車中泊に適した車種」カテゴリーアーカイブ

車中泊をするために車を用意しようと思っている方のため、キャンピングカーを除く普通車・軽自動車でどの車が車中泊しやすいのかということについて考えていきます。

車中泊車としての軽トラと軽1BOXの比較 その1 ベース車の価格

先月は自動車税の支払期日だったわけですが、今年はその前に思いもかけぬ出費が続いたせいか、かなり払うのに苦労しました。以前ワゴンRに乗っていた時にはこんなに苦労したという経験はなかったので、まだまだ軽自動車に甘い税制であることを感じるとともに、今後の状況を見る中で、ユーザー目線で状況が変わることは考えにくく、大手メーカーの利益を確保するような形で税金が変わっていくなら、きちんとメンテナンスをすることを心掛けながら軽自動車に乗って車中泊の旅をした方がいいのかなとも思えてきます。

ただ、今後の状況によっては1,000ccクラスの税金が軽並みになってくるようなかここまでの考え方は改めますが、今のままの状況が続くなら、次に買い替える車は軽自動車でも十分ではないかとも考えます。

軽自動車で車中泊というのは私がブログを立ち上げた頃のテーマで、スズキ・ワゴンRのシートアレンジを利用して一人での車中泊にずいぶん使わせていただきましたが、最近の軽乗用車というのは車両価格が高く、車内で寝るためにはその都度セッティングが必要になる場合が多いです。車中泊がしやすい軽自動車としては、ホンダのNBox+がありますが、フルフラットにするためには運転席・助手席を操作する必要があり、いざという時にはすぐにドライビングポジションが保てないというデメリットが有ると私は思っています。

そうではなく車を停めたらすぐに寝られる状況を作るために、私が現状で考えているのは軽自動車を購入する場合、2つの選択肢があります。それが、軽トラか軽1BOX(注・いわゆる箱バンと言われるもので、ここで言う1BOXとは4ナンバーの車に限定させていただきます)ということになります。

軽トラで車中泊とはどうするのかと疑問に思われる方もいるかも知れません。本当に荷台をそのまま使って荷台の上でテントを張ったりする方法で車中泊の旅を行なっている方もいますが、最近ではホームセンターで材料を購入してきて荷台の上に居住スペースを自作し、およそ20万くらいで積み下ろしのできる箱のような家を軽トラに載せて利用している方も多くいます。車検の際にはその箱家を下ろせば4ナンバーのままで大丈夫ですし、自分の作りたいコンパクトなモバイルハウスが実現できるという点は画期的です。国内ではそうした軽トラベースのキャンピングカー制作のための講座を行なっているところもあります。

すでに日曜大工のための工具を用意していれば、スムーズに作業に入れますし不満点があれば修正も可能です。いったんばらして再度作り直すこともできるので、気軽に始められるでしょう。自分で作ることに不安がある場合は、先述の通りキャンピングカー自作派という人たちはネットを探せば見付けることもできますので、ページを見て参考にしたり、直接問い合わせをしてみるのもいいでしょう。さらに具体的には素の軽トラだけをまず購入して、専門に作っている人に相談しながら手伝いを乞うことも可能かも知れません。その場合は、既製品の軽キャンピングカーでは作れないようなものを実現できるかも知れませんし、駐車場にパイプを組むなどして居住部分を軽トラから積み降ろしできる設備も作れば、常にキャンピングカーとしてではなく、状況に応じて普通の軽トラとしての利用もできるようになります。また、車の不具合で買い替えを余儀なくされたような場合でも、単に荷台に載せて固定するだけのものなので、ヤドカリのように同じ箱家を末永く使うことができます。

ただ、こうした自作をともなう作業をしなくても、フラットな床を作ってしまえば後はマットや寝袋を持ち込んでしまえば簡単に車中泊でき、さらに内部の装備を自作することで軽でもキャンピングカーのように使えることで人気のあるのがいわゆる「箱バン」と呼ばれる軽の1BOXタイプの車です。この車種については改めて詳しく紹介しなくても軽自動車を車中泊に使う場合の一番のベース車としての地位を築いていますので、十分おわかりになるでしょう。

そこで、今後コストも安く車中泊をしようと思っている方にとって悩みどころである、車中泊カーのベース車を軽トラにすべきか、軽1BOXにすべきかということについて、これから様々な観点に基づいて考えてみたいと思います。

まず、車自体の入手のしやすさについて考えると、とにかく年式や走行距離は気にしないというなら安く購入してそれなりに使えるという点では軽トラの方がベース車として向くと思われます。なぜかというと、同じように内装に使用感があったり汚れていたりすることは古い車の場合あるわけですが、軽1BOXの場合は車の中で泊まることを考えると、内部がペンキや泥で汚れていたり、一見きれいでもペットの毛が掃除をしてもしても限りなく出てきたりなどすると、いくら洗ったり掃除をしても完全には汚れや匂いは消えないということにもなります。

