月別アーカイブ: 2016年12月

「プレミアムフライデー」2017年2月から実施されると?

月末の金曜日、可能ならば午後3時で仕事を終わらせることで金曜の夕方から休む社会を作ろうと、政府主導で「プレミアムフライデー」構想が実施される運びになったとのニュースがありました。恐らく2017年2月24日に第一回のプレミアムフライデーの実施がなされ、午後3時で業務が終了する企業が出てくるだろうと思います。

果たしてこんな風に早く仕事を終わられることができるのかという疑問が湧くとは思いますが、昔は土曜日でも半日は働いていたところが一日休みになったように、月一回だけの限定なら大手企業を中心に普通にやっていくことも不可能ではないように思います。政府や経団連ではこうした仕事から離れる時間を増やすことで消費の増加をという目論見もあるようですが、お金を使わずに過ごす時間というのも工夫仕第で作ることができますし、プレミアムフライデーが実施されたら、その時間をどのように有効に使うかということは利用する側でも考えておくことが必要だと思います。

このプレミアムフライデー実施により伸びが期待されるのが旅行業界だという報道が一部あります。普通なら金曜日の深夜から土曜日の朝にかけて出発していたのが、うまくいけば月に一回金曜日の夕方に出発できる環境が整ったということにより、より遠くへ行くもよし、飛行機を使えばその日の夕食を旅行先で食べるような日程を組めるようになることで、行動計画も立てやすくなりました。これは、車中泊の旅についても同様の事が言えるでしょう。

今までは家族旅行でも仕事をやっているお父さんお母さんが帰ってきて仕度をしてということになると出発時間がどうしても遅くなりがちでしたが、もしプレミアムフライデーに早く帰って来られるなら、子供の帰ってくるのを待ってすぐ出発することもできるようになるでしょう。全ての日程で車中泊をするのではなしに、金曜日にどこかで夕食を取りつつできるだけ遠くまで行き金曜日に車中泊し、土曜日は早朝から遊べる施設に行くような日程にし、一日遊んだところで土曜日は家族で楽しめる宿に宿泊して日曜日にはゆっくりと帰るというような形なら、一人お父さんが運転するような事でも無理をせずに全ての行程を終えられるのではないでしょうか。

一人で体力に自信のある人が出掛けられるなら、かなり遠くまで出掛けられると思うのですが、スタートが早くなる分、高速道路を利用する場合には金曜日の23時59分までに高速道路を出てしまうとETCの休日割引が使えなくなってしまうので注意が必要です。逆に言うと、夕方から深夜まで高速道路に乗り続けるような遠方へ行くか、途中のサービスエリアなどで仮眠を取るような日程でないと、せっかくのプレミアムフライデーのメリットを金銭的に受けられない事にもなるでしょう。

逆に言うと、多くの人をプレミアムフライデーで旅に行ってもらい、多くのお金を落とさせたいと考えている方がいるのなら、高速道路のサービスエリア駐車場の中で自家用車が仮眠を取ることを認める方向で施設を整備していただいた方が、金曜から土曜にかけて車で遠方へ出掛けようと思う人が増えるのでサービスエリアの売リ上増にも繋がるし、高速を降りた場所にある観光地にも人が多く訪れて活性化する可能性も出てくると思います。

また、こうした事に全く関係ないような自営業者についても、このような試みは有難いところもあると思われます。というのも、周りが誰も休んでいないのに自分だけ遊びに行くことに躊躇する人も少なくないと思うので、普通に社会の中でプレミアムフライデーが実施されるようになれば、その日には早く店を閉めてもいいかなと思って休みにして出掛ける人も出てくるのではないかと思います。ともあれ、ニュースになるだけのかけ声で大々的に行なうことが予定されているのですから、より多くの企業がこの動きに賛同し、本当に月末の金曜夕方から遊びに行ける環境が整うことを期待したいと思います。


タイヤの異変に気付いたら

先日、一日のうちにいろんなトラブルが重なってしまうという、個人的には実にツイてない日がありました。そしてその極めつけが、車に乗ろうとしたら右前のタイヤの空気が抜けていたことです。タイヤを良く見たら、釘のようなものが差さっていて、どうやらパンクらしいことがわかりました。

果たしてこうなったらどうすればいいかという事ですが、普通に考えたらスペアタイアに替えてからパンク修理に出すというのがセオリーかも知れませんが、完全にタイヤがぺったんこになっていなかったということもあって、まずはタイヤに空気を入れてみることにしました。

旧ブログの方で紹介したことがありましたが、体は疲れるものの車のタイヤに空気を入れることが可能なダブルシリンダーの足踏み式空気入れを車内に常備していたので、これを使って標準の空気圧のところまで入れることができました。使わない時には全く使いませんが、自宅や出先で同様の事があった場合、この空気入れは本当に般りになることが実証された形です。

そこから少しの間、すぐには車を動かさずに待って、入れたそばから空気が抜けていないという事を確認の上、タイヤ専門のお店に電話してパンク修理を依頼したところ、当日は土曜日だったこともあり、お客さんの予定が多く入っているので、いつできるかわからないとは言われつつも、とりあえずお店に来てくれれば、作業の合間にできるかも知れないということで、自宅から数分で行ける距離にお店があったということもあり、走行に気を付けながらお店に向かいました。

このような場合、もしパンクを発見したのが自宅でなく旅先だったとしたら、JAFのようなロードサービスにお願いするというパターンも考えられると思います。私の場合、JAFと保険会社のロードサービスを組み合わせることで、パンク修理も出張作業料は保険会社が負担してくれるという条件で受付可能というサービス内容(保険会社の方からJAFに依頼する場合)になっているので、最初に自宅から保険会社に電話をすることも考えたのですが、普通のタイヤ店でも先客がたくさんいて待たねばならないところ、JAFがいつ来てくれるかということを考えると、午前中に依頼しても夕方までに来ていただけるかどうかも状況によっては難しいかも知れませんでした。

