月別アーカイブ: 2011年4月

ペットボトル用じょうろ

これは園芸グッズとして売られているものです。ベランダなど普通のじょうろでは水が出すぎて困るような場合、使い古しのペットボトルの蓋と付け替えて装着して使うことで、適度な水を出すことができます。

しかしながらこのグッズは、別の使い方についても興味深いものです。震災で水が貴重な状況の中で汚れた手を何とかしたい場合、ウェットティッシュやアルコール洗浄ジェルを使う前に軽く水洗いを少ない量でやりたい場合に実に頼りになります。同じように少ない水を有効に使うためには、ペットボトルのフタ自体に細かい穴を開けるという方法でも同じことができますが、その場合は水を持ち運ぶためにはもう一つのフタが必要になります。

車中泊の旅においてペットボトルを利用した道具を持っていくといろいろ便利です。グッズ関係では車内の結露した水滴を集める器具を紹介したことがありましたが、事前にペットボトルが用意できなくても、旅の途中で必要な分だけペットボトルを購入し、中味を飲んでしまえばすぐに利用できるようになります。このじょうろで使う水というのは飲むためのものでないので、比較的入手は簡単でしょう。個人的にはこうした水は、常に旅行中には用意しておいた方がいいと思います。怪我で汚れた傷口を洗い流すような場合は封を切らないミネラルウォーターの方がいいかも知れませんが、ちょっと手を洗うくらいなら洗面所の水でも大丈夫でしょう。その他、車がオーバーヒートを起こすかも知れませんし、キャンプの際の調理において、火器を使っている時にはこのじょうろをセットしたペットボトルを近くに用意しておくようにすれば、ちょっとした消火器の代わりとしても使えます。ちょっとした小物ではありますが、水の入ったペットボトルと一緒に旅のお伴として備えておくことは無駄ではないように思います。

そして、これから夏に向けての使い方として、ごく少量の水をこのじょうろを使ってシャワーのように体に掛けて体温を下げ、扇風機と併用するというのも寝苦しい夜にはいいかも知れません。ただ、あまり水を掛けすぎますと車の中が濡れてしまいますので、車の中でじょうろを使わない方がいいと個人的には思いますが。


キャパシタ式ラジオへの期待

手回しハンドルの付いた充電式のラジオは、今回の震災において一気に注目度が上がりましたが、以前のエントリーで紹介したように手回しがめんどくさかったり、ハンドルが折れてしまう可能性があるなどディメリットもあります。私が考える一番大きな問題は、こうした充電のできる家電製品全般に言えることでありますが、いざという時に本体にセットされている充電池(ニッケル水素電池であることが多い)が劣化によって使えなくなってしまうことであったりします。購入当初はカタログ値程度に使えても、数年使わないで置いておくうちに充電池が劣化するというのは、コードレスホンの子機を使われている方なら心あたりがあると思います。コードレスホンの場合はかんたんに市販されている互換電池と交換できますが、残念ながら手回しラジオ内に入っている電池を交換できるものは私の把握しているところではありません。これでは、現在の防災意識が高い時に買ったものがいざ災害に遭遇した時に使えないという状況にもなりかねません。

以前のエントリーを書いてから、もう少しましなものはないかといろいろ調べていたのですが、ここにきてようやくおすすめできそうなものを見付けました。ただし、今回紹介するものは現在手元にないので(個人的にはこの種のものは被災地の方優先になってほしいと思っています)、伝聞のような書き方になることをどうかお許し下さい。

http://www.nagatac.co.jp/products/e_p/index.htm

上のリンクで出てくるライト付き手回し発電ラジオは、元々学校の授業用に用意された製作キットの形で売られているものらしく、一般には市販されていないものらしいのですが、商品名で検索していただくと現状では完成品を売っているところもあるようです。ダイナモだけではなく、太陽電池も付いていて、どちらの方法でも充電可能ということなのは嬉しいですが、それ以外は他のラジオと違いはないと思われる方もいるでしょう。しかし、このラジオが充電池の代わりに搭載している「キャパシタ」という部品がすごいのです。

