月別アーカイブ: 2025年2月

財布を落としてアタフタする前に使用中止や再発行の手続きがまとめでできるように内容を控えておこう

先月、スマホを落として紛失してしまった時、実はスマホと一緒に財布を持ち出していました。スマホと財布のどちらを落としても大変なのですが、私の場合は予備のスマホにも同じようなアプリを入れていたので、スマホの中にどんなアプリがあるのかということは何とか全て把握した上ですぐに対応が取れました。もしスマホでなく財布の方を落としていた場合、財布の中に入っているもの全てを把握していなかったので、とりあえず必要な分の届出はできても、いざ使おうとした時に実は財布を落とした時に同時に失くしていたと気付く事も少なくなかったのではないかと思います。

そんなわけで、少なくとも財布を失くしたり落としたりした場合に、迅速に手続きをまとめて取れるような対策を個人的に実行しています。どんなことかと言うと、パソコンだけでなくスマホやタブレットからでもアクセスが可能なクラウド上のフォルダの中に、財布の中に入っている物のリストおよび、カード類の最低限の情報を記した覚書を保管しておくというものです。

私の場合は、「運転免許証(マイナンバーカード)」「クレジットカード」「キャッシュカード」「診察券類」などを別々にまとめて、カード独自の番号とともに控えます。ただ、クレジットカードの裏にある「セキュリティコード」については、カード番号とセットにすると誰かに見られたらすぐに不正利用されてしまう可能性があるので、再発行する際に必要な情報は入れるものの、あくまで最低限のものにしています。

このようにリスト化することによって、別のメリットもありました。というのも、どうしても何もかも財布の中にその時に使うものを入れてしまって元に戻さないということもあるので、普段使わないものの必要とする時に必要なカードについてはあえて財布から出し、他の場所にしまうようにして、いざという時に届ける場所をまとめつつ、財布を失くしたことでのダメージも多少少なくするということができます。私もリスト化する際にずいぶんと使わないカード類が入っていることに改めてびっくりし、きちんと管理することができるようになりました。

最近はポイントカードやクレジットカードの代わりにスマホのアプリで代用できるような仕組みも増えてきていますので、スマホ内の操作で済んでしまうサービスで発行したカードについては、あえて財布から出すようにしています。具体的にはJAFの会員証や、ガソリンスタンドで発行したクレジットカード(アプリのQRコード読み取りでカード決済できます)は、別に保管し、予備のETCカードについては普段持ち歩かずに、旅行の時だけ持って行くような形に切り替えました。

当然ながらスマホや財布を落とさず、スリに取られないように持ち出す場合の注意も十分にすることは当然なのですが、どんな準備をしていても完全に防止することはできないというスタンスを取っておかないと、それこそ大きな災害に遭遇した場合、持っているもの全てを捨てて逃げる方が良い場合もありえます。そのため、出先で全く何もなくなってしまったとしても、ネット上にデータを残しておくことで、後から新しいハードを使ってクラウドにアクセスすれば、今持っているものを取り戻すためのヒントを得ることができるような環境を作っておくことは個人的におすすめさせていただきたいと思っています。

空気が乾燥し強風が吹く中で車中泊をする中では十分に今の時期気を付けたい山火事について

ここ数日、岩手県の陸前高田や大船渡においてかなり広い範囲にわたって山火事が起きていて、自宅から避難所に行かざるを得ない状況もあるようです。元々は誰かがゴミを燃やしていた火が燃え移ったのではと言われていますが、一ヶ所だけでなく数ヶ所から火が出るということで、かなりの強風がある中での飛び火ということも考えられ、ここ数日の天気によっては安心できない状況になっているということもあります。

過去には、車中泊をしていた人かどうかはわかりませんが、レジャーで山に入ってきた人が火を使ってそれが火元になったというケースもあります。まずは、風が強い日には外でも火器を使って煮炊きをすることは控える方が良いでしょう。まあ、最近ではかなり多くの方が家電製品の使えるポータブル電源を持っていたり、車自体のコンセントから電気を使うことができる車で移動している方も増えて来ているので、昔と比べれば危険は減っているとは思いますが、まずは自分が火元にならないように、細心の注意をして車中泊することが大事だと思います。

