地域情報・イベント」カテゴリーアーカイブ

実際に現地へ行ってみないとわからなかった時の記念日の行事についての覚書

以前このブログで、具体的にイベント名を書かずにネットで検索することの大変さについて書いたことがありましたが、今回はそのイベントの当日が昨日だったので、その内容について、あまり読んでためになる人はいないかも知れませんが紹介します。

以前その事に触れた際には、個人のブログやXでの書き込みが頼みの綱だったので、後から私と同じようにネットを検索する人がいた場合、今年(2024年)の現状についてレポートしておくことによって、役立つこともあるかなと思います。

私が過去に行って、現在も続いているのか? と思ったイベントは、毎年時の記念日に、静岡市の小梳(おぐし)神社で行なわれていた地域の時計商の組合が行なっていた時計の供養祭および、有志によるアンティーク時計の即売会の事でした。過去、地方紙や地域のテレビニュースでそうしたイベントが行なわれていることを知り、通常時より安くアンティークの腕時計・懐中時計などが売り出されているのを何回か見に行った記憶があったのです。

それが現在はどうなっているのかわからず、私が仕入れた情報で一番新しいイベント告知が2019年まで情報として入手することができていました。ただ、2019年といえば、その年の12月に新型コロナウィルスの症例の第一号が出て、2020年以降はイベントの自粛になったことは多くの人が記憶しているでしょう。

2024年になってほとんどのイベントは元通りに行なわれるようになったので、時計供養祭と時計市も復活するのではと思って昨日出掛けてみたのですが、残念ながらそうしたイベントの影も形もありませんでした。

私は主催者ではないので、イベント自体が終了したのか、凍結されたのか、今後も行なわれるのか行なわれないのかは正直わからないのですが、とにかく2024年には行なわれていなかった事ははっきり言えます。2019年の段階で、90年間続いていたということなので、こうしたイベントが行なわれないというのは本当に残念ですが、この件については、実際に行けなくても行なわれれば後からローカルニュースで報道されると思うので、基本的に時計好きな私としては、今後もその動向について、地元からの発信を記録できるような体制は取り続けておきたいと思っています。


平日にさっさと行ってきた今が旬のとうもろこし「ゴールドラッシュ」を購入

例年時期になると買いに行っていた山梨県中央市にある「道の駅とよとみ」で、新とうもろこしの販売のニュースが聞かれるようになりました。今年は二週にわたって、6月8日(土)と15日(土)に合計2万本のとうもろこしを販売する「とうもろこしフェア」が開催されるそうです(午前9時から)。

コロナ前には毎年出掛けていて、購入を待っている行列の途中に試食の茹でたてとうもろこしが提供されるのですが、朝取りの新鮮さを最大に味わうには、開催前から並んで試食をいただくというのがベストだったのですが、今年はその日程だとスタート時から並んで待つことはできなくなったため、平日休みだった昨日に出掛けてきました。道の駅には定休日がありますが、5月末から6月にかけてのとうもろこしシーズンは無休で営業するそうなので、平日に行ってもバラおよび箱入り(2L10個入)を購入することができます。なお、写真にある一本あたりの価格は日によって変動する可能性がありますので、その点はご了承下さい。

その日は早朝に家を出て、何とか道の駅の通常の営業開始時間の8時をちょっと回ったところで到着しました。イベントの時くらいの量はなかったですが、個人購入をするには十分な量のとうもろこしが店内には用意されていまして、問題なく購入することができました。

なお、今回は私が休みの日だったのですが、家族の同行者がお昼過ぎから仕事になってしまったので、とうもろこしを購入してとんぼ返りという事になってしまいましたが、朝6時過ぎに出発して午前中の11時前にはもう帰ってこられるほど早く帰ってこられました。静岡市から甲府市に近い中央市までは、東名高速から中部横断道を経由して、中部横断道の無料区間をぎりぎりまで走り、六郷ICから下道で行っても約1時間半くらいで到着します。以前は国道52号をだらだら走っていましたが、道ができたことでかなり手軽になりました。

