月別アーカイブ: 2016年11月

自動運転車との事故は恐ろしい?

昨日のニュースで、東京海上日動が販売する自動車保険において、自動運転機能が付いている車において、最終的に人間が制御するレベルの自動運転機能の不具合における事故が疑われる場合においては保険料支払いの対象となる商品を来年4月から発売すると発表しました。
何を書いているかわからないという方もいるかと思いますが(^^;)、これは自動車保険を掛けている人だけでなく、常に自動車事故に遭う可能性のある歩行者や自転車を日常的に利用している人についても気に掛けておいた方がいいと思います。

自動車保険の仕組みとして、基本的には運転者が過失による事故を起こした場合、被害者に対する賠償義務が生じ、その責任を自動車保険を使ってお金で弁償します。しかし、もし車自体が運転者の意志に反して動かなかったり暴走したりした場合は、運転者に責任があると言われても困ってしまいます。

今までは運転のほとんどを人間が行なっていたので事故は運転をしている人間の責任に直結しましたが、今多く出回っている「自動運転機能」が付いた車においては、それが運転者本人の責任なのか、自動運転の機能自体に不具合があっての事故なのか判断が付かないケースが起こり得ます。運転者側としては、明らかに自分では回避できない、車の機能上の制御不能になったと思ったら、たとえその事故による被害者がいたとしても、「自分に責任はない。責任があるのは車を作ったメーカーである」と主張し、事故相手との話し合いのテーブルに乗らない状況も考えられます。その場合に、今までは保険会社も運転者がそう主張する以上、車に掛かっている自動車保険の使用はできないと突っぱねるため、被害者は直接車のメーカーに訴えて損害賠償を請求するしかない状況が起こる可能性があります。

これは、自動運転機能の不具合が疑われる事故の被害者になってしまった場合に、大変な労力がかかることになるかも知れないということです。そうなったら少なくとも弁護士を雇わなければなりませんし、事故の解決までどの程度のお金がかかるかもわかりません。というのも、大きな財力を持っている大手自動車メーカー相手に訴訟を起こして勝てるかどうかは全くわかりませんし、そうなると単にお金の問題だけではなく、心の問題にもなってしまうかも知れません。さらに、最悪のケースではかなりひどい怪我があっても自賠責保険の範囲でしか補償されず、さらに訴訟費用を捻出しないとまともな補償を受けられる機会すらのがしてしまいかねません。現在の自動車保険にも弁護士費用を出してくれる特約はありますが、実費を出してくれるのではなく、支払い金額は上限が決まっているので、保険に入っている人でもその額を越えてお金がかかるとなった時にどうすればいのか、心配の種は尽きません。

今回のニュースはそうした悲劇を防ぐために、自動運転機能のうち全く人が介在しない自動運転レベルを除き、最後に人の判断が入る余地のある自動運転機能によって事故が起こったと思われる場合でも保険会社は交渉の仲介に立ち、保険金の支払いをすることができるように保険の内容を変えた商品が出ることを紹介したものです。その後、メーカーが大きなリコールを届け出て、当該事故の原因がメーカーにあるとわかった時は、保険会社が被害者にかわって後日自動車メーカーに賠償請求をし、被害者に支払った保険金を回収することになるわけです。その際には被害者が特別何かをする必要はありません。

また、運転者側においても、事故の原因が自動車メーカー側にあることがわかれば、たとえ保険金を支払っても翌年以降の保険料が上がらないような仕組みも合わせて作られるとのことです。

こうしたニュースがあって私も初めてわかったのですが、この文章を書いている2016年からニュースにある新しい自動車保険が発売されるまでの2017年4月までの期間に、運転者には責任がなく、車自体の不具合が疑われる事故があったとしたら、例外なく直接被害者がメーカーに話をしなければまともな賠償を受けられないかも知れないという事実は大変なショックでした。少なくとも自動車メーカーは保険会社と実際の事故の際のシミュレーションを重ねてからああした自動運転の車を販売していたと思っていたのですが、現状ではこうなっていることはもっと多くの人に知らせるべきだなと思います。

今考えられる対策ははっきり言ってなく、特に歩行中や自転車に乗っている時は「新車には近付くな」というのが一番いい対策ではないかと思われます。一番乗りの東京海上日動が4月なので、他社がどう追随するかもわからない中での事ですので、4月以降に車の保険の満期を迎える人の中で自動運転機能の付いた車に乗っている方がいた場合、同様の補償は付くのかどうか、会社の窓口にしっかりと確認してみることを強くおすすめしておきます。ただしこれはあくまで車に乗っている人の側の話なので、全てのドライバーがここまで説明したことを深刻に考え、被害者の側に立った自動車保険に入ってくれる保証はありません。改めて自分の入っている怪我の保険などの確認をして、いざという時に使える保険に入っておくことも考えてみてもいいのではないでしょうか。