ただ、今回のような大きな山火事になってしまった場合、車中泊をされている方が別の危険に見舞われる可能性が出てきます。というのも、山火事は地震や大規模な天候の変動などのように、マスコミやネットで緊急情報が入ってくるかどうかはわかりませんし、山の中で車中泊をしていてすぐその状況に気付くことは難しいのではないかと思えます。

昨日、岩手の方から山火事のリポートを見ていたら、避難情報などがスマホの緊急通報システムでアラームが鳴っている状況が映っていましたので、テレビで内容が報じられるようになればどこが安全なのかはある程度わかると思いますが、初期状態の場合はもし火元に近いところで車中泊をしていたら巻き込まれる可能性も出てきます。

今回はたまたま私の住む静岡県の伊東市宇佐美の山林で山火事があったことがニュースになっていました。山の下草が燃えて建物3棟が被害にあったということです。現場はそれなりに住宅が点在する場所だったそうで、火が収まったのは不幸中の幸いでしたが、ここのところまるで雨が降っていないので空気もかなり乾燥しています。気温が上がってきたことは良いとしても、強い風の吹く日には山の中での車中泊については車中泊する場所の選定について十分に注意しないと、気付いた時には逃げられなくなってしまう可能性も0ではないでしょう。

車中泊は一応、自由にその日の寝床を決めて自然を目の前にしてその景色を楽しむといった部分はあるものの、周りに人がいない場所で非常事態に巻き込まれてしまう危険とも隣り合わせの行為であることを改めて考えていく必要があるのではないかと思います。

個人的には強風が吹き荒れる中では山の中に入っての車中泊を避けるような事は考えて良いのではないでしょうか。

物価高を理由に携帯電話の通信料を値上げしたい大手3社の動向を見ながら「中速」のプランも期待

以前、菅首相の肝いり政策で、携帯電話の通信料が全体的に値下げされて今に至る状況があります。現在、格安SIMと言われるところでなく、大手キャリアでも20~50GB/月で大体3千円くらいの料金水準になっているのを、上げることによって大手キャリアは利益増を狙っているということらしいですが、私はこうした流れについては仕方ないとは思うものの、もう少しプランを細分化させることによって多くの人が納得するような料金大系にして欲しいと常々思っているので、今回はその事について書きたいと思います。

現在、制限なく「無制限」利用も可としているのは大手3キャリアに遅れて登場してきた第4のキャリアと言われる楽天モバイルだけですが、通信のスピードが4Gから5Gへと変わっていく中ではありますが、5Gの最高速が小さなスマホやタブレットの画面でどこまで有効なのかということを考えた場合、かなりのオーバースペックではないかと思えます。私は以前、あえてスマホ用に提供されている楽天モバイルのSIMカードをホームルーターに入れて自宅用のWiFi通信用として使っていました。その際、多少パケ詰まりがあって、動画の動きが少し止まるなどの、有線と比べて不安定な面はあったものの、普通につながってしまえば問題なく光回線の代替として使えました。

現在は自宅の回線は光回線に変えていますが、楽天モバイルの方はメイン回線として使っていて、もし停電などで自宅の光回線が使えなくなった場合のスペアとしての利用も視野に入れています。現在は楽天モバイルのエリアも広がってきたので、以前よりも安定するかも知れませんが、10Mbpsくらいが出る4Gでも自宅用としては十分なので、今後本格的に5Gでの通信が当り前になった場合、それを無制限で使える上に、料金が月額3千円程度で済む楽天モバイルは明らかに通信の状況と比べると安くなってしまいます。

個人的には他のキャリアも含めて5Gの高速で無制限ないし月30~100GBくらいを提供するプランであれば、やり方によっては光回線の代わりとして使える可能性もあるので、今よりももう少し値上げしても仕方がないと思っています。ただ、外で使うスマホ上で通うプランということでは完全に私にとってはオーバースペックであるとも思います。
何事も早いことは良いことですし、その早さを使ってインターネットで新たなサービスが出てくるということもあるので、こうしたモバイル通信での高速を追求する動きは当然あっても良いと思います。ただ、スマホの限られた画面で動画を見たりSNSを楽しんだりするにはそこまでの速度は必要あるでしょうか。

