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イベント自粛は守られなければならないのか

昨日のニュースで、さいたま市のさいたまスーパーアリーナにおいて行われたK-1の興業について、主催者が開催に踏み切ったことで、埼玉県知事が不快感を表明したということがありました。いくら気をつけていても100%感染を防止することはできないのですが、それでも強烈に自粛を呼びかけるというのは、もし主催者が興業を開催したことによって新型コロナウイルスに感染した人が出た場合、少なくともその時には開催に反対していたという言い訳にはなります。

こうした強烈な自粛要求が行き過ぎると、日本社会のこれまでのやり方と合わせて考えると、小さなイベントを含み、ほとんどイベントと呼ばれるものが日本全国で開催されなくなる可能性があります。この三連休には、お出かけした人も少なくなかったと思いますが、このままではこうしたお出かけに対しても公の側から強烈な自粛が言い渡された場合、学校が休校になった子供だけでなく、大人もどう家の中で過ごすのか途方に暮れるような状況も想定しなくてはならないでしょう。

そうなった時のことを考えられる人はそれでもいいでしょう。自宅に引きこもるとはいえ部屋から一歩も出られないような隔離ではないため、適度な運動をしたり、このブログを書くという行為もそうですが、パソコンに向かって作業したり、生配信されるイベントを自宅のパソコンやネットに繋いだテレビの画面上で楽しんだり、あえて出かけなくても我慢できるような方法もあるにはあります。しかし、そうした展望をもたないでずっと家の中から出ないで過ごすことを強要されると考える人がいたとしたら、かなり精神的に追い込まれてしまうような人も出てくるのではないでしょうか。

インターネットの中には動画配信だけではない様々な情報が詰まっていますので、こうした家の中で過ごす時間が増える事になった場合、今まで利用しなかったサービスやコンテンツを利用してみることで、新たな発見はかならずあると思います。また、この状況であらたな言語を学んでみるとか、普段の生活の中ではなかなかできないことをネットを利用してやってみるというのもありではないかと思うのですが。

そんな大規模イベントが軒並み中止される中で、なぜか東京オリンピックに関するイベントだけは規模を縮小されながらも開催されるということに疑問を感じることもあるのですが、オリンピックは国が音頭を取ってイベントを行っているので、一部例外的なところはあると思います。しかしこれだけ強烈な自粛を行政が民間に呼びかけるというのが今の日本の現状だと言うなら、オリンピックについても早く結論を出し、外出を制限するならとっととやってほしいです。そうなったらそうなった時点で何をするか早く考えたいというのがここ一連の報道を見て思うことです。


職場内パワハラへの対応は学生の進路選びにも関わる

ここのところの通信サービスについての流れとはかなり変わってしまいますが、たまたまニュースで耳にした2つの上司によるものと思われるパワハラによって精神を病んでしまった就業者が自殺したことでの事例について考えていくと、行ったら自分の身も危うい職場と、何かあった場合には会社が個人を守ってくれそうな職場との差が見えてくるような気がするので、ここで紹介することにします。

たまたま一昨日のニュースで、静岡県浜松市に本社がある楽器製造の方のYAMAHAの30代の男性社員が2020年1月、上司から厳しい指導を受けて体調を崩し、自ら命を絶ったというショッキングな話が入ってきました。この件についてYAMAHAは、社内の通報窓口に昨年末、男性へのパワハラを示唆する情報が寄せられていたということもあり、改めて第三者の弁護士に依頼して調査したところ、上司によるパワハラ行為の影響があったと認定し、上司を3月末で退職扱いとしたのだそうです。

細かいことはこのニュースだけではわからず、ネットでは早速この上司の名前が誰なのかという「犯人探し」が行なわれていますが、その内容については不確かなところも多いのでそうした情報に踊らされることがないように個人的には考えています。一つ言えることは、実際に自殺により将来のある有能な社員の命が永遠に奪われてしまったということで悔やんでも悔やみきれませんが、それでも第三者の調査がきちんと機能し、今後二度と同じような悲劇を出さないとしているYAMAHAの姿勢は現状ではそれなりに評価できるような気がします。

遺族の方々の心情としては、少なくとも「何が原因で」自殺に至ったのかということについての説明がされることを望んでいただろうと思います。しかし、そうした希望が通らなかったのが、ここ連日報道されている財務省近畿財務局の上席国有財産管理官だった赤木俊夫さんが妻に残した手記についての一件です。

赤木さんの手記が週刊文春に公開されることになった理由のひとつに、遺族が赤木さんの手記にあったようなパワハラが本当にあったのかということを知りたいということがあるでしょう。遺族を取材された方の記事を見ると、手記にあったような内容と、財務省の説明があまりにも違う中で、世論を動かして再調査に動いてもらおうと思ったような記載がありましたが、財務大臣はそうした報道を受けても、再調査せずという方針を出しました。今後は民事裁判の方に舞台は移るということになりそうですが、折角苦労して国家公務員となり、「親方日の丸」で将来は安泰というような目で見られている職場であるにも関わらず、まだ十分に働きざかりの人間の心を病むような仕事内容とはどんな事で、どんな風にして最終局面にまで追い込まれていったのか、はっきりしてくれないと、ノンキャリアで国家公務員になるのは危険だと思われても仕方ないでしょう。何より、今の政府が「働き方改革」をかかげ、仕事に抹殺されるような働き方を改革しようとしているのに、足元でこんな事が起こっているということ自体が問題です。

