感じました。

そうした経験を受けて、備蓄用のペットボトルの水を備蓄するようになりましたが、他には18リットルの水タンクを備えていて、給水車が来た場合に一気に水をもらうことはできるようになっています。ただ、水だけではどうにもならないので、お湯を使って食べられるインスタント食品をローテーションさせているのですが、そもそも都市ガスが止まり停電になったら、調理どころか湯沸かしもできなくなってしまいます。そんな場合に何とかできるのか? というのが今回のお話しです。

まず、家庭内で備蓄して用意する熱源および調理器具として一番ポピュラーなものは、カセットガスコンロになると思います。私自身はカセットコンロは持っていて、一応使えるようにはできているのですが、最初に紹介した断水時の水と同じように、安いカセットガスはお店から一気になくなって、安定的に自宅での料理ができるくらいの量をストックしておくのも大変です。カセットガス自体も使用期限があります。岩谷産業のホームページでは、サビが無いことを確認した上での期限は製造年月日から約7年ということです。

頻繁に野外やキャンプでバーベキューや、冬の鍋を主にカセットコンロで使うなら、ストックしたカセットガスを使いながら一定数保存しておくことも一つの考え方ですが、缶の場合はどうしても不燃ごみが出てしまいますし、自宅の場合はその置き場所にも困ります。

そこで、私の場合は湯沸かしや炊飯をはじめとした簡単な調理ができるように、様々な燃料用アルコールを使えるバーナーを準備しています。ただ、気になるのは非常時に燃料のアルコールを入手できるのかということになります。
過去、少ない燃料で湯わかしや炊飯を試したことがあります。市販の製品では旅館の食事に出てくる鍋を温めるための青色の固型燃料1つで自動炊飯ができるセットが売られていましたが(今でもあるかも)、青色の固形燃料は便利ですがちょっと割高で、長期保存に耐えられないというディメリットがあったので、それなら同じ原理で燃やすことのできる液体のアルコール燃料を使おうと思い立って今に至ります。

問題は、ライフラインが復旧するまでにどのくらいかかるのかというところなのですが、今使っているアルコール燃料では、30ccでご飯2合の炊飯ができ、20ccあれば500ccの水を沸騰させられます。薬局で売っているアルコール燃料は主に500ccのものが多く、価格的には300円くらいですが、お米と水があれば、だいたい一週間くらいの調理には一本くらいあれば何とかなり、あとは別の燃料(牛乳パックの紙を細長く切って燃やせばお湯を沸かすことも可能)やソーラーパネルからの電気を使ってご飯を炊いたり調理をすることと併用すれば、何とかなるのかなとは思います。

問題は、ストックしてある分が無くなってもまだライフラインが使えなくなっているような場合、アルコール燃料の再調達は可能なのか? というところだと思います。恐らくそんな状況ではカセットガスの入手は難しいかも知れませんが、アルコール燃料はどうでしょうか。新型コロナウイルスの影響がある時には、消毒用を中心としたアルコールの入手が難しい状況がありましたが、燃料用と消毒用はそもそも使用目的が違いますし、何とかネットが使えてネットショップから入手することができるなら、何とかなりそうな淡い期待を抱いているのですが。

まあ、そうは言っても過信は禁物です。現在自宅では500cc2本分くらいのアルコール燃料を備蓄していて、単にお湯を沸かすだけなら先述の牛乳パックの紙を利用したり、冬であれば灯油を買って石油ストーブで暖を取っているので、灯油を使って調理したりもできるようになっています。もちろん、ポータブル電源に蓄えた電気を使うこともありえますが、自宅のソーラーパネルで発電できる電気はたかが知れていますので、主にスマホやパソコンを使ったネット利用を中心にする予定です。それでも、カセットガスを使わずに温かい飲み物と食事をできるような手段として、今後もアルコール燃料を中心にいざという時の備えをしていこうと思っています。


6面真空クーラーボックスとミニ冷蔵庫の組み合わせで夏の暑さを乗り切れるか?