現状で、そうした「外ではそこそこの速度で通信できれば良い」と割り切ったプランを出しているのは、mineoの最高1.5Mbpsに抑えた帯域で通信回線を提供するプランぐらいしかなかったように思います。今使っていて、スマホや8インチタブレットを外で使うには、1.5~3Mbpsくらいで頭打ちにしてもらっても十分使いものになる回線として使えると思っているので、その辺に着地するようなリーズナブルな使いやすいプランを同時に出してくれれば、あくまで高速を追求するプランの値上げを行なったとしても問題は起こらないのではないかと思うのですが。

無制限高速プランのディメリットというのは、高速のインターネットをいくら使っても料金が変わらないので、一部のユーザーが使いまくって、使わない人との公平感が取れないということもあると思います。だとしたら無制限プランの料金をもっと上げて、定量プランでの追加パケットの購入で料金の差を付けるとか、色々企業側の利益を増やす方法はあるだろうと思います。

個人的には、平日昼は最大1Mbsで、その他の時間は最大3Mbpsくらいに速度を抑えた使い勝手の良いプランを大手キャリアも安く出して欲しいと思います。MVNOのmineo「マイそくプレミアム」は月額2,200円で、平日昼が最大300kbpsで、その他の時間が最大3Mbpsでの利用ができるプランなので、大手であればそのくらいの価格でも平日昼でも動画が見られるくらいのクオリティを保って新プランを出すこともできるのでは? と思います。

現在、楽天のプランの料金やドコモのahamoがどちらも月額3千円前後なので、他のキャリアやMVNOもその金額を大きく超えるようなプランを出しにくいということは十分あるだろうと思います。楽天の場合は使った分だけ料金がかかる形なので、無制限に使おうとすると追加料金を多めにするということは今後やってくる可能性はあると思いますが、今まで通り3GB/月以下なら月額千円前後で維持できるなら、私は楽天モバイルが今後の通信衛星との直接通信を実現するためにも、無制限で使いまくっている人からはもう少し料金を取っても良いのではないかと思います。当然そうなると、ahamoを始めとする月額3千円前後の料金が上がる可能性もあるのですが、選択肢が高額なプラン一択になってしまうことだけは避けてもらいたいです。

道路に一般道と高速道があるように、どうしても高速が必要ならばその都度使うものの、常に高速でなくても良いという人は少なからずいると思いますので、全ての時間でスマホ上で動画が見られるくらいの「中速」プランに、いざという時に高速を利用したい場合に使える、オプションを付けられるような形で今の月3千円より安い基本料金のものを作っていただけるのなら、常時高速利用ユーザーの通信料金を値上げすることについてのみではなく、今までの値下がりした通信料金でも高いと思っていたり、自宅でWi-Fiを使っているので外ではそこそこの通信速度で良いとしている人には安くモバイル通信を提供して欲しいものであります。そうした配慮抜きに全ての通信料金が上がってしまったら、通信は今やライフラインなので、気楽に使えなくなることで社会的にも不具合が出てくる可能性もあるかも知れません。単なる値上げでなく、逃げ道もきちんと用意した上で大手キャリアには通信料金の見直しを行なって欲しいものです。

高知駅前観光の高速バスでモニター運行される「ソメイユプロフォン」とは何か?

高知で観光バスの事業を行なっている「高知駅前観光」では、2025年3月から試験的に新たな高速バスで東京~高知のモニター運行を行なうことを発表しました。料金は片道7300円(東京~高知間)ということですが、このバスは今までどの夜行バスでも実現できなかった座席を変形させることで、フルフラットで足を伸ばして寝られる座席を高知県内の企業とコラボして作った特別なバスなのだということです。

ソメイユプロフォン・高知駅前観光

上記リンクの「ソメイユプロフォン」とは、フランス語で「熟睡」を意味するということで、まるでかつての寝台列車のように就寝時にフルフラットのベッドスペースへと変身させられる座席を用意したバスということなのだそうです。