キャパシタといってもピンと来ない方もおられるかもしれませんが、キャパシタとは「コンデンサ」の別名です。性質としては充電池のように化学反応によって蓄電せず、物理的な吸着によって蓄電するようになっているので、従来の充電池の弱点であるメモリー効果もなく、充電池とは桁違いの耐久性を誇ります。充電池では反応しないような微弱な光でも太陽電池を介して蓄電することができ、低温にも強いとのこと。物理的にハンドルが壊れるような事がなければ、電源部の劣化はそれほど考えなくてもいいということなので、車のシートの下とか非常用持ち出し袋の中に放り込んでおいてもいざという時に頼りになるラジオではないかと思っています。もし手回しハンドルが壊れてしまったとしても、太陽電池が使えるので全く使えなくなることはありません。ただし、キャパシタで蓄電できる電池は充電池と比べると極端に少なく、満充電でもLEDライトが約5分間、ラジオは10~20分程度しか使えないと商品説明にあります。しかし、このラジオでは単三電池2本でも動くようになっていますので、キャパシタからの電力で動かすのはあくまで非常用と割りきれば電源部がほとんど劣化しないというメリットの方が大きいように思います。車中泊の旅で使う場合は、携帯電話を充電するためのアダプターも付いているため、その点でも車に積んでおくと便利でしょう。

今後、国内大手メーカーであるパナソニックやソニーが今回の震災を受けて、どんなラジオを新たに出してくるのか、それとも新しいものは出さないのかはわかりませんが、もし新しい手回し発電ラジオを出してきたとしたら、まずは発電した電気をどうして蓄電するかということに注目してみるといいと思います。私たちはどうしても大きなメーカーのものだから安心だという風に思いがちですが、災害用の手回し発電ラジオにとって一番大切な点は、いつでも安定してラジオやライトを付ける電源を供給できるかということに尽きます。こうした点にも注意を払ってラジオを選ぶことで、いざという時の安心感は増すように思えます。


太陽光発電のいろいろ

昨日の朝、テレビ番組で「エコ便利グッズ」ランキングという企画をやっていて、見事第1位に輝いたのが、三洋電機のエネループ・ツインモバイルソーラーセット eneloop mobile solar SSL-SBWL3 という、太陽電池パネルとKBC-L3Aという型番で単体でも売っているリチウムイオンバッテリーがセットになった商品でした。ただ残念なことに、この商品はテレビを見て買いたいと思われたとしても、品物がことごとく売り切れになってしまっています。リチウムイオン電池が内蔵されていて、取り外しができない製品よりは大分ましだと思いますが、付属のバッテリーKBC-L3Aは500mAの出力で2時間程度使えるものの、太陽光で満充電するのに3日かかるというのは太陽電池パネルを搭載した充電器の宿命とは言っても、テレビを見ている人にとっては、こんなはずではなかったと思わせてしまうかも知れません。

個人的には、このセットに単三および単四エネループ2本をUSB経由で充電できるN-MDU01ASという充電器をつなぎ、KBC-L3A経由で充電するようにすれば、昼も夜も充電を続けられるのでうまく太陽電池を使えそうな気がしますが、時間制限のあるテレビではとてもそこまで伝わったとは思えず残念でした。ここまでするなら以前紹介したバイオレッタソーラーギアの方が安上がりのような気もしますが、持ち運びのしやすさと、設置のしやすさはこちらの方もなかなか便利そうに思えます。バックパックに設置して歩きながら充電というのも面白そうです。

ただ改めてeneloop mobile solar SSL-SBWL3の出力について確認してみると、カタログ値で最大3.1Wと意外に小さいことがわかりました。ちなみに、バイオレッタソーラーギアは750mWと更に問題にならない程の出力です。もっと安く高出力の太陽電池を使いたい場合、国産でないパネルを輸入して販売しているサイトを見付けました。参考までにご紹介させていただきます。改めてお断りしておきますが、個人的に特定の業者と関わりを持っているわけではなく、価格の参考としてショッピングモール以外のサイトにリンクさせていただいております。

http://shikibu.web.fc2.com/solar/lineup.html

USB充電セットの10W出力でもSSL-SBWL3の実勢価格の約半分と、太陽電池による電力供給を試してみたいような場合でも割と気軽に導入できそうです。小型のリチウムイオン電池に充電して、そこから別のものに充電するような使い方が車中泊の旅の用途としてはぴったりだと思います。ただし、本格的な太陽電池による充電システムとは言えないので、真剣に太陽光発電を考えておられる方は、もう少し待った方がいいかもしれません。

