月別アーカイブ: 2025年8月

テレビの花火中継を100インチのビデオプロジェクターを使って見るとどんな感じか

昨日は、秋田大曲の花火大会が無事に開催されました。先日の大雨で秋田県も被害にあっているという情報を聞いていたので、果たして大曲の花火は大丈夫なのか? と思っていましたが、当日の公式ホームページで予定通り開催されるという情報を得て、当日NHKBSで夜の部開始からテレビによる生中継があることは知っていましたので、今年はテレビではなく大型スクリーンにビデオプロジェクターから放送を映写して見ることにしました。

通常、ビデオプロジェクターでテレビ番組を見る場合、テレビかチューナー(レコーダー)をHDMIケーブルで接続することを考えますが、私の自宅では専用のシアタールームがあるわけではなく、強引に居住スペースにスクリーンを出してプロジェクターも三脚に付けた状態で置くだけです。ここから更にテレビチューナーを持ってくると取り回しが大変なので、自宅のWiFiを経由するネットワークを使ってテレビを見られる仕組みを以前から仕上げています。

自宅ではテレビとは別にi-o dataの「Rec-on」というテレビチューナーを併設しています。このチューナーにスピーカー付きモニターをケーブル接続しても良いのですが、このチューナーはネットを介してスマホやタブレット、さらにはAmazon Fire TV Stickでもテレビ放送を見られます。元々は、自宅から出て外にいてもモバイル回線を使って自宅で見られるテレビ番組を見られるようにするためにこのチューナーを購入したのですが、今回はFire TV Stickに有料アプリのDixim playというアプリを入れることで、家にある他の自宅ネットにつながった映像機器をコントロールできるようになっているので、あえてDixim playを使っています。

単にテレビ番組だけでなく、大型テレビで録画した番組にアクセスして見ることもできるので、今回の場合もビデオプロジェクターのHDMI端子にFire TV Stickを付け、電源用のUSB端子につなぐだけで大画面スクリーンに動画配信だけでなく、これまで録り貯めた番組ライブラリーも一発で映し出すことができるのです。

さて、今回は録画されたものや動画配信のものを見るのではなく、生中継の花火大会の映像です。当然ながら実際に現地に行って見るのと比べれば迫力もなく(音はビデオプロジェクターから出しているので、圧倒的に重低音が足りないと思います)、映像はカメラによって切り取られてしまうので自由度もありません。しかし、直接現地に行くまでも大変なら、花火大会の場合、会場から出ることがまず大変です。さらに宿泊場所もないということになると、車で行ったら帰ってくるまでが本当に大変です。

それが、スクリーンで見れば、自宅から準備もそこそこに、エアコンの効いた部屋でゆっくりと楽しんで、終わったらすぐに寝られます。ただ、実際にテレビの画面で見る花火大会はそこまでの臨場感を感じることはできませんでした。果たして100インチスクリーンで見る花火大会はどんなものでしょうか。

中継が始まってしばらく見ていて、ちょっとぼやけていて美しくないという感じだったのですが、これはビデオプロジェクターが自動でピントを出していたので、細かいところのピントが合っていない事に気付きました。改めてピント合わせを行なったところ、かなり細部まで花火の様子をスクリーンで見ることができまして、当然現地で見るのとは違うとは思うのですが、色んな会社の花火の違いを感じることができました(大曲の花火大会は全国の競技花火大会で色々な種類の花火が上がるのです)。

テレビ中継ではカメラワークの関係で、花火が画面いっぱいに映り込まないような時もありますが、クライマックスのスターマインではアップにして画面いっぱいに映るので、それはそれで十分テレビ中継でも楽しむことができました。

ちなみに、この日の観覧席の有料チケットは当日券はすでに売り切れていましたが、レジャーシートに座って4人まで観覧可能な席は11,000円でした。今回購入したビデオプロジェクターは数回花火大会の有料観覧席を取ることを考えると元は取れてしまいます。まあ、実際に見るのとは大部違うことは十分理解していますが、地理的に大曲まで行くのが難しかったり、体力的に長く座っていたり移動自体が難しい人にとっては、こうした大スクリーンでの花火大会を見ることも十分に有りではないかと思います。

スマホが当り前に使える世界が無くなってしまったら何をどうすれば良いのか

昨日は映画「8番出口」を見てきました。有名なゲームを映画化したわけですが、スマホでもできるゲームではあるものの、映画の中での「ゲーム」では当然ながら「スマホは使えない設定」になっていました。