その点軽トラなら、いくら荷台が汚れていたとしても年式が新しくエンジンも調子が良ければ、実際の車内での生活は荷台に載せる「新築」の箱家で行なうことにできます。さらに、最初は安い軽トラで出掛けていても、日本一周が急にしたくなった時点で新車に買い替えて箱家も載せ替えればいいわけです。中古車の価格はピンからキリまでありますが、まずは安い軽トラを探し、居住スペースについても一気に材料を購入しなくても時間を掛けてやっていくというのならば、最初のうちは幌を付けたり、シンプルに荷台にテントを張って車中泊というのでもそれはそれで面白いのではないでしょうか。

ただ、最初から車中泊専用で使うつもりで新しい車をベース車として探す場合は、グレードや走行距離にもよりますが、導入コストはそんなに変わらないかと思います。例としてミッションでありながらオートマ的に乗れる5AGSというミッションを搭載したスズキのキャリィ(軽トラ)・エブリィ(軽1BOX)で比較してみると、5AGS搭載車はキャリィが2014年8月のグレードKCの車、エブリィが2015年2月の各グレード車になります。

特にエブリィには多くのグレードがありますが、一般的なところで2WDハイルーフでウィンドウは手動(PCより上ならパワーウィンドウ付)のPAあたりでも私は十分だと思います。キャリイのKCの走行距離1万km前後の車で比べてみると、どちらのグレードでも中古車販売サイトの2017年5月現在で車両価格が約80万円くらいという感じです。

もちろん自動ブレーキや4WD、ターボ付きの方が走っていて安心で楽ではあるのですが、その場合でも120万円もあればベース車の購入は可能ですので、新車価格で200万を超えることもある軽乗用車と比べるとリーズナブルにベース車を購入しやすいと思います。

まあ軽1BOXにしても奇跡的に車内が汚れていない中古車が手に入るかも知れませんし、足を使って探すことでここで紹介するよりも安くていいものが手に入るかも知れませんが、一般的にはこんな状況も考えつつ、ベース車を選ぶ際の参考にしていただければと思います。

※軽トラックと軽ワンボックス車について書かせていただいた記事を以下にまとめさせていただきました。興味がある方はどうぞリンク先の記事もご参照下さい。

その1 ベース車の価格
その2 居住環境
その3 燃費・走行性能


マツダのディーゼル車の一部にリコール届け出

先日、マツダのデミオについて、ディーゼル車とガソリン車の比較をしてみましたが、今回デミオは対象になっていませんが、他のディーゼル車の一部についてマツダが国土交通省にリコールの届け出を行なったことがニュースになっていましたのでここでも紹介させていただこうかと思います。状況によってはエンジンがかからなくなる事例もあるということで、これからゴールデンウィークにかけて早めの対応されることをおすすめします。

今回発表されたリコールは、平成24年発売からのCX-5・アクセラ・アテンザの3車種が対象になっています。その内容というのは、「インジェクタ取付ナットの締結力が不適切」「燃料リターンホースの取扱いが不明確」「減速時のエンジン制御が不適切」「インジェクタ制御回路の電圧変化によるノイズ対策が不適切」「過回転制御が不適切」と5項目にわたる報告があります。

この中で一番大きな不具合としては、エンジンオイルが炭化してエンストしたり、最終的にはエンジンが焼き付く可能性があるとのことです。実際、今回届出があった不具合が原因と思われる状態でディーラーに持ち込まれたケースもあったということで、エンジンの制御プログラムのアップデートとともに、インジェクタ取付ナットの締め直し、ホースやエンジン内の点検や洗浄・交換などの作業が必要になるそうです。

このうち、制御回路プログラムのアップデートはすぐにできるでしょうが、部品については近くのディーラーで取り寄せまでの時間がかかるかも知れません。メーカー発表によるとリコール対象車両は約17万台あるということですので、以下のホームページからご確認してみることをおすすめします。その際、車検証を用意し車ごとに個有の番号である「車台番号」のところをチェックし、ホームページに載っている番号の範囲に入っているかどうかをまず確認してみることで、自分の車がリコール対象か対象外かを自分で判断することができます。

・マツダ リコール情報のページ
http://www2.mazda.co.jp/service/recall/

私自身はそれほど新しくない車を購入したので、こうしたリコールとは関係ないと思っていたのですが、件のタカタ製エアバッグの劣化によるリコールに見事にひっかかりまして、速攻で修理をお願いしました。

こうしたリコールを早く発見するためには、単にディーラーからやってくるはがきを待つだけでは不十分で、私自身はテレビ・ラジオ・新聞のニュースを気にかけつつ、それらしいニュースを聞いて、自分の車に関係ありそうな気がしたらすぐにネットで検索を掛けてニュースソースをあたり、ついでにメーカーのホームページから自分の車の車台番号で何かお知らせがないか調べてみることにしています。

