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大きなショッピングモールの閉店はその地方の活力まで奪ってしまいかねない

先日訪れた長野県松本市では、松本城の近くに大きなイオンモールができていてびっくりしましたが、その半面地域の老舗百貨店である井上百貨店やイトーヨーカドー南松本店が2025年に閉店することになることを聞き、私の住む静岡市でも他人事ではないと思っていましたが、同じ2025年の3月末で近所の大型ショッピングモール・ユニー系列の「アピタ静岡」が閉店するというニュースが急に入り、周りはかなりざわついています。

お店は客入り自体が悪いわけではなく、火曜日の特売や週末には多くの人たちが買い物に訪れ、テナントもセリア・無印良品・GUなどが入って繁盛しているように思えましたが、この場所は元はJR東海の社宅があった場所で、土地建物の持主であるJR東海とアピタを運営するユニーとの間に何かトラブルでもあったのか、そもそも契約満了での予定の結果なのか、第一報の段階では何とも判断できません。

土地勘がない人のためにちょっと説明すると、ショッピングモールの建物はJR静岡駅南口をまっすぐに南下した左側にあり、直ぐ側には地元のマスコミである静岡新聞・静岡放送の建物がある市内に住んでいれば誰もが知っている場所です。市民としてはこれらのモールの建物と隣接する静岡市の駿河区役所の建物は渡り廊下でつながっており、まさに現在、選挙の不在者投票を買い物のついでに行なえるということでも市民の利便性に一役買っています。

今回閉店する建物は区役所から離れていて、区役所の隣りにある主にスポーツ用品とレストランが入る建物については営業を今のところは継続するそうなので、区役所に用事がある場合、狭い区役所の駐車場に停めなくても、ショッピングモールの方の駐車場に停めて市役所の用事を済ますことは今後もできそうです。ただ、閉店する建物には立体駐車場があるので、大雨や台風の時でも濡れずに買い物ができていたのが、今後その建物にテナントが入らないで取り壊しということになれば、かなり利便性は損なわれます。

また、こんな事は考えたくありませんが、水害が予想されたり津波が襲ってくるような事が予見された場合、今後静岡市は民間の立体駐車場を開放するような形でお願いをするという話もあっただけに、災害時にも有効に使えるインフラが使えなくなるリスクが出てくるわけで、地域にとっては大きな損失になるかも知れません。

恐らく、今挙げたような理由から、JR東海は次のテナントとの話し合いをしていて、今とは違っても違うお店が営業をするのかも知れませんが、これも希望的観測に過ぎないでしょう。地域に大型店が入るメリットは色々あるものの、いったんそれが撤退となったら一気に環境が変わって地域衰退という憂き目になる可能性も出てくるわけです。その後、続報として今回閉店するショッピングフロアについてはイオングループが入るという話も出てきているようです。ただ、その場合でも閉店から次のお店の開店まではどうしてもタイムラグは出てきてしまいます。お店が残ればホッとはしますが、まだ確定ではないので、この事についての言及は今のところ控えることにします。

あと、静岡市内の大型スーパーと言えば、毎年開催される「静岡ホビーショー」が開催されるツインメッセ静岡の隣りにあるイトーヨーカドーがあります。今回のアピタの閉店によって、それなりにお客を集めている店舗であってもいつ閉店してしまうかというのは本当にわからないという事がわかりました。何でもそうですが、一つのサービスが未来永劫に続くと思ってそのサービスだけしか使っていないと、そのサービスが終了してしまうと本当に路頭に迷うような事にもなります。今回はショピングセンター・大型スーパーの話でしたが、あらゆるものに依存せず、ショックを伴う変化が起こっても慌てずに対応できるような感じで生活していくことは大切だとしみじみ思います。

