月別アーカイブ: 2017年10月

神戸製鋼アルミ製部品に対しての自動車メーカーの対応から

先日このブログで紹介した、強度などの具合がどうなっているのがよくわからない中で自社の製品を取引先の企業に出してしまったことで問題になった神戸製鋼所のアルミ製品について、一部の自動車メーカーが一部製品に使われている部品の強度についての調査結果を発表しつつあります。

まずは、ホンダとマツダ、そしてトヨタ自動車が部品の強度には問題ないことを発表しています。具体的にアルミ製品は車のどの部分に使われているかと言うと、車のボンネットやドアなどに使われているそうです。元々ボンネットなどは車体を軽くするために鉄でなくアルミにする流れがあったそうですが、最近は事故を起こした場合にその衝撃を分散させるようにわざと破損しやすく車のボディを作っているというところもあります。

さらに、燃費を良くするためには車体を軽くする必要があり、電気自動車の開発にもアルミ製の部品は必要とされます。今回の発表で、恐らく国内の自動車メーカーについてはリコール騒ぎなどは起こらない可能性が高くなったと言えるのではないでしょうか。

ただ、結果オーライという形で考えている方がいたとするなら、それば違います。今回の神戸製鋼の不正は小さなことかも知れませんが、大きな事故というのは、普通ならほとんど問題にならない小さなミスが積み重なり、さらに天候の悪化や運転のミスなどの不運が重なって起きることが多いと言われています。車体の設計に携わる方は、神戸製鋼の出したデータを基にしてきっちりと検査して製品として送り出すわけですから、製品として世に出た時点でほんのわずかではありますが思っていた通りの性能になっていない状況がすでに起こっています。

そうして部品が車として組み立てられるわけですが、自動車メーカーの方で車を安全に運行するための試験は十分に行なわれているようでも、先日明らかになった日産での検査の不完全さが明らかになったようにその内容が不十分で出荷停止になるような状況が重なれば、さらにカタログ上の性能が保証されない形で新車が世に出ることになります。

車の検査はかなり過酷に行なわれていて、さらに日本の場合は車検制度もあるのでそうそう深刻な事は起こらないかと思いますが、メーカーが想定されないような使われ方をされてしまい、さらに大きな災害が起こった時に走行しなければならないなどの様々な要因が重なった場合、もしかしたら部品がきちんと作られていたり、車の出荷前検査がしっかりと行なわれていたら見付かった不具合を見逃したりしていたことが事故の原因の一つになったとしたら、やはりこれは取りかえしのつかない事になってしまいます。

不幸が重なって大事故になってしまったかのタイタニック号が沈没した原因の一つに、使われていた鉄がもろくて低温にも弱いものだったり、不完全な防水壁しか作られていなかった設計の甘さがあると言われています。さらに、タイタニック号を納品する際に用意されていた救命脱出のためのボートは定員と比べると極端に数が少なく、この救命ボートに乗れなかった人は冷たい海で生命を維持することができませんでした。

これらの事は、きちんと船を作る段階で考えていればクリアできることで、船の沈没は防げなかったとしても人命はそこまで奪われることはなかったかも知れません。そのくらい物を作る中で、いかに致命的なエラーを少なくするかという事が重要かわかるかと思いますが、昔も今も、一部のメーカーではあまりにもものづくりの精神をないがしろになっている状況があるのではないかとの想いを強くせざるを得ません。

今回の事はもし今後とも問題はなかったとしても、将来にわたっても大丈夫かと問われれば、決して大丈夫とは言えないような内容ではないかと思われます。これも先日起きたニュースで、恐らく走る大型トラックから落ちたと思われるタイヤに乗り上げる形でトレーラーが転倒したことで、その直前に事故を起こし路肩に逃げていた親子の命が失なわれてしまいました。トラックから落ちたタイヤは単なる運転前の点検漏れ(ボルトが締まっていなかった)のか、それともタイヤを止めていた部品が経年劣化で取れてしまったのか現段階ではわかりませんが、あらゆる状況を考えて対策を取るような事がきちんとなされていえば、そもそも起きなかった事故ではないかという想いを強くする出来事でした。

特にこれからの自動車業界は世界の国々と競争しながら電気自動車にシフトしていくことになるわけですから、直接の事故の対応だけでなく、大きな事故を起こして世界中でリコールを行なったり賠償請求をされて会社として立ち行かなくなってしまう状況も考えられます。改めて日本の製品だったら安心だと言われる品質を目指して自動車メーカーもしのぎを削っていただければと思います。


ドライブレコーダーにあわてて飛び付く前に

最近テレビを見ていると、商魂たくましいと言うか高速道路上でのあおり運転と路上での暴行の話から発展して「ドライブレコーダーが売れている」という経済のニュースにいつの間にか変わってしまっています。それはそれでいいのですが、単にドライブレコーダーといっても様々な種類があり、ニーズによって何を買ったらいいのかという事も違ってくると思います。

私自身は自動車保険会社から月々の支払いで借りているという形でドライブレコーダーを付けています。ドライブレコーダー本体と車両の登録情報が連動しており、さらに本体にはSIMカードによる通信をサポートしていて、大きな衝撃があった場合は自動的に事故センターにつながって事故前後の動画がデータ転送され、音声通話機能により担当の人と本体に話し掛けるようにして事故状況について報告できるようになっています。ドライブレコーダーとしての性能は並かと思いますが、私自身はこんなきっかけが無ければ今までドライブレコーダーは付けていないと思います。

このような前面に一つというタイプのドライブレコーダーで十分だと思えればそれでいいでしょうが、多くの事を心配する場合にはそれでは足りないこともあることは知っておいた方がいいでしょう。紹介した通り私の付けているドライブレコーダーは前面のみで後ろから煽られた場合にその様子を記録できず、録画については常時録画で古いものは上画きされていくので保存したい分については本体に差さっているmicroSDカードをパソコンを介してコピーする必要がありますし、さらには本体の電源の関係からかエンジンを止めて駐車中の録画については対応していません。

私のように自動的にLTEで通知されるドライブレコーダーでなくても良く、さらなる危険な様子を録画したいと思っている方は、前後の状況を録画できる2つのドライブレコーダーがセットになった製品や、本体のみでの長時間起動も可能なモデルなら、走行時のトラブルだけでなく駐車中のいたずらや当て逃げの証拠も押さえることができます。何を危険と感じるかということや、実際にどんな危機感を感じているかで求める製品は変わってくるということもあるわけです。

最初に紹介したようなどんなドライブレコーダーでも売れてしまうような状況では、なかなかそうした機能の差があることも店頭で説明を受けることも難しいと思いますので、個人的には少し落ち着いて在庫も安定供給になった時に使って安心なものを購入するのが個人的にはおすすめです。

