後から見る人のためにここ数日の天気についてまずは書いておきます。この文章を書いている2021年の3月14日(ブログアップの一日前)のさらに一日前は全国的に春の嵐と言うべきくらいの天気で低気圧が発達したことにより東京近郊では雹が降ったり冠水するほどの集中豪雨の被害があり、標高が高いところではかなりの雪が新たに降ったと思われる状況があります。ニュースサイトによると3月14日午前10時頃に長野県の乗鞍岳で雪崩が発生し、スキーをしていた5~6人が巻き込まれたと消防に通報があったそうです。
これだけ見ると自然災害による被害のように思えますが、今回被害に遭った人たちは、スキー場のコースを外れて(コースのさらに上)スキー場が安全を保証していない場所でスキーをしていて雪崩に遭遇したということを後で知り、さらに現場付近ではなだれ注意報が出ていたということだったので、なぜ今の状況でまでこんな事をしようとするのか、ちょっと理解に苦しんでしまいます。
今回被害に遭われた方が長野県内在住の方なのかそうでないかはわかりませんが、今の時期の新雪は雪崩を引き起こしやすく、そんな状況の中で出掛けること自体が難しいと考えなかったのかと思います。確かに人がいない状況で、さらにスキー場のコースでない所に行けば誰も滑っていない新雪の上を滑ることができて楽しいかも知れませんが、命を掛けてまで行うものでもないように思います。さらに、救助に向かう人の命をも危険にさらすような行為になってしまったのは、悲惨な状況はあるにしても、改めてその行動が問われても仕方がないと思えるのですが。
首都圏に出ていた緊急事態宣言は予定では今後解除される方向で動いていくようですが(感染者の推移によっては予定通りにならない場合もあります)、そうなると休日を中心にお出掛けをする人が増えるでしょうし、中には今回のように悪天候にも関わらず、危険な自然の中に入っていくような人も出てきてしまうのではないかと心配します。
旅の安全というのは、特に車で出掛ける場合には事故を起こすリスクがあるので、自分自身の責任において行なわなくてはならず、天気や道路状況についての情報は移動中であってもしっかりと確認し、不安を感じるようであれば予定していたことであっても中止する勇気が大事になります。
雪崩が起こるか起こらないかは自然現象なのでどうにもならない部分はあるものの、昨年からリスクを避けて外出を控えている身から言わせてもらえば、自ら命の危険を、しかも感染症とは関係ないところで起こしてしまうのは、多くの人を悲しませるだけなので、出掛けるにしても自重すべきところは自重すべきだと私は考えます。今回雪崩を起こした場所は地元の人も雪崩を恐れて近づかない場所であるという情報もありました。こんな時期なのでキャンプなどで山に入る予定を立てている方も少なくないと思いますが、その場の危険度がわからなければ、地元の人に聞くなどして、安全に楽しめる所で注意して楽しんでいただきたいと思います。