月別アーカイブ: 2017年5月

シャープ ドコモSH-01Jその14 単体使用およびテザリングの使い勝手

このカテゴリの前回のブログで紹介しましたが、それまでNECのモバイルルーターMR04LNに入れていたPanasonicのWonderlinkのデータ専用SIMをドコモのガラホSH-01Jに入れ替えて使っています。それまでもデータ専用SIMをSH-01Jに入れて使えば単体でのインターネットだけでなくスマホ経由でGoogle IDでのログインが必要ないアプリを中心に動かすことができたりして便利だったのですが、ドコモの提供する本体のアップデートによってUSB・Wi-Fi・Bluetoothによるテザリングの親機になることができるようになりました。さらにドコモ契約のSIMでないMVNOのSIMを入れてもテザリングができるようになっているので(2017年5月現在)、SH-01Jにそれまで入れていたほぼ通話専用のSIMは別のガラホに入れて使っています。

ドコモのプランで通話もデータ通信もやるのに比べると、Wonderlinkの高速クーポン1GB使用後最大700kbps使い放題プランの月額は消費税を入れても1,700円くらいなので、通話+データでも4千円強しかかからないので、全ての事をドコモ契約でやるよりも安く使うことができます。ただし、一日のデータ使用量が1GBを超えるとスピードが制限される可能性があるので、動画を見続けるような用途には合わないでしょう。必要に応じて中速をそこそこ利用するようなニーズでないと合わないかも知れません。

ここではあくまで私の使い方ではありますが、SH-01Jにデータ専用SIMを入れてテザリング中心に使う場合の使い勝手について、ある程度時間が経ったということで改めて紹介してみようと思います。どなたかの参考になれば幸いです。

まず、私自身が実際に使っているのは、写真のように外でノートパソコンを使う場合のネット接続用としてテザリングを利用するということです。幸いにして日々使う場所ではノートパソコンの電源は使える環境にありますので、USBケーブルによるテザリングを使えば電源はノートパソコンの方から供給されますので、ガラホの方は電池の心配をしないでネットを使えます。

ただ、写真のような普通のノートパソコンなら大丈夫なのですが、モバイル用途に使っているキングジムのポータブックは主電源をUSB給電できることが仇となっているようで、同じようにSH-01JをUSB経由で使いながら給電しようとすると、ガラホへの充電についてはうまくいきません。したがってポータブックを使ってネット接続を行なう場合には、充電は諦めてBluetoothによるテザリングを使うようにしています。この辺は同じUSBから使えるノートパソコンでも高出力のアダプターが使えるものが出るまで待つしかないでしょう。

ちなみに、USB経由でのテザリングを行なった場合でのパソコン上でのウェブ利用の際のスピードを専用のサイトで計ってみたところ最大で700kbps弱、平均で400~500kbpsといったところですが一つ注意点があります。というのも、ずっと電源を切らずにおいたままガラホをテザリングに使っているとスピードが極端に落ちるような場合があったので、それ以来、パソコンに繋げてテザリングを使う前には、いったんガラホを再起動してから使うようにしています。

また、ノートパソコンでネットを使う場合、バックグラウンドでデータのやり取りをする場合がそこそこあります。実はこのブログについて、毎日更新するデータを念のためということで一日ごとクラウドのDropboxにバックアップを取っています。で、その差分のデータを同期するのに私のDropboxを入れているパソコンはクラウドの方から毎日データをダウンロードしているのですが、その時のダウンロードのスピードはそれほど早くありません。40kbpsから50kbpsという表示がDropboxアプリの詳細を確認すると出てきます。さすがにこれはないよなあというスピードながら、一つの救いは時間を掛ければ確実に最後まで同期してくれます。ただこの状況というのはこの辺はSH-01Jの仕様というよりもWonderlinkの仕様なのかという気もします。

あと、バックグラウンドでWindowsのアップデータをダウンロードするような場合も決して早くはないのですが、これも時間を掛ければかなり大量のファイルであると思うのですが普通にアップデートすることもできています。その時にはあまりネット通信を作業中には行なわないようにしているのですが、とりあえず全くダウンロードできないような事はないので、緊急時に自宅のWi-Fiが使えないような場合でも、最悪これだけになっても何とかなるかなとは思っています。ただし、大規模なアップデートがあった場合は一定時間はパソコンを使わないようにしないといけないかも知れませんが。

次に、SH-01J自体のネット利用について紹介しておきますと、前回にも紹介したように、アプリではgmailなどGoogle IDでログインするものは使えないものの、標準のブラウザのメニューの中にある「Google検索」で出てくる画面上からログインすると、ウェブで使用できるサービスの中で「Gmail」や「YouTube」「Googleフォト」「Googleドライフ」などのサービスが使えるようになります(ただしGooglePlayはこの方法でも使えません)。ですから、アプリの導入ができない場合でもウェブ経由で動画くらいは見ることはできるわけです。

WonderlinkのスピードでもYouTubeやログインのいらないAbemaTVなら、ガラホの小さい画面でも構わなければ、中速くらいのスピードでもSH-01Jなら十分見て楽しむことができます。さらに、SH-01Jには一応、スマホと比べるとかなかな現在位置を掴まないながらGPSも付いているので、地域判定が必要なradikoも位置情報がつかむことができれば利用可能です。NHKのらじる★らじるの方は位置情報は必要ありませんので、どちらかのラジオアプリを入れておくことをおすすめします。というのも、SH-01Jには物理的なボリュームキーがないため、2つのラジオアプリを起動して画面上からボリュームを調整して他のアプリの音量も設定する方が好みの音量にしやすいためです。

本体のスピーカー自体は貧弱なため、できればBluetoothでつながるボリューム付きのヘッドフォンやスピーカーを用意しておけば、さらに利用する範囲は広がると思います。現在、小型で持ち運びしやすいスピーカーを物色中ですが、車内で使う場合オーディオがBluetooth対応になっていたり、別にスピーカーを車内に持ち込めば問題ありません。音を出すだけなら本体充電と兼用のmicroUSB端子をイヤホンジャックに変換するケーブルは100円ショップでも購入できますが、それだと充電しながら聴くことはできなくなるので、長時間スピーカーから音楽や動画を利用したい場合はBluetooth接続で使えるものを考えた方がいいと思います。
ガラホ2台とは別にスマホの中に入れているLINEモバイルのデータ専用SIMを持っているため、それほどSH-01Jでメールを見たりなど単体で使うことはないのですが、LINEモバイルのプランは一番安い月/1GBの高速クーポンがLINEで使う以外のネット接続で減っていくタイプのものなので、ラジオを長時間聞いただけでも一気にクーポンがなくなってしまうため、そうした用途で使う場合は敢えてガラホ単体でのネットを利用することもあります。

