月別アーカイブ: 2016年11月

高齢ドライバー対策はどちらの方向へ向かうのか

先日から高齢者の起こす事故の報道が止まらない印象を受けます。もっとも、これは意図的にテレビや新聞がこの種の事故を取り上げているので高齢者事故が増えたような感じにはなりますが、昔と今を比べれば高齢者の事故が増えていることは間違いないでしょうが、今年と昨年を比べるくらいならびっくりするくらいの事故件数の違いは出ていないのではないかと私には思えます。

基本的にテレビ報道では、どうしても視聴者の興味を引く題材を誇張して流す傾向にありますので、この報道についても冷静に語るべきではないかと私は思います。というのも、「車中泊」という行為について極めて短絡的な形で「車中泊はするな」とマスコミで報道されて憤ったことがあるからです。

車中泊の場合は新潟での地震や東日本大震災の時から車中泊とエコノミークラス症候群との関係が語られるようになり、車の中に長期間避難する人が増える中で大きな災害が発生する度に言い続けられていますが、単にシートを後ろに倒した程度で寝るという形での車中泊と、フラットな空間が作れる車の中にマットを敷いて十分に手足を伸ばして寝られる環境の車中泊とはまるで状況が違い、後者の車中泊をする行為まで非難されるというのは、十分なエコノミークラス症候群にならないような対策を考えた上で車中泊をしている人をも非難するかのようで、個人的にはマスコミの横暴に映ったこともありました。この件についてはその後、同じ車中泊でもエコノミークラス症候群になりやすい車中泊の方法について注意喚起されるようになったので、現在は車中泊しているからと非難されることはなくなっていると思います。

現在の高齢者ドライバーについての風当りは、一時期の車中泊全体に向けられていた非難を思い出しますが、人間の体力にも個人差があり、免許更新の時に視力検査がまるで通りそうもないのに通ってしまっているお年寄りと、一発で何の問題もなく通る方と同じように年齢だけで全ての人に免許を返納させろという意見は極端だと思います。ただ、どんなにかくしゃくとしているお年寄りであっても若い時と比べると疲れやすくなり、そうした時に事故を起こす可能性が高くなるというのはわかります。

でしたら、今後お年寄りに運転免許を出す際には何らかの安全装置が車に付いていることを条件にして出すという方向も考えられますし、高齢者が免許を継続する際の条件をマニュアル専用にしてしまうという手もあります(アクセルとブレーキを間違えて起こす事故のほとんどがオートマ車の事故です)。

一方、テレビのバラエティ番組では高齢でも元気なお年寄りを取材する際、車やバイクを今でも運転しているという事について好意的に伝えているケースもあったりしていました。ただ、認知症が疑われる高齢ドライバーが重大な事故を起こしてしまった今、これまで通りのやり方を続けるということも難しいでしょう。今後、高齢者が運転すること自体への社会的な批判がマスコミを通して大きくなっていくことが予想されますが、たとえ車を降りて自転車や電動カートに乗り換えたところで交通事故に巻き込まれるお年寄りは減ることはないでしょう。今後地方ではさらなる人口の中に高齢者が占める割合は高くなるでしょうから、その対策を早急に考えなければならないでしょう。

一切自分で車を運転しなくても好きな時に出掛けられるような公共交通機関を充実させる方向へ行くのか、運転が可能なお年寄りには事故の危険を減らす車の買い替え費用を補助するというような方向へ向かうのか、早いところ将来的なビジョンというものを政治の世界にいる人には打ち出して欲しいものです。


長野県南部に紅葉と買い出しの旅 その5 栗関連製品を購入して帰途に

今回は長野県伊那市を中心に回りましたが、せっかく長野県まで来たということで、もう一つ買って帰ってきたいものがありました。それが秋の味覚である栗を使ったさまざまな商品を販売する業者さんの中で、個人的に気に入っている「竹風堂」さんの直営店舗でした。

