カテゴリー別アーカイブ: 防災対策と車中泊

避難時に車中泊のできる環境を作る必要性

東日本大震災や熊本地震で避難生活をする中で、車中泊を続けることに注意が必要という話は様々な場所で出ていたと記憶しています。昨日ラジオで防災についての一口メモを毎日紹介しているコーナーを聞いていたのですが、防災について考える中で、あくまで車中泊ではエコノミークラス症候群に注意してシートの段差を埋めたり、ずっと車内にいないで運動の時間を作ろうといったような、車中泊すること自体を最初から問題視するような意見が主流になっているようです。

この点については、すでに車の中でテントより快適に寝られる環境を作っている方にとっては、決してエコノミークラス症候群になるような環境ではないので、関係無い話ではあります。ただ実際の避難所周辺の駐車場では、相当無理な姿勢で何日も車中泊を続けている人達がいることも事実なのです。そんな人達が少しでもエコノミークラス症候群によって血栓ができる可能性を下げるため(状態によっては命の危険もあります)、車中泊している車全部に声掛けをせざるを得ないところもあるということを理解することも大切です。

その上で、エコノミークラス症候群になる心配のない車中泊というものがあるということを(実際問題、車内環境を飛行機のビジネスクラスやファーストクラス相当の環境にできれば窮屈な形で寝ることもないので)、行政の方々やボランティアで被災者の健康に気を遣ってくれる人達に知らせていくことも必要になっていくでしょう。

災害時にエコノミークラス症候群になる可能性のある車中泊を続けてしまう人というのは、日ごろレジャーで車中泊を本格的にしたことがないケースが多いと思います。なぜなら、夜に車中泊をして翌日遊ぼうという計画を立てていても、ぐっすり寝られる環境を作っていなければ、体の節々が痛くなったり、睡眠不足で心からレジャーを楽しめないと思うからです。仕事終わりで金曜の夕方から夜に掛けて車で出発し、できるだけ土日までの休みを有効に使おうと思って車中泊を考えていたところ、実際に車の中で快適に寝られないなら、どのように解決するか方法は大きく分けて2つあります。お金を掛けて宿泊場所を確保するか、車を変えるか工夫して快適に車中泊できるための設備投資をするかです。

基本的には前者を選ぶ人がほとんどだろうと思います。しかし、大きな地震や豪雨などで自宅から逃げた後の事が心配だというのなら、自分の車を災害時の避難所にするという考えを実行に移すことで、家族全員が手足を伸ばして寝られる環境を作れば、そのスペースはレジャーにも災害対策にもつなげられます。荷物置き場にはレジャー用のグッズだけでなく支援物資がやってくるまで家族での生活ができる「非常用持出袋」の中に入れるようなものをコンテナの中に入れておけば、自宅にいて罹災した時だけでなく、先日にもあった雪や大雨で道路が通行止めになり立ち往生した場合の食べ物やトイレの心配をしなくて済む心強い備えとなります。

特に小さなお子さんやお年寄りが家族にいたり、ペットを飼っているご家庭については、一部の家族でも車中泊できる環境を作ることについて考えていた方がいいように思います。大きな体育館のような場所でたとえ仕切りがあったとしても赤ん坊の鳴き声が他人の睡眠を妨げてはいないかと気になるものですし、行政が用意してくれた毛布だけでは体が痛くて寝られないお年寄りがいたり、いつもは家族だけしかいない室内で飼われていたのが、急に知らない人が大勢いることで情緒不安定になるペットの事を考え、周辺の人とトラブルにならないためには、簡単に個室が作れる車中泊がやはり便利なのです。

ただし、しっかりとした準備をしないで、単にシートを倒しただけの形で寝るようになっては、かえって体調を崩しますし、避難所運営者やボランティアの「車中泊をやめて下さい」という声に対処することができなくなります。もしどうしても快適な車中泊のできない環境になった場合、車はペットの住みかにしたり物置きとして使用し、それとは別に家族全員が手足を伸ばして寝られるくらいの広さのあるテントを購入するのも一つの手です。その際、地面にテントを張ってそのままではとても寝られませんので、安いものでいいのでキャンプ用の銀マットの上に布団を敷くようにするなどの配慮も必要になります。お子さんが小さければ、テントを購入してからどこかキャンプに行ってそれを避難訓練と兼ねて行ない、家族だけできちんとテントが張れるのか、テントの中でぐっすり寝られるのかなどシミュレーションを行ないながら家族旅行というのもいいのではないでしょうか。

個人的には車の中に快適な環境を作る方が、急に雨が降ってきても慌てる必要がないので、テントを張るところから十分にレジャーとして楽しめない方は(^^;)、少しずつでもこれから車中泊をエコノミークラス症候群の心配なく行なえる環境を整えてみることをおすすめします。


乾電池利用の際の電池本数と「角型ランプ」

私がこのブログを始めた頃には、デジカメの電池としてアルカリ乾電池を使い捨てするような製品も多く、まだ充電池対応のなかった各社のデジカメに充電可能なニッカド電池を入れて使うことでゴミを出さず電池代も節約することができていました。

その後、デジカメの電池は充電可能で扱いやすいリチウムイオン電池やリチウムポリマー電池に置き換えられ、乾電池も使えるデジカメ自体がなくなって行きましたが、ラジオやライトを始め、まだ乾電池で動く家電も多く、充電池の方も三洋電機が「エネループ」を発売してからは、今まで電池を使い捨てていたこともしなくなり、ゲーム機のリモコンなども含めて単三や単四電池が使えるものはほとんどエネループでまかなうようにしています。

そんな中で車中泊や災害時に役立ちそうなアイテムとしてはやはりラジオとライトが双璧をなします。基本的には単三にしても単四にしても、2本・4本という偶数本で動くものが過去には主流だったので、充電器を使う場合には最大4本同時充電できるものでは4本充電して4本まとめて使うか、2本ずつ使うなどしてローテーションを組んでいたのですが、ブログで様々な電池を使った製品を使っていくうちにその状況も変わってきました。

