防災対策と車中泊」カテゴリーアーカイブ

停電対策の第一はいかにして安定に部屋全体を照らせる「明かり」をすぐ使えるようにすることだが……

ここにきて、改めて自宅が停電した場合に、まず何が一番はじめに必要なのか? ということを考えてみました。幸いなことに、現在に至るまで一瞬の停電はあっても、長時間停電が続くような事には自宅ではなっていません。「自宅では」というところは、例えば家の前の道一本隔てた場所から数時間停電が続いていたとか、自宅は大丈夫だったものの職場が深夜からその日の昼ぐらいまで停電が続いていたということはあります。しかし、それはあくまで運が良かっただけであって、大きな地震でなくても落雷などで停電になってしまい、水やガスは使えているのに電気だけ使えないということは普通に起こり得るのではないかと思います。そんなわけで、特に夜の停電の場合に困る「明かり」についてその対策というものを考えていきたいと思います。

実は現在住んでいる場所のリビングの天井には、前の住人が付けたと思われる木ネジによるフックが付いています。そこでまず、明かりを吊るせるようなS字フックを付けました。これだけ大きなフックだと、スマホのライトでも見えるような形で何かの明かりを吊り下げることができるようになります。基本的にはここに、それなりに明るく部屋全体を照らす「明かり」を吊り下げて使うことを想定しています。節約生活をしている人の中には、日常生活でもこうした明かりをメインで使うという方もいますが、現在リビングに設置してある明かりはLED照明なので、あくまで非常用と私は考えています。

つまり、用意はしているものの、めったに使うことのない明かりを用意し、普段は別の用途で使うことを考えているのですが、その場合、数あるLEDライト(ランタン)の中で何を選ぶべきなのかということをまずは考えてみました。

今の売れ筋はゴールゼロのミニランタンや、その派生製品である充電式の小さなランタンだと思います。常時持っていていざという時に使えるように充電をしているなら、そういった選択も有りでしょう。中には、本体から直接だったり、ケースに入っていてそのケースがモバイルバッテリーとして使えるような充電式ランタンもあるので、モバイルバッテリーとランタンを二つ持たなくても良いというメリットもあるのですが、私はこの種のものは持っていません。というのも、かなり長く使うためには極力内蔵充電池のものでなく、乾電池(エネループ代用可能)のものにした方が、少なくとも本体自体が壊れない限り、ずっと使い続けられるからです。

写真は、天井のS字フックに、もはやいつ購入したのかさえ忘れてしまったジェントスのEX-777XPという単一アルカリ電池3本仕様の製品に電池アダプターに入れた単三エネループを3本入れて運用しているところです。古いものなので暖色のみしか使えず、明るさは最大280ルーメンということで最新のものよりも部屋を明るくすることはできませんが、それでもエネループ3本くらいでも何とか数日くらいは使えます。

現行品は白色・昼白色・暖色やキャンドルモードなど、様々なモードを選べるので、エネループでの運用時でも最大限に明るくせずに持続させるような使い方もできますし、同じ単三エネループでも一つに3本入るタイプのアダプターを使えば、1000ルーメン以上の最大照度でも夜が明けるまで照らし続けることも可能になってきます。

ただし、こうしたエネループ流用可能なLEDランタンを使う場合は、それなりに充電式のニッケル水素電池のストックおよび、専用充電器を用意する必要があります。私の場合はすでにそうした装備を持っているので、新たに何も買う必要がないのですが、そうでない場合は、充電式のミニランタンを使いながら非常時にも使えるようにする方がコスト的には安くなりますね。

ただ、最近はAmazonブランドの比較的安い充電池もありますし、充電器はパナソニックのBQ-CC87Lが個人的にはおすすめです。USB接続なのでモバイルバッテリーやポータブル電源から直接充電でき、電池を入れた状態でモバイルバッテリーとして使ったり、付属のライトユニットを付けると簡易ライトとしても使えるという、停電時にエネループを充電したりそれを使う事について考えられた製品になっています。ここでは、その充電器と、単一3本タイプの大型ランタンをリンクで紹介させていただきます。単三エネループで使いたい場合には、100円ショップへ行けば、単三を単一電池として使えるアダプターが売っていますので、それを同時に購入して使うのが現状ではセオリーではないかと思います。


もしもの時の停電に備えて潤沢に在庫のある100円ショップの保冷剤ハードタイプは今が買い時

先日、近くの公園で防災訓練を行なっていました。興味深かったのは、近所の公園なのですが、そこには複数の下水につながったマンホールがあり、大きな災害が起こった場合、公園近くに避難した人たちの公衆トイレとして、マンホールの上に個室になるテントを付けて使えるようになっていたことでした。

