防災対策と車中泊」カテゴリーアーカイブ

今あるものの中で行ない日常生活の中でも持ち運べる「防災用リュック」を考えてみました

先日の宮崎県の地震は、またまた南海トラフ巨大地震の前ぶれではないかと思わせるような地域で起こった大きな地震でした。専門家の見解は、そこまで心配することはないというものでしたが、「天災は忘れた頃にやってくる」ということもありますし、日頃の生活のやり方にもこれからは考えてみて、自宅にいる時だけでなく外に出ている時に大きな地震が発生したら? というテーマで日々持ち出す荷物について考えていることを書きましたが、全て満足ではないものの、仕事に持っていく荷物をバックパックにして、両手が空いた状態で移動ができるように変えました。

職場のロッカーはお風呂の貴重品用のロッカーぐらいの大きさしかないので複数のバックインバックを用意し、細かいものがバラバラにならないようにしました。リュックに入れたそれらの持ち物は、仕事上で使わないものはリュックから出してロッカーに入れ、リュック自体は普通の棚に入れる方式で問題は起こらないような感じです。バックパックは昔から使っているものを流用しているので、他の人の目から見ると単に重いだけの価値のなさそうなリュックに見えるような感じですし、もしそれを誰かに持っていかれても、大事なものは分けた状態でロッカーに入れているので、もしもの時の機能というのはそれだけで使えるようになっています。

私の場合、スマホだけでなくタブレットやモバイルバッテリー、ケーブル類といったような少し多目の周辺機器とともに持ち歩いていますので、本来まだ軽くするために持っていくものを減らすことはできると思うのですが、日常において全て災害のためというのでは寂しいと思い、先日購入した2つ合わせてペアリングするとステレオスピーカーとして機能するスピーカーセットや、ちょっと時間が空いた時に音を出さないで楽しめるように、Amazon Kindleの専門機なども合わせて持っていっているので、以前持っていたバッグの中味よりちょっと増えているということはあります。それでも、リュックの中にはそれなりに隙間を作っているので、ちょっとした旅であればひげ剃りや洗面道具のようなものを入れ、換えの下着を入れれば2~3日の旅行にも対応できるようには作っています。

サバイバル系としては電池式のライトや寒さ対策のアルミシート、携帯用トイレや簡易浄水器、水を入れて運ぶための折りたたみタンク、防災用ラジオなどを中に入れています。また、食料として用意した羊羹と飴もちゃんとまとめてあり、これもいざという時の事を考えると心強いかなと思っています。

リュックの中味については人それぞれで色々と変わっていくものかと思いますが、ここ数日手持ちからリュックタイプの中に必要なものを詰め込んでみて、やはり背負って体に密着させるような設計になっている登山用のリュックは、長く背負って歩いても体力的にきついということはないので、ビジネス利用には困る点はあるかも知れませんが、それほど派手でないものなら、通勤用としては問題なく便利だと思います。

一昨日は地域限定ではあるものの津波注意報が出たりと、もし自分の回りで地震が起こったら? と心配されている方もいると思います。別にお金を改めて掛ける必要はないので、家にあるものの中で災害時に役立ちそうなものをリュックに詰め込んで用意しておくだけでも安心できるのではないかと思います。ネットで検索したり、AIからの助言を求めたりすれば、自分で考えてはいないものの、いざという時に自分には必要なものが何かということもわかってくるのではないでしょうか。

来年こそ小型のモバイルバッテリーの中味がリチウムイオンからリン酸鉄などの燃えないバッテリーになるか?

先日、政府は新しいエネルギー基本計画の素案を発表したのですが、そこでは原子力発電についても最大限に活用するとしています。太陽光や風力のような再生可能エネルギーだけでは電力需要に応えられないというのが正直なところだろうと思いますし、水力は一気に増やすことは無理でしょう。今まではその穴を埋めてきた火力については、世界的規模の環境問題の深刻化により、自国の電力が賄えれば良いというような理屈で、火力発電への依存度を増やすことはできないというのがこれもまた正直なところで、八方塞がりという感じがある中での発表のように思います。

さらに、ロシアとウクライナの紛争や、中東での正常の不安定な状況の中で、原油や天然ガスの輸入が難しくなったり、燃料の単価が上がったりして、過去のようにはいかないこととも関係があるでしょう。

もし日本の電力供給のバランスが崩れたら、計画停電がまた行なわれるようになるだけでなく、今のように落雷など突発的な状況でない時に急に停電が起きたりするような事も起きるのかも知れませんが、そうした状況の中でも私たちは生活を続けていかなくてはいけません。そうした生活の不安を消すためには原子力発電を容認しなければならないのでしょうか。

私としては、今の技術の中でも急な停電が起こったとしても家庭で使う電気くらいだったら、お金はかかるものの何とかなるのではないかと思っています。というのも、ここ数日このブログで紹介しているリチウムイオン電池と違って耐久性が高く発火の恐れの少ないリン酸鉄バッテリーを内蔵したポータブル電源を家庭用のサブバッテリーとして活用することができれば、停電の長さがどのくらいなのかという問題はありますが、停電中の電気をそれぞれの家庭内に設置したサブバッテリーで供給することで、利用している側は頻繁に停電があってもそれを意識しないで生活はできるのではないかと思います。

