月別アーカイブ: 2016年12月

シャープ ドコモSH-01J その4 どのSIMを入れて使うか

ガラホと言えばauの方が先行してはいるものの、私がドコモのLTE対応のSH-01Jが出るまで待ったのは、ガラホで利用できるMVNOが提供しているau端末で使えるSIMカードが圧倒的に少なくバリエーションも少ないということがありました。基本的には月間3GBまで高速通信の使えるmineoやIIJmio、UQmobileあたりがデータ専用SIMで最安で月間1,000円くらいになるでしょうか。

しかし、ドコモの回線を使ったMVNOの場合、データ通信専用(SMSオプションなし)ならそれこそ月間0円から500円以内でも面白いプランが揃っていますし、通話専用のMVNOもあります。ここでは、私の使っているものの紹介や、このSIMを入れれば面白いのではないかと思われるSIMカードについて紹介していきたいと思います。

まず、これを書いている現在、私が使っているSIMですが、nuroMobileの「0sim」を利用しています。このデータ専用(SMSオプション無し)プランでは、月間の通信量が500MB未満までに抑えることができれば、請求自体が発生しないというまさにスマホに比べて通信量の少ない傾向にあるガラホにはぴったりのものではないかと思われます。

基本SH-01JはWi-Fiに接続できますので、私の場合は自宅に戻ったら自動的にWi-Fiに接続されるようになっています。そうなると、実質0simのデータ通信を利用するのは自宅から出た時のみになります。外でも動画を見るにはSH-01Jはノーマルでは全くそういうことはできませんし、あえてアプリを入れたとしてもその画面の小ささからあえてガラホのサイズで動画を見る必要もないと割り切ることも可能です。ネット接続についても、通常のプラウザ以外に昔のガラケー用のブラウザのようなデータを少なくしても楽しめるものもありますので、その点でもスマホに比べると有利です。

LINEについても画像を多く使ってのやり取りがなければ十分月500MB未満でも使えるのではないかと思われます。もし月間500MBを超えそうになったらそこで0SIMの使用を中止し、別の安いSIMと入れ替えてもいいですし、改めてSIMの乗り換えを考えてもいいかも知れません。実際、0simから乗り換えて使う場合に何を使えばいいのかという点について、2つのケースを紹介させていただきたいと思います。

まずは低速でも無制限のSIMが欲しいというケースです。低速といっても大きな画像を見るような場合や動画を見たいという場合には待たされる場合は増えるとは思いますが、200kbps前後安定して出るSIMならば、GoogleMapをインストールしてのカーナビとしての使い方や、各種音楽ストリーミングサービスやラジオのストリーミングサービスであるradiko・らじる★らじるでも安定して聴くことができます。個人的におすすめなのは、データ専用SIMが月額298円(税抜き価格 以下同じ)で利用できる「ロケットモバイル・神プラン」でしょう。このSIMはLTEでも3Gでも利用でき、低速専用SIMであることのディメリットを我慢できるならば大いにおすすめのSIMであると言えるでしょう。なお、ロケットモバイルはおこずかいサイトのようにポイントを貯めることによって毎月の料金に充当できるので、ポイントを獲得できる条件にもよりますが、0simに近い条件で維持することも可能になります。

次に、主にLINE命という方におすすめなのは、月額500円で持てる本家LINEモバイルの「LINEフリープラン」です。高速クーポンは1GBと少ないですが、LINEに関する通信については高速クーポンを消費しないようになっています。LINEで大きな画像をやり取りしたり音声通話をガラホでスムーズに利用可能です(テレビ電話についてはサブカメラがSH-01Jに付いていないため利用できません)。

1GBの高速クーポンを使い切ったら低速にはなりますが、低速でもできることは多いので、特にガラホで使うなら低速規制が入ってもそう問題にならないのではと思えます。また、このLINEモバイルのもう一つの特徴としてSMSオプションのないデータ通信専用のSIMであっても他のMVNOのように年齢認証が受けられない事はなく三大キャリアでLINEを使う場合と同じようにID検索も行なえるようになります。ただし、このSIMカードはLTE専用なので、SH-01Jなどの4G用ガラホでは使うことができますが、F-05GやSH-06GというFOMA専用のガラホでは使うことができませんのでご注意下さい。

LINEモバイル

これは、一度三大キャリアでスマホにしてみたものの、LINEができる事以外はガラケーの方が良かったという人に合っているような気もします。LINE通話だけで用が足りてしまうならデータ専用プランで十分ですし、どうしても音声通話が使いたいというのであれば、ドコモ契約で1台にまとめるよりも、中古ショップでドコモのガラケーの白ロムを安く手に入れれば入れられるだけ、ガラホ用に入手した通話専用SIMを白ロムの方に入れて2台持ちにした方がトータルコストは安くなるでしょう。

現状でLINE中心にデータ専用SIMを使うならということで、3つのMVNOのプランを紹介させていただきましたが、SH-01Jを白ロムで入手して通話もデータも一台のみで使うなら5分定額の付いたデータ通信付きのプランの中でも、専用アプリを入れなくても5分定額が利用できるDTI SIMか、専用アプリを何とかしてインストールすることができれば、標準の電話アプリからプレフィックス通話で電話を掛けられるb-mobileのプランならどちらも2千円前後で通話もデータもどちらもドコモと同じように使えるので、安く白ロムが入手できるなら考えてもいいプランかも知れません。

専用アプリから電話を掛けるようなMVNOに加入する場合は、ボタン一発で通話アプリを呼び出すようにすれば問題ないので、さらに選ぶ範囲は広がりますが、父母や祖父祖母に使わせたいなど、いちいち発信するアプリをどうするか考えたくないという場合には電話を掛ける前に専用アプリから掛けることを忘れてしまって5分定額にならなかったり、通話料が半額にならなかったりしますので、そうした細かい点にも注意しながらSIMを選ぶことが大事だと思います。