ASUS TransBook T90 Chiを非ネット機として使う

モバイル端末による文字入力マシンとして、個人的にはキングジムのポメラDM200に期待していたところがあったのですが、一般的に言われているのとは違う理由(日本語入力の方法として漢字直接入力がセットできない)ことで、購入を諦めました。この状況では同じようにテキスト入力に特化するようなハードは出てこないだろうとの感じもありましたので、ベストではなくベターな選択をするしかありません。

90chi

ということで今までは持ち出し用のバッグには入れていなかったASUS TransBook T90 Chiを復活させることを考えました。写真のようにポメラDM200と比べてもそれほど遜色ない大きさで、さらにOSにはWindows10が入っているので、やろうと思えば何でもできるのですが、今回復活させるにあたって、データ送信や受信を行なう時以外はネットに繋がないことにしました。

というのも、常にネットに接続したWindowsパソコンというのは、常に新たなアップデートがないか探していて、何かの拍子でOSのアップデートをモバイル通信を使っている時にバックグラウンドで始めてしまったら急にネットへの接続スピードが落ち、状況によってはブラウザすら反応しなくなることもあります。

自宅にいる時や外でも公衆Wi-Fiが使える時にだけネット接続を限定することで、パソコンそのものについての動作が遅くならないようにできるということがあります。よくよく考えてみれば、モバイル運用でも常時接続という考え方は以前にはそれほどなく、昔は必要な時だけネットに接続してハードへの負担を軽減していたことも私自身ありました。

もう一つのネット常時接続をしないメリットは外部からのウィルス侵入の危険を極力抑えるということがあります。最近ではパソコンだけでなく録画対応のテレビででもウィルスに感染し、社会問題化していますから、極端な話TransBook T90 Chiで作ったテキストやデータをスマートフォンにBluetoothで転送し、データのやり取りはスマホ上からのみ行なってもいいとすら思っています。ちなみに、Windows10で作成したファイルを他の機器に転送する機能は標準で用意されていますので、この場合受信側となるスマホの方に転送用のアプリの導入が必要です。といっても一般的なファイラーであるES File Explorerで大丈夫なようですので、アプリ経由でスマホとパソコンをペアリングして利用するのも一つの方法です。

外でこのような使い方をすることによってTransBook T90 Chi本体の電池持ちが良くなるだけでなくスマートフォンやモバイルルーターの電池もその分使わなくて済むので、長時間コンセントからの充電ができない中での電車移動をしている中でも、手持ちのモバイルバッテリーに掛ける負担が減ることにも繋がります。

個人的にはBluetoothキーボードでの着脱式よりも、ハード的につながって電波の影響で誤動作しない形のものであればなお良かったのですが、今使っているTransBook T90 Chiはメモリも64GBあり、Microsoft Officeもプリインストールされているので、いざという時のメインパソコンとしても使えないこともありません。販売的にはもはや終息状況になってしまっていますが、このサイズのノートパソコンのように使えるタブレットというのはある意味貴重と思って、これからも大事に使って行こうかと思っています。


単三電池が使える電池アダプターは「単三→単一」を2つ用意しよう

普段の生活の中では100円ショップででも入手が可能なものでも、いざ大きな災害の後ではたちまち入手が難しくなるというのは良くあることです。今回問題にしたいのは、長期停電になりライフラインが失なわれた場合にどうするかということを考えて、用意しておきたいものについての話です。

単一アダプター

写真は、それこそ日本全国でどこでも見付けることができる単三電池を単一電池用の器具でも使えるようにするアダプターです。私は現在電池で使える機具はそのほとんどを単三型の充電池であるエネループで使えるように、単三→単二、単三→単一のアダプターを常に使っているのですが、今回はこのアダプターを2つ用意しておき、普段使いの電池は基本的に単三を用意しておくことをおすすめします。なぜなら、単一電池を2個常に備えている家庭というのは少ないと思いますし、ライフラインが途絶えても唯一使えるエネルギーであるプロパンガスを使う場合に、単一電池を2本使う可能性があるからです。

ガステーブルの電源

この写真は一般的な家庭にあるプロパンガス用のガステーブルですが、このタイプのものはほとんど点火用に単一電池を2本使用します。自宅でプロパンガスを使っている場合、配管に問題がなければ、ガスさえ残っていれば停電中でもガスは使えるわけですが、もし電池が消耗してしまっていれば安全に点火させることができなくなってしまいます。