カーナビに店名を入れて検索すると、伊那からだと松本周辺まで行かなければならず、時間もかかるのですが、それ以上に直営店でしか買えないものを欲しかったので、そのまま時間を掛けて松本市内に向かうことにしました。たまたま出掛けた日にJリーグの試合があり、ご当地松本山雅FCの試合をラジオで中継していまして、その試合の終盤まで聞き続けているうちに松本市内に入ることになりました。さすがに松本市は県外から多くの観光客が入っているようで、市街地は車であふれていて、目標とする市内中心部に入るまでにかなり時間はかかったのですが、お店の前に駐車場があったので駐車料金も掛からずに車を停められたのはラッキーでした。

竹風堂松本中町店

直営店へ行くメリットは、お土産だけでなく喫茶や食事もできるお店を併設しているので、栗ごはんを中心にしたお膳をリーズナブルな料金で楽しむことができます。また、直営店でないと購入できない「栗強飯(くりおこわ)」も用意されているので、出掛けた時の状況によっては栗強飯を買って外でいただくというパターンもあります。

栗みつ

今回竹風堂さんで購入したのは「栗みつ」が主で、これは栗製品の数々を作るにあたって生の栗をボイルした後で漬けた漬け汁なのだそうですが、甘みのあるシロップに栗の香りが移り、栗好きな人にはたまりません。お徳用という410gの瓶が、税込み410円で買えるので、いつもは通販で頼むのですが、これがまたプレーンのヨーグルトに掛けて食べると絶品なのです(^^)。賞味期限は約4ヶ月なのであまり多く買っても意味がありませんが、全てを賞味期限内に消費できる分だけ今回は購入させていただきました。お正月にはおせち料理にも使える栗かのこもいただきたいと思いましたが、それは改めて通販で買えばいいかと思って今回は購入しませんでしたが、直接買えば送料はかからないので、必要十分な量だけ購入してきたといった感じです。

お店から出て、松本城の周辺を車で通りましたが、夕景で紅葉もきれいで、松本城とのシルエットが大変きれいに感じられました。最初の方にも書きましたが、自然の中での紅葉も素敵ではありますが、人工的に作られた景色であっても、立派な建造物を引き立たせるように植えられた木々の紅葉はやはり美しく、絵のような光景を見たいならこういう所に人の来ない時間帯に行くべきだなとしみじみ思いました。

さすがに帰りは松本から高速道路に乗り、休み休み帰ってきましたが、さすがに夜には紅葉は見えないので、できる限り紅葉が見える時間にどのくらい回れるかが勝負なので、今回はまあ十分満足できる感じて回って来られたというのが率直な感想です。

こうした旅に車中泊を仕込む場合、金曜の夜に車中泊をして土曜日の早朝から紅葉を楽しむというスケジュールでも良かったかも知れませんが、その場合は朝食を用意していくのか、そうでない場合はどこかで食べられる場所があるのかという事も考えながら逆算方式で考えていくことで、無駄の少ない効率的な周遊ができると思います。今後行楽を車で行ないたいと思われる方がおりましたら参考にしてみて下さい。


長野県南部に紅葉と買い出しの旅 その4 伊那市で立ち寄りたい施設

お昼ごはんに高遠蕎麦をいただき、後はのんびり帰るだけなのですが、せっかく長野県に来たということであと数ヶ所立ち寄ることにしました。高遠城の中にも他に近場での紅葉の名所として挙がっていた所であり、そこは大手企業の工場が併設され多くの観光客が集まる「かんてんぱぱガーデン」は、立ち寄っても損はありません。

かんてんぱぱガーデン

ここの直売所では試食として自社製品のゼリーとそば茶を無料でいただけ、寒天を利用しした全ての製品が置かれています。特にメタボ体型を気にする方には寒天を主原料とする製品はダイエット食になるので、十分におすすめできるでしょう(ダイエット食のセットもあったと思います)。