今までは日本の車においては新たな技術であるハイブリッド車におけるリコールの多さが目立っていましたが、方法は違うもののエコカーとして登場したクリーンディーゼルについても同じように不具合が出るかも知れませんので、既にクリーンディーゼル車に乗っている方は、今後もメーカーの発表や報道で伝えられるリコール情報には注意しておくのがいいと思います。


日産e-POWERの車中泊仕様に期待

☆日本のエコカーというのは、ガソリンエンジンとモーターの両方が載ったタイプのハイブリッド車という形でスタートしましたが、このタイプではバッテリーが経年劣化を起こした場合にはほぼガソリンエンジンで走ることになり、電池の交換をしても燃費を維持したまま乗り続けたいと思う場合には電池交換のための多額の出費を覚悟しなければなりません。

電気を使わないエコカーとしてあるのが従来のガソリンエンジンを改良したものであり、軽油を使ってディーゼルターボという選択肢もあるのですが、今回はあえてそれらのどちらでもない電気自動車の可能性について考えてみたいと思います。

そもそもモーターだけで走る電気自動車というのは、市販の車としては日産のリーフがありますが、ガソリンを全く使わないかわりに専用の充電設備が必要だったり、家庭用のコンセントから充電できるタイプの車でも充電に時間がかかるという問題がありました。エコカーであっても乗りたい時にすぐ走れない車では支障がある場合があるので、それを解決するような電気自動車が日産から既に発売されています。それがコンセントから充電をしないタイプの日産のe-POWERという仕組みを搭載した電気自動車です。

同じ仕組みのものは先に三菱からも出ていましたが、今回新たに小型車のNOTEに搭載されたため、普通のグレードの場合標準価格で200万円前後からと買いやすくなりました。1200ccのガソリンエンジンを搭載しているのですが、このエンジンは車を動かすことには使いません。エンジンは全て発電にあてられ、発電した電気を内蔵の充電池に溜められるようになっており、充電池の残りが少なくなったらエンジンが動き充電池に充電されるような仕組みになっています。

この方式だとエンジン・インバーター・モーターの調子さえ問題なければ心配するのは充電池の劣化のみくらいで、変速機もないため今出ているNOTEのユーザーにおける評価が高く耐久性にも問題がないようなら、今後に続く日産のシリーズ展開に期待がかかるところです。

というのも車中泊に限らず、車を使ってキャンプなどのレジャーや災害時の避難生活にこの電気自動車の活用を考えた場合、例えば車内に家庭用コンセントを設置して電子レンジの一台でも設置できれば、食事を車内でいただくような場合でも車内調理が安全に簡単にできますので、旅行中に食べたいと思う食品を電子レンジで調理できるようなものにすれば、いつでも温かい食事がすぐに食べられますし、製氷機を使って氷を作り、高性能のクーラーボックスと組み合わせれば、全て車内で冷たいものも調達することができるようになるでしょう。

それはすなわち、ガソリン携行缶も用意したりして、とにかくガソリンさえ切らさなければ、車自体が発電機となって生活に必要な電気も車回りだけで調達できるということを意味します。車中泊用に電気自動車を用意するなら、NOTEよりひと回り大きな車体で、フルフラットになるシートアレンジで電子レンジ・製氷機・テレビあたりが置けるスペースのある車が発売されれば、車中泊および災害対策用の車としてはかなりニーズが有るのではないかと思います。高額で売られている車中泊に特化した車のように、何しろ自前でサブバッテリーとインバーターを用意する手間が省けますし、エンジンが発電に特化しているのでエンジンの出力が全て電気に変わるということで、ガソリン車を走らせながら充電するのとは段違いに充電効率が良くなることが期待されます。

個人的には他社が出しているハイブリッドタイプの車より、こうしたコンセントがなくエンジンからの発電のみで動く電気自動車の方が売れるようになれば面白い気がします。内蔵の充電池も数が出るようになって新品だけでなく再生品がそれなりの価格で出てくるようになれば電池交換の負担も軽減されるでしょうし。

また、今の軽自動車の規格が残るならエンジンの大きさはNOTEの半分になっても、エンジンが回る回数は増えるかも知れませんが、普通に使えるガソリンエンジンで発電だけをする軽のワンボックスが出たら一人での車中泊用には最強になる可能性があります。車内スペースの活用法ということでは今までの蓄積がありますし、私ならコットとポータブルトイレ、シンクを設置し電子レンジを加えてオール電化になった車中泊カーとして利用できれば本当にこの車だけでも生活できそうで恐かったりもします(^^;)。

