戦争になると国によってインターネットへの規制が入ることをロシアの今から見ていくと

かつてテレビディレクターのテリー伊藤さんが書いた、それまではあまり伝えられることのなかった朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の生活を紹介した本がありました。そこでは政府によりコントロールされた通信についても紹介されていました。

テレビはもちろんですが、ラジオにもチャンネルがあり、私たちが良く知っているようなダイヤルや周波数を直接入力することでラジオがないということをその時に知りました。なぜそんな風になるのかと言うと、私たちが知っているダイヤルを動かすことによって聞くラジオは、当然ながら国内だけでなく海外からの放送も入ってしまいます。そうなると、ラジオから国にとって都合の悪い放送が聞けてしまうため、自国の放送しか聞けないラジオ(聞ける周波数が固定されている)が使われているというわけです。もし、ラジオを改造したり私たちの使っているようなラジオを手に入れただけでも処罰される可能性があったといいます。

これと同じような政府による通信規制が現在のロシアで行なわれているというのが、たまたま昨日見た世界のニュース(確かドイツ発だった)で紹介されていました。

インターネットを使ってウクライナから攻撃用のドローンが飛んでくるのですが、操作や攻撃目標を把握するためインターネットが使われていることから、ロシアではモバイルインターネットが規制され、しばしば通信が遮断されているということが報じられていました。

ニュースの取材では、スマホを使ってデリバリーを行なっている業者の方に取材していましたが、突然ネットが使えなくなると注文が受けられなくなるだけでなく、注文先に向かう途中にもアプリでの現在地を見られなくなるので仕事にならないということでした。さらにロシアでは別の規制も行なわれています。

日本でいうとLINEのようにロシアでは使われている「テレグラム」というメッセージアプリを政府は規制し、国が作った新たな監視機能が強化されているという「MAX」というアプリに移行させようとしているのですが、当然ながらそのアプリを使ってメッセージのやり取りをするとその内容が政府に筒抜けになり、ちょっとでも政府に批判的なメッセージのやり取りをしただけでも処罰される可能性があるため、少なからぬ国民がこの政府の方針に反対しているとのことです。

同じくドイツのニュースでは80才のネットユーザーの方がプラカードを持って政府へ、モバイルインターネット回線への介入をやめてくれという趣旨の主張を行なっていたところ、政府当局に拘束されるという映像まで紹介されていました。

こうしたことはロシアに限ったことではなく、自らの存在を脅かす勢力を一掃するために情報を管理したいというのが国側の思惑ではあるのですが、そんな事が日本で行なわれれば、私たちの生活を考えてもらえばわかるのですが、生活はかなりの確率で麻痺するのではないでしょうか。

現在、車のガソリン代が上がるのは車旅を楽しむ私たちにとってはかなりのストレスですが、それでも自由にインターネットの使える社会で生きていけることは幸いです。今後もロシアでこうした状況が続けば、もしかしたら国内のインターネットが原因で国政に何らかの変化が起こるのかも知れません。最初に紹介した北朝鮮では、昔からずっと情報統制が行なわれているのでインターネット規制を行なってもそこまで反発は出ないのかも知れませんが、すでにインターネットが普及し、その便利さを肌で感じている地域で同じような規制が強権的に行なわれればどうなってしまうのか、そういったことも考えながら現在の国際情勢を見守っていければと思っています。

カテゴリー: 通信サービス全般ニュース | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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