月別アーカイブ: 2022年10月

mineoの仕様変更は選択肢の一つを潰すのでメリットを感じる人は早めの移行を

現在私は、mineoの通話もできる「マイそく(スタンダードプラン)」に加入しています。このプランは平日の昼間(12~13時まで)には最大32kbpsとほぼ使えないくらいスピードが落ちるものの、その他の時間には最大1.5Mbpsという、スマホやタブレットで動画も見ることができるプランに加入しています。

その前には、この最大1.5Mbpsというのはオプションで付けることができていたので、基本プランの一番安い、月500MBまで高速クーポンが使えるデータ通信専用SIM(現在は契約できません)にオプションの「パケット放題 Plus」(月額385円)を付けて運用していました。こちらの方だと合計の月額は1,200円前後と現在の「マイそく」よりかかるものの、あえて平日のお昼の利用を控え、その事を宣言することで「ゆずるね。」というサービスで、宣言通り実行した日数によって「夜間フリー」の権利や、「プレミアム1DAYパス」をもらえたりする特典を受けることができました。

私の場合、平日昼に使うことは少ないものの、それを事前に宣言し忘れてしまうこともあり、毎月の利用額が安い「マイそく」の回線にしたのですが、今回、mineoが発表したところではシングルタイプ(データ通信のみ)の基本データ容量3GB以下のコースについて、パケット放題Plusを付けることが2022年11月28日までで、その後はセットできなくなるそうです。この組み合わせで契約するなら、実際のところはシングルタイプの1GBコース(880円)にオプションの「パケット放題Plus」(385円)を付けて1,265円で運用するようなことができれば、いざという時には平日昼にもそれなりに使えますし、夜間フリーを獲得できるような程度に「ゆずるね。」を宣言できれば、夜間には1.5Mbps以上の速度でのネットを使えるようにすることも可能でしょう。

今後、そうした選択ができなくなるので、安くてもそれなりに使える回線をと考えている場合には、もうすぐ契約することができなくなるこのプランとオプションの組み合わせを考える方がいい場合もあると思います。

特に、mineoはドコモ回線での契約もできるので、メインの回線がドコモ以外のものだった場合、いざという時に外で気がねなくネットを利用するために加入するというのはありです。「マイそく」は常に最大1.5Mbpsで、それ以上のスピードが欲しい場合は、24時間330円の追加料金を払うようになりますが、シングルタイプのデータ回線とパケット放題Plusとの組み合わせを使い、主に車旅での利用で、ゆっくりネットを使うのが夜間ということであるなら、「ゆずるね。」を活用して「夜間フリー」と日中の最大1.5Mbpsをしゃぶりつくすような事ができます。

恐らく、そのように使われたらmineoの方の負担がかなりかかってしまうというところもあるのだと思います。これは本当に契約した際の使い方にもよると思います。外でのデータ通信をできるだけ安く、さらにパソコンのOSアップデートにも使いたいという場合には、オプションが付けられなくなる前に契約するのが賢いやり方だと思います。

私の場合は、毎月の「ゆずるね。」の宣言を連続ですることに疲れたので、そうした仕組みが最初からなく、メリットが減ったもののその分価格が安いプランにしました。ですから、改めての繰り返しになりますが、データ通信プランにオプションの契約を滑り込みで考えている方は、きちんと「ゆずるね。」の宣言を平日お昼前までに行ない続けるようなまめな行動が必要になりますので、その点を考えた上で自分に合った回線を考えてみてください。


お子さん用にスマホを用意するか否かを安全面の点から考える

お子さんにスマホを持たすかどうかというのは、親にとっては色々と悩むところかも知れませんが、今回はゲームやSNSのやり過ぎで勉強に力が入らないなど、お子さんにスマホを持たすことのディメリットをまずは棚に上げる形で、お子さんがスマホを持つことのメリットに重点を置いて考えてみたいと思います。

ちなみに、今回紹介するスマホのメリットを享受するためには、そこまで高額な契約は必要ありません。さらに、スマホもiPhoneではなくAndroidのスタンダードモデルで十分なので、個人的には新規契約でもかなり安くスマホを買えるMVNO(OCNモバイルONEやIIJmioなど)から毎月の費用が安いプランを契約してお子さんに持たせれば、現状での通信費のかかり過ぎという問題は回避できると思います。

まず、これは自分でスマホの細かな設定をいじることができないお子さんでないとだめかも知れませんが、出掛けたものの家に帰ってこないような非常事態になった場合、お子さんのスマホをGPSの位置情報を使って探すことが可能になることで、いざという時のお守り以上の効果が期待できるかも知れません。中高生でもお子さんの了承が得られれは、最初にグーグルのIDを設定する際にそのIDとパスワードを親御さんがいよいよという緊急時のみ参照できるような取り決めをしておき(ご家族によっては家族全員のID・パスワードをまとめておくということも有りかも知れません)、もし本人が行方不明になってしまった場合、そのIDとパスワードを使って「スマートフォンを探す」機能を使ってスマホの位置を割り出すことが可能です。

この機能については、本人が行方不明になった時だけでなく、スマホを落として失くしてしまったような場合に、他の端末から落とした端末の現在地を表示できるだけでなく、スマホ内部のデータ保護および内容消去という事も遠隔操作で可能になるので、拾った人に勝手に使われることを防止できます。ただ、ID・パスワードというのは個人にとっては大切な情報なので、スマホを落としたり本人がいなくなったりした場合のみに見るような約束を家族ですることができないようなら、無理をして承知させるような事は止めましょう。パスワードを変更されてしまったら全く以上のような機能は使えませんので、これについてはその必要性を理解させた上での合意が必要になるということです。