そうは言っても、毎日自動車に乗るような場合、すぐにでも基本的な性能を持つドライブレコーダーが欲しいと思う場合もあるでしょう。しかしその場合もいきなりお金を掛けずにドライブレコーダーを設置する方法があります。車にスマートフォンを固定するフォルダーと、車のシガーソケットからUSB出力を得られるアダプタ、そしてスマホを繋ぐケーブルを揃えれば、今使っているスマホをドライブレコーダーの代わりにすることができます。

ただ、事故を記録するドライブレコーダーとしてスマホを転用するために一つ大事なのは、スマホ内に「加速度センサー」が付いているとアプリの種類によっては事故により大きな衝撃を受ける前後10秒間というような、事故の時だけその情報を記録するような機能を使えるようになります。車で走っている時に常に録画する目的だったり、手動で必要な時だけに録画する目的ならば加速度センサーが付いているスマホでなくても大丈夫です。求める用途とスマホの機能によってアプリの使える機能が変わってくることは押さえておきましょう。

また、大型の外付けバッテリーをスマホを外から見えないようにしてつなぎ(外から見えるとスマホそのものを車上荒らしに狙われる危険があります)、夜間の撮影は厳しいと思いますが行楽地での当て逃げやいたずら防止用に使わなくなったスマホを監視カメラのように利用する手もあります。新車に買い替えたばかりで少しの傷でも人に付けられたくないという方は、考えてもいい手段ではないかと思います。

夜間の盗難やいたずらに備えるためには、レコーダーは別に長時間録画できるので問題ないのですが、明かりのない夜間にいたずらする相手をしっかりと捉えられるような高性能の赤外線カメラを搭載するドライブレコーダーや、カメラを外付けしてそのカメラをドライブレコーダーとしても併用するような方法もあります。特に夜から未明にかけて自分の車にいたずらされて困っている方については、そうした機能があった方が、犯行の瞬間をばっちり捉えることもできると思いますので、小型カメラをモバイルバッテリーに繋いで車内に置き、外の様子を録画できるようなセットをすることでも対応は可能かと思います。暗所に強いとされるドライブレコーダーを購入しても、その写りが満足できるものかということはなかなかわかりずらいので、ネットで調べてきちんとした暗所での撮影のレビューのあるものを確認した上で考える方がいいでしょう。

そんなわけで、ドライブレコーダーを必要とするニーズには様々な場合があるので、少なくともその場の勢いだけで説明も聞かずに何のドライブレコーダーでもいいからと買うものではないと思います。話は元に戻ってしまうようですが、まずは手持ちのスマホをドライブレコーダーとして活用する方法を試してみて、それで足りなければ専用の製品という風に考えてもいいのではないかと個人的には思います。


いざという時のバックアップの大切さを思い知る

昨日は、果たして本日ブログ更新ができるかと正直思ってしまうほど切羽詰まっていました。というのも、人に頼まれてその方が使っているブログの内容を手直ししていたのですが、設定を変えてその結果を見ようとしたら今まで問題なくアクセスできていたページにアクセスできなくなってしまったのです。

その方のブログはこのブログと同じ「WordPress」というソフトを使って作っていたのですが、自分では全く意識することがなかった何かの作業で、致命的なミスがあったとしか考えられません。それまで設定してきた内容についてはきちんと変更を終えてサーバーにアップロードしたのに、なぜ表示されないのかわからずに生きた心地がしませんでした。

結果としてわかったのは、FTPを操作している中で、「.htaccess」という大変大事なファイルの更新日時が作業をしたその日になっており、何かの手違いでファイルの中味を更新したのか上書きしたことにより不具合が出てしまったようです。その事を発見した時には中味が変わっていないかきちんと確認はしたのですが、ちょっと見ただけではわからないところが違っていたのが、何が変わったのかもわからず、それが何なのかはすぐにはわかりませんでした。

そうなると、原因がわからない中で結果として元に戻さなければならないため、個人のブログでこちらの好意で設定変更を頼まれたとは言え、そのまま元に戻りませんでしたなんて終わりにしてしまっては、その方との間にも亀裂が入りかねません。しばらく不具合が出たままの画面を眺めながら一人で重苦しい時が流れたのですが、その時、ふとひらめいたのが、最初にブログを作る時に自分のブログと同じように設定していたブログ構築に関するファイルのバックアップをクラウドのDropBoxに自動的に送信してくれるWordPressのプラグインを有効化し、実際に週一ではありますがバックアップを取っていたことです。

早速、DropBoxの中でブログの内容をバックアップしてあるファイルをダウンロードし、中味を解凍してその中に自分が変えてしまう前の「.htaccess」ファイルを発見しました。そこで、祈るような気持ちで「.htaccess」ファイルを転送して改めてブログを呼び出してみたところ、無事に作業に入る前のようにブログと設定の画面に入ることができるようになりました。

その後、目的だった設定変更を終え、その知り合いの方にも有難がられるなど事無きを得たのですが、やはり、何を差し置いてもきちんとしたバックアップを取ってから作業するということが大事だということを今回ほど思い知ったことはありません。

もし、私のこのブログで同じことをしてしまったとしたら、今回は数時間の間ブログへのアクセスを遮断してしまったので、人によっては何らかの事情でブログを閉めてしまったと思う方も出てくる可能性もあります。今後ブログが大きくなればなるほど、システム上のトラブルで止まってしまう可能性というのは出てくる可能性があるということなので、少なくとも正常に動いていた過去にさかのぼる形で復帰することができるようなバックアップを複数の場所でしておくことが重要だと改めて感じました。

そこで、もう一つ無料で使えるバックアップできるプラグインを追加して、そちらでのバックアップ先はGoogle Driveの方にしました。これで自サイトのバックアップをDropboxとGoogle Driveの両方に持つことができたので、両方のクラウドが同時に駄目にならない限りは、なんとかこのブログも安泰というわけです。そういう風に考えれば今回のトラブルは結果オーライでしたが、それにしても大変でした。

最近はブログのデータに限らずテキストデータでも敢えて印刷せず、あくまでデジタルデータとして保管しているだけなので、クラウドに保存する場合でも、決して失いたくない複数のクラウドに分けて保存していますし、写真については私の場合はアマゾンのプライム会員になっていることから、無料で使える「Googleフォト」に保存するだけでなく、プライム会員になっていれば無制限に使えるアマゾンの「Primeフォト」にも同じものを同じように保存していたりします。もちろん、スマホやタブレット端末で撮った写真のアップロード先にも指定しているので、どちらかのサービスが中止になったりサーバーが壊れたような場合にも何とかなるようにしています。

また、写真以外のファイルについても複数のクラウドを使って大事なものは二重に保存するようにもしています。絶対に人にも見せたくないものがあればクラウドにも上げないと思いますが、物として存在するものを持つことで、いざという時には逃げる勢いが削がれるのではないかと思っているので、現状で手持ちのモバイル機器が全滅したとしても、自分が覚えているGoogleのIDとパスワードだけは忘れず、さらに手持ちの電話がなくなったとしても二段階認証に使っているSMSを受け取るための電話番号が使えるようになれば、何とか元の作業環境が回復できるような事を考えつつ、最大限必要な情報や書類を複数のクラウドに保存する事もこれから考えた方がいいだろうなということは思いました。

