月別アーカイブ: 2021年3月

将来のプラスチック製カトラリー有料化に備えて準備したこと 3点セットが有利な点は

政治での決定で状況が変わってしまう事が最近多いと感じているところです。これは、今話題の総務省が通信関連の認可を受け持っているということもあり、勝手に一企業が好きなように事業を展開することはできないということで、行政には公正に今後の社会の仕組みを決定して欲しいと思っています。今回は通信関連ではなく、先日ニュースが入りこのブログでも少々紹介したプラスチックごみ削減に関する、使い切りのスプーン・フォークが有料化されるという状況についての話です。

過去にも使い捨てられているように感じることが多かった「割りばし」に関する批判から「My箸」を持ち歩く人が増えた時期がありました。確かに中国など海外で作られて日本に輸入されてくる割りばしについては、資源となるべき木を伐採して作られているとしたら由々しき問題ではあります。ただ、日本産の割りばしに限っては、その歴史をひもとけば奈良県吉野の杉の端材(当時は杉で樽を作る際に余った木片が多く出たそう)を使って、大切な杉の木材を無駄にしないようにとの想いから誕生したという話があります。

現在の国産割りばしについても、丸太から建築用に削られたものの端材や間伐材から作られていて、割りばしを作るために採伐される木はないという事が以下のページで説明されています。こちらの説明が足りない部分については、リンクの方の説明で補足していただきたいと思います。

https://www.shinrin-ringyou.com/topics/waribashi.php

このような事があるので、さすがに環境省も割りばしの有料化は言い出さないかと思いますが(そもそもプラスチックでなく木材ですし)、コンビニやテイクアウトのお弁当とセットで、お箸では食べにくいものの場合に出しているプラスチック製のスプーンやフォークについては、レジ袋と同じく有料化するような流れになってきています。

私自身は、My箸を持つ人が多かった時に、箸だけでなくフォークとスプーンもセットになった3点のカトラリーをケースに入れたものを購入しました。今までずっと車のボックスに入れっぱなしにしていたのですが、今回改めてそれを常に持ち運んでいるセットと一緒に常備することにしました。今のところはほとんど使うことはないとは思うのですが、いざという時に弁当のみで手づかみで食べないために、持ち運ぶのは意味のない事ではないと思ってのことです。

写真では、スプーンにだけラップを巻くことにしました。なぜこうしたかというと、実はこの文章を書いている時に津波注意報が出るほどの海岸に近いところを震源とする宮城県での大きな地震が起こったからです。このセットは箸とスプーン・フォークがセットになっていますが、箸とスプーン・フォークの同時使用はできません。組み立てて箸かスプーンとフォークのセットにするようにできているので、必要に応じて使い分けるようになるのですが、実際に大きな災害の中で使う場合、きれいに洗えるような水があればいいですが、そうではない場合には表面の汚れを拭き取ったとしても、感染症の危険性は常につきまといます。

このセットではうまく使えば、箸で一回、スプーンで一回、フォークで一回という風に、洗えない場合でも最大三回の食事に使えるのですが、スプーンをラップで巻き、一回はラップの付いたスプーンで食べることで、カトラリーを洗える状況にない時でも四回分の食事に使えるようにと考えた結果このようにしました。

もちろん、大きな災害が起こった場合、さらに避難所で感染症になる可能性が高いような場合には環境の事云々は関係なく使い切りの食器やカトラリーが配られるであろうと思いますが、もし法律でプラスチックのスプーン・フォークを有料化した場合、必然的に世の中に出回るプラスチック製カトラリーの総数は減ると思うので、もし昨日のような大きな地震によって多くの避難所に避難する人が押し寄せた場合、弁当は手配できてもコンビニやテイクアウト店に今ならそれなりの数あるであろうカトラリーをあてにすることはできなくなるように思います。

もちろん今後もずっとプラスチック製カトラリーが主流であることには疑問があるので、プラスチックに代わり得る自然に還る材質のカトラリーが弁当に付くようになるかも知れません(既にストローの分野では非プラスチック製のものも多く出てきています)。昨日の地震は静岡市でも震度2の揺れでした。ただ、一瞬ではなくかなり長い時間揺れたので震源が離れているとは言え、やはり不安になったことも事実です。

地震が頻発しているからだけ言うのではなく、旅先で食料を入手してもお箸の類がない状況など最悪の状況を考えて私もカトラリーを常備するということを実行に移したのですが、行政の方でも単にプラスチック製カトラリーを一掃するのではなく、常に社会のインフラの中の備蓄品以外のところで用意されるような仕組みを作るため、プラスチックから他の材質を使ったものに変わるまでの移行期を考える方向に行って欲しいと思うのですが。それまでは、いざという時のためにこのセットでしのごうと思っています。


総務省がLINEの使用を禁止することの意味 代替サービスでも心配される個人情報流出問題

採用活動や意見募集など、公の機関でも使われていて、直接電話で話すことが苦手な人に対してトークへの誘導もされていたコミュニケーションアプリのLINEに逆風が吹いています。以前からそのレキュリティに疑問を持ちながら使っていたような所のあったアプリなのですが、国外への情報漏えいの可能性が指摘され、今後は総務省が利用を中止することになり、この流れが全国の地方自治体にも波及する可能性が考えられます。

特に今回はLINEの個人情報が、中国の関連会社で閲覧可能な状態になっていたということから、国の政策が他国に筒抜けになることを恐れた対応であるので、問い合わせ先としての利用だけでなく、国家公務員が私的に利用することを良しとしない風潮が広がることが考えられます。ただ、東京オリンピックの開・閉会式の演出上の打ち合わせの中で人権上問題のあるプランを出した人がいたことが問題になったのが週刊文春が入手したLINEの書き込みであったことを考えると、韓国や中国がというよりも、あまりにも多くの人が当り前に私的な事から公的な事まで使えるアプリになっているLINEという存在について、良く思っていない人がいることも確かでしょう。