そして、もう一つ生活をする中での安全にスマホが寄与する一つの機能として、「Googleレンズ」の利用の方法についてお子さんにお話をすることもあります。この仕組みは、Googleの検索入力の右端にあるカメラのマークをクリックすることで開きます。「カメラで検索しましょう」と書かれた上にあるカメラマークをクリックすると写真を撮影する画面になりますので、その画面で写真を撮影すると、画像検索をすることができるようになっています。工業製品を撮影すればその型番や、ネットショッピングでの現在価格などが出てくるのですが、個人的におすすめしたいのは、この機能を図鑑として利用する方法です。

ちなみに、この写真に写っているのはちょっと見にくいかも知れませんが、何やらブドウに似た植物で、実らしきものはブルーベリーにも見えて美味しそうです。これはそのままもぎって食べられるのではないかと大人でも思ってしまうほど何のブドウの種類だろう? と思ってしまうものです。しかし、この写真を画像検索に掛けると、この植物はブドウではない「ヨウシュヤマゴボウ」というものだということがわかります。

この植物を解説しているサイトを見ると、この植物は毒性が高く、特に果実の部分が毒性が強いことがわかります。間違って食べてしまうと、2時間ほど経過後に強い嘔吐や下痢が起こるのだそうで、最悪の場合死亡事故も起こるという怖い植物です。外来種なので本来は早めの駆除が必要なのですが、今回私が撮影したように、国内ではかなり広く繁殖してしまっています。

毒性植物やキノコについても、美味しそうだからと口に入れてしまって中毒になってしまうケースというものはやはりあると思います。それを予防する方法として、お子さんだけでなく私たちもGoogleレンズの使い方を覚え、気になったもの(植物だけに限りません)にカメラを向けてそれは一体何であるのか? という事を現地で調べることができれば、身の回りにあるものの危険性をスマホに教えてもらうことができるわけです。

もう少し色々見ていけば、日常の危険を回避するための様々なヒントがスマホの中に詰まっていると思いますが、やはりスマホを持っている本人が使えなければ意味がありませんので、家族で有用なアプリなどを共有しながら、改めてスマホを持つことの意味について考えてみることも必要ではないかと思います。


中国の産業の今後は果たして大丈夫なのかネット出品や100円ショップの品物はどうなる?

中国共産党大会が開かれたことがニュースになっていて、お隣の中国では今後の国の行方を占う様々な事が話し合われているようです。ただ、日本国内に大型連休の時期なのにも関わらず、中国国内ではまだゼロコロナ政策が続いている事もあって、日本に中国からの爆買い観光客はやってきていません。テレビニュースではアメリカやヨーロッパからの観光客だけでなく、東南アジアの国々からやってくる方も多いようです。

中国も新型コロナ発生が無かったら、予定通りの経済成長ができ、ますます成長することは間違いなかっただろうと思います。しかし、中国のゼロコロナ政策は人間の移動すら規制するものだけに、経済が回らないどころか、そこで生きる人たちの生活すら不自由にしてしまいます。順調に企業活動を行なってきたところでも中には休業を余儀なくされるところも多いでしょうし、その影響はまだ出てはいないものの、これから徐々に現われてくるのではないかと思って不安になります。

ここ数日、100円ショップのキャンプグッズを比較検討し、最低限カップ麺を作ったりコーヒーを飲めるくらいの水を沸かせるセットを作っているのですが、単なる湯沸かしではなく、ヤカン代わりのマグカップとは別に、そのマグカップの中にすっぽり入る(スタッキング可能な)カップを見付けました。材質はステンレスですが、折りたたむことができるハンドル付きのものが110円だったので買ったのですが、その製品は今まではほとんど中国製だったのが、製造国はインドとなっていました。調べたらその商品が出たのは新型コロナで騒ぎになる前だったようなのですが、100円ショップでは価格を維持するために特定の国(今回の想定では中国)だけに製造を頼るような製品調達を行なっているわけではないということも、各々の製品のタグを見ていくとわかってきました。

今後の事を考えると100円ショップという名前を守るためにも、100円で購入できる商品をキープしてもらいたいところですが、もしかしたら今後は、200円以上のものが主力になるようなショップに変わってしまうかも知れませんね。まあそうした傾向が、私たちの生活を豊かにするような方向で働いてくれればそれで良いと思うのですが、100円ショップは今後も100円ショップのままであって欲しいものですが。

それと、これは前にも書きましたが、私がネットで購入するキャンプグッズは日本国内で製造したり日本のメーカーのものというよりも、最初から中国のメーカーとわかっていても、国内メーカーとそこまで変わらないだけのクオリティを持ちながら安いので、ついポチッと注文してしまうことが多いです。中国にもキャンプブームがあるのか? ということはわかりませんが、いちいち日本のキャンプを好む人たちの興味を持ちそうな商品を絶妙な値段で出し、現在は人柱になってその内容を十分理解した上で購入するようにすれば、そうハズレを引くこともなく、安いコストでそれなりの装備は揃ってしまいます。