そして、プロパンガスと同じように電力がなくても付けて部屋を暖めることができる灯油のストープについても、点火させるために単一電池を2本使っているものがほとんどです。これも電池が残っていなければ全く点火できないわけで、マッチやライターを使わずに点火するためには単一が2本使えるような用意が必要になってくるわけです。ちなみに、我が家では灯油用の電動ポンプも単一電池2本で動くので、もし使おうと思って電池切れが発覚した時には、単三電池だけはあるので、いざという時には相当役に立つのではないかと思っています。

このようなアダプター経由というのはあくまで新品の単一電池を入手できるまでの繋ぎに過ぎませんが、いざという時のために持っているかどうかでかなり違ってくるでしょう。家のキッチンがプロパンガスを使っていなかったり、他にも単一電池を使うものを一つも持っていないというなら必要のない話かも知れませんが、ここで紹介したように、意外と単一電池を使っていて普段からお世話になっている製品というものはあるものです。気になる方はすでに入れ替え中の家電の中をチェックし、お宅では単一電池は本当に必要ないかどうかを確認しておくことをおすすめします。


改めて「火」の恐しさを考える

日々多くのニュースがある中で、火事のニュースというのは気のせいかも知れませんが、それほど大きな扱いではない事が多いような気がします。火災の規模が大きい場合や、それによってライフラインが止まったり電車が止まったりすると、火災と言うより停電や電車が止まった方がメインの扱いになることも過去には少なくなかったような気もするのです。

それと同時に思うのは、最近は「○○大火」というような町一帯を焼いてしまうような事も起きていないように思います。これは過去の反省を現在の生活に活かすことで、火事そのものを防ぐ取り組みがなされていたり、火事が起きても一帯に燃え広がらないように考えていただいていることの成果が出ているとも言えるのかも知れません。

そんな中、東京の神宮外苑で現代美術の展示物が全焼し、幼い命が犠牲になってしまったことが大きなニュースになりました。展示物は、公園などによくあるジャングルジムのような形の作品で、小さい子が中に入って遊ぶこともできるようになっていたということです。さらに後からの情報として、ジャングルジム型の展示物の底にはおがくずが敷かれていて、そのおがくずの部分に強力なライトが当てられていたという情報をテレビでアナウンサーが読み上げていました。

野外で使うライトというのは、光とともに熱も出すようなものも過去にはありました。イベントなどで舞台を照らすためにセッティングする際にはやけどをしないように気を付けてやっていたことや、暖房器具がなくて仕方なく照明を暖房代わりにして手を温めていたことも思い出されます。

今回の美術作品を照らしていたライトは熱を発生しないLEDライトかも知れないのではっきりとしたことは言えませんが、もし作品の底に敷かれたおがくずから火が出たということになると、ライトの光か、それとも漏電で火花が出たか、はたまたそうした設備とは関係なく観客の投げ捨てたタバコに引火したのかはわかりませんが、防災の観点からはおがくずよりも燃えにくいプラスチックのボールとかにすれば、今回の火災自体が防げたのではないかと思うのですが、単にこうした考えを押し付けては美術作品としては成立しなくなるかも知れないので、あえて言ってもしょうがないのかも知れませんが、公に開かれた場で展示するのなら、まず安全なものを作ってもらわなければ困るということもあります。

そしてこれは、自分自身でも不安に思うことなのですが、今の社会で生活する中で、焚き火はおろか直接マッチから火を付けるガスバーナーも使ったことがないか、点火手順を忘れてしまった人が大人の中にも多くいる時代に私達は生きているということをもっと深刻に捉えなければいけないのではないかと思います。

大きな地震による災害を受けた被災地において、車中泊をすることの危険性は広く指摘されていますが、支援物資のテントの中に生活の基盤を移したとしても、たった一人の誤った火器の使い方や使っては危険のある車内やテント内での使用によって大きな火事になる危険というのは、火を扱った事のない人が増えれば増えるほど、今後大きな二次災害として起こり得る人災になってしまうかも知れないと私は危惧します。
キャンプ用品の火器にも色々ありまして、ガスを使ったものを室内で使うと一酸化炭素中毒の恐れがあり、液体燃料の場合はこぼした燃料に引火したら大変に危険です。どちらにしても狭い室内で使うことは避け、回りに燃えるものがない所で使うようにしないと自分だけでなく周りの人にも迷惑を掛けてしまいます。