昨日は私のところは大雨で肌寒かったのですが、まだ初夏では決してないような時期でも結構暑い日々が続いています。今年の初め、入手しやすくなったところを狙って購入したアイリスオーヤマの6面真空パネル構造のクーラーボックスと、クーラーボックスに入れる保冷剤を冷やすために現在活躍しているミニ冷蔵庫(DC利用やポータブル電源で利用も可能)のコンビが、かなり使えると思えるようになってきたので、その状況について今回は書かせていただこうと思います。

アイリスオーヤマのクーラーボックスは20Lと40Lの二種類あり、私が購入したのは大きい40Lの方です。基本的には外に持ち出さずに主に自分用の冷たい飲み物を冷やすために使っているのですが、特にこれからの時期には冷たい飲み物のストックはできた方が良いので、かなり重宝しています。

皆さんのところにも家庭用の冷蔵庫はあるかと思いますが、家庭用冷蔵庫は飲み物だけでなく多くの食材や調味料も入るので、自分一人で冷蔵庫を使っている方は良いと思うのですが、家族で使っていると自分で買ってきたものを入れるのに、かなり気を使います。ビール類もそうでしょうが、私の場合、1.5Lや2Lのペットボトル飲料を冷蔵庫に複数入れるのは家族との関わりの中で今まではかなり遠慮していました。最近は一本でも冷蔵庫に入れるとかなりのスペースを取るので、開栓したら早めに飲み干さないとというプレッシャーにもなっていました。

今シーズンからは、今のクーラーボックス(40L)は大型のペットボトルが縦に入れた状態で閉めることができるので、こまめに保冷剤の交換を続けていると、クーラーボックス内の温度は、一日一回の保冷剤交換でも6℃を上回ることはありません。交換を忘れてしまって一日半とか二日そのままにしてしまうと温度は上がりますが、それでも何とか10℃以下をキープするので、大型ペットボトルを開けてしまった時にはクーラーボックス内の温度に気を配り、家族と一緒に早めに飲み切ることを考えながら利用しています。

また、冷蔵庫内に入り切らないほど買い物をしてきてしまった場合も、食材を減らしていく中での緊急避難的に食材が入れられるように、日常からあまり入れ過ぎてはいません。基本的には飲み物専用にして、よく使う牛乳は家庭用の冷蔵庫の方に入れ、家族と共用のものは未開封のものは入れて開封の際には冷蔵庫に移すという感じで運用しています。

ミニ冷蔵庫では、500gのハードタイプ(青色)保冷剤をローテーションしていますが、全てを完全に凍らせるためには、半日くらい冷やして一部の保冷剤が固まったら、固まっていない保冷剤と位置を変えて改めて半日冷やすことで、何とか一日一回固まった保冷剤をクーラーボックスに入れられるようになりました。

正直、もし災害の影響で停電が長く続いた場合、今使っているミニ冷蔵庫の電力消費は40Wくらいなので、24時間だとだいたい1000Whクラスのものでないといけないだけでなく、ポータブル電源を2つ用意して、それを一日で満充電できるクラスのソーラーパネルを設置できる環境にないと、長期間の保冷については難しそうです。ただ、そうすると冷蔵庫以外の家電は使えなくなってしまうので、基本的には大きな災害の場合は、災害に遭遇した時点で冷蔵庫に残っている食材を保存できるくらいの時間利用できれば良いかと今は考えることにしました。

明かりやスマホの充電、扇風機などの使用には今持っている小型のポータブル電源をローテーションしていけば何とかなりますし、いざという時に全く電気が使えなくなることは避け、晴天が続くなら一日で手持ちのポータブル電源を満充電できるくらいのソーラーパネルなら今は揃えているので、ちょっと前と比べると、そこまでストイックにポータブル電源を充電しようとは思わなくなりました。ただ、全く使わないというのも製品が劣化する原因となるので、お出掛けの際に使ったりして、今後も停電が来ても慌てない生活をする中で、クーラーボックスも活用していけたらと思っています。


ワークマンの「スクエア真空ハイブリッドコンテナ」はプレミア価格で買う価値があるか?

昨年、販売予定がいったん見直されたワークマンの「スクエア真空ハイブリッドコンテナ」ですが、急に販売が決まったというメールが来て、入荷リクエストをしておいたら、ちょうどいいタイミングでウェブからの注文可能なメールが来ました。

ちなみに、メールが来たのが午前9時頃で、メールを読んだのはメールの時刻から30分も経っていないタイミングで見ることができたので、まさに奇跡的に注文できました。ちなみに、色は黒しか残っていませんでしたが、今回を逃したら購入自体ができなくなるのではないかとも思ったので、容量8リットルで5,800円と少々お高いですが、蓋以外は真空断熱できるので、それなりに保冷・保温効果もあることを売りにしています。現在も併売されている丸型の真空ハイブリッドコンテナと違って、デッドスペースができにくいので色々な使い方ができることが期待できます。

