月別アーカイブ: 2018年12月

運転中の携帯電話使用の罰則が強化傾向に

運転中にかかってくる電話への対応の中で一番まずいのは、そのまま運転しながら出てしまうことだと思うのですが、最近ではそこまで通話を必要とすることは減りつつあるのではないかと思います。これだけ携帯電話やスマホを持つ人が増える中で、お互いに電話に出られない状況というものは運転中だとわかっているわけですから、運転中には「ドライブモード」にしておけば、留守電にメッセージを吹き込むより、メッセージアプリで連絡を入れて、お互いに電話を受けられるタイミングをはかることができます。

友人同士の連絡ならskypeやLINEで音声およびテレビ電話なんてこともできますので、以前ほどは電話に出ないこと自体で咎められることもないと思います。ただ、今回のテーマとして挙げたいのは、2019年中に今の車での携帯電話を運転しながら使った場合の罰則が厳しくなり、反則金の額も上がるような形での道路交通法の改正を警察庁は考えているようなのです。

この背景には、運転者が電話をするというよりも、Pokemon GOを運転中にしていて人をはねる事故が起こって社会問題になったり、アプリを動かしたり検索をするなど運転しながらスマホを使ったり、スマホの画面を注視して脇見運転をしてしまうケースが増えているからこそ法律を改正してまで厳罰化を行なおうとしていると思われます。

ちなみに、この文章を書いている時点での法律では、運転中の携帯電話の使用の罰則は「5万円以下の罰金」ですが、警察庁の試案では「6ヶ月以下の懲役または10万円以下の罰金」に変更される予定です。さらに、事故を起こしかねない危険を生じさせた場合には、現在「3ヶ月以下の懲役または5万円以下の罰金」から「1年以下の懲役または30万円以下の罰金」とかなり罰金の額も高く、刑罰も厳しくなることが予想されています。

さらに、携帯電話の使用による違反切符を切られた場合の反則金の上限額について、現状と来年法律が改正された場合の違いについてもまとめてみました。

・大型自動車…1万円から5万円
・普通自動車…8千円から4万円
・小型特殊自動車…6千円から3万円

こうしてみると、ちょっとした出費になる可能性もあるので、警察に止められてないからと日常的に運転中にもスマホをさわってしまう方は、その行動を改めることが最善の策でしょう。というのも、2018年は東名高速でのあおり運転による大きな事故があり、その裁判までこと細かに報道される中で、多くの車で「ドライブレコーダー」が設置されたという事実があります。もし事故の当事者に自分がなり、事故の原因が自分のスマホ操作だと相手の車に付けられたドライブレコーダーの映像から認定されてしまったとしたら、最悪30万円の罰金を払わなければならなくなる可能性が出てくるのです。

ですから、スマホを運転しながら使いたい場合には、手に持って使うのではなく車にスタンドを取り付けて、さらに操作は手を使わずに音声認識を利用して極力画面を注視しないで検索などを行なうような使い方を車の中ではすることというのも一つの方法です。

スマホスタンドはダッシュボードに吸盤で付けるものもいいですが、車内で使う場合にどうしても気になるのはスマホ本体が熱を持ってしまうことなので、自分の車のエアコン吹き出し口に取り付け可能なスタンドの方が、長距離ドライブ時に熱暴走する危険を避けることができます。

さらに、もう一歩進んで車内でのハンズフリー電話を同乗者と一緒に楽しめるように、手持ちのスマホでテザリングをしながらLINEの出しているClova Friendsシリーズを融合させ、LINE電話やメッセージのやり取りをハンズフリーでClova Friendsから友人と行なうという構想もあります。もちろん、イヤホンを自分で付けて他の車に乗っている誰かの携帯電話に電話を掛けてもいいのですが(^^;)、車に乗っている人の共通の友人と連絡を取る場合は、同乗している全員が話に参加できますし、AIスピーカー本来の使い方としてスマホ画面を使わないで必要な情報をClova friendsから引き出すことで、スマホに触らないという当初の目的も達しやすくなります。電話を使わない時や、モバイル通信が圏外の時にはBluetoothスピーカーとして、スマホアプリから音楽を配信したものを鳴らすこともできるので、現在セール期間で安くなっていることもあり、車載用に一台、ミニオンズのスピーカーでも買ってしまおうかと画策しています。


クレジットカードの明細は毎月チェックしよう

利用額の2割をポイント還元するとしていた電子マネーサービスの「PayPay」は、すでにユーザーにポイント還元するために用意した100億円という予算を10日間で使い果たし、今ではそうしたポイントバックの代替プランというのもなく、すっかり興味も薄れた方も少なくないと思います。しかし、今度は別の面でPayPayが話題になっています。

PayPayはチャージを買いものの都度しなくても、スマホにインストールした専用アプリに自分のクレジットカードの情報を紐付けることにより、大きな買い物でもQRコードで直接決済することができるので(その場合は利用金額が後から登録したクレジットカードから引き落とされる後払いとなります)、昔のiPhoneなど、それ自体に決済機能がないスマホでも電子マネーが使えるメリットがあります。もちろん、Yahoo!の発行するクレジットカードや、自分の持っている銀行口座をPayPayに紐づけしておくことにより、いちいちチャージしてその分だけ使うというような、普通の電子マネーのようにも使えますが、Yahoo!のIDを持っていない場合は、一から設定することになりますし、何より決まった額のチャージを行なうことができるクレジットカードはYahoo!の発行するクレジットカードだけなので、その場合は少々めんどうかも知れません。

PayPayは他のQRコードを使った電子マネーサービスとの中でこれから競争していくことになるのですが、ポストベイド型(通常のクレジットカードと同じく後払い型の決済)の利用をする場合のクレジットカードの登録について、サービス提供開始当時のスマホ用アプリにセキュリティを考慮していないと思われる点があり、それが今になって問題になっています。