これは、特にライトの劇的な変化によってその様子も変わってきたと思うのですが、それが電球からLEDへの光源の変化だと言えるでしょう。白色LEDの場合は4V前後あれば十分に使えるので、アルカリ電池一本だと1.5Vになり(エネループの場合は1.2V)3本使うと4.5V(エネループの場合3.6V)となり、LEDを光らせるなら十分な電力になります。2本では足りないので電圧を上げる回路が必要になり、さらに余分に電力を使うので利用時間にも影響が出るので、最少にして最大の効率を発揮する本数が3本ということに変わってきたということなのだそうです。さらに単一や単二という容量の大きな電池を使わなくても、単三でも十分になってきています。

もちろん、4本使うようにもできるそうですが、乾電池の場合は一本増えればその分本体も大きく重くなるので、3本で使える製品が普通になれば3本ずつローテーションを組むように変えていけばいいだけなので、今後電池を使う製品を購入する場合は、3本の電池で動くものを多く購入すれば、一つの製品で電池が切れた時に、別の製品に入っている電池を全て入れ替えてもすぐに使えますし、3本ずつ充電をしたセットがあればすぐに使えます。

今回、こんな事を書くのはパナソニックが昔の松下電器の時代、1927年にナショナルブランドで発売した「角型ランプ」をLEDの2ウェイランプとして復刻発売するというニュースが有ったのですが、このランプで使用する電池も単三が3本のタイプだということがわかったからです。

手に持って使えるハンドルが付いていて、遠くまで光を届かせたり、本体の底にもLEDが入っていてランタンのようにも使えるようになっているそうです。電車の車掌さんがホームで使っているようなライトなのですが、ちょっと面白そうなライトです。まだ現物を見ていないので何とも言えないのですが、こうしたライトには何より耐久性が大事だと思っているので、店頭に出てきたら特に電池を入れる構造とスイッチ部分を見て、今使っているGENTOSのランタンより作りがしっかりしていたらいいなと思っています。

単三3本仕様といえば、外部入力端子としてUSBのBタイプのコードが使える5Vで動く中国製のラジオもエネループ3本で十分に動きます。日本製と比べて小型ですが短波やワイドFMもカバーするので、現在は単三3本を使う家電製品としてLEDライトとラジオとの間でローテーションをするのが効率よく使え、4本セットのエネループが一本余ったら手持ちのモンベルのヘッドライトが単三1本で使えるので、いざという時に備えて置いておくか、4本のセットを3つ購入し、3本セットを4つ作ってローテーションしていくかということも考えます。

充電する場合でも4本充電するより3本の方が充電時間が少なくて済みますのでメリットは出てきます。災害用に揃えているグッズについても改めて見直し、使っている電池の本数によってどの製品を非常用持出袋に入れるかということも考えておいた方がいいのかなと思っています。


仕事用にも背負えるバッグがあった方がいいか

先日の東京周辺を襲った雪の映像を見る中で、あまりにバスやタクシーが来ないので家まで歩いて帰ろうとしている人もいたようですが、その場合ちょっとした問題が出てきます。普段仕事の往復で使っているバッグが片手でしか持てないようなものだと、バッグを持ちながら歩くのは大変です。さらに女性の場合には足元がハイヒールのような場合は、そのまま十数キロとかを歩き続けるのはかなり大変だと思います。

私が旅行に行く場合には登山用のデイパックに荷物を詰めて出掛けるのがセオリーなのですが、さすがにそうしたバックパックを仕事のお伴として使うのにはちょっと躊躇するケースがあったりします。そんな中、そろそろ店頭に出ているのではないかと思うのですが、最近よく見るスクエア型のバックパックとしても利用可能なバッグの新型がデサントから出たという新聞記事を見たのでネットで調べてみました。

http://www.descente.co.jp/jp/press_releases/post-44077.html

プレスリリースの内容では28リットルと比較的大きく、パソコン用のポケットと保護パッドが付き、アタッシュケースのように横にして持ったりすることについても考えられた設計になっているようです。本体サイズはW30×H48×D16cmということで、飛行機の機内持込手荷物としても大丈夫そうです。個人的にはさらにキャスターが付き、雨が降った時用にカバーが付けば言うことありませんが、登山用だけではなくこうしたタイプの背負えるバッグも一つ持っておくと便利そうです。

限られた荷物を有効に使うためには、このバッグの中に衣類やタオルを入れて枕代わりにするにはきっちりとした四角いバッグというのは使いやすいですし、車内で片付ける場合にもすっきりと収まります。

同じ四角いバッグでもメーカーのロゴが大きく入っているようなタイプの製品だと、やはり仕事で持って行くとこれから遊びに行くのではないかと思われるかも知れないのですが、この製品はデサントのロゴもそんなに目立たないところに小さく入っているだけなので、やはり日本人のニーズを考えて作られたのではないかということが考えられます。

このようなバッグに少なくとも「傘」「ポンチョ」、必要に応じて折りたためる「ウォーキングシューズ」を入れておけば、今回のような雪の日であっても何とか荷物を背負ったまま歩いて行けるところまで行こうという気になれるかも知れません。首都圏にお住まいの方でなくても、フォーマル的にも使える背負えるバッグというのは災害対策としても一つ持っていると何かと便利なので、今回紹介した新製品とともに他社の製品も含めて機会を見つけて調べてみようかなと思ってきました。


異なる地点で同時に地震が起きた場合の緊急地震速報

たまたま昨日の午前11時過ぎにテレビの生番組を見ていたら不意にスタジオ内でサイレンが鳴り、緊急地震速報が関東で出たことがわかりました。しばらく時間が経ってもスタジオ自体が揺れることは少なくともテレビの画面を見ていてもなかったですし、たまたま岩盤の厚い部分で起こったか、かなり震源が浅いところで起こったからなのか(予想震度は震度5強だったと後にわかりました)大きな震度でもなく良かったと思ったのですが、その後びっくりするような報道がされました。