高速道路が開通することによって利便性が失なわれる現実を感じた中部横断道無料区間

先日、中部横断道を使って山梨方面に秋のとうもろこしを買うために出掛けてきました。昔は国道52号線を上がり、身延から甲府方面へとカーブの多い下道を延々と走るか、富士から富士宮方面から河口湖の方へと抜ける感じの行き方が主だったのですが、今はかなり楽になっています。

東名高速に乗って清水ジャンクションで中部横断道に入ると、下道を通ることなく甲府方面に抜けられます。なお、山梨県内の中部横断道は、富沢ICから六郷ICまでは対面通行ではあるものの無料区間となっているので、一般道と同じように料金を払わないで通行することができます。最近はノンストップで走ることのできる中部横断道のルートをいつも使っているのですが、一つ不満点があります。

それは、東名から中部横断道を進む中で車で休む場所がかなり減ってしまったことです。まだ中部横断道が一部開通の時代には、新東名の新清水ICまではノンストップで行けたので、そこへ行くまでに新東名の清水PAで休憩を取ることができ、そこから富沢の道の駅やJAの農産物直売所などが点在していたので、目的地に着くまでにも色々立ち寄っていくことが多かったのですが、東名の清水ジャンクションから直接中部横断道に入ってしまうと、道の駅としては中部横断道沿線にある道の駅なんぶが唯一の休憩施設となります。先日立ち寄った時も、同じように休憩や食事をするために多くの人が訪れていて、特にレストランの混雑ぶりが半端なく、ゆっくり休憩をすることもなかなかできません。

ちなみに、道の駅なんぶのすぐそばにはコンビニのローソンが営業をしているので、深夜や早朝の休憩時でも何とか食料や飲み物は手に入れることはできます。しかし立ち寄るためにはいったん一般道に降りてから改めて中部横断道に乗り直すことになってしまうので、めんどくさがってそのまま通過してしまう場合には注意が必要です。下道に降りるにしても夜などはどこかコンビニを探すような事になり、道の駅やSAはもう少し走った道の駅富士川(増穂ICに併設)まで行かなければなりません。

先日は、行きはストレートに走りましたが、帰りはより道をしながら帰るようにし、あえて下道の国道52号線をしばらく走りました。途中にあるスーパーや、農産物直売所に寄るのが目的でしたが、しばらく使っていない道を走ると以前との変化が見えたりもしました。

今回残念だったのは、無料区間の始まる六郷と富沢の間にある中富で以前はよく立ち寄っていた中富の農産物直売所に寄った時のことです。実は立ち寄ったタイミングでお昼を食べようと思って寄ったのですが、以前は地元のJAの方が運営していた食堂が廃止になってしまっていて、その場所は「休憩所」という表記で以前のレストランとしての面影を残しながら単なる空きスペースになってしまっていたのでした。

これは当然ながら、中部横断道の開通とともに交通量も少なくなり、わざわざ食事のために立ち寄ってくれる観光客の数が減ったことの現れであることが考えられます。この地域は大豆の産地で、立ち寄った時にはその直売所の今の売りであるご当地大豆の枝豆は売切れになっていたので、直売所としてのニーズは地元の方々を中心にあるのだろうと思います。今後もそうしたものを狙って訪れることはできそうなので安心はしましたが、道路が開通することで無くなってしまうものもあるという当り前のことを感じる今回の訪問となりました。

静岡市内にある水場を散策して汲んできた「竹千代の水」はマナーを守って利用しよう

9月に入っても太陽が出ている間は本当に肌に突き刺さるような暑さだったのですが、この暑さの中ちょっと思い立って私の住む静岡市内で一般でも利用可能な井戸水を汲みに行きました。