私もアプリをインストールしたのですが、自分の持っているクレジットカードを後払いする登録をする場合、「カード番号」「有効期限」「セキュリティコード」(裏面のサインを書くところに印字してある3ケタの番号)を入力する必要があります。私の場合は手元にあるカードを見ながら入力したので何も問題がなく、何が問題だったのかは指摘されてから初めてわかりました。どういうことかと言うと、もしクレジットカードのデータ入力時に入力ミスをした場合、セキュリティーのしっかりしている所がアプリを作った場合、数回連続で入力を間違えると、アプリ自体が起動しないようにロックが掛かって電子マネーのサービスを使えないようにすることが多いです。ロック解除のためには複数の認証をするなどの手間がかかり、いわゆる「下手な鉄砲も数打ちゃ当たる」式の悪意あるクレジットカードの乗っ取りを防ぐようになっています。

しかし、PayPayのアプリの場合はクレジットカードのセキュリティコード情報入力について、何度間違えても入れ直して正しいデータを入力すれば、そのままカードの登録ができてしまっていたようで、被害報告もすでに出ています。よく、クレジットカードの情報が流出したというニュースが報じられる時がありますが、こうして流出したデータが「カード番号」と「有効期限」だけだっとして、悪意ある人物がどこからか入手した不特定多数のクレジットカード情報を使って人のカード情報を使い買い物をしようと思った時、いかにして「セキュリティコード」を入手するかというのがポイントになるところ、入力するプログラムを作って「000」から「999」までの全ての番号を入れてリトライされれば、すぐにカードの登録は完了し、もはや不正利用を防ぐ手立てはなく使われてしまったと思われます。

これでそうした悪意のある不正利用をした人が持つPayPayの20%のポイント還元がすごいことになるのではないかと思われますが、実際はポイントの反映は2019年1月からということなので、不正に取得したポイントは還元されない可能性もありそうです。しかし、それも自分のカードが不正利用されていることを把握した上でカード会社に早急に通報できるかということにも関わってくるでしょう。ここで問題になるのが、人は自分のクレジットカードを無断で使われてすぐに気付くのかということです。

現在のクレジットカードの明細書というのは郵送からウェブ閲覧によるユーザー自身がサイトにアクセスしないと確認できないように変わりつつあります。さすがに毎月の引き落とし額が10万円単位で増えたらおかしいと気付くでしょうが、悪い人はそんなすぐに足の付くやり方はしないでしょう。一人のカードでなく100人のカードを少し使って現金などに換金できるものを購入し、さらに今回のPayPayの場合は2割もポイントバックが受けられるのでその還元分でも稼ごうと思っていたかも知れません。毎月数千円多く口座から引き落とされていても、自分で何か買ったかな? と思って詳しく調べない人がほとんどなら、カード情報を盗み出した犯罪集団としては、長い時間をかけてコツコツと人のカードを使って少額の買い物を続け、バレたところでそのカードを捨てるというようなやり方を画策しているかも知れません。

そこで大事になるのが、自分がいつどこでクレジットカードを使ったのかということを月単位で把握することの大切さです。どのクレジットカードでも毎月の引き落としがされる場合にはその内訳はネット上で確認できます。私の場合は通信費のほとんどと買い物あたりをクレジットカードで決済しているのですが、一応毎月照合して覚えのない買位物情報があった時には過去にさかのぼって調べてみます。多くの場合は、かなり前にした買い物の決済が遅れて来ることがほとんどなのですが、明らかに自分で買った記憶のないところでお金が決済されているということになったら、早めにカード会社に連絡し、自分のカード情報が他人のなりすましで使われたのかどうかを調べてもらう必要が出てきます。

ネットは使わずに郵送でカード利用の明細をお願いしている場合は、その中味は捨てないでファイルしておき、おかしいと思った時にいつでも照合できるようにしておくことも大切です。今の世の中はそれくらいしないと、自分に非はなくてもいつでも自分のカードを悪用されてしまう可能性があるので、クレジットカードを持つ場合には常にその対策を考えながら便利に使うようにすることが求められるのです。

それが大変な場合は、電子マネーとクレジットカードを連動させず、その都度チャージする設定にすることも有効でしょう。そうすれば、少なくとも自分の持っている電子マネーの残高以上を使われることはありませんし、今の世の中では買い物で電子マネーを使う場合はレジで現金をチャージして買い物をすることも普通に行なわれています。

私の場合はすでにクレジットカードを複数持ってしまっているので、毎月の利用を確認しながら使っていますが、もし全く何もない状態でネット決済の必要に迫られたら、今回紹介しているPayPayよりも、直接千円単位でセブン銀行のATMからいつでも現金をチャージできるようになった電子マネーの一つ、「LINE Payカード」を使い、高い物を買う場合にはまず現金を用意してその分の現金をチャージしてからネットでポチるようにすると思います。

そうすると、「現金を用意する」→「コンビニATMからLINE Payにチャージする」→「ネット経由でショッピングをする」という段階を踏まないとネットショッピングができなくなるので、いわゆる衝動買いが減り、本当に必要なものだけを安く買えるようになるのではないかと思うのですが。

ともあれ、今クレジットを使っている方は無駄遣いに気を付けるとともに、毎月の利用金額のチェックはきちんとして、自分のカードが不正使用されていないかということを、常に確認しておく事を強くおすすめしておきます。


ヒッチハイクを甘く見ない方が良い

先日このブログでも紹介しましたが、NHK総合テレビの「ドキュメント72時間」で名神高速道路の草津パーキングエリアに密着した際、本線への入り口のところで車に乗せてもらおうとするヒッチハイカーにも取材していました。