そういう意味では火を使わずに調理できるヒートパックを用意しておくことが得策なのかも知れませんが、安定していつでも使うというよりも急場しのぎに過ぎないということもありますので、長期にわたり自宅に戻れない中で温かい食事をするためにはいかに安全に火を扱い、周りに迷惑を掛けない使い方ができるかという心掛けが大事になるでしょう。すでに災害用にとキャンプ用品を用意しているものの、まだまともに使ったことがないという方は、これからの行楽シーズンにデイキャンプにでも行かれて、湯煎する程度の調理でもやっておいて火器の扱いに家族で慣れておくことも必要だと思います。


これでNHK契約はいらない? AbemaTVを普通のテレビ画面で利用する

昨日のテレビ朝日「報道ステーション」で、スマホで見るのが基本のインターネットによるテレビ放送、AbemaTVのプロモーションのようなニュースが放送されていました。まだそれほど多くの人が見ているわけではありませんが、何と言ってもスマホさえあれば無料で24時間多チャンネルの番組が見られるのは魅力的です。

ただ、スマホの小さな画面や、タブレットの画面くらいだとちょっと小さくて見にくいかなと思っていて正直に言うとあまり見ていなかったのですが、かなり前からインターネットに接続できるテレビからならAbemaTVを家庭用テレビの大画面に映すことができるということもあり、今さらですが実際に試してみました。

基本的にテレビでAbemaTVを見るためには3つの方法があると理解しています。一つは、スマホやパソコンを直接テレビとケーブルで繋ぎ、出力のところをテレビにする方法、そして2つ目は外部入力機器の中でもスマホの画面をテレビに映すことができるGoogleのクロームキャストを使う方法、最後にもう一つは、アマゾンのFire TV Stickを使ってアプリを直接導入して見る方法です。

私はクロームキャストもFire TV Stickもどちらも持っているので、どうしようかなと思ったのですが、クロームキャストではテレビでAmevaTVを見ている時にスマホが使えなくなるので、単体でアプリを立ち上げて見られるFire TV Stickで見ています。ただしFire TV Stick用のアプリでは先日BSデータ放送での情報提供を終了したウェザーニューズ社の「SoLIVE24」が見られる「AmebaTV Fresh!」のチャンネルがないのでその部分は残念ですが、どうしても見たい場合はFire TV Stickとクロームキャストを入れ替えて使うようにすれば何とかなるという実感はあります。

というのも、自宅のネットは最近でもまだある光ネットの勧誘電話先のオペレーターの方も苦笑する12MのADSL回線で、何とかYouTubeは見られるものの、今までのテレビを利用した動画配信サービスではちょくちょく止まることがあってストレスがたまっていたものの、Fire TV Stickで見たAbemaTVはコマ落ちはあるものの、見るだけなら止まることもなく番組を普通に見ることができました。

AbemaTVはニュースチャンネルが充実いていていつ見ても近い時間のニュースを見ることができるので、これはそれほどテレビを見る習慣がない人だったら、例えば引っ越しを機にテレビをクロームキャストやFire TV Stickでインターネットテレビや動画・ビデオオンデマンド専用にしてしまいNHKとの契約を一旦解約してもそれほど問題が出ないのではないかと思ってしまいます。

個人的にはFire TV Stickで全ての事ができるように、可能ならは「AmebaTV Fresh!」アプリを新たに出してもらえると個人的にはありがたいですね(^^)。

最後に、AbemaTVに関する最新のニュースとして興味深いものがあったのでここで紹介させていただきます。アプリの設定に「通信量設定機能」が付き、「最低画質」「低画質」「中画質」「高画質」「最高画質」と5つの中から選ぶことができるようになるので、外でも快適にスマホで番組を楽しむことも可能になってくるかも知れません。まずはスマホで利用してみて、家でもじっくり番組を見たい場合にはテレビに繋ぐハードの購入を検討してみてはいかがでしょうか。


大手キャリアとMVNOを選ぶ人の差についてショップの存在から考える

先日、久し振りに大手キャリアの中の一つドコモショップに行ってきました。その日は休日だったので多少の待ち時間は覚悟していたのですが、その日が祝日だったこともありかなり悲惨な事になってしまいました。

今回ドコモショップに行った目的は、現在契約している通話専用のFOMA契約のSIMカードを標準SIMからnanoSIMに変更する事でした。これはさすがにオンラインショップで変えてもらうことはできそうにないということで、午前11時過ぎに来店しました。この時点で駐車場には車があふれており、入店してどのくらいに受け付けができそうか聞いたら、今だと90分待ちと言われてしまいました(^^;)。