今の世の中はいくら精神的な事を言ってもきちんとした働き先があり、安定した収入がなければちょっと社会の流れがおかしくなっただけでもぐらつき、今までの生活が維持できなくなってしまうようでは困ります。しかしそれでも、自ら命を絶つような事になる仕事に就くということになるなら、その前にもう少し考えてほしいですし、単なる見栄で大企業や公務員という仕事を選ぶのではなく、生活の満足感を重視するような進路を、今の学生の方々には選んで欲しいと思います。会社の選ぶ判断の中に、その会社や団体で過去にどのような事件が起き、上司のパワハラにはどのように対処しているのかということも十分にネットで調べてからエントリーされるのがいいと思います。


今後に備えて「9月新学期」に変えてしまう手も

政府(というか首相からのトップダウンでの指示だと思いますが)の発表した全国一斉に小中高の臨時休校の実現については様々な意見があると思います。その前に単なる風邪でも引いてしまったら2週間家庭療養という筋で話があったので、新型コロナウイルスが原因になっていなくても学生・生徒の体調が優れない状況であれば、学級閉鎖や学校閉鎖される状況になり、実質的な臨時休校状態になるので、結果は同じようになると思うのですが、政府レベルで長期間の臨時休校が発表された意味はとてつもなく重く、そこから更なる状況の変化が起こっています。

というのも、学校が休みになったからといって外に遊びに出掛ける学生・生徒をシャットアウトするためなのか、東京ディズニーランドが一時閉園を発表しました。子どもだけ長期休みになって仕事を持っている親は会社を休めないのではないかという批判もあるのですが、この辺が今回の発表の巧妙なところです。

日本は中国のように国民の人権を無視して全ての都市機能を止めるようなわけにはいきませんので、日本国内でもできるかなりインパクトのある政策(この場合は全国の小中高の学校の臨時休校)を打ち出すことによって、今後大手だけでなく中小企業についても在宅勤務への対応を考えざるを得なくなります。昭和天皇が崩御された後の日本の状況は、今回以上の自粛ムードが漂いましたが、こうした状況に国民は何とか耐えられるとふんでの発表だったのかも知れません。

問題になるのはテレビでも散々言われていますが非正規雇用者の生活をこの一ヶ月間にあたってどのように援助していくかということでしょう。香港のように生活に必要な援助ということで現金(せっかくなので日本では電子マネーで支給した方がキャッシュレス化が進むのではないかと思うのですが)を企業が支払えない場合は国が支給するぐらいのことまでできれば、素晴らしい英断だと個人的には思います。

今後を考えると一番悪いシナリオは、マスコミや企業の圧力に屈して当初の予定を中断して中途半端にこの政策を終わらせてしまうことです。せっかく思い切って宣言したのですからこれから一ヶ月はこの状態を保つために様々な政策を発動して欲しいですね。

ただ、私の住む静岡県の場合、中学生の人生を決める公立高校の入学試験がこれから行なわれるので、条件は全て同じとは言え、精神的に参ってしまって本番に力を発揮できない受験生が出てしまうのではないかと心配になります。そういう事を考えると、様々な感染症の心配をしながら受験を行なう今の学制について、一気に変えるチャンスなのではないかと思うのです。

欧米のように9月からの新学期にすれば、受験の当日にインフルエンザにかかって一年の努力が無駄になるような悲劇はなくなります(私の知り合いにも大学入試当日にインフルエンザにかかった可愛そうな人がいます)。9月からとなると海外から日本に留学したいと思っている人にとっても受験しやすくなりますし、もしまた今回のように冬から春の時期に臨時休校が起こっても、一番調整しやすい夏休みを減らすことで最後にきちんと帳尻が合うようにもできるのではないでしょうか。

これからの時期、景気が悪くなるとかあまりいい話にはなっていかないと思うのですが、災いを転じて福となすという考え方もあります。とにかく今は我慢して、日本が再生するような新たな制度変更が公の側から出てくることを希望したいですね。


オリンピックの卓球はむしろ4年後の方が楽しみが多い

今後の新型肺炎の日本での状況を考えると、休みでもなかなか出掛けられないような事が考えられます。出掛けたいのはやまやまですが、あえて感染症にかかる可能性がある場所には行かず、おとなしくテレビやネットで楽しい事を見ていこうと、今はライブ配信のスポーツに注目しています。

今年の東京オリンピック種目の中で、活躍が期待される種目の中で、少々期待値が上がり過ぎだと思えるのが男女の卓球です。同じ個人競技でもバトミントンは桃田選手の怪我の具合が心配ですが、金メダルを獲る可能性が高いと踏んでいますが、卓球の場合は団体では女子は銀止まり、男子はメダルが穫れるかどうかははっきりと断言できないような状況なのではないかという気がします。