旅先においても、パンク修理などエンジンに不安がないような場合には何とか自力でタイヤをスペアタイヤにはめ替えたり、私のように近くにお店があって何とか空気を入れれば走れそうなら自走してタイヤ専門店に持ち込むというのが、料金的にも修理のクオリティを考えてもいい方法だと思います。

お店に着いてからは長期戦を覚悟してブログでも書こうかと、お店の中でポータブックを広げてみたのですが、なぜか急に時間が空いたところに作業を入れてもらうことができ、パンクした箇所も一箇所だけだったこともあり修理料金も2千円でお釣りがくるぐらいで収まり、ほっとしました。お店の方は最初タイヤに穴を開けた釘を見てもしかしたらうまく修理ができないかもと脅されたのですが、修理が終わってから確認してもらったところ空気の漏れはないので大丈夫でしょうとも言われ、今でも問題なく乗れています。

急なトラブルが発生すると感情が乱れたり冷静に対処できなくなったりする事も少なくないと思いますが、パンクに気付いた時にはその症状をまずは把握し、空気を入れれば何とか走れるかスペアタイヤに替えないとだめかを判断し、とにかく自走できるなら自走できるように自力ですることをまずは考えることがトラブルから早く復帰するためには大切です。

ただ大雨の時や夜に交通量の多い所でパンクが発覚したような場合は安全を重視し、時間がかかることを承知の上でロードサービスを呼ぶなどしてスペアタイヤの交換を依頼するか、レッカーで修理工場に運んでもらうかを依頼する方がいい場合も当然あります。

その場合、JAF単体でも保険会社単体のロードサービスでもパンク修理は別になっている場合が多いので(スペアタイヤへの交換やレッカーでパンク修理ができる工場への移動までを行なう)、特にスペアタイヤがなく代わりにパンク修理剤しか入っていないような車の場合、できればレッカーで最寄りの修理工場に運んでもらった方がパンク修理代を安くできますので、よほど急を要する時以外はパンク修理剤を使っての簡易修理は行なわない方がいいのではないかと個人的には思います。なぜかというとパンク修理剤を使って応急処置をしたタイヤに本格的な修理をする際、タイヤ内部に入ってしまったベトベトの修理剤を除去し、きれいにする手間が修理の工程の中で増えてしまうからです。

改めて今まで書いたことをまとめてみますと、やはり遠くへ出掛けて車中泊を含む旅をする場合には、少なくとも自分で交換可能なスペアタイヤが入っている車を選んだ上で、自力でタイヤ交換のできるスキルを磨く方がいいなということです。その際、もしスペアタイヤの空気が抜けていたら大変なので、自動車のタイヤにも空気が入れられる空気入れがあるに越したことはありません。

さらにこうしたディメリットを理解の上であえてパンク修理剤による修理を選択しようとしても、タイヤの側面を切ってしまったようなパンクの場合は修理剤を使ってのパンク修理は不可能になるので、旅先で新たなタイヤを買うにしても、自分で作業をして車を自走可能な状態にできるかというのはトラブルを早く、さらに安価で乗り切るためには重要なポイントになります。私自身も今回のパンクトラブルはいい経験になりました。いざという時はこうしたトラブルは無い方がいいのですが、もしこれよりひどいトラブルになってもとにかく冷静に対処できるような心持ちでいたいと思っています。


ZEBRA 水性ジェルボールペン SARASA dry(サラサドライ)

12月の半ばを過ぎ、早い方はもう出してしまった方もいるかも知れない年賀状ですが、こちらはなかなか進まないというのが正直なところです。基本的にはパソコンで原稿を作ってプリンタで印刷するだけなので取り掛かれば早いと思うのですが、例年宛名書きは手書きでしているのでそれに手間がかかります。

手間がかかるだけならいいのですが、宛名書きをする筆記具によっては大事な年賀状を無駄にしてしまうケースがあります。急いで書くあまりにインクが乾かないうちに書いたばかりの所に手が触れてしまい、字が判別不能にはならないものの汚れてしまって相手に出すのは失礼になってしまいます。

そんなこともあって、ここ数年はボールペンを使って宛名書きをするのは極力控え、ステッドラーのピグメントライナー線引ペンを使っていたのですが、うっかりキャップを外したままにしておくと(ピグメントライナーは18時間キャップを外していても乾かないことが売りだそうですが、それ以上キャップを忘れてしまえばそれまでです)ペン先が乾いてしまって使えなくなるのが不満でした。

そこで、今回ZEBRAから新しく出てきたジェルインクを使った水性ボールペンのサラサに速乾性のインクを使ってサラサドライなる製品が出たと聞いて文具店へ行き試してみました。試し書きの紙に書くやいなや指の腹でこするような事を何度も繰り返しましたが全く紙が汚れることなく書けたのを確認して今回購入しました。税別で150円という安さも魅力ですね(替芯は100円)。

太さは宛名をはっきり書こうと思って一番太い0.7mmにしましたが、結構はっきりとした線が書けるので、これで今年は安心してさっと多量の宛名書きができそうです。それにしても日本の文房具の進化というものはびっくりするほどで、日常用だけでなくさっとメモを取り出して書きなぐるような外出中旅行中の筆記具としてもおすすめの一本ではないかと思えます。私の場合は太字を選びましたが、店頭で試し書きなどしてみて気に入った太さのものを一本使ってみてはいかがでしょうか。


楽天ゴールドカードではスピードパスが使えない?