※ドコモのガラホ「SH-01J」について書かせていただいた記事をまとめさせていただきました。興味がある方はどうぞリンク先の記事もご参照下さい。

その1 通話専用でも安く本体を買うには?
その2 オンラインショップで購入後開通手続き
その3 F-05Gとの二台持ちにしたわけ
その4 どのSIMを入れて使うか
その5 まずは「ベル打ち」の設定を行なう
その6 モバイルルーターとはBluetoothテザリングで
その7 基本的な使い勝手
その8 入れておくと便利なアプリ
その9 一通り使ってみての感想
その10 本体にnanacoをセットする
その11 あえて通話専用SIMを入れる使い方
その12 ソフトウェア更新でテザリング可?
その13 アップデート試用結果も上々
その14 単体使用およびテザリングの使い勝手
その15 定期的なアプリのバージョンチェックを


シャープ ドコモSH-01J その3 F-05Gとの二台持ちにしたわけ

新しくやってきたSH-01J(写真左)ですが、先のブログでも書いたように新しいLTE対応SIMはあえてSH-01Jには入れず、白ロムで購入したFOMA(3Gのみ)対応のガラホF-05Gの方に入れました。これは、SIMカードの内容がネットが使えない通話専用にしてあるため、本体にテザリングの子機になる機能のないF-05G(写真右)の方が他の機能を使わない分電池持ちの点から言って有利だと思ったからでした。

今回の事で私の場合、すでにあるデータ専用のSIMが入ったスマホとともに3台持ちになってしまったわけですが(^^;)、普通の人からするとちょっとマニアックすぎると思われても仕方がないでしょう。しかし、こうしてガラホを2台体制にしたのにもちゃんとした理由があるのです。

まずは、今回手続きをしたドコモのLTE対応のガラホ用SIMカードというのは、ドコモのガラケー・ガラホの中では入れる端末を選ばないということがあります。もちろん、サイズの違いがある端末についてはSIMアダプターが必要ですが、3G専用のSIMカードをLTE対応のスマホやSH-01Jに入れても使えないのに対し、LTE対応のSIMカードなら3G専用の端末に入れても問題なく通話やデータ通信ができます。これは、すでに私のF-05Gに入れて使っていることからも証明できるかと思います。

ただ、MVNOの提供しているLTE対応のSIMカードの中には3G通信専用の端末に入れて使えない場合もあります。これは、各MVNOのホームページに記載がありますが、例えば私のメインで使っているWonderLinkのデータ専用SIMは3G機では通えないということになっています。安さで注目のLINEモバイルのSIMも同様です。

今後、LTE専用のSIMをガラホに入れて使うケースを想定した場合、例えばLINEモバイルのSIMをガラホに入れて使いたいという場合について考えてみましょう。このケースではF-05GではLINEモバイルは使用不可で、SH-01JでないとLINE関係の通信が全て高速で利用できるというメリットをガラホで享受できません。ドコモの発売したVoLTE対応ガラホを持ち、さらにドコモの白ロムならばどんなガラケーでもSIMアダプタをかませば使い回しのできる通話専用SIMとの組み合わせは、私のように色々な事をSH-01Jで試したいという方には面白い組合せだと言えるでしょう。

このようにLTE対応と3G対応のガラホを併用することのメリットはもう一つあります。ドコモに限らず大手3社のキャリアは、ガラケー・ガラホでのカケホーダイとスマホでのカケホーダイとの間に料金的な差を500円付けています。もし私が使っているSIMカードをガラホから取り出し、SIMフリーの他社製端末を含むスマホに入れ替えてしまったら、デバイス外使用料ということで月々2,200円(税抜き価格 以下同じ)で済んでいた通話定額料金が月額2,700円に自動的に読み替えられて請求されてしまいます。
ですから、もし通話専用に使っている端末がおかしくなってしまった場合、適用されるSIMカードの大きさも同じnanoSIMで、カードを入れ替えてもガラホ同士の交換なので月額2,200円のままで大丈夫な代替機としてのガラホが常にあるということは、今回端末補償も付けていない私としては、一つの安心材料であると言えるわけです。

ちなみに、電話帳については前のガラケーから赤外線通信でどちらのガラホにも送信し、いつでも通話専用としてSH-01Jも使えるようにしてあります。さらに、次回の内容にも繋がりますが、一台で通話も通信も使う場合よりも、端末の白ロムでの購入費を入れてもガラホ2台持ちの方が安くなるということも、今回ガラホ2台体制にした理由の一つです。というわけで、次回はSH-01Jでどこまでできるかを試すためのMVNOによるSIMカードの選び方について紹介させていただこうと思います。

※ドコモのガラホ「SH-01J」について書かせていただいた記事をまとめさせていただきました。興味がある方はどうぞリンク先の記事もご参照下さい。

その1 通話専用でも安く本体を買うには?
その2 オンラインショップで購入後開通手続き
その3 F-05Gとの二台持ちにしたわけ
その4 どのSIMを入れて使うか
その5 まずは「ベル打ち」の設定を行なう
その6 モバイルルーターとはBluetoothテザリングで
その7 基本的な使い勝手
その8 入れておくと便利なアプリ
その9 一通り使ってみての感想
その10 本体にnanacoをセットする
その11 あえて通話専用SIMを入れる使い方
その12 ソフトウェア更新でテザリング可?
その13 アップデート試用結果も上々
その14 単体使用およびテザリングの使い勝手
その15 定期的なアプリのバージョンチェックを


シャープ ドコモSH-01J その2 オンラインショップで購入後開通手続き

今回、前回書いたようにauからドコモに契約を移行するのに、あえて近所のショップからの手続きはしませんでした。最近の総務省の指導により特典を付けての0円ケータイ・スマホという案件はではほとんどありませんし、ショップでSH-01Jを新規契約した場合に払わなければならない料金はオンラインショップからの手続きでは請求されません。

そして、何より大きな理由は、携末の月々サポートを発動させるために加入するパケット定額の「ケータイプラン」について、SPモードを付けずに単体で入る意志を店頭で主張するのもなかなかエネルギーが要るということを考えたからです。

これはもちろん、元々がドコモのネット接続サービスであるSPモードに加入しなければ「ケータイプラン」に入ってもただ毎月の料金を取られるだけで一切ネットに接続できないわけですから、お店側の人から見ると「何を考えているのかわからないお客」として見られてしまう可能性が大で(^^;)、それゆえに私があえてSPモードを契約しない理由についてくどくどと説明をしなければならなくなります。