一応、自宅では水と一緒に使うと排泄物を凝固させることのできる携帯トイレを用意しているのですが、緊急時には一回につき一つのゴミとして、固めて出せるようにはなっています。しかし、近くに処理をしなくても良いトイレとして使える施設があるというのは、色々と心強いと感じます。自分では自宅内で何とか停電が起きるような場合でも生活していこうと色々考えているのですが、全ての事ができるわけではないので、近所の施設についての知識を得ることは必要だと思います。恐らく支援物資の支給も避難所で行なわれると思いますので、改めて自宅近くの避難所情報も頭に入れておくべきでしょう。

ただ、災害の起こる時期にもよりますが、生きていくために必要な食料について、いくら食料を入手したとしても、外に出しっ放しにしておけば食材の痛む速さはどうしても早くなります。自宅の冷蔵庫も停電になると止まってしまいますが、中に入っている食材を全て食べられるわけではないので、冷蔵庫内の温度が上がる前に何とかしなければならないのですが、その際あると便利なのが「保冷剤」の存在です。

キャンプ用に安く売っているクーラーボックスでも、冷凍庫の中に複数の保冷剤を入れておけば、いざという時にはクーラーボックスに保冷剤と一緒にすぐ食べない食材を移動させた方が、冷蔵庫の中に入れっ放しにするよりも食材の鮮度は保たれるのではないかと思います。ただ、そのためにはクーラーボックスの中に入れるための保冷剤は、それなりの数をキープしておきたいものです。

ちなみに、クーラーボックスの機能通りに温度を保つためには、容量の20%くらいの保冷剤が必要になるという話です。ただそれだと、私の持っている20Lのクーラーボックスの場合、4L(4kg)もの保冷剤を用意しなければなりません。よくお店で見るハードタイプの保冷剤のサイズが500gくらいだと考えると、一度に8個も入れなければなりません。ただ、保冷できる時間内で食材を食べ切ることができるならば、多少は保冷剤の数を減らしても何とかなりそうな気もします。また、小さいものでもポータブル電源で保冷剤を冷やせるような小型冷蔵庫を入手できれば、少なめの保冷剤でクーラーボックス内を冷やしているうちに、別の保冷剤を固まらせるくらいの事ができれば、うまくローテーションを行なうことができるでしょう。ただ、保冷剤のローテーションを行なうためには、大量の保冷剤が必要になります。

実は夏に約6時間で固まる、500gの保冷剤では最安だと思われるダイソーなど100円ショップで売っている保冷剤(一個110円)を探したのですが、全く見付けることができなくなっていました。しかし、今の時期は外でクーラーボックスを使う人がいないのでしょうか。少し大き目のお店ならかなりの数の在庫があります。私の場合の必要な保冷剤の数は、実際にクーラーボックスに保冷剤を入れて、どのくらいの時間温度を保ってくれるか実験をすることが必要になりますが、20Lの10%である2kgの量なら、440円出せば揃えられます。

ローテーションをするには倍の8個必要ですが、その場合ポータブル電源で冷やしているうちにクーラーボックス内部の温度が冷蔵庫くらいにキープできているなら何とかなるでしょう。長期停電を見越して、手持ちのポータブル電源でも連続6時間以上動かせる低消費電力の小型冷凍庫の購入や、性能の良いクーラーボックスの入手も視野に入れた上で、徐々に使える保冷剤を増やしていこうと思っています。そうした事がやりやすい時期であることは間違いないと思いますので、直近で使う予定がなくても、安い保冷剤は見付けたら買いではないかと個人的には思っています。


OXOオートドリップコーヒーメーカーは自宅でも野外でも安定した味を出せるので気に入ったら利用価値有り

私の住んでいるところは緑茶の生産が最近鹿児島県に抜かれたものの、日常的に葉から急須で煎れる緑茶を飲むのが普通な静岡なのですが、コーヒーについても色々こだわって楽しんでいます。ただ、日常的に飲む緑茶は急須に入れてしばらく蒸らして注ぐだけなので簡単ですが、コーヒーについてはドリップする手間がかかり、その時の状況によって同じ味にならなかったり、時間がかかるので、朝のコーヒーをいただくというのは少々難しいという感じでした。