というわけで、多くの方が気になる内寸ですが、左右は19.5cmくらいで高さは20cmくらいという感じになっています。基本的には500mlのペットボトルを入れて蓋ができるくらいの感じなので、そのくらいのものを入れたいと思っている方には良い製品だろうと思います。ただ、何も入れていなくても本体の重さはあるので、外に持ち出す場合も車で運ぶような感じで考えていないと、持ち運びは大変です。気楽に持ち運びたいなら、ソフトタイプで折り畳めるサイズのものを物色した方が良いでしょう。

では実際にどれくらいのものが入れられるかと言うと、家にあった各種ペットボトルを入れてみたところ、大きさは大小ありますが何とか8本入れることができました。保冷剤も十分普通のものが入りますが、旅の途中のコンビニで保冷剤代わりに凍らせたペットボトルを2本くらい購入して写真の中央部分に入れておくぐらいで十分保冷はできると思います。

あと、自分が考えているのは、保冷でなく保温用に使い、主に牛丼屋さんの弁当とか、コンビニのおでんなどを購入してすぐに食べられない場合に、食べられそうな場所に移動するまで熱々を保つために使えないかと思っていたのです。写真は以前に買って食べた牛丼弁当の容器ですが、大手のチェーンであれば二人前くらいは何とかこの中に入るのではないかと思います。

今のところは自宅に置きながら、保冷保温に使うというよりも、きちんと密閉して蓋が閉まるので、食材(おかしなど)を入れておくには大変便利だと思います。

なお、さきほどオークションサイトでは、定価5,800円のこのコンテナを、開始価格が13,000円で即決価格が20,000円で転売しているのを見ました。フリマでも12,000円前後くらいで出品されています。ワークマンの方では今後欲しい人が買えるくらいに商品を提供すると表明していますが、とりたてての転売対策はしていないようなので、こうしたオークションやフリマで大切なお金を使う前に、本当に自分の用途で必要なのかを考えるとともに、ワークマンのオンラインショップから登録し、商品入荷時にメールで連絡をもらえるようにしておきましょう。ワークマン側の言っていることが本当なら、そうして準備してすぐに注文できれば、そこまで入手に苦労することはないでしょう。

こうした転売の実際を見てしまうと、やはりきちんとメーカー側でのチェック及び対応は必要ではないかと思います。1万から2万出せば、機能のしっかりしたクーラーボックスは買えるので、正式に定価で購入することを考えてみて下さい。


なぜ日本のメーカーはニッケル水素電池用のきちんとしたUSBチャージャーを出さないのか

私が現在使っているデジタルガジェットについて、残念なことに日本のメーカーが作っているものはなくなりました。スマホについてはかなり前からで、先日購入したモバイルパソコンも、今ブログを書くのに使っているChromebookも中国・韓国・台湾のメーカーのものが主流になってしまっていて、リーズナブルに色々と使えるガジェットの中に日本メーカーのものは私の判断では正直言って無いとしか思えないような状況になっています。

そんな中でも、日本製であることを根拠に使っているものもあります。乾電池を使う電子機器をゴミを出さずに使うために、充電可能なニッケル水素電池のブランド「エネループ」は三洋電機からPanasonicに販売元が変わった後にも利用は続いています。この電池のお陰で、乾電池で動く様々なガジェットを捨てることなくずっと使い続けられています。例えば、元々はトラベル用途で購入したフィリップスの単3電池2本使用のひげ剃り(現在は販売終了)は、1.2Vと電圧が低くても何とか動くので、アルカリ電池の代わりにエネループで使っています。この他に、電池で使えるものとしてLEDランタンやラジオなど、災害時だけでなく必要な時には使っています。

こうした乾電池を使った機器をトラベル用途で使う場合には、短期間の旅行では出掛ける直前に電池をフル充電していけば大丈夫なのですが、一週間以上の長期旅行では、予備電池を持っていくくらいの対応になりがちです。というのも、現在Panasonicでエネループ用に出している専用充電器といえば、コンセントに直差しするものが主流で、私が持っているものの中ではようやく出たと思って買って使っているUSB充電ができる充電器はあるものの、接続ケーブルの仕様はもはやType-Cが当り前になっている今としては時代遅れのMicro-Bタイプのものになっています。

あえてType-Cが使える充電器を手に入れるためには、海外製の怪しいものの中から自己責任で選ぶ必要があります。私自身も、どこまで製品を信頼して良いかわからないので、今でもPanasonic製のものを使い続けていますが、やはり新しい製品が国内メーカーから出てくれば欲しいと思っているのに一向に出てこないのは本当に残念です。