最近はAIが自分で考えなくても代わりに考えてくれますので、動画を撮りながらその内容に違和感がないかをスマホに分析させれば脱出することはできそうですが、それだと映画はすぐ終わってしまいますので、実際にWiFiやモバイル通信が届いているはずの地下通路では、カメラ自体もまともに動かない物語の設定で、それが物語の展開に一役買っていました。

映画の内容について、ここではこれ以上述べませんが、地下鉄の中や移動中にもスマホを操作しながら通勤・通学している人がほとんどの今の世界では、もし地下鉄でスマホが使えなくなったらどうするか? という視点で考えている人がどのくらいいるかということを映画を見ながらつい考えてしまいました。

地上にいる場合でなく、地下鉄に乗っていたり駅を出て地上出口に行く途中で大きな災害に見舞われ、停電が起きるということは容易に想定しうる状況です。その際、スマホのライトを使って周りを照らしながら進むというのが普通に考えられるやり方ではあるのですが、これは実はあまり良い方法だとは思えません。

スマホの電源を入れたまま携帯電話の電波を全く受け取れなくなった場合、スマホは本来発信されるべき電波を探すために通常時(スマホにアンテナが立っている状態)より多くの電池を使ってしまいます。ですから、スマホでモバイル通信ができなくなった時点で、まずは本体の設定から「機内モード」を選択し、スマホの方で電波を受信しない設定にした上でスマホを使うようにするという心掛けが大切になります。特に地上から直接電波を受信できる場合は良いのですが、地下で停電した場合はまずはスマホの「圏外」表示を確認した時点で機内モードにしましょう。

そして、スマホのライトを長時間付け続けていると、当然ながら電池は減っていきます。本来スマホは通信が利用できるようになった時点で通話やメールなどの連絡、さらには状況がどうなっているかの確認のためにデータ通信を行ないたいところです。外に出ていてモバイルバッテリーを持っていたとしても、大きな災害の場合、いつ通信が復旧するか、停電が解消されるかということもわからない中では、本来スマホの電源は切った状態でその場から脱出できるような用意をすることを考えるべきではないかと思います。

特に地下鉄で通勤・通学をされている場合には、スマホのライトとは別に頭に付けるヘッドライトをバッグの中に忍ばせておくことをおすすめします。もし停電で全く周辺が見えなくなってしまった場合でも、両手をフリーにした状態で動くことができます。登山用のものなら、防水加工されているものがほとんどなので、大雨で地下道に水が入ってきた場合でも安心して使えます。スマホのライトは別に用意したバッグに入れたライトを探すためぐらいに個人的にはとどめておきたいです。

さらに、自分で声を挙げられなくなる中で外からの救助を待たなければならなくなった場合に備えて、電池がなくても大きな音を出すことができる災害用ホイッスルはあった方が良いと思います。家の鍵などと一緒にホイッスルをキーホルダーに付けて持ち歩くだけでも、いざという時には役に立つのではないかと思います。

あと、映画とは関係ないのですが、最近になってスマートバンドだけだと時間を見るだけでも腕を上げたり画面をタッチしないと時刻の表示ができないので(今使っているスマートバンドは最新の常時表示には対応していないのです)、空いているもう片腕に昔使っていた軽いチタン製のソーラー発電のアナログウオッチを付けるようにしました。スマートウォッチ・スマートバンドがあれば普通の時計は必要ないと思っていたところもあるのですが、災害時にスマートバンドの充電ができなくなったらアウトだということに今さらながら気付いたので、最近は両腕に時計をはめて外出しています。

生まれた時からスマホがあり、常にネットにつながっているのが当り前だと思っている方も普通にいると思いますが、そうなくなってしまった時に最低限の準備をすべきかということを、完全にフィクションの物語ではありますが、今回見た映画を見ながら改めて考えてしまった次第です。私は毎日自転車通勤なので、電車・地下鉄とは無縁の生活を行なっていますが、毎日いつ止まるかわからない公共交通機関で動いている方は、ご自身の行動を一度しっかりと検証してみることをオススメします。

au Starlink Directでデータ通信可能なアプリと対応機種についての発表があった

スマホと直接通信衛星を接続させて通信をするという点で先行しているのはauですが、そのサービス内容はメッセージアプリのみから徐々にできることが増えてきています。今後新たに以下のアプリを使ってのデータ通信の利用ができるという事を発表しました。