この件については、ドコモがとにかくパケット定額オプションを付けなければ「月々サポート」を適用しないという規約があるから付けただけで、もし端末を最初から安く売ってくれるなら通話プランのみにして契約しています。ただ、ドコモの規約自体についての文句を店頭で言い続けても仕方がないので、粛々と手続きができて問題がなければSPモードなしでも契約できるオンラインショップに流れたのはある意味当然と言えるかも知れません。

ただ、オンラインショップを使ったことのない方は前の契約との引き継ぎはどうなるのかとか疑問点があると思いますので、その点についてもここで紹介していきたいと思います。まず、申込む前にauの電話受付で入手したMNP転出番号を用意した上でドコモオンラインショップにアクセスし、SH-01J購入の手続きから進んでいきます。

手続きはネット上から進んで行けばいいのですが、その中で本人確認のための手続きも必要になります。すぐに品物の発送を希望する場合は写真付きの身分証明書をデジカメで撮影し、その画像ファイルをアップロードして送ることで対応が可能です(あまり大きいファイルでははねられるので、画質を落として撮影した方がいいと思います)。運転免許証を撮影する場合、住所変更など裏面に記載がある場合には裏表を2枚に分けて撮影する必要がありますのでお忘れなきよう。また、個人情報を直接送ることに抵抗がある場合には、郵送を選ぶこともできますがその場合には多少時間がかかりますので、更新月の残り期間が少ない場合は早めの手続きがおすすめです。

私の場合は木曜日に申し込んで写真はネット経由で送ったところ、翌週の月曜日には端末とSIMカードが届きました。ただこの時点ではまだ契約は切り替わっていません。契約を切り替えるにはセンターに電話するかネットに繋がったパソコンなどからオンラインで開通手続きをする必要になります。24時間このサービスは行なわれているわけではないので、私は翌火曜日の申込受付開始時間の午前9時にオンラインから開通手続きをして、その時点から利用可能になりました。ちなみに、ドコモのSIMカードを入れなければauの回線は生きていますので、問題なく回線の入れ替えを行なうことができるでしょう。

ネットでこの辺の事について書かれたページを読んでいると、回線の開通手続きをしなくてもSIMを端末に入れれば電話機は使えるようになるようですが、開通手続きをきちんとしていないとその後に機種変更をするような場合に改めて登録内容の書き換えのための手数料がかかるという書き込みも見ましたので、ここは素直にSIMカードを入れて使い出す前に回線の開通手続きをしっかりとしましょう。これも店頭で手続きをする場合と違って自分で開通のタイミングを決める事ができるので、変更の前に大事な電話を受ける可能性がある場合はその時間を外して手続きをすればいいので、全て自分でできるならオンラインショップの利用がおすすめだと思います。

最後に、この手続きが完了した事を確認するために、自宅に書留で開通日と電話番号の書かれたはがきが届きます。ここまでわざわざやってくれるのかと思いましたが、書留なので不在の場合は再配達か局まで取りに行かなければなりませんので、この点についても承知した上でオンラインショップを利用するようにしましょう。

※ドコモのガラホ「SH-01J」について書かせていただいた記事をまとめさせていただきました。興味がある方はどうぞリンク先の記事もご参照下さい。

その1 通話専用でも安く本体を買うには?
その2 オンラインショップで購入後開通手続き
その3 F-05Gとの二台持ちにしたわけ
その4 どのSIMを入れて使うか
その5 まずは「ベル打ち」の設定を行なう
その6 モバイルルーターとはBluetoothテザリングで
その7 基本的な使い勝手
その8 入れておくと便利なアプリ
その9 一通り使ってみての感想
その10 本体にnanacoをセットする
その11 あえて通話専用SIMを入れる使い方
その12 ソフトウェア更新でテザリング可?
その13 アップデート試用結果も上々
その14 単体使用およびテザリングの使い勝手
その15 定期的なアプリのバージョンチェックを


シャープ ドコモSH-01J その1 通話専用でも安く本体を買うには?

このブログでもかなり前から乗り換えを考えていた、ドコモのガラホSH-01Jにようやく申し込みをしました。今まで使っていたauの規約では解約時に日割りはきかないので、本来は更新月の下旬あたりから手続きをした方がいいと言われているのですが、それを実行すると手続きを大晦日からお正月にかけて行なわなければならないので(^^;)、定額の負担は覚悟の上で月初めに手続きをしました。

まず、MNP予約番号を発行してもらうためにauの店舗へ行くかお客様センターに電話を掛ける必要があるのですが、実店舗へ行くのも大変なので電話で丁寧に移行する理由を説明しつつ予約番号を発行してもらいました。そして、改めてドコモと新規契約をするわけですが、こちらの方も実店舗を避け、オンラインショップから行なうことにしました。ただしこれには理由があります。

というのも、私はガラケーとスマホの2台持ちか、すでに現在使っているガラホも入れて都合3台で使うことを前提にしていて、あくまで通話用は通話用として機能を絞りたいと思っています。今回購入するSH-01Jではテザリングの子機としてモバイルルーターや(スマホのテザリング機能も含む)公衆無線LAN網を使ったりできるので、あえて本体のみでは通信ができない仕様にしておいた方が、知らないうちにネット接続料金がかからなくて安心できるので、新たに契約するSIMではデータ通信ができないようにしたいのです。

しかし、パケット定額プランを申込時に加入しないと、本体端末の購入にあたり本体代金を割り引く「月々サポート」が利用できなくなってしまいます。今回購入しようとしているSH-01Jに「月々サポート」が使えれば、端末代金は月々の利用料金から差し引かれ、契約の翌月から24ヶ月かけて端末代金分の実質負担額がまるまる相殺され、端末料金は2年間契約を続けていれば払わなくても済みます。ただしこのサポートを使うには3つの条件を全て満たす必要があります。

・月々サポート対象機種の購入(SH-01Jは対象機種です)
・指定「基本プラン」へのご加入(これは「カケホーダイプラン」でOK)
・指定「パケットパック/シェアオプション」のいずれかのご加入