静岡県では森町の「甘々娘」の販売が有名ですが、あちらは深夜から待っている人がいて、イベントとは関係なく待つことも予想されましたので、品種は違いますが、今年も山梨県のとうもろこしを買いに行ってしまいました。

ちなみに、とうもろこしの調理については店内に掲示がありましたので、それも合わせて報告します。皮をむいて水洗いしてからラップにくるみ、500Wの電子レンジで3分で出来上がりとかなり簡単です。もし車中泊用に電子レンジを積んで移動している方がいたら、このレシピと同じように使えば、朝収穫してすぐのとうもろこしを最高の状態で食べることができるのではないでしょうか。

道の駅とよとみのイベントはこれからなので、興味のある方はぜひどうぞ。


イベントが行なわれていない事を確認するのにネットは有効に利用できるのか?

先日、友人と話をしていて、毎年6月に地元で行なわれていると私が思っているイベントの話をこちらから出しました。友人はそのイベントに興味を持ったようで、ぜひ行きたいと言ったのですが、私がそのイベントに行ったのはかなり昔の話で、果たして今年も行なわれるのか、それともかなり前の段階で終了しているのかがはっきりしませんでした。

そういった時に頼りになるのがインターネットの検索で、思い付くままのキーワードでWebサイトから検索を掛けたのですが、確実に今も行なわれているかというところまで調べることはできませんでした。

本当は、イベントを行なっていたり、そのイベントの場所を管理している人たちが公式スケジュールとして出してくれていれば(逆にイベント・行事の記載が無ければイベント自体が終了していることになる)、今年もイベントがあることがわかります。残念ながら、そうした公式としてのサイドから発信しているページは無かったので、さらに色々と検索キーワードを変えて、できるだけ関係のない広告サイトを見ないようにしながら調べていったところ、今から9年前の2015年にはそのイベントが行なわれていたらしいことがわかりました。

ちなみに見付けたのは個人のブログで、たまたま行事を報道したテレビのローカルニュースを見た人がご自身の個人ブログのさわりで書かれていた内容で確認できたということになります。テレビはローカルニュースとして流しても、その情報をインターネット上に挙げていないことも多く、新聞社についても、自社の記事を提供するには有料という方法を取っているところがほとんどです。

ということは、ウェブサイト全体をやみくもに検索するより、旧ツイッターであればその場に居合わせた人が写真とともに情報をアップしている可能性が高いと思い、Xの検索を掛けてみたところ、その後の2019年まで行なわれていたことがわかったのです。今年はどうなっているかわからないものの、ウェブ検索でかなり遡れたことで、Xで検索してみようという知恵が浮かんだので、これだと実際に今年現地に行ってみようという気になりました。

ですから、有料で地元紙の検索をすることでネット上から有益な情報を引き出せるかも知れませんが、たまたま必要になった時だけ調べたいというくらいのニーズでは、なかなか事実に到達することは今の世の中だからこそ難しいと言えるかも知れません。

ただ、個人的に嬉しかったのは大手が組織的にお金を掛けて情報を掲載するサイトよりも、個人が気まぐれで書くようなブログやXの方が、細かな情報についてネットで調べることができる目処が立ったということです。

ちなみに、ネットで全く情報が取れない事も考えて、図書館へ行き過去の新聞からイベントに取材した記事を探してみたのですが、残念ながら主要紙の地方版ではお目当てのイベントを確認することはできませんでした。イベント掲載の有無は、取材があったかどうかということにも関わってくるので、ネット上に眠っている生の声をネットから拾い出せるようなキーワードを考えて、どうしても出ていなかったら別の手段を探すという形で今後は行ってみようと思っています。


一年に一度オーバーツーリズムに悩む地域の気持ちがわかる週末イベント「静岡ホビーショー」

私の住む地域は、例えば京都のように日常の足として使っている「市バス」に乗れないほどの国内・国外からの観光客が来るというような事はないのですが、一年に一度、それに似た状況が起こるイベントが行なわれます。それが「静岡ホビーショー」です。