今でも、かなり高額になることを覚悟すれば、普段は家のコンセントから供給される電気を使っていても、停電になった時に瞬時にバッテリーからの電力供給に切り替わるシステムが家庭に備われば、停電が終わったらバッテリーに再び充電しながら家庭の電気を使えるようにできます。

車中泊用の車でも、そうしたシステムを仕込むことは可能です。最近では車に付けたソーラーパネルだけではなく、車の走行中の発電器から充電を効率良く行なうことによって、大容量のバッテリーを走行充電することもできるようになっているので、「太陽光発電」「走行充電」をうまく使いながら移動して車中泊をしつつ、エアコンを使って車内の快適環境を保ったり、電子レンジや各種調理器で火を使わない調理をしつつ、テレビやパソコン、スマホの安定した利用を可能にできます。それは、充電のための技術が向上したこともありますが、それよりもっと大きいのが、大容量でも安全で耐久性のある家庭用のバッテリーが手ごろに入手できるようになったからとも言えるのではないでしょうか。

今後、もしどこかの電力会社が、停電時にも家で電気が使えるように、各家庭に停電時に利用可能なバッテリーを付けることを前提としたプランを作れば、今後もし電気の供給が不安定になっても、電気が供給された時にバッテリーにためこむことで、かえって災害に強い電力プランになる可能性があります。今後そうしたリン酸鉄バッテリーの需要の高まりとともに多くの電池が生産され、値段も下がっていけば、モバイルの環境も当然変わることが考えられます。

今現在、モバイルバッテリーはまだリチウムイオン電池が主流ではありますが、モバイルバッテリーでもリン酸鉄バッテリーや準固体電池を採用しているものも出てきています。しかしまだ数が少ないため高額であることがネックではあるのですが、家庭用の大きなものだけでなくモバイルバッテリーまでリン酸鉄バッテリーになる未来というのも全くない話ではないと私は思います。

どちらから普及していくかはわかりませんが、来年あたりノートパソコンの充電にも使えるようなリン酸鉄バッテリーが安く供給されたり、市販されているポータブル電源が大容量化されても価格が安くなったりとか、そういうことがあれば、個人の家庭内から社会を変えていけるのではないでしょうか。

今の家庭でもエアコンが動かせないと困るという方は多いとは思いますが、停電時にはエアコンを諦める代わりに、冷蔵庫は動き続け、明かりはもちろんですが、テレビやネットは使え、電子レンジくらいは長時間でなくともピンポイントで使えるくらいの電気を家庭用充電池で動かせるのであれば、私はそういうプランのある電力会社を利用したいと思います。

天候の都合で多く発電できる時と、全く発電できない時がある太陽光や風力発電を実用化するには、新たな蓄電池の開発がキモであることは今さら語るまでもないかと思いますが、もはや集合住宅で暮らす家庭内くらいであれば何とかなるのではないかという気もします。来年は自分自身でも停電に強い家を作るための努力をしていこうと思っていますが、難しい事を考えなくても普通に暮らしているだけで充電池を停電時に使えるような生活のシステムが実用化されることを祈っています。

長く使えるだけでなく今後の生活に役立つものを手に入れるための努力は惜しむべからず

今年も終わりになってきて、改めてここ数年の買い物について考えてみることにしました。一般的に買い物といっても、後に残るものか食べたり遊んだりしたりして残らないものかで変わってきますが、今回は買った後も残るものについて、その使い方について考えてみたいと思います。

まず、買ってしばらくすると古くなって使い物にならなくなる代表だと思われていたパソコン(主にノートパソコン)を捨てずに済むように再生できたということがかなり大きい私の状況の変化でした。スマートフォンについてはさすがに古いものになるとたとえきちんと起動しても文鎮にしかならない状況になってしまいますが、パソコンの場合は必ずしもそういうことにはなりません。

Windows10を入れて使っていたノートパソコンの中で、正式にWindows11に対応しない古いノートパソコンは軒並み粗大ごみになることは覚悟していたのですが、現在はLinuxを入れて見事に全てのノートパソコンを再生できたので、今後も古いパソコンを使い続けることは可能だと思います。今後、手持ちのパソコンでどうしても次世代WindowsOSが動かなくなったら、新しいものを買うと思いますが、どちらにしてもWindowsをメインにしないやり方の方が、別の方面にお金をかけられるようになると思いますので、まだMiniPCのブームが終わらなければ、ノートパソコンよりもそちらのパソコンの方をメインにWindowsは使っていきたいと思っています。

それに関連しますが、バッテリー付きのノートパソコンに比べるとMiniPCだけでなくデスクトップパソコンは急な停電に弱く、作業中に落ちてしまう状況は極力避けたいところです。現在、ノートパソコンのバッテリーを外しても安定して使い続けるために、UPS機能の付いたポータブル電源に接続して使っているのですが、今回はもう少しポータブル電源の利用範囲を広げることも考えてみました

具体的には、今使っているWindows11の入ったMini PCだけでなく、自宅のインターネット環境である光回線を落とさないために、モデムとWiFiルーター類をUPS機能の付いたポータブル電源に接続し、落雷などで数秒停電しても作業が中断しない(光回線自体が止まったらアウトですが)環境を作りました。その際の電力をモニターできるのですが、モデムとルーターをつないだだけではほとんど電力は消費してなく、MiniPCを起動した時だけ写真のように20W台の消費電力になります。