現在行なわれている「ブラックフライデーセール」で、様々なコーヒー製品も安くなっているのですが、その中で狙ったのは「簡単に安定した味を出せる」コーヒー器具でした。日常的に飲んでいるコーヒーはスーパーで売っている業務用の豆なので、そこまで本格的に楽しむことはないのですが、それでも自分で飲んで美味しいと感じるコーヒーが簡単にできたらということで、狙いを付けたのが今回紹介するOXOのオートドリップコーヒーメーカーです。

商品名に「コーヒーメーカー」とありますが、電源を使わず単にお湯を豆の量に応じたところまで注いで待つだけで、ドリップするところに開いた穴から注がれる湯量がコントロールされ、コーヒーが抽出されるという仕組みになっています。基本はペーパードリッパーで、フィルターは2~4人用の台形フィルターになり、全国の100円しょっぷでは90枚110円で売っていて、円錐形のフィルターと比べるとリーズナブルなのも気に入りました。ペーパーフィルターのため後片付けも簡単で、飲み終わったらフィルターに残ったコーヒーはごみ箱へ入れたら、後はドリッパーを軽く水洗いすれば朝の忙しい時間での片付けとしては十分でしょう。

ドリッパーにはカップも乗るように設計がされており、一人前をカップに直接出すことも可能です。その際はさらに洗い物を減らすことができるようになります。コーヒー10gでお湯の量180ccの割合で、2分くらいでお湯が落ち切るようになっていますので、お湯を入れたらその間に朝の別の支度をしているうちにコーヒーがたまります。寒くなるこれからの季節には、真空断熱構造のマグカップで受けるようにすれば、コーヒーが落ち切っても熱いコーヒーが保温されるようになるので、さらに便利になるでしょう。

ただ、この方法だとコーヒーを「蒸らす」ことができないので、手動できちんと手順を守って淹れる場合と比べると、かなりすっきりしていますが、コーヒーの味はしっかり出ています。過去には電動のコーヒーメーカーも考えたのですが、電力がそれなりにかかることと、内部を全て分解して掃除できないので不衛生と感じるところもあることなど、シンプルで電気も使わないコーヒーメーカーは悪くない選択ではないかと思います。

ちなみに、材質は全てプラスチックのため割れる心配はなく、アウトドアで気楽にコーヒーを楽しみたいという方にも向くと思います。本格的にコーヒーを淹れたい場合には、ドリッパーに直接自分で注げはオートで淹れる場合との味の違いも楽しめると思いますので、気軽にコーヒーを楽しむものとしては十分に有りではないかという気がしますね。今回のブラックフライデーセールでは千円くらい通常より安くなっていますので、今回は良い買い物ができました。色々な淹れ方を楽しみながら、今後もコーヒー用の器具については気になったものを揃えていきたいと思っています。


USB-C端子に高出力のPD出力の付いたソーラーパネルを最初に手に入れるとかなり応用が効く

正直言って何も考えずにソーラーパネルやポータブル電源を増やしてきてしまいましたが、ポータブル電源を購入するタイミングでほぼ同時に購入したELECAENTAの120Wソーラーパネルが色々自分にとって使えることを感じているので、今回は私が最近気に入っている機能について紹介していきます。皆さんのソーラーパネル選びの参考になれば幸いです。

私の持っている比較的少容量のポータブル電源を短時間で充電するのに、やはり100Wクラスのソーラーパネルを手に入れようと、安いものを買ったのですが、そのスペックの中に、他のソーラーパネルと違う特徴がありました。本体にはUSB-AとCの端子があるのですが、C端子はPD対応で最大45Wあります。それより以前に購入した同じような折りたたみのソーラーパネルは同じくAとCのUSB端子があるものの、PD対応はなく出力は最大18W程度とかなり違います。
実は現在、ポータブル電源以外にソーラーパネルから充電を色々と行なっています。バッテリーが高出力の充電に対応していると、この最大45Wで使えるということになると、モバイルバッテリーをより短時間で充電することができます。

以前購入した100Whの容量がありACコンセントも使えるAnkerの小型ポータブル電源(写真左側)はPD対応で45Wの汎用アダプターが付いてきたのですが、ちゃんと日がパネルに当たれば、120Wのパネルで45W出力をするのはそれほど難しいことではないでしょう。実際、このソーラーパネルでAnkerのポータブル電源をPD充電したところ、他のソーラーパネルで試した時とは明らかに早く充電が進みました。カタログスペックでは45WのACアダプターで3時間で満充電できるそうですが、ほぼ空の状態で晴天が続いている状況だと、3時間かからずに満充電にすることができました。