政府の安全基準もクリアし、落下や飛び出し防止のためのガードを用意し、二点式のシートベルトと組み合わせることによって何とか運行にこぎつけたということです。

こうした仕組みは特許を取得し、希望する他社にもこの仕組みを売っていくとのことですが、まずは自社運行でどのくらいのニーズがあり、実際に乗車した場合の乗り心地というのも普及には関わってくるとは思います。ただ、鉄道の夜行寝台が壊滅的に無くなっている中、気軽に乗れて、しかも一応一人一台のベッドを作ってそこで休みながら移動できるということになれば、高知の方々の利用とともに、東京の方が高知に旅行に行く場合の交通機関について大きな選択肢となり得るのではないかと思います。

私の場合は、いったん東京まで行ってから使うしかないので、すぐに使うというわけには行きませんが、今後の動向次第では他の会社のバスがソメイユプロフォンを採用したバスに変わる可能性もあります。仕組み的には個室を作るのではなく、座席を変形させるだけなので、通常のバスの座席を取り外して変えるという手間だけなので、大都市から地方への夜行バス路線にこうした装備の付いたバスが運行するようになれば、かなり選択の余地が増えるので期待したいです。

スポーツの判定にVTRを活用するだけでなく「ロボット審判」を導入する時代にスポーツ観戦は面白くなるか

私が外でのモバイル環境を整えている理由の一つが、例えばどうしても見たいイベントやスポーツが行なわれる時間に外にいるとか、車で走っているとか、たまたまその時に旅行の計画を実行していたような場合でも、自宅にいる時と同じようにイベントやスポーツを見ることができる環境を作りたいと考えてのことでした。

その昔、地上波テレビは山間部に入ってしまうと受信自体は難しかったものの、衛星放送(BS)ならテレビモニターにチューナー付きBSアンテナユニットを接続すると、走行中は無理でも停車すればどんな山の中にいても全国で見られるBSは全て見ることができたので、機材を揃えていました。ただ、走行中に常に南東の方向(放送衛星がある方向)を向くようなシステムはとんでもなくお金がかかり、観光バスではそういった機材が設置されているものもあり、私はたまたまアメリカ大リーグのニューヨーク・ヤンキースに松井秀樹選手がいて、彼がMVPを取った時のワールドシリーズの試合は高速道路を走るバスの中で他の乗客とともに興奮しながら見た記憶があります。

現在は、8インチくらすのタブレットの画面に映す動画を見るくらいなら、mineoの最大1.5Mbpsくらいの速度でも問題なく見られるので、ネット配信や自宅のテレビサーバーにアクセスしたりすることで、携帯電話の電波が来ている場所でさえあれば何とかどこでもリアルタイム視聴が実現できています。特にスポーツは作られたドラマではないので、自宅で帰って改めて録画で見るよりも、小さなスマホの画面であってもリアルタイムで見る事にこだわってきました。

ただ、時代とともに変わるのは通信環境だけではありません。スポーツ自体の内容も時代とともに変わっていきます。例えば、サッカーではワールドカップイングランド大会での「疑惑のゴール」や、メキシコ大会のディエゴ・マラドーナの「神の手」など、得点と認められた判定は正しかったのか? という論争が起き、一部の人にとっては喜びであっても、こうした判定を機にスポーツそのものへの興味がなくなってしまうような影響もあるのではないかと思います。サッカーではこうした問題に決着を付けるため「VAR(ビデオアシスタントレフリー)」を一部採用し、得点及び選手の退場に関わる大きな判定についてはビデオを審判が確認することで改めてジャッジをするということが行なわれるようになりました。

たまたま昨日中国深センで行なわれたAFC U20アジアカップで、試合開始早々日本チームは対戦相手のイランに得点を決められたのですが、VARで検証すればオフサイドでノーゴールだったのでは? という報道がされました。勝ったらU20のワールドカップに出場が決まる大事な試合なのにも関わらず、実はこの試合ではVARは採用されませんでした。このまま日本チームが負けてしまったら、単に残念では済まされない話になるだけに、現代のテクノロジーを駆使しての、両方のチームが納得する判定を行なうことが、試合を見る観客の興奮をそぐことはなく、かえって清々しく試合を見られるようになるのではないかと私は思います。