静岡市は昔から模型の街で、現在のプラモデル以前から木製の模型飛行機を作っていた(現在の青島文化教材社)ところが始まりと言われています。その後、多くのプラモデルを製造販売するメーカーができ、主に県内メーカーのプラモデルを展示し、海外を含むバイヤーとの商談を行なうイベントとしてホビーショーが行なわれています。その一般公開日が週末の土曜日曜になるので、この二日間は全国から多くの人たちが訪れるわけです。

最近のホビーショーの人気は凄まじく、少し前までは開場に入るための予約などは必要なかったのです。熊本地震の直後に行なわれたホビーショーの時には、主に木製の城を中心にした模型の製品を出しているメーカーが、熊本地震支援のため、熊本城の鯱(しゃちほこ)の模型を販売し、その売上を災害援助に使うということをニュースで見たので、思い立って会場を訪れ、心ばかりの寄付をしてミニ鯱をその記念としたことを思い出します。

ただ、現在は事前に入場予約をしないと会場に入ることができないくらい人が来るので、いくら地元にいても、全く何もしないでいきなり行っても入場できないようになっています(すでに一般公開日の入場予約は定員に達したため終了していて、早めの予約が必要です)。

ちなみに、一般公開日の前日の金曜日には、小・中・高生限定で入場可能ということになっているようです。ただ、その場合にも団体・個人を問わず事前申し込みが必要だということです。それでも、地元にいるのであれば、小・中・高生であればそこまで混み合うことなく展示内容を見ることができているので、地場産業の後継者になってもらうためにも良い取り組みだと思っています。

昨日と今日は、自宅から一番近いバス停を走っているバスがホビーショーの会場を通っているということもあり、もしホビーショー方面に気付かず乗ってしまった場合、帰りのバス(静岡駅行き)に乗れない可能性はかなり高いです。全国から来ているらしい人たちの中には、シャトルバスに乗ることを諦めて、会場から駅までたくさんの紙袋を持って歩いていく人たちの姿を見ることも多いです。

幸いなことに、静岡市内の交通事情は自転車で移動する人が多いので、自分で自転車を持っている方であれば、買い物やお出掛けなど問題ないと思いますが、現在静岡市内ではシェアサイクルの提供を行なっているのですが、普段から結構使われているのですが、この二日間はホビーショーとは関係なく観光に来た方や、普段の足替わりにシェアサイクルを使っている地元の方は注意しないと、いつも置かれているはずのシェアサイクルが全くないというような状況が起きやすいのではないかと思います。

というわけで、特に観光で静岡市内を訪れる方は、「静岡ホビーショー」の一般公開日は避けた方が無難でしょう。ここ数年、静岡市では「プラモデルの街」ということを内外に訴えるため、プラモデルを模したオブジェを静岡市の何箇所かに設置しています。ホビーショー参加者にとってもそうしたオブジェは格好の撮影場所となるため、繁華街にも足を伸ばしてウロウロされる方も増えると思います。そのため、どうしても街中が混雑することになります。お祭りとは違ってホビーショーの日程をノーマークにして来てしまう方もいるかも知れませんが、ホビーショーを主目的に来るのでなければ、日程を変える方が無難ではないかと地元民としては思います。


ふと出掛けたくなったことで起きた初動の遅れは高速道路利用でカバー

いよいよゴールデンウィークが始まりました。当初、全くどこにも行く気はなかったのですが、昨日はゆっくりと自宅で昼食をしながらテレビのニュースを見たら、現在浜松市の二会場で行なわれている「浜松花博2024」の会場のひとつ、浜松フラワーパークで藤の花が見頃になっていると知りました。

