災害由来でない「計画停電」が実行に移された場合に家庭でどこまで対応できる?

暗い未来を考えることはしたくないですが、ホルムズ海峡の封鎖の影響で車のガソリン価格が上がるのではないかという話も出てきていますが、さらに状況が悪くなってくると車だけでなく日々産業用に使っているエネルギーも不足気味となり、その影響が家庭内にまで来てしまうのではないかという心配があります。

具体的に言うと、2011年に起きた東日本大震災後に行なわれた「計画停電」を再び行なうようになった場合どうなってしまうのかという事があります。大きな災害とは違いますが、ライフラインである電気が止まったら何が起こり何を用意すればいいか、さらに何を我慢しなければならないか改めて考えてみると、なかなか洒落にならない状況が起こるかも知れず、真剣にその対策を考えないといけないのでは? と思います。

計画停電とは、事前に告知されていつどのくらいの時間停電するかわかっている停電です。大事なのはその事前告知された計画停電のスケジュールを把握することだろうと思います。その上で考えるのは、実際に停電が起こったら何が困るのか? ということです。

オール電化のお宅の場合は、調理器具が火を使わないIHコンロになっていますが、停電になると基本的に家の設備での調理が難しいということになります。もし計画停電が食事時に当たるような場合は、事前に火を使わないでも食べられるものを用意することも必要になります。

食の関連で言うと、家庭内で止まって一番困るのは冷蔵庫だろうと思います。普通の冷蔵庫は、それ自体に保冷性能があり、中のものがすぐに傷むということはないと思いますが、例えば冷凍庫に複数の保冷剤を蓄えておき、停電時は冷蔵室に保冷剤を入れて停電している時間も冷蔵庫内の温度を保ち、停電が終わったらまた冷凍庫に戻すというような工夫も必要になるのではないかと思います。

また、冷蔵室だけでなく冷凍庫まで保温をキープしたい場合は、普通の保冷剤より高性能な「氷点下保冷パック」を複数個、冷凍庫に入れっ放しにすることが対策になります。停電になってもしばらくは氷点下をキープしてくれるので、冷蔵庫への電源供給が一時的にとぎれても、入っている食材が一気に溶けることを防いでくれます。氷点下保冷パックは完全に凍るまでにそれなりの時間はかかりますが、常に入れておくつもりなら、そうした凍るまでの時間について問題になることはないでしょう。

ポータブル電源を使って停電中はそこから電源を取るような追加投資をするのも一つの方法ですが、計画停電の対策だけなら二種類の保冷剤を冷凍庫で冷やして使うことでも何とかなるのではないでしょうか。ただ、計画停電のスケジュールが出たら、冷凍庫の食材を食べながら減らし、基本的には日常的に保冷剤を多く入れるスペースを作り、食材はその隙間に入る分だけ購入するというような、新たな生活パターンに変えるという方が安上りに計画停電対策ができます。

さらに、知らないで困ることに「ガス給湯器を使ったお風呂」があるお宅です。計画停電でも水は出ますが、ガス給湯器であっても機械はコンセントから給電して動くので、計画停電中はお湯が出ません。LEDランタンをお風呂場に持ち込み、これで夜の停電時でもお風呂に入ることができると思っても、電気が復旧するまでお風呂に入れないということを頭にたたきこんでおきましょう。

あと、ご自宅に光回線のインターネットを引いている場合、光回線は電気がないと利用できないので、もしポータブル電源でモデムやWiFiルーターを動かせるような準備をしていても、家の外やマンション内にある光回線ユニットが停電で動いていないと使えないわけです。停電時のネットは、スマホやモバイルルーターなどのモバイル回線に依存することになります。長い時間動画を見続けるようなデータ利用に耐えられるプランで契約があるなら、スマホからテザリングすることで、ネットと同時配信されるテレビ放送から情報を得ることもできますが、それほど多くのデータ容量(いわゆる「ギガ」)の契約をしていない方は、夜に部屋を照らすLEDランタンくらいは別に用意して、情報の入手にはネット接続不要で、さらに電池単体で使えるラジオを活用することも考えてみましょう。

あと懸念される事として、集合住宅の環境によっては水回りの特にトイレが使えなくなる可能性もあるので、水の汲み置きおよび、沸かしたお湯を真空断熱ボトルに移し、停電時でもお茶やカップ麺が食べられるくらいのお湯の量を確保することも大事です。私のところでは日常的に2Lくらいは保管できるボトルに沸かしたお湯を移して使うようにしています。

水の使い方にしても、日々の洗い物に使う水を水道を使って出すのではなく、蛇口付きのウォータータンクや大型ジャグに入れたものをキッチンに置き、使い終わったら補充するような使い方を計画停電の時だけでもしてみるという事も一つのアイデアではないかと思います。

それから、工夫だけでは何ともならないような事もあります。冬の寒さは電気以外の暖房器具を使うことができますが、夏の冷房についてはそれこそ大き目のポータブル電源がないと我慢をする場面が増えます。小さなお子さんやペットなど、暑さを我慢できない(体調を崩す恐れがある)ような家族やペットを守るためには、出力1500W(家庭用コンセントと同じ)で容量が1000Wh以上あるポータブル電源が必要になりますので、水シャワーなど電気を使わない方法ではとても暑さに耐えきれない人が家族の中にいる場合には、早めに対策をしておく方が良いでしょう。

なお、計画停電に備えるという目的のためだけにポータブル電源を使う場合は、停電時に使った電気については電気供給が復旧した時にコンセントから改めて充電し、次の計画停電に備えれば良いので、同時にソーラーパネルをセットで購入する必要はありません。セットになったものを購入する予算があるなら、その分エアコンの使える時間が長くなる、蓄電容量の多い製品を単品購入して、ソーラーパネルについては後でどうするか考えた方が良いでしょう。

今後もし実際に計画停電が行なわれるということになったら、その時点での色々な電気節約グッズやポータブル電源の購入は難しくなることが予想されますので、その前にしっかりとご家庭内でのシミュレーションを行なうようにしたいものです。

カテゴリー: 防災関連ニュース | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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