モバイルルーターを使っていた時にはスマホとデザリングしてつなぐという面倒くさい事をしていた事を考えると、状況に応じて使い分けられるようになり、かなり利便性が上がったと感じられるようになりました。今後はもう少しガラホ単体でネットを利用する方法について突き詰めていこうとは思っていますが、現在ワンセグ機能のないSIMフリースマホを使っている私としては、いざという時にワンセグ視聴用としても使えるSH-01Jを購入したことに間違いはなかったなと思っています。今後のアップデートでMVNOのSIMカードからのテザリングを塞がれる事もあるかも知れませんが、逆にこれはMVNOのSIMを本体に入れて運用している以上は自動的にアップデートされないという点も私にとってはいいように回転している感じです。これからはそうした情報にも気を付けながら、単体でもモバイルルーターとしても便利に使っていきたいと思っています。

※ドコモのガラホ「SH-01J」について書かせていただいた記事をまとめさせていただきました。興味がある方はどうぞリンク先の記事もご参照下さい。

その1 通話専用でも安く本体を買うには?
その2 オンラインショップで購入後開通手続き
その3 F-05Gとの二台持ちにしたわけ
その4 どのSIMを入れて使うか
その5 まずは「ベル打ち」の設定を行なう
その6 モバイルルーターとはBluetoothテザリングで
その7 基本的な使い勝手
その8 入れておくと便利なアプリ
その9 一通り使ってみての感想
その10 本体にnanacoをセットする
その11 あえて通話専用SIMを入れる使い方
その12 ソフトウェア更新でテザリング可?
その13 アップデート試用結果も上々
その14 単体使用およびテザリングの使い勝手
その15 定期的なアプリのバージョンチェックを


旅行中の食事をセーブしたい時に有り難い「ジョイフル」の存在

私自身、最近はそれほど外食を続けるということもないのですが、最近は主に車で出掛けた時のために外食産業についていろいろ下調べをしています(^^)。当然、旅行に出掛けた際には地の物を食べたいわけですが、三食すべてそうしたものを食べるわけにもいきませんし、時間的にもうまく地元のお店とは合わない時もあるかも知れません。

そんな時にこそ外食チェーンに入る機会があるかも知れないのですが、いろいろ調べているとこうした外食チェーンにも個性があることもわかってきました。事前にそうした情報を知った上で旅行に出掛けると、いろいろと便利になるでしょう。今回はそんな外食チェーン店のひとつ、「ジョイフル」というファミリーレストランの特徴について、十分ご存知の方もいるかとは思いますが紹介させていただきたいと思います。

先日地元の食材を買い出しに行ったのですが、その日は朝食の量がかなり多く、お昼だからといって簡単にお腹が空かないくらいいただいてしまいました。買い出しに出掛けたのはお昼前だったのですが、片道一時間くらい車でかかる場所に行ったので、家に帰って昼食を取るというのも中途半端になってしまいます。

そんな状況でお昼から少し時間が過ぎた時間帯に軽食がいただけるお店を探したのですが、この条件にぴったり合うファミリーレストランがありました。それが大分市で創業し本社を置く外食チェーン店の「ジョイフル」だったのです。

元々このお店の単価は安いのですが、他のお店にはない大きな特徴が「モーニングメニューを一日中食べられる」ということです。総じてモーニングのメニューは軽いものが多く、安くて更にドリンクバーもセットになっています。それほど量を食べたくない場合は、そうしたモーニングのメニューを昼でも夜でも頼んで、コーヒーでも飲みながら多くの店内で利用できるWi-Fiを使って(設置している店鋪のみ)情報収集することもできます。以下のリンクは全日利用できるモーニングメニューですが、少食であったりそれほど量はいらないような場合はこうしたメニューでも十分なような気がします。

https://www.joyfull.co.jp/menu/morning/

もちろん、ランチメニューや通常のメニューもありますが、朝食メニューにサイドメニューを足すことも可能ですので、他のファミレスと比べるとかなり選ぶ範囲が広い印象です。ドリンクバーの種類が他のファミレスと比べると少なく、スープは別料金になるという事はありますが、状況によってはジョイフルが近くにあればカーナビアプリで探して利用するのもいいのではないかと思いますね。

もちろん、軽食ならコンビニに入っても、小盛りの設定のある牛丼のすき屋とか色々あるわけですが、さすがに朝食用メニューを昼だけでなく夜まで食べられる設定のある所があるというのはなかなか変わっていますし(^^;)、今回の私の場合のようにガツガツは食べたくないが、きちんと席に付いて食事をしたいという場合には便利なお店であるということには間違いありません。今回入店したところにはコンセントこそありませんでしたが、店内で無料Wi-Fiは端末上から初期登録するだけで使えましたので、旅の予定を立てる中で出掛ける先に「ジョイフル」があるかということはきちんと調べてから出掛けようかと思っています。


アマノフーズ 「美味しい瞬間」はストックしておこう

最近テレビを見ていると、健康食品のメーカーが盛んに宣伝しているお味噌汁のセットが有るのですが、フリーズドライ製法でいつでも美味しいお味噌汁が一食分からいただけるものというと、私などはつい頭に思い浮かぶのはフリーズドライ食品のメーカーとしては有名な「アマノフーズ」の製品でした。

健康食品のメーカーではお試し注文に限り10食で1,000円ということで安さを演出していたのですが、私はいつも出掛けるJAの直売所にアマノフーズが売っているフリーズドライ製法の味噌汁の10食セットが税込でも1,000円以下でいつでも買えるので、最近では少なくなってきたら買い足すような感じでストックしています。