最初に出た地震速報の震度は茨城県で震度3ということだったのですが、震源地が富山県で、震源の深さが20キロと浅く地震の大きさを示すマグニチュードはM3.9くらいで、なぜ富山で地震があって緊急地震速報が関東だけに出たのか(富山には出ませんでした)ということを不思議がっていたのですが、この話には続きがありました。

最初は震源の近くの富山で震度の表示はありませんでしたが、しばらくして富山県能登半島でも震度3の地震が起こっているということが報道されました。で、その後で改めて出てきたのが富山の地震よりも規模の大きい茨城県沖を震源とするM4.4の地震の情報だったのです。

気象庁の発表では、ほとんど同じ時間に日本国内の2ヶ所で地震があったため、警報を出すシステムが2つの地震をまとめて大きなエネルギーが起こったと錯覚したのではないかという見解を放送していましたが、茨城でも富山でも地震の大きさとともに被害についても大した事はなかったようなので、まずはほっとしたというところでしょう。

しかし、今後の緊急地震速報のシステムについて、もし南海トラフを震源とする地震が起きた場合、今回の地震と同じように関連する地震が一ヶ所ではなく静岡や高知という感じで少々離れた場所で小規模の地震が起こってその前ぶれを検知した場合、いよいよ南海トラフを震源とする大地震が来たかのような巨大地震がこれからやってくるような速報の動きをするのではないかとふと不安になってきます。

過去静岡を震源とする震度5強の直下型地震に襲われた時も、画面に日本地図が出て、東海地震の震源域に「×」が出ているのを見た時には正直これで自分や身の回りが終わったと思いました(^^;)。テレビでの緊急地震速報というのは、予想より小さなゆれが来ることが何回も続いたとしても本当に甚大な被害が出るような地震はいつ起きるかわかりませんので、たとえ外れ続けたとしてもこれからも出し続けて欲しいですが、ただ、今回のような明らかなシステムの誤動作が疑われるような発表の仕方は勘弁してほしいです。

今後の事を考えると、まずは今回の緊急地震速報が出た経緯を確認してもらうとともに、複数の地震エネルギーをまとめて大きな地震ととらえて警報を出さないように、気象庁の方々には改善をお願いしたいと切に思います。


避難所を使いたくない方に車中泊環境の整備のすすめ

このところ報道されるニュースで気になることがあります。テレビで大きく取り上げられるニュースというのは、潜在的にどの地域でも似たような話があり、一つのニュースをきっかけにして同じような事件が拡大して放送されることはよくあります。その一つが「あおり運転」による事故であり、もう一つが地方議員や首長による迷惑行為です。

特に、自分が行政の長であったりそれなりの権力を持っていることを前提に嫌がらせ行為や女性に対するセクハラ行為を繰り返す事が本当にあるのだとしたら、それは今後の事を考えると被害者が泣き寝入りしやすい状況になった時のことを考えるとすぐさま職を辞して責任を取っていただきたいと私などは思います。

これは、阪神淡路大震災の後から問題になりながらもマスコミはあまり大きく取り上げることがないことで多くの人が知る問題にはなっていませんが、避難所にいる女性(過去の事例を調べたところ、幼児から中高年まで年令によって行為が止まることはありません!)に対してセクハラやセクハラ以上の暴行行為などが普通に起こっていたり、目かくしのためにダンボールで壁を作っているのに、わざわざその近くを歩いて壁の上から女性の授乳している姿や着替えを除く輩がいたり、夜には使っている毛布の中に入ってきて、声を挙げても避難所の中ではむしろ行為を行なった男性の方に「そんな気持ちもわかる」と同情する声があったり、とりたてて若くない年齢なので被害の声を挙げにくいという雰囲気があったりして、なかなか避難所全体としての問題にはなりにくい事があり、それは熊本地震の時でも変わらなかったと言います。

私のいる静岡県では県警の職員が避難所に暮らす人々から聞き取り調査を行ない、このような問題があるということについては把握しているという報道が最近あったのですが、実際、犯罪行為くらいになれば取り締まれると思うのですが、大声で猥談をしていたり、子供達がいる前で堂々と成人雑誌を読んでいるような場合、どこまで避難所の治安が保たれるのかはちょっとわかりかねます。

さらに、もし今報道されているようなセクハラ市長や市議が、避難所を訪問しながら好みの女性を物色し、個人に誘い込んで許しがたい行為を女性に対してしようとするようなことも、単に想像上の話だけでなく実際に起こっても何らおかしくないと言えるでしょう。また逆に、気弱な男性を狙って女性や女性とグルになった男性がセクハラ事件をでっち上げるような事も起こる可能性は皆無ではないでしょう。

東日本大震災の時には、「車中泊はやめて避難所に行こう」と主張される方の意見が新聞にも載りましたが、その発言自体は間違ってはいないものの、避難生活前の生活パターンを維持するためには、自らの生活を同じフロアにいる人全てに晒すような避難所での生活というのはセクハラを受けるような人でなくてもストレスが激しくなると思いますし、車中泊での避難生活を続ける事について、強制的に止めさせることは今後もできないと思います。大切なのは車中泊をする中でも血栓が発生しないような環境整備こそが問題になると思います。

ですから、そこまでひどくない台風のようなすぐに避難所から自宅に戻ることができる中で、念のため自宅から避難するような場合を除くと、長期間における避難所生活が続くと予想される災害に備えて、避難所に依存しない準備をする中で、車中泊の環境を確保することが今後は大切になると思われます。