常日頃、何事もなくパソコンやスマホを使っていて、あまり感じないことではあるのですが、今回は自分のものではなく人のものを扱っている際中に問題を起こしかけたので(^^;)、身に染みました。皆さんも他人の不幸とばかり思わないで、ファイルのバックアップに関する意識をしっかりもって、何か問題が起こってもすぐに対応できるような用意をしておいて下さい。


景気高揚を実感させる雰囲気と自動車との関係

この文章を書いている週末に選挙が行なわれることもあってかそれほど話題に上がることもありませんが、選挙の終わった10月25日から東京モーターショーが開幕します。私自身は過去に一回だけ出掛けたことがあったのですが、未来の車がどんな風になるのかというコンセプトカーを見ると心が踊ったものの、当時はレジャー用途やそれこそ車中泊用というような車は皆無で、その点が寂しいところではあったのですが、それでもアジアの展示会では東京が一番規模も大きく、このまま今の生活も豊かになっていくのだろうなと漠然と思っていました。

ただ最近の状況については、日本国内のメーカーのリコールの多さや、エアバックのタカタの倒産、そして最近の神戸製鋼所の不正データ表示の問題など、未来への展望が失なわれつつあります。さらに英・仏や中国が電気自動車へのシフトの方向を打ち出したことで、デザインや機能よりも、いかに電気自動車を量産化するかという感じになっていくのだとしたら、車中泊派としては、いかにして車の電気を車中泊時に活用できるような車が出るのかという興味はあるものの、基本的にはハイエースクラスの車が中心になるのだろうなとしか思えないのが悲しいところです。

過去の日本の車というのは色々ありましたが、昔は他のお金を削ってでも10代20代の人たちが車を買っていた時代と比べて、メーカーの方も勢いがそれほど見えないのではないかと思います。今の日本の景気の良さというのは主にメーカーの海外での業績によるところが大きいと思いますが、やはり日本国内の内需が増えないと盛り上がらないでしょう。車でも単に燃費の数字だけを追求した車ではなく、乗って遊びに行くと楽しそうな車が出てきて、それ自身が新たな人々のライフスタイルとして受け入れられるようになれば、車だけでなくレジャー費用の支出や、新たなテクノロジーを持つ家電なども積極的に導入するような人も増えてくるのではないでしょうか。

先日たまたまYouTubeを見ていて、そんな時代を牽引するような「ホンダ・シティ」のコマーシャルに目が止まりました。実は旧ブログで、そのコマーシャルの製作に携わった椙山三太氏の訃報を聞いた後に書いたことがありました。これから書くことに関連がないこともないので、一応リンクを張っておきます。

http://syachu.cocolog-nifty.com/blog/2011/10/post-c0c2.html

上記リンクで書いたように、「ホンダ・シティ」の開発チームは当時の社長であった本田宗一郎氏の作ってきた伝統とは無縁の開発を若手社員を中心になされ、その新コンセプトを広く国内で伝えるため、コマーシャルにUKのミュージシャンMadnessを起用し、曲は井上大輔さんがコマーシャル用に作りました。

この曲は、実は当時はMadnessのアルバムに収録されたのは日本発売のものだけで、UKでは別のシングル曲のカップリングとして出ただけでした。そして、日本のテレビ映像から切リ抜いた曲の調子と、正式に楽曲として出した題名が「In The City」と比べると、「In The City」の方が明らかにキーが下がり、曲としての勢いが削がれたものになっていることに気付かれる方も多いでしょう。YouTubeにはあえてリンクは張りませんが、「ホンダ シティ」で検索を掛けると簡単に2つの曲を聴き比べることができると思います。

当然曲としての完成度は「In The City」の方が高いわけですが、特に明らかに何もないスタジオに車とモトコンポ(折りたたみ収納でシティのトランク部にジャストフィットで収納が可能な原付バイク)だけを持ち込んで撮影された最初のコマーシャルを見ると、相当の勢いというものを感じます。恐らく日本のディレクターサイドがこのような要望を出す中でああした形になったと思うのですが、当時あのコマーシャルを見た方も、とにかくすごく面白そうだと気分が高揚してきた方が多かったのではないかと思います。とりもなおさず、2つの曲調の違いというのが多少は気分的にうわずっていながらも当時の日本の楽しさ・面白さというものを象徴していたように思うのです。

今回の東京モーターショーのコンセプトモデルを見ている中で、スズキの軽トラをベースにしたコンセプトモデルである、女性が軽トラ市にすぐ使えるような外装を持っていて太陽電池を搭載したりして展開するとおしゃれなお店にも変身できるキャリイ軽トラいちコンセプト」はなかなか面白いと思いますが、あくまで車で仕事する事を前提にしていることで、もっと遊びへの機能については物足りなさも感じています。具体的にはホンダがシティで提唱したような、車自体が大人の秘密基地のような感じのものが出てきて欲しいと思っているのですが、これから自動車の開発が自動運転や電気自動車にシフトしていく中で、そのような車は出てくるのでしょうか。

東京モーターショーが開かれる頃には政治の陣営が新しくなり、景気を良くするための方策もこれから順次行なわれていくとは思うのですが、やはり内需拡大で多くの人にお金が回っていることを実感させてもらうためにも、今日本国内で生活している多くの人がワクワクするようなものがどんどん出て来てくれることを願っています。


スマホカーナビは使用前に設定内容の確認を

先日このブログに書かせていただいた、高速道路や自動車専用道路上に降りてしまうことの危険性についての話がありました。今回たまたま見た新聞に、走行中の車から降りてしまう危険ではなく、徒歩や自転車、原付などが高速道路や自動車専用道路に入ってしまう事故についてのニュースがありました。昨年度には何と3678件もあり、その割合は5割が歩行者で、原付が約3割、残りが自転車の2割だということです。5年前の統計よりも約4割も増えているという事が国土交通省により指摘されているのだそうですが、このニユースはそれだけではありません。

普通に考えて原付はともかく、歩いていたり自転車に乗っていたりして、わざわざそんな場所に迷い込むのかと思う方がほとんどだろうと思います。間違えて入り込むにしても、高速道路を逆走するような高齢者が中心だろうとも思えますが、その記事によると50才以上のケースが5年前と比べると約1.3倍増えていて、50才以下の場合を見ると、同じ5年前と比べると何と約2.2倍増えているとのことで、決して高齢者とは言えない人や若年層でもそこそこ高速道路や自動車専用道路に入ってしまうケースがあるのだとか。年代別で言うと一番多いのが何と20代で、多い順に70代・60代・10代・30代となっています。なぜ20代や10代が30代より多いのか、その大きな要因として記事で名差しされていたのが、「スマホのカーナビアプリ」だというのです。