現在、UPS機能が使えるポータブル電源は2台あるのですが、もう一台も別の部屋の方でバッテリーを外したノートパソコンと一緒に使っています。今後は、部屋から持ち出したり災害時に独立して使えるように、将来的にはもう一台手ごろな価格のものを買おうかなと思います。というのも、新しいポータブル電源の出現によってリン酸鉄バッテリーを内蔵していて理論的に10年使っていられる大容量の旧機種が安くなって来ているので、そういうのがタイミング良く買えると良いのですが。ただ、新しくメーカーから出ているポータブル電源も、基本的な容量は少ないのですが、ワイヤレスで接続可能な追加のバッテリーパックを替えることで大容量化できるようになっているので、魅力的ではあるのですが。

どちらにしても、今後もポータブル電源の進化および、今後出てくるであろう薄型で安価になるというペロブスカイト太陽電池については、魅力ある製品は多く出てくるだろうと思います。自宅だけでなく日常的にポータブル電源とソーラーパネルを持ち歩いて自家発電することも十分可能になると思いますし、私の自宅の狭いベランダでもそれなりの発電力を有するシステムを作ることはできるようになるのではないかと思っています。
さらに手持ちのポータブル電源を増やすことで、災害時だけでなく通常時でも太陽電池から充電し、電気代の節約にも役立てて行ければと思っていますが、ポータブル電源だけで全ての生活をまかなおうとは到底思っていません。安定して供給される電力についても十分活用しつつ、色々と考えながら長く使える物を増やしていければと思っています。

年末の大掃除の時期に合わせて家のものの不具合を直すことのできる工具の整理も行なっておきたい

普段の生活の中でめったに出番がないものでも、用意していた方が良いものがあります。昨日、リビングに置いていたスチールの組立式の椅子が急にガタガタ言い出したので、そうしたガタを収めるために緩んでしまった組立部を何とかしっかり締めたいと思ったのですが、その椅子を組み立てた時に使ったのがドライバーやナットではなく、六角レンチを使うタイプのものだったので、かなり困ってしまいました。

ドライバーやスパナ、ペンチやニッパーなどはまとめているのですが、組み立て時に使ったレンチはもはやどこかに行ってしまっていて、過去に同じように困った時に100円ショップで購入した六角レンチのセットがどこかにあったはずなのですが、こういう時には全く見付からないのですね。

それでも工具が入っている場所や普段は使わないものが入っているケースを開けてみたところ、今まで一回も使っていなかった「自転車パンク修理キット」(これも100円ショップで購入)の中に三つほど六角レンチが入っていて、そのうちの一つのサイズが組み立て椅子を止めているものにサイズがぴったり合ったので、これで一気に緩んだレンチを締め、何とか椅子のガタガタする音はなくなり、安定して座れるようになりました。とりあえず、今回使った自転車パンク修理キットはすぐ出せる工具の入っている場所にしまうことにしました。

工具というのはあまり使わないのですが、小さなドライバーはメガネのネジ止めだけでなく、ボタン電池を使った家電(歩数計など)の電池交換をする場合には必須なので、これも何回も小さなドライバーを買っているのですが、これがまた仕舞い忘れてしまうと気が付いた時にはもうどこかに行ってしまっていて、これまで何度買い直したか知れません。

今回はたまたま目的に合う工具をすぐに見付けることができましたが、これは年末の大掃除の時にでも一通り家にある工具をきちんと確認して、どうしても見付からないものについては改めて用意してわかる所に置き、いざという時に備えることも大切だろうなと改めて思いました。これは日常生活の中だけではなく、災害時にも工具があるかないかというのは死活問題になる可能性もあるかも知れません。

以前購入したものの中には、キャンプ用のマルチツールというものもあって、それだけでも複数の用途をこなせます。先日、おいしそうな瓶入りのりんごジュースを買って帰ったのは良かったのですが、瓶は王冠を使って閉められていたので「栓抜き」が必要であることを知った時には、このジュースを飲むにはどうしようかと思ったのですが、たまたまマルチツールの中に栓抜きに使える機能も付いていたので、無事に開けて飲むことができました。ちなみに、これも最近全くと言っていいほど使わなくなった「缶切り」もマルチツールには付いているので、災害時に缶切りがないと開かない缶詰をもしいただくことになったらこれが活用できるのではないかと思っています。

災害時におけるメディアリテラシーについてのシンポジウムに参加してきました

昨日、地元の日本テレビ系のテレビ局「静岡第一テレビ」が主催する『「災害情報のウソ・ホント」メディア情報を読み解く』というメディアリテラシーシンポジウムに参加してきました。私もこのようにネットを通じて情報発信をする立場にあるので、特に大きな地震が起きた場合にどのように何を伝えていくかということについて興味があったので、入場無料ではありましたが抽選で何とか聴講できるようになり、出掛けてきました。

まず、ネットではオールドメディアと揶揄されることもあるテレビによる発信を信頼できるのか? と思う方もいるかと思います。今回参加して感じたことのまず一つが、予定された時間(13時半から15時半まで)のタイムスケジュールはきっちり守られていたという事です。