この流れというのは、今までメールや電話の代わりに利用できていた公的機関の連絡手段を切ってしまうという結果になるわけですが、そうなった場合に代替のサービスはどうするのかというのが気になります。LINEの問い合わせ窓口があれば、少なくとも格安SIMの一番安いプランしか契約していない人でも(究極的にはデータ通信限定の安いプランでも)、連絡手段として利用できていたのですが、今後行政への問い合わせ口として残るのが、世代によってはあまり使われていない電子メールや、NTTコミュニケーションズの0570から始まるナビダイヤルが主になってしまうということになると、積極的に行政への問い合わせが利用されなくなり、そうした問い合わせが出来る人と出来ない人との格差が広がってしまう可能性も出てきます。

そうは言っても国が主導するスマホアプリということを考えてみるに、満足に機能を発揮できていない厚生労働省が普及を呼び掛けた新型コロナウイルス対策のために作った「cocoa」アプリのようなものになっても困ります。LINEのようなサービスが国内で開発され運用されたとしても、そこでの情報が海外に流出する危険性は常にあるわけで、要はあくまで使い分けの問題ではないかと思われます。LINEはあくまで友人らとのコミュニケーションツールであって、海外に流出するとまずいような内容をそこで扱わずに、相談側がLINEで連絡をしたら折返しメールや電話で行政側が連絡するような形を取るのが現状ではベターな気がするのです。

こうしたニュースを聞いてさらに思うのは、大手キャリアが普及させようとしているものの全く普及していない状況の「+メッセージ」はいまだに全てのスマホユーザーに利用が開放されていないということです。auのpovoやドコモのahamoでは使えるようですが、楽天やMVNOのユーザーは最初から蚊帳の外です。さらにアプリ利用者同士の無料通話についても実装されないなど、LINEの使い勝手と比べるとかなり劣ります。逆にLINEについてはiijmioやmineo、そしてRakuten UN-LIMITでもLINEの年齢認証が可能になるなど、ますます多くの人が使えるような変更ができているというのに、その点では大変不満です。個人的には+メッセージは使えるなら一度使ってみたいですが、今後LINEの代替アプリにする気があるのなら、もう少し間口を広げるとともに、便利な機能の実装が必要でしょう。

もちろん、LINEの情報漏えいを起こす体制というのは批判されるべきものなのですが、大手の新プランから言うとSoftbankのLINEMOは、スタート時点からその売りであるLINEの利用について政府から釘を差されるような格好になり、ここのところNTTと総務省との関係がずぶずぶなのではないか? という疑念がある中で、国内での通信サービスを総務省はどう変えたいのか? という点がちょっとわかりかねる部分があります。

この問題を総務省が本当に真剣に考えているのなら、少なくともすぐに「+メッセージ」アプリをどの通信業者でも使えるようにし、ゆくゆくはLINEの代替アプリとして利用されるくらいに機能を強化することが必要だと思います。そもそもインターネットの世界では国境は簡単に超えられるので、本当に知られたくない話はスマホを使わずに行なうことを個人としては徹底したいと思っています。


新幹線の公衆電話サービスが2021年6月で終了 緊急時のための備えと自分の電話を貸す試み

日本国内の固定電話や公衆電話のネットワークが通信会社の重荷になりつつあるようです。景気のよい携帯電話の新プランの話で持ち切りな時期に、ひっそりと流れてきたのが、2021年6月に全国の新幹線に設置されている公衆電話サービスが終了するというニュースでした。

少し前には、トンネル内では携帯電話が使えないので、運行のトラブルでトンネル内で新幹線が長時間停まってしまった場合、公衆電話が携帯が使えない場合の唯一の外への通信手段であったようなケースも聞いていますが、最近ではトンネル内でも携帯電話での通信が可能になったこともあり、利用者が少なくなったことで採算ラインに届かない車内公衆電話を止めるのも当然のなりゆきではないかと思われます。

しかしながら、実際に新幹線車設備内での唯一の外への通信手段が無くなるということは、いったん新幹線に乗車した場合には、他の乗客の方が絡むような重要な事でない限りは自分で外への通信手段を確保しておく必要があります。

私の場合はメインの通話にはガラホ(フィーチャーフォン)、通話と通信にスマホというように分けていて、旅先での情報収集は主にスマホで行なっていて、スマホの使い過ぎで電池切れ寸前になってしまったとしても、ガラホを使っての簡単なネット接続と通話については十分できるようになっており、通話とデータ通信を一つのスマホにまとめない事の一つの理由となっています。

さらに、現在は普通に出掛ける時にも10000mAクラスのモバイルバッテリーを持って出掛けているので、ガラホを使いながらスマホを充電することで災害時や新幹線が立ち往生したような状況でも何とか必要な時に外との連絡をしばらくは取ることはできるような準備はしています。そこまでは、新幹線を利用する際のスマホ関連の半ば常識ではないかと思っているのですが、今回のニュースを受けて個人的に考えてみたい事があります。

というのも、新幹線の乗客の方はほとんど携帯電話を持っているとは思うのですが、中には持っていない人が急に外との連絡が必要になったり、列車が立ち往生するような中でモバイルバッテリーやACアダプターとケーブル類(コンセント付き車両の場合)の用意がなく電池切れで連絡ができなくなるような事も起こり得ます。今まではそのような状況に備える意味で公衆電話が設置されていたと思うのですが、それが無くなってしまうということになると、やはり何とかするような方法を考えてみたいと思います。

コンセントが使える車両なら、コンセントから複数のUSB出力を利用できるタップと充電用ケーブルを使わせてあげるという方法もあるのですが、まだ全ての車両で自由に充電ができるわけではありません。私はメインのガラケーも、サブのスマホでも電話については時間無制限の話し放題(前者は日本通信の「合理的かけほプラン」、後者は楽天モバイルの「楽天LINK」による)を使えるようにしているので、外と連絡できずに困っている人がいた場合、通話時間を気にせずにと気楽に自分の電話を使ってもらうこともできます。