そんな中、MLB(アメリカ大リーグ)では、まだオープン戦に限っての話らしいですが「ロボット審判」を導入し、ストライク・ボールの判定で不満があった場合に一試合二回まで「チャレンジ」ができ、その時にはロボット審判の判定を仰ぐというものです。野球の試合の中ではこの一球がストライクかボールかによって大きく試合の流れが変わることがあります。最もありそうなのが、同点で迎えた9回裏(ないしは延長戦の裏の攻撃)満塁で3ボールから投げられたボールがきわどい場合、その球がボールであれば押し出しで得点になるのでそこで試合が終わります。また逆に、2ストライクの後にどう見てもストライクではないかと思われた球の判定がボールになり、その直後にバッターがヒット(ホームラン)を打つというようなケースもあります。実際にそうした「疑惑の投球」として今だに語られている試合もあり、もし「ロボット審判」が存在していて、きちんと異議申し立てが行なわれていればというケースは今までもあったように思います。

そんなわけで、MLBのロボット審判の進み方には大変興味を持っています。日本でもアメリカでも、世界選手権でもストライクゾーンは「審判のクセ」で決まるということが今まではあり、あの審判は多少の低めでもストライクとコールするというようなことは普通でした。しかし、ロボット審判が導入された場合、そうした低めをストライクにする審判に当たった場合、明らかに低い球をストライクと判定された場合にすぐさまチャレンジを行ない、ロボット審判の判定を仰ぎ判定が覆った場合、試合の審判が判定における判断をロボット審判に近づけることになるので、今までのように審判に応じたストライクゾーンの対策をわざわざ立てなくても、どのチームも同じようにストライクゾーンの中で勝負ができるわけです。

こういう話をすると人間の曖昧さが楽しいというような人もいますが、現在のVARでも審判の恣意性が完全に排除されたわけではありませんし、今回のロボット審判でも全てのボールを判定するわけではありません。大事なのは、大きな場面でお互いに力の限りを尽くしてプレーしている選手たちに大きなわだかまりが起こるような習慣を何とかしてもらうことで、見ている側もストレスが溜まりにくくなるのではないかと思います。
まだ日本ではロボット審判の登場は後になるとは思いますが、日本の野球界もアメリカに先にやられる前に、しっかりと判定するための仕組みを先んじて採用するくらいの事をやった方が人々は注目して日本の野球も盛り上がるのでは? と思うのですが。

イヤホンジャックから接続可能な巻取り式FMアンテナを使ってスマホのFMラジオを使ってみたら

先日は、防災用ラジオの常時携帯を止めて、その代わりスマホに導入されているFMラジオアプリを活用することについて紹介しました。

ただ一つ残念だと私が思っていたのは、ラジオを受信するためにはイヤホンジャックに有線のイヤホンを繋ぐことで、イヤホンのコードにFM用のアンテナとして使う仕様になっています。この技術は最近のものではなくて、かつてクレジットカードタイプの薄型ラジオが出ていた時も、付属のロッドアンテナがない代わりに、付属のイヤホンをアンテナ線としても使うような感じで小型化を実現していたのでした。

私は以前のブログを書いた時にも、てっきりスマホのFMラジオアプリではイヤホンからの出力しかできず、スピーカーを使って複数人が同時にラジオを聞くためには、有線で接続する小型スピーカーを用意しなければと思っていたのです。しかし、FMラジオアプリを色々といじっていると、アプリの中に「スピーカーを使用する」というメニューが出てくることを発見しました。と同時に「イヤホンを使用する」という形で音の出口を切り替えることもできるような仕様になっていまして、これだと長めの有線イヤホンが一本あれば、電力は食うもののスマホのスピーカーから直接音を出せることがわかり、あることを思い出しました。

写真のものは、以前中華ラジオを購入した際に手に入れた、外付けのFMアンテナXHDATA AN-80です。専用のアンテナ端子があるラジオではイヤホンジャックから接続し、特別な端子を持っていない普通のラジオの場合には、FM用のロッドアンテナに付ける部品も付いているので、これを部屋のカーテンレールに挟んでコードを長く伸ばすことによって受信感度を上げられるという単純な製品です。

こんなものでも、やはりあるとないとは大違いで、ちょっとノイズが乗るコミュニティFM局でも、小さなロッドアンテナしかない防災ラジオを使っていても、何とかきれいに受信することができるようになるので、気に入って使っていたのです。