ただ、今回メインにと考えていたのが、自社製品が主でなく、販売所の前で売られているという、自社農園で作られている有機野菜でした。時刻は午後になっていたので肝心の野菜は残っているかどうかは時間的にぎりぎりだったものの、他の直売所でなかなかいいものがなかったので買わなかった人参がありました。他にネギもあったのですが今回は人参だけを購入しました。土をあえて落とさない新鮮さが売りで、ビニール袋にいっぱい詰めてもらったものが400円で購入できました。

なお、この農園ではちゃんと寒天を利用したものを使っているようで、寒天カスから作ったミネラル豊富な土壌改良剤があるというのが本社のホームページで紹介されていました。ただ本業でやっているわけではないので、実際にかんてんぱぱガーデンに行ってみないと何がどのくらい売っているかはわかりません。興味のある方は近くに出掛けた時には寒天を使った製品だけでなく、入口付近で売っている農作物にも注目してみるといいと思います。

グリーンファーム

さらに伊那市の直売所として有名な「グリーンファーム」にもその後立ち寄りました。ここへ来た時間が夕方近くになってしまっていたので、ここメインで買うようなものはありませんでしたが、シーズンには店頭に松茸がこれみよがしに並んだり、蜂の子が入った蜂の巣そのものが売られていることでも有名なところです。ただし、購入時には気を付けないと伊那市周辺産でない県外産や海外産のものも混じっていますので、内容をよく見て購入することが大事です。

さらに、このグリーンファームの向いには動物広場があり、かわいいヤギやニホンザル、ツキノワグマまで飼われています。道路沿いのオリに入っていて大丈夫かなとも思いますが、これも直売所の集客に役に立っているのかなと思えますが、話のタネにでも訪れてみるのもいいでしょう。かんてんぱぱガーデンからは一本道で着いてしまうので、訪れる順番を逆にして先にグリーンファームで新鮮なものを買い込むのもおすすめでしょう。


長野県南部に紅葉と買い出しの旅 その3 祭の後の高遠城は穴場か?

紅葉を見る前に旅の一つの目的であった自宅用の農産物をしこたま買い込み、山梨県の「道の駅富士川」の隣にある増穂インターから中部横断自動車道に乗り、高遠を目指します。たまたま行った時に中央高速の諏訪南から諏訪インターの間で対面通行になっていたので、インターは諏訪南で降り、一般道の杖突峠から高遠へと進んで行ったのですが、途中の道でも十分紅葉しているものの、赤ではなく黄色に色付いているものが多かったため、あえて写真に撮るまでもないと思いつつ、高遠に着いてしまいました。

4本の紅葉

紅葉まつりは先週に終了しているものの、高遠城址公園に隣接するグラウンドの駐車場にある木は美しく紅葉していて、まさに見頃という感じでしたが駐車場に止まっている車もそれほど多くなく、ひっそりとしていました。

紅葉のじゅうたん

城跡にはまんべんなくカエデが植わっていて、木の下には見事な赤いカエデのじゅうたんが広がっているのがわかりました。これは、多くの人によってあらされていないことの証でしょう。私が着いたのはお昼前といった時間でしたが、私のように県外から来たような人はまばらという感じで、その他には犬の散歩に来た地元の人が目立つくらいでした。

橋の上の紅葉

さらに、空堀をつなぐ橋の上にも綺麗に紅葉していて、人も少ないのもあって写真を撮るには絶景のロケーションでした。これだけ美しいのになぜそれほど人が来ていないのか不思議に思えましたが、出店すらも出ていないというのは、地元の人にとってはそれが当たり前なのかなと思えました。もちろん、春の桜の時期には全国からすごい数の観光客が訪れるほどの観光地なのですから、秋の高遠城址公園は紅葉の穴場だと言えるかも知れません。

ただ、今年については紅葉のピークが紅葉まつりの後にもひき続きあったため、人が少なかったのかも知れませんが、紅葉のピークは桜と比べて長いので、おまつり気分を楽しみたいならイベントを目安に早目の会場到着がおすすめですが、人がいない時にじっくり紅葉を写真を撮ったりして楽しみたいというなら、イベントの時期を外して訪れるのがおすすめです。