さすがにメインの電話番号からだとその番号が全く知らない相手に知られたら怖いのでそちらは貸さないと思いますが、楽天LINKからのかけ放題なら、もし電話を掛けさせることでその後何らかのトラブルに巻き込まれたとしても、こちらの番号の方は変えて困るようなものではないので、いったん楽天モバイルの回線を解約して契約し直すこともできるので、そこまでのリスクはないと考えています。現在、スマホにはUQモバイルのSIMをデータ通信用として入れているので、トンネルの中で新幹線が止まったとしてもデータ通信はちゃんとできると思うので(auエリアなら通常使用OK)、通話品質についてもそこまで心配はしていません。

さすがに新幹線が普通に動いている時には、周りの乗客が外と連絡できずに困っていても、いよいよという場合は次の駅でホームに降りてそこから公衆電話を使えばいいと思うので、そこまでして自分のスマホを貸そうとは思いませんが、新幹線が止まっていつ復旧するかわからない状況であれば話は別です。本当に緊急状態の場合にはさすがに車掌さんを通してJRの方の無線で連絡するでしょうが、そこまでではないものの外に連絡できずに困っている人がいたら、こちらから電話を貸す話をしてみようと思っています。

最近は、列車で隣り合わせた人との交流というのは、旅行に出ていても萎縮してしまう部分があり、過去に旅先で意気投合した人と一緒に観光したという話はもはやかなり遠い昔の話になりつつあります。しかし、時代が変わったとはいえ、旅先で困った人を見掛けたら、相手がその申し出を受けてくれるのであれば、こちらの方ではその時の自分にできる事の一つとして、無制限に通話できる電話を貸してあげるという事は、新幹線の公衆電話サービスが無くなってしまう事を受けて自分なりのできることとして考えておこうと思いました。


鉄道の駅名や地名についての話は地元の人でなくても楽しめる 2022年秋に肥前山口駅が江北駅に?

感染症の広がりが懸念されるようになってから鉄道の旅もなかなかできないのですが、ニュースで駅の話題が出るとついいろんな事を考えてしまうところがあります。佐賀県の江北町にある肥前山口駅を町名である「江北」を付けた「江北駅」に名称変更することが決定したというニュースがありました。

肥前山口駅と言えば、「最長片道切符の旅」の旅の終点駅として、私はその旅をしたことはありませんが、テレビ番組で俳優の関口知宏さんが稚内駅をスタートする最長片道きっぷの旅にチャレンジして、そのゴール地点として肥前山口駅前にモニュメントが立っていると思うのですが、機会があればいつかはチャレンジしてみたいと思っていたのでした。

駅の歴史について調べていたら、地名の前に地域を表わす「肥前」のような名前が付くのは、全国の駅名の中に同じ名前の地域があるからですが、実は駅としての開業時期は佐賀の肥前山口駅の方が早く、山口県山口市の山口駅が後年に開業したことに合わせ、向こうは県庁所在地だということもあるのか、こちらの方が山口駅という名称を返上したような形で肥前山口駅が誕生したという経緯があるようです。

鉄道マニアにはおなじみの駅名であり、さらに地元の中でも町名と合わせた方がわかりやすいとする派と、昔からの駅名を残したいという派がいろいろあったことが想像されますが、今後、最長片道きっぷの経路表示は「稚内→江北」という風に変わってしまうと思うので、駆け込み的に最長片道きっぷの旅にチャレンジする人も出てくるのかも知れませんね。

この地名や駅名の変更にまつわる話というのは実に面白いもので、名称を争うように変えた事例が私の住む静岡県にもあります。いわゆる平成の大合併でそれまでの町や村が合併することが多くありましたが、かつて静岡県内に存在した庵原郡富士川町は富士市と合併して「富士川町」という名称が無くなってしまったことで、それなら町の名前をもらうと手を上げたのが、静岡県でなく山梨県の増穂町・鰍沢町でした(二つの町は合併して山梨県南巨摩郡富士川町となりました)。この辺は私が車で山梨県から長野県方面に行く時に通るので良く知っているのですが、富士川という名前はインパクト抜群で、個人的には平成の大合併の中では一番うまくやったパターンではないかと思っています。

ただ、「富士川駅」という名前や高速道路の富士川インター(隣接する道の駅富士川楽座も)は未だ元の静岡県の方の富士川町のあった場所に名前を変えずに存在しています。ただ道の駅富士川となると、こちらの方は山梨県の富士川町にあるという、知らないとかなり混乱するような事になっているのです。ちなみに、道の駅富士川は、隣りにある中部横断自動車道のインターは富士川ICという名称は使えないので旧町名の「増穂IC」でインターチェンジそばの下り増穂PA(これも同じく「富士川PA」という名称は使えない?)から行くことができるようになっています。

こうなると、東京方面から東名高速を使って「富士川SA」で一旦休憩し、隣接する「道の駅富士川楽座」で遊んだ後、清水ICから中部横断自動車道に入って増穂PAから「道の駅富士川」に立ち寄ったら、何が何やらわからなくなるのではないかとつい思ってしまいますね(^^;)。

このように、名前を変えるというのは大変なことで、肥前山口駅が江北駅に変わることでも今後色々な事が起こってくるのではないかと思います。ちなみに、「江北駅」は東京都交通局の駅として東京都足立区に存在しますが、JRの駅とは違うので「肥前江北駅」にはならないでしょう。どちらかというと地元の方が江北町の知名度を上げたいという事もあると思うので、駅前変更で地域がどう変わるのか、いつか新しい駅に行けることを期待しながら今後の状況を見て行きたいです。