最近になって今まで使っていた通常の楽天カードを楽天ゴールドカードにアップグレードしました。年会費は3,000円(税別)余分にかかりますが(一般カードは年会費無料)、日本国内にある主要な空港のカードラウンジや仁川国際空港、ホノルル国際空港のカードラウンジもこの年会費レベルでも使えるというメリットもあり、また一般カードからの切り替えには、よほど支払いに問題があるようなら別ですが、普通に使っている人だったら審査も普通に通るという話もあったので、申し込んでみました。この手続きを行なって晴れて楽天コールドカードが発行された場合、今まで使っていた一般カードはゴールドカードを使った時点で使えなくなります。

その後、私のところに楽天ゴールドカードが無事に発行されてやって来ましたが、番号は同じというわけにはいかず、実質的には一枚のカードを解約して新たなカードに加入するというような手続きになります。そのため、今まで前のカードで支払っていた所をピックアップして新たな払込み方法として新しいカードを設定する事が必要になります。この作業はそこそこ大変でしたが、その後ちょっとした問題が起こりました。それが、表題のガソリン給油を簡単にする「スピードパス」の紐付けについての事でした。
普通に考えると、カード番号こそ違っても同じ楽天カードが発行するカードなのですから問題はなさそうに思えますが、楽天カードの一般カードではスピードパスが登録できて普通に使えていたのに、楽天ゴールドカードについてはたとえカード情報をスピードパスに登録したとしてもスピードパスのシステムがカード会社に認証を求めに行くところでエラーになるようです。仕方がないので他のカードでスピードパスを登録することにしましたが、なんでこんな事になるのかちょっと疑問に思いました。

私が切り替えた「楽天ゴールドカード」は新しくできたカードで、それでまだスピードパスが使えるような整備がされていないと考えることもできますが、それなら最初からスピードパスに紐付けできる状態で出して欲しいものです。今回のカード変更のディメリットはまさにこの一点で、できればガソリンを入れるカードを一つにまとめたいとか、スピードバスを使いたいと思う場合は、楽天カードを作る際には楽天ゴールドカードは避けた方が賢明だということは言えると思います。

ただ、楽天ゴールドカードにもいい点はあります。一般カードの場合、ETCカードを作る場合有料だったり、毎月の利用額を郵送で行なってもらう場合も有料になりますが、ゴールドカードの場合はETCカードの年会費も無料で、利用通知を郵送にしても料金はかかりません。今までは楽天カードを主に使おうとすると、ETC利用について、わざわざ年会費を払うより別の年会費無料のカードでETCカードも無料で発行したものを使った方が良かったですが、今回の場合はカード自体でもガソリンは入れられますし、スピードパスでガソリンを入れることを諦めれば、何とか全ての支払いを一本化することはできるように思います。単に年会費の事を考えると一般カードからゴールドカードにして、同じように使うだけではあまりメリットはありませんが、今後は飛行機を使った国内旅行を計画するなどして、カードラウンジを使えるような状況を作り、年会費分くらいのメリットを享受したいと思っています。


シャープ ドコモSH-01J その9 一通り使ってみての感想

まだ説明のし残しもあるかも知れませんが、とりあえずSH-01Jについての解説はここまでとします。私は現在SH-01Jでは使っていませんが、おサイフケータイについてはプリセットされたものについてはMVNOでも利用可能であったという報告を利用者の方からの口コミでいただいております。

そうなると、SIMフリーのスマホを使う人にとっては、あえてスマホの方におサイフケータイが内蔵されているものでなくても二台持ち三台持ちで使えば、必要な時におサイフケータイが使えるようになるので、その点でも持つメリットはあると言えるでしょう。

個人的にこの端末は、通話とメールだけで使うにはもったいないような感じのする端末です。もし24時間定額でなく5分定額でいいのなら、むしろ積極的にMVNOの5分定額オプションの付いたプランで通話メインで必要な時にネット全般も使えるような形にして、タブレットとセットにして持つというのも面白い気がします。

SH-01J用ということでシャープも「PASSNOW」というタブレット連携アプリを用意していて、着信やメールの通知、写真の転送などが可能になるので、単なる二台持ち以上の利便性を持って運用ができるようになっています。

私自身の使い方としては通話用にはF-05GというFOMA専用のガラホを使い、本来SH-01Jに入れるはずの通話用SIMを入れています。これは別にFOMA用のガラホにしなくても、普通のガラケーにSIMアダプターを使ってnanoSIMを標準SIMやmicroSIMに変換して使えるならガラケーの白ロムを新たに買ってきて、SIMを入れ替えて使えばいいのですが、F-05Gの場合はSIMカードのサイズがSH-01Jと同じnanoSIMなので、いつでも入れ替えて使えるようにしているに過ぎません。

現在は実際にLTE用のSIMを3G用の端末に差して運用しているわけですが、2年間ずっとauの3G回線を使ってきて、VoLTEは使えないものの、音質的にFOMAでも今のところそれほど音質が悪いとは思えません。今後VoLTEが違う会社との通話でも使えるようになった場合には改めてSIMをSH-01Jに戻して使うこともあるかも知れませんが、そういう事が実現されている頃には更に新しい魅力的な端末が出る時期になっているかもしれないので、SH-01Jについては新しい機種に劇的な変化がない限り、このままMVNOのSIMを入れて楽しむスタイルを続けていくようになると漠然と思っています。