こうなってくると、モバイルバッテリーでもPD対応でそれなりの高出力で充電できるものがあれば、直接ソーラーパネルで充電でき、かなり早く充電できるということになります。私の場合は古いモバイルバッテリーも複数あってそれぞれ使い続けているので、とりあえずAnkerのポータブル電源をPD経由でソーラーパネルから充電し、他のモバイルバッテリーをAnkerのものに繋いで充電し、そうした満充電になったモバイルバッテリーでスマホやタブレットを充電すれば、今あるポータブル電源は比較的高出力な家電専用に使って、こまごましたものは小さなバッテリーを使うといったような棲み分けができます。

私の場合はたまたまソーラーパネルを介して小さなモバイルバッテリーを充電しやすいバッテリーを持っていたということもありますが、今売っていたり今後売られてくるモバイルバッテリーは、小さくても容量が多く、充電も高出力でPD対応というものが増えると思いますので、そこまでポータブル電源を買わなくても、安いモバイルバッテリーをソーラー充電することで日常的に使えるだけでなく、災害時のスマホ関連の充電もスムーズに行くのではないかと思います。

ポータブル電源については、もし災害が起こったことを考えた場合、調理家電やストーブ、扇風機や冷蔵庫などの生活そのものに関連した家電に投入したいと思っています。そのうち冷蔵庫については、消費電力の少ないものを新たに増やすことも考えていますが、どちらにしてもこうした家電はモバイルバッテリーでは動かないので、やはりポータブル電源を使いたくなります。その際に、ポータブル電源を同時にスマホの充電にも使ってしまうと、家電の使える時間が少なくなってしまいます。それを今持っているモバイルバッテリーで代用できるのならば、その方が良いと思います。

そんなわけで、今後ポータブル電源用にソーラーパネルを購入しようと思っている場合には、ちゃんとスペックを見て、PD出力がきちんと出るものを買うことをおすすめします。そうすれば、PD対応のモバイルバッテリーを直接充電できるだけでなく、一日に複数のモバイルバッテリーを効率良く満タンにできるようになります。その際、PD対応のケーブルも必要になると思いますが、100W対応のものもしっかり準備することをおすすめします。


新しい家電を買う際にポータブル電源を買ってから気になってしまうこと

ここ数日で日本列島全体がかなり冷え込んできたように思います。今までは外から帰ると冷たい飲み物を欲するような天候だったのが、今はかえって温かいものを求めるようになり、温かい緑茶やコーヒーを飲みたくなるようになってきました。もはや麦茶を冷蔵庫で冷やして飲むような季節ではなくなってしまった感じですね。

そんな中、いつでも温かいコーヒーを飲むためには、今まではついスティックタイプの全部入り(ミルク・砂糖まで)のものを飲むことが多かったのですが、今後はもっと気軽に豆から抽出したコーヒーを楽しみたいなと思えてきたのです。ただこれも、夏になるとアイスコーヒーならまだしも、ホットコーヒーを率先して飲むような感じにはならないので、今まではいちいちドリッパーを使って淹れるようにしてきたのですが、ふとコーヒーメーカーがあったらと思えてきたのです。

以前使っていたコーヒーメーカーはインスタントコーヒーのネスカフェを使った「バリスタ」という機種を使っていて、専用の「ゴールドブレンド」の専用パッケージをセットするようになっていたものでした。ただこれは、現在多く使われているような、カプセル型のものではなく、あくまで粉のインスタントコーヒーを使うものだったので、専用パッケージを買わなくても、他のメーカーのインスタントコーヒーをうまく使って飲むことができていたのですが、そうした味と豆を挽いて抽出するコーヒーとは根元的な味が違うため、今回は豆を挽いた粉を使って抽出する普通の家電製品であるコーヒーメーカーを探していました。

その中で、個人的な好みだったのは、真空断熱ボトルを多く持っているサーモスのコーヒーメーカーでした。マイコンでお湯を落とすのは他のコーヒーメーカーと同じですが、サーモスのコーヒーメーカーは落としたコーヒーの保温に電気を使わず、サーモスお得意の真空断熱構造になったポットに落とすようになっています。ですから、お湯を落としてしまった後は電気代がかからず、かなり長い間中のコーヒーが冷めることなく温かいまま飲むことができるようになっています。