記事の中では無料で提供されるカーナビアプリが主にやり玉に挙がっていましたが、これから説明する内容については、有料のカーナビアプリでも十分起こり得ることですので注意が必要です。記事では主に徒歩や自転車での利用に限定して書いてありましたが、普通にカーナビアプリを利用される場合、スマホの方で自動的に利用する交通手段を選んでくれるわけではありません。

グーグルアプリの場合、「車」「公共交通機関」「徒歩」の大きく三つに分かれていますが、車でのナビ結果というのは、特に設定をしない限り早く着くことを優先するので、近い所でも高速道路に乗るルートを案内してしまいます。歩行者や自転車が高速道路に進入してしまう理由の大きなものはそうした交通機関ごとの設定の間違いによるものが多いと思うのですが、記事では何と「徒歩」や「自転車」でのナビを選んでも通行が禁止されている高速道路に誘導された例があったといいます。記事ではこのような動作をするアプリが何なのかの記載はありませんでしたが、国土交通省では当該のナビアプリを出している業者には徒歩・自転車モードで高速道路に誤誘導しないように改善を求めたそうですが、この件については更に調べたところ、自分がよく利用している自動車専用道路でもよく誤誘導が起きているようです。

高速道路を使わないで一般道を走行する場合、ありがたいのが信号のないバイパスの存在です。私が住む静岡市から西へ行く場合、国道一号線の「藤枝バイパス」に入り、そこから「島田・金谷バイパス」「掛川バイパス」(この間は一般道でつながっているので歩行者・自転車の通行可能)「袋井バイパス」「磐田バイパス」と、元々有料の自動車専用道路であった所と無料であった区間が混在するバイパスを経由して静岡県内をほぼノンストップで現在は通行料金がかからず走ることができるのですが(償還期間が終了したため)、実は各バイパスについては自動車しか通行できない所と、原付でも入ることのできる区間があります。この辺は実に複雑で、現在は県道となっている国道のバイパスと並走している旧国道一号線にどのように入っていけばいいかということも、通り慣れていないと良くわからないというのが正直なところです。

私自身も125cc以下の二輪車通行禁止の看板は良く見るのですが、場所によってはツーリングの自転車や歩行者が入っているケースがあり、果たしてどこが歩行者・自転車の通行ができないのかという問いに対して即答できない状況であることは確かです。一部ネットの記載によると大井川を渡る「島田・金谷バイパス」は歩行者・自転者進入禁止なのにも関わらず、多くのスマホのナビアプリで徒歩ルートでナビをしていてもバイパス方面に誤誘導されるケースがかなりあるという話が出ていました。これはさすがに詳しく調べないでアプリに反映させてしまった業者に非があると思うので、このルートを含め、日本国内で徒歩・自転車でのナビを表示した場合に通行禁止区間を通らず、安全に走ることのできるルートを表示してくれるアプリであって欲しいと願わずにはいられません。

ただ、これはあくまでも例外的で複雑な区間であるので、先述のように徒歩や自転車なのに自動車用のナビを設定して使ったとしたら、道路を通る際に「一般道のみ」に設定していたとしてもバイパスのような自動車専用道を通るようにナビされてしまう可能性は高いと言えるでしょう。まずは、ナビ機能を使う前にきちんと設定することが大切であるということとともに、いくらナビが案内を出したとしてもその内容を過剰に信頼しないことも頭の中に入れておいた方がいいと思います。

車でカーナビアプリを使っている時に、もし徒歩ナビモードで起動してしまったら進入禁止の所も平気で通るようにナビをしてきますし、きちんと車用のナビにしていたとしても、自分の車ではかなり通りにくい細い道や山道を案内されてしまうケースもまだ多くあります。無料のナビだからしょうがないとも言えますが、不安を感じたらナビでなく自分の信じる安全そうな道を選んで進み、その都度ナビの進路計算をし直してもらい、大きな道を中心に進むことも大切です。

過去には大雨で高速道路も止まっている中、東海地方から関西に遊びに行こうとしていた人が、大変危険な鈴鹿峠越えの山道をナビの案内に従って進み大きな事故にあったという悲しいケースも有りました。最近のナビでもまだ周辺の天候情報と連動させて「案内不能」という結果を出すような機能はないと思います。単に「高速不使用」「一般道優先」として案内されたルートを辿って行けば問題なく目的地に着くかというと、当日の天候や道路状況によって変わってくるので、ナビだけでなく刻一刻と変わる道路情報も収集しながら進むようにしないと命の危険まで出てきます。

さらに、原付を含む排気量125cc以下のバイクに乗っている方については、一部の自動車専用道路と高速道路では通行そのものが禁止されていますので、旅行で遠距離を走るような場合に安易にスマホのカーナビアプリを使うと通行禁止の区間に入ってしまう可能性はかなり高くなってしまいます。基本は自分の目で125cc以下の二輪車通行禁止の交通標識を確認して進むのがいいと思います。どうしてもナビアプリが使いたいなら、自転車用に作られた設定で使うことを徹底するか、自転車専用のカーナビアプリを使うという手もあります。ただしこの場合も自動車専用道路の判定が危うい場合もあるかも知れませんので、目の前の標識を確認して、降りなければならない所をしっかり確認するようにしましょう。

毎日ずっとスマホを手元に置いている人は多いでしょうが、いくらスマホの扱いに慣れている人であっても、自動車と徒歩・自転車・原付の利用が混在している方は、ちょっとした拍子に違う設定でナビアプリを使ってしまうということは完全に起こらないとは言えません。だからこそ、スマホに一番慣れ親しんでいる20代にカーナビアプリを使って誤進入してしまうのだろうと思います。間違えてしまうことは仕方ない部分もあるわけですが、大事なのは悲惨な事故につながらないように、何らかの違和感をナビの画面と周辺の景色を見て感じた場合は、あらゆる可能性を疑ってみることではないでしょうか。そのためには、今お使いのカーナビアプリにはどんな機能があって、設定の変更によって何ができるのかということを身を持って試してみることが重要です。スマホはあくまで生活を便利にしてくれる「道具」に過ぎないのですから、そういった意識を持ってスマホと付き合ってみるのもいいのではないかと思います。


フィッシングメールを見抜く方法の一つは「あて先」にあり

このブログのメールフォームから送信できるメールを含め、全てのメールは別途設定したGmailのアドレスに転送したものを確認しています。Gmailの迷惑メール検知機能はかなり優秀で、これから紹介するメールというのは直接迷惑メールフォルダに入ってしまっているので日頃目にすることはありません。