浜松フラワーパークの園長さんは、かつて難しいと言われた大きな藤の木の移転を成功させ、あしかがフラワーパークの名物となっている藤棚を作った方です。その方が監修した藤の花はどんなものだろうかと興味が湧き、行こうと思ったのは午後12時を回っていたのですが、下道だと浜松まで2時間以上かかるだけでなく、国道バイパスの渋滞も当然あるので、下手をしたら現地到着まで3時間かかる可能性があります。ただ、自宅近くのインターチェンジから会場最寄りの舘山寺ICまでの所要時間が1時間だったので、これは出掛けようと家族に声を掛け、出掛けてきました。

浜松フラワーパークの駐車場は一回200円ですが、残念ながら行った時には満車で停められませんでした。ただ、イベント開催とゴールデンウィークが重なって、会場から約800mのところに無料で駐車できる駐車場が用意されていたので、そちらに停めました。雨の中で歩くのは大変でしたが、会場には多くの人が詰めかけていたものの、連休初日ということでそこまでごった返しているまでは行かず、1時間くらいで藤棚を中心とした園内散策を楽しめました。

帰りもすぐ東名高速に乗れたので、夕食を弁当にして買い物だけして自宅に着いたのは午後6時前でした。普通、ちょっとしたお出掛けでも帰ってきたらぐったりしてしまうのが常なのですが、今回は往復で高速道路を利用したことで、時間だけでなく体力も明日以降に温存できました。今回は途中に寄り道をせず、藤の花に目的を絞ったことで、高速道路を使った効果が最大限に発揮された気がします。

来月の鹿児島旅行では、限られた時間をレンタカーで回る予定なのですが、特に未知の道で時間が読めないような場合には、お金を出してでも余裕ある行程で移動するというのが大切だということが今回痛いほどわかりました。それと、自宅からこうしたイベントに時間を掛けずに行ける環境に感謝です。


国外からの観光客が集まってくる時代に私たちはどう旅行プランを考えるべきか

2023年のハロウィンは、例年大都市の繁華街には国内外から多くの仮装した大人が集まり、かなり大きな騒動になっていましたが、2024年には渋谷センター街などはその対策として、かなり前からハチ公前の広場を封鎖するなどの対応をしていました。ただ、テレビのニュースを見ていると、あえてこのハロウィンの時期を狙って東京で楽しもうとする外国人が日本に入国しているケースもあるようで、すっかり日本は外国人から見ると安心して路上で騒ぐことのできる場所が多くあると捉えられているのではないか? という気がします。

たまたま一昨日、電車(東海道線)を利用して関東まで用事で出掛けたのですが、途中熱海で途中下車し、列車を乗り継ぐ前に駅前の改札周辺を見たのですが、ウィークデーのしかも午前中だったのに、駅前は観光客であふれてしまっていました。これは、地道に観光客を誘致し、今まではシャッター通りだったようなところに新しいお店を入れるなどして、かつての熱海の街を盛り上げようとする方々の努力の成果だと言えると思います。以前は駅前に足湯も設置されていませんでしたが、ちょっと熱海駅で降りたら誰でも気軽に温泉気分を味わえたりするので、個人的にも悪いことではないと思います。

しかし、土日休日中心に激混みというならこれは仕方がないと諦めも付くのですが、平日からこの混雑だと、熱海の街で普通に暮らしている人たちは大変だろうと思います。京都ではもはや市内で生活をしている人が市バスに乗れないというような直接的な生活への影響が出ているようですが、今後の状況によっては大きなイベント開催の時だけでなく、慢性的な観光客による混雑というものが起こってきそうな感じでした。

翻って自分の事を考えてみると、いわゆる観光旅行で行きたい場所というのは有名な場所を含めて色々ありますが、その中のいくつかの地域が京都や熱海並みに人が押し寄せるようであると、興味があっても行く気がしないように変わってくることは出てくるでしょう。日本は狭いようでいて広いので、今のところ車があれば、人が来るような所ではあっても、そこまで海外からの観光客が訪れなさそうなところを探すことはできます。