基本的には忙しくて味噌汁を作っている時間がない時に食事と一緒にいただくのですが、お茶といっしょにいただくお湯くらいならすぐに沸かせるので、日常的にも便利です。さらに、旅先にお椀と一緒に持っていくと、深夜でお店も開いていないような時、高速道路のサービスエリアでお湯の入手が可能な場所でなら、十分おいしい味噌汁をいただけることになるわけで、まとめて缶か何かに入れておいて(パッケージの中は崩れやすいため)そのまま持っていくというのもいいのではないでしょうか。

ちなみに、10食は全て種類が違っていて「かに汁」「ほうれん草」「根菜」「長ねぎ」「赤だし」「焼なす」「なめこ」「豚汁」「野菜」「ごぼう」と、その日の状況によって選ぶこともできます。これ以外の種類の味噌汁を飲みたいような場合はバラで購入するしかありませんが、安いところで買えば一食分100円前後で購入することができますので、今までフリーズドライの味噌汁を食べたことがない方は、それこそ健康食品会社のコマーシャルではありませんが(^^;)、10食パックを食べてみて口に合わないものがもしあればバラ買いという手でもいいのではないかと思います。また、お味噌汁以外にはにゅうめんやパスタなど、非常食としても有用なものも出ていますので、スーパーの店頭などで確かめてみてもいいでしょう。

私の家のようにいつでもストックをしておくと、お湯さえ沸かせれば災害時などは冷たいおにぎりやお弁当しか手に入らなくても、体を温める食品を一品追加できるということもあります。旅行中に飲むものと言えばコーヒーやお茶という感じにのみなりがちな場合でも、こうしたものも揃えておくと自分だけでなく同行者にも有難いと感じる人もいるかも知れませんので、泊まりがけのドライブの際には少しでもあると喜ばれるかも知れません。


車中泊と防災の観点から車載用品を考える その5 ここまでのまとめ

ここまで、今まで車に載せていたものを全て降ろして、ほぼ0から自分の車に常備しておくものは何かという事を考えて改めて車に搭載したもののあらましを紹介してきました。

以前は、とりあえずコンテナボックスを複数購入し、このサイズが車の荷室に入ることから、この中に入る車中泊および防災グッズを入れていました。つまりはまず「箱モノ」ありきだったわけです(^^;)。この方法では全てをコンテナボックスの中に収納できるメリットはあるかも知れませんが、コンテナを入れて空いたスペースにこれもあれもという感じで過去に購入して魅力的なグッズを押し込んでいたので、ちょっとしたドライブで使いたいと思っても一度中の荷物を出してコンテナを開けてという事になって、折角のグッズたちも必要な時に使えないような場合もよくあったのです。

本来はコンテナボックス以外の空きスペースに荷物をあれもこれも詰め込まなければ済む話なのですが、車中泊時や災害時に使うかも知れないと思ってコンテナの上にさらに荷物を載せてしまう行動自体が、今回の再装備にあたり置くスペースが無いこともありNGでした。きちんとその辺を割り切ってもっと大きな荷室のある車が使えるなら、コンテナを複数のせるパターンでもいいとは思うのですが、今回荷物の入れ替えを考えた時に考えたのは、防災用としてまず何が必要なのかという、箱があってグッズがあるというという考えから自由になるという点でした。

とりあえず車があればシートを倒すことで体を休ませるための空間を作ることができます。もちろんエコノミークラス症候群は心配ですが、人間が必要な「衣食住」を考えた時、やはり必要なのはトイレだろうという考えに達しました。というわけで、トイレに関するもの(ポータブルトイレ・トイレ用テント・トイレ用消耗品など)をまずは積み込み、次に快適な就寝環境を作るために組み立て用ベッドとコットと合わせて使う最低限のテント・寝具やマットを積み込みました。

トイレ関連と寝具関連は入れ物を分けたことで、必然的に残りのスペースは少なくなります。その隙間に押し込むように水ボトルや調理のための火器・食器などを小さくまとめることに何とか成功しました。これで、用途別に必要になったらどの箱を空けるかすぐに判断できるので、いざ使いたい時に何がどこにあるかということについて悩まなくなりました。

実はこれがいざという時には大切で、どれだけたくさん物を積んでいたとしても、いざという時にどこに仕舞ったのかわからなくなってしまうようでは載せていないのと一緒になってしまいます。少ない品物をすぐに取り出せ、さらにマルチに使えるものを厳選するということで、災害時だけでなく日常のドライブや車中泊の旅でも役に立つことになると思います。

私のように普通の小型車で車中泊の旅をしようと目論んでいる場合には、なかなかキッチンやギャレーというような設備を積んでいくことはできません。その代わり、手を洗うだけならお風呂用の湯桶に水を張って使うとか、折りたたみテーブルを用意して火器を使うにあたって周囲に迷惑を掛けない場所まで移動して使うとか、居住空間自体が移動できる車中泊のメリットを生かして行なうことも可能だと思います。

キャンピングカーを持ったら持ったでそのメンテナンスが大変だったり、道の駅での利用に問題が出てくる場合があるという話も聞いていますし、小型車や軽自動車で車中泊をするから大変だという事ばかりでもないと思うので、今後も小型車で車中泊の旅を行なうことを念頭に置いて、さらに車に載せるグッズについては吟味してさらに良り良い方向へと進んでいきたいと思っています。


車中泊と防災の観点から車載用品を考える その4 その他の装備

ここまで車中泊と防災に利用できる装備について紹介してきましたが、基本的には何はなくともいざという時には使う事になると思われる、ポータブルトイレとトイレ用のテントを車の中に収め、その隙間に他のものを必要に応じてすぐに取り出せるように放り込むということで考えてみました。ここでは、その他に防災用としてだけでなく、車中泊の旅にや普通のドライブにおいても使う事が多く使いやすいグッズを紹介します。