・Google マップ
・auナビウォーク
・au カーナビ
・ウェザーニュース
・特務機関 NERV 防災
・ココダヨ
・YAMAP
・ヤマレコ
・いまココ
・タイドグラフ BI
・釣り船予約「釣割」
・乗船名簿クラウド
・スマートニュース
・NewsPicks
・X
・au メール
・Google メッセージ
・家族の安心ナビ
・GoogleのFind Hub
・緊急情報サービス

一通り見ていくと、自分の位置をスマホで捉え、その内容をメールやSNSで発信できるという、山の中などで遭難した時にスマホ一台で一通りの事ができるという感じに進化してきました。山登りなどでいざという時に不安になっている方にとっては嬉しい機能強化だと思います。

対象機種は今のところ、Pixel 10、Pixel 10 Pro、Pixel 10 Pro XL、Pixel 10 Pro Fold、Galaxy Z Fold7、Galaxy Z Flip7となっています。ハイエンドで高価なものばかりなので、すぐに使える人は少ないと思いますが、OSと本体の機能の関係になるとは思うので、現在auに入っていて安くau Starlink Directが使えているなら、今後のアナウンスを待って新たなスマホの機種を選ぶようにすればいいでしょう。

衛星通信については今のところアメリカのサービスが先行しているので、日本でも独自のサービスを行なえるような動きがあるという話も聞きます。ただ、衛星インターネットを使うには、かなり多くの衛星を飛ばさなければならないのでその辺の問題が解決しない限りは、やはりアメリカの衛星頼みになることは仕方ないでしょう。

今後、フリーで様々なデータ通信サービスが利用可能になるのかどうかはわかりませんが、こうしたアップグレードしたサービスを使い続けられるようにするためには、今よりもシビアなOS更新が必要になるのではないかと思います。そういう点からしても今新しいスマホを買ったとして、複数回のOS更新が予定され、その予定が確実に実行されるスマホを持っているかいないかが重要になります。

そこは、前回紹介したOS更新回数が多く、ソフトウェアアップデートの長期保証の付いているスマホの機種をピックアップしながら、おサイフケータイ・マイナンバーカード対応に加えて、衛星インターネットの直接通信の対応状況についても気に掛けておくことが大切ではないかと思われます。実際にそうした機能を使わなくても、新しいスマホに買い換えた場合の下取り価格にも影響が出てくるのではないかと思います。

OSサポートで長く使えるスマホの報告が上がる中で国内で利用する際のポイント

以前、メインで使っていたものの落としてしまったスマホは中国のXiaomiのものでした。現在は8インチタブレットを使っていますが、赤外線リモコンアプリを使えば、自宅のテレビのリモコン代わりに使えます。最近ではひげ剃りや白物家電を安く出したりしていて、ちょっと気になるメーカーではあります。
そうした興味でネット検索をしていると、今度新たに以下のXiaomiのスマホ・タブレットがソフトウェアサポートが6年になるというニュースがありました。

・Xiaomi 15
・Xiaomi 15 Ultra
・ Xiaomi Pad 7
・Xiaomi Pad 7 Pro
・Poco F7
・Poco F7 Pro
・Poco F7 Ultra
・Redmi Note 14(4G)

基本的にはハイエンドモデルになるので、いくら安い事が売りのXiaomiでもびっくりするくらい安くはありません。そんな中でも新品で5万円くらいで買える「Poco F7」あたりが良いのではないかと思ってその仕様を調べてみたところ、残念ながら私の望むスペックとは隔たりがありました。

というのも、以前はXiaomiでも日本市場向けということでおサイフケータイ機能を搭載しているモデルがあったのですが(以前落として失くしたスマホも対応端末でした)、最近になって日本市場で売るための機能付けというものを行なわなくなったという感じですね。それは企業の考え方なので仕方ないのですが、今後日本でスマホを使う場合、おサイフケータイもそうですが、マイナンバーカード対応なのか? というところもスマホ選びにとっては大変重要です。

そう考えると、ソフトウェアサポートが長くて日本国内で使うことを考えると、iPhone・GooglePixelが中心になるということですね。シャープのAQUOS sense9では、OSはAndroid17までという情報はあるものの、本当にしてくれるの? という感じはします。セキュリティアップデートは5年間対応するので(2029年頃まで?)、その辺を考えながら後継機を探すかという感じになってしまいますね。