司会の方が終了のアナウンスをした時に時計を見たら、見事に15時半ぴったりでした。これは個人ではなかなかできないことで、今回のシンポジウムにもきちんとした準備が行なわれていて、裏方の人たちの仕事がきっちりしていることの表れだと私は見ました。ユーチューブで発信している人でもここまできっちり時間を切って行なうということは難しいと思いますし、これだけでもきちんと来場者に向けて情報を発信したいということなのだろうと思います。地道な事の積み重ねでこのような事ができると思うのですが、そうした事を理解することができれば、その放送局の出す情報にも信頼性が生まれます。大きな災害の情報を少なくとも真面目にきちんと報道しようという姿勢の中、会は進行していきました。

シンポジウムの前の講演として、最近テレビでメディアリテラシーについて情報を発信する専門家として登場することの多い、国際大学の山口真一氏のお話がありました。そこで一通りのネット(SNS)によるフェイク情報の拡散についての話を聞きました。

これは私もうすうす気付いていることですが、自信満々に「自分は騙されない」という人はフェイクニュースに騙されやすいだけでなく、ネット詐欺にも引っかかりやすいという指摘をされていましたが、これは本当に自分で常に考えておかなければならない事だろうと思います。ネットからしか情報を取らなくても、情報を選ぶことでフェイクに引っかからない方法というものは、SNSでも自治体やマスコミ、ライフラインを提供している会社のアカウントをまとめておいてそちらから情報を得るなど、やり方はいくらでもあります。しかし、つい情報源が良くわからず、それらしい写真や動画とともにセンセーショナルな情報が出ていると、その内容を信じてしまうだけでなく、自分でコピペして拡散してしまうことによってさらに被害を増やしてしまいます。

シンポジウムに参加いていた元日本テレビのアナウンサーで現在はフリーアナウンサーの藤井貴彦氏は、自らの経験からの話として、興奮して心拍数が上がることでアナウンスでも失敗することがあるという例えから、心拍数を上げた状態でSNSに自ら発言したり情報をコピペして拡散するべきではないと言っていました。これについては、今では常にスマートウォッチやスマートバンドを使っている方が多いですから、興奮しないでネットを見ている時の心拍数が数値化していつでもわかりますので、発言ボタンをポチッとする前にスマートウォッチの心拍数表示を確かめてその数値が平常時より著しく高かったら発言をキャンセルするなどの対応は取れるでしょう。私の場合は運動していないのに心拍数が100以上になったら危険信号です。ちなみに今書いている際の心拍数は75くらいです。

シンポジウムでは10代から30代くらいの人の中で、災害時のSNS発信の情報についての信頼度が高いという事についても意見が出ていたのですが、個人的にはやはりテレビ・ラジオからの情報も災害時には入手して欲しいと思うのですが。シンポジウムの最後に、ライフラインが遮断され、停電が起きるとテレビは見られないのでどうすれば良い? という質問がありました。会場では言及されませんでしたが、アンドロイドスマホがあれば、スマホに入っているFMラジオユニットを使って非通信時でもFMラジオをスマホで聞くことができます。ただ、その場合スピーカーから音は出せず、アンテナの代わりに有線のイヤホンを付ける必要があります。もしご自身のスマホがアンドロイドの場合、自分のスマホのアプリ一覧の中に「FMラジオ」というアプリが入っていればスマホでラジオを聞くことができますので、いつもはワイヤレスのイヤホンを使っている方も、100円ショップへ行って有線のイヤホンを入手しておきましょう。

地震が起こってすぐは、事前に想定された準備情報を使い、自分の意志で命を守るためにまずは物が落ちてきたり家具が倒れてきても怪我をしないような準備をし、足元に注意しながら外に出て海に近ければできるだけ高台に逃げるまでの事をした後にネットやラジオからの情報を使ってさらに自分の身を守る方法について考えるようにしたいものです。

そして、今年の能登半島地震でもありましたが、現地から被災地の様子を頻繁に発信することによって、その発言に反発するだけでなく罵詈雑言を浴びせるような中傷被害に遭遇するような状況もあったようです。目立つこと自体に反発を覚えるような人は災害も関係ないところがあるのかも知れませんが、自分は良かれと思って発信していても、それで自分の行動が非難されると、ひどい時には発信したことで精神を病んでしまうような結果になる可能性もあります。そんな時には自分のアカウントで直接SNSに投稿することはしないで、地元のテレビ・ラジオ局の情報受付窓口に投稿して自分が矢面に立たないような選択をした方が良いでしょう。そのために地元マスコミは大いに利用したいものでもあります。

東芝の防災用手回し発電ラジオTY-JKR6をあえて購入した理由とその他のおすすめ

2021年に販売を開始した、東芝の災害用ラジオTY-JKR6を改めて購入してみました。現在、手回し発電ラジオはTY-JKR6の前機種であるTY-JKR5を持っているので、同じようなラジオは必要ないと言われればその通りかも知れません。ですが、今回通常の価格より安く5千円弱で売り出されていたので、使い勝手などを比較してみることにしました。今後、防災用ラジオの購入を考えられている人の参考になれば幸いです。

まず、二台の大きさを比較してみました。JKR5の方が小さくて重さも軽いです。今でもJKR5に対する自分の評価は高く、個人的におすすめしたい防災ラジオであるのですが、JkR5は2016年発売で、ホームベージを見ると生寒終了になってしまっています。それは、2021年に発売になったJKR6という後継機があるので、今後は次第に新品が買えなくなるのではないかと思います。これを書いている現在、JKR5はそれなりに値段も高くなっていますし、そこまでお金を出すのなら、もっと別の選択肢もあります。