新型コロナウイルスの感染症にいつまで我慢しなければいけないのか 今後も感染しないための提言と心得

私の住んでいる静岡県の新型コロナウイルスの感染者は一時100人/1日に迫ろうとした時もあったのですが、今ではだいぶ落ち着いてきて、一ケタから二ケタでも多くて20名くらいまでで抑えられています。また、さらに範囲を狭めると静岡市全体ではここ一週間くらいは0から1名/日くらいで落ち着いているような感じです。

休日に車でテイクアウトのお弁当を買いに行くと、けっこうテイクアウトせずお店で食べている人も増えてきましたが、首都圏の緊急事態宣言が解けて人の流入流出が出てくると、変異株の件もあるのでまだ注意は必要であるように思います。

地方在住の場合、休日にずっと家に籠もることかストレスになりそうな場合、日常の足が公共交通機関等ではなく自家用車であることが多いので、単なるドライブで人が集まっていない場所に行くことはできるので、テレビニュースで見るように、人々が駅周辺に集まるような事にはそこまでならないと思います。逆に車を持たないで生活をしている人たちは、移動手段を公共交通機関に依存していることが多いので、どこかに行く場合にはどうしても人の集まる所を通らなければならないので、地方より多くの感染者が出ることも仕方がないだろうと思えます。

この状態のままオリンピックが開催できるのかという疑問がありますが、恐らく政府とJOCはオリンピックの時期には感染者が爆発的に出現することを回避しようとして緊急事態宣言解除の先伸ばしをしたところもあるのではと思います。しかし、感染者の数が下げ止まりのまま推移している中、本来は多くの人にワクチンを供給できればと思うものの、どうやらオリンピックの時期を過ぎても普通の成人(高齢者を除く)にはワクチンは回ってこない可能性もあるので、現状では今のまま、不要不急の外出を控え、会食をするのもドライブに出るのも家族や常に会っている人に限定する必要はあるように思います。

私の知り合いで、高齢の親を介護するために県外からしばしばやってくる友人がいるのですが、過去にはそうして帰ってくる時には会食なり飲酒を含む集まりを行なっていたものの、現在はお互いに会うことを自粛しています。大きな会社では地域外から出張してくる人もいるかも知れませんが、今後はそのように地域の外から来る人といかに接触しないで日々の生活を行なうかが個人的な課題になりそうです。

ただし、観光業や飲食業に携わる人にとっては、そうした選別というのは事実上できないので、業務の中で飛沫感染をしないような万全な体制を作っていかないと一時お客は増えて売上は上がっても、自分が感染してしまったらどうしようもありません。

ですから、今までのように単に営業時間短縮や休業をするところに補助金を出すのではなく、感染症対策を徹底的に行なうための補助を考え、実際にどのような対策をすれば良いのかのガイドラインを出し、そこまでの対策が行なわれていない所に対しての指導を徹底することでしか感染拡大は防げないのではないかと思ったりします。

基本的には「十分な換気」「マスク着用の徹底」「利用後の消毒」の三本柱に、遮蔽板などの設置が必要になるでしょう。ウレタンや布マスクを付けて入店してくる人に対して、不織布マスクに付け換えてもらったり、手指消毒をお願いしたりとお店だけの努力ではできない所もありますので、そうした点についてはきちんとした「お墨付き」が必要です。かつて静岡県御殿場市では「一見さんお断り」の張り紙の文句を市が考えて飲食店に配ったことが問題視されましたが、そこまで市ができるならその地方の飲食店を利用する場合のローカルルールを地方自治体があらかじめ決めておき、その内容をお店が利用者に守ってもらうようにした方がいいのではないでしょうか。そこまでやってくれれば、現在はテイクアウト限定だったのが、お店で食事をしようという風に変わってくるかも知れません。

これは何も感染症だけの事ではありません。車中泊をしていると必ず問題になる道の駅や公共駐車場での利用者と管理者のせめぎ合いをずっと見ている中では、いくら利用者側が大丈夫だと主張しても、管理する側の論理の方が優先されるところがあります。あからさまに個人の権利を剥奪するようなルールについては問題になるかも知れませんが、それが問題になるのはあくまで感情的になって個人対個人(車中泊の場合は駐車場利用者と管理者)の争いになるからだとも思えます。事前にその場所でのルールを地域で決め、きちんと掲示して利用者がそれを見て駐車場を利用するなら、利用者がルール破りをすれば利用者の方が旗色が悪くなります。

それと同じように、地域が決めた飲食時の感染症防止のルールであれば、お店側も感情的にならずにお客さんの方に進言できますし、もし利用者側で不服があった場合にはお店でなくルールを決めた方に文句を言うのが筋となります。

私の住んでいる地域でも早くそこまでやって欲しいと思いますが、副反応の心配が少ないワクチンを打つまでは、とりあえずは今の状況を続けてやっていく他ないのではと思っています。現状に多くの理不尽さを感じている方も少なくないとは思いますが、何より大切なのは自分なり家族なり、職場の方々などが新型コロナウイルスに感染しないことです。緊張感を持ち続けることは難しい事ではありますが、まだ日本全体が日常を取り戻すにはほど遠いことを認識し、不自体なところはネットを活用するなどして乗り切っていくしかない事なので、へこたれずにワクチン接種を待つしかないと個人的には考えております。


スタジオミュージシャンは数々の音源を残すが 改めてライブの大切さについて想う

最近はなかなか車に乗る機会でもないとじっくり腰を落ち着けて音楽を聴く機会が無くなってしまいましたが、多くのジャンルを聴く中でより多く聴くジャンルは演奏中心のジャズをよく聴いていました。

ボーカル入りでなく演奏だけというのは慣れないうちはなかなか良くわからず、特にジャズのアドリブなどというものは、当時の流行した曲を聴いている耳には最初よくわからなかったのですが、当初は修行のようなつもりで何回も聴き込むうちにその違いや良さというものがわかるようになり、演者の演奏の差やテクニックの凄さというものも多少はわかるようになりました。