ただ、この状況がいつまで続くのか? という心配はかなりあります。先日も中国のメーカーが作るキャンプガスを直接地面に置かずに浮かすための折りたたみの足をAmazonで購入したのですが、この商品についてはAmazonの倉庫から直接届くのではなく、中国の工場から郵送されて届くため、結構時間がかかりました。それでも、かなり安く買えた上に、ガタつくことなくしっかりとした足なので、思っていた性能が発揮できそうだということでいい買い物ができたと思っているのですが、中国のゼロコロナ政策はこうした地道に育ってきた産業を潰してしまう恐れがあります。

私が中国のキャンプ用品を購入する場合、事前に物を購入してその様子をレポートしている動画やブログを参考にすることが多いのですが、いわゆる定番になりつつあるような特徴のある製品について、単なる欠品なのかゼロコロナ政策によって生産がストップしているのかわからないような「在庫なし・入荷予定なし」となっていることがあるので、こうした傾向が続くようだと、どうしてもその品が欲しい場合にはネットオークションやフリマで誰かが買ったものを買うようになると思うのですが、人気商品であればあるほど、定価よりプレミア価格になってしまう可能性があります。そうなると、そこそこ使えて安いという中国メーカーのメリットは薄れてしまうので、購入自体を諦めてしまうようになってしまうかも知れません。

国外の製品を購入する場合は、為替相場が急激に変化するとその影響も受けるわけで、ここのところさらに円安になり、その状態が改善されなければ、ゼロコロナ政策とは関係なく国内で買う場合の価格が上がってしまうわけで、今のキャンプブームが終了してしまったら、一気に用具の価格も上がってしまうのではないかと心配しているところです。

中国と日本との関係は、今後どう変わっていくかはわかりませんが、中国は島国の日本と違って桁違いに大きな国土と人口を持つ国であるわけで、全く関係を持たないわけにも行かないと思います。キャンプ用品の話はごくごく小さなことですが、それまでの国内の製品が質は良くてもかなり高額であったところから、安く一式揃えられるだけでなく、それなりの品質もキープしていることで、やはり無くなっては欲しくないですし、良いものがあれば使ってみたいと思っています。今後の状況でどう変わっていくかはわかりませんが、現在の定番商品についてはこれからもネットから購入できるようになっていて欲しいものです。


一本のジュースでも単に単価の安いところから買うのではなく別な考え方を持つことも必要か

生活必需品の多くが値上げされる中で、自分の生活に関係するものの値段が上がってしまうと、今後同じように消費するにも考えてしまうことが増えてくるでしょう。昨日は、ヤクルトが清涼飲料水の価格を10%値上げすることを発表しましたが、昨日飲み物でも買おうかと自販機の前で立ち止まったものの、確実にそうした値上げの波が押し寄せてきているようで、一部の自販機では190gのコーヒー飲料も100円から130円へと値上げされているところもあり、きちんと考えた上で利用しないと、塵も積もれば山となるの例え通り、必要な時にわずかにお金が足りなくて欲しいものがその場で買えなくなったりすることも起きてくるのではないかと思います。

この夏はかなり暑かったので、どうしても清涼飲料水に手が伸びてしまったのですが、普通の考え方で言うと、いわゆる500mlのペットボトルについては、自販機で購入するよりもスーパーで買う方がかなり安く購入できます。

また、近所の地元資本の100円ショップでは、恐らく出したものの売れずに余った在庫が回ってきているような、普通の自販機やスーパー・コンビニで見ることのない清涼飲料水がたまに2本100円で売られている時があります。味のない水や炭酸水ではそれ以下で売られる時もありますが、一本50円というのはネット通販の安売りでもそうそう見ないので、必ずしもネット通販が安いということばかりでもないので、この夏はキャンプ用品の新しいものを100円ショップで探しながら、同時に清涼飲料水の動向にもチェックしていました。買って飲んだものの失敗したものも当然あったものの(だから安いということもあります)、スーパーでもそこまで安売りしていないものが2本100円になっていた時には、かなりまとめて買うことで、この夏の喉の乾きをカバーすることができました。

実は昨日は、そうした安売りのお店ではなく、普通の自販機を利用して、まだ値上りしていない自販機から190gのコーヒー飲料を買いました(一本100円のもの)。ただこれも、安売りしているスーパーに行くと、一本50円以下で買えることもあるのですが、今回はあえて自販機から購入したのですが、これにはちょっとしたわけがあります。

私が利用する自販機は、スマホアプリを入れているコカ・コーラの自販機の頻度が高いのですが、このアプリを利用して電子決済をすると、色んな特典があります。基本的に自販機の単価とは関係なく、清涼飲料水を一本購入すると一つのスタンプがもらえ、それが15個たまると自販機にある製品と交換できる「ドリンクチケット」と交換できます。

このドリンクチケットは、様々なキャンペーンの利用でもらえたりするので、製品を15本買って一枚ではなく、もっと少ない投資でチケットをゲットすることができます。現在は月曜日の午前中に購入するとスタンプが倍の2個もらえるのですが、その他にも自販機から出てきたり、スーパーで購入した製品のバーコードを読み取ると抽選でスタンプやドリンクチケットがもらえるようなキャンペーンが開催されています。

この他に、一週間単位でスマホを身に付けて歩き、目標の歩数を達成すると一個スタンプがもらえたり、特定の製品を購入してクイズに答えたりすると、ボーナスのスタンプがもらえたりします。私自身は基本的にポイ活で貯めたポイントを電子マネーに交換し、それで自販機を使うことが多いのですが、昨日はあえてチャージしたPayPayを支払いに使って100円のコーヒーを購入しました。