びっくりしたのは、単に交通費節約のために乗せてもらうのではなく、自らの行動を生配信することが目的でヒッチハイクをしている人がいたことです。その方は男性でしたが、髪を長く伸ばしていて、遠目から見ると女性に見えることで、男性のドライバーを騙すと言っては何ですが、あわよくば自分の姿を見てドライバーがどんな変化を見せるかということをあわよくば配信して自分のチャンネルを見てくれている人を楽しませようとしているフシがありました。

こうした事はユーチューバーの鏡というべき演出方法なのかも知れませんが、お金の無い若者の移動を援助しようと思った人の心をないがしろにさせてしまう可能性もあるので、事前事後に十分な説明があって運転手がその演出意図に理解を示した場合なら許されることもあるかも知れませんが、生配信ではすでに世界中に向けて先に流れてしまうので、後からいくらフォローしても許されないという可能性も出てきます。

私自身はそういう事に巻き込まれるのはあまり好まないので、番組を見た後には今までケースによっては乗せてあげてもいいかなと思っていたところもあったのですが、今後は慎重に相手を観察した上で誰でも乗せてあげるようなことは慎もうと思えてしまいました。他の方はわかりませんが、いきなり自分の車の中で生実況を始められたら、相当の違和感を感じるというのが普通ではないかと思うのです。

そんなヒッチハイカーについて、前々から言われている「車に乗せる方のリスク」がそのまま事件になってしまったニュースが有りました。40代の女性が自宅付近まで送って欲しいと通り過がりの車に乗り込み、降りる際に助手席にあった運転者のカバンを掴み、半ば強奪するような形で降りた強盗の疑いで逮捕されたという事です。運転者に気付かれないように置き引きをするのではなく、相手に抵抗されることを見越しての行為は、下手をすると運転者が怪我をしたり最悪の場合は命を落とす可能性もあります。こんな事が普通に行なわれる社会にこれからの日本がなっていくのだとしたら、正直怖いですね。

私自身は見知らぬ人との間でヒッチハイクをしたこともされたことも経験はないのですが、まだ車を持っていなかった学生の頃、男女別相部屋というとほ宿とかユースホステルを利用していた時には、たまたま知り合った車で来ていた社会人のお兄さんに私ともう一人いた旅行者の人が車に乗せてもらい、電車やバスでは行けない観光地へ連れていってもらったことに感謝し、逆に自分が車で旅をするようになって同宿になった人と団体行動をする際に複数の車に分乗してプチ団体旅行のように楽しんだことはいい思い出です。ただ、その場合は事前に宿で食事をしたり談話室でお話しをする中でこの人は、翌日に車に同乗させても大丈夫なのか判断することは可能でしたし、もし何か問題があった場合は宿に宿泊者のデータを聞けばその人の素性は明らかになったので、お互いに納得の上で車に同乗させたりさせられたりという付き合いをしていましたが、今ではちょっとそんなことはできないかも知れません。

そんなことを考えながら書いていて、小説家の坂口安吾のエッセイ「エゴイズム小論」の事を思い出しました。童話の赤ずきんちゃんが親切心から森のお婆さんをお見舞いに行ったものの、その先でおばあさんに化けていた狼に食べられてしまう(最後には狩人によってお話では助け出されますが)という、話を引き合いに出して「親切」という行為について書いています。その中で心に残っているところを今回ご紹介します。

(ここから「坂口安吾/エゴイズム小論」からの引用)

親切にしてやったのに裏切られたからもう親切はやらぬといふ。そんな親切は始めからやらぬことだ。親切には裏切りも報酬もない。(中略)親切のおかげで殺されても仕方がないといふ自覚の上に成立ってゐる絶対の世界なのである。

(引用ここまで)

確かに、自分の今までの行動というものを顧みるに、ほいほいと知らない人の車に乗るのもこちらから知らない人を車に乗せるのも、ある程度は性善説に基づいて行動をしていますが、最悪の場合にとんでもない事件に巻き込まれる危険はあっただろうと思うものの、基本的には恩に着ることはあっても着せたことはありませんでした。まさに「情けは人の為ならず」の精神だったように思います。

今後、車にどうしても乗せてほしいと頼まれた場合、もし最初からの同行者がいた場合は自分の判断で何らかのトラブルに巻き込んでしまう危険性がないとも言えないので、同行者の方から乗せてあげてほしいと強く頼まれない限りはヒッチハイカーは乗せないと思います。一人で運転中にそんな場面に出食わした場合は、紹介したニュースのように貴重品を見えるところに置かないで、簡単に車内の荷物を盗まれないように、事前に車内の座席に物を置かないようにするなど(こうした心掛けは車上荒らしの被害防止にも役立ちます)の対策は今後必要になると思います。くれぐれも軽い気持ちでヒッチハイカーを乗せることは避け、自分なりの結論というものを見付け出してみることをおすすめします。


火への意識を忘れることの恐さ

札幌市の大きな爆発事故は、爆発を起こした事務所に入っていた全国チェーンの企業の株価にも影響を与えるほど、インパクトが高く、その影響も大きなものになりました。今回の事故を誘発した原因として語られていることは、消臭スプレー缶を何と100本以上もガス抜きのため穴を開けていたということと、その状態で窓を閉め切ったまま作業をしていたと思うので、かなりガスが室内に充満していると思われる中、ガスの湯沸かし器のスイッチを入れてしまったことで室内のガスに引火した可能性が高いことが考えられます。

今回の事故は冬には暖房を使うことが必要で、外に暖かさが逃げないようになっている家がほとんどであろう北海道で起こったことなので、他の地方で同じ事が起こってもそこまでの大爆発は起こらなかったかも知れませんが、それにも増して思うのが、現代を生きる私たちに「火」への危険を感じる事がなかなかなくなっているということもあるのではないかと思うのです。

