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OCNモバイルONE終了で強まる「ahamo」標準化の流れは通信料の値上げと感じざるを得ない

先日、MVNOの「OCNモバイルONE」をドコモが吸収するというニュースがあったばかりでしたが、昨日の2023年6月20日の発表で、OCNモバイルONEというサービス自体が無くなり、ドコモは低コストのエコノミーユーザー向けのサービスである「irumo」、現在のドコモサービスの一本化で、無制限プランありの「eximo」、そして「ahamo」の三つのプランに絞って通信サービスを提供していくことを発表しました。

「irumo」の最低料金は月550円の月500MBプランと、OCNモバイルONEの最低料金プランと変わらないように思えますが、通話料がドコモと同じ30秒20円に上がり、恐らくOCNのプランにはあった10分相当の無料通話は無くなると思われますし、高速でも最大3Mbpsまでに制限がかかり、現在OCNの全プランであるミュージックカウントフリーのサービスもどうなるかわからないので、単に回線を寝かすのではなく、通話や音楽を聞くのに使いたいと思っている方は、今月中にOCNモバイルONEへの申込みを考えた方が良さそうです。

くわしい料金の話(irumoとeximo)については改めてその内容を確認してもらえば良いと思いますが、何の割引もなく入り、それなりに使うのであれば、ドコモのプランの中では低速でも最大1Mbps出て、5分以内の通話定額が付いた「ahamo」一択になってしまったことだけは確かですね。となると、「irumo」の低額プランが合う人であれば良いですが、無制限までは使わないものの、そうでなく通話もデータもそこそこという人は月3千円を払ってahamoに行くしかなくなります。

こうした危惧は、先日auグループでサブブランドのUQモバイルが新プランを発表した時にも抱きましたが、今回本当に昼間も安定して使えるキャリア回線を使うためには、月3千円くらいの負担を覚悟しなければならないような状況に大手キャリアが変えていこうとする意志が見えてしまいます。

こうなってくると、まだプランの変更を発表していないソフトバンクのサブブランドであるワイモバイルとLINEMOがどうするのかということですが、特に何の抱き合わせプランなく月990円で使えるLINEMOのミニプランが終わってしまったら、本当に月3千円以上出せないと、まともに通話もデータ通信も難しいような状況になってしまいます(大手キャリアおよびサブブランドでの話ではありますが)。

大手キャリアでなくてもよいなら、ドコモのスマホを使いながらahamoよりも安く通話もデータ通信も行なおうとする場合、日本通信の「合理的みんなのプラン」(月1,390円でデータ通信月10GB/無料通話月70分or5分以内定額)にした方がシニアの方々には安心して使えるようになると思いますが、ドコモ契約でないと困った時にお店で聞けないというのがネックになる人もいるでしょう。まさにそういうところを人質に取りながら、一人あたりの単価を上げる(最初は安いプランにしても、今後のスマホの使い方で最安プランでは使いものにならなくなるので結局ahamoあたりに流れざるを得ない)ことを狙っている感がありありとします。

本当は、そうしたキャリアの選択肢を閉ざすようなプランについて、きちんと指導するのが政府の役割だと思うのですが、このままだと、全てのスマホプランの本流が月3千円以上のプランに固まってしまうようにもなりかねません。

月3千円くらいなら十分安いのでは? と思う方もいるかも知れませんが、ガラケーをずっと変えないで持っていても支障がない昔の状況と今は違います。店頭で端末も買うとなると、iPhoneであればなかなか一括での購入は難しく、通信費に分割の端末料金(場合によっては契約満了時に端末を返すという「端末利用料金」の負担になる場合もあり)を加えた額を毎月支払い、その支払いが終わった時には新たな端末をまた分割で払いながら使うような事になると、生活費における通信費の割合はさらに増えるということになります。

こうなってくると期待したいのが、スマホの中古市場の活性化で、全国に中古のスマホを売るお店ができ、そのお店で格安の通信会社の斡旋なり、スマホの操作についてわからない事があれば聞けるような事ができないと、いつまでも大手キャリアによって縛られてしまう状況は続くのではないでしょうか。今後は今以上に、スマホの通信プランについて知っている人とそうでない人との月々の負担額の差というものが出てきてしまうように思います。そして、自分のプランが高いと思ったらすぐに契約を乗り換える事ができる環境(端末の購入を含めて)を作っておくことが大事でしょう。今までの「通信費を安くする」ための業界の取り組みとは何だったのかを考えてしまう今回のドコモの発表でした。