最近出た車の中には車の屋根に太陽電池パネルが付いた車もありますが、さすがに車の屋根くらいの大きさでは十分に充電することはできませんので、発電は単純にエンジンからのみというシンプルさを持った電気自動車が今後広まっていくことを密かに期待しています。日産はもちろんですが、ロータリーエンジンのノウハウを持っているマツダがレジャー用にガソリンで発電専用ロータリーエンジンを回す小型の電気自動車を出してくれたら、競争になって価格も今より下がっていくのではないかと、そちらの方にも期待してしまいます。


ディーゼル車で「冬の車中泊旅」をする場合の注意

春の新生活に向けて車を買い替えようと思っている方は多いかと思いますが、新車を購入する場合、各メーカー一押しの車というのは普通のガソリンエンジンの車ではなく、ハイブリッド車や電気自動車のような環境性能に配慮した車が多数を占めています。

ただ、電池を搭載している車というのはスマホのように毎日使っていればどうしても電池が劣化していくことになるので、長く乗っていると燃費性能も落ちるのではないかと心配する声もあります。ただ、一般の方が新車購入から次に買い換えるサイクルで考えれば、メーカーの方でもディーラーが中古でもチェックして販売しているハイブリッド車を含め、電池の劣化についてはほとんど考えなくてもいいような設計で作っているとは思うのですが、車を手放す時に査定が落ちるのではないかという事や、そもそもハイブリッド車や電気自動車を中古で買ってそこから長く乗れるのかなど、心配しだしたらきりがないのですが、個人的にはそんなことも心配になってしまいます(^^;)。

そこで、日本の車のメーカーの中でも違った方向からエコカーを作っている車に注目してみました。それはガソリンではなく軽油で走る「ディーゼルエンジン」の車種があるマツダの車です。具体的な車種では、大きいのは私の用途では必要ないので、デミオの1500ccディーゼルターボ(XD)が良さそうな感じがしました。カタログに掲載されている燃費はJC08モード燃費ではありますが、6速MTで「30.0km/L」、6速ATで「26.4km/L」とハイブリッド車に迫る数値になっています。

車中泊もコットを乗せれば何とかできそうですし、ハイブリッド車と違って将来自分の車を買い替えたいと思った時、年式が古い車であっても走行距離の少ない中古車を選べば上記のカタログ値に近い燃費性能を維持しているのではないかと思えるので、今後は中古市場での価格をチェックしながら、こうしたディーゼル車に乗っても大丈夫なのかということについて考えてみることにしました。

その中で、ちょっと不安に思ったことがあったので1つ紹介します。これから書くことはディーゼル車に乗っている方なら常識の範囲の基本的なことだと思われる方も多いことを承知の上で書きますが、特に冬に普段雪道など走ったことのない人が雪国へ行って車中泊するような場合にはしっかりと対策してから出掛けないと大変なことになる可能性があるので、あえて書かせていただこうかと思います。

というのも、ディーゼル車に入れる軽油というのは氷点下を下回るように寒くなると流動性が落ちてきてドロドロになる傾向があります。そうなると円滑に車の中を回らなくなり、エンジンがかからなくなる危険性も出てくるのです。

ただ、冬になって雪の中て立ち往生するような事例も多くある中、トラックの多くは軽油を使っているのに軽油が凍結して立ち往生したトラックなんて話は聞きません。それはなぜかというと凍結防止のために対策された軽油を入れているからです。一日中気温の低い寒冷地では、軽油に添加剤を入れて容易に凍結しにくいものが売られています。逆に私の住む静岡県のように一年を通して温暖な気候で雪も降らないような場所にあるガソリンスタンドではコストの関係もあるのでしょうが、寒冷地で売られているものより凍りやすい軽油を売っているのが普通です。当然軽油が凍結するリスクが少ないところだけで車を使っている分には何の問題もないのですが、問題は雪の降らない地元で満タンにしてから出発し、車中泊先として定めた場所が雪の降り積もる場所だった場合です。

紹介したマツダのディーゼル車は燃費がいいので、高速道路を使って長い距離を走っても、満タンに入れた燃料を使い切るまでには20km/L以上の燃費があるとして、デミオのタンクは44Lなので、880km以上給油した軽油を使い切りまで走らなければなりません。もし半分以上凍結しやすい軽油を入れた状態で雪の中で車中泊をしたとしたら、翌日車を出そうとしても軽油が凍結してしまいエンジンがかからず、身動きが取れなくなってしまいレッカー車のお世話になる可能性が高まります。

ですから、私の場合だけかも知れませんが、もし今後ディーゼルターボ車を購入した場合、冬に車中泊の旅に出掛ける前には現地に到着するぎりぎりくらいまで燃料を使った状態で出発し、容易に凍結することのない軽油を寒冷地にあるガソリンスタンドで給油することが大切になるのです。このことを忘れてつい出発前に軽油を満タンにして出発してしまった場合は、真剣に旅行の中止も検討した方が良くなるかも知れません。