以前(引っ越し前)には、夜のウォーキングがてら、当時の自宅からそれほど遠くない静岡市駿河区西脇にある萩錦酒造の井戸の水を分けてもらっていたのですが、ここの井戸での水汲みのマナーが守られなかったようで、気が付いた時には一般の人は水を汲むことができなくなってしまい、それまで続けていたウォーキングの習慣が途切れてしまいました。私の場合はその日か次の日にお茶を入れるような感じで1Lか2Lくらいを行った時に汲んでいただけだったのですが、大きなポリタンクを多く持ってきて水汲み場を占領したり、深夜や早朝にやってきてゴソゴソされると、やはり井戸の持ち主としては気持ちが悪くなるのかなと思ったりしました。静岡市は安倍川水系の水があり、水道の水も美味しいと言われていますが、きちんと水質管理された井戸の水の美味しさは格別で、日々私が利用しているスーパーの水とは違います。もちろん、スーパーのお水もありがたく使わせていただいていますが、水道水をフィルターを通して純水にするものが主流なので、井戸の水とは違うのですね。

そんな井戸水を自由に汲むことのできる場所はまだ静岡市内にはあります。駅からちょっと離れますが、自転車で大体15分か20分くらい離れた住宅地の中に「竹千代の水」という井戸水が湧いています。詳しい場所については「竹千代の水」と検索すれば出てきます。

なぜ竹千代の水なのかと言いますと、徳川家康の幼名が竹千代で、家康はこの竹千代時代に、この井戸水の湧く場所の近くにあった臨済寺という名刹で今川の人質としての生活をしていました。当時は水道設備はないわけですから、昔からずっと湧いているこの水源に近い水を幼い家康も飲んでいたと思うと、なかなか興味深いものがあります。

このようにずっと水が出続けていて、近所の人だけでなく一般の人も自由に汲んで利用できるのですが、当然ながら注意事項はあります。深夜や早朝の利用については基本的に禁止で、私が行った時に掲示されていたのは朝6時から夜の9時までということになります。

また、井戸をとりまく環境は普通の住宅地であるので、車を停めて汲むことも禁止されています。ちょっとだけだからということを許してしまうと、結局そうした取り決めが無くなってしまい、無法地帯になる可能性は常にあります。私は自転車を井戸の前に停めて汲ませていただきましたが、これくらいであれば許容されるようです。観光で静岡を訪れて興味がある方は、レンタサイクルやシェアサイクルを使って現地まで行くか、近くのコインパーキングに停めて歩いて訪れることが推奨されると思います。

当日は日差しも強く暑い日でしたが、井戸水はキンキンには冷えてはいないものの、十分に体を冷やすくらいの冷たさはありました。持ってきた真空断熱ボトルに竹千代の水を入れ、帰りはそれを飲みながら帰ってきましたが、近所にこうした井戸水を利用できる場所に住んでいる人が改めて羨ましくなりました。今回はそのままごくごく水そのものを飲んでしまったのですが、もう少し涼しくなってきたら、今度は沸かしてお茶やコーヒーをいただくために再訪しようかと思っています。当然マナーを守って利用しようと思いますが、全国にあまたある名水についても、同じようなローカルルールがある場合にはそれを守って利用したいものですね。

実際に現地へ行ってみないとわからなかった時の記念日の行事についての覚書

以前このブログで、具体的にイベント名を書かずにネットで検索することの大変さについて書いたことがありましたが、今回はそのイベントの当日が昨日だったので、その内容について、あまり読んでためになる人はいないかも知れませんが紹介します。

以前その事に触れた際には、個人のブログやXでの書き込みが頼みの綱だったので、後から私と同じようにネットを検索する人がいた場合、今年(2024年)の現状についてレポートしておくことによって、役立つこともあるかなと思います。

私が過去に行って、現在も続いているのか? と思ったイベントは、毎年時の記念日に、静岡市の小梳(おぐし)神社で行なわれていた地域の時計商の組合が行なっていた時計の供養祭および、有志によるアンティーク時計の即売会の事でした。過去、地方紙や地域のテレビニュースでそうしたイベントが行なわれていることを知り、通常時より安くアンティークの腕時計・懐中時計などが売り出されているのを何回か見に行った記憶があったのです。