普段の生活をどうしても避難所で行なわなければならないような場合でも、車の中で着替えや授乳ができるように外から覗かれても大丈夫なように窓に目張りができるようなものを揃えておいたり、家族の中の女性だけでも車の中で中から鍵をかけて安心して寝られるように、平面の寝床を確保するための段差をなくす工夫をするのもいいでしょう。同時にキャンプ用のテントも用意し、夏の時期には家族で寝たり着替えに使えるようにしておけば、避難所内で起こる問題のいくつかは解決することができるでしょう。

避難所を管理する側としても、スタッフに女性を置き、小さなセクハラ騒ぎであっても直接本人に対して注意を行なうことによってそうした行為がエスカレートをすることが防げると思いますので、他の場所で実際に起こった避難所でのトラブルを教訓にしてしっかり対処していただきたいですが、被害者の立場として管理者があてにならなかったら直接警察に連絡をするとか、そこまで強い態度に出ることも考えておくべきかとも思います。

避難所での生活というのは日常とは違う「非日常」の世界です。避難所内では「このくらいの事はしょうがない」と思うことでも、災害を受けていない地方では「とんでもない事」と思えるようなひどい事である事は十分に有りえます。

避難所の管理者や地元の警察に相談しても埒が明かなかった場合、もし日本国内の他の地域に知り合いがいて、避難所生活の中でおかしいと思う事を見聞きした場合、たとえ自分の事でなかったとしても、まずはネットなどを通じて被災者以外の人の意見も求めてみましょう。自分の感情の赴くまま、SNSなどで直接こうした行為に言及するのもいいですが、まずは色んな人に相談した後にした方が、告発者の方に言われなき非難を受ける可能性を排除した上で、きちんと発信することができます。ネット上で相談すれば、自分が告発しなくてもその内容を見た他人が勝手に動く可能性もありますので、本人が特定されない中で問題が解決する方向に向かうかも知れません。

恐らく、この種の問題は現在に至るもまだ仮住まいの仮設住宅に住んでいる方々の間でもなかなか言い出せないストレスの一つとして今でも苦しんでいる方はいるのではないかと思います。災害を受けていない地方に住んでいると、そういう事があるのかということすらもわからないものですが、生活に関わるストレスであるだけに現地マスコミの方々には継続して発信して行って欲しいものです。


ガステーブルの動作についての意外な盲点

自宅のライフラインというのは、現在上下水道と電気・ガスがあります。電話については有線だけでなく携帯電話もあってお互いにバックアップ体制が取れるのでそんなに心配していませんが、水道・電気・ガスというのはやはり使えなくなると困るので、車中泊で出掛けるための準備をしつつ、災害時にも転用可能なものを用意しているのですが、つい先日、一つの盲点によってちょっと困ったことがありました。

自宅の調理にはプロパンガスを使っていて、過去大きな地震が周辺で起こった時でも、ガス管が外れていたり亀裂が入っていないことを確認した後で緊急停止したプロパンガスの利用をリセットにより再開し、例えば停電になっていてもガスだけは使えるような環境にあるのですが、先日急にガステーブルが点火しなくなりました。

昔の、ひねってガスを出すガス台であれば点火装置が使えなくても学校の理科の実験で扱ったガスバーナーを点火する要領で、マッチやライターを別に用意しておけば使うことができますが、最近のガステーブルはそのような事は安全のためかできないようになっていて、点火装置を使うためには単一の電池2本が必要になります。しかし、その日は朝起きてからお湯を沸かそうとしたらスイッチを押しても全く点火する状況ではなくなってしまったのです。

この時点で朝の7時頃で、単一電池を買いに行くのにコンビニを目指せば何とかはなったのですが、その前に大量に溜め込んである単三の充電式のニッケル水素電池に単一用のカバーを被せ、ガステーブルに入れて試したのですが、充電池の1.2Vという電圧と関係があるのか、満充電しているはずのエネループを使っても点火ができませんでした。

こうなると、やはりガステーブルが使えなくなった時にすぐに動かすための、単一電池のストックが必要になってくるということを実感しました。ガステーブルには単一アルカリ電池使用との表記がありますが、緊急避難的にはマンガン電池でも点火することは自宅のガステーブルでは可能でした。100円ショップに行くと、大体100円で購入できる単一電池はアルカリ電池で1本、マンガン電池で2本というところですが、基本的にはアルカリ電池を使いつつ、いざという時のためにマンガン電池も2本セットで用意しておくと石油ストーブの点火装置や電動の灯油ポンプ用にも流用できますので、常に単一電池のストックを2本用意しておくことは、多くの家庭にとって無駄ではないように思います。

今回は朝7時からしばらく耐え、近所の100円ショップが開く10時まで待って買ってきましたが、もしかしたらガステーブル自体が壊れているのではないかと思うほどいつもはできている点火ができず、疑心暗鬼にもなってしまいました。

今回は普通の生活をしている中でのトラブルだったため、あえて100円ショップの開店を前にしばらく待ちました。当然、自分が何も急く必要がなければそれれでいいいわけですが、災害時にはこうした電池のようなものは最初に市場から消えることが予想されるので、備えておく必要というものはあると思います。

ちなみに、今使っているガステーブルでは専用の鍋をせっとすると自動炊飯が行なえ、炊き上がったら自動で火が消えてくれる機能があります。電気炊飯器と比べると短時間で炊きあがり、味も火力のせいかいいような気もするので、もし停電時でも使えれば使いたいところです。もちろん、カセットコンロやキャンプ用のコンロも用意はしてありますが、毎日自動炊飯でお米を炊いていると、やはり鍋に付いて火加減を変えながらたくというのはけっこう大変です。
私の場合と同じように、自動炊飯が可能なガステーブルを使っていらっしゃる場合には、停電時でも使えるガスの優位性を生かすためにも、電池のストックは切らさないようにしていざという時に備えることをおすすめしておきます。