世界的な喫煙率の低下によって、家庭にマッチやライターのある家がなくなり、お子さんが火遊びでマッチやライターを使って火事になってしまうことは減ったと思いますが、逆に考えると安全に火を使うような機会がないため、火事や爆発が起こるケースも出てきたように思います。今回の爆発も、マッチやライターではありませんが、湯沸かし器のスイッチを入れたことにより口火の部分がライターと同じような形で室内に充満したガスに引火したとしたら、まずは窓を開けて十分ガスを屋外に逃してあげる必要があります。100本以上のスプレー缶を出すというのはちょっと考えられないことですが、全てが終わってタバコに火を付けるなんてことはやらないものの、湯沸かし器を付けるということは、マッチやライターを使うことと同じことだということは、今回の事故で多くの人に認識されたことでしょう。さらにこれから寒くなってく季節には、静電気でも火花が飛ぶこともありますので、火の始末をしっかりしていたとしてもガスが室内に充満する状況というのは大変危険になりますので、多少寒くなっても十分な換気を心掛けるようにしないと、自分の意図しないところで火事を起こしてしまうことが今後も出てくるでしょう。

火を扱うことについては、このブログで紹介するキャンプ用の火器について紹介しています。キャンプ用の火器を室内で使うことが推奨されていないのは、下手をすると今回のような規模にはならないかも知れませんが、急に大きな火が付いて火事の原因になったり、覗き込んだ顔や髪の毛を焼いてしまったりする可能性があるからではないかと思います。さらにキャンプ用の火器はちょっとしたことで倒れてしまうと、それがまた火事の原因になることになります。ちなみに、室内で使うことの多いカセットコンロはそれ自体が倒れる可能性は低いとは思いますが、2台をつなげて大きな鉄板を載せるような使い方をするとボンベが熱くなって爆発するような事故にもつながりますので、使用説明書に則った正しい使い方をしないと危ないことも出てきます。

最初、札幌の爆発のニュースを聞いて、かつて静岡市の繁華街で起こった「静岡ゴールデン地下街ガス爆発事故」を連想しました。爆発の第一報が入った当時、第一の小さい規模の爆発を受けて現場に入った消防隊員が、二回目に起こった大爆発で殉職をされた方が出たことを覚えています。今回の爆発後のニュース映像では野次馬を制する消防隊員の方だと思われる怒号に近い声も聞こえましたが、爆発の原因が何だかわからない状態で現場に近づくというのは、さらに大規模な大爆発に巻き込まれる可能性もあります。自分で火を扱う時だけではなく、たまたま火事や爆発の現場近くにいるような場合も、甘く見ないで早めに安全なところに逃げるということも覚えておきましょう。


地元民には食べる機会が少ない「チーズそば」をいただく

前回、静岡駅から清水駅まで在来線で移動してちびまる子ちゃんのマンホールカードをいただいてきたのですが、実のところ日常的な移動は車が中心になるので旅行の時くらいにしか電車に乗る機会がありません。そして旅行の時には出掛ける先での名所やグルメを求めて行くところがあるわけですから、なかなか地元にいても行ったことのない場所やお店というものは存在します。

今回はそうしたお店の極みとも言える、静岡駅構内にある「駅そば」のお店を目指します。普通に駅構内に入るためには入場券か電車に乗ることが必要ですから、今回電車に乗る機会があったのでついでに行ってしまおうとマンホールカードをゲットした後の帰りに立ち寄りました。

お店は全国どこにでもある立ち食いそばですが、お店は静岡駅が創業した時から駅弁を売っている「東海軒」が経営している「富士見そば」というお店です。この東海軒は、過去には24時間営業していて、国道一号線沿いにあったものの今は移転してしまったのですが、昔の社屋の一階で深夜でも早朝でもお弁当を売っていました。まだコンビニもない頃には、夜中にどうしてもお弁当が食べたい時には車でお弁当を買い出しに行くなど重宝しました。また、そうした深夜営業の一つとして、夜行列車が静岡駅に止まるのを見越して深夜の静岡駅ホームに駅売りのお弁当屋さんが出ていたこともありました。これは青春18きっぷを使って東京方面から「大垣夜行」に乗り、西へ出掛けた方にはご存知の方もいるのではないでしょうか。

さて、今回なぜ静岡駅の駅そばをわざわざ食べに行ったのかと言うと、他の駅そばにはない「チーズそば」というメニューがあるからです。お店の方でも一押しという感じがするのですが、実際にお店で食べている人でチーズそばを食べている人は私の他にはいませんでした(^^;)。揚げ玉の入った普通のおそばの上にモッツァレラチーズが乗っていて、お蕎麦と一緒に食べるのが新食感ということでお店の一押しになっているということなのです。

ただ、こうした駅そばの名物というのは千葉県我孫子駅の大きな唐揚げがのった「唐揚げそば」や、姫路駅の中華麺を使った「えきそば」、そして北海道の音威子府駅の駅そばのような全国でも知られたものが多くあり、今回の「チーズそば」がその中に入っても違和感がないのかどうかは食べてみなければわかりません。ちなみに、チーズそばの価格は440円で、券売機で食券を購入して注文となります。

面白いと思ったのは、チーズそばを頼むと普通のお蕎麦では七味か一味が出てくるのが常なのですが、このチーズそばにはタバスコが付いてくるのです。お好みでかけるのは同じですが、モッツァレラチーズの上にしこたまかけてから揚げ玉と刻みネギの入ったお蕎麦と一緒にいただくと、簡単なことですがこれで結構食味が広がって普通のお蕎麦とは違った味が出てくるのが新発見でした。汁の方はちょっとしょっぱ目と感じる方がいるかも知れませんが、これもチーズに負けない味を出すのに役立っているような感じがします。

ただ、このチーズそばは十分自分でも作れそうですね(^^;)。てっとり早い方法としてはカップそばに溶けるチーズを散らして3分待てば同じような感じのものが作れそうな気もしますが、普通のお蕎麦にチーズが入るだけで、十分腹持ちのする軽食として使えるという感じがします。わざわざこのお蕎麦を食べるために静岡駅にやってくるのは違う気がしますが、電車での移動中にちょっと何か食べたいが時間がないというような場合には、わずかな乗り換え時間でもさっとかきこめるだけのメニューですので、機会があったらぜひこのチーズそばを試してみて欲しいと思います。