問題は最後の一項目です。ドコモは頑なに通話プランのみでの加入を排除させようとするかのようですが、ここに一つの抜け穴があります。というのも、パケットプランへの加入こそ必須になっているものの、ネットにガラホを接続するためには絶対加入しなければならない「SPモード」への加入は必ずしも必要ないのです。ただこの技を実店鋪で主張するにはなかなか難しいと思ったのでオンラインショップを利用して申し込もうと思いました。

ちなみにガラホのパケットパックについては月額324円から加入できる「ケータイプラン」を選べば、月々サポートの申し込みはSPモードに加入しなくてもオンラインショップでは問題なくできました(2016年12月1日現在)。もしどうしても本体でキャリアメールが使いたくなったりネットがやりたければその時点でSPモードに入ればいいですし、永年無料のdocomo Wi-Fiサービスが使えるキャンペーンに魅力を感じている方はSPモードとケータイプランの両方に入ればdocomo Wi-Fiがずっと無料で使えるのですが、私はそれ以上に通話専用のガラホを持つ方にメリットを感じていたのであえてSPモードは契約しませんでした。これから24ヶ月はケータイパックの料金月額324円を払い続けなければなりませんが、2年間かかる費用は8千円弱です。これが実質的なSH-01Jの端末価格だと思えばそれほど悪くない選択ではないでしょうか。もちろん、2年後に月々サポートの割引期間が終了した時点でこのケータイパックは外すつもりです。

端末は配送で自宅に送ってもらうようにしましたが、この場合は新端末をセットした時点で前のauが解約になるそうですが、実は私はこのSH-01Jを通話メインで使おうとは思っていません。というのも、メモリも少なくBluetoothも使えないドコモの3Gガラホ「F-05G」を既に持っているので、新しく来る通話用のSIMはF-05Gに入れて当分はVoLTEでは使わず、3G通信で通話し、LTEが使えるSH-01JにはMVNOのデータSIMを入れてLINEや便利なアプリ運用を中心に使おうと画策しています。

※ドコモのガラホ「SH-01J」について書かせていただいた記事をまとめさせていただきました。興味がある方はどうぞリンク先の記事もご参照下さい。

その1 通話専用でも安く本体を買うには?
その2 オンラインショップで購入後開通手続き
その3 F-05Gとの二台持ちにしたわけ
その4 どのSIMを入れて使うか
その5 まずは「ベル打ち」の設定を行なう
その6 モバイルルーターとはBluetoothテザリングで
その7 基本的な使い勝手
その8 入れておくと便利なアプリ
その9 一通り使ってみての感想
その10 本体にnanacoをセットする
その11 あえて通話専用SIMを入れる使い方
その12 ソフトウェア更新でテザリング可?
その13 アップデート試用結果も上々
その14 単体使用およびテザリングの使い勝手
その15 定期的なアプリのバージョンチェックを


緊急メールが届く「時間差」について考える

少し前の話になりますが、先日の日曜日の朝、地域の防災訓練により携帯電話・スマートフォンに訓練の大津波警報を知らせるメールが届きました。私の持っている端末は複数あるので、どの端末が鳴ってどれが鳴らないのかを確認するいい機会になりましたので、その結果についてちょっと紹介したいと思います。

ちなみに、現状では通話専用のガラケーをドコモに変更してしまったのですが、訓練のあった当日はまだauの回線が使えていましたので、なかなか興味深い結果が出ました。

まず、私がメインで使っているスマホは楽天モバイル経由で購入した国産SIMフリーのSH-RM02で、このスマホついては、予想通りというか全く緊急メールの受信はありませんでした。私と同じようにSIMフリーのスマホを使っている方は、Yahoo!の提供する災害用アプリなど、いざという時にその内容が通知されるアプリを補助的に利用することを考えておいた方がいいように思います。

当日は、警報メール特有の音で訓練が行なわれていることに気付いたのですが、鳴ったのはどちらもMVNOのSMSオプションが入っていないデータ専用SIMを入れていたドコモの白ロム(ガラホのF-05GとタブレットのSH-08E)でした。特にF-05Gの方には0simを入れていたので、毎月のデータ量に気を付ければ完全無料でもいざという時の警報メールは受けられるというのはかなりおいしい契約であると言えます。ただ2016年12月からは0simを手に入れるためには枚数限定の先着制になって、その枚数も7777枚までに制限されるようになっています。0simのトップページには残り枚数の掲示がされているので、興味のある方は月の早いうちに申し込むようにしないとなかなか手に入れられない可能性もあります。

さて、そこまでは良かったのですが、もう一台のガラケーに入っているau回線の方は改めて確認してみたところ全くメールの入った痕跡はなく、たまたま回線をネットショップで購入して移行中だったため、もしかしたらもうau回線が解約されて使えなくなってしまったのかと思ったのですが、少し経ってから同じように警報音とともに津波警報の緊急メールが届いたのでした。ちなみに、下の写真がその時のメールを比較したもので、右のドコモ回線では訓練の大津波警報が出た時点ですぐに来たのに対し、左のauのガラケーではメール到着まで1分余分にかかっています。

つまり、今回の防災訓練において、一秒を争う地震直後にその場から逃げるか留まるかを選択する判断基準となる警報メールが時間差で届いたということは、使っているキャリアの差で逃げ遅れてしまう可能性が出てきたということです。今回はauの方が遅かったですが、状況によってはdocomoの方が遅くなるかも知れませんし、今回検証していないSoftbankの動向も不明の中、私たちは警報メールの迅速性についてどのキャリアを選んでいいのかわからず、ちょっとした不安が残りました。
恐らくこうした事は海の近くに住んでいて地震発生から5分以内で津波が来ると予想されている地域で生活している人にとってはより深刻ではないかと思われます。そういう場合は、こうした警報メールが来る前であっても大きな揺れを感じた時点ですぐに避難場所に逃げるという行動を徹底するしかないと思われます。

個人的に携帯電話各社にお願いしたいのは、場合によっては人の生死を分けかねない緊急メールについては遅延することなく3社同時に着信するような仕組みになるよう現状を把握して改善に努めていただいたいです。そう考えると、実際に何かの行事に参加するわけではないのですが、定期的に放送やメールを確認することによって得るものもあるなとしみじみ思った次第です。