今回、これをスマホのイヤホンジャックに直接つなぎ、カーテンレールに先端をはさんで長めのアンテナにして、さらにスマホから音を出すためにアプリの設定を切り替えたところ、全く問題なくスマホのスピーカーから音を出すことができました。

イヤホンを使う場合にはそのまま差しても良いのですが、オーディオ・アクセサリーとしてイヤホンを2本使えるような二股ジャックもありますので、それを差した上でアンテナとイヤホンを両方差せば、高感度のラジオを短めのイヤホンで聞くことも可能になります。
また、「イヤホンジャック FMアンテナ」で検索すると、ロッドアンテナを直接スマホのイヤホンジャックに接続できる商品も安く入手可能です。

あまりにも安いので一つ注文を出しましたが、中国から船便での配送になるので、到着までには時間がかかりそうですが、届いたらそのレポートも改めてしてみたいと思っています。私の場合、今回紹介したカーテンレールに接続するタイプのコードアンテナとも併用できるので、これを常に持ち運びつつ、手持ちのラジオをまさかの場合の情報収集用FMラジオとして使おうと思っています。

米原駅で駅弁を提供していた「井筒屋」さんの駅弁からの撤退は日本の駅弁文化を考える上で複雑な思いが

先日のブログでJR東日本で消えるフリーきっぷについて書きましたが、個人的にはちょうど今の時期に形を変えて販売されている「青春18きっぷ」の仕様変更により、週末のみ休みの自分などはとても使いにくくなったので前回も今回も購入していません。今後は、いわゆる各駅停車の旅よりも、ピンポイントで新幹線や特急を使って移動したり、移動だけではなく様々な装備がセットになった観光列車の運行を増やすことで利益を上げるビジネスモデルに変化していくような感じになると、駅に集まる人をあてこんだ商売の中には深刻な影響を受けるものも出てくるように思います。その一つが今回紹介する駅弁を駅で売る事業ではないかと思えます。

たまたまニュースを見ていたら、新幹線が停まる駅で、近畿地方の交通の要所である米原駅で駅弁を販売している「井筒屋」さんが、駅弁事業から2025年2月いっぱいで撤退することがニュースになっていました。米原の井筒屋さんと言えば、「湖北のおはなし」という地元の食材を使った名物弁当や、私自身かつて近江牛の美味しさに感動した「近江牛ステーキ弁当」、さらには安くてもおなかがいっぱいになる「やきそば」「たこ焼き」「缶コーラ」が一緒になった「たこ そば こーら」という駅弁があったのも懐かしく感じます。

駅弁の販売を終了することについて、当の井筒屋さんはマスコミの取材は受けない方針らしく、詳しいことはわかりませんが、発表したものを見ると、やはり手作りの味を小規模で今後売っていくことに限界を感じているということがわかりました。今や駅弁は列車内で食べることはなくなり、いわゆる「駅弁大会」で買ってくるというよつな時代にもはやなっています。

ただ、それで駅弁を製造している企業が生き残っていけるかと言うと、そんなことはありません。人気駅弁を売るわずかなところだけのようで、さらに先だって製造元の工場から駅弁大会を行なう場所まで運んでいる途中に弁当が傷んでしまい、大規模な食中毒のなった事件も記憶に新しいところです。つまり、多くの駅弁販売業者は正直なところ大規模に販路を広げるということも業績にはつながらないところもあるのかも知れません。

さらに、フリーきっぷや18きっぷを使って各駅停車をしながらのんびり旅をしていた一定の人たちがいなくなるということは、井筒屋さんに限らず、全国の駅弁の老舗も、これから同じように営業を止めてしまうような所が出てくると考えることは、そうあてが外れている考えでもなさそうに思います。もちろん、井筒屋さんにはずっと駅とともに営業をしてきた鉄道会社を恨むようなことは無いと思いますし、他の業者も同様でしょう。

つまりは、今後の駅弁屋さんは全国の駅弁大会を回ってその売り上げで何とかする方向に走るか、あるいは駅売から別の販路を作ってかつての有物駅弁を売る(おぎのやの峠の釜めしのようなパターン)ような形に業態を変える方向に行くぐらいしか、生き残っていく方法は無くなっていくのではないかと思えてきてしまいます。