ともあれ、現状では太陽電池を使った充電でできるのは、車のバッテリー充電であったり、小さめの外部電源やニッケル水素電池の充電くらいにとどめていた方が良さそうな気がします。


災害用ラジオの条件

直接地震の被災地でないこちらでは、かなり物流も回復してきたような感じがあります。懐中電灯も選ばなければ買うことができますし、100円ショップでは単一アルカリ電池が店頭に並ぶようになってきました。

しかし、そんな中でも全く店頭から姿を消しているものにラジオがあります。これだけないのなら、被災地の方に多く行き渡っているのかと思っていたのですが、まだ全然行き渡っていないような報道もあります。これから新たにラジオを欲しいと思っている方も多くいらっしゃると思いますが、一体どういったラジオを手に入れればいいのか、今回はこれまでこのブログで書いたこととは変わってくるかも知れませんが、特に災害用にという事で今売られていて、比較的入手しやすそうな製品に絞って考えてみたいと思います。

ラジオ購入前にまず確認していただきたいことには、自宅周辺のラジオの受信状況はどうかということがあります。周辺に高い建物が多かったり、自宅が鉄筋やコンクリート造などの場合、ラジオの電波がほとんど入ってこないという事でラジオを持っていないという方々もおられるかもしれませんが、建物の構造上の問題でラジオの入りが悪いという事なら、いわゆる高価なホームラジオを買っても、日常生活で使えないということにもなりかねません。その場合は、持ち運びしやすい小さめのラジオを用意し、ラジオが聞こえるところまで移動して使うことも考えておいたほうがいいでしょう。

その上でラジオを選ぶ際にまず考えたいのは、スピーカー付きのものを選ぶことは多人数で聞くことを考えると当然として、電池の種類と本数および使用時間です。単一の電池を使うラジオであっても単三電池で使えるスペーサーを用意すれば他の電池を使うことはできますが、そうした用意のない場合がほとんどですので、ここでは一般的に売られている4本パックでより多くの時間ラジオを鳴らし続けることができる、単三か単四電池を2本使ってスピーカーを鳴らすことのできる小型ラジオの中から絞ってみます。といっても、手に入るものが他になければどうしようもないのですが。

今回の電池の入手困難さを考えた場合、最後まで店頭に残っていたのは単四電池でした。しかし、ラジオを長時間鳴らし続けるためには、単四電池では少し心もとないのも事実です。単三2本で動くポータブルラジオの場合、アルカリ電池で連続100時間(単純に考えて付けっ放しにしても4日間使えることになります)を越えるモデルがソニーやパナソニックを中心に複数の機種が出ています。なぜこれだけの電池寿命があるかといえば、アナログチューニングで液晶画面や放送局のプリセットなどといった機能を削っているからだとも言えます。もちろん、一発選曲やスリープ機能、放送局のデジタル表示など魅力的な機種を有するラジオは多数存在します。しかし、そうした機能は長時間ラジオを聞くためには無駄に電池を消耗する機能であるとも言えるのです。

結論として、単三電池2本で動くアナログチューニングのシンプルなポータブルラジオが現状で売られているものの中では災害用としての性能を有しているということが言えると思います。ただし、予備として単四電池2本で動くラジオがあるに越したことはないと思いますが。具体的なメーカー名や型番の紹介はこんな時期ということで控えさせていただきますが、店頭で確認する際には使っている電池の種類および本数をまずは確認し、電池持続時間をチェックしてから購入するかどうか決めてみてください。


運転中のラジオは地元放送局に

いまだに東北地方の方々は眠れない夜を過ごされているのではないかと心配するほど、連日それなりの大きさの余震が続いています。当初は一ヶ月程度はという話だったのが、いまだに収まる気配がなく、しかも東北だけでなく関東・上越や甲信越までの広範囲で体に感じる地震もあるという状況になっています。

