スマホカーナビは使用前に設定内容の確認を

先日このブログに書かせていただいた、高速道路や自動車専用道路上に降りてしまうことの危険性についての話がありました。今回たまたま見た新聞に、走行中の車から降りてしまう危険ではなく、徒歩や自転車、原付などが高速道路や自動車専用道路に入ってしまう事故についてのニュースがありました。昨年度には何と3678件もあり、その割合は5割が歩行者で、原付が約3割、残りが自転車の2割だということです。5年前の統計よりも約4割も増えているという事が国土交通省により指摘されているのだそうですが、このニユースはそれだけではありません。

普通に考えて原付はともかく、歩いていたり自転車に乗っていたりして、わざわざそんな場所に迷い込むのかと思う方がほとんどだろうと思います。間違えて入り込むにしても、高速道路を逆走するような高齢者が中心だろうとも思えますが、その記事によると50才以上のケースが5年前と比べると約1.3倍増えていて、50才以下の場合を見ると、同じ5年前と比べると何と約2.2倍増えているとのことで、決して高齢者とは言えない人や若年層でもそこそこ高速道路や自動車専用道路に入ってしまうケースがあるのだとか。年代別で言うと一番多いのが何と20代で、多い順に70代・60代・10代・30代となっています。なぜ20代や10代が30代より多いのか、その大きな要因として記事で名差しされていたのが、「スマホのカーナビアプリ」だというのです。

記事の中では無料で提供されるカーナビアプリが主にやり玉に挙がっていましたが、これから説明する内容については、有料のカーナビアプリでも十分起こり得ることですので注意が必要です。記事では主に徒歩や自転車での利用に限定して書いてありましたが、普通にカーナビアプリを利用される場合、スマホの方で自動的に利用する交通手段を選んでくれるわけではありません。

グーグルアプリの場合、「車」「公共交通機関」「徒歩」の大きく三つに分かれていますが、車でのナビ結果というのは、特に設定をしない限り早く着くことを優先するので、近い所でも高速道路に乗るルートを案内してしまいます。歩行者や自転車が高速道路に進入してしまう理由の大きなものはそうした交通機関ごとの設定の間違いによるものが多いと思うのですが、記事では何と「徒歩」や「自転車」でのナビを選んでも通行が禁止されている高速道路に誘導された例があったといいます。記事ではこのような動作をするアプリが何なのかの記載はありませんでしたが、国土交通省では当該のナビアプリを出している業者には徒歩・自転車モードで高速道路に誤誘導しないように改善を求めたそうですが、この件については更に調べたところ、自分がよく利用している自動車専用道路でもよく誤誘導が起きているようです。

高速道路を使わないで一般道を走行する場合、ありがたいのが信号のないバイパスの存在です。私が住む静岡市から西へ行く場合、国道一号線の「藤枝バイパス」に入り、そこから「島田・金谷バイパス」「掛川バイパス」(この間は一般道でつながっているので歩行者・自転車の通行可能)「袋井バイパス」「磐田バイパス」と、元々有料の自動車専用道路であった所と無料であった区間が混在するバイパスを経由して静岡県内をほぼノンストップで現在は通行料金がかからず走ることができるのですが(償還期間が終了したため)、実は各バイパスについては自動車しか通行できない所と、原付でも入ることのできる区間があります。この辺は実に複雑で、現在は県道となっている国道のバイパスと並走している旧国道一号線にどのように入っていけばいいかということも、通り慣れていないと良くわからないというのが正直なところです。

私自身も125cc以下の二輪車通行禁止の看板は良く見るのですが、場所によってはツーリングの自転車や歩行者が入っているケースがあり、果たしてどこが歩行者・自転車の通行ができないのかという問いに対して即答できない状況であることは確かです。一部ネットの記載によると大井川を渡る「島田・金谷バイパス」は歩行者・自転者進入禁止なのにも関わらず、多くのスマホのナビアプリで徒歩ルートでナビをしていてもバイパス方面に誤誘導されるケースがかなりあるという話が出ていました。これはさすがに詳しく調べないでアプリに反映させてしまった業者に非があると思うので、このルートを含め、日本国内で徒歩・自転車でのナビを表示した場合に通行禁止区間を通らず、安全に走ることのできるルートを表示してくれるアプリであって欲しいと願わずにはいられません。

ただ、これはあくまでも例外的で複雑な区間であるので、先述のように徒歩や自転車なのに自動車用のナビを設定して使ったとしたら、道路を通る際に「一般道のみ」に設定していたとしてもバイパスのような自動車専用道を通るようにナビされてしまう可能性は高いと言えるでしょう。まずは、ナビ機能を使う前にきちんと設定することが大切であるということとともに、いくらナビが案内を出したとしてもその内容を過剰に信頼しないことも頭の中に入れておいた方がいいと思います。

車でカーナビアプリを使っている時に、もし徒歩ナビモードで起動してしまったら進入禁止の所も平気で通るようにナビをしてきますし、きちんと車用のナビにしていたとしても、自分の車ではかなり通りにくい細い道や山道を案内されてしまうケースもまだ多くあります。無料のナビだからしょうがないとも言えますが、不安を感じたらナビでなく自分の信じる安全そうな道を選んで進み、その都度ナビの進路計算をし直してもらい、大きな道を中心に進むことも大切です。

過去には大雨で高速道路も止まっている中、東海地方から関西に遊びに行こうとしていた人が、大変危険な鈴鹿峠越えの山道をナビの案内に従って進み大きな事故にあったという悲しいケースも有りました。最近のナビでもまだ周辺の天候情報と連動させて「案内不能」という結果を出すような機能はないと思います。単に「高速不使用」「一般道優先」として案内されたルートを辿って行けば問題なく目的地に着くかというと、当日の天候や道路状況によって変わってくるので、ナビだけでなく刻一刻と変わる道路情報も収集しながら進むようにしないと命の危険まで出てきます。

さらに、原付を含む排気量125cc以下のバイクに乗っている方については、一部の自動車専用道路と高速道路では通行そのものが禁止されていますので、旅行で遠距離を走るような場合に安易にスマホのカーナビアプリを使うと通行禁止の区間に入ってしまう可能性はかなり高くなってしまいます。基本は自分の目で125cc以下の二輪車通行禁止の交通標識を確認して進むのがいいと思います。どうしてもナビアプリが使いたいなら、自転車用に作られた設定で使うことを徹底するか、自転車専用のカーナビアプリを使うという手もあります。ただしこの場合も自動車専用道路の判定が危うい場合もあるかも知れませんので、目の前の標識を確認して、降りなければならない所をしっかり確認するようにしましょう。

毎日ずっとスマホを手元に置いている人は多いでしょうが、いくらスマホの扱いに慣れている人であっても、自動車と徒歩・自転車・原付の利用が混在している方は、ちょっとした拍子に違う設定でナビアプリを使ってしまうということは完全に起こらないとは言えません。だからこそ、スマホに一番慣れ親しんでいる20代にカーナビアプリを使って誤進入してしまうのだろうと思います。間違えてしまうことは仕方ない部分もあるわけですが、大事なのは悲惨な事故につながらないように、何らかの違和感をナビの画面と周辺の景色を見て感じた場合は、あらゆる可能性を疑ってみることではないでしょうか。そのためには、今お使いのカーナビアプリにはどんな機能があって、設定の変更によって何ができるのかということを身を持って試してみることが重要です。スマホはあくまで生活を便利にしてくれる「道具」に過ぎないのですから、そういった意識を持ってスマホと付き合ってみるのもいいのではないかと思います。


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