JKR5のJKR6との大きな違いは、大きさもありますが、ラジオがアナログチューニングで電池持ちが良い(JKR6と比較して)ということが挙げられます。今回購入したJKR6は、一つのICによって選局・検波・復調という動作を行なうデジタル方式のDSP方式を採用しています。部品が少なく調整も必要ないので簡単に組み立てられ、特にFMの感度が高いと言われています。ただ、従来のアナログ方式(JKR5や低価格のダイヤルチューニング式ラジオ)と比べて多くの電力を消費するので、同じ電池を入れても聞き続けられる時間が極端に少なくなります。以前もこのブログで紹介しましたが、JKR6を手回し充電でなく単四アルカリ2本でFM放送をスピーカーで聞き続けた場合の連続利用時間が30時間であるのに対し(手回しだと一回15分)、JKR5の方は40時間(手回しでは40分)と、デジタルとアナログで電池持ちはかなり違います。

もし、もう少し大きくして電池が単四ではなく単三2本であればと思いますが、単三2本でアナログ方式、しかも東芝の防災手回しラジオと同じキャパシタに蓄電するタイプのラジオが有ります。山善のYTM-R100がそれで、手回しでFM放送をスピーカーで聴ける最大が60分で、単三アルカリ電池を入れると驚異の120時間も聴けます。ですから、ホームラジオとして使いながら非常用としても使うなら、YTM-R100で良いと思いますが、今回は私がなぜTY-JKR6を買い足したかということについて書かせていただきます。

また、JKR5との比較になりますが、内蔵のロッドアンテナはJKR6の方が長くなっています。デジタルのDSP方式であるJKR6の方がFMの感度が良いと書きましたが、さらにFMラジオを聴く場合にはアンテナの性能に左右されますので、多少でも長い方が安定した受信ができるということになります。ラジオはAMに限るという方も当然いると思いますが、現在は多くのAM局がFMでの同時放送を行なっておりますし、私の住む市の広報を流したり大きな災害が起こったり、津波警報が出た時に地域の情報を流し続けるのは地域のFM局になりますので、FMの感度というのは意外に大きなポイントになります。

さらに、JKR6はデジタルチューニングで、AM・FM局それぞれ3局のメモリーができますので、自分の住む地域で何か大きな災害が起こった時、ラジオのスイッチを入れてボタンを押すだけで目的の放送局をピンポイントでつかまえることができます。この点が私には大切でした。JKR5でも同じことができるのですが、本体だけでなくチューニング用のつまみも小さいので、デリケートな作業が例えばこれからの季節、寒さで手がかじかんでしまった場合にはなかなかうまく放送局を受信できないというような事が起こるかも知れません。防災用手回しラジオの中では、デジタルチューニングのプリセット方式というのはこのラジオが唯一なので、デジタルラジオでの電池の持ちの悪さは我慢しても、外に持ち出して何かあった場合に外でもすぐにラジオを聞けるようになるというラジオの操作性というのは大切だと思います。

ただ、プリセット方式のラジオの場合、自宅のある地域から動かなければ良いのですが、車中泊の旅で地元でない旅先で災害に遭遇した場合には逆に放送局をオートチューニングで捉えにくい(特に山の中では電波が弱くなるので)、かえってアナログチューニング方式の方が出力の強い放送局を見付けやすいということはあります。ですから、今回購入したJKR6は通勤バッグの中に忍ばせて、ローカル局をプリセットしておき、いざという時にはピンポイントで情報を得るためのラジオとして活用しようと思っています。基本的にはエネループでも動くので、手回しはしないで電池駆動で使うことを想定しているので、デジタルDSPラジオ特有の連続使用時間が短い点もそこまで気になりません。

ただ、これはあくまで私の場合なので、あくまで手回しにこだわりたくないのなら安くて性能の良いラジオを防災用として使うのも良いですし、いざという時に電池がないのが怖いということであれば、手回し機能の付いたここで紹介したラジオも参考にしていただけると幸いです。

テレビで防災用品を忖度なく紹介するのはなかなか難しいので興味があればネットも調べてみることも大切

先日、TBS系列の「マツコの知らない世界」で、防災用品について専門家が出演して紹介していました。ユーチューブなどでも情報を出している専門家の方が、メインMCのマツコさんにもわかりやすいというテイで、様々な情報を出していっていました。

テレビで防災用品が紹介されることで、世の中の方々から関心が集まるということは当然ながらあります。しかしながら、テレビというのは大切な事だけに絞って説明しようとしても、圧倒的に時間が足りなくなってしまうメディアでもあります。物品の紹介でない政治的な議論にあたっては、数十分の間で議論を探めていくことは無理ですし、単に時間を伸ばした「朝まで生テレビ」のような番組でも、話が脇道に逸れたり、意図的に討論をしないような論者が時間を取ってしまうと、結局長い時間でもあっという間に終わってしまうというのが普通にあります。さらに、物品の場合はスポンサーや提供企業の顔色を伺うということもありますし、出演者本人が本当にすすめたい物が実はすすめられないのではないか? と見ていて思うこともあります。