現在、Amazonでの白ロムは5万円くらいしますが、予算的にはこのくらいを目安に次のスマホを考えたいですが、そうなるとPixelシリーズは中古ということになります。ただ、OSのアップデートについては一台のスマホを長く使えるようになるという話もありますし、特に「おサイフケータイ」「マイナンバーカード対応」は外せません。スマホ単体で保健証や免許証の代わりとしてカードの代替になるような事になれば、やはりこうした機能は外せないと思います。最近はつい安いものに心惹かれて色々買ってしまうことが多いのですが、スマホについてはその点だけは妥協しないで、じっくり情報収集を今後もしていくつもりです。

テレビ中継からネット配信へと変わっていく「有料配信」について改めて考えてみる

2026年に行なわれる野球の国別対抗戦、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)についてネット配信大手のネットフリックスが独占的に配信することを発表しました。

オリンピックやサッカーのワールドカップなど、国際的にも人気なスポーツイベントの放映権料がどんどん値上りしていき、日本のテレビ局が放映権料を買うことが難しくなっているというのは周知の事実ですが、サッカーのように地球規模で人気のスポーツでない野球にまでこんなことになるとはという感じがします。

今後、ネットフリックスの発表を受けて日本のテレビ局(BSを含む)がテレビでの中継の可能性を模索していくことは考えられるものの、日本チームだけでなく外国チーム同士の興味深い対戦を見たいと思う野球ファンは、その時期だけでも月額890円(広告付きスタンダードプラン)に加入して見るようにしないといけなくなるかも知れません。

ユーザーにとって頭が痛いのは、スポーツのジャンルの中でも多くのサービスがあるので、サッカーJリーグやワールドカップ予選ならDAZN、ボクシングならAmazonやLemio、海外サッカー、バレーボールや卓球、ゴルフならU-NEXTと、複数のネット配信システムを渡り歩くようになるので、多くのジャンルのスポーツを見たいと思う人にとってはなかなか大変な時代になってきました。

実のところ、現在のアメリカ大リーグ(MLB)の日本での人気も、常に日本人選手が出場する試合を生中継するテレビ(BS)の放送があったからこその話であると私は考えています。古くは野茂英雄投手の登板試合は必ず中継がありましたし、イチロー選手から大谷選手へと続く日本人選手の活躍が、まだアメリカが本気で取り組んでいなかった時代からWBCへの関心が出て、国中が熱狂(主に野球好きな方々)するようになったのも、テレビの影響が大きいと思っています。

ただ、時代は変わり以前のお金持ちだった日本は過去の存在になる中では、以前と同じように自宅にいながら(さらには出先でもスマホやタブレットで)、見られるスポーツも増えてきました。特に私の場合は、ビデオプロジェクターで100インチのスクリーンに映して見ることができるようになったので、本末転倒かも知れませんが、直接会場へ行くよりも有料配信で迫力ある映像をクーラーの効いた部屋で見る方がむしろ経済的であるというところもあります。ですから、無料のテレビ放送がなくなって有料配信でしか放送されないのには、そこまでケシカランという風には思いません。

ただ、これだけ多くのサービスが色々なスポーツを有料配信するということになると、それぞれ月毎に料金を支払う場合、イベント自体が月をまたいだら二ヶ月分費用がかかったり、一日の一試合だけを見たいのに、月払いの金額を払わなければいけないのか? という疑問も浮かんできます。

個人的には、ネットフリックスには「WBS特別パック」という形でイベントに特化した集客をしてもらいたいですし(こうした限定プランなら面倒な視聴中止手続きがいらないので)、他のサービスでも一試合だけ見られるパックを普通に使えるようにしてもらった方が、映画やドラマなどを全く見ない人が、そうしたコンテンツ利用分まで払わせるような形での集客は止めてもらいたいとは思います。

現状では、DAZNはJリーグの中でも三部のJ3については常に無料で見られるようにしていて、J2やJ1でも無料配信のあるカードを作っています。ボクシングや格闘技についても、あえて無料(DAZNを含め会員登録は必要)で配信してくれているところもあります。今後のネットフリックスが、どういった方法で日本国内での配信を行なうかはわかりませんが、昔テレビで見ていたように、一部無料配信という形で提供してくれる可能性もあるので、今後ますまず自宅でのインターネット環境があるとないとではかなり状況が変わってくることが考えられます。今年10月からのNHKのネット配信の変更の状況も見ながら、テレビとサブスクを融合させつつ情報を取っていきたいと思っています。