高遠そば

その後、あんまり高遠城址公園周辺に何もなかったので、高速バス停のある市街地まで降りてきて新そばをいただきました。ここのお蕎麦はたれが普通のつゆではなく、焼き味噌が入ったものと、くるみの入ったものが2つあり、味噌の方はご当地の辛味大根を薬味としていただくようになっています。打ち立てのおそばは絶品で、時間を掛けて高遠までやって来たかいがあったと感じた一瞬でした。つけ汁が2種類あると、蕎麦湯を入れていただくのにもそのバリエーションを楽しめるので、普通のつゆの二倍楽しめた感じがしました。駐車場は商店街の無料駐車場に停めて歩きましたが、それほどお店も多くなく、伊那市の名物であるローメン(ラーメンでも焼きそばでもないご当地グルメ)の食べられるお店もあるので、日本蕎麦の苦手な方はそちらでもいいのではないかと思います。全般的にそれほど混んでいなかったのが幸いし、待たされることなくお昼を食べられたのも秋の高遠を選んだおかげかも知れません。


長野県南部に紅葉と買い出しの旅 その2 JAふじかわ中富直売所へ立ち寄り

前回紹介したように、自宅から長野県南部の伊那市にある高遠城址公園に行く途中で、新鮮な野菜を買える場所をまずは目指しました。具体的には国道52号線沿いにある「JAふじかわ中富直売所」の開店に間に合うように車を走らせました。この身延地域では先月には多くの観光客が訪れていました。というのも、国産の「あけぼの大豆」が栽培されています。10月に収穫祭があり、その時にも出掛けたのですが、お祭りは収穫体験だけだと聞いていたのでその時は素通りしていたのですが、もしその時に直売所に入っていれば、収穫したての生の枝豆を買うことができたらしいと聞き、ちょっと残念でした。またこの直売所は農産物だけでなく併設の食堂でいただくお蕎麦とこんにゃくもおいしくいただけるので、一年を通じて入ってみる価値のあるところです。というわけで、とにかく色々な野菜があるだろうと中に入ってみました。

中富直売所

開店直後にも関わらずこの農産物の山に何を買おうか悩んでしまいます。その中で価格に釘付けになったものに白菜があります。2016年は何故か鍋のシーズンであるのですが白菜が高く、ここで安く白菜が売られているのを発見し、自宅分と親戚分の2つを購入しました。ブロッコリーも安く、つくづく今の日本の食というのは流通によって価格が決まってしまい、どうしても高値で消費者は買わされてしまうという事を感じざるを得ませんでした。

渋柿

そして、びっくりしたのがダンボールに無造作に入った柿でした。もっとも写真の柿は全て渋柿なのですが、これの皮をむいて干しておけば甘い干し柿になるというものです。甘いお菓子慣れた人の口には合わないかも知れませんが、自然の甘さで、しかも体にいいとなれば多少の手間を掛けても作りたくなる方も少なくないでしょう。自宅周辺ではわざわざ渋柿を売っているような所もなかなかないのですが、この場所周辺では全く収穫しないで放ってある柿の木が多くありました。それだけ多く収穫しなくてもこれだけの量が集まってしまうのかも知れませんが、今回購入したのは箱一杯で1,500円でした。もちろん、市販の干し柿のようなクオリティではできないと思いますが、徐々に作っていけばかなり長い期間楽しめるので、すぐ食べられる柿もいいですが、干し柿を家庭で作るのもおすすめだと思います。

いろんな野菜とともに購入してみたのが、この地で獲れた「あけぼの大豆」を使って作ったお豆腐もかなり濃い味がして、なかなかこれも地元のスーパーでは食べられない味でした。そうしたものを開店直後に選び放題だったのはラッキーでした。

その後、中部横断自動車道に乗る前にある「道の駅富士川」にも立ち寄ったのですが、柿にしろ白菜を含む野菜にしろ、広い範囲から観光客がやってくるためか、中富の直売所と価格を比べると微妙に高かったので、先に買っておいて正解でした。