先日の放送では、進化した防災グッズとして「浄水器」「ポータブル電源」「防災リュック」についてそれぞれ一企業毎に出ている製品を出して解説していたのですが、少々一般的ではないのでは? というものを紹介していました。アイリスオーヤマが出している防災リュックは1万円くらいとそこまで高額ではなかったのですが、ミヤサカ工業の浄水器は化学物質まで除去する高額なものを紹介していて、これを町内会などで住民のために購入するというのなら、機器だけでなく交換が必要なフィルターを常に使えるようにできるので、悪くない気はしましたが、個人の家庭ではそこまでする必要はないのでは? と思ってしまいました。

お手軽な浄水器では農薬や化学物質が溶け込んだ水を安全に飲むことはできませんが、いざという時のために風呂の浴槽や複数のポリタンクに水道水を溜めておけば、たとえ長く水を交換しない場合に水が腐ってしまっても、お手軽浄水器を通せば何とか飲料水を確保できます。その点では浄水器単体ではなく化学物質の混入しない水の用意が必要にはなるものの、そこまでお金を掛けずに水道が復旧する間の水をストックしつつ浄水器との併用で何とかすることは可能でしょう。また、罹災後に降った雨を溜めて浄水する(放射能汚染がある場合はNG)事もできます。ただ、お手軽浄水器はそれほど高額ではないので、その点ではテレビ映えはしないかも知れません。

ポータブル電源はANKERの電子レンジが使えるも大容量で10万円超のものをソーラーパネルと一緒に紹介していましたが、セットだと20万円以上になってしまい、なかなか普通の家庭では手が出しずらい気もしました。個人的には何が何でも電子レンジを使うというより、カセットコンロなどで電気の使用を抑えることで、2万~3万円くらいで買えるポータブルバッテリーあたりから始めるくらいの方がもし全く使わない事があっても気楽なのにと思ったりしました。

ちなみに、番組で紹介していた情報として有りだと思ったのは、ポータブル電源をDCモーター使用の扇風機用に使い熱中症を防ぐという使い方です。比較的小容量のバッテリーでも長時間扇風機を動かせますので、これも個人的意見になりますが、10万円のポータブル電源をいきなり購入するよりも、まずは5万円くらいでリン酸鉄バッテリーを使用したポータブル電源と100Wクラスの折りたたみソーラーパネルを購入し、さらに心配だったらあと5万円出して最初に購入したポータブル電源より容量の大きなモデルを購入するのが良いのでは? と思います。それで少なくともスマホの充電は問題なくできますし、複数台のポータブル電源があれば、一台を使いながら他の一台を充電して使い続けられる可能性も出てきます。

最後にアイリスオーヤマの防災リュックの中に入っていた空気入れ付きエアーベッドについても、すぐには使わずにずっとリュックの中に入れっぱなしで大丈夫かと心配になります。いざ使おうと思ったら空気が抜けてしまっていたらと思うと、私はパンクの心配のない折りたたみマットか、底床のコットを用意してリュックに入れています。さらに外からの視線を遮られるようにキャンプで大きなテントの中にセットするためのインナーテントをコットと一緒にしています。避難所で寝るための装備を持つ人と持たない人との格差はどうしても出てしまうので、やはり多くの人がいる環境で他人とは違う就寝環境を持ち込む場合には、外からの視線を遮ることができるものも加える必要はあるのではないかと思います。

と、このように単にテレビで放送している内容にケチを付けているだけではないか? と思われるかも知れませんが、最初に書いた通り、今回番組に出演されていた方々はここまで私が書いた内容については十分おわかりの上で今回のようなプレゼンをされているのではないかと思います。残念ではありますが、それがテレビの限界であると思えます。

というわけで、私と同じ番組を見て防災グッズについて興味を持った方は、まず番組のホームページにアクセスして出演者の方のプロフィールをまずは確認してみて下さい。恐らく見るだけでわかりやすい、動画を作って複数アップされていると思いますので、テレビのように多方面に忖度しなくても良い動画上で勧めている物について購入を検討されるというのが個人的におすすめしたいところです。私自身はそこまで防災に関しての専門家ではないので、自分の環境に合ったケースしか紹介できませんし、まだまだ細かな点について落としているところも多いと思います。しかし今回出演された方はその点に絞って情報発信を行なっていますので、テレビでは言えない様々な事や、ニーズ別にもっと細かな防災用品についての情報を発信されていると思うので、自発的にネット上を調べてみる事が大切だと思います。

災害対策や旅行先での思わぬ状況を回避するために少なくても紙幣と硬貨を用意すべきこと

警視庁のXでのポストが注目されていました。それは、いざという時(機械の故障や災害時など)に備えてキャッシュレス決済の方法だけでなく、紙幣や硬貨を持っておくことをすすめています。ポストには写真が添えられていて、チャックで水の侵入を防ぐ透明な袋(いわゆるジップロック)にお札と各種硬貨が入っているものが写っていました。

クレジットカードや電子マネーは便利で、ポイントもためられてあえて普段の生活の中では現金を使わない方も今では多くなってきていると思います。私自身もそうした利用の仕方を否定はしません。普段の生活の中で災害時の状況を想像することは難しいかも知れませんが、車で旅に出掛けるとお店の中ではクレジットカード・電子マネーは使えないと張り紙がしてあるお店も結構あります。