手回し防災ラジオは生活圏内に置いて使おう

災害が起きて電気が使えないような場合に備え、市販の電池を入れて使うのではなく内蔵されている充電池(ニッケル水素電池が主流)に充電することで電池そのものが入手できなくても使えるラジオを購入し、万が一の場合に備えている方も少なくないのではないかと思います。

これは防災用品全般について言えることですが、一度購入したことで満足してしまうようだと、本当のいざという時には役に立たなくなることもあります。一番ありそうなのが備蓄用の長期保存のできる食料を買ったとしても、ふと気付いたら賞味期限が切れていて食べずに捨てざるを得なかったということも当然起こり得ます。災害時に使うべきものをひとまとめにして、非常用持出袋に入れて保管しておくというのは確かにいざという時に役に立つかも知れません。ただもっと実践的な準備という観点で考えた場合、アルファ米よりもパックごはんや普通のお米(無洗米も含む)という形でストックしておき、たまたまごはんがすぐに食べられない時にパックごはんをレンジにかけて食べたり、レトルト食品や缶詰も日常食べるものを中心にストックしておくことで、いざという時の非常用食品になるという考え方の方が、むだになる食品が少なくて済むということもあるでしょう。

実はこれと同じことが災害用のラジオでも起きる可能性があるという事について紹介させていただきたいと思います。

http://www.sony.jp/radio/products/ICF-B99/

上のリンクは、昔からトランジスタラジオと言えばソニーと言われた、ソニーの出している防災ラジオのこのエントリーを書いている時点での現行機(ICF-B99)についての製品紹介ベージです。ハンドルを回すことによってラジオ・ライト・スマホ充電ができ、また小型の太陽電池が搭載されていて、太陽の光(室内では不可)で充電することも可能になっています。

https://www.sony.jp/ServiceArea/impdf/manual/45823330ICF-B99.html

ただ実は、製品の紹介ページだけでは、このラジオが内蔵充電池として使用しているニッケル水素電池特有の問題は掲載されていません。以降の内容の中で引用させていただきたいと思っている内容は、上のリンクにある同機の取扱説明書(PDFファイル)に記載があるのですが、内蔵電池については以下のように書かれています。

(ここから抜粋して引用)
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・本機を初めて使うときや、長時間使用しなかったとき、電源を
入れた状態で放置したときは、充電しても持続時間が短くな
る場合があります。この場合は、充電(1分以上)、放電(ラジオ
やライトを使用する)を繰り返すと通常の状態に戻ります。
・本機を長期間使わない場合は、内蔵充電池の劣化を防ぐため、
単3形電池を取りはずし、電源切換スイッチを「単3形電池」に
切り換えてください。また、1年に1度はUSB ACアダプターを
使って満充電することをおすすめします。
・お客様による内蔵充電池の交換はできません。
——————————————————————————–
(引用ここまで)

ちなみに、ACアダプターは別売になっていまして、型番はAC-U501ADとなっています。ただ、5V1000mAの出力になっていますので、すでにスマホ用の汎用USB出力のある充電器があれば、あくまで自己責任にはなりますが、上記の注意事項にあるように年一回の充電池を活性化するための充電については十分だろうと私は思います。

それと同時に思うのは、やはり非常用のラジオというのは使いたい時に傍らに置かれていてなんぼという気もしますので、日常的に使うことも大切ではないかと思います。紹介したICF-B99に限らず多くの防災用ラジオは少しくらい水回りて使っても大丈夫なように設計されていますので、キッチンやお風呂用として使うのもありでしょうし、さらに個人的におすすめしたいのが、枕元に置いて使うという方法です。

この機種のように充電池だけでなくエネループやアルカリ乾電池が使えるものは電池を入れ替えて使うのもいいですが、枕元に置いて使う場合は、手回しして音を出すように電池は抜いておくのがいいと思います。長くアルカリ電池を入れっ放しにしておいたことで液漏れをしてしまったら大変ですし、いざという時にラジオを手回しにせず長く使いたいと思うなら、別にエネループなどの充電池を用意しておけばいいでしょう。

枕元で手回しラジオを使う事についてのメリットは、スイッチの切り忘れをしても充電池の中の電池がなくなれば自然に止まるということと、すぐ聞きたい場合にはハンドルを数回のみ回しただけでもライトの使用もできますし、ラジオから音は出てきますので、ちょっと時間の確認に使いたいというような場合でも対応が可能です。ICF-B99の場合、約2秒間に一回転くらいの速さで1分間回すと、FMなら50分、AMなら75分の間(出力約1mW).ラジオを聞くことができます。そんなに大きな音を出せない深夜であることを考えても、一般的なラジオのスリープタイマーと同じように機能するということがわかります。

このように頻繁に日常の中でラジオを使ってあげることで、全くラジオを使わないことによる電池の不活性化を防ぐことができるというわけです。もし、本当の災害が来る前に内蔵電池が使えなくなることがあったとしても、十分すぎるほど元は取れると思いますし、私自身が20年前くらいに購入した同じニッケル水素電池を内蔵した手回し発電ラジオを車内に常備しているのですが、車を停めた状態でカーラジオの続きが聞きたい時には今でも重宝して使えていますので、毎日ではなくても日常的に使ってあげることは大切だという事が私の中では実現できているわけです。

最近ではニッケル水素電池を内蔵するのではなく、科学変化によって電気をつくらないキャパシタ(コンデンサ)を搭載していて、長期間使っていなくても部品そのものが壊れない限り性能をそれなりに維持できるタイプの防災ラジオ(例えば東芝のTY-JKR5)も出ていますので、最初に購入するならこのタイプの方がより長く使うことができそうですが(あくまで充電池回りの事限定になることをお断りしておきます)、すでにこのようなニッケル水素電池内蔵の防災ラジオを持っていたり貰ったりすることもあるでしょうし、買った後でニッケル水素電池内蔵のものだと気付く場合もあるでしょう。