来年以降日本でもサービスが開始される予定の衛星通信インターネットサービスを整理する

以前は、モバイル通信といえば山の中などはドコモのFOMAプラスエリアが使える場所が多いという状況がありました。結果、メインをドコモ回線にしてドコモの不具合が起きた場合に備えて他のキャリアを契約するという感じでしたが、今は逆にドコモの方がつながらなくなる場所もありました。さらには3G が終了することでFOMAプラスエリアのメリットがなくなったこともあり、楽天を含めた4キャリアで補完するような感じで今年の夏前までは動いていました。

それが、国内キャリアでは無料で特定のスマホであれば直接通信衛星とやり取りのできるauの優位性が際立ってきましたが、私はau本家を契約していないのであまりその辺のメリットはなく、楽天の衛星通信を待とうかなと思っていたところにStarlinkを契約し、状況はまた変わってきました。

現在は、通信衛星を使ったインターネットはStarlink一択で、他の選択肢は無い状態ではありますが、来年度あたりからその辺にも変化が出てくると思います。競争が出てくればStarlinkの方もプランも変わってくる気もしますし、来月から私のStarlinkの契約は月730円で維持できるスタンバイモードを利用することになるので、同業他社のプランがどうなるかはわかりませんが、同じくらいの料金プランが出てくるなら、地上基地局だけでなく衛星インターネットでも複数キャリアを契約する可能性はあります。今回は、そうしたStarlink対抗で登場する予定の衛星通信サービスについて書いていきたいと思います。

まずは、楽天モバイルの衛星サービスですが、こちらはStarlinkの衛星より低い位置を飛び、一つの衛星のカバーするエリアが広く、Starlinkほど衛星と直接通信できるスマホを選ばずに通話やデータ通信が行なえるとうたっています。問題はこのサービスをどのくらいの価格で出してくるかということでしょうね。もし無料体験があれば申し込んでみたいですが、楽天はスマホと直接通信して普通に使えるという点が優れていると思います。

そして、今回改めて調べてみた、Amazonが行なうと言われている「Project Kuiper(プロジェクト・カイパー)」という名称で、Starlinkのようにアンテナを使ってスマホやパソコンで通信するという形のようです。スピードはスタンダードタイプのアンテナでStarlinkより早い最大400Mbpsということですが、アンテナを小型化(約18センチ四方・450グラム)したモバイル用アンテナでも最大100Mbpsくらいは出るそうなので、もしその構想通りに事が進み、私が手に入れるとしたらStarlink miniとの差別化を計るため、日々持ち歩けそうなモバイルアンテナのセットに興味を引かれます。

今後、まずはサービスが無事に予定通り開始されるのかという問題もありますが、やはりどんなインターネットサービスにもトラブルが付きものなので、楽天モバイルをスマホと直接衛星と繋げられる状態を作りつつ、StarlinkやProject Kuiperのアンテナを使ったインターネットもキープするということもあると思います。そうなると逆に、現在の日本のキャリア全てを持たなくても良いという判断も出てくると思います。

国内ではまだ具体的な構想を出していないキャリアもありますが、恐らく現在のStarlinkのスタンバイプランのような価格でユーザーに同じようなプラン提供も難しいと思います。さらに後発サービスの攻勢でアメリカで普及しているキャリア同士による価格競争が起こった場合、日本のキャリアの料金の高さというものが際立ってしまうような事も起こるかも知れません。

唯一コスト的なものがかかってしまうのがアンテナ本体購入のための費用がどうなるかということですが、これもProject Kuiperについては現行の日本でのStarlinkのアンテナの価格を見ていると思うので、新しいスマホを購入するよりも安い価格で提供されるのではないかと思っています。

ここのところ、まだ8月なのに来年のおせちの予約のためのコマーシャルが流れたり、かなり先を見た商売をやっているなと思うことがあるのですが、衛星インターネットの時代も思ったより早くやってきているのではないかと思っています。いざという時に慌てないように「Stalink(本家)」「楽天モバイル」「Project Kuiper」の動向については追っていくことをおすすめします。