静岡市の「マンホールカード」2枚をゲットする

2018年12月14日に、全国の特徴的なマンホールをカードにした「マンホールカード」の第9弾が配布開始されました。その中でも静岡市清水区で無料で配られる「ちびまる子ちゃん」のマンホールを記録したカードの人気がすごく、配布初日には100人ほどの人がならび、その日だけで2,050枚を配ったそうです。このマンホールカードは無料でいただけますが、簡単なアンケートに答えた後、受け取りに来た人一人につき一枚をいただけるので、純粋に2,050人が現地までやってきたことになります。

私自身はそのニュースを見て、せっかくなのでもらいに行こうと(^^;)、配布開始翌日に出掛けてきました。ついでと言っては何ですが、静岡市ではもう一枚、マンホールカードが発行されていて今回はそちらの方を含めて静岡市の発行したマンホールカードのコンプリートを目指します。

まず静岡駅までやってきたところで、静岡駅の北口から10分くらい歩き、静岡市葵区にある静岡市上下水道局庁舎(静岡市葵区七間町15番地の1)の守衛室を訪ねます。平日は建物の6階にある事務所で配布されているのですが、土日については役所関連の建物は閉まっているので、入口から入って奥にある守衛室に一声掛けると、アンケートを要求され(市内・市外どこからきたか、性別、年齢を書くのみです)、その代わりに一人につき一枚のカードが貰えるのです。

カードの図柄は「たちあおい」という静岡市の花がモチーフになっているのですが、たまたま私がもらいに行った時には上下水道局舎までマンホールカードをもらうためにわざわざタクシーで乗り付けた人と一緒になりました(^^;)。とりあえず、ここで一枚目のマンホールカードをいただいたのですが、本来の目的はここではありません。静岡も清水も同じ静岡市なのですが、「ちびまる子ちゃん」のカードは清水駅西口からすぐの駅前観光案内所まで行かないともらえません。そこで、いったん静岡駅に戻って電車で清水駅まで移動しました。

清水駅の西口に出て正面から右に曲がると、さっそくカードと同じ図柄のマンホールを発見しました。実際に見ると本当にカラフルで、全国的に見てもなかなか珍しいものだと思えます。そこから正面に向かって道なりに数十メートル歩くとビルがあるのですが、その一画の一階に清水駅前観光案内所があります。

私が着いたのはだいたい午前11時くらいでしたが、かなりの人が列を作っていました。ただ、行列になっているからと言って、カードが無くなるかという心配は当分いらないのではないかと思います。というのも、このカードは郵送も不可で一人一枚一回のみという制限がありますので、基本的にその場に行かないともらえないものです。ただ、ネットオークションやフリマでカードを最速売っている人もいるようですが、そうした行動が顕著になってくると配布方法にも変化がでてくるかも知れません。あくまで現地まで出向き、一人一回一枚をもらうのが基本です。

ちなみに、この場所での配布時間は午前9時から午後5時45分までで、土・日・祝日は休憩時間(午後1時から午後2時まで)があります。また、年末年始は12月29日から1月3日の配布はお休みになりますので注意してお出掛け下さい。

そうして頂いたカードがこの2枚になります。左が静岡市葵区にあるマンホールのカードで、右が今回のお出掛けのきっかけになった静岡市清水区にあるちびまる子ちゃんマンホールのカードです。ただ、実はちびまる子ちゃんのマンホールは静岡市葵区にも設置されています。お時間のある方は、静岡鉄道静岡清水線の新静岡駅のあるショッピングビル「新静岡セノバ」付近にもありますので、ぜひ探していただいて清水駅前にあるものとの違いを探して欲しいです。


ネットに精通していないと景気の恩恵も受けられない時代なのか

QRコードでスマホから決済する新手の電子マネーサービス「PayPay」についてのニュースを昨日になって聞き、まるで大量発生したイナゴが通った後のように感じました。2018年12月4日から始まったばかりのサービスで、2019年3月末までに利用した人に20%のバックを行なうことを大きなアピール材料にしていたものの、その資金100億円がわずか10日間で底をつき、ポイントバックキャンペーンが終了してしまったというのです。

私など、スマホを代えたタイミングで、とにかく専用アプリをインストールして、さてどこでこの電子マネーは使えるのかなと思っていたところで終了です(^^;)。それ以上に、スマホを持っていない人にとっては何があったのか理解をしてもらうことも難しいのではないかと思われます。

それにしても100億円というものを、情報強者でお金をそれなりに持っている人に偏った形で分配されたという事実を見ていくと、特に今回の恩恵に預かれなかった人や、電子マネーそのものを使ったことのない人にとっては、「好景気と言われる今の景気の恩恵も回ってこないのか」と思われても仕方ありません。こうした傾向は実は今までにいろんなところで起こっていました。高配当のポイントサイトやクレジットカードのポイントバックを比較し、標準よりかなり高く利用者にサービスしている所が見付かると、すぐにネットで報告・拡散され、今までのユーザーがささやかにポイントを貯めて楽しんでいた特典を、根こそぎ持って行くばかりかポイント還元の比率を提供元も改悪せざるを得ない状況になり、まさにその跡にはぺんぺん草も生えない状況になった事例も、列挙に暇がありません。

ですから、個人的にはそこまでしてポイントを集める生活をすることはしないようにしているのですが、来年にかけてやってくる政府主導の消費税引き上げに伴うクレジットカードや電子マネー利用の際のポイント還元についても、同じように目ざとい情報強者の標的にされ、今回のPayPayと同じように、もし国の予算でポイントを付ける額に限りがある場合は、電子マネーもクレジットカードも持たない人達がどうしようか考えているうちに一部のサービスが予算がないからと終了してしまう可能性も考えられます。