マイナンバーカードの電子証明書をスマホで利用するために早めに手配したスマホについて

スマホで電話したり、電子決済だけを行なうなら、現在はおサイフケータイ対応のスマホでなくても、QRコードを表示できるものであればほとんど問題なく使えますが、今後の生活の中で色々とストレスの種になりそうなのが、マイナンバーカードとの付き合い方です。

個人的にはマイナンバーカードは現物を早々に手にして使っているのですが、人によっては強制的に持たせる政府のやり方に反発して持たない方もいます。それだけでなく、持つための申請ができないなどの情報弱者の方もいて、すぐには所持率を100%にはできないと思いますが、マイナンバーカードを持つなら、今回紹介するようなカード内の電子証明書をスマホで読み込んで、スマホ単体でも使えるようにしておく方が、カードにマイナンバーが記載された物理カードを落としたり盗まれたりする可能性を減らすことができます。私としては常時持ち歩く証明書は運転免許証だけにしたいと思っているので、この5月11から始まる、対応するAndroidスマホに電子証明書を入れてスマホ自体をマイナンバーカードとして利用できる余地を増やしたいと思っています。

ちなみに、私が今使っているOPPOのReno5Aは対応スマホの一つに入っているので一安心だったのですが、残念ながら母親に使ってもらっているGalaxy A21(for docomo)は対応機種に入っていませんでした。今まではマイナンバーカードの読み取りに対応していたので、新型コロナワクチンの接種証明書をプリントアウトしなくてもスマホ画面で表示させることによってスマホさえ持っていけば、証明書がないと入れないようなところでも入ることができて、それなt:りに便利でした。

恐らく、今回の事でスマホ一台でできることが増えるだろうと思っているので、使うならスタートとともにと思い、手に入れたのがリストの中にあるスマホとしては比較的安い値段で入手可能なarrows we(for docomo)を手に入れました。一時期は新古品(キャンペーンなどで入手してそのまま売りに来るようなもの)が安く出ていましたが、今でも程度の良い中古なら8千円~9千円くらいで入手できます。

早速必要なアプリの引っ越し作業をしましたが、arrowsは「かんたんモード」といって、必要なアプリだけを大きなアイコンで表示することができるアプリが使いやすく、恐らく前のスマホよりも使い勝手はアップし、さらにきびきび動くようになるので、端末の買い替えを早めに決断して正解だったような気がします。

これで、何とか物理カードを持ち出すことなくスマホに入れて持ち出すことのできる環境はできました。サービスがスタートしましたら、改めて何ができるようになっているのかということを含めて紹介していければと思っています。


現代の福袋について考えるとあまりメリットのないような気もするが

ネットに限らず買い物のためにアンテナを貼っていると、ここのところ様々なお店で出している福袋の中味についてのレポートが目立ちます。昔はお正月の運試しとして出しているようなところも少なくなかったものの、時代の要請もあってか「中味の見える福袋」や、明らかに中味が何かがわかり、購入にも早朝から並んだり抽選があったりしてなかなか買おうと思っても手に入らないような福袋も出てきた中で、そこまでして入手しようとは思わなくなり現在に至ります。

それでも、ネットオークションを使って、福袋の中味を吟味した後に自分には必要のないものを売りに出し、結果的に格安で欲しいものが入手できるようなクオリティの福袋が普通に入手できるということもあります。しかし、それの延長線で、最初から転売を目的に福袋を入手するような人が増えるにしたがって、個人的には福袋に関して興味が薄れてきたという側面もありますね。

福袋自体は日本独特の風習として、残って欲しい文化ではあるものの、最近は事前にスマホアプリから(会員登録必要)申し込んで抽選なんという転売対策をほどこしたものも多く、お正月に街に出て、初詣の帰りにお店の店頭にあるものを買うということもなかなかできなくなっています。また、昨年、一昨年の福袋の内容と比較すると価格が上がった割には中味が充実していないのではないか? というものもあったりします。もし幸いにもたまたま買いやすい福袋が店頭にあれば買ってしまうかも知れませんが、個人的には福袋よりも初売りで欲しいものがあればそれをピンポイントで狙うような買い方になってしまうかなという気もします。今年は例年にも増して値上げによる支出が増えるのではないかと思いますので、賢い買い物を心掛けたいものです。