ネット検索における「テキストの力」

一部の新聞やテレビでここのところ報道されているインターネット関連の話題で、インターネット上にあるキュレーションサイトやまとめサイトについて、興味深いニュースが出てきています。プロ野球チームを持っている名の通った企業やテレビコマーシャルなどで有名な企業が多くのキュレーションサイトをオープンさせており、その内容が問題になったとして多くの有名企業が開いているページが閉鎖に追い込まれています。

報道の内容を読んだり見たりした限りでは、多くの書き手をクラウドソーシングサービスを利用して専門職でない一般の人から集め、様々なネット検索で上位になるように考えられたノウハウを込めた内容を書かせることで、ネットからの広告料をより多く得ていたというものです。これらのサイトは普通にネット検索をしていて上位に来るのに、いまいちその内容に信憑性がないとか、個人のブログから内容を拝借したものをつなぎ合わせて掲載されていたという疑惑がささやかれています。

恐らく私のブログのように個人で細々とやっているものとそうした大手企業が本腰を入れて作ったサイトとでは検索の引っかかりやすさは相当違うと思えます(^^;)。改めてこんなニュースを見てしまうと、どんなキーワードでも検索した1ページ目に来るにはかなり大変ではないかと思えてしまうのですが、もしより多くの人に読んでもらいたいと思い検索上位に載せたいと思う人がいた場合、その想いを実現するのは難しいとは思うのですが、ちょっと考え方を変えてみることで変わってくるかも知れません。

たまたま先日ラジオに出演していた「明和電機」さんのお話を聞いていて出てきた「テキストの力」という話を聞いて思った事があります。彼らは新しい発想で出来たグッズを商品化する前にまずはその言葉をネット検索にかけてみるのだそうです。もしその時点でコンセプトについてのキーワードなり、品物に付けようと思った名前と同じものがネット検索に引っかかってしまったとしたら、その発想は独自のものではなく既に先に誰かが出したアイデアと一緒だということがわかります。ですから、オリジナルなものを作るためには自分の出したアイデアや、ネーミングについてのキーワードを常にネット検索に掛けることが欠かせないのだとか。

ですから、ネット検索をしても同じものがなかったオリジナルの言葉を使って品物を製作すれば、完成して改めて紹介した段階で、その名前がメディアに乗ってその言葉をもとにしてネットで調べようとした人がいた場合、ページには他のライバルがいない唯一無二のキーワード足りえるということになります。これと同じように、実にありきたりなキーワードをブログやブログタイトルの題名にして発信するだけではそのキーワードはあまたあるサイトの中に埋もれてしまいますが、唯一無二のタイトルを多く作ることができれば、どんな検索サイトでもうまくいけば一ベージの一番目に表示されるようになります。

もっとも、その突拍子もないキーワードをどうして多くの人に認知してもらうかが重要にはなりますが、あまた多くの人がネットにアクセスしている中で、何かの拍子に見てもらえる可能性はごく普通のキーワードを普通に使うよりも、かなり戦略的なキーワードを無理してでも使った方が、結果が出るかも知れないということにもなるでしょう。

多くの人がその言葉の存在を知っているのに、ネットではほとんど誰も使っていない言葉があれば、その言葉には「テキストの力」が大いに宿るということになります。その言葉を見付けようとするか、自分て勝手に作って広める努力をするか、どちらにしてもやはり簡単にはいきませんが、だからこそ面白いということがあるわけです。

このブログでもより多くの人に読んでもらうためには今回のような題名ではなく(^^;)、もっと奇抜なキーワードを付けた方がいいのかも知れませんが、過去の経験から、とんでもないキーワードでこのブログにやってきてくれる人もいるので、逆にあまり無理をしても続かないのではないかと思いますし、あくまで個人のできる範囲で新たな発想について考えながらこのブログも続けていければいいなと思っています。


キングジム ポータブックXMC10 その9 まとめと改めての評価

ここまで、私がキングジムポータブックを設定し、一通り使えるようにするまでについて紹介してきました。発売当初、キングジムは文章書きに特化し、電源も乾電池で長時間動くポメラDM100の発売の後でこのポータブックを出してきたことから、その価格の高さとともに必ずしも文字入力に特化していないWindows10搭載マシンという形で製品を出してきたことにより、かなりの戸惑いを受けた方も多かったのではないかと思われます。

しかし、改めて使ってみると、先日発売になったポメラDM200と比べた場合、自由に日本語入力設定からテキストエディターまでをカスタマイズできる、それなりに文章入力マシンとして考えられているのではないかというように思えてきました。

第一に思ったのは、独特なギミックを持つ二分割されたキーボードの打ちやすさを実感したことです。Windows10になったことでさらにポインティングデバイスが必要になりましたが、本体の大きさに制限がある中では、何とかマウスを使わないでも使えるだけの最低限の操作性は確保されており、不安定なBluetooth接続でキーボードとマウスを同時に使うWindowsタブレットよりも気軽に安心して使えるハードに仕上がっているという実感を持ちました。

発売当初から多くの方が問題にしたメモリと本体ストレージの少なさについては、同じWindowsノートという範疇の中で考えれば全く使い物にならないと一蹴されてもしょうがないですが、文章入力を中心に使うマシンとして考えれば、ソフト導入と設定を勉強すれば、親指シフト入力だけでなく、新たな日本語入力にも対応し、さらに自分の好きなテキストエディタがそのまま動き、さらにファイル管理にDropBoxやOne Drive、GoogleDriveがそのまま使え、メールも直接送受信可能というのはDM200にはない利点です。電源関連についても、連続可動時間には違いはあるものの、どちらも汎用のモバイルバッテリーで充電が可能というメリットは大きいと言えます。

DM200に対してのディメリットとして、Windows Updateで時間を取られることと、起動が瞬時にとは行かないことがある事を十分に理解した上で使うならば、現在の2万円強という価格で手に入るというなら、文字入力について「カスタマイズ命」という人なら文字入力専用機としてDM200よりもポータブックの方を選ぶという選択も十分に有りではないかと思えるのです。