しょうがないとは思いつつ、その後にやる事もあったので、90分後に改めて来店すると申し出て、番号札だけ取って用事を済ませて本当に90分後に再来店したのですが、番号札が表示された電子バネルを確認すると、カウンターに呼ばれる前の番号が10人分表示されているのですが、その中に私の番号がありません。さり気なく周りの人の会話を聞いたところ、何と来店してから3時間待ってもまだ順番が回ってきていない人がいるようでして(^^;)、休みでもありあと90分以上待つこともいたしかたないかと覚悟を決めました。

実際、どういう人がショップに来ているのかというと、基本的には機種変更や新規購入が主で、私のように変更手続きというのは少ないと思うのですが、それなりにいるのが、操作方法がわからないので聞きに来るようなシニア世代の方々の姿です。それは、わざわざカウンターで聞かなくても、事前に相談内容がわかれば私にも教えることができるようなスマホの操作の仕方であったりするのです。

この辺は、全く周りに相談する人がいなかったり自分で何ともできない人にとってはショップで相談できるというのは高いお金を出して利用しているからできる当然の権利であり、簡単に自分で調べろとは言えるものではありません。そしてそれこそが携帯大手キャリアが得意とする客層だったりするわけで。こうした多くの目的を持ってやって来る人たちを出し抜いてすぐに手続きをしてもらいたい時には、事前にネットから来店予約をすべきでしょう。

また、今回はドコモなだけに時間がかかってしまいましたが、同じことをMVNOでお願いしようと思った場合、即時交換は難しいですが、ネットで注文をすればすぐに送ってくれるので大切な時間を消費することもありません。そういうところが待てるかどうかというところも、全てMVNOにしてしまうか、大手を残すかという判断につながってくるのではないかと今回痛切に思いました。ただ、最近ではMVNOでも実店鋪を出店して営業しているところもあります。実店鋪にはそれなりの良さはありますが、そのMVNOも大きくなればなるほど、大手のように様々な目的でお客が押し寄せることにもなります。ただ、全くの初心者の方が大手から大挙して移ってくるとも考えにくいので、自分の行動範囲の中にMVNOの大手が出店している場合は乗り換え候補にするのもありかなとは思いますが。

ちなみに、個人的な事情で今後ドコモには来月にauから乗り換えをしようと思っているのですが、今回はauからちゃんと12月から2ヶ月間は更新月となる旨の書かれたはがきがきちんと届きました。その辺は以前と比べると進歩したところだと思いますが、今のところ決意は変わらないので、また改めてドコモと契約をする予定です。しかしドコモショップで端末を購入する場合、頭金として5,000円(税抜価格)を取られるようなので、端末入手までに多少のタイムラグがあってもオンラインショップから申し込む方がその場で時間も取られないですし、何しろ面倒がなくていいかなと思っています。


ドコモガラケーiモード機種販売終了の影響

NTTdocomoが、iモード搭載のガラケーの販売を在庫限りとする(つまり新しいiモード対応ガラケーは作らない)という発表をしました。iモード自体のサービスは継続されるということですが、新品のiモード対応ガラケーは下手をすると今年いっばいまでしか入手ができないということになりそうです。

ただ、これでガラケー自体がなくなっていくかというと、そうではありません。iモード対応のガラケーはFOMA(3G)回線専用でしたが、まだFOMA回線を使える非iモードのSPモードでのネット利用の可能なガラホはありますし、先日出たばかりのLTE回線に対応したVoLTE対応ガラホもあります。ただし、普通のガラケーが売り止めになると、次に来るのはFOMA専用のガラホの生産中止という方向に行くかも知れないので、その影響を考えておく必要があります。

というのも、現在私がauからの通話専用に使っている回線をドコモに乗り換えることを考えているのですが、ドコモの新しいVoLTE対応のガラホには通話プランは2つしかありません。それが5分間の通話なら定額の「カケホーダイライト」と、5分以上でも上限なく通話可能(ただし長時間の通話は規制される可能性あり)な「カケホーダイ」の2種類から選ぶことになります。

私自身は電話を掛けることが多いので「カケホーダイ」で何も問題はないのですが、全てのガラケーユーザーが私と同じ思いではないでしょう。今までのガラケー(FOMAプラン)で「カケホーダイ」が実施される前には、無料通話が付きさらにその無料通話分を全て使い切れない場合に翌々月まで繰越が可能なプランが普通で、また無料通話はない代わりにiモードメールの送受信に限りデータ通信料定額の契約を選ぶことができています。