私自身は結構歴史が好きなので、単に何も施設のない場所に立ったとしても、そこの場所で過去に起こったことを調べた上で訪問すれば、国内の観光客がこぞって押し寄せるような場所を避け、自分的には満足できる旅行プランを立てられるのではないかと思います。

ただ、全国で大きなイベントを開催することで広く観光客を誘致するようなことがありますが、今後は国内の人たちだけでなく、海外からそれを目指してやってくる人たちも計算に入れなければなりませんので、混雑が嫌いな方にとっては旅行するのに大変になってしまいそうです。もしあえて行かれる場合は、公共交通機関を使う場合には事前に指定席を確保していくことはもちろん、宿やイベント自体をスムーズに楽しめるように十分な下調べおよび活動の予約は必須になっていくのかも知れません。


思わぬところで聞くこととなった明治時代から口伝えで現代まで歌い継がれてきた校歌とは?

昨日、ちょっと昼間に時間があったので、ネットの中継で夏の高校野球の地区予選の試合を見ていました。その時私が見ていたのは、地元の試合ではなく、現在プロ野球のロッテマリーンズのエースとして大活躍している佐々木朗希投手の弟さんがエースとして登板していた、今回岩手県大会ではシード校として登場した大船渡高校の試合でした。

ところが、試合は佐々木投手が相手チームに打たれて降板し、その時に入れられた3点を取りかえすことができず、大船渡高校は無念の敗退となったのですが、その相手というのが岩手県では一番の長い歴史を持つ盛岡第一高等学校で、試合終了後には当然選手が整列して校歌の斉唱になるのですが、そこで歌われた校歌が何とも不思議な校歌で、まず伴奏が無くゆっくりした旋律は、私もちょっと聞いたことがある歴史ある盛岡一高ならではのバンカラ応援団の歌を録音したものらしかったのですが、その旋律はどこかで聞いたことのあるものでした。

知っている方にとっては当り前すぎる話かも知れませんが、盛岡一高の校歌は現在では「軍艦マーチ」として知られる旋律を当時の生徒が作詞した歌詞に付け、代々口頭で伝えてきたものらしく、よく聞かないと同じものだとはわからない人もいるくらいのものだったということが後でわかりました。ユーチューブにアップされている校歌も応援団の指導の元で歌われているバージョンなので果して正確な楽譜があるのかもわかりません。

校歌としては、明治41年(1908年)にはあったということです。ここで改めて軍艦マーチ(軍艦行進曲)について調べてみると、元々は小学唱歌として別の旋律が付いていたのですが、当時の海軍の軍楽師だった瀬戸口藤吉氏が新たに曲を付けたのが明治30年(1897年)頃で、一般に広く知られるようになったのが楽譜として販売された明治43年(1910年)あたりからということなので、私たちはこの曲を軍国主義のテーマ曲のように聞く人もいるかも知れませんが、校歌になった当時は知る人ぞ知るというような曲だったことが想像でき、当時の世相からすると海軍の歌から旋律をもらうというのはそこまでおかしなことではないような気がします。だからなのか、盛岡一高ではずっとこの旋律を校歌として伝え、今でも歌われているということなのですね。

軍艦マーチはそうした海軍の軍歌の一つに過ぎませんでした。そのまま世に埋もれてしまえば、この旋律は軍艦マーチとしてよりも盛岡一高の校歌としての方が知られていたのかも知れません。ただ、そこからが面白い事になってしまうのです。戦時中には戦意高揚のためにラジオから繰り返し流されるようになって知名度が上がり、戦後には軍国主義とは全く関係のないパチンコ屋さんでのテーマ曲として長い間に渡って流されたことで、今でも広く国民にその歌が知られることになります。戦前の軍歌と言えば、童謡の「汽車ポッポ」のように、戦前と前後では歌詞を変えることで今まで歌い継がれているものもありますが、「軍艦マーチ」も盛岡一高の校歌も、その内容を変えることなく、令和の今までずっと同じように歌い継がれてきているというのは、すごいことだと思いますね。