それが現在はどうなっているのかわからず、私が仕入れた情報で一番新しいイベント告知が2019年まで情報として入手することができていました。ただ、2019年といえば、その年の12月に新型コロナウィルスの症例の第一号が出て、2020年以降はイベントの自粛になったことは多くの人が記憶しているでしょう。

2024年になってほとんどのイベントは元通りに行なわれるようになったので、時計供養祭と時計市も復活するのではと思って昨日出掛けてみたのですが、残念ながらそうしたイベントの影も形もありませんでした。

私は主催者ではないので、イベント自体が終了したのか、凍結されたのか、今後も行なわれるのか行なわれないのかは正直わからないのですが、とにかく2024年には行なわれていなかった事ははっきり言えます。2019年の段階で、90年間続いていたということなので、こうしたイベントが行なわれないというのは本当に残念ですが、この件については、実際に行けなくても行なわれれば後からローカルニュースで報道されると思うので、基本的に時計好きな私としては、今後もその動向について、地元からの発信を記録できるような体制は取り続けておきたいと思っています。

平日にさっさと行ってきた今が旬のとうもろこし「ゴールドラッシュ」を購入

例年時期になると買いに行っていた山梨県中央市にある「道の駅とよとみ」で、新とうもろこしの販売のニュースが聞かれるようになりました。今年は二週にわたって、6月8日(土)と15日(土)に合計2万本のとうもろこしを販売する「とうもろこしフェア」が開催されるそうです(午前9時から)。

コロナ前には毎年出掛けていて、購入を待っている行列の途中に試食の茹でたてとうもろこしが提供されるのですが、朝取りの新鮮さを最大に味わうには、開催前から並んで試食をいただくというのがベストだったのですが、今年はその日程だとスタート時から並んで待つことはできなくなったため、平日休みだった昨日に出掛けてきました。道の駅には定休日がありますが、5月末から6月にかけてのとうもろこしシーズンは無休で営業するそうなので、平日に行ってもバラおよび箱入り(2L10個入)を購入することができます。なお、写真にある一本あたりの価格は日によって変動する可能性がありますので、その点はご了承下さい。

その日は早朝に家を出て、何とか道の駅の通常の営業開始時間の8時をちょっと回ったところで到着しました。イベントの時くらいの量はなかったですが、個人購入をするには十分な量のとうもろこしが店内には用意されていまして、問題なく購入することができました。

なお、今回は私が休みの日だったのですが、家族の同行者がお昼過ぎから仕事になってしまったので、とうもろこしを購入してとんぼ返りという事になってしまいましたが、朝6時過ぎに出発して午前中の11時前にはもう帰ってこられるほど早く帰ってこられました。静岡市から甲府市に近い中央市までは、東名高速から中部横断道を経由して、中部横断道の無料区間をぎりぎりまで走り、六郷ICから下道で行っても約1時間半くらいで到着します。以前は国道52号をだらだら走っていましたが、道ができたことでかなり手軽になりました。

静岡県では森町の「甘々娘」の販売が有名ですが、あちらは深夜から待っている人がいて、イベントとは関係なく待つことも予想されましたので、品種は違いますが、今年も山梨県のとうもろこしを買いに行ってしまいました。

ちなみに、とうもろこしの調理については店内に掲示がありましたので、それも合わせて報告します。皮をむいて水洗いしてからラップにくるみ、500Wの電子レンジで3分で出来上がりとかなり簡単です。もし車中泊用に電子レンジを積んで移動している方がいたら、このレシピと同じように使えば、朝収穫してすぐのとうもろこしを最高の状態で食べることができるのではないでしょうか。

道の駅とよとみのイベントはこれからなので、興味のある方はぜひどうぞ。

イベントが行なわれていない事を確認するのにネットは有効に利用できるのか?