ちなみに、ポイント還元に対して国が用意している必要予算は3000億円程度になる見通しだということです。今回のPayPayの場合は20%というかなりの大盤振る舞いでしたが、それでも消費税引き上げ分に対するポイント還元は、中小店舗で買い物をすれば5%のポイントが付くので、これだけ予算を出しても終了予定の日まで予算が持つのか? という気がしないでもありません。お得に買い物をしたい方にとっては来年の10月になったらすぐに買いだめをするような形でクレジット決済を中小店舗で行ない、さらにお得に使える商品券を並んで買いまくり、その分を還元してもらう用意されていると思います。その反面、そうした情報に疎い人や、カードそのものを作ってない人にとっては事前に情報がないばかりに本来国から受けられるはずの生活費補助を受けられない人が続出することになりはしないかと心配になります。

クレジットで大量買いをするにも、商品券を一人当たりの限度まで買いあさるにも、元となる資金が必要です。そうした資金を用意し、事前に色んな情報をキャッチし、きめ細やかに動くことのできる一部の人だけが得をする社会というものは、もう少し何とかならないものでしょうか。全ての消費者に現在の景気を実感してもらえるようなやり方にしないと、スマホを使いこなせない世代や、携帯電話を持っていない人の不満は高まってしまいます。

本来、情報強者というのはいつの時代にもいるもので、様々な生活を便利に送ったり、お得になることを実践すること自体は非難を受けるものではありません。しかし、情報強者がほとんどの国家予算であてがわれたポイントを「総取り」し、そうでない人が全く受けられないという事は、全ての人が平等にという理念とはかなり変わってきてしまうので、できれば避けていただきたいものです。


Androidで安く便利を求めるかiPhoneで安心を求めるか

現在、手持ちのAndroid6.0.1が入った富士通のarrows M03というスマホをカスタマイズしているのですが、安く購入できて少々の追加負担だけで自分好みにカスタマイズできるのが気に入っています。というのも、本体のストレージがこの機種は16GBしかないというかなり貧弱な状況になっているのです。

iPhoneでも本体のストレージが少ないと様々なアプリを使いたいと思っても本体の記憶容量に余裕がなくなり、新しいアプリを入れる代わりに古く使っていないアプリを削除する必要も出てくるでしょう。ストレージが大きいものは当然その分お値段もはりますし、結果、十分な資金がないと多くのアプリを充分に楽しむことができない場合も出てきます。

ただ、私のarrows M03の基本OSであるAndroid6.0.1では、パソコンとスマホを繋いで設定することによってmicroSDカードの中味を分割し、アプリを入れられるエリアと画像や音声などを保存できる外部ストレージに分けることができるのです。

一部のアプリは本体でなくmicroSDカードのエリアに移すことができるので、大き目のカードを購入すれば、本来少ない本体ストレージを拡張して使うことができるようになります。私は32GBのカードを購入し、それを半分に分けました。私自身は以下のブログの内容を参考にさせてもらいながら行ないましたので、そのブログにリンクを貼らせていただきます。私と同じように本体メモリの少ないAndroidスマホで苦労している方で、パソコンを持っている方には大変に有益な内容になっていると思いますので、あくまで自己責任にはなりますが、興味のある方はぜひチャレンジしてみて下さい。

・あっとはっく
全てのAndroidでSDカードを内部ストレージとして使う方法! 容量不足の機種でもアプリを保存できる

https://sp7pc.com/google/android/24933#toc16

実際にこうしたカスタマイズを行なった方でなくても、一つ間違うとスマホ自体が起動しなくなったりするリスクもある設定方法なのではないかと思われる方もいるかと思います。そのように恐れる方はどんなに便利だとわかっていてもシステムをいじるようなことはしない方がいいのではないかと思う方もいるでしょう。この辺でどこまで妥協するかというのは、どのくらいまで「安く」「便利に」使いたいと思うかにも関わってくるのではないかと思います。

元々、今回新しくしたスマホは中古で補償も最低限のものなので、こうしたカスタマイズはしやすいのですが、Androidスマホにも高額なものはあるので、特に保証期間中にシステムを飛ばしてしまったような最悪なケースも有ることをまずはご理解の上利用されることになろうかと思います。

この辺が実はAndroidとiPhoneの違うところで、ネットにはAndroidスマホのカスタマイズ情報があふれ、自分の希望に合った機能を使えるようになる半面、ネットに載っているアプリをそのままインストールしたら、そのアプリがスパイウェアであったり、ウィルスが仕込まれていて個人情報を抜かれてしまう危険とも隣り合わせになります。

その点、iPhoneは本体に導入できるアプリについてはAppleが管理する専用サイトでの審査に通ったアプリでないと本体に入れられません。これは、様々なメーカーがGoogleの出してくるAndroid OSを使ってハードを作るAndroidとの違いでもあります。最近はスマホを巡る中国のファーウェイとアメリカのAppleの製品が各国のユーザーによって不買運動や象徴的に叩き壊されたりしているのがニュースにもなっていますが、製品としての安全性としてはやはりAndroidを採用しているファーウェイよりもiPhoneのAppleの方が安心できるスマホになっていると言わざるを得ません。

少し前のニュースで、AppleのあるアメリカのFBIが捜査上の理由でアメリカ・テキサス州で発生した銃乱射事件の犯人が持っていたiPhoneのロック解除をAppleに要請しましたが、Appleはその申し出を頑として拒否したということがありました。そうしたAppleの対応がアナウンス効果になっているところもあるかも知れませんが、現状の国家とメーカーの立場を考えると、同じことが中国とファーウェイとの間で起きれば、ファーウェイは喜んでユーザーの個人情報を中国当局に開示するのではないかと不安に思う方もいるかも知れません。