特にそうした場合には、災害時のみに使うという考え方ではなく、車の中に持ち込んだりキッチンに置いたり、さらに枕元に置くような形での利用をし、常日頃からラジオに親しんでもらうことによって、NHKと民放の違いはどうかとか、近くのコミュティFMはどこにあるのかとか、実際に被災した場合にすぐに必要な情報を発信する局に合わせることができるようになっていくのではないかと思います。

ラジオというのは「ながらメディア」と言う言い方をされる場合もあり、何か作業しながらでも耳に勝手に情報を入れてくれるという点でも忙しい現代においては必要なメディアではないかと思っています。ネットから情報を取方でも、違うメディア、特にテレビとの違いを感じることで、ラジオの情報がヒントになることもあるかも知れません。

そんなわけで、もし今家の中でホコリを被っている手回しハンドルの付いた防災用ラジオが転がっている人がいましたら、とにかく何回もハンドルを回した後にラジオが消えるまでかけるようなことを繰り返して、内蔵電池を元気にさせた上で、どうぞ日常の生活の中で役に立てる方法について考えてみていただければ幸いです。


海の近くの道の駅で車中泊する場合は「高潮」に注意

先日日本を直撃した台風21号の被害状況というのは、選挙の結果の報道によってなかなか伝わっていないように思います。実は、私の住む静岡県でも様々な被害が出ていて、特に高潮での被害が大きかったということを今さら知りました。

静岡県内を通る高速道路には東名高速と新東名の2本がありますが、このうち東名高速の清水インターと富士川スマートインターの間にある静岡市の由比PA付近の道路が長く通行止めになっていて、新東名か高速道路を降りることで迂回という形になってしまっています。今までも大きな台風がやってくる前後には波が道路上にかかるので必ずといっていいほど通行止めになっていた海の上を橋で渡る部分について、今回は高潮の影響もあるということで通行止めが長びいたということでした。

また、静岡市清水区にあるウォーターフロントのレジャースポットである「エスパルスドリームプラザ」でも高潮が発生し、強風による波の吹き寄せもあったのかも知れませんが、海から上がってきた水で一部の道路が完全に水びたしになっていました。もし冠水した場所の近くの駐車場に車を停めていたら最悪車が動かなくなる恐れもあり、改めて高潮の怖さというものを既に台風が過ぎ去った後に実感することになってしまいました。

この高潮ではエスパルスドリームプラザ発の水上バスの事務所が被害を受けたことで、通常運行していた三保方面の航路は運休中とのことです。こうしたことはなかなか全国のニュースでは報道されませんし、地元でも近所になければ実感がわかないというのが正直なところです。気象庁の清水港の実測された潮位のデータを見ると、台風が接近した最大の値は通常時と満潮時と比べても更に50センチも高くなっていました。さすがにこのくらいになると、冠水の被害が出てしまうようですね。

車で旅をする中で、港町にある道の駅で車を停め、遠くに見える漁火を見ながら眠りにつくなんてことをやった経験のある方もいらっしゃるかも知れませんが、大雨が降っていなくても気付いたら高潮で車が水没して身動きができなくなるような状況も十分考えられるので、そもそも台風の接近が見込まれる場合には海の近くで長く休憩したり仮眠を取ったりせず高台に移動した方がいいでしょう。ただ高台に登りすぎても土砂崩れや鉄砲水による被害に遭ってしまう可能性もあるので、周辺の地図を見ながら安全な退避場所が探せるように道路マップを用意するか、高速道路のサービスエリアに用意してある高速道路周辺マップをもらっておき、広い範囲の地形の状況をいつでも確認できるようにしておくようにも考えておいた方がいいでしょう。

また、近くの港における潮の満ち引きについてはネットで調べれは簡単に満潮の時間がわかりますので、わざわざ満潮の時間に海の近くにある駐車スペースに近づくような事にならないように、台風が近付いた時には心掛けておくことも忘れないで欲しいと思います。

ただ、そうなるとどこが安全なんだと思いますが、本当に緊急の場合には町の中まで入ってしまい、状況によっては立体駐車場の上の方に車を停め、宿泊は車の中でなくビジネスホテルを取る方がいい場合もありますし、動いている高速道路上のサービスエリアを利用するのも安心といえば安心でしょう。その後、台風が接近した影響で高速道路が通行止めになるような何かあったとしても、サービスエリアの中なら食事やトイレなどが24時間利用可能で、交通情報もパネルなどで逐一入ってくる事から、たとえ足止めされても次の行動を起こすためのタイミングを図ることができる分有利ではないかと思います。

一番だめなのが、カーラジオ・インターネット・現地道路情報のようなものを全く利用せずに、とりあえず行けば何とかなるだろうと思って進んでしまうことです。今週末にも新たな台風が日本に向かって進んできそうですし、何かあることを前提に考える方がいいと思います。高潮というのはなかなか台風の雨や風と比べると報道されにくいですが、今後は天気情報が出ている中でも、今自分のいる場所で「高潮」に関する注意報や警報が出ていないかどうかもしっかり確認した上で、その後の行動を慎重に決めるようにしましょう。


停電を前提にしたいざという時のための準備

秋の行楽シーズンとしてはこの上ない週末の三連休が、このままでは日本を縦断する台風によって多くの地域で台無しになる可能性が出てきました。かなり前から宿や交通機関を予約していた方には気が気ではないところでしょうが、最悪の場合は出掛けないという英断も必要ではないかと思います。

交通機関についてはキャンセルする日によって払戻手数料が変わってきますので、早めに結論を出した上でキャンセルして予約金を払戻すのか、交通機関が動くなら出掛けることを強行するのか、安全を第一に考えて判断しましょう。

宿については、このような状況ですので、悪天候の中出発したとしても、道路事情で宿までたどり着けない可能性もあるかも知れませんので、今のうちに宿泊先に予定しているところには連絡を入れて、すぐにキャンセルするのか、直前にはなりますが出発前に天候を見てキャンセルするかの判断をするのか、天候に関係なく出掛けるものの、たどり着けなくなった際に改めて連絡を入れるのかというように、細かく打合せをしておくことをおすすめします。