ジャズの世界では多少は名が知られている人であっても、それだけで生活をしている人はほんの一握りで、多くのミュージシャンは副業で食べていたと思います。それは音楽とは関係ないアルバイトだったりすることもありましたが、やはり技量のあるミュージシャンであれば音楽スクールの講師をしている人もいましたが、そうではなくあくまで音楽を演奏することで稼ぐ手段として、ジャンルを問わずスタジオミュージシャンとして多くのCD制作に関わったり、歌手のコンサートでのバックバンドをかけもちしたりする方も多くいました。

そんな中、私が今回紹介したい村上“PONTA”秀一さんの演奏と出会ったのは、サックス奏者の坂田明さんがグレイス・ジョーンズさんとSEIKOのコマーシャルで共演し「蕨Time!」と叫んでいた頃、その音楽を担当されていた坂田明さんのグループに参加しているレコード(まだCDの時代ではありませんでした)でその音楽を聴き、その名前を存じ上げるようになりました。

その後、たまたま学生時代に学園祭に来た女性アーティストのバックバンドの中にPONTAさんの名前を発見し、同じくジャズ好きな友人と一緒に見に行ったのですが、その時には女性アーティストさんには悪いと思いつつドラムの方ばかり見ていて、初めて生で見たPONTAさんのテクニックには大変感激し、それ以降レコードやCDではわからない音を感じるために積極的にライブに通うようになったきっかけを与えてくれた人の一人ではないかと今になって思います。

当時は、夏にはロックだけではなくジャズフェスティバルも数々行なわれていて、そうした所でもお見掛けし、また東京に出た時に誰かのライブのメンバーとしてドラムを叩いていたPONTAさんの姿も見ています。どちらかというと狭いスペースの方が演者の息づかいまで感じられるため、学生時代は食費をけずってライブに出掛けていましたが、現在はさすがに息づかいを感じられるようなライブを見に行くことは不可能なので、その点ではとても残念です。

その村上“PONTA”秀一さんの訃報が入ってきたのには本当にびっくりしました。70才という年齢はまだまだ演奏で私たちを楽しませてくれるだけのものであると思いましたし、急なお別れに、あわてて手持ちのCDをずっと聴いていました。

ミュージシャンはスタジオミュージシャンと言えども、ネット上にはかなりのデータがそろっていますし、そこから紐解いてYouTubeから実際の演奏を画面と音とで見ることもできますし、機材を揃えてCDで聴けば、まるでその場で叩いているような臨場感を持ってその人の音をずっと感じることもできます。ただ、やはり目の前で実際にその人の演奏を見て感じるということは大切だと思います。昨日はCDの音とともにテレビ画面に映した実際の演奏も沢山見ましたが、やはり現場で演奏を見ることができると、小さいライブハウスなら演奏後の雑談を聞いてその人が本当はどんな人なのか感じることもできますし、こちらから声を掛けて話をすることもできるかも知れません。

最近はバーチャルな体験に慣れてしまっていますし、実際の演奏を臨場感まで記録する方法も考えられていることも知っているのですが、それでもできれば実際に演奏している姿を見ながら感じたいと思わせてくれた私とPONTAさんの出会いがなければ、ここまで変わらずに音楽への興味を保ち続けていたか疑問なので、ライブの面白さということを多くの人に知らせ、ライブを楽しんでもらいたいと改めて思います。ライブハウスを運営されている方のご苦労は本当にお察しします。本来は音楽・演劇のような文化事業というのは政府がその規模に関係なく援助していく必要があるのではないかと思っているのですが、最近は飲食店という括りでの話はあるものの、具体的に映画・芝居・音楽をどう守っていくのかの話が出てこないのが残念です。

たまたまではありますが、私の住む静岡市でも今月いっぱいでそれなりに頑張ってきたジャズライブハウスが営業を終了するということを聞き、個人の力ではどうにもできない悔しさを感じます。村上“PONTA”秀一さんのご冥福をお祈りするとともに、今後も音楽のライブを楽しめる環境が無くならないよう色々と考えていきたいです。


乗鞍岳で雪崩のニュースを詳しく見ていくと 自然災害を避け人災にしないために

後から見る人のためにここ数日の天気についてまずは書いておきます。この文章を書いている2021年の3月14日(ブログアップの一日前)のさらに一日前は全国的に春の嵐と言うべきくらいの天気で低気圧が発達したことにより東京近郊では雹が降ったり冠水するほどの集中豪雨の被害があり、標高が高いところではかなりの雪が新たに降ったと思われる状況があります。ニュースサイトによると3月14日午前10時頃に長野県の乗鞍岳で雪崩が発生し、スキーをしていた5~6人が巻き込まれたと消防に通報があったそうです。

これだけ見ると自然災害による被害のように思えますが、今回被害に遭った人たちは、スキー場のコースを外れて(コースのさらに上)スキー場が安全を保証していない場所でスキーをしていて雪崩に遭遇したということを後で知り、さらに現場付近ではなだれ注意報が出ていたということだったので、なぜ今の状況でまでこんな事をしようとするのか、ちょっと理解に苦しんでしまいます。

今回被害に遭われた方が長野県内在住の方なのかそうでないかはわかりませんが、今の時期の新雪は雪崩を引き起こしやすく、そんな状況の中で出掛けること自体が難しいと考えなかったのかと思います。確かに人がいない状況で、さらにスキー場のコースでない所に行けば誰も滑っていない新雪の上を滑ることができて楽しいかも知れませんが、命を掛けてまで行うものでもないように思います。さらに、救助に向かう人の命をも危険にさらすような行為になってしまったのは、悲惨な状況はあるにしても、改めてその行動が問われても仕方がないと思えるのですが。