スマホがあるのになぜこんな中途半端な端末を増やして使うのかと思われる方もいるかも知れませんが、例えばゆっくり腰を落ち着けてモバイル運用ができるような場合はガラホでもスマホでもなく、ノートパソコンを使って両手によるキーボード操作による作業を行なえますが、ちょっとした時間にメモをしたりメールを返信したりする場合、本体が小さくても物理的なキーから確実に早く入力できるポケベル入力(ベル打ち)ができる端末があると安心できますし、ちょっと取り出して使うくらいだったら、スマホと比べての使用頻度はこのSH-01Jの方が多くなるような気がします。スマホはもう少しややこしい事を外で立ったまま行なうような時に使うというように使い分けを現在は考えています。改めてガラホでベル打ちが使えるというのは私にとっては導入する大きなメリットになりました。

どちらにしても、これ一つで全てのことができる端末ではないということは多くの人と意見が合うところでしょう。ただ多くのモバイル機器の中でどう見ても普通のガラケーにしか見えない端末であれもこれもできてしまうという事自体が持っていて楽しい部分でもあるわけで。とりあえずはスマホが電源が落ちるなどして使えなくなった時のバックアップ用途としても使えるように最低限のアプリを入れるなどの用意をしつつ、さっと書けるメモ機として使いながら、歩きナビとしても使ったり音楽を聞いたりと使い方をこれからも模索していきたいと思っています。

(2017.1.5追記)

SH-01JにMVNOのSIMカードを入れて使えるおサイフケータイについて、「モバイルSuica」「楽天Edy」「QUICPay」については利用可能との連絡を本ブログのコメントでいただいております。また、個人的に設定を行なった「ヨドバシゴールドポイントカード」は問題なく発券できました。「iD」と「モバイルdポイントカード」については個人では持っていないため確認できていません。

※ドコモのガラホ「SH-01J」について書かせていただいた記事をまとめさせていただきました。興味がある方はどうぞリンク先の記事もご参照下さい。

その1 通話専用でも安く本体を買うには?
その2 オンラインショップで購入後開通手続き
その3 F-05Gとの二台持ちにしたわけ
その4 どのSIMを入れて使うか
その5 まずは「ベル打ち」の設定を行なう
その6 モバイルルーターとはBluetoothテザリングで
その7 基本的な使い勝手
その8 入れておくと便利なアプリ
その9 一通り使ってみての感想
その10 本体にnanacoをセットする
その11 あえて通話専用SIMを入れる使い方
その12 ソフトウェア更新でテザリング可?
その13 アップデート試用結果も上々
その14 単体使用およびテザリングの使い勝手
その15 定期的なアプリのバージョンチェックを


シャープ ドコモSH-01J その8 入れておくと便利なアプリ

ここまで多少のアプリの紹介もしつつSH-01Jについて紹介してきましたが、おさらいとして今までの話の中で既に導入したアプリをまずは紹介しましょう。

・nicoWnnG IME(日本語入力アプリ ベル打ちを使うために必要)
・Aterm Mobile Tool(NECのモバイルルーターをコントロールできるアプリ)

この他にも色々入れていますが、何のアプリでも使えるようになるわけではありません。基本的にはGoogle IDを入れて使うアプリは使えません。ブラウザのChromeもブラウザとしては使えますが、Google IDを入れてブックマークの共通化のような事はできないので、アンインストールし、標準のブラウザからGoogle IDを入れてログインし、Gmailを使うようにしています。GoogleのサービスではYouTubeやGoogleフォトのサービスも標準のブラウザから使うことができるようになりますので、あえてそうしたアプリは入れていません。

標準のブラウザからアクセスするという点では他にYahoo!Japanにログインして様々なサービスを使うこともできます。Yahoo!mailや各種ニュースの利用、路線検索や天気予報もYahoo!のトップから見るようにすれば専用のアプリがなくても何とかなります。この点はポータブックなどストレージの少ないパソコンで工夫している事が役に立っています。では、一つ一つ紹介していたらきりがないので、簡単に内容を併記しながら私の入れている主なアプリを羅列します。

・CallLaunterFree(ランチャーアプリ 一部は数字キーで起動可)
・Jota Text Editor(フリーで使いやすいテキストエディター)
・Dropbox(他のハードとクラウドストレージを共用)
・ES ファイルエクスプローラー(ファイル・フォルダ管理用アプリ)
・GalaClient(ガラケーライクなウェブブラウザ ブックマークは標準ブラウザと同じものを使えるので見たいページごとに使い分けると便利)
・GPSの状態(内蔵GPSの状態を確認できる)
・PrintSmash(ローソン、ファミリーマート端末でガラホ内の写真を直接出力できる)
・QuickPic(画像ビューワー)
・SobaCha(Twitterクライアント シンプルで見やすい)
・Y!スマホ快適化ツール(メモリ解放がボタン一発 キャッシュファイルの削除も)
・Google Map(ログインがなくてもナビゲーション利用可能)

あと、ウィルス対策のAVG AntiVirus Proを入れています。これだけ入れてしまったので、入れようかと思ったfacebookアプリは入れず、ブラウザ経由で利用することにしました。また、最後に入れたGoogle Mapですが本体に内蔵されているGPSを使ってきちんとナビをしてくれることを確認しています。ガラケーでナビというとドコモとのパケット契約とiモード契約がないと使えませんでしたが、新たなガラホになって、MVNOのSIMでも徒歩ナビで使うくらいなら便利に使えるのではないかと思います。

あと、これらのアプリの中でガラホ上で軽快に動く「Jota Text Editor」は、DropBox上に置いたテキストファイルを呼び出した上でふと思い付いたアイデアやメモを書き留めるために使おうと思っているのですが、その際に使いたいのはこのメモはいつ書いたかというタイムスタンプを挿入することです。この点について解決してくれるのが、以下のリンクのプログで、新たに「Inserty(free)」というアプリにブログで紹介されている通りに設定すれば実現させることができます。このアプリをキーの一番下にある1・2・3のうちのどれかのキーに設定しておけば、アイデアを書いた後にその日時を常に挿入できるようになって便利です。探せば日付の挿入できるエディタもあるのかも知れませんが、使い慣れたアプリをSH-01Jでも便利に使えるようになり、改めてこうした先人の情報提供には感謝です。