広い範囲で常に多くの直売所を巡っていると、場所によって何が名物かということはわかってくるので、どこで何を買うかというところまで考えて出掛けられれば言うことはありません。それでも、日常の買い物の中で野菜果物や魚・肉の価格を知っておくだけで、出掛けた先で売っている食料の価格をいつもの価格と比べられるわけですから、出掛けた時だけではなく、日頃の心掛けが大事だという当り前のことを感じることになりました。


長野県南部に紅葉と買い出しの旅 その1 場所の決め方について

春の桜と並んで秋のドライブのテーマとして「紅葉を見に行く旅」を考えている方は多いのではないかと思います。桜の場合は開花宣言が出たらあっという間に終わってしまう感じがあるので、短期決戦型での予定を立てないと行った先では見頃の時期が終わっていたというような事にもなりかねませんが、秋の紅葉というのは毎年のことではありながら年によってかなり時期がずれることもあります。

さらに、同じ地域であっても標高の違いにより見頃の期間がずれる場合もあるので、意外と長い期間に渡って楽しめる長期戦として考えてもいいのではないかと思います。私の個人的な事情で、10月下旬から11月上旬の時期に出掛けられなかったので、今年はまともな紅葉狩りは無理かとも思ったのですが、2016年は夏の暑さが長く続いたことで、11月中旬になっても近場の紅葉の名所ではまだ十分に見ることができていたことから、日帰りにはなりますが出掛けることにしました。

その際、目的としたのは「紅葉」の他に、「そば」をいただくことと、野菜や特定の品物を「買い出し」に行くことです。となると、静岡県からは割と行きやすい長野県へのお出掛けにするのが一番手軽で楽しめそうです。

では、どこに行くかということになると、紅葉の場合は大きく分けて2つの考え方があります。一つは自然の中で雄大な景色を楽しむような紅葉にするということで、それこそ車で自分の好きな所に行き、適当な場所に車を停めてその場で写真撮映するような感じで、人がいないような場所を目指す感じになります。もう一つは、人工的に紅葉を楽しむようにお膳立てされたような場所に行くことです。こちらの方は状況によってはかなりの人が集まっていて、もしかしたら紅葉よりも人の方が多いという可能性もあります。

いろいろ考えた結果、あえて後者の方でも、大きなイベントが終わっているにも関わらず、まだネットでの現地情報によれば紅葉の見頃は終わっていない名所に行くということです。イベント期間でないので人の出は多少は少ないでしょうし、自然の雄大さは望めませんが、その分車で移動する中でいい景色のあるところがあれば車を停めて見ればいいかなと思って決めたのが、桜の名所として有名過ぎるほど有名な長野県伊那市の「高遠城址公園」でした。

実は、ここでは桜の木だけでなくカエデを中心とした紅葉を楽しめる木々もあり、11月6日まで紅葉まつりか行なわれていたのでした。このおまつりに間に合えば、城址公園内で新そば祭りも同時開催されていたのですが、そこは諦めて市街地でおそばはいただくことにしてだいたいのスケジュールを練りました。

写真撮映のために遅くなっても現地には午前中に着くように出て、紅葉を見た後でお昼に新そばが食べられればいいということと、現地に着く前に通る道の途中に農産物直売所があれば先に立ち寄っていろんな野菜を買い込んで行くということです。

ですから、前日夜から出たり朝早く出過ぎてしまうと現地には早く着けますが、直売所に農産物が豊富にある直売所開店直後の時間帯に遭遇できず、直売所に後から回って肝心の野菜がないという可能性もあります。ということで、目的とする高遠まで自宅からどれくらいの時間で着くかをカーナビの到着予測から逆算し、道すがら通ることが予想される山梨県・長野県の直売所の中から目的のお店を定め、そのお店の開店直後を狙うことにし、土曜日の朝、午前7時あたりに出発することを決めて金曜日の夜は早めに床に就きました。