個人戦もやはり中国の壁は厚く、個人ではメダルが獲れれば十分頑張ったと評価してもいいくらいの差が世界トップとはあるように思います。しかし、オリンピックは4年に一度のことですし、何かのアクシデントや確変が起こってあれよあれよという間に頂点に上り詰めてしまうような事も競技は違いますが、バルセロナオリンピックの岩崎恭子選手のようなヒーロー・ヒロインが出てこないとも限らないので、何かの競技ではそういった嬉しいサプライズを期待しながらオリンピックを見ようと思っています。

出場選手の選考が結果を分けることになるのですが、最近では卓球に限らず多くの競技ではオリンピック出場選考に「世界ランキング」の数字を採用しており、公平な選考であることは間違いないのですが、これが恐らく大舞台での「番狂わせ」を起きにくくしているのではないかと思いますね。

今回女子団体戦の代表になった平野美宇選手は全日本でも早々敗退し、先日行なわれたドイツオープンでも中国人選手に敗れ、東京オリンピック本番に不安を持っている人も少なくないかも知れません。しかし彼女は多くの国際試合に出場したことでランキングは上げたものの、中国をはじめとした各国の選手に研究しつくされており、それがプレッシャーになっているかのようです。その殻をいかに打ち破るかということが平野選手にとってオリンピックまでの課題でしょうが、現在国内でランキングトップの伊藤美誠選手より早くブレークしてしまったことが、現在の彼女を苦しめているとも思えます。

平野選手がブレークしたのは、それまでのつないで相手のミスを待つようなプレースタイルを、ハリケーンと称された圧倒的な攻撃スタイルに変え、当時の中国選手を凌駕するほどのピッチの早さによって、東アジア選手権個人戦で当時の中国の世界トップを次々に撃破したのですが、そうしたスタイルの急激な変化を相手に悟られない状況というのは、オリンピックではあまり考えられません。

というのも、卓球に限らずオリンピックの出場を目指す選手は世界ランキングを獲得するために世界各地を転戦し、多くの国際試合に出場して結果を残す必要があります。当然、多くの国際試合に出ていればそのプレースタイルは研究・対策され、同じ事をしてもなかなか勝てなくなってしまいます。手の内を見せたくないと思っていても、それで世界ランキングが上がらなければオリンピックに出場できませんし、無理をして試合に出場して怪我をしてしまうような事も起こるかも知れません。

冷静に今の日本と中国チームの総合力を比べると、やはり中国チームの強さが際立つわけで、その差を半年で一気に埋めることは困難です。国内トップの伊藤美誠選手や張本智和選手はもう練習の様子をマスコミに公開しないで対中国の隠し玉のような技術や戦術をじっくりと仕上げて欲しいと思いますが、東京オリンピック以降で今後の展望ということを考えると、そこまで悲観的な考えは持っていません。

先日の全日本卓球選手権で私が一番すごいと思ったのは、男女個人で優勝した宇田幸矢選手と早田ひな選手よりも、男子の準決勝で張本選手に惜敗した戸上隼輔選手でした。戸上選手は体幹を小さい頃から相当鍛えていたのだそうで、現在でもかなり体勢が崩れても強いボールを打てるだけの身体能力があり、利き手と反対側で打つバックハンドの威力がすごいことも魅力です。彼は予選を勝ち抜き、ドイツオープン1回戦で世界ランキング1位の中国・樊振東選手と当たったのですが、何もできずに負けると思っていたら、敗れたものの1セットを取ったという結果に素直に驚きました。今後さらなるトレーニングを行なって体ができてくれば、張本選手以上に中国の脅威になると思います。さらに厄介なのはボール自体の威力がすごいので、全日本で張本選手に敗れる原因となった小さく止める技術をものにし、そこからとにかく自分の有利な状況で強く打ち込めるようにしていけば、ある意味奇をてらうような事をしなくても、中国を力で粉砕できる可能性を秘めている選手だと思います。彼にはぜひ東京の次のオリンピックでは世界ランク1位を目指して精進してもらいたいです。

そんなわけで、先日の全日本選手権を見て、ついに日本の対中国の取り組みもここまで来たかという風に素直に思えました。女子でも世界ジュニアで決勝で対戦した長﨑美柚選手と小塩遥菜選手が同年代の中国選手を撃破していますし、今回の東京の次以降のオリンピックの方が楽しみなぐらいで、今後も卓球の試合を見る楽しみは続くだろうと思います。今回のオリンピックの期待はその分少ないですが、でも半年の間にできることはたくさんあるだろうと思うので、出場する選手の奮起を期待しつつ、本番を楽しみにしたいですね(^^;)。


日本サッカーが世界レベルに追いつける日は来るか

東京オリンピックでメダルを狙うとされた23才以下のサッカーチームは自力でアジア選手権の予選を突破できないという、連続してオリンピック・ワールドカップに出場するのが当り前という風に見ていた「にわか」ファンからすると、随分不甲斐ない戦いに思えたかも知れません。

しかしこれは、必ずしも強豪国ばかりでないアジアでの予選を戦う難しさという事もあるのです。南米やヨーロッパのような強いチームと戦う時にはなかなか攻め込むことができないのでガチガチに守備を固めてカウンター一発で得点を狙うような形での戦い方になるのに対し、アジアの中の日本は常に世界大会に出場する強豪という立場になるので、相手の方がほとんどゴール前を固める中でいかに点を取るかということも考えた試合についても考えなければならなくなります。今回のアジア予選で敗れたサウジアラビアとシリアは、過去にも好勝負を繰り広げてきましたが、今回は特に1対1の状況で競り負けるようなパターンが多く、あまりにもあっけなく負けたということもあり、今後の日本サッカーは大丈夫なのか? という風に思う人がいても不思議ではないでしょう。