・こばこのひみつ
http://ayati.cocolog-nifty.com/blog/2011/02/android-351c.html

また、SH-01Jをカーナビゲーションとして使う場合でも、それこそ100円ショップに売っているようなガラケー用のカーマウント用に考えられたグッズでも十分安定して使えるので、かえってガラホでカーナビという目的で手に入れるのも有りかも知れません。ただその場合は私の入れている「0sim」ではすぐに容量オーバーになる可能性があるので適しません。低速限定でいいので無制限にネットを使える「ロケットモバイル」「freetel」「LINEモバイル」あたりの安いものでも十分です。

そして、上のリストには入っていませんが、無制限にネットが使えるSIMを入れる場合には考えておいてもいいアプリがあります。それは、低速でも使える音楽を扱えるアプリ全般で、多くのアプリがガラホでの動作報告がありますので、これはお好みに応じて入れるのもいいかも知れません。ただ、本体に市販のヘッドフォンをつなぐことができるイヤホン端子がないという問題を解決しないといけなくなります。幸いなことに、SH-01JはmicroUSB端子をイヤホンジャックに変換する「イヤホン変換アダプタ 02」に対応しています。今あるケーブル式のヘッドホンを流用したい方はこのアダプタを購入するか、100円ショップにもmicroUSBをイヤホンに変換する同様のアダプタが売っていることがありますので、これを探しておき、イヤホンとともに用意しておくことをおすすめします。

こうした用意をした上でお好みのアプリを導入すれば、通勤通学時にラジオや音楽を楽しむこともできるようになります。私が使える状態にしているもので、具体的にSH-01Jで動く音楽系のアプリは以下のものになります。他のアプリも動く可能性はあると思いますので、興味のある方はご自身で利用されている音楽系サービスのアプリをインストールして試してみるのもいいのではないでしょうか。

・NHKらじる★らじる(そのまま利用可能)
・radiko(SH-01JはGPSによる地域判定も問題なく行なえました)
・Amazon Music(IDとパスワードの入力が必要)
・Spotify(IDとパスワードの入力が必要)

※ドコモのガラホ「SH-01J」について書かせていただいた記事をまとめさせていただきました。興味がある方はどうぞリンク先の記事もご参照下さい。

その1 通話専用でも安く本体を買うには?
その2 オンラインショップで購入後開通手続き
その3 F-05Gとの二台持ちにしたわけ
その4 どのSIMを入れて使うか
その5 まずは「ベル打ち」の設定を行なう
その6 モバイルルーターとはBluetoothテザリングで
その7 基本的な使い勝手
その8 入れておくと便利なアプリ
その9 一通り使ってみての感想
その10 本体にnanacoをセットする
その11 あえて通話専用SIMを入れる使い方
その12 ソフトウェア更新でテザリング可?
その13 アップデート試用結果も上々
その14 単体使用およびテザリングの使い勝手
その15 定期的なアプリのバージョンチェックを


シャープ ドコモSH-01J その7 基本的な使い勝手

ここまで、ベル打ちでの文字入力設定とモバイルルーター経由のBluetoothテザリングができるところまで行ない、SH-01Jを使う前の準備についていろいろ書いてきましたが、ここからは実際に端末について紹介することにします。まず大きさは手に馴染む大きさですが少し大きめという感じです。ただワンプッシュオープンになっているので、開いて操作はしやすくなっています。また、オープン時の挙動をオープンしたらそのまま応答させたり、着信音を消したりする設定が用意されています。ただ、エニーキーアンサーの設定はないようです。

同じがラホのメーカーが違う機種、F-05Gと比べて便利になっている部分としては「タッチクルーザーEX」というノートパソコンのタッチバッドのようにカーソルの移動ができてクリックもできる機能が挙げられるでしょう。ガラホの画面はタッチパネルではない事を補うため、文字キーの付いている側全体をなぞるとカーソルが動き、文字キーを直接クリックしないようにどこかをタップするとクリックする動作ができるようになります。

矢印が出ていない時には通話ボタンを押すとほとんどの場合矢印マークが出て「タッチクルーザーEX」が使えるようになります。移動やクリックだけでなく、ドラッグやスクロール操作もできるように工夫されていますのでそうした機能の一切ないF-05Gでは使えなかったアプリも使えてしまう可能性があります。ネット検索をしてauのガラホについて紹介されているページの中で「タッチクルーザー対応」とされているアプリはSH-01Jでも使えると考えて間違いはないでしょう。

次に同じシャープの3Gガラホ「SH-06G」では利用できていたBluetoothでのテザリング子機になるのに加え、SH-01JではWi-Fiの電波をとらえ、スマホなどと同じようにテザリング子機として使えるようになるのは前回紹介した通りです。モバイルルーターとの接続だけでなく、自宅の無線ルーターのパスワードを登録しておけば、自宅に帰って画面のWi-Fi接続マークを確認できれば、LTEのデータ量を気にせずにネット接続が行なえますし、公衆無線LANに接続することも可能になります。Wi-Fiだけでは使えないサービスも有りますが、私の場合は家ではWi-Fi、外ではモバイルルーターとBluetoothでと状況に応じて接続の種類を切り替えられますので、個人的には嬉しい機能追加だと言えます。