賃貸住宅でも設置できそうなプロジェクター用のスクリーンを先人の経験をふまえて自作

まず、今回の内容を書くにあたり、先人の安くても実用的に使える100インチ用スクリーン自作のブログをじっくり読ませていただき、ほとんどその通りにやらせていただきました。

https://jun1ch.com/pscreen2000

ということで、今回は上記リンクの内容が全てです。どのスクリーンを買ったのか、他に用意するものは何なのかということは、上記リンクの記事を参照下さい。ここで書くのは、自作したスクリーンの設置方法などごくわずかな私の環境での内容が主になります。

そもそも、今回のスクリーン自作をしようと思ったのは、最大2.5mまで伸びるものの、数ある物干し竿の中でも一番短く安いタイプのものを一本持っていたからでした。本当は引っ越した際にベランダに置いて使おうと思ったのですが、自宅のベランダの物干しスペースがもう少し長い物干し竿でないと安定しない長さだったので、せっかく購入したものの使われずにずっと置いていたのを思い出したのです。

スクリーンを物干し竿に付けてそれなりに張るためには上下二本の同じサイズの物干し竿を用意する必要があるのですが、私の場合は一本買い足すだけであとはスクリーン固定用の結束バンドとS字フックを100円ショップで揃えるだけです。100インチのスクリーンの価格が大体3,500円くらいなのですが、その他の費用を合わせても千円かからないくらいで、何もない状況であっても5千円くらいで今なら作れるのではないかと思います。

ただ、作ったスクリーンを設置する際、私はカーテンレールに吊り下げているのですが、引っ越してきた時に二重のカーテンレールが設置されていたので、以前ソーラーパネルを吊り下げるためのものとして購入しつつも、普通のS字フックで足りたので使わずにそのままにしておいた「スイングハンギングストラップ」を二重になったカーテンレールに回すようにして固定しました。

実際に作ったスクリーンを設置する際、左右二ヶ所ある布製のストラップに吊り下げるように通すだけで簡単に設置できます。木ネジやフックのように壁に穴を開けることなくただカーテンレールに吊り下げているだけなので、賃貸住宅ですでにカーテンレールが設置されていて、その窓側のスペースが100インチクラスのスクリーンが収まるスペースであれば(スクリーンの大きさは220×126cm)、同じように窓のところに設置できると思います。

このスクリーンは安い事もありかなり薄いですが、裏が黒なので、比較的薄めのカーテンであっても昼間に映像を見ることはプロジェクターの性能とも関係しますが、700ルーメンのWiMiUS P63で何とか見られるくらいの像になります。写真は普段見ている42インチのテレビと100インチスクリーンに映した映像について比較させたものです。100インチの方で甲子園大会を、テレビではMLBのドジャース戦を流しているのですが、画面の大きさの違いと、昼間の画質の違いについてはこんな感じです。

自作スクリーンは物干し竿を伸ばすことで横向きにスクリーンを張り、二本の物干し竿を使うことで上下にも伸ばすことができています。ただ、収納時に丸めて保管しているのでちょっとした巻ジワが入ってしまっているのですが、この辺は無理に壁に貼るスクリーンを巻いて使っているので(スクリーンには壁に張って使うためのマジックテープが付属しています)、この辺のシワは許容範囲と思います。

一つ難点を挙げると、一度作ってしまったら物干し竿はこのままの状態で縮めることができず、約2m50cmの長いポールをしまっておく場所が必要になります。ポールを立てておくと倒れた時にスクリーンに新しいシワが入りそうなので、今は横にして保管していますが、できるだけ日常生活の邪魔にならない隅に置き、必要な時にはすぐに出して使えるようにしています。畳んで持ち運べないのは残念ではありますが、今のところ自宅専用で使おうと思っているので、今の状況には満足しています。ビデオプロジェクターとスクリーンの合計は2万5千円くらいに収まったので、今後は本格的に自分の好きな映画を楽しむ生活も良いかなと思っています。

ビデオプロジェクターWiMiUS P63のレビューと買い足した方が良いものについて

今年の夏が本当に暑くて、もはや外に出掛けるのは秋の声を聞くまでは止めることにし、その代わりに購入したのが、ぎりぎり1万円台で買えたWiMiUS P63というビデオプロジェクターでした。画質やスペックについては、先人が詳細なレビューをされていますので、敬意を評しつつリンクで紹介します。

https://cinemabeya.com/wimius-p63/

本体には内部に電源ユニットが入っているので、付属の電源コードはいわゆるメガネ式の汎用コード一本のみで、でかくて重いACアダプタを常に一緒に置いておく必要がなく、コードが断線しても安い代替え品を探せば良いので、まずはそれが個人的には良いポイントでした。