全く連絡を入れないまま結果的にキャンセルになってしまうというのは、宿に対して迷惑になりますし、場合によっては宿泊料金の100%をキャンセル料として請求されることもあるかも知れません。特に今回のような台風の場合、刻一刻と状況が変わります。もしかしたら大雨の影響で宿泊先自体が被害を受けて宿泊自体が無理になる事もあるかも知れませんので、これから週末にかけて連絡を密にすることを重ねておすすめしておきます。

旅行の予定がない場合でも、台風の進路になってしまった地域では、大きな被害が出ることが予想されます。特に今回の台風は風が強いということで、水害だけでなく風災による電線の切断で、広い地域に停電が起きる可能性もあります。ここからは、停電の対策について考えてみることにします。

まず問題はいつ停電が起こるかということですが、昼間の停電ならまだいいのですが、夜になって停電した場合には何も見えなくなってしまいます。まずは、火事の心配のない明かりである電池式の懐中電灯・ランタンの用意と、必要であればアルカリ電池のストックの確認か、ニッケル水素電池の充電など、いざという時に安定して明かりを供給できるように電池の準備しておくことがまずは大事です。

さらに、パーソナルな明かりとしては頭に付けるヘッドライトを家族の人数分用意しておけば、移動する時に両手を開けた状態で動けるのでおすすめです。また、小さなお子さんを暗闇の中で見失なわないために、よく縁日で売っている発光する腕輪が100円ショップで売っていますので、周辺が真っ暗になったらお子さんの腕に装着しておけば、もし外に皆で逃げるような状況になっても暗闇で発光するので、その光を目当てにすればはぐれることもなく安心して避難できます。

そうして明かりを確保したら、次に大事なことは停電の際に家の中で一番中味が変化すると思われる、冷蔵庫の中味をどうするかという事を考えましょう。冷蔵しなくても保存が効くものは残して後で食べればいいですが、もし冷凍食品が大量に冷蔵庫内にある場合、台風がやってくる前に冷凍食品を早めに食べ切ってしまうことも大事です。それでも残ってしまう冷蔵が必要な食材については、クーラーボックスに押し込むようにします。台風の前にはそういう場合に備え、冷凍庫に入っていなかった保冷剤をできるだけ冷蔵庫の冷凍室に入れ、いざという時にはクーラーボックスに入れてしばらくの間は保冷ができるような準備をしておきましょう。

もし、冷蔵庫の大きさに比べて容量の少ないクーラーボックスしかないような場合は、比較的安価な発泡スチロールの容器をホームセンターなどで調達してくるか、今回の準備を機会として、大き目のクーラーボックスを購入していざという時の用意にするくらいはやってもいいのではないかと思います。普通のお宅であっても大きなクーラーボックスはないかも知れませんが、ちょっとした物を保冷するために小さめの保冷バックぐらいは複数あるのではないかと思います。長く保冷しておきたいものについては、保冷バックに入れた状態でクーラーボックスに入れるという手段も取れますし、安くて大き目のクーラーボックスがなければこの機会に買っておくのもいいでしょう。必ずしも高性能なクーラーボックスをあわてて購入する事はないと思います。

安いタイプのクーラーボックスでも家にあれば何かと日常生活で重宝しますし、車で出掛ける際には夏の車内の温度はかなり上昇しますので、買い出しに行った際の強い味方になります。そうして用意した保冷バックやクーラーボックスに入らない食材については、先に食べるしかありませんが、もしそんなことになった場合は、改めて日々の買い物であったり買い方について考え直す必要が出てくるのではないかと思います。

オール電化の家では停電時の用意として、全てのコンロが使えない可能性も考えて事前にカセットコンロの用意が必要になりますが、その際にもし停電によって水道も止まってしまうような集合住宅にお住みの場合には、水の汲み置きも必要になるかも知れません。普通のお宅でも雨の影響で蛇口から濁った水が出てくる場合があったら困りますし、停電時でも調理できる環境とともに水の確保を事前にしておくことも忘れないで下さい。

個人的には日常的にできるいざという時の準備として、冷凍食品よりは常温で保存できる缶詰やレトルト食品のようなものを意識的に備蓄し、すぐ食べられるものとして家族での一食ないし二食分を冷凍食品にしておいた方が、停電が長く続いた場合に食品をだめにすることなく順番に消費できるようになると思います。

そうして明かりと食料の不安が解消できたところで、必要になってくるのが台風や停電についての「情報」になってくるでしょう。つまり、ラジオやテレビを停電の中でどう見たり聞いたりするかということですが、ラジオについては明かりのところで用意した電池の用意があれば、比較的停電の時間が少ないと思われる台風の通過中の情報については普通のラジオでも十分利用可能です。手回し発電タイプの防災ラジオでももちろん大丈夫ですが、もし普段からラジオを使っているのなら日頃電池の消耗を感じたら新しい電池に換えるか充電し直すということに気を付けていればまず問題ないでしょう。

ネット関連については、光回線およびADSLについては停電時には使えません。スマホなどのLTE・3G回線については基地局の予備電源が使えるうちはスマホによる情報集収は問題なくできます。地震と違って台風の場合は台風さえ通りぬけてしまえばすぐに復旧作業ができますので、スマホはずっと使える可能性はありますが、その際用意したいのが外付けのモバイルバッテリーです。

旅行に頻繁に行く方は用意があるかと思いますが、そうでない方もいざという時に使えるように、一つもしものために用意しておくといいのではないでしょうか。さらに、インターネットが使えなくても、今のスマホやタブレットにはワンセグやフルセグのTVチューナーが搭載されているものがあります。モバイルバッテリーから給電しながらテレビの台風情報を見るということも可能になります。