それまでの日本は、海外の個人技に頼るサッカーではなく組織力でボールを奪いそこから速攻・セットプレイで決めるという「日本選手は海外選手と個の力を比べると弱い」という前提での戦術を取ることが多かったように思います。しかし、今からおよそ40年以上前から、個の力を重視しての人材育成を続けてきたチームが存在したのです。それが、先日の高校選手権で優勝した静岡学園でした。

静岡学園のホームページにある、サッカー部の活動目標と活動内容についての記載がありますので、その部分をあえて引用させていただきたいと思いますが、もちろんこれは先日の選手権優勝のはるか前に井田勝通総監督が静岡学園の監督に就任した40年以上前からの理念で、今も変わっていません。

(ここから引用)

静岡学園サッカー部は、南米のサッカースタイルをベースに世界で活躍できる選手育成を目指しています。特に、個人の部分にはこだわっており、技術とプレー中の判断力のレベルアップを意識して日々の練習に励んでいます。更に、チームとしても「観ている人を魅了させるようなサッカースタイルで日本一を目指す」という高い目標を持ちながら、部員全員で努力しています。

(引用ここまで)

この引用の中に、一応「日本一」という文字はあるものの、高校で日本一を獲るよりも、見ている人を魅了するサッカーを目指す中で、その後に世界で活躍できるための人材育成という感じの方が強いと思います。マスコミでは静岡県の事を「サッカー王国」というような呼び方をしますが、これはあくまでインターハイや選手権の優勝を第一の目標にして努力してきた藤枝・清水・浜松あたりのサッカーが他の県より先んじていたため一時期全国大会で常にベスト4以上という結果になっただけで、その当時から静岡学園のサッカーはそうした「王道」とは無縁のものだったように思います。

静岡県のサッカーは地域の競争意識が強く、それが全国大会での勝負強さというものにつながっていたのだろうと思いますが、当時から静岡学園は全国大会に出られなくても卒業後に一流のプレーヤーになるための練習をする中で、たまたま県代表になり、そのプレーがあまりにも今までのサッカースタイルと違うため初出場した冬の高校選手権で注目されることになったのでしょう。

時は流れサッカーのプロリーグであるJリーグが開幕すると、全国のプロチームが育成のためのユースチームを持つようになり、それまでのサッカー先進地域であった静岡県の優位性は失なわれてしまいます。昨年こそ高校生年代のプレミアリーグで今回静岡学園と決勝で対決した青森山田高校が優勝しましたが、全国にあまたあるJリーグが持っているクラブチームの方が優秀な人材が集まり、そこで勝ち抜いた選手がプロへの道へと進んでいっています。

今回惜しくも準優勝となった青森山田高校は、静岡学園と違う方向性でJリーグの育成とは違う形を提示し、世界を目指すチームを作っていましたが、その戦い方は「不敗」の考えで守備からの速攻・セットプレイを磨き、結果を出してきたように思います。今回の選手権ではもしかしたらトーナメントを勝ち抜くごとに連覇へのプレッシャーを感じていたのではないでしょうか。

現状の世界における日本チームの力を考えると、青森山田高校のような考え方で世界の強豪と向かい合った方が勝てる可能性は上がるかも知れません。サッカーの試合ではいくら攻勢をかけて何本シュートを打っても入らなければ意味がないわけですから。全国から集まってきた選手をしっかりと鍛え、プレミアリーグなど日本のサッカーの最高峰で常に試合のできる環境を作った青森山田高校の指導者の努力は本当にすごいもので、その活躍は今後も続くでしょう。しかし今回の選手権決勝ではその考えと真っ向からぶつかる「見て楽しいサッカーを追求し世界で戦える人材を作る」という、およそ「不敗」の考えとはそぐわない静岡学園が勝ってしまったというのは、セットプレイに頼らずに個の力でも他国を出し抜けるのではないかと思える、日本選手の個人技も相当なレベルにまで上がってきたという風に考えることもできるでしょう。

恐らく静岡学園総監督の井田勝通氏はそこまで考えて静岡学園のサッカーを作ってきたのだろうと思うのですが、監督業を引き継いだ川口修氏によって今回の優勝がもたらされたということで、今までの高校サッカー界とも、Jリーグ傘下のユースチームとも違う完成された育成システムがあるということが広く知られたことは嬉しい事です。今までは中学校まで各地のクラブチームで活躍した後で静岡学園に入るというパターンが多かっただろうと思いますが、個人技をさらに磨くなら中学生から静岡学園でというような選手も出てくるのではないかという気もします。