今年は大きな地震が起きたこともあり、様々な防災グッズが売られていますが、大容量のポータブル電源の用意は必要だと思うとともに、少量の電気でも満充電にしやすいエネループ用の小型・多機能な製品があれば、市場にもかなりアピールできるのではないかと思います。

具体的に私が考えるものとしては、単三・単四の充電ができるタイプで旅行用として考えると、一度に2本充電できるものの方が持ち物を減らせるので欲しいなと思います。もちろん、安全に充電が可能で、普通の充電器ではうまく充電できないようなものでも充電モードを変えて充電できるものであれば言うことありません。

私の場合、自宅で罹災した場合にはソーラーパネルからポータブル電源を充電し、そこからエネループを充電できるので、曇や雨が長く続いたとしても、日常的な照明用の電気と、情報入手用のラジオ・スマホの充電は十分できます。ただ、それだと持ち運びには適さないので、小さくて多機能という、かつての日本企業のお家芸的なものが出てくれないかなと思っているのですが。

ちなみに、旅行先や災害に遭ってしまっても継続的・安定的に充電を行なうためには、USB接続で充電できる充電器があれば、別に用意したモバイルバッテリーにまずソーラーパネルから充電し、改めてモバイルバッテリーからエネループに充電すれば安全に充電できます。ソーラーパネルは一般的なものでも大丈夫ですが、その大きさや出力によってモバイルバッテリーの充電時間は変わってくるものの、今後はフィルムタイプのソーラーパネルが安く供給されるようになれば、例えばスーツケースに貼り付けたりして充電可能な旅行セットが作れる可能性も大きいです。だからこそ、国産でエネループ対応の小型高性能のUSB接続のエネループ充電器の登場が待たれます。


夏に向けてクーラーボックスを冷蔵庫代わりに使うための温度管理について考える

ここのところ急に寒くなったり暖かくなったりする天気が続きますが、そんな中でも桜は満開になっているので、今後は良い天気になれば気温も上がってくることになるでしょう。冬の時期に購入して現在も自宅でサブ冷蔵庫のように使っている六面真空パネルのクーラーボックスがいよいよ本格的に活躍する季節が近づいてきました。

現在、40Lのクーラーボックスに、6℃以下になると固まる「冷気まもるくん」という特殊な保冷剤を4個入れっ放しにして、500gのハード型の保冷剤6個をローテーションして使っているのですが、最近ちょっとこまめに保冷剤をローテーションできなかったことが原因で、うまくクーラーボックス内の温度が下がらなくなっているのです。

購入当初にレポートした時には、クーラーボックス内に入れた温度計で、室温が5℃を超えるぎりぎりくらいの状態で保冷剤を交換していました。その時の保冷剤の状態はまだ凍っていて(0℃で凍るスタンダードな青い保冷剤です)、それをミニ冷蔵庫でさらに冷やした保冷剤と交換すれば、最大48時間くらいの保冷効果がありました。さすがにすごい保冷効果だと思ったのですが、先日ちょっと出掛ける用事が続いて保冷剤の交換を忘れてしまいました。

室温が上がり、最終的には8℃を超えてしまったのですが、そうなるとなかなかクーラーボックスの室温が下がらず、6℃近辺をいったりきたりするようになってしまいました。これは、ローテーションする保冷剤を頑なにミニ冷蔵庫で固まらせているからということになるのですが、いったん温度が上がってしまって中味が溶けてしまった保冷剤を完全に凍らすにはミニ冷蔵庫では時間がかかってしまうようです。そうなると、改めて電気が完全に止まってしまい、ポータブル電源でミニ冷蔵庫を動かし、クーラーボックスを冷蔵庫代わりに使う場合には細心の注意が必要になってくるのではないかと思います。

基本的にはクーラーボックスの室温を5℃以下に保ち、5℃を超えないうちに新しい保冷剤と交換するようなローテーションを組むようにしないと、まだ完全に固まらない保冷剤を短時間で交換することを繰り返すような状況になってしまいます。

今回は、自宅のメインの冷蔵庫の冷凍庫で保冷剤を急速冷凍させることでこの問題を解決しましたが、実際に停電が続いてしまったり、車中泊やキャンプ泊の状況で頼りになるのは車のシガーソケットやポータブル電源に繋いだミニ冷蔵庫だけになってしまうので、室温のモニターはこまめに行なうことが大切だとしみじみ思います。