その辺については自分の立場としては、「重大な秘密はスマホには入れない」ということを守って実行している限りは、Androidスマホを使っていてもいいかなという気がします。一部の業務でスマホを使っているところでは、ファーウェイが問題ではなく、かなり前からそもそもAndroidスマホをAppleに買い替えるというやり方でスマホに入っている個人情報の流出の危険を防ごうとしているところもあるくらいです。

Androidでもいわゆる「野良アプリ(提供元不明のアプリ)」を完全に排除し、アプリの提供元である「Google Play」の審査を厳しくできれば安全性は高くなると思いますが、今のように自分好みのカスタマイズを行なったり、Google Playに掲載されていなくても便利な痒いところに手の届くアプリを使えないことで不便を感じる方も出てくると思います。もちろん、安全なスマホであることは大切なのですが、Androidの場合でも「らくらくスマートフォン」のような形で機能を制限するという方法もあるにはありますが、どこまで安全なスマホにこだわるかということでスマホの機種を決めるということも確かなので、スマホの機種を簡単に決めてしまう前に、セキュリティの観点から考えることも必要になってくるでしょう。これからどちらの陣営のスマホを購入しようかと迷っている方の参考になれば幸いです。


個別宅配が前提の紙の新聞の今後について

昨日、読売新聞を開いたら、一面に来年(2019年)1月1日から毎月の朝夕刊の料金を値上げする旨の記載がありました。およそ400円アップの4,400円/月になるそうです。その値上げ分は主に販売店で働く方々の人件費にあてられるということですが、確かに最低賃金の上昇とともに、全国どこでも早朝というより冬の時期は真っ暗な中での配達をし、大雨でも大雪でも関係なく戸別に配達してくれるわけですから、そうしたサービスを受ける対価としてはまっとうだと思える方も多いかと思いますが(一部の地域では例外もあります)、最近はインターネットで新聞記事を読んでいる方もいるでしょうから、高いと思う方もいるでしょう。

ニュースというと、新聞以外にはスマホで読むことのできるウェブサイトや専用アプリでピックアップされたものを読んでいる方もいるでしょう。ただ、ニュースを配信する会社は、自前でニュースを得ているのではなく、通信社や新聞社からニュースを提供してもらっているというところもあります。今回の読売新聞の値上げは他の全国紙にも波及することが予想されるので、そうした値上げを機に購読を止める人が出て、そうした人達がインターネットニュースに依存することになったら、現状のようなネットによるニュース配信は無料で続けられるのかという問題も出てくるのではないかと言われています。

読売新聞では今回の値上げにあたり、インターネットを利用しパソコンやスマホでアクセスできるニュースサイト「読売新聞オンライン」を2月にオープンさせるということもアナウンスしています。その利用料は毎月の新聞代を払っている人には無料で提供するということなのですが、サービスの内容がどうなるかにもよりますが、他の全国紙ではデジタル配信の場合にさらに別料金を取るところもあるので、無料のサービスでどこまで内容がデジタルデバイスで読めるのかは、今後のサービスの展開から判断するようになるでしょう。

そうした「新聞とは毎日自宅へ紙の形で届けてくれるもの」という前提に沿った今回の値上げ発表であるわけですが、この前提はいつまで続けられるのかという事も大きな懸案事項になっていることも確かでしょう。今回の値上げの理由というのは慢性的な新聞配達を行なう人の人手が不足していることは先に紹介しましたが、職場環境がどのくらい今回の値上げで改善されるのかということもありますが、全国紙がかたくなに新聞のペーパーレス化を行なわないのは、やはりそこで働く多くの人を抱えているからと言えるわけで、単に効率だけで進められない事情があるということも確かでしょう。

この状況というのは必ずしも健全なものではないと思うのですが、恐らく読売新聞だけでなく他の全国紙でも今後値上げの案内があった時、このまま新聞を取り続けるのか、それともやめてネットやテレビからの情報で良しとするようになるのか、購読する側の意識も問われることになってくるだろうと思います。

ネットでニュースは読めるという意見も当然ありますが、ネットの情報というのはきちんと検索すれば多くの情報が手に入るものの、検索するだけのスキルがないと、きめ細やかなニュースまでたどり着けないということはあるかと思います。それ以外にも、地方の話題やエンタメ情報など、新聞をとっているとパズルから人生相談、お悔やみのページまで、様々な情報に触れることができます。それも自分の好みのものしか見ないネットと比べての新聞の一つのメリットだと思います。しかし新聞はとったもののスポーツとテレビ欄しか見ないのなら、ネットからのニュースだけでも十分で、番組表はテレビのリモコンからでもちゃんと一覧できるわけで、読まないのにお金を払って古新聞の山にうずもれてしまうなら、新聞を止めて画面の大きなパソコンやタブレットでも買ってネットからのニュースをきちんと読むようにするというのも一つの手ではあります。

私自身ブログを書く時のネタ元を新聞から得ることも結構ありますが、さすがにネットとは違って故意のフェイクニュースは流さないだろうという信頼感は持っています。時には自分の足で見たままを書くこともありますが、新聞をきっかけにして出掛けることもありますし、毎日新聞を活字で読む習慣がなくなると、旅行に出掛ける意欲すら減退してしまいそうな気もするので(^^;)、今後もしばらくは宅配される新聞とともに自分の知識を蓄えていき、その確認にネットを使いながら相互利用する形で行きたいとは思っています。

ただ、新聞社の方にはもう少しデジタル版の新聞紙面を宅配の場合と比べて低価格で提供していただけると有難いです。さすがに全国主要紙を個人で全てとるわけにもいかないので、気になる記事をじっくり読みたい時には今は図書館に出向くことになっています。スクラップしたい記事がある場合にはスマホのカメラで撮影してPDFファイルにしてくれるアプリもありますし、そこまでしなくても写真撮影するだけでもGoogleフォトにアップすれば後からどの端末からでも日付で検索して過去の記事も読むことができるようになります。