そして、以前もブログで書いたことがありますが、公共施設に置いてあるロッカーを使用するのに、使用料自体は無料なのですが、鍵をかけるために100円玉が必要になっているケースというのは意外にあるものです。温浴施設で貴重品を入れたり、ショッピングモールで大きな荷物を預けて買い物をするためには、電子マネーよりも100円玉の方が必要になるような場合も十分にありえます。

また、旅先で困った状況の中、地元の人に助けられた場合、相手がスマホを持っていてお礼として電子マネーでお世話になったお礼であったり実際にかかった実費を電子マネー経由で送ることはできるかも知れませんが、そうした用意のない人に金銭でお礼をするには、やはり現金というものは必要なところがあるでしょう。

で、金額はどのくらいあれば良いのかということですが、一般的には1万円から2万円くらいあれば十分ですが、1万円札1枚ではその場で分けることができませんし、無料ロッカー対策にもならないので、基本的には千円札で揃え、別に各種硬貨を一通り用意しておくぐらいで十分だろうと思います。

そうして用意した現金は、すぐ出せるところに置いておくと、いざという時以外に使ってしまう恐れもあり、強盗や恐喝の被害に遭った時にとられてしまうので、自分なりにすぐ出せないところに隠すように入れておくように気を付けています。

昔、一人旅に出ていた時は、持っていった現金を使い切ってしまった場合には、親に頼んで全国どこにでもある郵便局の口座に必要なお金を振り込んでもらったことがありました。現代は旅先でクレジットカードも使えますし、電子マネーをチャージして必要な分だけ使えるようになっているので、基本的に現金がなくても交通費を借りることもなく、自分だけで何とかなるような環境は整ってはいます。

しかし、それは何の問題もなく電子決済が使える前提での話です。個人的なトラブルには現金がなくても何とかなる電子決済は有難いですが、誰も頼ることができない場合に二重・三重にわたっての備えという点では、今の世の中でも警視庁が発信するように現金の用意は大切なことだと思います。

今回改めてジップロックを用意してみました。ダイソーのフリーザーパックで、二重チャック付きのMサイズのものだと紙幣を折り曲げずにぴったりと入ります。千円札と硬貨で合計一万円を準備しましたが、今年になって銀行での両替には手数料がかかるようになっているので、量外ではなく銀行口座から現金を引き出すようにして細かいお金を用意しておくのがおすすめです。

スマホを使って通信衛星との直接通信が可能になるならメインの番号を乗り換えることも十分有り?

先日購入したXiaomiのRedmi 12 5Gですが、auのページを見たら格安でそれほど性能も高くないスマホなのに、Androidのバージョンアップの予定が何とAndroid15まで予定されているということでした。

話としてはかなり美味しい話ではあるのですが、個人的には過去にOPPO Reno5 AがAndroidのOSバージョンアップが確実に来るという話がありました。Reno5 AがAndroid14にバージョンアップして使えるならさらに長く使えると期待していたのですが、その話がいつの間にか有耶無耶になって終わってしまったという苦い経験があります。

現在はその後継機であるOPPO Reno9Aを安く購入できたので、現在最新のAndroid14は使えていますし、Redmi 12 5Gでも当初Android13から14へのアップデートは行なわれているので現在の利用に不満はないのですが、Android15については、実際にアップデートを行なってからでないとこの手の話は信用せず、したがってネットニュースで報じられても一喜一憂しないつもりです。でももし本当にRedmi 12 5GがAndroid15になるなら、今使っている楽天回線の動向によっては面白いことになるのでは? と思っています。

それは、Android15ではメッセージ系のアプリで地上基地局の電波が圏外の場合でも、通信衛星からの電波を利用して通信が可能になる仕組みが盛り込まれるのではという話があるからです。楽天モバイルの方では、SMSだけでなく通話やインターネットもスマホと直接通信でできるようになるという話もありますが、これも楽天にはデスクトップ版のRakuten Linkを出す出すと言ってずっと出さなかった前科があるため(現在は無事にWindows用のアプリとして提供されています)、そこまで夢のような話は信じられません。でも、SMSが通信衛星経由で送受信できるということになると、スマホの利用方法はさらに広がるだろうと思います。

具体的には、車で車中泊をするために山の中に分け入ったり、フェリーで移動するような時、地上にある基地局からの電波を掴めないような状況というのは今も十分にあります。車で山の中に入って、道の前後が土砂崩れで通れなくなり自分の車が孤立してしまったような場合、外に向かって助けを呼ぶ必要がありますが、もし停車した場所の電波が弱く、圏外表示が出るような場所であったとしたら、これはまさに遭難ということになってしまいます。フェリー乗船時に、何かとんでもない事が起きて家族に連絡したいような状況があっても、現状ではなかなか難しいところもありますので、そういった時にスマホ単体で外部との連絡がSMSだけでもできれば、スマホを持っていることでの安心感は今よりもかなり高まります。

前記の例で山の中で遭難してしまった場合には、スマホ本体のGPSから位置情報を取得し、その内容をSMSで送ることで外から救助してくれる人への自分の現在いる場所を正確に送ることができます。スマホ自体はモバイル通信が使えなくても位置情報の取得はできるので、私の場合は「GPS Status & Toolbox」というアプリをスマホに入れておき、GPSの状況の確認に使いながら、いざという時の位置情報取得用にと思って経度と緯度のデータをモバイル通信が使えない場合にも一応取れるようにしてあります。