まず、出先で傷みやすいものを購入して家まで持って帰るためにはクーラーボックスが必要ですが、車には小さいもの2つ、大きいもの1つを用意しています。ハードクーラーボックスではなく、ソフトクーラーや組み立て式のものにしています。日帰りの旅で必ずクーラーボックスを使うことがわかっている場合は釣り用のしっかりしたものを持って行くのですが、急に食べ物をもらったり急に目についたお店でなまものを購入するような場合は、折りたたみのソフトタイプでもあった方が便利になります。車中泊の旅だけでなくドライブ時に一番使うものは、小さいソフトクーラーの中でもサーモスの5Lのものです。詳細については以下のリンクからご確認いただければと思います。

http://syachu.net/coolerbox002

実際問題として罹災した場合でも、冷凍食品などがたくさんある場合は、まずは冷蔵庫からクーラーボックスに移し、傷む前に食べ切るためにも冷蔵庫の中味が入るくらいの数のクーラーボックスがあった方が安心できます。当然、いざという時のために冷凍食品ではなく常温での保存が可能なレトルトや缶詰にシフトするのも一つの考え方ですが、いざという時のためにクーラーボックスはソフト・ハードを問わず複数を用意しておいた方がいいと思います。ハードタイプは常時車に載せておくことは私の車の場合では難しいので、ソフトクーラーだけを載せていますが、それはいざという時にすぐ冷蔵庫の中味をハードクーラーボックスに移せるということになるので、これはこれでいいのではないかと思います。

次に、人間が生きていくためには必要な水を運ぶ容器についてです。水用のタンクはキャンプ用として売られていますので、そうしたものを車に載せている方も少なくないとは思います。私の場合、ポリタンクに入れた水を飲む場合に、タンク内部の匂いが水に移ってしまって美味しく飲めないことが過去にあったので、違う方法を考えました。

というのも、私自身はこうしたボトルを集めるのが好きで、そのためのカテゴリーも作ってしまうほどなのですが(^^;)、同じ容量の水を持ち運ぶのに、大きいもの一つだけでなく、一つ一つは小容量でも持ち運びしやすいサイズのものを複数、車の中に入れています。こうすれば、車の荷室の空いているところに突っ込むことで、しまうのも取り出すのも容易です。現状で載せているのは以下のものです。写真左から、

・2リットルウォータージャグ(象印)
・1リットルカップ付水筒(象印)
・1リットルポリ容器(ナルゲン)
・1リットルアルミ容器(SIGG)

の4つを車の中に入れています。容器の種類を色々揃えているのもポイントで、熱伝導のいいアルミ水筒は川で冷やせばぬるい水を冷やすことができますし、ポリ容器のものはあえて室温のままにしたり、お湯を入れて湯たんぽ代わりにすることもできます。もちろん、熱湯を入れて長時間熱いお湯を飲むための真空断熱式の水筒も便利です。これらの容量を合わせると5リットルになりますので、一人旅ではこの中をいっぱいにしたり、旅先でおいしい水を汲める場所があったらこれらの中に入れて持ち運ぶのもいいでしょう。

また、災害時に給水車から水をもらうにはこれでは足りないということもありますが、そのために火器を入れているフタ付きのRVバケツ(25リットル)があるので、バケツをいっぱいにしてもらえればしばらくは何とかなるのではないかと思います。

車の中に常備する容器としてキャンプ用の水ボトルについても調べたのですが、買ったはいいが使うのが年に数回ではもったいないですし、容器の匂いが付いてしまうようだと気になります。そうした場合には、近くのスーパーで専用ボトルに無料で給水するサービスをやっているところがあったら、その容器を一つ余分に購入し、普段の生活の中では容器をローテーションしながら一つは車の中に入れておくというのもいいかも知れません。車で買い物に入った際には中に入っている容器を使って家庭内に持ち込んだら余った方の容器をまた車の中に入れておくような使い方をしていれば、常にメンテナンスをしながら容器を使うことができるので、いざ使うことになっても簡単に水洗いすれば使えるようになるでしょう。

私の場合は、近所のスーパーでは一回4リットル入る専用のボリ容器を持って水を汲みに行っていますので、旅行の時にはスペアとして購入した写真のポリ容器を持って行けば、用意した他のボトルと合わせると都合9リットルの水を備えることが可能になります。

さらに、そのスーパーが全国チェーンであれば、旅行中に系列店を訪れることによって専用容器をそのまま使って新鮮な水を給水できます(系列店であっても地方専用のボトルを使っている所もありますので利用前には確認が必要な場合もあります)。もしそうした用意のないまま旅に出てしまったら、自分のところにあるスーパーと同じ系列のお店を発見したら、その場でボトルを購入してしまうという手も使えます。

そういう意味からすると、車内に流しを作ったりするなど相当大量に水を使うのでなければ、水用の容器は小分けのできる水筒で分け、家族の人数分車に入れておくことで、家族全員分の水を確保できるようにするという方法が小型車や軽自動車でのお出掛けには合っているのかも知れません。ただ今回紹介した1リットルのものに水を入れると確実に1キロ以上の重さになりますので、状況に応じてもう少し容量の少ない水筒を合わせて持ち運ぶことも、お小さんが小さい場合には考えておいた方がいいでしょう。


無料でできる! メールの添付ファイルを開く前に確認する方法

先週あたりからWindowsパソコンに対しメールに添付したファイルを開かせ、ウィルスに感染させるようなメールが全世界中を飛び回っていることがニュースになっています。

このウィルスの恐いところは、添付ファイルを開いて自動的に実行してしまうと、全てのパソコン内のファイルが読めないようになってしまうことで、業務にも支障をきたす事になってしまうことです。自分では決して添付ファイルを開かなくても、家族で共用しているようなパソコンでは、誰かが添付ファイルをクリックしてしまったら大変なことになってしまうかも知れません。

ただし今回問題になっているパソコンの脆弱性は、過去のMicrosoft社のアップデートを実行して常に最新のものにしておけば防げるということもアナウンスされていますので、実際に最新の状態なのかわからず心配な方は、Windows10をお使いの場合はWindowsキーを押して出てくるメニューの中からWindowsマークの上の電源ボタンよりさらに上にある「設定」のボタンを押して出てくる「Windowsの設定」メニューの中にある「更新とセキュリティ」のアイコンをクリックして、「更新プログラムのチェック」を行なってみましょう。