そのように考えると、同じデミオの場合でもガソリンエンジンの13S(1300cc)とXD(1500ccのディーゼルターボ車)との新車での差額は約30万円ほどなので、あえてガソリンエンジンモデルの方を購入する方がめんどくさい事を考えなくても済むという点でもいいかも知れないとも思うのです。ただそれですと、何しろ今乗っている車が同じ1300ccのフィット(ガソリンエンジン)ですので、現行のフィットのガソリン車も選択肢に入るなど、今と大きな差を感じることはできないかも知れないのです(^^;)。

ちなみに、今の車は車重が1トン以下ということで重量税が安く済む次回の車検を通すまでは乗り続けようと思っているので、今後もいろんな車の特徴を見ながら、現行車よりもさらにいいものを安く買えるように、さらに車中泊のしやすい車が見付かるように、チェックは続けて行こうと思っています。


スズキ 新型スイフトは車中泊には向かなそう?

現在、古い1300ccのホンダフィットに乗って車中泊の旅に出掛けています。その前は軽自動車専門だったこともあり、軽自動車特有の車重に対してエンジンが660ccと制限されていることからいくら1300ccと言えどもかなり余裕を持って運転できる普通車のポテンシャルに慣れてしまうと、長距離移動の際にはもはや軽自動車に戻れないかもと思うくらいなので、他社のこのクラスの新型車がどんなものかをチェックしたい気になります。

そんな中で2017年から出てくるスズキの新型スイフトは、左右4枚ドアなのに後ろのドアノブをうまく見えないように付けていて、3ドア車の雰囲気を持つコンパクトカーということで、ちょっと気になりました。果たしてこの車は車中泊ができるような車なのでしょうか。

まず最初にお断わりしておきますが、長距離バスのようなリクライニングしかしないシートで夜を明かるような車中泊と比較すると、車のシートをリクライニングした方が個室にもなり何でも持って行くものを使えるため、はるかにリラックスして寝られると思います。しかしここで求めたいのはあくまでフラットな状態で寝られるシートアレンジになるかということが問題なので、結構シビアに見てみます。

スズキのホームページを見てみると、シート全体をアレンジしてあるような写真はなく、不安になるのですが、その不安の予感は当たっていて、後方シートのさらに後ろの荷物スペースは広いものの、後ろの座席を倒しても、荷物スペースと後ろシートが一体化してフラットにならずに段差が出来てしまうようになっています。

こうなると、あえてこのスペースをフラット化して使うには、段差以上に高さのあるコットを設置するかという風に考えてもみたのですが、倒した座席の背の部分が斜めになってしまうのでさらにフラットな面を作るのに骨が折れそうです。

コンパクトできびきび走り、さらに同社のソリオのように車重が1トンを超えないので燃費も良い上に税金も安く、ドライブ中心に利用するにはかなりいい車だと思いますが、車中泊ということで考えるなら、軽自動車のハスラーの方が良さそうですね(^^;)。

今後の事を考えると、スイフト以上ソリオ未満のハスラーをコンパクトカー化したようなモデルを出してもらえれば、私自身の用途にはぴったりはまるのですが、現状でその要求を満たす車ということになると、やはり同じフィットになってしまうという事なのでしょうか(^^;)。しかし、まだしばらく今の車には車検を通しながら乗って行く予定なので、買い替えの時期が来るまでには自分の要求を十分に満たす車種が出てくれることを祈ります(^^)。


新車選びには過去のリコール履歴も参考にしよう

新車を購入するにあたって、普通なら新しいものは壊れにくいし中古車で頻発するようなトラブルとも無縁ではないかと思われる方も多いかと思います。しかし、メーカー間の競争の激化とともに新しい技術を導入した車がリコールを頻発することは珍しい事ではなくなってきています。新し物好きな方はそういった不具合も含めて楽しめるのかも知れませんが、普通にトラブルのない車を使いたいと思う方は、フルモデルチェンジ後ではなく新たなモデルチェンジをしてから数回のマイナーチェンジを繰り返して、不具合が解消された頃を見計らって購入するのがいいと思います。

ただ今回は、そうしたものとはちょっと違う、メーカーリコールを見ておこうというすすめです。というのも、先日発表された三菱自動車の「RVR」および「アウトランダー」のリコール内容が少し気になったからです。
というのも、今回問題になったのはワイパーの不具合によるもので、何故ワイパーの不具合くらいでリコールを届けなければならないのか、ちょっとわからない方もいるのではないでしょうか。報道によると、フロントワイパーが設置されるフロントデッキ部の防水構造が不適切で、その結果水の侵入により特にRVRではモーターの内部に水が入ってワイパーが動かなくなる可能性があるとして対象品に部品交換するというものです。