このように私がたまたまネットで見たことから始まって、自宅周辺から動かずにネットの世界で色々と興味深いものを見て回るだけでも、歴史も場所も超えていけるというのは改めてすごいものです。ちなみに、現代でも地上波のテレビでこの旋律が流れているのですが、それがテレビ東京の「水バラ バスVS鉄道 乗り継ぎ対決旅」のシリーズで女優の村井美樹さん(鉄道チームのリーダー)のテーマ曲として使われています。何とこの番組は2023年7月26日に最新回の放送があるということなので、そちらの方も注目して今回は軍艦マーチにも注目しながら見たいと思っています(非テレビ東京ネットの地域ではTVerによるリアルタイム配信と見逃し配信もあると思います)。


2023年のGWは旬の新茶を求めて川根地区へお出掛けし浅蒸しの新茶をいただいてきました

ここ数年は全くといっていいほど遠出をすることはなかったのですが、今年は個人的に自粛をしていても、お店や観光地の姿はコロナ以前の状況に戻りつつあります。例年楽しみにしているのは新茶をいただけることなのですが、過去には格安でお茶缶に詰め放題ができていたJAおおいがわの藤枝工場は、今年も詰め放題イベントを実施せず、詰め放題用のお茶を格安価格で販売のみしていました。今年も友人などへのご挨拶用としてその新茶を購入したものの、今年はそこで終わらず、さらに山の奥に入りお茶の産地の一つである「川根地区」まで出掛けてきました。

全国的にはリニアモーターカー建設で揉めている大井川を上流の方へと進んでいき、大井川鉄道の沿線を進んでいきます。ずっと進むと大井川鉄道の終点である千頭駅に到達するのですが、今回はそこまで行かず、他にも同じような試飲体験をさせてくれるところはあると思うのですが、格安の300円で煎茶をいただくことのできる道の駅「フォーレなかかわね茶茗舘」まで足を伸ばしました。公式ページへのリンクをまずは貼っておきます。

https://chameikan.jp/

本格的な連休初日でしたが、そこまで人はいなくて、手前にある道の駅「川根温泉 ふれあいの泉」の大混雑とはかなりの差がありました。ただ、せっかく川根の里まで出掛けるならこの道の駅は外して欲しくないと静岡県内在住者の気持ちではあります。昨日の5月3日から新茶の提供を始めていて、「おくひかり」「やぶきた」という煎茶2つの品種の中のどちらかをいただけます。私がいただいた初日の品種は「おくひかり」でした。

注文するとこのようなお盆が持ってこられて、係の人の詳しい説明とともに、一煎ごとに違う味と香りを楽むことができるようになっています。特に試していただきたいのは、十分にお湯を冷ました状態でいただく一煎目で、「うま味」「甘み」が凝縮されたような呑み口になっていて、毎日お茶を飲んでいる私でもそのあまりの味の違いにびっくりします。二煎目、三煎目と進んでいくにしたがって、次第にいつも飲んでいるお茶の味に近づいていき、渋みも出てくるので、その時点で付いてくるお菓子をいただくというのが正しい作法なのだそう。

お猪口のような小さな湯呑で飲むお茶ではありますが、お菓子まで付き、五煎目くらいまで楽しめるので、これを300円でいただけるというのは現地まで訪れるからということになるでしょうか。これからしばらく、新茶が提供されますので、ぜひ機会があればお出掛けいただき、さらに全国で賞を取った茶園の煎茶(新茶)も売店で購入可能ですので、自宅でもうま味と甘みの凝縮された煎茶の味と香りを楽しんでいただきたいです。