アプリの面ではLINEがプリインストールされていて、アップデートもWi-Fiからできますので、この端末で実用的にLINEを使うことができます。この点でも文字入力をベル打ちできるようにした点が私の中では大きく、ある意味スマホでLINEをするよりもスムーズにやり取りができます。またLINEの音声通話についてはタッチクルーザーを使って受けたり掛けたりすることになりますが、操作はそう大変でもなく行なうことができています。そうしてガラケーで通話をする姿は、まさかこの端末でLINEをやっているとは思われないかも知れません。

数字キーの下には「1」「2」「3」の各キーがありまして、このボタンを2種類(直押しと長押し)の用途で都合6つの機能を合わせて使うことができます。アプリや便利機能を登録できるだけでなく、らくらくフォンのように特定の誰かに直接電話したりメールをする動作を割りつけることもできますので、好みに応じて使われるといいでしょう。直押しをした時にできる機能は画面に出しておくことができますので、どのキーにどの動作を割り付けたのか悩まなくても済むのは地味に便利です。

電話帳の移行にはBluetoothやNFCといった新たな技術だけでなく、赤外線通信も利用することができます(赤外線通信をする場合にはNFC機能を切る必要があります)。ガラケー同士の電話帳のやり取りをする場合には赤外線が対応する端末が多いことからも有利です。最近ではこうしたデータ移動についても有料で受け請うショップも少なくないですが、コツさえつかめば簡単にできますので、特にガラケーから乗り換える方はこのガラホの電話帳にもデータを移しておけば、すぐには通話用として使わないような場合でも、いざという時にカードを入れ換えればすぐにガラケーと同じように使うことができるようになります。

あと、特に操作の面で気付いたことは、スマホを使っていると忘れがちになりますが、メニューに番号が振ってある場合には文字キーの数字の部分とシンクロしていて、いちいちカーソルを動かしたりタッチクルーザーを使わなくても直接機能を呼び出せるという事があります。スマホと同じAndroid OSを使っているといっても、ガラケーらしい操作性を維持している部分で、操作に確実さを感じることができます。

さすがにずっと自宅でWi-Fiを使っていると電池は減ってきますが、使用に慣れてきて何でもガラホで行なうような事が少なくなればそれなりに電池は持つと思います。また、個人的に嬉しいことは充電用のmicroUSB端子は防水がありながらフタがないタイプのものなので、フタが取れることで防水機能が損なわれることを気にしないで使うことができます。F-05Gの方はフタを開けて充電するタイプなので、防水機能を維持するためには充電台を旅行にも持って行きたくなりますが、SH-01Jの場合はケーブルだけでもさほど気になりません。

使っているうちにまだまだ気になることが出てくるかも知れませんが、個人的には物理的な音量切替キーがないのが不満に思うくらいで、基本的には大きな不満点もなく、今後もその魅力を引き出したいと思える端末に仕上がっているのではないかと思っています。

※ドコモのガラホ「SH-01J」について書かせていただいた記事をまとめさせていただきました。興味がある方はどうぞリンク先の記事もご参照下さい。

その1 通話専用でも安く本体を買うには?
その2 オンラインショップで購入後開通手続き
その3 F-05Gとの二台持ちにしたわけ
その4 どのSIMを入れて使うか
その5 まずは「ベル打ち」の設定を行なう
その6 モバイルルーターとはBluetoothテザリングで
その7 基本的な使い勝手
その8 入れておくと便利なアプリ
その9 一通り使ってみての感想
その10 本体にnanacoをセットする
その11 あえて通話専用SIMを入れる使い方
その12 ソフトウェア更新でテザリング可?
その13 アップデート試用結果も上々
その14 単体使用およびテザリングの使い勝手
その15 定期的なアプリのバージョンチェックを


シャープ ドコモSH-01J その6 モバイルルーターとはBluetoothテザリングで

前回のインプレッションでWi-Fiの利用が長時間に及ぶと電池の持ちが心配だと書きましたが、SH-01Jにはテザリングの方法としてはもう一つ「Bluetooth」を使ったテザリングが使えるようになっています。これはiPhoneでもできますし、いわゆるSIMフリーのスマホでもテザリングの親機となってBluetoothテザリングをSH-01Jとの間で利用することができます。

ただ今回はあえてNECのモバイルルーターを使ってBluetoothテザリングを行なうことを前提に紹介します。というのも、必要な時だけテザリングを利用し、必要ない時にはSH-01Jの方から専用アプリを使ってモバイルルーターをリモート・コントロールして休止状態にしたり、逆に遠隔操作でモバイルルーターのスイッチを入れることも可能になるからです。

まずは、本体にNECのモバイルルーター専用のアプリ「Aterm Mobile Tool」をインストールしましょう。このアプリは端末上からモバイルルーターの様子(電波状態や電池残量など)を確認することができるだけでなく、リモートコントロールで休止中のルーターの電源を入れたり、逆に休止状態にすることができます。

まずはwebからモバイルルーターの登録を行ない、ログインパスワードの設定をしてからアプリを使用しょう。モバイルルーターの電源が入っている状態でBluetoothのペアリングを行ない、さらに接続の作業をすることでモバイルルーターを経由したネット接続ができるようになります。どんな感じになるかということの参考として、SH-01Jに入れたアプリを動かし、NECのモバイルルーターMR04LNを起動させた写真を以下に紹介します。

このアプリを使いこなすことができると、バッグの中にモバイルルーターを入れたままでもSH-01J側からの操作だけで外出時に利用できるので大変便利です。ちなみに、現状でモバイルルーターにはPanasonicのWonderLinkの低速制限度でも700kbps出るとされているデータ専用SIMを入れています。現状でSH-01Jに入っているnuroMobileの0simは500MBを超えると追加料金が発生するので、動画を見たりカーナビとして使ったり、音楽を聞いたりする場合にはあえてテザリングをして使うような形でトータルの通信費をリーズナブルに利用していきたいと思っています。