というのも、現在PayPayのキャンペーンで年末までの一回に限り利用額の50%を後日ポイント還元するソフトバンクモバイル契約者限定のキャンペーンを行なっていまして、それを使えば後から半額分戻ってくるということなので、今回はあえて自販機からの購入をしたのですが、その時に引いたくじで同じコーヒー限定ながら同社の自販機で売っているコーヒーならどの製品とも交換可能なドリンクチケットが当たりました。

ドリンクチケットには使用期限があるので、それまでに使わなければいけませんが、自販機にスマホをかざしてスマホ画面のスワイプだけで製品が出てくるので、出先や旅行先でちょっと喉が渇いた時に、値段に関係なく利用できるドリンクチケットを貯めておくのはなかなか楽しいものです。もちろん、メーカーの方ではできるだけドリンク購入にお金を使わせようと色々なキャンペーンをはさんでくるわけですが、そうした事をうまく利用して、今後も楽しくポイ活をしながら日々の生活を工夫していこうかと思っているところです。


JR貨物コンテナ弁当神戸のすきやき編を近所の駅弁大会でゲットしてきました

2022年10月になって全国の旅行に政府の補助が入り、かなり旅する人が増えたとは言え、なかなか旅に出掛けられない方もいると思います。そんな人たちにとって嬉しいのは、デパートや大規模スーパーで行なわれる物産展で、中でも有名駅弁の揃う駅弁大会ではないかと思います。

近所の、比較的大きなスーパーで定期的に開催されている駅弁大会が週末に開催されていたので行ってきました。物価高騰の影響もあるのだと思いますが、もはや1,000円以内では買えない駅弁の方が多いという状況の中、安くても甘く煮てあっておいしい豊橋駅の「いなり寿司」(610円)を一応の目当てに、もし富山駅の「ますのすし」でなく冬季限定販売の「ぶりのすし」(1,700円)があれば買ってこようかなと思い、さらにはもしおぎのやさんの「峠の釜めし」(1,200円)があれば、食べた後の益子焼の容器を使って、最近はまっているアルコールストーブの上に乗せて自動炊飯をするために買おうかなと思って出掛けたものの、現場では「ぶりのすし」も「峠の釜めし」もありませんでした。

代わりに見付けたのは、一部の鉄道ファンには話題になっている神戸の駅弁「JR貨物コンテナ弁当 神戸のすきやき編」(1,500円)という、JR貨物が監修した鉄道コンテナの中にお弁当が入った人気駅弁が来ていたので、これは買っておかねばと思い確保しました。

パッケージを開けるとプラスチックの容器が出てくるのですが、写真の通りかなりしっかりと作られている印象です。さすがにお弁当箱として使うのはどうかと思いますが、ちょっとしたものを入れておく小物入れとしては重宝しそうです。

中には確かな味のすき焼きの具が乗ったお弁当になっていまして、JRコンテナの再現率はかなり高く、ちょっとした小物入れとして使うにはうってつけです。雑貨としてこのケースを買ったとしてもそんなに安くないと思いますので、もし旅先だけでなく近所に駅弁大会がやってくるような時にはこのお弁当が来ていないかチェックすると、特に広く知られていないような場所では、売出後にすぐ完売ということもなく、むしろ私がお昼に行くまで全く売れていなかったくらいスルーされている可能性もあります。

あと、面白かったのがこのお弁当に付いている箸が、キャンプ用のお箸のように、伸び縮みしてコンテナの中に入るようになっていることでした。せっかくなら伸びる部分が木製ではなく再度利用可能なプラスチック製にして、列車のような印刷が付いていれば、キャンプ用のお箸として持ち歩けたのに(このお箸は残念ですが使い捨てタイプだと思われます)と思いました。

旅先でもこのお弁当は真四角なので、どこかで中味を洗えばそのままバッグの中にきれいに収まるのではないかと思います。旅の思い出ということだけでなく、今後の展開にも注目していきたいと思っています。


マイナンバーカードの交付窓口を郵便局にも拡大することへの疑問

先日のブログでマイナンバーカードについて書かせていただきましたが、短い間に全国的なマイナンバーカードの普及を目的に様々な情報が出てきています。本来はきちんと考えた上で進めなければいけない事業だと思うのですが、もはや政府のやっていることが支離滅裂になってきたような感じがしてならないのは、全国の郵便局でマイナンバーカードの交付を検討しているというニュースに接したからです。

現在、郵便局は小泉純一郎氏の郵政民営化の政策の元、現在は準公務員ではなく一民間企業として事業を行なっています。手紙などは優先的に扱ってはいるものの、荷物などは同業他者の方が威勢がよい感じもしますし、保険や貯金についても以前のような民間企業とはちょっと違うようなサービスも無くなり、本当に普通の民間企業になってしまったという感じがあります(簡易保険に入っていると旅行に行けたりしたのは今はもう昔の話です)。

そんな、一民間企業の社員がマイナンバーカードを扱うというのなら、例えば郵便局に食い込んでいる携帯キャリアの楽天モバイルあたりが、マイナポイントを楽天ポイントにと郵便局で営業を掛けたとしたら、他社は不公平だと思うでしょう。郵便局の方は意図しない事かも知れませんが、マイナンバーカードは数年ごとの更新が身分証明に使うためには必要になるので、そのために郵便局を訪れることになれば、もしかしたらその事がきっかけで新たに金融サービスに入ったり、年金の受け取り口座をゆうちょ銀行にしたり、生命保険に入ったりすることもあるかも知れません。もし、それで郵便局全体の業績が上がったとしたら同業他者としては、なぜ郵便局だけにマイナンバーの交付が許されるのだということにもなりかねません。