逆に考えると、昔氷で保冷する冷蔵庫を使っていた時代には、ドアを開けなくても温度を見ることのできる温度計もないですし、心配で外出もままならないような状況であっただろうと思います。私と同じように、大型のクーラーボックスを家の冷蔵庫とは別に使いたいと思っている方は、ちょっと目を離すと元に戻すのが大変になることもありますので、十分注意しましょう。


充電池よりキャパシタを利用した方が長期保存には強いもののそれが全てではないと思った事

テレビを何気なしに変えたら、通販番組を放送していて、普段あまり見ることのない防災用品を扱っていました。その商品は、番組で出ていた実物と製品名を控えておき、後から検索したら、懐中電灯で「ナイトスターJP」という商品なのですが、リンク先の価格が定価という、結構いいお値段がする商品でした。

この懐中電灯は、持ってシャカシャカ振ることで内蔵のキャパシタ(コンデンサとも言います)に少量の電気を溜めることでLEDを光らすことができるという仕組みです。さらにこの懐中電灯は水没や落下しても使えるなど、その堅牢性がポイントになっています。通販番組では商品の説明として、蓄電に「キャパシタ」を使っていることのメリットについて、かなり細かく語っていて、その点はきちんと説明をしていると感心しました。確かに、普通の充電池を使ったライトやラジオを非常用持出袋に放り込んだままにしておくと、その内蔵電池が化学変化を利用して蓄電する電池を入れている場合、長期にわたって使わないでいると、購入時の能力を出せない事は起こってきます。そんな恐れのないキャパシタを使った懐中電灯というのは、確かにいざという時には使える防災グッズです。

かく言う私も、持ち歩くもののほとんど非常時以外使う機会がないLEDライト付き手回し発電ラジオをバッグの中に入れていますが、そのラジオも充電池ではなくキャパシタを採用したものです。ただ、そのラジオは防水機能こそありませんが、価格はそれほど高くなく、懐中電灯の代用にもなりますので、個人的にはおすすめの品です。

太知ホールディングス 手回し充電備蓄ラジオ ECO-5

ちなみに、テレビの通販では定価より500円くらい安く案内されていましたので、テレビを見ながらネットで検索していた人も、そこまで悪い印象はなかったとは思います。私自身もこうしたテレビのネットショッピングでキャパシタに電気をためておける製品を紹介しているのは、正直びっくりしました。こうした知識が広まって、新たに画期的な製品が今後出てきてくれるようになれば嬉しいですね。

ここからは、せっかくなので私が考える家に備えている明かりを選ぶに至っての方法論について書かせていただきます。家庭内において、懐中電灯は別にずっと非常用持出袋に入れておくような事もありません。私などは、薄暗い時に家具の隙間に入ってしまった物を認識するなど、停電でも夜でなくても光を出してくれるライトが使えるように常に用意しています。そのための電池は、充電式ではありますが、消耗したら本体から出して交換・充電可能なニッケル水素電池の「エネループ」です。

日常的に利用していく中で、電池を使い切って、暗くなってきたら電池を交換するわけですが、普通のエネループの場合およそ600回繰り返し充電して使うことができます。他に使う機器があれば共用もできます。

そうでなく、災害対策用としてどうしても非常用持出袋に懐中電灯を入れたいと思った場合も、普通の防水のあるエネループが使える懐中電灯とエネループを分けて袋の中に入れておけば、いざという時には役立ちます。これもエネループの特徴なのですが、満充電した状態で1年間放置しても90%の残存容量があり、10年放置しても残存容量は70%だということです。これなら、いざという時に備えて、懐中電灯だけでなく同じ単三型の電池を入れれば使える、小型ラジオを袋の中に入れておけば、懐中電灯もラジオも、いざという時にエネループを入れて使うことは可能です。ちなみに、先に紹介した私が持っている手回し充電ラジオのECO-5は、手回し充電のみでしかラジオもライトも使えないので、長時間使いたい場合はエネループと普通の懐中電灯+ラジオという組み合わせの方が実戦向きとも言えるかも知れません。

また、懐中電灯とは別に、自宅には天井から吊るすことで部屋全体をそこそこの明るさで照らすことのできる電池式ランタンにもエネループが使えるものがあります。夜間移動する場合には懐中電灯よりも両手が塞がらないヘッドライトの方が便利な部分もありますが、ヘッドライトにもエネループ対応のものがあります。最近のトレンドであるUSB経由での充電可能なライト・ランタンも良いですが、最近ではUSBでエネループを充電できる充電器もありますので、ポータブル電源と組み合わせれば、少なくとも部屋の明かりとラジオの電源をエネループに統合し、小さめのポータブル電源でもかなりの回数のエネループの充電を続けることができるでしょう。