先日、友人と話をしていて、毎年6月に地元で行なわれていると私が思っているイベントの話をこちらから出しました。友人はそのイベントに興味を持ったようで、ぜひ行きたいと言ったのですが、私がそのイベントに行ったのはかなり昔の話で、果たして今年も行なわれるのか、それともかなり前の段階で終了しているのかがはっきりしませんでした。

そういった時に頼りになるのがインターネットの検索で、思い付くままのキーワードでWebサイトから検索を掛けたのですが、確実に今も行なわれているかというところまで調べることはできませんでした。

本当は、イベントを行なっていたり、そのイベントの場所を管理している人たちが公式スケジュールとして出してくれていれば(逆にイベント・行事の記載が無ければイベント自体が終了していることになる)、今年もイベントがあることがわかります。残念ながら、そうした公式としてのサイドから発信しているページは無かったので、さらに色々と検索キーワードを変えて、できるだけ関係のない広告サイトを見ないようにしながら調べていったところ、今から9年前の2015年にはそのイベントが行なわれていたらしいことがわかりました。

ちなみに見付けたのは個人のブログで、たまたま行事を報道したテレビのローカルニュースを見た人がご自身の個人ブログのさわりで書かれていた内容で確認できたということになります。テレビはローカルニュースとして流しても、その情報をインターネット上に挙げていないことも多く、新聞社についても、自社の記事を提供するには有料という方法を取っているところがほとんどです。

ということは、ウェブサイト全体をやみくもに検索するより、旧ツイッターであればその場に居合わせた人が写真とともに情報をアップしている可能性が高いと思い、Xの検索を掛けてみたところ、その後の2019年まで行なわれていたことがわかったのです。今年はどうなっているかわからないものの、ウェブ検索でかなり遡れたことで、Xで検索してみようという知恵が浮かんだので、これだと実際に今年現地に行ってみようという気になりました。

ですから、有料で地元紙の検索をすることでネット上から有益な情報を引き出せるかも知れませんが、たまたま必要になった時だけ調べたいというくらいのニーズでは、なかなか事実に到達することは今の世の中だからこそ難しいと言えるかも知れません。

ただ、個人的に嬉しかったのは大手が組織的にお金を掛けて情報を掲載するサイトよりも、個人が気まぐれで書くようなブログやXの方が、細かな情報についてネットで調べることができる目処が立ったということです。

ちなみに、ネットで全く情報が取れない事も考えて、図書館へ行き過去の新聞からイベントに取材した記事を探してみたのですが、残念ながら主要紙の地方版ではお目当てのイベントを確認することはできませんでした。イベント掲載の有無は、取材があったかどうかということにも関わってくるので、ネット上に眠っている生の声をネットから拾い出せるようなキーワードを考えて、どうしても出ていなかったら別の手段を探すという形で今後は行ってみようと思っています。

一年に一度オーバーツーリズムに悩む地域の気持ちがわかる週末イベント「静岡ホビーショー」

私の住む地域は、例えば京都のように日常の足として使っている「市バス」に乗れないほどの国内・国外からの観光客が来るというような事はないのですが、一年に一度、それに似た状況が起こるイベントが行なわれます。それが「静岡ホビーショー」です。

静岡市は昔から模型の街で、現在のプラモデル以前から木製の模型飛行機を作っていた(現在の青島文化教材社)ところが始まりと言われています。その後、多くのプラモデルを製造販売するメーカーができ、主に県内メーカーのプラモデルを展示し、海外を含むバイヤーとの商談を行なうイベントとしてホビーショーが行なわれています。その一般公開日が週末の土曜日曜になるので、この二日間は全国から多くの人たちが訪れるわけです。

最近のホビーショーの人気は凄まじく、少し前までは開場に入るための予約などは必要なかったのです。熊本地震の直後に行なわれたホビーショーの時には、主に木製の城を中心にした模型の製品を出しているメーカーが、熊本地震支援のため、熊本城の鯱(しゃちほこ)の模型を販売し、その売上を災害援助に使うということをニュースで見たので、思い立って会場を訪れ、心ばかりの寄付をしてミニ鯱をその記念としたことを思い出します。