そもそも、民間企業社員にそうしたナーバスな情報の入っているカードを扱わせてそもそも大丈夫なのか? という気がしてなりません。こうなってくると、言いたくありませんが、まだまだ非マイナンバーカード派の人たちは、大きな都市銀行よりも郵便局を使っているから、そこを抑えて元公営企業の郵便局にやらせてしまおうという考えはないのか、ちょっと疑ってしまいます。

過去の事をふりかえってみると、郵政民営化当初は、地方にある郵便局については局そのものを縮小し、コンビニエンスストアに郵便局の機能を持たせるような事も言われていたように記憶しています。しかし、全国一律サービスをうたう郵便というのは、一件でも人が住んでいる家があれば基本配達をするので、営利企業として簡単に語ることのできない部分があります。だからといって、もう公務員ではない人に(全国でやればかなりの数になります)公務員のような事をやらせるべきではないと私は思います。

もしやるとするなら、全国のATM跡地にブースを作り、そこで通信回線を使ってのマイナンバーカード担当の公務員と面談を行なった上で手元の機械からマイナンバーカードを発行するような仕組みを作って全国に広げるような事をするなら納得もできます。しかし、それだと最初に公言した2024年までには間に合わないのかも知れません。それなら、まだ作っていない人のところに地方公共団体のマイナンバーカード担当職員が直接訪問して発行手続きおよび交付手続きをするようにするとかでないといけないのではないかと思います。もちろんそんな事になれば、地方公務員の仕事量は増大してしまいますが、だからといって郵便局にやらせるというのは、かなり違うのではないかと思うわけです。

それでもやるとしたら、マイナンバーカードを扱う職員の身分を、改めて準公務員として郵便局での交付が必要となくなるまで変えるようにするしかないと思いますが、そうなると社員の中で明らかな立場の違いができてしまうわけで、組織としてはかなり混乱してしまうのではないでしょうか。個人的には社会全体の電子化に反対するものではないのですが、さすがにその手法についてはもう少し関連するところの納得が得られるように事前に根回しはできなかったのかと思ってしまいます。


自分が欲しいものは実は自分がもう手に入れているかも知れない事をまずは理解すべし

今年になって、何回も紹介している自作のアルコールストーブである「グルーブストーブ クレセント」をメインの火器として使っているのですが、燃費が良く便利な半面、使用するクッカー(鍋)を選ぶという根本的な問題があります。

自作用のアルミ缶は直径66ミリ(普通のビールやジュースの缶)のものと54ミリのもの(コーヒーやジュースなど細身の缶)が日本国内で主に流通しているのですが、ストーブの口径のだいたい2倍以上のクッカーを使うと、沸騰直前にストーブ全体が燃えて手が付けられなくなるような爆発的な燃焼になってしまう事があるのです。

製造元の「りるびわ~くす」さんの方では、使用するクッカーの口径はできるだけ10センチ以内にということを呼び掛けているのですが、少なくとも直径66ミリのグルーブストーブを使う場合は、クッカーはその口径の2倍を超えないようにという注意がされています。そうなるとメインに使う火器としては使えるクッカーの種類が限られてしまいます。

ただ、キャンプ用のクッカーの種類の中には、できるだけ小さく軽く一式を持ち運ぶことを意識し、キャンプ用のガスの中でも一番小さい、直径9センチの110サイズのものがすっぽり入るサイズのものが数多くあります。少ない直径でも多くの容量を得るため、背を高くしたクッカーも多数存在するので、今後グルーブストーブを使い込もうと思っている場合には、そうした「直径10センチ以下のクッカー」を選んで使うことが安全性の事を考えるとおすすめと言えます。

ちなみに、私が今持っている直径10センチ以下のクッカーは以下のようなものがあります。
・エバニュー アルミクッカー550FD(500ml)※カッコ内は実用的な最大容量です
・モンベル アルパインクッカーディーブ9(400ml)
・スノーピーク チタンシングルマグ450(450ml)

これらをスタッキングしてまとめると、さほど大きくならず、湯沸かしや炊飯には十分に使えます。ただ、容量が同じくらいなのがちょっと何とかならないかと思うのです。麺類を茹でたり、おでんやシチューなどの汁物を作ったり、市販のレトルト食品を温めるには、もう少し容量があり背の高い、750mlか900mlのクッカーがあれば完璧なのにと思って、ここ数日主にチタン製の背の高いカップ兼クッカーが安くないかと探していたのですが、やはりチタンは高いし、アルミだとエバニューの900mlのクッカーがあったものの(型番は900FD)、底面の直径が11センチとほんの僅か大きいのです。恐らく、ぎりぎりでセーフなのではないかと思いますが、買う前に試せないので、もし車中泊の旅で使って大炎上になってしまうと自分の命まで危険にさらすだけでなく、他の人や車を巻き込んだ大事故になってしまう可能性もあるのですぐ買えないような状況なのでした。そんなわけで、何とかしてアルミ製の容量の大きめな細長クッカーはないのかと色々探していたのです。

そうしたら、実は私がすでに持っているクッカーの中に、その条件を満たすものが存在していることがわかりました。こうした経験は今回だけではありません。別件でも、自分の欲するものをネット検索して探していたら、自分が過去に書いたブログ記事がヒットしてしまい、まさに自分の備忘録としてブログが機能していることを知ることもしばしばです。

