車中泊車としての軽トラと軽1BOXの比較 その2 居住環境

軽自動車をベース車としてキャンピングカーもどきの車中泊車にしたいと思っている場合、車中泊の旅に出る際にどういう形態になるかによって変わってくるところもあるでしょう。単に仮眠を取るだけならそれほどの改造も必要ありませんし、寝るときにだけ布団を敷いて寝られるだけのスペースが有るだけでいいのか、旅の途中でゆっくりできる居住空間としても車内が使えるようにしたいのか、そんな車中泊に対する想いによっても変わってくるでしょう。

軽トラの場合は座席は2つしかありませんし、軽1BOXの場合でも車内で寝ることを考えると一緒に旅立てるのは2名までというのが前提です。このうち1BOXの場合は運転スペースと後部には外に出ないで行き来できますが、軽トラの場合はいったん車から降りて、さらに荷台のところまで上がるということではしごなどを別途用意する必要がありますが、いったん居住スペースに入ってしまえばゆっくりできます。最大2名で過ごすのに快適な環境を作り出せるのはどちらでしょうか。

普通に考えて中での快適さという点について言えば、考えるまでもなく一から居住スペースを設計でき、さらに居住空間を平面からさらに上に伸ばすようなこともできる軽トラベースの圧勝ではないかと思われます。居住空間を設計する際に、運転席の真上にせり出すような形で伸ばした形のスペースを作れば、寝る部分をロフトのようにして確保することもでき、寝具関連も置いておけます。急に停まって休みたくなっても、中を片付けたり組み立てたりすることなしに二名がすぐに寝られるようになるでしょう。二人での車中泊旅行に便利なだけでなく、一人でも生活空間と寝室を分けることもできるということで、長期の旅行になってもストレスがかかる具合は少なくなるのではないかと思います。

寝室を上方に移動させる形で別にできれば他のスペースも工夫次第でいろいろ作れます。ギャレー(流し)やトイレのスペースも取れれば、本格的なキャンピングカーを軽自動車のサイズで自作することにもつながっていくでしょう。全くの初心者には無理だというとことはあるかも知れませんが、簡単なギャレーならポリタンクに乾電池式のポンプを直結させ、バケツに排水するだけでも良く、トイレもポータブルトイレで十分です。間取りを分けたいようなら、専門家に相談して設計をお願いするという手もあります。ただ、作ることに満足してしまって肝心の旅に出るパワーがなくなってしまわないように気を付けていただきたいですね。

居住性に関しては劣る軽1BOXの車については、それでもハイルーフの車をベースにすれば車内に棚を作ったり収納付きのベッドを自作し、昔の三段式寝台列車のようになってしまうかも知れませんが、二段ベッドも使えるように荷室スペースを改造する人もいます。

ただ、そもそも軽1BOXではフラットな床さえあれば、2人並んで十分に寝ることはできるというのが特徴でもあるので、あえて改造はしないで寝る時には寝床を作る手間さえ行なうのが苦でなければそれでいいという方もいるでしょう。日本人の生活というのは狭い部屋でもその部屋を何通りにも使って、リビングにも食堂にも寝室にも変わるように必要に応じて使うことをやってきました。ちゃぶ台の代わりとなる折りたたみテーブルと、寝具を邪魔にならない場所に置く空間を確保できればたいがいの事は車内でできます。車内に荷物を配置するのには、他の用途にも使える収納ボックスを並べて配置すれば、見てくれや収まりも良く、車の改造自体が必要なく車中泊で長期利用も可能です。どうしても収納が足りない場合は、ルーフキャリアを設置して普段使わないものはコンソールボックスに入れて移動するという方法も取れます。ただその際には荷物を取るにははしごなどで車の屋根まで登る必要があります。

さらに簡単な収納ということで言うと、屋根の部分にネットを張り、その中にすぐ使うようなものを入れたりすることで居住空間を確保したまま様々なものを使うようにしている方もいます。2種類の軽自動車を比べるとどうしても決まった空間の中でどうにかしなければならないというのが1BOXカーの限界でもあるのですが、やみくもに空間を増やせばその空いたところに何かを入れたくなるのが人間というもので、最初から決められた空間しかない事を理解した上で荷物を限界まで削ぎ落とし、居住空間を設計するという考え方ができる人なら、軽1BOXを車中泊カーに仕上げることも十分に可能だと思います。2つの方法を比較した場合、軽1BOXの方が費用は格段に安く上がることにもなります。

私としては両方のタイプの車が手に入れられればそれに越したことはないのですが、すでに組み立て式のコットを2つ持っているので、まずは1BOXの車でとりあえずフラットになる加工とカーテンを付けて、寝る時にはコットで寝るようにするだけでもいいかなと思います。今の普通車のシートアレンジをしてからコットを組むというのは外からの目もあるので、コットを組んだまま車に載せて走ることができる軽1BOXは今の装備だけでもそれらしい車中泊ができる車と言えそうです。

傾向的にはここまで説明してきたような事になるとは思いますが、私のように車を大胆に改造せず道具もそれほど自作しない人もいる反面、ネット上には自分でいろいろ工夫して車中泊用に仕上げた様々なケースが紹介されるほど、自分で様々なものを作りたい人もいます。すでにある空間の中で何かをしようとするのか、全く何もない状態から作ることを考え、自分の理想を入れた究極の狭小ハウスを作るつもりでこだわってみるのか、そうした人間の思いでベース車の選択は変わってきます。皆さんはどちらの車に魅力を感じるでしょうか。

※軽トラックと軽ワンボックス車について書かせていただいた記事を以下にまとめさせていただきました。興味がある方はどうぞリンク先の記事もご参照下さい。

その1 ベース車の価格
その2 居住環境
その3 燃費・走行性能


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