2022年10月から変わった楽天モバイルのデータ量に対するスピード制限の変更について

私のブログは通信サービスの情報のみを提供しているわけではないので、私が使っている回線の話や、今後において自分で契約したいと思う回線について主にお伝えしているのですが、そんな私も参考にさせていただいている「格安SIM 格安SIMの管理人の比較」ブログで楽天モバイルの通信制限についての報告がありました。

https://kakuyasu-sim.jp/rakuten-mobile-speed-limit

2022年10月から、楽天モバイルでは一日のデータ通信量が10GBを超えると、当日中のスピードを最大3Mbpsに抑えるという通信制限を撤廃しました。その代わり、楽天モバイルの表示によると「公平なサービス提供のため速度制御の場合あり」と内容が変更され、具体的な速度についての言及は無くなりました。

ちなみに、今月(2022年10月22日迄)の私の楽天モバイルの通信量は、主に自宅の回線用として、パソコンやスマホのテザリングおよび、Amazon Fire TV Stickを使用した動画やリアルタイム配信の利用などを行なっていますが、約183GB使っています。一日にすると8.3GBくらいで旧規定でも制限されることはないような使い方ではあるのですが、翌月はAbemaTVでサッカーのワールドカップ全試合がリアルタイム配信されるので、それなりに使うことが予想されます。最大3Mbpsというのは、テレビで動画を見ながらパソコンやスマホのテザリングを行なうとちょっときついぐらいの制限であるので、今月からの通信制限についての情報を待っていたのですが、上記ブログのリンク先ではまず今のところ一日10GBを超えても制限されていない状況なようです。もっとも、10GBくらいのファイルを一気にダウンロードするような場合には制限が入るのかダウンロードがストップするような事はあるようです。

私自身も、単に動画配信を大画面テレビで見続けるだけで規制が入ってしまうなら、楽天モバイルの回線の使い方を変えることも考えなくてはと思います。その場合、ドコモのホームルーターを自宅用にして、楽天モバイルの回線を外出先のメイン回線と考えつつ使うというものです。ただ、今のところ私くらいの使い方をする者にとっては、今までは制限がかかっていたのが、それを回避できるくらいのところで使えそうなので、その後の情報を入れながらも現状のパターンをしばらくは続けようかと思っています。

個人的にはそれよりも、今のルーターが楽天モバイルへの回線固定ができないので、いつの間にかパートナー回線に繋がり、制限を受ける容量を一気に使い切り、最大1Mbpsに知らない間になっていたということが多いので、まずは楽天回線に固定できるホームルーターの購入が先なのかなと思います。というか、そんな用途を期待するユーザーのために、早いところ楽天純製のホームルーターを出してくれないかなと思います。

楽天モバイルの今後の状況については、具体的な制限される数値が出なくなったことで、いつどういう規制が入るかというのはにわかにわからなくなると思うので、最初に紹介したブログの情報なども活用しながら、自分の使い方が満足にできなくなった場合の対処法も考えながら、準備だけはしっかりしていこうと今は思っています。


2022年夏は「節電ポイント」導入で最初から対象外の人や無理をする人が出る可能性も

昨日のニュースで、首相が「電気料金については、消費者向けに幅広く利用できるポイントを付与する制度を作る」とし、家庭での電気使用(節約した)量に応じてポイント還元をする考えを明らかにしました。果たしてどんなものになるのかわからないながらも、ニュースを詳しく報じているサイトなどを見ていたら、2022年7月から大手の電力会社が「節電ポイント」なるものを始めるという話があるのがわかりました。

先行して節電ポイントの取引みを始めている電力会社では、スマートフォンアプリの通知機能を使って、電力の逼迫が予想される際にアプリにその旨を通知し、実際のピーク時の使用量に応じてポイントが付くようなものなのだそうです。現在私が加入している電力会社でも毎月の利用料金だけでなくアンケートに答えるとポイントがたまり、そのポイントを電気料金に充当できる会員サービスを行なっていますが、個人的にはこうした節電ポイントについても、電気料金の支払いに使えるだけで十分だとは思うのですが、大事な事は、こうしたサービスはポイント会員になるために申請して、パソコンの場合はネットから会員サイトへの登録、スマホの場合はアプリの導入が必要になるということです。