また、根本的にWindows10を使うことがダメだというなら、インターネット上で実際に行なっている方もいるLinuxを入れて使ってみたりとか、多言語入力にこだわる方なら「超漢字V」を入れてWindows10と併用して使えるならば、日本語だけでなく様々な言語での文章作成をすることもでき、ある意味より多くの言語での入力が可能な文字入力マシンとしては最強の端末に化ける可能性すらあります。

改めて思うのは、今回いろんな事を調べながら書いていて、多くのユーザーによりメーカーが思っていなかったような活用の仕方がどんどん生まれていくようなハードの方が持っていて楽しいということです。過去にはNECのモバイルギアをDOSマシン化してATOK8を入れる試みだとか、HP200LXを日本語化し、VZエディタを入れて今でも十分使えそうなモバイルマシンにしたりして、購入時とはできることが違うマシンにすることで人気が出るようなマシンにこのポータブックもなり得たのではないかと思いますが、もしキングジムが売り出し価格をもう少し下げる事にこだわってポータブックを出していたら、かなり状況も変わっていたのではないかと思わざるを得ません。

キングジムの方ではもうポータブック後継機を出す予定はないという話も出ていますので、2万円を切ったら買うとか、1万円を切ったら買うと言っているうちに材庫がなくなって値上がりすることも考えておいた方がいいと思います。日本経済の先行きが見えない中、こんなマシンはもう二度と出ないかも知れませんし、すでに購入している人の中で、もしさらに安く叩き売られたら二台目として確保しておこうと考える人は決して少なくないと思われますので、1台目に安くなったら買おうと思っているような人は、すでにその能力についてわかっている人が多くいればそういう人の予備機として買われてまうことも覚悟した方がいいような気がします。

※キングジムの出したモバイルパソコン「ポータブックXMC10」について書かせていただいた記事を以下にまとめさせていただきました。興味がある方はどうぞリンク先の記事もご参照下さい。

その1 約2万円なら買う価値があるか?
その2 購入前に用意したいもの
その3 回復ディスク作成とドライババックアップ
その4 本体Cドライブ容量減への対策
その5 OneDrive DropBoxをSDドライブに設定
その6 導入すべき最低限のソフト
その7 ポインティングデバイスについて
その8 旅行時に一緒に持って行きたいもの
その9 まとめと改めての評価


キングジム ポータブックXMC10 その8 旅行時に一緒に持って行きたいもの

一般的なノートパソコンに比べて小さなポータブックは、私自身も車の旅だけでなく持って行く荷物が限られる公共交通機関を使っての旅に持って行くパソコンとして考えているところがあります。今回はそんなポータブックを旅行に持って行く場合に何を一緒に持って行くといいのかという点について考えてみます。

まず一番大切な電源回りのグッズですが、本体に付属しているACアダプタとコードでもいいのですが、世の中には汎用で利用できるUSB出力のアダプターとケーブルは様々なものが出ています。その中でまずはACアダプタについて考えてみると、2つの方向性があるように思います。その2つとは「超小型」と「複数出力付」です。

まず「超小型」ですが、これは読んで字のごとく持って行く荷物の軽量化に繋がります。ただこの時に注意して欲しいことは、ポータブックを充電するためには最低でも5V2Aの出力が必要になります。私が持っているのはAnkeyのポートが2つあるモデルですが、このポートを2つ同時に使うと出力が半分に落ちてしまうため、ポータブックを充電しながら使いたい場合はポートを一つだけ使うようにするのがいいでしょう。

次に、「複数出力付」のアダプターについて紹介しますと、単純にUSB出力の口が5個から10個も付いている製品になります。旅行の中ではポータブックだけでなくスマホ・ガラケー・タブレット、ゲーム機やデジカメなどUSB充電のできる機器も一緒に持って行くことがほとんどでしょうからUSB充電が宿泊したホテルなどで一度に充電するためのアダプタが一つになれば便利です。出力が安定していて複数あるものの中では、同じくらいの大きさであるならUSB出力は多ければ多いほどいいと思うので、出力が10あるタイプのものを個人的にはおすすめしておきます。

次に見落としがちになるのは、ポータブックを充電するためのケーブルです。これも本体に付属しているものがあれば十分ではないかと思う人もいるかも知れませんが、一般的にパソコンに付いているACアダプタの長さと比べると付属のケーブルは短いので、ホテルで使うような場合でもデスクとコンセントの距離を考えて長めのものがあると便利です。

個人的には一本2m前後くらいの電源用ケーブルを一本持っていると、自分からコンセントに近ずかなくて済みます。ケーブル自体は消耗品ではありますが、私が用意しているのは何と永久保証をうたっている2mの充電・データ通信兼用のものです。

そして、モバイルバッテリーについてはある程度充電時間はかかるにしろ、多くの電力を溜めることのできる容量の大きいものの方がいいでしょう。というのも、ポータブックはまがりなりにもWindows10を搭載したパソコンであるため、その他のスマホなども充電する場合は生半可な容量では足りなくなるかも知れませんので、その準備ということも含めて大きめのものを一個、必要ならばスマホ用に小さいものを一個というのがいいかも知れません。とりあえずポータブック用としては大きいものが一つあれば移動中にも使えて便利です。

あとは、ホテルなどコンセントやネット環境が揃っている所でポータブックを便利に使えるような品について考えます。まずは、操作性を大幅に改善することができるマウスについてですが、接続は有線でも無線でも、好きなものが使えるというのがUSBポートを一つ電源端子とは別に持っているポータブックのメリットです。ですから、マウスについては何でもいいとも言えますのでお好みで一つ小さなマウスをバッグに入れておくと便利でしょう。ここではその一例として「Bluetooth」「小型軽量」「充電式」のマウスを一つ紹介します。

あとは必要に応じてという事になりますが、ホテルのテレビの大画面をモニターの代わりに使いたい場合はHDMIケーブルを一本持って行くだけで作業効率はかなり代わるかも知れません。それほど高いものでもありませんし、他の事にも使えるので持っていない方は一本持っていてもいいような気がします。