本体にはネジを回すことで台に置いた後の角度調整ができるようになっており、その点も好感が持てます。ただ、付属の三脚は簡易的なものなので、机とか台ではなく床に直接置きたい場合には安いものでも別に構わないので、カメラ用の三脚を用意するといいでしょう。私は以前コンデジ用に購入した三脚を流用することにしました。

画質については細かいところまではわかりませんが、見ていてそこまで気になるところはありません。700ルーメンという明るさは昼間どうなのかと思ったのですが、日中日が入る窓全面に、薄いカーテンをした上で裏が黒色に加工してあるスクリーンを張って投影したところ、普通に動画を視聴できるクオリティはあります。安いものや、モバイル用途のもので光が弱いものだと、もしかしたらここまで明るくできなかったのではないかと思うと、最初の一台としてモバイル用途に固執しなくて良かったと思います。

本体にはAndroid9.0のOSが入っており、本体をWiFi接続させれば、Android用のアプリが使えるようになっているので、単体でもそこそこの動画コンテンツは見られるようになっています。ただ、私が購入した一つの目的である、ワイヤレスで自宅のテレビチューナーとやり取りをしてテレビ番組を投影するための「Dixim Play」はこの本体にアプリをインストールすることはできませんでした。普通の動画配信だけ使うなら本体だけでも良いのですが、私のような使い方をする場合は別途Fire Stick TVを購入して接続して(こちらではDixim Playが使えます)使った方が良いと思います。本体にはHDMI端子とUSB-A端子が2つずつあるので、本体のUSBから給電しながらFire Stick TVを使うことは可能です。

また、Fire Stick TVを接続した際、本体から音が出ないというトラブルに見舞われましたが、こちらはFire Stick TVの設定の方から「サウンド」を「PCM」に変更すれば問題なく音が出てきました。サウンドについてはカタログでは10Wとありますが、普通のテレビのような音で重低音を求めたい場合は外付のスピーカーやヘッドホンを追加する必要はありますが、私は住宅環境もありますし、皆で楽しむくらいなら本体からの音で今のところは満足しています。

あと、細かいことですが付属のリモコンは単四電池2本で動きますが、電池そのものはパッケージに入っていませんので、すぐ使いたい場合には事前に電池の用意をしておきましょう。

まだ使い始めて日は浅いものの、100インチのスクリーンでも問題なく見ることのできる映像を出してくれるので、大画面で見たい映画やドキュメンタリー、イベントのテレビ中継や動画配信などがあれば、その都度出してきて使いたいと思っています。最初に紹介したリンクによれば、消費電力はデフォルトで84Wということですが、適当につないで消費電力をコンセントを取ったポータブル電源で見たところ、最大130Wくらいまで出ていました。300whクラスのもので大体2時間くらいは使える計算になりますが、今自宅にあるテレビはプラズマテレビで、130Wを超える電力消費量なので、電力消費を抑えるためには、あえてプロジェクターを使う選択肢も出てくるかも知れません。

私の購入額は2万弱と最安時に1万6千円くらいになる安さから比べると少々高値で買ってしまいましたが、その分外に出てお金を使わなくて済むというところもあるので、興味のある方はその辺は今後のアマゾンのセール情報を見つつ判断されると良いと思います。

セリアに売っていた水で戻る固型タオルはそのボリューム感が素晴らしい

自宅用スクリーンを安く自作するために100円ショップめぐりをしていたのですが、そんな中ちょっと面白いものを見付けました。

これは、水に濡らすと一気に広がってタオルになるという防災およびキャンプグッズなのですが、以前100円ショップで見付けたのは、一個だけのパッケージだったのですが、こちらの方は同じ100円でもたくさん入っています。Lサイズ(35×23cm)こそ6個パックですが、タオルというよりもハンカチサイズのSサイズ(26×16cm)は20個も一つのパックに入っています。

安いこともあり、つい大きさの違う2つをセットで購入したのですが、まず私がやったのは、財布の中の小銭が入るスペースにSサイズの固型タオルを入れました。とにかく小さいので、小銭で財布がパンパンにならなければ常時持ち歩き可能です。