そんな状況の中、情報をできるだけ迅速に入手できるように自宅にいる時にはとりあえずテレビを付けておくことが多くなりました。こういうのは、ついだらだら見てしまうようで以前ならあまりおすすめできないことだったのですが、緊急地震情報を受けて即座に対策を取るためには必要な事だと思い、実行しています。ただし、一秒を争う緊急地震速報ではありますが、例の地デジの影響で、実際に出された緊急地震速報がテレビで出てくるまでには数秒のタイムラグが生じてしまいます。これは、地震速報が来てからすぐに大きなゆれがやってくるような場合は、デジタルテレビからの情報が全く役に立たないということを意味します。実際にどのくらいずれているかというのを実感する方法があります。プロ野球の試合などでテレビとラジオで同じ試合を中継している時に、地デジのテレビとラジオを両方付けていると、ラジオの実況を後追いするような形でテレビの画面が流れていくことがわかるでしょう。

ですから、厳密に言うとデジタルテレビを付けたままにしておくより、ラジオを付けたままにしておいた方がいざという時には役に立つということはあります。ただし、テレビでの速報は震源予想区域および大きな揺れが来るであろう地域を地図で一瞬のうちに把握できますので、とりあえず7月のアナログ波終了まではアナログでテレビを見ることをおすすめしておきます。

さて、改めて考えますに、車を運転している時にも、いざという時の事を考えて音楽プレーヤーやCDからの音楽ではなく、ラジオを聞く習慣を付けておくのをおすすめします。ただ、単にラジオを聞く際に気を付けていただきたいことがあります。

普段聞いているラジオがFMならば問題はありません。今自分が走っている周辺の情報をいざという時は放送してくれますから、情報が入ってきたら安定してラジオが聞ける場所まで車を移動してまずは情報収集につとめましょう。問題はAMを聞いている場合です。特に夜に走っている場合、AMの電波は遠くまで届く特性を持っているので、信号の強いところに合わせていると、知らない間に自分が今通っている場所以外の場所から発信されているラジオを聞いてしまっているような状況も起こってきます。たとえば東名高速道路を西に向かっていて静岡県を越えたあたりなら、夜間なら名古屋ローカルの放送局に合わせなくても大阪あたりの放送局に合わせておけば、ダイヤルを変更しないでずっと運転していても同じ番組を聞いていられるでしょう。長距離トラックの運転手さんがそうした方法でラジオ放送を楽しんでいるという話がありますが、今この状況ではそれが必ずしもいいかという問題が出てきます。

今、車に搭載されているラジオは、そのほとんどが自動チューニングできるタイプのものだと思いますが、それでいかに地元ローカル放送を聴き続けることができるかという事もこれから考えておいた方がいいように思います。道路によっては、地元の放送局の周波数を看板で表示しているところがあり、これが実に役に立つのですが夜間はそうした看板があっても見えない場合もあり得ます。周波数がわからない場合のダイヤルの合わせ方のコツとして、トンネルを利用するというのがあります。トンネルに入ったタイミングでラジオのチューニングを行なうと、トンネル内で放送しているラジオを聞くことができます。普通のトンネルの中ではラジオは入りませんから、これはトンネルの設備を使ってラジオ放送を送信しているということになります。トンネル内放送で地元エリア外の放送局を提供していることはありえませんから、トンネル内で受信した放送は外に出ても比較的良好に聞こえる地元放送だということになります。

昨日は茨城県で竜巻が発生したようですが、ローカル局ではこうした気象情報についてもきめ細やかに報道しますので、走行中の安全のためにも地元の放送を聞くための努力はしたいものです。もちろん事前に放送局の周波数を調べたり、携帯電話やスマートフォンでその都度調べるという事でもいいのですが、こんな時期ですから車の中では地元の放送局を聞くくせを付けておくともしもの時に役に立つかも知れません。


サトウ食品 サトウの切り餅 新潟県産 こがねもち

古来の非常食が米だとするならば、現代でも十分通用する非常食として紹介するのを忘れていたものがありました。それが個別包装された切り餅です。こういったものでもいろいろとランクがあり、今回紹介するものと同じものはないかも知れませんが、あまり食べておいしくないものは用意したくないので、日常の食べ物としても置いておけるものとして新潟産のもち米を使ったものを紹介します。同じ新潟産のものでも魚沼などのブランドが付いたものの方が値段も高いのですが、安心でき普段食べていて美味しいお米の産地のものということで、高値でもない安値でもない中間のものを店頭で選んでしまうことが多いです。