首都圏に出ていた緊急事態宣言は予定では今後解除される方向で動いていくようですが(感染者の推移によっては予定通りにならない場合もあります)、そうなると休日を中心にお出掛けをする人が増えるでしょうし、中には今回のように悪天候にも関わらず、危険な自然の中に入っていくような人も出てきてしまうのではないかと心配します。

旅の安全というのは、特に車で出掛ける場合には事故を起こすリスクがあるので、自分自身の責任において行なわなくてはならず、天気や道路状況についての情報は移動中であってもしっかりと確認し、不安を感じるようであれば予定していたことであっても中止する勇気が大事になります。

雪崩が起こるか起こらないかは自然現象なのでどうにもならない部分はあるものの、昨年からリスクを避けて外出を控えている身から言わせてもらえば、自ら命の危険を、しかも感染症とは関係ないところで起こしてしまうのは、多くの人を悲しませるだけなので、出掛けるにしても自重すべきところは自重すべきだと私は考えます。今回雪崩を起こした場所は地元の人も雪崩を恐れて近づかない場所であるという情報もありました。こんな時期なのでキャンプなどで山に入る予定を立てている方も少なくないと思いますが、その場の危険度がわからなければ、地元の人に聞くなどして、安全に楽しめる所で注意して楽しんでいただきたいと思います。


Enginstar ポータブル電源 R350を購入してみて PanasonicのミニクッカーSR-MC03との組み合わせでご飯を炊いてみる

先日、折りたたみ式の最大100Wのソーラーパネルを購入してから、家に籠もっての生活の中でソーラー発電によるモバイルバッテリーへの充電を楽しみながら行なっています(^^)。実は100Wのソーラーパネル以外にも小さめのソーラーパネルを複数持っていまして、通常価格より安く購入できる時期にまとめて購入しているので、そこまでトータルの費用はかかっていません。ソーラーパネルの使っての充電は、そこまでコストが良いものではないので、ある程度気が長くないと楽しめないかも知れません。

スマホ用のモバイルバッテリーを充電するパネルとしては、過去に購入した14Wのanker製パネルでも結構モバイルバッテリーを充電することができますし、別に安価に購入した20Wのaukey製パネルを家の物干し竿にセットして朝から夕方まで充電することで、晴れの日であれば普通のモバイルバッテリーなら結構充電できるのです。最近はテレビの代わりに(地上波・BSもネット経由で見られるハードがあるので)iPadをテレビ代わりにして番組を見ながらパソコンを使ったりしているのですが、その際iPadをモバイルバッテリーに繋いで給電することで、今までは何かにつけて付けていたテレビにかかる電気代を0円にしようと思えばできます。

そうなると、せっかく購入した100Wのソーラーパネルの出番が無くなってしまうわけですが、100WのソーラーパネルをACコンセントが使えるポータブル電源を充電するために使うようにすると、曇りで発電できない時の電力供給に使えますし、コンセントが使えるので夏にDCモーターの扇風機を使えるようになるので、停電が長く続いても心強いです。ただ、そうしてポータブル電源を使い切ってしまうとアウトなので、やはりポータブル電源は1つでなく2つ欲しいですし、以前に購入したポータブル電源は疑似正弦波で150Wクラスと容量が少なく、利用できる家電も限られるので、もう少ししっかりしたポータブル電源を物色していたのです。

たまたまそんな時に見付けたのが、ソーラーパネルと同じメーカーのEnginstar ポータブル電源 R350という型番のもので、AC出力が最大350Wで純正弦波80000mAH/296Whというそこそこのスペックのものが、クーポン利用で5千円安の15,000円弱くらいで売り出されていたので、購入してみました。今まで持っていたポータブル電源は性能はこのポータブル電源の半分くらいで、値段も半分くらいだったので(^^;)、コスト的にはそんなに悪くないなという感じの買い物ができた気がします。

ただ、ソーラーパネルをベランダに出して充電しても、一日で満充電になるどころか、天気のいい日ばかりではなく大雨で全く充電できない日もあったため、購入時の空っぽの状態から満充電にするためには一週間もかかってしまいました。ただ、朝一番から晴れている状態であれば効率良く充電できるので早く満充電はできると思いますが、それでも一日でそこそこ充電するには相当効率良くソーラーパネルに日光を当てなければならないので、日常生活を送っている中では気長に充電していくのが良いと思います。

そして、このポータブル電源を購入して何を最初にやってみたかったかと言うと、PanasonicのミニクッカーSR-MC03を使ってご飯を炊くことでした。このミニクッカー(実際には小型の炊飯器)の消費電力は200Wということなので、最大350Wのこの電源ならば満充電にしておけばちゃんとご飯が炊きあがるまで動かせるはずです。今回は一合のお米を十分水に浸してからセットし、炊飯ボタンを押してスタートしました。

このバッテリーには消費ワット数が表示されるのですが、消費電力200Wとは言っても実際のところ動かすとそれ以上の数値になりました。スイッチを入れた時にはだいたい250Wくらいで、炊きあがり直前では280Wくらいまで上がってきました。こうなると少なくとも300Wまでの電力が使えるポータブル電源でないと、このミニクッカーを使っての炊飯は心配になります。

室内の温度が約19℃の状態でだいたい一合でセットしたご飯が15分くらいで炊きあがりました。自動的にスイッチが切れるので、ポータブル電源の方で何かする必要はありません。ただ、ポータブル電源は高出力の状態が続くと内蔵のファンが回ることがたびたびありました。周辺に音を出すことが心配な場合もあるかと思いますが、車内ではそこまで気にせすに使えるのではないかと思います。バッテリーレベルは5段階ありますが、炊飯することで2つ減りました。この表示を信じると一回の満充電で2回炊飯することができる感じですが、実際に車中泊で使う場合、気温や水温が低いと水の沸騰まで時間がかかるので、満充電で一回炊飯したらその後で走行充電をしてもう一回くらいに考えておいた方がいいかも知れません。