財布ではなく、セカンドバッグなど毎日持ち歩くものの方にはSとLの二種類のものを入れました。これで、少なくとも水さえあれば緊急的にタオル、ハンカチの無い状況を回避できます。残ったものは、災害用に作ったリュック(主に寝るための装備を入れています)に突っ込みましたが、今後必要なものか出たら、そこから何個が抜いていけば良いし、すぐに使わなくてもキープしておくことにも意味があると思います。

災害が起こると、当然衛生状態も悪くなります。そんな中で、手を洗った後でそれを拭くものがないとかなり衛生的には良くないと思うので、多くのタオルが必要になります。大昔になりますが、阪神・淡路大震災直後に支援物資を運ぶお手伝いをすることになったのですが、運んだ荷物は未使用のタオル(お年賀などでもらったものが多かったように記憶しています)でした。現地では使用してそれをなかなか洗うことができないので、当時タオルはあるだけ送って欲しいという被災地の方の要請を受けて持っていったことを思い出します。

今回紹介した固型タオルも、いざという場合に気軽に使い切って次のものを使うような使い方でこそ効果を発揮するものではないかと考えます。大量に買うものではないとは思いますが、買って1パックを防災用リュックの中に入れておく事で、もし何かあった場合に役立つことがあるかも知れません。写真の通りかさばるものでもありませんし、使わなければそれに越したこともないので、気になる人は手に入れておくのも良いのではないでしょうか。

大手小売店での買い物でも「ちゃんと見て買う」ことの大切さを実感した経験について

この夏は旅行に行かないことにしたことで、Starlink miniを買ってしまったのですが、それに加えて調子に乗ってしまったのか、以前このブログで書いたビデオプロジェクターを注文してしまいました。家でエアコンのある中でテレビや動画配信の映画を見たり、ブログでも書きました通りこの夏の花火大会のテレビ中継を大きな画面で見たいと思っています。

今回、プロジェクターはそれなりに安く買えたのですが、自宅には広い白い壁はないので、スクリーンを何とかしなければなりません。安いものだとペラペラな布で、アイロンでシワを伸ばす必要があるなど、安いものにはきちんとした理由があります。

本来は自立式で持ち運びのできるシワを気にしないスクリーンが欲しいのですが、さすがにプロジェクターと同じタイミングでセールはしていないようなので、何とか安くそれなりに自宅で使えるスクリーンが手に入らないかと思ってネットで調べていたところ、多少厚みのある材質で、折りたたんだ状態でなく丸まった状態で送られてくるのでアイロンがけが必要ないスクリーンを使って実用性がありそうな手動巻取り式のロールスクリーンを自作されていた方がいたので、私もそれにならって自作のための材料を集めることにしました。

まず必要なのは、安くどこでも手に入る「物干し竿」であったので、近くのホームセンターへ行って一番軽くて安いものを買いました。ただ、ここでちょっとしたトラブルがあったので、スクリーン自作について書く前にその事を今回は書かせていただこうと思います。

ホームセンターは大きく、物干し竿の在庫も豊富でした。見本の質感も問題なかったので、ビニールに入った商品を持ってレジに行き、そのまま会計を済まして店を出ました。長いものなので後部座席から助手席にかけて物干し竿を置いて車を出そうとしたところ、何と物干し竿の一部が凹んでいるのを発見したのです。

家に持って帰る前に見付かったので、すぐにお店に行き、サービスカウンターに問題の商品と購入時のレシートを出し(レシートを直後に捨ててしまうと確認ができないので改めてレシートの家への持ち帰りまでは個人的に推奨します)、商品の交換をお願いしました。

担当の店員さんは、その状況を見て改めて商品の交換をしてくれたのですが、お店の方から「念のため」と言われたので、一応同じような凹みがないかどうか、じっくり見ていたのですが、ここで何と、最初のものよりは程度は少ないものの、交換品の一部にも凹みを発見してしまったのでした。

本当にこんなことが、大手のホームセンターであるのか? という気はしましたが、個人商店であれ、大手系列店であれ、人間が運んできて陳列するまでにどんな不具合が生じるのかわからないということを今回は実感しました。その後、店員さんにもう一度交換品を持ってきてもらいまして、その際には本当に目を皿のようにして凹みがないかを確認した上で商品を持って帰りました。

あらゆる買い物に言えることですが、大きいお店だからといって今回のような事は起こり得るのではないかと思います。その場合、きちんと自分の目で確認して、後でしまったと思わないようにチェックをし、あとはもちろん買った時にもらったレシートはその場で捨てることなく家までは少なくとも持ち帰ることを心掛けたいものです。