さっき、夏場にはコーヒーを淹れて飲む気にはならないと書きましたが、サーモスのコーヒーメーカーの場合は保温に電気を使わないので、コーヒーを落とすポットの中に氷を入れておけば、自動的にアイスコーヒーになるので、季節を問わずコーヒーを楽しめるようになるので、これは今後の購入候補にしようと思って商品の内容について調べてみたのですが、ある理由でとりあえずの購入意欲が萎えてしまいました。

というのも、水を入れてコーヒーメーカー内で水を熱湯にするためにはそれなりの電力が必要で、サーモスのコーヒーメーカーの場合、必要な電力表示が700Wになっていたのです。実は手持ちのポータブル電源の最大出力が600Wだったので、今の環境だとポータブル電源に繋いで使うことができないとわかり、今後1000~1,500Wくらいの出力に耐えうるポータブル電源を買った後になら使えるかな? という風に考え直しました。ちなみに、そのサーモスのコーヒーメーカーの製品リンク(アマゾンのアソシエイト・プログラムのリンクになりますので、その点はご了承下さい)は以下の通りです。

https://amzn.to/3FU8djE

最近は、スマホの充電やちょっとした動画を見るくらいなら、ポータブル電源ではなく数多く持っているモバイルバッテリーを使い回しているのですが、コンセントに接続して充電するよりも、ソーラーパネルからの充電は曇ったり影になったりしたら一気に出力が落ちたりして小さなバッテリーでもすぐに充電が完了するものではなく、自然エネルギーで作った電気を使うのも大変だなと改めて思うところです。

そんな中で、電気を使わない(なるべく少量に抑える)ような道具を探すのも一つの考え方だと思いますので、とりあえずはもう少し色々見て回って、電気をなるべくなら使わないコーヒーメーカーについても調べてみたいなと思っています。ポータブル電源を買って使っていると、このような考え方にもなってくるわけで、自分でも不思議に思うのですが、この続きは改めて報告させていただきたいと思っています。


BULETTIの新しいポータブル電源「AC2A」とECOFLOWの「River2」との比較

かなり前から新しくBULETTIから新しいポータブル電源が出るということを知り、その機能および価格に注目してきましたが、昨日ようやく売出し価格が決まり、予約販売が開始されたのでその中でも200Whの低容量の「AC2A」に注目しました。

AC2Aのスペックは私が今年になって最初に購入したECOFLOWの「River2」を意識して作った製品のように思います。ここでは主にBLUETTIの製品ページからスペックを書き出し、「River2」のスペックをカッコ書きの中で紹介することで具体的に比較してみたいと思います。

容量        204.8Wh(256Wh)
バッテリー     リン酸鉄リチウムイオン電池(同)
充放電サイクル数  3,000回以上(同)
AC出力       2×100V/3A、 合計300W(同)
瞬間最大      600W(同)
電力リフト     600W(450W)
USB出力      USB-A × 2 USB-C × 1・100W(USB−C出力は60W)
DC出力       12V/10A(12.6V 8A)
USB-C入力     なし(最大60W)
ソーラー入力    12~58V、最大200W(110W, 最大8A)
DC入力       12/24V(11-30V)
パススルー充電   対応(同)
重量        約3.6kg(約3.5kg)
保証期間      5年(同)

これで定価が3万円弱、セール時の最安値(AC2Aは初売値)が約2万円と、価格ではほとんど同じです。容量とUSB-Cでの充電をしたいという方や、ここには書きませんでしたがアプリを使うとシガーソケットからの入力をセーブできる機能が付いていますので、この辺の機能を使いたい場合にはRiver2の今後のセール価格を見ながら今後比較していけば良いと思います。

対してAC2Aのポイントは、200Wのソーラーパネルで充電時間を早くできるということと、USB-C端子の出力が100Wなこと、電力リフトで対応する家電が増えるというところでしょうか。個人的にはシガーソケットから充電して旅を楽しむならその辺の機能が充実していて、いざという時には汎用の充電器(パソコンやスマホ用)も使える事にメリットを見出すならRiver2が有りですが、ソーラーパネルからの充電が中心であれば、AC2Aをおすすめします。私のように最初は小さなパネルでも、後から買い足して2枚のパネルをつなげることで100ワット以上の出力を得ることができますので、その太陽エネルギーを使えるかどうかは、ポータブル電源の仕様によって変わり、それは買い換えないとどうにもなりません。初めての一台をとりあえず買い、今後もう少し容量の多いポータブル電源を買いたいと思っているなら、将来的な事を考えてAC2Aの方が後で後悔しないと思います。

