将来のプラスチック製カトラリー有料化に備えて準備したこと 3点セットが有利な点は

政治での決定で状況が変わってしまう事が最近多いと感じているところです。これは、今話題の総務省が通信関連の認可を受け持っているということもあり、勝手に一企業が好きなように事業を展開することはできないということで、行政には公正に今後の社会の仕組みを決定して欲しいと思っています。今回は通信関連ではなく、先日ニュースが入りこのブログでも少々紹介したプラスチックごみ削減に関する、使い切りのスプーン・フォークが有料化されるという状況についての話です。

過去にも使い捨てられているように感じることが多かった「割りばし」に関する批判から「My箸」を持ち歩く人が増えた時期がありました。確かに中国など海外で作られて日本に輸入されてくる割りばしについては、資源となるべき木を伐採して作られているとしたら由々しき問題ではあります。ただ、日本産の割りばしに限っては、その歴史をひもとけば奈良県吉野の杉の端材(当時は杉で樽を作る際に余った木片が多く出たそう)を使って、大切な杉の木材を無駄にしないようにとの想いから誕生したという話があります。

現在の国産割りばしについても、丸太から建築用に削られたものの端材や間伐材から作られていて、割りばしを作るために採伐される木はないという事が以下のページで説明されています。こちらの説明が足りない部分については、リンクの方の説明で補足していただきたいと思います。

https://www.shinrin-ringyou.com/topics/waribashi.php

このような事があるので、さすがに環境省も割りばしの有料化は言い出さないかと思いますが(そもそもプラスチックでなく木材ですし)、コンビニやテイクアウトのお弁当とセットで、お箸では食べにくいものの場合に出しているプラスチック製のスプーンやフォークについては、レジ袋と同じく有料化するような流れになってきています。

私自身は、My箸を持つ人が多かった時に、箸だけでなくフォークとスプーンもセットになった3点のカトラリーをケースに入れたものを購入しました。今までずっと車のボックスに入れっぱなしにしていたのですが、今回改めてそれを常に持ち運んでいるセットと一緒に常備することにしました。今のところはほとんど使うことはないとは思うのですが、いざという時に弁当のみで手づかみで食べないために、持ち運ぶのは意味のない事ではないと思ってのことです。

写真では、スプーンにだけラップを巻くことにしました。なぜこうしたかというと、実はこの文章を書いている時に津波注意報が出るほどの海岸に近いところを震源とする宮城県での大きな地震が起こったからです。このセットは箸とスプーン・フォークがセットになっていますが、箸とスプーン・フォークの同時使用はできません。組み立てて箸かスプーンとフォークのセットにするようにできているので、必要に応じて使い分けるようになるのですが、実際に大きな災害の中で使う場合、きれいに洗えるような水があればいいですが、そうではない場合には表面の汚れを拭き取ったとしても、感染症の危険性は常につきまといます。

このセットではうまく使えば、箸で一回、スプーンで一回、フォークで一回という風に、洗えない場合でも最大三回の食事に使えるのですが、スプーンをラップで巻き、一回はラップの付いたスプーンで食べることで、カトラリーを洗える状況にない時でも四回分の食事に使えるようにと考えた結果このようにしました。

もちろん、大きな災害が起こった場合、さらに避難所で感染症になる可能性が高いような場合には環境の事云々は関係なく使い切りの食器やカトラリーが配られるであろうと思いますが、もし法律でプラスチックのスプーン・フォークを有料化した場合、必然的に世の中に出回るプラスチック製カトラリーの総数は減ると思うので、もし昨日のような大きな地震によって多くの避難所に避難する人が押し寄せた場合、弁当は手配できてもコンビニやテイクアウト店に今ならそれなりの数あるであろうカトラリーをあてにすることはできなくなるように思います。

もちろん今後もずっとプラスチック製カトラリーが主流であることには疑問があるので、プラスチックに代わり得る自然に還る材質のカトラリーが弁当に付くようになるかも知れません(既にストローの分野では非プラスチック製のものも多く出てきています)。昨日の地震は静岡市でも震度2の揺れでした。ただ、一瞬ではなくかなり長い時間揺れたので震源が離れているとは言え、やはり不安になったことも事実です。

地震が頻発しているからだけ言うのではなく、旅先で食料を入手してもお箸の類がない状況など最悪の状況を考えて私もカトラリーを常備するということを実行に移したのですが、行政の方でも単にプラスチック製カトラリーを一掃するのではなく、常に社会のインフラの中の備蓄品以外のところで用意されるような仕組みを作るため、プラスチックから他の材質を使ったものに変わるまでの移行期を考える方向に行って欲しいと思うのですが。それまでは、いざという時のためにこのセットでしのごうと思っています。


カテゴリー: 車中泊のための道具考 | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

スポンサーリンク

コメントを残す