次回から少しずつではありますが、その内容について紹介していこうと思います。同じ場所に行こうという方の参考になれば幸いです。


焦ったらまず停まろう 急発進事故を大きくしないために

この文章を書いている2016年11月に入って、全く同じような80代のドライバーが車を暴走させて人をはねてしまう事故が頻発しています。単純にアクセルとブレーキを間違えるだけではなく、車内で無理な姿勢を取ったことで、勢い良く足がアクセルを踏んでしまうケースもあるのかも知れませんが、私が以前聞いた話で、大きな事故を起こさないためだけではなく、自動車保険を使用する場合に気を付けておいた方がいいと言われたことがあります。特に旅行中など普段の環境とは違うところでは、運転に慣れている人でも事故を起こす可能性もなくはないと思いますし、その時に慌てないよう今回は「その場での複数回事故」を起こさないための心得について書いていきたいと思います。

保険で事故の賠償請求をする時、普通に考えるとその場であった事故について全ての事故の補償をしてくれると考えがちですが、厳密に言うとそうではありません。玉突き事故のように一回ぶつかってそのはずみでぶつかった車がさらに前の車や他のものを壊したり人に怪我を負わした場合はその考えでいいのですが、最初にバックしてぶつかり、あわてて車を前に出してまたぶつけたような場合は、事故のカウントは1回ではなく2回となります。バックして塀を壊し、あわてて急発進して前に駐車している車にぶつけた場合、事故の報告は2回に分けてする必要があるのだそうです。

さらにまたその場から逃れようとしてぶつけたら更に事故回数のカウントは増えてしまいます。保険料も1回事故を起こすごとに増額になるので、一ヶ所で複数回の事故になったとしたら、それまで数十年無事故だったとしても、その分の事故回数がカウントされるので、翌年の保険料の事などもはや考えたくない状況になってしまいます。

このような事故の例として先ほど「バックしてぶつけてしまい、あわてて前に出ようとしてもう一度ぶつける」事故があることを紹介しましたが、あせってとにかく前に出ようとしていつもより激しくアクセルを吹かしたところに歩行者がいたら、さらに状況は悲惨になります。こうしたことは、私自身ですらもこうならないという保証はないのですが、やはり事故を起こした時の大原則である、まずは停まって状況の確認を行なうことの重要性を感じます。

特にまだ運転を始めたばかりの方や、ペーパードライバーでハンドルを握る機会はほとんどないという人は、どこかにぶつけてしまって気が動転してしまった場合、たとえ相手側から怒鳴られたり、クラクションを鳴らされたりしてもサイドブレーキを引いて車を止め、自分に自信がなければその相手に運転を代わってもらってでも車を安全な所まで動かしてもらうような心得も必要かも知れません。

車に乗っている本人の安全を守るためには車は大きい方がいいですが、歩行者の立場からすると、車が大きくなれば大きくなるほど当たってしまった時のショックは大きく、気が動転して運転されれば巨大な凶器にもなり得るということを考えつつ、日々の運転をされることをおすすめします。


パーキングエリアのコーヒーに求めるもの

この秋、なかなかお出掛けできなかったのですが、この週末にようやく紅葉を見に行くことができました。その時のことは改めて紹介しようと思いますが、今回は早朝から夜までずっと車のハンドルを握っていて多少疲れた体をリフレッシュしようと思った時に起こった出来事です。

今回のルートは残念ながら全ての行程で高速道路を使うわけにいかず、高速道路を降りてから下道を走らなくてはならなかったので、その前に気合いを入れるために熱いコーヒーを飲もうとパーキングエリアに立ち寄りました。

最近の高速道路のサービスエリアやパーキングエリアのコーヒーは、自動販売機のものもありますが、めっきり増えてきたのがコンビニコーヒータイプのカップだけ購入して専用マシンにセットするセルフサービスタイプです。このタイプだと料金もコンビニ並であるので、安くて淹れたてのものがあるかなと思ったら、そのお店では100円前後のコーヒーはなく、いわゆる普通の少々お高めの価格のものでした。