昨日からAC2Aはセールを行なっていて、19,800円という価格で予約販売を行なっていますが、正直言って安く、今後セールがあってもこの価格以上は下げないのではないかと思います。ですから早く買ってしまっても後悔しませんし、今後のECOFLOWの販売戦略の中で、River2の価格を見てから買うのも悪くない選択だと思います。ECOFLOWは価格だけでなく、専用バッグをサービスするような企画もやっていますので、持ち運び用にバッグを欲しい場合にはRiver2の方がトータルで安く買えますから、色々と購入に悩むのではないでしょうか。

どちらにしても、このくらいの容量のポータブル電源であっても、スマホやパソコンを車内で使ったり、200~300Wくらいの調理家電を使ったり、夏はDCモーターの扇風機、冬は電気毛布を使うくらいなら十分使えますので、2台のポータブル電源を時間を置いて購入することでローテーションして使うのも十分に有りだということもあります。

個人的にはこのクラスのポータブル電源が普及していくことによって、もっと気楽にソーラーパネルからの充電をすることが当り前になれば、個人レベルで長期停電時の電源を確保できることになるので、他のメーカーからも対抗する商品が出てきてもらいたいと思います。


持ち運びしやすくいつでも水やお湯からお茶を作れる「茶ッキー」入手

前回触れました、マーカーペンを模して粉末茶をどこでも飲めるようにしたアイデア商品、「茶ッキー」を購入してきました。見付けたのは、新幹線も停まる静岡駅構内で、新幹線の改札をまっすぐ出るとグランドキオスクがあるのですが、その奥に様々な静岡のお土産や工芸品を置いた「駿府楽市」というコーナーがあるのですが、その中にひっそりと置かれていました。ちなみに置いてあったのは緑茶のみだったので、烏龍茶やほうじ茶を出先で飲みたい方は販売元のサイトからたどるか、島田市の各所で見付けるかということになるのですが、粉末茶を使い切ったら改めて補充するようなものなので、緑茶用のものを購入しても大丈夫だと思います。

購入した証拠として、改めて写真を紹介します。色々調べたところ、製造元は過去に同じペンタイプの「ゆかり」を三島食品から「ゆかり ペンスタイル」という形で売られているものと同じ容器を使っているようです。ゆかりを持ち歩くというのも、なかなかインパクトが有って面白いですが、今回この茶ッキーを手に入れたことで、普段の生活の中でも冷茶や温かいお茶を出先で飲むためのグッズとして有用ではないかと思います。

商品の形やコンセプトを見ると、ウケ狙いと思われるかも知れませんが、ペンと同じように胸元に付けるというような事はしなくても、いつものお出掛けセットの中に忍ばせて持っていくと便利です。それこそ、高速道路のサービスエリアでは冷水および熱湯が入手可能です。最近は給茶機が無く冷水のみという場所もありますが、冷茶でも良ければ、自分で冷茶を作って飲めるのはお茶好きな私としては有難く、手に入れられて良かったと思いました。

私の場合、味や色の付いた飲み物を直接ボトルに入れて持ち運ぶことは基本的にしません。例外としては洗えば匂いが取れるナルゲンボトルに入れるような場合はあるものの、特に熱い飲み物を飲むために持ち出す場合には、お湯を使って飲み物を作るのが普通なのでそのやり方は変えないつもりでいます。今回緑茶についてはこれ一本とコップ付きの真空断熱ボトルで間に合ってしまいそうなので、今後が楽しみになってきました。


ブルーティの新しいポータブル電源の小容量タイプ「AC2A」に期待する

ポータブル電源の選び方には色々ありますが、容量が多いものは高額で、さらには大きなソーラーパネルをセットで揃えると結構な値段になってしまいます。外でも家と同じような家電を使いたい場合には家庭用のコンセントと同じ1500Wの出力が可能なくらいの大きさのものが欲しいということになるのかも知れません。

私の場合は元々、車中泊をする場合、大掛かりなサブバッテリーシステムを導入することなく、単三・単四のエネループで使えたり、モバイルバッテリーで何とかなりそうなところでしばらく外での電源については考えてきたのですが、電池が電気自動車の普及とともに急速に進化する中で、リチウムイオン電池のような爆発の危険のない「リン酸鉄リチウム電池」が採用されたポータブル電源は製品寿命が10年とも言われているので、ある意味安心して使えるようになっています。