今回のリコールについて懇意にしている修理屋さんに聞いたところ、メーカー名までは教えてくれませんでしたが、過去にある特定のメーカーでも同じように防水機能に問題がある車があり、車のバッテリーに直接雨水がかかってしまうことによる不具合が出たことで、メーカーはバッテリーをすっぽりと覆うカバーを付けるリコールを実行したということです。

経年劣化により本来の性能を発揮しないことで不具合が出ることは仕方ないものの、設計の問題や単純な部品の作り込みが甘いという理由で不具合が出てリコールになるというのは、流石にメーカーの体質を疑わざるを得ません。今回の三菱自動車のリコールは、2005年9月22日から2014年1月10日までに生産された車ということで、一連のリコール隠しが発覚した後に出た不具合だけに、今のうちに同じように不具合が出るかも知れないと思われる箇所については実際のトラブルが出ないうちにユーザーには発表して欲しいものだと思います。と同時に、車を利用する私たちも、自分の乗っている車のメーカーでは単にリコールが出ている出ていないだけでなく、どんなリコールが出ているのかという点にも注目してみろことをおすすめします。

ユーザーは新しく魅力的な車が欲しいとは思うものの、新車で買ったのにボロボロリコールが出て手間がかかる車を欲してはいません。常に時間があってディーラーへ行ける人はまだいいですが、日々の忙しさにより交換修理の予約すらできないという人もいるわけですから、新車だから大丈夫という過信はせず、メーカーや特定の車種についての過去のリコールの内容についてもしっかり調べた上で新しく購入する車種を決めていくことも後々の事を考えると大切になってくるのではないでしょうか。


今の車で次の車検も通そうと思ったわけ

私が今乗っていて日常の足としてだけでななく、車内にコットを設置して一人なら十分に車中泊の旅を楽しめることで気に入っている型式GD1のホンダ・フィットですが、昨日車検から帰ってきました。

足回りの整備と、エアコンを付けるとうるさいファンベルトの交換をお願いしたものの、大きな問題はありませんでした。先日エンジンの調子が悪くなった時に交換したプラグは快調で、エンジンも燃費も乗り始めた頃とほとんど変わらないといった印象です。
気になるのはどのくらいお金がかかったかということですが(^^;)、それほど部品代もかからず、それこそ軽自動車並みの料金といったら言い過ぎかも知れませんが、平成18年の古い車の割には車検代もかかりませんでした。

車を整備してもらったお店の方によると、前回の2年前にも同じことをブログで書きましたが、この車は1300ccにも関わらず車両重量が1,000kg未満の重さしかないことで燃費の数字が良く、通常なら重量税が16,400円かかるところ、減税の恩恵をなぜか受けることができて、車検証上の記載にある金額は10,000円になっています。

さすがに次回はこんなことはないだろうと思ったら、現行の決まりでは初年度登録から13年目に入った時点で減税はなくなるものの、私の車の次の車検は初年度登録から13年未満の時になるため、今回だけでなく2年後になる次回の車検でも重量税は10,000円で済むとのことでした。

現状での走行距離は10万キロを少し超えたくらいなので、日常的には走行を抑えて遊び中心に使うようにすれば、何とか次回の車検を通してぎりぎりまで安く車を維持できる可能性が出てきました。ただ、回復不能なくらいの不具合が出たらしょうがないと諦めますが、とりたてて何もない場合はあと4年間はこの車で旅も車中泊も楽しめるということで、ほっとしたというのが実際のところです。

実際の燃費については運転の仕方にもよるとは思いますが、カタログ上の数値においてもハイブリッドでもなくアイドリングストップも付いていない私の車でもエコカー減税を受け続けることができたというのは、車検用に用意していたお金が少し浮いてラッキーでした(^^)。今後もあまり無茶な運転はせず、大事に長く乗ってまだまだ続くお出掛けの友として活躍してくれることを祈っています。


ダイハツ ムーヴキャンバス カタログから見た車中泊のしやすさは

軽自動車は主にスズキを乗り継いで来た私ですが、以前はダイハツの軽自動車にも乗っていました。昔のミラで四国八十八箇所巡りをする中で、狭いミラの車内でシートを倒しただけで車中泊をしていたのはかなり昔の話です。その当時は快適に車中泊する方法などについての知識が全くないまま、気ままに車での旅をしていました(^^;)。

その後、ダイハツからスズキに乗り替えたのは、当時のワゴンRでは助手席の前倒しをしてそこから後部座席まで長いスペースを取れるようになってからです。このシートアレンジは今のワゴンRやハスラーにも受け継がれていますが、ダイハツの新しい車はどうなっているでしょうか。

キャンバス表紙

先日たまたまダイハツのムーヴキャンバスという車のカタログを手に取る機会がありました。NHKの朝ドラ女優が出演しているコマーシャルが最近目に付きますが、様々な運転する人に優しい機能が売りの車のようです。この車での車中泊のしやすさについてはどうだろうという事で、カタログのシートアレンジのところを見てみました。