※ドコモのガラホ「SH-01J」について書かせていただいた記事をまとめさせていただきました。興味がある方はどうぞリンク先の記事もご参照下さい。

その1 通話専用でも安く本体を買うには?
その2 オンラインショップで購入後開通手続き
その3 F-05Gとの二台持ちにしたわけ
その4 どのSIMを入れて使うか
その5 まずは「ベル打ち」の設定を行なう
その6 モバイルルーターとはBluetoothテザリングで
その7 基本的な使い勝手
その8 入れておくと便利なアプリ
その9 一通り使ってみての感想
その10 本体にnanacoをセットする
その11 あえて通話専用SIMを入れる使い方
その12 ソフトウェア更新でテザリング可?
その13 アップデート試用結果も上々
その14 単体使用およびテザリングの使い勝手
その15 定期的なアプリのバージョンチェックを


BSジャパン「流星放送局」は最悪の流星中継だった?

私が車中泊をするケースの中には晴れていて星が見える場所まで車で行き、流星を見るというのがあります。リアルタイムに流れる星を直に見るというのは一度経験してしまうとまた見たくなるもので、フットワークが軽ければできる限り出掛けたいものだと思っています。

本日はふたご座流星群の極大日でしたので楽しみにしていたのですが、あいにく私の住む地域の周辺は大雨になってしまっていて、たまたま番組表を見ていて知ったBSジャパンの「流星放送局」という番組があることを知り、午後8時から1時間の放送を見てみることにしました。

番組の題名からすると、当然リアルタイムで流れる流星を見せてくれる番組だと思ったのですが、この番組は流星をテレビで見たいと思って見た人にとってとんでもない番組であることがわかってきました。

特設スタジオからの中継については仕方ないものの、実際に流星が流れている最中に画面をリアルタイムの空に向けることなく、流星が流れたと画面表示されているにも関わらずミニドラマを延々と流したり、ステージの歌手の姿を映したりとまるで流星をついでに伝えているとしか思えない番組の構成にがっかりするだけでなく見ているうちに腹が立ってきました。もちろん、出演者やドラマに出て来た人目当ての方もいらっしゃるとは思いますが、あまりにもドラマや歌が「主」であることに驚きました。

これなら、ウェザーチャンネルの流星放送で日本全国の中で複数の場所のカメラを時おり変えてリアルタイムに流れた数をカウントするようなごくシンプルでゲストもいない放送の方がましでしょう。可能性としては薄いですが、もし流星が突然たて続けに流れたとしても今回のような放送では全く画面を通して見ることもできず、流星目当てに見ている人にフラストレーションだけが溜まって終わりというものになることは十分に予想できます。

テレビの世界でLIVEで流すということは、次に何が起こるかわからないから面白いのであり、オリンピックのスポーツ中継に興奮するのは放送を作る人も見る人も予想できない結果が出てくるからに相違ありません。それと同じように、日本全国で放送を見ている人が空の気まぐれに過ぎない流星の様子をただながめているだけであっても、リアルタイムに画面から流れる流れ星を見たことに感動するのです。

そんなわけで、今回の「流星放送局」は生中継でオリンピック中継を見ようとしたら、ハーフタイムショーやコマーシャルが続き肝心の感動の場面が全く見られずに終了してしまったスポーツ中継のようで、今まで私が見てきた番組の中でも最低の部類に入ります。個人的にはこの番組は、流星が見たいと思って見ていた人にとってはとんでもない番組だったということをここに記録しておきます。


シャープ ドコモSH-01J その5 まずは「ベル打ち」の設定を行なう

インターネットの情報というのは日々更新しているとは言っても、一度広まってしまった情報というものは、常に検索されると上位に来るということから、たとえその情報が間違っていたとしてもなかなか多くの人に認識されることはありません。といっても先日少し話題にしたキュレーションサイトの事ではありません。SH-01JをはじめとするAndroid OSの載ったガラホについて、ガラケーではその設定があり利用できていた日本語の入力方法の一つである「ベル打ち」(一部の機種では「2タッチ入力」として残っています)がガラホでは使えなくなったという情報です。

これはある意味デフォルトの日本語入力ではベル打ちが使えないという点で正しいですが、機種によっては正しい情報とは言えません。というのも、私の持っているドコモのFOMA対応のガラホ、富士通のF-05Gではスマホのようにアプリをダウンロードして日本語入力用IMEを選べない仕様になっていて、プリインストールされた日本語入力の設定にはベル打ちや2タッチ入力の設定がないのでこの機種でベル打ちを使うことができません。しかし、同じFOMA用のガラホでもシャープのF-06Gでは日本語入力IMEを好きなものに切り替えることができるので、ベル打ちに対応しているIME「nicoWnnG」をインストールして設定すれば、ガラホであってもベル打ちが使えるようになります。その内容について、アプリの導入の仕方から詳しく解説しているブログを見付けたので、私もこのような内容を紹介することができます。先人に感謝です。

・ネギのメモ帳
http://d.hatena.ne.jp/negikey/20160506/1462545122

上記の内容はSH-06Gのやり方なので、SH-01Jで行なうには少し違います。アプリをインストールした後に日本語入力を切り替える設定があるのは、

メニュー>設定>その他>ソフトキーボード>現在のキーボード

になりますので、そこから日本語入力アプリをデフォルトのものから「nicoWnnG」に変更し、改めて「キーボードと入力方法」の所に並んでいる「nicoWnnG」をクリックし、アプリ設定の「詳細なキーボード設定」から「12キー入力方式」を選び、その12キー入力方式で「ベル入力」を選んで変更されているのを確認した上で再起動すると、ベル打ちがSH-01Jで実現できます。入力が終わった後にアプリの挙動がもっさりするのはご愛嬌でしょう。