もし長くアップデータの更新をしていない場合はかなり長い時間を掛けて最新の状態にする必要が出てきますので、その日にパソコンを使うことは諦めて、とにかくアップデートが終わるまでパソコンの電源を切らないようにしてアップデートを作業を行ないましょう。ちなみに、この作業はパソコンがインターネットに接続していることが条件となります。

普通に使っている方なら、自動的にアップデートするような設定になっていることが多いので、ほぼ何もする必要はありませんが、重要なアップデートをすぐに実行できないような状況もありうるので、こんなニュースで世間が騒いでいる時には以上の確認作業を手動で行なうことによって、まずはしっかりと攻撃された場合の穴を塞いでおくことが大切です。

今回の本題は、こうした作業を行なっている方が、さらに対策する方法についてです。今回話題になっているウィルスの侵入経路というのは、ウェブを見ていて自動的にウィルスが入ってくるのではなく、自分宛に来たメールを開き、さらにそのメールに添付されている書類とおぼしきファイルを開いてしまった事が発端になっています。

日本でも大きな企業がこのウィルスに感染してしまっているということですが、ちょっと考えると、業務で使っているパソコンでメールのやり取りをする場合に、メールの内容について怪しければ隔離して添付ファイルを無効化するようなアンチウィルスソフトを使っていなかったのかとまずは思うのですが、今回紹介する方法はそうしたアンチウィルスソフトを使わなくてもできる方法です。

何をどうするかと言うと、今まで使っているメールソフトの利用を一部止めてしまうという方法です(^^;)。それではメールが読めないではないかと言われるかも知れませんが、メールを読むためにあえてメールソフトを使わない決断をすることで、危険なメールを開くという作業をする必要がなくなり、安全だと思えるメールだけを選べるようになります。

具体的には、今使っているメールサービスの設定で転送設定を行ない、その転送先をGmailのアドレスにするだけです。

Gmailはウェブからでも、スマホからでも読めますし、迷惑メールやウィルスメールに対するフィルタが強力なので、たったこれだけの事でもウィスルに感染する危険を回避することができます。ちなみに、私自身は複数のプロバイダメールをGmailに転送させていますが、プロバイダメールのメールボックスの管理も大変だということで、転送の方法については「サーバーに残さず転送」という形にしています。

もし、プロバイダメールから送信する場合、相手がGmailからの送信についてブロックしている場合には、プロバイダメールのウェブサービスを使って送信をすることはありますが、閲覧についてはモバイル環境のGmailアプリから全てのメールをチェックできるのでおすすめの方法です。

で、もしウィルスが添付されているメールがプロバイダメールの方に来て、それがGmailに転送されたらどうなるのか心配なさる方もいるかも知れませんが、そんな時にはこんなメールが「Gメールチーム」から来ます。以下のようなメールが最近私のアドレスの一つに届いたのですが、これはもしかしたら今話題のウィルスが私のアドレスに向けて送られたものかも知れません。ただ、Gmailでは以下のような形で変換され、警告を発したものを送ってくれます。

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○○△△ (wwwwww@eeeee.jp) さん(注・ここにはメールの差出人の名前とメールアドレスが記載されています)からの “”支払いの請求書”” という件名のメッセージに、ウィルスに感染またはその疑いのあるファイルが添付されていました。このメッセージはアカウント ttttt@iiiiiii.jp (注・ここには、自分のメールアドレスのうち直接送られてきたメールアドレスが記載されています)から取得せずにサーバーに残っています。
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もし差出人の名前やメールアドレスに心当りがあった場合には、直接その方にメールをし、添付メールがウィルスと判定されていることを伝えてもいいでしょうし、全く心当たりのないものだったら、改めてウェブ上から着信したメールを保存しているプロバイダにアクセスし、ウェブメール上から残っているメールを直接手動で削除してしまえばウィスルの感染の危険はなくなります。

おかげで、私の利用している範囲においては、このようにウィルスと思しき添付ファイルの付いたメールについては、Gmailのサーバーにも入らず、着信元のプロバイダ内に留まっています。ということは、どのパソコンでもIDとパスワードをウェブ上で入力すればメールを見られるということになりますので、あえて古くて使っていないパソコンで添付ファイルをダウンロードしてみて、実際にこれをクリックしたらどうなるのかという実験に使うことも決しておすすめはできませんが可能です。

あと、利便性を高めるために転送先のメールアドレスごとにまとめてメールを見たい場合には、設定メニューの中の「ラベル」から、「新しいラベルを作る」のボタンを押しそのラベルを貼る場所にメールを集める条件として自分のプロバイダメール宛のメールが記載されているものを指定すれば、いつでも別々のプロバイダ宛メールを読むことができるようになります。

私はこの方法を通すことで、メールソフトを使うケースは激減しました。この方法はウィルス対策だけでなく、スマホでパソコンあてに来たメールをすぐ読めるということにもつながりますので、感染を本気で心配するならGmailに転送したものをWindowsパソコン以外のデバイスで読んだり、ウィルスと思しきファイルをスマホやタブレット上から削除したりすることで、更なる安全性は高まるのではないかと期待しています。今回のウィルス騒動が怖いと思われた場合には試してみてはいかがでしょうか。


車中泊と防災の観点から車載用品を考える その3 トイレの準備

車中泊の旅において、必ずしも必要にはならないかも知れませんが、災害による避難生活が長く続けば続くほど必要性が考えられるのがトイレです。非常用トイレには様々な種類がありますが、簡易トイレで水と混ぜて固めるタイプならそれほどかさばらずに持ち運ぶことができるものの、薬剤には使用期限があり、決まった回数を消費してしまうと、それっきりになってしまいます。そうした既製品を使わずにトイレを作る方法もあるものの、衛生面での課題も多く、勝手に穴を掘るわけにもいかないでしょう。

そこで、いざという時のためということで、レジャー用に作られたポータブルトイレを購入して現在は災害が起こった時のために備えています。今までは自宅内に保管していたのですが、これだともし家が潰れたり火事により焼失してしまった場合はどうにもなりません。

というわけで、日常的には使うことはないものの、まず車の荷物スペースのところにポータブルトイレが入るスペースを作って入れることにしました。このポータブルトイレは水を入れて使うため、使用する前にどこかで水をくんで来なくてはいけませんが、そのためにバケツを積んでいますので、いざという時には川から水を汲んできてトイレ用に使うこともできます。