炊きあがりは実に美味しく炊けていました。このミニクッカーは炊飯だけではなく煮込み料理やおでんのようなものの温めにも使えますし、どうしても車内から出ないで温かいものが食べたい場合に十分に実用になりそうです。今回は家庭用コンセントは全く使わず、ソーラーパネルからポータブル電源に充電した電気だけを使ってご飯を炊いたのですが、ライフラインが途切れても太陽光と走行充電だけでも使えそうな感じがしてきて、地味に嬉しいですね。ちなみに、車のシガーソケットにインバータを付けても最大出力が150Wくらいなのでこのミニクッカーは直接シガーソケットからは使えません。車をアイドリングさせた状態で炊飯をしたい場合にはシガーソケット専用の炊飯器を別に購入するのがおすすめになります。ただし条例で長時間のアイドリングが禁止されている所もありますので、そうした細かい点を考えなくても使える、ミニクッカーとポータブル電源の組み合わせはある意味最少の車内調理グッズと言えるのではないかと思っています。

ただ、かつて紹介したミニマム調理グッズを使うと同じような条件ならアルコール燃料20mlをセットすれば同じように自動炊飯できてしまうので、電気をコンセントからでななく自力で発電して作り炊飯することの大変さというものを思い知りました。昨日は残念ながら雨が降ったり止んだりという天気だったので充電はしませんでしたが、今後は晴れた日には徐々に充電していきながら気長に電気を貯め、いざという時にはポータブル電源をいつでも使えるように準備していきたいですね。


日本郵政と楽天が資本提携をした事で何が変わるのか? 全国の郵便局に楽天モバイルの基地局を立てればさらに面白くなる

昨日、NHKが独自で出してきた「日本郵政と楽天が資本提携」というニュースは、楽天のしたたかさを感じる提携であるような気がします。ネット通販大手の楽天は、商品の発送の面において、アメリカ資本であるAmazonと比べると、その仕組みの違いもあってかなり差を付けられているような感じがしています。有料でプライム会員を集め、「prime」マークが付いた商品を注文すれば代金に関係なく送料が無料になり、会員でなくても複数の商品をまとめて発送する場合には2千円以上で送料が無料になります。

楽天はこのAmazonのシステムに対抗して、一度の楽天市場での買い物の額が2,980円以上なら送料無料という構想を打ち上げたものの、当時はその「送料無料」の後ろ盾がなく、単に出店企業に送料を負担させるだけではないかという批判を受けたことがあります。その後、楽天はAmazonのような販売商品をいったん大きな自社倉庫に集めそこから全国に配送するような方向で考えているようなニュースもありましたが、それもなかなかうまくいかないのか、昨年末に日本郵政と物流領域における戦略的提携に向けて合意というニュースがあったので、流れとしては決まっていたことなのかも知れませんが、資本提携という形でまとまるというのは、今後の楽天が通信事業にかなりの費用を出さなければならない中で、何とかしようと考えて選んだ道だとも言えます。

そうした楽天の行なう通信事業の今後を考えた場合、日本郵政と資本提携した事により、そこまで楽天モバイルという存在を、世間が無下に扱うことはできなくなったのではないかと個人的には感じています。それでなくとも、通信事業を管轄する総務省の職員や大臣がNTTの社長から接待を受けている疑惑が大きくなっています。過去にも書きましたが、NTTが新しく出してきたプランahamoは楽天モバイルの一年間無料後のユーザーを奪いに来た感がありありでした。このような中では、NTTが楽天モバイルの脅威を感じて総務省に働き掛けをしようとしても今はさすがに直接話はできないでしょうから、楽天の方としては既成事実を積み上げるように、一気に話を進めた可能性がありますね。

かつて現在のスマホプラン(データ通信つなぎ放題や音声通話かけ放題など)を携帯電話会社に先んじて提供したものの、同じプランを大手が出してきたことによって業務を続けられなくなってSoftbankに吸収されてしまったイー・モバイルやPHSのウィルコムのように、楽天モバイルを大手三キャリアの中に吸収してしまおうと思っている勢力があったのかは定かではありません。ただ大手三社の横並び新プランに対して、楽天が0円からの新プランで対抗しなければ、恐らくNTTを始めとする大手キャリアの思惑通り、楽天が通信事業を断念するような結果になってしまったのではないかと思われます。

そうならなかったのは、楽天は通信専業ではなく多くの関連企業を持ち、現在は通信部門の負担が大きくても、楽天モバイルにユーザーを呼び込むことでユーザーには他のサービスを使ってもらい、トータルで利益を出す方向で当面は考えるようにしたことがあると思います。逆に今は大手通信キャリアが異業種への展開を目指して今後やってくる通信事業の利益減少(通信料金が下がれば利益も少なくなるので)を填補することを考えるくらいですから、イー・モバイルやウィルコムと比べたら楽天モバイルはしぶといと思います。

具体的には今後楽天市場で売られる品について、日本郵政の物流機能を使い、逆にユーザーへの通知システムなどを楽天は提供したり、また郵便局のギフトなどに楽天市場の商が入ってくるような形になっていくのかなと思いますが、今後のアナウンスを期待したいところです。

個人的には、資本提携をすることになるならぜひ実現して欲しいことがあります。ニュースの提携内容によると、郵便局の中で楽天モバイルの販売をするという話が出ていたので、そこで説明する現場の声にもつながると思うのですが、通話無料をアピールしておきながら郵便局への問い合わせの番号が0570のナビダイヤルを使うのは速攻で止めるできです。楽天LINKアプリから直接郵便局の問い合わせ番号に繋がるようにしても、それが無料通話の対象外で余分にお金がかかるような状況を放置してしまうと、郵便局だからと信用して楽天モバイルに加入したユーザーとのトラブルの頻発が懸念されます。せっかく楽天と提携したわけですから、郵便局内から配達先への電話も無料化できますし、そうした流れの中で、せめて楽天モバイル契約者が郵便局へ掛ける電話は無料通話の範囲内で提供して欲しいですね。