しかし、時々は必要なメールが迷惑メールフォルダに入ってしまっているのではないかという危惧があるので迷惑メールに分類されたメールで必要なものはないか見ることがあるのですが、そんな確認作業をしていると、改めて最近のフィッシングメールというのは巧妙になってきたということを感じています。

先だってはオリコのクレジットで車を買ったような体のメールが来たのですが、さすがにこれは自分が車を買っていないので大企業名を騙ったメールだとわかったのですが、自分が実際に使っているサービスを模したメールが来ると、ちょっと不安になったりします。今回来たメールの題名は以下のようなものでした。

「【重要】カスタマセンターからのご案内【楽天カード株式会社】」

最近はそれほど楽天カードは使っていないのですが、何か連絡があったのかと思って内容を確認してみたのですが、ここではあえてその内容を紹介します。

(ここから引用)
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【重要】カスタマセンターからのご案内

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(ご注意:本メールにご返信頂くことはできません。)

 

平素は、楽天カードをご愛顧賜り誠にありがとうございます。

当社からの重要なご案内をお送りいたしますので、

下記内容をご確認いただきますよう、何卒お願い申し上げます。

 

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■ 振込先口座のご確認方法について

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下記から楽天e-NAVIにログインいただき、ご確認いただけます。

 

▼お客様への重要なお知らせ▼

詳しくはこちら(☆引用者注 この「こちら」の部分がリンクになっています)

 

なお、携帯電話からは本サイトをご覧いただけませんので、パソコン又はスマートフォンからお手続き願います。(※スマートフォンの一部ではご利用いただけません。)

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<お問い合わせ先>

楽天カード株式会社 カスタマセンター

電話番号:0570-041-☆☆☆(以下2つの電話番号を加工しています)

(一部ご利用いただけない場合は092-303-☆☆☆☆をご利用ください。)

営業時間:8:15-20:40

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※このメールの送信アドレスは送信専用となっておりますので、

本メールへのご返信はご遠慮いただきますようお願いいたします。

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発行元  楽天カード株式会社

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(引用ここまで)

まったくもってもっともらしいメールで、知らない人はリンク表示に従ってクリックしてしまいそうですが、この種のメールが来た場合、まずはリンク先ではなく問い合わせ先とされる電話番号を疑ってみます。

具体的にはこのメールにある二つの電話番号、「0570-041-☆☆☆」「092-303-☆☆☆☆」をそのままネット検索にかけてみます。このメールが本物なら、検索結果に「楽天カード カスタマーセンター」のページが引っかかるはずです。もちろん、このメールを送信した輩がそうした対応までされることを想定し、フィッシングサイトにこれらの番号が記載されたニセのサイト情報を記載したサイトまで用意しているかも知れません。

ちなみに、上記の番号は、公式サイトにあった電話番号と比較して「0570」「092」の最初だけ同じであったものの、それ以下の番号は全く違っていました。さらに、楽天カードは「カスタマーセンター」ではなく「コンタクトセンター」として自動音声でない問い合わせ先を用意しています。なお、メールには営業時間は「8:15-20:40」と書いてありますが、実際の営業時間は「9:30-17:30」と全く違います。もし電話でも架空請求の詐欺を行なっているとしたら、仕事をしている人でも掛けやすい時間に設定しているという感じです(一般の始業時間より少し早く、終了時間も遅いため)。

今回のメールはクレジットカードの利用に関してのメールだったので、カードの裏面にも小さい文字ではありますが連絡先の記載があります。不安に思った場合はまずはカード記載の連絡先に電話するのがセオリーだとまずは覚えておきましょう。

さらに、これは先に紹介したオリコのメールでも共通していたのですが、メールの宛先がどうなっているかという事を見ていると、内容云々ではなく根本的におかしい事に気付いたという事があります。もし、楽天カードに登録している以外のメールアドレスに届いたのなら論外ですが、それ以上にひどかったのは送信元こそ「楽天カード株式会社」となっているものの、送信先は私のアドレス一つではなく、「@」以降の文字列が同じである同一プロバイダのメールアドレス5ヶ所に同時送信していたのでした。

さすがに登録したメールアドレスの流出がニュースになる現在、こんな杜撰なメールを送っているのが本物の楽天カードだったら、すぐさま会社の不祥事として報道されるレベルの話であり、偽メールであると確信するに至りました。

早速、グーグルには「フィッシングメールとして報告」をしましたが、他にこうしたメールを受け取った方がいた場合には積極的に報告をすることで、更にGmailのフィルタが強固なものになりますので、単に消去するのではなくきちんと報告することをお願いするとともに、適切な対応を行なうことを心掛けて下さい。

これは詐欺まがいの郵便物を受け取った時と同じように、企業や役所を騙った内容のものにリアクションする場合、決して受け取ったものに書かれている連絡先にアクセスしたり電話したりする前に、まずは自分で調べた問い合わせ先に連絡してそもそもそんな郵便物やメールを送ったのかを確認するようにしましょう。騙される方の大半は、つい先に送られてきた連絡先に電話して何らかのお金を払ってしまった後で正式な連絡先に連絡を取って騙された事がわかることが多いのです。

今後もさらに巧妙に本物のメールであることを模したフィッシングメールがやってくる可能性はありますが、既に代替可能な連絡方法としてLINEに移行するような事も試しつつ、悪質なメール送信業者にひっかからないようにこちらも考えていきたいと思っています。参考になりましたら幸いです。


生命を守るための情報を入手するために必要なこと

先日車の中でラジオを聞いていたところ、広島の原爆投下に関するラジオドラマを放送していたのを聞きました。こういう話をすると、原爆の悲惨さと戦争への憎しみというテーマのゴリ押しに終始しているのではないかというような感想を持つ方もいるかも知れませんが、実際に原爆の直撃を受けた中で生き残った方の体験談を基に構成された番組は、現代に生きる私達にとっても有益な情報が含まれていることがあるので意外と侮れません。

というのも、番組の内容を聞いていてちょっとした知識のあるなしで生死が分かれる状況というものが普通に存在することを改めて感じたのでした。主人公で当時13才の女の子がとある橋のたもとで被爆したのですが、同じように橋の近くにいて原子爆弾にやられた人々はひどい火傷を負ったということから、我れ先にと水で体を冷やそうと川に向かって殺到したのだそう。その女の子は、その川は小さい頃遊んでいたことで知っている大切な情報がありました。この川は時間によって潮の満ち引きにより大人でも背が立たないほどの水量になるというのです。

女の子は川に向かって進む多くの人達に、大声で川には入るなと叫んだそうですが、原爆投下直後でパニックになっていたり、とにかく体を冷やしたいという多くの人の流れに乗ることによって反対方向に引き返す人はほとんどなく、その女の子が成長し、被爆の体験を多くの人に伝える語り部となっても、その後に起こった悲惨な光景を忘れることができないということでした。