それでも、注文してから挽いて作ってくれるのは有難いので、多少高いと思いつつもそのコーヒーを注文したのですが、待てども待てどもコーヒーを抽出する気配すらありません(^^;)。これは絶対に忘れているなと思ってカウンターに言いに言ったところ、案の上全く私の注文を忘れていたのでした。お店の人は平謝りで、料金を返してくれただけでなく、このコーヒーはサービスですと、瞬時に別のコーヒーを出してきたのです。

どうやらそれは、以前に煎れていて保温していたものを出してくれたようなのですが(私が注文したのは事前の保温なしでその場で作ってくれるタイプのもの)、それならすぐ出してもらえるそちらを100円から200円くらいで売ってくれれば多少味は落ちてもそちらを買うのにと正直思ってしまったのでした。

現状で消費税込みで100円で飲めるコンビニ各社のレギュラーコーヒーというのは、今回訪れたショップをはじめ、コーヒーにこだわりを持っている普通のお店にとって脅威であると思うのですが、缶コーヒーではちょっと物足りないがそこまで味にはこだわらず安いコーヒーでリフレッシュしたいと思っている人もいます。今回の場合はお店のカウンターに行かずに自販機に行った方が良かったのかも知れませんが、まだお店が営業している時間内だったのでついカウンターから頼んだのですが、まさかこんな結果になるとは思いませんでした。

そう考えると、コンビニが開発したレジでカップを販売してセルフサービスでマシンにセットして飲むコーヒーというのは、一度マシンの使い方を覚えてしまえばスムーズにコーヒーを飲めるスタイルとして特に旅の途中でいただくものとしてはかなり有難い方法だなあとしみじみ思います。小さいパーキングエリアでも、人がいて営業しているうちはこうしたセルフ方式で安く提供してくれるところが増えれば、味は多少悪くとも個人的にはそちらのコーヒーを選んでしまうと思います。決して高いコーヒーがいやだということではないのですが(^^;)、お店が混んでいる状況だとさらに時間がかかったり並んで待っている他の人のストレスも溜めてしまうような気もするので、ぜひそうしたセルフ方式の販売を増やして欲しいなと切に願います。


歴史探訪の旅は車が便利

NHK総合テレビで毎週木曜日の午後7時半から放送している番組「ファミリーヒストリー」はその名の通り、毎回出演するゲストの家族の歴史を訪ねる番組です。ゲストの人選はあからさまにNHKが放送しているドラマなどの出演者が選ばれることが多く、番宣番組特有の胡散臭さを感じつつも、先日放送のあった女優の斉藤由貴さんの回はなかなか興味深い内容でした。

というのも、斉藤由貴さんの母方のご先祖に静岡にゆかりのある人物がいたからで、特に自分がうろうろしているところに縁があるということがわかると、今までは単に近所の普通の通りや街並みだったものが、急に違って見えたりして、改めて歴史というものの重みを感じるようになります。

今回、番組内では何の指摘もありませんでしたが、斉藤由貴さんが番組オファーされた原因であろう大河ドラマの「真田丸」における配役について、実にタイムリーな祖先とのつながりがありました。なぜNHKがこんなおいしいネタを放置したまま放送してしまったのかわかりませんが、見ていてご縁を感じてしまったことについてまずは紹介します。

斉藤由貴さんの母の父親は、幼い頃に病気によって耳が聞こえなくなってしまいました。本来は家族に責任はないはずなのですが、当時はその子を産んだ母親(斉藤由貴さんから見るとひいおばあさんに当たる方)は離縁され、実家のある静岡県島田市にあった旧五和村(ごかむら)に戻ったとのことでした。この五和村というのは大井川鉄道の駅としてその名を残していて、場所的には旧金谷町へと合併した村です。ちなみに、その後の平成の大合併で金谷町は島田市に吸収合併されています。

この金谷村の出身と伝わっているのが徳川家康の側室で松平忠輝の母、「茶阿局」です。ちなみに、真田丸で斉藤由貴さんが演じていた徳川家康の側室は多くいる家康の側室の中でも最も力があったと言われる「阿茶局」で、字面からすると少々ややこしいですが別人です(^^;)。それでも、ドラマには出て来ないものの確実に歴史の中ではかなり近い所にいた人物のゆかりの地に先祖がいる女優さんが、豊臣方でも真田方でもない徳川家康の側室をやるわけですから面白いものです。