全国津々浦々の名物を盛り込んだ有名なお弁当が消えてしまうのは淋しい事ですが、今後は今回紹介した米原駅の井筒屋さんのような事例は多かれ少なかれ出てくることでしょう。やはりゆったりとした鉄道旅行がなくなって行けば、駅弁も無くなる方向へ向くというのも仕方ないことなのですね。かといって、全国のコンビニの出す弁当が駅弁にとって変わるのか、全国チェーンのファーストフードを旅先でも食べるようになるのか、そうなるとますます車中泊でスーパーを回って土地の名物を仕入れて自炊した方が良いのかなとすら思えてきてしまいますね。

スマホのショルダーストラップの連絡部に不安が出てきたのでホームセンターで入手した部品で小改造

ガラケーからスマホへと持ち歩くハードが変わり、当初はそこまで画面が大きくなかったスマホでも今では6インチでは小さいくらいまで大型化が進んできたように思います。私自身は以前から首に掛ける「ネックストラップ派」だったのですが、今や首から下げたり胸ポケットに無理に押し込んでもあまりいいことはないように思います。

現在メインで使っているスマホには首ではなくて肩から掛けるショルダーストラップが付けられるものを使っているのですが、これでもう落とすことはないだろうと思ったら、まさに落とし穴的に知らない間にスマホが消えているかも知れない危険について認知することになりました。

というのも、肩に掛ける部分とスマホをつなぐ金具が一本の長い針金を丸めてあるだけなので、大きな力がかかってしまうとその金具がどんどん開いてしまい、そこから外れてしまう可能性があるのです。ショルダーストラップの場合は2点で留めるので、一つだけ外れても落ちることはありませんが、ズボンのポケットに入れてそこから一本のチェーンで繋いでいるような場合には、外れたらもはや他に支えるところはないので、これは根本的な対策が必要だと思ったわけです。

ということで、同じような大きさのキーホルダーに付いているキーリング・Wリング(リングを少し開けて付けたい物を巻きながら付けるタイプのリング・上の写真では右側のもの)を買ってきました。直径1センチのタイプであれば一本でも耐重量は1kgあるということで、比較的安心して使えるのではないかと思います。二つのタイプのリングを並べてみると、できるだけ外れないようにするためにはキーリングのものを交換して使うのが良いと思えます。

さすがにこうしたものは、ホームセンターに行った方が実物を見られるのではないかと思います。私もビスや釘などが置いてあるところをぐるぐると回っているところで見付けることができました。12個入りで300円弱といった感じになっていました。

これだけ見ると高いものにうつるかも知れませんが、安いキーホルダーの場合、接続部分が安易なものになっているものも少なくないので、その代用品として取り替えることで確実に落としにくくなるので、気に入ってはいるものの作りがチャチだと感じたキーホルダーを「小改造」することもできます。私の場合、なにせ実際にスマホを落として失くしてしまった経験が大きすぎるので、あえて部品を購入してでも安定してスマホを固定したいということでやってみましたが、それほどコストもかからず、元から付いているリングと交換するだけなので、興味のある方はまずホームセンターに出掛けてみてはいかがでしょうか。

途中下車自由のフリーきっぷが次々と廃止される中で今後の旅のスタイルを考えていくと

JR東日本が出していた首都圏と南東北のエリアを週末に限って乗り降り自由にしてくれる「週末パス」の発売を2025年6月一杯で終了することを発表しました。JRの他の地域会社ではむしろこうしたフリーきっぷを積極的に出している地域会社もあるものの、全国でシーズンには便利に使えていた青春18きっぷも一人での利用でしかも連続する日でしか使えなくなったということで、鉄道旅行を中心に旅を楽しんでいた方にとってはショッキングなニュースになるのではないかと思います。

私自身は、紙のきっぷ自体がなくなっていく中で、今後アプリ内で使えるようなフリーきっぷは残っていって欲しいと思いますが、海外からの旅行客が移動に鉄道をよく使うということになると、格安な値段でユーザーに便利なきっぷを出すことが混雑の原因になったり、利益的を会社にもたらさないということなら仕方ないと思います。ただこれで、今後私が東北地方を旅する場合には完全に自動車にシフトすることになるなという感じがしています。