現状ではそうして取得した位置情報を、かすかにでも地上基地局が入る場所を探し、その場所からSOSのメッセージを送るような形で外との通信を試みますが、もし衛星経由でのSMSが送れるようになれば、その場でメッセージを送り、その返信を待ちながらコミニュケーションを取れるということになります。恐らく、遭難危機の場合は、できるだけスマホの電池容量を減らさないような行動を取るべきだと思うので、相手からの返信を待つのにスマホを待ち受け状態にしておくのなら、できるだけ電池を使わないように、こちらからの連絡というのは電話でもネット通信でもなく、SMSで行なうのが良いように思います。もちろん、車の中や持ち物の中にソーラーパネルやバッテリーがあってスマホを使う分くらいの充電を十分行なえる環境にあれば別ですが、そうでない場合は最低限の使い方でいざという時に使えるようなやり方としてこの方法を覚えておくのも良いと思います。

ただ、119にはSMSを送れませんので、家族や信頼できる友人の電話番号を把握しておき、いざという時に通報してもらえるような話をしておくことも日々の生活の中で行なっておくことも大切だろうと思います。今回は楽天モバイルで通信衛星とのスマホの直接通信が近いうちに行なわれるという前提で書きましたが、もし他のキャリアで同じような事が先にできることになれば、その時にはメインの電話番号回線を乗り換えることも普通に考えると思います。大きな地震で基地局の非常電源が切れた場合、モバイル通信はできないと思った方が良いので、通信衛星のサービスについてはなーバスになって最新の情報を取り、その状況についてこのブログでもお知らせできればと思っています。

エコフローの新しい持ち運びできるソーラーパネルは麦わら帽子型の「EcoFlow Power Hat」について

ポータブル電源やソーラーパネルの販売としてはそれなりに知られたエコフローが新たに、移動中にソーラー充電が便利にできそうな新製品、「EcoFlow Power Hat」を発売するというニュースが有りました。

その名前の通り麦わら帽子のような形状をしていて、かぶって移動すれば360度死角なく太陽の光を受けることができるだけでなく、まだまだ日差しが強い中で熱中症の予防にも効果がありそうな製品に仕上がっています。

重さは370gで、畳んでしまうことができるのでバックパックにも畳んで入るようになっています。肝心のソーラーパネルとしての出力は12Wとそれほど高くありませんが、私が先日購入した常に持ち運びできるミニソーラーパネル2枚の出力は一枚6Wでこのソーラーパネル付き帽子と同じです。スマホやモバイルバッテリーであれば十分に使える印象です。私の持っているパネル式のものはバックパックにカラビナで付けて充電しながら移動できるものの、常に頭にかぶっていると常に太陽を意識することができるので、自分から充電しやすい道を歩くようにもでき効率が上がることが予想できます。ただ、本体は黒いのでその分熱が頭に溜まってしまうので、本製品と頭の間に頭を冷やすような工夫を夏の間には考えないといけないかも知れませんが。

出力は2つのUSB端子から行ないType-AとCの端子が付いているようです。最大2つのデバイスを充電できますが、この製品は自分の頭に光を受けることで発電効率を上げられるので、気が付いたらスマホの充電が限りなく0%に近づいていた場合には、直接この帽子とスマホをケーブルでつないで、常にスマホの充電状況を気にしながら歩くということもできるわけです。人によっては途中休みを入れて充電するよりも歩きながら充電をしたいというニーズもあるかも知れません。そうした場合にはこの製品はかなり使える可能性があります。

ただ、気を付けたいのは、本体に付けられる紐を付け忘れると、風が強い日や山中では気が付いたら突風で帽子だけでなく接続していたスマホやモバイルバッテリーも飛ばされてしまう恐れがあるということも忘れない方が良いと思います。私自身は、先日ミニパネルの二枚セットを買ったばかりなので、歩きながら充電したい場合はバックパックにカラビナで固定して使うようになると思います。

なお、この製品は防水性能がIP65となっています。家庭用のシャワー程度と言いますから、ちょっとした雨の場合はそのままかぶっていても大丈夫ですが、台風やゲリラ豪雨でかぶったままにしていると本体の故障の可能性があるので、そちらの方も注意すべきでしょう。

価格は現在新発売のキャンペーンやクーポン利用で1万円強となっています。単に同じ性能のソーラーパネルとして見ると高いとは思いますが、単体の帽子を買えばそれなりに値段はしますし、歩きながら常に最大効率の充電をしたいという方は購入を考えるのも有りかも知れません。願わくば、日本のメーカーでこういった面白い製品を出せるだけの体力があれば、この製品を研究した上でさらなる変態仕様(これは個人的にいい意味でこんな表現を使っています)のものが出てくるのになあと思ったりもします。

ただ、今後はペロブスカイト太陽電池が一般化されることで、帽子はさらに軽く発電量も増えるかも知れませんし、上着やベスト自体が発電するようなものが、モンベルやワークマンあたりでも普通に買えるようになるかも知れません。ただ、そうした製品が出てくるまでにはまだ時間がかかるのかも知れませんので、野外での行動が多い方には今後注目して良いのではないでしょうか。