ホテルでのインターネット接続というのは、最近は部屋の中でもWi-Fi接続ができるようになってきていて、スマホやタブレット、ポータブックも設定パスワードを入れれば利用できるところが増えていますが、まだ有線LANのケーブルしかないような所もあり、またはセキュリティの問題からホテルの部屋では無線を使いたくないと思う方もいるかも知れません。

ポータブックのウィークポイントの一つが、有線LANポートを持たないことなのですが、強引に有線LANを利用するためのUSB端子に差すアダプターがあるので、これも必要な場合には用意しておくことで便利に使えると思います。または有線LANを無線に変換するアダプターも安くありますので、用途に応じてどちらかを持っていれば安心だということはあるでしょう。

今回はかなり長くなってしまいましたが、全てを購入した方がいいというよりも、こうしたものを徐々に揃えていくことによって、今後新しいハードを購入した場合にもお出掛けセットとして長く使えるものを中心に紹介してみました。このようなものをまとめて旅行用せっととしてバッグの中に入れておくと、例えば災害時などにも便利にポータブックなどのモバイル端末を使うためのツールにもなり得ます。今までの旅行で、何が足りなかったのかということも考えながら、ご自身なりの「旅行用キット」を作ってみるのも面白いかも知れません。

※キングジムの出したモバイルパソコン「ポータブックXMC10」について書かせていただいた記事を以下にまとめさせていただきました。興味がある方はどうぞリンク先の記事もご参照下さい。

その1 約2万円なら買う価値があるか?
その2 購入前に用意したいもの
その3 回復ディスク作成とドライババックアップ
その4 本体Cドライブ容量減への対策
その5 OneDrive DropBoxをSDドライブに設定
その6 導入すべき最低限のソフト
その7 ポインティングデバイスについて
その8 旅行時に一緒に持って行きたいもの
その9 まとめと改めての評価


キングジム ポータブックXMC10 その7 ポインティングデバイスについて

ここまで、あまり実際に使ってみてのレポートができなかったので、少しここで書かせていただきます。ポータブックがやってきてからそれなりに使ってみて、ネットでの口コミに出ている中でなるほどと思ったのが、ノングレアの液晶画面が見にくかったということです。その見え方を改善するために有効なのが透明なシートを貼ることだという話があったので、とりあえずということで、100円ショップで売っているタブレット用の保護シート(光沢)を買ってきてだいたいの大きさに切ってから貼って使ってみたところ、ある程度は見え方が改善されました。これは、人によってはかえって見にくくなってしまう恐れもあるので、私のように安いもので試してみるというのがいいかも知れません。

また同じ100円ショップでバッグに入れる際に擦れないように、インナーケースを購入しました。サイズ的には「B6」のものがうまく入るという感じです。これも安物ではまずファスナーのところから壊れてきそうな弱さが100円ショップの品にはあると思うので、気になる方はマジックテープで止めるものか、紐で絞って閉めるものにした方がその点では安心と言えるのではないかと思います。

ポインティングデバイス

さて、そんな中で改めてポータブックのキーボードを見ると、ちょうど真ん中に付いているのがThinkPadをほうふつとさせるポインティングデバイスになります。印象としてはThinkPadと同様に使えるのかと思う方もいるかも知れませんが、全くの別物です。ThinkPadの方は実際に指に力を入れて動かすアナログ的なタイプですが、ポータブックの方は強く押しても意味がなく、軽く触っても動く光学式のデバイスになっています。

このデバイスについてインターネットの口コミを見ると、ちょっと使いにくいという書き込みを多く見掛けます。これには、左右クリックをするためのボタンがキーボードの下の一段下がったところにあることから、押し間違いが発生しやすかったり、ドラッグアンドドロップがそもそもうまくできないのではと思われる事もあり、私自身も使えるならマウスを用意して使う方が作業効率アップに役立つと思います。

しかし、Windowsタブレットで画面上にタッチバッドとボタンをソフト的に実現して使った経験からすると、このくらいのものでもあるのとないのとではかなり違うという感じがします。慣れないうちは力を入れてポインティングデバイスを動かそうとして矢印がどこかへ飛んでしまうことも起こるかも知れませんが、慣れてもまだ反応が早い場合は設定画面で調節し、気を付けながら使えば全く使えないこともないと思います。

ちなみに、この文章の一部はポインティングデバイスのあるThinkPadで書いているのですが、物理的に手の力で動かすポインティングデバイスは便利ではあるものの、カーソルの移動をやり過ぎると指紋が消えるのではないかと思えるほど指の腹に負担が掛かるというのもディメリットとしてあると思います。そうして疲れた指でポータブックのポインティングデバイスをなぞると、ほとんど指に負担がかからないのでホッとするということもあるのです。

もちろん先述のとおり複雑な操作をポインティングデバイスと左右のクリックボタンだけで行なう場合は操作が厳しくなる事は確かですが、だからこそ、工夫すべき使い方というのもあります。

パソコンの操作性はマウスを使うことで飛躍的に楽になったことは確かではあるのですが、キーボードで文字入力をするのがポータブックの主な使い方ならキーボードショートカットを利用してできることはしてしまおうという考え方もできるかと思います。

基本的なコピーペーストだけでなく、ソフト独自のショートカットもありますので、今まで安易にマウスでやっていた作業の中でキーボードショートカットでできるものについてはその操作方法を覚えて使ってみるというのもいいのではないでしょうか。これは、何もポータブックでのみ使う技としてではなく、他のパソコンを使う際にも自分で覚えたキーボードショートカット使えばさらなる作業効率アップが期待できるわけです。

もちろん、きちんとした利用環境が整えば別にマウスを使うのが一番いいのですが、出先で膝の上で打つなどマウスが使えない場合もあり、何より操作環境を整えようと持ち物を増やすと、逆に持ち運びにかさばるという問題もあります。多少は操作の方法に難が出たとしても、本体だけでも一通りの作業ができるように色々工夫することは、今後のパソコンとの付き合い方を考えた時にも有効に作用する場合もあると思うので、独特の使い方にはなりますが、まずはこのポインティングデバイスの使い方がスムーズに行くように操作方法をマスターする気になってやってみるのもいいのではないでしょうか。