これと同じような状況というのは、戦争でない場合でもしばしば起こっています。東日本大震災よりかなり前に東北地方を襲った1960年のチリ大地震による津波が来る前に、東北のある地方では一時的に引き潮になったことで海岸で貝類が面白いように獲れたことから多くの人達が貝を拾いに集まり、結果的に避難が遅れて多くの犠牲者が出ました。また前年の1959年に日本に上陸した伊勢湾台風についても、大きな台風ではあったにしても、停電によりテレビ・ラジオが使えなかった事により警戒情報や避難勧告を出しても多くの人に届かなかったり、実際に大きな被害があった場所に住む人たちに、事前にこの地域で大雨が降ったり台風がやってきたら高潮にやられるというような危険の周知徹底ができていなかったことが被害を広げたのではないかと言われています。

さすがにテレビ・ラジオだけでなくインターネットでも情報収集するためのツールが多くある現代ならこのような情報が入らなかったり無知による人的被害は起こらないのではないかと思われるかも知れませんが、情報伝達ツールが発達した現代の災害ではtwitterによるデマのツイートによって多くの人がそのニセ情報に踊らされて、最近でも熊本地震の時にはライオンが動物園から逃げ出したというフェイクニュースを信じていた方も少なくなかったのではないかと思われます。これから起こるであろう災害で直接的には被害を受けなくても、その後の情報のやり取りによっては直接の自然災害によるものではなく、誤った情報を受けた人間が起こした行動で命まで危険になる状況というのは当然考えられますので、単なる情報収集だけではなく情報の取捨選択をどうするのかという点についても考えておく必要があるでしょう。

最初に紹介した広島の女の子の場合は、自身が身を持って感じていた経験からの情報であるので十分信頼性に足る情報であるものの、小さな子供の言う事だと受け流した大人が多かったことが悔やまれます。非常の時にはパニックになっている大人よりも冷静な子供や学生の方が正しい判断のできる状況もあるかも知れませんし、とにかく自分で納得できるだけの情報を元にして、あくまで自分で考えた上で動きたいものです。

そんな中、ちょっと気になる話が起こったのが先日に沖縄本島の東にある東村に不時着した米軍の大型ヘリの墜落炎上に関するニュースの中で報道された情報です。米軍のヘリのプロペラの中には、羽が破損したことを乗務員にいち早く知らせる装置として、昔のヘリコプターを中心に一本一本の羽の中にストロンチウム90という放射性物質が仕込まれているのだそうです。実際にプロペラが破損した場合、常時測定している装置の中の放射線量が変わることで異変を乗務員に知らせることになっているのだそうです。

今回墜落した大型へりにその装置が付いているかどうかはわかりませんが、過去に沖縄国際大学の校舎に墜落したヘリコプターにはこの装置が使われており、実際にいくらかの放射能が大気中にばらまかれたのだそうです。沖縄国際大学の事故の時にはやってきた米軍関係者がとにかく現場にいた日本人を警察官を含め追い出した映像をそのインパクトの強さから覚えているのですが、今から考えると近くにいる人が被爆する恐れがあるので追い出していたのだとようやく理解したのですが、残念ながらその時には放射能云々という話は私が見たり聞いたりしたニュースの中にはありませんでした。こうした事実を知ったのは、それこそ今回の東村での墜落事故の報道の中であって、かなりの長い間事実誤認をしていたわけです。

今回、新たな情報を得たことにより考えることは、米軍ヘリの演習場の近くで生活をしていたり、観光しているような場合にそうした事故に遭遇したら、決して近くに行かない方がいいですし、家族や知り合いと一緒だったら決して近くには行かせないように促すということです。実際にヘリコプターの墜落に遭遇した際の行為は、風向きの状況もあるかも知れませんが、最悪の場合には煙と一緒に飛散してきた放射線を口や鼻からまともに吸い込んでしまい内部被爆して、重い後遺症に苦しむ事になってしまうかも知れません。まずはその場から離れる事がいいと思いますが、ある程度の安心が確保されたと思って遠巻きに見ているだけでも安いマスクだけでも用意していつでも使えるようにしておくことぐらいはやっておいた方がいいのかも知れないと思うほどです。何しろ実際の事故直後でも個別の案件について直後には詳しく報道されることがなく、重要で極めて大切な真実が後出しで出てくるような状況なだけに、事故のニュースなどを見ていても、なかなか公に情報公開されないものに対しては、特に神経質に情報収集をして危いものには近づかない方向に進むのがいいだろうと思います。

このように、過去に報道されている事実があったとしても、受け取る側が見逃すなどして大事な情報を入手しないままその危険に遭遇するような事は避けたいので、今後も気を付けて日常生活や旅行で出掛ける際の危険について、日常的に手に入る情報を見逃さないように追って行きたいと思っています。


シャープ ドコモSH-01J その15 定期的なアプリのバージョンチェックを

SH-01Jに限らず、OSにAndroidを使っているガラホ全般について言えるのですが、動作の安定性を保ちガラケーと同じように利用することができるようにするためか、公式に利用できるアプリはLINEやおサイフケータイに入っているアプリなど限られたアプリしか使えないようになっています。

ただ、多くの方はできればスマホに入っている便利なアプリも使ってみたいと思い、直接アプリをインストールしていると思います。私自身も例外ではなくメーカー推奨外の使い方として様々なアプリをインストールしていますが、使い方に慣れてくるうちに、改めて考えたのが、そうして入れたアプリの管理をどうするかということがあります。

普通のスマホの場合、Google Playからインストールしているので、悪意を持ったウィルス入りのアプリの導入を避けることができたり、アプリの新しいバージョンがあれば通知してくれ、設定によっては自動的にアップデートさせるようにもできます。

それに対して、ガラホに入れた各々のアプリについては、LINEのような限られたアプリを除き、新しいバージョンがあっても通知や自動アップデートしてくれる機能はありません。これは不便なようでもありますが、特に自動的にアプリをバージョンアップする設定にしていた方の場合、今まで便利に使っていた機能がバージョンアップによって使えなくなってしまったり、使えるものの使いにくくなってしまったりすることがあるので、人によっては手動でアプリを入れ替える方が好都合だと思う方もいるでしょう。

また、アプリバージョンアップによってファイル自体の容量が増大してストレージを圧迫したり、Androidの特定のバージョン以上でないとうまく動かなくなったりする場合もあるので、基本的にアプリの入れ替えが手動ということのメリットディメリットを理解した上で使われるのがいいだろうと思います。

セキュリティ関連のバージョンアップの場合、どうしても以前のバージョンにこだわりがあるのでなければ、すぐにバージョンアップするのが望ましいと思います。ただ、機能についてのバージョンアップにそれほど魅力を感じない(ガラホだと使えない機能があったりするので)という事であれば、そのままのバージョンで使ってもいいでしょう。アプリの中には起動した時にバージョンが最新でないとアラート表示が出て、スマホを使っている場合はその画面から最新バージョンのインストールに進めるものもありますが、その機能もガラホでは使えませんので、そうした表示が気になる場合もアプリの更新を考えてもいいでしょう。