このあたりはマイナンバーカードを作って様々な登録をすることによるマイナポイントのプレゼントとかぶるところがあるのですが、今後政府が国民に何かを与えるような政策を行なう場合は、パソコンやスマホを使っての登録や申込みが必須になるということだけは確かなようです。個人的には電力会社の方で電力消費のピーク時に明らかに電力消費を抑えている契約者については、その分の電気料金を値引くシステムが(非ポイント会員限定のサービスだとしても)必要ではないかと思えます。

すでにスマートフォンの扱いに慣れていて、ゲーム気分でポイントを貯められるなら、私も現在行なっている「ポイ活」につながる部分があり、そこまで悲惨な感じはしないものの、やはり普通に使っていたものを我慢するというのは全て良い事ではないと思います。しかし、今後は節電すると汎用ポイントに変わるということになると、逆に無理に節電をしようとして人々の生活に影響が出るのではないかと、そんなことも気になったりしますね。

2022年の夏も相当に暑くなるようですし、恐らく自宅に居る間じゅうずっとエアコンを付け続けていないととても生活できないような状況になることも考えられます。もしそんな時に「節電のお願い」がアプリ通知から届いたらどうすればいいのでしょう。私の場合は、自宅にいる必要がなく、感染症問題について、外に出ても大丈夫な状況であれば、クーラーの効いた外の施設に逃げるような事を考えますが、そうでなければエアコンを付けたままで家の電力を使わない方法(エアコンの設定温度を上げた状態で扇風機を回すなど)を考えますが、もしそれで我慢できない場合には節電は諦めます。どのくらい「節電ポイント」がもらえるのかわかりませんが、それで体調を崩したり、生命の危険が出るようでは本末転倒です。

生活が大変だと思っている家庭の多くは、すでに節電についても何らかの対策のもとに無駄な電気消費量を抑えるような努力はしていると思います。となると、今回の「節電ポイント」で一番得をするのは、今まで無頓着に電気を使っていた、現在の電気料金値上げにも家計への影響のないご家庭なのではないかという気もしますが、ポイ活の経験から、塵も積もれば山となり、ポイントが貯まればそれなりに使うことのできる分がたまっていくというのも事実であるので、「節電ポイント」の詳細がわかりましたら、その対策についても具体的に考えていこうと思っています。


テレビ東京の2021年12月から開始予定のTVerでの同時配信延期はTVer側の問題

先日、プロ野球の日本シリーズにからめて、早くテレビ東京のネットによる同時配信が行なわれて欲しいと書いたとたんに、予定されていた2021年12月からの配信開始が延期されるという発表がありました。

記者会見のニュースによると、この遅れというのは同時配信を見やすくするためのTVerのスマホ・タブレット用アプリの開発遅れに原因があるということらしいです。同時配信では日本テレビが先行していたものの、確かにスマホでTVerを使おうとしても、どうすれば日本テレビの同時配信のところにたどり着くのかというのはちょっとわかりずらい点がありました。

テレビ東京としては、今回の同時配信スタートというのは、今までネット局の範囲が狭く、私の住む静岡県など多くの地域でリアルタイムに番組を放送することができずにいる現在、スマホで日本全国どこでも簡単に見られるようにするためには、もう少しアプリの改善を進めてもらって、同時配信のライバルである「NHK+」アプリよりも使いやすく同時配信を見てもらいたいという想いが強いことは個人的にもわかるところはあります。

ただ、こうした話は新しいサービスが出てきたり、ネット配信系の他のサービスが出てきたりするととたんに古くなってしまうという点もありますので、確実にでも早くアプリの改善を進めていかないと、私のようにテレビ好きの人たちは良いとしても、テレビ離れをしていると言われている人たちをつなぎ止めるのが難しくなるかも知れません。

これは、実のところテレビ東京だけの問題ではなく、NHK以外の民放局は地方局を含めて全局ネット配信を行なっていかないと、例えば今行なわれている日本シリーズも、テレビ放送ではなくネットでのLIVE配信がなければ見ないというような人たちもいるので、ネットで民放テレビを簡単に見るならTVerという認識を多くの人に早く持ってもらえないと、テレビは見ずにネット配信や動画コンテンツの方を優先して見るような流れは止まらなくなるのではないかと、テレビ好きな私としては危惧しています。

まずは、スマホ・タブレットおよび家庭用の大型テレビで見ることのできるAmazonのFire TV用のアプリについても使いやすい改善をしてもらいたいものです。そうなると、Fire TV用のアプリを提供していないNHKとの差が出せることになり、ユーザー側としてもあえてテレビを買わずに、スピーカー付きの大型モニターにFire TVをつないで民放地上波テレビやAbemaTV、そしてユーチューブや各種有料系の動画配信サービスだけで日常の情報を得て、NHKとの契約を解除するという道も出てきます。