フルフラット

すると、残念ではありますが、メーカーの紹介するシートアレンジでは前と後ろの座席をつなげてフルフラットにはできるものの、完全にフラットになるわけではないようです。高速道路を走行中に疲れて仮眠を取るならこのシートアレンジの上にそのまま横になってもいいかも知れませんが、ゆっくり手足を伸ばして休みたい場合や、災害時の避難所代わりに使う場合には、生活が長期化すればするほど体への負担は出てくるかも知れません。

ラゲッジモード

ただ気になるのが、上のシートアレンジでそのままだった後部座席を前に倒すとどうなるかということです。カタログには後部座席を倒すシートアレンジについても紹介されているのですが、写真のようにフラットと言うよりはちょっと斜め上に傾斜が入ってしまいます。ただ、この状態で助手席を後ろに倒してシートの前後を繋げることができた場合、コットなら多少の傾斜は付くものの何とか置くことができそうではあるのですが。この点については実際にシートを動かして確かめるしかありませんが、前後の座席をつなげた状態で後部座席を前に畳むことができれば、コットを乗せたまま走り、寝たい時に寝るような事もできるかも知れないので、それなら車中泊の旅にも使えるのではないかとも思えました。

ただ、完全なフラットスペースはできないということはこのカタログを見ただけでもわかりました。ダイハツのムーヴやタントという車は大変いい車だと個人的には思うのですが、もう少しシートアレンジを何とかして、車中泊を快適にできるような工夫をしてくれればいいのにと思います。もっとも、そうしたユーザーの声を汲み上げる形でダイハツにはレジャーに使う層をターゲットにしたウェイクという車もあり、車中泊をしたい人はそちらにしろという事なのかも知れませんが、このムーヴ キャンバスは個人で使うというよりも家族で日々の足としてだけでなくレジャーにも楽しく利用するような車に仕上がっているだけに、いざという時には特別な装備を使わなくても父母と小さなお子さんが足を伸ばして寝られるようなシートアレンジができるなら、遊びに行った先で立ち往生してしまったり、災害に巻き込まれてしまった場合に役に立つことにもなります。そうした機能を欲して自分でそんな空間を作ることができるだけのスキルがある方なら問題はないでしょうが、室内が広胃スペースを持つだけにノーマルのままでシートアレンジの妙で大人でも寝られるスペースを作ってくれると本当に有難いです。

そうした事を総合的に考えた結果、私自身が買うかどうかと言われれば、そもそも車の中で寝ることを第一の目標にする毛色の違ったニーズを前面に押し出した車でないと魅力を感じないので、現状ではこの車よりも座席がフラットにしやすいものを選ぶでしょう。

しかし、普段乗りに使いつつ、長距離の走行でま車内で仮眠を取るだけなら全く問題がないように思います。レジャーでの移動が主で車中泊はいざという時にはと考える方なら、十分に検討する余地があるでしょう。


ホンダ 新型フリードとフリード+ 車中泊車としての評価

テレビコマーシャルでは新しいフリードが出ると、ホンダのスポット広告が以前から目についていましたが、ようやく出てきたのが「新型フリード」と「フリード+」という二つの車です。

ここで、目ざとい方ならおわかりかと思いますが、この2車種の違いを見ていくと、多人数での移動をメインに考えるなら新型フリード、車中泊にも使いたいならフリード+という感じのシートになっていて、この辺は同じホンダが出している軽自動車のNboxとNbox+と同じような住み分けになっているような感じがします。

具体的にフリードとフリード+は何が違うかと言うと、シートの数と定員が違います。フリードの方は3列シートで、定員は6人のものと7人のものがあります。3列目にもシートがあるので、3列目のシートを畳むときには上へ跳ね上げるようになるので、シートを畳んだ時に後方左右にシートの出っ張りがあって気になる人には邪魔に映るでしょう。

フリード+の方は2列5人乗りになっていて、後方は純粋に荷室になっています。日常的に災害用品やキャンプ用品をそのまま乗せておくなら荷室の広いフリード+の方がいいでしょうし、シートアレンジによって大人2名が寝られるスペースも簡単に作ることができます。

詳しいことはホンダのホームページにある「おやすみモード」の動画を見ていただければどのように就寝スペースを作るかがわかりますが、このモードにセットする場合には普通車でありながら運転席のシートを最初に前に倒さなければならないので、常に運転できる状態でシートアレンジができないのが残念なところです。

2列目のシートの背中部分にはボードが付いていて、背もたれを前に倒した後でボードを広げると、車内の下にある荷室はそのままに大人2人が十分に寝られそうな就寝スペースを作ることができます。この辺はNbox+でのシートアレンジをそのまま使っているような感じもあります。後方にはボードを渡してあるだけなので、子供さんがボードの上で飛びはねたり、大人が誤ってボードの上で立ち上がってしまった場合にはボードを破損させてしまう恐れがありますので、その点には注意してもらえれば、実に簡単に、しかも荷物を移動させることなくフラットスペースを作ることができるということで、Nbox+では走りや室内空間に不満があるような方には今回の新しいフリード+はいいのではないでしょうか。