ポータブルトイレを使うには、汚物を分解したり消臭を行なう薬剤も必要ですが、介護用品で色々出ていますので、そうしたものの用意も必要になってくるでしょう。そして意外と用意できないのがトイレ用の個室を作るためのテントです。

しばらくはその問題を先送りにしてきたのですが、災害は待ってくれないという事もあり、ワンタッチで開くタイプのテントを用意することができました。このテントは特にトイレ用としても考えられており、夜間に室内を照らすための明かりを吊り下げる部分や、穴の開いたトイレットペーパーを取り付けられる機能もあります。当然トイレットペーパーについてもポータブルトイレと一緒に用意します。詳しくは過去にテントを紹介する時に書いたページのリンクをごらん下さい。

http://syachu.net/uv-nt-51uv

これで災害時でも十分なトイレの使い心地が保てるかと言いますと、そうでもありません。多くのご家庭で使われているシャワートイレの仕組みに近いものを用意するためには実は様々な品物が必要になります。電動や手動でお尻を洗うための機具は旅行用品としてありますが、もし冬に冷たい水を入れて洗ったら、かなりの冷たさに洗えないと思ってしまうかも知れません。

市販のシャワートイレでは、通電しているために冬場でも適温のぬるま湯が出てくるようになっているので、その点をポータブル機でも実現するためには、トイレ用にもお湯を確保する必要も出てきます。そんな時に役立つのが、火を使ってお湯を作る仕組みと、そうして作ったお湯がいつでも使えるように保温しておく真空断熱ボトルです。ただこの場合、飲み水ではないということと、熱さを保つ能力はそれほど高くなくても温めのお湯を使えればいいので、使い古しの水筒を一つ用意しておくのがおすすめです。携帯用のシャワートイレについては、以下のページにも記載していますので、興味のある方はごらん下さい。

http://syachu.cocolog-nifty.com/blog/2013/11/post-62ae.html

最後に、トイレットペーパーが切れてしまい、仕方なくポケットティッシュなどの水に溶けない紙を使う場合、その紙をポータブルトイレに流さないようにするための汚物入れ代わりに紙袋を用意し、トイレに流さないでまとめておくという事も安定してポータブルトイレを使い続けるためには重要になります。

もし紙袋が一杯になったら火を付けてSolo Stove(木材燃焼用のストーブ)で燃やしてしまうようにすれば、燃えカスもほとんど残さないで処理できるので完璧です。限られた人数で使う分には回数を気にせずに使え、処理する際にも車で運んで処理できるところまで移動することができれば、このセットだけでも普通の家庭なら災害時でもトイレを我慢することなく使えるようにできるでしょう。後は消耗品の管理には気を付けて、いつでも快適にポータブルトイレを使えるように努めたいと思っています。


車中泊と防災の観点から車載用品を考える その2 寝るための装備

このブログの前身である「車中泊徒然草」からご覧の方ならご理解できるかと思いますが、車中泊をする場合は、窮屈に手足を曲げたまま寝ることはしたくないので、自分の乗っているホンダ・フィットの中で寝るなら一人までという事で考えています。ただ、家族と一緒に逃げる場合は2人ないし3人になりますので、せめてもう一人十分に手足を伸ばして寝られるための設備を積むことをここでは考えます。

2人以上で就寝場所を確保する場合、必然的にもう一人は車の外で寝るということになりますので、そのためにツーリング用の一人テントを積み、さらに大型コットの上にテントを乗せるという技を使うことで、野外だけでなく体育館など室内でもテントを持って移動することができるので、いろいろ便利です。
私が購入したのは当時のダンロップの一人用ツーリングテントでしたが、型番などは発売時期により変わってくると思いますので、詳しくはこのブログで紹介した内容にリンクを貼っていますので、そちらの方をご参照下さい(以下のリンクはこのブログの過去ログになります)。

http://syachu.cocolog-nifty.com/blog/2013/05/post-81b1.html

さらに車内で快適に就寝するためにももう一台の一回り小さなコットを使用するので、コットは車内用と車外用で2つ積み込みます。コット自体は野外でも室内でもすぐに設置すれば寝られるので、防災用品としても優れています。マットはコットを使うならなくてもいいですが、コットの上にマットを載せるとさらに快適に使えたりもします。

http://syachu.cocolog-nifty.com/blog/2014/04/b24-cotoemvoyag.html

また車内でコットを設置できない場合のために、パンクする心配のない折りたたみ型のマット「Z-lite」を私は積んでいます。実際に座席を倒して斜めにZ-liteを敷いた車中泊のセッティングについては以下のページで紹介しています。

http://syachu.cocolog-nifty.com/blog/2014/04/post-e298.html

あと、細かくなりますが、車内で寝る場合の目かくしとなるサンシェードおよび銀マットを自分で車の窓に合わせて切った目隠しを積み、車中泊する場合ははめ込むようにして固定します。これで、寝床を車内および車外で作る環境は整いました。

ただ、これだけだと寝具が全くないので、いざという時のためにということで、小さくまとめて収納できる寝具を用意しています。

これらのものは寝袋の中に入れて使うシーツだったり寝袋の外に付けるシュラフカバーだったりするのですが、夏ならこれらでも十分で、春や秋の多少肌寒い時でも重ねればある程度の寒さは防げるでしょう。写真のものは一番小さいものが薄いながらもフリース地の袋になっていて中に入れば暖かくなるモンベル「ウォームアップシーツ」で、一番大きなのが化繊が入っているので単体でも夏用のコンパクトな寝袋としても使えるモンベル「ウォームアップシーツ」(現在は販売を行なっていません)、そしてもう一つが、さらに寝袋の上から掛けるためのハイマウントのゴアテックスのシュラフカバーです。この3つを車の中に入れています。現実的に車中泊の旅に出掛ける時期というのは厳冬期に出ることはまずないですし、春先や秋の肌寒い中で実際に車中泊の旅に出掛ける時には、人数分の寝袋は別に用意していきますが、車の中に常備はしません。