NHKについては色々言いたいこともありますが、現在の「NHK+」アプリで地上波だけでなくBS放送の同時配信が行なわれるようになったらまた考えますが、あくまで地上波とBSを切り離してネット配信を行なうなら、台風の時など地上波を見られない人たちへの情報の伝達という観点では公共放送として放送を届けられないという気がするので、見逃し配信やライブ中継などの限られたものについては同時配信を地上波のみ契約の世帯にも見せてくれるとかして欲しいものですが、TVerにはぜひ、地上波だけでなく民放のBSについても同時配信をTVerで行なうことを見越したアプリのバージョンアップを行なって欲しいと切に希望します。


今後のライブ配信普及を睨んだデータ通信のスペック及びスマホの機能について

以前、東京オリンピックが開催される頃には会場周辺に5G網が張り巡らされ、次第に世の中でも高速でのモバイルインタネットが当り前になるだろうという見方がされていました。ただ、4Gのままでもスマホで見るくらいなら十分な速度であることも多く、5Gが当り前になったとしても便利に使えるコンテンツがなければ話になりません。

今回のオリンピックは、開催自体に反対をする方も多いと思いますが、モバイルコンテンツとしてのオリンピックを考える時、このまま本当に開催するのなら、パラリンピックを含めどうやって全競技を見たい人に見せるのかということが問題になるでしょう。まだ観客を入れてやるとは言いつつも、無観客試合のオリンピックになる可能性を考えると、地上波・BS・CSというテレビのコンテンツに頼るよりも、てっとり早くTVerやNHKプラスといった動画配信・見のがし配信サービスにライブ配信の機能を加え、ネットで複数のコンテンツを同時配信・見のがし配信を行なうというのが普通の流れでしょう。その流れでネットでのテレビコンテンツの同時配信が行なわれるようになれば、かなり状況は変わってくるでしょう。

その際、スマホで動画コンテンツをスムーズに見るためにはどのくらいのスピードが確保されればいいのかと考えると、やはり最低で最大1Mbpsは必要でしょう。500kbpsでは同じ動画配信でもスムーズに見られないコンテンツが出てきますし、200~300kbpsでは限られた配信動画のレートを下げてしか見られないことになってしまうと思います。

そんな中で、比較的低料金でもこうした動画が見られるサービスを打ち出してきたのがahamo・povo・LINEMOや、UQモバイルやワイモバイルのスマホプランであり、さらに「パケット放題Plus」をオプションで付けると最大1.5Mbpsで利用可能な(時間帯によってはスピードが落ちる場合あり)mineoや、最大3Mbpsで月50GBまでのデータ通信が可能な(50GB超では最大1Mbpsに制限されます)donedoneのような新しいスマホプランです。

共通するのは、どのプランでも高速クーポンを使い切っても、最大1Mbpsというスピードで利用が可能だということです。今のスマホにはテレビがリアルタイムで見られるワンセグやフルセグが内蔵されなくなってきていますので、ここのところの大雨の推移をリアルタイムに確認するためにも、これくらいのスペックをともなったプランを契約し、リアルタイム動画配信のサービスで情報を得る方が良いと個人的には思います。通信の場合は早ければ早いほどメリットも多いのですが、あまり早さばかりを優先すると料金との兼ね合いも起きてきます。その辺ではバランスが良いのが1~3Mbpsくらいの速度が常に使えるプランなのではないでしょうか。

そして、ワンセグ・フルセグに代わり現在少しではありますがスマホの機能として付いているものがあるのが「FMラジオ」です。先日のニュースで国内のAM放送を中心に放送してきた民放ラジオ局がFM局として継続していくという方向性を打ち出したこともあり、手持ちのラジオにはFMが108MHzまであるワイドFM搭載のものを選ばないと全国のラジオを聞けなくなる可能性がありますが、スマホに搭載されるFMラジオは周波数の問題はないと思います。ただし、スマホにはFM受信用のアンテナが内蔵されていないので、有線のイヤホンジャックがアンテナ代わりになるります。つまり、スマホ本体にイヤホンジャックが付いているものでないとそもそもラジオをスマホに付ける意味がなくなります。イヤホンジャックのないスマホを今後も使おうと思っている方は、スマホとは別にラジオを携帯した方が旅行に行く時には良いと思います。