ちなみにフリード+の価格はガソリン車FFで190万から212万くらいまでで、4WDだともう少し高くなります。気になる燃費はガソリン車でもFFが19.0km/l、4WDで17.6km/lと1500ccの車としては悪くありません。普段使いでそんなに距離を乗らないならガソリン車の方がいいと思いますが、この車で日本一周をしようと思うようなキロ数を乗ろうと思っている方はハイブリッド車の方が車を乗り潰すまでの燃料の消費の点から有利になるかも知れません。ハイブリッドの価格は230万から270万くらいまで色々あります。燃費はFFが27.2km/l、4WDでも25.2km/lなので、価格の差をガソリン代で取り戻せるかということも個人的には考えたくなります。

一通り新型フリードのサイトを見た感想としては、おやすみモードのシートアレンジで、運転席が使用できなくなってしまうというのがちょっと残念に思います。もう少し大きな車にして後部座席だけで大人が寝られるスペースができればなお良かったのですが、これがホンダの出した車中泊車としての製品だということで、車中泊車として考えている方はそんなことも他社の車と比較検討する判断材料になるのではないでしょうか。

また、今回の新型フリード登場にともなって、旧フリードの中古車の価格が下がっていることにも注目しておきましょう。以前このブログで先走って旧型のフリードを買った人の内部を撮影させていただきましたが、ボードを渡しただけの就寝スペースでは不安を感じる方なら、便利さを犠牲にすることで旧モデルを選んで寝る時には、車の床にそのまま寝られます。ただその場合には荷物を移動することで対応することになるかも知れません。

なお、実際の車内の様子やシートアレンジの操作については、カタログや雑誌の特集以外にも、本気で購入を考えられている場合は展示のあるホンダディーラーや特約店、旧モデルなら中古車を扱うショップで実際に作業してみて決めた方がいいでしょう。興味がある方はぜひ実車を見に行って自分の車中泊旅に合うかどうかを確認してみてはいかがでしょうか。


キャンピングカーショーの展示車 その4 大型キャンピングカーとトレーラー

ここまでは大型のハイエースを除き、キャンピングカーというよりも車中泊車を主に紹介してきました。短い日程での車中泊旅や一人から二人で利用するくらいなら十分かも知れませんが、こうした車をいざという時の長期の避難生活に使おうと思った場合にはなかなか大変だと思われます。

基本的には、キャンピングカーの装備としてベッドやテーブルの他には簡単なシンクがあれば調理以外にも歯みがきも車内でできます。サブバッテリーについては走行中に車の発電機や太陽電池パネルだけでは満足に充電できませんので、外部電源を取り込んだり、別にガソリンで動く発電機を搭載して非常用の電気を確保するなどの用意までしておくことがいざという時の力強い備えになるでしょう。

あと、長期化する避難生活の中で欠くことができないのはトイレの整備になります。これも、ポータブルトイレを使うにしても車内にトイレを使えるスペースを設置した上で、他の人から見られないようなプライバシーの保護できれば言うことありません。さらにシャワーが使えればと言い出せばキリがありませんが、そうした生活に必要な装備を全て持つような大型のキャンピングカーを持つという選択肢も当然出てくるのではないでしょうか。

トレーラーハウス

キャンピングカーショーでは主に海外で使われているとは思いますが車で引っぱるトレーラーの展示もありました。トレーラーの場合はナンバーを取る関係から車庫証明を受ける必要があり、気軽にというわけにはいかないかも知れませんが、いざという時には普通車でも引っぱって移動することのできます。自前のトレーラーを持ち、悠々とオートキャンプを楽しむというのもなかなかいい趣味だなと思えますね。

ただし、こうしたオートキャンプライフを満喫するためには、無断で道の駅にトレーラーだけ停めて車で買い出しに行くようなことをすれば当然顰蹙を買うわけですし、トレーラーを置いていてもそれが普通だと思えるような環境が日本でも整備される事が望まれます。それまでは小型の日本の状況に適した車でのオートキャンプおよび車中泊旅が主流になるかと思いますが、今後に期待しながら新たなキャンピングカーの動向も今後は見ていきたいと思っています。

※2016年に行なわれた「キャンピングカーショー」について書かせていただいた記事を以下にまとめさせていただきました。興味がある方はどうぞリンク先の記事もご参照下さい。

その1 外観を変えない軽ワゴンタイプ
その2 王道のハイエース
その3 ポップアップルーフかルーフテントか
その4 大型キャンピングカーとトレーラー