ちなみに、私がすでに持っていたアルミクッカーの一つが、写真の「アルポット」のアルミカップ(内鍋)でした。この内鍋は底面が直径9センチ弱で最大800mlの湯沸かしができるようになっていて、炊飯なら2合まで可能になっています(お米の量と水の目盛りも付いています)。アルポットの良さは、単体で使えばほとんど火器を使っていることを周囲にわからせることなく使うことができることでしょう。以前から車中泊用のクッカーとしては最適という定評があるのですが、グルーブストーブ クレセントで使う場合は、アルミカップのみを外に出し、沸騰したらハンドルなどを別に用意して鍋本体をつかんで注ぐような工夫が必要になります。

それでも、いざという時にはアルミカップとフタだけを持ち出すようにすれば、そこまでかさばらずに調理できますし、計量カップの必要なく単体でお米が2合炊けるクッカーであることは便利です。ただ、車で出掛ける時にはアルポット一式を持ち出して状況によって使い分ける方が良いとは思いますが、アルポットを普通に使うと、かなり沸騰までに時間がかかるので、あえてグルーブストーブで早くお湯を沸かすというのも有りではないかと思います。ちなみに、本来のアルポットで800mlの湯沸かしをすると20分経ってもまだ沸騰しませんが、グルーブストーブクレセントで行なうと、15分ほどで沸騰します。ちなみに、その際のアルコールの消費量は約27mlくらいなので、それなりに燃費も良いです。

そして、もう一つすでに購入していて自宅にあったのが、写真のプリムスの「ライテックトレックケトル&パン」でした。これは恐らく最初に購入したキャンプ用クッカーだったと思うのですが、私の使い方だとなかなか使う機会がありませんでした。ちなみにアルミ製で内部はノンスティック加工がされています。

肝心な底の部分の口径は11センチで、一時は購入候補に入れていたエバニューの900FDと同じサイズだということがわかりました。そこで、もし爆発的に燃えても大丈夫な場所で500mlのお水を沸騰させてみたところ(66ミリ口径のストーブを使用)、何とか暴走せずに沸騰まで至り、その際の消費燃料は約17mlでした。ライテックトレックケトル&パンの容量は1Lあり、注ぎ口も付き、同じ口径のフタが小さいながらもフライパンとして使えるので、これでお蕎麦やパスタ、ラーメンを茹でたり、レトルト食品を温めたり、ソーセージを焼くようなこともできそうで、ようやくこのクッカーが日の目を見ることになるかと思います。

ちなみに、サイズ的には一合の自動炊飯用としては個人的に最適だと思っているエバニューのアルミクッカー550FDがすっぽりと入るので、今後の車中泊用持ち出しクッカーとして活躍してもらえるように、さらに使い勝手を上げるべく細かい道具を今物色しているところです。新しくクッカーを買わなくても、それまでに色々なものを買ってきたということなのでしょうが、逆に買ってからこういう事に気付くと、かなりお金を損した気分になってしまうと思うので、私と同じように色々なクッカーを持っている方は、事前に自分の持っているものを改めて確認した上での購入がおすすめだと思います。最後に最終的に落ち着いたクッカーにリンクを貼っておきます。


マイナンバーカード普及のため保険証だけでなく運転免許証を廃止にする影響は

将来的にはそうなるだろうという事は感じていたのですが、昨日発表された2024年ごろまでに健康保険証だけでなく運転免許証もマイナンバーカードに一体化し、さらにスマホのチップの中に情報を書き込むことで、スマホのみで全ての証明や決済ができるようにするという発表には、本当にこのスケジュールが守れるのか? という疑問はあるものの、本当にやるとしたらかなり世の中が変わる可能性があります。

これは以前書いたことですが、マイナンバーカード本体にしろ、スマホからにしろ、保険証や運転免許証の確認をするためには、専用のリーダーが必要になる関係上、例えば数週間続く停電が災害によって起こったりした場合、少なくとも全国の地方自治体や警察(もし運転免許証を廃止するなら、直接その内容を目視できなくなるので)で各種手続きを継続させるための対策をきちんと用意しているのかという事がまずは重要です。

そう考えるとリーダー本体は据え置き型というよりも、個人が持ちながら移動できるモバイル運用可能なリーダーに一本化した方が、様々な業種でも本人確認のため使う状況は出てくるでしょう。長期間の停電が続いていても常にカードリーダー兼スマホリーダーは動かさなくてはいけない。その準備が出来ている事を前提として、未来の社会というものをここで考えてみたいと思います。

リーダーを起動させていつでも使えるようにしなくてはいけないということは、同時にリーダーにつながっているインターネット接続を停電時でも途切れさせてはいけないということになります。そう考えてみると、政府は競争させると言うよりも、むしろ民間を主導する形で、通信衛星を使ったインターネットの環境についても積極的に援助し、保険証・運転免許証の廃止までに人々が使っているスマートフォンで使えるようにしておくことが望ましいということになります。

ハードを動かす電源については災害用にどうするのか議論の余地はあるでしょう。しかし衛星通信でのネット接続が日本国内で24時間可能になるならば、インターネットの問題がクリアできることになるので、恐らくその時には本格的な電子マネー中心の世界がやってくるでしょう。山の中や海の上であっても、スマホと専用リーダーで料金を受け取れる環境になり、利用者側も誰でもスマホ一台で、手続きやお金の支払いもすべて済んでしまうので、役所などの各種手続きでも実際に現場に行き、並んで順番を待つような事とは無縁になるでしょう。