ただ、現在は事前に入場予約をしないと会場に入ることができないくらい人が来るので、いくら地元にいても、全く何もしないでいきなり行っても入場できないようになっています(すでに一般公開日の入場予約は定員に達したため終了していて、早めの予約が必要です)。

ちなみに、一般公開日の前日の金曜日には、小・中・高生限定で入場可能ということになっているようです。ただ、その場合にも団体・個人を問わず事前申し込みが必要だということです。それでも、地元にいるのであれば、小・中・高生であればそこまで混み合うことなく展示内容を見ることができているので、地場産業の後継者になってもらうためにも良い取り組みだと思っています。

昨日と今日は、自宅から一番近いバス停を走っているバスがホビーショーの会場を通っているということもあり、もしホビーショー方面に気付かず乗ってしまった場合、帰りのバス(静岡駅行き)に乗れない可能性はかなり高いです。全国から来ているらしい人たちの中には、シャトルバスに乗ることを諦めて、会場から駅までたくさんの紙袋を持って歩いていく人たちの姿を見ることも多いです。

幸いなことに、静岡市内の交通事情は自転車で移動する人が多いので、自分で自転車を持っている方であれば、買い物やお出掛けなど問題ないと思いますが、現在静岡市内ではシェアサイクルの提供を行なっているのですが、普段から結構使われているのですが、この二日間はホビーショーとは関係なく観光に来た方や、普段の足替わりにシェアサイクルを使っている地元の方は注意しないと、いつも置かれているはずのシェアサイクルが全くないというような状況が起きやすいのではないかと思います。

というわけで、特に観光で静岡市内を訪れる方は、「静岡ホビーショー」の一般公開日は避けた方が無難でしょう。ここ数年、静岡市では「プラモデルの街」ということを内外に訴えるため、プラモデルを模したオブジェを静岡市の何箇所かに設置しています。ホビーショー参加者にとってもそうしたオブジェは格好の撮影場所となるため、繁華街にも足を伸ばしてウロウロされる方も増えると思います。そのため、どうしても街中が混雑することになります。お祭りとは違ってホビーショーの日程をノーマークにして来てしまう方もいるかも知れませんが、ホビーショーを主目的に来るのでなければ、日程を変える方が無難ではないかと地元民としては思います。

ふと出掛けたくなったことで起きた初動の遅れは高速道路利用でカバー

いよいよゴールデンウィークが始まりました。当初、全くどこにも行く気はなかったのですが、昨日はゆっくりと自宅で昼食をしながらテレビのニュースを見たら、現在浜松市の二会場で行なわれている「浜松花博2024」の会場のひとつ、浜松フラワーパークで藤の花が見頃になっていると知りました。

浜松フラワーパークの園長さんは、かつて難しいと言われた大きな藤の木の移転を成功させ、あしかがフラワーパークの名物となっている藤棚を作った方です。その方が監修した藤の花はどんなものだろうかと興味が湧き、行こうと思ったのは午後12時を回っていたのですが、下道だと浜松まで2時間以上かかるだけでなく、国道バイパスの渋滞も当然あるので、下手をしたら現地到着まで3時間かかる可能性があります。ただ、自宅近くのインターチェンジから会場最寄りの舘山寺ICまでの所要時間が1時間だったので、これは出掛けようと家族に声を掛け、出掛けてきました。

浜松フラワーパークの駐車場は一回200円ですが、残念ながら行った時には満車で停められませんでした。ただ、イベント開催とゴールデンウィークが重なって、会場から約800mのところに無料で駐車できる駐車場が用意されていたので、そちらに停めました。雨の中で歩くのは大変でしたが、会場には多くの人が詰めかけていたものの、連休初日ということでそこまでごった返しているまでは行かず、1時間くらいで藤棚を中心とした園内散策を楽しめました。