もし、お使いのスマホやタブレットにTVチューナーが付いていない場合は、ブラウザからYouTubeにアクセスし「SoLive24」で検索すれば最新の台風情報が見られますし、AbemaTVやYahoo!の映像ニュースでライブ配信をやっていたりするので、停電から回復するまではそうしたネットのストリーミング中継を利用するという手もあります。

このように、「明かり」「食料」「情報」を停電の場合でも確保できれば、それほど不安にならずに済みます。そして、9月という季節の事を考えて、室内の冷房が効かない事も考えられるので、家族の分だけ「うちわ」を用意しておくことも、暑さでダウンしないために必要な物ではないかと思います。

また、大雨や風の影響の出る前に避難所で過ごすことを選択される方は、多くの人が集まるということもあるので、情報集収のためにテレビ・ラジオ・動画を見たり聞いたりしている時に周辺に生活音を出さない工夫としてイヤホンの利用や、逆に就寝時に耳せんやアイマスクの利用によって多少は周辺の音と光をシャットアウトできるように思います。あと、もしあれば、床の硬い面にそのまま寝ないようにキャンプ用のマットがあれば持って行った方がいいですし、一人用のものでも着替えなどプライベート空間の確保のために組み立て式のテントが持ち出せれば、快適さは上がると思います。

台風の進路によってどこが危ないのか、地域にもよりますが、まだ何とか事前準備ができるところにお住まいの場合は、ここまで書いたことを参考にしていただければ幸いです。


高速道路のルート決定には総合的なドライバーの判断が必要

2017年は、8月に入ってからずっと雨が降っていると感じている方も少なくないかも知れません。さらにテレビなどを見ていて思うのはほとんど毎日、日本全国のどこかの地域で「記録的短時間大雨情報」が出るくらいの大雨になって被害が出ていることです。

一昨日8月18日の夕方から夜にかけては、名古屋市や岐阜市で大雨になり、さらに多くの雨が降ったと思われる岐阜県瑞浪市の中央自動車道上りで土砂崩れが発生し、通行中の多くの車が巻き込まれてしまいました。中央自動車道は日本の高速道路の大動脈ですが、先日も山梨県大月市での大雨が原因で土砂崩れが起きたばかりで、山の中をぬうように走っている道であることが被害を生んでしまっています。

今後、高速道路を使って長距離を運転される予定がある方は、何よりもまず出掛ける前に翌日の天気予報や雨雲の動き予想を頭の中に入れてルートを決めることをまずはおすすめしたいと思います。例えば、静岡県内で大雨が予想される中で静岡県を横断する予定がある方は、先日も一部の道路で土砂崩れがあって長い時間通行止めになった山側の「新東名」に入らず、海側の「東名」を進む計画にした方がいいでしょう。ただ、東名高速道路にも、大雨が続くと不通になる区間があり、それが道路が海に突き出るようになっている清水~富士インター間になります。台風の直撃を静岡県を受けるような場合にはこの区間の通行止めが予想されるため、新東名を注意しながら走るか、その区間だけ一般道を走るかの選択になるかと思います。

そうした道路に関する情報や天気の急変に関する情報をドライバーに教えてくれるのは、ラジオからの情報になるでしょう。ただ、その際に注意しておきたいことがあります。現在は夏の高校野球を昼間は放送しているため、ついついNHKを聞いてしまうことも多いかと思いますが、その場合、NHK東京や名古屋といった局を出力が強いからとダイヤルを変えずに聞き続けていると、道路や天気についての情報は今車が通っている場所ではなく、あくまで放送を行なっている場所の情報になってしまうので、ピンポイントの情報を入手することができなくなります。

高速道路には一定の距離ごとに、現地のラジオ局をその周波数とともに紹介してくれている看板が立っていますので、各県ごとにエリアのある(関東・東海・関西は除く)民放に合わせるか、たとえ同じ放送を行なっているNHKを聞いているような場合でも、その土地の放送局(静岡県内走行中なら静岡放送局)の放送でラジオを楽しむようにしましょう。全国のラジオ局の周波数については、以下のサイトから確認できますので、以下のページをブックマークしておけば、AM局だけではなくコミュニティFM局の周波数まで探すことができます。

http://radiotuner.jp/

走行中の地域に近い場所の放送局に合わせれば、その地域の大雨情報や竜巻注意情報が発表された場合は番組を中断してその内容を流してくれます。交通情報も細かい一般道の情報まで流してくれることが予想されますので、道路状況に不安を感じた場合は、車で音楽を聞くのは中止して、ラジオに耳を傾けるようにしましょう。

それと、今回の中央道での土砂災害のように、山を切り拓いて作った高速道路の場合、やはり危険度が増すと思うので、できれば出発前に雨が降りそうだったら東名にするにして、どこにお互いの道を行き来できるジャンクションがあるかということも把握しておくことが大事だと思います。ただ、事前には全く予想できなかった天候に見舞われることもあるかも知れません。

そんな時には、高速道路のサービスエリアにいらっしゃるコンシェルジュの方に今後のドライブルートについて相談をしてみるのもいいでしょう。路線図は用意されているので、カーナビがあったとしてもその地図はもらい、急に状況が変わった時には最悪の場合にはどのインターから降りて目的地へ向かえばいいのかを質問してみましょう。

また、道路が通行止になった場合、道路上で待つのかサービスエリアの中で待つのかによっても状況は変わってきます。行く先の雲が短時間で雨を降らす雲だったら、急いでいても雲が周辺からそれるまで待つという決断も大事になってくるのではないかと思います。

車の場合は、公共交通機関と違い、運行が運転者に任されている分、危険を避けるための判断が求められる度合が大きくなるような気がします。その分、立ち往生になっても車の中の個室スペースを確保できるという有利な点もあるので、出掛けた後で天気や道路の状況が変わっても慌てないように、特に今月は注意をして出掛けてみてください。