そうなってくると、個人がいざという時に備える場合には、むしろマイナンバーカードを持ち歩くことはせず、スマホに情報を入れて持ち歩くようにした方がスマホを失くした時には大きな問題になるということはあっても、実際には現実的です。なぜなら、例えば急に検問などで運転免許証の提示を請求された場合、マイナンバーカードを提示するよりも、マイナンバーカードの中に記録された運転免許証の情報を可視化する形でスマホの画面に運転免許証に記載された情報を出して、それを先方が目視で確認して済んでしまうという、今の運転免許証が単にスマホの画面の中に収容されるような形で進化していく可能性があります。

そこまで書いて、もう一つこうした未来の社会を早く実現させるためのもう一つの条件があることがわかりました。おそらく未来では、通信をするしないに関係なくほとんど全ての人がスマートフォンを持って使うようになると思います。そのスマホについて、やはりどこからか買うことになると思うので、マイナンバーカードの中味を登録して活用できる機能というものを今後販売する全てのスマートフォンに付ける必要はあるでしょうし、その価格もできるだけ安いものから用意しなければならないでしょう。

さらに、通信の契約についてもできるだけマイナンバーカード対応のスマホ保持率を100%に近づけるためには、通話もインターネットもしなくても、各種手続きのために接続するだけの限りなく0円に近い通信コースというものを考えておかなければならないと思います。当然ながら停電時に通信衛星からのネットに繋がなくてはならなくなった場合でも、追加の料金を取るような設定は無しでということです。

そういう環境が整うなら、やる気のある個人でしたら日常生活上のほとんど全ての手続きがスマホで完結するような感じになるでしょうね。さらに、日本全国どこでもネットによるスマホ決済が可能になるので、財布自体いらない社会になるのかも知れません。恐いのはスマホを紛失した時ですが、もしスマホと連携できるスマートバンドのようなもので決済をする事ができるようなら、スマホは専用ケースに入れたまま体のどこかにくくりつけることで(^^;)、落とす心配から逃れることはできるでしょう。究極の未来的にはICチップそのものを体のどこかに埋め込み、スマホ自体はICチップからの情報を一時的に表示する端末として動作させるなら、スマホは紛失しても大丈夫ということになるのでしょうが、今の政府はそこまで見据えているのかどうか。

さしあたって、Androidスマホの方で利用が可能になるということですが、私が次に持つスマホの候補として、そうしたスマホを手に入れたいと今は考えています。iPhoneでもすぐに使えるようになると思いますので、急がない方はOSを変える必要はないと思いますが、今使っている端末で使えなければ、次に購入するスマホの選定は大切だと思います。とにかく2024年くらいまでのスケジュールの中で具体的なアナウンスをしっかりと見ていきたいと思っています。


持ち歩きに便利な「計量カップ」を蓋付きのポリプロピレンボトルにしてみる

一昨年から自宅で安全を確認しながら主にアルコールストーブでの湯沸かしや調理を行なっているのですが、その際お水の量を計るには、100円ショップで購入した500mlまで計量することのできる計量カップを使っているのですが、取っ手の付いたプラスチックのカップということで、持ち出すにはけっこう大変です。

今までは、お米の一合を計ることのできるステンレス製の計量カップをスタッキングして持って行ってはいるのですが、お米の計量には大変便利なのですが、例えば300~500mlのお水を沸騰させたくてクッカーに入れるような場合、何度も分けて計量することになるのでめんどくさいだけでなく、正確に計ることができない可能性が高いので、どうにかならないかとずっと思ってきました。

以前は、ナルゲンの500mlのボトルで容量を計ることができたのですが、ボトルを使い込んでいるうちに肝心の容量表示の部分が消えてきてしまったので、今はそうした用途は諦めて、一切装飾のないキッチン用の500mlボトルを主に水運びおよび水分補給用に使っています。

さて、改めて持ち出しても便利に使える計量カップについてですが、たまたま近くのホームセンターへ行ったら、ナルゲンボトルによく似たポリプロピレンのボトルが各種売られていて、それらの側面には印刷ではなく容量が刻印されているのですね。それが写真の新潟精機製造の「PPボトル 広口ビン(中ブタなし)」だったのです。

先に紹介したナルゲンのキッチン用ボトル(写真右)と並べてみました。多少太めではあり、押すと凹むものですが、何せ価格が税込298円とかなり安かったので、失敗してもいいやと思って購入してしまいました。

刻印は20mlずつ目盛りが付いていまして、500mlまでの液体の容量を計ることができるようになっています。表示もけっこう見やすくて、野外で水の量を計るために使うなら十分という感じですね。

外出先でそのまま飲める水を汲むような時にはこのボトルも他のボトルと一緒に活躍してくれると思いますし、そのお水を沸かしてコーヒーを飲みたい場合は、人数に応じてこのボトルで水の量を計り、今まで自宅で蓄積した水の量とそれを沸かすために必要なアルコール燃料の量を考えながら、できるだけ効率的に野外での湯沸かしや炊飯を行なうためにはやはりこうした計量のできるボトルというのは私にとって必要だと思います。ネットでは他社のものがもっと安く買えるようですが、恐らく製品の内容はあまり変わらないと思いますので、興味のある方はお近くのホームセンターを探してみられるのが良いのではないかと思います。