個人的におすすめなアプリ管理の方法は、ガラホに入っているアプリが全て入っているスマホをセットで持ち、「Esファイルエクスプローラー」というアプリを使ってアプリの転送およびインストールを管理することです。バージョンの違いをチェックし、バージョンアップしたいアプリをまとめて選択して送信するとアプリファイルが転送され、SH-01Jから手動でファイルをインストールすることができるようになります。そうすれば、ガラホで使っているアプリの最新版をいちいち探す手間がなく、常に最新のアプリが入っているスマホからアプリを選んでバージョンアップできます。

ただ、スマホとガラホに入っている同じアプリのバージョンについてはお互いに設定画面を開いて個別にバージョン確認をする必要が出てきます。少なくともガラホ側に入っているアプリについては、スマホでもパソコンでもいいのですが、テキストファイルなどでガラホに導入しているアプリの一覧をそのバージョンとともに記録したデータを作っておくと、現状でのスマホに入っているアプリの最新バージョンとガラホでのバージョンの違いをいつでも確認できます。

後は、Google Playのアプリページにある更新遍歴の内容を確認しつつ、セキュリティ関連で特定のアプリのバージョンアップがされることがないかどうかを確認するようにしましょう。

改めて、スマホと比べると不自由なガラホのアプリの管理について見ていきましたが、こまめにアプリのバージョンチェックなどをしておくと、入れたものの全く使う場面のないアプリについてもわかってくるのではないかと思います。多くのアプリを入れ込んで行くと全体の動作に影響する可能性も出てきますので、まめに管理しながら、改めてガラホに入れておく自分なりのアプリを発見するようにするのも大事ではないかと思います。使い慣れた方であればなおのこと、定期的なアプリのバージョンチェックをお忘れなく。

※ドコモのガラホ「SH-01J」について書かせていただいた記事をまとめさせていただきました。興味がある方はどうぞリンク先の記事もご参照下さい。

その1 通話専用でも安く本体を買うには?
その2 オンラインショップで購入後開通手続き
その3 F-05Gとの二台持ちにしたわけ
その4 どのSIMを入れて使うか
その5 まずは「ベル打ち」の設定を行なう
その6 モバイルルーターとはBluetoothテザリングで
その7 基本的な使い勝手
その8 入れておくと便利なアプリ
その9 一通り使ってみての感想
その10 本体にnanacoをセットする
その11 あえて通話専用SIMを入れる使い方
その12 ソフトウェア更新でテザリング可?
その13 アップデート試用結果も上々
その14 単体使用およびテザリングの使い勝手
その15 定期的なアプリのバージョンチェックを


アルミ製材部品関連のリコールがあるかチェックしよう

車を毎日の足として利用し、さらに旅行や災害時のシェルター的にも使える自動車はあえて言うまでもなく多くの人の生活に必要不可決なものであり、特に日本が誇る工業製品として「日本車こそが最高だ」と思っている方も少なくないと思われます。私自身も基本的にはそうした考えで日本車に乗っています。

過去に一部のメーカーが車の燃費表示を改ざんしたという事がニュースになった時も、個人的にはカタログ値の数字を高くしても、実質的な燃費からするとそうは変わらないこともあり、具体的にカタログ上燃費が良いように見せかけたメーカーに対してもそこまで憤ることはありませんでした。あくまで税金を安くするための小手先の競争の結果であって、すぐに新車を買う場合以外には関係ないと思っていたのですが、そうした「ちょっとぐらいならいいだろう」という意識自体に問題があるのではないかと最近思うようになりました。

というのも、自動車メーカーは部品を作って組み立てはするものの、全てを0から作っているのではなく、多くの企業と連携して素材集めから始めて最終的に自動車という製品を完成させています。今回出てきた問題というのは、車にとってはその土台となる車を作る材料のひとつ、アルミ製材を提供していた神戸製鋼所が強度や寸法というデータの不正改ざんを行なっていたというものです。こういう事をされては、いくら自動車メーカーがいい車を作ろうと努力しても、部品を作る材料そのものに欠陥がある可能性もあるわけですから、出来上がった製品の耐久性や衝撃対応の面において自動車メーカーが目指す性能が発揮できないという問題が出てくるかも知れません。

私も全ての報道を読んだわけではないのですが、自動車メーカーではトヨタとホンダ、三菱自動車、日産、スバル、マツダという国内メーカーの多くが神戸製鋼所のアルミ製材を使っていたことが明らかになっているので、もしかしたら私の乗っているホンダ・フィットでも使われているのか? もしかしたら長年乗っているので急に部品が壊れたりしないのか? と疑心暗鬼になってしまいます。

もしこの事が原因で過去に事故が起きた際、本来ならば壊れないはずのものが壊れたりしていたとしたら大きな責任問題になります。もちろん、全てを完璧になんてことを要求することは難しいとは思いますが、メーカーのセールスが技術部門のデータを信じて顧客にその性能を誇るようなセールストークをして売っていたとしたなら、神戸製鋼所はそうした人たちに対しても謝らなくてはならないでしょう。

工業製品を作るというのはあらゆる状況を想定して安全対策を行ないますが、直接的に部品の強度を調べることはできても、実際に昔に車を購入したユーザーの車が経年により劣化していくところまではテストはできません。それこそ、データから類推する部分も出てくると思うので、こうしたデータ改ざんを暗黙の了解で行なってきた罪は重いと言えます。今後は企業内部での不正の構造だけでなく、業界ぐるみの不正や政府の関与がなかったかというところまで徹底的に調査して、二度と同じ事が起こらないようにしてもらいたいものです。

今後、エンドユーザーがどうすればいいかということを考えると、今自分の乗っている車に神戸製鋼が作りデータの不正な改ざんがされたアルミ製材が使われているかどうかを知ることが大事です。とりあえず使われていなければいいのですが、使われていた場合、メーカーはリコールまでして部品を換えるのか、安全や強度には問題なしとしてそのままにするのか、さらにメーカーによって対応の違いが出てくるのかというところも注目です。

今のところホンダの公式ページにはこの問題についてのお知らせなどはありませんが、どちらにしても会社のスタンスについては発表されていくと思います。現在作られている車に問題のアルミ製材が使われていた場合にはその対応が最優先されると思いますので、実際にリコール対応を決めたとしてもすぐにできるものではないでしょうが、恐らく現状でディーラーに行って聞いたとしてもホームページ発表くらいの情報しか出てこないと思いますし、何よりも自動車メーカー各社が神戸製鋼所との話しをどう付けるかによっても対応が変わってくる可能性があります。すぐに各自動車の対応が動くということはないと思いますが、今後の情報については追っていくつもりですので、具体的なメーカーの対応があれば改めてここで紹介したいと思います。