ただ、あくまで図書館は公共の場所なので、見たい記事の載っている新聞を誰かが見ていると見終わるまで待たざるを得ないわけで、もう少し安くその日の紙面がデジタル配信で読めれば、新聞社の違いで伝え方にどんな違いがあるのかということまで深く読み込めるとも思うので、今後の新聞というものを考える際に、紙の新聞を購読していない人へのデジタルデータ提供料金にも配慮していただければ嬉しいですね。


日本の消費者の動向から格安SIMの将来を展望する

2018年という年も今月で終わることになり、改めて総括ということでもないのですが、あくまで自分自身の実感に伴った消費行動について紹介させていただきたいと思うのですが、良く言うとあまり見栄をはらずに必要でないところに無理にお金を掛けなくなったという状況の変化があるような気がしています。これは来年の10月に消費税引き上げを控える中で、「安いものでも十分」「ある程度高くても必要なら」というような判断基準でお金の使い方にメリハリを付けるようなことをする人が来年は多くなるだろうと想像します。

というのも、昨日散髪のためにいわゆる1,000円カットの全国チェーン(実際は消費税があるので1,080円で、翌年からは1,200円に値上げされます)「QBハウス」に買い物のついでに立ち寄ったら平日にも関わらず待ち時間15分以上の赤ランプが点滅するほどの盛況だったのですが、その日の客層はちょっと私が目にしたことのないような人達が集まっていました。

というのも、私が過去に「QBハウス」を訪れた時にはそのほとんどが男性で、学生・中高年・シニア層が集まって来るような感じだと思っていたのですが、その日は私を入れてもう一人、シニアの男性がいるだけで残りの5~6人は全て女性でした。そのうち、小さい女の子を連れたお母さんが来ていたのですが、子供の付き添いなのかと思ったら、ご自身もお子さんと並んで前髪だけと言ってカットをしていました。以前にもシニア世代の女性をちらほら見掛けることはありましたが、ここまで男女比率が違ったのにはさすがにびっくりしました。

もちろん、女性の場合は気合いを入れて美容院に行くような際はお金は惜しまないと思いますが、日常生活の中でちょっと髪を整えるくらいの用途なら1,000円カットでも十分だと合理的に考える人が以前よりも増えた結果なのかなと思います。ただそうなると、車で旅をしている途中で、ちょっとした休憩を兼ねて1,000円カットに飛び込んだ場合、全体的な利用者の増大に伴って待ち時間が長くなってくる傾向が今後増えるかなという気もするので、来年の「QBハウス」の値上げがどのように利用者に影響してくるのかということも気になります。

そしてもう一つ、今年そのあまりの人気にびっくりしたのが、今まではいわゆる「ガテン系」労働者のためのお店だった「ワークマン」が、最近のアウトドア趣味の人にも合いそうな安くて機能的な品物の数々を置いた「ワークマンプラス」という新形態のお店をオープンさせたところ、釣りや山登りをしている層を中心とした若い女性が押しかけたため、それが話題になっているのだそうです。

確かに、アウトドアに着て行ったり急な雨の場合などに着たいと思う服について、専門のアウトドアブランドは海外・国内ブランドともに結構高いですし(ただし、レインウェアはある程度高いものを持って行かないと行く場所によっては命の危険があります)、ユニクロなどのファストファッションのお店でも、専門的なアウトドア用のものというと、まだまだ少ないという印象があります。そうした隙間を突いて出てきたのが「ワークマンプラス」とも言えるわけで、実用的で安いので、だめになってもすぐに諦めて新しいものに買い替えやすいという点では、日々の普段着・作業着として買い求めるには理想的であると言えるかも知れません。

本来、携帯電話でも「格安SIM」という考え方はそのような層に受け入れられるべきものだと思うのですが、大手三社の縛りやスマホ代の問題などでいまいち携帯料金を安くしたいと思っている人達の中でもそこまで普及していないのは残念です。ただ、来年になると中古スマホの中でも人気を誇るiPhoneの中でも、「防水機能」「Apple Pay」という二つの機能の使えるiPhoneの価格がこなれていくことが見込まれます。上記の二例を見ていけば、日本の消費者はスマホの利用についても案外賢く立ち回っていくようになるのではないでしょうか。すでに大手3キャリアの回線を使ったMVNOが出揃い、大手キャリアがすぐには動かなかったとしてもSIMロックを外さずに格安SIMが使えるようになっているので、2年使ったiPhoneでもそこそこの価格で売れるようになるでしょう。

私自身はそこまでiPhoneに思い入れはないのですが、iPhoneの中古の価格が下がっていけば、それなりの高機能と言われるAndroid機の価格もこなれていくことも考えられますし、そんな風にして今後日本の中古スマホの市場がもっと広がっていって、そのショップから自分に合った格安SIMを選んで入れられるようなシステムが出来上がった時には、かなり多くの人が「中古スマホ+格安SIM」という形になってもそれが当り前と思われるような時代になっていくのではないかと思っています。

逆に、今まで何故出ないのかと思われるものに、常にLTEの最高速を保証するような高額な回線プランがあります。大手三社の中でどこかの会社が月額10万円くらいでも専用回線による最高の速度保証とアフターサービスの優遇を約束するようなプランを出せば、外出先でも安定してネット接続をしたいと思っているお金持ちは結構多いと思いますので、毎月の料金に関係なく相当の契約が見込まれ、一般利用者や格安SIMとの差別化が図れるのではないかと思うのですが。昨今の日本国内旅行市場において、たった一週間でも数十万円という豪華列車の旅のチケットがすぐに売り切れてしまうのも今の日本の現状なのですから、大手キャリアの方もそうした形で利益を確保した上で一般庶民に残った帯域を使わせてくれれば個人的にはそれでも十分だと実は思っています。