帰りもすぐ東名高速に乗れたので、夕食を弁当にして買い物だけして自宅に着いたのは午後6時前でした。普通、ちょっとしたお出掛けでも帰ってきたらぐったりしてしまうのが常なのですが、今回は往復で高速道路を利用したことで、時間だけでなく体力も明日以降に温存できました。今回は途中に寄り道をせず、藤の花に目的を絞ったことで、高速道路を使った効果が最大限に発揮された気がします。

来月の鹿児島旅行では、限られた時間をレンタカーで回る予定なのですが、特に未知の道で時間が読めないような場合には、お金を出してでも余裕ある行程で移動するというのが大切だということが今回痛いほどわかりました。それと、自宅からこうしたイベントに時間を掛けずに行ける環境に感謝です。

国外からの観光客が集まってくる時代に私たちはどう旅行プランを考えるべきか

2023年のハロウィンは、例年大都市の繁華街には国内外から多くの仮装した大人が集まり、かなり大きな騒動になっていましたが、2024年には渋谷センター街などはその対策として、かなり前からハチ公前の広場を封鎖するなどの対応をしていました。ただ、テレビのニュースを見ていると、あえてこのハロウィンの時期を狙って東京で楽しもうとする外国人が日本に入国しているケースもあるようで、すっかり日本は外国人から見ると安心して路上で騒ぐことのできる場所が多くあると捉えられているのではないか? という気がします。

たまたま一昨日、電車(東海道線)を利用して関東まで用事で出掛けたのですが、途中熱海で途中下車し、列車を乗り継ぐ前に駅前の改札周辺を見たのですが、ウィークデーのしかも午前中だったのに、駅前は観光客であふれてしまっていました。これは、地道に観光客を誘致し、今まではシャッター通りだったようなところに新しいお店を入れるなどして、かつての熱海の街を盛り上げようとする方々の努力の成果だと言えると思います。以前は駅前に足湯も設置されていませんでしたが、ちょっと熱海駅で降りたら誰でも気軽に温泉気分を味わえたりするので、個人的にも悪いことではないと思います。

しかし、土日休日中心に激混みというならこれは仕方がないと諦めも付くのですが、平日からこの混雑だと、熱海の街で普通に暮らしている人たちは大変だろうと思います。京都ではもはや市内で生活をしている人が市バスに乗れないというような直接的な生活への影響が出ているようですが、今後の状況によっては大きなイベント開催の時だけでなく、慢性的な観光客による混雑というものが起こってきそうな感じでした。

翻って自分の事を考えてみると、いわゆる観光旅行で行きたい場所というのは有名な場所を含めて色々ありますが、その中のいくつかの地域が京都や熱海並みに人が押し寄せるようであると、興味があっても行く気がしないように変わってくることは出てくるでしょう。日本は狭いようでいて広いので、今のところ車があれば、人が来るような所ではあっても、そこまで海外からの観光客が訪れなさそうなところを探すことはできます。

私自身は結構歴史が好きなので、単に何も施設のない場所に立ったとしても、そこの場所で過去に起こったことを調べた上で訪問すれば、国内の観光客がこぞって押し寄せるような場所を避け、自分的には満足できる旅行プランを立てられるのではないかと思います。

ただ、全国で大きなイベントを開催することで広く観光客を誘致するようなことがありますが、今後は国内の人たちだけでなく、海外からそれを目指してやってくる人たちも計算に入れなければなりませんので、混雑が嫌いな方にとっては旅行するのに大変になってしまいそうです。もしあえて行かれる場合は、公共交通機関を使う場合には事前に指定席を確保していくことはもちろん、宿やイベント自体をスムーズに楽しめるように十分な下調べおよび活動の予約は必須になっていくのかも知れません。

思わぬところで聞くこととなった明治時代から口伝えで現代まで歌い継がれてきた校歌とは?