最安のケースは2年継続を約束する必要があるものの、月1,000円分の無料通話が最大3,000円まで繰り越しできる「タイプSSバリュー」が934円(税抜価格 以下同じ)でiモードを契約しないでも利用できますし、メールを主に使いたい場合には「タイプシンプルバリュー」743円にiモードの300円と「パケ・ホーダイ シンプル」を付けて合計1,043円にして、iモード端末の方でブラウザなどウェブ通信しないように本体を設定すれば、それ以外のメールは定額になり、あとは通話分の負担だけでキャリアメールは送信受信し放題にできます。

新しいガラホの場合が今までのiモードと違うのは、OSにAndroidを利用している関係から全くウェブやアプリを起動して使っていなくてもバックグラウンドで通信してしまう「パケット漏れ」がデータ通信を有効にしている以上どうしても発生してしまい、もしFOMA回線対応のガラホで「パケ・ホーダイ シンプル」を契約したとしたら、全く使った覚えがなくてもいくらかのパケット使用料が請求されてしまう可能性がiモード対応ガラケーより出てきます。もちろん、ガラホにもいいところはたくさんあり、iモードガラケーでは使えなかったMVNO契約のSIMを入れて通話もデータ通信も使えるというような事もあるのですが、今まで通り通話とメールで最安で使いたいという方には良くないこともあります。

また、もう一つの問題として「カケホーダイ」をガラホで使っている場合、中に入っているSIMの形状が同じだからと言って同じドコモのスマホや、ドコモでない他社のガラケー・ガラホ・スマホ・タブレット端末に差し替えた場合、無条件で月額料金が500円上がってしまうという仕様があります。これは、ドコモがガラケーとスマホで同じ「カケホーダイ」のサービスに料金の差500円を付けて提供しているので、スマホで安く電話を使い放題にされないようにしていると思われます。

ホムテル3G

しかし、FOMAの従来の無料通話のあるプランならスマホでも他の端末に入れて使っても追加料金を請求されることはありません。私自身は手持ちの端末の中で写真の「ホムテル3G」の中に入れていざという時には使おうと思っているのですが、「カケホーダイ/カケホーダイライト」契約のSIMをドコモガラケー以外の端末に入れて電源を入れただけで500円毎月余分にかかるというのはどうにも解せないのですが、それが決まりというなら仕方ありません。

幸い私自身は現状でFOMA回線を一回線持っていて、通話専用の「タイプSSバリュー」のみの契約しているので、その回線は3G停波まで維持しようと思っています。私のようにすでにFOMA回線を持っている人については今使っているガラケーが壊れても市場にはまだ多くの白ロムガラケーが出ているのでその入手を考えればいいのですが、問題になるのが新たに安くガラケーを使いたいと思っている方です。特に月額1,000円以下で通話がそこそこできる回線を維持したいと思われる方や、キャリアメールを無制限に使いたいという方にとっては、ガラホではなくiモード対応のガラケーがあるうちに確保しておき、無料通話付きのFOMAプランが契約できるうちに契約しておいた方がいいと思います。


新車選びには過去のリコール履歴も参考にしよう

新車を購入するにあたって、普通なら新しいものは壊れにくいし中古車で頻発するようなトラブルとも無縁ではないかと思われる方も多いかと思います。しかし、メーカー間の競争の激化とともに新しい技術を導入した車がリコールを頻発することは珍しい事ではなくなってきています。新し物好きな方はそういった不具合も含めて楽しめるのかも知れませんが、普通にトラブルのない車を使いたいと思う方は、フルモデルチェンジ後ではなく新たなモデルチェンジをしてから数回のマイナーチェンジを繰り返して、不具合が解消された頃を見計らって購入するのがいいと思います。

ただ今回は、そうしたものとはちょっと違う、メーカーリコールを見ておこうというすすめです。というのも、先日発表された三菱自動車の「RVR」および「アウトランダー」のリコール内容が少し気になったからです。
というのも、今回問題になったのはワイパーの不具合によるもので、何故ワイパーの不具合くらいでリコールを届けなければならないのか、ちょっとわからない方もいるのではないでしょうか。報道によると、フロントワイパーが設置されるフロントデッキ部の防水構造が不適切で、その結果水の侵入により特にRVRではモーターの内部に水が入ってワイパーが動かなくなる可能性があるとして対象品に部品交換するというものです。

今回のリコールについて懇意にしている修理屋さんに聞いたところ、メーカー名までは教えてくれませんでしたが、過去にある特定のメーカーでも同じように防水機能に問題がある車があり、車のバッテリーに直接雨水がかかってしまうことによる不具合が出たことで、メーカーはバッテリーをすっぽりと覆うカバーを付けるリコールを実行したということです。