スマホにラジオが付いている(当然イヤホンジャックも)機種を持っていれば、もし携帯電話の電波がつながらない状態でもラジオから最新の情報を入手でき、スマホ本体の電池の消費も「モバイルデータ通信」を切っておけば抑えられます。イヤホンだけでなく有線でつながるスピーカーを繋げば他の人と一緒にラジオ放送を聞くこともできます。イヤホンもスピーカーも無線接続のものが当り前になってきた今、非常用という意味ではまだ有線の方が優れているところもあるわけです。

すでに使っているスマホにラジオ機能が無い場合は、メインスマホでなく、サブ用のスマホとしてFMラジオ付きのものを持っておけば、メインのスマホが使えなくなった時の予備としても使えると思いますので、こうした価値判断で持つスマホを選ぶというのも十分に有りなのではないでしょうか。とにかく、外出先での安否確認および情報収集にはスマホが頼りになると思いますので、動画とラジオの両方が利用できるスマホという観点で旅行用に使うスマホを考えてみるのもいいと思います。


楽天モバイルの新プラン発表とその意味 大手キャリア対抗と加入者数維持へ

昨日から一昨日にかけて、楽天に関する様々なニュースがマスコミを賑わせました。一般の方が一番食いついたのはMLBのニューヨーク・ヤンキースで活躍している田中将大投手を2年契約で楽天イーグルスが獲得したという事でしょう。あの田中投手が日本国内で見られるということで心踊らせている方も多いでしょうが、楽天はサッカーでも世界のスーパースターであるイニエスタと契約しており、その契約金はどこから来ているのか? という事が気にかかります。

全国的に外出自粛の中で楽天市場の売上は良くなっているのかも知れませんが、今後も楽天が生き残っていくためにはさらなる安定した事業運営が必要になると思われます。そんな中で楽天が社運をかけて参入してきたのが「第四のキャリア」と言われる通信事業であり、今はある程度お金をつぎ込んでも加入者数を伸ばしていくための方策を取っているという風に見ています。

そんな中で、ドコモが政府の要請に従う形で新プランのahamoを出し、他の二大キャリアもその流れに追随し、発表当初はかなりセンセーショナルだった楽天モバイルの月額2,980円という安さのメリットは消えつつあります。

楽天は新規加入者300万人まで一年間の利用料無料という形でユーザー数を増やし、2021年に入って、その加入者が200万人に到達したというニュースがありましたが、私もそうですがその発表があってすぐに契約したユーザーは今年4月頭に無料期間が終わり、それ以降は毎月2,980円という出費が増えることになります。個人的には楽天モバイルのエリア内で利用しているなら、他社と比べても優位性がある内容だと思うのですが、常に移動しているような方は、auのパートナー回線になったり、場所によってはパートナー回線が使えず、かと言って楽天エリアでも基地局が貧弱で使えないような事を経験している人もいるかも知れません。

そうなると、楽天エリアに不満を持っている人が考えるのは、ahamoを始めとした大手三キャリアの新プランへの移行ではないでしょうか。この流れが加速すると、将来の事業の柱と考えていたかも知れない、携帯電話事業自体を手放し、会社としての経営基盤も揺らぐという最悪の状況も考えられなくもありません。それでは現状で便利に使っているユーザーも困ってしまいます。

という事で出てきたのが、2021年4月からスタートするという、毎月のデータ消費量(楽天モバイル回線)に応じて月額料金が決まる新プランであると思われます。昨日楽天モバイルが記者会見で発表した新しいRakuten UN-Limitの内容は以下の通りとなります。

・月間20GB超    2,980円(変わらず)
・月間3~20GB未満 1,980円
・月間1~3GB未満  980円
・月間0~1GB未満  0円

他社と比べると相当に幅のある、利用データ量に比例した料金大系となっています。特にこれは「0SIM」の再来ではないか? と思われる月間1GB未満のデータ量しか使わない場合の0円のインパクトは相当なものでしょう。