昨日、ちょっと昼間に時間があったので、ネットの中継で夏の高校野球の地区予選の試合を見ていました。その時私が見ていたのは、地元の試合ではなく、現在プロ野球のロッテマリーンズのエースとして大活躍している佐々木朗希投手の弟さんがエースとして登板していた、今回岩手県大会ではシード校として登場した大船渡高校の試合でした。

ところが、試合は佐々木投手が相手チームに打たれて降板し、その時に入れられた3点を取りかえすことができず、大船渡高校は無念の敗退となったのですが、その相手というのが岩手県では一番の長い歴史を持つ盛岡第一高等学校で、試合終了後には当然選手が整列して校歌の斉唱になるのですが、そこで歌われた校歌が何とも不思議な校歌で、まず伴奏が無くゆっくりした旋律は、私もちょっと聞いたことがある歴史ある盛岡一高ならではのバンカラ応援団の歌を録音したものらしかったのですが、その旋律はどこかで聞いたことのあるものでした。

知っている方にとっては当り前すぎる話かも知れませんが、盛岡一高の校歌は現在では「軍艦マーチ」として知られる旋律を当時の生徒が作詞した歌詞に付け、代々口頭で伝えてきたものらしく、よく聞かないと同じものだとはわからない人もいるくらいのものだったということが後でわかりました。ユーチューブにアップされている校歌も応援団の指導の元で歌われているバージョンなので果して正確な楽譜があるのかもわかりません。

校歌としては、明治41年(1908年)にはあったということです。ここで改めて軍艦マーチ(軍艦行進曲)について調べてみると、元々は小学唱歌として別の旋律が付いていたのですが、当時の海軍の軍楽師だった瀬戸口藤吉氏が新たに曲を付けたのが明治30年(1897年)頃で、一般に広く知られるようになったのが楽譜として販売された明治43年(1910年)あたりからということなので、私たちはこの曲を軍国主義のテーマ曲のように聞く人もいるかも知れませんが、校歌になった当時は知る人ぞ知るというような曲だったことが想像でき、当時の世相からすると海軍の歌から旋律をもらうというのはそこまでおかしなことではないような気がします。だからなのか、盛岡一高ではずっとこの旋律を校歌として伝え、今でも歌われているということなのですね。

軍艦マーチはそうした海軍の軍歌の一つに過ぎませんでした。そのまま世に埋もれてしまえば、この旋律は軍艦マーチとしてよりも盛岡一高の校歌としての方が知られていたのかも知れません。ただ、そこからが面白い事になってしまうのです。戦時中には戦意高揚のためにラジオから繰り返し流されるようになって知名度が上がり、戦後には軍国主義とは全く関係のないパチンコ屋さんでのテーマ曲として長い間に渡って流されたことで、今でも広く国民にその歌が知られることになります。戦前の軍歌と言えば、童謡の「汽車ポッポ」のように、戦前と前後では歌詞を変えることで今まで歌い継がれているものもありますが、「軍艦マーチ」も盛岡一高の校歌も、その内容を変えることなく、令和の今までずっと同じように歌い継がれてきているというのは、すごいことだと思いますね。

このように私がたまたまネットで見たことから始まって、自宅周辺から動かずにネットの世界で色々と興味深いものを見て回るだけでも、歴史も場所も超えていけるというのは改めてすごいものです。ちなみに、現代でも地上波のテレビでこの旋律が流れているのですが、それがテレビ東京の「水バラ バスVS鉄道 乗り継ぎ対決旅」のシリーズで女優の村井美樹さん(鉄道チームのリーダー)のテーマ曲として使われています。何とこの番組は2023年7月26日に最新回の放送があるということなので、そちらの方も注目して今回は軍艦マーチにも注目しながら見たいと思っています(非テレビ東京ネットの地域ではTVerによるリアルタイム配信と見逃し配信もあると思います)。