100円ショップのグッズだけで実現可能な災害用の湯沸かしセットについて

先日、災害対策としてのアルコールストーブの自作のススメについて書かせていただきました。今回は具体的に、自作したアルコールストーブの他に何を揃えれば、災害時に使えるようになるかということを考えていきたいと思います。災害用ということは、キャンプ趣味とは違いますので、全国どこでも100円ショップへ行けば揃えられ、なおかつ効率的に400ml(カップ麺一回分、コーヒー二杯分)のお湯を作るための装備について紹介していこうと思います。車中泊の簡易湯沸かしとしてもかなり優秀かつコストが抑えられますので、興味のある方はごらんになって下さい。

まず、肝心なお湯をわかすための鍋として、100円ショップのダイソーで売っている450mlの「フック付ステンレスマグカップ(大)」が火にかけられるタイプで結構しっかりしているので選びました。ちなみに、400mlの水を入れるとこのくらいの水量(下の写真)になりますので、ご参考にしてください。

お湯を効率的に沸かすためには、できればマグカップの蓋が必要なのですが、これについては、同じ100円ショップに置いてあるステンレスの小皿を蓋代わりに利用しようと思います。どちらも税込110円で揃うので、これで220円となります。

また、マグカップの持ち手にはバックに付けておくためのフックがあるので、これをお皿のところに付けておくと、どこかに行ったりしないだけでなく、フックの部分が下がって火に当たって危険な目に遭うこともありませんので、強引にフックを取り外さないなら、こういった形でフックが下がることを防止することも考えてみて下さい。

このマグカップを乗せるグルーブストーブクレセントについては、190gのコーヒー用のショート缶のサイズ(直径53mm)のもので製作することにしました。一般的な缶飲料(350ml・500ml)の直径66mmのものよりも、サイズ的にダイソーのマグカップで効率的に使えそうだということと、直径66mmの使用済缶がもしあれば、適当な高さで切り、底の部分を上にしてアルコールストーブの消化蓋としてセットで使えるということも考慮しました。アルコールストーブは慣れない人だとびっくりするくらい炎が上がる(カップや鍋などを載せていない時)ので、沸騰したら速やかに消火できる方が安全性の面でも良いですし、多少多めにアルコール燃料を入れていても、すぐ消せば直後にはまだアルコールストーブ内には液体燃料が残っているので、それを速やかに回収できるというメリットもあります。

今回は無風の室内で湯沸かしをしましたが、野外で今後行なうことも考えると、ほとんどの100円ショップでは税込330円~550円(長さにより価格は変わります)ぐらいでウィンドスクリーン(風よけ)が売られていますので、必要に応じで購入するのも有りです。ただ、災害時には風よけの代わりとして使えるものは見付かると思うので、必ずしも無くても大丈夫です。室内利用でもし倒れてしまった場合の備えとして、写真では金属のお盆を敷いていますが、100円ショップでは税込110円でステンレストレーを売っていますので、これも必要に応じて用意しておくと良いでしょう。

グルーブストーブクレセントを載せているのは、セリアで売っている「固型燃料ストーブ」をひっくり返したものです。こうして53mmのアルミ缶で作ったグルーブストーブクレセントを乗せると、ちょうどくぼみのところにぴったりとはまり、安定して使えるだけでなく、ストーブが発する熱を床にほとんど伝えずに使用できます。詳しくは以下のリンクを参照していただきたいですが、これも税込110円で購入できます。必要に応じて以下のリンクにあるシェラカップ用網(ストーブ本体にピッタリハマるので本来の使い方をする場合に口径の小さなカップでも安定して載る)、や固型燃料用の皿、ミニキャンドルを追加して飲み物の保温に使うなど、単なる湯沸かし以外にも用途が増えます。

セリアの「固型燃料ストーブ」はシェラカップ関連商品と組み合わせると使い勝手が変わる

ちなみに、グルーブストーブクレセントとダイソーのマグカップに簡易的な蓋をした場合、400mlの水はだいたい8分から8分半で沸騰し、基本は15mlのアルコール燃料で沸騰するのですが、この組み合わせは効率が良いため14mlのアルコール燃料を計って沸騰させたところで消化蓋で消したら、約1mlのアルコール燃料を回収できました。あくまで参考ではありますが、この組み合わせでは約13mlで400mlのお水を沸騰させることができるという計算になります。

ちなみに、燃料である燃料用アルコールは全国の薬局でだいたい500mlの容器のものが税込330円(私の住む場所の場合)で購入できるので、同じように400mlのお水は38回も沸騰させることができるという計算が成り立ちます。一回の燃料代は約8.7円ということになり、燃料容器はプラスチックなので、ガス缶と比べても片付けを考えればずいぶん楽になります。

最後に、私がすでに持っている100円ショップグッズを加えて一式まとめたものが上の写真になります。この他には火付け専用のライターも100円ショップで買えますので、それを加えて770円(110円商品7個)ぐらいで、湯沸かしだけでなく温かい飲み物をキープするミニキャンドル(写真では一個ですが、これは100円で同じものが15個付くダイソーのパッケージを購入しています)も付けることができます。キャンドルは明かりとしても使えるので、災害用としては相当充実しているのでは? と思っています。予備として2~3個のキャンドルと一緒に入れておけば、いざという時の備えとしては十分なのではないかという気もします。また当然、このセットを車の中に入れておき、火器が使えるような場所を見付けたら、そこで湯沸かしをするために使うようにしても便利です。日常的にこのセットを使えるようにしておくと、いざという時にも慌てずに使うことができるようになります。特別に高価なものでなく、あとはグルーブストーブクレセントを作るための空のアルミ缶と製作する人間の意欲だけがあれば良いわけです。多くの方の参考になれば幸いです。