地震の後の余震が心配な中で、部屋に明かりを求める場合、手回しを続けたりやシャカシャカ振り続けて明かりを保つには限度があります。かといってろうそくでは、大きな余震が起こった場合に火事の心配があります。そんな時でもLEDライトを充電しながら使い続けることができるような環境をエネループを使った商品で揃える方が継続性が見込めるのではというのが、私の現在のベターだと思える環境になります。ただ、今後大容量のキャパシタを搭載した明かりやラジオが出てきたら、それはそれでまた状況は変わるかも知れません。そんな防災用品の進化に期待したいですね。


災害時の水の用意と並行して行ないたい「水を節約するグッズ」について

災害に備えて備蓄するものの一番は「水」であることは疑いの余地がない事実ではないでしょうか。先日、ペットボトルの水(2Lペットボトル)をまとめ買いしましたが、それを部屋の邪魔にならないようRVBOXに入れてあります。

ただ、そうしていくら水を準備したとしても、実際の災害の影響はいつまで続くかはわかりません。能登半島の地震でも地震直後については仕方がないものの、時間が経てばライフラインが複旧すると思っていた人も多かったのではないでしょうか。しかし、地震で大きな被害が出た場所によっては一ヶ月半経った今でも水道が出ないような場所もあります。救援物資が滞るような事も考えつつ、できる備蓄についてはするとともに、避難生活の中で貴重な水を節約することについても考えていかなければいけないと思います。

そんな事もあり、罹災した後に雨水の活用(雨水をためて飲用以外の生活用水として使ったり、その水を浄水器を通すことで飲用としても使えるようにする)について具体的に考えているのですが、それだけでないもう一歩進んだ準備ということについて今回は考えてみたいと思います。

まず、今回の能登半島においても感染症がまん延するようになっている中、清潔さを保つことは大変重要です。水を使って手を洗うよりも、濡れティッシュ・おしりふきなどを活用して水を使わずに手や体を清潔に保つようにすることができればと思います。私の場合にはそれに加えて、特に海外旅行用にペットボトルに付けることで、ウォシュレットの代わりになる携帯用のお尻洗浄グッズがあるのですが、これは水をシャワー状にして出してくれるので、ちょっとした手洗いには便利だと思います。また、用意した濡れティッシュやおしりふきがあれば良いですが、使い切った状態でもまだお風呂に入れないような状況が続いた時にも、普通のティッシュやトイレットペーパーにこれでシャワー状の水を付けて、少ない水で体全体を拭けるようにもできると思います。

また、頭を長く洗えない対策として「ドライシャンプー」があれば良いですが、それが切れた時のために赤ちゃん用のベビーパウダーを頭全体にまぶした上で髪をとかすことで、頭の汚れが取れる代替品として利用することも可能なようです。他にも、災害用として用意しなくてもすでに家にあるものの中で、災害時に使えるものについてはリストアップして揃えながら、なおかついざという時に備えたいものです。

そのような、日常的に使うものであるにも関わらず、災害時の水の節約に役立つものとして、家庭用の「ラップ」があります。普段は食品に掛けたり電子レンジを使う時にお皿の上に掛けたりなどして使いますが、水が貴重な状況の中では食器を覆うように包んで食事をした後、食器を洗わずにラップだけ捨てるというような使い方もできます。また、ラップで包んだつもりが少し汚れが付いてしまった場合にも、そのラップを捨てる前に、丸めて汚れを拭き取るような感じで使うことができるので、日常生活の中でも常に予備のものを用意しておくことが大事なグッズではないかと思います。

昨日は、備蓄用に大小のラップを購入し、水を入れてあるRVBOXの中に入れました。これで、もし非災害時でもラップが切れた場合にすぐ出して使えます。その際、出して日常用にした場合には改めて新品を同じようにストックしておくことがいざという時の事を考えると必要になるでしょう。この他に、レジャー用として紙コップや紙皿などもストックしてあります。またポータブル電源と合わせて使うと色々な調理に使える「ちょこっと家電」にシンデレラフィットするダイソーに置いてあるアルミ皿など、単体でも洗わずに使える食器類をラップで包んで使うような事も十分にありだと思います。今後も一方向だけでなく色々なやり方で、いざという場合にライフラインが利用できなくなった状況が長びいた場合の事について考えていきたいと思います。