経年劣化により本来の性能を発揮しないことで不具合が出ることは仕方ないものの、設計の問題や単純な部品の作り込みが甘いという理由で不具合が出てリコールになるというのは、流石にメーカーの体質を疑わざるを得ません。今回の三菱自動車のリコールは、2005年9月22日から2014年1月10日までに生産された車ということで、一連のリコール隠しが発覚した後に出た不具合だけに、今のうちに同じように不具合が出るかも知れないと思われる箇所については実際のトラブルが出ないうちにユーザーには発表して欲しいものだと思います。と同時に、車を利用する私たちも、自分の乗っている車のメーカーでは単にリコールが出ている出ていないだけでなく、どんなリコールが出ているのかという点にも注目してみろことをおすすめします。

ユーザーは新しく魅力的な車が欲しいとは思うものの、新車で買ったのにボロボロリコールが出て手間がかかる車を欲してはいません。常に時間があってディーラーへ行ける人はまだいいですが、日々の忙しさにより交換修理の予約すらできないという人もいるわけですから、新車だから大丈夫という過信はせず、メーカーや特定の車種についての過去のリコールの内容についてもしっかり調べた上で新しく購入する車種を決めていくことも後々の事を考えると大切になってくるのではないでしょうか。


サーモス テーブルスープジャー KJC-1000

2016年は暑い日が10月まで続き、11月になって急に寒くなってきました。そうなると恋しくなるのが温かい食べ物ということは日本全国どこでも変わらないのではないでしょうか。そんな中で真空断熱ボトルを出しているサーモスから新たな製品「テーブルスープジャー」が販売され、小売店でも目立つ所に置かれるようになりました。

この製品はきちんとネジ式のフタで密封され、アウトドアにも持ち出し可能な「スープジャー」シリーズとは違い、フタは保温保冷性はあるものの上からかぶせるだけのものなのでお弁当と一緒に持って行くには向きません。しかしその分料理のお供として使えるよう容量が1リットルとスープジャーに比べると多く入るようになっています。

下ごしらえをした具材に熱湯を注いでしばらく待てば、美味しいスープを作ることができますし、煮込み料理は本体の性能の関係から2時間以内の利用に限るとされていますが、これは熱湯を入れて2時間は74℃をキープするという性能なので、保温調理に使う場合は中味の温度低下には気を付けましょう。

個人的にはカップヌードルリフィルやチキンラーメンをお湯を注いで3分待って作るくらいしかしなそうではありますが(^^;)、ナベで作ったお味噌汁やスープを保温して食事の際にお代わりをしても熱々のままいただけるという感じでも使うことができるでしょう。

ここまでは保温用に使うことを想定していましたが、氷を入れてフタをすれば、水割り用の氷をまとめて置いていても長く持たすことができたり、冷やしておいたフルーツやサラダをそのままの状態でいつでも食卓でいただくこともできます。

ただ、ここは車中泊のブログなのでフタが取れやすく家の中で使うことを想定したテーブルスープジャーをあえて車で持ち歩いて使うことを考えてみます。キャンプで使う場合は先に汁物を作ってもこのテーブルスープジャーに入れておけばできたての熱さをそのままいただけ、後で温め直しする必要もありません。保温調理をすれば、それほどキャンプで用意できるとは思えない火器をその時必要なものを調理するのに回せます。

さらに、出来合いのお惣菜を利用する際も、家族4人分くらいまでだったら汁物(おそばなども持ち運べるかも)はこのスープジャーに入れてもらえば、運ぶのに多少時間がかかっても冷めずにいただくことができます。なお、車で買い出しに行くなど、移動の際の転倒対策には、ハードタイプのクーラーボックスを保温用に使い、それほど大きくないクーラーボックスの中にスープジャーが入るくらいのスペースを作って持ち運びできるようにしておき、隙間をタオルで埋めるようにすれば、二重三重の保温(保冷)効果が生まれるでしょう。

これからの社会を考える時、鍋スープすらも一人用の製品が出る世の中ですから、あえて大きなものを購入せず、一人ないし二人で食べ切れるくらいの量を作ったり持ち帰ったりするくらいなら、このスープジャーでも大きいくらいかも知れません。今後同じような製品が各社から出てくることが予想されますが、もっと色んなサイズのものや、ひっくり返してもこぼれない容器などの登場も期待されます。


災害時に普通の車で車中泊する人のために

車中泊が一面に

昨日の某新聞の第一面に、「車中泊」という文字が踊っているのを見て驚きました。記事の内容は、災害時において車中泊による避難生活を送る人に対して、自治体が対策に動いている傾向があるというものでした。