※キングジムの出したモバイルパソコン「ポータブックXMC10」について書かせていただいた記事を以下にまとめさせていただきました。興味がある方はどうぞリンク先の記事もご参照下さい。

その1 約2万円なら買う価値があるか?
その2 購入前に用意したいもの
その3 回復ディスク作成とドライババックアップ
その4 本体Cドライブ容量減への対策
その5 OneDrive DropBoxをSDドライブに設定
その6 導入すべき最低限のソフト
その7 ポインティングデバイスについて
その8 旅行時に一緒に持って行きたいもの
その9 まとめと改めての評価


キングジム ポータブックXMC10 その6 導入すべき最低限のソフト

画面の小さいポータブックで文字入力以外何ができるのかという事を考える時、同じような画面の大きさのWinタブレットには入っていてポータブックではすぐには使えないアプリがあります。それが画面全体を拡大することができるデスクトップアプリ「拡大鏡」なのです。細かい作業をやる時や、システムの説明などが文字が小さくて見えずらいような場合に、その部分だけこのアプリを使えば拡大することができますので、小さい文字が見るのにつらい方は常用できるようにまずはセットしておきましょう。

Windowsキーを押すと出てくるメニューの中からアプリやフォルダの名前を見て「Windows簡単操作」のフォルダをクリックするとその中に「拡大鏡」がありますので、そのアイコンを右クリックして「その他」を選ぶと、「タスクバーにピン留めする」という項目が選べるようになるので、そこを選択すれば、以降の作業で画面下にアイコンが出るようになります。文字を拡大表示させたい時にはタスクバーに出したアイコンをクリックすればすぐに使えるようになります。小さい画面でWindows10を使うためには必要なアプリだと思いますのでまずこの作業を行なってみて下さい。

次に、具体的に私が入れたソフト・アプリについて紹介していきます。リンク先は一部を除いて出していませんが、名前でインターネット検索をすればどれもすぐ公開されているサイトに行き着くと思います。まず文字入力についてはアクセサリの「メモ帳」でもいいのですが、ワープロソフトより細かい設定をして見やすく使えるテキストエディタの利用をおすすめします。昔からあるシェアウェアで利用者も多い「秀丸エディタ」や、フリーで使いやすいものとしては「サクラエディタ」があります。私自身は昔からQXエディタを使っていた関係で、「Nex QX」を利用していますが、お好みでテキストエディタを一つ入れておくと、文字の大きさの調整も効きますし、ソフト自体も軽いのでスムーズに文字入力をすることがしやすくなります。

ポータブックにはMicrosoft Office Mobileが既にインストールされていて、さらにOffice365のパッケージが同梱されていますが、名前にMobileが付く一連のシリーズはMicrosoft Officeの機能限定版という感じが私にはし、自分で古くから持って使っている書類は昔のフォーマット形式で保存しているものが多いので、古いファイルを編集することができないMicrosoft Office Mobileはどうも使いずらいというのが本音です。

また、本体のメモリを圧迫するのもいやなので、ポータブックにはあえてOffice365を導入せず、代わりにOffice互換アプリの中から少し手間はかかりますが日本語版以外ならフリーで使える「WPS office」を強引に日本語化して使うことにしました。当然、Microsoft Officeと全く同じようには使えませんが、ある程度割り切って使うなら私には十分でした。これを書いている時点では最新の「WPS Office 2016」を日本語化して使う手順については以下のブログに詳しい解説があります。私も改めて導入する際に大いに参考にさせていただきました。興味のある方はチャレンジしてみるのもいいのではないかと思います。

・ネットセキュリティブログ
http://www.japan-secure.com/entry/how_to_japanese_of_the_kingsoft_office.html

次に、ポータブックを使っているうちに増えていくデータ容量を定期的にクリアにするためのユーティリティソフト、「Glary Utilities」を入れています。個人かつ非商用に限り無料で使えるもので、不要なレジストリ項目、一時ファイル、Cookieなどの検索・削除や、スパイウェア・アドウェアの駆除までこなしてくれます。ここを読んでいる方の中でよもやウィルス対策ソフトを入れていない方はないかと思いますが、それと一緒に活用していきたいソフトです。

そして、ブログ用に撮影した写真の簡単画質処理ができる「IrfanView」とその日本語モジュールでリサイズや画質調整など大きなサイズの写真をブログにアップする加工を行なっています。高度な編集をするのでなければこれ一本で十分だと思います。特に、それほどうまく撮れなかった写真を操作一発でそれらしく補正してくれる「自動色調補正」の機能は便利で、このブログに掲載している写真も、発色が気になった写真については常にこの機能を利用しています。

後は、自宅でプリンタを使うためにドライバをインストールしたりするくらいで、私の場合は何とか使えています。あと活用したいのがウェブブラウザから利用できる各種サービスです。ここまでメールソフトについてはあえて紹介しませんでしたが、私の場合は全てをChromeというインターネットブラウザ上で行なうChromebookを使っている関係から、メインのブラウザをChromeにしています。ポータブックでもChromeをダウンロードし、ウェブ上からGmailを利用することでメールソフトを入れなくてもメールの読み書きができるようにしています。ただ、送受信をスムーズに行なうためにはネットに常時接続されている必要性があります。

あと、PDFファイルの表示に必要なAcrobat Readerや、ウィルス対策用のソフトを入れたくらいで、今後どうしても周辺機器を使ったり専用ソフトがないとできないものがあった場合には追加することもあるかも知れませんが、最初からあれもこれもという感じでは入れていません。というわけで、他の方の参考になったかどうかはわかりませんが、あくまで私が入れているものということで一連のソフトの紹介をさせていただきました。

※キングジムの出したモバイルパソコン「ポータブックXMC10」について書かせていただいた記事を以下にまとめさせていただきました。興味がある方はどうぞリンク先の記事もご参照下さい。

その1 約2万円なら買う価値があるか?
その2 購入前に用意したいもの
その3 回復ディスク作成とドライババックアップ
その4 本体Cドライブ容量減への対策
その5 OneDrive DropBoxをSDドライブに設定
その6 導入すべき最低限のソフト
その7 ポインティングデバイスについて
その8 旅行時に一緒に持って行きたいもの
その9 まとめと改めての評価