あと、用意するとしたら毛布くらいあってもいいかも知れませんが、真冬に車で出掛ける場合にはそれなりの用意をしていくと思いますし、また災害時には避難所へ行けば、必要な分の毛布が配られる可能性もあるので、とりあえず最低限の用意として寝床の確保と簡単な寝具のみ常備するところで留めておきます。

それで車中泊の旅に出掛ける際に、必要なものを追加して持って行けば何とかなるとは思いますが、災害は季節を待ってくれるわけではありません。もし冬に大きな災害が身の回りで起こった場合や梅雨の時期に雨に濡れてしまうと体温がかなり下がることもあります。そのためには濡れた体を拭くためのタオルは必ず車には載せておき、雨具として使える他に防寒着にもなるレインウェアやポンチョは車に常備しておき、いざという時にはレインウェアを着たまま寝袋の中に入るようにするのも一つの方法です。また、いざという時には火を起こすための焚きつけになるだけでなく、服と服の間に入れて空気の層を作って体を暖めるために新聞紙を荷物の隙間に押し込んでおくのもいざという時のための用心です。

それでも体が冷える場合にはお湯を沸かして簡易湯たんぽを作りましょう。私が使うのは、ナルゲンのボトルの中に沸かしたお湯を入れ、やけどしないように新聞紙でくるんだり袋に入れたりしてそのまま寝袋の中に入れば、ある程度の効果は期待できるのではないでしょうか。もちろん、小型の湯たんぽを入れておく方が専用の袋もセットになっていて使いやすいですが、荷物を兼用にして少なくするためにはシグボトルやナルゲンボトルにお湯を入れて湯たんぽにする方法をおすすめします。過去に書いたものの中からシグボトルやナルゲンボトルを使った湯たんぽについて紹介したリンクを挙げておきます。どちらかというと緊急避難的に火器と一緒に使うというものです。これを車の中に入れているものを使ってできるようにしておくことで安心できるというものです。

http://syachu.cocolog-nifty.com/blog/2010/12/sigg-10-4c9b.html
http://syachu.cocolog-nifty.com/blog/2013/01/post-bc22.html


車中泊と防災の観点から車載用品を考える その1 様々な火器

先日車で出掛けた際、大量の荷物を届けるため、常に積んでいた車中泊と防災用の荷物のほとんどを降ろしました。帰ってきてから改めて車に何を載せるべきかということを考える中で、何が必要で何が必ずしも必要でないかという事の見直しを行ないました。実際のところ、車中泊のために使うものというのは、寝床を平らにするマットと寝袋や布団・毛布くらいで、特に寝袋や布団は常備するというよりも出掛ける際に積み込んだ方がいいと思います。もちろんいざという時の寝具は必要ですが、夏はタオルケットで十分でしょうし、冬は厚着をしていればそれに足すようなものでも緊急の際には何とかなるのではないでしょうか。

そこで、これからいざという時のために車の中に避難生活に必要なものということで、私の車に新たに載せた物降ろした物について、改めて紹介させていただこうかと思います。

まず、いざという時にはフタ付きのバケツとしても使え、フタをすれば椅子の代わりにもなるアイリスオーヤマのRVバケツRV-25B(容量20リットル・耐重量180kg)の中に入れる、調理用機具を紹介しましょう。なお、以下からのリンクは自サイトで過去に紹介したことのある品物を紹介したページになります。

http://syachu.cocolog-nifty.com/blog/2012/12/rvrv-15brv-25b-.html

まず、調理器具とは言え、普段のドライブや車中泊の旅ではそうしたものの中にある火器についてはまず使うことはありません。車中泊場所の駐車場でキャンプ禁止のような場所を使う場合は、まずその場所で調理はできないわけですし。というわけで、調理器具の常用を目指した専用の燃料の携行は個人的にはしません。特に簡単に燃えたり爆発するような液体燃料を入れておくわけにはいきません。また、当然ガス缶についても車の中は相当に温度が上がる場合がありますので、どうしても使いたい場合には使う直前に燃料は現地調達するのが基本です。ただそんな中で唯一の例外が、火を付けようとしてもなかなか付かない代わりに、付いたら安定して燃える木材をペレット状にした「ペレット燃料」です。

ここでは安いボトルにペレット燃料を詰めておき、利用する火器としては細かいペレットでも使えるように細かい網を付けたsolo Stoveとステンレスコッフェルのセットをまずは入れました。これがあれば、用意したペレット燃料が尽きても、割りばしや小枝、木材を細かくした焚き付けが調達できれば、湯沸かしや簡単な調理ぐらいはできるようになります。

http://syachu.cocolog-nifty.com/blog/2014/02/solo-stove-13ea.html
http://syachu.cocolog-nifty.com/blog/2014/02/solo-stove-13ea.html

次に、自分で購入したり支援物資としてカセットガスが入手できた場合に備え、カセットガスが使える富士バーナーのST-310を用意しています。同時に、風避けのためのウィンドスクリーンも用意してあるので、湯沸かしだけでなく御飯を炊いたり本格的に調理をするならこのセットを使うのが一番使いやすいと思います。

http://syachu.cocolog-nifty.com/blog/2012/11/soto-st-310-d76.html

あと、周囲にお湯を沸かしていることを悟られたくない場合に備えて、燃料こそ液体のアルコール燃料になりますが、いざという時には本体そのものを持って移動することも可能で、風にも強い「アルポット」を入れてあります。アルコールストーブは他にも構造が単純なので、軽くて火力も強い、チタンのアルコールストーブを一つゴトクと一緒に持っていますが、これは実用性には欠けます(^^;)。アルポットはロングセラーなだけあってコンパクトで持ち運びもしやすく、一通りの調理も可能なので、安くアルコール燃料が旅先で入手できるならこれも使ってみたいですね。

http://syachu.cocolog-nifty.com/blog/2010/10/post-47ef.html

次に、ガソリンスタンドが利用できる場合、レギュラーガソリンをそのまま使うタイプのストーブを使うのはかなり気を使いますし、燃料の取り扱いも大変なので、灯油を使うストーブ「マナスルストーブ」と冬にはありがたい「マナスルヒーター」をセットで用意しています。安い液体燃料の灯油を使って、煮炊きから暖房まで使えるということで、とりあえずガソリンスタンドがあれば燃料を購入できるという点も含め、災害用品としては優秀だということもあり、車に載せることを選択しました。ただ、スタンドで灯油を購入するにしても専用のボトルはいるので、今後はそうしたことも考えておかなくてはいざという時には使えません。自宅で冬に被災した場合、ファンヒーターを使っているので灯油は常備してあるので防災用品として用意しているという方が現状では正確かも知れません。