スマホでの入力に慣れた人からすると、ここまで「ベル打ち」にこだわる理由がわからない方もいるかも知れませんが、画面をタップして入力するのと、物理的なキーをタッチして入力するのとではかなり違いがあります。もしガラケーを持っている方がいらしたら、数字の「5」のキーを確かめていただくと、このキーの部分にだけ突起部分があるのですが、この部分を起点とすればいちいちキーボードを見なくてもタッチタイピングができるように工夫されていることがわかります。

さらに、ベル打ちの仕組みというのは基本2タッチでカナ文字を一字入力するような形になるのですが、例えば「ぬ」という字を入力する場合には「な行の3番目」という具合に文字盤表記の通りに2回入力していけば入力できるようになっています。わ行だけは「わ・を・ん」がそれぞれ1・2・3番目という風になりますが、それ以外は規則性があります。
更に「あい」と普通に打つ場合は連続して打てない(あいうえおの順に一つのボタンを押すと文字が変わるため)のに対し、ベル打ちの場合はボタン一つに一字が割り当てられているわけではないので、余計なキーを押すことなくどんどん入力を続けていけるので入力スピードも慣れればかなり早くできます。

次に備忘録的に「nicoWnnG」を「ベル打ち」に設定した時の基本的以外のキー入力について紹介しておきます。まず、いったん確定してしまった文字を消すのに物理キーが使えないようなので、「nicoWnnG」の設定の中で[詳細なキーボード設定]から[12キー配列の設定]を選ぶと出てくる[ミニモードの配列]の部分の列を「2列」にしておきましょう。
こうすると、ソフトキーボードの操作によってすでに書いた文字を消すことのできる「DEL」ボタンやスペースキーなどが出現します。次に、ヘルプにも紹介のない物理キーに対応した文字について紹介します。かなり長くなりますが、特に記号と数字を全て覚えると入力スピードは更に上がると思います。「nicoWnnG」のヘルプにも省略されていたので、以下の内容は私が実際に出した文字ということで紹介します。

11→あ 12→い 13→う 14→え 15→お
21→か 22→き 23→く 24→け 25→こ
31→さ 32→し 33→す 34→せ 35→そ
41→た 42→ち 43→つ 44→て 45→と
51→な 52→に 53→ぬ 54→ね 55→の
61→は 62→ひ 63→ふ 64→へ 65→ほ
71→ま 72→み 73→む 74→め 75→も
81→や 82→( 83→ゆ 84→) 85→よ
91→ら 92→り 93→る 94→れ 95→ろ
01→わ 02→を 03→ん 04→・ 05→ー
16→a 17→b 18→c 19→d 10→e
26→f 27→g 28→h 29→i 20→j
36→k 37→l 38→m 39→n 30→o
46→p 47→q 48→r 49→s 40→t
56→u 57→v 58→w 59→x 50→y
66→z 67→? 68→! 69→- 60→/
76→\ 77→& 78→スペース 79→= 70→、(全角)
86→* 87→# 88→スペース 89→@ 80→。(全角)
96→1 97→2 98→3 99→4 90→5
06→6 07→7 08→8 09→9 00→0
*→改行 #→絵文字

この内容を見ていただけばおわかりの通り、カナ入力についてはそれほど難しくありません。「ば」や「ば」を出したい時には「は」を入力後、「*」キーを連続して押すことによって変わります(「は」を出したまま#キーを押すと「ば」となり、さらに*を押すと「ぱ」になります)。これは「つ」を「っ」の小文字にしたい時にも「*」キーの連続押しで対応できます。また、「ボール」のように伸ばしたい場合の「ー」は「05」を入力し、数字と一緒にハイフォンを入れたい場合(数式の場合など)には「69」の方の「マイナス」を入力して下さい。あとは数字とだいたいの記号とスペース、改行の操作を覚えれば入力モードを変えずにベル打ちだけでも何とかなるでしょう。

また、以上の内容で一つだけない機能が「一文字後退」の「バックスペース」です。この点は困りましたが、私の使っているエディタ「Jota+」では設定項目のうち「ツールバー設定」で「バックスペース」機能を画面表示してタッチクルーザーを使って画面上のボタンを押すことで(使用できるガラホは主にシャープの機種になります)一文字後退させることができます。

あくまでベル打ちができないからという理由でガラホを敬遠している人という方は、リンクさせていただいたようにアプリを強引にインストール出来るだけのスキルがあるなら、機種変更しても問題はないような気がします。今回SH-01Jでベル打ちができたことで、ある意味スマホとは違った使い方もできるのではないかという気もしてきました。これから改めて使ってみた感想などをここで続けて紹介させていただこうかと思いますが、私のようにデータ通信専用のSIMを入れて使うのは一般的な基準からするとおかしいかも知れませんが、通話だけに使うのももったいない端末であるという気はします。

※ドコモのガラホ「SH-01J」について書かせていただいた記事をまとめさせていただきました。興味がある方はどうぞリンク先の記事もご参照下さい。

その1 通話専用でも安く本体を買うには?
その2 オンラインショップで購入後開通手続き
その3 F-05Gとの二台持ちにしたわけ
その4 どのSIMを入れて使うか
その5 まずは「ベル打ち」の設定を行なう
その6 モバイルルーターとはBluetoothテザリングで
その7 基本的な使い勝手
その8 入れておくと便利なアプリ
その9 一通り使ってみての感想
その10 本体にnanacoをセットする
その11 あえて通話専用SIMを入れる使い方
その12 ソフトウェア更新でテザリング可?
その13 アップデート試用結果も上々
その14 単体使用およびテザリングの使い勝手
その15 定期的なアプリのバージョンチェックを