少し前にはアジアの中でも勝てなくなった日本の卓球が金メダルを東京オリンピックで狙えるようになったのは、小学生レベルからの徹底的な個人練習によって動体視力が鍛えられたおかげであると言われています。もちろん、一つの育成システムが全て良いということはありませんが、今後はもっと早く個人練習をした方が良かったというような人材が適材適所に収まることになって、他の高校やクラブチームと切磋琢磨することによって、さらに日本のサッカーのレベルが上がるのではないかという期待が出てきたことも確かです。静岡学園の川口監督の夢は、教え子がヨーロッパチャンピオンズリーグにスタメンで出場できるような選手が育つことだそうですが、そうなれば私達はもっと日本代表の試合を楽しんで見ることができるようになるに違いありません。


東京オリンピックで安全は守られるのか

何かここのところの世界情勢の変化に、一寸先は闇にもなりかねないと真剣に思ってしまいました。イランとアメリカとの間に直接攻撃をしたりされたりという報道の中、日本の首相も中東訪問を中止したりして、今後の世界情勢の先行きは一気に不透明になってきたように思います。全面戦争に突入することはさすがにどちらの陣営も望まないでしょうから、紛争が限定的になり、このまま騒ぎが沈静化することになるかも知れません。しかしいつまた同じような小競り合いが起こるかどうかの不安はあるので、今後のガソリン価格が上昇傾向になっていくことが予想されます。

こうなると毎日車を使わないと商売にならず、安易に価格転換ができない交通や運送業の方々は大変になってくるでしょうし、日々の多くの人の生活が大変になることは当り前に予想できます。多くの人は車を全く使わないわけにはいかないので、安いうちに給油しておいたとしても次に給油する時には高値になったガソリンを入れなければならないので、早急にガソリンを満タンにすることは一時しのぎにはなっても、根本的な解決にはなりません。問題の解決には、当事国同士が自制することはもちろんですが、周辺国においても、関係する当事国に働きかけて、あくまで中東における緊張状態の緩和を進めるしかありません。

今後の最悪の見込みというものがもしあるとしたら、次に緊張が走るタイミングも関係するところになるでしょう。どういう事かと言うと、報復の連鎖の中で最小の力で最大の効果を得るためには多くの人が注目するイベントを狙うというのがよくあるので注意しなければなりません。今年の一大イベントと言えば、やはり東京オリンピックになるので、開催期間前後に何か突発的な衝突が起こった場合、東京がテロの標的になることも十分考えられます。

まさに今、クリント・イーストウッド監督の映画『リチャード・ジュエル』が1月17日から日本でも公開されますが、この映画は1996年のアトランタオリンピックにおける爆破テロ事件(五輪100周年記念公園の屋外コンサート会場で爆発・2人死亡・100人以上が負傷)にからむものです。今まではアメリカやヨーロッパで大規模なテロが起きることが多く、日本国内ではあくまで対岸の火事のような感じで見ていた方が多かったように思いますが、今年は本当に注意した方がいいように思います。

何しろ、保釈中の重要人物をみすみす国外に逃がしてしまう警備の穴が日本にあるわけですから、有名人ではないどこの誰ともわからないテロリストの入国を水際で止めることも難しいでしょうし、スタジアムでなくても多く人の集まるところを狙われてしまったらいくら日本の警察が優秀でも全ての可能性について阻止できるものではないでしょう。

もし日本でテロが起こるとしたら、スタジアムで競技の中でという事はあまり考えられません。ラグビーのワールドカップを見に行った時もきちんとチェックが行なわれていましたし、ペットボトルの持ち込み禁止も徹底されていました。過去のテロ事件を顧みても、競技終了後に多くの人が集まるような場所での爆破テロや、自動車を使ったテロが心配になります。競技を楽しんで試合後の盛り上がりというのは、それこそラグビーワールドカップでも海外からのファン同士の交流ということで普通にありましたが、およそ半年後にやってくるオリンピックでは、テロの心配をせずに盛り上がれるような世界情勢であって欲しいと本気で思います。


実店鋪で見てネット通販で商品を購入する心理

世の中一寸先は闇と言いますか、何かあった際の用心は必要だということを改めて考えました。というのも、昨日になって急に長く使っていた電子レンジが壊れてしまいまして、早急に新しいものを購入する必要に迫られました。

残念ながら、私は常に白物家電の研究をしているわけではないので、今の電子レンジの売れすじと評価について詳しく知っているわけでもなく、そんな時にどうするかと言えば、ネットで信頼できる情報を入手するということになるわけです。

基本的には今まで使っていた電子レンジと同じくらいの機能を持ったものが安く売っていればいいのですが、安ければいいということでもありません。電子レンジで一番安い製品の多くは、タイマーのつまみを回して調理するタイプのものですが、今まで使っていた電子レンジはもう少し機能が付いたものです。デジタル表示で時間をセットしてタイマー調理できたり、お茶碗によそったごはんや、飲み物の入ったマグカップを入れてスイッチを入れると自動的にあたためる機能が付いたものです。

確か、かなり昔に1万数千円で購入したものでしたが、考えようによっては長く保ってくれたということもできます。その時から比べるとやはりそれなりにお金がかかるのは仕方ないと覚悟したのですが、ネット上ではシンプルながらタイマー加熱しかできないタイプでない、今まで使っていたものに近い機能を持ったものも安く売られていました。