http://syachu.cocolog-nifty.com/blog/2014/01/post-67e9.html

この他、必要になるのは調理のためのコッフェルと配膳のためのおたまやしゃもじ、食事のためのお箸・ナイフ・フォークおよびシェラカップ類です。最悪シェラカップだけでもあれば、食器・カップ・ナベの代わりとして利用可能です。調理をするにしても、お湯を沸かすだけなのか炊飯をするのか、さらに凝った調理をするのかによって必要なセットは違ってきます。全ての事ができるようにしておくのか、湯わかしだけでいいのかによって状況も変わってきます。とりあえずは複数のシェラカップのセットにコッフェル一式を揃え、さらにRVバケツの中に収まるようにするように考えるのが大変ですが、自分だけでいいのか家族の分も作るのかによっても代わってくるでしょう。

コッフェルのセットの中で防災用として無難なのは、ユニフレームの「ごはんクッカープラス」でしょう。このセットには水の目盛りが付き重めのフタが付いたライスクッカーに一回り大きなナベ、小さいですがテフロン加工のフライパンまで付いているので一通りのことができます。あとは食べるものにより、これに網焼き用の同じユニフレームの「ミニロースター」があれば一通り何でもこなすことができるでしょう。

あとはお好みで、キャンプ用のケトルを備えておけば、コーヒーを抽出するために少しずつお湯を出すこともできます。キャンプ用のコーヒー用品も様々なものがありますので、あえてお湯を沸かす以外には使い道のないケトルを車の中に入れておくのもいいかも知れません。また、地べたに直接火器や食器を置きたくないとか、火器を移動したいような場合に備えて、組立て式で十分ですので小さなテーブルがあるとそれなりに便利です。


ぷららモバイルLTE サービス終了の報に触れて

データ通信SIMの「無制限」サービスを最初に展開し、私もサービス開始当初から使わせていただいたことのあるぷららモバイルLTEが、サービス自体を2017年11月までで終了することが発表されました。無制限プランで言えば、日本通信の無制限サービスのプランが終了していましたが、まさかサービス自体を老舗のプロバイダーであるぷららが止めるとは思いませんでした。

サービス開始当時にはユーザーの熱狂の中で契約者を増やした定額無制限コースは月額2,980円で、サービス開始当初は安定して1Mbps以上のスピードが出ていたので、これがあればWimaxすらいらないと思っていたのですが、加入するユーザーが増えるに伴って利用が集中する時間を中心にスピードが遅くなっていきました。

これは、月額2,980円という料金を考えれば仕方のないところではあるのですが、通信が詰まったりスピードが出ないことがわかると、ユーザーは徐々に離れていきました。私自身については地方都市での利用だったためか、極端なスピード低下の憂き目には遭いませんでしたが、ぷららより安く無制限を始めたワイヤレスゲートに引っ越してしまいました。

同様なライバルが出現し、さらにあえて無制限ではなく20GB以上の高容量クーポンが付いたプランや、特定のサービスを高速で利用しても高速クーポンが減らないタイプのプランも出てくる中で、「実は制限される無制限」ということが公然の秘密となったプラン自体が敬遠されるような形でユーザーを逃したと言えるかも知れません。

今後の5Gと言われる新たな通信方式についても、これだけ携帯電話が普及してしまうと十分な回線を用意できるわけではないMVNOが有線と同じような無制限の高速プランを多くの人が満足するような品質で提供できるかどうかは怪しいものです。

そういう意味では、「無制限」という夢をMVNOユーザーに見せてくれたのがぷららモバイルLTEだったのですが、別の方面から苦情が来る事を承知の上で、ユーザーが無制限に加入できるようなやり方を改めなければ、スピード低下は避けられなかったでしょう。ただそれはそれで、情報の入手に乗り遅れた人たちからの反発は相当になったと思いますし、こうしたプランを試してはみたものの、国内のユーザーのモバイル通信の使い方を考えてみると、一律高速無制限というプランには無理があるという事を現実のものとして示してくれたのがぷららモバイルLTEを含む無制限プランだったとも言えるかも知れません。

今回のぷららモバイルLTEの終了という流れを受けたユーザーは、自分の用途でストレスなく使いたいと思う時、どうデータ通信用プランを選ぶべきかということを今以上に考えなければならなくなりました。カーナビ用途に使いたいとか、radikoや音楽ストリーミングサービスを流し続けたいということなら最大200kbps前後の「低速無制限」でも十分なので、安くても安定している回線に入るという選択肢がありますし、全般的に低速では難しいという場合は、一日のデータ量に気を付けながら500kbpsから700kbpsくらいの中速の制限なしプランで行くという考えもあります。

また、動画でもYouTubeとかAbemaTVなど見るサービスが決まっている場合にはそれらサービスを利用する際には高速クーポンが減らないエンタメフリーオプションを持っているbiglobeのプランがかなり乗り換え先としては有望でしょうし、とにかく高速で多くのデータ量を扱わないといけないという場合はあえて無制限ではなく、多くのMVNOで同様のプランが有る20GB/月以上のデータプランの中から選ぶというのもいいでしょう。

また、モバイル通信においては低速無制限に少しの高速クーポンを付けた廉価プランでも、普通に契約すると有料になる公衆Wi-Fiを利用できるようなオプションの付いたプランにするという方法もあります。Wi-Fiエリアでのみ動画などを使い、普通の移動中には軽く使うだけに徹すればそれでいいという考え方も当然出てくるでしょう。

今後、MVNOが高速クーポンを利用する場合の速度について、最大値ではなく実測値に近いスピードで紹介されることも多くなってくるでしょう。そうした中で「無制限」ではなくても自分の利用する条件に合ったものをできるだけ安く使うために、自らのデータ通信の使い方を改めて見直してみることが安く便利に今後MVNOを使うコツになってくるのではないでしょうか。