災害用といっても日常生活の中で使い慣れていないといざという時に困ることもある

以前、災害に備えたアルコールストーブを使う事についての注意点について書いたことがあります。アルコールストーブは音も静かで燃費もよく、火を当てても煤が付かず、ガス缶のようにゴミも出ないので個人的にはおすすめなのですが、使用方法を誤ると爆発的に燃えて火事の危険があります。ですから、アルコール燃料を災害用のエネルギーとして使う場合には、ずっとしまっておいていざという時だけ使うというのはあまりいいやり方ではありません。毎日ということはないですが、ちょっとした機会やレジャーで外に出た時には積極的に使って、その安全な使い方をしっかりと頭の中に叩き込んでこそ、いざという時に役立つということがあるのです。

ここ数日、冬の時期になってあまり使っていなかった複数のポータブル電源を改めてソーラーパネルで充電しながら使ってみることにしました。今まではブルーティのEB3AというポータブルバッテリーをACコンセントに接続してから改めてシガーソケットからDC出力をして実質的にはACコンセントから電気を供給しながらミニ冷蔵庫を動かすことで、ポータブル電源の中味を減らさずにパススルー給電を行なっていました。ほぼノーメンテでDC出力の場合30Wくらいで利用できていたので、AC給電でそのまま冷蔵庫を使う場合とかなり消費電力の差があります。シガーソケットからのDC出力でなく、EB3Aにコンセントを繋いでAC出力すると、何と消費電力が60Wを超えてしまうので、改めてAC変換しないまま使う方がEB3Aと一緒に使うにはベストの選択になります。

今回、充電しながら使うことを考え、もう一つ持っているエコフローのRiver 2でミニ冷蔵庫を動かそうとEB3Aと同じようにシガーソケットプラグを接続したのですが、そこでちょっとした問題につきあたりました。というのも、ブルーティのEB3Aでは全く問題なかったDC出力でしたが、River2から出力した場合、冷蔵庫の方でエラーメッセージが出て止まってしまったのでした。

こんなことは実際に使ってみないとわからない事です。仕方ないので出力をACコンセントからに変更したのですが、その際ブルーティ並みに電力消費が上がることは覚悟していたのですが、なぜかエコフローの場合は、AC出力でも消費電力は32WほどでブルーティのDC出力とほぼ同じでした。
そこで考えたのは、冷蔵庫を動かすために通常はエコフローのRiver2を使うことにし、エコフローのアプリから設定した残量までの電力を使った後にパススルー給電をするような「バックアップ予約」という機能を使って、ソーラー充電が使えない夜の冷蔵庫利用に使うということです。EB3Aは常にバッテリー残量が100パーセントの状態でしかパススルー給電が使えないのですが、River2ではあらかじめ設定した残量になったところで(私の場合は残量15%)パススルー給電が始まるようにできるのです。これで、River2で溜めた電気を使い切っても安定してコンセント経由でミニ冷蔵庫を使え、翌朝晴れていれば、ソーラーパネルから充電している間にブルーティのEB3AのDC出力(シガーソケット)で冷蔵庫を使うようにすれば、River2の充電中にもコンセントからの給電を使わなくても、安定して冷蔵庫を使い続けることができます。2つのポータブル電源をリレーしながら、一日のうち半分くらいは冷蔵庫をポータブル電源だけで使い続けられるような環境が整いました。

はっきり言って、実際に試すまでこのようなメーカーによる細かな消費電力であったりDCでの給電についての違いがあるとは思いませんでした。これも、非災害時に普通に使ってみたからわかったことです。今後は、長期間停電が続く場合、同じようなポータブル電源の導入は必要か? ということになってくると思います。その中で一つわかったことは、少なくとも冷蔵庫を連続稼働させるためには大き目のポータブル電源一台を使うよりも、小容量の違ったメーカーのポータブル電源を複数用意した方が、我が家の環境ではそれぞれの特徴を生かしつつ、使い続けることが可能になるだろうという事はわかります。

これは自宅の場合ですが、ソーラーパネルをベランダに設置する場合、ポータブル電源用に120Wと60Wのパネルを連結して一つのバッテリーを充電し、もう一枚先日購入した60WのパネルでPD接続のモバイルバッテリーを同時に充電するくらいまでしか発電能力がないので、いわゆる中型・大型のポータブル電源を導入するよりも、その予算で複数の200Wh前後の容量の小容量ポータブルバッテリーをローテーションさせて使いながら、自分の理想の停電時の利用を考えることがベストだろうと思います。