具体的なメーカーで注目したのは国産のパナソニックと中国メーカーのハイアールでしたが、両メーカーの製品には価格に違いがほとんどなく、最安値はジャスト1万円くらいになっていました。ハイアールについては、まだ日本のメーカーな元気な時代、安かろう悪かろうと思われていた頃からメーカーの存在は知っていましたが、その当時から比べると、同社製の製品の中で特定のブランド名が付いた製品に三洋電機の技術が入っているということもあり、特定ブランドでない製品でも、普通に使える家電メーカーになっているのではないかと考えています。

パソコンに例えて言うなら、同じ中国のメーカーであるLenovoが出しているノートパソコンThinkPadのブランド力と品質は望めないものの、Lenovo社が出している他のIdeaPadやThinkBookのようなグレードによって価格と信頼性が違ってくることを考えた上で選ぶのと似ているかも知れません。

個人的には、昔のように日本のメーカーだから安心だとは、大体1万円くらいの電子レンジを購入するについて思うことはありません。ですから、新しい電子レンジを購入するにあたってハイアールのものでも全々有りだと思ったのですが、パナソニックの電子レンジは現行機が新しくなったことにより安くなっているようで、単純にスペックで比較した場合にはパナソニックの旧機種を購入候補とするのが一番無難ではないかと思えました。

そこで、改めて型番をメモして市内の大きな家電量販店に実物を見に行ったのです。もしネットでの価格とそこまでひどい価格差がないようなら購入しようと思って出掛けたのですが、残念ながら期待したような事にはなりませんでした。

というのも、ネットで1万円そこそこでまだ在庫のあるパナソニックの旧製品はどのお店にも置いてなく、代わりに新機種の方が2万円くらいの価格が付いて置いてあるだけでした。ハイアールの製品についても、パナソニックの新製品よりは少し安かったものの、ネットと比較するとかなり高値になっていて、これが現在の家電量販店の限界というものかと思わざるを得ませんでした。

さらに、ここではあえてどの量販店かは書きませんが、大きな売場のいたるところに店員さんが配置されていて、すぐ寄ってきそうなところについては、個人的には落ち着いて見られないということで、その店での購入を遠慮してしまうところがあります。人によってはネットでの価格をそれとなく匂わせながら価格交渉をすることでポイントを含めた実質の購入金額を安く済ますことができるのも大型家電量販店の醍醐味であることはわかっているのですが、私にはどうも難しく感じてしまうのですね(^^;)。

ただ、今回一通り量販店を回ってみて、新機種の方に実際に触れてその内容を見ることができたので、その事を参考にしてネットからパナソニックの方の電子レンジを注文してしまいました。今回はからずも家電量販店とネット通販の比較から、家電量販店についてあまりいい事を書いていないようになってしまったかも知れませんが、現在これだけ何でもネットで調べられるようになっている中では、もう少し実店鋪に頑張ってもらいたいという風にも思います。

逆にネット通販の問題というのは、注文してから手に入るまでのタイムラグにあります。今回の場合、自宅での調理について電子レンジがないという事では、少しの期間でも相当な我慢を強いられます。実店鋪なら不具合を発見してすぐ家電量販店で買って帰って来られれば、その日の食事にすぐに使えますので、そのための価格差であるとは思いますが、今回はあえて我慢します(^^;)。ただ、ネット通販の泥沼とも言える、「注文したもののいつ届くのかわからないままキャンセルになる」というあるあるも未だ存在すると思うので、今回の注文がそのパターンにはまらない事を祈るのみです。


2019年末のサイバーマンデーセールで購入したもの

年末年始のバーゲンセールの一部は、確実にネットショッピングに移行しつつあります。過去にはセールのために実店鋪に並んで整理券をもらって、当たれば購入できる権利を得たり、先着順に購入できるような場合は早朝に列に並んだりと涙ぐましい努力で何とかお目当てに品を買える時代があったことも確かです。しかしネットオークションやフリマサイトを利用した転売ヤーの出現および、国内での転売でなく海外への輸出をもくろむ外国人グループが出てくるようになって、通常の社会生活を送っている中ではそうした特価品の購入が難しくなっている現状に、なかなかお店回りをするのも大変だとなった時、出てきたのがネットでのバーゲンやタイムセールでした。

今年も11月から12月にかけて国内の大手ショッピングサイトでは大きなバーゲンが行なわれ、様々なものが安く売られていましたが、今年はそうしたバーゲンとは関係なく新しいスマホを安く手に入れ、使っているパソコンに不具合が出たものの、現在新しい機種に交換してもらうために待機中という状況の中、パソコン・スマホ関係のものを購入することはしませんでした。それでも、せっかくのバーゲンセールなので、私の場合は主にAmazonのタイムセール(サイバーマンデーセール)を利用させていただきました。

これは根本的なことですが、いくら安く物が買えたとしても、その分財布からお金が無くなっていくわけです。セールをうまく利用して可処分所得を増やすには、基本的には日々の生活の中で必ずかかる必要な支出を抑えるためにセールを利用するという方法があり、今回のセールではどの局面かで必ず安い「米」が出てくるとタイムセールをマークしていたのでした。

そうして、サイトをマークしていたところに出てきたのがアウトレットながら5kgの白米(コシヒカリ)が1,380円という安売りのお店でも考えられない価格で出ていたのを見て、2袋分を購入しました(^^)。少なくともこれで、正月明けくらいまではお米を買わなくて済むようになっただけでなく送料も無料なので、お店でいつも購入しているお米2袋分のお金を節約できたということになります。