改めて切り餅を普通のお米と比べてみると、その扱いやすさと調理の早さにおいて切り餅の方が旅先で活躍する場面が多いような気がします。たとえそれが無洗米であってもおいしく炊き上げるためには30分程度水に浸けこんだ上、炊き上げて蒸すまでにも結構な時間がかかります。早めにキャンプ場に着き、じっくりと調理する時間が得られるならお米の方がいいと思いますが、短時間でそれなりに食べられるものを作る場合は切り餅の方がというのが多くの方の思われるところでしょう。

網やフライパンで膨らむまで焼き、黄な粉やしょうゆを付けて食べるのがオーソドックスですが、アルポットを使ってお汁粉を作ったり、おでんやインスタントラーメンに入れてしまうという技が使えます。ただ、もっと簡単にということになると、切り餅のバリエーションとして売られている「スライス切り餅」の方を選ぶといいでしょう。カップ麺をお湯で作る際、出来上がりに器に載せると1分半くらいで食べられるようになります。そこまで待てない場合はスープの中に沈めると早く食べられるようになるそうです(^^;)。道の駅や高速道路上などでお湯は手に入ってカップ麺しか作って食べられない場合、カップ麺だけでは満足できないような方はこのスライス切り餅を用意して持っていけば簡単に食事の量を増やせます。

個別にパックされるようになり、写真のように大きなパックごと持っていかなくても、必要に応じて必要な個数を持っていけるというのも便利なものです。ただ気を付けなければならないことは、ついつい食べすぎてしまう危険性があることです。パッケージによると1個50gで116kcalとなっていますので、その点は十分ご承知のほどを。


A&D 上腕式血圧計 UA-704

個人的な話で恐縮ですが、人より多少血圧が高いという事を自覚しているので、日常的に血圧測定をしています。私の場合、病院で血圧を計る場合、その時だけ血圧が上がるという事はないのですが、体重の管理と共に血圧も計っておくことでその日の調子を自分なりに判断し、行動をコントロールすることができるので、朝夕と血圧を計っています。

普段私が使っている血圧計は、腕に巻くタイプのもので単三電池4本で動くものです。ボタン一つで加圧減圧を自動でやってくれ、簡単に血圧を計ることができます。以前は旅に出る時にはデータを取れずにいたのですが、車に血圧計を積み込むことでいつでも体調の管理ができるようになるので、何とかならないかと思っていました。ただ、毎日使っているものを旅に持っていくとなると、家で使えなくなるだけでなく積み下ろしが面倒くさいので、改めて持ち運びしやすい血圧計を物色し、手に入れたのが写真の上腕式血圧計です。

小さい血圧計ということでは手首に巻く血圧計があります。どこでも買えるという点からすれば、こうした血圧計を用意するのが一番手っ取り早いのかも知れません。あくまで私の場合ですが、腕に巻く血圧計を主に使っているため、できれば旅先で使う血圧計も腕に巻くタイプにした方がと思い、それほど値段が高くないものを探した結果、手動ポンプで加圧するこの血圧計が引っかかってきたというわけです。

トラベル用と銘打たれて売られているだけあって、かなり小さくて軽くなっています。表示はデジタル式になっていて、動作のための電源は単三電池1本で2000回測定可能とかなりの長寿命を誇ります。実際に使ってみると、手動で加圧するのに大変な事は全くなく、むしろ加減を自分で調整できるのは意外と便利だったりします。

写真のように専用のキャリングケースが付いていて、本体以外にもまだ十分のスペースがあるので、私はひげ剃りとブラシを一緒に入れています。旅行用としてだけでなく災害時にも使う事を考えた場合、単三1本で動くというのは電池不足が予想されるだけに実に心強いものです。周りの人たちの健康を気付かうのにも、こんな簡単なものでも十分に役に立つように思います。

長期の旅行の場合、土地の名物を食べすぎてしまったり、窮屈な姿勢で寝てしまった時など、自分の体調は大丈夫なのか気になる方はいらっしゃると思います。そんな時の目安として車に常備しておくということは、旅行のためだけではなく災害に遭われたような状況も考えると決して無駄ではないような気がします。


