2024年のお正月に大きな地震の被害に遭遇した能登半島各地の方々は、ここ数日の大雨による水害被害を受けてさらなるダメージを受けてしまっています。私もニュース映像という形で被害の様子を見ましたが、特に大変だと思ったのは地震で地形が変わってしまって、堤防が全体的に低くなったりしたことで、周辺から水が溢れて水浸しになってしまったところは、もう少し何とかできなかったのかという風にも思います。
もっとも、私の住んでいる地域でも、過去に何度も川が溢れてしまって大きな被害が出てしまっている場所が今年もまた同じように浸水してしまうようなケースはあります。行政の方々はそうした被害を無くすために努力されているかとは思うのですが、今回の大雨では輪島市に作られた仮設住宅が床上浸水してしまった場所もあったという事を知ると、やはり仮設住宅建設時に地震以外の災害対策はできなかったのかと思ってしまいます。
現在の日本は、全国どこに行ってもその場所でとんでもない量の雨が一気に降る可能性を考えないわけにはいけないと思います。大きな地震で被災した方々は、自宅が住めない場合にはとにかく安全に過ごせる場所へと避難するわけですが、それはあくまで地震に対しての安全ということで、台風や大雨に対しての安全というところまではなかなか手が回らないのではないかと思います。
私自身、南海トラフ地震が言われる前の、東海地震と言われている時から地震が起きる可能性を感じながら生活をしてきました。もし大きな地震が起きて罹災した場合、果たしてその後に大雨が降っても大丈夫な場所に避難することができるのか不安に思います。
今回の雨ではありませんが、こちらに台風が直撃すると予測され東海道新幹線が計画運休になった時、ハザードマップで浸水の恐れがある地域では、その地域の店舗が協力して、立体駐車場を近所の人たちに開放したという事例がありました。今回の石川県のように大きな地震の後に大雨が心配される場合には、改めて行政の方に避難して住んでいる場所がハザードマップでどのように判定されているかという事をまずは確認しましょう。もし、その地域に浸水の危険がある場合には、早めに大雨に備えるための避難所に再度避難するとともに、車も早めに避難させるように考えておきたいものです。もし屋根付きの立体駐車場に停められるなら、体を伸ばして寝られる環境に作っている車であれば、台風や線上降水帯が離れるまで車中泊をするという選択肢もあるでしょう。
というのも、今年の台風で地域で用意した高台(立体駐車場を含む)の車の避難場所に車を移動させた場合、自宅へ戻ったり行政が用意した避難所に戻る時に大雨に降られてびしょびしょになってしまったという方もおられました。大雨の中歩いて移動すること自体が危険ということもありますので、改めて車中泊仕様の車に自分の車を仕上げておくことはこうした災害にも役に立つケースがあるということにもなります。今回能登半島の被害はまだどのくらいの規模になるかはわかりませんが、まずは命を大切に避難した上で、今後は雨対策もしっかり行ないながら復旧への道を進んで行って欲しいと切に願っております。