これは、他社と比べると基地局の整備が遅れていて、今のままでは楽天モバイルを解約してahamoにしようかなと考えている人にとって、「ahamoなど大手キャリアの新プランへの移行は仕方ないが、基地局が整備されたら戻って来て欲しい」という楽天モバイルからのメッセージではないかと思います。一般的に、一度解約した通信会社にユーザーは戻るのかという事については、かなり頼りない展望になります。楽天が心配しているのは2021年4月以降、さらに300万人の一年間無料利用のキャンペーン終了後の契約者の激減により政府からのプレッシャー(利用している電波の剥奪も含めて)なのではないでしょうか。
そのため、どんな手段を取っても契約者数を維持したいということで、その景気づけと広告宣伝効果を狙い、楽天イーグルスの田中将大投手を獲得したかったという風に考えられます。交渉は効を奏し、「楽天の田中将大」が誕生しましたが、楽天イーグルスの成績はもちろんですが、果たして楽天本体の大きなギャンブルがどう出るのでしょうか。

ユーザー的には今後、楽天モバイルを契約している人は、契約自体はそのままにしておき、契約継続のための最低限の利用だけして0円契約を維持しつつ、楽天回線を利用しなくても使える楽天Linkアプリを使った電話とSMSを無料で使いまくる(^^;)というのがいいのではないでしょうか。これなら、2枚SIMが入るスマホに楽天のSIMを通話用として入れ、もう一枚のSIMは、MVNOの安い中速無制限のデータ通信専用SIM(具体的にはmineoの月500MBドコモプランにパケット放題のオプションを付けると月額1,050円+税)にすると、楽天Linkアプリからの発信をすれば、楽天のデータを消費することを抑えつつ音声通話も無制限にできるようになります。

私自身は自宅ネットを楽天モバイルにすると余裕で月間100GB超使うことも考えられるので、楽天の電波が使えるうちは月2,980円でも契約を続けるつもりですが、もし何らかの理由で楽天エリアなのに通信ができなくなった場合でも、そのまま0円キープは続けると思います。というのも、今後楽天がサービス開始直後の構想で発表していた、日本全土をカバーする通信衛星を使ってのエリア構築が完成したら、これはもう、ドコモよりも広いエリアを提供することができるようになるので、その点は後発組の強みになるということもあります。まさかの大逆転はあるのか? ということも含め、そこまで楽天モバイルが行ってくれることを期待したいですね。


ソロ用でも何でもできる調理器具セット 調理器具編 メスティンは食器に?

今回、ダイソーのメスティンを500円で購入したことから始まった今回のソロ調理セットの取り組みなのですが、メスティンのようなクッカーの場合には自動炊飯の際、中の水がクッカーの側面を伝わって下に流れ落ちる構造になっているので、吹きこぼれた後の対応が大変なのがネックです。さらに小ぶりなダイソーのメスティンと少し大き目なトランギアのメスティンの組み合わせではどうしても作ることのできるものが限られてきます。

そこで、ある意味ソロのクッカーとしては最強の呼び声の高いユニフレームの「山クッカー角型3」を今回のセットに導入してみました。このセットはアルミ製で、大小の鍋(大きさ的にはレギュラーとラージメスティンの組み合わせに近い)の他にノンスティック加工されたフライパンが付いているので、ほとんど何の調理もこなせるようになります。

この鍋の場合、蓋が外側でなく内側に入るような構造になっているので、メスティンのように吹きこぼれると外側からダダ漏れになるのに対し、吹きこぼれはまずは上に上がり、ある程度は鍋の上部で粘ることができるようになります。ソロの場合は小さい方の鍋を使って炊飯(一合用で大きい方は二合用)のメインにするのがいいと思います。

さらに大きな鍋は市販のインスタントラーメン(袋麺)が割らずにそのまま入るので、ラーメンだけというような場合でも容易に調理できます。焼き物の場合もフライパンが付いているので便利ですし、そう考えるとメスティンはほぼ食器として使い、その代わりシェラカップ類はこのセットには入れないという風に思い切ることができます。

ただ、先日ST-310用のグッズを購入した際に、トランギアのレギュラーサイズのメスティンにすっぽり入る足の付いた網を買ったので、これを使うためにはレギュラーのメスティンを使うことになるでしょう。網が浸らないくらいまで水を入れて火にかけ蓋をすると、様々なものをふかすことができます。具体的にはシュウマイや肉まん、そして旅先で買ったまんじゅうをふかすこともできるようになります。真空パックのシュウマイあたりはご飯のおかずとしても重宝するので、非常用食料としてストックしておいて、災害の際にこのセットで調理していただくのもいいだろうと思います。