その後も食料で保存できそうな「定番」のものが安くなっていないかとサイトを探し回り、結局購入したのはAmazonブランドのレトルトカレー「Happy Belly ビーフカレー」で、通常でも一袋100円+税で売られているものですが、サイバーマンデーセールでは一袋当たり76円という、100円ショップや安売スーパー以上の安値で、15袋1,135円で購入し、さらにこれもあると大変に役立つシーチキンLの10缶セットを976円で購入し、私の今年のサイバーマンデーセールは終了しました(^^)。

今回、レトルトカレーだけは実際に食べてみないとその評価はできないものの、年末から年始にかけての買い物のうち、自宅内に常温で備蓄できるものだけを購入したことで、セールで毎月の食費のいくらかの減額に役立ったということは言えると思います。

前回は、必要に迫られてKindle端末を購入しましたが、安かったのでつい同じAmazonブランドの7インチタブレットをつい購入してしまい、お得感はあったものの、実際にそこまで必要な出費だったのか? というところがあったことも事実です。でも、無駄遣いを楽しんでこそ生活も豊かになるというところもあるので、今回の私のやり方を誇るつもりも押し付けるつもりもありませんが、こうしたことを積み重ねることで少なくともアマゾンプライム会費の元は取れるようになると思いますので、無駄な出費を抑えたいと思っている方については、日々の買い物の中で毎月の支出を分析し、この価格ならネットで買った方が安いと思うものがあれば、ネットのセールを積極的に使ってみた方が家計にとってはいいこともあると思います。昨日のニュースとしては、ついにというか「COSTCO」でもネットショッピングができるようになるようですし、まずは日々の買い物の中で価格のチェックをすることから始めてはいかがでしょうか。


テレビ観戦でも消耗したJリーグ最終節

こ数年、サッカーJリーグのJ2リーグへの降格争いは半端なものではなく、地元の清水エスパルスは直接の降格はないものの、J2のプレーオフを勝ち抜いた代表チームとの入れ替え戦に回ることになります。昨日の試合は佐賀県鳥栖市にあるサガン鳥栖との試合でしたが、鳥栖の方にもプレーオフに回る可能性があり、試合前は相当ピリピリした感じがテレビを通してでも伝わってきました。

ちなみに、サガン鳥栖というチームは、元々浜松市を本拠地に置いた「PJMフューチャーズ」が、すでに静岡県には清水市(当時)の清水エスパルス、磐田市のジュビロ磐田があり、Jリーグ加盟が難しいこともあり鳥栖市に移転し「鳥栖フューチャーズ」というチームが元になっています。PJMフューチャーズは社会人の静岡県西部3部リーグから這い上がってきたチームということもあり、個人的にはどちらのチームもプレーオフに回って欲しくないという気持ちで試合を見ていました。

プレーオフに回るチームの可能性としては、同時刻に松本山雅FCとの試合がある湘南ベルマーレにもあり、ネットで試合経過を見ながらどんな結果になるのかと気が気ではありませんでした(^^;)。

時間的に試合が動いたのはエスパルスの方で、清水が先制し1対0となり、このまま行けば清水は残留、同時に行なわれている松本対湘南は0対0だったので、このまま終われば鳥栖も残留となったのですが、その後すぐに湘南が先制点を上げ、このまま行くと清水と湘南が残留、鳥栖がプレーオフに回るという形になりました。

ただ、清水も追加点が取れず、ロスタイムも多かったので、もし鳥栖が点を取り引き分けになると湘南と鳥栖が残留し、清水がプレーオフに回るという最悪の状況も考えると安心して試合を見ることができず、やっている選手達もすごいプレッシャーの中で試合をしていたのだろうと思います。

しかし、運命というのは本当に残酷なもので、すでにJ2への降格が決まっていてモチベーション的には湘南・鳥栖・清水よりも下なのではないかと思われた松本が後半のロスタイムに得点を入れ、試合はそのまま1対1の引き分けで終了しました。この時点で清水はもちろん負けている鳥栖も残留が確定しました。試合はロスタイムにゴールキーパーの治療の時間がありかなり長いロスタイムが取られたのですが、この結果を選手が知らされていたのか最後の最後になってそこまでエキサイトするわけでもなくなり、試合をした両チームがともに残留ということでJ1のリーグ戦が終わりました。

ただ、湘南においてもプレーオフで引き分け以上の結果でJ1に残留できるので、そこまで下を向く必要はないかと思いますが、そのプレーオフは来週に行なわれるので、まだまだ安堵はできません。また、J2の代表チームを決めるプレーオフは今日行なわれますが、J2のチームにとっても次のプレーオフが翌年の自分達の待遇を決める大きな試合になり、もちろん多くのサッカーファンからの注目も集まります。以前も書きましたが、このように複数のチームを巻き込んで、真剣勝負を連続して行なうリーグの仕組みを作っているサッカーというのは、今年こそラグビーの人気に負けるところはあったものの、優勝争いとは別に降格争いというものもあるので、多くのチームが消化試合なく最後の最後まで懸命にプレーをするようになり、今回のような劇的な展開につながっていくことが多くなるような気がします。