MAQUINO 体組織計 レジェール

旅というのもある意味では非日常の世界であるがゆえどうしても普段より羽目を外しがちになってしまいます。特に観光地を回るとどうしても食が進んでしまうわけで、旅から帰って体重計に乗ってみたら青くなってしまう事を経験した方も多いことでしょう。

私の場合、日常の生活の中では朝食前と夕食後に2回体重計に乗ることにしています。いわゆる「計るだけダイエット」を実行しているわけですが、特別な努力をしない代わりに、毎日の食生活において食べ過ぎをデータで把握し、何とか無駄に増えないようにコントロールしようと試みています。しかしながら、旅に出るとそうした抑制が効かないのですね。というわけで、旅先でも気軽に持っていける体重計を色々と物色していたのでした。

今回紹介するMAQUINOというブランドの体重計には持ち運びを意識した製品が多く、今回紹介するものよりもコンパクトに収納可能なものもあったのですが、あまり小さいものは動作する電池が充電の利かないボタン電池という事で購入候補には入っていませんでした。また、製品によっては乗る部分を強化ガラスで覆っているものが意外に多く、車に積載していて事故を起こした時に割れて危険になる可能性もありました。

そうした車載についての問題をクリアした体重計をようやく見付けることができました。体重だけでなく体脂肪、体水分、筋肉量、骨量、基礎代謝量が計れます。体重は50g単位まで計れるので、今使っている体重計よりも精度がいいくらいです。表面はABS樹脂で、電池は単四3本と、今あるニッケル水素電池でちゃんと動きます。大きさの比較用に漫画雑誌と比べてみましたが、車の座席の下に置いておくには十分のサイズです。重さは470gとこの種の体重計としては軽い方なのではないでしょうか。

基本的に旅行用の体調管理のために購入したものですが、テレビなどで現地の状況が流れてくる中、現在の災害における避難所において、体調管理の必要性というのが痛感されるところです。災害用グッズとして体重計というのはピンと来ないかもしれませんが、意外とこうした用意があれば便利なような感じがするのです。旅行から帰ってあまりの体重増にびっくりした方は、体重計を旅に持っていくことも考えてみてもいいのではないでしょうか。体調管理のためには血圧計もあるといいかもしれませんが、血圧計の方はすでに持っているので、改めて別のエントリーで紹介しようと思っています。


休憩は十分に

地震のニュースの中、入ってきたクレーン車が小さい子供をはねてしまった悲しいニュースは、長距離を移動する旅が多い私にとっても人ごとではないと感じました。といっても私自身に運転に重大な影響を生じる持病があるということではありません。今後、特定の方々に向けてのバッシングが起こるかも知れませんが、私はむしろ睡眠時間を削ってでも走ってしまう持病持ちでない人たちの行動にも焦点を当てて、考えていく方がいいと思っています。

ただ、睡眠不足や過労、飲酒が原因でないのに急激な眠気に襲われる事があるということを先日知りました。私はJAFの会員なのですが、先日届けられた会報(2011年5月号)に、走行していて突然眠気に襲われる生体リズムについての記事がありました。ドライブ時に急に眠気に襲われるのは、過労や飲酒などがなければ、睡眠時無呼吸症候群との関連性が言われていましたが、そうした事とは関係なく、午後の2時から4時頃という午後の時間に強い眠気に襲われる場合が割と多いとのこと。問題は、そのような眠気に襲われた場合、どうすればいいのかということです。早朝の眠気は寝不足や過労によるものなので仮眠をしっかり取ることによって解消されるようですが、生体リズムによる午後の眠気については、その時間をやり過ごせば消えるのだそうです。当然、その対策も違ってきます。せんべいやガム・清涼菓子などや、冷たいものを摂ったりしながらだましだまし進みつつ、休める所があれば車から降りて外に出てぶらぶらするだけでもいいですし、どうしようもないほど眠い時には、15分から20分程度の仮眠が効果があるのだとか。ただ、こうしたことは生体リズムを元に戻すためにするものなので、仮眠が30分以上になるとかえって逆効果になるので注意した方がいいようです。