今回の内容を書くにあたり、これだけというようなミニマム構成のセットということでは考えていなかったので、あえて大き目な角形クッカーセットを入れることで、かなり調理の自由度が上がった印象です。また、収納する際にはどちらも角型クッカーなので、バッグに隙間なくきっちり収まり、他のものも入れやすくなります。

なお、この角型クッカーはケトル代わりとしてもメスティンより使い易く、お湯を沸かす場合には大小の鍋を使い分ければ、必要な分のお湯を沸かし、それをボトルに入れたりカップ麺に注いだりすることも簡単にできます。当初はわざわざ大きな角型クッカーをこのセットに入れようか迷っていたのですが、特に防災用品として考えるなら様々な応用が効くので、外さないで持って行った方が良いと思います。ミニマムグッズとしてメスティンとポケットストーブを用意されている方も、ポケットストーブに合わせるクッカーを角型クッカー小だけにするという選択肢もあります。メスティン命という方も、是非機会があったら角型クッカーの使い易さを試していただければと思います。

ただし、以下のリンクで紹介するAmazonの商品ページでは、メーカーの材庫がない場合税込定価の7,500円(2020年11月現在)より高い価格が付いている場合、アマゾン本家ではなく、いわゆる「転売ヤー」が出品している可能性が高いので、購入には十分注意して下さい。

☆一連の内容についてリンクを付けておきますので、まとめてこの内容を読みたい方はご利用下さい。

ソロ用でも何でもできる調理器具セット バーナー編1 ST-310
ソロ用でも何でもできる調理器具セット バーナー編2 ポケットストーブ2態
ソロ用でも何でもできる調理器具セット 調理器具編 メスティンは食器に?
ソロ用でも何でもできる調理器具セット 嗜好編 焼き物とコーヒー用のグッズ


始発で出発することの意味

昨日は日帰りの旅に出掛けてきました。その詳細はおいおい紹介させていただきますが、出発が決まってまず最初にやったことは、月ごとに360円という安価で利用が可能な主にスマートフォン用のオンライン時刻表(ネットが不通の場合には使えない)、交通新聞社の「時刻表Lite」です。

このアプリはスマホの小さな画面でも時刻表のタイムテーブルがスクロールして見られるように工夫がされていて、旅行中にも現在の時刻と列車の関係を考えながら行動の助けになりました。一応、経路検索アプリでも検索を行なって、その行程を基に行動について考えたのですが、経路検索アプリの場合はギリギリで乗り継ぐように結果を出しているので、ひどい時になると乗り継ぎ時間が数分という移動が続き、トイレタイムも取れなくなってしまいます。

また、乗った列車を終点まで行く方がいいのか、途中で降りてその駅から始発がある元の電車の到着地より先に行く列車に乗った方がいいのかというような判断も時刻表を見ながらの旅だと可能です。今回の旅の場合は静岡発の始発で浜松行きに乗ったのですが、実は途中の掛川で降りると掛川発豊橋行きという、結局浜松で降りてもその列車に乗らなければならない列車に乗ることができます。乗り換えの場合には最悪寝過ごすことも有り得るので、できるだけ乗換回数は少なくしたいものですが、そういう事も時刻表を見ているとわかります。今まではそうした臨機応変な乗り換えをするために紙の時刻表を持って行っていたのですが、今では青春18きっぷシーズンだけ360円でアプリを使えるようにしています。

今回は静岡から西に向かったので、静岡発東海道線下りの始発は5時1分でしたが、さすがに学生の休み期間ということで、大学生風の人たちや学校に朝練習に行くのかも知れない高校生、そして私と同じように18きっぷを使っての旅を満喫しようとする人たち、さらに朝一番の列車ということで、明らかに仕事終わりといった感じの水商売風の人がいたりと、様々な人々の人間模様があります。

また、これは早朝に電車に乗っている恩恵のようなものか、列車の窓からではありますか、日の出を見ることができました。まさに日本の国旗の色とでもいうべき赤い朝日で、なかなか普段の生活では見られないものを見られるというのも始発に乗った効用ではないかと思ったりします。

しかし、たとえ始発に乗ったとしても、幹線沿いを進むならそこそこ遠くへ行けるものの、ローカル線に入るとかなり接続が悪くなり、思ったほど進むことができないということもあります。今回はそのようにして長い待ち合わせがある中でその待合せ時間を有効に活用しようと旅を計画し、実行してきました。詳しい内容については改めてこのブログで紹介します。