また、日本の郵便局のネットワークはかなり大したもので、数年前に沖縄の波照間島まで行った時には、コンビニすらない島に郵便局があるのはもちろんですが、ATMがちゃんとあったのでそこから現金を引き出すことができてほっとしたことがあります。現在も楽天銀行のカードで郵便局のATMで引き出すことができるのですが、郵便局でもATMにでもどちらでもいいのですが、楽天モバイルの基地局を配置してくれると、その近くなら高速インターネットが無制限で利用できるわけですから、車中泊の旅で全国を回る中でかなり有利になります。

さすがに全国の人口カバー率100%を実現するという、楽天がぶち上げた人工衛星を使ったネットワークが完備するのはまだ時間もお金も掛かると思うのですが、それこそ小さな島だったら郵便局に基地局ができれば全島で高速ネットが使い放題になる可能性もあります。

楽天と郵便局が提携することで、デジタルとアナログの結合という感じでの進化も期待します。例えば車で全国を放浪するような場合、必要な物品をネット注文して現在地から近い郵便局を指定して受取りするような事も今より便利になるといいですね。またお土産を買ったり旅の途中でいらなくなったものを自宅に送るような場合も宅配便の営業所でもできますが、郵便局の方が使いやすいと思う方もいるでしょう。今後はゆうぱっくの料金を現金で払ってもカード・アプリの提示で楽天のポイントが付くとか、そんな方面からの変化にも期待したいです。


東日本大震災から10年を経過したからこそ考えたい 最低限の物は出掛ける際に持ち出すことの大切さ

昨日は東日本大震災から10年目という日でした。テレビ・ラジオでは様々な特集番組を放送していましたが、テレビを見ている側だけではわからない事もあることは確かです。今回は自分で感じたり実際に遭遇した事などを思い出しつつ、皆さんの参考になればということで書かせていただきたいと思います。

10年前の地震発生時には、過去にも書いたかも知れませんが、エレベーターの中にいました。エレベーターに乗っていて大きな揺れを感じ、最初は何が起きたのかわかりませんでした。エレベーターは最寄りの階に止まった後で停止してしまいましたが、エレベーターの中に取り残されることはありませんでした。この時点ではまだ何が起こったのかわからず、その後スマートフォンのニュースサイト(Yahoo!トップページ)で「最大震度8」という地震速報を見て、これはただごとではないと自宅に戻りテレビから流れている画像をずっと見続けていました。

その後、2013年になってゴールデンウィークを使って東北に車中泊の旅をしました。その時は仙台にいる友人と会い、陸前高田・石巻・南三陸と回ってきましたが、それまではテレビの画面で切り取った画像しか見ていなかったのですが、当時震災から2年経過していて瓦礫はあらかた片付けられていたものの、以前と変わってしまった風景やその場所に漂う匂いなどは現地へ行かなければ感じられないものでした。旅先で入ったお店で、実際に罹災した時の話をお店のマスターから聞き、改めて現地へ赴かなければわからない事を悟りました。お話を聞いた方の話は今も覚えていて、逃げることに躊躇しなかった分命が助かったとしみじみ語られていたことを思い出します。

昨日、災害を経験された方のお話をラジオで聞いていて改めて思ったのですが、その方は自分のお子さん(小学生?)に持たせる荷物にもある程度まとまったものを追加して入れているそうで、実際に大きな地震が起こった場合も物を取りに自宅に戻るような事をせず、常時持っているもので対応できるようにして決して自宅には戻らずに逃げる事が大事だということでした。

確かに、自宅に戻った後に余震が起きて家が崩れるかも知れませんし、津波が後からやってくるかも知れません。極論としては何も持たなくても後からどうにかなるという事はあるのですが、それでも私の場合は自宅に帰らなくても、何とかネットを通じての連絡と発信はできるように、最低限の持ち物をまとめておく必要は感じました。スマホ類以外に巾着袋に入れているものといえば、こんなものです。

・スマホ
・モバイルバッテリー
・ケーブル類
・イヤホン
・ライト
・折りたたみ傘
・マスク
・絆創膏など
・エコバック

以上のものは毎日持ち歩いているのですが、この他にも服にはボールペンを付けています。また、水分補給のために各種ボトルの中から何か小容量のものを持って行きますが、時間の経過とともに水が無くなってしまうものの、どこかで水をいただける場合には何とか補給できるので、それなりの最低限の備えはしていて、ドコモとauの電波が止まっていなければ、とりあえずこのブログにも安否連絡くらいはできるようにしています。

昨日、実は私の職場のそばのビルでエレベーターが止まる事故が起きたようで、たまたま中に人が乗っている時に止まってしまい、だいたい1時間くらい人が閉じ込められていたのだと後から聞いて、改めて自分がそうなってしまったらということも考えてみました。

エレベーターには押せば管理会社と連絡できるボタンが付いていますが、災害の場合には停電が同時に起こった場合にどうなるかということも考えておかなければならないでしょう。

そして、自社のビル内でなく出掛けた先のエレベーターの中に閉じ込められてしまったような場合(最初に書いた10年前の状況がまさに出先でのエレベーターでした)、自分が今どうなっているかということを家族や職場などの人に伝えられるようなら伝える努力をすべきです。災害に関係ない単なる故障の場合では携帯電話は普通に使えると思うので、自分が戻らないことで心配を掛けるかも知れない先には電話を入れることも必要でしょう。これが、本当に災害の場合には、それこそ携帯電話の伝言ダイヤルか、Googleの「パーソンファインダー」の機能を使って、現在の状況についてネットから入力しておくことも大切です。ブックマークしておくといざという時に役に立つ「パーソンファインダー」へのLinkを貼っておきます。

https://www.google.org/personfinder/japan