実際に近くにいて家康を支えたという意味では「阿茶局」の方が有名で、配役としてもさすがに斉藤由貴さんに「茶阿局」をやらせるわけにはいかなかったとしても、ちょっとした縁としては面白いエピソードのように思います。

ここまでは単にテレビを見ただけの感想だったわけですが、あくまで自分が興味を持った歴史上の人物や場所を訪ねる場合も、番組スタッフが調査していたように、まずは近くの図書館や博物館に行って詳しい郷土資料などを調べた上で現地に行ってみることをおすすめします。ネットや大まかな資料だけではわからない事がわかるかも知れませんし、その場所が詳しくわかれば、現代はカーナビに目的地を設定して訪れることも可能です。周りの人から見ると何ということもない場所であっても、その場所で大きな事件が過去に起きていたり、あこがれの人物がその土地周辺で暮らしていたと思うと、自分にとっては他の人とは違う風景が見えてくるはずです。

そして、こういう旅をする場合というのは、調べてみないとどこへ行っていいかすらわからないため、車を利用してウロウロするようでないと、とても目的とする場所に辿り着くことはできない可能性があるので、車での旅が適していると言えるでしょう。これから雪が降ってくる前の時期は車中泊もしやすい季節になりますので、ちょっとした歴史を訪ねる旅に出掛けてみるのも面白いのではないでしょうか。


お出掛け用に一つあると便利な超小型ACアダプター

私のように常に複数のデジタルガジェットを持って移動していると、気になるのが電池がどのくらい残っているのかというところになります。まあ、一日出掛けて家に帰ってくれば充電はできるので、個人的にはスマホについては問題を感じませんし、もし充電を忘れて持ち出してしまった場合に備えてモバイルバッテリーを持って行けばそれほど電池で困ることはないとは思うのですが、心配性なだけに、つい持ち出す小物が増えてしまいます(^^;)。

今回購入したのはUSBポートが2つある「AUKEY USB充電器 ACアダプター 2ポート 超小型 折りたたみ式」という商品の名前に特徴が全て書いてある製品です。USBポートは1つでも良かったのですが、せっかくなら2つあった方が便利かなと思っての注文です。

超小型アダプター

写真のように、かなり小さくてモバイルバッテリー充電用に付いてきたUSBポートが一つのみのACアダプタとその大きさを比べてみましたが、一般的なACアダプターと比べてもその小ささおよびコンセント部分が折りたためて便利なことがおわかりいただけるのではないかと思います。

仕様によると1ポートで使う場合、最大出力電流が2.4Aで使え、2ポート同時に使う場合は出力電流はその半分に制限されます。大きさ自体が小さく、プラグ部分も折りたためるため、バッグの中にそのまま放り込んでもバッグを痛めずに持ち運びができそうです。

このアダプターにUSBケーブルを2本持って行けば、モバイルバッテリーを充電しながらデジタルガジェットを充電することもできるので、何も持たずに家を出てしまっても出先にコンセントさえあれば何とかなるという安心感は生まれると思います。

ただ、こうしたアダプターを小型にすることで、使い続けると熱を持ったりしますので常用は避けたいものです。あくまで外先でコンセントからの充電が必要になった場合のお助けグッズとして私の場合は用意しているというスタンスになります。

なお、異様に熱くなるほど同時に高容量の端末を同時充電する中で、説明書に書いていないことや、注意事項に抵触するような使い方をすることは、最近ちょくちょく話題になっているバッテリーが爆発・炎上という最悪の結果を招くかも知れませんので、十分に注意して下さい。冬の時期には毛布などをアダプターの上から掛けたままにしておくとアダプタ自体から発生する熱を逃しきれず、やけどなどの危険も出てきますので、小さいものだけにそうした点にも注意して欲しいです。