高速道路上で車道に降りるのはどれほど危険か

先日このブログでも紹介した東名高速下りで、故意に進路を遮って後方のワゴン車を停車させ、あろうことか自ら車道に降りて後ろの車に因縁を付けている際中に後ろから来たトラックに追突された死亡事故について、直接事故を起こさなかった前方にいた乗用者の運転手が逮捕されました。報道されてからあまりにも早い逮捕で、そちらの方にもびっくりしたのですが、それだけ大きな関心を世間では集めていたということになるのでしょう。

このニュースが大きく報道されることになって、高速・一般道に限らずたまたま鉢合わせした運転者同士がいざこざになった時、あまりに理不尽な行為をすれば逮捕されて刑務所行きもありうるという事を多くの人に知らせてくれました。今後は駐車スペースでのいざこざがあったりしてもその続きを道路上に持ち越す事は止めて欲しいですし、高速道路の車道上で車を停めて降りる事の危険性を多くの人に感じてもらえればいいと思っています。ただ、ニュースを見ない人もいるでしょうし、見ても自分と関係ないと思っている人も少なからずいそうで、なかなかすぐに状況が変わるとも思えません。ということで、車を使って旅をしていて、あおられたり嫌がらせを受けたりした場合にどうすればいいのかという点についてここでは考えてみます。

まず、長距離を車で移動する場合、今回の高速道路上の事故の悲惨さを見た場合、高速を走るよりも一般道を走った方が危険が少ないのではないかと思う方もいるかも知れません。ただ、今回の東名下りの事故のように、時間はかかるにしても当時者の車だけではなく事故が起こった時に現場を通り抜けていたり、反対方向からすれ違っていた車があった場合、NシステムやETCを利用して高速道路を通過した記録が残っているので、そうした記録を解析した上で目撃情報やドライブレコーダーの映像を出し、逮捕まで至ったことが想像されます。このような対応は高速道路だからできる事でもあります。

また一般道を逃げた場合、大通りから一本も二本も細い道に追い詰められて停止させられると、人気もなく通報するにもどこだかわからないということで、相手のなすがままになってしまう危険もあります。さらに通報したとしても一般道の方が逃げる道は無限にあるので、はっきりとした証拠を押さえていなければそのまま逃げられてしまう可能性も高いです。そのような状況を避けるためには、一般道よりも高速道を使うようにした方が通報もしやすいですし、相手の逃げ道もつぶせる点で有利です。しかし、その中で気を付けたいのが、高速道路上で停止することによる危険です。

もし明らかに集団暴走している車に囲まれてしまったような場合は、身動きが取れない状況で高速道上で停まってしまう可能性がありますが、その場合でも今回のような追い越し車線ではなく、主に走行車線を走り、逃げる場合も右には行かず左側に避けるような形で路肩のガードレール寄りに進み、進めるなら出口や休憩施設などの高速道路会社の職員のいるところで停まるようにします。ただ、それが無理でどうしようもなければ路肩のできるだけ左側で停まりましょう。その際、同乗者も含め決してシートベルトは外さないで全てのドアのロックもそのままにしておきましょう。

走行中の車に追突されて一番恐いのは、その衝撃で車外に放り出される事による二次災害です。今回の事故でも車の中にとどまっていたお子さん二人は命が助かりました。そして余裕があれば距離表示のキロポストの数字を覚えておき、車内から110番して位置情報を伝え、とにかく車の中で救援を待ちましょう。電話をそのままつないでおけば、その内容は録音されていますので、実際に暴力を受けた場合、後々の証拠にもなります。

相手の車が一台で尋常ではない感じで煽られ続けてしまった場合は、同じように左側の走行車線をゆっくり進みとりあえず110番してそのまま止まる事なく走り続けるようにした方がいいでしょう。警察が対応してくれることになれば、その指示に従って走行するようにしましょう。

今回の事故がどうしても高速道路上で止まらないといけなかったのかどうかはわかりませんが、そういった事を考えると、多少無理をしても止まらないで走り続けることが安全を確保することにつながることはわかるでしょう。場合によってはゆっくり走ることによって同じ速度で走り続けられなくなってそのままいなくなってくれるかも知れないので、高速道路の最低速度についての知識も持っておいた方がいいでしょう。

高速道路上で最低速度の表示がある場合はその速度まで落としても違反にはなりませんし、何の標識もない場合は基本的には50km/hが最低速度です。もし登坂車線がある道なら、この車線は大型トレーラーが必死になって坂をノロノロ登っていく車線なので、さらに速度を落としても違反にはなりません。もし登坂車線をノロノロ走っている状態で真後ろをぴったり付いて来る車があったとしても慌てずにスピードをキープして警察の指示を仰ぎましょう。相手が付いてくる時間が長ければ長いほど、警察車両が現場に来てくれる可能性が高まります。

なお、高速道路の車道に停まってしまう事の危険については、政府広報オンラインのページに詳しい記載があります。一度しっかり読んでおくことをおすすめしておきます。

http://www.gov-online.go.jp/useful/article/201307/5.html

実際問題、高速道路上で故障した場合にはどうしても車道で停まらなければならないわけで、その場合は上記の内容の通り、車道に立つのではなくガードレールの外の道路外に出て周辺の状況を見ながら救援を待つことが良いとされています。私自身高速道路を走っている時、まれにではありますが高速道路の路肩に車が停まっているのを見る場合がありますが、走行車線にまで人が出て来ない限りはそんなに危なくないのではとも思えます。しかし、実際に高速道路上で起こった事故では、救援に来たJAFの職員が巻き込まれた死亡事故もあるということで、決して高速道路に止まることを甘く考えてはいけません。

現在のJAFが高速道路に停まった状態で救援に行く場合、一台で来るのではなく2台でやってきます。一台目が救援作業を行ない、二台目は後方から車が来る場合に危険を作業している人に知らせるための警戒のみを行なう役割を担っているのみです。ということは、それだけ高速道路で作業することには大変な危険を伴うということで、素人が救援になかなか来ないからとスペアタイアの交換くらいならという事でも決してやってはいけない事だということは少なくとも知っておいていただきたいです。

さらに、もし路肩に緊急避難的に車を停めたような場合でも、その車道で渋滞が起こった時には別の危険も生じます。渋滞した時に必ずいるのが空いている路肩に入って渋滞する車を抜かしていく車です。もし路肩上に故障車が停まっているだけでなく、人が路肩に降りて作業をしていたら、路肩を抜けようとした車の行き先はどこにもなく、そのまま突っ込まれる可能性は高くなります。かなり頻繁に車の往来がある高速道路ですが本当にちょっとした事で(先頭の車が少しスピードを落としただけでも)渋滞になってしまう可能性がありますので、何とか走れるならできるだけ出口でも休憩施設でも、バス停まででも走り、安全が確保できる所でないと停まらないように考えることも必要かなとも思います。