避難所に入らずに自家用車の中で長期の避難生活を続けると、車によっては満足に手足を伸ばしてリラックスできないので、知らないうちに血栓がたまり、最悪の場合には生命の危険もある「エコノミークラス症候群」にかかる可能性があることは、東日本大震災の前の2004年11月に起きた新潟県中越地震において、専門家からすでに指摘されていました。

それから10年以上の間に、大きな地震が起きるたびに車の中で車中泊をしながら避難生活を送り、お亡くなりになる方が出ています。このような事がニュースになるというのは、すでにわかっている事なので遅すぎるきらいはあるものの、個人的に考えるに、自治体が対策を練ったからと言って、すぐに何とかなるものなのだろうかと本気で思います。

ただ以前のブログからお読みいただいている方にとっては既知の事かも知れませんが、今から4年前に、新潟県中越地震でエコノミークラス症候群と車中泊についての関連と危険性を指摘されたご本人である新潟大学の榛沢和彦氏からご案内をいただき、氏の推進する「脱・車中泊」についての取り組みについて見に行かせていただいたことがあります。興味のある方は以下のリンクをクリックしてご覧下さい。

http://syachu.cocolog-nifty.com/blog/2012/10/post-c21d.html

当時から、このように災害が起きたらすぐに仕切りのある段ボールベッドのキットを被災地の避難所に供給し、早い段階から手足をゆっくり伸ばしてプライバシーもある程度は保たれる環境が生まれてきたらいいのにと思っていたのですが、その後数多く災害が起こりましたが、直後の避難所から発信される映像で、私はこのような段ボールベッドが並んでいる様子を見たことがありません。それはまだまだ自治体の対応が後手後手に回るような状況があり、すぐに多くの人が満足するような避難所の環境作りがされていないということの裏返しなのだろうと思います。避難所で十分過ごせるのに車中泊を選んでしまう人が少しでも減るように、既にこういう事を考えてやっている人がいるという事をもっと多くの人が知れば、さらに全国の自治体の「脱・車中泊」についての対策が進むのではないでしょうか。

ただし、こうした環境が整っていても、なおかつ車中泊を選択する人たちもいます。それは、小さい子供やペットが泣き叫んだり吠えたりし、周辺の人たちが迷惑するだろうと思って人の多く集まる避難所からさらに逃げてくる人たちです。こういう人たちは、いかに自治体の方々が避難所の環境を整えても、なかなか避難所には行かないと思います。

となれば、テントの貸し出しとか自治体の準備できる対策は限られますが、ここで個人的にはもう一つの提案をさせていただきたいと思います。

というのも、大きな地震が起こって車中泊をする人が増えれば増えるほど、「車中泊」をする行為自体が悪い事のように報道されることもあるなど、車中泊に関する評判自体が良くなくなってしまいます。このブログを見ていただければおわかりとは思いますが、キャンピングカーでない普通の車であっても様々な工夫によって車の中であっても手足を伸ばしてリラックスし、エコノミークラス症候群の恐れなく生活することも可能です。ただ車を車中泊仕様にするために専門の業者に頼むとお金がかかったり、DIYをするにも手間がかかります。

それならいっそ、普通の車であってもシートアレンジの中の一つに「完全フルフラットモード」を実現できるような設計の車をメーカーに作ってもらえば、その上に家で使っているマットレスを敷くだけで親子3人が川の字になって寝られるようになってくれればいいのです。現在は多少、車中泊に使える車というのはレジャーに重きを置いた車の中でも存在するようにはなっていますが、その存在はさほど多くありません。

いつでも完全フルフラットモードにすることに問題があるのであれば(特に運転席回りをフラットにするとすぐに運転できなくなるので)、例えば車載工具を使って作業しないとフルフラットモードにならないというような機能的な制限を加えていただいてもいいので、いわゆるファミリーユーズの大衆車においてはいざという時には体を伸ばして寝られるようなシートアレンジに変形可能な車を標準にして欲しいと思うのですが。

というか、同じクラスのファミリーカーで一社のみこうした仕様が全グレードで実現されたら、確実に売りやすくなりますし、実際そうしたニーズ(災害時に子供やペットがいるので車の中に避難したい)を持っている人には強い購入の動機付けにはなるのではないでしょうか。もし、こうした声に対応するような普通車が出てきたら、別の意味で車中泊が続いてもエコノミークラス症候群による体調不良を防ぐことができると思いますので、メーカーの方に考えていただければ幸いです。