私は、そうしたリン酸鉄リチウム電池搭載のポータブル電源を、主に200Whくらいの小容量のものを複数持っているのですが、これは今使っているソーラーパネルとソーラーパネルをぶら下げているベランダに日が当たる時間の関係で、充電をそれなりにできる時間がせいぜい4~5時間くらいという制約があり、これも複数あるソーラーパネルをつなげて使っても、入力は晴天時でも140Wくらいしか出せないことが理由になっています。天気というのは気まぐれで、晴天だと思っていても雲が出てくると充電出力は半分以下に低下することも少なくないので、空の状態から一日(最大4~5時間)で満充電にするには、容量はやはり200Whくらいのものがちょうど良いわけです。

私が最初に購入したのがエコフローのRiver2という256Whのポータブル電源で、今も便利に使っているのですが、不満に思っている点もあります。一番残念なところは、ソーラー入力が最大110Wまでしか対応していないので、二枚のソーラーパネルをつなげて最大値が出たとしてもそれを有効活用できないのです。

今回、ブルーティから2023年11月に発売になるというAC2Aという製品は、容量こそ200Whと少ないものの、大きさや重さはRiver2と同じか、一回り小さいぐらいの小型化に成功しています。ブルーティの他のモデルにもある「電力リフト機能」は、小型にも関わらず最大600Wまでの家電をワット数を下げて使えるようになっていて、最大450Wまでの製品しか使えないRiver2よりも使える範囲が広くなっています。さらに、ソーラーパネルからの入力については最大200Wまで入力可能なので、私の現在の環境ではある意味ベストな選択だと思えます。

ただ、問題は価格がどのくらいで出てくるのか? ということですね。ちなみにRiver2については、セールではあるものの2万円そこそこで入手していますし、現在出ているブルーティのEB3Aもセール時には2万3千円くらいで入手可能なので、通常価格はともかく、セール時には2万円以下で購入可能ならその時点で買っちゃおうと思っています。発売当初にまずはセール価格で出てくると思いますが、その際、予想価格より高いようなら、年末年始のセールになるまで待とうかなと思っています。ただ、このくらいの容量でもスマホの充電をしたりパソコンを使ったり、さらには車中泊用に使える「ちょよっと家電」のような調理家電は使え、さらに言うと車載用冷蔵庫もそれなりに電源なしで使い続けることができるので(その際はACコンセントでなくDCのシガーソケットから給電した方がロスが少なく長時間利用できます)、少ない消費電力の家電を探していざという時の調理や車旅に使おうとしているなら十分ではないでしょうか。

車中泊の旅では、このくらいの大きさのポータブル電源は、走行充電が比較的短時間でできるということも大きいですね。ソーラーパネルを持っていなくても、複数のポータブル電源を走行充電しながら使えば、うまいことローテーションさせると車中泊の規模にもよりますが、ご飯を炊いてお湯をわかすぐらいなら十分です。まだ発売前なので基本的なスペックぐらいしかわかりませんが、今後売出し価格からセール時にどのくらいまで買いやすくなるか、じっくりとウォッチしていこうと思っています。


ポータブル電源とソーラーパネルを買っただけでは節電は難しいが考え方を変えることで電気代も安くなる?

NHKのクローズアップ現代という番組で、2023年10月4日の放送された家庭内太陽光発電を行なっている家庭について取材をしていたのに目がとまりました。私だけが焦ってソーラーパネルとポータブル電源を導入して頑張っていたわけではないことがわかり、ほっとしたというのが正直なところです。取材を受けていた家では、ベランダに早朝から折りたたみ式のソーラーパネルとポータブル電源を置き、毎日ほったらかしにしてポータブル電源およびLEDライトを充電するのが日課だそうです。

2023年7月(まだそれほど暑くない時期)には前年と比べて5千円くらい電気代が安くなったそうですが、室内の電気を消してその代わりにソーラー充電したLEDライトを天井からつり下げて使い、エアコンや大型冷蔵庫などはポータブル電源ではなく家庭用のコンセントから使うと割り切っているそうですが、晴れの日はともかく、取材日の曇りの日ではポータブル電源は0から35パーセントまでしか充電されていませんでした。

取材を受けた方のソーラー充電セット(ポータブル電源とソーラーパネル)の価格はトータル6万円くらいで購入したといい、私が見ただけではありますが、ポータブル電源は300~400Whくらいでソーラーパネルが100Wくらいかなと思いました。それだけで月5千円電気料金を節約するというのは、ポータブル電源をソーラーパネルで充電して使ったからというよりも、家の証明をソーラーパネルから充電した電気を使った明かりに切り替えるなど、ポータブル電源とソーラーパネルのセットを購入したことにより家庭での電気の使い方を見直すことで、電気の消費量を節約できたからなのではないかと私には思えました。