人気スポットに人が集中的に集まることによって起こる問題とその対処方法を考える

私が住んでいる静岡県では、それまでとりたてて意識することなく楽しんでいたことが、今やほとんどできなくなってしまっています。全国の各地域でもそうした傾向はあると思いますが、今回は具体的な例を出す中で、今後の旅について色々と考えてみたいと思います。まずは以下のリンクのサイトをご覧下さい。

https://airwait.jp/WCSP/storeGroup/SGC7OxFeSm

上記サイトは、テレビで芸能人やスポーツ選手などが、静岡に来たら立ち寄るということが広まり、2023年現在、静岡県以外にチェーン店を置かない炭焼きハンバーグのお店「さわやか」の現在の待ち時間の一覧です。こんなサイトが必要になった背景は、ある意味「静岡と言えばさわやか」というような評判が広まってしまったことにより、県内に住む人はもちろんですが、県外からも多くの観光客がお店を目当てに押しかけることにより、時期やお店の場所によっては数時間というとてつもない待ち時間になってしまうからではないかと思っています。

以前の「さわやか」は、地元民向けにテレビコマーシャルを行なっていまして、通常時より値段を下げて「げんこつハンバーグ」や「おにぎりハンバーグ」を乾杯ドリンクとともに安く提供する感謝価格での営業が行なわれる時を中心に流れていました。私自身も頻繁には行かないものの、コマーシャルが流れたのを見て食事に出掛けたりしていたのですが、今では週末を中心にどのお店もとんでもない混み方になってしまい、それこそ上記サイトで近所のお店の待ち時間を確認した上で、行くかどうするか決めることになるのですが、週末のお昼時やGWなどは、お腹が減った状況で行こうとしてもそこでさらに待たされるので、それなら他の店でということで、「さわやか」自体を敬遠するようなことになってしまっています。

それでも食べたい時には、平日の夕方とかできるだけ外から人が出て来ないような時を狙うということになりますが、厄介なのが友人が県外から遊びに来て、どうしても「さわやか」で食べたいと言われたような時ではないでしょうか。

こうしたことは、場所は違っても、全国の観光地に共通して起こっていることではないでしょうか。テレビだけでなくインターネットで情報が発信される中で、もはや全国の観光地に「穴場」というものはなくなり、やみくもに人気スポットに行ったりすると、混雑でどうにもならなくなるというような事にもなりかねません。

私自身は過去に色々なところに行ってきているので、観光名所に来る人を見に行くような真似はしないような旅をしたいと思っているのですが、やはり対策は大事だと思います。最初に紹介したサイトは、「さわやか」を目指して静岡にやってくる人には、比較的混雑を避けて入店するためのツールになると思うので、うまく使って欲しいですが(おそらくお店の方もそういう想いで情報を公開していると思います)、牛肉100%の俵型のハンバーグということなら、そこまで「さわやか」にこだわるよりも、海産物を中心に、静岡にはもっとおすすめできる食べ物はあります。

あくまでハンバーグという方については、すでに「さわやか」の味を知っている身としては、最近までの自粛行動ということもあって、さわやかのハンバーグが食べたくなった場合、同じ静岡県で業務用の食肉加工を行なっているシズオカミートが販売している冷凍の「そのまんま肉バーグ」を美味しく食べていました。通販専用商品なので、商品名で検索してもらえればすぐにどんなものかわかると思いますが、購入時には焼き方の書かれた紙も入ってきて、ソースも付いてきますので、ごく簡単に「さわやか」風のハンバーグをいただくことができるので、たまに利用しています。

個人的にはどちらがどうということもないのですが、せっかく旅行で静岡に来て、その滞在時間の多くをお店の順番待ちに費やすのも勿体ないのではないかと正直思います。一度はお店で本物の味を楽しむのも悪くないとは思うのですが、行きたいと思った時にそこまでの待ち時間を費すような状況から抜け出すためにも、長い行列に並んでずっと待つような旅よりも、ネットをうまく利用したり、代替の食品を味を確かめた上で口に合わなかったら別の名物の方に舵を切るなど、ぜひ人気スポットに突撃するだけの旅になってほしくはないというのが正直な私の気持ちです。逆に自分が人気スポットのある観光地に行った場合も、現場が混乱するほど人が集まっていた場合には、さっさと諦めて、次回のリベンジを狙って別の場所に行くぐらいの気持ちで出掛けるようにしたいと思っています。