今は冬なので使いませんが、夏になれば冷蔵庫を使いながらクーラーは無理でも冷蔵庫で冷やした氷枕と扇風機は使えるようにしておきたいので、夏に向けて3つ目のポータブル電源を用意しておきたいと思うようになりました。現状でも停電でなければ問題なく使い回しはできますが、今後も日常的に他の災害用にも使えるグッズを使いながら、いざという時に備えようと思っています。

最初のソーラーパネルとしてもおすすめ?二つ折りタイプの60Wソーラーパネルを買い足したわけ

今回改めてソーラーパネルを買い足しました。色々種類があり、値段もまちまちな中、有名・無名メーカーが入り混じり、果たしてどのソーラーパネルが良いのかと思ってしまう方も多いでしょう。今回、かなり前から複数の商品に狙いを付け(品物はそのスペックを見ると同じものである可能性が高い)、一方の商品がたまたまセール対象になっていて、一万円を切る価格で売られていたことから、購入に至りました。ここから紹介する商品は以下のものになります。ネットショップでは別会社が売っている同じスペックのものもあるかも知れませんので、商品リンクからそのスペックを確認していただいた後、安く買えるものがあれば同じ型番にこだわらず比較してみると良いと思います。
 
 
多くの方は、まずACコンセントが使える「ポータブル電源」を購入してから、自然エネルギーを使ってお金を掛けずに充電することができるソーラーパネルを物色すると思うのですが、このソーラーパネルはポータブル電源を持っていなくても有効に活用することができるような製品です。なぜかというと、このソーラーパネルにはPD出力(USB Type-C)の端子が付いているだけでなく、ソーラー充電の出力最大の60WまでPD出力できるスペックになっています。こうしたPD出力の高いソーラーパネルはそれほど多くなく、複数のソーラーパネルを持っている私のものでさえ、最大120WのパネルでPD出力は最大45Wで、他のものでもPDに対応していないので最大18Wと極端にUSB接続での充電力が無いのです。

当然ながら、出力のスペックが60Wといってもかなり条件が良くないと60Wの出力は出ません。それでも、小さ目のポータブル電源だけでなく、比較的高容量でPDでの充電が可能なモバイルバッテリーや急速充電に対応したスマホを直接接続すれば、天候次第ではありますがスイスイと晴れの日には充電が可能になってきます。

そんなわけで私は、PDから充電すれば比較的早めに満充電にできるようなモバイルバッテリーの充電に主に使いながら、ノートパソコンの充電にも活用していこうと思っています。
では、実際にPD出力がどのくらい出るのか、PDでの充電に対応しているポータブル電源を使いながら、その実力というものを見ていきましょう。

自宅では太陽が出ている時を見計らって、ベランダの物干し竿につり下げるだけなので、一日の中でも発電できる時間は限られています。午前中の方が強く当たる方向に窓があるのですが、一応夕方くらいまでは出していても大丈夫です。ちなみに、直接太陽が当たる時に手持ちのポータブル電源を接続した際、出力は何と52Wに達していました。必ずしも最適な角度で光が当たっていないのに、このくらいの出力が出るなら十分使いものになります。200Whクラスのポータブル電源の場合、4~5時間で空から満タンにできる計算になります。

そして、PD出力はどうなるかと言うと、これはパネルの能力というより充電するバッテリーによって出力は変わってきました。Ankerの100Wh弱のACコンセント付きモバイルバッテリーには45WのPD対応ACアダプターが付くのですが、このバッテリーをパネルのPDから充電すると、約41W出ていました。ポータブル電源を充電している時とは少し出力が落ちていますが、これがバッテリーの方の限界なのかも知れません。これとは別に、普通の10,000mAのモバイルバッテリーを接続すると、15~20Wくらいの出力になりますので、充電のために接続したバッテリーに応じて出力を出してくれているのかという感じがします。

改めてその実力を探ってみると、すでに持っている18V60Wのソーラーパネルよりも高性能という感じですが、このパネルは20Vで他のパネルとの並列接続には向いていないため、単体でモバイルバッテリーや小さ目のポータブル電源を充電するために使うのが良い気がします。

このパネルを最初に買ったとしても、一日中晴れている天気でしたら200Whクラスのポータブル電源を4~5時間で充電できてしまい、他のモバイルバッテリーも普通に充電可能になるため、モバイルバッテリーしか持っていないような時でも、一つ持っていると、複数のバッテリーをローテーションさせて持っていくような事を太陽充電だけでこなすことも不可能ではないでしょう。価格的にもそれほど高くはないので、これからソーラーパネルを使ってのUSB機器を充電してみたいという方は、まずはこのクラスを一つ持っておくことが個人的にはおすすめです。