それはそれで素晴らしい事だと私は思います。私の場合でも、家庭内での電気消費量全てをポータブル電源からの電力供給でまかなうことは自宅においては難しいと思っていますが、小さなポータブル電源にためて使う際に、一気に残量が減っていくのを見ると、家庭用の電気をきちんと供給してもらう有難さを感じますし、いつでも当り前のように使えるという今の状況についても考えるところがあります。

現在、イスラエルとパレスチナではかなりの緊張状態になっていますが、戦闘状態になる前にパレスチナで生活する非戦闘員の人が困るようなライフラインの供給を止めるような事を実際に目にしてしまうと、そうした力から自由になるためには、まずは電気にそこまで依存しないでも生活できるような方法を考えるということと、自分の住む環境の中でソーラーパネルを使って電気を作り、その範囲内で何とかできるような方法について模索することは、今後においてどんな悲惨な状況がこの日本で起こっても電気が全く使えないというストレスはなくなるでしょう。

ただ、何を用意していても戦争は駄目ですね。今回の空爆されたガザ地区の様子を見ていても、元から電力の供給が不安定だったためか、市街地には少なくないソーラーパネルを設置している建物があるのを映像で見ましたが、爆撃はソーラーパネルを破壊し、充電池の機能を停止させます。発電セット一式は重いので、それらを持って逃げることになってももたもたしていれば逃げ切れない事になる恐れがあり、折角の太陽からの恵みを受けられない状況を戦争にともなう破壊は作り出してしまいます。現地で被害を受けている方の状況が改善されることを祈るとともに、日本がそうした争いに巻き込まれることが無いように願わざるを得ません。


太陽光で水を温めてお茶を飲む分くらいの量を作る日常的にも使える仕組みを実践してみました

先日のブログで紹介した、ペットボトルを太陽光で温めて利用できる仕組みを実際に作ってみました。たまたま自宅に捨てずに置いてあった発泡スチロールの箱を使い、これも通販で購入した箱をつぶしたダンボールをくり抜いて発泡スチロールの箱に合う蓋を作りました。

あとは、発泡スチロールの内部にアルミホイルを敷き詰め、蓋の穴の部分にはラップを張ってテープで止めて完成させました。中に入っているのは水を入れるためのペットボトル(1Lと500mlの2本)で、これには熱を吸収しやすくするため、全面に黒色の布テープを巻いてあります。

たまたま昨日が休みだったので、朝日が当たるくらいの時間になったらベランダにその箱を出し、ラップの面に日が当たるようにしてしばらく放置します。中は一応温室のようになっていて、熱も発泡スチロールになっているので、蓋の面は熱くても発泡スチロールの方は熱くならず、それなりにペットボトルは熱くなっているようです。お昼くらいになって中のペットボトルに触ってみると、ペットボトル表面はかなり熱くなっていて注ぐとわずかに湯気が立ちました。ただ、温度は計ったわけではないですが60℃までは行っていない感じで40~50℃といったところでしょうか。

とりあえず、真空断熱ボトルに保存し、夕方になったら多少ぬるいもののそれなりに温かい水をガスで沸かすような感じの流れになりますが、災害時の事を考えるととても心強い準備にはなると思います。さすがにこの装置に放置し続けたとしてもカップラーメンを作るには温度が足りませんが、ちょっとぬるめのお茶くらいだったらそのまま飲めるくらいではあります。ただ、同じ太陽からの光で発電するソーラーパネルで作った電気をポータブル電源に充電しておけば、電気ポットで沸騰させるためのエネルギーは少なくても良くなりますし、沸騰したお湯は真空断熱ボトルに入れておけば、お茶を飲むくらいなら1日くらいは温かさを保つことができます。

災害時の天候によって左右されるものの、こちらは単に日に当てて熱を受けるだけなので、ソーラーパネルのように影が入っても問題なく熱くなりますし、今の時期はあまり恩恵はないですが、水が冷たくなる真冬の時期であれば、ある程度水の温度を上げることができるだけでもありがたいものです。
基本的には災害用という感じのものではありますが、休みの日のお昼用のお茶を飲むような場合には、これで自分が飲む分だけ水を温めて、少しぬるいお茶を飲むだけなら全くエネルギーを使わなくて済むというのは、実に有難いですね。同じような装置は主に家にあるものを使って簡単に作ることができますので、興味のある方はぜひ試してみてください。