地元でいつも利用していた道がテレビで紹介されて初めて気付いたこともある

2023年3月18日にテレビ東京系の地上波で放送された、「出川哲朗の充電させてもらえませんか?」のルートは、私の住む静岡市にある久能山東照宮から由比・蒲原を抜けて身延方面へ進み、甲府市の甲斐善光寺に至るコースで、私が山梨・長野方面に車で出掛ける際の定番コースがそのままルートになっていたので興味深く拝見しました。

由比ではようやくお店で桜えびを食べられるようになったので、複数のお店を回って桜えびを色々と楽しんでいたようですが、過去にはほとんど桜えびがとれなかったこともありまして、今は何とか放送の通りに食べられるようになったことは幸いでした。

ご存知の通り番組は、一回の充電で20kmくらい走れれば良い方の電動バイクで旅をするのですが、中部横断道が全線開通する以前の状況でも自動車とバイクとでは同じ道を通ってもそこで見える景色が違うということを改めて感じることになりました。というのも、興津から身延へと続く国道52号線を甲府へ向けて出掛ける際に、途中休憩を取る場合というのはどうしても道の駅やドライブインといった駐車場が確保しているところが中心で、途中にある農産物直売所にも食堂がある場合も多いので、街道の途中にある食事処というのは全くのノーマークでした。

番組で「からあげ金賞」のお店として紹介されていた山梨県南部町の「南部路」というお店は何回も通るのでお店の前にある大きな釜のモニュメントとともに記憶にあるものの、そこを目指して食べに行くというような感じではなかったのですが、テレビで見た様子をみていると、地元ではおすすめのお店(充電をお願いしたお宅でオススメのお店として紹介されたのでなおさら)だということがわかりました。同じ国道52号線沿いには「うな富士」という有名なうなぎのお店があるのは知っていたのですが、こうした情報というのはああした番組のコンセプトがあって初めて、今まで知らずに通り過ぎてしまっていた人間にもわかるという感じがして、改めてあの番組は他の旅番組とは違う面白さというものを再確認しました。

番組を見ていて一つ残念だったのは、番組内のハプニングで、初日ゲストの竹内涼真さんが自宅に免許証の入った財布を忘れたため、急遽番組の方で購入した電動アシスト自転車で並走するという事になった時、電動アシスト自転車の能力をそこまで感じていなかったのか、由比から蒲原というかなり短い距離しか移動しなかったということです。電動アシスト自転車は法令の関係上、アシストできる最大のスピードが原付の制限スピードの手前に抑えられているものの、それ以上は自力で漕いだり、下りを走る分には電動バイクと遜色なく、番組でも相当きつい坂でも楽々と登っていたことを考えると、普段の出川さんたちのペースでも十分竹内涼真さんは伴走できたのではないかと思います。そうなると、例えば予備の電池を用意して電動自転車でツーリングをするような旅の形も見えてくるのではないかと思ってしまったのですが。

過去に車中泊の旅の計画および装備を考える中で、車に折りたたみ自転車を積み込んで、車をいったんどこかに停めて、いわゆる「パーク・アンド・ライド」で旅を楽しむ方法について模索したことがありました。ただ、折りたたみの電動アシスト自転車も一般的になる中だと、車を停めてからの移行範囲はかなり広がるだろうと思います。観光は自転車で回り、車はその地域周辺の一日定額の駐車場に置くような形にすれば、地域で生活する人からオススメのお店を聞きながら自由に観光することもより楽にできるようになります。

ただ、今の世の中はわざわざ自転車を用意して積み込んで行かなくても、地域で電動アシスト自転車をシェアして、レンタル自転車を使っての観光も普通になってきています。一昔前のレンタル自転車とは状況も変わってきているので、色々なサービスを利用して行動範囲を広げるための手段についても色々と新しい方法を考える余地がありそうです。