車を所有している場合、多くの税金を取られて全国の道路整備が行なわれているので、もう少し安いコストで移動できればとは思うものの、それでも鉄道を利用するよりも時間に縛られず、高速道路を乗ったり降りたりしながら車で様々な観光をしながら目的地まで行くだけでなく帰りの通行料も込みという周遊プランが全国で利用可能になっています。列車の場合は駅での途中下車になりますが、車の場合には駅とかインター出口とか関係なく好きな場所に車を停めて散策することも可能ですし、当然ながら予約も必要ありません。

私自身、車を所有できることになってその便利さを感じる中で、車中泊のブログを立ち上げで今に至ります。個人的には、車中泊に切り替える前に電車を使った乗り降り自由のフリーきっぷが安く購入できたことで、次の旅にも役立っているとも思っています。

以前も、青春18きっぷ改変の際に書かせていただきましたが、安いフリーきっぷは若者向けとして購入制限を行なって出し続けて欲しいとは思います。目的地を決めての旅も良いですが、行くあてを決めずに、いわゆる予定外のハプニングも追加料金を必要としない旅ができることで、今の旅を自分が考える中でかなりその体験が生きていると感じています。そうした手段が無くなってしまうと、そもそも鉄道を使った旅をすることをしないという選択肢を取るのが普通になってしまい、目的地に直接行く「移動」として使うものが鉄道の利用という感じになってしまう気もします。

むろん、今のJRはビジネス利用を主に利益を上げているので、それで良いという感じではあると思いますが、単なる移動手段としてしか鉄道が捉えられなくなると、あえて鉄道にこだわらずに他の交通手段に乗り換えてしまっても問題ないわけで、社会全体がそういった感じになっていくのは寂しいなと思います。

今さらではありますがカーナビのVICS情報がいきなり画面に表示されたことでその存在に気付いた話

私の主に使っているカーナビゲーションシステムは、もはやスマホのカーナビアプリに依存してしまっています。今の車にもカーナビは付いているのですが、何せ地図が古いため、実際には道路を走っているのに、何もない上空を走っているような表示になることも少なくありません。

ただ、近所などよく知っている道を通る時にはさすがにスマホはセットしないでそのまま走るのですが、たまたま昨日は冬の嵐がやってくる可能性があるということで、各地で予定された通行止が行なわれるのでは? という話があり、それがくまったのか、何と私の車に付いている古いカーナビの画面に臨時情報として通行止情報が入りました。

これは、VICSという私の車ではFM多重放送を利用して基本的には道路の渋滞状況を表示するシステムがあるのですが、そのサービスの中で、緊急的な気象や災害関連の情報や道路の通行止情報が出た場合、地図画面の上に速報のように表示するよううな事もできるようで、走行中に東海地域から関西に抜ける「名阪国道」の通行止についての情報が表示されたのでした。

その時は、たまたまラジオは付けていなくて、手持ちのスマホからラジコアプリを使ってラジオを流していたのですが、車に付いているFMラジオがちゃんと情報をつかんで表示してくれたということになります。こうしたことは、実際に自分の車で情報を受けられるのかということは、実際にその時にならないとわからないので、今回は幸いにして自分の住む場所とは直接に関係ない場所の情報を受信できたということで、走行中にラジオを付けていなくても、古いカーナビの画面を通じて走行中に大事な命にかかわる情報を入手することは可能であるとわかっただけでも今回の体験は収穫がありました。

ちなみに、スマホのカーナビアプリもFMラジオではなくネット経由でVICS情報を受け取ることは可能で、私が使っているYahoo!カーナビではYahoo!IDでログインすることでVICSからの渋滞情報が使えるようになっていますが、ネット自体が使えなくなってしまう災害に遭遇する可能性も0ではないので、こうした以前からのシステムが今も使えるというのは本当にありがたいものです。

古い車に乗っている方の場合、私と同じように日ごろ車に据付のカーナビはほとんど使わないとは思いますが、いざという時のため、自宅の場所くらいは設定しておいて、スマホのカーナビアプリが使えなくても何とか自走して帰宅できるように準備しておくことも大事なのではと改めて思った次第です。