反対にジュビロ磐田は残念でしたが、来年のJ2は前回降格した時よりさらに厳しい戦いになると思います。でもそこから這い上がってこないと未来はないわけですし、来年はJ2を一位で突破した柏レイソルが相当やりそうな雰囲気なので、再度の復活を願わずにはいられません。選手の方々ならびに全国を車中泊をしながら応援に回ったサポーターの方々もお疲れさまでした。まだプレーオフは残っていますが、ファンとしてはその試合も楽しみにして、サッカー観戦の面白さを最後まで感じさせていただきたいと思います。


改めてサッカーとラグビーの環境の違いを考える

全国を車中泊をしながら回る方の中には、サッカーのJリーグなどスポーツの応援でかけ回る方々もいるのではないでしょうか。プロリーグであるJリーグ発足前は実業団リーグが中心で、さらに野球の甲子園のように高校生の代では年末年始の冬の全国選手権(参加は高校の部活に限定)が注目されるものの、先んじてプロリーグのあった韓国になかなか勝つことができず、いわゆる「ドーハの悲劇」を経験してさらにリーグの組織が整備されたような感じがします。現在はJリーグは三部まであり、全国にプロチームがあります。チーム自体はトップリーグに昇格できなくても、リーグで活躍した選手がトップリーグのチームに引き抜かれることもあり、その点でも確実にすそ野は広がっていると言えます。

さらに先日、プロだけでなくアマチュアのチームも参加してサッカー日本一を競う天皇杯準々決勝が行なわれたのですが、現在アジアチャンピオンズリーグで決勝を控えるJ1の浦和レッズを破って唯一プロでないチームでベスト8に残ったのが、プロリーグ発足からかたくなにプロ化の流れに乗ってこなかった「HONDA FC」でした。

HONDA FCはカテゴリー的にはJリーグの一部J1、二部J2、三部J3のさらに下にあるJFLに参加しているクラブです。全く無名のチームがJリーグを目指す場合、アマチュアの地域リーグで好成績を収めたあとでJFLで上位に入らないとJ3に加入することはできません。つまり、Jリーグに参入しようとしているチームは、かたくなにJリーグに背を向けるHONDA FCと優勝争いをして勝ち抜くだけの実力がないといけません。そのため、HONDA FCはJリーグへの道を遮る「門番」と呼ばれていたりもします。

今回、HONDA FCが天皇杯でベスト8に入り、鹿島アントラーズと実力伯仲の好勝負を展開したことでわかる通り、たとえJ3のチームと言ってもJFLの門番をくぐり抜けたチームであるだけにそこまで実力に変わりがあるわけではありません。つまり、反対に考えると今J1リーグで残留競いをしているチームであっても、J2はおろか一気にJ3まで降格する可能性は十分に有り得るということです。まさにその事を実践したのが、今年はJ1に復帰して現在は降格の圏外で結果を出している「大分トリニータ」の例でしょう。今シーズンの大分のスタートダッシュは見事で、翌年もJ1での活躍が期待されます。

そうした事により、ここ数年のJ1リーグでは降格圏争いが激しくなり、それこそアジアのチャンピオンにあと一歩のところまで迫っている浦和レッズでさえこのJ2への降格圏争いにからんでしまっているのです。こうした傾向はあまりいいものではないとは思いつつも、それだけ真剣勝負が増えることになり、結果的にぎりぎりの戦いに強くなる選手が増え、サッカー代表の層が厚くなっていることの裏返しでもあります。

ここで改めて日本のサッカー代表とワールドカップで盛り上がったラグビー代表の違いを考えてみると、成績の面ではラグビーの方がいい結果を出しています。今回のワールドカップでラグビーの日本代表チームはサッカーのワールドカップでは日本チームが成し遂げていないベスト8を達成し、日本中が盛り上がるものすごい活躍をしました。しかし、ラグビーはサッカー以上にコンタクトを伴うスポーツであるため、特定の選手に頼ることなく誰が出ても同じくらい強いと言われるだけの代表選手の層はそこまで厚くはない感じがします。今後のトップリーグは今回のワールドカップで活躍した選手や監督が招聘されるなど、しばらくは盛り上がりは続いていくとは思うのですが、代表チームの強さを維持したり、ぎりぎりの状況の中で勝ち抜くだけのタフさという事を考えると、やはりサッカーのように全国にトップリーグ参入を目指すチームが増え、いわゆる消火試合を失くし、多くの試合についてサポーターがその試合を見に全国を飛び回るような状況を作っていくことが大切になってくるような気がします。

ただこれはラグビーだけでなくサッカーについても言えるのですが、ホームでの観戦はともかく、アウェイの試合に出掛ける場合、多くの試合を見に行くスケジュールをたてればたてるほど、自分で車を運転して現地に向かい、宿は取らずに車中泊をするサポーターのニーズは大きいと思われます。だとしたら、リーグの方もチケットを持っている人に対して事前に予約できる競技場周辺の駐車場を一定数確保するなど、車中泊しながら現地に向かうサポーターの観戦ツアーをサポートしてくれると、観客の数も増えてリーグもさらに盛り上がるようになっていくのではないでしょうか。