車中泊の旅ではいつもとは違い、不慣れな車の中で寝なければならないということで、慢性的な寝不足に陥りやすいと言われますが、しっかりと対策をすればそんな事はありません。実際、昨年のゴールデンウィーク期間に九州まで往復しましたが深夜に出発した初日以外は深刻な問題はありませんでした。しかし、普段の生活の中で十分な睡眠を取っていても上記で紹介したように、いわゆる魔の時間になるとふっと意識が遠のくかと思うほどの睡魔に襲われる事があります。そうなった時のためにある程度の対策を取っておくことも重要かと思います。

高速道路の場合は一定の区間にサービスエリアやパーキングエリアがあります。一度そうした睡魔に襲われた場合は、タイムロスを心配するよりも重大事故を起こす危険性の方が高いことを自覚するべきでしょう。短い時間でも休憩を取り、また次のサービスエリアで休むことを繰り返しながら睡魔が去るのを待ちましょう。

整備された高速道路を通るのならそれでいいのですが、国道や県道などの下道では旅行者などのための駐車スペースはそうそうあるものではありません。高速道路と比べて信号のある下道は単調な高速道路ほど眠気を誘うものではないとはいいつつも、睡魔に襲われることはやはりあります。その場合は広く一般の車が利用できる商業施設であったり、コンビニエンスストアを利用し、眠気覚ましに効果の有りそうなものを購入しながらとにかく車を降りて気分転換を繰り返す事をおすすめします。

改めて言うまでもないことですが、楽しい旅も途中で事故を起こしてしまうのでは自分が楽しくないどころか、他人にも迷惑を掛けてしまいます。それが最初に紹介したような重大事故になってしまったとしたら、もはや旅がどうのこうの言っていられない状況に追い込まれてしまいます。旅立つ時はまずは安全に、そして欲張らないで余裕を持った計画を立てることが大事です。ゴールデンウィーク期間に長期旅行の予定を立てておられる方は、特に注意しましょう。


アマノフーズ フリーズドライ味噌汁

車中泊用と兼ねる形で非常用食料を少しずつ用意しているのですが、今回紹介するのはいわゆる定番のフリーズドライ製法で作られた味噌汁です。インスタント味噌汁には生みそタイプの方が安くて沢山入っていますので家族分を確保するような場合はそちらの方がいいかも知れませんが、普段の生活の中、旅行用として食べる数も限られているような食べ方をする私としては、生みそタイプは余らせたまま賞味期限切れになってしまう可能性が高いという事で、一食分ずつ売られている写真のものを切らさないように車内に常備しています。

さすがに高いだけあって具も多く、味もいいので旅行で食べられないまま賞味期限を迎えそうになったら、夕食の一品として食卓に出しても十分です。とにかく、お湯さえあれば調理もいらないというのがポイントだと思います。

パッケージが小さいので持ち運びしやすいフリーズドライ食品ですが、カップ麺と違って食べるには何らかの器が必要になるのが用意のない場合には問題になるかもしれません。私の場合は車中泊用としてキャンプ用のシェラカップを携行しているので、その点は問題ありません。あとは旅先でどうやってお湯を調達するかということですが、高速道路上なら給湯器の利用が一番簡単でしょうし、そうした施設が利用できない場合は自力でお湯を沸かすための用意が必要になります。その点はカロリーメイトや缶詰のような調理なしで食べられる非常食と比べると弱い点ですが、カップ麺のように麺を戻すためにある程度熱いお湯を用意できなくても食べられるので、事前に保温できるステンレス水筒に熱湯を入れておいて、冷める前に食べるようにするという技が使えます。保温力の高い水筒とセットにして持っていくのがいいだろうと思います。

メーカーでは通信販売でセット販売もしているようですが、私は一食なくなるごとに一食分補充といった無駄の出ない方法で補充しつつ利用していくつもりです。今回は一般的な味噌汁と豚汁を紹介しましたが、こうしたフリーズドライのシリーズは味噌汁だけでなく、さまざまな種類のものがあります。お吸い物やスープの他、最近ではスープカレーも商品化されていて評判もいいようです。調理をしないで食べられるものとして、そうしたものについても今後紹介していければと思っています。